(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-06
(45)【発行日】2023-06-14
(54)【発明の名称】自動化された洗浄方法および装置
(51)【国際特許分類】
A47L 15/46 20060101AFI20230607BHJP
A47L 15/44 20060101ALI20230607BHJP
A47L 15/42 20060101ALI20230607BHJP
【FI】
A47L15/46 Z
A47L15/44
A47L15/42 S
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020152804
(22)【出願日】2020-09-11
(62)【分割の表示】P 2018017030の分割
【原出願日】2012-05-17
【審査請求日】2020-09-17
(32)【優先日】2011-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510250467
【氏名又は名称】エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100146466
【氏名又は名称】高橋 正俊
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100202418
【氏名又は名称】河原 肇
(72)【発明者】
【氏名】リー ジェイ.モンスラッド
(72)【発明者】
【氏名】ポール ジェイ.マッティア
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-530182(JP,A)
【文献】特開2005-095322(JP,A)
【文献】特開2006-288767(JP,A)
【文献】特表2005-528585(JP,A)
【文献】特表2005-525456(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 15/46
A47L 15/44
A47L 15/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄タンクを有する皿洗機のための、洗浄液を用いる自動洗浄方法であって、
洗浄される器物の種類を識別することであって、前記種類の器物は前記皿洗機のキャビネット本体内に配置されている、洗浄される器物の種類を識別すること、
前記器物から除去されるべき汚れの種類を識別すること、
水の硬度を検知すること、
洗浄される前記器物の識別された前記種類および前記水の硬度に基づいて、分配するための濃縮された形態の濃縮された製品を決定すること、
制御器を用いて、前記器物の種類、前記汚れの種類および前記水の硬度に基づいて、製品分配シーケンス、洗浄シーケンス、すすぎシーケンス、又は洗浄剤量を調整すること、
前記濃縮された化学製品が前記器物へ直接に適用されるように、洗浄される器物の前記識別された種類に基づいて、前記濃縮された化学薬品製品を、上部もしくは下部スプレイ位置からスプレイすること、
前記器物を、前記洗浄液で、少なくとも部分的に洗浄し、そして前記洗浄液を循環すること、
を含む、方法。
【請求項2】
洗浄シーケンスを決定する方法であって、
制御器で、器物の種類を検知すること、
前記制御器で、硬水の存在を判断するために水の硬度を検知すること、
前記水の硬度の水準に基づいて、洗浄剤濃度を設定すること、
前記水の硬度の水準および前記器物の種類に基づいて、
上部の、底部の、または両方のスプレイ形態およびスプレイ配置を設定すること、前記スプレイ配置は、前記スプレ
イを前記器物に直接に適用するための上部もしくは下部スプレイ位置の選択を含んでいる、ならびに、
汚れの種類に基づいてプロセス条件を決定すること、
サイクル継続時間および再循環された洗浄液の圧力によって再循環洗浄サイクルを調整すること、
を含む、方法。
【請求項3】
皿洗機であって、
洗浄タンクおよび制御器を含むキャビネット本体を含んでなり、前記洗浄タンクはある量の洗浄液を含んでいる、そして、
前記制御器は、
a.器物の種類および汚れの種類を検知する、
b.硬水の存在を判断するために水の硬度の水準を検知する、および、
c.洗浄サイクルを調整する、
ように構成されており、
前記洗浄サイクルは、
i.前記水の硬度の水準に基づいて、洗浄剤の濃度および濃縮された洗浄剤の
上部の、底部の、または両方のスプレイ形態、
ii.前記器物の種類および前記汚れの種類に基づいた濃縮された洗浄剤のスプレ
イのためのスプレイの配置、前記スプレイの配置は、前記濃縮された洗浄剤の前記スプレ
イが、前記器物に直接に適用されるように配置されている、ならびに、
iii.前記洗浄液の再循環のサイクル継続時間および圧力、
を含んでいる、皿洗機。
【請求項4】
皿洗機あって、
器物に濃縮された製品の直接の適用を与える1つもしくは2つ以上の製品分配位置、ならびに、
器物の種類および汚れの種類に基づいて、製品分配位置に、製品を分配するための濃縮製品分配信号を与える制御装置、
を含んでなり、
前記制御装置は、(i)水の硬度の水準を検知して、前記水の硬度の水準に基づいて、分配する製品および製品適用の位置を選択し、(ii)前記器物の種類および前記汚れの種類に基づいて再循環された洗浄液サイクルのサイクル継続時間および圧力を決定するように構成されている、
皿洗機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、自動化された洗浄方法および装置、そしてより具体的には、物品の種類および/または物品の汚れに基づいて、洗浄される物品への濃縮された製品の直接の適用を制御するための、自動化された方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の洗浄装置および方法では、洗浄される物品や汚れの種類の違いに関わらずに、物品および汚れは、しばしば大量の洗浄液体中に存在する、同じ化学薬品で洗浄される。例えば、洗浄される物品によっては、必要でない、物品の種類にとっては腐食性であるか、または最良の最終結果が得られない、のいずれかの種々の化学薬品が用いられる。典型的な皿洗機のサイクルでは、皿洗機の大型の洗浄タンクを水で満たし、そして洗浄用化学薬品および洗浄剤が、大型の洗浄タンク中の水に加えられる。この水は、洗浄ポンプによって回転スプレイアームにポンプ送液される。このスプレイ水が、皿類を洗浄し、そして大型の洗浄タンクへと戻り、そこでろ過された後に再利用される。皿類は、次いで新しい水ですすがれ、衛生的にされ、そして乾燥される。大型の洗浄タンクによっては、複数回の洗浄の後に、人手で排水され、そして再び満たされるが、一方で、別のものでは、毎回のサイクル、または何回かのサイクル毎に、自動的に排水される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、物品を洗浄するために製品が分配される前に、物品の種類および/または汚れの種類が識別される、洗浄方法および装置を提供することが望ましい。分配される製品は、物品および/または汚れの種類に基づいて、好ましい製品分配シーケンスと共に識別される。
【0004】
全体の溶液の再循環に加えて、濃縮された製品を、洗浄される物品へ、直接に適用する能力を有し、製品の選択は、物品の種類および/または物品上の汚れの種類を基づく、自動化された洗浄方法および装置を提供することが更に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によって、自動化された洗浄方法および装置を提供することによって、上記の、および他の問題が解決される。1つの態様では、本発明は、自動化された洗浄方法である。本方法は以下の工程、洗浄装置を準備する工程、洗浄される物品の種類を基に、分配する濃縮された製品を決定する工程、物品に濃縮製品を直接に適用する工程、およびその物品を適用された製品で洗浄する工程、を含んでいる。また、本方法は、物品の種類を識別する工程、および物品の種類を基に分配される濃縮された製品の種類を制御する工程も含んでいる。また、それぞれの濃縮された製品の分配シーケンスは、物品および/または汚れの種類の識別を基に制御される。
【0006】
他の態様では、本発明は、器物を洗浄するための自動化された洗浄方法である。本方法は、器物を洗浄するための洗浄装置を準備する工程、器物の種類を基に、器物に分配する濃縮された製品を決定する工程、この器物に製品を直接に適用する工程、および適用された製品でこの器物を洗浄する工程を含んでいる。また、本方法は、汚れた器物を洗浄するための洗浄装置を準備する工程、汚れの種類を基に、器物に分配する濃縮された製品を決定する工程、この器物の汚れた部分に製品を直接に適用する工程、および適用された製品で、器物から汚れを洗浄する工程を含んでいる。好ましい形態では、本方法はまた、器物および/または汚れの種類を基に、器物の表面への、製品の適用の位置を制御する工程を含んでいる。
【0007】
他の態様では、本発明は、自動化された洗浄装置である。この装置は、洗浄される物品に濃縮された製品の直接の適用を与える、1つもしくは2つ以上の製品分配箇所、および洗浄される物品の種類を基に、製品分配箇所に製品を分配するために、製品分配信号を与える制御装置を含んでいる。好ましい形態では、この自動化された洗浄装置は、物品および/または汚れの種類を基に、製品分配箇所で分配される、濃縮された製品の種類を制御するための製品分配シーケンスを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の1つの態様による自動化された洗浄装置の構成要素を示している。
【
図2】
図2は、本発明の1つの可能性のある態様による分配シーケンスのための洗浄パラメータの例示的な表を示している。
【
図3】
図3は、本発明の例示的な態様による自動化された洗浄の工程を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の1つの可能性のある態様による物品依存の洗浄のための、分配、洗浄およびすすぎシーケンスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、物品の特定の種類および/またはその物品の汚れの種類によって、物品を洗浄するための、自動化された洗浄方法および装置を提供する。
【0010】
図1を参照すると、本発明の1つの例示的な態様による、自動化された洗浄装置20の構成要素が示されている。洗浄装置20は、棚22を含んでおり、それに洗浄される物品が置かれる。洗浄装置20は、標準的な皿用ラックを備えた、商業的な再循環洗浄型の皿洗機であることができ、他の洗浄装置も用いることができるけれども、限定するものではないが、例えば、洗浄用製品もしくは濃縮された製品の物品への直接の適用が、現行のシステムに対して利益を提供する、物品洗浄用の洗浄装置が挙げられる。
【0011】
洗浄装置20は、棚22を収容するキャビネッド本体24を含んでいる。洗浄タンク26は、洗浄プロセスにおいて用いられる大量のバルク洗浄液を包括的に保持するために、備えられている。ポンプが、洗浄タンク26中の液体の圧力を増加させて、そしてそれを洗浄スプレイアーム30および32に送るように、洗浄タンク26と流体連結して接続されている。洗浄スプレイアーム30および32は、液体を、ラック36中の物品34に向けるためのノズルを含んでいる。下部および上部の洗浄スプレイアーム30および32に加えて、洗浄装置20は、すすぎ用液体を、ラック36中の物品34に向けるための、下部すすぎスプレイアーム38および上部すすぎスプレイアーム40を含むことができる。スプレイ圧は、ポンプの動作を制御することによって、またはマニホールド弁(示されていない)の使用によって、制御することができる。例えば、軽い、ブラスチック物品を洗浄する場合には、下部の洗浄もしくはすすぎアームからの下部スプレイ圧は、洗浄装置20内の物品の位置を変えないことが望ましい可能性がある。
【0012】
識別器(示されていない)が、ラック36の上に配置されている。これは、ラック36上に載せられた物品34の種類の識別を可能にする。識別器を理解するための方法およびシステムが、2002年10月15日発行の、本願出願人の、Batcherへの米国特許第7,437,213号明細書中に開示されており、これを参照することにより、本明細書の内容とする。この識別器は、好ましくは、特有の識別情報、例えば、用いられているラック36の種類、すなわち、カップ、皿、平食器(flatware)、グラス、ポットおよび平鍋などに指定されたラック、を示す識別値を、前もってプログラムされている。また、物品の識別は、例えば、特別に設計された器物ラック36の使用によって、光学的な認識の使用によって、バーコードの使用によって、ラック36の色によって、物品34自体への応答器の取り付けによって、または近接センサーの使用によって、行うことができる。種々の種類の物品34の例としては、限定するものではないが、ガラス製品、ポットおよび平鍋、皿、カップ、平食器、コーヒーカップ、アルミニウム天板、および共通の洗浄シーケンスに関連付けられる他の種類の物品、例えば、本発明の装置20を用いて洗浄することができるもの、が挙げられる。
【0013】
また、洗浄装置20は、、
図4中の工程70で説明されているように、ラック36上に載せられた種類の物品34の種類を人手で入力するオペレータまたは使用者のための、ユーザーインターフェース、例えば、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を含むことができる。上記の、そして参照することによって本明細書の内容とした、自動化された物品識別方法およびシステムを用いて、洗浄される物品34の種類を示す、ラック36と関連付けた、識別子を検知すると、制御装置は、ユーザーインターフェース42に、オペレータもしくは使用者に対して、装置20がラック36中で識別した物品または器物の種類を示すように、表示することができる。
【0014】
また、洗浄装置20は、制御器44からの化学薬品分配指令を受けるようにされた、化学機械分配器46を含んでいる。分配器46は、いずれかの数の洗浄用製品または濃縮された製品、例えば、洗浄用化学薬品を、洗浄装置20へと分配するために、含むことができる。分配器46は、1基または2基以上の分配器ポンプを含んでいる。例えば、分配される化学薬品の数に応じて、分配器ポンプの数は、然るべく変えることができる。本発明の例示的な態様では、分配器46は、3基以上または6基以下の分配器ポンプを含んでいる。更なる分配器ポンプも可能である。用語ポンプは、吸引装置または、ラック36中に載せられた物品の汚れた表面にスプレイされる化学薬品を分配するための他の方法であることができる。分配器46は、洗浄装置20の本体内部のスプレイ箇所と流体連結して接続されていることができる。本発明の1つの態様では、洗浄装置20は、1つもしくは2つ以上の下部スプレイ箇所48および/または1つもしくは2つ以上の上部スプレイ箇所50を含んでいる。上部および下部スプレイ箇所48および50は、ラック36およびラック36中の物品34に向けられた開口部を備えたノズルを含んでいる。物品および/または物品上の汚れの種類に応じて、制御器44が、分配器46に、洗浄装置20内の上部または下部のいずれかまたは両方のスプレイ箇所から、製品、例えば化学薬品、をスプレイするように 分配の指令を与える。スプレイ箇所は、通常は、器物の種類および/または洗浄されている器物の汚れの種類を基に決定される。カップでは、製品は、ラック36中に載せられたカップ上に、下部スプレイ箇所48から、直接にスプレイされて、カップの汚れた内側表面上に、製品を適用する。例えば、コーヒーカップから茶およびコーヒーの汚れを効果的に取り除くには、濃縮された製品が、下部スプレイ箇所から分配されるが、何故ならば、カップは、伝統的に、ラック36中で、伏せて載せられるからである。同様に、皿(plates)では、製品は、洗浄されることが必要な皿の表面に直接に適用されるように、上部スプレイ箇所50からスプレイされる。皿は、ラック36中に載せられる場合に、通常は仰向けであるので、上部スプレイ箇所50からの製品の適用は、皿に直接に分配される製品の、最も効率的で、そして効果的な使用を与える。反対に、濃縮された製品を下部のスプレイ箇所48から皿の背面に適用することは無駄である。製品は、上面と底面の両方が汚れた物品のために必要であれば、下部スプレイ箇所48と上部スプレイ箇所50の両方から同時に分配することができる。本発明の他の態様では、濃縮された化学薬品が、濃縮製品分配サイクル、洗浄サイクルまたはすすぎサイクルを基に、下部すすぎスプレイアーム38および/または上部すすぎスプレイアーム40を用いて、物品34に適用される。この態様では、分配器46は、濃縮された製品を、分配器から、ラック36中の物品34の上に向けるために、下部すすぎスプレイアーム38および上部すすぎスプレイアーム50と流体連結して接続される。従って、洗浄装置20は、分配器が、物品34上に、下部すすぎスプレイアーム38および上部すすぎスプレイアーム40を用いて、濃縮された製品を適用する場合には、
図2に示された上部および下部スプレイ箇所48および50なしで構成することができる。この方法では、洗浄用製品、例えば化学薬品は、物品の全表面ではなく、大部分は、洗浄される物品の汚れた表面にのみ適用される。洗浄装置20には、下部および上部スプレイ箇所48および50の両方が示されているけれども、本発明では、洗浄される器物の種類に応じて、付加的なスプレイ箇所が含まれてもよいことが意図されている。例えば、スプレイ箇所は、物品34の汚れた表面上に直接に、洗浄用製品もしくは濃縮された製品をスプレイおよび適用するための、最良の角度を与えるように、洗浄装置20のキャビネット本体内の側面または角部に含まれていてもよい。
【0015】
本発明の制御器44は、以下の因子、例えば、製品分配シーケンス、物品の種類、汚れの種類、器物の種類、水質、濃縮された製品の種類、洗浄サイクル、すすぎサイクル、再循環された洗浄液の洗浄剤濃度などの1つもしくは2つ以上を基に、上部および/または下部スプレイ箇所48および50から、濃縮された製品、洗浄液およびすすぎ液をスプレイするようにプログラムされている。
【0016】
本発明では、洗浄装置20は、制御可能状態にあり、そして制御器44と接続されたデータ記憶装置(示されてはいない)に貯蔵された、いずれかの数の製品分配シーケンスを含むことができることが、意図されている。データ記憶装置(示されてはいない)は、種々の物品の種類および/または汚れの種類によって用いられる、予め定められらた化学薬品の組合わせ、および洗浄用化学薬品を特徴付けるサイクルシーケンスおよび継続時間、の配列を記憶するために用いることができる。
図2には、本発明の例示的な態様による、1つもしくは2つ以上の分配シーケンスのための洗浄用パラメータの例示的な表を示している。
【0017】
制御器44は、データ記録装置(示されてはいない)と組合わせて、主記録装置であると考えることができ、これは、識別用の情報の配列および、物品および/または洗浄される物品の汚れの種類によって誂えられた特別の処理パラメータの対応する配列を含んでいる。それぞれの物品の種類および/または洗浄される物品の汚れの種類と関連したそのような情報は、用いられる対応する化学薬品の種類、用いられるそれぞれの化学薬品の量、用いられるそれぞれの化学薬品の分配シーケンス、それぞれの化学薬品のサイクル継続時間、サイクル継続時間および再循環された洗浄液サイクルの圧力など、を含むことができる。化学薬品が物品および/または物品上の汚れに適用されるそれぞれの例において、化学薬品は、洗浄されている物品の汚れた表面に直接に適用される。
【0018】
図3に示されているように、物品および/または汚れの種類が、上記の、そして参照することによって本明細書の内容とした、2008年10月4日発行の米国特許第7,437,213号明細書の方法を用いて、一旦識別されたら(工程50を参照)、制御器44は、工程52に従って、洗浄される物品の汚れた表面上に分配される、適切な濃縮された製品を決定する。工程54および56に示されているように、製品の決定は、物品の種類および/または汚れの種類を基にすることができる。例えば、コーヒーカップが物品の種類として検知された場合には、カップの汚れた表面上への直接のスプレイの適用のために、特定の濃縮された化学薬品、例えば、濃縮された塩素、酸化剤またはキレート化剤、が選択される。同様に、ポットまたは平鍋が器物の種類として検知された場合には、濃縮された油落とし用界面活性剤、金属保護材、または浸透剤が、ポットおよび平鍋に直接にスプレイされる。化学薬品の、ポットおよび平鍋との接触時間は、界面活性剤が作用するのを可能にするように制御される。洗浄サイクルでは、再循環された洗浄液の継続時間は、ポットおよび平鍋の洗浄のための付加的な機械的作用を与えるように増加することができる。物品の種類が一度識別されると、製品または化学薬品の分配シーケンスが、工程58に従って決定される。また、洗浄されている器物の種類によって、洗浄されている物品の汚れた表面上に直接に適用される化学薬品の分配箇所が定められる(工程60を参照)。物品の汚れた表面上に直接にスプレイされる1種もしくは2種以上の化学薬品を特定すると、制御器44は、
図1に示された化学薬品分配器46に分配信号を伝達して、物品および/または物品の汚れに応じて、下部スプレイ箇所48もしくは上部スプレイ箇所50のいずれかの、所望のスプレイ箇所を通して、所望の化学薬品を分配する。物品の種類および/または物品の汚れの種類に応じて、工程時間を、化学薬品が、汚れた表面上への付加的な接触時間を可能にするように、制御することができる。洗浄タンクからの液体は、次いで、一定の継続時間および
図2中に特定された方向で、物品を洗浄するように再循環される。次いで、物品は、一定の時間および
図2中に特定された方向で、すすがれる。
【0019】
図4には、本発明の可能な態様による、物品依存の洗浄サイクルが示されている。上記で説明したように、洗浄される物品は、工程66に示されているように洗浄するために入れられる。清浄装置20のユーザーインターフェース42は、オペレータまたは使用者が、物品の種類および/または物品の汚れの種類を、人手で入力することを可能にさせる。工程70に示されるように、オペレータまたは使用者が、物品の種類を人手で選択する場合には、1つの態様では、ユーザーインターフェース42は、使用者が、ラック36中に載せられた物品34に基づいて選択するように、物品の種類の一覧表を与える。物品の種類の一覧表は、皿、カップ、グラス、平食器、ポットおよび平鍋、天板(sheet pans)などを含むことができる。あるいは、洗浄装置20は、工程72に示されているように、そして上記のように、ラック36中の物品の種類と関連付けた識別子を、自動的に検知することができる。一度、器物の種類が検知されると、洗浄サイクルが、軟水と硬水の両方の設定で、
図2に示された工程1、2、3および4を含めて、作動される。硬水が用いられる例では、洗浄剤濃度を増加することがで、および/またはキレート化剤を、物品に直接に適用することができる。制御器44は、
図2に示された各洗浄サイクルの洗浄シーケンスを、洗浄装置20中の水質センサー(示されてはいない)から受け取った硬水信号を基に、プログラムすることができる。水の種類は、使用する化学薬品を配合する目的での化学薬品の組合わせ、化学薬品および洗浄剤の量、洗浄およびすすぎサイクルの継続時間など、の要素と考えられる。例えば、制御器44は、水質を基にして、濃縮物適用シーケンス、洗浄シーケンス、すすぎシーケンス、および/または洗浄剤量を、自動的に調整する。水の種類の選択は、限定するものではないが、硬水、半硬水、軟水、蒸留水、またはRO(逆浸透)水、およびたの水質あるいは水源の選択を含むことができる。洗浄サイクルは、工程74に示されているように、器物または汚れの種類を基に、分配される化学薬品の種類、分配シーケンス、分配時間、洗浄サイクル継続時間、および物品の汚れた表面に直接に適用される化学薬品のための分配スプレイ箇所、を特定する。また、洗浄およびすすぎシーケンスは、工程74に示されているように、濃縮された製品の分配シーケンスと同様に調整する(tailored)ことができる。物品の汚れた表面への化学薬品の直接への適用の前または後に、洗浄シーケンスまたはサイクルは、工程76に示されているように、循環洗浄を含むことができる。物品は、洗浄サイクル中の、化学薬品が、物品の汚れた表面に直接適用される工程の前または後に、工程78で示される再循環洗浄液で洗浄することができる。同様に、工程80に示されているように、再循環洗浄液に続いて、または先だって、選択された化学薬品を、所望の時間、例えば浸漬継続時間の間、洗浄装置20中の上部の、底部の、または両方のスプレイ箇所48および50から、物品へ直接適用することができる。工程78および80は、
図2に示されているように、そして工程82に示されているように、洗浄サイクルまたはシーケンスが完結するまで、繰り返すことができる。
【0020】
上記で議論したように、
図2には、皿、カップ、グラス、平食器、ポットおよび平鍋、およびアルミニウム天板などの種々の物品の種類のための、説明のための洗浄サイクルまたはシーケンスが示されている。洗浄装置20は、洗浄される物品34の種類を、人手のまたは自動の検知に基づいて識別されるようにされているので、異なる濃縮された化学薬品の製品が、
図2に示された洗浄サイクルまたはシーケンスに従って、個々の種類の器物に、スプレイされる。分配シーケンスは、
図2中で、工程1、2、3および最終すすぎである工程4として特定されている。これらの累積の分配シーケンスは、それぞれの物品の種類についての洗浄サイクルを表している。化学薬品の分配シーケンスまたはそれぞれの工程が行われる順序は、物品の種類に依存する。種々の分配シーケンスのそれぞれにおいては、ある工程は作動されなくてもよく、そして
図2中に示された両方の表中の適切な欄に、「X」を記入して示されている。洗浄サイクルは、上の表に軟水について、そして下の表に硬水について示されているように、水の種類を基に更に調整することができる。それぞれの分配シーケンスは、通常は、工程時間または、その工程が始まって、そして終わるまでに要する時間を含んでいる。分配シーケンスによっては、洗浄される物品の汚れた表面上への化学薬品のスプレイを含まない可能性がある。例えば、皿の場合の最初の分配シーケンスまたは工程1は、濃縮された化学薬品のスプレイが、最初の分配シーケンスまたは工程の間には、適用されない、そのような例を示している。また、分配シーケンスまたは工程は、洗浄装置20の洗浄タンク26中の液体の洗浄剤濃度を示す、再循環洗浄液濃度を含んでいる。また、分配シーケンスまたは工程は、スプレイ箇所の位置を含み、それは物品の汚れに適用される化学薬品にのみではなく、洗浄サイクルのための下部洗浄スプレイアームおよび/または上部洗浄スプレイアームならびにすすぎサイクルのための下部すすぎスプレイアームおよび/または上部すすぎスプレイアームを通した、洗浄タンク26中の液体の再循環にも適用可能である。従って、エネルギーを節約し、そして化学薬品、洗浄およびすすぎ液を、物品の汚れたもしくは適切な表面に適用するために、制御器44は、洗浄液およびすすぎ液の分配箇所を含む、化学薬品の分配箇所を制御することができる。例えば、皿の場合の洗浄サイクルにおける最初の工程または分配シーケンスは、0.1%の洗浄剤濃度を有する再循環洗浄液の、洗浄装置20中の頂部もしくは上部洗浄スプレイアーム32を通したスプレイを含んでいる。また、全体的な洗浄液の濃度は、上記のように、それぞれの検知された水質に対して調整することができる。全体的な洗浄液は、しばしばより低い洗浄剤濃度を有していることができ、物品に直接適用される化学薬品が追加されて、それは全体の洗浄液に行き着く。皿の汚れた表面は、ラック36内で通常は上を向いているので、上部スプレイアームからの分配液が、皿の汚れた表面からの汚れの除去のための、洗浄装置20の最も効率的な使用を与える。工程2においては、上部スプレイ箇所50から、酸が、皿の汚れた表面上にスプレイされて、そして例えば、4秒間の継続時間に亘って作動させられる。化学薬品の分配の制御は、設定可能なタイマーの使用のような方法によって成し遂げることができる。工程3では、液体は、洗浄タンク26から、上部および下部洗浄スプレイアーム30および32の両方を通して、25秒間、ポンプ送液される。最終的に、洗浄サイクルの分配シーケンスの工程4または第4工程は、洗浄装置20内の上部すすぎスプレイアーム40を用いて、10秒間の継続時間に亘って皿をすすぐことを含んでいる。本発明の態様では、サイクル継続時間は、米国衛生基金(National Sanitation Foundation ("NSF"))によって要求された最小値である。他の態様では、サイクル継続時間は、特定のシステムで設定された、予め定められた標準であることができる。継続時間の他の組み合わせを用いることもできる。
図2には、種々の他の物品の種類のための例示的な分配サイクルが示されている。サイクルの順序の組み合わせは、必要に応じて非常に多い。
【0021】
本発明は、種々種類の化学薬品の使用を想定している。多くの酸類を用いることができ、そして好ましい酸としては、クエン酸、尿素硫酸塩、メタンスルホン酸、グルコン酸などが挙げられる。個別の化学薬品、例えば、酸化剤、キレート化剤、酵素、界面活性剤などを、独立して用いることができる。
図2中で言及された洗浄剤は、アルカリ性洗浄剤、例えば、苛性系または灰系(ash-based)洗浄剤であることができる。
【0022】
本発明によれば、物品の汚れた表面に直接に適用される化学薬品は、従来そうされているように、洗浄タンク26内の全体的な洗浄液を再循環されるのではなく、変えられる。洗浄タンク26中の水の体積故に、化学薬品または洗浄剤濃度は、迅速に、そして実行中には変えることができなので、そのため洗浄およびすすぎサイクルは、物品の種類、分配される濃縮された化学薬品、水質などに対して特別に調整される。また、本発明では、物品上に直接に適用される濃縮された製品は、洗浄タンク26中に行き着き、そして次の洗浄サイクルに用いられる。化学薬品を洗浄される物品の表面に直接に適用することによって、洗浄タンク26中の全体的な洗浄タンクの化学薬品を変更する必要なしに、それぞれの洗浄サイクルで、物品に、特定の化学薬品が用いられることを可能にする。更には、同様の洗浄機能を成し遂げるために、全体的な洗浄タンクが所望の濃度の水準に達するのとは対照的に、本発明は、化学薬品が、物品の汚れた表面に直接に適用されるために、用いられる化学薬品の量を低減させる方法を提供する。全体的な洗浄タンク内部の化学薬品または化学薬品の濃度を制御する必要なしに、物品の汚れた表面上への化学薬品の直接の適用を制御する能力は、種々の洗浄およびすすぎサイクルを実行するために、用いられる化学薬品および用いられる水の量の両方の節約を与える。また、本発明は、洗浄装置20の洗浄タンク26内の全体的な洗浄タンク化学薬品を変更することなしに、実行中に、洗浄されている物品の汚れた表面へ直接に適用されている化学薬品の種類を変更する、および調整する融通性を与える。更には、化学薬品、洗浄液およびすすぎ液が物品に適用されてくる方向もまた、エネルギー、水、化学薬品を節約し、そして化学薬品、洗浄液またはすすぎ液が、全体的に汚れていないまたはきれいな物品の表面上にスプレイされるといった無駄を省くために、実行中に、変更または調整することができる。また、化学薬品、洗浄液およびすすぎ液のスプレイの方向を制御することで、それぞれの洗浄サイクルで、洗浄装置20中に配置された場合に物品の種類およびその相対的な位置および/またはラック36上の方向を特異的に調整されることを可能にする。例えば、皿の表面は、通常は上向きである、そして化学薬品、洗浄液およびすすぎ液を、全部の洗浄サイクルに亘って、皿の裏面へスプレイすることは、無駄が多い。更には、洗浄サイクルの継続時間は、しばしば望ましくは短いために、物品から汚れを洗浄するのに用いられる化学薬品の種類は、通常は、攻撃的なものであり、そして洗浄装置およびその構成要素ならびに洗浄されている物品の両方に損傷を与え、そして腐食する可能性がある。例えば、高い酸濃度は、低級なステンレス鋼の平食器および用具を腐食させる可能性がある。器物の種類を検知し、そして特定の器物によって適切な化学薬品および量を選択することによって、本発明は、敏感な種類の物品でさえも、洗浄するのに十分に攻撃的でありながら、物品の種類、洗浄装置およびその構成要素を腐食し、そして損傷を与えることを抑制する。
【0023】
他の態様では、洗浄される物品の種類を、追跡し続け、そして印刷することができ、そのことは顧客にとって更なる利点となる。例えば、使用者は、物品の種類が洗浄された日付と時間についての情報を得ることができ、そして洗浄用品の在庫を適正に調整することができる。また、洗浄装置の使用のピーク期間を追跡し、そして報告することができる。このことは、使用者によって、例えば、労働必要を評価し、そして労務費を低く保つために用いられることができる。これらの種類の報告は、テキストまたは画像の形態のいずれかで観る、および/または印刷することができる。
【0024】
化学薬品、分配シーケンスおよび分配位置を、特定の物品および/または汚れの種類に対して最適化することによって、以下のことを行う能力を含むという更なる利点がある、更なるすすぎ添加剤でグラスのラックをすすぐ;汚れの抑制を助けるために、最終すすぎに漂白剤を加える;ポットおよび平鍋を洗浄するためにより攻撃的な化学薬品を用いる;洗浄される物品の種類を基に、配合を完全に最適化して混合する;洗浄される物品を基に、洗浄時間を延長または短縮する;消毒または水の斑点の抑制のために異なる最終すすぎの選択肢を提供する。これらは、より効率的なサイクルシーケンスおよび継続時間とともに、より少ない再洗浄およびより少ない汚れをもたらす。
【0025】
前述の目的を満足させるように効率的に適用するように、上記にシステムを説明したけれども、本発明は、上記で説明した洗浄装置および方法の特定の好ましい態様に限定することを意図したものでないことが理解されなければならない。むしろ、添付の特許請求の範囲の主題の全ての合理的な等価物が含まれることが考慮されなければならない。
本発明は、以下の態様を含んでいる。
(1)洗浄装置を準備する工程;
洗浄される物品の種類に基づいて分配される濃縮された製品を決定する工程;
該物品に、該製品を直接に適用する工程;および
適用された該製品で、該物品の少なくとも一部を洗浄する工程、
を含んでなる、自動化された洗浄方法。
(2)前記決定する工程が、前記物品の種類に関連した識別子を検知することを含む、(1)記載の方法。
(3)前記決定する工程が、前記物品の種類に基づいて、製品分配シーケンスを特定することを含む、(1)記載の方法。
(4)前記決定する工程が、前記物品の種類に基づいて、指令を出すことを含む、(1)記載の方法。
(5)前記物品の種類に基づいて、製品の適用の位置を制御することを更に含む、(1)記載の方法。
(6)前記物品の種類に基づいて、洗浄シーケンスを決定することを更に含む、(1)記載の方法。
(7)前記物品の種類に基づいて、前記洗浄シーケンスにおけるスプレイ方向を制御することを更に含む、(6)記載の方法。
(8)前記物品上の汚れの種類に基づいて分配する濃縮された製品を決定することを更に含む、(1)記載の方法。
(9)前記物品の種類に基づいて、すすぎシーケンスを決定することを更に含む、(1)記載の方法。
(10)前記物品の種類に基づいて、すすぎシーケンスにおけるスプレイの方向を制御することを更に含む、(9)記載の方法。
(11)a.水質に基づく製品適用シーケンス;
b.水質に基づく洗浄シーケンス;
c.水質に基づくすすぎシーケンス、
の少なくとも1つを決定することを更に含む、(1)記載の方法。
(12)器物を洗浄するための洗浄装置を準備する工程;
該器物の種類に基づいて、該器物に分配する濃縮された製品を決定する工程;
該器物に、該製品を直接に適用する工程;および
該器物を、適用された該製品で洗浄する工程、
を含んでなる、自動化された洗浄方法。
(13)前記決定する工程が、前記器物の種類に関連した識別子を検知することを含む、(12)記載の方法。
(14)前記決定する工程が、
a.前記器物の種類に基づく、濃縮された製品の分配シーケンス;
b.前記器物の種類に基づく、洗浄シーケンス;
c.前記器物の種類に基づく、すすぎシーケンス、
の少なくとも1つを特定することを更に含む、(12)記載の方法。
(15)前記決定する工程が、前記器物の種類に基づく指令を出すことを含む、(12)記載の方法。
(16)前記器物の種類および分配、洗浄もしくはすすぎシーケンスに基づいて、前記器物の表面への製品分配の位置を制御することを更に含む、(14)記載の方法。
(17)汚れの種類に基づいて、前記器物の表面への製品適用の位置を制御することを更に含む、(12)記載の方法。
(18)前記器物上の汚れの種類に基づいて、前記器物上へ直接分配する濃縮された製品を決定することを更に含む、(12)記載の方法。
(19)前記決定する工程が、前記水質に基づいて、製品シーケンス分配指令を入力することを含む、(12)記載の方法。
(20)汚れた器物を洗浄するための洗浄装置を準備する工程;
汚れの種類に基づいて、該器物に分配する濃縮された製品を決定する工程;
該汚れた器物上に該製品を直接適用する工程;および
適用した該製品で該器物から汚れを洗浄する工程、
を含んでなる、自動化された洗浄方法。
(21)前記決定する工程が、前記器物の前記汚れの種類に関連した識別子を検知することを含む、(20)記載の方法。
(22)前記決定する工程が、前記汚れの種類に基づいて、製品シーケンス分配指令を入力することを含む、(20)記載の方法。
(23)a.濃縮された製品の分配シーケンス;
b.洗浄シーケンス;
c.すすぎシーケンス;
d.器物の種類、
の少なくとも1つに基づいて、前記器物の表面へのスプレイの位置を制御することを更に含む、(20)記載の方法。
(24)洗浄される物品への濃縮された製品の直接の適用を与える1つもしくは2つ以上の製品分配箇所;および、
洗浄される物品の種類を基にして、該製品分配箇所で製品を分配するように、濃縮された製品の分配信号を提供する制御装置、
を含んでなる、自動化された洗浄装置。
(25)前記物品の種類に基づいて、前記製品分配箇所で分配される製品の種類を制御するための製品分配シーケンスを更に含む、(24)記載の装置。
(26)前記物品の汚れの種類に基づいて、前記製品分配箇所で分配される製品の種類を制御するための製品分配シーケンスを更に含む、(24)記載の装置。
(27)前記物品の種類に関連した識別子を検知するように配置された検知器を更に含む、(24)記載の装置。
(28)前記分配信号が、前記識別子の前記検知に基づいている、(27)記載の装置。
(29)前記物品の種類を入力するためのユーザーインターフェースを更に含む、(24)記載の装置。
(30)製品分配シーケンスを入力するためのユーザーインターフェースを更に含む、(24)記載の装置。
(31)水質センサーおよび、該水質センサーからのフィードバックに基づいて、少なくとも濃縮された製品分配シーケンス、洗浄シーケンスもしくはすすぎシーケンスを更に含む、(24)記載の装置。
(32)前記制御装置が、洗浄またはすすぎシーケンスによって定められるスプレイ方向信号を含む、(24)記載の装置。