IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社トヨタマップマスターの特許一覧 ▶ トヨタ自動車株式会社の特許一覧

特許7291065情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-06
(45)【発行日】2023-06-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/01 20060101AFI20230607BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20230607BHJP
【FI】
G08G1/01 A
G09B29/00 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019210407
(22)【出願日】2019-11-21
(65)【公開番号】P2021082116
(43)【公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-01-06
(73)【特許権者】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】浜野 修輔
(72)【発明者】
【氏名】北野 元就
(72)【発明者】
【氏名】津村 健二
(72)【発明者】
【氏名】刀根川 浩巳
(72)【発明者】
【氏名】樋口 英嗣
【審査官】西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-149607(JP,A)
【文献】特開2012-026919(JP,A)
【文献】特開2005-259116(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G09B 29/00-29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路の所定の領域を走行する車両の走行位置に関する位置情報と、前記車両が位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報とを記録したプローブ情報を取得する取得部と、
所定の領域につながる道路において、前記所定の領域に対して車両が進入したこと及び前記所定の領域から車両が退出したことを判定するための通過判定ラインを生成する生成部と、
前記取得部によって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、前記生成部によって生成された通過判定ラインとが交差する場合、前記車両が前記所定の領域を通過したと判定する判定部と、
車両の走行経路を特定する特定部と、を備え、
前記生成部は、前記所定の領域が道路の交差点である場合、その交差点に接続する道路の全てにおいて通過判定ラインを生成し、かつ、前記生成部は、道路の形状に応じて道路地図に設定される道路リンクと、複数の道路リンクが接続するノードとを取得し、前記ノードから所定距離内の道路リンク上に道路の幅よりも長くなるように前記通過判定ラインを生成し、
前記判定部は、1つのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、同一又は異なる2つの通過判定ラインを2回交差する場合、前記車両が前記所定の領域を通過したと判定し、
前記特定部は、前記所定の領域を通過した車両と判定された場合、前記位置情報の軌跡に基づいて前記車両の走行経路を特定する情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差する場合、前記交差する位置に最も近い、その交差する位置の直前及び直後の少なくとも一方の位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報に基づいて、前記交差点への前記車両の進入路及び退出路を判定する
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータが、
道路の所定の領域を走行する車両の走行位置に関する位置情報と、前記車両が位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報を記録したプローブ情報を取得する取得ステップと、
所定の領域につながる道路において、前記所定の領域に対して車両が進入したこと及び前記所定の領域から車両が退出したことを判定するための通過判定ラインを生成する生成ステップと、
前記取得ステップによって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、前記生成ステップによって生成された通過判定ラインとが交差する場合、前記車両が前記所定の領域を通過したと判定する判定ステップと、
車両の走行経路を特定する特定ステップと、を実行し、
前記生成ステップは、前記所定の領域が道路の交差点である場合、その交差点に接続する道路の全てにおいて通過判定ラインを生成し、かつ、前記生成ステップは、道路の形状に応じて道路地図に設定される道路リンクと、複数の道路リンクが接続するノードとを取得し、前記ノードから所定距離内の道路リンク上に道路の幅よりも長くなるように前記通過判定ラインを生成し、
前記判定ステップは、1つのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、同一又は異なる2つの通過判定ラインを2回交差する場合、前記車両が前記所定の領域を通過したと判定し、
前記特定ステップは、前記所定の領域を通過した車両と判定された場合、前記位置情報の軌跡に基づいて前記車両の走行経路を特定する情報処理方法。
【請求項4】
前記判定ステップは、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差する場合、前記交差する位置に最も近い、その交差する位置の直前及び直後の少なくとも一方の位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報に基づいて、前記交差点への前記車両の進入路及び退出路を判定する
請求項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
道路の所定の領域を走行する車両の走行位置に関する位置情報と、前記車両が位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報を記録したプローブ情報を取得する取得機能と、
所定の領域につながる道路において、前記所定の領域に対して車両が進入したこと及び前記所定の領域から車両が退出したことを判定するための通過判定ラインを生成する生成機能と、
前記取得機能によって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、前記生成機能によって生成された通過判定ラインとが交差する場合、前記車両が前記所定の領域を通過したと判定する判定機能と、
車両の走行経路を特定する特定機能と、を実現させ、
前記生成機能は、前記所定の領域が道路の交差点である場合、その交差点に接続する道路の全てにおいて通過判定ラインを生成し、かつ、前記生成機能は、道路の形状に応じて道路地図に設定される道路リンクと、複数の道路リンクが接続するノードとを取得し、前記ノードから所定距離内の道路リンク上に道路の幅よりも長くなるように前記通過判定ラインを生成し、
前記判定機能は、1つのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、同一又は異なる2つの通過判定ラインを2回交差する場合、前記車両が前記所定の領域を通過したと判定し、
前記特定機能は、前記所定の領域を通過した車両と判定された場合、前記位置情報の軌跡に基づいて前記車両の走行経路を特定する情報処理プログラム。
【請求項6】
前記判定機能は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差する場合、前記交差する位置に最も近い、その交差する位置の直前及び直後の少なくとも一方の位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報に基づいて、前記交差点への前記車両の進入路及び退出路を判定する
請求項に記載の情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、GPS(Global Positioning System)等を利用して位置情報を取得するシステムが搭載されることが多くなっている。
例えば、特許文献1に記載された技術は、GPSを利用して自車の位置情報を取得している。特許文献1に記載された技術は、車両に搭載されたカメラを利用して交差点への進入エリアを撮像した画像を取得してその画像から地物を特定し、特定された地物に基づいて自車の実移動距離と移動速度を取得する。さらに、特許文献1に記載された技術は、地図情報を取得して地図上の自車位置に基づき推定移動距離を取得し、推定移動距離と実移動距離との差分に基づいて、交差点における地図の誤差を補正するための補正量を演算する。そして、特許文献1に記載された技術は、交差点からの退出エリアにおける自車の目標位置を補正量で補正する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-66445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術は、地図上の自車の位置のずれを補正する技術である。
ところで、交差点への車両の進入と、交差点からの車両の退出とに基づく交通流の分析を行う場合、プローブ情報に記録される位置情報を、デジタル道路地図において記録される道路リンクへマップマッチングさせることにより行うことがある。このようなマップマッチング技術において、特許文献1に記載された技術を用いると、例えば、交通量の多い交差点では計算量が膨大になる。
【0005】
本発明は、相対的に簡易な方法により交通流の分析を行うことのできる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、道路の所定の領域を走行する車両の走行位置に関する位置情報と、車両が位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報とを記録したプローブ情報を取得する取得部と、所定の領域につながる道路において、所定の領域に対して車両が進入したこと及び所定の領域から車両が退出したことを判定するための通過判定ラインを生成する生成部と、取得部によって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、生成部によって生成された通過判定ラインとが交差する場合、車両が所定の領域を通過したと判定する判定部と、を備える。
【0007】
一態様の情報処理装置は、車両の走行経路を特定する特定部を備え、生成部は、所定の領域が道路の交差点である場合、その交差点に接続する道路の全てにおいて通過判定ラインを生成し、判定部は、1つのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、同一又は異なる2つの通過判定ラインを2回交差する場合、車両が所定の領域を通過したと判定し、特定部は、所定の領域を通過した車両と判定された場合、位置情報の軌跡に基づいて車両の走行経路を特定することとしてもよい。
【0008】
一態様の情報処理装置では、生成部は、道路の形状に応じて道路地図に設定される道路リンクと、複数の道路リンクが接続するノードとを取得し、ノードから所定距離内の道路リンク上に通過判定ラインを生成することとしてもよい。
【0009】
一態様の情報処理装置では、判定部は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差する場合、交差する位置に最も近い、その交差する位置の直前及び直後の少なくとも一方の位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報に基づいて、交差点への車両の進入路及び退出路を判定することとしてもよい。
【0010】
一態様の情報処理方法では、コンピュータが、道路の所定の領域を走行する車両の走行位置に関する位置情報と、車両が位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報を記録したプローブ情報を取得する取得ステップと、所定の領域につながる道路において、所定の領域に対して車両が進入したこと及び所定の領域から車両が退出したことを判定するための通過判定ラインを生成する生成ステップと、取得ステップによって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、生成ステップによって生成された通過判定ラインとが交差する場合、車両が所定の領域を通過したと判定する判定ステップと、を実行する。
【0011】
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、道路の所定の領域を走行する車両の走行位置に関する位置情報と、車両が位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報を記録したプローブ情報を取得する取得機能と、所定の領域につながる道路において、所定の領域に対して車両が進入したこと及び所定の領域から車両が退出したことを判定するための通過判定ラインを生成する生成機能と、取得機能によって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、生成機能によって生成された通過判定ラインとが交差する場合、車両が所定の領域を通過したと判定する判定機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0012】
一態様の情報処理装置は、位置情報時刻情報を記録したプローブ情報を取得し、所定の領域につながる道路において通過判定ラインを生成し、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差する場合、車両が所定の領域を通過したと判定するので、相対的に簡易な方法により交通流の分析を行うことができる。
また、一態様の情報処理方法及び情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】情報処理システムについて説明するための図である。
図2】情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図3】通過判定ラインについて説明するための第1の図である。
図4】通過判定ラインについて説明するための第2の図である。
図5】通過判定ラインについて説明するための第3の図である。
図6】位置情報の軌跡と通過判定ラインとの交差について説明するための図である。
図7】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、情報処理システム1について説明するための図である。
【0015】
情報処理システム1は、車両10、外部サーバ20及び情報処理装置30を備える。
車両10は、自動車を始めとした移動体の走行に関する走行情報を記録したプローブ情報を取得する。プローブ情報(走行情報)には、種々の情報が記録されるが、例えば、車両を識別する識別情報(以下、「車両ID」(ID:Identification))、位置情報及び時刻情報等が記録される。位置情報は、例えば、車両10の走行した位置に関する情報である。時刻情報は、例えば、車両10が位置情報を取得した際の時刻に関する情報である。車両10は、例えば、GNSS(Global Navigation Satelite System)等の位置情報取得システムを利用して、一定期間毎に位置情報を取得する。また、車両10は、位置情報取得システムの位置情報信号に含まれる時刻情報、又は、車両10に搭載される時計部(図示せず)で計時される時刻等に基づいて、位置情報を取得した際の時刻を取得する。車両10は、位置情報と時刻(時刻情報)を取得するとプローブ情報として記憶し、所定のタイミングでプローブ情報を外部サーバ20に送信する。
なお、図1に示す場合、車両10は1台のみ記載されるが、車両10は複数であってもよい。情報処理システム1は、複数の車両10のプローブ情報がある場合でも、車両IDによって1台の車両10のプローブ情報を抽出することができる。
【0016】
外部サーバ20は、車両10から送信された複数のプローブ情報を記憶する。外部サーバ20は、情報処理装置30の要求に応じて、プローブ情報を情報処理装置30に送信する。
【0017】
情報処理装置30は、例えば、サーバ又はコンピュータ端末等によって実現される。情報処理装置30は、例えば、道路の所定の領域を走行する車両10の交通流を判定する。すなわち、情報処理装置30は、一例として、プローブ情報に基づいて、道路の所定の領域としての交差点への車両10の進入路及び退出路を特定し、特定した進入路及び退出路に基づいて車両10の交通流を判定する。
【0018】
以下、本発明の情報処理装置30について詳細に説明する。
図2は、情報処理装置30について説明するためのブロック図である。
図3は、通過判定ライン103について説明するための第1の図である。
図4は、通過判定ライン103について説明するための第2の図である。
図5は、通過判定ライン103について説明するための第3の図である。
図6は、位置情報110の軌跡111と通過判定ライン103との交差について説明するための図である。
【0019】
図2に示すように、情報処理装置30は、取得部32、生成部33、判定部34、特定部35、通信部36及び記憶部37を備える。取得部32、生成部33、判定部34及び特定部35は、情報処理装置30の制御部31の一機能として実現されてもよい。本明細書では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができる場合があり、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができることができる場合がある。
【0020】
記憶部37は、例えば、種々の情報及びプログラム等を記憶する。一例として、記憶部37は、判定部34によって判定された車両10の進入路及び退出路等を記憶することとしてもよい。また、記憶部37は、例えば、車両10の交通流(車両10の走行経路)等を記憶することとしてもよい。
【0021】
通信部36は、例えば、外部サーバ20との間で情報を送受信する。通信部36は、一例として、制御部31(一例として、取得部32)の制御に基づいて、プローブ情報を要求する信号を外部サーバ20に送信し、外部サーバ20から送信されたプローブ情報を受信する。
【0022】
取得部32は、道路の所定の領域を走行する車両10の走行位置に関する位置情報と、車両10が位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報とを記録したプローブ情報を取得する。取得部32は、例えば、ユーザによって車両10の交通流を調査する所定の領域が特定されると、位置情報に基づいて、その所定の領域を通過した車両10のプローブ情報を取得する。所定の領域は、一例として、道路の交差点を含む領域及び道路の特定箇所等である。道路の特定箇所は、一例として、高速道路の入口又は出口がある箇所、駐車場の入口又は出口がある箇所、並びに、道路の任意の区間等を含む領域である。プローブ情報には車両10の走行に関する種々の情報が記録される。取得部32は、少なくとも位置情報及び時刻情報を含むプローブ情報を取得する。
【0023】
生成部33は、所定の領域につながる道路において、所定の領域に対して車両10が進入したこと及び所定の領域から車両10が退出したことを判定するための通過判定ラインを生成する。例えば、生成部33は、所定の領域が道路の交差点である場合、その交差点に接続する道路の全てにおいて通過判定ラインを生成することとしてもよい。又は、例えば、生成部33は、所定の領域が道路の交差点である場合、その交差点に接続する複数の道路の一部において通過判定ラインを生成することとしてもよい。
【0024】
ここで、デジタル道路地図等においては、図3,4に示すように、交差点を始めとした分岐点、曲がり角及び行き止まり等の特徴点にノード101が設定され、図4に示すように、ノード101とノード101とを接続する道路区間が道路リンク102として設定される。取得部32は、道路の形状に応じて道路地図に設定される道路リンク102と、複数の道路リンク102が接続するノード101とを取得することとしてもよい。デジタル道路地図は、例えば、記憶部37に記憶される。取得部32は、例えば、記憶部37からデジタル道路地図を取得し、生成部33は、交差点104(図4参照)を示すノード101から所定距離内の道路リンク102上に通過判定ライン103を生成することとしてもよい。
【0025】
通過判定ライン103は、仮想的に生成されるラインである。生成部33は、交差点に接続する道路において、その交差点の中心から所定の距離の位置に、道路に交差(一例として、直交)するように通過判定ラインを生成することとしてもよい。すなわち、生成部33は、所定のノードに接続する道路リンクにおいて、そのノードから所定の距離の位置に通過判定ラインを生成することとしてもよい。所定の距離は、交差点の中心から、その交差点の手前の車線変更が行われにくい位置までの距離としてもよい。所定の距離は、例えば、交差点に接続する道路の車線(車両10の車線変更)を考慮することに基づいて、又は、交通流を調査する特定の交差点に接続する道路の車線(車両10の車線変更)を考慮することに基づいて、適宜設定されてもよい。具体的な一例として、所定の距離は、20m、30m、40m又は50m等である。
【0026】
ここで、生成部33は、図4に例示するように、交差点104に左折路105(又は、右折路)がある場合、左折路105(又は、右折路)の入口105aよりも手前側(交差点104から離れる方向、図4では左側)、及び、左折路105(又は、右折路)の出口105bよりも奥側(交差点から離れる方向、図4では上側)それぞれに通過判定ライン103を生成することとしてもよい。すなわち、生成部33は、交差点104に関連する複数のノード101(交差点の中心を示すノード101a、左折路のノード101b、及び、左折路の入口と出口とを示すノード101c)をグループ化したノード群が所定の領域として含まれるように、その所定の領域の外側(交差点104から離れる方向)に通過判定ライン103を生成することとしてもよい。
なお、生成部33による通過判定ラインの生成は、図4のような通過判定ライン103の生成例に限定されることはなく、交差点に接続する道路及び左折路(又は、右折路)のそれぞれに通過判定ラインを生成することとしてもよい。
【0027】
また、図5に例示するように、道路の上り線及び下り線が中央分離帯106で分離されている場合(道路が上下線分離の場合)、上り線及び下り線のそれぞれにノード101及び道路リンク102が設定される場合がある。又は、道路が中央分離帯で分離されていなくとも、道路の上り線及び下り線それぞれにノード101及び道路リンク102が設定される場合がある。生成部33は、図5に例示するような道路等、上り線と下り線のそれぞれにノード101及び道路リンク102が設定される場合に、上り線及び下り線の両方にまたがるように、通過判定ライン103を生成することとしてもよい。すなわち、生成部33は、交差点104に接続する、上下線分離の道路であっても、例えば、1本の通過判定ライン103を生成することとしてもよい。
なお、生成部33による通過判定ラインの生成は、図5のような通過判定ライン103の生成例(上り線及び下り線あわせて1本)に限定されることはなく、上下線分離の道路の上り線及び下り線それぞれに異なる通過判定ラインを生成することとしてもよい。
【0028】
また、生成部33は、例えば、道路の幅よりも長くなるように、通過判定ラインの長さ設定することとしてもよい。ここで、生成部33は、例えば、マップマッチング処理をしていないプローブ情報は位置情報の誤差によって道路領域を外れた位置を示すことがあるため等により、道路の幅よりも長くなるように通過判定ラインの長さを設定する。生成部33は、具体的には、道路の種別(国道、県道及び一般道)、道路が分離式か否か(上下線分離及び上下線非分離等)及び車線数に応じて、通過判定ライン103を生成することとしてもよい。
【0029】
具体的な一例として、生成部33は、道路(例えば、国道)が上下線分離の場合、(車線数)×5m+10mの式に基づいて算出される長さを通過判定ラインの長さとしてもよい。すなわち、1つの車線の幅を5mと仮定し、上り線側及び下り線側それぞれの路肩及び中央分離体の幅を10m(例えば、2.5m(路肩)×2、及び、中央分離体5m)と仮定することにより、通過判定ラインを設定する。
【0030】
また、具体的な一例として、生成部33は、道路(例えば、国道)が上下線非分離の場合、(車線数)×5m+5mの式に基づいて算出される長さを通過判定ラインの長さとしてもよい。すなわち、生成部33は、1つの車線の幅を5mと仮定し、上り線側及び下り線側それぞれの路肩をそれの幅を2.5mと仮定することにより、通過判定ラインを設定する。
なお、通過判定ラインの長さは、上記の一例の方法により設定されるばかりでなく、種々の方法により設定されてもよい。
【0031】
また、生成部33は、通過判定ラインを生成する場合、所定の領域(例えば、交差点)の中心から所定の距離の位置の道路の幅方向の両端それぞれに基点を設定し、それらの基点を結ぶ線分を通過判定ラインとして設定することとしてもよい。
【0032】
判定部34は、取得部32によって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、生成部33によって通過判定ライン103とが交差する場合、車両10が所定の領域を通過したと判定する。判定部34は、位置情報に基づいて取得される車両10が走行した際の走行軌跡と、交差点に接続する道路に設定された通過判定ライン103とが交差する場合、その車両10が通過判定ライン103を通過したと判定する。すなわち、判定部34は、車両10が交差点104を通過したと判定する。
【0033】
判定部34は、1つのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、同一又は異なる2つの通過判定ラインを2回交差する場合、車両10が所定の領域を通過したと判定することとしてもよい。判定部34は、生成部33によって交差点104に接続する道路に通過判定ライン103が生成されているため、1つの交差点104に接続する複数の道路それぞれに生成された同一又は異なる通過判定ライン103を2回通過すると、所定の領域を通過したと判定することができる。同一の通過判定ライン103を2回通過する場合とは、車両10が交差点104でUターンする場合である。すなわち、車両10は、1つの通過判定ライン103を通過して交差点に進入してUターンし、進入路と同じ道路から退出をする場合には、同一の通過判定ライン103を2回通過する。
【0034】
判定部34は、位置情報の軌跡と通過判定ライン103とが交差する場合、交差する位置に最も近い、その交差する位置の直前及び直後の少なくとも一方の位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報に基づいて、交差点104への車両10の進入路及び退出路を判定することとしてもよい。進入路は、車両10が交差点に進入する道路である。退出路は、車両10が交差点104から退出する道路である。
【0035】
また、判定部34は、図6に例示するように、通過判定ライン103に対して一方側に車両10の位置情報Aがあり、且つ、その通過判定ライン103に対して他方側に車両10の位置情報Bがあり、位置情報Aに基づく位置と位置情報Bに基づく位置とを結ぶ線分ABと、通過判定ライン103とが交差する場合に、車両10が通過判定ライン103を通過したと判定することとしてもよい。
【0036】
車両10は一定期間毎に位置情報を取得するため、取得部32は、プローブ情報を取得することにより一連の複数の位置情報110を取得する。判定部34は、複数の位置情報110によって形成される軌跡111と、通過判定ライン103とが交差する場合、軌跡111と通過判定ライン103との交点に最も近い位置情報110a(図3参照)を取得した際の時刻に基づいて、進入路と退出路とを判定することとしてもよい。
図3に示すように、所定の領域の車両10の通過を判定する場合(例えば、交差点の交通流を判定する場合)、同一又は異なる通過判定ライン103を2回通過する(通過判定ラインと位置情報の軌跡111との交点が2つ生じる)。判定部34は、1つ目の交点に最も近い位置情報(第1位置情報110a1)を取得した際の時刻(第1時刻)と、2つ目の交点に最も近い位置情報(第2位置情報110a2)を取得した際の時刻情報(第2時刻)とに基づき、時間が早い第1時刻となる交点を有する道路(又は、道路リンク)を進入路121と判定し、第1時刻よりも後の第2時刻となる交点を有する道路(又は、道路リンク)を退出路122と判定することとしてもよい。
【0037】
なお、判定部34は、軌跡と通過判定ラインとの交点に最も近い位置情報として、車両10が通過判定ラインを通過する前の位置情報(第3位置情報)、及び、車両10が通過判定ラインを通過した後の位置情報(第4位置情報)の少なくとも一方を特定することとしてよい。判定部34は、軌跡と通過判定ラインとの交点に最も近い位置情報として、第3位置情報及び第4位置情報の2つを特定する場合には、確実に車両10が通過判定ラインを通過していると判定することができる。また、判定部34は、軌跡と通過判定ラインとの交点に最も近い位置情報として、第3位置情報及び第4位置情報のうち一方を特定する場合には、判定部34でデータを処理する際の処理負担を軽減することができる。この場合、判定部34は、第3位置情報及び第4位置情報のうち一方を特定する場合、第4位置情報を特定することとした方が、第3位置情報を特定する場合に比べて、車両10が通過判定ラインを通過していることの確実性を高めることができる。
【0038】
判定部34は、例えば、所定の領域(例えば、交差点)への車両10の進入路、及び、所定の領域(例えば、交差点)からの車両10の退出路を判定した場合、判定の結果(車両10の進入路及び退出路の情報)を記憶部37に記憶することとしてもよい。
【0039】
特定部35は、車両10の走行経路を特定する。特定部35は、判定部34によって所定の領域を通過した車両10と判定された場合、位置情報の軌跡に基づいて車両10の走行経路を特定する。
上述した判定部34は、例えば、1つのプローブ情報につき、通過判定ラインと位置情報の軌跡との交点に最も近い位置情報を取得した際の時刻に基づいて、車両10の進入路及び退出路を判定する。特定部35は、進入路及び退出路の判定結果に基づいて、交差点における直進、右折、左折又はUターン等の車両10の走行経路を特定する。すなわち、特定部35は、判定部34による進入路及び退出路の判定結果に基づいて、車両10の交通流を取得することができる。
特定部35は、例えば、交通流を取得した場合、取得の結果(交通流の情報)を記憶部37に記憶することとしてもよい。
情報処理装置30は、複数のプローブ情報に基づいて、所定の領域(例えば、特定の交差点)の交通流を取得することができる。
【0040】
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図7は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0041】
ステップST101において、取得部32は、道路の所定の領域を走行した車両10のプローブ情報を取得する。所定の領域は、例えば、交通流を分析する領域であり、具体的な一例としては交差点である。プローブ情報には、車両10が走行した走行位置に関する位置情報と、その位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報とが記録される。
【0042】
ステップST102において、生成部33は、所定の領域(一例として、交差点)に接続する道路において通過判定ラインを生成する。生成部33は、所定の領域(一例として、交差点)の中心から所定の距離の位置に通過判定ラインを生成する。所定の距離は、例えば、交差点の中心から、車両10が車線変更を行う可能性が相対的に少ない位置までの距離である。具体的な一例として、生成部33は、交差点の長さ(幅)、右折レーンの長さ、及び、左折レーンの長さ等に基づいて所定の距離を設定する。生成部33は、通過判定ラインの長さとして、道路の幅よりも長く設定する。
【0043】
生成部33は、道路が中央分離帯によって上下線が分離されている場合、上り線及び下り線のそれぞれに通過判定ラインを生成してもよく、上り線及び下り線で1本の通過判定ラインを生成してもよい。
また、生成部33は、例えば、交差点に左折路等が有る場合、交差点と左折路とが含まれる領域の外側(交差点の中心から離れる方向)に通過判定ラインを生成してもよく、交差点に接続する道路と左折路とのそれぞれに通過判定ラインを生成してもよい。
また、生成部33は、デジタル道路地図を取得した場合、交差点を示すノードに接続する道路リンクに対して通過判定ラインを生成することとしてもよい。
【0044】
ステップST103において、判定部34は、ステップST101で取得されたプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、ステップST102で生成された通過判定ラインとが交差しているかを判定する。例えば、判定部34は、1つのプローブ情報につき、位置情報の軌跡と、同一又は異なる2つの通過判定ラインとが交差しているかを判定する。具体的な一例として、判定部34は、通過判定ラインに対して一方側に車両10の位置情報Aがあり、且つ、その通過判定ラインに対して他方側に車両10の位置情報Bがあり、位置情報Aに基づく位置と位置情報Bに基づく位置とを結ぶ線分と、通過判定ラインとが交差する場合に、車両10が通過判定ラインを通過したと判定することとしてもよい。位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差している場合、処理は、ステップST104に進む。位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差していない場合、処理は、終了する。
【0045】
ステップST104において、判定部34は、車両10が通過判定ラインを通過したと判定したため、その車両10が所定の領域を通過したと判定する。
【0046】
ステップST105において、判定部34は、所定の領域への車両10の進入路、及び、所定の領域からの車両10の退出路を特定する。
具体的には、まず判定部34は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとの交点に最も近い位置情報を車両10が取得した際の時刻に関する時刻情報を取得する。進入路及び退出路を特定する場合、位置情報の軌跡は、2つの通過判定ラインと交差する。位置情報の軌跡と2つの通過判定ラインそれぞれとの交点のうち、時刻が早い交点(1つ目の交点)は進入路と考えることができ、時刻が遅い交点(2つ目の交点)は退出路と考えることができる。したがって、判定部34は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとの交点に最も近い位置情報を車両10が取得した際の時刻に基づいて、車両10の進入路及び車両10の退出路を特定する。
【0047】
なお、判定部34は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとの交点に最も近い位置情報として、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差する前の位置情報(第3位置情報)、及び、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差した後の位置情報(第4位置情報)とを取得することが可能である。ここで、判定部34は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとの最も近い位置情報ではなく、相対的に近い位置情報(通過判定ラインから最も近い位置情報ではなく、通過判定ラインから約2~5つ程度の位置測定点を離れているその位置測定点に対応する位置情報)を取得することとしてもよい。判定部34は、第3位置情報を車両10が取得した際の時刻、及び、第4位置情報を車両10が取得した際の時刻のいずれでも進入路又は退出路を判定することが可能である。特に、判定部34は、第4位置情報を車両10が取得した際の時刻で進入路又は退出路を判定する場合には、車両10が通過判定ラインを通過していることの確実性を高めることができる。
【0048】
次に、本実施形態の効果について説明する。
情報処理装置30は、位置情報と時刻情報とを記録したプローブ情報を取得する取得部32と、所定の領域につながる道路において通過判定ラインを生成する生成部33と、取得部32によって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、生成部33によって生成された通過判定ラインとが交差する場合、車両10が所定の領域を通過したと判定する判定部34と、を備える。
これにより、情報処理装置30は、車両10によって取得される位置情報の軌跡と、通過判定ラインとが交差している場合に、その車両10が所定の領域を通過したと判定するので、相対的に簡易な方法により、交通流の分析を行うことができる。
【0049】
情報処理装置30は、車両10の走行経路を特定する特定部35を備えることとしてもよい。生成部33は、所定の領域が道路の交差点である場合、その交差点に接続する道路の全てにおいて通過判定ラインを生成することとしもよい。判定部34は、1つのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、同一又は異なる2つの通過判定ラインを2回交差する場合、車両10が所定の領域を通過したと判定することとしてもよい。特定部35は、所定の領域を通過した車両10と判定された場合、位置情報の軌跡に基づいて車両10の走行経路を特定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、所定の領域を通過した車両10の走行経路を特定することができる。情報処理装置30は、所定の領域が例えば交差点の場合、車両10の直進、右折、左折、Uターンを特定することができるので、所定の領域(一例として、交差点)の交通流を分析することができる。
【0050】
情報処理装置30では、生成部33は、道路リンクとノードとを取得し、ノードから所定距離内の道路リンク上に通過判定ラインを生成することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、例えば、デジタル道路地図上においても通過判定ラインを生成することができる。
【0051】
情報処理装置30では、判定部34は、位置情報の軌跡と通過判定ラインとが交差すると判定した場合、交差する位置に最も近い、その交差する位置の直前及び直後の少なくとも一方の位置情報を取得した際の時刻に関する時刻情報に基づいて、交差点への車両10の進入路及び退出路を判定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、車両10が位置情報を取得した際の時刻に基づき、位置情報の軌跡と2つの通過判定ラインそれぞれとの交点のうち、時刻が早い交点(1つ目の交点)は進入路と判定し、時刻が遅い交点(2つ目の交点)は退出路と判定することができる。
【0052】
情報処理方法では、コンピュータが、位置情報と時刻情報とを記録したプローブ情報を取得する取得ステップと、所定の領域につながる道路において通過判定ラインを生成する生成ステップと、取得ステップによって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、生成ステップによって生成された通過判定ラインとが交差する場合、車両10が所定の領域を通過したと判定する判定ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、車両10によって取得される位置情報の軌跡と、通過判定ラインとが交差している場合に、その車両10が所定の領域を通過したと判定するので、相対的に簡易な方法により、交通流の分析を行うことができる。
【0053】
情報処理プログラムは、コンピュータに、位置情報と時刻情報とを記録したプローブ情報を取得する取得機能と、所定の領域につながる道路において通過判定ラインを生成する生成機能と、取得機能によって取得されたそれぞれのプローブ情報に記録される位置情報の軌跡と、生成部33によって生成された通過判定ラインとが交差する場合、車両10が所定の領域を通過したと判定する判定機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、車両10によって取得される位置情報の軌跡と、通過判定ラインとが交差している場合に、その車両10が所定の領域を通過したと判定するので、相対的に簡易な方法により、交通流の分析を行うことができる。
【0054】
上述した情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の取得部32、生成部33、判定部34及び特定部35は、コンピュータの演算処理装置等による、取得機能、生成機能、判定機能及び特定機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置30の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の取得部32、生成部33、判定部34及び特定部35は、コンピュータの演算処理装置等を構成する、取得回路、生成回路、判定回路及び特定回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置30の通信部36及び記憶部37は、例えば、集積回路等によって構成されることにより、記憶回路及び通信回路として実現されてもよい。また、情報処理装置30の通信部36及び記憶部37は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより、記憶装置及び通信装置として構成されてもよい。また、情報処理装置30の通信部36及び記憶部37は、例えば、演算処理装置を備えることにより、記憶機能及び通信機能として実現されてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 情報処理システム
10 車両
20 外部サーバ
30 情報処理装置
31 制御部
32 取得部
33 生成部
34 判定部
35 特定部
36 通信部
37 記憶部
103 通過判定ライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7