特許 7290882 組立式面取りカッター

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-06-06

(45)【発行日】2023-06-14

(54)【発明の名称】組立式面取りカッター

(51)【国際特許分類】

   B23C 3/12 20060101AFI20230607BHJP

   B23C 5/00 20060101ALI20230607BHJP

【ＦＩ】

B23C3/12 C

B23C5/00 A

【請求項の数】 4

(21)【出願番号】P 2021126083

(22)【出願日】2021-07-30

(65)【公開番号】P2022085831

(43)【公開日】2022-06-08

【審査請求日】2021-09-22

(31)【優先権主張番号】109141871

(32)【優先日】2020-11-27

(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW

(73)【特許権者】

【識別番号】503295932

【氏名又は名称】張 新添

(74)【代理人】

【識別番号】110003214

【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所

(74)【代理人】

【識別番号】100093779

【弁理士】

【氏名又は名称】服部 雅紀

(72)【発明者】

【氏名】張 新添

【審査官】増山 慎也

(56)【参考文献】

【文献】欧州特許出願公開第０３５３９７０１（ＥＰ，Ａ１）

【文献】特開２０１８－１８７７５７（ＪＰ，Ａ）

【文献】米国特許出願公開第２０２０／０２５４５４５（ＵＳ，Ａ１）

【文献】特開平０６－０３９６３４（ＪＰ，Ａ）

【文献】国際公開第２０１９／１７４４８８（ＷＯ，Ａ１）

【文献】実開昭５７－１８９７１４（ＪＰ，Ｕ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｂ２３Ｃ ３／１２

Ｂ２３Ｃ ５／００、１０、２０

Ｂ２３Ｄ ７９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

加工部材の面取り加工に適した組立式面取りカッターであって、
軸方向の一端に、内側に凹んだカッターボディ内部テーパ孔および、前記カッターボディ内部テーパ孔から更に内向きに延びたカッターボディ内部ネジ孔を有するカッターボディと、
軸方向の両端が貫通し、相互に連通する円柱孔およびカッターヘッド内部テーパ孔を有し、先端には更にテーパ上部が設けられ、環状に配列された複数の上カッター刃および複数の下カッター刃を有するカッターヘッドと、
軸方向の両端にそれぞれネジ山およびエンドネジテーパ部を有するエンドネジと、
を備え、
前記カッターヘッドは前記カッターボディに接続し、前記テーパ上部は前記カッターボディ内部テーパ孔に対応して嵌合され、前記円柱孔および前記カッターヘッド内部テーパ孔は前記カッターボディ内部ネジ孔に連通し、
前記エンドネジは前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔および前記円柱孔に挿入され、前記ネジ山を前記カッターボディの前記カッターボディ内部ネジ孔に螺合し、前記エンドネジテーパ部を前記カッターヘッド内部テーパ孔に対応させて嵌合し、前記カッターヘッドを固定し、
選択可能な異なる長さの複数の延長ロッドおよび別の前記カッターヘッドを更に有し、
各前記延長ロッドはロッド体を含み、前記ロッド体の長さは前記加工部材の厚みに応じて設定され、前記ロッド体の軸方向の一端には延長ロッドテーパ部、案内柱およびネジ部が順に延長して設けられ、前記ロッド体の他端には内側に凹んだ延長ロッド内部テーパ孔および前記延長ロッド内部テーパ孔から更に内向きに凹んだ延長ロッド内部ネジ孔が設けられ、
前記加工部材の厚みに応じて当該組立式面取りカッターを組み立てるとき、
前記エンドネジを前記カッターヘッドおよび前記カッターボディから取外し、一つの前記延長ロッドの前記延長ロッドテーパ部、前記案内柱および前記ネジ部を、前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔および前記円柱孔に挿入し、前記ネジ部を前記カッターボディの前記カッターボディ内部ネジ孔に螺合し、前記案内柱を前記カッターヘッドの前記円柱孔に対応させて嵌合し、前記延長ロッドテーパ部を前記カッターヘッド内部テーパ孔に対応させて嵌合し、
別の前記カッターヘッドを一つの前記延長ロッドに接続し、前記テーパ上部を前記延長ロッド内部テーパ孔に対応させて嵌合し、前記円柱孔および前記カッターヘッド内部テーパ孔を前記延長ロッド内部ネジ孔に連通させ、
更に、前記エンドネジを別の前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔および前記円柱孔に挿入し、前記ネジ山を前記延長ロッド内部ネジ孔に螺合し、前記エンドネジテーパ部を別の前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔に対応させて嵌合し、別の前記カッターヘッドが一つの前記延長ロッド上で固定されることを特徴とする組立式面取りカッター。

【請求項2】

更に、前記エンドネジを別の前記カッターヘッドおよび前記延長ロッドから取外し、一個以上の別の前記延長ロッドおよび更に別の前記カッターヘッドを結合した後、前記エンドネジで別の前記延長ロッドおよび前記更に別の前記カッターヘッドを固定することを特徴とする請求項１に記載の組立式面取りカッター。

【請求項3】

前記カッターヘッドは、上カッター刃と下カッター刃が外向きに徐々に縮小する形態で、且つ、軸方向の断面において、上カッター刃および下カッター刃の外縁は傾斜した直線、もしくは内側に凹んだ円弧であることを特徴とする請求項１に記載の組立式面取りカッター。

【請求項4】

前記カッターヘッドは、軸方向の断面において、上カッター刃の外縁と下カッター刃の外縁との間に円弧状の切欠きを有することを特徴とする請求項３に記載の組立式面取りカッター。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、面取りカッターに関し、特に、加工部材の厚みに応じて適した長さの延長ロッドを選び、延長ロッドの相反する二端に結合する二つのカッターヘッドの間隔を調整し、特に薄板の加工部材の多辺面取り作業の同時進行に適している組立式面取りカッターに関する。

【背景技術】

【0002】

一般に加工部材の加工表面後、続いて辺や面に対して面取りもしくはバリ取りを行うことで、辺や面に鋭利な辺角もしくはバリが発生し、加工部材の組立精度およびサイズに影響を及ぼすのを防止する。通常の面取りカッターは、すべて単一のカッター刃で直接、加工部材に対し、４５度もしくは丸角に切削もしくは研削する。しかし、厚みが比較的薄い加工部材に対しては、ほぼグラインダーを使って手作業でバリもしくは面取りを研削する。

【0003】

面取りカッターの上下面取りカッターは、主な構造として、円形カッター、三つのカッター台と三つの切削体を含む。そのうちカッター台は前錐部を有し、前錐部は相互に交差する上斜面と下斜面を有する。前述の切削体は切削錐部をそれぞれ有し、それは相互に交差する上切削斜面と下切削斜面を有し、それぞれが上斜面と下斜面と相互に対応する。主な機能として、加工部材を反転しない状況において、即ち、加工部材の最上面周辺縁および底面周辺縁に対し、切削加工して上面取りおよび下面取りをそれぞれ行う。（例として特許文献１を参照）

【0004】

前述の上下面取りカッターは、二つの同じカッターを回転部材内に上下に重ねて設置する。そのうち二つの面取りカッターの間の切削体の距離は即ち、加工部材の厚みであり、加工部材の上下辺縁を同時に面取りする。しかしながら、その欠点として、必ず二つの上下面取りカッターが一つに重なっていなければならない。且つ面取りの厚みについても、面取りカッターの厚みが制限され、固定サイズとなるため、薄い加工部材の面取りおよび加工部材の厚みに変化がある上下同時面取り作業には適さない。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【文献】台湾 特許出願番号第１０１２１５７２３号

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

公知の面取りカッターは、単一カッター刃で直接、加工部材に対して切削、もしくは４５度もしくは丸角に研削する。しかし、厚みが比較的薄い加工部材に対しては、ほぼグラインダーを使って手作業でバリもしくは面取りを研削する。公知の面取りカッターの特許は、加工部材を反転させずに上、下同時にそれぞれ面取りができた。しかし、二つの上下面取りカッターを一つに重ねるため、厚みが比較的大きい加工部材の多辺同時面取りには適するが、薄い加工部材の面取りおよび加工部材の厚みに変化がある上下同時面取り作業には適さないという欠点があった。

【課題を解決するための手段】

【0007】

本発明の一態様に係る組立式面取りカッターは、カッターボディと、カッターヘッドと、エンドネジと、を備える。

【0008】

カッターボディは、軸方向の一端に、内側に凹んだカッターボディ内部テーパ孔および前記カッターボディ内部テーパ孔から更に内向きに延びたカッターボディ内部ネジ孔を有する。
カッターヘッドは、軸方向の両端が貫通し、相互に連通する円柱孔およびカッターヘッド内部テーパ孔を有し、先端には更にテーパ上部が設けられ、環状に配列された複数の上カッター刃および複数の下カッター刃を有する。
エンドネジは、軸方向の両端にそれぞれネジ山およびエンドネジテーパ部を有する。

【0009】

前記カッターヘッドは前記カッターボディに接続し、前記テーパ上部は前記カッターボディ内部テーパ孔に対応して嵌合され、前記円柱孔および前記カッターヘッド内部テーパ孔は前記カッターボディ内部ネジ孔に連通する。

【0010】

前記エンドネジは前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔および円柱孔に挿入され、前記ネジ山を前記カッターボディの前記カッターボディ内部ネジ孔に螺合し、前記エンドネジテーパ部を前記カッターヘッド内部テーパ孔に対応させて嵌合し、前記カッターヘッドを固定する。

【0011】

本発明の組立式面取りカッターは、選択可能な異なる長さの複数の延長ロッドおよび別の前記カッターヘッドを更に有する。
各前記延長ロッドはロッド体を含む。前記ロッド体の長さは前記加工部材の厚みに応じて設定され、前記ロッド体の軸方向の一端には延長ロッドテーパ部、案内柱およびネジ部が順に延長して設けられる。前記ロッド体の他端には内側に凹んだ延長ロッド内部テーパ孔および前記延長ロッド内部テーパ孔から更に内向きに凹んだ延長ロッド内部ネジ孔が設けられる。

【0012】

前記加工部材の厚みに応じて当該組立式面取りカッターを組み立てるとき、以下のとおり実施される。
前記エンドネジを前記カッターヘッドおよび前記カッターボディから取外し、一つの前記延長ロッドの前記延長ロッドテーパ部、前記案内柱および前記ネジ部を、前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔および前記円柱孔に挿入する。前記ネジ部を前記カッターボディの前記カッターボディ内部ネジ孔に螺合し、前記案内柱を前記カッターヘッドの前記円柱孔に対応させて嵌合し、前記延長ロッドテーパ部を前記カッターヘッド内部テーパ孔に対応させて嵌合する。
別の前記カッターヘッドを一つの前記延長ロッドに接続し、前記テーパ上部を前記延長ロッド内部テーパ孔に対応させて嵌合し、前記円柱孔および前記カッターヘッド内部テーパ孔を前記延長ロッド内部ネジ孔に連通させる。
更に、前記エンドネジを別の前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔および前記円柱孔に挿入する。前記ネジ山を前記延長ロッド内部ネジ孔に螺合し、前記エンドネジテーパ部を別の前記カッターヘッドの前記カッターヘッド内部テーパ孔に対応させて嵌合し、別の前記カッターヘッドが一つの前記延長ロッド上で固定される。

【0013】

本発明の組立式面取りカッターは、カッターボディ、複数個のカッターヘッド、少なくとも一つの延長ロッドおよびエンドネジ等を含む。
前述のカッターボディの一端は、一つのカッターヘッドを嵌合し、一つのカッターヘッドの一端は延長ロッドを嵌合する。延長ロッドの一端は一つのカッターヘッドに固定される。延長ロッドの他端は別のカッターヘッドに嵌合され、ネジで別のカッターヘッドに固定される。延長ロッドの両端に一つのカッターヘッドおよび別のカッターヘッドが嵌合されることに拠って、少なくとも二つのカッターヘッドが固定できる。前述のカッターヘッドは上下カッター刃を有し、加工部材の複数の辺に対して同時に面取りの作業を行うことができる。

【発明の効果】

【0014】

本発明の延長ロッドのロッド体の長さは、様々なサイズに設定することができる。加工部材の厚みおよび形状の違いに応じて、適した長さの延長ロッドを選び、二つのカッターヘッドの間隔を調整したり、延長ロッドを増やしたり、カッターヘッドを増やしたりして、多辺面取り作業を同時に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1】本発明の組立式面取りカッターの分解図である。

【図2】本発明の組立式面取りカッターの組立断面図である。

【図3】二個のカッターヘッドで同時面取を行う、本発明の組立式面取りカッターの実施例の図である。

【図4】本発明の組立式面取りカッターを短い延長ロッドで組み立て、二個のカッターヘッドでの同時面取りを薄加工部材に応用する実施例の図である。

【図5】本発明の組立式面取りカッターを三個のカッターヘッドを用いて組み立て、同時面取りを行う実施例の図である。

【図6】本発明の組立式面取りカッターを単一のカッターヘッドで組み立てた実施例の図である。

【図7】本発明の組立式面取りカッターのカッターヘッドの上カッター刃および下カッター刃の外縁が、内側に凹んだ円弧であることを示す部分断面図である。

【図8】本発明の組立式面取りカッターのカッターヘッドの上カッター刃および下カッター刃の外縁が傾斜した直線であることを示す部分断面図である。

【図9】本発明の組立式面取りカッターのカッターヘッドの上カッター刃の外縁および下カッター刃の外縁の間に円弧状の切欠きが設けられていることを示す部分断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0016】

（一実施形態）
図１および図２に示すとおり、本発明の組立式面取りカッター１は以下を含む。

【0017】

カッターボディ１０は、軸方向の一端が内向きに凹んだカッターボディ内部テーパ孔１１を有し、それは接合面として機能する。更にカッターボディ内部テーパ孔１１は内向きに延びたカッターボディ内部ネジ孔１２を凹設する。

【0018】

複数個のカッターヘッド２０は、延長ロッド３０の軸方向の両端に設置され、カッターボディ１０で固定される。上述のカッターヘッド２０の軸方向の両端には、相互に連通する円柱孔２３およびカッターヘッド内部テーパ孔２４が貫通する。上述のカッターヘッド２０の先端にはテーパ上部２１が設けられ、テーパ上部２１と円柱孔２３はカッターヘッド２０の同一端に位置する。テーパ上部２１は接合面として機能し、カッターボディ１０のカッターボディ内部テーパ孔１１と対応して嵌合する。更に円柱孔２３およびカッターヘッド内部テーパ孔２４をカッターボディ内部テーパ孔１１およびカッターボディ内部ネジ孔１２に連通させる。前述のカッターヘッド２０の外周には複数の上カッター刃２２１および複数の下カッター刃２２２が環状に配列され、カッターヘッド２０の上カッター刃２２１と下カッター刃２２２は角度で設けられている（図４参照）。前述の円柱孔２３は案内機能を有し、前述のカッターヘッド内部テーパ孔２４は接合面として機能する。

【0019】

延長ロッド３０はロッド体３１を含む。ロッド体３１の長さは、加工したい加工部材の厚みのニーズにより設定する。ロッド体３１の一端には延長ロッドテーパ部３４、案内柱３３およびネジ部３２の順に延びて設置されている。ロッド体３１の他端には内向きに凹んだ延長ロッド内部テーパ孔３５が設けられ、更に延長ロッド内部テーパ孔３５から内向きに凹んだ延長ロッド内部ネジ孔３６が設けられている。延長ロッド３０の延長ロッドテーパ部３４、案内柱３３およびネジ部３２を、カッターヘッド２０のカッターヘッド内部テーパ孔２４および円柱孔２３に挿入し、ネジ部３２をカッターボディ１０のカッターボディ内部ネジ孔１２に螺合する。更に案内柱３３とカッターヘッド２０の円柱孔２３を対応させて嵌合し、更に延長ロッドテーパ部３４をカッターヘッド内部テーパ孔２４に対応させて嵌合する。
別のカッターヘッド２０を延長ロッド３０に接続し、別のカッターヘッド２０のテーパ上部２１を延長ロッド内部テーパ孔３５と対応させて嵌合し、別のカッターヘッド２０の円柱孔２３およびカッターヘッド内部テーパ孔２４を延長ロッド内部テーパ孔３５および延長ロッド内部ネジ孔３６に連通させる。

【0020】

エンドネジ４０の軸方向の両端は、それぞれネジ山４１およびエンドネジテーパ部４２である。エンドネジ４０を別のカッターヘッド２０のカッターヘッド内部テーパ孔２４および円柱孔２３に挿入し、ネジ山４１を延長ロッド内部ネジ孔３６に螺合する。エンドネジテーパ部４２を別のカッターヘッド２０のカッターヘッド内部テーパ孔２４と対応させて嵌合する。それにより、別のカッターヘッド２０を延長ロッド３０上に固定する。

【0021】

図２に示すとおり、本発明のカッターボディ１０は二つのカッターヘッド２０を連結する。延長ロッド３０によって二つのカッターヘッド２０が間隔を開け、延長ロッド３０のロッド体３１は、主に二つのカッターヘッド２０の間隔の長さを制御し、加工される加工部材の厚みに合わせて選択される。
図３に示す面取りの実施例図では、加工部材５の厚みｔに合わせて適した長さの延長ロッド３０のロッド体３１を選択している。
他に図４に示すのは、厚みｔが比較的薄い加工部材５の場合、ロッド体３１の長さが比較的短い延長ロッド３０を選択して組合せ、間隔距離が比較的短い組立式面取りカッター１が面取り作業を行う様子である。

【0022】

図５に示すとおり、本発明の組立式面取りカッター１のカッターヘッド２０の数は、加工部材５の面取りが必要な辺の数に応じて適切に組み立てることができる。図５に示すような「工」字形の加工部材５は、面取りが必要な三つの辺角を有する。本発明は、三つのカッターヘッド２０および二つの適した長さの延長ロッド３０を組み立てることで、加工部材５に対して一度に三つの辺角の面取り作業を行うことができる。

【0023】

本発明のカッターボディ１０は、延長ロッド３０の組み立てに拠って異なる数のカッターヘッド２０で面取りができる事に加え、図６に示すとおり、カッターボディ１０に単一のカッターヘッド２０を合わせることができる。エンドネジ４０で単一のカッターヘッド２０の面取りカッターを螺合し、単一の辺や単一の面に対する面取り作業を行うことができる。

【0024】

図１、図７から図９に示すとおり、本発明の組立式面取りカッターのカッターヘッド２０のうち、カッターヘッド２０の上カッター刃２２１は、テーパ上部２１に接続する。且つ、カッターヘッド２０の上カッター刃２２１と下カッター刃２２２は外向きに徐々に縮小する形態である。
図７に示すとおり、軸方向の断面において、カッターヘッド２０の上カッター刃２２１および下カッター刃２２２の外縁は、内側に凹んだ円弧面を有する。
図８に示すとおり、軸方向の断面において、カッターヘッド２０の上カッター刃２２１および下カッター刃２２２の外縁は、傾斜した直線である。
図９に示すとおり、軸方向の断面において、カッターヘッド２０の上カッター刃２２１の外縁および下カッター刃２２２の外縁の間には円弧状の切欠きが設けられている。

【0025】

上述の実施例では、本発明の各種実施例に対し図式を参照しながら説明した。上述の実施例は本発明の良好な実施例に過ぎず、本発明に対し、上記文の中で説明し、図式で示した特徴及び構造として制限する意図はまったく無い。つまり、本発明の範疇である状況において、当領域に習熟する技術者が考えられる各種その他の省略、置換、変化、および修正はすべて本発明の請求の範囲に含まれるものとする。

【符号の説明】

【0026】

１ 組立式面取りカッター
１０ カッターボディ
１１ カッターボディ内部テーパ孔
１２ カッターボディ内部ネジ孔
２０ カッターヘッド
２１ テーパ上部
２２１ 上カッター刃
２２２ 下カッター刃
２３ 円柱孔
２４ カッターヘッド内部テーパ孔
３０ 延長ロッド
３１ ロッド体
３２ ネジ部
３３ 案内柱
３４ 延長ロッドテーパ部
３５ 延長ロッド内部テーパ孔
３６ 延長ロッド内部ネジ孔
４０ エンドネジ
４１ ネジ山
４２ エンドネジテーパ部
５ 加工部材
ｔ 厚み

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】