(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-06
(45)【発行日】2023-06-14
(54)【発明の名称】参照信号を送信する方法及び装置、参照信号を受信する方法及び装置、車両搭載装置、並びに端末
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20230607BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20230607BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20230607BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04L27/26 420
H04W4/40
H04W72/20
(21)【出願番号】P 2021506922
(86)(22)【出願日】2018-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2018100065
(87)【国際公開番号】W WO2020029284
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-04-07
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 明菊
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/134979(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/143771(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/026477(WO,A1)
【文献】ITRI,Enhancement to Sidelink Physical Layer Structure in Super High Doppler Case for V2V[online], 3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164932,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1042/Docs/R1-164932.zip>,2016年05月13日
【文献】Sony,Discussion on DMRS enhancement and operation for V2V[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162559,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-162559.zip>,2016年04月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 4/40
H04W 72/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
新たな無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報を決定するステップであって、前記送信構成情報は、VSSBの送信期間と、前記送信期間内のVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含む、ステップと、
前記送信構成情報に従って、周期的に発生する前記VSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSB(Nは1以上の整数)を送信するステップと、を備え、
VSSBの各々は一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含み、
周期的に発生する前記VSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSB(Nは1以上の整数)を送信するステップは、
各VSSBの前記PSBCH信号および前記DMRS信号を、周波数分割多重(FDM)方式で送信するステップを含
み、
周期的に発生する前記VSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSBを送信する前記ステップは、
N個のVSSBを送信するためのターゲットキャリア周波数情報を決定するステップと、
送信される各VSSBに対して、
少なくとも車両UEのターゲットキャリア周波数情報に従って、送信されるVSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度を決定するステップと、
少なくとも前記ターゲット参照信号時間領域密度に従って、送信されるVSSBの構造を決定するステップであって、送信されるVSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度は、第1のターゲット参照信号時間領域密度である場合、第1のVSSB構造を使用し、送信されるVSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度は、第2のターゲット参照信号時間領域密度である場合、第2のVSSB構造を使用し、第1のターゲット参照信号時間領域密度が第2のターゲット参照信号時間領域密度より小さく、第1のVSSB構造と第2のVSSB構造との相違点は、第1のVSSB構造に含まれるPSSSおよびSSSSによって占有されるシンボルの位置は、第2のVSSB構造に含まれるPSSSおよびSSSSによって占有されるシンボルの位置と同じものの、前記第1のVSSB構造に含まれるPSBCHによって占有されるシンボルの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのリソースブロックの一つ以上のリソースエレメントが、前記第2のVSSB構造では、DMRS信号を搬送するために割り当てられるステップと、
送信されるVSSBの構造に従って、前記VSSB送信時間ウィンドウ内でVSSBを送信するステップと、を含む
車両ユーザ機器(UE)に適用される、参照信号を送信する方法。
【請求項2】
少なくとも車両UEのターゲットキャリア周波数情報に従って、送信されるVSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度を決定するステップは、
前記ターゲットキャリア周波数情報及び車両UEの現在速度情報に従って、送信されるVSSBに対する
前記ターゲット参照信号時間領域密度を決定するステップ、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
VSSBを送信するための前記ターゲットキャリア周波数情報を決定するステップは、
基地局からリソース構成情報を受信するステップであって、前記リソース構成情報が構成されたリソースを有するVSSBを送信するように前記車両UEに命令するように構成されているステップと、
前記リソース構成情報に従って前記ターゲットキャリア周波数情報を決定するステップ、または予め設定されたリソース構成情報に従って前記ターゲットキャリア周波数情報を決定するステップと、を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記現在速度情報は、前記車両UEと予め設定された受信端末との間の相対速度を含み、
前記ターゲットキャリア周波数情報及び車両UEの現在速度情報に従って、送信される各VSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度を決定するステップは、
前記相対速度を予め設定された速度閾値と比較することによって比較結果を得るステップと、
前記ターゲットキャリア周波数情報と前記比較結果とに応じて、前記ターゲット参照信号時間領域密度を決定するステップと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットキャリア周波数情報と前記比較結果とに応じて、前記ターゲット参照信号時間領域密度を決定するステップは、
前記比較結果が、前記相対速度が予め設定された前記速度閾値以上であることを示していることに応じて、前記ターゲットキャリア周波数における参照信号時間領域密度を、前記比較結果に対応するターゲット参照信号時間領域密度まで増加させるステップを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットキャリア周波数における前記参照信号時間領域密度を前記比較結果に対応する前記ターゲット参照信号時間領域密度まで増加させるステップは、
ターゲットVSSB構造を使用するステップであって、前記ターゲットVSSB構造内の参照信号比率がオリジナルVSSB構造内の参照信号比率よりも大きく、参照信号比率がVSSBによって占有される持続時間に対する参照信号によって占有される多数のシンボルの比であるステップと、
前記ターゲットキャリア周波数でVSSBを送信するためのサブキャリア間隔を増やすステップと、の少なくとも1つを介して実施される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
周期的に発生する前記VSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSBを伝送するステップは、
Nが1より大きい整数であることに応じて、N個のVSSBのそれぞれに、VSSBインデックス情報を決定するステップと、
送信されるべきVSSBに対応する設定信号に前記VSSBインデックス情報をロードすることによって前記インデックス情報を搬送するターゲットVSSBを生成するステップであって、前記設定信号は、前記PSBCH信号および/または前記DMRS信号を含むステップと、
周期的に発生する前記VSSB送信時間ウィンドウ内で複数のビームを介してN個の前記ターゲットVSSBを送信するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記送信されるVSSBに対応する前記設定信号に前記VSSBインデックス情報をロードすることは、
対応するDMRSターゲットシーケンスによって前記VSSBインデックス情報を示すステップと、
前記VSSBインデックス情報をPSBCH信号の最初のビットにロードするステップと、
対応するDMRSターゲットシーケンスによって前記VSSBインデックス情報のビット値の一部を示し、ビット値の残りをプリセットPSBCH信号の第2のビットにロードするステップと、のいずれか1つを介して実行される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
周期的に発生する前記VSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSBを送信するステップは、
各VSSBの前記PSBCH信号および前記DMRS信号を、時分割多重(TDM)方式で送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
車両ユーザ機器(UE)から送信される新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)を検出するステップであって、前記同期信号ブロック(VSSB)は、一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含み、前記VSSBの前記PSBCH信号および前記DMRS信号が、周波数分割多重(FDM)方式で送信される、ステップと、
検出されたターゲットVSSBからVSSBインデックス情報を取得するステップと、
前記VSSBインデックス情報に従って前記ターゲットVSSBの時間領域位置を決定するステップと、
前記時間領域位置に従って車両UEと時間領域同期を実行するステップと、を含
み、
前記VSSBが周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内で送信され、
前記VSSBの構造が少なくともターゲット参照信号時間領域密度に従って決定され、
送信されるVSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度は、第1のターゲット参照信号時間領域密度である場合、第1のVSSB構造を使用し、送信されるVSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度は、第2のターゲット参照信号時間領域密度である場合、第2のVSSB構造を使用し、第1のターゲット参照信号時間領域密度が第2のターゲット参照信号時間領域密度より小さく、第1のVSSB構造と第2のVSSB構造との相違点は、第1のVSSB構造に含まれるPSSSおよびSSSSによって占有されるシンボルの位置は、第2のVSSB構造に含まれるPSSSおよびSSSSによって占有されるシンボルの位置と同じものの、前記第1のVSSB構造に含まれるPSBCHによって占有されるシンボルの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのリソースブロックの一つ以上のリソースエレメントが、前記第2のVSSB構造では、DMRS信号を搬送するために割り当てられる、
受信端末に適用される、参照信号を受信する方法。
【請求項11】
前記車両UEから送信されたVSSBを検出するステップは、
基地局からリソース構成情報を受信するステップであって、前記リソース構成情報が構成されたリソースを介してVSSBを受信するように受信端末に指示するように構成されるステップと、
前記リソース構成情報に従って、VSSBを受信するためのターゲットキャリア周波数情報を決定するステップと、
前記ターゲットキャリア周波数情報に応じて検出サブキャリア間隔を決定するステップと、
各検出サブキャリア間隔によるターゲット周波数帯域でVSSBを検出するステップと、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記検出されたターゲットVSSBから前記VSSBインデックス情報を取得するステップは、
前記ターゲットVSSBを解析することにより前記一次サイドリンク同期信号(PSSS)、前記二次サイドリンク同期信号(SSSS)、前記物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および前記復調参照信号(DMRS)を得るステップと、
設定信号から前記VSSBインデックス情報を取得するステップであって、前記設定信号は前記PSBCH信号および前記DMRS信号のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記設定信号から前記VSSBインデックス情報を得るステップは、
設定DMRSシーケンスによって搬送される情報から前記VSSBインデックス情報を得るステップと、
設定PSBCH信号のビットを解析して前記VSSBインデックス情報を得るステップと、のいずれか1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記設定信号から前記VSSBインデックス情報を取得するステップは、
設定DMRSシーケンスによって搬送される情報から前記VSSBインデックス情報のビット値の一部を得るステップと、
設定PSBCH信号のビットから前記VSSBインデックス情報の残りのビット値を得るステップと、
ビット値の一部と残りのビット値で構成される完全なビット値に従って、前記VSSBインデックス情報を決定するステップと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記VSSBインデックス情報に従って前記VSSBの前記時間領域位置を決定するステップは、
前記VSSBインデックス情報、前記ターゲットキャリア周波数情報、および前記ターゲットサブキャリア間隔に従ってターゲットVSSBの前記時間領域位置を決定するステップであって、前記ターゲットサブキャリア間隔が前記ターゲットVSSBを検出するために使用される検出サブキャリア間隔を示すステップ、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリと、を備え、
プロセッサは、前記命令が実行されることに応答して、請求項1~9のいずれかに記載の方法の動作を実施するように構成される、車両ユーザ機器(UE)。
【請求項17】
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリとを含み、
プロセッサは、前記命令が実行されることに応答して、請求項10~15のいずれかに記載の方法の動作を実施するように構成される、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に、参照信号を送受信する方法、装置、車両UE、および端末に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE Vehicle-to-Everything (V2X)技術では、例えば、Vehicle-to-Vehicle(V2V)通信のアプリケーションシナリオにおいて、2台の車両が互いに会合する可能性のために、他の車両に対する1台の車両の速度はそれ自体の速度のほぼ2倍であり、これがドップラーシフトをより大きくする。比較的大きなドップラーシフトを打ち消すために、1msのサブフレームにおいて、V2Xの1次サイドリンク同期信号(PSSS)と2次サイドリンク同期信号(SSSS)の各々は2つのシンボルを占め、物理サイドリンク放送チャネル(PSBCH)は5つのシンボルを占め、その中で、3シンボルの復調参照信号(DMRS)が時分割で送信されてPSBCHを復調する。さらに、1msのサブフレームには2つのスロットが含まれ、各スロットには7つのシンボルが含まれる。これらの14シンボルのうち、第1シンボルは自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)、すなわち、PSSS/SSSS/PSBCHを受信するデバイスの電力利得を調整するために使用され、最後のシンボルは、異なる位置のデバイスによって引き起こされる送信遅延および受信遅延を相殺するために使用される。また、同期信号とブロードキャストチャネルを伝送する周期は160ms、すなわち160msごとに1msとし、同期信号とブロードキャストチャネルのフレーム構造を伝送する。さらに、LTEサイドリンクはLTEアップリンクと同様の特徴を有し、アップリンクでは単一キャリア周波数分割多元接続(SC‐FDMA)が使用されるので、DMRSとPSBCHは異なるシンボルで送信される。
【0003】
新無線(NR)アクセス技術のスペクトルでは、各タイムスロット(スロット)は14個のシンボルを含み、1ミリ秒(ms)に含まれるスロットの数はサブキャリア間隔によって決定される。例えば、サブキャリア間隔が15キロヘルツ(KHz)の場合、1msに1スロット、サブキャリア間隔が30 KHzの場合、1msに2スロット、サブキャリア間隔が60KHzの場合、1msに4スロットなどである。
【0004】
NRでは、常時オン参照信号を低減し、それによりオーバヘッドを低減するために、同期信号ブロック(SSB)を提案した。各SSBは4つの連続するシンボルをそれぞれ占有し、これらのシンボルは一次同期信号(PSS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、二次同期信号(SSS)、およびPBCHであり、SSBが位置するシンボル内の12個のリソースブロック(RB)はSSSであり、それぞれの側の4個のRBはPBCHであり、PBCH内のいくつかのサブキャリアは復調参照信号(DMRS)である。同期信号ブロックのサブキャリア間隔は、15 KHz、30 KHz、120 KHz及び240 KHzとすることができる。すべての同期信号ブロックは、5ms以内に送信される。ビーム伝送をサポートするために、ビームがある場合には、各ビームはSSBを送信する必要があるので、5ms以内に送信可能な同期信号ブロックの最大数は4(キャリア周波数が3GHz未満の場合)または8(キャリア周波数が3GHz~6GHzの場合)または64(キャリア周波数が6GHzを超える場合)であり、5ms以内の複数のSSBをSSBバーストセットと呼ぶ。SSBバーストセットを送信する期間は、5ms、10ms、20ms、40msなどである。
【0005】
V2X技術はさらに5G NRシステムに導入されているが、同期信号と放送チャネルの伝送はまだ定義されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術における問題を克服するために、本開示の実施形態は参照信号を送受信する方法、装置、車両ユーザ機器(UE)、および端末を提供し、ここで、VSSBの伝送特性は、車両UEと受信端末との間で生じるドップラーシフト効果を効果的に打ち消すように動的に変更され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様によれば、参照信号を送信する方法が提供され、方法は以下を含む。
新たな無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報を決定するステップであって、前記送信構成情報は、VSSBの送信期間と、前記送信期間内のVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含む、ステップと、
前記送信構成情報に従って、周期的に発生する前記VSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSB(Nは1以上の整数)を送信するステップと、を備え、
VSSBの各々は一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む。
【0008】
本開示の第二の態様では、参照信号を受信する方法が提供され、方法は以下を含む。
車両ユーザ機器(UE)から送信される新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)を検出するステップと、
検出されたターゲットVSSBからVSSBインデックス情報を取得するステップと、
前記VSSBインデックス情報に従って前記ターゲットVSSBの時間領域位置を決定するステップと、
前記時間領域位置に従って車両UEと時間領域同期を実行するステップ。
【0009】
本開示の第3の態様によれば、参照信号を送信するための装置が提供され、装置は以下を含む。
新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報を決定するように構成され、前記送信構成情報は、VSSBの送信期間と、前記送信期間内のVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含む、構成情報決定モジュールと、
前記送信構成情報に従って、周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSBを送信するように構成された送信モジュールであって、Nは1以上の整数である送信モジュール。
N個のVSSBの各々は、一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む。
【0010】
本開示の第4の態様によれば、参照信号を受信する装置が提供され、装置は以下を含む。
車両ユーザ機器(UE)によって送信された新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)を検出するように構成された検出モジュールと、
検出されたターゲットVSSBからVSSBインデックス情報を取得するように構成されたインデックス情報取得モジュールと、
前記VSSBインデックス情報に従って前記ターゲットVSSBの時間領域位置を決定するように構成された位置決定モジュールと、
前記時間領域位置に従って前記車両UEと時間領域同期を実行するように構成された同期モジュール。
【0011】
本開示の第5の態様によれば、プロセッサによって実行されたときに、プロセッサに、本開示の第1の態様による任意の方法の動作を実装させるコンピュータ命令を格納した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
【0012】
本開示の第6の態様によれば、プロセッサによって実行されたときに、プロセッサに、本開示の第2の態様による任意の方法の動作を実装させるコンピュータ命令を格納した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
【0013】
本開示の第7の態様によれば、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリと、を備え、
プロセッサは、
新たな無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報を決定し、前記送信構成情報はVSSBの送信期間、および前記送信期間内のVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含み、
前記送信構成情報に従って周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内のN個のVSSB(Nは1 以上の整数)を送信するように構成され、
各々のVSSBは一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む、車両ユーザ機器(UE)が提供される。
【0014】
本開示の第8の態様によれば、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリとを含み、
プロセッサは、
車両ユーザ機器(UE)によって送信された新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)を検出し、
検出されたターゲットVSSBからVSSBインデックス情報を取得し、
VSSBインデックス情報に従ってターゲットVSSBの時間領域位置を決定し、
前記時間領域位置に従って車両UEと時間領域同期を実行するように構成される、端末が提供される。
【発明の効果】
【0015】
上記の一般的な説明および以下の詳細な説明は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示を限定するものとして解釈されることはできないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本明細書の図面は本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示による実施形態を例示し、本明細書と共に使用されて、本開示の原理を説明する。
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態によるNR‐V2Xシステムの適用シナリオを示す概略図である。
【
図2】本発明の一実施形態による参照信号を伝送する方法を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する方法を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する方法を示すフローチャートである。
【
図5】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する方法を示すフローチャートである。
【
図6A】本開示の例示的な実施形態による、参照信号を送信するアプリケーションシナリオを示す概略図である。
【
図6B】本開示の別の例示的な実施形態による、参照信号を送信するアプリケーションシナリオを示す概略図である。
【
図6C】本開示の別の例示的な実施形態による、参照信号を送信するアプリケーションシナリオを示す概略図である。
【
図6D】本開示の別の例示的な実施形態による、参照信号を送信するアプリケーションシナリオを示す概略図である。
【
図7】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する方法を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の他の実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の他の実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の他の実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである。
【
図12】本発明の一実施形態による参照信号を伝送する装置を示すブロック図である。
【
図13】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する装置を示すブロック図である。
【
図14】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する装置を示すブロック図である。
【
図15】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する装置を示すブロック図である。
【
図16】本発明の他の実施形態による参照信号を伝送する装置を示すブロック図である。
【
図17】本発明の一実施形態による参照信号を受信する装置を示すブロック図である。
【
図18】本開示の別の例示的な実施形態による、参照信号を受信するためのデバイスを示すブロック図である。
【
図19】本発明の他の実施形態による参照信号を受信する装置を示すブロック図である。
【
図20】本発明の他の実施形態による参照信号を受信する装置を示すブロック図である。
【
図21】本発明の他の実施形態による参照信号受信装置を示すブロック図である。
【
図22】本開示の例示的な実施形態による車両搭載装置を示す概略構造図である。
【
図23】本発明の一実施形態による端末を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、例示的な実施形態を詳細に説明し、その例を添付の図面に示す。以下の説明が添付の図面を参照する場合、特に断らない限り、異なる図面における同じ参照符号は、同じまたは類似の要素を示す。以下の例示的な実施形態で説明される実施態様は、本発明に一致するすべての実施態様を表すわけではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されるような本発明のいくつかの態様と一致するデバイスおよび方法の単なる例である。
【0019】
本開示で使用される用語は特定の実施形態を説明する目的のためだけのものであり、本開示を限定することを意図するものではない。本開示および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「a」、「前記」および「前記」はまた、文脈が他の意味を明確に示す場合を除き、複数形を含むことを意図しており、本明細書で使用される用語「および/または」は1つまたは複数の関連する列挙された項目の任意のまたはすべての可能な組み合わせを指し、包含することも理解されるべきである。
【0020】
なお、本開示において、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は様々な情報を記述するために用いられているが、これらの用語はこれらの用語に限定されるものではなく、これらの用語は同じ種類の情報を互いに区別するために用いられているに過ぎず、例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の情報は第2の情報とも称され、同様に、第2の情報は第1の情報とも称されてもよく、文脈に応じて、本明細書で用いられる「if」という用語は「いつ」または「いつ」または「判定に応答して」と解釈されてもよい。
【0021】
本開示に含まれる実行体は、新しい無線車間(NR-V2X)システムの車両ユーザ機器(UE)および受信端末を含み、V2Xは、Vehicle to Vehicle(V2V)通信、Vehicle to Infrastructure(V2I)通信、Vehicle to Nomadic Device(V2N、V2Nは車両と運転者の移動端末間の通信を表す)通信、およびVehicle to Pedestrain(V2P、V2Pは車両と歩行者の移動端末間の通信を意味する)通信を含む。
図1は本開示の例示的な実施形態によるアプリケーションシナリオを示し、受信端末は、車両、路側インフラストラクチャデバイス、および歩行者のモバイル端末などの端末とすることができる。特定の実装プロセスでは、車両UEおよび受信端末は互いに独立しており、同時に、それらは互いに接続されて、本開示による技術的解決策を共同で実装する。
【0022】
上記の適用シナリオに基づいて、本開示は参照信号を送信する方法を提供し、これは、車載装置と受信端末との間で生じるドップラーシフト効果を打ち消すために、VSSBの送信特性を動的に変化させる。
【0023】
ドップラーシフト効果は、送信元と受信端との間に相対運動がある場合、送信元が情報を送信する周波数が、受信端が送信元によって送信された情報を受信する周波数とは異なっていることを意味する。この現象をドップラーシフト効果と呼ぶ。送信周波数と受信周波数の差をドップラー周波数シフトと呼ぶ。実生活では、高速移動する物体(高速レールなど)上での無線通信の場合、電磁波におけるドップラーシフトの一例である信号品質劣化などの現象が発生する。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態による参照信号を伝送する方法を示すフローチャートである。この方法は車両ユーザ機器(UE)に適用可能であり、以下のステップを含む。
ステップ11では、新たな無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報が決定される。送信構成情報は、VSSBの送信期間と、送信期間内のVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含む。
【0025】
本開示では、NR‐V2Xシステムで使用されるSSBをVSSBと略記する。各VSSBは、一次サイドリンク同期信号 (PSSS)、二次サイドリンク同期信号 (SSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む。
【0026】
ステップ12では、送信構成情報に従って、N個のVSSBが周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内で送信される。ここで、Nは1以上の整数である。
【0027】
上記VSSBの送信周期を160msとすると、本開示では、VSSB送信時間ウィンドウが各送信周期の固定位置に設定される。例えば、持続時間が5msの送信ウィンドウは160msの50ms位置に設定され、SVVB送信ウィンドウ内のVSSB送信時間ウィンドウの位置は50ms~54msと表すことができる。
【0028】
本開示ではVSSB送信時間ウィンドウが到着したことに応答して、車両搭載デバイスはビームを介してN個のVSSBを送信する。
【0029】
本開示では、VSSBを送信する前に、車両UEは車両UEの速度情報に基づいて、可能性のあるドップラー周波数シフトを予測し、次いで、ドップラーシフト効果に対抗するために、VSSBに対する参照信号時間領域密度を変更し、それによって、車両搭載装置によって送信されたVSSBを受信端末によって検出できることを保証することができる。
【0030】
別の例示的な実施形態による参照信号を送信する方法を示すフローチャートである
図3を参照すると、ステップ12は、以下を含むことができる。
ステップ121において、VSSBを送信するためのターゲットキャリア周波数情報が決定される。
ここで、前記ターゲットキャリア周波数情報は、前記VSSBを送信するための周波数帯域とキャリア周波数の帯域幅とを含む。
【0031】
本開示において、車両UEは、以下のいずれか1つの方法によって、VSSBを送信するためのターゲットキャリア周波数情報を決定することができる。
方法1:予め設定されたリソース構成情報に従って、ターゲットキャリア周波数情報を決定する。
【0032】
例えば、VSSBを送信するためのターゲットキャリア周波数情報は車両UEのチップに予め記憶されており、車両UEは、チップからターゲットキャリア周波数情報を直接読み出すことができる。
【0033】
方法2:基地局が発行するリソース構成情報に基づいて、ターゲットキャリア周波数情報を決定する。
【0034】
別の例示的な実施形態による参照信号を送信する方法を示すフローチャートである
図4を参照すると、前述のステップ121は、以下を含むことができる。
ステップ1211において、リソース構成情報は基地局から受信され、リソース構成情報は構成されたリソースでVSSBを送信するように車両搭載デバイスに命令するように構成される。
【0035】
上述のように、本開示では、VSSBが基地局によって構成されたプリセットリソースで送信される。本開示の一実施形態では基地局が車両UEのために構成するリソースブロックが、基地局によって使用されるリソースと同じキャリア周波数に位置し、その場合、リソース構成情報は任意のキャリア周波数帯域情報を示す必要はなく、リソースブロック(RB)の位置情報のみを示す。
【0036】
基地局が車両搭載デバイスのために構成するリソースブロックと、基地局によって使用されるリソースとが異なるキャリア周波数に位置することに応答して、リソース構成情報は、キャリア周波数帯域情報とリソースブロック位置情報との両方を示すために必要とされる。
【0037】
ステップ1212において、ターゲットキャリア周波数情報は、リソース構成情報に従って決定される。
【0038】
これに対応して、車両UEが上記リソース構成情報からリソースブロック位置情報のみを取得したことに応答して、プロトコルに従って、基地局と通信するための現在の作業キャリア周波数が、VSSBを送信するための上記ターゲットキャリア周波数として決定される。
【0039】
別の実施形態では、車両UEが基地局によって通知されるキャリア周波数帯域情報に従って、ターゲットキャリア周波数を決定する。
【0040】
本開示において、VSSBを送信するためのシステムによって構成されるキャリア周波数の周波数帯域は、3GHz未満、3GHz~6GHz、および6GHzを超える周波数帯域を含んでもよい。
【0041】
ステップ122では、送信される各VSSBに対するターゲット参照信号時間領域密度がターゲットキャリア周波数情報と車両UEの現在の速度情報の両方に従って決定される。
【0042】
本開示では参照信号時間領域密度が、VSSBが占有する持続時間に対する参照信号が占有しているシンボルの総数の比として表すことができ、ここで、参照信号は一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSS)および復調参照信号(DMRS)を含む。参照信号時間領域密度が高いほど、ドップラーシフトはより大きく打ち消すことができる。
【0043】
本開示では、車両UEの現在速度情報が、車両UEが位置する車両の現在速度、または車両UEとターゲット受信端末との間の相対速度を含むことができる。
【0044】
ドップラー周波数シフトは現在の速度情報に従って推定されてもよく、次に、VSSBに対する参照信号時間領域密度は、ドップラー周波数効果を打ち消すように調整される。
【0045】
別の例示的な実施形態による参照信号を送信する方法を示すフローチャートである
図5を参照すると、前述のステップ122は、以下を含むことができる。
ステップ1221では、相対速度を予め設定された速度閾値と比較することにより比較結果を取得する。
ステップ1222では、ターゲットキャリア周波数情報と比較結果に従って、ターゲット参照信号時間領域密度が決定される。
【0046】
本開示の実施形態では、時間領域密度レベルが異なる大きさを有する参照信号時間領域密度を示すために使用されてもよく、レベルが高いほど、対応する参照信号時間領域密度が大きい。
【0047】
NR‐V2Xシステムでは、3GHzのような各キャリア周波数帯に対して、参照信号時間領域密度レベルの事前設定数をプロトコルで一致させることができ、各時間領域密度レベルは事前設定速度整合条件に対応する。
【0048】
ターゲットキャリア周波数に応答して、時間領域密度レベルと予め設定された速度整合条件との間の対応が、プロトコルに従って決定されてもよい。
【0049】
3GHz周波数帯域のターゲット周波数帯域を例にとると、3GHz周波数帯域については2つの速度閾値、すなわちV10およびV20がシステム内に設定され、ここで、V10はV20未満であり、2つの速度閾値はそれぞれ、異なる参照信号時間領域密度レベルに対応すると仮定される。例示的には、表Iに示される。
【表1】
車両UEは現在決定されている相対速度を、表Iに例示されているようなそれぞれの速度閾値と比較して、現在の相対速度がどの速度マッチング条件に入るかを決定し、従って、必要な参照信号時間領域密度レベルを決定することができる。
【0050】
ステップ123において、送信されるべきVSSBのための送信情報が、ターゲット参照信号時間領域密度に従って決定される。送信情報は、VSSBを送信するためのターゲットサブキャリア間隔と、送信されるVSSBの構造とを含む。送信されるべきVSSBの構造は、各信号によって占有されるシンボルの数と、占有されるシンボルの位置とを含む。
本開示では、VSSBのための参照信号時間領域密度レベルが、VSSBを送信するためのサブキャリア間隔と、VSSBの信号構造において参照信号によって占有されるシンボルなどの時間領域部の総数の両方に関連する。
【0051】
NR-V2Xシステムでは、キャリア周波数に対して複数の利用可能なサブキャリア間隔が存在する場合がある。例えば、6GHz未満の周波数帯では、システムがVSSBを送信するために使用することができるサブキャリア間隔が15 KHz、30 KHz、及び60 KHzを含む。6GHzを超える周波数帯では、システムがVSSBを送信するために使用することができるサブキャリア間隔が120 KHz、240 KHz、及び480 KHzを含む。車両UEのターゲットキャリア周波数が属する周波数帯域が高いほど、VSSBを送信するためのサブキャリア間隔が大きくなる。例えば、ターゲットキャリア周波数が6GHzの場合に使用されるサブキャリア間隔は、ターゲットキャリア周波数が3GHzの場合に使用されるサブキャリア間隔以上でなければならない。例えば、3GHzで15 KHzまたは30 KHzを使用し、6GHzで30 KHzまたは60 KHzを使用することができる。
【0052】
なお、ステップ121で決定されたターゲットキャリア周波数が3GHzの周波数帯以上であることを例にとると、3GHzの周波数帯に対して利用可能なサブキャリア間隔が15 KHz及び30 KHzを含むことがシステムで合意されていると仮定すると、一方、第1のVSSB構造及び第2のVSSBとして表現される2つのVSSB構造がこの周波数帯において使用されてもよく、第2のVSSB構造における参照信号のシンボル比が第1のVSSB構造における参照信号のシンボル比よりも大きいということも、システムにおいて合意される。
【表2】
【0053】
例示的に、車両UEは、現在の相対速度に従って、VSSBが送信されるために、参照信号時間領域密度レベルを第1のレベルから第2のレベルに増加させることが必要であると判断すると想定される。
【0054】
本開示では、参照信号時間領域密度を調整する前に車両UEによって使用されるVSSB構造を、元のVSSB構造と呼ぶことができる。車両UEが第1レベル参照信号時間領域密度でVSSBを送信する場合、採用したサブキャリア間隔は15 KHzである。システムで3GHzの周波数帯が使用されることが合意された場合、15 KHzでは、タイムスロットにVSSBが設けられ、車載装置が使用するオリジナルのVSSB構造が最初のVSSB構造であると想定される。
【0055】
例示的に、車両UEによって使用される第1のVSSB構造は
図6Aに示されるようなものであってもよく、PSSSによって占有されるシンボルの数は2であり、SSSSによって占有されるシンボルの数は2であり、PSBCHによって占有されるシンボルの数は5であり、DMRSによって占有されるシンボルの数は3である。
【0056】
次いで、車両UEは、VSSBが以下の少なくとも1つを介して第2のレベルに送信されるための参照信号時間領域密度を増加させることができる。
方法1:使用サブキャリア間隔を変えずに、より大きな参照信号を持つ第2のVSSB構造を採用した。
【0057】
例示的に、
図6Aに示されるような第1のVSSB構造に関して、本開示における第2のVSSB構造は、以下のうちのいずれか1つで設計されてもよい。
第1の設計では、第1のVSSB構造と比較して、VSSBの持続時間が不変のままである場合、少なくとも1つの参照信号によって占有されるシンボルの数が増加され、PSBCHによって占有されるシンボルの数が減少される。
図6Bに示すVSSBの構成図では、PSSSが占めるシンボル数は3、SSSSが占めるシンボル数は3、PSBCHが占めるシンボル数は2、DMRSが占めるシンボル数は4である。
【0058】
第2の設計では、第1のVSSB構造と比較して、VSSBの持続時間が不変のままである場合に、DMRSによって占有されるシンボルの数がFDM方式で増加される。例えば、本開示の実施形態において第2のVSSBの構造を設計する場合、
図6Cに示すように、#3、#5、#7、#8、#10のように、PSBCHの各々または一部によって占有されるシンボルに対応するリソースブロックの一部がDMRS信号を搬送するために割り当てられ、それによって、DMRSによって占有されるシンボルの数が増加する。第1のVSSB構造と比較して、参照信号の割合が増加し、すなわち、参照信号が占めるシンボルの数とVSSBの持続時間との比が増加し、それによって参照信号時間領域密度が増加する。
【0059】
方法2:VSSB構造を変更せずに、ターゲットキャリア周波数でVSSBを送信するためのサブキャリア間隔を増加させる。
【0060】
本開示では、ターゲットキャリア周波数に対して複数のサブキャリア間隔があることがプロトコルで合意されている場合に、VSSBの構造を変更することなく、サブキャリア間隔を大きくすることでVSSBに対する参照信号時間領域密度を大きくしてもよい。
【0061】
上記の例のように、15 KHzが採用され、1msは1つのタイムスロットに対応し、5msのVSSB送信タイムウィンドウは5つのタイムスロットを含む。車両UEが4つのVSSBを送信することになっていると仮定すると、システムにおいてVSSBが3GHz周波数帯域で15 KHzの1スロットに設定されている場合、
図6Aに示すように送信されるVSSBは、VSSB0、VSSB1、VSSB2、およびVSSB3がそれぞれ送信される各VSSBのインデックス情報を表す。
【0062】
ターゲットサブキャリア間隔が30 KHzに増加した場合、1msは2タイムスロットに相当し、1タイムスロットの持続時間は0.5msに短縮される。タイムスロット内のVSSBによって占有されるシンボルの位置および数は変化しないままであるので、単一のVSSBの持続時間は
図6Dに示されるように、
図6Aに示される時間の半分に低減され、ここで、V0、V1、V2、およびV3は
図6Aに示されるように、VSSB0、VSSB1、VSSB2、およびVSSB3と同じで各VSSBのインデックス情報を表す。
【0063】
VSSBの参照信号が占めるシンボルの数は変わらず、1つのVSSBの持続時間が減少するので、VSSB内の参照信号が占めるシンボルの数とVSSBが占める持続時間との比が大きくなり、ターゲットサブキャリア間隔を広げることによって参照信号時間領域密度を増加させ、それによってより大きなドップラー周波数シフトを打ち消すようになる。
【0064】
これまでに、ターゲットサブキャリア間隔とターゲット参照信号時間領域密度が必要とするターゲットVSSB構造の両方を決定した、すなわち、伝送される単一VSSBに対する伝送情報を決定した。
【0065】
また、上記実施形態では、参照信号時間領域密度を大きくする必要がある場合を例に挙げて説明した。逆に、参照信号時間領域密度を低減する必要がある場合には、逆の動作を実行することができ、これについては本明細書では詳述しない。
【0066】
本開示では、車両速度が著しく変化する場合、車両UEはVSSBが上記方法のうちの少なくとも1つを介して送信されるための参照信号時間領域密度を時間的に調整することができ、それにより、ドップラーシフトを効果的に対抗し、車両搭載機器と受信端末との間の瞬時の通信を確保する。
【0067】
ステップ124において、VSSBは、送信されるべきVSSBのための送信情報に従って、VSSB送信時間ウィンドウ内で送信される。
【0068】
本開示では車両UEがVSSB送信時間ウィンドウ内に受信端末にVSSBを送信する場合、受信端末がインデックス情報に従って車両UEと時間領域同期を行うことができるように、車両UEは占有された有効単位時間領域リソースのインデックス情報も搬送する必要がある。
【0069】
別の例示的な実施形態による参照信号を送信する方法を示すフローチャートである
図7を参照すると、ステップ12は、以下を含むことができる。
ステップ1200で、Nが1より大きい整数である場合、各VSSBのVSSBインデックス情報が決定される。
車両UEがVSSBを送信するターゲットキャリア周波数およびサブキャリア間隔が決定される場合、VSSB送信時間ウィンドウ内の各単位時間領域リソースの位置およびインデックス情報は
図6Aに示すように、システムによって合意される。VSSB0、VSSB1、VSSB2、およびVSSB3は、システムプロトコルに従って決定される。
【0070】
ステップ1201では、送信されるVSSBの設定信号にVSSBインデックス情報をロードすることによって、インデックス情報を搬送するターゲットVSSBが生成される。
図6Aに示す実施例では、VSSB3の位置で送信されるVSSBについて、車両UEはDMRS信号及び/又はPSBCH信号のようなVSSBの設定信号でインデックス情報VSSB3を搬送し、受信端末に送信することができる。
【0071】
本開示では、送信されるVSSBのインデックス情報が、以下のいずれかの方法を介して送信されるVSSBの設定信号にロードされてもよい。
方法1:送信されるべきVSSBのインデックス情報は、対応するDMRSターゲットシーケンスによって示されてもよい。
図6Aに示すVSSB送信時間ウィンドウに含まれる4つのインデックス情報を例にとると、本開示では、インデックス情報とDMRSシーケンスとの間の対応が例えば、表IIIに示すように、システムにおいて合意され得る。
【表3】
【0072】
表3を参照すると、車両UEは、VSSBのDMRS信号にVSSB3に対応するシーケンス“****”をロードすることができる。上記のインデックス情報VSSB3は、DMRSシーケンス“****”で示される。
【0073】
方法2:PSBCH信号の最初のビットに、送信するVSSBのインデックス情報をロードする。
【0074】
本開示の別の実施形態ではインデックス情報がPSBCH信号の予約情報ビットまたは新しい情報ビットにロードすることができ、これは本開示では第1のビットと呼ばれる。例えば、VSSB 3のビット値11はインデックス情報を示すために、PSBCH信号の2つの予約ビットまたは新しいビットに設定される。
【0075】
方法3:対応するDMRSターゲットシーケンスによって送信されるべきVSSBのインデックス情報のビット値の一部を指示し、ビット値の残りをPSBCH信号の第2のビットにロードする。
【0076】
本開示の別の実施形態では、インデックス情報がDMRSターゲットシーケンスとPSBCH信号に設定されたビット情報との組み合わせによってさらに示されてもよい。
【0077】
上記の例と同様に、インデックス情報VSSB 3の対応するビット値は11である。本開示の実施形態では下位ビット「1」のビット値が「*」のような予め設定されたDMRSターゲットシーケンスによって示され、上位ビット「1」のビット値はPSBCH信号の予約ビットまたは新しいビットに配置される。本開示では、部分インデックス情報を搬送するために使用されるPSBCH信号の予約ビットまたは新しいビットが第2のビットと呼ばれる。本開示の別の実施形態ではインデックス情報のより高いビットのビット値がDMRSターゲットシーケンスによって示され、それに対応して、残りのビット値がPSBCH信号の第2のビットによって示されることが、システムにおいてさらに合意されてもよく、これは本開示において限定されない。
【0078】
本開示では、VSSBインデックス情報を搬送するVSSBをターゲットVSSBと呼ぶ。
【0079】
ステップ1202において、ターゲットVSSBは、周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内の複数のビームを介して送信される。
【0080】
本開示では、ビームが異なる時間に異なる方向にターゲットVSSBを送信するために使用される。例えば、
図6Aに示す例では、5msの第1のタイムスロットVSSB0に対応する時間領域位置で、ビームを使用して、インデックス情報VSSB0を搬送するターゲットVSSBを一方向に送信する。そして、第3のタイムスロットVSSB 2に対応する時間領域位置において、ビームは、インデックス情報VSSB 2を搬送するターゲットVSSBを別の方向に送信するために使用され、以下同様である。
【0081】
加えて、本開示において、車両UEがVSSB送信時間ウィンドウ内でVSSBのPSBCH信号およびDMRS信号をどのように送信するかに関して、本開示は、以下の3つの送信モードを提案することができる。
第1の送信モードではVSSBのPSBCH信号とDMRS信号が時分割多重(TDM)モードで送信される。すなわち、PSBCH信号とDMRS信号は異なるシンボルに対応する時間‐周波数リソースで送信される。このモードではPSBCH信号とDMRS信号の周波数ドメインは同じでもよいが、PSBCH信号とDMRS信号の時間ドメインは異なる。
【0082】
第2の送信モードではVSSBのPSBCH信号およびDMRS信号が周波数分割多重(FDM)モードで送信される。すなわち、PSBCH信号およびDMRS信号は同じシンボルに対応する異なる周波数領域リソースで送信されてもよい。このモードではPSBCH信号とDMRS信号の時間ドメインは同じでも構いませんが、PSBCH信号とDMRS信号の周波数ドメインは異なる。
【0083】
第3の送信モードでは、PSBCH信号およびDMRS信号がTDMおよびFDMの組み合わせ方式で送信される。
図6Cに示すように、シンボル#5のようなPSBCH信号によって占有されるシンボルに対応する時間‐周波数リソースにおいて、RBに含まれる12個のリソースエレメント(RE)のRE#3、RE#7、RE#11のようないくつかのリソースはDMRS信号を送信するために使用され、REの残りはPSBCH信号を送信するために使用される。また、DMRS信号は、シンボル#6に対応する時間‐周波数リソースにおいても伝送される。PSBCHおよびDMRSの両方を有するシンボルにおいて、DMRSによって占有されるREの割合は、1/3または1/4などであり得る。
【0084】
本開示では、基地局がブロードキャストシグナリング、ハイレベルシグナリング、および物理層シグナリングを介して、上述のリソース構成情報を車両UEおよび受信端末に送信することができる。高レベルシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリングなどとすることができる。
【0085】
要約すると、本開示では、5G NR‐V2Xシステムのための参照信号を送信する方法が設計される。車両ユーザ機器(UE)は周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内のビームを介して、同期信号ブロックVSSB構造を介して参照信号を受信端末に送信することができ、その結果、受信端末が車両UEからVSSBを受信した後、VSSBのための参照信号とVSSBによって運ばれるインデックス情報とを使用することによって、車両UEとの時間領域同期を迅速に行い、それによって、受信端末と車両UEとの時間領域同期の効率を改善し、信号同期のための時間を短縮し、車両装置と受信端末との間の通信の即時性を確保することができる。
【0086】
これに対応して、本開示の実施形態は、NR‐V2Xシステムの受信端末に適用可能な、参照信号を受信する方法をさらに提供する。
【0087】
例示的な実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである
図8を参照すると、この方法は、以下を含むことができる。
ステップ21で、車両ユーザ機器(UE)によって送信された新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)を検出する。
本開示の一実施形態では受信端末がチップに埋め込まれたシステム合意キャリア情報を介して、または基地局からリソース構成情報を受信することによって、ターゲットキャリア周波数情報をさらに決定することができ、ターゲットキャリア周波数は受信端末が車両UEからVSSBを受信するキャリア周波数を示す。
【0088】
本開示の一実施形態では別の例示的な実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである
図9を参照すると、ステップ21は以下を含むことができる。
ステップ211において、リソース構成情報が基地局から受信され、リソース構成情報は、構成されたリソースを有するVSSBを受信するように受信端末に指示するように構成される。
【0089】
ステップ212において、リソース構成情報に従って、VSSBを受信するためのターゲットキャリア周波数情報が決定される。
【0090】
また、本開示の実施形態において、基地局は車両UEから送信されたVSSBをどのキャリア周波数で受信したかを受信端末に通知するために、リソース構成情報を受信端末にさらに送信してもよい。
【0091】
ステップ213では、ターゲットキャリア周波数情報に従ってサブキャリア間隔を検出することが決定される。
【0092】
車両Bなどの受信端末は、VSSBを受信するキャリア周波数が3GHz帯のキャリア周波数であると判断するものとする。周波数帯のキャリア周波数を1つ以上のサブキャリア間隔で使用することができ、受信端末が利用可能なサブキャリア間隔の各々を検出サブキャリア間隔として決定することができることが、システムのプロトコルにおいて提供される。例えば、3GHz周波数帯に対応する検出サブキャリア間隔は、15 KHz、及び30 KHzを含むことができる。
【0093】
ステップ214において、VSSBは、検出サブキャリア間隔の各々を用いてターゲットリソースにおいて検出される。
【0094】
上述の例のように、受信端末は15 KHz及び30 KHzを用いてVSSBを検出してもよく、VSSBが検出される場合に用いられる検出サブキャリア間隔は15 KHzのようにターゲットサブキャリア間隔として決定される。
【0095】
ステップ22において、検出されたターゲットVSSBからVSSBインデックス情報が取得される。
【0096】
別の例示的な実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである
図10を参照すると、ステップ22は、以下を含むことができる。
ステップ221において、それぞれの信号はターゲットVSSBを分析することによって得られ、ここで、それぞれの信号は一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む。
ステップ222では、設定信号からVSSBインデックス情報を取得する。
【0097】
設定信号は、ターゲットVSSBの予め設定されたPSBCH信号、ターゲットVSSBの予め設定されたDMRS信号、またはそれらの組み合わせから構成することができる。
【0098】
上記ステップ1201に対応して、本開示では、受信端末がターゲットVSSBの設定信号から、以下のいずれかの方法によりVSSBインデックス情報を取得してもよい。
方法1:VSSBインデックス情報は、プリセットされたDMRSシーケンスによって搬送される情報から得られる。
例えば、予め設定されたDMRS信号によって搬送されるDMRSシーケンスが****であると仮定し、表3に示すように、3GHzの周波数帯域と、システムによって合意された15 KHzのサブキャリア間隔の条件の下で、インデックス情報とDMRSシーケンスとの間の対応を問い合わせると、対象VSSBのインデックス情報はVSSB 3であると判断することができる。
【0099】
方法2:VSSBインデックス情報は、予め設定されたPSBCH信号の第1ビットを分析することによって得られる。
【0100】
ステップ1201の第2の方法に対応して、例えば、ターゲットVSSBのプリセットPSBCH信号のプリセットビットの情報ビット値、すなわち、第1ビットが11であることが検出された場合、ターゲットVSSBによって搬送されるVSSBインデックス情報はVSSB 3であると判定される。
【0101】
方法3:VSSBインデックス情報は、プリセットPSBCH信号とプリセットDMRS信号の両方から得られる。
【0102】
別の例示的な実施形態による参照信号を受信する方法を示すフローチャートである
図11を参照すると、ステップ222は、以下を含むことができる。
ステップ2221において、VSSBインデックス情報のビット値の一部が、プリセットされたDMRSシーケンスによって搬送される情報から取得される。
ステップ2222において、VSSBインデックス情報の残りのビット値がPSBCH信号の第2のビットから得られる。
ステップ2223において、VSSBインデックス情報は、ビット値の一部とビット値の残りとから構成される完全なビット値に従って決定される。
【0103】
ステップ1201の第3の方法に対応して、ターゲットVSSBのプリセットDMRS信号によって搬送されるDMRSシーケンスのビット値が1である場合、ターゲットVSSBのプリセットPSBCH信号の第2のビットから得られるビット値は1である。プリセットDMRS信号によって搬送されるDMRSシーケンスがVSSBインデックス情報のビット値の高ビット値を示し、プリセットPSBCH信号の第2のビット値の値が、VSSBインデックス情報のビット値の低ビット値を示すことが、システムにおいて合意される場合、次いで、プリセットPSBCH信号の第2のビット値およびプリセットDMRSシーケンスによって搬送される情報に従って、ターゲットVSSBのVSSBインデックス情報の完全なビット値が11であると判定され、それによって、ターゲットVSSBのVSSBインデックス情報がVSSB 3であると判定される。
【0104】
ステップ23において、ターゲットVSSBの時間領域位置が、VSSBインデックス情報に従って決定される。
具体的には、受信端末がVSSBインデックス情報と、ターゲットキャリア周波数情報と、ターゲットサブキャリア間隔とに基づいて、ターゲットVSSBの時間領域位置を決定する。なお、3G Hzのターゲットキャリア周波数、15 KHzのターゲットサブキャリア間隔、およびVSSB 3のVSSBインデックス情報を例にとると、図6Aによれば、送信時間ウィンドウ内のターゲットVSSBの正確な時間領域位置、すなわち、VSSB送信時間ウィンドウ内の4番目のタイムスロット、すなわち、3番目のスロット内の#1~#12シンボルを決定することができる。
【0105】
ステップ24において、時間領域位置に従って車両UEとの時間領域同期が実行される。
【0106】
上述したような方法の実施形態については簡潔な説明のために、それらはすべて、一連の動作の組み合わせとして表現されるが、いくつかのステップは本開示に従って他の順序で、または同時に実行することができるので、本開示は説明された動作のシーケンスに限定されないことが当業者によって注目されるべきである。
【0107】
第2に、本明細書に記載されたすべての実施形態が任意の実施形態であり、含まれる動作およびモジュールが、本開示によって必ずしも必要とされないことも、当業者によって理解されるべきである。
【0108】
方法の実施形態に対応して、本開示は、対応するアプリケーション機能を達成するためのデバイスの実施形態および装置の実施形態をさらに提供する。
【0109】
これに対応して、本開示は参照信号を送信するための装置を提供し、これは、車両ユーザ機器(UE)上に提供することができる。
図12は、本発明の一実施形態による参照信号を伝送する装置を示すブロック図であり、装置は以下を含む。
新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報を決定するように構成された構成情報決定モジュール31であって、前記送信構成情報は、VSSBの送信周期と、前記送信周期を有するVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含む、構成情報決定モジュール31。
送信構成情報に従って周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内でN個のVSSBを送信するように構成された送信モジュール32。ここで、Nは1以上の整数である。
ここで、各VSSBは、一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む。
【0110】
図13を参照すると、これは
図12に示された装置の実施形態に基づいて、別の例示的な実施形態による参照信号を送信するための別の装置を示すブロック図であり、送信モジュール32は以下を含むことができる。
VSSBを送信するためのターゲットキャリア周波数情報を決定するように構成されたキャリア周波数決定サブモジュール321。
ターゲットキャリア周波数情報および車両UEの現在の速度情報の両方に従って送信されるべき各VSSBのためのターゲット参照信号時間領域密度を決定するように構成された時間領域密度決定サブモジュール322。
ターゲット参照信号時間領域密度に従って送信されるべきVSSBのための送信情報を決定するように構成された送信情報決定サブモジュール323であって、送信情報はVSSBを送信するためのターゲットサブキャリア間隔と、送信されるべきVSSBの構造とを含み、送信されるべきVSSBの構造は各信号によって占有されるシンボルの数と、占有されるシンボルの位置とを含む送信情報決定サブモジュール323。
送信されるべきVSSBのための送信情報に従って、VSSB送信時間ウィンドウ内でVSSBを送信するように構成される送信サブモジュール324。
【0111】
他の例示的な実施形態による参照信号を送信するための装置を示すブロック図である
図14を参照すると、
図13に示される装置実施形態に基づいて、キャリア周波数決定サブモジュール321は、以下を含むことができる。
部基地局からリソース構成情報を受信するように構成された構成情報受信部3211であって、リソース構成情報は構成されたリソースと共にVSSBを送信するように車両UEに命令するように構成される構成情報受信部3211。
リソース構成情報に従ってターゲットキャリア周波数情報を決定するように構成された第1のキャリア周波数決定部3212、または
プリセットされたリソース構成情報に従ってターゲットキャリア周波数情報を決定するように構成される第2のキャリア周波数決定部321
3。
【0112】
本開示の装置の実施形態では、現在速度情報が車両UEと予め設定された受信端末との間の相対速度を含む場合、
別の例示的な実施形態による参照信号を送信する装置を示すブロック図である
図15を参照すると、
図13に例示された装置実施形態に基づいて、時間領域密度決定サブモジュール322は、以下を含むことができる。
相対速度を予め設定された速度閾値と比較することによって比較結果を得るように構成される比較部3221。
ターゲットキャリア周波数情報と比較結果の双方に応じてターゲット参照信号時間領域密度を決定するように構成された時間領域密度決定部3222。
【0113】
本開示のデバイス実施形態では、時間領域密度決定部3222が、相対速度が予め設定された速度閾値以上であることを比較結果が示すことに応答して、ターゲットキャリア周波数における参照信号時間領域密度を、比較結果に対応するターゲット参照信号時間領域密度まで増加させるように構成されてもよい。
【0114】
これに対応して、時間領域密度決定部3222は、ターゲットキャリア周波数における参照信号時間領域密度を、比較結果に対応するターゲット参照信号時間領域密度まで、以下の少なくとも1つを介して増加させるように構成されてもよい。
ターゲットVSSB構造の参照信号比率が元のVSSB構造の参照信号比率よりも大きく、前記参照信号比率が前記VSSBの期間に対して前記参照信号が占めるシンボルの数の比率である、ターゲットVSSBの構造を使用するステップ。
ターゲットキャリア周波数でVSSBを送信するためのサブキャリア間隔を増加するステップ。
【0115】
別の例示的な実施形態による参照信号を送信する装置を示すブロック図である
図16を参照すると、
図13に示されるような装置の実施形態に基づいて、送信モジュール32は、以下を含むことができる。
Nが1より大きい整数であることに応答して各VSSBのVSSBインデックス情報を決定するように構成されたインデックス情報決定サブモジュール3201。
VSSBインデックス情報を送信されるべきVSSBの設定信号にロードすることによって、VSSBインデックス情報を搬送するターゲットVSSBを生成するように構成されたターゲットVSSB生成サブモジュール3202。
【0116】
本開示のデバイス実施形態では、ターゲットVSSB生成サブモジュール3202がVSSBインデックス情報を、以下のいずれか1つで送信されるべきVSSBのプリセット信号にロードするように構成され得る。
対応するDMRSターゲットシーケンスによるVSSBインデックス情報を表示する。
VSSBインデックス情報をプリセットPSBCH信号の第1ビットにロードする。
対応するDMRSターゲットシーケンスによるVSSBインデックス情報のビット値の一部を示し、ビット値の残りをプリセットPSBCH信号の第2のビットにロードする。
【0117】
ターゲットVSSB送信サブモジュール3203は、周期的に発生するVSSB送信時間ウィンドウ内の複数のビームを介してターゲットVSSBを送信するように構成される。
【0118】
本開示のデバイス実施形態では、送信モジュール32が周波数分割多重(FDM)方式および時分割多重(TDM)方式の少なくとも1つを介して、それぞれのVSSBのPSBCH信号およびDMRS信号を送信するように構成されてもよい。
【0119】
これに対応して、本開示は、受信端末に提供される、参照信号を受信するためのデバイスをさらに提供する。
図17は、本発明の一実施形態による参照信号を受信する装置を示すブロック図であり、装置は以下を含む。
車両ユーザ機器(UE)によって送信された新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)を検出するように構成された検出モジュール41。
検出されたターゲットVSSBからVSSBインデックス情報を取得するように構成されたインデックス情報取得モジュール42。
VSSBインデックス情報に従ってターゲットVSSBの時間領域位置を決定するように構成された位置決定モジュール
43。
時間領域位置に従って車両UEと時間領域同期を実行するように構成された同期モジュール
44。
【0120】
図18を参照すると、別の例示的な実施形態による参照信号を受信するための装置を示すブロック図であり、
図17に示される装置実施形態に基づいて、検出モジュール41は、以下を含むことができる。
基地局からリソース構成情報を受信するように構成された構成情報受信サブモジュール411であって、リソース構成情報は、構成されたリソースをもつVSSBを受信するように受信端末に命令するように構成される。
リソース構成情報に従ってVSSBを受信するためのターゲットキャリア周波数情報を決定するように構成されたキャリア周波数決定サブモジュール412と、
前記ターゲットキャリア周波数情報に従って検出サブキャリア間隔を決定するように構成されたサブキャリア間隔決定サブモジュール413と、
各検出サブキャリア間隔でターゲットリソース上のVSSBを検出するように構成される検出サブモジュール414。
【0121】
例示的な実施形態に係る参照信号を受信する装置を示すブロック図である
図19を参照すると、
図17に示すような装置実施形態に基づいて、インデックス情報取得モジュール42は、以下を含むことができる。
ターゲットVSSBを分析することによってそれぞれの信号を得るように構成される分析サブモジュール421であって、それぞれの信号は、一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号および復調参照信号(DMRS)を含む、分析サブモジュール421。
PSBCH信号およびDMRS信号のうちの少なくとも1つを含む設定信号からVSSBインデックス情報を取得するように構成されたインデックス情報取得サブモジュール422。
【0122】
別の例示的な実施形態による参照信号を受信する装置を示すブロック図である
図20を参照すると、
図19に例示された装置の実施形態に基づいて、インデックス情報取得サブモジュール422は、以下を含むことができる。
プリセットDMRSシーケンスで搬送される情報からVSSBインデックス情報を取得するように構成される第1のインデックス取得部4221。
プリセットPSBCH信号の第1のビットを分析することによってVSSBインデックス情報を取得するように構成される第2のインデックス取得部4222。
【0123】
例示的な実施形態による参照信号を受信するための装置を示すブロック図である
図21を参照すると、
図19に示される装置実施形態に基づいて、インデックス情報取得サブモジュールは以下を含む。
予め設定されたDMRSシーケンスによって運ばれる情報に従ってVSSBインデックス情報のビット値の一部を取得するように構成された第1のビット値決定部4223。
プリセットPSBCH信号の第2のビットからVSSBインデックス情報のビット値の残りを取得するように構成される第2のビット値決定部4224。
ビット値の一部とビット値の残りとから構成される完全なビット値に従ってVSSBインデックス情報を決定するように構成される第3のインデックス取得部4225。
【0124】
本開示の別のデバイス実施形態では位置決定モジュールがVSSBインデックス情報、ターゲットキャリア周波数情報、およびターゲットサブキャリア間隔に従って、ターゲットVSSBの時間領域位置を決定するように構成されてもよく、ここで、ターゲットサブキャリア間隔はターゲットVSSBを検出するために使用される検出サブキャリア間隔を示す。
【0125】
デバイスの実施形態については実質的に方法の実施形態に対応するので、関連する部分は方法の実施形態の説明の一部を参照することができる。上述の装置の実施形態は、単に例示的なものである。別個の構成要素として上述したユニットは物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示される構成要素は物理的なユニットであってもなくてもよく、すなわち、それらはある位置に配置されていてもよく、または複数のネットワークユニットにわたって分散されていてもよい。モジュールの一部または全部は本開示の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従って選択されてもよい。当業者の1人は創造的な作品なしでそれを理解し、実行することができる。
【0126】
これに対応して、一方では、以下を含む車両ユーザ機器(UE)が提供される。
プロセッサ。
プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリ。
ここで、プロセッサは、以下のように構成される。
新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報であって、VSSBの送信期間と、送信期間内のVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含む送信構成情報を決定する。
送信構成情報に従って、周期的に発生するVSSB送信時間枠内のN個のVSSBsを送信する(Nは1 以上の整数)。
ここで、各VSSBは、一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む。
【0127】
他方、以下を含む端末が提供される。
プロセッサ。
プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリ。
ここで、プロセッサは、以下のように構成される。
車両ユーザ機器(UE)によって送信された新しい無線車間(NR‐V2X)システムの同期信号ブロック(VSSB)を検出する。
検出されたターゲットVSSBからVSSBインデックス情報を取得する。
・VSSBインデックス情報に従ってターゲットVSSBの時間領域位置を決定する。
・時間領域位置に従って車両UEと時間領域同期を実行する。
【0128】
例示的実施形態による車両ユーザ機器(UE)2200を図示する概略構造図である
図22を参照する。
図22に図示されるように、基地局2200は、処理構成要素2222と、無線送受信構成要素2224と、アンテナ構成要素2226と、無線インタフェースに固有の信号処理部分とを含む。処理構成要素2222は、1つまたは複数のプロセッサをさらに含むことができる。
【0129】
処理構成要素2222の1つのプロセッサは、以下のように構成され得る。
新たな無線車間NR‐V2X(radio‐vehicle‐to‐everything)システムの同期信号ブロック(VSSB)の送信構成情報を決定し、送信構成情報は、VSSBの送信期間と、送信期間内のVSSB送信時間ウィンドウの時間領域位置とを含む。
送信構成情報に従って周期的に発生するVSSB送信時間枠内のN個のVSSBを送信する。Nは1 以上の整数である。
ここで、VSSBの各々は、一次サイドリンク同期信号(PSSS)、二次サイドリンク同期信号(SSS)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)信号、および復調参照信号(DMRS)を含む。
【0130】
例示的な実施形態では、コンピュータ命令が格納される非一時的なコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ命令は車両ユーザ機器(UE)2200の処理構成要素2222によって実行されて、
図2~
図7に示すように、参照信号を送信する任意の方法の動作を実施することができる。例えば、一時的でないコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光データ記憶装置等である。
【0131】
図23は、本発明の一実施形態による端末2300を示す概略構成図である。例えば、端末2300は特に、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、携帯情報端末、ならびにスマートウォッチおよびスマートメガネ、スマートブレスレット、スマートランニングシューズなどのウェアラブルデバイスであり得るユーザ機器であり得る。
【0132】
図23を参照すると、端末2300は、処理構成要素2302、メモリ2304、電源構成要素2306、マルチメディア構成要素2308、オーディオ構成要素2310、入出力(I/O)インターフェース2312、センサ構成要素2314、および通信構成要素2316のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0133】
処理構成要素2302は一般に、ディスプレイ、電話呼、データ通信、カメラ動作、および記録動作に関連する動作など、端末2300の動作全体を制御する。処理構成要素2302は、上述の方法のいずれか1つのステップの全部または一部を実行するための命令を実行する1つまたは複数のプロセッサ2320を含むことができる。さらに、処理構成要素2302は、処理構成要素2302と他の構成要素との間の対話を容易にするために1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理構成要素2302は、マルチメディア構成要素2308と処理構成要素2302との間の対話を容易にするためにマルチメディアモジュールを含むことができる。
【0134】
メモリ230は端末2300上での動作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例には、端末2300上で動作する任意のアプリケーションまたは方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどが含まれる。メモリ2304は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、リードオンリメモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなど、任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶デバイスまたはそれらの組合せによって実装することができる。
【0135】
電源構成要素2306は、端末2300のそれぞれの構成要素のための電力を提供する。電源構成要素2306は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、および端末2300のための電力の生成、管理、および配電に関連する他の構成要素を含むことができる。
【0136】
マルチメディア構成要素2308は、端末2300とユーザとの間の出力インターフェースを提供する画面を含む。本開示のいくつかの実施形態では、画面が液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合には、スクリーンがユーザからの入力信号を受信するためのタッチ・スクリーンとして実装されてもよい。タッチパネルは、タッチパネル上のタッチ、スライド、およびジェスチャを感知するための1つまたは複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチまたはスライド操作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間および圧力を検出することもできる。本開示のいくつかの実施形態では、マルチメディア構成要素2308がフロントカメラおよび/またはリアカメラを含む。装置2300が撮影モードまたはビデオ記録モードのような動作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはリアカメラは、外部マルチメディアデータを受信することができる。前方カメラ及び後方カメラの各々は、固定光学レンズシステムであってもよく、又は光学ズーム機能を有する焦点距離を有していてもよい。
【0137】
オーディオ構成要素2310は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオ構成要素2310は、マイクロフォン(MIC)を含む。端末2300が通話モード、録音モード、および音声認識モードなどの動作モードにある場合、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ2304にさらに格納されてもよく、または通信構成要素2316を介して送信されてもよい。本開示のいくつかの実施形態では、オーディオ構成要素2310がオーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0138】
入出力インターフェース2312は、処理構成要素2302と周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供する。周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。ボタンはホームボタン、音量ボタン、開始ボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0139】
センサ構成要素2314は、種々の態様の状態評価を端末2300に提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサ構成要素2314は、デバイス2300のON/OFF状態および構成要素の相対的位置決めを検出することができる。例えば、構成要素は、端末2300のディスプレイ及びキーパッドである。また、センサ構成要素2314は、端末2300の位置変化、または端末2300の構成要素、ユーザと端子2300との間の接触の有無、端子2300の方向または加速/減速、および端子2300の温度変化を検出することができる。センサアセンブリ2314は物理的接触がない場合に、近傍の物体の存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサ構成要素2314は撮像用途のために、CMOSまたはCCD撮像素子などの光センサをさらに含んでもよい。本開示のいくつかの実施形態では、センサ構成要素2314が加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含んでもよい。
【0140】
通信構成要素2316は、端末2300と他の装置との間の有線または無線通信を容易にするように構成される。端末2300は、WiFi、2G、3G、4G LTE、5G NR、またはそれらの組合せなどの通信規格に基づいてワイヤレスネットワークにアクセスすることができる。本開示の例示的な実施形態では、通信構成要素2316がブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。本開示の例示的な実施形態では、通信構成要素2316が短距離通信を容易にするために近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、RFID(radio frequency identification)技術、IrDA(infrared data association)技術、UWB(ultra-wideband)技術、BT(Bluetooth)技術および他の技術に基づいて実装され得る。
【0141】
本開示の例示的な実施形態では、端末2300が1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子構成要素によって実装され得、上述の方法のうちのいずれか1つを実行するように構成される。
【0142】
本開示の例示的な実施形態では、
図8~
図11に示されるような参照信号を受信する方法のいずれかの動作を実施するために端末2300のプロセッサ2320によって実行され得る命令を含むメモリ2304などの命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。例えば、一時的でないコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光データ記憶装置等である。
【0143】
本明細書を考慮し、本明細書に開示された開示を実施した後、当業者は、本開示の他の実施形態を容易に考えるのであろう。本出願は、本開示の任意の変形、応用、または適応的変更を包含することが意図される。これらの変形例、応用例、または適応的な変更例は本開示の一般原理に従い、本開示に開示されていない技術分野における常識または従来の技術手段を含む。説明および実施形態は単に例示的なものとみなされ、本開示の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0144】
本開示は、上記で説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。