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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-07
(45)【発行日】2023-06-15
(54)【発明の名称】洗浄用ガン装置
(51)【国際特許分類】
   B05B 7/04 20060101AFI20230608BHJP
   B05B 1/12 20060101ALI20230608BHJP
   B05B 1/34 20060101ALI20230608BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20230608BHJP
【FI】
B05B7/04
B05B1/12
B05B1/34 101
B08B3/02 G
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021190064
(22)【出願日】2021-11-24
(65)【公開番号】P2023076994
(43)【公開日】2023-06-05
【審査請求日】2022-01-06
(73)【特許権者】
【識別番号】307032423
【氏名又は名称】株式会社サイエンス
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100221718
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 誠悟
(74)【代理人】
【識別番号】100224915
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 茉友
(72)【発明者】
【氏名】水上 康洋
(72)【発明者】
【氏名】平江 真輝
(72)【発明者】
【氏名】奥村 隆宏
【審査官】清水 晋治
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-137481(JP,A)
【文献】特開2020-174773(JP,A)
【文献】特開2020-142219(JP,A)
【文献】特開2017-225961(JP,A)
【文献】特開2019-025373(JP,A)
【文献】登録実用新案第3000302(JP,U)
【文献】国際公開第2020/017080(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/017066(WO,A1)
【文献】特開2020-011034(JP,A)
【文献】特開2020-010962(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00-3/18
7/00-9/08
B08B 3/00-3/14
B05D 1/00-7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状に形成され、両筒端に開口する流出路を有するノズルヘッド本体と、
液体のミストを噴射するミストノズル体、及び液体を噴射するノズル体を有し、前記ノズルヘッド本体の一方の筒端側に取付けられ、前記ミストノズル体及び前記ノズル体を前記流出路に連通する噴射器と、
前記ノズルヘッド本体内に配置され、前記ミストノズル体及び前記流出路を連通し、又は前記ノズル体及び前記流出路を連通すると共に、前記ミストノズル体及び前記流出路を連通するミストノズル位置、又は前記ノズル体及び前記流出路を連通するノズル位置に切替えられるノズル切替弁と、
前記ノズルヘッド本体に配置され、手動操作によって、前記ノズル切替弁を前記ミストノズル位置又は前記ノズル位置に切替える弁切替操作体と、
一方の筒端開口、及び他方の筒端閉塞の筒状に形成され、洗剤液を貯留する貯留容器と、
前記貯留容器の筒端開口を閉塞して、前記貯留容器に取外し自在に取付けられる蓋体と、
前記貯留容器内に配置される洗剤液流出管と、
前記蓋体との間に空気導入空間を隔てて前記蓋体に取付けられるガン本体と、
前記空気導入空間に収納される開閉体と、
前記開閉体に連結され、前記ガン本体を貫通して前記ガン本体から突出される開閉操作レバーを有する開閉操作体と、を備え、
前記蓋体は、
前記蓋体に配置されて、前記空気導入空間に開口され、前記貯留容器内に開口される洗剤液流出路と、
前記蓋体を貫通して、前記空気導入空間及び前記貯留容器内に開口される空気流入穴と、を有し、
前記洗剤液流出管は、
一方の管端側を前記洗剤液流出路に連通し、他方の管端側を前記貯留容器に貯留した洗剤液に浸漬して配置され、
前記ガン本体は、
前記ガン本体を貫通する流入路と、
前記ガン本体に配置されて、前記洗剤液流出路に対向して前記空気導入空間に開口され、前記流入路に開口される洗剤液導入路と、
前記ガン本体を貫通して前記空気導入空間に開口され、前記空気導入空間を通して前記空気流入穴に連通される空気導入穴と、を有し、
前記流入路の一方の流入路端を前記流出路に連通して前記ノズルヘッド本体の他方の筒端側に取付けられ、前記流入路の他方の流入路端から水が流入され、
前記開閉体は、
前記空気導入空間において、前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路に対向して前記蓋体及び前記ガン本体の間に配置され、
前記洗剤液流出路から前記洗剤導入路を遮断する閉位置、又は前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路を連通する開位置にされ、
前記開閉操作体は、
前記開閉操作レバーの手動操作によって、前記開閉体を前記閉位置又は前記開位置にする
ことを特徴とする洗浄用ガン装置。
【請求項2】
前記開閉体は、
前記空気導入空間に収納され、前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路に対向して前記蓋及び前記ガン本体の間に配置される開閉弁板と、
前記開閉弁板に形成され、前記開閉弁板を貫通する洗剤液流通穴と、を有し、
前記開閉弁板は、
前記洗剤液流出路から前記洗剤液導入路を遮断する閉位置、又は前記洗剤液流通穴を前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路の夫々に連通する開位置にされ、
前記開閉操作体は、
前記開閉操作レバーの手動操作によって、前記開閉弁板を前記閉位置又は前記開位置にする
ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄用ガン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等の洗浄対象物を洗浄する際に、洗浄対象物に液体を噴射する洗浄用ガン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等の洗浄対象物に液体を噴射する技術として、特許文献1は高圧水流発射ガンを開示する。高圧水流発射ガンは、加圧水取入口を有する水通路と、圧縮空気取入口を有する空気通路と、水通路と空気通路とが合流して加圧水及び圧縮空気の混合液体を作る合流部と、混合液体を流出する混合物通路と、混合物通路に設けられた手動弁を備える。
高圧水流発射ガンは、手動弁を開弁操作することで、高圧水流を噴射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-33680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、加圧水と圧縮空気の混合する高圧水流を噴射できるものの、車両等の汚れ状況に応じて、洗剤液と水の混合した液体等を噴射できない。
【0005】
本発明は、車両等の洗浄対象物の汚れの状況に応じて、水のミスト、洗剤液及び水の混合する液体のミスト、水、洗剤液及び水の混合する液体を選択して、噴射器のミストノズル体又はノズル体から噴射できる洗浄用ガン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、筒状に形成され、両筒端に開口する流出路を有するノズルヘッド本体と、液体のミストを噴射するミストノズル体、及び液体を噴射するノズル体を有し、前記ノズルヘッド本体の一方の筒端側に取付けられ、前記ミストノズル体及び前記ノズル体を前記流出路に連通する噴射器と、前記ノズルヘッド本体内に配置され、前記ミストノズル体及び前記流出路を連通し、又は前記ノズル体及び前記流出路を連通すると共に、前記ミストノズル体及び前記流出路を連通するミストノズル位置、又は前記ノズル体及び前記流出路を連通するノズル位置に切替えられるノズル切替弁と、前記ノズルヘッド本体に配置され、手動操作によって、前記ノズル切替弁を前記ミストノズル位置又は前記ノズル位置に切替える弁切替操作体と、一方の筒端開口、及び他方の筒端閉塞の筒状に形成され、洗剤液を貯留する貯留容器と、前記貯留容器の筒端開口を閉塞して、前記貯留容器取外し自在に取付けられる蓋体と、前記貯留容器内に配置される洗剤液流出管と、前記蓋体との間に空気導入空間を隔てて前記蓋体に取付けられるガン本体と、前記空気導入空間に収納される開閉体と、前記開閉体に連結され、前記ガン本体を貫通して前記ガン本体から突出される開閉操作レバーを有する開閉操作体と、を備え、前記蓋体は、前記蓋体に配置されて、前記空気導入空間に開口され、前記貯留容器内に開口される洗剤液流出路と、前記蓋体を貫通して、前記空気導入空間及び前記貯留容器内に開口される空気流入穴と、を有し、前記洗剤液流出管は、一方の管端側を前記洗剤液流出路に連通し、他方の管端側を前記貯留容器に貯留した洗剤液に浸漬して配置され、前記ガン本体は、前記ガン本体を貫通する流入路と、前記ガン本体に配置されて、前記洗剤液流出路に対向して前記空気導入空間に開口され、前記流入路に開口される洗剤液導入路と、前記ガン本体を貫通して前記空気導入空間に開口され、前記空気導入空間を通して前記空気流入穴に連通される空気導入穴と、を有し、前記流入路の一方の流入路端を前記流出路に連通して前記ノズルヘッド本体の他方の筒端側に取付けられ、前記流入路の他方の流入路端から水が流入され、前記開閉体は、前記空気導入空間において、前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路に対向して前記蓋体及び前記ガン本体の間に配置され、前記洗剤液流出路から前記洗剤導入路を遮断する閉位置、又は前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路を連通する開位置にされ、前記開閉操作体は、前記開閉操作レバーの手動操作によって、前記開閉体を前記閉位置又は前記開位置にすることを特徴とする洗浄用ガン装置である。
【0007】
本発明に係る請求項2は、前記開閉体は、前記空気導入空間に収納され、前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路に対向して前記蓋及び前記ガン本体の間に配置される開閉弁板と、前記開閉弁板に形成され、前記開閉弁板を貫通する洗剤液流通穴と、を有し、前記開閉弁板は、前記洗剤液流出路から前記洗剤液導入路を遮断する閉位置、又は前記洗剤液流通穴を前記洗剤液流出路及び前記洗剤液導入路の夫々に連通する開位置にされ、前記開閉操作体は、前記開閉操作レバーの手動操作によって、前記開閉弁板を前記閉位置又は前記開位置にすることを特徴とする請求項1に記載の洗浄用ガン装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、弁切替体を手動操作して、ノズル切替弁をミストノズル位置、ノズル位置に切替え、開閉操作レバーを手動操作して、開閉体を閉位置、開位置(第1穴開位置、第2穴開位置)にすることで、車両等の洗浄対象物の汚れの状況に応じて水のミスト、洗剤液及び水の混合する液体のミスト、水、洗剤液及び水の混合する液体を選択して、噴射器のミストノズル体又はノズル体から洗浄対象物に噴射できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】洗浄用ガン装置を示す前方斜視図である。
図2】洗浄用ガン装置を示す後方斜視図である。
図3】洗浄用ガン装置を示す正面図である。
図4図3のA-A断面図である。
図5図4の一部拡大図であって、ノズルヘッド本体、噴射器、弁切替操作体及びノズル切替弁を示す断面図である。
図6】(a)ノズルヘッド本体を示す斜視図、(b)はノズルヘッド本体を示す正面図である。
図7】(a)はノズルヘッド本体を示す平面図(上面図)、(b)は図6(a)のB-B断面図である。
図8】(a)は噴射器の散霧リング体を示す後方斜視図、(b)は散霧リング体を示す正面図である。
図9】(a)は噴射器の散霧リング体を示す背面図、(b)は図8(b)のC-C断面図である。
図10】(a)は噴射器のミストノズル体のガイドリング及びミストガイドを示す斜視図、(b)はミストノズル体のガイドリング及びミストガイドを示す底面図である。
図11】噴射器のミストガイドノズル体のガイドリング及びミストガイドを示す平面図(上面図)である。
図12】噴射器のミストノズル体のガイドリング及びミストガイドを示す正面図である。
図13】(a)は噴射器のノズル体を示す前方斜視図、(b)は噴射器のノズル体を示す正面図である。
図14図13のD-D断面図である。
図15】(a)は噴射器の整流リング体を示す前方斜視図、(b)は噴射器の整流リング体を示す背面図である。
図16図15(b)のE-E断面図である。
図17】(a)は噴射器において、散霧リング体にガイドリング、ミストガイド(ミストノズル体)及びノズル体を組込んだ背面図、(b)は噴射器を連結リング体に組込み、及び整流リング体を散霧リング体に組込んだ背面図である。
図18図17(b)のF-F断面拡大図である。
図19図18のG部分拡大図である。
図20】(a)は弁切替操作体のノズル切替レバーを示す前方斜視図、(b)はノズル切替レバーを示す正面図、(c)は図20(b)のH-H断面図である。
図21】(a)は弁切替操作体の弁体ガイドを示す前方斜視図、(b)は弁体ガイドを示す後方斜視図である。
図22】(a)は弁体ガイドを示す背面図、(a)は弁体ガイドを示す正面図である。
図23】(a)はノズルヘッド本体にノズル切替レバーを配置した平面図(ミストノズル位置)、(a)はノズルヘッド本体にノズル切替レバーを配置した正面図(ミストノズル位置)である。
図24】(a)はノズルヘッド本体にノズル切替レバーを配置した平面図(ノズル位置)、(a)はノズルヘッド本体にノズル切替レバーを配置した正面図(ノズル位置)である。
図25】(a)はノズルヘッド本体内に弁体ガイドを挿入した正面図(ミストノズル位置)、(b)はノズルヘッド本体内に弁体ガイドを挿入した正面図(ノズル位置)である。
図26】(a)はノズル切替弁の切替弁体を示す後方斜視図、(b)は切替弁体を示す正面図である。
図27】切替弁体を示す背面図である。
図28】(a)は切替弁座を示す前方斜視図、(b)は切替弁座を示す後方分解斜視図である。
図29】(a)は切替弁座を示す正面図、(b)は切替弁座から弁座平板を除いた背面図である。
図30】切替弁座の背面図である。
図31】(a)は切替弁座の側面図、(b)は図30のI-I断面図である。
図32】(a)はノズルヘッド本体内に切替弁体を挿入した正面図(ミストノズル位置)、(b)はノズルヘッド本体内に切替弁体を挿入した正面図(ノズル位置)である。
図33】(a)はノズルヘッド本体内に切替弁座を挿入した正面図(ミストノズル位置)、(b)はノズルヘッド本体内に切替弁座を挿入した正面図(ノズル位置)である。
図34】切替弁座を噴射器の散霧リング体に挿入した背面図である。
図35図4の一部拡大図であって、貯留容器、蓋体、開閉弁、開閉操作体及びガン本体を示す断面図である。
図36】(a)は蓋体を示す前方斜視図、(b)は蓋体を示す後方斜視図である。
図37】(a)は蓋体を示す正面図、(b)は図37(a)のJ-J断面図である。
図38】(a)は蓋体のピストン軸を示す斜視図、(b)はピストン軸を示す平面図(上面図)、(c)は図38(b)のK-K断面図である。
図39】(a)は開閉体、及び開閉操作体を示す前方斜視図、(b)は開閉体、及び開閉操作体を示す後方斜視図である。
図40】(a)は開閉体、及び開閉操作体を示す平面図、(b)は図40(a)のL-L断面図である。
図41図40(a)の一部拡大図である。
図42】(a)は開閉操作体の位置決め板を示す斜視図、(b)は位置決め板を示す平面図、(c)図42(b)のM-M断面図である。
図43】(a)は蓋体に開閉体及び開閉操作体を組込んだ平面図(閉位置)、(b)は図43(a)のN部分拡大図である。
図44】(a)は図43(a)のO-O断面図、(b)は図44(a)のP部分拡大図である。
図45】(a)は蓋体に開閉体及び開閉操作体を組込んだ平面図(第1穴開位置)、(b)は図45(a)のQ部分拡大図である。
図46】(a)は図45(a)のR-R断面図、(b)は図46(a)のS部分拡大図である。
図47】(a)は蓋体に開閉体及び開閉操作体を組込んだ平面図(第2穴開位置)、(b)は図47(a)のT部分拡大図である。
図48】(a)は図47(a)のU-U断面図、(b)は図48(a)のV部分拡大図である。
図49】(a)は蓋体に開閉体及び開閉操作体を組込んだ平面図(第3穴開位置)、(b)は図49(a)のW部分拡大図である。
図50】(a)は図49(a)のX-X断面図、(b)は図50(a)のY部分拡大図である。
図51】(a)はガン本体を示す上方斜視図、(b)はガン本体を示す下方斜視図である。
図52】(a)はガン本体を示す正面図、(b)はガン本体を示す平面図である。
図53】(a)はガン本体を示す底面図、(b)は図52(a)のb-b断面図である。
図54図35のa部分拡大図である。
図55】(a)は開閉体の閉位置を示す平面図、(b)は開閉体の第1穴開位置(開位置)を示す平面図、(c)は開閉体の第2穴開位置を示す平面図、(d)は開閉体の第3穴開位置を示す平面図である。
図56】(a)は開閉体(開閉弁板)の第1穴開位置を示す断面図、(b)は開閉体(開閉弁板)の第2穴位置を示す断面図である。
図57】開閉体(開閉弁板)の第3穴位置を示す断面図である。
図58図5の一部拡大図であって、ミストノズル体を示す図である。
図59図5の一部拡大図であって、ノズル体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る洗浄用ガン装置について、図1乃至図59を参照して説明する。
【0012】
図1乃至図57において、洗浄用ガン装置X(車両用洗浄ガン装置)は、ノズルヘッド本体1、噴射器Y、弁切替操作体2(弁切替操作具)、ノズル切替弁3、貯留容器4、蓋体5、洗剤液流出管6、開閉体7(開閉弁体)、及び開閉操作体8(開閉操作具)及びガン本体9を備える。
【0013】
ノズルヘッド本体1は、図1乃至図7に示すように、合成樹脂等で筒状(円筒状)に形成される。ノズルヘッド本体1は、流出路15、レバー案内溝16、レバー収納壁17(収納壁板)、レバー収納円筒部18、及び複数(4つ)のヘッド突起19,20,21,22を有する。
【0014】
流出路15(流出穴)は、図4乃至図7に示すように、ノズルヘッド本体1内に形成されて、ノズルヘッド本体1の両筒端1A,1Bに開口される。流出路15は、ノズルヘッド本体1の筒中心線aの方向A(以下、「筒中心線方向A」という)において、ノズルヘッド本体1を貫通して、ノズルヘッド本体1の両筒端1A,1B(一方の筒端1A,他方の筒端1B)に開口される。流出路15は、大径流出穴23(大径流出路)、及び小径流出穴24(小径流出路)を有する。
【0015】
大径流出穴23(大径流出路)は、図4乃至図7に示すように、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aに開口される。大径流出穴23は、筒中心線方向Aにおいて、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aから他方の筒端1B側に延在される。
【0016】
小径流出穴24(小径流出路)は、図4乃至図7に示すように、ノズルヘッド本体1の他方の筒端1Bに開口される。小径流出穴24は、他方の筒端1Bから一方の筒端1A側に延在されて、大径流出穴23に連通される。小径流出穴24は、大径流出穴23からヘッド段部25(段差面)を有して縮径して、大径流出穴23から筒中心線方向Aのノズルヘッド本体1の他方の筒端1Bまで延在される。
【0017】
レバー案内溝16は、図1図2及び図5乃至図7に示すように、筒中心線方向A(前後方向)において、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1A及びヘッド段部25の間に配置される。レバー案内溝16は、ヘッド段部25(ヘッド段差面)に連続して形成される。レバー案内溝16は、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)に延在して、ノズルヘッド本体1に形成される。
レバー案内溝16は、ノズルヘッド本体1の円周方向において、筒中心線aと直交する第1直交線b(垂直線)から、第1直交線bの両側に溝長さ角度θ1の溝長さを有して、第1直交線bの両側に延在される。レバー案内溝16は、筒中心線方向Aに溝幅を有し、及びノズルヘッド本体1の径方向に溝深さを有して、ノズルヘッド本体1の外周面1aに開口される。レバー案内溝16は、溝深さ方向に円弧状の溝底面16Aを有する。
【0018】
レバー収納壁17(レバー収納壁板)は、図5乃至図7に示すように、合成樹脂で形成され、大径流出穴23(流出路15)内に配置される。レバー収納壁17は、筒中心線方向Aにおいて、ヘッド段部25(ヘッド段差面)に収納間隔を隔てて配置される。レバー収納壁17は、筒中心線a及び第1直交線bと直交する第2直交線c(水平線)の方向C(左右方向/水平方向)において、ノズルヘッド本体1の中央(筒中心線a)に配置される。
レバー収納壁17は、筒中心線方向Aにおいて、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1A側のレバー案内溝16の溝幅端に隣接して、ノズルヘッド本体1と一体に形成される。レバー収納壁17は、レバー案内溝16の一方の溝幅端から大径流出穴23(流出路15)に突出される。レバー収納壁17は、ノズルヘッド本体1の内周面1bからノズルヘッド本体1の筒中心線a側に突出される。レバー収納壁17は、ノズルヘッド本体1の内周面1bからヘッド段部25及び筒中心線aに向けて延在しつつ傾斜される傾斜面26(傾斜壁部/傾斜壁板部)を有する。
これにより、レバー収納壁17は、ヘッド段部25との間にレバー収納空間SPを形成する。
【0019】
レバー収納空間SPは、図5乃至図7に示すように、レバー収納壁17及びヘッド段部25の間に形成される。レバー収納空間SPは、レバー収納壁17及びヘッド段部25によって、大径流出穴23(流出路15)から液密に区画されて、レバー収納壁17及びヘッド段部25(ヘッド段差面)の間に形成される。レバー収納空間SPは、ノズルヘッド本体1の第2直交線cの方向C(左右方向/水平方向)の中央において、レバー案内溝16(レバー案内溝16の溝底面16A)に開口される。レバー収納空間SPは、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)において、レバー案内溝16の溝長さ角度θ1(溝長さ)より小さい開口長さ角度(開口長さ)を有して、レバー案内溝16(溝底面16A)に開口される。
【0020】
レバー収納円筒部18は、図5乃至図7に示すように、合成樹脂で円筒状に形成される。レバー収納円筒部18は、大径流出穴23(流出路15)内に配置される。レバー収納円筒部18は、ノズルヘッド本体1の内周面1b(大径流出穴23)との間に流出間隔α(流出隙間)を隔てて、ノズルヘッド本体1と同心(筒中心線aと同心)に配置される。
レバー収納円筒部18は、大径流出穴23内(流出路13内)において、ノズルヘッド本体1のヘッド段部25(ノズルヘッド本体1)と一体に形成される。レバー収納円筒部18は、筒中心線方向Aにおいて、ノズルヘッド本体1のヘッド段部25から一方の筒端1A側に突出して、大径流出穴23内(流出路15内)に配置される。
【0021】
レバー収納円筒部18は、図5乃至図7に示すように、レバー収納円筒部18の外周面及びノズルヘッド本体1の内周面1bの間にレバー収納壁17(レバー収納壁板)を配置して、ノズルヘッド本体1と同心に配置される。レバー収納円筒部18は、筒中心線方向Aにおいて、レバー収納壁17から一方の筒端1A側に突出されて、レバー収納壁17と一体に形成される。
これにより、レバー収納円筒部18は、一方の収納筒端18Aを大径流出穴23(レバー収納壁17及び一方の筒端1Aの間の大径流出穴23)に突出して、他方の筒端18Bを段部25で閉塞されて、ノズルヘッド本体1(ヘッド段部25)及びレバー収納壁17によって支持される。
流出路15の小径流出穴24は、レバー収納円筒部18の円周回りにおいて、ヘッド段部25に開口して、大径流出穴23に連通される。
【0022】
レバー収納円筒部18は、図7に示すように、レバー収納穴27を有する。レバー収納穴27は、第1直交線bの方向B(上下方向/垂直方向)において、レバー収納円筒部18を貫通して、レバー収納空間SP内及びレバー収納円筒部18内に開口される。
これにより、レバー収納穴27は、レバー収納円筒部18内、及びレバー収納空間SPを連通する。
【0023】
各ヘッド突起19~22は、図6乃至図7に示すように、大径流出穴23(流出路15)内に配置される。各ヘッド突起19~22は、筒中心線方向Aにおいて、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aに突起間隔βを隔てて配置される。各ヘッド突起19~22は、筒中心線方向Aにおいて、一方の筒端1Aから突起間隔βを隔てる位置、及びレバー収納壁17(レバー収納壁板)の間にわたって延在される。各ヘッド突起19~22は、合成樹脂でノズルヘッド本体1と一体に形成される。各ヘッド突起19~22は、ノズルヘッド本体1の径方向において、ノズルヘッド本体1の内周面1bから大径流出穴23内(流出路15内)に突出して配置される。
【0024】
ヘッド突起19(第1ヘッド突起)は、図6に示すように、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)において、第1直交線bにヘッド突起角度θA(第1ヘッド突起角度θA)を隔てて配置される。ヘッド突起19は、第1直交線bの一方側において、第1直交線bにヘッド突起角度θAを隔てて配置される。
ヘッド突起20(第2ヘッド突起)は、図6及び図7に示すように、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)において、第1直交線bにヘッド突起角度θAを隔てて配置される。ヘッド突起20は、第1直交線bの他方側(ヘッド突起19と反対側)において、第1直交線bにヘッド突起角度θAを隔てて配置される。
【0025】
ヘッド突起21(第3ヘッド突起)は、図6に示すように、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)において、ヘッド突起19(第1ヘッド突起)にヘッド突起角度θCを隔てて、ヘッド突起20(第2ヘッド突起)に対向して配置される。ヘッド突起角度θC(第3ヘッド突起角度)は、例えば、70°(70度)の角度である(θC=70°)である。
ヘッド突起21は、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)において、ヘッド突起20(第2ヘッド突起)との間にヘッド突起19(第1ヘッド突起)を位置して、ヘッド突起20(第2ヘッド突起)に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
これにより、ヘッド突起21は、第1直交線bの一方側(ヘッド突起19側)において、第1直交線bにヘッド突起角度θA(第1ヘッド突起角度)を隔てて配置される。
【0026】
ヘッド突起22(第4ヘッド突起)は、図6及び図7に示すように、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)において、各ヘッド突起20,21(第2及び第3ヘッド突起)の間に配置される。ヘッド突起22は、ノズルヘッド本体の円周方向(周方向)において、ヘッド突起20にヘッド突起角度θC(第3ヘッド突起角度)を隔てて、ヘッド突起19(第1ヘッド突起)に対向して配置される。ヘッド突起22は、ノズルヘッド本体1の円周方向(周方向)において、ヘッド突起19(第1ヘッド突起)との間にヘッド突起21(第3ヘッド突起)を位置して、ヘッド突起19(第1ヘッド突起)に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
これにより、ヘッド突起22は、第1直交線bの他方側(ヘッド突起20側)において、第1直交線bにヘッド突起角度θA(第1突起角度)を隔てて配置される。
【0027】
噴射器Yは、図1乃至図5、及び図8乃至図19に示すように、連結リング体30(連結円筒体)、散霧リング体31(散霧筒体)、ミストノズル体32、ノズル体33及び整流リング体34(整流円筒体)を備える。噴射器Yは、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1A側に取付けられて、ミストノズル体32及びノズル体33をノズルヘッド本体1の流出路15(大径流出穴23)に連通する。
噴射器Yにおいて、ミストノズル体32は、液体のミストを噴射し、ノズル体33は、液体(直線状の液体)を噴射する。
【0028】
連結リング体30は、図5及び図18に示すように、連結筒本体36、及び流出案内リング37を有する。
【0029】
連結筒本体36は、図5及び図18に示すように、例えば、合成樹脂で円筒状に形成される。連結筒本体36は、連結装着穴38、及び連結雌ネジ39を有する。連結装着穴38は、連結筒本体36の筒中心線a(連結筒中心線a)の方向Aにおいて、連結筒本体36を貫通して形成される。連結装着穴38は、連結筒本体36の両筒端36A,36B(連結筒端)に開口される。連結装着穴38は、一方の筒端36A(一方の連結筒端)に開口する連結小径穴部38A、他方の筒端36B(他方の連結筒端)に開口する連結大径穴部38B、及び連結中径穴部38Cを有する。連結中径穴部38Cは、連結小径穴部38A及び連結大径穴部38Bの間に形成されて、連結小径穴部38A及び連結大径穴部38Bに連続する。連結小径穴部38Aから第1連結段部40を有して拡径されて、連結筒本体36に形成される。連結大径穴部38Bは、連結中径穴部38Cから第2連結段部41を有して拡径されて、連結筒本体36に形成される。連結雌ネジ39(雌ネジ部)は、連結大径穴部38Bの内周面(穴内周面)に形成される。
【0030】
流出案内リング37は、例えば、可撓性の合成ゴム等で円筒状に形成される。流出案内リング37は、図5及び図18に示すように、一方の筒端37A(一方の案内リング端)に開口する円環状溝42を有する。流出案内リング37は、連結筒本体36の一方の筒端36A側(一方の連結筒端側)を円環状溝42内に圧入して、連結筒本体36の一方の筒端36A側(一方の連結筒端側)に取付けられる。
これにより、流出案内リング37は、連結筒本体36の一方の筒端36A側に被せられて、連結筒本体36の連結小径穴部38A内に挿入される。
【0031】
散霧リング体31(噴霧体)は、例えば、合成樹脂で円筒状に形成される。散霧リング体31は、図1図3乃至図5図8及び図9に示すように、ガイド外側円筒部45,散霧ノズル板46(噴霧ノズル板)、ガイド内側円筒部47、複数(6つ)の空気流入穴48、及びシールリング49を有する。
【0032】
ガイド外側円筒部45は、例えば、合成樹脂で円筒状に形成される。ガイド外側円筒部45は、図8及び図9に示すように、ノズルシール溝50を有する。ノズルシール溝50は、ガイド外側円筒部45の一方の筒端45A側(一方のガイド外側筒端側)に配置される。ノズルシール溝50は円環状に形成されて、ガイド外側円筒部45の外周面に開口される。ノズルシール溝50は、ガイド外側円筒部45の一方の筒端45Aに開口する。
【0033】
散霧ノズル板46は、例えば、合成樹脂で環状板(円環状板)に形成される。散霧ノズル板46(散霧ノズル円形板)は、図5図8及び図9に示すように、円環外径(円環の外直径)を、ガイド外側円筒部45の筒外径(円筒の外周直径)より大きい直径として環状板に形成される。
散霧ノズル板46は、板裏面46B(他方の板面)をガイド外側円筒部45の他方の筒端45B(他方のガイド外側筒端)に当接して、ガイド外側円筒部45の他方の筒端45Bに配置される。散霧ノズル板46は、ガイド外側円筒部45と一体に形成される。散霧ノズル板46は、ガイド外側円筒部45と同心[散霧リング体31(ガイド外側円筒部45)の筒中心線a(ガイド筒中心線)と同心]に配置される。散霧ノズル板46は、ガイド外側円筒部45の他方の筒端45Bにおいて、ガイド外側円筒部45の外周側(ガイド外側円筒部45の一部)を閉塞する。
散霧ノズル板46は、ガイド外側円筒部45と同心に配置することで、ガイド外側円筒部45の外周面から突出する円環状のフランジ部51を有する。フランジ部51は、ガイド外側円筒部45の円周方向(周方向)にわたって、ガイド外側円筒部45の外周面からガイド外側円筒部45の径外方向に突出して形成される。
【0034】
ガイド内側円筒部47は、例えば、合成樹脂で円筒状に形成される。ガイド内側円筒部47は、図5図8及び図9に示すように、ガイド外側円筒部45の内側に配置される。ガイド内側円筒部47は、ガイド内側円筒部47の外周面及びガイド外側円筒部45の内周面に筒間隔を隔てて、ガイド外側円筒部45及び散霧ノズル板46と同心[散霧リング体31(ガイド外側円筒部45)の筒中心線a(ノズル筒中心線)と同心]に配置される。
これにより、ガイド内側円筒部47の外周面、及びガイド外側円筒部45の内周面の間には、ガイド外側円筒部45(ガイド内側円筒部47)の円周方向(周方向)にわたって散霧ノズル板46が配置される。
【0035】
ガイド内側円筒部47は、図8及び図9に示すように、散霧リング体31の筒中心線aの方向Aにおいて、散霧ノズル板46の内周(円環状板の内周)を液密に貫通して、散霧ノズル板46と一体に形成される。ガイド内側円筒部47は、一方の筒端47A(一方のガイド内側筒端)をガイド外側円筒部45の一方の筒端45A(一方のガイド外側筒端)から突出し、及び他方の筒端47B側(一方のガイド内側筒端側)を散霧ノズル板46から突出して配置される。
ガイド内側円筒部47は、他方の筒端47B(ガイド内側筒端)に開口する内側小径穴部C、及び一方の筒端47A(ガイド内側筒端)に開口する内側大径穴部47Dを有する。内側大径穴部47Dは、内側小径穴部47Cから内側段部52を有して拡径される。
【0036】
各空気流入穴48は、図5図8及び図9に示すように、散霧ノズル板46及びガイド内側円筒部47に形成される。各空気流入穴48は、ガイド内側円筒部47の外周面に隣接して配置される。各空気流入穴48は、ガイド内側円筒部47の円周方向(周方向)において、各空気流入穴48の間に流入穴角度(流入穴間隔)を隔てて配置される。
各空気流入穴48は、散霧リング体31(ガイド内側円筒部47)の筒中心線aの方向に延されて、散霧ノズル板46の板表面46A(一方の板面)に開口される。各空気流入穴48は、ガイド内側円筒部47の径方向において、ガイド内側円筒部47を貫通してガイド内側円筒部47内に開口される。
各空気流入穴48は、ガイド内側円筒部47の他方の筒端47B及び内側段部52の間において、ガイド内側円筒部47を貫通してガイド内側円筒部47内に開口される。
【0037】
シールリング49は、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。シールリング49は、ガイド外側円筒部45に外嵌されて、ノズルシール溝50に装着(配置)される。
【0038】
ミストノズル体32は、図5図10及び図12に示すように、複数(例えば、15)のノズル絞り穴53(ミストノズル体32側の絞り穴)、複数(例えば、15)のミスト絞り穴54、ガイドリング55、複数(例えば、15)のミストガイド56(ミストコア)を有する。
【0039】
各ノズル絞り穴53は、図5図8及び図9に示すように、散霧ノズル板46(散霧リング体31)に形成される。各ノズル絞り穴53は、ガイド外側円筒部45及びガイド内側円筒部47の間の散霧ノズル板46に配置される。
各ノズル絞り穴53(絞り穴)は、散霧リング体31(ガイド内側円筒部47)の筒中心線aをして、ガイド外側円筒部45の内周面及びガイド内側円筒部47の外周面の間の散霧ノズル板46に位置する円CK上(同心円上)に配置される。
各ノズル絞り穴53は、ガイド内側円筒部47(ガイド外側円筒部45)の円周方向(周方向)において、各ノズル絞り穴53の間に穴角度を隔てて配置される。
各ノズル絞り穴53は、散霧リング体31の筒中心線aの方向Aにおいて、散霧ノズル板46の板表面46Aから延在されて、散霧ノズル板46の板表面46Aに開口する。各ノズル絞り穴53は、ノズル穴直径dFを有する。
【0040】
各ミスト絞り穴54は、図5図8及び図9に示すように、散霧ノズル板46に形成される。各ミスト絞り穴54は、ガイド外側円筒部45及びガイド内側円筒部47の間の散霧ノズル板46に配置される。各ミスト絞り穴54は、散霧リング体31(ガイド内側円筒部47)の筒中心線aの方向Aにおいて、各ノズル絞り穴53及びガイド外側円筒部45の一方の筒端45Aの間に配置される。
各ミスト絞り穴54は、ガイド内側円筒部47(ガイド外側円筒部45)の円周方向(周方向)において、各ノズル絞り穴53と同一の穴角度を隔てて配置される。各ミスト絞り穴54は、各ノズル絞り穴53の夫々に対応して配置されて、各ノズル絞り穴53と同心に配置される。
【0041】
各ミスト絞り穴54は、図9に示すように、散霧リング体31(ガイド内側円筒部47)の筒中心線aの方向Aにおいて、ガイド外側円筒部45(内周面)及びガイド内側円筒部47(外周面)の間の環状流通空間γ(環状流通路)に開口して、各ノズル絞り穴53に連通される。各ミスト絞り穴54は、環状流通空間γ側(ガイド外側円筒部45の一方の筒端45A側)から縮径して、散霧リング体31の筒中心線aの方向Aに延在される。各ミスト絞り穴54は、散霧リング体31の筒中心線aの方向Aにおいて、環状流通空間γから散霧ノズル板46の板表面46A(各ノズル絞り穴53)に向けて段々に縮径する円錐穴(円錐台形穴)に形成される。各ミスト絞り穴54は、各ノズル絞り穴53及び環状流通空間γに連通されて、散霧ノズル板46を貫通する。
各ミスト絞り穴54は、図9(c)に示すように、散霧リング体31の筒中心線aの方向Aにミスト穴長さMLを有する。各ミスト絞り穴54は、環状流通空間γ側にミスト穴直径dM、各ノズル絞り穴53側にミスト穴直径dF(各ノズル絞り穴53と同一)を有する(ミスト穴直径dF<ミスト穴直径dM)。
【0042】
ガイドリング55は、合成樹脂で円環状に形成される。ガイドリング55は、図10乃至図12に示すように、各ミスト絞り穴54(各ノズル絞り穴53)を配置した円CKと同じ直径:D8の中心円CLを有する。
ガイドリング55は、複数のガイド突起57を有する。ガイド突起57の個数は、ミスト絞り穴54の穴数と同じ数(15個)である。
各ガイド突起57は、ガイドリング55の中心円CL上に配置される。各ガイド突起57は、ガイドリング55の円周方向(周方向)にガイド角度を隔てて配置される。各ガイド突起57は、ガイドリング55の外周面55A及び内周面55Bからガイドリング55の径方向に突出して、ガイドリング55と一体に形成される。
【0043】
各ミストガイド56は、図10乃至図12に示すように、合成樹脂で円錐渦巻き状(円錐螺旋状。又は円錐台形の渦巻き状)に形成される。
各ミストガイド56は、円錐上面56A、円錐底面56B(円錐底平面)、円錐側面56C、及び複数の渦巻き面であって、例えば、第1及び第2渦巻き面58,59(螺旋状面)を備える。
【0044】
第1及び第2渦巻き面58,59は、図10乃至図12に示すように、同一渦巻き状に形成される。第1及び第2渦巻き面58,59は、ミストガイド56の円錐側面56Cに交差して円錐底面56B及び円錐上面56Aの間に配置される。
第1及び第2渦巻き面58,59は、ミストガイド56の円錐中心線fを対称点として点対称に配置される。第2渦巻き面59は、円錐中心線fを中心として、第1渦巻き面58の位置から角度:180度だけ回転して配置される。
第1及び第2渦巻き面58,59は、円錐底面56Bから円錐上面56Aに向けて縮径しつつ渦巻き状に形成されて、円錐底面56Bから円錐上面56Aまで延在される。
第1及び第2渦巻き面58,59は、円錐側面56Cと交差する面幅を段々に幅狭しつつ円錐底面56Bから円錐上面56Aまで延在される。
第1及び第2渦巻き面58,59は、円錐上面56Aにおいて、相互に対向して配置される。
【0045】
各ミストガイド56は、図12に示すように、円錐中心線fの方向にガイド高さGLを有する。ガイド高さGLは、ミスト絞り穴54のミスト穴長さMLより低く(短く)される。
各ミストガイド56は、図10に示すように、円錐底面56Bの最大底幅GHを有する。最大底幅GHは、ミスト絞り穴54のミスト穴直径dMより幅狭である。
【0046】
各ミストガイド56(ミストコア)は、図10乃至図12に示すように、ガイドリング55に固定されて、ガイドリング55と一体に形成される。各ミストガイド56は、ガイドリング55の中心円CL上に配置される。各ミストガイド56は、円錐中心線f(ガイド中心線)をガイドリング55の中心円CL上に位置して配置される。各ミストガイド56は、ガイドリング55の円周方向(周方向)において、各ミストガイド56の間にガイド角度(各ミスト絞り穴53の穴角度と同一)を隔てて、各ガイド突起57の間に配置される。各ミストガイド56は、円錐底面56Bにおいて、第1及び第2渦巻き面58,59の面端58A,59Aをガイドリング55の外周面55A及び内周面55Bに位置(一致)して配置される。第1渦巻き面58の面端58Aは、ガイドリング55の外周面55Aに位置(一致)され、第2渦巻き面59の端面59Aは、ガイドリング55の内周面55Bに位置(一致)される。
【0047】
各ミストガイド56は、図10乃至図12に示すように、円錐底面56Bをガイドリング55上(一方の円環状平面55C)に当接して、ガイドリング55に一体に固定(形成)される。各ミストガイド56の円錐底面56Bは、図12に示すように、ガイドリング55のリング中心線kと直交する方向において、ガイドリング55の外周面55A及び内周面55Bから突出してガイドリング55に固定される。
これにより、各ミストガイド56は、円錐底面56Bをガイドリング55の一方の円環状平面55Cに連続して、ガイドリング55の一方の円環状平面55Cからリング中心線kの方向に突出される。各ミストガイド56は、ガイドリング55の一方の円環状平面55Cに立設される。
ガイドリング55、各ミストガイド56及び各ガイド突起57は、合成樹脂で一体に形成して構成される。
【0048】
ノズル体33は、図5図13及び図14に示すように、ノズル外側円筒部60、ノズル板61、ノズル内側円筒部62、及び複数のノズル絞り穴63(ノズル体33側の絞り穴)を有する。
【0049】
ノズル外側円筒部60は、合成樹脂で円筒状に形成される。ノズル外側円筒部60は、ガイド内側円筒部47の内側大径穴部47Dと略同一の外直径(外周直径)を有する。
【0050】
ノズル板61は、合成樹脂で環状板(円環状板)に形成される。ノズル板61は、図13及び図14に示すように、板裏面61Bをノズル外側円筒部60の一方の筒端60A(一方のガイド筒端)に当接して、ノズル外側円筒部60に配置される。ノズル板61は、ノズル外側円筒部60と一体に形成される。ノズル板61は、ノズル外側円筒部60と同心[ノズル体33(ノズル外側円筒部60)の筒中心線a(ノズル筒中心線)と同心]に配置される。ノズル板61は、ノズル外側円筒部60の一方の筒端60Aにおいて、ノズル外側円筒部60の外周側(ノズル外側円筒部60の一部)を閉塞する。ノズル板61は、ノズル外側円筒部60の他方の筒端60B側(他方のノズル外側筒端側)に凹むノズル段部64を有して、ノズル外側円筒部60の外周面に連続される。
【0051】
ノズル内側円筒部62は、合成樹脂で円筒状に形成される。ノズル内側円筒部62は、図13及び図14に示すように、一方の筒端62A(一方のノズル内側筒端)を閉塞する閉塞板65を有する。ノズル内側円筒部62は、ノズル板61(ノズル外側円筒部60)と同心(ノズル体33の筒中心線aと同心)に配置される。ノズル内側円筒部62は、他方の筒端63B側(他方のノズル内側筒端側)をノズル板61の内周面に当接して、ノズル板61と一体に形成される。
これにより、ノズル内側円筒部62の内部は、ノズル板61の内周面(円環状板の内周面)を通して、ノズル外側円筒部60内に連通される。
ノズル内側円筒部62は、ノズル体33(ノズル外側円筒部60)の筒中心線aの方向Aにおいて、ノズル板61の板表面61Aから突出して配置される。
ノズル内側円筒部62は、ノズル外側円筒部60との間にノズル板61を配置する。
【0052】
各ノズル絞り穴63(絞り穴)は、図13及び図14に示すように、ノズル板61に形成される。各ノズル絞り穴63は、ノズル体33(ノズル外側円筒部60)の筒中心線a(ノズル外側筒中心線)の方向において、ノズル板61を貫通してノズル板61の板表面61A及び板裏面61Bに開口される。
各ノズル絞り穴63は、ノズル体33(ノズル外側円筒部60)の筒中心線aを中心として、ノズル外側円筒部60及びノズル内側円筒部62の間のノズル板61に位置する異なる直径の円CP,CQ(外側円CP、内側円CQ)上に配置される。各ノズル絞り穴63は、ノズル体33(ノズル外側円筒部60)の円周方向(周方向)において、各ノズル絞り穴63の間に絞り穴角度を隔てて配置される。
【0053】
整流リング体34は、図5図15及び図16に示すように、整流内側円筒部66、整流外側円筒部67、整流ノズル板68、及び複数(例えば、24個)の整流絞り穴69を有する。
【0054】
整流内側円筒部66及び整流外側円筒部67は、合成樹脂で円筒状に形成される。整流内側円筒部66は、図15及び図16に示すように、整流外側円筒部67の内側に配置される。
【0055】
整流外側円筒部67は、図15及び図16に示すように、整流内側円筒部66と同心[整流リング体34(整流内側円筒部66)の筒中心線a(整流内側筒中心線)と同心]に配置される。
整流外側円筒部67は、一方の筒端67A(一方の整流外側筒端)を整流内側円筒部66の一方の筒端66A(一方の整流内側筒端)に連続して配置される。整流外側円筒部67は、整流内側円筒部66の一方の筒端66A(一方の整流内側筒端)から整流段部70を有して拡径されて、整流内側円筒部66と一体に形成される。
【0056】
整流ノズル板68は、合成樹脂で円環状に形成される。整流ノズル板68(円環状ノズル板)は、図15及び図16に示すように、整流内側円筒部66と同心に配置される。整流ノズル板68は、板裏面68Bを整流内側円筒部66の一方の筒端66Aに向けて、及び板表面68Aを整流内側円筒部66の他方の筒端66B(他方の整流内側筒端)に向けて、整流内側円筒部66の内側に配置される。
整流ノズル板68は、整流リング体34(整流内側円筒部66)の筒中心線a(整流内側筒中心線)の方向Aにおいて、整流内側円筒部66の他方の筒端66B及び整流ノズル板68の板表面68Aの間に整流間隔δを隔てて、整流内側円筒部66の一方の筒端66A側(整流外側円筒部67側)に配置される。整流ノズル板68は、整流内側円筒部66の内周面側(整流内側円筒部66の一部)を閉塞して、整流内側円筒部66と一体に形成される。
【0057】
各整流絞り穴69は、図15及び図16に示すように、整流ノズル板68に形成される。各整流絞り穴69は、整流リング体34(整流内側円筒部66)の筒中心線aを中心として、整流ノズル板68に位置する円CR上に配置される。各整流絞り穴69は、整流内側円筒部66の円周方向(周方向)において、各整流絞り穴69の間に絞り穴角度を隔てて配置される。
各整流絞り穴69は、整流リング体34(整流内側円筒部66)の筒中心線aの方向Aにおいて、整流ノズル板68を貫通して、整流ノズル板68の板表面68A及び板裏面68Bに開口される。
これにより、各整流絞り穴69は、整流内側円筒部66内の他方の筒端66B側、及び整流外側円筒部67内に連通される。
【0058】
噴射器Yは、図17乃至図19に示すように、散霧リング体31(ガイド外側円筒部45、散霧ノズル板46、ガイド内側円筒部47及びシールリング49)を連結リング体30内に組込んで、及びミストノズル体32(ガイドリング55及び各ミストガイド56)、ノズル体33(ノズル外側円筒部60、ノズル板61及びノズル内側円筒部62)、及び整流リング体34(整流内側円筒部66)を散霧リング体31内に組込んで構成される。
【0059】
散霧リング体31は、図17(b)、図18及び図19に示すように、連結筒本体36内に挿入されて、連結リング体30内に組込まれる。散霧リング体31(ガイド外側円筒部45、散霧ノズル板46、ガイド内側円筒部47及びシールリング49)は、連結リング体30(連結筒本体36)と同心に配置される。
【0060】
散霧リング体31は、図18及び図19に示すように、散霧ノズル板46の板表面46A及びガイド内側円筒部47の他方の筒端47Bを連結筒本体36の一方の筒端36Aに向けて、ガイド外側円筒部45、散霧ノズル板46、ガイド内側円筒部47及びシールリング49を、連結筒本体36の他方の筒端36Bから連結筒本体36内に挿入して配置される。
【0061】
散霧リング体31において、ガイド外側円筒部45は、図18及び図19に示すように、連結筒本体36(連結大径穴部38B)との間に間隔(隙間)を隔てて連結筒本体36(連結大径穴部39B)内に挿入(配置)される。
【0062】
散霧リング体31において、散霧ノズル板46は、図18及び図19に示すように、フランジ部51を連結筒本体36(連結中径穴部38C)の内周面に密接しつつ、フランジ部51を第1連結段部40に当接して、連結小径穴部38A内、及び連結中径穴部38C内(連結筒本体36内)に挿入(配置)される。
散霧ノズル板46は、各ノズル絞り穴53(ミストノズル体32)の外側(フランジ部51及び各ノズル絞り穴53の間)において、板表面46Aを流出案内リング37の他方の筒端37Aに密接して、連結筒本体36内に挿入(配置)される。
【0063】
散霧リング体31において、ガイド内側円筒部47は、図18に示すように、流出案内リング37の内周面との間に間隔を隔てて、流出案内リング37及び連結筒本体36内(連結小径穴部38A)に挿入(突出/配置)される。
【0064】
散霧リング体31を連結リング体30に組込むと、ガイド内側円筒部47内(内側小径穴部47C及び内側大径穴部47D)は、図18に示すように、他方の筒端47Bから流出案内リング37内(連結筒本体36内)に連通される。
散霧リング体31を連結リング体30に組込むと、各空気流入穴48は、図18及び図19に示すように、流出案内リング37内(連結筒本体36内)に連通される。
散霧リング体31を連結リング体30に組込むと、各ノズル絞り穴53(ミストノズル体32)は、図18及び図19に示すように、流出案内リング37内(連結筒本体36内)に連通される。各ミスト絞り穴54(ミストノズル体32)は、各ノズル絞り穴53を通して流出案内リング37内(連結筒本体36内)に連通される。
【0065】
ガイドリング55及び各ミストガイド56(ミストノズル体32)は、図17(a)、図18及び図19に示すように、環状流通空間γ(ガイド外側円筒部45及びガイド内側円筒部47の間)に挿入されて、散霧リング体31内に組込まれる。
ガイドリング55は、ガイド内側円筒部47と同心に配置される。ガイドリング55は、各ミストガイド56の円錐上面56Aを散霧ノズル板46(各ミスト絞り穴54)に向けて、一方の筒端47Aからガイド内側円筒部47に外嵌されて、環状流通空間γに配置される。ガイドリング55は、各ミストガイド56を各ミスト絞り穴54内に挿入して、環状流通空間γ内に配置される。ガイドリング55は、各ガイド突起57を散霧ノズル板46の板裏面46Bに当接して、環状流通空間γ内に配置される。
【0066】
各ミストガイド56は、図18及び図19に示すように、円錐上面56Aから各ミスト絞り穴54内に挿入される。各ミストガイド56は、円錐中心線kを各ミスト絞り穴54(各ノズル絞り穴53)の穴中心線mに一致して、各ミスト絞り穴54内に配置される。各ミストガイド56は、円錐側面56C及び各ミスト絞り穴54の円錐内周面54Aの間に隙間を隔てて、円錐上面56Aから各ミスト絞り穴54内に挿入される。各ミストガイド56は、円錐底面56B側(円錐底面56B側の円錐側面56C)を各ミスト絞り穴54の円錐内周面54Aに当接して、各ミスト絞り穴54内に装着される。
これにより、各ミストガイド56は、第1及び第2渦巻き面58,59、各ミスト絞り穴54の円錐内周面54A、及び円錐側面56Cの間に、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路ε1,ε2を形成して、各ミスト絞り穴54内に装着される。
各ミストガイド56及び各ミスト絞り穴54は、第1及び第2渦巻き面58,59に沿って渦巻き状(螺旋状)の第1及び第2ミスト流路ε1,ε2を形成する。
【0067】
第1及び第2ミスト流路ε1,ε2は、図19に示すように、第1及び第2渦巻き面58,59、ミスト絞り穴54の円錐内周面54A、及びミストガイド56の円錐側面56Cの間に渦巻き状に形成される。第1及び第2ミスト流路ε1,ε2は、散霧リング体31の筒中心線aの方向Aにおいて、ミストガイド56の円錐底面56Bから円錐上面56Aに向けて段々に断面積(第1及び第2渦巻き面58,59と直交する第1及び第2ミスト流路ε1,ε2の断面積)を減少しつつ渦巻き状に延在されて、各ミスト絞り穴54内及び環状流通空間γ(散霧ノズル板46の板裏面46B)に開口される。
【0068】
ガイドリング55及び各ガイド突起57は、図19に示すように、各ミストガイド56の各ミスト絞り穴54内への挿入に伴って、環状流路空間γから散霧ノズル板46の板裏面46Bに当接される。
【0069】
ノズル体33は、図17及び図18に示すように、ガイド内側円筒部47内に挿入されて、散霧リング体31内に組込まれる。ノズル体33(ノズル外側円筒部60、ノズル板61及びノズル内側円筒部62)は、ガイド内側円筒部47と同心に配置される。
ノズル体33は、ノズル内側円筒部62の一方の筒端62A(閉塞板65)をガイド内側円筒部47の他方の筒端47Bに向けて、ノズル外側円筒部60、ノズル板61及びノズル内側円筒部62をガイド外側円筒部45の一方の筒端45Aから散霧リング体31内に挿入(配置)される。
【0070】
ノズル体33において、ノズル外側円筒部60は、図18に示すように、ガイド内側円筒部47の内周面(内側大径穴部47D)に密接しつつ、ノズル段部64を内側段部52に当接して、内側大径穴部47D内(ガイド内側円筒部47内)に挿入(配置)される。
【0071】
ノズル体33において、ノズル板61は、図18に示すように、ガイド内側円筒部47の内周面(内側小径穴部47C)に当接しつつ、内側段部52及び各空気流入穴48の間の内側小径穴部47C内(ガイド内側円筒部47内)に挿入(配置)される。
ノズル板61は、ノズル段部64及び内側段部52との当接によって、内側段部52及び各空気流入穴48との間に位置決めされて、内側小径穴部47C内(ガイド内側円筒部47内)に配置される。
【0072】
ノズル体33において、ノズル内側円筒部62は、図18に示すように、内側大径穴部47Dを通して内側小径穴部47C内(ガイド内側円筒部47内)に挿入(配置)される。ノズル内側円筒部62は、ガイド内側円筒部47と同心に配置される。
ノズル内側円筒部62は、ガイド内側円筒部47の内周面との間に流出間隔を隔てて、一方の筒端62Aからガイド内側円筒部47内に挿入される。ノズル内側円筒部62は、一方の筒端62A(閉塞板65)をガイド内側円筒部47内(内側小径穴部47C)から流出案内リング37内に突出して配置される。
これにより、ノズル内側円筒部62及びガイド内側円筒部47は、ノズル内側円筒部62の外周面及びガイド内側円筒部47(内側小径穴部47C)の内周面との間に環状流出路τ(環状流出空間)を形成する。
環状流出路τは、散霧リング体31(ノズル体33)の筒中心線aの方向Aにおいて、ノズル板61(板表面61A)及びガイド内側円筒部47の他方の筒端47Bの間に形成されて、流出案内リング37内に連通される。
【0073】
ノズル体33を散霧リング体31に組込むと、各ノズル絞り穴63(ノズル体33)は、図18及び図19に示すように、散霧リング体31の筒中心線aと平行に配置されて、環状流出路τ(環状流出空間)に連通され、及び内側大径穴部47D(ガイド内側円筒部47の一方の筒端47A側)に連通される。
ノズル体33を散霧リング体31に組込むと、各空気流入穴48(散霧リング体31)は、図18及び図19に示すように、各ノズル絞り穴63(ノズル板61の板表面61A)に隣接して、ガイド内側円筒部47の他方の筒端47B及びノズル板61(板表面61A)の間に配置される。各空気流入穴48は、ガイド内側円筒部47の他方の筒端47B及びノズル板61(板表面61A)の間において、環状流出路τ(環状流出空間)に連通される。各空気流入穴48は、流出案内リング37内(大気)に連通される。
【0074】
整流リング体34は、図17乃至図19に示すように、整流内側円筒部66及び整流ノズル板68をガイド外側円筒部45及びガイド内側円筒部47の間(環状流通空間γ)に挿入して、散霧リング体31に組込まれる。整流リング体34は、散霧リング体31と同心に配置される。
整流リング体34は、整流内側円筒部66の他方の筒端66Bを環状流通空間γ内のガイドリング55に向けて、整流内側円筒部66及び整流ノズル板68を環状流通空間γに挿入して配置される。
【0075】
整流リング体34において、整流内側円筒部66は、図18及び図19に示すように、ガイド内側円筒部47の外周面との間に環状の外側流路λ1(内側流出空間)を隔てて、ガイド外側円筒部45内に挿入される。整流内側円筒部66は、ガイド外側円筒部45の内周面に密接しつつ、他方の筒端66Bを各ガイド突起57(ミストノズル体32)に当接して、環状流出路γ内に挿入される。
整流内側円筒部66は、整流段部70をガイド外側円筒部45の一方の筒端45Aに当接して、ガイド外側円筒部45及びガイド内側円筒部47の間に配置される。
【0076】
整流リング体34において、整流ノズル板68は、図18及び図19に示すように、整流ノズル板68の内周面68aにガイド内側円筒部47を挿入して、環状流出路γ内に挿入される。整流ノズル板68は、ガイド内側円筒部47の一方の筒端47Aからガイド内側円筒部47に外嵌されて、整流ノズル板68の内周面68aをガイド内側円筒部47の外周面に密接して配置される。
【0077】
ノズル体33を散霧リング体31に組込むと、整流外側円筒部67は、図18及び図19に示すように、散霧リング体31の筒中心線aの方向Aにおいて、ガイド外側円筒部45の一方の筒端45Aに連続して延在される。
ノズル体33を散霧リング体31に組込むと、各整流絞り穴69は、散霧リング体31の筒中心線aに平行して配置されて、外側流路λ1に連通される。
ノズル体33を散霧リング体31に組込むと、各ミストガイド56は、図18及び図19に示すように、ガイドリング55に当接する整流内側円筒部66によって、各ミスト絞り穴54から抜止めされる。
【0078】
弁切替操作体2は、図5図20乃至図25に示すように、ノズル切替レバー72、弁体ガイド73(弁体ガイド体/弁体ガイド部材)、及びコイルバネ74を備える。
【0079】
ノズル切替レバー72は、図20に示すように、レバー軸本体76、レバー案内板77及びレバー操作突起78を有する。
【0080】
レバー軸本体76は、合成樹脂で軸状に形成される。レバー軸本体76は、図20に示すように、例えば、断面四角形に形成されて、レバー軸本体76の軸中心線gと直交する軸厚さ方向Jに軸表平面76C及び軸裏平面76Dを有する。
レバー軸本体76は、傾斜突起部79、レバー円筒部80及び一対の連結突起81,82を有する。
【0081】
傾斜突起部79は、図20に示すように、レバー軸本体76の一方の軸端76A側に配置されて、レバー軸本体76と一体に形成される。傾斜突起部79は、一方の軸端76Aに向けて傾斜しつつ、レバー軸本体76の軸表平面76C(軸前平面)から突出して形成される。
【0082】
レバー円筒部80は、合成樹脂で円筒状に形成される。レバー円筒部80は、図20に示すように、レバー軸本体76の他方の軸端76Bに連続して配置されて、レバー軸本体76と一体に形成される。レバー円筒部80は、レバー筒中心線iを軸厚さ方向Jに向けて配置される。
【0083】
各連結突起81,82は、合成樹脂で形成される。各連結突起81,82は、図20に示すように、レバー円筒部80内に配置されて、レバー円筒部80と一体に形成される。各連結突起81,82は、レバー円筒部80の内周面からレバー筒中心線iに向けて突出される。
連結突起81は、図20に示すように、レバー円筒部80の円周方向(周方向)において、レバー軸本体76の軸中心線gに対してレバー突起角度θFを隔てて、軸中心線gの一方側に配置される。
連結突起82は、連結突起81に対して180度(180°)の角度を隔てて、連結突起81に対向して配置される。
【0084】
レバー案内板77は、合成樹脂で円弧状に形成される。レバー案内板77は、図20に示すように、レバー溝16の溝底面16Aに沿った円弧状に形成される。レバー案内板77は、レバー軸本体76の一方の軸端76Aに連続して配置され、レバー軸本体76と一体に形成される。レバー案内板77は、レバー軸本体76の軸中心線gから、軸中心線gの両側に同じ円弧長さを有して延在される。レバー案内板77は、レバー案内溝16の溝長さより短い円弧長さを有し、及びレバー案内溝16と略同一の板幅を有する。
【0085】
レバー操作突起78は、図20に示すように、合成樹脂で形成されて、レバー案内板77と一体に形成される。レバー操作突起78は、レバー軸本体76の軸中心線gの方向Gにおいて、レバー案内板77の円弧外周面77Aから突出される。
【0086】
弁体ガイド73は、合成樹脂で形成される。弁体ガイド73は、図21及び図22に示すように、弁体支持板83(弁体支持平板)、レバー連結軸84、複数(一対)のガイド溝85,86、バネ支持軸87、及び複数(一対)の弁体支持突起88,89を有する。
【0087】
弁体支持板83は、図21及び図22に示すように、合成樹脂で平板に形成され、円形平板90及び複数(一対)の平板片92,93を有する。
【0088】
円形平板90は、合成樹脂で円形状に形成されて、板厚さ方向Mに板表面90A及び板裏面90Bを有する。
【0089】
各平板片92,93(板片)は、図21及び図22に示すように、板厚さ方向Mに板表面92A,93A及び板裏面92B,93Bを有する。各平板片92,93は、円形平板90の円周方向において、各平板片92,93の間に180度(180°)の間隔を隔てて配置される。各平板片92,93は、板表面92A,93Aを円形平板90の板表面90Aと同一平面に配置して、円形平板90と一体に形成される。各平板片92,93は、円形平板90の外周(外周面)から円形平板90の径外方向に突出される。
【0090】
レバー連結軸84は、図21及び図22に示すように、合成樹脂で形成されて、円形平板90(弁体支持板83)と同心に配置される。レバー連結軸84は、一方の軸端を円形平板90の板裏面90Bに当接して、円形平板90と一体に形成される。レバー連結軸84は、円形平板90の板厚さ方向Mにおいて、円形平板90の板裏面90Bから突出して配置される。
【0091】
各ガイド溝85,86は、図21及び図22に示すように、レバー連結軸84に形成される。各ガイド溝85,86は、レバー連結軸84(円形平板90)の円周方向において、各ガイド溝85,86の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
一方のガイド溝85は、レバー連結軸84(円形平板90)の円周方向において、一方の平板片92に第1溝角度θpを隔て、及び他方の平板片93に第2溝角度θq(θq=180-θp)を隔てて、各平板片92,93の間に配置される。
他方のガイド溝86は、レバー連結軸84(円形平板90)の円周方向において、一方の平板片92に第2溝角度θqを隔て、及び他方の平板片93に第1溝角度θp(θp=180-θq)を隔てて、各平板片92,93の間に配置される。
【0092】
各ガイド溝85,86は、図21及び図22に示すように、レバー連結軸84の軸中心線の方向(円形平板90の板厚さ方向M)において、レバー連結軸84の両軸端の間に延在して、レバー連結軸84に形成される。各ガイド溝85,86は、レバー連結軸84の径内方向に溝深さを有して、レバー連結軸84の外周(外周面)に開口され、及びレバー連結軸84の他方の軸端84Bに開口される。
【0093】
バネ支持軸87は、図21及び図22に示すように、円形平板90(レバー連結軸84)と同心に配置される。バネ支持軸87は、一方の軸端を円形平板90の板表面90Aに当接して、円形平板90と一体に形成される。バネ支持軸87は、円形平板90の板厚さ方向Mにおいて、円形平板90の板表面90Aからレバー連結軸84と反対側に突出して配置される。
【0094】
各弁体支持突起88,89は、合成樹脂で形成される。各弁体支持突起88,89は、図21及び図22に示すように、円形平板90の円周方向において、各弁体支持突起88,89の間に180度(180°)の角度を隔てて各平板片92,93の間に配置される。
一方の弁体支持突起88は、一方の平板片92の板表面92Aに配置されて、平板片92と一体に形成される。弁体支持突起88は、円形平板90の板中心線を中心として、平板片92に位置する円CS上に配置される。弁体支持突起88は、円形平板90の円周方向において、一方のガイド溝85に第1溝角度θpを隔て、及び他方のガイド溝86に第2溝角度θqを隔てて配置される。
他方の弁体支持突起89は、他方の平板片93の板表面93Aに配置されて、平板片93と一体に形成される。弁体支持突起88は、平板片93に位置する円CS上に配置される。弁体支持突起89は、円形平板90の円周方向において、一方のガイド溝85に第2溝角度θqを隔て、及び他方のガイド溝86に第1溝角度θpを隔てて配置される。
各弁体支持突起88,89は、円形平板90の板厚さ方向M(バネ支持軸87の軸心線の方向)において、各平板片92,93の板表面92A,93Aからバネ支持軸87と同方向(レバー連結軸84と反対側)に突出して配置される。
【0095】
弁切替操作体2(ノズル切替レバー72、弁体ガイド73及びコイルバネ74)は、図5図23乃至図25に示すように、ノズルヘッド本体1(レバー収納空間SP)に配置されて、ノズルヘッド本体1に組込まれる。
【0096】
ノズル切替レバー72は、5、図24及び図25に示すように、傾斜突起部79をノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aに向けて、及びレバー円筒部80の筒中心線をノズルヘッド本体1の筒中心線方向Aに向けて、レバー案内溝16からレバー収納空間SPに挿入(収納)される。
【0097】
ノズル切替レバー72は、図5図24及び図25に示すように、レバー円筒部80からレバー収納空間SPに挿入される。ノズル切替レバー72は、レバー円筒部80をレバー収納空間SPからレバー収納円筒部18に挿入(収納)して配置される。レバー円筒部80は、レバー収納円筒部18と同心にして、レバー収納円筒部18内に配置される。レバー円筒部80は、レバー円筒部80の外周(外周面)をレバー収納円筒部18の内周(内周面)に当接して、レバー収納円筒部18(ノズルヘッド本体1)に対して回転自在に配置される。
【0098】
ノズル切替レバー72は、図5に示すように、レバー収納空間SPにおいて、傾斜突起部79を傾斜面26に当接して、レバー収納壁17(ノズルヘッド本体1)に対して摺動自在に配置される。
【0099】
ノズル切替レバー72は、図5図23及び図24に示すように、レバー案内板77をレバー案内溝16に挿入(収納)して配置される。レバー案内板77は、レバー案内溝16内において、レバー案内板77の円弧内周面77Bを溝底面16A(円弧状の溝底面)に当接して、ノズルヘッド本体1に対して旋回自在(回転自在)に配置される。レバー操作突起78は、レバー案内溝16から突出して配置される。
【0100】
ノズル切替レバー72は(弁切替操作体2)は、図23及び図24に示すように、ノズルヘッド本体1内に組込まれると、手動操作によって、レバー円筒部80の筒中心線(ノズルヘッド本体1の筒中心線a)を中心として、ノズルヘッド本体1に対して回転されて、ミストノズル位置V1又はノズル位置V2に配置(位置)される。
レバー案内板77は、ノズルヘッド本体1の円周方向において、レバー案内溝16の溝底面16Aを摺動して、ミストノズル位置V1又はノズル位置V2に配置(位置)される。
ミストノズル位置V1は、図23に示すように、ノズルヘッド本体1の円周方向において、レバー案内板77の一方の円弧長さ端77aがレバー案内溝16の一方の溝長さ端16aに当接する位置である。ノズル位置V2は、図24に示すように、ノズルヘッド本体1の円周方向において、レバー案内板77の他方の円弧長さ端77bがレバー案内溝16の他方の溝長さ端16bに当接する位置である。
ノズル切替レバー72は、傾斜突起部79をレバー収納壁17の傾斜面26に摺動(摺接)しつつ、レバー収納壁17で支持されて、ミストノズル位置V1及びノズル位置V2の間を回転(旋回)する。
【0101】
弁切替操作体2において、弁体ガイド73は、図5及び図25に示すように、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aからノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に挿入(収納)される。弁体ガイド73は、レバー連結軸84をレバー収納円筒部18(レバー収納壁17)に向け、バネ支持軸87及び各弁体支持突起88,89をノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aに向けて、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)に配置される。
【0102】
弁体ガイド73は、図5及び図25に示すように、レバー連結軸84を大径流出穴23からレバー収納円筒部18内に挿入し、及びレバー収納円筒部18内のレバー円筒部80内に挿入して、ノズル切替レバー72に連結される。
弁体ガイド73は、図5に示すように、レバー連結軸84(外周面)及びレバー円筒部80(内周面)の間にシールリング94を挿入(配置)して、レバー連結軸84をレバー円筒部80に対して密閉(密封)する。
レバー連結軸84は、図5及び図25に示すように、レバー連結軸84の他方の軸端84からレバー収納円筒部18、及びレバー円筒部80の順に挿入(収納)される。レバー連結軸84は、各ガイド溝85,86内にレバー円筒部80(ノズル切替レバー72)の各連結突起81,82を圧入して、レバー円筒部80(ノズル切替レバー72)に連結される。レバー円筒部80(ノズル切替レバー72)は、各連結突起81,82を各ガイド溝85,86に圧入して、レバー連結軸84(弁体ガイド73)に連結される。
弁体ガイド73は、図25に示すように、レバー連結軸84をレバー円筒部80に連結すると、ノズル切替レバー72と共に、ミストノズル位置V1又はノズル位置V2に回転(旋回)される。
【0103】
弁体ガイド73は、図5に示すように、レバー連結軸84のレバー円筒部80(レバー収納円筒部18)への挿入に伴って、円形平板90の板裏面90Bをレバー収納円筒部18の一方の収納筒端18Aに回転自在に当接して、レバー収納壁17に間隔を隔てて配置される。
弁体ガイド73は、円形平板90、各平板片92,93及び大径流出穴23(内周面)の間に空間(間隔)を隔てて、ノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に配置される。
これにより、ノズルヘッド本体1において、小径流出穴24は、図25に示すように、大径流出穴23(内周面)及び弁体ガイド73(各平板片92,93)の間の空間を通して、一方の筒端1A側の大径流出穴23に連通される。
弁体ガイド73において、バネ支持軸87、及び各弁体支持突起88,89は、ノズルヘッド本体1の筒中心線方向Aにおいて、円形平板90及び各平板片92,93からノズルヘッド本体1の一方の筒端1A側に向けて突出されて、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)に配置される。
【0104】
コイルバネ74は、図5及び図25に示すように、円筒螺旋状に形成される。コイルバネ74は、コイル中心線をノズルヘッド本体1の筒中心線方向に向けて、ノズルヘッド本体1内に収納される。コイルバネ74は、大径流出穴23(内周面)に間隔(空間)を隔てて、一方の筒端1Aからノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に挿入(収納)される。
コイルバネ74は、一方のコイル端74A側をバネ支持軸87(弁体ガイド73)に外嵌して、一方のコイル端74Aを円形平板90の板表面90Aに当接する。弁ガ体イド73は、バネ支持軸87を一方のコイル端74Aからコイルバネ74の一方のコイル端74A側に圧入して、一方のコイル端74A側を支持する。
コイルバネ74は、一方のコイル端74A側をバネ支持軸87で支持して、弁体ガイド73からノズルヘッド本体1の一方の筒端1A側に突出される。
【0105】
ノズル切替弁3は、図5、及び図26乃至図34に示すように、切替弁体95(弁体)、及び切替弁座96(弁座)を備える。
【0106】
切替弁体95は、図26及び図27に示すように、円形の弁体平板(弁体板)97、複数(一対)の弁体筒部98,99、複数(一対)の第1液流出穴101,102、複数(一対)の第2液流出穴103,104、及びバネ取付軸105を有する。
【0107】
弁体平板97は、図26及び図27に示すように、合成樹脂で円形状に形成されて、板厚さ方向Nに板表面97A及び板裏面97Bを有する。
【0108】
各弁体筒部98,99は、合成樹脂で筒状に形成される。各弁体筒部98,99は、図26及び図27に示すように、各弁体筒部98,99の一方の筒端(一方の弁体筒端)を弁体平板97の板裏面97Bに当接して、弁体平板97と一体に形成される。各弁体筒部98,99は、弁体平板97の板中心線を中心として、弁体平板97に位置する円CS(弁体支持突起88,89を配置した円CSと同一半径の円)上に配置される。各弁体筒部98,99は、弁体平板97の円周方向において、各弁体筒部98,99の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。各弁体筒部98,99は、弁体平板97の板厚さ方向N(弁体平板97の板中心線の方向)において、弁体平板97の板裏面97Bから突出して配置される。
【0109】
各第1液流出穴101,102は、図26及び図27に示すように、弁体平板97に形成される。各第1液流出穴101,102は、弁体平板97の円周方向において、各第1液流出穴101,102の間に180度(180°)の角度を隔てて弁体平板97に配置される。各第1液流出穴101,102は、弁体平板97の板中心線を中心として、弁体平板97に位置する円CR(各整流絞り穴69を配置する円CRと同一半径の円)上に配置される。
一方の第1液流出穴101は、図27に示すように、弁体平板97の円周方向において、一方の弁体筒部98に第1穴角度θrを隔て、及び他方の弁体筒部99に第2穴角度θsを隔てて、各弁体筒部98,99の間に配置される。
他方の第1液流出穴102は、図27に示すように、弁体平板97の円周方向において、一方の弁体筒部98に第2穴角度θsを隔て、及び他方の弁体筒部99に第1穴角度θrを隔てて、各弁体筒部98,99の間に配置される。
各第1液流出穴101,102は、図26及び図27に示すように、弁体平板97の板厚さ方向Nにおいて、弁体平板97を貫通して、弁体平板97の板表面97A及び板裏面97Bに開口される。
【0110】
各第2液流出穴103,104は、図26及び図27に示すように、弁体平板97に形成される。各第2液流出穴103,104は、図27に示すように、弁体平板97の円周方向において、各第2液流出穴103,104の間に180度(180°)の角度を隔てて各第1液流出穴101,102の間に配置される。各第2液流出穴103,104は、弁体平板97の板中心線を中心として、弁体平板97に位置する円CP(各ノズル絞り穴63を配置する円CPと同一半径の円)上に配置される。各第2液流出穴103,104は、各第1液流出穴101,102の内側(弁体平板97の板中心線側)に配置される。
一方の第2液流出穴103は、図27に示すように、弁体平板97の円周方向において、各弁体筒部98,99に90度(90°)の角度を隔てて、一方の第1液流出穴101及び他方の弁体筒部99の間に配置される。
他方の第2液流出穴104は、図27に示すように、弁体平板97の円周方向において、各弁体筒部98,99に90度(90°)の角度を隔てて、他方の第1液流出穴102及び一方の弁体筒部98の間に配置される。
各第2液流出穴103,104は、図26及び図27に示すように、弁体平板97の板厚さ方向Nにおいて、弁体平板97を貫通して、弁体平板97の板表面97A及び板裏面97Bに開口される。
【0111】
バネ取付軸105は、図26及び図27に示すように、合成樹脂で形成されて、弁体平板97と同心に配置される。バネ取付軸105は、一方の軸端を弁体平板97の板裏面97Bに当接して、弁体平板97と一体に形成される。バネ取付軸105は、各弁体筒部98,99に間隔を隔てて、各弁体筒部98,99の間に配置される。バネ取付軸105は、各第1液流出穴101,102に間隔を隔てて、各第1液流出穴101,102の間に配置される。バネ取付軸105は、各第2液流出穴103,104の間に間隔を隔てて、各第2液流出穴103,104の間に配置される。
バネ取付軸105は、弁体平板97の板厚さ方向Nにおいて、弁体平板97の板裏面97Bから各弁体筒部98,99と同一方向に突出して配置される。
【0112】
切替弁座96は、図28乃至図31に示すように、弁座外側円筒部111、円形の閉鎖板112、弁座内側円筒部113、複数(一対)の第1液流入穴114,115、複数(一対)の第2液流入穴116,117、複数の弁座固定溝118,119,120,121、円形の弁座平板122、複数(一対)の第1液導入穴123,124、複数(一対)の第2液導入穴125,126、及びシールリング127,128を有する。
【0113】
弁座外側円筒部111は、合成樹脂で円筒状に形成される。
【0114】
閉鎖板112は、合成樹脂で円形状(円形平板)に形成される。閉鎖板112は、図28乃至図31に示すように、板厚さ方向GPに板表面112A及び板裏面112Bを有して、弁座外側円筒部111と同心に配置される。閉鎖板112は、閉鎖板112の板裏面112Bを弁座外側円筒部111の一方の筒端(外側筒端)に当接して、弁座外側円筒部111の一方の筒端を閉鎖(閉塞)する。閉鎖板112は、弁座外側円筒部111と一体に形成される。
【0115】
弁座内側円筒部113は、合成樹脂で円筒状に形成される。弁座内側円筒部113は、図28乃至図31に示すように、弁座外側円筒部111と同心に配置される。弁座内側円筒部113は、弁座外側円筒部111の内側に配置される。
弁座内側円筒部113は、弁座内側円筒部113の一方の筒端(一方の内側筒端)を閉鎖板112の板表面112Aに当接して、閉鎖板112と一体に形成される。弁座内側円筒部113は、閉鎖板112の板厚さ方向GP(弁座外側円筒部11の筒中心線の方向)において、閉鎖板112の板裏面112Bから弁座外側円筒部111と反対側に延在して配置される。
【0116】
各第1液流入穴114,115は、図28図29及び図31に示すように、閉鎖板112に形成される。各第1液流入穴114,115は、閉鎖板112(弁座内側円筒部113)の円周方向において、各第1液流入穴114,115の間に180度(180°)の角度を隔てて閉鎖板112に配置される。各第1液流入穴114,115は、図29に示すように、閉鎖板112の板中心線(弁座内側円筒部113の筒中心線)を中心として、閉鎖板112に位置する円CR(各整流絞り穴69を配置する円CRと同一半径の円)上に配置される。各第1液流入穴114,115は、弁座外側円筒部111及び弁座内側円筒部113の間の閉鎖板112に配置される。
各第1液流入穴114,115は、閉鎖板112の板厚さ方向GP(弁座内側円筒部113の筒中心線の方向)において、閉鎖板112を貫通して、閉鎖板112の板表面112A及び板裏面112Bに開口される。各第1液流入穴114,115は、弁座外側円筒部111及び弁座内側円筒部113の間において、閉鎖板112を貫通して、弁座外側円筒部111内に連通される。
【0117】
各第2液流入穴116,117は、図28図29及び図31に示すように、閉鎖板112に形成される。各第2液流入穴116,117は、閉鎖板112(弁座内側円筒部113)の円周方向において、各第2液流入穴116,117の間に180度(180°)の角度を隔てて、各第1液流入穴114,115の間に配置される。各第2液流入穴116,117は、閉鎖板112の円周方向において、各第1液流入穴114,115に90度(90°)の角度を隔てて、各第1液流入穴114,115の間に配置される。各第2液流入穴116,117は、弁座内側円筒部113の内側に配置される。
各第2液流入穴116,117は、閉鎖板112の板中心線(弁座内側円筒部113の筒中心線)を中心として、閉鎖板112に位置する円CP(各ノズル絞り穴63を配置する円CPと同一半径の円)上に配置される。
各第2液流入穴116,117は、図29に示すように、閉鎖板112の板厚さ方向(弁座内側円筒部113の筒中心線の方向)において、閉鎖板112を貫通して、閉鎖板112の板表面112A及び板裏面112Bに開口される。各第2液流入穴116,117は、弁座内側円筒部113の内側において、閉鎖板112を貫通して、弁座内側円筒部113内に連通される。
【0118】
各弁座固定溝118~121は、図28乃至図30に示すように、弁座外側円筒部111に形成される。
【0119】
弁座固定溝118(第1弁座固定溝)は、図29に示すように、弁座外側円筒部111の円周方向(周方向)において、一方の第1液流入穴114に固定溝角度θA(第1固定溝角度)を隔てて配置される。固定溝角度θAは、ヘッド突起角度θA(第1ヘッド突起角度θA)と同一各緯度である。弁座固定溝118は、一方の第1液流入穴114の一方側において、一方の第1液流入穴114に固定溝角度θAを隔てて配置される。
弁座固定溝119(第2弁座固定溝)は、図29及び図30に示すように、弁座外側円筒部111の円周方向において、一方の第1液流入穴114に固定溝角度θAを隔てて配置される。弁座固定溝119は、一方の第1液流入穴114の他方側(弁座固定溝118と反対側)において、一方の第1液流入穴114に固定溝角度θAを隔てて配置される。
各弁座固定溝118,119は、弁座外側円筒部111の円周方向において、各弁座固定溝118,119の間に一方の第1液流入穴114を位置して、各弁座固定溝118,119の間に固定溝角度θAの2倍の角度(第2固定溝角度)を隔てて配置される。
【0120】
弁座固定溝120(第3弁座固定溝)は、図29及び図30に示すように、弁座外側円筒部111の円周方向において、弁座固定溝118(第1弁座固定溝)に固定溝角度θC(第3固定溝角度)を隔てて、弁座固定溝119(第2弁座固定溝)に対向して配置される。固定溝角度θCは、ヘッド突起角度θCと同一角度である。弁座固定溝120は、弁座外側円筒部111の円周方向において、弁座固定溝119(第2弁座固定溝)との間に弁座固定溝118を位置して、弁座固定溝119に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
これにより、弁座固定溝120は、他方の第1液流出穴115の一方側(弁座固定溝118側)において、他方の第1液流出穴115に固定溝角度θAを隔てて配置される。
【0121】
弁座固定溝121(第4弁座固定溝)は、図29及び図30に示すように、弁座外側円筒部111の円周方向において、各弁座固定溝119,120(第2及び第3弁座固定溝)の間に配置される。弁座固定溝121は、弁座外側円筒部111の円周方向において、弁座固定溝119(第2弁座固定溝)に固定溝角度θCを隔てて、弁座固定溝118(第1弁座固定溝)に対向して配置される。弁座固定溝121は、弁座外側円筒部111の円周方向において、弁座固定溝118(第1弁座固定溝)との間に弁座固定溝120(第1弁座固定溝)を位置して、弁座固定溝118に180度(180°)の角度を隔てて配置される。弁座固定溝121は、弁座外側円筒部111の円周方向において、弁座固定溝120(第3弁座固定溝)との間に他方の第1液流入穴115を位置して配置される。
これにより、弁座固定溝121は、他方の第1液流入穴115の他方側(弁座固定溝119側)において、他方の第1液流入穴115に固定溝角度θA(第1固定溝角度)を隔てて配置される。
【0122】
各弁座固定溝118~121は、図28乃至図30に示すように、弁座外側円筒部111の筒中心線の方向(閉鎖板の板厚さ方向GP)におて、弁座外側円筒部111の他方の筒端111B(外側筒端)及び閉鎖板112の間に延在されて、弁座外側円筒部111の他方の筒端111Bに開口される。各弁座固定溝118~121は、弁座外側円筒部111の円周方向に溝幅を有して、弁座外側円筒部111の外周(外周面)及び内周(内周面)に開口される。
【0123】
弁座平板122は、合成ゴム等の弾性材で円形状(円形平板)に形成される。弁座平板122は、図28図30及び図31に示すように、板厚さ方向に板表面122A及び板裏面122Bを有する。弁座平板122は、各第1液導入穴123,124、及び各第2液導入穴125,126を有する。
【0124】
各第1液導入穴123,124は、図28図30及び図31に示すように、弁座平板122に形成される。各第1液導入穴123,124は、弁座平板122の円周方向(周方向)において、各第1液導入穴123,124の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。各第1液導入穴123,124は、弁座平板122の板中心線を中心として、弁座平板122に位置する円CR(各整流絞り穴69を配置する円CRと同一半径の円)上に配置される。
各第1液導入穴123,124は、弁座平板122の板厚さ方向において、弁座平板122を貫通して、弁座平板122の板表面122A及び板裏面122Bに開口される。
【0125】
各第2液導入穴125,126は、図28図30及び図31に示すように、弁座平板122に形成される。各第2液導入穴125,126は、弁座平板122の円周方向において、各第2液導入穴125,126の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。各第2液導入穴125,126は、弁座平板122の円周方向において、各第1液導入穴123,124に90度(90°)の角度を隔てて、各第1液導入穴123,124の間に配置される。各第2液導入穴125,126は、各第1液導入穴123,124の内側に配置される。
各第2液導入穴125,126は、弁座平板122の板中心線を中心として、弁座平板122に位置する円CP(各ノズル絞り穴63を配置する外側円CPと同一半径の円)上に配置される。
各第2液導入穴125,126は、弁座平板122の板厚さ方向において、弁座平板122を貫通して、弁座平板122の板表面122A及び板裏面122Bに開口される。
【0126】
弁座平板122は、図30及び図31に示すように、弁座外側円筒部111と同心に配置されて、弁座外側円筒部111内に挿入(収納)される。弁座平板122は、弁座平板122の板裏面122Bを閉鎖板112に向けて、弁座外側円筒部111の他方の筒端111Bから弁座外側円筒部111内に挿入される。弁座平板122は、弁座平板122の板外周(板外周面)を弁座外側円筒部111の内周(内周面)に密接して、弁座外側円筒部111内に挿入される。
弁座平板122は、各第1液導入穴123,124を各第1液流入穴114,115に対向し、及び各第2液導入穴125,126を各第2液流入穴116,117に対向して、弁座外側円筒部111に取付けられる。弁座平板122は、弁座外側円筒部111内において、弁座平板122の板裏面122Bを閉鎖板112の板裏面112Bに密接して、弁座外側円筒部111に固定される。
これにより、各第1液導入穴123,124は、各第1液流入穴114,115に連通され、及び各第2液導入穴125,126は、各第2液流入穴116,117に連通される。
弁座平板122の板表面122Aには、グリース等の潤滑剤が塗布されている。
【0127】
シールリング127は、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。シールリング127は、図31に示すように、弁座外側円筒部111に外嵌される。シールリング127は、弁座外側円筒部111の外周(外周面)に密接して、弁座外側円筒部111に装着される。
【0128】
シールリング128は、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。シールリング128は、図31に示すように、閉鎖板112に外嵌される。シールリング128は、閉鎖板112の外周(外周面)に密接して、閉鎖板112に装着される。
【0129】
ノズル切替弁3(切替弁体95、及び切替弁座96)は、図5、及び図32乃至図34に示すように、ノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に配置されて、ノズルヘッド本体1に組込まれる。
ノズル切替弁3は、ノズルヘッド本体1に配置された弁切替操作体2(弁体ガイド73)及びノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aの間において、ノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に配置される。
【0130】
切替弁体95は、図5及び図32に示すように、弁体筒部98,99及びバネ取付軸105を、ノズルヘッド本体1内の弁体ガイド73及びコイルバネ74に向けて、一方の筒端1Aからノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に挿入(収納)される。切替弁体95は、弁体平板97の板外周(板外周面)及び大径流出穴23の穴内周(穴内周面)の間に間隔を隔てて、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)に挿入される。切替弁体95は、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)において、弁体ガイド73(ノズルヘッド本体1)と同心に配置される。
【0131】
切替弁体95は、図5及び図32に示すように、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)において、バネ取付軸105を他方のコイル端74Bからコイルバネ74の他方のコイル端74B側に圧入して、コイルバネ74の他方のコイル端74Bを弁体平板97の板裏面97Bに当接する。
これにより、コイルバネ74は、切替弁体95及び弁体ガイド73の間に架設されて、各コイル端74A,74Bを弁体平板97の板裏面97B及び円形平板90の板表面90Aに当接して配置される。
【0132】
切替弁体95は、図5及び図32に示すように、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)において、コイルバネ74を弁体ガイド73側(円形平板90側)に圧縮しつつ、各弁体筒部98,99内に各弁体支持突起88,89を圧入して、各弁体筒部98,99(切替弁体95)を各弁体支持突起88,89(弁体ガイド73)に連結する。
弁体ガイド73において、各弁体支持突起88,89は、各弁体筒部98,99内に圧入されて、切替弁体95(弁体平板97)を支持する。
【0133】
切替弁体95は、図32に示すように、各弁体筒部98,99を各弁体支持突起88,89(弁体ガイド73)に連結すると、ノズル切替レバー72及び弁体ガイド73と共に回転(旋回)されて、ミストノズル位置V1又はノズル位置V2に切替えられる。
【0134】
ミストノズル位置V1において、切替弁体95は、図32(a)に示すように、各第1液流出穴101,102(各第1液流出穴101,102の穴中心線)をノズルヘッド本体1の第1直交線b(上下方向の直線)に一致(位置)して配置される。
ミストノズル位置V1において、各第1液流出穴101,102は、各第1液流出穴101,102の穴中心線(穴中心)を第1直交線bに一致(位置)して配置される。
ミストノズル位置V1において、各第1液流出穴101,102は、ノズルヘッド本体1(大径流出穴23)の円周方向において、各第1液流出穴101,102の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
ミストノズル位置V1において、切替弁体95は、各第2液流出穴103,104(各第2液流出穴103,104の穴中心線)を、ノズルヘッド本体1の第2直交線c(左右方向の直線)から円周方向にずらして配置される。
ミストノズル位置V1において、各第2液流出穴103,104は、各第2液流出穴103,104の穴中心線(穴中心)を第2直交線c(第1直交線b)から円周方向にずらして配置される。ミストノズル位置V1において、各第2液流出穴103,104は、各第2液流出穴103,104の穴中心線(穴中心)を第2直交線cに一致(位置)しない状態で配置される。
【0135】
ミスト位置V2において、切替弁体95は、図32(b)に示すように、第2液流出穴103,104(各第2液流出穴103,104の穴中心線)をノズルヘッド本体1の第2直交線cに一致(位置)して配置される。
ノズル位置V2において、各第2液流出穴103,104は、各第2液流出穴103,104の穴中心線(穴中心)を第2直交線cに一致(位置)して配置される。
ノズル位置V2において、各第2液流出穴103,104は、ノズルヘッド本体1(大径流出穴23)の円周方向において、各第2液流出穴103,104の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
ノズル位置V2において、切替弁体95は、各第1液流出穴101,102(各第1液流出穴101,102の穴中心線)を、ノズルヘッド本体1の第1直交線bから円周方向にずらして配置される。
ノズル位置V2において、各第1液流出穴101,102は、各第1液流出穴101,102の穴中心線(穴中心)を第1直交線b(第2直交線c)から円周方向にずらして配置される。ノズル位置V2において、各第1液流出穴101,101は、各第1液流出穴101,102の穴中心線(穴中心)を第1直交線bに一致(位置)しない状態で配置される。
【0136】
切替弁座96は、図5及び図33に示すように、閉鎖板112及び弁座外側円筒部111(弁座平板122)をノズルヘッド本体1内の切替弁体95(弁体平板97)に向けて、一方の筒端1Aからノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に挿入(収納)される。
【0137】
切替弁座96は、図5及び図33に示すように、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)において、弁体ガイド73(ノズルヘッド本体1)と同心に配置される。切替弁座96は、シールリング127を大径流出穴23の穴内周(穴内周面)に密接しつつ、閉鎖板112及び弁座外側円筒部111を一方の筒端1Aからノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に挿入して配置される。切替弁座96は、各弁座固定溝118~121内にノズルヘッド本体1の各ヘッド突起19~22に圧入して、弁座平板122の板表面122Aに弁体平板97(切替弁体95)の板表面97Aを密接して配置される。
これにより、切替弁座96は、大径流出穴23の穴内周(穴内周面)に密接するシールリング127によって、大径流出穴23の切替弁体95側(弁切替操作体2側)と、大径流出穴23の一方の筒端1A側を液密に区画する。
切替弁座96は、各弁座固定溝118~121に各ヘッド突起19~22を圧入することで、ノズルヘッド本体1に対し回転不能に取付けられる。
切替弁体95において、弁体平板97の板表面97Aは、コイルバネ74のバネ力によって、弁座平板122の板表面122Aに押付けられる。
切替弁体96において、弁座内側円筒部113は、ノズルヘッド本体1の筒中心方向Aにおいて、閉鎖板112から一方の筒端1Aに向けて延在(突出)される。
【0138】
切替弁座96は、図33に示すように、各弁座固定溝118~121に各ヘッド突起19~22を圧入することによって、各第1液導入穴123,124及び各第1液流入穴114,115(各第1液導入穴123,124の穴中心線、及び各第1液流入穴114,115の穴中心線)を、ノズルヘッド本体1の第1直交線bに一致(位置)して配置される。
各第1液導入穴123,124及び各第1液流入穴114,115は、各第1液導入穴123,124の穴中心線、及び各第1液流入穴114,115の穴中心線を第1直交線bに一致(位置)して配置される。
【0139】
切替弁座96は、図33に示すように、各弁座固定溝118~121に各ヘッド突起19~22を圧入することによって、各第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117(各第2液導入穴125,126の穴中心線、及び各第2液流入穴116,117の穴中心線)を、ノズルヘッド本体1の第2直交線cに一致(位置)して配置される。
各第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117は、各第2液導入穴125,126の穴中心線、及び各第2液流入穴116,117の穴中心線を第2直交線bに一致(位置)して配置される。
ミストノズル位置V1において、切替弁体95は、図33(a)に示すように、各第1液流出穴101,102を切替弁座96の第1液導入穴123,124及び各第1液流入穴114,115に連通し、及び切替弁座96の各第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117を弁体平板97で閉塞する。ミストノズル位置V1において、切替弁座96の各第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117は、弁体平板97の閉塞によって、切替弁体95の各第2液流出穴103,104から遮断されて、各第2液流出穴103,104と非連通となる。
ノズル位置V2において、切替弁体95は、図33(b)に示すように、各第2液流出穴103,104を切替弁座96の第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117に連通し、及び切替弁座96の各第1液導入穴123,124及び各第1液流入穴114,115を弁体平板97で閉塞する。ノズル位置V2において、切替弁座96の各第1液導入穴123,124及び各第1液流入穴114,115は、弁体平板97の閉塞によって、切替弁体95の各第1液流出穴101,102から遮断されて、各第1液流出穴101,102と非連通となる。
【0140】
弁切替操作体2及びノズル切替弁3を配置したノズルヘッド本体1は、図5に示すように、噴射器Yに連結される。
噴射器Yは、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aに取付けられる。噴射器Y(散霧リング体31、ノズル体33及び整流リング体34)は、ノズルヘッド本体1(ノズルヘッド本体1内の切替弁座96)と同心に配置される。噴射器Yは、整流外側円筒部67(整流リング体34)の他方の筒端67B(他方の整流外筒端)を、ノズルヘッド本体1内の切替弁座96に向けて、一方の筒端1Aからノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に挿入(収納)される。
【0141】
噴射器Y(連結リング体30に組込まれた噴射器Y)は、図5に示すように、整流外側円筒部67(整流リング体34)及びガイド外側円筒部45(散霧リング体31)を大径流出穴23に挿入して、ノズルヘッド本体1に配置される。
噴射器Yにおいて、整流リング体34は、整流外側円筒部67の外周(外周面)を大径流出穴23の穴内周(穴内周面)に当接しつつ、整流外側円筒部67を大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)に配置する。整流外側円筒部67は、大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)において、整流外側円筒部67の他方の筒端67B(他方の整流外側筒端)をノズルヘッド本体1内の切替弁座96の閉鎖板112(板表面112A)に当接して、ノズルヘッド本体1内に配置される。
【0142】
噴射器Yにおいて、散霧リング体31は、図5に示すように、シールリング49を大径流出穴23の穴内周(穴内周面)に密接しつつ、ガイド外側円筒部45をノズルヘッド本体1内に挿入して配置される。ガイド外側円筒部45は、整流外側円筒部67に連続して、整流外側円筒部67及び一方の筒端1Aの間の大径流出穴23(ノズルヘッド本体1内)に配置される。
噴射器Yにおいて、散霧リング体31は、散霧ノズル板46のフランジ部51をノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aに当接して、ノズルヘッド本体1に取付けられる。
【0143】
噴射器Yにおいて、散霧リング体31は、図5に示すように、ガイド内側円筒部47内に、ノズルヘッド本体1内の弁座内側円筒部113(切替弁座96)を挿入して、ノズルヘッド本体1内(大径流出穴23)に配置される。切替弁座96において、弁座内側円筒部113の他方の筒端113Bは、コイルバネ74のバネ力によって、ノズル外側円筒部60の他方の筒端60Bに押付けられる。
切替弁座96は、図5及び図34に示すように、シールリング126をガイド内側円筒部47の内周(内周面)に密接しつつ弁座内側円筒部113をガイド内側円筒部47内に挿入(収納)し、及び弁座内側円筒部113の他方の筒端113B(他方の弁座内側筒端)を、ガイド内側円筒部47内のノズル外側円筒部60(ノズル体33)の他方の筒端60B(他方のノズル外側筒端)に密接して、ノズルヘッド本体1に配置される。
弁座内側円筒部113及びガイド内側円筒部47は、ガイド内側円筒部47の内周(内周面)に密接するシールリング126によって、弁座内側円筒部113内を外側流路λ1及び整流外側円筒部67内から密閉(密封)する。
これにより、ミストノズル体32の各ミスト絞り穴54(各ミスト流路ε1,ε2)は、図5図34に示すように、外側流路λ1、各整流絞り穴69、整流外側円筒部67及び弁座内側円筒部113の間の液導入路σを通して、切替弁座96の各第1液流入穴114,115及び各第1液導入穴123,124に連通される。
ノズル体33の各ノズル絞り穴63は、図5及び図34に示すように、弁座内側円筒部113内の内側流路λ2を通して、切替弁座96の各第2液流入穴116,117及び各第2液導入穴125,126に連通される。
【0144】
噴射器Yをノズルヘッド本体1の一方の筒端1Aに取付けると、噴射器Yは、図5に示すように、噴射器Yを組込んだ連結リング体30によって、ノズルヘッド本体1に固定される。
連結リング体30は、図5に示すように、連結筒本体36の他方の筒端36B側を、ノズルヘッド本体1の一方の筒端1A側に外嵌し、及び連結雌ネジ39を一方の筒端1A側に螺着してノズルヘッド本体1に取付けられる。
これにより、連結筒本体36(連結リング体30)に組込まれた噴射器Yは、連結雌ネジ39の一方の筒端1A側の螺着によって、ノズルヘッド本体1に固定される。
【0145】
洗浄用ガン装置Xにおいて、弁切替操作体2は、図23及び図24に示すように、手動操作によって、ノズル切替弁3をミストノズル位置V1、又はノズル位置V1に切替える。
【0146】
弁切替操作体2は、図23及び図24に示すように、手動操作(一方の回転操作)によって、ノズル切替レバー72をノズル位置V2からミストノズル位置V1にする。
手動操作によって、ノズル切替レバー72をミストノズル位置V1にすると、ノズル切替弁3は、図32(a)に示すように、ミストノズル体32及び流出路15に連通し、ミストノズル体32及び流出路15を連通するミストノズル位置V1に切替えられる。
ミストノズル位置V1において、切替弁体95は、図32(b)に示すように、各第1液流出穴101,102を、切替弁座96の第1液導入穴123,124及び各第1液流入穴114,115に連通し、及び切替弁座96の各第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117を弁体平板97で閉塞する。
ミストノズル位置V1において、ミストノズル体32の各ミスト絞り穴54(各ミスト流路ε1,ε2)は、図5に示すように、外側流路λ1、各整流絞り穴69(整流リング体34)、液導入路σ、切替弁座96の各第1液流入穴114,115及び第1液導入穴123,124を通して流出路15(切替弁体95よりレバー収納壁17側の大径流出穴23、及び小径流出穴24を有する流出路)に連通される。
これにより、ノズル切替弁3は、ミストノズル体32(各ミスト流路ε1,ε2)及び流出路15(切替弁体95よりレバー収納壁17側の大径流出穴23、及び小径流出穴24を有する流出路)を連通し、ミストノズル体32及び流出路15を連通するミストノズル位置V1に切替えられる。
【0147】
弁切替操作体2は、図23及び図24に示すように、手動操作(他方の旋回操作)によって、ノズル切替レバー72をミストノズル位置V1からノズル位置V2にする。
手動操作によって、ノズル切替レバー72をミストノズル位置V2にすると、ノズル切替弁3は、図32(b)に示すように、ノズル体33及び流出路15に連通し、ノズル体33及び流出路15を連通するノズル位置V2に切替えられる。
ノズル位置V2において、切替弁体95は、図32(b)に示すように、各第2液流出穴103,104を、切替弁座96の第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117に連通し、及び切替弁座96の各第1液導入穴123,124及び各第1液流入穴114,115を弁体平板97で閉塞する。
ノズル位置V2において、ノズル体33の各ノズル絞り穴63は、図5に示すように、切替弁座96の内側流路λ2、各第2液流入穴116,117及び各第2液導入穴125,126を通して流出路15(切替弁体95よりレバー収納壁17側の大径流出穴23、及び小径流出穴24を有する流出路)に連通される。
これにより、ノズル切替弁3は、ノズル体33(各ノズル絞り穴63)及び流出路15(切替弁体95よりレバー収納壁17側の大径流出穴23、及び小径流出穴24を有する流出路)を連通し、ノズル体33及び流出路15を連通するノズル位置V2に切替えられる。
【0148】
貯留容器4は、図1乃至図4、及び図35に示すように、一方の筒端開口、及び他方の筒端閉塞の筒状(円筒状)に形成される。貯留容器4は、洗剤液(液体洗剤)を貯留する。
【0149】
貯留容器4は、図1乃至図4、及び図35に示すように、円筒状の胴部201(円筒胴部)、胴部の一方の筒端を閉塞する底部202、及び胴部201の他方の開口に連続する頭部203を有する。頭部203(円筒頭部)は、円筒状に形成され、胴部201に連通して、胴部201の外部(外側)に開口される。頭部203は、雄ネジ部204を有し、雄ネジ部204は、頭部203の外周(外周面)に形成されている。貯留容器において、胴部201、底部202及び頭部203)は、合成樹脂で一体に形成される。
貯留容器4(洗剤液貯留容器)は、洗剤液WC(液体洗剤)が頭部203の頭部筒端203A(貯留容器4の筒開口端)から流入(供給)されて、洗剤液WC(液体洗剤)を貯留する。
【0150】
蓋体5は、図1乃至図4、及び図35に示すように、貯留容器4の筒端開口(頭部203の頭部筒端203A)を閉塞して、貯留容器4(頭部203)に取外し自在に取付けられる。蓋体5は、合成樹脂で形成される。
蓋体5は、図36及び図37に示すように、蓋外側円筒部209、蓋外側閉塞板210、蓋内側円筒部211、蓋内側閉塞板212、ガン装着円筒部213、位置決め軸214、複数(4つ)のガン取付円筒部215A~215D、複数(4つ)の開閉体支持突起216、及びピストン収納円筒部217を有する。
蓋体5は、ピストン軸218、ピストン付勢バネ219、洗剤液流出路220及び空気流入穴221を有する。
【0151】
蓋外側円筒部209は、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成される。蓋外側円筒部209は、図36及び図37に示すように、蓋外側円筒部209の内周(内周面)に雌ネジ部225を有する。
【0152】
蓋外側閉塞板210は、図36及び図37に示すように、合成樹脂で円形平板(円環状平板)に形成されて、蓋外側円筒部209の一方の筒端(一方の外側筒端)を閉塞する。
蓋外側閉塞板210は、板厚さ方向に板表面210A及び板裏面210Bを有する。蓋外側閉塞板210は、蓋外側円筒部209と同心に配置される。蓋外側閉塞板210は、蓋外側閉塞板210の板裏面210Bを蓋外側円筒部209の一方の筒端(一方の外側筒端)に当接して、蓋外側円筒部209の一方の筒端を閉塞する。蓋外側閉塞板210は、蓋外側円筒部209と一体に形成される。
【0153】
蓋内側円筒部211は、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成される。蓋内側円筒部211は、図36及び図37に示すように、蓋外側円筒部209と同心に配置される。蓋内側円筒部211は、蓋外側円筒部209の内側に配置されて、蓋外側閉塞板210と一体に形成される。蓋内側円筒部211は、蓋外側円筒部209(蓋体5)の筒中心線wの方向Wにおいて、蓋外側閉塞板210を貫通し、及び一方の筒端(一方の内側筒端)を蓋外側閉塞板の板裏面210Bと面一に配置して、蓋外側円筒部209内に開口(連通)される。蓋内側円筒部211は、蓋外側円筒部209の筒中心線wの方向Wにおいて、蓋内側円筒部211の他方の筒端側(他方の内側筒端側)を蓋外側閉塞板210の板表面210Aから蓋外側円筒部209と反対側に突出して配置される。
【0154】
蓋内側閉塞板212は、図36及び図37に示すように、合成樹脂で円形平板に形成されて、蓋内側円筒部211の他方の筒端(他方の内側筒端)を閉塞する。
蓋内側閉塞板212は、板厚さ方向に板表面212A及び板裏面212Bを有する。蓋内側閉塞板212は、蓋内側円筒部211と同心に配置される。蓋内側閉塞板212は、蓋内側閉塞板212の板裏面212Bを蓋内側円筒部211の他方の筒端(他方の内側筒端)に当接して、蓋内側円筒部211の一方の筒端を閉塞する。蓋内側閉塞板212は、蓋内側円筒部211と一体に形成される。
【0155】
ガン装着円筒部213は、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成される。ガン装着円筒部213は、図36及び図37に示すように、蓋外側円筒部209及び蓋内側円筒部211と同心に配置される。ガン装着円筒部213は、蓋外側円筒部209及び蓋内側円筒部211の間に配置される。
ガン装着円筒部213は、ガン装着円筒部213の内周(内周面)及び蓋内側円筒部211の外周(外周面)の間に間隔を隔てて、蓋内側円筒部211と同心に配置される。ガン装着円筒部213は、ガン装着円筒部213の外周(外周面)及び蓋外側円筒部209の内周(内周面)の間に間隔を隔てて、蓋外側円筒部209と同心に配置される。ガン装着円筒部213は、ガン装着円筒部213の一方の筒端(一方のガン筒部)を蓋外側閉塞板210の板表面210Aに当接して、蓋外側円筒部209(蓋内側円筒部211)の筒中心線wの方向Wにおいて、蓋外側閉塞板210及び蓋内側閉塞板212の間に延在して配置される。ガン装着円筒部213は、蓋外側閉塞板210と一体に形成される。
【0156】
ガン装着円筒部213は、図36及び図37に示すように、複数(一対)の空気導入溝226を有する。各空気導入溝226は、ガン装着円筒部213に形成される。各空気導入溝226は、蓋内側円筒部211(蓋外側円筒部209)の円周方向において、各空気導入溝226の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。各空気導入溝226は、蓋内側円筒部211の筒中心線wの方向Wにおいて、蓋外側閉塞板210の板表面210A及びガン装着円筒部213の他方の筒端213B(他方のガン筒端)の間に延在して配置される。各空気導入溝226は、ガン装着円筒部213の円周方向に溝幅を有して、ガン装着円筒部213の外周(外周面)及び内周(内周面)に開口される、各空気導入溝226は、蓋内側円筒部211の筒中心線wの方向Wにおいて、蓋外側閉塞板210の板表面210Aから延在されて、ガン装着円筒部213の他方の筒端213Bに開口される。
【0157】
位置決め軸214は、合成樹脂で円柱状(円形軸)に形成される。位置決め軸214は、図36及び図37に示すように、蓋内側閉塞板212に配置される。位置決め軸214は、蓋内側閉塞板212(蓋内側円筒部211)と同心に配置される。位置決め軸214は、位置決め軸214の一方の軸端(一方の位置決め軸端)を蓋内側閉塞板212の板表面212Aに当接して、蓋外側円筒部209の筒中心線wの方向W(蓋内側閉塞板212の板厚さ方向)において、蓋内側閉塞板212の板表面212Aから蓋外側円筒部209と反対側に突出して配置される。
位置決め軸214は、位置決め軸溝228を有し、位置決め軸溝228は、位置決め軸214に形成される。位置決め軸溝228は、位置決め軸214の円周方向に溝幅を有して、位置決め軸214の軸心線の方向において、各軸端(各位置決め軸端)の間にわたって延在される。位置決め軸溝228は、位置決め軸228の径方向において、位置決め軸214を貫通して、位置決め軸214の外周(外周面)及び位置決め軸214の一方の軸端214Aに開口される。
【0158】
各ガン取付円筒部215A~215Dは、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成される。各ガン取付円筒部215A~215Dは、図36及び図37に示すように、蓋内側円筒部211の外周(外周面)及びガン装着円筒部213の内周(内周面)の間に配置される。各ガン取付円筒部215A~215Dは、蓋外側円筒部209(蓋内側円筒部211)の筒中心線wを中心として、蓋内側円筒部211及びガン装着円筒部213の間の蓋外側閉塞板210に位置する円CT上に配置される。各ガン取付円筒部215A,215Bは、蓋内側円筒部211の円周方向において、各ガン取付円筒部215A,215Bの間に180度(180°)の角度を隔て配置される。各ガン取付筒部215C,215Dは、蓋内側円筒部の211の円周方向において、各ガン取付円筒部215C,215Dの間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。各ガン取付円筒部215A,215Dは、蓋内側円筒部211の円周方向において、各ガン取付円筒部215A,215Dの間に筒配置角度θα(θαは15°以上80°未満の角度)を隔て配置される。
各ガン取付円筒部215A~215Dは、各ガン取付円筒部215A,215Dの間大及び各ガン取付円筒部215C,215Bの間に各空気導入溝226を位置して配置される。
【0159】
各ガン取付円筒部215A~215Dは、各ガン取付円筒部215A~215Dの筒中心線を蓋外側円筒部209の筒中心線wの方向Wに向けて配置される。各ガン取付円筒部215A~215Dは、各ガン取付円筒部215A~215Dの一方の筒端(一方のガン筒端)を蓋外側閉塞板210の板表面210Aに当接して、蓋外側閉塞板210の板表面210Aからガン装着円筒部213及び蓋外側閉塞板210の間に延在される。各ガン取付円筒部215A~215Dは、各ガン取付円筒部215A~215Dの他方の筒端215b(他方のガン取付筒端)をガン装着円筒部213の他方の筒端213Bに面一に配置される。各ガン取付円筒部215A~215Dは、ガン装着円筒部213の内周(内周面)に隣接して、ガン装着円筒部213及び蓋外側閉塞板210と一体に形成される。
【0160】
各開閉体支持突起216は、合成樹脂で形成される。各開閉体支持突起216は、図36及び図37に示すように、蓋内側閉塞板212と一体に形成される。各開閉体支持突起216は、蓋外側円筒部209(蓋内側円筒部211)の筒中心線wを中心として、蓋内側閉塞板212に位置する円上に配置される。各開閉体支持突起216は、蓋内側円筒部211(蓋内側閉塞板212)の円周方向において、各開閉体支持突起216の間に60度(60°)の角度を隔てて配置される。各開閉体支持突起216は、一方の突起端を蓋内側閉塞板212の板表面212Aに当接して、蓋外側円筒部209の筒中心線wの方向Wにおいて、位置決め軸214と同方向に突出される。
【0161】
ピストン収納円筒部217は、図36及び図37に示すように、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成されて、蓋内側円筒部211の内側に配置される。ピストン収納円筒部217は、蓋内側円筒部211の内周(内周面)及び位置決め軸214の間に配置される。ピストン収納円筒部217は、蓋内側円筒部211の筒中心線wを中心として、蓋内側閉塞板212に位置する円CW上に配置される。ピストン収納円筒部217は、ピストン収納円筒部217の筒中心線を蓋内側円筒部211の筒中心線wの方向Wに向けて配置される。ピストン収納円筒部217は、ピストン収納円筒部217の一方の筒端(一方のピストン筒端)を蓋内側閉塞板212の板裏面212Bに当接して、蓋内側閉塞板212の板裏面212Bから蓋外側円筒部209の他方の筒端209B側(一方の外側筒端側)に延在される。ピストン収納円筒部217は、蓋内側円筒部211(蓋外側円筒部209)の筒中心線wの方向Wにおいて、蓋内側閉塞板212の板裏面212Bから突出して、蓋外側閉塞板210の板裏面212B及び蓋外側円筒部209の他方の筒端209Bの間に延在される。ピストン収納円筒部217は、蓋内側円筒部211(蓋外側円筒部209)の筒中心線wの方向W(蓋内側閉塞板212の板厚さ方向)において、蓋内側閉塞板212を貫通して、蓋内側閉塞板212の板表面212Aに開口される。ピストン収納円筒部217は、蓋内側閉塞板212と一体に形成される。
【0162】
ピストン収納円筒部217は、図36及び図37に示すように、筒閉鎖板229、及び管挿入穴230を有する。筒閉鎖板229は、ピストン収納円筒部217の他方の筒端(他方のピストン筒端)を閉塞して、ピストン収納円筒部217と一体に形成される。管挿入穴230は、筒閉鎖板229に形成される。管挿入穴230は、ピストン収納円筒部217の筒中心線の方向において、筒閉鎖板229を貫通して、ピストン収納円筒部217内に開口される。
【0163】
ピストン軸218は、合成樹脂で(円柱軸)に形成される。ピストン軸218は、図38に示すように、フランジ突起231、シール溝232、管装着穴233及びシールリング234を有する。
【0164】
フランジ突起231は、合成樹脂で形成される。フランジ突起231は、図38に示すように、ピストン軸218の一方の軸端218A側(一方のピスト軸端側)に配置されて、ピストン軸218と一体に形成される。フランジ突起231は、ピストン軸218の円周方向において、ピストン軸218の全外周(全外周面)にわたって配置される。フランジ突起231は、ピストン軸218の外周(外周面)からピストン軸218の径外方向に突出される。
【0165】
シール溝232は、図38に示すように、ピストン軸218の一方の軸端218A側に配置される。シール溝232は、ピストン軸218と同心に配置されて、円環状(円環状溝)に形成される。シール溝232は、ピストン軸218の軸中心線yの方向Yに溝深さを有して、ピストン軸218の一方の軸端218Aに開口される。
【0166】
管装着穴233は、図38に示すように、ピストン軸218に形成される。管装着穴233は、ピストン軸218と同心に配置される。管装着穴233は、ピストン軸218の軸中心線yの方向Yにおいて、ピストン軸218の一方の軸端218Aに間隔を隔てるピストン段差235、及びピストン軸218の他方の軸端218B(他方のピストン軸端)の間に配置される。管装着穴233は、ピストン軸218の軸中心線yの方向Yにおいて、ピストン段差235からピストン軸218の他方の軸端218Bまで延在されて、ピストン軸218の他方の軸端218Bに開口される。
【0167】
シールリング234は、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。シールリング234は、図38に示すように、シール溝232に挿入されて、ピストン軸218に装着(配置)される。シールリング234は、ピストン軸218の軸中心線yの方向Yにおいて、ピストン軸218の一方の軸端218Aから突出して配置される。
【0168】
ピストン付勢バネ219は、図35に示すように、例えば、コイルバネである。
【0169】
洗剤液流出路220は、例えば、洗剤液流出穴である(以下、「洗剤液流出穴220」という)。洗剤液流出穴220は、図35に示すように、蓋体5に配置される。洗剤液流出穴220は、図38に示すように、ピストン軸218に形成される。洗剤液流出穴220は、ピストン軸218と同心に配置される。洗剤液流出穴220は、ピストン軸218の軸中心線yの方向Yにおいて、ピストン段差235及び一方の軸端218Aの間でピストン軸218を貫通して、ピストン軸218の一方の軸端218A及び管装着穴233に開口される。洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)は、ピストン軸218の軸中心線yの方向Yにおいて、管装着穴233からピストン段差235を有して縮径されて、ピストン軸218の一方の軸端218A側を貫通して、管装着穴233に連通される。
洗剤液流出穴220は、ピストン段差235(管装着穴233)からピストン軸218の一方の軸端218Aに向かうに従って段々に縮径して、ピストン軸218の一方の軸端218A及び管装着穴233に開口される。
【0170】
空気流入穴221は、図36及び図37に示すように、蓋内側閉塞板212に形成される。空気流入穴221は、蓋内側円筒部211の円周方向において、ピストン収納円筒部217に180度(180°)の間隔を隔てて配置される。空気流入穴221は、位置決め軸214及び蓋内側円筒部211の内周(内周面)の間に配置される。空気流入穴221は、蓋内側円筒部211の筒中心線wの方向W(蓋内側閉塞板212の板厚さ方向)において、蓋内側閉塞板212を貫通して、蓋内側閉塞板212の板表面212A及び板裏面212Bに開口される。空気流入穴221は、蓋内側閉塞板212を貫通して、蓋内側円筒部211内(蓋外側円筒部209内)に連通される。
【0171】
蓋体5において、ピストン軸218は、図35及び図44に示すように、ピストン軸218の他方の軸端218Bをピストン収納円筒部217(蓋内側閉塞板212の板表面212A)に向けて、蓋内側閉塞板212に開口する筒開口端217Aからピストン収納円筒部217内に挿入される。ピストン軸218は、ピストン軸218の他方の軸端218B側を、筒開口端219Aからピストン収納円筒部217内に収納する。ピストン軸218は、フランジ突起231をピストン収納円筒部217の内周(内周面)に摺動自在に当接して、ピストン収納円筒部217内に配置される。ピストン軸218は、ピストン収納円筒部217と同心に配置される。
【0172】
ピストン付勢バネ219は、図35及び図44に示すように、ピストン収納円筒部217内に配置される。ピストン付勢バネ219は、ピストン軸218に外嵌されて、ピストン軸218と同心に配置される。ピストン付勢バネ219(コイルバネ)は、ピストン収納円筒部217内において、筒閉鎖板229及びピストン軸218のフランジ突起231の間に架設される。ピストン付勢バネ219は、一方のバネ端を筒閉鎖板229に当接し、及び他方のバネ端をフランジ突起231に当接して、ピストン収納円筒に217内に収納される。
これにより、ピストン軸218は、ピストン付勢バネ219のバネ力(付勢力)によって、ピストン軸218の一方の軸端218A側及びシールリング234を筒開口端219A(蓋内側閉塞板212の板表面212A)から突出して配置される。
【0173】
蓋体5は、図35に示すように、蓋内側閉塞板212の板裏面212B(蓋外側閉塞板210の板裏面210B、ピストン収納円筒部217の他方の筒端217B)を貯留容器4の頭部筒端203A(頭部203)に向けて配置される。蓋体5は、蓋外側円筒部209の他方の筒端209Bから、蓋外側円筒部209を頭部203に外嵌して、貯留容器4に取付けられる。蓋体5は、蓋外側円筒部209の雌ネジ部225を頭部203の雄ネジ部204に螺着して、蓋外側閉塞板210(板裏面210B)を頭部203の頭部開口端203Aに密接して、貯留容器4の筒開口端を閉塞する。
これにより、蓋体5は、貯留容器4(頭部203)に取付けられる。
【0174】
蓋体5を貯留容器4に取付けると、ピストン収納円筒部217及びピストン軸218は、図35に示すように、貯留容器4内に配置される。
蓋体5を貯留容器4に取付けると、ピストン軸218の管装着穴233、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)、及び空気流入穴221は、図35に示すように、貯留容器4内に連通される。
【0175】
洗剤液流出管6は、例えば、合成樹脂で形成される。洗剤液流出管6は、図4及び図35に示すように、貯留容器4内に配置される。洗剤液流出管6は、洗剤液流出管6の一方の管端6A側を、ピストン軸218の他方の軸端218Bから管装着穴233内に挿入して配置される。洗剤液流出管6は、図4図35及び図54に示すように、洗剤液流出管6の一方の管端6Aをピストン軸218のピストン段差235に密接して配置される。洗剤液流出管6は、洗剤液流出管6の他方の管端6B側を貯留容器4に貯留した洗剤液WC(液体洗剤)に浸漬して配置される。
これにより、洗剤液流出管6は、洗剤液流出管6の一方の管端6Aを洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)に連通し、及び他方の管端6B側を洗剤液WC(液体洗剤)に浸漬して、貯留容器4内に配置される。
【0176】
開閉体7は、図39乃至図41に示すように、開閉弁板251、開閉体装着穴252、第1洗剤液流通穴253、第2洗剤液流通穴254、第3洗剤液流通穴255、及び内側円筒突起256を有する。
【0177】
開閉弁板251は、合成樹脂で円形状(円形平板)に形成される。開閉弁板251は、図39乃至図41に示すように、板厚さ方向TAに板表面251A及び板裏面251Bを有する。
開閉弁板251は、蓋内側円筒部211(蓋体5)の外直径(外周直径)より大きく、及び蓋外側円筒部209の内直径(内周直径)より小さい直径(外周直径)である。
【0178】
開閉体装着穴252は、図39乃至図41に示すように、円形穴であって、開閉弁板252に形成される。開閉弁板251と同心に配置される。開閉体装着穴252は、開閉弁板252の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。
【0179】
第1乃至第3洗剤液流通穴253,254,255は、図39乃至図41に示すように、円形穴であって、開閉弁板252に形成される。第1乃至第3洗剤液流通穴253~255は、図40に示すように、開閉弁板251の板中心線apを中心として、開閉弁板251に位置する円CW(ピストン収納円筒部217を配置する円CWと同一半径の円)上に配置される。第1乃至第3洗剤液流通穴253~255は、開閉弁板251の径方向において、開閉弁板251の外周(外周面)及び開閉体装着穴252の間に配置される。
【0180】
第1洗剤液流通穴253は、図39乃至図41に示すように、第2及び第3洗剤液流通穴254,255と異なる穴直径に形成される。第2洗剤液流通穴254は、図39乃至図41に示すように、第1及び第3洗剤液流通穴253,255と異なる穴直径に形成される。第3洗剤液流通穴255は、第1及び第2洗剤液流通穴253,254と異なる穴直径に形成される。
第1洗剤液流通穴253の穴直径は、第2及び第3洗剤液流通穴254,255より小径であり、第2洗剤液流通穴254の穴直径は、第3洗剤液流通穴255より小径である(第1洗剤液流通穴253の穴直径<第2洗剤液流通穴254の穴直径<第3洗剤液流通穴255の穴直径)。
【0181】
第1洗剤液流通穴253は、図39乃至図41に示すように、開閉弁板251の板厚さ方向TA(板中心線apの方向)において、開閉弁板251(開閉体7)を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。
【0182】
第2洗剤液流通穴254は、図39乃至図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、第1及び第3洗剤液流通穴253,255の間に配置される。第2洗剤液流通穴254は、図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、第1洗剤液流通穴253に流通穴角度θWを隔てて配置される。第2洗剤液流通穴254は、開閉弁板251の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251(開閉体7)を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。
【0183】
第3洗剤液流通穴255は、図39乃至図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、第2洗剤液流通穴254に流通穴角度θWを隔て配置される。第3洗剤液流通穴255は、図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、第1洗剤液流通穴253との間に第2洗剤液流通穴254を位置して、第1洗剤液流通穴253に流通穴角度θWの2倍の角度(2×θW)を隔てて配置される。
第3洗剤液流通穴255は、開閉弁板251の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251(開閉体7)を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。
【0184】
内側円筒突起256は、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成される。内側円筒突起256は、図39及び図40に示すように、開閉弁板251と同心に配置される。内側円筒突起256は、開閉弁板251の外周(外周面)及び第1乃至第3洗剤液流通穴253~255の間において、開閉弁板251の外周側(外周面側)に配置される。内側円筒突起256は、開閉弁板251の板裏面251側に配置される。内側円筒突起256は、内側円筒突起256の一方の筒端(一方の筒突起端)を開閉弁板251に当接して、及び開閉弁板251の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251の板裏面251Bから突出して配置される。内側円筒突起256は、開閉弁板251と一体に形成される。
【0185】
内側円筒突起256は、図39に示すように、空気流通溝257を有する。空気流通溝257は、内側円筒突起256に形成される。空気流通溝257は、内側円筒突起256の筒中心線の方向(開閉弁板251の板厚さ方向TA)において、開閉弁板251の板裏面251B及び内側円筒突起256の他方の筒端256B(他方の筒突起端)の間に延在される。空気流通溝257は、内側円筒突起256の円周方向に溝幅を有して内側円筒突起256の外周(外周面)及び内周(内周面)に開口される。空気流通溝257は、開閉弁板251の板裏面251B及び内側円筒突起256の他方の筒端256Bの間に延在して、内側円筒突起256の他方の筒端256Bに開口される。
【0186】
開閉操作体8は、図39乃至図42に示すように、複数(一対)の第1位置決め溝261,262、複数(一対)の第2位置決め溝263,264、複数(一対)の第3位置決め溝265,266、複数(一対)の第4位置決め溝267,268、位置決め板269及び開閉操作レバー270を有する。
【0187】
各第1位置決め溝261,262は、図39乃至図41に示すように、開閉弁板251(開閉体7)に形成される。
一方の第1位置決め溝261は、図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、第1及び第3洗剤液流通穴253,255の間に配置される。一方の第1位置決め溝261は、開閉弁板251の円周方向において、第1洗剤液流通穴253に溝角度θW(第1乃至第3洗剤液流通穴253~255の間の穴角度θWと同一角度)を隔てて配置される。
他方の第1位置決め溝262は、開閉弁板251の円周方向において、一方の第1位置決め溝261に180度(180°)の角度を隔てて、一方の第1位置決め溝261及び第3洗剤液流通穴255の間に配置される。
各第1位置決め溝261,262は、開閉体装着穴252の内周(内周面)に隣接して、開閉弁板251に形成される。各第1位置決め溝261,262は、開閉弁板251の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。各第1位置決め溝261,262は、開閉弁板251の径外方向において、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に溝深さを有して形成される。各第1位置決め溝261,262は、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に弧状に凹んで形成される。各第1位置決め溝261,262は、開閉体装着穴252の内周(内周面)に開口して、開閉体装着穴252に連通される。各第1位置決め溝261,262は、弧状溝底を有する。
【0188】
各第2位置決め溝263,264は、図39乃至図41に示すように、各第1位置決め溝261,262と同一の溝形状であって、開閉弁板251(開閉体7)に形成される。
一方の第2位置決め溝263は、図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、一方の第1位置決め溝261及び第2洗剤液流通穴254の間に配置される。一方の第2位置決め溝263は、開閉弁板251の円周方向において、第1位置決め溝261に溝角度θWを隔て、及び第2洗剤液流通穴254に溝角度θWを隔てて配置される。
他方の第2位置決め溝264は、開閉弁板251の円周方向において、各第1位置決め溝261,262の間に配置される。他方の第2位置決め溝262は、開閉弁板251の円周方向において、一方の第2位置決め溝263に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
これにより、各第2位置決め溝263,264は、第1洗剤液流通穴253(穴中心線)及び開閉弁板251の板中心線ap(開閉体装着穴252の穴中心)を通る第1穴溝直線Lp上に配置される。
【0189】
各第2位置決め溝263,264は、図39乃至図41に示すように、開閉体装着穴252の内周(内周面)に隣接して、開閉弁板251に形成される。各第2位置決め溝263,264は、開閉弁板251の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。各第2位置決め溝263,264は、開閉弁板251の径外方向において、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に溝深さを有して形成される。各第2位置決め溝263,264は、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に弧状に凹んで形成される。各第2位置決め溝263,264は、開閉体装着穴252の内周(内周面)に開口して、開閉体装着穴252に連通される。各第2位置決め溝263,264は、弧状溝底を有する。
【0190】
各第3位置決め溝265,266は、図39乃至図41に示すように、各第1位置決め溝261,262と同一の溝形状であって、開閉弁板251(開閉体7)に形成される。
一方の第3位置決め溝265は、図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、第1洗剤剤液流通穴253(一方の第1位置決め溝263)及び第3洗剤液流通穴255の間に配置される。一方の第3位置決め溝265は、開閉弁板251の円周方向において、第1洗剤液流通穴253(一方の第2位置決め溝263)に溝角度θWを隔て、及び第2洗剤液流通穴254に溝角度θWを隔てて配置される。
他方の第3位置決め溝266は、図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、一方の第1位置決め溝261及び他方の第2位置決め溝264の間に配置される。他方の第3位置決め溝266は、開閉弁板251の円周方向において、一方の第3位置決め溝265に180度(180°)の角度を隔てて配置される。
これにより、各第3位置決め溝265,266は、第2洗剤液流通穴254(穴中心線)及び開閉弁板251の板中心線ap(開閉体装着穴252の穴中心)を通る第2穴溝直線Lq上に配置される。
【0191】
各第3位置決め溝265,266は、図39乃至図41に示すように、開閉体装着穴252の内周(内周面)に隣接して、開閉弁板251に形成される。各第3位置決め溝265,266は、開閉弁板251の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。各第3位置決め溝265,266は、開閉弁板251の径外方向において、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に溝深さを有して形成される。各第3位置決め溝265,266は、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に弧状に凹んで形成される。各第3位置決め溝265,266は、開閉体装着穴252の内周(内周面)に開口して、開閉体装着穴252に連通される。各第3位置決め溝265,266は、弧状溝底を有する。
【0192】
各第4位置決め溝267,268は、図39乃至図41に示すように、各第1位置決め溝261,262と同一の溝形状であって、開閉弁板251に形成される。
一方の第4位置決め溝267は、図41に示すように、開閉弁板251の円周方向において、第2洗剤液流通穴254及び他方の第1位置決め溝262の間に配置される。一方の第4位置決め溝267は、開閉弁板251の円周方向において、第2洗剤液流通穴254(一方の第3位置決め溝265)に溝角度θWを隔てて配置される。
他方の第4位置決め溝268は、図41に示すように、一方の第1位置決め溝261及び他方の第3位置決め溝266の間に配置される。他方の第4位置決め溝268は、開閉弁板251の円周方向において、一方の第4位置決め溝267に180度(180°)の角度を隔て配置される。
これにより、各第4位置決め溝267,268は、第3洗剤液流通穴255(穴中心線)及び開閉弁板251の板中心線apを通る第3穴溝直線Lr上に配置される。
【0193】
各第4位置決め溝267,268は、図39乃至図41に示すように、開閉体装着穴252の内周(内周面)に隣接して、開閉弁板251に形成される。各第4位置決め溝267,268は、開閉弁板251の板厚さ方向TAにおいて、開閉弁板251を貫通して、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに開口される。各第4位置決め溝267,268は、開閉弁板251の径外方向において、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に溝深さを有して形成される。各第4位置決め溝267,268は、開閉体装着穴252の内周(内周面)から開閉弁板251の外周側(外周面側)に弧状に凹んで形成される。各第4位置決め溝267,268は、開閉体装着穴252の内周(内周面)に開口して、開閉体装着穴252に連通される。各第4位置決め溝267,268は、弧状溝底を有する。
【0194】
位置決め板269は、合成樹脂で円形平板に形成される。位置決め板269は、図42に示すように、板厚さ方向TBに板表面269A及び板裏面269Bを有する。
位置決め板269は、位置決め穴275、位置決め片276、複数(一対)の中間穴277,278、及び複数(一対)の位置決め突起279,280を有する。
【0195】
位置決め穴275は、図42に示すように、位置決め板269(位置決め円形板)に形成される。位置決め穴275は、位置決め板269と同心に配置される。位置決め穴275は、位置決め板269の板中心線aqの方向(位置決め板269の板厚さ方向TB)において、位置決め板269を貫通して、位置決め板269の板表面269A及び板裏面269Bに開口される。
【0196】
位置決め片276は、図42に示すように、位置決め穴275内に配置されて、位置決め穴275を2等分した略半円形状の位置決め穴部281,282に区画する。位置決め片276は、位置決め板269の板中心線aqと直交する方向HB(左右方向HB)において、位置決め板269の板中心線apの両側に延在されて、各位置決め片端を位置決め穴275の内周(内周面)に当接して、位置決め板269と一体に形成される。
位置決め片276は、位置決め板269の板中心線apと直交する左右方向HBに延びる配置直線Lsに沿って、位置決め穴275内に延在される。
位置決め片276は、位置決め板269の板中心線aqの方向において、位置決め板269の板表面269A及び板裏面269Bの間に延在される。
これにより、位置決め片276は、位置決め板269の板厚さ方向TB及び左右方向HBと直交する方向UB(上下方向UB)の両側に各位置決め穴部281,282(略半円形の穴部)を区画する。
【0197】
各中間穴277,278は、図42に示すように、位置決め板269に形成される。各中間穴277,278は、位置決め板269の外周(外周面)及び各位置決め穴部281,282(位置決め穴275)の間に配置される。各中間穴277,278は、位置決め板269の左右方向HBにおいて、位置決め板269の板中心線aの両側に配置される。各中間穴277,278は、配置直線Lsの両側に延在される。各中間穴277,278は、位置決め板269の外周(外周面)に沿った略半円形穴に形成される。各中間穴277,278は、位置決め板269の板厚さ方向TA(位置決め板269の板中心線aqの方向)において、位置決め板269を貫通して、位置決め板269の板表面269A及び板裏面269Bに開口される。
【0198】
各位置決め突起279,280は、合成樹脂で形成される。各位置決め突起279,280は、図42に示すように、位置決め板269の円周方向において、各位置決め突起279,280の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。各位置決め突起279,280は、配置直線Ls上に配置される。各位置決め突起279,280は、位置決め板269の径方向(径外方向)において、位置決め板269の外周(外周面)から突出して配置される。各位置決め突起279,280は、第1位置決め溝261より僅かに半径の大きい弧状突起に形成される。各位置決め突起279,280は、位置決め板269の径外方向において、位置決め板269の外周(外周面)から弧状に突出して、位置決め板269と一体に形成される。
【0199】
開閉操作レバー270は、合成樹脂で円柱状(開閉操作レバー軸)に形成される。開閉操作レバー270は、図39乃至図40に示すように、開閉弁板251の板表面251A(開閉体7)に配置される。開閉操作レバー270は、開閉弁板251の円周方向において、一方の第1位置決め溝261及び他方の第4位決め溝268の間に配置される。開閉操作レバー270は、開閉弁板251の外周(外周面)及び開閉体装着穴252の間に配置される。開閉操作レバー270は、開閉弁板251の板中心線apを中心として、開閉弁板251に位置する円CX上に配置される。
開閉操作レバー270は、開閉弁板251の円周方向において、第1位置決め溝261にレバー角度θVを隔てて配置される。開閉操作レバー270は、開閉操作レバーの一方の軸端(一方のレバー軸端)を開閉弁板251の板表面251に当接して、開閉弁板251と一体に形成される。開閉操作レバー270は、開閉弁板251の板中心線apにおいて、開閉弁板251の板表面251Aから突出して配置される。
【0200】
開閉操作体8において、位置決め板269は、図3図43及び図44に示すように、蓋体5(蓋内側閉塞板212)に配置される。位置決め板269は、位置決め板269の板裏面269Bを蓋内側閉塞板212(板表面212A)に向けて、蓋内側閉塞板212に配置(載置)される。
位置決め板269は、各位置決め穴部281,282内(位置決め穴275内)に位置決め軸214を圧入し、及び位置決め片276を位置決め軸214の位置決め軸溝228に圧入して、蓋体5(蓋内側閉塞板212)に配置される。
位置決め板269は、位置決め板269の板裏面269Bを蓋内側閉塞板212の板表面212Aに当接して、蓋内側閉塞板212に載置される。
これにより、位置決め板269は、位置決め軸214(蓋体5)に対して回転不納にされて、蓋内側閉塞板212に載置される。
【0201】
開閉体7において、開閉弁板251は、図5図43及び図44に示すように、開閉弁板251の板裏面251B(内側円筒突起256)を位置決め板269の板表面269A(蓋内側閉塞板212の板表面212A)に向けて、開閉体装着穴252内に位置決め板269を挿入して、位置決め板269(蓋内側閉塞板212)に回転自在に配置される。
開閉弁板251は、図43に示すように、各第1位置決め溝261,262内に位置決め突起279,280(開閉操作体8)を挿入して、蓋内側閉塞板212(位置決め板269、位置決め軸214)に回転自在に配置される。
開閉弁板251は、図44に示すように、開閉弁板251の板裏面251Bを、ピストン軸218のシールリング234に圧接して、蓋内側閉塞板212(位置決め板269、位置決め軸214)に回転自在に支持される。
これにより、開閉弁板251(開閉体7)は、開閉弁板251の板裏面251B(シールリング234に圧接される開閉弁板25)によって、洗剤液流出穴220を閉塞する。
開閉弁板251(開閉体7)は、各第1位置決め溝261,262内に各位置決め突起279,280を挿入することで、閉塞位置Z1に位置決めされる。
【0202】
開閉体7において、開閉弁板251は、図35に示すように、開閉弁板251の板裏面251Bを各開閉体支持突起216(蓋体5)に回転自在に当接して配置される。開閉弁板251は、各開閉体支持突起216及び蓋内側円筒部211の外周(外周面)の間において、内側円筒突起256の他方の筒端256Bを蓋内側閉塞板212の板表面212Aに回転自在に当接して配置される。
これにより、空気流入穴221は、図5に示すように、内側円筒突起256内に連通される。
【0203】
開閉弁7及開閉操作体8を蓋体5に配置した状態において、開閉操作レバー270を操作して、開閉弁板251を位置決め板269に対して閉位置Z1から一方向(図43及び図45の反時計方向Ax)に流通穴角度θWだけ回転すると、開閉弁板251は、図45及び図46に示すように、各第2位置決め溝263,264内に各位置決め突起279,280を挿入する。開閉弁板251は、開閉弁板251の板裏面251Bをシールリング234、及び各開閉体支持突起216に摺接しつつ回転される。
位置決め板269の各位置決め突起279,280(開閉操作体8)は、開閉弁板251(開閉体7)の一方向への回転(回転力)によって、位置決め板269の板中心線aに向けて弾性変形しつつ、各第1位置決め溝261,262から抜出され、開閉体装着穴252の内周(内周面)を摺動して、各第2位置決め溝263,264に挿入される。
これにより、開閉弁板251(開閉体7)は、閉位置Z1から開位置Z2(穴開位置/第1穴開位置)に位置決めされて、第1洗剤液流通穴253を洗剤液流出穴220に連通する。第1洗剤液流通穴253は、開位置Z2において、蓋体5の洗剤液流出穴220と同心に配置されて、洗剤液流出穴220に連通される。
【0204】
開閉弁7及開閉操作体8を蓋体5に配置した状態において、開閉操作レバー270を操作して、開閉弁板251を位置決め板269に対して開位置Z2から一方向に流通穴角度θWだけ回転すると、開閉弁板251は、図47及び図48に示すように、各第3位置決め溝265,266内に各位置決め突起279,280を挿入する。開閉弁板251は、開閉弁板251の板裏面251Bをシールリング234、及び各廃閉体支持突起216に摺接しつつ回転される。
位置決め板269の各位置決め突起279,280(開閉操作体8)は、開閉弁板251(開閉体7)の一方向への回転(回転力)によって、位置決め板269の板中心線aに向けて弾性変形しつつ、各第2位置決め溝263,264から抜出され、開閉体装着穴252の内周(内周面)を摺動して、各第3位置決め溝265,266に挿入される。
これにより、開閉弁板251(開閉体7)は、開位置Z2(第1穴開位置)から第2開位置Z3(穴開位置/第2穴開位置)に位置決めされて、第2洗剤液流通穴254を洗剤液流出穴220に連通する。第2洗剤液流通穴254は、第2開位置Z3において、蓋体5の洗剤液流出穴220と同心に配置されて、洗剤液流出穴220に連通される。
【0205】
開閉弁7及開閉操作体8を蓋体5に配置した状態において、開閉操作レバー270を操作して、開閉弁板251を位置決め板269に対して第2開位置Z3から一方向に流通穴角度θWだけ回転すると、開閉弁板251は、図49及び図50に示すように、各第4位置決め溝267,268内に各位置決め突起279,280を挿入する。開閉弁板251は、開閉弁板251の板裏面251Bをシールリング234、及び各廃閉体支持突起216に摺接しつつ回転される。
位置決め板269の各位置決め突起279,280(開閉操作体8)は、開閉弁板251(開閉体7)の一方向への回転(回転力)によって、位置決め板269の板中心線aに向けて弾性変形しつつ、各第3位置決め溝265,266から抜出され、開閉体装着穴252の内周(内周面)を摺動して、各第4位置決め溝267,268に挿入される。
これにより、開閉弁板251(開閉体7)は、第2開位置Z3(第2穴開位置)から第2開位置Z3(穴開位置/第2穴開位置)に位置決めされて、第3洗剤液流通穴255を洗剤液流出穴220に連通する。第3洗剤液流通穴255は、第3開位置Z4において、蓋体5の洗剤液流出穴220と同心に配置されて、洗剤液流出穴220に連通される。
【0206】
開閉弁板251は、開閉操作レバー270を操作して、他方向(時計方向)に回転される。これにより、開閉弁板251は、第3開位置Z4から第2開位置Z3、又は第1開位置Z2又は閉位置Z1に位置決めさて配置される。
このように、開閉体7は、開閉操作体8の手動操作によって、閉位置Z1、第1開位置Z2、第2開位置Z3又は第3開位置Z4に位置決めされる。
【0207】
ガン本体9は、図51乃至図53に示すように、ガン円筒部290、ガン閉塞板291、ガン円筒軸292、複数(4つ)のガン取付軸293~296、ガン流入円筒部298(ガン流入筒部)、流入路299、洗剤液導入路300、空気導入穴301、及びレバー案内筒部302を有する。
【0208】
ガン円筒部290は、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成される。
【0209】
ガン閉塞板291は、合成樹脂で円形平板(円形状)に形成される。ガン閉塞板291は、図51乃至図53に示すように、板厚さ方向に板表面291A及び板裏面291Bを有する。ガン閉塞板291は、ガン円筒部290と同心に配置されて、ガン円筒部290と一体に形成される。ガン閉塞板291は、ガン閉塞板291の板裏面291Bをガン円筒部290の一方の筒端(一方のガン筒端)に当接して、ガン円筒部290の一方の筒端を閉塞する。
【0210】
ガン円筒軸292は、合成樹脂で円筒状(筒状)に形成される。ガン円筒軸292は、図51及び図53に示すように、ガン円筒部290内に配置される。ガン円筒軸292は、ガン円筒部290と同心に配置される。ガン円筒軸292は、ガン円筒軸292の一方の軸端(一方のガン軸端)をガン閉塞板291の板裏面291Bに当接して、ガン閉塞板291と一体に形成される。
ガン円筒軸292は、ガン円筒部290の筒中心線arの方向TCにおいて、ガン閉塞板291の板裏面291Bからガン円筒部290内に突出して配置される。
【0211】
各ガン取付軸293~296は、合成樹脂で円柱状に形成される。各ガン取付軸293~296は、図51及び図53に示すように、ガン円筒部290の内周(内周面)及びガン円筒軸292の外周(外周面)の間に配置される。各ガン取付軸293~296は、ガン円筒部290の筒中心線arを中心として、ガン円筒部290及びガン円筒軸292の間のガン閉塞板291に位置する円CT(ガン取付円筒部215を配置する円CTと同一半径の円)上に配置される。
各ガン取付軸293,294は、ガン円筒部290の円周方向において、各ガン取付軸293,294の間に180度(180°)の角度を隔て配置される。各ガン取付軸295,296は、ガン円筒部290の円周方向において、各ガン取付軸295,296の間に180度(180°)の角度を隔てて配置される。各ガン取付軸293,296は、ガン円筒部290の円周方向において、各ガン取付軸293,296の間に軸配置角度θα(筒配置角度θαと同一角度)を隔て配置される。
【0212】
各ガン取付軸293~296は、図51及び図53に示すように、各ガン取付軸293~296の筒中心線をガン円筒部290の筒中心線arの方向TCに向けて配置される。各ガン取付軸293~296は、各ガン取付軸293~296の一方の軸端(一方のガン軸端)をガン閉塞板291の板裏面291Bに当接して、ガン閉塞板291の板裏面291Bからガン円筒部290内に延在される。各ガン取付軸293~296は、ガン閉塞板291と一体に形成される。
【0213】
ガン流入円筒部298は、合成樹脂で円筒状(筒状)に配置される。ガン流入円筒部298は、図51乃至図53に示すように、各ガン取付軸293,296の間、及び各ガン取付軸294,295の間に位置して配置される。ガン流入円筒部298は、ガン流入円筒部298の筒中心線をガン円筒部290の筒中心線arと直交する方向TP(前後方向)に向けて配置される。ガン流入円筒部298は、ガン円筒部290の筒中心線arと直交する方向TPに延在されて、ガン流入円筒部298の各筒端298A,298B(ガン流入筒端)をガン円筒部290の外周(外周面)から突出して配置される。
ガン流入円筒部298は、ガン流入円筒部298の外周(外周面)の一部を、ガン閉塞板291の板裏面291Bからガン円筒部290内に突出して、ガン円筒部290及びガン閉塞板291と一体に形成される。
【0214】
流入路299は、図51及び図53に示すように、ガン本体9を貫通して形成される。流入路299は、ガン流入円筒部298(ガン本体9)に形成される。流入路299は、ガン流入円筒部298の筒中心線arの方向TCにおいて、ガン流入円筒部298内を延在して、ガン流入円筒部298の各筒端298A,298B(各ガン筒端)に開口される。
流入路299(流入穴)は、図53に示すように、液流入穴299a(液流入穴部)、大径流入穴299b(大径流入穴部)、液絞り穴299c(液絞り穴部)及び液噴射穴299d(液噴射穴部)を有する。
【0215】
液流入穴299aは、図53に示すように、ガン流入円筒部298の他方の筒端298Bに開口される。液流入穴299aは、ガン流入円筒部298の筒中心線arの方向TCにおいて、ガン流入円筒部298の他方の筒端298Bから一方の筒端298Aに向かうに従って段々に縮径して形成される。
【0216】
大径流入穴299bは、図51乃至図53に示すように、ガン流入円筒部298の一方の筒端298Aに開口される。
【0217】
液絞り穴299cは、図53に示すように、ガン流入円筒部298の筒中心線arの方向TCにおいて、液流入穴299a及び大径流入穴299bの間に配置される。液絞り穴229cは、液流入穴299aに連続して形成される。液絞り穴299cは、液流入穴299aからガン流入円筒部298の一方の筒端298A(大径流入穴299b)に向かうに従って縮径して形成される。
【0218】
液噴射穴299dは、図53に示すように、ガン流入円筒部298の筒中心線arの方向TCにおいて、大径流入穴299b及び液絞り穴299cの間に配置される。液噴射穴299dは、液絞り穴299cに連続して形成される。液噴射穴299dは、大径流入穴299bに連通される。
【0219】
洗剤液導入路300は、例えば、洗剤液導入穴である(以下、「洗剤液導入穴300」という)。洗剤液導入穴300は、図51及び図53に示すように、ガン本体9に配置されて、ガン流入円筒部298に形成される。洗剤液導入穴300は、ガン円筒部290の筒中心線arを中心として、ガン流入円筒部298に位置する円CW(ピストン収納円筒部21を配置する円CWと同一半径の円)上に配置される。洗剤液導入穴300は、ガン円筒部290の筒中心線arの方向CTにおいて、ガン流入円筒部298を貫通して、ガン円筒部290内に位置するガン流入円筒部298の外周(外周面)及び内周(内周面)に開口されて、流入路299及びガン円筒部290内に連通される。洗剤液導入穴300は、ガン流入円筒部298の筒中心線asと直交して、流入路299に連通(開口)される。
洗剤液導入穴300は、流入路299において、大径流入穴299b及び液絞り穴299cの間の液噴射穴299dに連通(開口)される。洗剤液導入穴300は、ガン流入円筒部298の外周(外周面)から内周(流入路299)に向かうに従って段々に縮径して、ガン円筒部290内及び流入路299(液噴射穴299d)に開口される。
【0220】
レバー案内筒部302は、図51乃至図53に示すように、合成樹脂で形成されて、ガン閉塞板291に配置される。レバー案内筒部302は、ガン円筒部290の円周方向において、各ガン取付軸293,295の間に配置されて、ガン閉塞板291と一体に形成される。レバー案内筒部302は、図53に示すように、ガン円筒部290の筒中心線ar(ガン閉塞板291の板中心線)を中心として、ガン閉塞板291に位置する円CT(開閉操作レバー270を配置する円CTと同一半径の円)上に配置される。
【0221】
レバー案内筒部302は、図52(b)に示すように、ガン円筒部290の円周方向において、ガン円筒部290の筒中心線ar及びガン流入円筒部298の筒中心線asと直交するガイド直線awから、ガイド直線awの両側に延在される。レバー案内筒部302は、ガン円筒部290の円周方向において、ガン直線awからガン直線awの一方側にレバー穴角度θσを有し、及びガン直線awからガン直線awの他方側にレバー穴角度θσを有して延在される。レバー穴角度θσは、流通穴角度θWの1.5倍の角度である(θσ=1.5×θW、2×θσ=3×θW)。
レバー案内筒部302は、ガン閉塞板291に位置する円CTに沿って延在して、弧状筒(2×θσの角度を有する弧状筒)に形成される。
【0222】
レバー案内筒部302は、図52(b)に示すように、ガン円筒部290の円周方向において、ガン流入円筒部298の一方の筒端298A側のガン流入円筒部298の筒中心線asにレバー筒配置角度θτを隔てて配置される。レバー穴配置角度θτは、レバー角度θVと同一角度である。
レバー案内筒部302は、円CTの半径r1、開閉操作レバー270の軸直径d1、円周率πとすると、(2×π×r×2×θσ)/360+d1の弧長さを有する(レバー案内筒部302の内周弧長さ)を有する。レバー案内筒部302は、ガン円筒部290(ガン閉塞板291)の径方向に、開閉操作レバー270の軸直径d1より僅かに広い筒内周幅を有する。
【0223】
レバー案内筒部302は、図51及び図53に示すように、ガン円筒部290内に配置される、レバー案内筒部302は、レバー案内筒部302の一方の筒端(一方の案内筒端)をガン閉塞板291の板裏面291Bに当接して、ガン閉塞板291と一体に形成される。レバー案内筒部302は、ガン円筒部290の筒中心線arにおいて、ガン閉塞板291の板裏面291Bからガン円筒部290に突出して配置される。レバー案内筒部302は、ガン閉塞板291の板裏面291Bから、ガン円筒軸292より短い筒長さを有してガン円筒部290内に突出される。レバー案内筒部302は、レバー案内筒部302の一方の筒端側をガン閉塞板291に貫通して、一方の筒端をガン閉塞板291の板表面291Aに開口して配置される。
レバー案内筒部302は、レバー案内筒部302の他方の筒端302b(他方の案内筒端)をガン円筒部290内に開口して配置される。
【0224】
シール溝303は、図51及び図53に示すように、ガン円筒部290の内側に位置するガン流入円筒部298に形成される。シール溝303は、洗剤液導入穴300と同心に配置される。シール溝303は、ガン円筒部290の筒中心線arの方向TCに溝深さを有して、ガン流入円筒部298の外周(外周面)に開口される。
【0225】
シールリング304は、合成ゴム等の弾性材で円環状に形成される。シールリング303は、図53に示すように、シール溝303に挿入されて、ガン流入円筒部298に装着(配置)される。シールリング304は、ガン円筒部290の軸中心線arの方向TCにおいて、ガン流入円筒部298(シール溝303)から突出して配置される。
【0226】
ガン本体9は、図35に示すように、ガン円筒部290の一方の筒端290Bを蓋体5(蓋外側閉塞板210)に向け、及びレバー案内筒部302を開閉操作レバー270に向けて、蓋体5に取付けられる。ガン本体9は、一方の筒端290Bからガン円筒部290をガン装着円筒部213(蓋体5)に外嵌して、蓋体5に取付けられる。ガン本体9は、ガン円筒部290内にガン装着円筒部213を圧入し、及びガン円筒部290の他方の筒端290Bを蓋外側閉塞板210(板表面210A)に密接して蓋体5に配置(装着)される。ガン本体9は、各空気導入穴301を空気導入溝226(蓋体5)に対向(対峙)し、ガン円筒部290内にガン装着円筒部213を圧入して蓋体5に配置される。
ガン本体9は、ガン円筒部290の他方の筒端290Bを蓋外側閉塞板210の板表面290Aに密接すると、蓋体5との間[ガン閉塞板291及び蓋外側閉塞板210(蓋内側閉塞板212)の間]に空気導入空間ARを隔てて蓋体5に取付けられる。
【0227】
蓋体5において、洗剤液流出穴220は、図35及び図54に示すように、蓋体5にガン本体9を取付けると、空気導入空間ARに開口(連通)され、及び貯留容器4内に開口(連通)される。
【0228】
ガン本体9において、空気導入穴301は、図35に示すように、空気導入空間ARに開口され、空気導入空間AR(空気導入溝226、空気流通溝257)を通して空気流入穴221に連通される。
蓋体5において、空気流入穴221は、蓋体5にガン本体9を取付けると、空気導入空間ARに開口(連通)され、及び貯留容器4内に開口(連通)される。
貯留容器4内は、空気流入穴221(蓋体5)、各空気流通溝257(開閉体7)、各空気導入溝226(蓋体5)及び各空気導入穴301(ガン本体9)を通して、ガン本体9の外側(外気)に連通される。
これにより、貯留容器4内は、常に、大気の状態(大気圧状態)にされる。
【0229】
ガン本体9は、各ガン取付軸293~296を各ガン取付円筒部215A~215D(蓋体5)内に圧入して、蓋体5(蓋外側閉塞板210)に取付けられる。
これにより、ガン本体9は、蓋体5(開閉弁板251)に回転不能に配置される。
【0230】
ガン本体9は、図54に示すように、ガン円筒軸292を位置決め軸214(蓋体5)に外嵌して、蓋体5に取付けられる。ガン本体9は、ガン円筒軸292内に位置決め軸214を圧入し、ガン円筒軸292の他方の筒端292B(他方のガン軸端)を位置決め板269(板表面269A)に当接して配置される。
【0231】
ガン本体9は、図1及び図2に示すように、レバー案内筒部302内に開閉操作レバー270(開閉操作体8)を挿入して、蓋体5に取付けられる。
開閉操作体8において、開閉操作レバー270は、レバー案内筒部302内(ガン本体9)を摺動自在に貫通して、ガン閉塞板291の板表面291A(ガン本体9)から突出される。
【0232】
ガン本体9は、図54に示すように、洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)を開閉弁板251(開閉体7)に対向(対峙)し、及びシールリング304を開閉弁板251(板表面251A)に圧接して、蓋体5に取付けられる。
これにより、開閉弁板251(開閉体7)は、空気導入空間ARに収納される。開閉弁板251(開閉体7)は、空気導入空間AR内において、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)に対向(対峙)して、ピストン軸218(蓋体5)及びガン流入円筒部298(ガン本体9)の間に配置される。
ピストン軸218は、図54に示すように、ガン流入円筒部298との間に開閉弁板251(開閉体)を配置すると、ピストン付勢バネ219(コイルバネ)のバネ力(付勢力)によって、開閉弁板251に向けて付勢されて、シールリング234を開閉弁板251の板裏面251Bに圧接する。
ガン本体9において、洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)は、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)に対向して、空気導入空間ARに開口され、及び流入路299(液噴射穴299d)に開口される。
【0233】
ガン本体9は、図1図2及び図35に示すように、流入路299の一方の流入路端(ガン流入円筒部298の他方の筒端298B)を流出路15(ノズルヘッド本体1)に連通して、ノズルヘッド本体1の他方の筒端1B側に取付けられる。
ガン本体9は、ガン流入円筒部298の一方の筒端298Aからガン流入円筒部298内(流出路15、大径流入穴229b)にノズルヘッド本体1の他方の筒端1B側を圧入して、ノズルヘッド本体1に取付けられる。
これにより、流入路299(ガン本体9)は、流出路15(ノズルヘッド本体1)に連通される。流入路299において、液噴射穴299dは、小径流出穴24(流出路15)に連通される。
【0234】
ガン本体9は、流入路299の他方の流入路端(ガン流入円筒部298の他方の筒端298B)から水(加圧水)が流入される。
【0235】
開閉弁板251(開閉体7)は、図54図56及び図57に示すように、空気導入空間ARにおいて、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)の間に配置されと、洗剤液流出穴220から洗剤液導入穴300を遮断し、又は洗剤液流出穴220を洗剤液導入穴300に連通する。
開閉弁板251(開閉板7)は、図54及び図55に示すように、空気導入空間ARにおいて、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)の間に配置されと、洗剤液流出穴220から洗剤液導入穴300を遮断する閉位置Z1、洗剤液流出穴220を洗剤液導入穴300に連通する開位置Z1,Z2,Z3に配置される。
【0236】
開閉弁板251(開閉体7)は、図56及び図57に示すように、空気導入空間ARにおいて、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)の間に配置されと、第1洗剤液流通穴253を洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300の夫々に連通し、又は第2洗剤液流通穴254を洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300の夫々に連通し、又は第3洗剤液流通穴255を洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300の夫々に連通する。
開閉弁板251は、図55乃至図57に示すように、第1洗剤液流通穴253を洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300の夫々に連通する第1穴開位置Z1、又は第2洗剤液流通穴254を洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300の夫々に連通する第2穴開位置Z2、又は第3洗剤液流通穴255を洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300の夫々に連通する第3穴開位置Z3にされる。
【0237】
開閉操作体8は、図54乃至図57に示すように、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)の間に開閉弁板251(開閉体7)を配置すると、開閉操作レバー270の手動操作によって、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1、又は第1穴開位置Z1(開位置)、又は第2穴開位置Z2、又は第3穴開位置Z3にする。
開閉操作レバー270は、図55(a)に示すように、閉位置Z1において、レバー案内筒部302の一方の弧長さ端302aに当接して配置される。
【0238】
開閉操作体8は、図55(a)、図55(b)及び図56に示すように、開閉操作レバー270の手動操作によって、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1から流通穴角度θW(溝角度)だけ回転して、開閉弁板251を閉位置Z1から第1穴位置Z2(開位置)にする。
開閉弁板251(開閉体7)は、各シールリング234,303に摺接しつつ、流通穴角度θWだけ回転されて、閉位置Z1から第1穴開位置Z2にされる。
開閉弁板251は、第1開位置Z2において、各第2位置決め溝263,264内に位置決め板269の各位置決め突起279,280を挿入して(図45参照)、第1穴開位置Z2に位置決めされる。
開閉弁板251は、図56(a)に示すように、第1穴開位置Z2において、第1洗剤液流通穴253を洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)の夫々に連通する。第1洗剤液流通穴253は、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに圧接された各シールリング234,304によって、洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300に気密に連通される。
【0239】
開閉操作体8は、図55(c)、図55(d)及び図56に示すように、開閉操作レバー270の手動操作によって、開閉弁板251(開閉体7)を第1穴開位置Z2から流通穴角度θW(溝角度)だけ回転して、開閉弁板251を第1穴開位置Z2から第2穴位置Z3にする。
開閉弁板251(開閉体7)は、各シールリング234,303に摺接しつつ、流通穴角度θWだけ回転されて、第1穴開位置Z2から第2穴開位置Z3にされる。
開閉弁板251は、第2開位置Z3において、各第3位置決め溝265,266内に位置決め板269の各位置決め突起279,280を挿入して(図47参照)、第2穴開位置Z3に位置決めされる。
開閉弁板251は、図56(b)に示すように、第2穴開位置Z3において、第2洗剤液流通穴254を洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)の夫々に連通する。第2洗剤液流通穴254は、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに圧接された各シールリング234,304によって、洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300に気密に連通される。
【0240】
開閉操作体8は、図55(c)、図55(d)及び図57に示すように、開閉操作レバー270の手動操作によって、開閉弁板251(開閉体7)を第2穴開位置Z3から流通穴角度θW(溝角度)だけ回転して、開閉弁板251を第2穴開位置Z3から第3穴位置Z4にする。
開閉弁板251(開閉体7)は、各シールリング234,303に摺接しつつ、流通穴角度θWだけ回転されて、第2穴開位置Z3から第3穴開位置Z4にされる。
開閉弁板251は、第3開位置Z4において、各第4位置決め溝267,268内に位置決め板269の各位置決め突起279,280を挿入して(図49参照)、第3穴開位置Z4に位置決めされる。開閉操作レバー270は、図55(d)に示すように、第3穴開位置Z4において、レバー案内筒部302の他方の弧長さ端302bに当接される。
開閉弁板251は、図57に示すように、第3穴開位置Z4において、第3洗剤液流通穴255を洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)の夫々に連通する。第3洗剤液流通穴255は、開閉弁板251の板表面251A及び板裏面251Bに圧接された各シールリング234,304によって、洗剤液流出穴220及び洗剤液導入穴300に気密に連通される。
【0241】
このように、開閉弁板252(開閉体7)は、開閉操作レバー270の手動操作によって、閉位置Z1、又は第1穴開位置Z1(開位置)、又は第2穴開位置Z2、又は第3穴開位置Z3のうち、任意の1の位置にされる。
開閉体7は、開閉操作レバー270を手動操作によって、開閉弁板251(開閉体7)をレバー案内筒部302の一方の弧長さ端302aから他方の弧長さ端302bに向けて回転(正回転)し、又は開閉弁板251(開閉体7)を他方の弧長さ端302bから他方の弧長さ端302bに向けて回転(逆回転)することで、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1、又は第1穴開位置Z1(開位置)、又は第2穴開位置Z2、又は第3穴開位置Z3のうち、任意の1の位置にする。
【0242】
洗浄用ガン装置Xは、図1及び図35に示すように、ガン本体9(流入路299)を水供給源500に接続する。
ガン本体9は、流入路299の他方の流入路端(ガン流入円筒部298の他方の筒端289B)を給水管501に連結して、給水管501を通して水供給源500に接続される。
【0243】
洗浄用ガン装置Xは、ノズル切替レバー72を手動操作(回転操作)して、ノズル切替弁3(切替弁体95)をミストノズル位置V1にする。
ノズル切替弁3において、切替弁体95は、ノズル切替レバー72の手動操作によって、弁体ガイド体73(弁体支持板83)と共に回転される。切替弁体95は、弁体平板97の板表面97Aを切替弁座96の弁座平板122の板表面122Aに摺接しつつ回転されて、ミストノズル位置V1にされる。
これにより、流出路15(流入路299)は、図32(a)、図33(a)、図34及び図58に示すように、ミストノズル位置V1において、切替弁体95の各第1液流出穴101,102、切替弁座96の各第1液導入穴123,124及び第1液流入穴114,115、各整流絞り穴69及び外側流路λ1を通して、ミストノズル体32の各ミスト流路ε1,ε2に連通される。
【0244】
洗浄用ガン装置Xは、図35及び図44に示すように、ノズル切替弁3(切替弁体95)のミストノズル位置V1において、開閉操作レバー270(開閉操作体8)を手動操作(回転操作)して、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1にする。
【0245】
洗浄用ガン装置Xは、ミストノズル位置V1及び閉位置Z1において、水供給源500からガン本体9の流入路299に水を流入(導入)する。
水供給源500からの水は、給水管501を通して流入路299に流入される。
【0246】
流入路299内において、水は、図35に示すように、液流入穴299a、液絞り穴299c及び液噴射穴299dを流れて、液噴射穴299d(流入路299)から流出路15(小径流出穴24)内に噴射される。液絞り穴299cは、水の流速を徐々に増加して、液噴射穴299dに噴出する。流入路299を流れる水は、液絞り穴299cを流れることによって、流速を増加しつつ液噴射穴299dに噴出される。
【0247】
洗浄用ガン装置Xにおいて、流出路15(小径流出穴24)に噴射された水は、図5図32(a)、図33(a)、図34及び図58に示すように、大径流出穴23[切替弁体95及びヘッド段部25の間に大径流出穴23(流出路15)]を流れて、各第1液流出穴101,102(切替弁体95)及び第1液導入穴123,124(切替弁座96)を通して、各第1液流入穴114,115(切替弁座96)から液導入路σに噴出される。
【0248】
液導入路σに噴出された水は、各整流絞り穴69に流入し、各整流絞り穴69を流れることによって、水の流れ方向をノズルヘッド本体1の筒中心線aの方向Aに整流(向変)されて、外側流路λ1に噴射される。
各整流絞り穴69は、各位置絞り穴69を流れる水の流速を増加しつつ、水の流れをノズルヘッド本体1の筒中心線aの方向Aに向けて、外側流路λ1に噴射する。
【0249】
外側流路λ1に噴射された水は、図58に示すように、各ミスト絞り穴54に流入する。
【0250】
各ミスト絞り穴54内に流入した水は、図58に示すように、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路ε1,ε2を流れて、各ノズル絞り穴53側の各ミスト絞り穴54内に噴射(噴出)される。
水は、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路ε1,ε2を流れることによって、流速を増加しつつ減圧されて、第1及び第2ミスト流路ε1,ε2から各ノズル絞り穴53側の各ミスト絞り穴54内に噴射される。更に、各ミスト絞り穴54、各ノズル絞り穴53を通して、多量のマクロバブル及びウルトラファインバルルの混入、溶け込んだ微細な水滴[微細な液体のミスト(微細な水のミスト)にして、各ノズル絞り穴53(噴射器Y/散霧リング体31)から外側(外部)に噴射(噴霧)される。
これにより、第1及び第2ミスト流路ε1,ε2から各ミスト絞り穴54に噴射される微細な水滴(微細なミスト)は、高圧で乱流となる。
【0251】
各ノズル絞り穴53から微細なミストが噴射(噴霧)されると、各ノズル絞り穴53の出口側(微細なミストを噴射した側)で負圧状態となる。
各ノズル絞り穴53の出口側を負圧状態にすることで、第1及び第2ミスト流路ε1,ε2から各ノズル絞り穴53側の各ミスト絞り穴54に流出された高圧及び乱流の微細なミスト(微細な水のミスト)は、各ミスト絞り穴54の出口部分を通過する際に、減圧による気泡析出と、噴射の際に巻き込んだ気体(空気)が乱流により粉砕(剪断)され、微細なミストより更に、多量のファインバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ極微細なミスト(極微細な水のミスト)となる。
極微細な水のミストは、各ミスト絞り穴54を通って、噴射器Yの各ノズル絞り穴53から噴射(噴霧)される。
【0252】
洗浄用ガン装置Xは、図56及び図57に示すように、ノズル切替弁3(切替弁体95)のミストノズル位置V1において、開閉操作レバー270(開閉操作体8)を手動操作(回転操作)して、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1から第1穴開位置Z2、又は第2穴開位置Z3、又は第3穴開位置Z4にする。
【0253】
洗浄用ガン装置Xにおいて、ミストノズル位置V1において、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1から第1穴開位置Z2、又は第2穴開位置Z3、又は第3穴開位置Z4にすると、貯留容器4内の洗剤液WCは、図56及び図57に示すように、流出路15に向けて流れる水の流れによって、洗剤液流出管6、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)、第1洗剤液流通穴253(又は第2洗剤液流通穴254又は第3洗剤液流通穴255)、及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)を通って、流入路299(液噴射穴299d)内に噴射(噴出)される。
貯留容器4の洗剤液WCは、流入路299を流れる水の流れによって、洗剤液流出管6を通して、洗剤液流出穴220に引っ張られて、第1洗剤液流通穴253又は第2洗剤液流通穴254又は第3洗剤液流通穴255、及び洗剤液導入穴300を通って、洗剤液導入穴300から流入路15(液噴射穴299d)に噴射される。
洗剤液流出穴200は、洗剤液WCの流速を増加しつつ減圧して、洗剤液WCを第1洗剤液流通穴253又は第2洗剤液流通穴254又は第3洗剤液流通穴255に噴射する。
第1乃至第3洗剤液流通穴253,254,255は、洗剤液WCの流量(洗剤液WCの噴射量)を異にして、洗剤液導入穴300に噴射(流出)する。
第1乃至第3洗剤液流通穴253,254,255から噴射する洗剤液WCの流量は、第1洗剤液流通穴253から噴射する流量Qa、第2洗剤液流通穴254から噴射する流量Qb、及び第3洗剤液流通穴255から噴射する流量Qcとすると、Qa<Qb<Qcとなる。
第1乃至第3洗剤液流通穴253,254,255は、穴直径を異にしており、第1洗剤液流通穴253の穴直径<第2洗剤液流通穴254の穴直径<第3洗剤液流通穴255の穴直径であるから、第1洗剤液流通穴253から噴射する流量Qaは、第2及び第3洗剤液流通穴254,255から噴射する流量Qb,Qcより少なく、第2洗剤液流通穴254から噴射する流量Qbは、第3洗剤液流通穴255から噴射する流量Qcより少なくなる。
【0254】
洗浄用ガン装置Xにおいて、洗剤液導入穴300から流入路15(液噴射穴299d)に噴射された洗剤液WCは、図35に示すように、液噴射穴299d(流入穴299)を流れる水と混合されて、水及び洗剤液の混合する洗剤液混合水(以下、「洗剤液混合水」という)となる。洗剤液混合水は、洗剤液を水で薄めた液体である。
洗剤液水は、流入路299(液噴射穴299d)から流出路15(小径流出穴24)に噴射される。
【0255】
開閉弁板251(開閉体7)の第1穴位置Z1、第2穴開位置Z2、及び第3穴開位置Z3を選択することで、洗剤液導入穴300から流入路299(液噴射穴299d)に噴射する流量Qa,Qb,Qcを調整して、洗剤液水における洗剤液WCの濃度を調整できる。
【0256】
洗浄用ガン装置Xにおいて、流出路15(小径流出穴24)に噴射された洗剤液混合水は、図35に示すように、大径流出穴23[切替弁体95及びヘッド段部25の間に大径流出穴23(流出路15)]を流れて、各第1液流出穴101,102(切替弁体95)及び第1液導入穴123,124(切替弁座96)を通して、各第1液流入穴114,115(切替弁座96)から液導入路σに噴出される。
【0257】
液導入路σに噴出された洗剤液混合水は、各整流絞り穴69に流入し、各整流絞り穴69を流れることによって、洗剤液混合水の流れ方向をノズルヘッド本体1の筒中心線aの方向Aに整流(向変)されて、外側流路λ1に噴射される。
各整流絞り穴69は、各位置絞り穴69を流れる洗剤液混合水の流速を増加しつつ、洗剤混合水の流れをノズルヘッド本体1の筒中心線aの方向Aに向けて、外側流路λ1に噴射する。
【0258】
外側流路λ1に噴射された洗剤液混合は、図58に示すように、各ミスト絞り穴54に流入する。
【0259】
各ミスト絞り穴54内に流入した洗剤液水は、図58に示すように、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路ε1,ε2を流れて、各ノズル絞り穴53側の各ミスト絞り穴54内に噴射(噴出)される。
洗剤液水は、渦巻き状の第1及び第2ミスト流路ε1,ε2を流れることによって、流速を増加しつつ減圧されて、第1及び第2ミスト流路ε1,ε2から各ノズル絞り穴53側の各ミスト絞り穴54内に噴射される。更に、各ミスト絞り穴54、各ノズル絞り穴53を通して、多量のマクロバブル及びウルトラファインバルルの混入、溶け込んだ微細な洗剤液水滴[微細な液体のミスト(微細な洗剤液水のミスト)にして、各ノズル絞り穴53(噴射器Y/散霧リング体31)から外側(外部)に噴射(噴霧)される。
これにより、第1及び第2ミスト流路ε1,ε2から各ミスト絞り穴54に噴射される微細な洗剤液水滴(微細なミスト)は、高圧で乱流となる。
【0260】
各ノズル絞り穴53から微細なミストが噴射(噴霧)されると、各ノズル絞り穴53の出口側(微細なミストを噴射した側)で負圧状態となる。
各ノズル絞り穴53の出口側を負圧状態にすることで、第1及び第2ミスト流路ε1,ε2から各ノズル絞り穴53側の各ミスト絞り穴54に流出された高圧及び乱流の微細なミスト(微細な洗剤液水のミスト)は、各ミスト絞り穴54の出口部分を通過する際に、減圧による気泡析出と、噴射の際に巻き込んだ気体(空気)が乱流により粉砕(剪断)され、微細なミストより更に、多量のファインバブル及びウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ極微細なミスト(極微細な洗剤液水のミスト)となる。
極微細な洗剤液水のミストは、各ミスト絞り穴54を通って、噴射器Yの各ノズル絞り穴53から噴射(噴霧)される。
【0261】
洗浄用ガン装置Xは、ノズル切替レバー72を手動操作(回転操作)して、ノズル切替弁3(切替弁体95)をノズル位置V2にする。
ノズル切替弁3において、切替弁体95は、ノズル切替レバー72の手動操作によって、弁体ガイド体73(弁体支持板83)と共に回転される。切替弁体95は、弁体平板97の板表面97Aを切替弁座96の弁座平板122の板表面122Aに摺接しつつ回転されて、ノズル位置V2にされる。
これにより、流出路15(流入路299)は、図32(b)、図33(b)、図34及び図59に示すように、ノズル位置V2において、切替弁体95の各第2液流出穴103,104、切替弁座96の各第2液導入穴125,126及び各第2液流入穴116,117、内側流路λ2(切替弁座96)を通して、ノズル体33の各ノズル絞り穴63に連通される。
【0262】
洗浄用ガン装置Xは、ノズル切替弁3(切替弁体95)のノズル位置V2において、開閉操作レバー270(開閉操作体8)を手動操作(回転操作)して、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1にする。
【0263】
洗浄用ガン装置Xは、ノズル位置V2及び閉位置Z1において、水供給源500からガン本体9の流入路299に水を流入(導入)する。
水供給源500からの水は、給水管501を通して流入路299に流入される。
【0264】
流入路299内において、水は、図35に示すように、液流入穴299a、液絞り穴299c及び液噴射穴299dを流れて、液噴射穴299d(流入路299)から流出路15(小径流出穴24)内に噴射される。液絞り穴299cは、水の流速を徐々に増加して、液噴射穴299dに噴出する。流入路299を流れる水は、液絞り穴299cを流れることによって、流速を増加しつつ液噴射穴299dに噴出される。
【0265】
洗浄用ガン装置Xにおいて、流出路15(小径流出穴24)に噴射された水は、図5図32(b)、図33(b)、図34及び図59に示すように、大径流出穴23[切替弁体95及びヘッド段部25の間に大径流出穴23(流出路15)]を流れて、各第2液流出穴103,104(切替弁体95)及び第2液導入穴125,126(切替弁座96)を通して、各第2液流入穴116,117(切替弁座96)から内側流路λ2(切替弁座96の弁座内側円筒部113内)に噴出される。
【0266】
内側流路λ2に噴射された水は、図59に示すように、ノズル内側円筒部62内に流入され、ノズル内側円筒部62内において閉塞板65(ノズル体33)に衝突して乱流となる。
内側流路λ2に噴射された水は、図59に示すように、ノズル体33の各ノズル絞り穴63から環状流出路τに噴射される。各ノズル絞り穴63は、内側流路λ2及びノズル内側円筒部62内に水を環状流出路τに噴射する。各ノズル絞り穴63は、ノズル絞り穴63を流れる水の流速を増加しつつ環状流出路τに噴射する。
【0267】
環状流出路τに水を噴射すると、水の流れによって、各空気流入穴48から空気が環状流路τに導入(流入)される。空気は、図59に示すように、各空気流入穴48から環状流路τに流出される。
各空気流入穴48は、環状流路τにおいて、各ノズル絞り穴63に隣接するノズル板61の板表面61Aに流出する。
これにより、環状流出路τに導入された空気は、各ノズル絞り穴63からの噴射と同時に水に混合される。
空気の混合した水(以下、「空気混合水」という)は、図59に示すように、環状流路τ(噴射器Y)から外側(外部)に噴射される。空気混合水は、ガイド内側円筒部47(散霧リング体31)及びノズル内側円筒部62(ノズル体33)によって、環状流れにされて、環状流出路τから環状に噴射される。
【0268】
洗浄用ガン装置Xは、ノズル切替弁3(切替弁体95)のノズル位置V2において、開閉操作レバー270(開閉操作体8)を手動操作(回転操作)して、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1から第1穴開位置Z2、又は第2穴開位置Z3、又は第3穴開位置Z4にする。
【0269】
洗浄用ガン装置Xにおいて、ノズル位置V2において、開閉弁板251(開閉体7)を閉位置Z1から第1穴開位置Z2、又は第2穴開位置Z3、又は第3穴開位置Z4にすると、貯留容器4内の洗剤液WCは、図56及び図57に示すように、流出路15に向けて流れる水の流れによって、洗剤液流出管6、洗剤液流出穴220(洗剤液流出路)、第1洗剤液流通穴253(又は第2洗剤液流通穴254又は第3洗剤液流通穴255)、及び洗剤液導入穴300(洗剤液導入路)を通って、流入路299(液噴射穴299d)内に噴射(噴出)される。
貯留容器4の洗剤液WCは、流入路299を流れる水の流れによって、洗剤流出管6を通して、洗剤液流出穴220に引っ張られて、第1洗剤液流通穴253又は第2洗剤液流通穴254又は第3洗剤液流通穴255、及び洗剤液導入穴300を通って、洗剤液導入穴300から流入路15(液噴射穴299d)に噴射される。
洗剤液流出穴200は、洗剤液WCの流速を増加しつつ減圧して、洗剤液WCを第1洗剤液流通穴253又は第2洗剤液流通穴254又は第3洗剤液流通穴255に噴射する。
【0270】
洗浄用ガン装置Xにおいて、洗剤液導入穴300から流入路15(液噴射穴299d)に噴射された洗剤液WCは、図35に示すように、液噴射穴299d(流入穴299)を流れる水と混合されて、洗剤液混合水となる。
【0271】
洗浄用ガン装置Xにおいて、流出路15(小径流出穴24)に噴射された洗剤液水は、図5図32(b)、図33(b)、図34及び図59に示すように、大径流出穴23[切替弁体95及びヘッド段部25の間に大径流出穴23(流出路15)]を流れて、各第2液流出穴103,104(切替弁体95)及び第2液導入穴125,126(切替弁座96)を通して、各第2液流入穴116,117(切替弁座96)から内側流路λ2(切替弁座96の弁座内側円筒部113内)に噴出される。
【0272】
内側流路λ2に噴射された洗剤液水は、図59に示すように、ノズル内側円筒部62内に流入され、ノズル内側円筒部62内において閉塞板65(ノズル体33)に衝突して乱流となる。
内側流路λ2に噴射された洗剤液水は、図59に示すように、ノズル体33の各ノズル絞り穴63から環状流出路τに噴射される。各ノズル絞り穴63は、内側流路λ2及びノズル内側円筒部62内に水を環状流出路τに噴射する。各ノズル絞り穴63は、ノズル絞り穴63を流れる水の流速を増加しつつ環状流出路τに噴射する。
【0273】
環状流出路τに洗剤液水を噴射すると、洗剤液水の流れによって、各空気流入穴48から空気が環状流路τに導入(流入)される。空気は、図59に示すように、各空気流入穴48から環状流路τに流出される。
各空気流入穴48は、環状流路τにおいて、各ノズル絞り穴63に隣接するノズル板61の板表面61Aに流出する。
これにより、環状流出路τに導入された空気は、各ノズル絞り穴63からの噴射と同時に洗剤液水に混合される。
空気の混合した洗剤液水(以下、「空気混合洗剤液水」という)は、図59に示すように、環状流路τ(噴射器Y)から外側(外部)に噴射される。空気混合洗剤液水は、ガイド内側円筒部47(散霧リング体31)及びノズル内側円筒部62(ノズル体33)によって、環状流れにされて、環状流出路τから環状に噴射される。
【0274】
このように、洗浄用ガン装置Xでは、ノズル切替レバー72を手動操作して、ノズル切替弁3をミストノズル位置V1、ノズル位置V2に切替え、開閉操作レバー270を手動操作して、開閉体7(開閉弁板251)を閉位置Z1、第1穴開位置Z2(開位置)、第2穴開位置Z3、第3穴開位置Z4にすることで、車両等の洗浄対象物の汚れ状況に応じて、極微細な水のミスト、極微細な洗剤液水のミスト、空気混合水、空気混合洗剤水を選択して、噴射器Yのミストノズル体32又はノズル体33から洗浄対象物に噴射できる。
【産業上の利用可能性】
【0275】
本発明は、車両等の洗浄対象物を洗浄するのに最適である。
【符号の説明】
【0276】
X 洗浄用ガン装置
1 ノズルヘッド本体
1A ノズルヘッド本体の一方の筒端
1B ノズルヘッド本体の他方の筒端
Y 噴射器
2 弁切替操作体(弁切替操作具)
3 ノズル切替弁
4 貯留容器
5 蓋体
6 洗剤液流出管
7 開閉体(開閉弁体)
8 開閉操作体(開閉操作具)
9 ガン本体
15 流出路
32 ミストノズル体
33 ノズル体
72 開閉操作レバー
220 洗剤液流出穴(洗剤液流出路)
221 空気流入穴
253 第1洗剤液流通穴(洗剤液流通穴)
254 第2洗剤液流通穴
255 第3洗剤液流通穴
270 開閉操作レバー
298 ガン流入円筒部
298A ガン流入円筒部の一方の筒端(流入路の一方の流入路端)
298B ガン流入円筒部の一方の筒端(流入路の他方の流入路端)
299 流入路
300 洗剤液導入穴(洗剤液導入路)
301 空気導入穴
AR 空気導入空間
V1 ミストノズル位置
V2 ノズル位置
Z1 閉位置
Z2 第1穴開位置(開位置)
Z3 第2穴開位置
Z4 第3穴開位置
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