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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-05
(45)【発行日】2023-06-13
(54)【発明の名称】面状照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230606BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230606BHJP
【FI】
F21S2/00 480
F21S2/00 484
F21Y115:10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022541154
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(86)【国際出願番号】 JP2021024247
(87)【国際公開番号】W WO2022030137
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2022-11-07
(31)【優先権主張番号】P 2020134427
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】楠木 一平
(72)【発明者】
【氏名】國持 亨
(72)【発明者】
【氏名】吉田 隆人
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2009/093361(WO,A1)
【文献】特開2019-139869(JP,A)
【文献】特開2020-053405(JP,A)
【文献】特開2011-124196(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源が一方の面側に設けられた基板と、
前記基板における前記一方の面側に設けられたリフレクタと、
前記基板の前記一方の面に対する反対面側に設けられたボトムフレームと、
前記リフレクタの長手方向における中央部分を前記ボトムフレームに固定する第1固定部材と、
前記基板の前記一方の面と前記リフレクタとを固定する第2固定部材と、を備え、
前記第2固定部材が前記基板と前記リフレクタとを規制する力は、前記リフレクタの長手方向における中央部分が、前記リフレクタの前記中央部分から前記長手方向において離隔した部分よりも大きい、
面状照明装置。
【請求項2】
前記第2固定部材が前記基板と前記リフレクタとを規制する力は、前記第2固定部材が前記基板と前記リフレクタとを固定する力である、
請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項3】
前記第2固定部材は、前記基板に対する前記長手方向における中央部分の接着面積が、前記基板の前記中央部分から前記長手方向において離隔した部分の接着面積よりも広い、
請求項2に記載の面状照明装置。
【請求項4】
前記第2固定部材は、前記基板に対する長手方向の中央部分における単位面積当たりの接着強度が、前記基板の中央部分から前記長手方向における中央部分から離隔した部分における単位面積当たりの接着強度よりも大きい、
請求項2に記載の面状照明装置。
【請求項5】
前記基板は、前記長手方向に沿って複数の領域に分割して構成され、
前記第2固定部材は、複数の前記領域のそれぞれの位置に対応して配置が変更される、
請求項1~4のいずれか1つに記載の面状照明装置。
【請求項6】
前記基板は、前記一方の面側に反射シートを有し、
前記リフレクタは、前記光源の頭部を前記一方の面側に露出させるリフレクタ開口を有し、
前記反射シートは、前記光源の頭部を前記一方の面側に露出させるシート開口を有し、
前記シート開口の大きさは、前記リフレクタ開口の大きさより小さい、
請求項1~5のいずれか1つに記載の面状照明装置。
【請求項7】
前記反射シートは、前記第2固定部材が配置される位置に開口を有する、
請求項6に記載の面状照明装置。
【請求項8】
複数の光源が一方の面側に設けられ基板と、
前記基板における前記一方の面側に設けられたリフレクタと、
前記基板の前記一方の面に対する反対面側に設けられたボトムフレームと、を備え、
前記基板は、前記一方の面側に反射シートを有し、
前記リフレクタは、前記光源の頭部を前記一方の面側に露出させるリフレクタ開口を有し、
前記反射シートは、前記光源の頭部を前記一方の面側に露出させるシート開口を有し、
前記シート開口は、前記リフレクタ開口より小さい、
面状照明装置。
【請求項9】
第2固定部材は両面テープである、
請求項1~8のいずれか1つに記載の面状照明装置。
【請求項10】
前記第2固定部材が前記基板と前記リフレクタとを規制する力は、前記第2固定部材の伸縮性に基づく力であり、
前記第2固定部材は、前記基板に対する前記長手方向における中央部分の伸縮性が、前記基板の前記中央部分から前記長手方向において離隔した部分の伸縮性よりも小さい、
請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項11】
第2固定部材は、ピンと、前記ピンを挿入可能な孔とによって構成され、
前記長手方向における前記孔の長さは、前記第2固定部材の位置が前記長手方向において前記中央部分から離れるほど長い、
請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項12】
内側にフレーム開口が形成された額縁部を有するトップフレームと、前記ボトムフレームとで構成されるフレームを備え、
前記第1固定部材は、前記リフレクタの長手方向および前記長手方向に直交する短手方向を含む平面に対して直交する方向から視た場合には前記額縁部と重なる位置に設けられる、
請求項1~7、10、11のいずれか1つに記載の面状照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面状照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用の液晶表示装置のバックライト等として用いられる、いわゆる直下型の面状照明装置が知られている。この種の面状照明装置は、複数の光源が一方の面側に配置された基板と、基板の一方の面側に設けられたリフレクタと、基板の一方の面に対する反対面に設けられたボトムフレームとを備える。
【0003】
面状照明装置の中には、基板に基板貫通孔を設けるとともに、リフレクタにリフレクタ貫通孔を設け、ボトムフレームの一方の面に基板貫通孔及びリフレクタ貫通孔に係合するピンを設け、基板及びリフレクタをボトムフレームに固定するものがある(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、面状照明装置において、リフレクタと基板との間に空間(隙間)が存在した場合には、当該空間に光源からの光が入ることによって光の損失が発生する。このため、面状照明装置の中には、光の損失を抑制するため、リフレクタと基板との間に空間が形成されないように、リフレクタが基板に対して両面テープによって固定されるものがある。
【0005】
そして、従来の面状照明装置における両面テープは、例えば、リフレクタ及び基板の外周に沿って一定の間隔をあけて配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2013-246988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、車両に搭載する面状照明装置の使用環境下(例えば、車載用では-40°C~95°C)において、リフレクタの線膨張係数と、基板(または基板が固定されたフレーム)の線膨張係数とが異なる。このため、車内の温度変化が生じた場合には、リフレクタの長手方向の長さ(変化量)と、基板の長手方向の長さ(変化量)とが相違することとなり、長手方向の中央部分を中心として、リフレクタが基板の一方の面側に反り、又は、基板の他方の面側に反り、基板に対してリフレクタが外れるおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、温度変化が生じても基板に対してリフレクタを安定的に固定することができる面状照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、複数の光源が一方の面側に設けられた基板と、前記基板における前記一方の面側に設けられたリフレクタと、前記基板の前記一方の面に対する反対面側に設けられたボトムフレームと、前記リフレクタの長手方向における中央部分を前記ボトムフレームに固定する第1固定部材と、前記基板の前記一方の面と前記リフレクタとを固定する第2固定部材と、を備え、前記第2固定部材が前記基板と前記リフレクタとを規制する力は、前記リフレクタの長手方向における中央部分が、前記リフレクタの前記中央部分から前記長手方向において離隔した部分よりも大きい。
【0010】
本発明の一態様に係る面状照明装置は、温度変化が生じても基板に対してリフレクタを安定的に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態にかかる面状照明装置を正面側から視た斜視図である。
図2図2は、図1の面状照明装置を背面側から見た斜視図である。
図3図3は、面状照明装置の分解斜視図である。
図4図4は、光学シートを取り除いた状態におけるリフレクタの正面図である。
図5図5は、光学シート及びリフレクタを取り除いた状態における基板の正面図である。
図6図6は、図4の矢視A-Aにおける断面図である。
図7図7は、図5の矢視B-Bにおける断面図である。
図8図8は、第1固定部材の位置を示すとともに、第2固定部材が基板とリフレクタとを固定する力の大きさの相違を示す概念図である。
図9図9は、第2固定部材の配置の一例を示す説明図である。
図10図10は、比較例における第2固定部材の配置を示す説明図である。
図11図11は、第2固定部材の配置の他の例を示す説明図である。
図12図12は、第2固定部材の配置のさらに別例を示す説明図である。
図13図13は、第2固定部材の配置のまた別の一例を示す説明図である。
図14図14は、第1固定部材の位置を示すとともに、第2固定部材が基板とリフレクタとを固定する力の大きさの相違を示す概念図である。
図15図15は、第2固定部材の別の実施形態における配置の一例を示す説明図である。
図16図16は、第1固定部材の別の一例を示す分解組立図であり、リフレクタの長手方向と直交する短手方向の一方側を示す斜視図である。
図17図17は、第1固定部材の別の一例を示す分解組立図であり、リフレクタの短手方向の他方側を示す斜視図である。
図18図18は、第2固定部材のさらに別の実施形態における一例を示す説明図である。
図19図19は、図18における矢視C-C線における断面図である。
図20図20は、別の実施形態における変形例を示した図19と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る面状照明装置1について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、1つの実施形態に記載された内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。
【0013】
まず、図1図3を用いて、実施形態に係る面状照明装置1の全体構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る面状照明装置1を正面側から視た斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る面状照明装置1の背面側から視た斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る面状照明装置1の分解斜視図である。図1図3においては、便宜上、面状照明装置1の長手方向をX軸方向、短手方向をY軸方向、厚さ方向をZ軸方向としている。
【0014】
実施形態に係る面状照明装置1は、各種の液晶表示装置のバックライトとして用いられる照明装置であって、後述する光源30が出射面Rの直下に配置される、いわゆる直下型の面状照明装置1である。面状照明装置1の対象である液晶表示装置は、例えば、車両に搭載される電子メータ、インジケータ等の表示器である。
【0015】
図1に示されるように、実施形態に係る面状照明装置1は、後述するトップフレーム22の開口部22dによって規定される出射面Rを有する。面状照明装置1は、出射面Rから発光し、上記した液晶表示装置のバックライトとして機能する。また、本実施形態に係る面状照明装置1の出射面Rは、厚さ方向に対して直交する平面に対して湾曲する。
【0016】
実施形態に係る面状照明装置1は、図3図6図7に示すように、フレーム2と、基板3と、リフレクタ4と、光学シート5と、第1固定部材6と、第2固定部材7とを備える。
【0017】
フレーム2は、例えば、剛性が高いステンレス製の筐体である。なお、フレーム2は、アルミニウム、又は、マグネシウム等で形成してもよい。フレーム2は、ボトムフレーム21と、トップフレーム22とを備え、ボトムフレーム21及びトップフレーム22によって形成される内部空間2s(図6図7等参照)に、基板3の基板本体部31、リフレクタ4、及び、光学シート5を収容する。
【0018】
ボトムフレーム21は、有底箱状に形成されてフレーム2における土台として機能する。また、ボトムフレーム21は、底部21aと、一対の第1側壁21bと、一対の第2側壁21cとにより構成される。底部21aは、正面側から視た場合には矩形状であり、面状照明装置1の正面視形状を規定する。底部21aには、厚さ方向において当該底部21aを貫通する貫通孔21dが形成される。貫通孔21dは、長手方向に間隔をあけて配置される。一対の第1側壁21bは、長手方向において対向し、短手方向に連続する。一対の第2側壁21cは、短手方向において対向し、長手方向に連続する。一対の第1側壁21bの外周面、及び、一対の第2側壁21cの外周面には、外側に向けて突出する係合爪21eが形成される(図3図5参照)。係合爪21eは、長手方向に間隔をあけて設けられ、かつ、短手方向に間隔をあけて設けられる。
【0019】
トップフレーム22は、ボトムフレーム21の厚さ方向の一方の面側である光の出射方向側に配置され、フレーム2における蓋として機能する。また、トップフレーム22は、天板22aと、一対の第1側壁22bと、一対の第2側壁22cにより構成される。天板22aは、中央部に開口部22dが形成され、かかる開口部22dにより上記した出射面Rが規定される。言い換えると、トップフレーム22は、内側にフレーム開口である開口部22dが形成された額縁部22fを有する。一対の第1側壁22bは、長手方向において対向し、短手方向に連続する。一対の第2側壁22cは、短手方向において対向し、長手方向において間隔をあけて配置される。一対の第2側壁22cには、上述した係合爪21eに対して係合可能な係合孔部22eが設けられる(図5参照)。そして、フレーム2は、係合孔部22eに係合爪21eが係合されることによって、トップフレーム22がボトムフレーム21に組み付けられ、内部空間2sが形成される(図6図7参照)。
【0020】
基板3は、例えば、エポキシ樹脂またはPI(ポリイミド)からなる回路基板であり、例えば、フレキシブルプリント回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)を採用可能である。基板3は、厚さ方向において、ボトムフレーム21の一方の面に設けられる。換言すれば、面状照明装置1は、基板3の一方の面に対する反対面側に設けられたボトムフレーム21を備える。また、基板3の一方の面側には、複数の光源30が設けられる(図4参照)。換言すれば、面状照明装置1は、複数の光源30が一方の面側に設けられた基板3を備える。
【0021】
本実施形態の基板3は、図3に示すように、長手方向に沿って複数の領域33に分割して構成される。より具体的に説明すると、基板3は、長手方向に沿って4つの領域33A,33B,33C,33Dに分割して構成される。
【0022】
このような基板3は、基板本体部31と、基板本体部31から短手方向の一方側に延出する外部接続部32を有する。基板本体部31は、複数の光源30を有する。外部接続部32は、光源30の点灯を制御する回路と、外部機器(例えば、車両のECU:Electronic Control Unit)とを接続する部位である。
【0023】
基板3は、図4図5図7に示すように、厚さ方向の一方の面側に反射シート34を有する。反射シート34は、光源30から出射された光のうち、光学シート5で反射された光を出射面R側に再度、反射させる機能を有する。反射シート34は、例えば、多層膜シート、発泡白色反射板、白色ポリエチレンテレフタレートフィルム、銀反射シート等であって、反射率が85%以上のものを用いることができる。反射シート34は、光源30の頭部を一方の面側に露出させる第1シート開口34aを有する。第1シート開口34aは、例えば、正方形状に形成される。また、反射シート34は、後述する第2固定部材7が配置される位置に第2シート開口34b(開口)を有する。第2シート開口34bは、例えば、長方形状に形成される。本実施形態の反射シート34は、例えば、基板3の複数の領域33に対応して形成される。つまり、反射シート34は、4つの領域33に分割して形成される。そして、反射シート34は、図5に示すように、一方の領域33と他方の領域33との間に、隙間34cを設ける。当該隙間34cには、第1固定部材6のピンが配置される。
【0024】
光源30は、点状の光源30であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)を採用可能である。光源30として、例えば、パッケージタイプのLEDや、チップタイプのLEDを用いることができるが、これに限定されない。なお、光源30は、LEDに限定されるものではなく、任意の発光部材を採用可能である。
【0025】
本実施形態に係る面状照明装置1の光源30は、例えば、長手方向に一定のピッチで配置され、かつ、短手方向に一定のピッチで配列される。つまり、本実施形態に係る面状照明装置1の光源30は、縦横に等間隔で格子状に配置される。光源30は、例えば、短手方向に6つ配置され、長手方向に9個配置され、56個配置される。
【0026】
リフレクタ4は、例えば、合成樹脂によって形成され、光源30から放出される光を出射面R側に反射し、出射面Rの輝度を高める機能を有し、面状照明装置1としての出射効率を向上させることができる。リフレクタ4は、厚さ方向において基板3における一方の面側に設けられる。換言すれば、面状照明装置1は、基板3における一方の面側に設けられたリフレクタ4を備える。本実施形態に係るリフレクタ4は、例えば、合成樹脂を射出成型することによって一体的に形成される。つまり、本実施形態の面状照明装置1は、1つのリフレクタ4を備える。
【0027】
また、リフレクタ4は、基板3に実装される各光源30に対応した格子状の反射部41が形成される。つまり、本実施形態のリフレクタ4の反射部41は、短手方向に6個配置され、長手方向に9個配置される。各反射部41は、図4に示すように、長手方向において対向する一対の第1反射部41aと、短手方向において対向する一対の第2反射部41bと、一対の第1反射部41a及び一対の第2反射部41bによって形成される空間部41cとを有する(図4図7参照)。図7に示す第2反射部41bは、長手方向および短手方向を含む平面に対する角度が互いに異なる出射面側反射面41b1と、基板側反射面41b2とを有する。そして、基板側反射面41b2と長手方向および短手方向を含む平面との交差角度は、出射面側反射面41b1と長手方向および短手方向を含む平面との交差角度より小さい。同様に、第1反射部41aは、長手方向および短手方向を含む平面に対する角度が互いに異なる出射面側反射面41a1と、基板側反射面41a2とを有する。そして、基板側反射面41a2と長手方向および短手方向を含む平面との交差角度は、出射面側反射面41a1と長手方向および短手方向を含む平面との交差角度より小さい。図4図7に示す空間部41cにおける長手方向の中央、及び、短手方向の中央には光源30が配置され、かつ、空間部41cには、厚さ方向の一方の面側(出射面R側)に位置する第1リフレクタ開口(リフレクタ開口)41dと、他方の面側(光源30を有する基板3面側)に位置する第2リフレクタ開口41eと、が形成される。第1リフレクタ開口41dは、例えば正方形状に形成され、第2リフレクタ開口41eは、例えば正方形状に形成される。図7に示す第1リフレクタ開口41dの大きさL1は、第2リフレクタ開口41eの大きさL2よりも大きい。その上、上記した反射シート34の第1シート開口(シート開口)34aの大きさL3は、第2リフレクタ開口41eの大きさL2よりも小さい。
【0028】
光学シート5は、図1図3に示すように、厚さ方向において、リフレクタ4の一方の面側に配置される。本実施形態の面状照明装置1は、例えば、3枚の光学シート51、52、53を含む。光学シート5は、厚さ方向において、他方の面側から一方の面側に通過する光の配光や輝度を調整し、例えば、出射面Rから出射される光を均一化する。例えば、光学シート51は、拡散シートであり、光学シート52は、プリズムシートやBEF(Brightness Enhancement Film)等であり、光学シート53は、反射偏光フィルムやDBEF(Dual Brightness Enhancement Film)である。
【0029】
第1固定部材6は、図4図6に示すように、リフレクタ4の長手方向における中央部分42をボトムフレーム21に固定する。つまり、本実施形態の面状照明装置1は、リフレクタ4の長手方向における中央部分42をボトムフレーム21に固定する第1固定部材6を備える。第1固定部材6は、例えば、ボトムフレーム21の底部21aにおける厚さ方向の一方の面から突出するピン61と、リフレクタ4を厚さ方向に貫通し、ピン61に係合可能な係合孔部62とによって構成される。係合孔部62は、厚さ方向に直交する平面における大きさが、ピンの直径よりも大きく、車内の温度変化が生じた場合に、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4が短手方向に移動することを許容する一方、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4が長手方向に移動することを規制する。本実施形態の第1固定部材6は、リフレクタ4の長手方向の中央部分42と重なる位置であって、額縁部22fの内側に配置する。その上、本実施形態における2つの第1固定部材6は、固定中心を、リフレクタ4の長手方向における中央部分42と重なる位置に配置する。
【0030】
第2固定部材7は、図5図7図9に示すように、基板3の一方の面とリフレクタ4とを固定する。つまり、本実施形態の面状照明装置1は、基板3の一方の面とリフレクタ4とを固定する第2固定部材7を備える。第2固定部材7は、例えば、両面テープである。
【0031】
図8は、第1固定部材6の位置を示すとともに、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを規制する力の大きさの相違を示す概念図である。第2固定部材7が基板3とリフレクタ4を規制する力は、本実施形態では、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力である。図8に示すように、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力の大きさは、例えば、互いに固定する力の大きさが異なる複数の固定領域9(本実施形態では、11の固定領域9)に分けられる。第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力の大きさは、複数の固定領域9のうち、長手方向の中央部分42に位置する第1固定領域90が最も大きく、長手方向において、第1固定領域90に隣接する第2固定領域91が次に大きい。そして、複数の固定領域9は、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力の大きさは中央部分42から長手方向に離隔するに従って、徐々に小さくなる。
【0032】
図9は、第2固定部材7の配置位置の一例を示す概念図である。本実施形態の面状照明装置1は、第2固定部材7の配置領域70を仮想的に5つに分割する。より詳細に説明すると、長手方向の中央に位置する第1配置領域71と、長手方向において第1配置領域71に隣接する第2配置領域72,73と、長手方向において第2配置領域72,73に対して、第1配置領域71とは反対側に位置する第3配置領域74,75とを有する。そして、第2固定部材7は、長手方向においてリフレクタ4を二等分する中央線に対して線対称に配置する。
【0033】
第1配置領域71は、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7を5本有する。第2配置領域72,73は、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7を4本有する。第3配置領域74,75は、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7を3本有する。
【0034】
本実施形態に係る面状照明装置1の第2固定部材(両面テープ)7における単位面積当たりの接着強度は、いずれの部分においても同一である。その上、第2固定部材(両面テープ)7の長さ方向に直交する幅は、いずれの部分においても同一である。そして、上述したように、配置領域70によって第2固定部材7の配置が異なるため、5つの配置領域70のうち、第1配置領域71の接着面積は最も広い。また、第2配置領域72,73の接着面積が、第3配置領域74,75の面積よりも広い。つまり、第3配置領域74,75の接着面積が、5つの配置領域70における接着面積のうちで最も狭い。すなわち、本実施形態の面状照明装置1における第2固定部材7は、基板3に対する長手方向における中央部分42の接着面積が、基板3の中央部分42から長手方向において離隔した部分の接着面積より広い。そして、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力は、リフレクタ4の長手方向における中央部分42が、リフレクタ4の中央部分から長手方向において離隔した部分49よりも大きい。
【0035】
図10は、比較例の面状照明装置1’における第2固定部材7’の配置位置を示す概念図である。面状照明装置1’は、長手方向の中央部分に第1固定部材6を設ける。また、面状照明装置1’は、基板3の外周に沿って、一定の間隔をあけて第2固定部材7を配置する。
【0036】
このように第2固定部材7’を配置した場合には、各第2固定部材7’(両面テープ)を張り付ける際に、各第2固定部材7’である両面テープを基板3及びリフレクタ4に押し付ける力が長手方向にわたってばらつくことに起因して、各第2固定部材7’の基板3とリフレクタ4とを固定する力に相違が発生し、その相違によって、第2固定部材7’における仮想の固定中心78’が、第1固定部材6(ピン)から長手方向にずれるおそれがある。そして、第2固定部材7’における仮想の固定中心78’が、第1固定部材6から長手方向にずれた状態において、車内の温度変化が生じた場合には、第1固定部材6とリフレクタ4の間に応力が発生し、これにより、第1固定部材(ピン)が折れたり、リフレクタ4が割れたりするおそれがある。
【0037】
それに対して、実施形態に係る面状照明装置1は、リフレクタ4の長手方向における中央部分42をボトムフレーム21に固定する第1固定部材6と、基板3の一方の面とリフレクタ4とを固定する第2固定部材7とを備える。そして、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力(接着面積)は、リフレクタ4の長手方向における中央部分42が、リフレクタ4の中央部分42から長手方向において離隔した部分よりも大きくしている。このため、各第2固定部材7である両面テープを基板3及びリフレクタ4に押し付ける力が長手方向にわたってばらついても、第2固定部材7における仮想の固定中心78(図9参照)を、第1固定部材6の固定中心に極力一致させることができる。そのため、本実施形態に係る面状照明装置1は、車内の温度変化が生じた場合であっても、線膨張係数の相違によって、第1固定部材6に大きな力が加えられることを抑制することができる。この結果、本実施形態に係る面状照明装置1は、車内の温度変化が生じた場合においても、基板3に対してリフレクタ4を(折れや割れが生じることなく)安定的に固定することができる。その上、第2固定部材7は、長手方向の中央部分42でリフレクタ4を基板3に対して強固に固定する一方、当該中央部分42から長手方向に離隔した部分(両端部を含めた部分)において、リフレクタ4を基板3に対して車内の温度変化が生じても互いに離れない程度に固定する。なお、基板3は、ボトムフレーム21に対して両面テープを用いて固定されるが、基板3の線膨張係数とボトムフレーム21の線膨張係数との差が小さく、かつ、基板3が長手方向において複数に分割される。このため、基板3及びボトムフレーム21は、線膨張係数の差による問題が発生しない。また、反射シート34は、基板3に対して両面テープを用いて固定されるが、反射シート34の線膨張係数とボトムフレーム21の線膨張係数との差が小さく、かつ、反射シート34が長手方向において複数に分割される。このため、反射シート34及びボトムフレーム21は、線膨張係数の差よる問題が発生しない。一方、リフレクタ4は、長手方向に分割することが困難であり、かつ、ボトムフレーム21との線膨張係数の差が大きいが、上述した構成によって、線膨張係数による問題が発生しない。
【0038】
また、実施形態に係る面状照明装置1における第2固定部材7は、基板3に対する長手方向における中央部分42の接着面積が、基板3の中央部分42から長手方向において離隔した部分の接着面積よりも広い。これにより、実施形態に係る面状照明装置1は、第2固定部材7の配置を変更することで、複雑な製造工程を設けることなく、上述した作用・効果を達成することができる。
【0039】
ところで、エッジ型の面状照明装置は、反射率の高い反射シートを使用することができる一方、直下型の面状照明装置は、リフレクタ4を配置するとともに、基板の一方の面側を白色に印刷をすることによって光源からの光を反射させることができる。しかし、このような白色の印刷を基板にした場合であっても、当該基板は、実装の高温工程の耐性などの要求事項があるために、反射率が、エッジ型の面状照明装置に使用される反射シートよりも低い。特に、基板にFPCを使用した場合には、基板に屈曲耐性も求められることから、反射率がより低下するおそれがある。
【0040】
それに対して、実施形態に係る面状照明装置1は、基板3とは別体の反射シート34を基板3に重ねて配置するために、光源30の頭部を露出させる第1シート開口(シート開口)34aを反射シート34に設け、第1シート開口(シート開口)34aの大きさを第2リフレクタ開口41eの大きさよりも小さくなるように構成する。これにより、本実施形態に係る面状照明装置1は、光学シート5によって反射された光を反射シート34によって可及的に一方の面側に再度、反射させることができる。この結果、本実施形態に係る面状照明装置1は、輝度の効率を向上することができる。なお、反射シート34を重ねて配置する場合であっても、基板3の一方の面側に白色のレジスト層を設け、反射シート34の第1シート開口34aから露出する基板3においても、光が一方の面側に反射するように構成してもよい。
【0041】
また、実施形態に係る面状照明装置1は、反射シート34に上述したものを用いることによって、反射シート34の線膨張係数が、リフレクタ4の線膨張係数よりも基板3の線膨張係数に近い。これにより、本実施形態に係る面状照明装置1は、車内の温度変化が生じた場合においても、反射シート34が基板3から剥がれることを防止することができる。
【0042】
さらに、反射シート34は、第2固定部材7が配置される位置に第2シート開口34b(開口)を有する。これにより、本実施形態に係る面状照明装置1は、リフレクタ4の底面に位置する無駄な反射シート34を配置しない。この結果、本実施形態に係る面状照明装置1は、反射シート34における資材の無駄を抑えることができる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0044】
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態の面状照明装置1Aにおける第2固定部材7Aの配置位置の一例を示す図9と同様の概念図である。次に説明する第2実施形態に係る面状照明装置1Aは、第1実施形態に係る面状照明装置1における第2固定部材7の配置とは異なる、別の第2固定部材7Aの配置位置の一例である。つまり、第2実施形態に係る面状照明装置1Aは、第1実施形態に係る面状照明装置1に対して、第2固定部材7Aの配置が異なる一方、他の構成は同一である。
【0045】
本実施形態の面状照明装置1Aは、第2固定部材7Aの配置領域70Aを4つに分割する。より詳細に説明すると、長手方向の中央に位置する第1配置領域71A,72Aと、長手方向において第1配置領域71A,72Aに隣接する第2配置領域73A,74Aとを有する。第2固定部材7に関する4つに分割された複数の配置領域70Aは、上述した基板3を構成する複数の領域33にそれぞれ対応する。より具体的に説明すると、第1配置領域71Aが領域33Bに対応し、第1配置領域72Aが領域33Cに対応し、第2配置領域73Aが領域33Aに対応し、第2配置領域74Aが領域33Dに対応する。
【0046】
第1配置領域71A,72Aは、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7Aを8本有する。第1配置領域71A,72Aに配置された8本の第2固定部材7Aは、長手方向の長さが同一である。第2配置領域73A,74Aは、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7Aを4本有する。第2配置領域73A,74Aに配置された4本の第2固定部材7Aは、長手方向の長さが同一である。そして、第2固定部材7Aは、長手方向においてリフレクタ4を二等分する中央線に対して線対称に配置し、第2固定部材7の固定中心を長手方向における中央部分42とし、第1固定部材6の固定中心に一致させる。
【0047】
本実施形態に係る面状照明装置1Aの第2固定部材(両面テープ)7Aにおける単位面積当たりの接着強度は、いずれの部分においても同一である。その上、第2固定部材(両面テープ)7Aの長さ方向に直交する幅は、いずれの部分においても同一である。そして、4つの配置領域71A,72A,73A,74Aのうち、第1配置領域71A,72Aの接着面積は、第2配置領域73A,74Aの接着面積よりも広い。すなわち、本実施形態の面状照明装置1Aにおける第2固定部材7Aは、基板3に対する長手方向における中央部分42の接着面積が、基板3の中央部分42から長手方向において離隔した部分の接着面積より広い。そして、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力は、リフレクタ4の長手方向における中央部分42が、リフレクタ4の中央部分42から長手方向において離隔した部分よりも大きい。
【0048】
また、本実施形態の面状照明装置1Aの基板3は、長手方向に沿って複数の領域33に分割して構成され、第2固定部材7Aは、両面テープであり、複数の領域33のそれぞれの位置に対応して配置が変更される。これにより、本実施形態に係る面状照明装置1Aは、基板3が複数の領域33に分割された状態において、面積の狭い各領域33に第2固定部材7Aを設けることができるため、基板3に第2固定部材7Aを設ける作業を容易にすることができる。
【0049】
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態の面状照明装置1Bにおける第2固定部材7Bの配置位置の一例を示す図9と同様の概念図である。次に説明する第3実施形態に係る面状照明装置1Bは、第1実施形態に係る面状照明装置1における第2固定部材7の配置とは異なる、別の第2固定部材7Bの配置位置の一例である。つまり、第3実施形態に係る面状照明装置1Bは、第1実施形態に係る面状照明装置1に対して、第2固定部材7Bの配置が異なる一方、他の構成は同一である。
【0050】
本実施形態の面状照明装置1Bは、第2固定部材7Bの配置領域70Bを4つに分割する。より詳細に説明すると、長手方向の中央に位置する第1配置領域71B,72Bと、長手方向において第1配置領域71B,72Bに隣接する第2配置領域73B,74Bとを有する。第2固定部材7Bに関する4つに分割された複数の配置領域70Bは、上述した基板3を構成する複数の領域33にそれぞれ対応する。より具体的に説明すると、第1配置領域71Bが領域33Bに対応し、第1配置領域72Bが領域33Cに対応し、第2配置領域73Bが領域33Aに対応し、第2配置領域74Bが領域33Dに対応する。
【0051】
第1配置領域71B,72Bは、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7Bを8本有する。第1配置領域71B,72Bに配置された第2固定部材7Bは、図12において、上方から1番目、3番目、5番目、7番目、8番目に配置されたものの長手方向の長さが、2番目、4番目、6番目に配置されたもの長手方向の長さより長い。第2配置領域73B,74Bは、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7Bを4本有する。第2配置領域73B,74Bに配置された4本の第2固定部材7Bは、長手方向の長さが同一である。そして、第2固定部材7Bは、長手方向においてリフレクタ4を二等分する中央線に対して線対称に配置する。
【0052】
本実施形態に係る面状照明装置1Bの第2固定部材(両面テープ)7Bにおける単位面積当たりの接着強度は、いずれの部分においても同一である。その上、第2固定部材(両面テープ)7Bの長さ方向に直交する幅は、いずれの部分においても同一である。そして、4つの配置領域71B,72B,73B,74Bのうち、第1配置領域71B,72Bの接着面積は、第2配置領域73B,74Bの接着面積よりも広い。すなわち、本実施形態の面状照明装置1Bにおける第2固定部材7Bは、基板3に対する長手方向における中央部分42の接着面積が、基板3の中央部分42から長手方向において離隔した部分の接着面積より広い。そして、第2固定部材7Bが基板3とリフレクタ4とを固定する力は、リフレクタ4の長手方向における中央部分42が、リフレクタ4の中央部分42から長手方向において離隔した部分よりも大きい。
【0053】
加えて、長手方向における長さの短い第2固定部材7Bを用いることによって、基板3に対するリフレクタ4の接着面積、言い換えれば接着強度の微調整をすることができる。これにより、例えば、一つの配置領域の内部において、中央部分42の接着面積(接着強度)を大きくしたり、短手方向における一方側の接着面積(接着強度)を大きくしたりすることができる。
【0054】
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態の面状照明装置1Cにおける第2固定部材7Cの配置位置の一例を示す図9と同様の概念図である。次に説明する第4実施形態に係る面状照明装置1Cは、第1実施形態に係る面状照明装置1における第2固定部材7の配置とは異なる、別の第2固定部材7Cの配置位置の一例である。つまり、第4実施形態に係る面状照明装置1Cは、第1実施形態に係る面状照明装置1に対して、第2固定部材7Cの配置が異なり、かつ、第2固定部材7Cの単位面積当たりの接着強度が異なる一方、他の構成は同一である。
【0055】
本実施形態の面状照明装置1Cは、第2固定部材7Cの配置領域70Cを5つに分割する。より詳細に説明すると、長手方向の中央に位置する第1配置領域71Cと、長手方向において第1配置領域71Cに隣接する第2配置領域72C,73Cと、長手方向において第2配置領域72C,73Cに対して、第1配置領域71Cとは反対側に位置する第3配置領域74C,75Cとを有する。
【0056】
また、第2固定部材7Cは、短手方向に延在し、かつ、長手方向において、同一の間隔をあけて配置する短手方向延在第2固定部材7C1と、長手方向に延在する長手方向延在第2固定部材7C2とを有する。第2固定部材7Cは例えば両面テープである。その上、第2固定部材7Cの長さ方向に直交する幅は、いずれの部分においても同一である。本実施形態の面状照明装置1Cは、短手方向延在第2固定部材7C1を例えば13本有し、かつ、長手方向延在第2固定部材7C2を例えば1本有する。本実施形態の第2固定部材7Cは、基板3に対する長手方向の中央部分42における単位面積当たりの接着強度が、基板3の中央部分42から長手方向における中央部分42から離隔した部分における単位面積当たりの接着強度よりも大きい。
【0057】
より具体的に説明すると、第1配置領域71Cに配置された第2固定部材7Cは、基板3に対する単位面積当たりの接着強度が、他の配置領域72C,73C,74C,75Cに配置された第2固定部材7Cの基板3に対する単位面積当たりの接着強度よりも大きい。
【0058】
また、第2配置領域72C,73Cに配置された第2固定部材7Cは、基板3に対する単位面積当たりの接着強度が、第3配置領域74C,75Cに配置された第2固定部材7Cの基板3に対する単位面積当たりの接着強度よりも大きい。
【0059】
以上のように、実施形態に係る面状照明装置1Cの第2固定部材7Cは、両面テープであり、かつ、基板3に対する長手方向の中央部分42における単位面積当たりの接着強度が、基板3の中央部分42から長手方向における中央部分42から離隔した部分における単位面積当たりの接着強度よりも大きい。これにより、本実施形態に係る面状照明装置1Cは、両面テープの単位面積当たりの接着強度を変更することで、複雑な製造工程を設けることなく、上述した作用・効果を達成することができる。
【0060】
なお、上述した実施形態における面状照明装置1Cは、短手方向に延びる第2固定部材7Cを多数有するものを説明した。しかし、本実施形態に係る面状装置は、それに限られず、長手方向に延びる多数の第2固定部材を多数有してもよい。また、長手方向に延びる多数の第2固定部材は、単位面積当たりの接着強度が長手方向にわたって一定であってもよい。
【0061】
(第5実施形態)
図14は、第1実施形態に係る面状照明装置1の他の実施形態の面状照明装置1Dを示す図面である。より具体的に説明すると、図14は、当該面状照明装置1Dにおける第1固定部材6の位置を示すとともに、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力の大きさの相違を示す概念図である。次に説明する第5実施形態に係る面状照明装置1Dは、第1実施形態に係る面状照明装置1における第2固定部材7の配置とは異なることによって、基板3とリフレクタ4とを固定する力が長手方向における位置及び短手方向における位置によって異なるものである。以下、第5実施形態に係る面状照明装置1Dについて説明する。
【0062】
本実施形態に係る面状照明装置1Dにおける2つの第1固定部材6のうち、図14の下方に位置する第1固定部材6は、第1実施形態と同様に構成してある。一方、本実施形態に係る面状照明装置1Dにおける2つの第1固定部材6のうち、図14の上方に位置する第1固定部材6の係合孔部62は、ボトムフレーム21に設けられたピン61の挿通を許容し、かつ、車内の温度変化が生じた場合において、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4が長手方向及び短手方向に移動することを規制する円形に形成してある。
【0063】
本実施形態に係る面状照明装置1Dにおいて、図14に示すように、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力の大きさは、図14の上方に位置する第1固定部材6を中心とし、例えば、互いに固定する力の大きさが異なる複数の固定領域9D(本実施形態では、14の固定領域9D)に分けられる。第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力の大きさは、複数の固定領域9Dのうち、長手方向の中央部分42に位置する第1固定領域90Dが最も大きく、長手方向において、第1固定領域90Dに隣接する第2固定領域91Dが次に大きい。そして、複数の固定領域9Dにおいて、第2固定部材7が基板3とリフレクタ4とを固定する力の大きさは、中央部分42から長手方向に離隔するに従って、徐々に小さくなる。
【0064】
2つの第1固定部材6のうち、一方の第1固定部材6(図14の上方に位置する第1固定部材6)の係合孔部62は、ピン61の挿通を許容し、かつ、車内の温度変化が生じた場合には、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4が長手方向及び短手方向に移動することを規制する円形に形成してある。2つの第1固定部材6のうち、他方の第1固定部材6(図14の下方に位置する第1固定部材6)の係合孔部62は、ピン61の挿通を許容し、かつ、車内の温度変化が生じた場合には、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4が短手方向に移動することを許容するする長孔に形成してある。これらによって、車内の温度変化が生じた場合、リフレクタ4は、図14の上方に位置する第1固定部材を固定の基準とし、短手方向に伸縮することを許容し、かつ、長手方向に伸縮することが許容される。
【0065】
(第6実施形態)
図15は、第1実施形態に係る面状照明装置1の別の実施形態における第2固定部材7Eの配置の一例を示す図面である。
【0066】
本実施形態において、第2固定部材7Eが基板3とリフレクタ4を規制する力は、第2固定部材7Eの伸縮性に基づく力である。そして、第2固定部材7Eは、基板3に対する長手方向における中央部分42の伸縮性が、基板3の中央部分42から長手方向において離隔した部分の伸縮性よりも小さい。より具体的に説明すると、長手方向の中央に位置する第1配置領域71E,72Eに配置された第2固定部材7Eの伸縮性と、長手方向において第1配置領域71E,72Eに隣接する第2配置領域73E,74Eに配置された第2固定部材7Eの伸縮性とが異なる。
【0067】
第1配置領域71E,72Eに配置された第2固定部材7Eの長手方向における伸縮性が、第2配置領域73E,74Eに配置された第2固定部材7Eの長手方向における伸縮性よりも小さい。
【0068】
第2固定部材7Eに関して長手方向における位置に応じて伸縮性を異ならせる方法としては、例えば、両者における第2固定部材7Eである両面テープの材質を異ならせることが挙げられる。例えば、第1配置領域71E,72Eに配置された第2固定部材7Eは、例えば、ポリエチレンテレフタレートの基材を有する。一方、第2配置領域73E,74Eに配置された第2固定部材7Eは、例えば、ポリエチレンテレフタレートの基材を設けずに形成される。これらのように第2固定部材7Eを構成することによって、中央部分42において第2固定部材7Eが基板3とリフレクタ4を規制する力を大きくする一方、中央部分42から長手方向において離隔した部分において第2固定部材7Eが基板3とリフレクタ4を規制する力を小さくする。
【0069】
なお、第2固定部材7Eに関して長手方向における位置に応じて伸縮性を異ならせる方法としては、第1配置領域71E,72Eに配置された第2固定部材7Eは、ポリエチレンテレフタレートの基材を有する一方、第2配置領域73E,74Eに配置された第2固定部材7Eは、例えば、発泡性のアクリル系の基材を有する。つまり、基材の材料を相互に異ならせ、長手方向における中央から離隔した位置する第2固定部材7Eの伸縮性(柔軟性)が、長手方向における中央に位置する第2固定部材7Eの伸縮性(柔軟性)よりも大きい。また、第2固定部材7Eの粘着層は、アクリル系の材料が用いられる。
【0070】
第1配置領域71E,72Eは、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7Eを4本有する。第1配置領域71E,72Eに配置された4本の各第2固定部材7Eは、長手方向の長さが同一であり、短手方向の長さが同一である。第2配置領域73E,74Eは、例えば、長手方向に延在する第2固定部材7Eを4本有する。第2配置領域73E,74Eに配置された4本の各第2固定部材7Eは、長手方向の長さが同一であり、短手方向の長さが同一である。また、第1配置領域71E,72Eに配置された各第2固定部材7Eの長手方向の長さ、および、短手方向の長さと、第2配置領域73E,74Eに配置された各第2固定部材7Eの長手方向の長さ、および、短手方向の長さとは同一である。そして、第2固定部材7Eは、長手方向においてリフレクタ4を二等分する中央線に対して線対称に配置し、第2固定部材7Eの固定中心を長手方向における中央部分42とし、第1固定部材6の固定中心に一致させる。
【0071】
本実施形態に係る面状照明装置1Eの第2固定部材(両面テープ)7Eにおける単位面積当たりの接着強度は、いずれの部分においても同一である。その上、第2固定部材(両面テープ)7Eの長さ方向に直交する短手方向の幅は、いずれの部分においても同一である。そして、4つの配置領域71E,72E,73E,74Eのうち、第1配置領域71E,72Eの第2固定部材の伸縮性が、第2配置領域73E,74Eの第2固定部材7Eの伸縮性よりも小さい。そして、第2固定部材7Eが基板3とリフレクタ4とを規制する力は、リフレクタ4の長手方向における中央部分42が、リフレクタ4の中央部分42から長手方向において離隔した部分よりも大きい。
【0072】
また、本実施形態の面状照明装置1Eの基板3は、長手方向に沿って複数の領域33に分割して構成され、第2固定部材7Eは、両面テープであり、複数の領域33において配置が同一である。そして、中央部分42に使用される第2固定部材7Eの伸縮性よりも、中央部分42から長手方向において離隔した部分に使用される第2固定部材7Eの伸縮性が小さい。そのため、第2固定部材7Eは、車内の温度変化が生じた場合においても、長手方向の中央部分42でリフレクタ4を基板3に対して強固に固定する一方、当該中央部分42から長手方向に離隔した部分において、(第2固定部材7Eの伸び縮みが生じるものの)リフレクタ4と基板3とが互いに離れない程度に固定する。
【0073】
なお、上述した面状照明装置1Eにおいて、第2固定部材7Eをリフレクタ4に対して部分的に設ける例を説明した。しかし、本実施形態に係る面状照明装置1Eは、それに限られず、第2固定部材7Eを密に設けてもよい。より具体的に説明すると、短手方向における2本の第2固定部材7Eの間に、別途の第2固定部材7Eを設けてもよい。その上、短手方向に延存する別途の第2固定部材7Eを設けてもよい。
【0074】
(第7実施形態)
図16は、第1実施形態に係る面状照明装置1の別の実施形態における第1固定部材6Fの別の一例を示す分解組立図であり、リフレクタ4の長手方向と直交する短手方向の一方側を示す斜視図である。図17は、第1実施形態に係る面状照明装置1Fの別の実施形態における第1固定部材6Fの別の一例を示す分解組立図であり、リフレクタ4の短手方向の他方側を示す斜視図である。
【0075】
第1固定部材6Fは、リフレクタ4の長手方向における中央部分42をボトムフレーム21に固定する。つまり、本実施形態の面状照明装置1Fは、リフレクタ4の長手方向における中央部分42をボトムフレーム21に固定する第1固定部材6Fを備える。本実施形態に係る面状照明装置1Fにおいて、第1固定部材6Fは、リフレクタ4の長手方向および長手方向に直交する短手方向を含む平面に対して直交する方向から視た場合、額縁部22fと重なる位置に設けられる。
【0076】
第1固定部材6Fは、短手方向における一方側において、リフレクタ4に形成された係合爪63aと、ボトムフレーム21に形成され、当該係止爪に係合可能な係止受け部63bとで構成される。また、第1固定部材6Fは、短手方向における他方側において、ボトムフレーム21に形成された係合爪64aと、リフレクタ4に形成され、当該係止爪に係合可能な係止受け部64bとで構成される。本実施形態に係る第1固定部材6Fは、車内の温度変化が生じた場合に、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4が短手方向に移動することを規制し、かつ、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4が長手方向に移動することを規制する。本実施形態の第1固定部材6は、リフレクタ4の長手方向の中央部分42に配置される。
【0077】
本実施形態に係る面状照明装置1Fは、第1固定部材6Fを額縁部22fに設けるため、開口部22dの内側の構成が複雑になることを抑制することができる。なお、係合爪63aをボトムフレーム21に形成し、係止受け部63bをリフレクタ4に形成してもよい。
【0078】
(第8実施形態)
図18は、第1実施形態に係る面状照明装置1のさらに別の実施形態における第2固定部材7Gの一例を示す図面である。図19は、図18における矢視C-C線における断面図である。
【0079】
本実施形態に係る第2固定部材7Gは、ピン71aと、ピン71aを挿通可能であって、長手方向へ延在する長孔71bと、当該ピン71aに係合する係合凹部71cと、基板3に設けられピン71aが挿通する貫通孔71dとで構成される。本実施形態に係る面状照明装置1Gは、ボトムフレーム21に係合凹部71cが設けられる一方、長孔71bは、リフレクタ4に設けられる。貫通孔71dは、短手方向の長さよりも長手方向の長さが長い長孔である。
【0080】
本実施形態に係る面状照明装置1Gは、例えば第2固定部材7Gを4つ備える。本実施形態に係る面状照明装置1Gは、リフレクタ4の長手方向において、中央部分42に近接する位置に設けられた第2固定部材7Gと、中央部分42から離隔する位置に設けられた第2固定部材7Gとを有し、両者の構成が異なる。また、本実施形態に係る面状照明装置1Gにおいて、リフレクタ4における長手方向の中央部分42を基準として、4つの第2固定部材7Gが線対称に配置される。つまり、長手方向において、中央部分42に近接する位置に設けられた2つの第2固定部材7Gは、中央部分42との離隔長さが互いに等しく、中央部分42から離隔する位置に設けられた2つの第2固定部材7Gは、中央部分42との離隔長さが互いに等しい。なお、離隔長さは、中央部分42とピン71aの中央との距離である。
【0081】
リフレクタ4の長手方向において中央部分42に近接する位置に設けられた第2固定部材7Gは、長手方向において、第1ピン71a1が第1長孔71b1の内部を距離L4、移動可能である。一方、リフレクタ4の長手方向において中央部分42から離隔する位置に設けられた第2固定部材7Gは、長手方向において、第2ピン71a2が第2長孔71b2の内部を距離L4よりも長い距離L5、移動可能である。つまり、本実施形態に係る面状照明装置1Gは、リフレクタ4の長手方向において中央部分42に近接する位置に設けられた第2固定部材7Gにおいて、第1ピン71a1が第1長孔71bの内部を移動可能な距離L4が、リフレクタ4の長手方向において中央部分42から離隔する位置に設けられた第2固定部材7Gにおいて、ピン71aが長孔71bの内部を移動可能な距離L5よりも短い。換言すれば、長手方向における長孔71b1、71b2の長さは、第2固定部材7Gの位置が長手方向において中央部分42から離れるほど長い。
【0082】
上記構成により、車内において、低温から高温となって所定温度となる温度変化が生じた場合、まず、リフレクタ4の長手方向において中央部分42に近接する位置に設けられた第2固定部材7Gの第1ピン71a1が、長手方向において、第1長孔71b1の端部に接触する。この状態では、リフレクタ4の長手方向において中央部分42から離隔する位置に設けられた第2固定部材7Gの第2ピン71a2が、長手方向において、第2長孔71b2の端部に対して非接触の状態にある。つまり、この状態では、リフレクタ4の長手方向において中央部分42から近接する位置にある第2係合部材の基板3とリフレクタ4とを規制する力は、リフレクタ4の長手方向において中央部分42から離隔する位置にある第2係合部材の基板3とリフレクタ4とを規制する力よりも大きい。
【0083】
上記構成によって本実施形態に係る面状照明装置1Gにおける第2固定部材7Gは、車内の温度変化が生じた場合においても、長手方向の中央部分42でリフレクタ4を基板3に対して強固に固定する一方、当該中央部分42から長手方向に離隔した部分において、リフレクタ4と基板3とが互いに離れない程度に固定する。
【0084】
図20は、上述した面状照明装置1Gにおける変形例を示した図19と同様の断面図である。本実施形態に係る第2固定部材7Gは、リフレクタ4に係合凹部71cが設けられる一方、長孔71bは、ボトムフレーム21に設けられる。さらに、本実施形態に係る面状照明装置1Gは、基板3にピン71aを貫通する貫通孔71dが設けられる。
【0085】
(その他の実施形態)
上述した実施形態で説明した面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F、1Gは、基板3に可撓性を有するFPCを使用し、かつ、出射面Rが湾曲したものを説明した。しかし、本実施形態に係る面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gの出射面Rは、厚さ方向に対して直交する平面に沿ったフラットに形成してもよい。フラットな出射面Rを有する面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gは、リジッドの基板を使用することができる。もちろん、出射面Rが湾曲している場合であっても、リジッドの基板を使用することができる。
【0086】
また、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gに係る第1固定部材6は、ボトムフレーム21に設けたピン61と、リフレクタ4に形成した係合孔部62とによって構成されるものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gに係る第1固定部材6は、それに限られず、リフレクタ4に、ピン61に係合し、厚さ方向において当該リフレクタを貫通しない係合凹部を形成してもよい。
【0087】
さらに、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gに係る第1固定部材6は、ボトムフレーム21にピン61を設ける一方、リフレクタ4に係合孔部62を形成するものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gに係る第1固定部材6は、リフレクタ4の底面に、厚さ方向における他方の面側に向けて突出するピンを設ける一方、ボトムフレーム21の底部21aに、当該ピンに係合する係合凹部を設けてもよい。
【0088】
また、上述した実施形態の面状照明装置1に係る第1固定部材6は、ボトムフレーム21に設けられたピン61と、リフレクタ4に設けられた係合孔部62とによって構成されるものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1に係る第1固定部材6は、これに限られず、例えば、ボトムフレーム21に設けられたボルトと、リフレクタに固着されたボルトに係合するネジとによって構成してもよい。もちろん、これらに限られず、ボトムフレーム21とリフレクタ4との間に設けられた接着材でもよいし、ボトムフレーム21に対してリフレクタ4を溶着してもよい。
【0089】
さらに、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1Fに係る第2固定部材7,7A,7B,7Cは、両面テープであるものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1に係る第2固定部材7,7A,7B,7Cは、これに限られず、例えば、接着剤等でもよい。
【0090】
また、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gにおける反射シート34の第1シート開口34aは、矩形状に形成されたものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1における反射シート34の第1シート開口34aの形状は、これに限られず、光源30の形状に対応して、円形、楕円形、多角形等の適宜の形状に変更することができる。
【0091】
さらに、出射面R(開口部22d)やボトムフレーム21の底部21aの形状は、正確な矩形状である必要はなく、例えば、外角の一部に欠けている部分があってもよく、全体として長手方向と短手方向とが観念できればよい。
【0092】
また、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gは、基板3は、基板3とは別体の反射シート34を設けるものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gは、それに限られず、基板3に必ず反射シート34を設ける必要はない。
【0093】
さらに、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gに係る基板3は、4つの領域33に分割して形成されるものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gに係る基板3は、それに限られず、一体的に形成してもよいし、又は、2つの領域、3つの領域、若しくは、6つ以上の複数の領域に分割して形成してもよい。
【0094】
また、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gは、第2固定部材7の配置領域70,70A,70B,70C,70Dを、4つ又は5つの配置領域に分割するものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gは、それに限られず、3つの配置領域、若しくは、6つ以上の複数の配置領域に分割して形成してもよい。
【0095】
さらに、上述した実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gにおける第2固定部材7,7A,7B,7Cは、基板3に対する長手方向における中央部分の接着面積が、基板3の中央部分から長手方向において離隔した部分の接着面積より広いものを説明し、かつ、基板3に対する長手方向の中央部分における単位面積当たりの接着強度が、基板3の中央部分から長手方向における中央部分から離隔した部分における単位面積当たりの接着強度よりも大きいものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gは、それらに限られない。例えば、第2固定部材7,7A,7B,7Cは、長手方向の位置に応じて接着面積を変更するとともに、単位面積当たりの接着強度を変更してもよい。
【0096】
また、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1Gにおける第1固定部材6は、長手方向の中央部分において、短手方向に対して両端部の内側に配置するものを説明した。しかし、本実施形態の面状照明装置1,1A,1B,1C,1D,1E,1Gにおける第1固定部材6は、それに限られず、例えば、長手方向の中央部分において、短手方向の両端部(いわゆる額縁部22f)に配置してもよい。
【0097】
さらに、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0098】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G 面状照明装置,2 フレーム,21 ボトムフレーム,22 トップフレーム,3 基板,30 光源,33 領域,34 反射シート,34a 第1シート開口(シート開口),4 リフレクタ,41d 第1リフレクタ開口(リフレクタ開口),42 中央部分,6 第1固定部材,7,7A,7B,7C 第2固定部材
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