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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-06
(45)【発行日】2023-06-14
(54)【発明の名称】折畳式物品のフレーム角度変位装置
(51)【国際特許分類】
   A47C 4/28 20060101AFI20230607BHJP
   A47C 9/10 20060101ALI20230607BHJP
   A47C 17/64 20060101ALI20230607BHJP
   A47C 19/04 20060101ALI20230607BHJP
   A47C 19/12 20060101ALI20230607BHJP
   E04H 15/44 20060101ALI20230607BHJP
【FI】
A47C4/28 A
A47C9/10 Z
A47C17/64 B
A47C19/04 A
A47C19/12 A
E04H15/44
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021565754
(86)(22)【出願日】2020-09-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-07
(86)【国際出願番号】 KR2020012052
(87)【国際公開番号】W WO2021187694
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2021-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0034064
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521480075
【氏名又は名称】カラシン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】キム ソングォン
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/097494(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 4/28
A47C 9/10
A47C 17/64
A47C 19/04
A47C 19/12
E04H 15/44
A47B 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子、ベッド、テントなどを含む折畳式物品(A)において、連結組立部材(1)と弾性紐(2)で脚フレーム(3)を互いに連結結合して、折畳式物品(A)の脚又は支持フレームを構成するようになされるが、
前記弾性紐(2)の一側が固定設置されるか或いは経由することができるように結合され、前記弾性紐(2)の他の一側に結合された脚フレーム(3)を設置角度を変えて選択的に変位結合することができるように、前記脚フレーム(3)の断面形状と対応する形状を有する複数の結合溝(10)を構成した連結組立部材(1)と、
一側は前記連結組立部材(1)に結合設置されるか或いは経由することができるように設置され、他の一側は脚フレーム(3)に結合設置され、脚フレーム(3)が弾性的に作動することができるように構成される弾性紐(2)と、
前記弾性紐(2)の一側に結合設置され、前記連結組立部材(1)に対して弾性的に挿入又は分離することができるように構成される脚フレーム(3)と、を含んでなり、
前記連結組立部材(1)は、
長孔からなる開口部(100)と、
前記開口部(100)に結合され、内部の空間を区画して複数の結合溝(10a、10b、10c)が設けられるようにする結合ブロック部(200)と、を含み、
前記結合ブロック部(200)は、
前記開口部(100)に挿入され、対称的に結合される第1ブロックピース(200a)及び第2ブロックピース(200b)で構成され、
前記第1ブロックピース(200a)と前記第2ブロックピース(200b)との間には、弾性紐(2)が通過できるように開放口(14)が設けられ、
前記結合ブロック部(200)の両側または中間に複数の結合溝(10a~10c)が設けられることを特徴とする、
折畳式物品のフレーム角度変位装置。
【請求項2】
前記第1ブロックピース(200a)と前記第2ブロックピース(200b)のそれぞれは、
両側に弧状の凹部(210)が設けられ、中間に半円形の凹溝(220)が設けられ、外面には嵌合突起(230)が設けられ、
前記連結組立部材(1)の開口部(100)の内周面には、前記嵌合突起(230)が嵌め込まれるように嵌合溝(104)が設けられることにより、前記第1ブロックピース(200a)及び前記第2ブロックピース(200b)が嵌合溝(104)に着脱可能に結合されることを特徴とする、
請求項に記載の折畳式物品のフレーム角度変位装置。
【請求項3】
前記脚フレーム(3)の外面に係止段(32)が設けられ、
前記第1ブロックピース(200a)と前記第2ブロックピース(200b)のそれぞれは、両側凹部(210)および中間凹溝(220)に係止溝(240)が設けられることを特徴とする、
請求項に記載の折畳式物品のフレーム角度変位装置。
【請求項4】
前記脚フレーム(3)は、端部に閉止部材(500)が結合されて地面に支持され、
前記閉止部材(500)は、
前記脚フレーム(3)の端部が一端に結合された本体(510)と、
前記本体(510)の他端に結合されるチップ部材(530)と、
前記チップ部材(530)を弾性支持するように本体(510)内に装着されたスプリング(540)と、を含むことを特徴とする、
請求項1に記載の折畳式物品のフレーム角度変位装置。
【請求項5】
椅子、ベッド、テントなどを含む折畳式物品(A)において、連結組立部材(1)と弾性紐(2)で脚フレーム(3)を互いに連結結合して折畳式物品(A)の脚及び支持フレームを構成するようになされるが、
前記弾性紐(2)の一側が固定設置されるか或いは経由することができるように結合され、前記弾性紐(2)の他の一側に結合された脚フレーム(3)を設置角度を変えて選択的に変位結合することができるように、前記脚フレーム(3)の断面形状と対応する形状を有する複数の結合溝(10)を構成した連結組立部材(1)と、
一側は前記連結組立部材(1)に結合設置されるか或いは経由することができるように設置され、他の一側は脚フレーム(3)に結合設置されることにより、脚フレーム(3)が弾性的に作動することができるように構成される弾性紐(2)と、
前記弾性紐(2)の一側に結合設置され、前記連結組立部材(1)に対して弾性的に挿入又は分離することができるように構成される脚フレーム(3)と、を含み、
前記複数の結合溝(10)の相互間には、前記弾性紐が通過するように前記結合溝(10)の直径よりも小さいスリット状の開放口をそれぞれ設けて、前記弾性紐(2)が複数結合溝(10)のうちのいかなる結合溝(10)に位置しても、これらの開放口(14)を介して動けるように構成され、
前記複数の結合溝(10)は、相互間の間隔が内側に行くほど狭くなりながら、互いに一定の角度を形成し、
前記弾性紐(2)は、前記連結組立部材(1)の結合溝(10)に脚フレーム(3)を弾性的に嵌め込んで結合することができるように構成され、
前記脚フレーム(3)は、一側に弾性紐(2)を嵌め込んで結合しやすいように係止段(32)が設けられた閉止部材(30)を固定結合して構成されることを特徴とする、
折畳式物品のフレーム角度変位装置。
【請求項6】
前記連結組立部材(1)は、脚フレーム(3)を嵌め込んで結合するための複数の結合溝(10)の内側底部には、弾性紐(2)を嵌め込んで結合するか或いは経由することができるように、前記結合溝(10)よりも小さいサイズの結合通孔(12)を穿設して構成されることを特徴とする、
請求項に記載の折畳式物品のフレーム角度変位装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折畳式のベッド、椅子、テーブル、テント、杖などを含む折畳式物品に使用されるものであって、弾性紐が結合されたフレームの結合位置を変更させることができるようにした変位装置に係り、特に、フレームの位置を変更させるために選択的に嵌め込んで組み立てて折畳式物品の高さや幅を調節することができるようにして便利に使用できるようにした、折畳式物品のフレーム角度変位装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書に別に表示しない限り、この識別項目に説明される内容は、この出願の請求項に対する従来技術ではなく、この識別項目に記載されているという理由で従来技術として認められるものではない。
【0003】
一般に、従来の各種の折畳式物品においてフレームを採用した場合、ほとんどのフレームを連結するか或いは組み立てるための連結組立部材と、互いに指定された一つの位置に組み立てて椅子やベッドなどの物品の形態に構成して使用することに主眼を置いて開発が行われているので、フレームを組み立てて使用しようとする物品として使用することに大きく支障がない状況である。
【0004】
ところが、このような従来技術は、物品を使用した後にこれを折り畳んで保管または運搬しやすく構成するというが、実際に使用すると、折畳式物品に対して高さを調節することができないので、一旦組み立てられた状態では、既存の固定型物品と同様にそのまま使用しなければならないという欠点がある。
【0005】
また、これらのフレームの上部に設置されるシート状の座板シートまたはベッドシートにおいても、幅を狭く又は広く可変的に活用することはできず、一旦組み立てられた状態では、既存の固定型物品と同様にそのまま使用しなければならないという欠点と共に、張りを持たせるか或いはこれを調節するための方案が全くないので、不便さを甘受しなければならないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
開示される内容は、椅子やベッドなどを含む折畳式物品に使用するフレームにおいて、フレームの設置位置を変更することができるように構成して、折畳式物品に対して高さ又はシートの幅を調節して多様且つ便利に使用することができる、折畳式物品のフレーム角度変位装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明によれば、椅子、ベッド、テントなどを含む折畳式物品において、連結組立部材と弾性紐でフレームを互いに連結結合して折畳式物品の脚又は支持フレームを構成するようになされるが、弾性紐の一側が固定設置されるか或いは経由することができるように結合され、弾性紐の他の一側に結合されたフレームを設置角度を変えて選択的に変位結合することができるように複数の結合溝を構成した連結組立部材と、一側は前記連結組立部材に結合設置されるか或いは経由することができるように設置され、他の一側はフレームに結合設置され、フレームが弾性的に作動することができるように構成される弾性紐と、前記弾性紐の一側に結合設置され、前記連結組立部材に弾性的に挿入又は分離することができるように構成されるフレームと、を含んでなる、折畳式物品のフレーム角度変位装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
開示された実施形態によれば、椅子、ベッドなどを含む折畳式物品に使用するフレームにおいて、フレームの設置位置や設置角度を変更することができるように複数の結合溝を構成して、折畳式物品に対して高さ又はシートの幅を調節して多様且つ便利に使用することができ、椅子、ベッドなどを含む様々な折畳式物品にも汎用的に便利に使用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態による折畳式物品のフレーム角度変位装置が適用された折畳式椅子を示す斜視図である。
図2図1における「フレーム支持部」を示す要部拡大図である。
図3図1における「連結組立部材」を示す要部斜視図である。
図4図3における「連結組立部材」の分解斜視図である。
図5図1における「フレームと連結組立部材」の結合関係を示す断面図である。
図6図1の一部を他の方向から見た一部切欠要部拡大図である。
図7図2の一部作動状態図である。
図8図3の他の作動状態図である。
図9】本発明の要部に対する変形例を例示する要部斜視図である。
図10図1の状態から変位させた状態を例示する斜視図である。
図11】本発明の好適な一例として折畳式椅子の他の部位に適用した例を示す斜視図である。
図12図7の作動状態図である。
図13】本発明の好適な一例として折畳式ベッドに適用した例を示す斜視図である。
図14図9の要部拡大図である。
図15図10の使用状態図である。
図16図11の次の使用状態図である。
図17】本発明の他の形態の椅子枠組みに適用した例を示す斜視図である。
図18図13の作動状態図である。
図19】本発明の他の形態のベッド枠組みに適用した例を示す斜視図である。
図20図15を他の方向から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
下記で説明される実施形態は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が発明を容易に実施し得る程度に詳細に説明するためのものであり、これにより本発明の技術的な思想及び範疇が限定されることを意味するのではない。
【0012】
また、図面に示した構成要素の大きさや形状などは、説明の明瞭性と便宜のために誇張して図示することがあり、本発明の構成及び作用を考慮して特別に定義された用語は、使用者、運用者の意図または慣例によって異なることがあり、これらの用語に対する定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて下されるべきであることを明らかにしておく。
【0013】
本発明の実施形態によれば、椅子、ベッド、テントなどを含む折畳式物品Aにおいて、連結組立部材1及び弾性紐2で脚フレーム3同士を互いに連結結合して折畳式物品Aの脚や支持フレームを構成するようになされる。
【0014】
一実施形態によれば、弾性紐2の一側が固定設置されるか或いは経由することができるように結合され、弾性紐2の他の一側に結合された脚フレーム3を設置角度を変えて選択的に変位結合することができるように、フレームの断面形状と対応する形状を有する複数の結合溝10を構成した連結組立部材1と、一側は前記連結組立部材1に結合設置されるか或いは経由することができるように設置され、他の一側は脚フレーム3に結合設置され、脚フレーム3が弾性的に作動することができるように構成される弾性紐2と、弾性紐2の一側に結合設置され、連結組立部材1に対して弾性的に挿入又は分離することができるように構成される脚フレーム3と、を含む。
【0015】
折畳式物品Aは、折畳式の椅子、ベッド、テントなどを含む様々な折畳式製品を示す。
【0016】
連結組立部材1は、合成樹脂を用いて成形するか、或いは金属材を用いてダイカストや鋳型による鋳造方式などの多様な方式で製作される。
【0017】
一例による連結組立部材1は、図3及び図4に示すように、長孔からなる開口部100と、開口部100に結合され、内部の空間を区画して複数の結合溝10が設けられるようにする結合ブロック部200と、を含む。
【0018】
結合ブロック部200は、開口部100に挿入され、対称的に結合される第1ブロックピース200a及び第2ブロックピース200bで構成され、第1ブロックピース200aと第2ブロックピース200bとの間には、弾性紐2が通過できるように開放口14が設けられる。
【0019】
第1ブロックピース200a及び第2ブロックピース200bのそれぞれは、両側に弧状の凹部210が設けられ、中間に半円形の凹溝220が設けられ、外面には嵌合突起230が設けられる。
【0020】
連結組立部材1の開口部100の内周面には、前記嵌合突起230が嵌め込まれるように結合溝104が設けられる。
【0021】
したがって、第1ブロックピース200a及び第2ブロックピース200bが結合溝104に着脱可能に結合される。
【0022】
第1ブロックピース200a及び第2ブロックピース200bが結合溝104内に対向して結合されると、それらの間に開放口14が設けられ、複数の結合溝10は、それぞれ第1結合溝10a及び第2結合溝10bが設けられ、これらの間の中間には第3結合溝10cが設けられる。
【0023】
これらの第1結合溝10a乃至第3結合溝10cは、脚フレーム3の断面形状と同じ外径を持つように円形からなり、第1結合溝10a乃至第3結合溝10cのうちのいずれか一つには選択的に脚フレーム3を嵌め込んで結合することができる。
【0024】
一方、図4及び図5に示すように、脚フレーム3の結合力を増大させるために脚フレーム3の外面に係止段32が設けられ、第1ブロックピース200a及び第2ブロックピース200bのそれぞれは両側凹部210および中間凹溝220に係止溝240が設けられることができる。
【0025】
係止段32または係止溝240は、それぞれ横方向でありながら弧状に形成される。
【0026】
したがって、脚フレーム3が第1結合溝10a乃至第3結合溝10cに選択的に結合されることができ、このように結合されたときは、係止段32が係止溝240に結合されて強固な結合力を発揮することができる。
【0027】
連結組立部材1は、脚フレーム3を嵌め込んで結合するための複数の結合溝10の内側底部には、弾性紐2を嵌め込んで結合するか或いは経由することができるように、前記結合溝10よりも小さいサイズの結合通孔12がそれぞれ設けられる。
【0028】
また、前記複数の結合溝10の相互間には、前記弾性紐が通過するように前記結合溝10の直径よりも小さいスリット状の開放口14をそれぞれ設け、前記弾性紐2が複数の結合溝10のうちのいずれか一つの結合溝10に位置しても、これらの開放口14を介して動けるように構成される。
【0029】
ここで、前記複数の結合溝10は、相互間の間隔が内側に行くほど狭くなりながら、互いに一定の角度を形成する。これにより、結合溝の相互間の間隔が短くても、変位を相対的に大きい幅に調節することができ、物品を安定的に支持することができる。
【0030】
また、折畳式物品Aの特性上、要求される各種の脚フレーム3の数や設置位置に応じて多様に構成され、必要に応じて、別途の固定フレーム5も固定設置するための部位を予め設ける。
【0031】
弾性紐2は、弾性に優れたゴム紐やスプリングなどの多様な形態の紐を活用することができ、前記連結組立部材1の結合溝10に脚フレーム3を弾性的に嵌め込んで結合することができるように構成され、脚フレーム3を結合溝10から分離し、脚フレーム3を折り畳もうとする場合、弾性紐2自体が可撓性のために自由に折り畳むことができるようにする役割と共に、脚フレーム3が連結組立部材1から完全に独立して分離されるのではなく、相互連結された状態は維持しながら作動が行われるように構成される。
【0032】
脚フレーム3は、剛性に優れた中空状の金属パイプ又は合成樹脂パイプを用いて製作されるが、一側に弾性紐2を嵌め込んで結合しやすいように係止段32が設けられた閉止部材30を固定結合して構成することが好ましい。
【0033】
この時、折畳式物品Aとして折畳式椅子を構成する場合には、後述される中央の固定フレーム5を除いて連結組立部材1の下部に位置して脚の役割を果たす役割部分として採用することもでき、連結組立部材1の上部に位置してシートと結合され、このように結合されたシートを支持及び固定する役割部分として採用して活用することもできる。
【0034】
また、折畳式物品Aとして折畳式ベッドを構成する場合には、脚フレーム3は、固定フレーム5によって両側に固定設置される連結組立部材1にそれぞれ上方に組立設置され、脚及び支持の役割を同時に行うことができる。
【0035】
一方、脚として使用される脚フレーム3は、端部に閉止部材500が結合され、地面に支持されるときに滑りを防止できるようにする。
【0036】
図2に示すように、閉止部材500は、脚フレーム3の端部が一端に結合された本体510と、本体510の他端に結合されるチップ部材530と、チップ部材530を弾性支持するように本体510内に装着されたスプリング540と、を含んで構成される。
【0037】
本体510の下部には、栓512が着脱可能に結合される。
【0038】
本体510の内部には、スプリング540の上端が支持され且つ脚フレーム3の端部が支持される隔壁514が設けられ、隔壁514には排水孔513が設けられることにより、雨水を排出できるようにする。
【0039】
チップ部材530は、地面に支持される傾斜角度を考慮して、端部に傾斜面532を持つように設けられる。
【0040】
したがって、チップ部材530が地面に支持されるときにスプリング540の弾性によって弾力的に出没作動することができ、荷重によって一部分が閉止部材500の内部に引き込まれた状態で、強い支持力で地面に打ち込まれるので滑りを防止することができるようにする。
【0041】
一方、図1図10及び図11に示すように、固定フレーム5は、折畳式物品Aとして折畳式椅子を構成する場合には、中央に位置するフレームであって、複数の連結組立部材1と互いに固定設置されるフレームを示し、折畳式物品Aとして折畳式ベッドを構成する場合には、両側に位置した連結組立部材1同士の間には固定設置されるフレームを示す。
【0042】
未説明符号として、「6」は椅子シートを示し、「7」は支持バー70と一緒に結合されるベッドシートを示す。
【0043】
前述したように構成される本発明は、次のように作動する。
【0044】
まず、折畳式物品Aとして折畳式椅子の下部において、脚に脚フレーム3を適用する場合であって、連結組立部材1に設けた複数の結合溝10のうち、最も前方位置に位置した結合溝10に脚フレーム3を結合すると、脚フレーム3による脚の高さが最も高い位置にあり、連結組立部材1に設けた複数の結合溝10のうち、最も後方の位置に位置した結合溝10に脚フレーム3を結合すると、脚フレーム3による脚の高さは最も低い位置にあるが、使用者が椅子シート6に座って背中を後ろに十分に寄りかかる姿勢を維持しても、安定的にバランスを取りながら使用することができるという利点を持つ。
【0045】
次に、折畳式物品Aとして折畳式椅子の上部において、椅子シート6を支持するための構造体に脚フレーム3を適用する場合について説明する。
【0046】
連結組立部材1に設けた複数の結合溝10のうち、最も内側に位置した結合溝10に脚フレーム3を結合すると、両側の脚フレーム3の幅が最も狭い状態にある位置になり、脚フレーム3の端部に椅子シート6を結合する場合、椅子シート6に張りを持たせて広げられないが、低い状態で使用者の体を包み込む形で安楽さを維持することができ、連結組立部材1に設けた複数の結合溝10のうち、最も外郭に位置した結合溝10に脚フレーム3を結合すると、両側の脚フレーム3の幅が広くなり、椅子シート6に張りを持たせて広げられ、高い状態でありながら弾力が維持される状態で使用者は使用することができるという特徴を持つことができる。
【0047】
一方、折畳式物品Aとしての折畳式ベッドの上部において、ベッドシート7を支持しながら脚の高さを調節するための目的で活用する場合について説明する(図13参照)。
【0048】
連結組立部材1に設けた複数の結合溝10のうち、最も内側に位置した結合溝10に脚フレーム3を結合すると、両側の脚フレーム3の幅が最も狭い状態にある位置になり、脚フレーム3の端部に支持バー70を結合し、ベッドシート7を広げる場合、ベッドシート7にたくさんの張りを持たせて広げることはできないが、脚の高さが相対的に高い状態で使用者が安楽に使用することができ、連結組立部材1に設けた複数の結合溝10のうち、最も外郭に位置した結合溝10に脚フレーム3を結合すると、両側の脚フレーム3の幅が広くなり、ベッドシート7に張りを持たせて広げられ、より弾力を持つことができる状態で使用できるが、脚の高さは相対的に低い状態で使用者が使用することができるという特徴を持つことができる。
【0049】
上述したように、本発明によれば、椅子、ベッドなどを含む折畳式物品Aに使用する脚フレーム3において、脚フレーム3の設置位置や設置角度を変更することができるように、複数の結合溝10を構成して折畳式物品Aに対して高さ又はシートの幅を調節して多様且つ便利に使用することができ、椅子、ベッドなどを含む様々な折畳式物品Aにも汎用的に便利に使用することができる。
【0050】
好適な実施形態に関連して説明されたが、発明の要旨と範囲から逸脱することなく様々な修正及び変形が可能なことは、当業者であれば容易に認識することができ、それらの変更及び修正はいずれも、添付された請求の範囲に属することは自明である。
【0051】
本発明は、折畳式のベッド、椅子、テーブル、テント、杖などを含む折畳式物品に適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20