(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-07
(45)【発行日】2023-06-15
(54)【発明の名称】竹コネクタシステム
(51)【国際特許分類】
E04G 7/20 20060101AFI20230608BHJP
F16B 7/20 20060101ALI20230608BHJP
F16B 11/00 20060101ALI20230608BHJP
【FI】
E04G7/20 E
F16B7/20 A
F16B11/00 C
(21)【出願番号】P 2021500365
(86)(22)【出願日】2019-03-17
(86)【国際出願番号】 IB2019052149
(87)【国際公開番号】W WO2019180569
(87)【国際公開日】2019-09-26
【審査請求日】2022-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】520363708
【氏名又は名称】ヤハヴ,ウディ
【氏名又は名称原語表記】YAHAV,Udi
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ヤハヴ,ウディ
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-077366(JP,U)
【文献】特表2005-528541(JP,A)
【文献】特開2005-242072(JP,A)
【文献】特開2002-088929(JP,A)
【文献】特開2013-170672(JP,A)
【文献】特開2014-003894(JP,A)
【文献】実開昭64-048411(JP,U)
【文献】実開昭55-109217(JP,U)
【文献】実公昭48-018135(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 7/20
F16B 7/20
F16B 11/00
E04B 1/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
竹竿にコネクタ(10)を接合することであって、前記コネクタ(10)は、前記コネクタ(10)の外面に通じる内部通路(12、13)を有するように形成され、前記竹竿の開放端部に前記コネクタ(10)を挿入し、接着剤を前記内部通路(12、13)内及び前記コネクタの前記外面に流すことによって、前記接着剤が前記コネクタ(10)の前記外面と前記竹竿の内面(9)の間のギャップを覆って前記コネクタ(10)の外面と前記竹竿の内面を接合し、前記コネクタ(10)は前記竹竿への挿入後にその長手方向軸に沿って回転されて、前記コネクタ(10)の外周に前記接着剤を塗り付けるのを助けるように、前記竹竿に前記コネクタを接合すること、を含む方法。
【請求項2】
前記コネクタ(10)は、長手方向開口部と連通する横方向アパーチャ(12)を有するように形成された本体(11)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コネクタ(130)は、本体(132)の側面に向かって広がる発散開口部(136)内に広がる少なくとも1つの横方向通路(135)に通じる中央長手方向開口部(134)を有するように形成された本体(132)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コネクタ(50B)は、共に組み合わせられれた2以上の部分(59A、59B)から形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記接着剤の流れをシールするためのシール(142、144)をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コネクタ(30)は、開口部を有するように形成された本体(31)を含み、前記本体は、ある部分で円錐形であり、かつ、別の部分で円筒形である、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、竹竿(稈)と竹セグメントとを接続するためのコネクタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
竹竿又はセグメントは、長い間にわたって建築材料として使用されてきた。竹製の枠組みや足場は建設で頻繁に使用されている。竹は、優れた強度と強度重量比とを有している。竹は、香港において足場を建設するために使用され、また、日本、中国、インドネシア及びその他の東アジア諸国において、他の多くの構造物を建設するために使用されている。コロンビア、エクアドル及びベネズエラのいくつかの地域で見られるグアドゥア・アングスティフォリアと呼ばれる竹の一種は構造を作るためのものであり、かつ、この種は、優れた物理的及び機械的特性を有している。
【0003】
しかしながら、竹の部材を互いに接続する、及び、竹の部材を他の表面又は装置に接続する現在の方法は、品質の劣る構造をもたらす結果となる。ロープ又は撚り糸の巻き付けによって竿を単に固定することに加えて、セグメントはボルト又はワイヤによって接続されてきた。これら従来技術の接続は、接合部での曲げモーメントに抵抗せず、かつ、穿孔を使用するために竹自体に脆弱性を生じさせる可能性がある。さらに、これらの先行技術の接続は、建物の長い寿命に対して有用ではない。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、以下でより詳細に説明するように、竹竿(すなわち稈)及び竹セグメント(分割された竿又は竹の板など)を接続するためのコネクタシステムを提供することを目的としている。コネクタシステムは、世界のすべての先進国の建築基準法及び基準に準拠し、かつ、ほとんどすべての構造における競争力のある建築材料として竹を使用可能にする、長期的な接続を提供する。ユーザが、他のエンジニアリング材料と同様にカタログから、コネクタ又はコネクタが取り付けられた竹竿を発注することができるように、コネクタシステムは、エンジニアリングのニーズに応じて体系的に製造され得る。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、竹竿にコネクタを接合することを含む方法が提供され、コネクタは、コネクタの外面に通じる内部通路を有するように形成され、竹竿の一部にコネクタを配置し、かつ、内部通路内及びコネクタの外面に接着剤を流すことによって、接着剤が竹竿の一部にも接触して竹竿にコネクタを接合する。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、竹竿の一部は竹竿の内周にある。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、竹竿の一部は竹竿の外周にある。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、竹竿の一部は竹竿の端部にある。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、竹竿の一部は竹竿の両端の間にある。
【0010】
本発明の実施形態によれば、コネクタは、長手方向開口部と連通する横方向アパーチャを有するように形成された本体を含む。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、コネクタは、中心から外れた開口部を有するように形成された本体を含む。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、コネクタは、中央長手方向開口部と、中央長手方向開口部に対してオフセットして形成された追加の長手方向開口部と、を有するように形成された円錐形の本体を含む。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、コネクタは、本体の側面に向かって広がる発散開口部内に広がる少なくとも1つの横方向通路に通じる中央長手方向開口部を有するように形成された本体を含む。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、コネクタは、結合部分によって共に適合する部品から構成される。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、接着剤の流れをシールするためのシールが設けられる。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、コネクタは、開口部を有するように形成された本体を含み、本体は、ある部分で円錐形であり、かつ、別の部分で円筒形である。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、コネクタは、凹面又は凸面を有する本体を含む。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、竹竿に切り抜きを形成することを含む方法が提供され、切り抜きは不均一な周長を有し、周長は、竿の繊維が竹竿の他の領域よりも強度又は密度が高い竹竿の領域に向かって増加する。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、竿の繊維が竹竿の他の領域よりも強度又は密度が高い竹竿の領域は、竹竿の他の領域よりも竹竿の外径に近い領域である。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、切り抜きは、円錐形である竹竿の端部に真っ直ぐな側面を有する端部を有する。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、切り抜きは、円錐形である竹竿の端部に湾曲した側面を有する端部を有する。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、切り抜きは、端部から竹竿内に軸方向内側に延在する円筒形部分を有する。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、切り抜きは、端部から竹竿内に軸方向内側に延在する円筒形部分を有する。
【0024】
本発明の一実施形態によれば、方法は、接着剤で切り抜き内に端部コネクタを接合することを含む。
【0025】
本発明の一実施形態によれば、方法は、竹竿の壁厚にアパーチャを形成することであって、アパーチャは、竹竿の一端から竹竿の反対端に向かって長手方向長さに沿って延在する、形成することと、突起がアパーチャに受け入れられるように竹竿に、突起を有するコネクタを固定することと、を含む。
【0026】
本発明の一実施形態によれば、突起は支柱である。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、突起は支柱であり、支柱の各々は、竹竿に挿入された後、ワッシャ又はベースとして機能するスカートを有する。
【0028】
本発明の一実施形態によれば、突起は、ねじ切り部分を有する支柱である。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、方法は、インターフェース要素を突起に結合することを含む。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、複数の装着要素と、装着要素に接続された竹竿と、を含むコネクタを含む方法が提供される。
【0031】
本発明は、図面に関連してなされる以下の詳細な説明からより完全に理解され認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1A】横方向接着剤通路を有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された、竹竿用の円錐形コネクタの簡略化した断面図である。
【
図1C】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図1Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図1D】1以上の平行な接着剤通路を有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の円錐形コネクタの簡略化した断面図である。
【
図1F】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図1Dのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図2A】結合部品を有する円錐形の、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の円錐形コネクタの簡略化した断面図である。
【
図2B】
図2Aの結合部品コネクタの簡略化した断面図である。
【
図2C】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図2Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図3A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部コネクタの簡略化した断面図である。
【
図3C】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図3Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図4A】結合部品を有する円錐形の、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部コネクタの簡略化した断面図である。
【
図4B】
図4Aの結合部品コネクタの簡略化した断面図である。
【
図4C】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図4Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図5A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹の繊維がより大きな密度及び強度を有する竿の外径に向かってコネクタと竹竿の内側との間の接触面積を増加させる湾曲した切り抜きに挿入された、竹竿用の湾曲した円錐形コネクタの簡略化した断面図である。
【
図5D】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図5Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図5E】本発明の非限定的な実施形態に係る、追加の長手方向開口部を有する、竹竿用の湾曲した円錐形コネクタの簡略化した断面図である。
【
図5H】結合部品を有する円錐形の、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の円錐形コネクタの簡略化した断面図である。
【
図5I】
図5Hの結合部品コネクタの簡略化した断面図である。
【
図6A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に形成された湾曲面に装着された竹竿用の外部コネクタの簡略化した断面図である。
【
図6C】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図6Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図6D】本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に形成された湾曲面に装着された竹竿用の外部コネクタの簡略化した断面図である。
【
図6E】
図6Dの外部コネクタ用の接着剤流れ案内要素の簡略図である。
【
図6G】本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に形成された湾曲面に装着された竹竿用の外部コネクタの簡略化した断面図であり、コネクタは、その中に接着剤を配置するためのトラフを有する。
【
図7A】横方向接着剤通路を有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の真っ直ぐなコネクタの簡略化した断面図である。
【
図7C】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図7Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図8A】結合部品を有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の真っ直ぐなコネクタの簡略化した断面図である。
【
図8B】
図8Aの結合部品コネクタの簡略化した断面図である。
【
図9A】1以上の平行な接着剤通路を有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の真っ直ぐなコネクタの簡略化した断面図である。
【
図10A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部-内部コネクタの簡略化した断面図である。
【
図10C】本発明の非限定的な実施形態に係る、
図10Aのコネクタ用に用意された竹竿の簡略化した断面図である。
【
図11A】結合部品を有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部-内部コネクタの簡略化した断面図である。
【
図12A】結合部品を有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部-内部コネクタの簡略化した断面図である。
【
図13A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図13B】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した断面図である。
【
図14A】シールを有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用のコネクタの簡略化した断面図である。
【
図14B】
図14Cに示されるシールを有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した正面図である。
【
図14C】
図14Cに示されるシールを有する、本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した正面図である。
【
図15A】本発明の非限定的な実施形態に係る、コネクタのセットの簡略化した断面図である。
【
図15B】本発明の非限定的な実施形態に係る、コネクタのセットの簡略化した断面図である。
【
図16A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した断面図である。
【
図16B】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図16C】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図16D】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図17A】コネクタに加えられるトルクによって竹竿から引き出されることに対する抵抗が増加した、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用のコネクタの簡略化した断面図である。
【
図17B】コネクタに加えられるトルクによって竹竿から引き出されることに対する抵抗が増加した、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用のコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図18A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用の伸縮コネクタの簡略化した斜視図である。
【
図18B】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用の伸縮コネクタの簡略化した断面図である。
【
図18C】延ばされた位置にある伸縮コネクタの簡略化した断面図である。
【
図19A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿に形成されたアパーチャ内に挿入されたコネクタ及び竿自体の簡略化した断面図である。
【
図19B】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿に形成されたアパーチャ内に挿入されたコネクタ及び竿自体の簡略化した断面図である。
【
図19C】アパーチャを有する竿自体の簡略化した斜視図である。
【
図19D】アパーチャを有する竿自体の簡略化した透視図である。
【
図19G】接着剤が配置されたアパーチャ内へのコネクタの挿入の簡略化した断面図である。
【
図20A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿に形成されたアパーチャに挿入されたコネクタ及びコネクタ自体の簡略化した断面図である。
【
図20B】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿に形成されたアパーチャに挿入されたコネクタ及びコネクタ自体の簡略化した断面図である。
【
図21A】本発明の別の非限定的な実施形態に係る、複数の支柱を含む別のコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図21B】本発明の別の非限定的な実施形態に係る、複数の支柱を含む別のコネクタの簡略化した断面図である。
【
図21C】本発明の別の非限定的な実施形態に係る、複数の支柱を含む別のコネクタの簡略化した分解図である。
【
図22A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図22B】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図22C】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図22D】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図23A】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図23B】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図23C】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図23D】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図23E】本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図24A】本発明の非限定的な実施形態に係る、複数竿アセンブリを形成するコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図24B】本発明の非限定的な実施形態に係る、複数竿アセンブリを形成するコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図24C】本発明の非限定的な実施形態に係る、複数竿アセンブリを形成するコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図24D】本発明の非限定的な実施形態に係る、複数竿アセンブリを形成するコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図25】本発明の非限定的な実施形態に係る、傾斜した、湾曲した、又は多角形の複数竿アセンブリを形成するコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図26A】本発明の非限定的な実施形態に係る、互いに垂直な複数竿アセンブリを形成するコネクタの簡略化した斜視図である。
【
図26B】本発明の非限定的な実施形態に係る、互いに垂直な複数竿アセンブリを形成するコネクタの簡略化した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
概して、本発明のすべてのコネクタシステムについて、部品は、金属(例えばアルミニウム又は合金鋼、チタニウム合金、真ちゅう及び青銅など多数であるがこれらに限定されない)、プラスチック(例えばナイロン、ポリカーボネート、アセタールホモポリマー樹脂など多数であるがこれらに限定されない)、木材(例えば軟材、硬材、合板、OSBなど多数であるがこれらに限定されない)、及びその他のエンジニアリング材料から形成されてもよい。
【0034】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿のための端部コネクタ10を示す
図1A~
図1Cを参照する。
【0035】
コネクタ10は、長手方向開口部13と連通する横方向アパーチャ12を有するように形成された円錐形本体11を含む。円錐形本体11のテーパ端部は、重量を減らすために座ぐり14を有するように形成されてもよい。端部コネクタ10を竹竿の開放端に挿入した後(竹竿が特別に準備されたかどうかにかかわらず;これはすべての実施形態に当てはまる)、接着剤が長手方向開口部13内に導入され、かつ、接着剤は、横方向アパーチャ12に流れ、そこから、円錐形本体11の外側輪郭と竹竿の内側輪郭9との間のギャップ内に流れ込んでギャップを均一に覆い、それによって、竹竿内への端部コネクタ10の優れた固定を達成することができる。竹竿は標準の内径を有していないことに留意すべきであり、植物が自然に育つように、同じ外径であっても内径は広い範囲を有する。円錐形状は、広範囲の内径にぴったり適合することによってこの問題を解決する。
【0036】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係る、竹竿のための別のコネクタ16を示す
図1D~
図1Fを参照する。
【0037】
コネクタ16は、(例えば、重量を減らすために使用される)座ぐり19に通じる中央長手方向開口部18を有するように形成された円錐形本体17を含む。追加の長手方向開口部20(2以上)が、中央長手方向開口部18に対してオフセットして形成されてもよく、好ましくは、必ずしもではないが、中央長手方向開口部18に対して対称である。竹竿の開放端内に端部コネクタ16を挿入した後、長手方向開口部20内に接着剤が導入され、接着剤は、円錐形本体17の外側輪郭と竹竿の内側輪郭との間のギャップに流れ込んでギャップを均一に覆い、それによって、竹竿9内への端部コネクタ16の優れた固定を達成する。
【0038】
図2A~
図2Cでは、コネクタ16は、第1部分16A及び第2部分16Bなどの2以上の部分から形成される。第1部分16Aは、第2部分16Bのシャフト7が圧入され得る凹部6を有するように形成されてもよい。
【0039】
この実施形態では、接着剤は、第1部分16Aの長手方向開口部18を通って流れ、その後、シャフト7に形成された溝7A上を(
図2A~
図2Cにおいて下向きに)流れ、さらにその後、第1部分16Aと竹竿の内側輪郭9との間のギャップにおいて第1部分16Aの外側輪郭上を(
図2A~
図2Cにおいて上向きに)逆流する。これは、2つの部品(内部コネクタ及び外部コネクタの両方)を有する他の実施形態に適用される。
【0040】
コネクタ10及び16並びに本明細書に記載の他のコネクタのいずれかは、竹竿への挿入後にそれらの長手方向軸に沿って回転させられて、コネクタの周長周りに接着剤を塗り付けるのを助けることができる。本明細書に記載されている他のコネクタのいずれかの長手方向開口部(例えば13又は18)は、以下に記載されているように竿を互いに接続する際の装着アパーチャとして使用されてもよい。
【0041】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部コネクタ30を示す
図3A~
図3Cを参照する。
【0042】
コネクタ30は、内側シャフト33に形成された中央長手方向開口部32を有するように形成された部分的に円錐形で部分的に円筒形の本体31を有している(開口部は座ぐり34内に延在してもよい)。本体31は、(外側に円錐形を有するように形成された竹竿に一致するように)内側が円錐形であるため、部分的に円錐形であり、かつ、内側に円筒形部分があるため(竹竿が内側に円筒形を有するように形成される)、部分的に円筒形である。円筒形部分は、竹竿内でコネクタ30を中心にするのに役立ち、その結果、円錐形部分と竹竿の外側との間に均一なギャップがあり、接着剤の固化中にコネクタが適切に所定の位置に保持される。内側シャフト33は、環状ギャップ35によって円錐形本体31から離間されている。接着剤をその中に進入させるための追加の長手方向開口部36(2以上)が、中央長手方向開口部32に対してオフセットして、好ましくは、必ずしもではないが、中央長手方向開口部32に対して対称に形成されてもよい。したがって、本体31の上端は、竹竿の端部に適合する周方向スカートを有するように形成されている。端部コネクタ30を竹竿に接合する前に、コネクタ30は最初に竿の内側輪郭8内に挿入されてもよい。コネクタ30が竿の中心に配置されると、竿はギャップ35内に収まる。その後、接着剤が開口部36を介して挿入され、接着剤は、竹竿とコネクタ30との間の残りのギャップに流れる。
【0043】
ここで、雄雌接続によって結合する結合部品30A及び30Bから形成されたコネクタ30の別のバージョンを示す
図4A~
図4Cを参照する。
【0044】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係るコネクタ50を示す
図5A~
図5Dを参照する。
【0045】
コネクタ50は、その上部に、その下部の真っ直ぐな部分52まで延在する円錐部分51を有している。円錐部分51は、上述したように、横方向開口部57に流体連通する中央長手方向開口部53(均一な直径を有する又は有しない)を有するように形成される。接着剤は、竹竿54の開放端内に挿入する前にコネクタ50の外面上に塗布されてもよい(又は、コネクタを挿入する前又は後に、若しくは、その両方で開口部内に塗布されてもよい)。
【0046】
図5Dに見られるように、竹竿54は、真っ直ぐな(円筒形の)切り抜き56内に延在する湾曲した円錐形の切り抜き55を有するように、コネクタ50用に準備された。湾曲した円錐形の切り抜き55は、コネクタ50と竹竿54の内側との間の接触面積を、竹繊維がより高い密度及び強度を有する竿54の外径に向かって増加させる。真っ直ぐな部分52は、円筒形の切り抜き56内に収まり、コネクタ50に加えられたトルクによって竿54から引き出されることに対するコネクタ50の抵抗を増加させる。したがって、本発明は、より高密度の繊維への接着及び引き抜き強度の両方の観点から、竹竿のより大きな強度を独自に利用している。円筒部分56は、竹竿内でコネクタ50を中心にするのを助け、その結果、円錐部分と竹竿との間に均一なギャップがあり、かつ、接着剤の固化中にコネクタが適切に所定の位置に保持される(これは本発明の他の実施形態に適用可能である)。
【0047】
別の特徴は、円筒形の切り抜き56の下縁が、湾曲した内側周縁56Aで丸みを帯びていることであり、これは竹竿への応力集中を回避する。
【0048】
本発明の他の実施形態では、湾曲した内側周縁と、円筒形の切り抜き内に延在する湾曲した円錐形の切り抜きとの組み合わせが使用されてもよい。
【0049】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係る、竹竿用の別のコネクタ50Aを示す
図5E~
図5Gを参照する。
【0050】
コネクタ50Aが、上述したような、中央長手方向開口部53に対してオフセットして形成され得る追加の長手方向開口部58(2以上)を有することを除いて、コネクタ50Aはコネクタ50と同様である。
【0051】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係る、竹竿のための別のコネクタ50Bを示す
図5H~
図5Iを参照する。
【0052】
コネクタ50Bが、上述したような、共に組み合わせられれた第1部分59A及び第2部分59Bなどの2以上の部分から形成されることを除いて、コネクタ50Bはコネクタ50Aと同様である。
【0053】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部コネクタ60を示す
図6A~
図6Cを参照する。
【0054】
コネクタ60は、内側シャフト63に形成された中央長手方向開口部62を有するように形成された内部が円錐形で湾曲した本体61を有する(開口部は座ぐり64内に延在してもよい)。内側シャフト63は環状ギャップ65によって円錐形本体61から離間されている。したがって、本体61の上端は、竹竿の端部に適合する周方向スカートを有するように形成されている。内側シャフト63は竹竿の切り抜き69内に収まる。
【0055】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部コネクタ66を示す
図6D~
図6Fを参照する。コネクタ66は、中央長手方向開口部66Bを有するように形成された、内部が円錐形の本体66Aを有する。接着剤流れ案内要素67(
図6E)が、ギャップ67A及びラグ67Bを有するように形成され、かつ、竹竿の切り抜き69(
図6C)内に収まり、さらに、均一な被覆のために接着剤の流れを案内することを助ける。接着剤流れ案内要素67は、コネクタ66から要素67を離間させるためのバンプ67Cを有してもよい。
【0056】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿上に形成された湾曲面に装着された竹竿用の外部コネクタ68を示す
図6Gを参照する。コネクタ68は、竹竿を挿入する前に、接着剤68Bをその中に配置するためのトラフ68Aを有する。トラフ68Aは、環状であり、かつ、コネクタ68の内壁と内側シャフト68Cとの間のギャップに形成される。
【0057】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用の端部コネクタ70を示す
図7A~
図7Cを参照する。
【0058】
コネクタ70は、長手方向開口部73と連通する横方向アパーチャ72を有するように形成された真っ直ぐな円筒形の本体71を含む。本体71は、重量を減らすために座ぐり74を有するように形成されてもよい。端部コネクタ70を竹竿9’の開放端内に挿入した後、接着剤が長手方向開口部73内に導入され、接着剤が横方向アパーチャ72まで流れ、そこから、本体71の外側輪郭と竹竿9'の内側輪郭との間のギャップに流れ込み、当該ギャップを均一に覆い、それによって、竹竿9'内への端部コネクタ70の優れた固定を達成する。
【0059】
図7A~
図9Bのコネクタは、竹竿の内部又は外部にあるように構成されてもよい。
【0060】
図8A及び
図8Bでは、コネクタ76’(
図9Aのコネクタ76と同様)は、
図2A~
図2Cの実施形態について同様に説明したように、第1部分76A及び第2部分76Bなどの2以上の部分から形成される。
【0061】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係る、竹竿用の別のコネクタ76を示す
図9A~
図9Bを参照する。
【0062】
コネクタ76は、座ぐり79(例えば重量を減らすために使用される)内に通じる中央長手方向開口部78を有するように形成された円筒形の本体77を含む。追加の長手方向開口部80(2以上)が、中央長手方向開口部78に対してオフセットして、好ましくは、必ずしもではないが、中央長手方向開口部78と対称に形成されてもよい。端部コネクタ76を竹竿の開放端内に挿入した後、接着剤は、長手方向開口部80内に導入されてもよく、接着剤は、本体77の外側輪郭と竹竿の内側輪郭9'との間のギャップに流れ、当該ギャップを均一に覆い、それによって、竹竿内への端部コネクタ76の優れた固定を達成する。
【0063】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竿に挿入された竹竿用の外部コネクタ100を示す
図10A~
図10Cを参照する。
【0064】
コネクタ100は、内側シャフト103に形成された中央長手方向開口部102(開口部は座ぐり104内に延在してもよい)を有するように形成された、部分的に円錐形(内側及び外側の両方の円錐形)で、部分的に円筒形(内側下部で円筒形)の本体101を有している。内側シャフト103は、環状ギャップ105によって円錐形本体101から離間されている。接着剤をその中に進入させるための追加の長手方向開口部106(2以上)が、中央長手方向開口部102に対してオフセットして、好ましくは、必ずしもそうではないが、中央長手方向開口部102と対称に形成されてもよい。したがって、本体101の上端は、竹竿99の端部に適合する周方向スカートを有するように形成される。竿99は、コネクタ100を受け入れるように形成された内面99A及び外面99Bを有する。この実施形態では、本体101は、内側及び外側の両方で円錐形であり、
図3A~
図3Cの実施形態では、本体31は外側で円錐形である。
【0065】
図11A~
図11Bは、雄雌接続によって結合する結合部品100A及び100Bから形成されるコネクタ100の別バージョンを示している。
【0066】
図12A~
図12Bは、雄雌接続によって結合する結合部品100C及び100Dから形成されるコネクタ100の別のバージョンを示している。
【0067】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタ130を示す
図13A及び
図13Bを参照する。
【0068】
コネクタ130は、2つの正反対の横方向通路135内に通じる中央長手方向開口部134(均一な直径を有する又は有しない)を有するように形成された円錐形本体132を含み、これらの通路のそれぞれは、今度は、円錐形本体132の側面に向かって広がる発散開口部136に広がる。端部コネクタ130を竹竿の開放端内に挿入した後(竹竿が特別に準備されたかどうかにかかわらず)、接着剤は、長手方向開口部134内に導入され、接着剤は、横方向通路135及び発散開口部136まで流れ、そこから、円錐形本体132の外側輪郭と竹竿の内側輪郭との間のギャップを均一に覆い、それによって、竹竿内への端部コネクタ130の優れた固定を達成する。ここでも、竹竿内への挿入後、コネクタを回転させて、コネクタの周長周りに接着剤を塗りつけることを助けることができる。
【0069】
任意選択的に、コネクタ130は、結合部品137及び138(ほぞや穴など)によって互いに適合する2つの半部分から構成されてもよい。
【0070】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタ140を示す
図14Aを参照する。円錐形本体を有する又は有しない場合があるコネクタ140は、中央長手方向開口部141(均一な直径を有する又は有しない)を有するように形成される。シール142が、ギャップ143によってそこから分離されて、コネクタ140の下方に配置されてもよい。端部コネクタ140を竹竿の開放端内に挿入した後、接着剤は、長手方向開口部141内に導入されてもよく、接着剤は、シール142の上方の空間を満たし、かつ、コネクタ140の外側輪郭と竹竿の内側輪郭との間の周方向ギャップまで流れて当該ギャップを均一に覆い、それによって、竹竿内への端部コネクタ140の優れた固定を達成する。
【0071】
図14B及び
図14Cは、コネクタ140内に配置されたロッド145の端部にシール144を含む、コネクタ140の別のバージョンを示している。ロッド145は、接着剤の流れ案内部として機能し、接着剤は、中空ロッド145を通って流れて、ロッド145の底部(シール144の前)に形成された通路146から流出し、その後、コネクタ140と竿の内側輪郭との間のギャップに流れる。
【0072】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、(図において)コネクタ150の上方に互いに入れ子にされるか又は積み重ねられるコネクタ151の追加のセットを加えたコネクタ150を示す
図15A及び
図15Bを参照する。コネクタ150は、本明細書に記載のコネクタのいずれかに従って形成されてもよい。追加のコネクタ151は、最後のコネクタ151が竿の端部と同一平面上にあるか、又は、竿の端部を越えて突出するように、竿の端部までの空間を埋める。接着剤は、1つの追加のコネクタ151から別のコネクタに流れて、コネクタを互いに接合し、そしてもちろん、接着剤は、前述のように、すべてのコネクタを竹竿に接合する。
【0073】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用のコネクタ160を示す
図16A~
図16Dを参照する。コネクタ160は、接着剤リザーバ161を含んでもよく(
図16B)、接着剤リザーバ161は、1以上の仕切り164によって分離された接着剤の2以上の異なる部分(2つの部分又は複数の部分のエポキシなど)のための2以上の内部区画162及び163を有する(
図16Aに見られる)。代替的に、接着剤は1つの部分であり、仕切りは接着剤を空気からシールし、仕切りを壊すと、接着剤が空気と接触する。接着剤リザーバ161の外側輪郭は、混合ノズルと同様に、接着剤の2つの部分を混合するためのミキサとして機能する(連続的又は非連続的な)外部突起165を有するように形成されてもよい。接着剤リザーバ161は、接着剤が流出するための開口部165Aを有するように形成されてもよい。ピストン166(
図16C)が、接着剤リザーバ161の内部チャンバ内に収まり、ノッチ167を有するように形成され、ピストン166が内部区画162及び163内の材料を押し下げると、ノッチ167が仕切り164上を下に移動する。コネクタ160はまた、長手方向開口部169A及び1以上の横方向開口部169Bを有するように形成される外側部材168を含む(
図16D)。接着剤リザーバ161及びピストン166は外側部材168の中空内部内に収まる。ねじ又は他の機械的装置又はツールを使用して、ピストン166を(図の意味で)押し下げて、2つの部分の接着剤を開口部165Aを介して内部区画162及び163から流出させることができる。2つの部分は、互いに混ざり、そして、突起165の上又は間を流れ、最終的には開口部169Bを通って、コネクタ160の外側輪郭と竹竿の内側輪郭との間のギャップに流れる。代替的に、仕切りがなく、接着剤が、ピストンによって破裂して開かれる閉じられたバッグに導入されて、接着剤成分が共に混ざることができる。
【0074】
ここで、コネクタ170に結合されたスタッド172を示す
図17A~
図17Bを参照する(コネクタ170は、本明細書に記載のコネクタのいずれかに従って形成され得る)。スタッド172は、さらに竹竿内に入り、コネクタ170に加えられたトルクによって竿から引き出されることに対するコネクタ170の抵抗を増加させ、スタッド172は、トルクがコネクタ170に加えられると、竿の内壁に対して当接する。スタッド172は、コネクタ170の長手方向孔内に延在し、それにより、トルクの引き抜きに対抗するレバーアームの長さを増加させる。コネクタ170は、螺旋状又は直線状又は他の形状であり得る突起174を有してもよく、これにより、コネクタの外側輪郭と竹竿の内側輪郭との間にギャップがあり、その結果、接着剤が流れて竿にコネクタを接合するための余地が常に存在することを確実にする。突起は、本明細書に記載のコネクタのいずれかに実装されてもよい。
【0075】
ここで、本発明の非限定的な実施形態に係る、竹竿用の伸縮コネクタ180を示す
図18A~
図18Cを参照する。伸縮コネクタ180は、本発明の実施形態のいずれかに従って、任意の所望の位置まで伸ばされることができる伸縮部材182を追加して構築されてもよい。伸縮部材182は、延在可能な(可変長の)アームとして機能する。コネクタ180は、コネクタ本体にねじで係合するコレットヘッド184を含んでもよい。コレットヘッド184を緩めて伸縮部材182を所望の長さに移動させ、次にコレットヘッド184を締め付けて伸縮部材182を所定の位置にロックすることができる。
【0076】
ここで、本発明の別の非限定的な実施形態に係る、コネクタ190を示す
図19A~
図19Gを参照する。
【0077】
コネクタ190は、竹竿194の壁厚に形成されたアパーチャ193内に挿入され得る複数の支柱192が延在するキャップ部分191を含む(
図19B~
図19D)。
図19Gでは、アパーチャ193のいくつかには、支柱192を竿194に接合するための接着剤195が(少なくとも部分的に)事前に充填されている。
【0078】
ここで、竹竿194に形成されたアパーチャ193内に挿入されたコネクタ190の別のバージョンを示す
図20A及び
図20Bを参照する。このバージョンでは、コネクタ190は、他の実施形態について説明したように、接着剤を導入するための1以上の長手方向通路196を有するように形成されている。他のすべての実施形態と同様に、この実施形態は、互いに適合する2つの部品など、複数の部品から形成されてもよい。
【0079】
ここで、キャップ部分を有しないが、竹竿194の壁厚に形成されたアパーチャ193内に挿入され得る複数の支柱202を有する別のコネクタ200を示す
図21A~
図21Cを参照する。各支柱202は、竿に挿入された後にワッシャ又はベースとして機能するスカート203を有してもよい。支柱202の上部は、ナット204又は他のファスナを受け入れるためにねじ切りされてもよい。スペーサ要素205を使用して支柱202を互いに離間させてもよい。スペーサ要素205は、支柱202が受け入れられるギャップ207を有する複数の突起206を有してもよい。スペーサ要素205は、長手方向孔、ねじ孔、支柱などのような外部接続のためのインターフェース部材208を有するように形成されてもよい。
【0080】
ここで、本発明の他の非限定的な実施形態に係る、竹竿の側面に接続するためのコネクタを示す
図22A~
図22Dを参照する。
【0081】
図22Aでは、コネクタ220は、竹竿194の円筒形の外側輪郭のネガとして形成された取り付け面221を有している(取り付け面221は凹面であってもよい)。取り付け面221は、より高い剛性を有し得るコネクタの残りの部分とは対照的に、ゴムなどの可撓性材料から形成されてもよい。可撓性によれば、取り付け面221は、広範囲の竿サイズに一致し、かつ、(上述したようにコネクタのアパーチャを介して)接着剤を挿入するための良好なシーリングを達成することができる。これは、本発明の他の実施形態に適用される。コネクタ220は、接着剤又はストラップ223(
図22A~
図22B)又はクリップ224(
図22C~
図22D)によって竿に取り付けられてもよい。接着剤と共に使用される場合、ストラップ又はクリップは接着後に廃棄されてもよい。コネクタ220は、他の要素が取り付けられ得るスタッド225(ねじ切りされ得る、
図22A)、又は、ねじ切りされ得る装着孔226(
図22D)を含んでもよい。
【0082】
ここで、コネクタ220の装着孔226内にねじ込むファスナ231(例えば、ねじ)などによって、コネクタ220に固定されることができる追加のコネクタ230を示す
図23Aを参照する。追加のコネクタ230は、他の要素が取り付けられ得る上部及び下部の取り付けスタッド233(ねじ切りされ得る)を含み得るインターフェース取り付け部材232を含んでもよい。
【0083】
図23Bでは、インターフェース取り付け部材234は、他の要素が取り付けられ得るフランジ235を含んでもよい。インターフェース取り付け部材234は、例えば、コネクタ220の装着孔226内にねじ込むファスナ231などによってコネクタ220に固定されてもよい。フランジ235は、インターフェース取り付け部材234の本体から垂直に突出してもよい。
【0084】
図23Cでは、コネクタ240は、2つの本体半部分241から形成されてもよく、その各々は、竹竿の円筒形の外側輪郭のネガとして形成された取り付け面242を有する。2つの半部分241は、押されて接着剤によって竿に取り付けられてもよい。コネクタ240は、他の要素が取り付けられ得る開口部243(ねじ切りされ得る)を含んでもよい。
【0085】
図23Dでは、コネクタ本体250が、前述のように、竹竿の側面に取り付けられている。装着部材251は、コネクタ本体250に旋回可能に装着されている。装着部材251は、コネクタ本体250に旋回可能に装着されるベース部材252に結合されたスタッド又はロッド又は他の装着構造を含んでもよい。これにより、装着部材251を任意の所望の角度に傾けることができる。このようにして、装着部材251を使用して、不整合及び公差の不一致を補償することができる。1以上のファスナ253を使用して、ベース部材252を所望の傾斜角に固定することができる。装着部材251は、接着剤又はファスナ253によって所定の位置にロックされてもよい。所定の位置にロックする前に、装着部材251は回転させられてもよく、又は、そうでなければ動かされてもよい。例えば、装着部材251を外側からつかんで、かつ、装着部材251を動かしてからロックすることができる。別の例として、装着部材251は、装着部材251を回転又は他の方法で移動させるための適切なツールを用いてベース部材252の内側からアクセス可能なねじ頭(例えば、アレン(六角孔付き)ヘッド)を有してもよい。同じ原理を、部材233などの他の装着部材にも使用することができる。
【0086】
図23Eでは、コネクタ254の本体が棚のように形作られていることを除いて、コネクタ254は、
図22Aのコネクタ220のように竿に取り付けられてもよい。コネクタ254は、他の要素が取り付けられ得る直立スタッド(ねじ切りされ得る)などのインターフェース取り付け部材255を含んでもよい。
【0087】
ここで、1つの竿を別の竿に接続するための竿コネクタシステム(竿結合コネクタとも呼ばれる)を示す
図24A~
図26Bを参照する。竹竿は、平行接続又は非平行接続(互いに対して湾曲又は傾斜しているなど)であってもよい。これを使用して、優れた強度を有する竿、慣性モーメントが増加した複数竿を作成することができる。
【0088】
図24A~
図26Bでは、コネクタプレート1130は、複数の装着要素1131、例えば、竹竿1000のコネクタ端部と対をなす雄又は雌のファスナのいずれかを備えている。例えば、装着要素1131は、雄ねじ付きスタッドとのねじ接続のためのタップ付き装着孔であってもよい。別の例として、装着要素1131は、竿のコネクタ端部のタップ付き装着孔と対をなす雄ねじスタッドであってもよい。任意選択的に、装着要素1131は、コネクタプレート1130の一方の側の装着要素1131がコネクタプレート1130の反対の側の装着要素1131に対して周方向にシフトされるように、位相シフトされてもよい。
【0089】
図24A及び
図24Bに見られるように、竿は、コネクタプレート1130に対して平行構成で装着されてもよい。
図24Bでは、より小さな直径の竿1001が、一端で相対的に大きなコネクタプレート1130に(プレートの他方の側の装着要素に対して内側にある装着要素で)接続され、反対側の端で相対的に小さなコネクタプレート1132に接続されている。代替的に、
図24Cに見られるように、竿1000は、異なる接続効果を生み出すために、互いに対して傾斜させられてもよい。各竿1000の一端はコネクタプレート1130に接続され、反対端は端部キャップ1133に接続される。竿1000は、コネクタプレート1130の装着孔を通過し、わずかに曲がった形状をとる。代替的に、
図24Dに見られるように、竿1000は、コネクタプレート1130を通過せず、代わりに、コネクタプレート1130の反対の面に接続されている。
【0090】
図25に見られるように、傾斜した側面を有するコネクタプレート1135が使用されてもよい。このようにして、竿は、互いに対して傾斜させられて、弧状又は多角形の構造を形成することができる。
【0091】
図26Aでは、3つの複数竿アセンブリは、3つの複数竿アセンブリの接合部に配置された結合要素1142に形成された溝内に受け入れられる、各コネクタプレート1130から延在する丸いほぞ1140などのファスナによって互いに接続されている。このようにして、3つの複数竿アセンブリは互いに垂直である。
【0092】
図26Bでは、3つの複数竿アセンブリが、ハブ1127と、ハブ1127から突出する(垂直突出などの)装着プレート1128と、を含むファスナによって互いに接続されている。ハブ1127は、複数竿アセンブリのうちの1つのコネクタプレート1130の装着要素1131に固定され、装着プレート1128は、他の複数竿アセンブリのコネクタプレート1130に固定される。このようにして、3つの複数竿アセンブリは互いに垂直である。