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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-05
(45)【発行日】2023-06-13
(54)【発明の名称】表面実装機、及び、画像解析方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/08 20060101AFI20230606BHJP
【FI】
H05K13/08 Q
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022501553
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(86)【国際出願番号】 JP2020007042
(87)【国際公開番号】W WO2021166220
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高間 和志
【審査官】板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-110257(JP,A)
【文献】特開2010-232295(JP,A)
【文献】国際公開第2015/019487(WO,A1)
【文献】特開2014-090076(JP,A)
【文献】特開2003-273589(JP,A)
【文献】特開平9-135442(JP,A)
【文献】特開平9-259250(JP,A)
【文献】特開平10-98642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に部品を実装する表面実装機であって、
前記部品を保持する部品保持部を昇降可能に支持するヘッド部と、
前記ヘッド部を前記基板の板面に平行な方向に移動させる移動部と、
前記ヘッド部に設けられている撮像部であって、前記部品保持部によって保持されている前記部品を撮像して画像データを生成し、生成した画像データを間引いて送信する撮像部と、
通信ケーブルを介して前記撮像部と接続されており、前記撮像部から受信した間引き後の前記画像データを解析する解析部と、
を備え、
前記撮像部は、前記画像データが表す画像の縦方向及び横方向のうちいずれか前記画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向について他方の方向より大きい間引き率で間引くか、又は、前記一方の方向について間引く一方、前記他方の方向については間引かない、表面実装機。
【請求項2】
請求項1に記載の表面実装機であって、
前記撮像部は、前記部品保持部に保持されている前記部品を水平方向から撮像する、表面実装機。
【請求項3】
請求項2に記載の表面実装機であって、
前記画像データの解析は前記部品の厚みの計測であり、
前記一方の方向は前記横方向である、表面実装機。
【請求項4】
請求項2に記載の表面実装機であって、
前記画像データの解析は前記部品の幅の計測であり、
前記一方の方向は前記縦方向である、表面実装機。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
前記解析部は、前記撮像部から受信した画像データが表す画像を引き伸ばす引き伸ばし処理を実行し、引き伸ばした画像を解析する、表面実装機。
【請求項6】
基板に部品を実装する表面実装機における画像解析方法であって、
前記表面実装機は、
前記部品を保持する部品保持部を昇降可能に支持するヘッド部と、
前記ヘッド部を前記基板の板面に平行な方向に移動させる移動部と、
前記ヘッド部に設けられており、前記部品保持部によって保持されている前記部品を撮像して画像データを生成する撮像部と、
通信ケーブルを介して前記撮像部と接続されており、前記撮像部から受信した前記画像データを解析する解析部と、
を備え、
当該画像解析方法は、
前記撮像部が、前記画像データが表す画像の縦方向及び横方向のうちいずれか前記画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向について他方の方向より大きい間引き率で間引くか、又は、前記一方の方向について間引く一方、前記他方の方向については間引かない間引きステップと、
前記撮像部が、前記間引きステップで間引かれた後の前記画像データを前記解析部に送信する送信ステップと、
を含む、画像解析方法。
【請求項7】
請求項5に記載の表面実装機であって、
前記解析部は、前記引き伸ばし処理において、前記撮像部から受信した画像データが表す画像を、前記撮像部によって間引かれた方向に引き伸ばして元のサイズの画像データを生成する、表面実装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は表面実装機、及び、画像解析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板に部品を実装する表面実装機において、部品を保持する部品保持部を昇降可能に支持するヘッド部と、ヘッド部を基板の板面に平行な方向に移動させる移動部と、ヘッド部に設けられている撮像部であって、部品保持部によって保持されている部品を撮像して画像データを生成する撮像部と、撮像部から受信した画像データを解析する解析部とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的には、特許文献1に記載の電子部品装着装置は、電子部品を保持する吸着ノズルを昇降可能に支持する装着ヘッドと、装着ヘッドを基板上の任意の位置に移動させる移動装置と、装着ヘッドに設けられており、吸着ノズルに吸着保持された電子部品を撮像するパーツカメラと、パーツカメラから入力される第1画像データに対して階調圧縮処理を実行し、処理した結果を第2画像データとして制御部に送信する送信部と、制御部とを備えている。制御部は受信した第2画像データに基づいて、電子部品が装着ヘッドに正常に保持されているか否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6131315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、部品の小型化に伴い、撮像部の高分解能化が求められている。撮像部が高分解能化すると画像データのデータ量が増大する。同時に近年の表面実装機は画像データを高速処理することが求められており、そのために撮像部から解析部に画像データを高速転送することが求められている。このような高分解能化及び高速化の要求により、撮像部と解析部とを接続している通信ケーブルに広い転送帯域が求められている。
【0006】
撮像部がヘッド部に設けられている場合、移動部によってヘッド部が移動されることから、撮像部は通信ケーブルとして耐屈曲ケーブル(所謂フレキシブルケーブル)を介して解析部と接続されることが多い。しかしながら、一般に耐屈曲ケーブルは固定ケーブルよりも転送帯域が狭い。通信ケーブルを増やすことで転送帯域を広くすることも可能であるが、レイアウトの制約で難しい場合もある上、コストや組み立て工数が増加するなどの課題が発生する。
【0007】
特許文献1に記載の電子部品装着装置は第1画像データの階調を圧縮するのでデータ量を削減できる。このため、階調を圧縮しない場合に比べ、狭い転送帯域でも画像データを高速に転送できる(言い換えると1の画像データ当たりの送信時間を短縮できる)。しかしながら、データ量を削減する方法は階調の圧縮に限られるものではない。特許文献1では階調を圧縮する方法以外の方法でデータ量を削減する場合の課題について検討されていなかった。
【0008】
本明細書では、画像データを間引いてデータ量を削減する場合に、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本明細書で開示する表面実装機は、基板に部品を実装する表面実装機であって、前記部品を保持する部品保持部を昇降可能に支持するヘッド部と、前記ヘッド部を前記基板の板面に平行な方向に移動させる移動部と、前記ヘッド部に設けられている撮像部であって、前記部品保持部によって保持されている前記部品を撮像して画像データを生成し、生成した画像データを間引いて送信する撮像部と、通信ケーブルを介して前記撮像部と接続されており、前記撮像部から受信した間引き後の前記画像データを解析する解析部と、を備え、前記撮像部は、前記画像データが表す画像の縦方向及び横方向のうちいずれか前記画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向について他方の方向より大きい間引き率で間引くか、又は、前記一方の方向について間引く一方、前記他方の方向については間引かない。
【0010】
上述した「縦方向及び横方向のうちいずれか画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向」は、「縦方向及び横方向のうち相対的に解析精度への影響が小さい方向」と言い換えることもできる。
【0011】
例えば、部品保持部に保持されている部品を水平方向から撮像して部品の厚み(縦方向の幅)を計測する場合を考える。この場合、画像データを縦方向に大きい間引き率で間引くと計測精度が低下する。これに対し、横方向は大きい間引き率で間引いても厚みの計測精度に大きく影響しない。
上記の表面実装機によると、画像データが表す画像の縦方向及び横方向のうちいずれか画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向について他方の方向より大きい間引き率で間引くか、又は、一方の方向について間引く一方、他方の方向については間引かない。このため、例えば解析内容が部品の厚みの計測である場合、一方の方向として横方向を設定しておけば、画像データを縦方向に間引かない(あるいは横方向より小さい間引き率で間引く)ことによって厚みの計測精度の低下を抑制しつつ、画像データを横方向に間引く(あるいは縦方向より大きい間引き率で間引く)ことによってデータ量を削減できる。
【0012】
解析内容が部品の横方向の幅の計測である場合は一方の方向として縦方向を設定しておけば、画像データを横方向に間引かない(あるいは縦方向より小さい間引き率で間引く)ことによって幅の計測精度の低下を抑制しつつ、画像データを縦方向に間引く(あるいは横方向より大きい間引き率で間引く)ことによってデータ量を削減できる。
このように、上記の表面実装機によると、画像データを間引いてデータ量を削減する場合に、画像データの解析内容に応じて画像の縦方向と横方向とで間引き率を異ならせることにより、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0013】
前述した特許文献1では画像データの階調を圧縮するので必要な情報が失われる可能性がある。上記の表面実装機によると、階調を圧縮せずに間引くことにより、間引かれずに残ったデータについては必要な情報が失われることを抑制できる。このため、階調を圧縮する場合に比べて高精度な解析が可能になる。なお、上記の表面実装機において、2値化などによって階調を圧縮しても解析精度が低下し難い場合は階調を圧縮した上で間引いてもよい。
【0014】
(2)前記撮像部は前記ヘッド部に設けられており、前記部品保持部に保持されている前記部品を水平方向から撮像してもよい。
【0015】
上記の表面実装機によると、部品保持部に保持されている部品を水平方向から撮像して部品の厚みあるいは幅を計測する場合に、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0016】
(3)前記画像データの解析は前記部品の厚みの計測であり、前記一方の方向は前記横方向であってもよい。
【0017】
上記の表面実装機によると、部品保持部に保持されている部品を水平方向から撮像して部品の厚みを計測する場合に、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0018】
(4)前記画像データの解析は前記部品の幅の計測であり、前記一方の方向は前記縦方向であってもよい。
【0019】
上記の表面実装機によると、部品保持部に保持されている前記部品を水平方向から撮像して部品の幅を計測する場合に、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0020】
(5)前記解析部は、前記撮像部から受信した画像データが表す画像を引き伸ばす引き伸ばし処理を実行し、引き伸ばした画像を解析してもよい。
【0021】
例えば部品の厚み(縦方向の幅)及び幅(横方向の幅)の両方を計測する場合に、厚みについては高精度の計測が求められるが、部品の幅については低い精度での計測が許容される場合、横方向について縦方向より大きい間引き率で間引かれた画像データから幅を計測してもよい。しかしながら、その場合、例えば画像が横方向に1/2に間引かれていたとすると、画像から計測した幅を2倍する処理が必要になるので計算量が増える。
【0022】
上記の表面実装機によると、解析部は撮像部から受信した画像データが表す画像を引き伸ばすので、間引く前の画素数に引き伸ばすことにより、幅(あるいは厚み)を計測するための計算量を低減できる。これにより部品の幅(あるいは厚み)を高速に計測できる。
問題が生じた場合の原因究明などの理由で、撮像部から受信した画像を表示装置に表示させることもある。間引いた画像を引き伸ばすと自然な画像(あるいは自然な画像に近い画像)を表示できるので、画像を見る作業者の利便性が向上するという利点もある。
【0023】
(6)本明細書で開示する画像解析方法は、基板に部品を実装する表面実装機における画像解析方法であって、前記表面実装機は、前記部品を保持する部品保持部を昇降可能に支持するヘッド部と、前記ヘッド部を前記基板の板面に平行な方向に移動させる移動部と、前記ヘッド部に設けられており、前記部品保持部によって保持されている前記部品を撮像して画像データを生成する撮像部と、通信ケーブルを介して前記撮像部と接続されており、前記撮像部から受信した前記画像データを解析する解析部と、を備え、当該画像解析方法は、前記撮像部が、前記画像データが表す画像の縦方向及び横方向のうちいずれか前記画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向について他方の方向より大きい間引き率で間引くか、又は、前記一方の方向について間引く一方、前記他方の方向については間引かない間引きステップと、前記撮像部が、前記間引きステップで間引かれた後の前記画像データを前記解析部に送信する送信ステップと、を含む。
【0024】
上記の画像解析方法によると、画像データを間引いてデータ量を削減する場合に、画像データの解析内容に応じて画像の縦方向と横方向とで間引き率を異ならせることにより、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0025】
本明細書によって開示される発明は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態1に係る表面実装機の上面図
図2】ロータリーヘッドの斜視図
図3】ロータリーヘッドの斜視図
図4】ヘッド移動部及びロータリーヘッドの側面図
図5】ロータリーヘッドの上面図
図6】ロータリーヘッド及び部品計測カメラの模式図
図7】画像データの間引きを説明するための模式図
図8】表面実装機の電気的構成を示すブロック図
図9】部品計測カメラの電気的構成を示すブロック図
図10】撮像センサの模式図
図11】実施形態2に係る画像データの間引きを説明するための模式図
図12】実施形態3に係る画像データの間引き及び引き伸ばしを説明するための模式図
【発明を実施するための形態】
【0027】
<実施形態1>
実施形態1を図1から図10によって説明する。以降の説明では図1に示す左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、図4に示す上下方向をZ軸方向という。また、以降の説明では図1に示す右側を上流側、左側を下流側という。また、以降の説明では同一の構成部材には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
【0028】
(1)表面実装機の全体構成
図1を参照して、実施形態1に係る表面実装機1の全体構成について説明する。表面実装機1はプリント基板P(以下、単に「基板P」という)に電子部品などの部品Eを実装する装置である。表面実装機1は基台10、搬送コンベア11、図示しないバックアップ装置、4つのテープ部品供給装置13、ロータリーヘッド14(ヘッド部の一例)、ヘッド移動部15(移動部の一例)、部品撮像カメラ16、基板撮像カメラ17などを備えている。図1では示されていないが、表面実装機1は図4に示す部品計測カメラ71(撮像部の一例)、図8に示す制御部80、図8に示す操作部90なども備えている。
【0029】
基台10は平面視長方形状をなしている。図1において二点鎖線で示す矩形枠Aは基板Pに部品Eを実装するときの作業位置(以下、作業位置Aという)を示している。
搬送コンベア11は基板PをX軸方向の上流側から作業位置Aに搬入し、作業位置Aで部品Eが実装された基板Pを下流側に搬出する。搬送コンベア11はX軸方向に循環駆動する一対のコンベアベルト11A及び11B、それらのコンベアベルトを駆動するコンベア駆動モータ106(図8参照)などを備えている。後側のコンベアベルト11Aは前後方向に移動可能であり、基板Pの幅に応じて2つのコンベアベルト11Aと11Bとの間隔を調整できる。
【0030】
図示しないバックアップ装置は作業位置Aの下方に配されている。バックアップ装置は作業位置Aに搬送された基板Pを作業位置Aに固定するとともに、基板Pを下から支持する。
テープ部品供給装置13は搬送コンベア11のY軸方向の両側においてX軸方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に配されている。これらのテープ部品供給装置13には複数のフィーダ20がX軸方向に横並び状に整列して取り付けられている。各フィーダ20は所謂テープフィーダであり、複数の部品Eが収容された部品テープが巻回されたリール、及び、リールから部品テープを引き出す電動式のテープ送出装置等を備えており、搬送コンベア11側の端部に設けられた部品供給位置から部品Eを一つずつ供給する。
【0031】
ここでは部品供給装置としてテープ部品供給装置13を例に説明するが、部品供給装置は部品Eが載置されているトレイを供給する所謂トレイフィーダであってもよいし、半導体ウェハを供給するものであってもよい。
【0032】
ロータリーヘッド14は円周上に等間隔に配されている複数の実装ヘッド21(部品保持部の一例)を備えている。実装ヘッド21はテープ部品供給装置13によって供給された部品Eを吸着(保持の一例)及び解放するものである。実装ヘッド21は上下方向に昇降可能に支持されている。図1では示されていないが、ロータリーヘッド14には部品計測カメラ71も設けられている。部品計測カメラ71は実装ヘッド21によって吸着された部品Eを水平方向から撮像して部品Eの厚み(縦方向の幅)を計測(解析の一例)するためのカメラである。ロータリーヘッド14及び部品計測カメラ71の構成については後述する。
ここではヘッド部としてロータリーヘッド14を例に説明するが、ヘッド部は実装ヘッド21が一列に配列された所謂インライン型であってもよい。
【0033】
ヘッド移動部15はロータリーヘッド14を所定の可動範囲内でX軸方向及びY軸方向に移動させるものである。ヘッド移動部15はロータリーヘッド14をX軸方向に往復移動可能に支持しているビーム22、ビーム22をY軸方向に往復移動可能に支持している一対のY軸ガイドレール23、ロータリーヘッド14をX軸方向に往復移動させるX軸サーボモータ101、ビーム22をY軸方向に往復移動させるY軸サーボモータ102などを備えている。
【0034】
2つの部品撮像カメラ16はそれぞれX軸方向に並んだ2つのテープ部品供給装置13の間に設けられている。部品撮像カメラ16は実装ヘッド21に吸着されている部品Eを下から撮像して実装ヘッド21に対する部品Eの回転角度や部品形状などを認識するためのものである。
2つの基板撮像カメラ17はロータリーヘッド14に設けられている。基板撮像カメラ17は基板Pに付されている図示しないフィデューシャルマークを撮像して基板Pの位置や傾きを認識するためのものである。
【0035】
(1-1)ロータリーヘッド
図2から図5を参照して、ロータリーヘッド14について概略的に説明する。
図2に示すように、ロータリーヘッド14は本体であるヘッド本体部52がカバー53、54によって覆われたアーム状をなしている。ロータリーヘッド14はビーム22に支持されるヘッド本体部52、鉛直線周りに回転可能にヘッド本体部52に支持されている略円柱状の軸部55、ヘッド本体部52に固定されている一対のZ軸駆動装置60、軸部55を鉛直線周りに回転駆動するN軸サーボモータ104(図8参照)、実装ヘッド21を実装ヘッド21の軸線周りに自転させるR軸サーボモータ105(図8参照)、基板撮像カメラ17(図1参照)、部品計測カメラ71(図4参照)などを備えている。
【0036】
図3に示すように、軸部55の下端部には径の大きいシャフト保持部56が設けられている。シャフト保持部56には周方向に等間隔で複数個(本実施形態では18個)の貫通孔が形成されており、軸状をなす実装ヘッド21がシャフト保持部56を貫通しつつZ軸方向に沿って伸びる形で昇降可能に保持されている。各実装ヘッド21はノズルシャフト57とノズルシャフト57の下端部に着脱可能に取り付けられている吸着ノズル58とを備えている。ノズルシャフト57にはノズルシャフト57が内側を通過する形態でコイルばね59が装着されている。
【0037】
Z軸駆動装置60は装置本体部60A、装置本体部60Aに昇降可能に支持されている昇降部60B、装置本体部60Aに収容されて昇降部60Bを昇降させるZ軸リニアモータ103(図8参照)などを備えている。
ロータリーヘッド14はこの他に吸着ノズル58に負圧や正圧を供給するための機構などを備えているが、ここでは説明を省略する。
【0038】
図4を参照して、ロータリーヘッド14と制御部80とを接続している耐屈曲ケーブル110(通信ケーブルの一例)について説明する。図4はロータリーヘッド14を模式的に示しており、基板撮像カメラ17などは省略している。図4に示すように、ロータリーヘッド14には耐屈曲ケーブル110(所謂フレキシブルケーブル)の一端が接続されている。耐屈曲ケーブル110の他端はビーム22に接続されている。図示していないが、ビーム22には耐屈曲ケーブル110とは別の耐屈曲ケーブルの一端が接続されている。別の耐屈曲ケーブルの他端は基台10などの非可動部分に設けられている図示しないコネクタに接続されている。制御部80は耐屈曲ケーブル110及び上述した別の耐屈曲ケーブルを介してロータリーヘッド14への電力供給やロータリーヘッド14との通信を行う。
【0039】
図5を参照して、テープ部品供給装置13によって供給される部品Eを吸着ノズル58によって吸着する場合について説明する。部品Eを吸着する場合、表面実装機1は2つのZ軸駆動装置60のうちいずれか一方(例えば吸着する部品Eを供給する部品供給位置に近い方のZ軸駆動装置60)の昇降部60Bが部品供給位置の上方に位置するようにロータリーヘッド14を移動させるとともに、その部品Eを吸着する吸着ノズル58が当該一方のZ軸駆動装置60の昇降部60Bの下方に位置するようにロータリーヘッド14を回転させる。
【0040】
そして、表面実装機1はZ軸駆動装置60を駆動して昇降部60Bを下降させる。昇降部60Bを下降させると実装ヘッド21が昇降部60Bに押されて下降し、吸着ノズル58によって部品Eが吸着される。表面実装機1は部品Eが吸着されるとZ軸駆動装置60を駆動して昇降部60Bを上昇させる。昇降部60Bが上昇するとコイルばね59の付勢力によって実装ヘッド21が上昇する。ここでは部品Eの吸着について説明したが、吸着した部品Eを基板Pに搭載するときも同様である。
【0041】
(1-2)光源及び部品計測カメラ
図6を参照して、光源70及び部品計測カメラ71について説明する。図6に示すように、ロータリーヘッド14の軸部55の下面には実装ヘッド21に保持されている部品Eを水平方向から照明する光源70が固定されている。光源70は円柱状に形成されており、外周面が略一様に発光する。部品計測カメラ71はヘッド本体部52に固定されている。
【0042】
図7に示す画像120は部品計測カメラ71によって生成された画像データが表す画像を表している。部品計測カメラ71によって部品Eを撮像するとき、光源70から出射された光は実装ヘッド21及び部品Eによって遮られる。このため、画像120において実装ヘッド21及び部品Eは影となって表れる。画像120において影を表す画素の濃度は0(黒)に近い値となり、光源70からの光が入射した画素の濃度は255(白)に近い値となる。
【0043】
(2)表面実装機の電気的構成
図8に示すように、表面実装機1は制御部80及び操作部90を備えている。制御部80は演算処理部81、モータ制御部82、記憶部83、画像取り込みボード84、外部入出力部85、フィーダ通信部86などを備えている。演算処理部81及び画像取り込みボード84は解析部の一例である。
【0044】
演算処理部81はCPU、ROM、RAMなどを備えており、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することによって表面実装機1の各部を制御する。
モータ制御部82は演算処理部81の制御の下でX軸サーボモータ101、Y軸サーボモータ102、Z軸リニアモータ103、N軸サーボモータ104、R軸サーボモータ105、コンベア駆動モータ106などの各モータの運転、停止及び回転速度を制御する。
【0045】
記憶部83は電源をオフにしてもデータが消えない書き換え可能な記憶装置(ハードディスク等)である。記憶部83には各種のプログラムやデータが記憶されている。各種のデータには、生産が予定されている基板Pの機種、各種の部品Eに関するデータ(部品Eの形状データなど)、各機種を生産する順序、機種ごとのデータ(生産枚数、基板Pの形状、実装される部品E、部品Eの実装順序、部品Eの実装座標、実装角度)などが含まれる。
【0046】
画像取り込みボード84は部品撮像カメラ16、基板撮像カメラ17、部品計測カメラ71から送信された画像データを受信し、受信した画像データを演算処理部81のRAMに記憶させる。
外部入出力部85はいわゆるインターフェースであり、表面実装機1の本体に設けられている各種センサ類88から出力される検出信号が取り込まれるように構成されている。また、外部入出力部85は演算処理部81から出力される制御信号に基づいて各種アクチュエータ類89(図示しない空気供給装置、バックアップ装置を含む)に対する動作制御を行うように構成されている。
【0047】
フィーダ通信部86はフィーダ20に接続されており、フィーダ20を統括して制御する。
操作部90は液晶ディスプレイなどの表示部と、タッチパネルなどの入力部とを備えている。作業者は操作部90を操作して表面実装機1に対する各種の設定や動作の指示などを行うことができる。
【0048】
(3)部品計測カメラの電気的構成
図9に示すように、部品計測カメラ71は撮像センサ71A、FPGA71B(Field Programmable Gate Array)、及び、通信部71Cを備えている。FPGA71Bに代えてASIC(Application Specific Integrated Circuit)を備えていてもよい。
【0049】
撮像センサ71Aは受光素子が二次元配列されたエリアセンサ91及びA/Dコンバータ92を備えている。各受光素子は蓄積した電荷に応じた電圧をA/Dコンバータ92に印加する。A/Dコンバータ92は各受光素子から印加された電圧を0(黒)~255(白)のデジタルデータに変換してFPGA71Bに出力する。
【0050】
FPGA71Bは制御部80の制御の下で撮像センサ71Aを制御する回路である。FPGA71Bは、撮像センサ71Aから出力されたデジタルの画像データを、通信部71Cを介して制御部80に送信する。詳しくは後述するが、FPGA71Bは出力された画像データをそのまま送信するのではなく、横方向に1/2に間引いて送信する。
通信部71CはFPGA71Bが制御部80と通信するための回路である。通信部71Cは耐屈曲ケーブル110及び前述した別の耐屈曲ケーブルを介して画像取り込みボード84に接続されている。
【0051】
(4)部品の厚み計測
図7を参照して、部品Eの厚み計測について説明する。部品計測カメラ71は実装ヘッド21に吸着されている部品Eを水平方向から撮像して画像データを生成し、生成した画像データを間引いて画像取り込みボード84に送信する。
部品Eの厚みを計測する場合、画像データが表す画像120の横方向は縦方向に比べて間引き率を大きくしても厚みの計測精度(解析精度の一例)への影響が小さい。このため、部品計測カメラ71(より具体的にはFPGA71B)には、高精度な画像の解析(厚みの計測)を可能にしつつデータ量を削減するために、画像データが表す画像の縦方向及び横方向のうちいずれか画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向として、厚みの計測精度への影響が小さい方向である横方向が設定されている。部品計測カメラ71は、画像データを間引くとき、設定されている方向である横方向について間引く一方、縦方向については間引かない。
【0052】
具体的には例えば、画像データが表す画像120において横方向に一列に並ぶ画素を行と定義し、縦方向に一列に並ぶ画素を列と定義したとき、部品計測カメラ71は画像120を横方向に1列おきに間引く。これにより、画像121のように、画像120が横方向(一方の方向の一例)に1/2(間引き率の一例)に間引かれる。これに対し、部品計測カメラ71は、縦方向(他方の方向の一例)には画像120を間引かない。言い換えると、縦方向の間引き率は0(零)である。このため画像120の全ての行が送信される。ただし、各行はそれぞれ1/2に間引かれている。
【0053】
図10を参照して、画像データの送信についてより具体的に説明する。撮像センサ71Aの露光が完了すると、各受光素子122に蓄積されている電荷に応じた電圧がA/Dコンバータ92によって1受光素子122ずつ順にデジタルデータに変換される。具体的には例えば、図10に示すようにエリアセンサ91の上の行から下の行の順に変換される。各行においては左の受光素子122から右の受光素子122の順に変換される。FPGA71BはA/Dコンバータ92から1行分の画像データが出力されると、出力された1行分の画像データを構成しているデジタルデータ(一つの受光素子122に対応するデータ)を1つおきに画像取り込みボード84に送信する。これにより1行分の画像データが横方向に1/2に間引かれて送信される。
【0054】
ここでは画像120を1列おきに間引く場合(すなわち横方向に1/2に間引く場合)を例に説明したが、何列おきに間引くかは適宜に決定可能である。例えば3列のうち1列を間引いてもよいし、3列のうち2列を間引いてもよい。
【0055】
画像取り込みボード84は部品計測カメラ71から受信した間引き後の画像データを演算処理部81のRAMに記憶させる。演算処理部81はRAMに記憶された画像データを解析する。具体的には、演算処理部81は画像データが表す画像121において部品Eを表している画素のうち最も上側の画素を部品Eの上端、最も下側の画素を部品Eの下端とし、上端から下端までの画素数を厚み[mm]に換算することによって部品Eの厚みを計測する。
【0056】
計測した厚みは、例えば部品Eの良否判定や、実装ヘッド21を下降させて基板Pに部品Eを搭載するときの下降量の決定などに用いられる。計測した厚みをどのような制御に用いるかは適宜に決定可能である。
【0057】
(5)実施形態の効果
実施形態1に係る表面実装機1によると、画像データが表す画像の縦方向及び横方向のうちいずれか画像データの解析内容(部品Eの厚みの計測)に応じて設定されている一方の方向(横方向)について間引く一方、他方の方向(縦方向)については間引かない。具体的には、実施形態1では横方向の間引き率が1/2であり、縦方向の間引き率が0である。このため、画像データを縦方向に間引かないことによって厚みの計測精度の低下を抑制しつつ、画像データを横方向に間引くことによってデータ量を削減できる。このように、表面実装機1によると、画像データを間引いてデータ量を削減する場合に、画像データの解析内容に応じて画像の縦方向と横方向とで間引き率を異ならせることにより、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
部品Eの厚みを計測する場合、横方向は縦方向に比べて間引き率を大きくしても解析精度への影響が小さい。このため、「縦方向及び横方向のうちいずれか画像データの解析内容に応じて設定されている一方の方向」は、「縦方向及び横方向のうち相対的に解析精度への影響が小さい方向」と言い換えることもできる。
【0058】
表面実装機1によると、階調を圧縮せずに間引くので、間引かれずに残ったデータについては必要な情報が失われることを抑制できる。このため、階調を圧縮する場合に比べて高精度な解析が可能になる。
【0059】
表面実装機1によると、部品計測カメラ71はロータリーヘッド14に設けられており、実装ヘッド21に保持されている部品Eを水平方向から撮像する。このため、部品Eの厚みを計測する場合に、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0060】
<実施形態2>
実施形態2を図11によって説明する。前述した実施形態1では画像データが表す画像120から部品Eの厚みを計測する場合を例に説明した。これに対し、実施形態2では部品Eの横方向の幅を計測する。
【0061】
図11に示すように、実施形態2に係る部品計測カメラ71は画像120を縦方向に間引いて送信する。具体的には、部品計測カメラ71のFPGA71Bは1行おきに画像データを送信する。これにより画像データが縦方向に1/2に間引かれて送信される。画像131は縦方向に間引かれた後の画像を示している。
【0062】
実施形態2に係る表面実装機1によると、画像データが表す画像120の縦方向及び横方向のうちいずれか画像データの解析内容(部品Eの幅の計測)に応じて設定されている一方の方向(縦方向)について間引く一方、他方の方向(横方向)については間引かない。具体的には、実施形態2では縦方向の間引き率が1/2であり、横方向の間引き率が0である。このため、画像データを横方向に間引かないことによって幅の計測精度の低下を抑制しつつ、画像データを縦方向に間引くことによってデータ量を削減できる。このため、画像データを間引いてデータ量を削減する場合に、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0063】
表面実装機1によると、部品計測カメラ71はロータリーヘッド14に設けられており、実装ヘッド21に保持されている部品Eを水平方向から撮像する。このため、部品Eの幅を計測する場合に、高精度な画像の解析を可能にしつつデータ量を削減できる。
【0064】
<実施形態3>
実施形態3を図12によって説明する。
実施形態3は実施形態1又は実施形態2の変形例である。ここでは実施形態1の変形例として説明する。実施形態3に係る演算処理部81は、横方向について間引かれた一方、縦方向については間引かれていない画像から、部品Eの厚みだけでなく部品Eの幅も計測する。
【0065】
実施形態3に係る画像取り込みボード84は、受信した画像データを間引かれた方向に引き伸ばして元のサイズの画像データを生成し(引き伸ばし処理の一例)、生成した画像データを演算処理部81のRAMに記憶させる。
具体的には例えば、図12に示すように、画像120を横方向に1/2に間引いた場合、画像取り込みボード84は間引かれた画像121の各列についてその列の右側(あるいは左側)にその列をコピーする。例えば元の画像120の偶数列を間引いた場合、間引かれた後の画像121には元の画像120の1列目、3列目、5列目のように奇数列のデータが残っている。この場合、画像取り込みボード84は1列目と3列目との間に1列目をコピーして2列目とし、3列目と5列目との間に3列目をコピーすることによって4列目とする。これにより元のサイズの画像データが生成される。画像140は生成された元のサイズの画像を示している。ただし、奇数列をコピーしただけであるので、元の画像データ(間引かれる前の画像データ)は完全には復元されない。
【0066】
画像データを引き伸ばすとデータ量が増大するので、画像取り込みボード84からRAMにデータを転送する時間が長くなる。しかしながら、通常、画像取り込みボード84とRAMとは耐屈曲ケーブル110よりも転送帯域が広い高速なバスによって接続されているので、転送に要する時間が長くなっても処理時間に大きな影響はない。
【0067】
実施形態3に係る表面実装機1によると、画像取り込みボード84は部品計測カメラ71から受信した画像データが表す画像を横方向に引き伸ばすので、間引く前の画素数に引き伸ばすことにより、幅を計測するための計算量を低減できる。これにより部品Eの幅を高速に計測できる。
問題が生じた場合の原因究明などの理由で、部品計測カメラ71から受信した画像を操作部90の表示部に表示させることもある。間引いた画像を引き伸ばすと自然な画像(あるいは自然な画像に近い画像)を表示できるので、画像を見る作業者の利便性が向上するという利点もある。
【0068】
ここでは間引く前の画素数に引き伸ばす場合を例に説明したが、どのような画素数に引き伸ばすかは適宜に決定できる。
【0069】
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
【0070】
(1)上記実施形態1は部品Eの厚み(縦方向の幅)を計測するものであり、画像の縦方向については間引かない。これに対し、縦方向についても要求される計測精度が満たされる範囲で、且つ、横方向より小さい間引き率で間引いてもよい。幅を計測する場合も同様である。
【0071】
(2)上記実施形態では画像データの階調を圧縮することなく間引いて送信する場合を例に説明したが、2値化などによって階調を圧縮した上で間引いてもよい。
【0072】
(3)上記実施形態3では間引かれた画像の各列についてその列の右側にその列をコピーすることによって画像を引き伸ばす場合を例に説明したが、引き伸ばす方法は適宜に決定できる。例えば補間処理によって1列目のデータと3列目のデータとから2列目のデータを補間することによって引き伸ばしてもよい。
【0073】
(4)上記実施形態では部品計測カメラ71から制御部80に画像データを間引いて送信する場合を例に説明したが、間引いて送信する場合と間引かずに送信する場合とを切り替え可能であってもよい。
【0074】
(5)上記実施形態では実装ヘッド21によって吸着されている部品Eを部品計測カメラ71が水平方向から撮像する場合を例に説明したが、撮像する方向は水平方向に限られない。例えば、部品計測カメラ71は部品Eを斜め上方向あるいは斜め下方向から撮像してもよい。
【0075】
(6)上記実施形態では部品保持部として部品Eを吸着して保持する実装ヘッド21を例に説明したが、部品保持部は部品Eを挟んで保持する所謂チャッキングによって保持するものであってもよい。
【符号の説明】
【0076】
1…表面実装機
14…ロータリーヘッド(ヘッド部の一例)
15…ヘッド移動部(移動部の一例)
21…実装ヘッド(部品保持部の一例)
71…部品計測カメラ(撮像部の一例)
81…演算処理部(解析部の一例)
84…画像取り込みボード(解析部の一例)
110…耐屈曲ケーブル(通信ケーブルの一例)
E…部品
P…プリント基板(基板の一例)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12