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特許7290845情報処理装置、動画配信方法、及び動画配信プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-06
(45)【発行日】2023-06-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、動画配信方法、及び動画配信プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2387 20110101AFI20230607BHJP
【FI】
H04N21/2387
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022040181
(22)【出願日】2022-03-15
(62)【分割の表示】P 2021042281の分割
【原出願日】2017-08-10
(65)【公開番号】P2022069567
(43)【公開日】2022-05-11
【審査請求日】2022-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】木村 真
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-099867(JP,A)
【文献】特開2007-301270(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物語の進行に関するユーザに選択可能な複数のオブジェクトを、第1の端末と第2の端末を含む複数の端末に表示させ
前記第1の端末で前記複数のオブジェクトのうちの何れかのオブジェクトの選択がなされ、前記第2の端末で前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトの選択もなされていない場合に、前記第1の端末に前記第2の端末に関する情報を表示させる、情報処理装置。
【請求項2】
前記複数の端末の全てでオブジェクトが選択されるまでは、前記第1の端末で選択したオブジェクトを変更可能にする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記複数の端末の全てでオブジェクトが選択されるまでに、前記第1の端末で選択したオブジェクトが変更された場合、変更したことを、前記第2の端末に表示させる、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の端末を利用するユーザの識別情報と、選択したオブジェクトとを、前記第2の端末に表示させる、
請求項1~3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記物語に設定された分岐フェーズに至った際に、前記複数の端末を利用するユーザのコミュニケーション状態に基づいて、前記分岐フェーズにおいて表示する前記複数のオブジェクトの数を決定する、
請求項1~4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数の端末の音声の入力に基づいて会話をしている人数を検知し、会話をしている人数に該当するコミュニケーション状態に基づいて、前記複数のオブジェクトの数を決定する、
請求項1~5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数の端末により選択されたオブジェクトが複数ある場合には、前記複数の端末のうちの特定の端末が前記複数のオブジェクトのうちから選択したオブジェクトに基づいて、前記物語を進行させる、
請求項1~のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記複数の端末を含むグループと異なるグループの前記複数のオブジェクトの選択結果を、前記複数の端末で閲覧可能に制御する、
請求項1~のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
プロセッサが、物語の進行に関するユーザに選択可能な複数のオブジェクトを、第1の端末と第2の端末を含む複数の端末に表示させ
プロセッサが、前記第1の端末で前記複数のオブジェクトのうちの何れかのオブジェクトの選択がなされ、前記第2の端末で前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトの選択もなされていない場合に、前記第1の端末に前記第2の端末に関する情報を表示させる、情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
物語の進行に関するユーザに選択可能な複数のオブジェクトを、第1の端末と第2の端末を含む複数の端末に表示させ、
前記第1の端末で前記複数のオブジェクトのうちの何れかのオブジェクトの選択がなされ、前記第2の端末で前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトの選択もなされていない場合に、前記第1の端末に前記第2の端末に関する情報を表示させる、処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型の情報処理端末を用いて映画やドラマ、アニメーション等の動画を視聴するユーザが増加している。このため、ユーザがより楽しんで動画を視聴可能とする技術開発が進められている。
【0003】
特許文献1には、距離の離れた複数ユーザからなるコミュニティにおいて映像を共有し、あたかもユーザ全員が一箇所に集まって一緒に同じ映像を視聴しているような一体感を実現することを目的とした映像再生制御方法が開示されている。特許文献1に記載の映像再生制御方法は、ユーザが入力したコメントに対し他のユーザが与えたコメント評価情報に基づいて、コミュニティ内で好感度の高いユーザが発信した再生制御コマンドを優先的に実行するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-163911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の映像再生制御方法は、距離の離れた複数ユーザからなるコミュニティを対象としたものであり、ユーザ全員が至近距離に集まって一緒に同じ映像を視聴しているコミュニティを対象としたものではない。
【0006】
すなわち、ユーザ全員が至近距離に集まって一緒に同じ映像を視聴している場合においても、ユーザがより動画を楽しんで視聴可能とする技術開発が望まれている。この技術開発のコンセプトの一つとして、至近距離に集まっているユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画視聴を行うというものが新たに望まれている。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる、情報処理装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムは以下の手段を採用する。
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「情報処理装置」は、複数の情報処理端末へ動画データを配信する情報処理装置であって、至近距離に位置する複数の情報処理端末で構成されるグループの登録を受け付けるグループ登録手段と、前記グループとして登録された複数の情報処理端末へ前記動画データを配信する動画データ配信手段と、前記情報処理端末からの入力に応じて、前記情報処理端末に表示させる動画の進行を変化させる進行変化手段と、を備える。
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「動画配信方法」は、複数の情報処理端末へ動画データを配信する動画配信方法であって、至近距離に位置する複数の情報処理端末で構成されるグループの登録を受け付ける第1工程と、前記グループとして登録された複数の情報処理端末へ前記動画データを配信する第2工程と、前記情報処理端末からの入力に応じて、前記情報処理端末に表示させる前記動画の進行を変化させる第3工程と、を有する。
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「動画配信プログラム」は、コンピュータを、至近距離に位置する複数の情報処理端末で構成されるグループの登録を受け付けるグループ登録手段と、前記グループとして登録された複数の情報処理端末へ動画データを配信する動画データ配信手段と、前記情報処理端末からの入力に応じて、前記情報処理端末に表示させる前記動画の進行を変化させる進行変化手段と、して機能させる。
【0012】
上記「情報処理装置」には、以下に例示するように、種々の技術的限定を加えてもよい。また、同趣旨の技術的限定を、「動画配信方法」が実行する処理ステップや「動画配信プログラム」の機能に加えてもよい。
【0013】
前記動画は、ユーザによって選択可能なオブジェクトが含まれ、前記進行変化手段は、ユーザによる前記オブジェクトの選択に応じて前記動画の進行を変化させる。
【0014】
前記進行変化手段は、前記オブジェクトがユーザに選択されるまで、前記動画の所定期間を繰り返して前記情報処理端末に表示させる。
【0015】
前記進行変化手段は、繰り返して表示される前記動画として、前記オブジェクトの選択をユーザに促す動画を前記情報処理端末に表示させる。
【0016】
前記進行変化手段は、前記グループとして登録された前記情報処理端末のうち一部の前記情報処理端末に対して、前記オブジェクトの選択をユーザに促す前記動画を表示させる。
【0017】
前記進行変化手段は、前記動画の繰り返し回数が多くなる毎に、前記オブジェクトの選択をユーザに促す前記動画を表示させる前記情報処理端末の数を増加させる。
【0018】
前記進行変化手段は、前記グループとして登録された前記情報処理端末のうち、少なくとも一つの前記情報処理端末で前記オブジェクトが選択された場合に、前記オブジェクトの選択に応じて前記動画の進行を変化させる。
【0019】
前記進行変化手段は、前記グループとして登録された前記情報処理端末のうち、全ての前記情報処理端末で前記オブジェクトが選択された場合に、前記オブジェクトの選択に応じて前記動画の進行を変化させる。
【0020】
前記進行変化手段は、前記オブジェクトが複数表示されている場合、前記グループ内で最も多い又は少ないユーザが選択した前記オブジェクトに応じて前記動画の進行を変化させる。
【0021】
前記情報処理端末にユーザが選択可能な複数の選択肢が表示され、前記進行変化手段は、前記ユーザが選択した前記選択肢に応じて、前記動画の進行を変化させる。
【0022】
前記進行変化手段は、前記グループ内で最も多い又は最も少ないユーザが選択した前記選択肢に応じて前記動画の進行を変化させる。
【0023】
前記グループとして登録された一部の前記情報処理端末に、正答及び誤答を示す複数の選択肢が表示され、前記グループとして登録された他の前記情報処理端末に、正答を導き出すためのヒントが表示され、前記進行変化手段は、前記ユーザが選択した前記選択肢に応じて、前記動画の進行を変化させる。
【0024】
前記ヒントは、表示される前記情報処理端末毎に異なる。
【0025】
前記情報処理端末を介してユーザのコミュニケーション状態を検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された前記コミュニケーション状態に応じた処理を行う状態処理手段と、を備える。
【0026】
前記コミュニケーション状態は、前記情報処理端末の視聴環境の音である。
【0027】
前記状態処理手段は、前記コミュニケーション状態に応じて、ユーザが選択可能な進行の数を変化させる。
【0028】
前記進行変化手段は、ユーザによる前記情報処理端末に対する入力操作以外の情報に応じて前記動画の進行を変化させる。
【0029】
前記入力操作以外の情報は、前記情報処理端末でユーザが前記動画を視聴する環境を示す情報である。
【0030】
前記情報処理端末は、ユーザがゲームを行うためのゲーム画像が表示され、前記進行変化手段は、ユーザが行った前記ゲームの結果に応じて、前記動画の進行を変化させる。
【0031】
前記進行変化手段は、前記グループとして登録された前記情報処理端末の全てで、前記動画の進行を同様に変化させる。
【0032】
前記進行変化手段は、前記グループとして登録された前記情報処理端末の一部で前記進行が異なるように前記動画を変化させる。
【0033】
前記進行変化手段は、前記情報処理端末の一部で前記動画の進行が途中で異なっても前記動画の結末は全ての前記情報処理端末で同じとする。
【0034】
前記グループ登録手段は、前記情報処理端末を介して前記情報処理端末の位置情報を取得し、前記至近距離として予め定められた範囲内にある複数の前記情報処理端末をグループとして登録する。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の実施形態に係る動画配信システムの構成図である。
図2】本発明の実施形態に係るサーバの電気的構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る動画の進行変化の態様例を示す模式図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るサーバの動画配信機能に関する機能ブロック図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るヒントオブジェクトを含む動画を示す図である。
図6】本発明の第1実施形態に係るオブジェクト示唆画像を含む動画を示す図である。
図7】本発明の第1実施形態に係る動画進行変化処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本発明の第2実施形態に係る選択フォームが表示された携帯端末のタッチパネルディスプレイを示す図である。
図9】本発明の第2実施形態に係る動画進行変化処理の流れを示すフローチャートである。
図10】本発明の第2実施形態に係る選択フォーム又はヒントフォームが表示された携帯端末のタッチパネルディスプレイを示す図である。
図11】本発明の第3実施形態に係るサーバの動画配信機能に関する機能ブロック図である。
図12】本発明の第3実施形態に係るコミュニケーション状態処理の流れを示すフローチャートである。
図13】本発明の第4実施形態に係るサーバの動画配信機能に関する機能ブロック図である。
図14】本発明の第4実施形態に係る動画進行変化処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、本発明に係る情報処理装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0038】
[1.第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
【0039】
[1-1.動画配信システムの構成]
図1は、本実施形態に係る動画配信システム1の概略構成図である。動画配信システム1は、通信回線2、複数の携帯端末3、及びサーバ4を含んで構成される。
【0040】
通信回線2は、コンピュータネットワークを形成するものであり、例えば、電気事業者によって提供される広域通信回線である。
【0041】
携帯端末3は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン等の情報処理端末である。携帯端末3は、画像を表示するタッチパネルディスプレイ3a、音を出力するスピーカー3b、音が入力されるマイク3c、及び被写体を撮像するカメラ3d等を備える。携帯端末3は、サーバ4から配信される動画データを再生するために、一例として、専用のアプリケーションソフトウエアがインストールされる。
【0042】
サーバ4は、通信回線2を介して、複数の携帯端末3へ動画データを配信する情報処理装置である。動画データは、例えばアニメやドラマ等のようにストーリーが存在し、ストーリーに沿って物語が進行する動画を示すものである。サーバ4は、動画データを、例えばライブ配信ではなく非ライブ配信によって携帯端末3へ配信する。動画データを受信した携帯端末3は、動画データを再生してタッチパネルディスプレイ3aに表示したり、音をスピーカー3bから出力する。
【0043】
動画データが配信される複数の携帯端末3は、至近距離に位置し、グループ5としてサーバ4に登録(以下「グループ登録」という。)される。すなわち、グループ登録された複数の携帯端末3は、サーバ4から配信された動画データに基づく動画を同じタイミングで、換言すると同期してタッチパネルディスプレイ3aに表示する。そして、グループ登録された携帯端末3の各ユーザは、同時に動画を視聴することとなる。
【0044】
図1では、グループ5を構成する携帯端末3を四つとしているが、これは一例であり、グループ5は複数の携帯端末3で構成されていればその台数は限定されない。また、グループ5を構成する携帯端末3の種類も限定されず、スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン等が混在してもよい。
【0045】
[1-2.サーバの構成]
図2は、本実施形態に係るサーバ4の電気的構成を示すブロック図である。
【0046】
本実施形態に係るサーバ4は、サーバ4全体の動作を司る主制御部であるCPU(Central Processing Unit)20、各種プログラム及び各種データ等が予め記憶されたROM
(Read Only Memory)22、CPU20による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)24、各種プログラム及び各種データを記憶する記憶手段としてのHDD(Hard Disk Drive)26を備えている。
【0047】
HDD26は、登録されたグループ5に関する情報や、携帯端末3に配信する動画データを記憶する。なお、記憶手段は、HDD26に限らず、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等の他の記憶媒体であってもよい。
【0048】
さらに、サーバ4は、キーボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部28、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等のモニタ30、通信回線2を介して携帯端末3等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行う外部インタフェース32を備えている。
【0049】
これらCPU20、ROM22、RAM24、HDD26、操作入力部28、モニタ30、及び外部インタフェース32は、システムバス34を介して相互に電気的に接続されている。従って、CPU20は、ROM22、RAM24、及びHDD26へのアクセス、操作入力部28に対する操作状態の把握、モニタ30に対する画像の表示、並びに外部インタフェース32を介した他の情報処理装置等との各種データの送受信等を各々行なうことができる。
【0050】
[1-3.動画の進行変化]
本実施形態に係るサーバ4は、グループとして登録された複数の携帯端末3へ動画データを配信し、携帯端末3からの入力に応じて、携帯端末3に表示させる動画の進行を変化させる動画進行変化処理を行う。
【0051】
図3は、動画の進行変化の態様例を示す模式図である。
【0052】
図3の例では、動画の進行が変化する分岐(分岐フェーズα,β1,β2,β3,γ)が複数存在する。図3の例では、分岐フェーズαを介して進行Aから進行B、分岐フェーズβ1,β2,β3を介して進行Bから進行C、分岐フェーズγを介して進行Cから進行Dへ分岐する。
【0053】
なお、一回の分岐による進行変化の数(種類)は限定されない。例えば、進行Aから進行Bに分岐する場合は、4種類(進行B1~B4)に分岐し、進行B1から進行Cに変化する場合は3種類(進行C1~C3)に分岐している。また、他の進行では分岐フェーズが存在する一方で、進行B3から進行C5等のように分岐フェーズが存在しない進行を設けてもよい。さらに、進行B1と進行B2が進行C3となる場合や、進行C1と進行C2が進行D1となる場合のように、途中の進行が異なっても、その後の進行が同じになってもよい。
【0054】
なお、本実施形態に係る動画進行変化処理は、グループ登録された携帯端末3の全てで、動画の進行を同様に変化させる。
【0055】
[1-4.サーバの動画配信機能]
図4は、本実施形態に係るサーバ4の動画配信機能に関する機能ブロック図である。
【0056】
サーバ4が備えるCPU20は、グループ登録部40、動画データ配信部42、及び動画進行変化部44を備える。CPU20が備える各機能は、HDD26に記憶されているプログラムによって実現される。
【0057】
グループ登録部40は、至近距離に位置する複数の携帯端末3で構成されるグループ5の登録を受け付ける。
【0058】
グループ登録部40は、例えば、携帯端末3を介して携帯端末3の位置情報を取得し、至近距離として予め定められた範囲内(例えば10m内、以下「至近距離範囲」という。)にある複数の携帯端末3をグループ5として登録する。なお、携帯端末3の位置情報と共に、ユーザID(identification)も取得される。ユーザIDは、ユーザが動画配信サービスを受ける場合に、ログイン画面に入力するIDとして用いられる。
【0059】
至近距離範囲に携帯端末3があるか否かは、例えば、ホストとされた一つの携帯端末3
(以下「ホスト端末」という。)を中心として直径10m以内に位置する携帯端末3が至近距離範囲にあるか否かによって判定される。より具体的には、まず、ホストとなる携帯端末3が動画配信サービスに最初にログインすることによって、グループ5の登録が開始され、登録されたグループ5に入る許可申請を他の携帯端末3が行う。他の携帯端末3による許可申請は、ホスト端末によって可否が決定されると共に、ホスト端末と他の携帯端末3との距離が至近距離範囲内であるか否かがグループ登録部40によって判定される。
【0060】
グループ登録部40は、他の携帯端末3が至近距離範囲内であると判定した場合にのみ、ホスト端末の許可に追従して他の携帯端末3がグループ5へ登録されることを許可する。一方、他の携帯端末3が至近距離範囲内でないと判定した場合、グループ登録部40は、ホスト端末が許可しても、他の携帯端末3がグループ5へ登録されることを許可しない。
【0061】
なお、グループ登録部40は、携帯端末3の位置情報を取得することなく、ユーザIDの登録のみによってグループ5の登録を行ってもよい。この場合、他の携帯端末3による許可申請は、ホスト端末によってのみ可否が決定される。
【0062】
動画データ配信部42は、グループ登録された複数の携帯端末3へ動画データを配信する。一例として、動画データ配信部42は、グループ登録された携帯端末3の全てに動画データを配信する。なお、動画データの配信は、一例として、ストリーミング再生によって行われる。
【0063】
動画進行変化部44は、携帯端末3からの入力に応じて、携帯端末3に表示させる動画の進行を変化させる動画進行変化処理を行う。より具体的には、携帯端末3から送信される動画の進行変化に係る情報(進行変化情報)をサーバ4が受信した場合に、動画進行変化部44は進行変化情報に応じた動画データをHDD26から読み出す。そして、動画進行変化部44は、読み出した動画データを配信させる配信指示を動画データ配信部42へ出力する。なお、進行変化情報は、一例として、各携帯端末3が各々でサーバ4へ送信してもよいし、グループ登録された各携帯端末3がホスト端末を介してサーバ4へ送信してもよい。
【0064】
[1-5.本実施形態に係る動画進行変化処理]
本実施形態に係る動画進行変化処理は、グループ登録された携帯端末3からの入力(進行変化情報)に応じて、グループ登録された携帯端末3に表示させる動画の進行を変化させる。これにより、ユーザ自身の携帯端末3で再生される動画の進行が、グループ登録された他のユーザの携帯端末3からの入力に応じて変化する場合がある。従って、ユーザ同士で積極的にコミュニケーションを取りながら、動画を視聴することが期待できる。このように、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0065】
また、本実施形態に係る動画は、ユーザによって選択可能なオブジェクトが含まれる。本実施形態に係る動画進行変化処理では、オブジェクトがユーザによって選択されることを契機として、動画の進行を変化させる。換言すると、オブジェクトは、動画の進行を変化させるためのヒントであり、以下の説明ではヒントオブジェクトという。
【0066】
動画進行変化処理は、例えば、ユーザがヒントオブジェクトを選択するまで動画の進行を停止してもよいし、ユーザによるヒントオブジェクトの選択の有無に応じて動画の進行を異ならせてもよい。
【0067】
図5は、本実施形態に係る動画に含まれるヒントオブジェクト50を示す図である。図5は、携帯端末3のタッチパネルディスプレイ3aに表示される動画の一部であり、絵画50A、人物50Bがヒントオブジェクト50に相当する。ユーザは、タッチパネルディスプレイ3aにおけるヒントオブジェクト50に相当する位置を操作(タッチやスワイプ等)することでヒントオブジェクト50を選択する。そして、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザによるヒントオブジェクト50の選択に応じて動画の進行を変化させる。すなわち、携帯端末3はユーザが選択したヒントオブジェクト50を示す情報を進行変化情報としてサーバ4に送信する。
【0068】
このように、ヒントオブジェクト50が含まれる動画の再生時間帯が、図2を参照して説明した分岐フェーズに相当する。図5では、分岐フェーズに複数のヒントオブジェクト50が含まれることになるが、分岐フェーズに含まれるヒントオブジェクト50を一つとしてもよい。
【0069】
本実施形態に係る動画進行変化処理は、一例として、分岐フェーズの再生時間帯において、ヒントオブジェクト50をユーザが選択可能な場面において動画の進行を一時停止させる。ユーザは動画が一時停止している間にヒントオブジェクト50を探して選択する。なお、これに限らず、動画進行変化処理は、ヒントオブジェクト50を選択させる場合に動画を一時停止させなくてもよい。動画の進行を一時停止させない場合は、ユーザは動画の進行と同時にヒントオブジェクト50を探して選択することになる。
【0070】
また、ヒントオブジェクト50が含まれる動画データは、一例として、動画を表示するための第1レイヤーにヒントオブジェクト50を表示するための第2レイヤーを重畳させたものである。換言すると、ユーザが選択可能なヒントオブジェクト50が動画に含まれない場合は、動画データには第2レイヤーが含まれない。
【0071】
動画進行変化処理は、同一場面においてヒントオブジェクト50が複数含まれる場合には、選択したヒントオブジェクト50に応じて動画の進行を異ならせる。なお、これに限らず、ユーザが異なるヒントオブジェクト50を選択しても、動画の進行を同一としてもよい。例えば、3つのヒントオブジェクト50が含まれている場合、異なる2つのヒントオブジェクト50をユーザが選択しても動画の進行は同一で、他の一つのヒントオブジェクト50をユーザが選択した場合に異なる動画の進行とする。さらに、同一場面においてヒントオブジェクト50が複数含まれる場合には、一つだけではなく、予め定められた複数のヒントオブジェクト50を選択した場合に、動画の進行が変化するとしてもよい。
【0072】
また、動画進行変化処理は、グループ登録された携帯端末3のうち、少なくとも一つの携帯端末3でヒントオブジェクト50が選択された場合に、ヒントオブジェクト50の選択に応じて動画の進行を変化させてもよい。
【0073】
このように、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザによるヒントオブジェクト50の選択に応じて動画の進行を変化させるので、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0074】
[1-6.ループ再生]
ヒントオブジェクト50は動画の進行に応じて適したものが予め設定されるが、ユーザによっては、動画が分岐フェーズに達しても選択すべきヒントオブジェクト50が分からない場合もある。この結果、ユーザは、分岐フェーズの再生時間帯の終了までに何らヒントオブジェクト50を選択しないこともあり、ユーザによるヒントオブジェクト50の選択がない限り動画が進行しない動画再生の場合には、動画の進行が停止することになる。
【0075】
このような場合、動画進行変化処理は、ヒントオブジェクト50がユーザに選択されるまで、動画の所定期間を繰り返して携帯端末3に表示させるループ再生を行う。なお、所定期間とは、本実施形態では分岐フェーズに対応する動画の再生時間帯である。すなわち、携帯端末3を介してヒントオブジェクト50が選択されるまで、分岐フェーズがループ再生される。
【0076】
また、動画進行変化処理は、ループ再生させる動画として、図6(A)に示されるように、ヒントオブジェクト50の選択をユーザに促す動画(画像52A,52Bを含む動画)を携帯端末3に表示させる。画像52A,52Bは、ユーザが選択可能なヒントオブジェクト50に対する操作手法を示唆するオブジェクト示唆画像52である。
【0077】
そして、ループ再生の回数が多くなるに連れて、オブジェクト示唆画像52が変化してもよい。例えば、図6(B)に示されるように、ユーザがタッチパネルディスプレイ3aに対して操作する内容(一例としてスワイプの方向)が表示される。例えば、1回目のループ再生では、図6(A)に示されるオブジェクト示唆画像52を含む動画データがサーバ4から携帯端末3へ配信され、2回目のループ再生では、図6(B)に示されるオブジェクト示唆画像52を含む動画データがサーバ4から携帯端末3へ配信される。
【0078】
このように、ユーザによってヒントオブジェクト50が選択されず、動画の進行が停止する場合、ループ再生が行われることで、ユーザは確実にヒントオブジェクト50の選択を行うことができる。なお、図6(A),(B)は一例であり、オブジェクト示唆画像52は、矢印や文字等でなくてもよく、ヒントオブジェクト50を示唆させるものであれば直接的なものでなくてもよい。また、動画進行変化処理は、オブジェクト示唆画像52の替わりに、又はオブジェクト示唆画像52と共にヒントオブジェクト50を示唆する音(音声や効果音)を、分岐フェーズに対応する動画と共に携帯端末3に再生させてもよい。
【0079】
さらに、動画進行変化処理は、グループ登録された携帯端末3のうち一部の携帯端末3に対して、ループ再生を行ってもよい。この場合、動画進行変化処理は、動画の繰り返し回数が多くなる毎に、ループ再生を行う携帯端末3の数を増加させてもよい。例えば、1回目のループ再生では、図6(A)に示される動画を一つの携帯端末3に表示させる。そして、2回目のループ再生では、図6(A)又は図6(B)に示される動画を二つの携帯端末3に表示させる。
【0080】
一方、ループ再生が行われていない携帯端末3に対しては、動画の進行が停止状態であるため、例えば、ループ再生が行われている他のユーザの携帯端末3を視聴することを促すメッセージが表示される。これにより、動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することをより強く促すことができる。
【0081】
[1-7.本実施形態に係る動画進行変化処理のフロー]
図7は、サーバ4が備えるCPU20によって実行される本実施形態に係る動画進行変化処理の流れを示すフローチャートである。動画進行変化処理を実行するためのプログラムはHDD26の所定領域に予め記憶されている。動画進行変化処理は、一例として、動画が分岐フェーズに達した場合に実行される。
【0082】
まず、ステップ100では、動画の再生が分岐フェーズに至ったか否かを動画進行変化部44が判定し、肯定判定の場合はステップ102へ移行する。なお、分岐フェーズに至ったか否かは、動画データ配信部42が分岐フェーズに相当する動画データを携帯端末3へ送信したか否かによって判定される。
【0083】
ステップ102では、分岐フェーズの時間内でヒントオブジェクト50が選択されたか否かを動画進行変化部44が判定し、肯定判定の場合はステップ106へ移行し、否定判定の場合はステップ104へ移行する。ヒントオブジェクト50が選択されたか否かは、サーバ4が携帯端末3から進行変化情報を受信したか否かによって判定される。
【0084】
ステップ104では、携帯端末3で分岐フェーズのループ再生が行われるように、動画進行変化部44が動画データ配信部42へ動画データの配信指示を出力し、ステップ102へ戻る。動画データ配信部42は、ループ再生の回数に応じた動画データを携帯端末3へ送信する。
【0085】
ステップ106では、ユーザが選択したヒントオブジェクト50に応じて動画データの配信指示を、動画進行変化部44が動画データ配信部42へ出力する。
【0086】
以上説明したように、本実施形態に係る動画進行変化処理は、近距離に位置する複数の携帯端末3で構成されるグループ5として登録し、グループ5として登録した複数の携帯端末3へ動画データを配信する。そして、動画進行変化処理は、携帯端末3からの入力に応じて、携帯端末3に表示させる動画の進行を変化させる。これにより、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0087】
また、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザによって選択可能なヒントオブジェクト50が動画に含まれ、ユーザによるヒントオブジェクト50の選択に応じて動画の進行を変化させる。従って、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザに対して自身が選択したヒントオブジェクト50を教えたり、他のユーザが選択したヒントオブジェクト50を知るために、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0088】
なお、本実施形態に係る動画進行変化処理は、グループ登録された携帯端末3のうち、全ての携帯端末3でヒントオブジェクト50が選択された場合に、ヒントオブジェクト50の選択に応じて動画の進行を変化させてもよい。これにより、ヒントオブジェクト50を選択済みの他のユーザが、ヒントオブジェクト50を選択していないユーザに対して選択を促す必要が生じる。このため、動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0089】
また、本実施形態に係る動画進行変化処理は、分岐フェーズにヒントオブジェクト50が複数表示されている場合、例えば、最も早く選択されたヒントオブジェクト50に応じて動画の進行を変化させるが、これに限らず、グループ5内で最も多い又は少ないユーザが選択したヒントオブジェクト50に応じて動画の進行を変化させてもよい。すなわち、ヒントオブジェクト50の選択に対する多数決又は少数決により動画の進行が変化してもよい。これにより、ユーザは、自身が視聴したい分岐に対応するであると思われるヒントオブジェクト50を決定するにあたり、他のユーザの選択を気に留める必要がある。このため、動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0090】
また、ユーザによって選択されたヒントオブジェクト50が複数存在する場合には、例えば、ユーザが話し合って決定したヒントオブジェクト50を、ホスト端末を介してサーバ4に送信し、動画進行変化処理はホスト端末から送信されたヒントオブジェクト50に応じて動画の進行を変化させてもよい。
【0091】
また、動画進行変化処理は、ユーザによって選択されたヒントオブジェクト50が複数存在する場合には、選択された複数のヒントオブジェクト50から、ランダムに一つのヒントオブジェクト50を決定し、決定したヒントオブジェクト50に応じた動画の進行を変化させてもよい。
【0092】
また、動画進行変化処理は、分岐フェーズが終了するまでにユーザがヒントオブジェクト50を選択しなくても、分岐フェーズをループ再生させることなく、予め決定された分岐によって動画を進行させてもよいし、ランダムに分岐を決定して動画を進行させてもよい。
【0093】
[2.第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
【0094】
なお、本実施形態に係る動画配信システム1及びサーバ4の構成は、図1~3に示す第1実施形態に係る動画配信システム1及びサーバ4の構成と同様であるので説明を省略する。
【0095】
[2-1.本実施形態に係る動画進行変化処理]
図8に示されるように、本実施形態に係るグループ登録された携帯端末3は、タッチパネルディスプレイ3aにユーザが選択可能な複数の選択肢60を含む選択フォーム62Aが表示される。サーバ4が備える動画進行変化部44は、選択フォーム62Aを介してユーザが選択した選択肢60に応じて、動画の進行を変化させる。
【0096】
本実施形態に係る動画進行変化処理では、動画の進行が分岐フェーズに至った場合、一例として、動画を停止させて選択フォーム62Aをグループ登録された全ての携帯端末3に表示させる。そして、ユーザは、選択フォーム62Aが有する選択肢60の何れか一つを選択する。携帯端末3は、選択された選択肢60を示す情報を進行変化情報としてサーバ4へ送信する。
【0097】
サーバ4が全ての携帯端末3からユーザが選択した選択肢60を示す進行変化情報を受信すると、本実施形態に係る動画進行変化部44は、グループ5内で最も多いユーザが選択した選択肢60に応じて動画の進行を変化させる。すなわち、ユーザは、自身が視聴したい選択肢60をベットして、多数決によって動画の進行を決定することになる。これにより、ユーザは、自身が視聴したい選択肢60を決定するにあたり、他のユーザの選択を気に留める必要がある。このため、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0098】
なお、動画進行変化部44は、グループ5内で最も少ないユーザが選択した選択肢60に応じて動画の進行を変化させてもよい。すなわち、ユーザは、少数決によって動画の進行を決定することになる。
【0099】
分岐フェーズにおいて選択フォーム62Aが表示される時間(以下「フォーム表示時間」という。)は、例えば3分というように予め定められてもよい。フォーム表示時間内に選択肢60が選択されなかったユーザの携帯端末3は、ランダムに選択した選択肢60を示す進行変化情報をサーバ4へ送信してもよい。なお、これに限らず、フォーム表示時間は設定されず全ての携帯端末3のユーザが何れかの選択肢60を選択されるまで選択フォーム62Aが表示されてよい。
【0100】
また、フォーム表示時間内であったり、最後のユーザが選択肢60を選択するまでは、ユーザにより選択された選択肢60が変更可能とされてもよい。
【0101】
そして、選択フォーム62Aに対するユーザの選択過程が他のユーザの携帯端末3に表示されてもよい。例えば、あるユーザが“1”の選択肢60を選択した場合には、他のユーザの携帯端末3には、ユーザIDと共に選択した選択肢60の番号が表示される。また、あるユーザが“1”の選択肢60を選択した後に“2”に選択を変更した場合、他のユーザの携帯端末3には、ユーザIDと共に選択肢60の選択を“1”から“2”に変更したことが表示される。
【0102】
また、選択フォームは、動画の進行中に複数回表示されてもよい。選択フォームが複数回表示される場合には、例えば、選択フォームが表示される毎に選択肢60の内容は異なるものとなる。
【0103】
また、サーバ4は、ユーザが選択した選択肢60をグループ5毎に集計してもよい。そして、その集計結果を携帯端末3を介してユーザが閲覧可能としてもよい。例えば、既に同じ動画を視聴し終えているグループ5の選択結果の統計(選択肢60の人気の高低)をサーバ4が配信し、他のグループ5のユーザがその選択結果を閲覧することで、人気の高い選択肢60又は人気の低い選択肢60を把握し、自身の選択に反映させることができる。
【0104】
さらに、動画進行変化処理は、選択肢60に対するコメント機能を有し、選択肢60に対するコメントをユーザが入力可能としてもよい。これにより、他のグループ5のユーザは、コメントを参照して、自身の選択に反映させることができる。
【0105】
[2-2.本実施形態に係る動画進行変化処理のフロー]
図9は、サーバ4が備えるCPU20によって実行される本実施形態に係る動画進行変化処理の流れを示すフローチャートである。動画進行変化処理を実行するためのプログラムはHDD26の所定領域に予め記憶されている。動画進行変化処理は、一例として、動画が分岐フェーズに達した場合に実行される。
【0106】
まず、ステップ200では、動画の再生が分岐フェーズに至ったか否かを動画進行変化部44が判定し、肯定判定の場合はステップ202へ移行する。
【0107】
ステップ202では、動画進行変化部44が動画の進行を停止させ、携帯端末3に選択フォーム62Aを表示させる。
【0108】
ステップ204では、動画進行変化部44が全ての携帯端末3から、ユーザが選択した選択肢60を示す進行変化情報を受信したか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ206へ移行し、否定判定の場合は全ての携帯端末3から進行変化情報を受信するまで待ち状態となる。
【0109】
ステップ206では、最も多く選択された選択肢60に応じた動画を進行させるために、動画進行変化部44が動画データ配信部42へ動画データの配信指示を出力する。
【0110】
以上説明したように、本実施形態に係る動画進行変化処理は、携帯端末3に複数の選択肢60を含む選択フォーム62Aを表示させ、ユーザが選択した選択肢60に応じて、動画の進行を変化させる。これにより、ユーザは、自身が視聴したい選択肢60を決定するにあたり、他のユーザの選択を気に留める必要が生じる。これにより、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0111】
[2-3.他の選択フォーム]
以下、選択フォーム62Aの他の形態について説明する。
【0112】
図10に示されるように、動画の再生が分岐フェーズに至った場合、動画の進行が停止し、グループ登録された一部の携帯端末3(図10(A))に、正答及び誤答を示す複数の選択肢62を有する選択フォーム62Bが表示される。一方、他の携帯端末3(図10
(B)~(D))には、正答を導き出すためのヒント64を示すヒントフォーム66が表示される。すなわち、ユーザは、クイズのように、他のユーザの携帯端末3に表示されたヒント64を参照しながら選択肢62を選択する。これにより、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0113】
そして、動画進行変化部44は、選択フォーム62Bを介してユーザが選択した選択肢62に応じて、動画の進行を変化させる。
【0114】
一例として、他の携帯端末3に表示されるヒント64は、表示される携帯端末3毎に異なる。すなわち、グループ登録された携帯端末3のユーザは、お互いの携帯端末3に表示されている選択肢62やヒント64を示し合いながら、正しい選択肢62を選択する必要がある。
【0115】
なお、携帯端末3毎にヒント64が異なるとは、必ずしも、全ての携帯端末3でヒント64が異なる必要はなく、一部の携帯端末3でヒント64が同じであってもよい。例えば、ヒント64が3つ用意され、グループ登録された携帯端末3が五つの場合には、選択フォーム62Bが表示される携帯端末3が一つであり、ヒントフォーム66が表示される携帯端末3が四つであり、この四つのうち二つは同じヒント64が表示される。また、例えば、ヒント64が3つ用意され、グループ登録された携帯端末3が三つの場合には、ヒントフォーム66が表示される二つの携帯端末3のうち一つは2つのヒント64が表示される。
【0116】
さらに、ヒント64が3つ用意されている場合であっても、初回にはヒント64が二つしか表示されず、誤答の選択肢62を選択した後の2回目にヒント64が三つ表示されるように、誤答の選択肢62を選択する毎に携帯端末3に表示されるヒント64の数が増加してもよい。
【0117】
また、動画進行変化部44は、選択フォーム62Bを介して誤答の選択肢62が選択された場合、誤答であっても選択された選択肢62に応じた進行に変化させた後に再び選択フォーム62B及びヒントフォーム66を表示する分岐フェーズに至るように動画を進行させてもよい。なおこれに限らず、動画進行変化部44は、誤答の選択肢62が選択された場合には、誤っていることを選択フォーム62Bに表示させ、正答の選択肢62をユーザが選択するまで動画の進行を停止させたままとしてもよい。
【0118】
さらに、本実施形態に係る動画進行変化部44は、動画を停止させることなく、選択フォーム62A,62B及びヒントフォーム66を携帯端末3に表示させてもよい。この形態の場合、ユーザは動画が進行している状態で選択肢60,62を選択することになる。
【0119】
[3.第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
【0120】
なお、本実施形態に係る動画配信システム1及びサーバ4の構成は、図1,2に示す第1実施形態に係る動画配信システム1及びサーバ4の構成と同様であるので説明を省略する。
【0121】
[3-1.サーバの動画配信機能]
図11は、本実施形態に係るサーバ4の動画配信機能に関する機能ブロック図である。なお、図11における図4と同一の構成部分については図4と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0122】
本実施形態に係るサーバ4のCPU20は、グループ登録部40、動画データ配信部42、及び動画進行変化部44に加え、コミュニケーション状態検知部46及びコミュニケーション状態処理部48を備える。
【0123】
コミュニケーション状態検知部46は、携帯端末3を介してユーザのコミュニケーション状態を検知する。コミュニケーション状態は、例えば、携帯端末3の視聴環境の音である。すなわち、携帯端末3は、マイク3cに入力された視聴環境の音を示す音情報をサーバ4へ送信する。視聴環境の音を検知する携帯端末3は、例えばホスト端末である。そして、本実施形態に係るコミュニケーション状態検知部46は、音情報のうち、音量をコミュニケーション状態として検知する。
【0124】
なお、マイク3cは、再生している動画の音も入力される可能性がある。そこで、携帯端末3は、動画の音の逆位相となる音情報を、マイク3cで取得した音情報に重畳させることで、マイク3cで取得した音情報から動画の音をキャンセルしてもよい。また、携帯端末3は、動画の音だけでなく、携帯端末3の周囲の雑音をキャンセルしてもよい。雑音とは、例えば、車の走行音や電車の音等である。
【0125】
コミュニケーション状態処理部48は、コミュニケーション状態検知部46によって検知されたコミュニケーション状態に応じた処理を行う。
【0126】
本実施形態に係るコミュニケーション状態処理部48は、一例として、コミュニケーション状態に応じて、ユーザが選択可能な進行の数(以下「選択可能進行数」という。)を変化させる。例えば、コミュニケーション状態処理部48は、閾値を予め設定し、コミュニケーション状態を示す値がこの閾値以上となったか否かによって選択可能進行数を変化させる。具体的には、コミュニケーション状態処理部48は、コミュニケーション状態検知部46によって検知された音量が第1閾値よりも大きい場合には、選択可能進行数を増加させる一方、音量が第1閾値よりも小さい第2閾値の場合には、選択可能進行数を減少させる。
【0127】
なお、一例として、選択可能進行数は、上述したヒントオブジェクト50や選択肢60である。第1実施形態に本実施形態を適用する場合には、携帯端末3に表示されるヒントオブジェクト50の数が増減する。第2実施形態に本実施形態を適用する場合には、選択フォーム62Aに含まれる選択肢60の数が増減する。また、選択フォーム62Bに含まれるクイズ形式の選択肢62については、音量が第1閾値よりも大きい場合に減少し、音量が第2閾値よりも小さい場合に増加してもよい。また、ヒントフォーム66に表示されるヒント64の数が増減してもよい。
【0128】
本実施形態に係る動画データ配信部42は、コミュニケーション状態処理部48が決定した選択可能進行数の変化に応じた動画データを携帯端末3へ配信する。
【0129】
[3-2.コミュニケーション状態検知処理のフロー]
図12は、動画進行変化処理で実行されるコミュニケーション状態検知処理の流れを示すフローチャートである。コミュニケーション状態検知処理を実行するためのプログラムはHDD26の所定領域に予め記憶されている。コミュニケーション状態検知処理は、一例として、動画が分岐フェーズに達した場合に実行される。
【0130】
まず、ステップ300では、動画の再生が分岐フェーズに至ったか否かを動画進行変化部44が判定し、肯定判定の場合はステップ302へ移行する。
【0131】
ステップ302では、コミュニケーション状態として視聴環境の音量をコミュニケーション状態検知部46が検知する。コミュニケーション状態検知部46が音量を検知する時間は、例えば、分岐フェーズに至ってから所定時間(例えば1分間)である。
【0132】
次のステップ304では、検知された音量が第1閾値以上であるか否かをコミュニケーション状態処理部48が判定し、肯定判定の場合はステップ306へ移行し、否定判定の場合はステップ308へ移行する。
【0133】
ステップ306では、選択可能進行数をコミュニケーション状態処理部48が増加又は減少させた後に、コミュニケーション状態検知処理を終了する。
【0134】
ステップ308では、検知された音量が第2閾値以下であるか否かをコミュニケーション状態処理部48が判定し、肯定判定の場合はステップ310へ移行し、否定判定の場合はコミュニケーション状態検知処理を終了する。
【0135】
ステップ310では、選択可能進行数をコミュニケーション状態処理部48が増加又は減少させた後に、コミュニケーション状態検知処理を終了する。なお、ステップ306において選択可能進行数を増加させる場合は、ステップ310では選択可能進行数を減少させる。一方、ステップ306において選択可能進行数を減少させる場合は、ステップ310では選択可能進行数を増加させる。
【0136】
ステップ304及びステップ308で否定判定となった場合は、検知された音量が第2閾値を超え、かつ第1閾値未満の場合であり、この場合はコミュニケーション状態検知処理は選択可能進行数を増減させない。
【0137】
以上説明したように、本実施形態に係る動画進行変化部44は、携帯端末3を介してユーザのコミュニケーション状態を検知し、検知したコミュニケーション状態に応じた処理を行うので、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0138】
なお、本実施形態に係るコミュニケーション状態検知部46は、視聴環境の音量を検知したが、これに限らず、コミュニケーション状態検知部46は、各携帯端末3のマイク3cが音の入力を受け付けることで、会話をしている人数を検知し、会話している人数をコミュニケーション状態としてもよい。
【0139】
また、コミュニケーション状態処理部48は、音量が第2閾値以下の場合には、ユーザに対して他のユーザとのコミュニケーションを活発に行うことを促す報知(例えばメッセージの表示)を行ってもよい。また、コミュニケーション状態処理部48は、音量が第2閾値以下の場合には、他のグループ5の選択結果をユーザの携帯端末3に表示してもよい。
【0140】
[4.第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
【0141】
本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザによる携帯端末3に対する入力操作以外の情報(以下「端末検知情報」という。)に応じて動画の進行を変化させる。すなわち、本実施形態に係る動画進行変化処理は、ユーザの選択に応じて動画の進行を変化させるのではなく、端末検知情報に応じて自動的に動画の進行を変化させる。
【0142】
なお、本実施形態に係る動画配信システム1及びサーバ4の構成は、図1,2に示す第1実施形態に係る動画配信システム1及びサーバ4の構成と同様であるので説明を省略する。
【0143】
[4-1.サーバの動画配信機能]
図13は、本実施形態に係るサーバ4の動画配信機能に関する機能ブロック図である。なお、図13における図4と同一の構成部分については図4と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0144】
本実施形態に係るサーバ4のCPU20は、グループ登録部40、動画データ配信部42、及び動画進行変化部44に加え、端末検知情報取得部49を備える。
【0145】
端末検知情報取得部49は、外部インタフェース32を介して携帯端末3から送信された端末検知情報を取得する。
【0146】
端末検知情報は、携帯端末3でユーザが動画を視聴する環境(以下「視聴環境」という。)を示す情報であり、例えば、携帯端末3が備える各種センサが検知したセンサ情報や、携帯端末3が計時している時刻を示す時刻情報等である。なお、端末検知情報は、一例として、ホスト端末からサーバ4に送信される。
【0147】
センサ情報は、例えば、GPS(Global Positioning System)センサが取得した位置情報、換言すると、グループ5が位置している場所を示す位置情報である。また、センサ情報は、カメラ3dによって取得された明るさ情報、換言すると、グループ5が位置している場所の明るさ情報であってもよい。さらに、センサ情報は、加速度センサによって取得された携帯端末3の姿勢情報、マイク3cに入力された音情報等であってもよい。
【0148】
また、端末検知情報取得部49は、端末検知情報に基づいて他の情報を取得してもよい。端末検知情報取得部49は、例えば、位置情報から携帯端末3の位置における日の出時刻や日の入り時刻を取得したり、携帯端末3が位置する場所の天候を取得する。
【0149】
動画進行変化部44は、端末検知情報に応じて携帯端末3に表示させる動画の進行を変化させる。具体例としては、動画進行変化部44は、動画の進行が分岐フェーズに至った場合に、位置情報や時刻(日の出時刻や日の入り時刻)に応じて動画の進行を変化させたり、明るさ情報が所定の明るさ以上、又は所定の明るさ未満である場合に動画の進行を変化させたりする。
【0150】
このように、本実施形態に係る動画進行変化部44は、端末検知情報に応じて動画の進行を変化させる。より具体的には、動画進行変化部44は、端末検知情報が所定値(所定範囲)である場合、動画の進行をこの場合にのみ視聴可能なものに変化させてもよい。
【0151】
[4-2.本実施形態に係る動画進行変化処理のフロー]
図14は、サーバ4が備えるCPU20によって実行される本実施形態に係る動画進行変化処理の流れを示すフローチャートである。動画進行変化処理を実行するためのプログラムはHDD26の所定領域に予め記憶されている。動画進行変化処理は、一例として、動画が分岐フェーズに達した場合に実行される。
【0152】
まず、ステップ400では、動画の再生が分岐フェーズに至ったか否かを動画進行変化部44が判定し、肯定判定の場合はステップ402へ移行する。
【0153】
ステップ402では、端末検知情報取得部49が外部インタフェース32を介して携帯端末3から送信された端末検知情報を取得する。本ステップ402で取得される端末検知情報は、分岐フェーズに応じて予め定められている。
【0154】
次のステップ404では、ステップ402で取得された端末検知情報が予め定められた所定値(所定範囲)であるか否かを動画進行変化部44が判定し、肯定判定の場合はステップ406へ移行し、否定判定の場合はステップ408へ移行する。
【0155】
ステップ406では、端末検知情報に応じた動画を進行させるために、動画進行変化部44が動画データ配信部42へ動画データの配信指示を出力し、動画進行変化処理を終了する。
【0156】
ステップ408では、予め定められた動画を進行させるために、動画進行変化部44が動画データ配信部42へ動画データの配信指示を出力し、動画進行変化処理を終了する。なお、予め定められた動画とは、端末検知情報に係わらず視聴可能な動画である。
【0157】
以上説明したように、本実施形態に係る動画進行変化部44は、ユーザによる携帯端末3に対する入力操作以外の情報に応じて動画の進行を変化させる。これにより、ユーザは、動画の視聴環境を他のユーザと相談しながら決めることになる。従って、本実施形態に係る動画進行変化部44は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0158】
なお、上記実施形態では、端末検知情報に応じて自動的に動画の進行を変化させる形態について説明したが、これに限らず、選択フォーム62A、62Bに含まれる選択肢60,62の数やヒントフォーム66に含まれるヒント64の数を端末検知情報に応じて増減させてもよい。
【0159】
[5.他の実施形態]
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【0160】
例えば、動画の進行が分岐フェーズに至った場合、携帯端末3にユーザがゲームを行うためのゲーム画像が表示され、動画進行変化部44は、ユーザが行ったゲームの結果に応じて、動画の進行を変化させる形態としてもよい。
【0161】
これにより、自身又は他のユーザのゲームの結果に応じてグループ登録された携帯端末3で再生される動画の進行が変化することになる。従って、本形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0162】
ゲーム画像が表示される携帯端末3は、例えば、ホスト端末のみとし、ホスト端末のユーザのみがゲームを行ってもよいし、全ての携帯端末3にゲーム画像が表示され、全てのユーザがゲームを行ってもよい。全ての携帯端末3にゲーム画像が表示される場合、動画進行変化部44は、例えば、何れか1つの携帯端末3におけるゲームの結果が所定条件を満たした場合に動画の進行を変化させてもよいし、全ての携帯端末3におけるゲームの結果が所定条件を満たした場合に動画の進行を変化させてもよいし、全ての携帯端末3におけるゲームの結果の平均値が所定条件を満たした場合に動画の進行を変化させてもよい。
【0163】
さらに、ゲームの結果に応じて、動画の進行が変化してもよい。例えば、全てのユーザがゲームを行う場合には、最も良い結果、最も悪い結果、又は平均値の何れかに応じて動画の進行が変化する。
【0164】
また、上記各実施形態では、動画進行変化部44がグループ登録された携帯端末3の全てで動画の進行を同様に変化させる形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、動画進行変化部44は、グループ登録された携帯端末3の一部で、進行が異なるように動画を変化させる形態としてもよい。
【0165】
これにより、ユーザは、他のユーザの携帯端末3で再生される動画の進行と比較しながら、自身の携帯端末3で再生される動画を視聴することができる。従って、本形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0166】
また、動画進行変化部44は、携帯端末3の一部で動画の進行が途中で異なっても動画の結末は全ての携帯端末3で同じとする。
【0167】
これにより、ユーザは、他のユーザの携帯端末3で再生される動画の進行と比較しながら、結末が同じになる動画を視聴することができる。従って、本形態に係る動画進行変化処理は、ユーザ同士でコミュニケーションを取りながら動画を視聴することを促すことができる。
【0168】
また、上記各実施形態においてサーバ4が行っていた処理の一部を、動画が配信される携帯端末3で行う形態としてもよい。
【0169】
また、上記各実施形態で説明した各フローで説明した各種処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【符号の説明】
【0170】
3 携帯端末(情報処理端末)
4 サーバ(情報処理装置)
5 グループ
40 グループ登録部(グループ登録手段)
42 動画データ配信部(動画データ配信手段)
44 動画進行変化部(進行変化手段)
46 コミュニケーション状態検知部(状態検知手段)
48 コミュニケーション状態処理部(状態処理手段)
50 ヒントオブジェクト(オブジェクト)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14