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特許7291880電気器具のためのモジュール式スマートクイック接続装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-08
(45)【発行日】2023-06-16
(54)【発明の名称】電気器具のためのモジュール式スマートクイック接続装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/66 20060101AFI20230609BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20230609BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20230609BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230609BHJP
【FI】
H01R13/66
F21V23/06
F21V23/04 500
F21Y115:10
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019548272
(86)(22)【出願日】2018-03-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-21
(86)【国際出願番号】 US2018020987
(87)【国際公開番号】W WO2018165058
(87)【国際公開日】2018-09-13
【審査請求日】2021-03-02
(31)【優先権主張番号】62/467,176
(32)【優先日】2017-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/515,464
(32)【優先日】2017-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/543,912
(32)【優先日】2017-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】523162203
【氏名又は名称】スカイエックス プラットフォームズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】弁理士法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コーエン ラン ローランド
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-016831(JP,A)
【文献】国際公開第2016/183354(WO,A1)
【文献】特開2004-320228(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/40-13/72
H01R 25/00-31/08
H01R 12/00-12/91
H01R 24/00-24/86
F21V 1/00-99/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気器具を、電源配線に電気的に接続される1又は2以上の導電性の同心リング状接触端子を収容する内部キャビティを有するソケット本体を含む形式のソケットに接続する装置であって、前記装置は、
前記電気器具にしっかりと固定されて前記ソケットへ挿入可能なプラグであって、前記プラグが、前記電気器具と前記電源配線との間の回路を確立するために、前記電気器具に電気的に接続され、前記ソケット内の前記1又は2以上の接触端子と結合可能な1又は2以上の雄コネクタを有するプラグと、
前記電気器具を支持体上に解除可能に取り付けるために、前記プラグ及び前記ソケットの組み合わせ体上に取り付けられた解除可能なラッチと、
を含み、
前記装置は、前記プラグを取り囲むハブを備え、
前記装置は、前記ハブの周囲に解除可能に接続可能な複数のセンサーモジュールをさらに備え、前記センサーモジュールの各々は、モジュールハウジング、センサー基板、及び関連するコネクタにより形成され、電子データを受信又は送信するように動作する電子デバイスを含み、かつ前記センサーモジュールの各々は、前記電気器具を前記ソケットから取り外すことなく前記ハブの周囲に解除可能に接続及び接続解除することができる、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記ハブ内に配置された中央電子基板をさらに含み、前記複数のセンサーモジュールの各々は、前記センサーモジュールのそれぞれが前記ハブの周囲に接続された場合に前記中央電子基板に電気的に接続可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数のセンサーモジュールは、前記センサーモジュールが前記ハブの周囲に接続された場合に有線コネクタを使用して相互に電気的に接続可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ハブは、円形であり、前記センサーモジュールは、前記ハブの半径に対応する弓形形状を有する回路基板を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記センサーモジュールのうちの少なくとも1つは、検知状態を無線で伝達する、請求項1から4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記センサーモジュールのうちの少なくとも1つは、信号を無線で受信する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記信号は、前記装置及び/又は関連の電気器具を制御するコマンド信号である、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記コマンド信号は、前記検知状態から生じる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
検知モジュールは、RF、Wi-Fi、及びブルートゥースセンサーのうちの少なくとも1つを受信する送信センサーを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
検知モジュールは、温度、湿度、煙、一酸化炭素、動き及び存在のうちの少なくとも1つを含む環境状態を検出する、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
検知モジュールは、防犯カメラ、ガラス破損検出器、動き/存在検出器、及び非常時用照明のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
センサーモジュールは、ハウジングを含み、前記ハウジングは、オプションでアクセス開口を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記センサーモジュールは、磁石、フック、及びループファスナー、摺動蟻継ぎ、締まり嵌め、スナップ接続、1又は2以上のねじ、接着剤、又は、電気コネクタによって形成された機械的結合のうちの少なくとも1つを使用して前記ハブに解除可能に接続可能である、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2017年3月5日出願の米国特許出願第62/467,176号、2016年5月12日出願の国際出願番号PCT/US2016/032170(国際公開第2016/183354号として公開)、2007年3月20日出願の米国特許第7,462,066号、2004年12月2日出願の米国特許第7,192,303号、及び2001年12月12日出願の米国特許第6,962,498号、並びに、2005年12月2日出願の米国特許出願公開第2009/0280673号、2015年5月12日出願の米国特許仮出願第62/160,585号、2016年3月15日出願の米国特許仮出願第62/308,718号、2017年6月5日出願の米国特許仮出願第62/515,464号、2017年8月10日出願の米国特許仮出願第62/543,912号、2017年3月10日出願の米国特許仮出願第62,470,170号、及び2017年6月5日出願の米国特許仮出願第62/515,464号に関し、これらの開示内容全体は、引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、スマート電気コネクタ及び器具に関し、より詳細には、電気器具の電気コンセントでの工具なし接続及び取り付けを可能にする、電気プラグ及びソケット組み合わせ体に関し、コネクタ及び/又は器具は、電子センサー、制御装置、及び/又は通信装置を含む。
【背景技術】
【0003】
1又は2以上のセンサー及びネットワークに接続された装置を含むことができる「スマートホーム環境」システムと呼ばれるいくつかの市販のシステムがある。これらのスマートホーム装置は、多くの場合、スマートホーム環境内で相互通信しかつ統合することができる。また、スマートホーム装置は、制御機能を分散するために、高容量で信頼性の高いコンピューター設備にアクセスするために、及び特定のスマートホームをより大規模なマルチホーム又は地域レベルのスマートホーム装置ベース集合体に統合するために、クラウド型スマートホーム制御及び/又はデータ処理システムと通信することもできる。
【0004】
照明器具及びファンなどの電気器具及び電化製品を壁上又は天井上に組み込む技法は、通常、電気工事士の助け及び様々な工具及び専用金具の使用が必要である。また、このような器具を組み込む又は取り外す手順は、経験豊富な設置業者が行う場合でも比較的時間がかかる場合があり、危険を伴う場合もある。設置業者は、器具と電源配線との間の必須の電気接続を手作業で配線する必要があることに加えて、器具を所定の場所に支持又は吊り下げるための別個の機械的結合部を作る必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態において、電気器具を、電源配線に電気的に接続される1又は2以上の導電性の同心リング状接触端子を収容する内部キャビティを有するソケット本体を含む形式の電気ソケットに接続する装置であって、装置は、器具にしっかりと固定されて、ソケットへ挿入可能なプラグであって、プラグが、電気器具と電力配線との間の回路を確立するために、電気器具に電気的に接続され、ソケット内の1又は2以上の接触端子と結合可能な1又は2以上の雄コネクタを有するプラグと、電気器具を支持体上に解除可能に取り付けるために、プラグ及びソケットの組み合わせ体上に取り付けられた解除可能なラッチとを含み、装置は、プラグを取り囲むハブと、各々が電子データを受信又は送信するように動作する電子デバイスを含む、ハブの周囲に解除可能に接続可能な複数のセンサーモジュールとを備える。
【0006】
変形例において、装置は、ハブ内に配置された中央電子基板をさらに含み、複数のセンサーモジュールの各々は、センサーモジュールのそれぞれがハブの周囲に接続された場合に中央電子基板に電気的に接続可能であり、複数のセンサーモジュールは、該センサーモジュールがハブの周囲に接続された場合に有線コネクタを使用して相互に電気的に接続可能であり、及び/又は、ハブは、円形であり、センサーモジュールは、ハブの半径に対応する弓形形状を有する回路基板を含む。
【0007】
他の変形例において、少なくとも1つのセンサーモジュールは、検知状態を無線で伝達し、少なくとも1つのセンサーモジュールは、信号を無線で受信し、信号は、装置及び/又は関連の電気器具を制御するコマンド信号であり、及び/又は、コマンド信号は、検知状態から生じる。
【0008】
さらに他の変形例において、装置は検知モジュールをさらに含み、検知モジュールは、RF、Wi-Fi、及びブルートゥースセンサーのうちの少なくとも1つを受信する送信センサーを含み、検知モジュールは、温度、湿度、煙、一酸化炭素、動き及び存在のうちの少なくとも1つを含む環境状態を検出し、検知モジュールは、防犯カメラ、ガラス破損検出器、動き/存在検出器、及び非常時用照明のうちの少なくとも1つを含み、センサーモジュールは、ハウジングを含み、ハウジングは、アクセス開口を含み、及び/又は、センサーモジュールは、磁石、フック、及びループファスナー、摺動蟻継ぎ、締まり嵌め、スナップ接続、1又は2以上のねじ、接着剤、又は、電気コネクタによって形成された機械的結合のうちの少なくとも1つを使用してハブに解除可能に接続可能である。
【0009】
本開示の別の実施形態において、電気器具を電源配線で接続しかつ電気器具を支持体上に取り付ける装置は、内部に少なくとも1つの内部キャビティを有するソケット本体を含むソケットと、電源配線とソケットとの間の電気接続を確立するために、キャビティ内に配置された複数の導電性の同心リング状接触端子と、電気器具にしっかりと固定され、ソケットへ挿入可能なプラグであって、プラグが、電気器具と電力配線との間の回路を確立するために、ソケットのキャビティ内の複数の接触端子と接続可能な複数の同心リング状接触端子を有する、プラグと、電気器具を支持体上に解除可能に取り付けるための、プラグ及びソケット組み合わせ体上に取り付けられた解除可能なラッチと、プラグ及びソケットのうちの少なくとも一方に電気的に接続された、検知状態を無線で伝達すること及び信号を無線で受信することのうちの少なくとも一方のための検知ユニットとを備える。
【0010】
変形例において、ソケットは、嵌合平面を定め、プラグは、嵌合平面上にある任何らかの半径方向角度でプラグをソケットに挿入することによってソケットと結合可能である。
【0011】
本開示及びその付随する利点及び特徴のより完全な理解は、添付図面を考慮して以下の詳細な説明を参照することで容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】スマートクイック接続装置をもたらす、既存のクイック接続装置に後付けするためにクイック接続装置の既存のソケットに接続する前の検知ユニットを有する組み合わせソケット及びプラグ装置の斜視図である。
図2図1のクイック接続装置の組み合わせ装置及び既存のソケットの背面図である。
図3図1のクイック接続装置の組み合わせ装置及び既存のソケットの側面図である。
図4】スマートクイック接続装置をもたらす、クイック接続装置の既存ソケットに接続された検知ユニットを有する組み合わせソケット及びプラグ装置の別の実施形態の斜視図である。
図5図4の組み合わせ装置の別の斜視図である。
図6】スマートクイック接続装置をもたらす、クイック接続装置の既存ソケットに接続された検知ユニットを有する組み合わせソケット及びプラグ装置の別の実施形態の斜視図である。
図7】スマートクイック接続装置をもたらす、クイック接続装置の既存ソケットに接続された検知ユニットを有するプラグ装置の実施形態の斜視図である。
図8】検知ユニットを有するソケット及び接続箱の実施形態の斜視図である。
図9】検知ユニットを有するソケット及び接続箱の実施形態の斜視図である。
図10】本開示による、中央ハブに接続された交換可能モジュールを含む分離可能な電気装置の正面図である。
図11】3つの追加の交換可能モジュールを含む図1の装置を示す。
図12】7つの追加の交換可能モジュールを含む図1の装置を示す。
図13】センサー及び吊りランプ器具を含む、家庭環境における本開示の装置を示す。
図14】背面及び正面(前面のみ見える)から延びるプラグを含む組み合わせ装置を示す。
図15】交換可能モジュールが取り外された図10の装置の分解組立図である。
図16】各々の交換可能モジュールに関連した別個の電子基板に接続された中央電子基板及びハウジングを示す、図5の装置の分解組立図である。
図17】組み立てられてトップカバーが取り外された図5の装置を示す。
図18】本開示による、前面の電気器具を取り付けるためのソケットを含む中央ハブに接続された交換可能モジュールを含む、分離可能な電気装置の正面図である。
図19】トップカバー及び交換可能モジュールが取り外された、中央ハブ及び交換可能モジュールに関連した電子基板を示す、図10の装置を示す。
図20】ハウジング及びプラグを電気接続箱に接続するストラップを含む、図10の装置のハウジングを示す。
図21】ハウジング、ハブ、及び交換可能モジュールの電子基板、センサー、及びトップカバーを示す、図10の装置の分解組立図である。
図22】交換可能モジュールが取り外された、図10の装置の中央ハブを示す。
図23】交換可能モジュールが取り外された、図16の装置の中央ハブを示す。
図24】交換可能モジュールが取り外され、交換可能モジュールのハウジングを示す、図22の中央ハブを示す。
図25】交換可能モジュールが取り外され、交換可能モジュールのハウジングを示す、図23の中央ハブを示す。
図26】交換可能モジュールに関連した端部コネクタ、並びにハブ及び交換可能モジュール用の着脱式カバーを示す、図23の装置と類似する装置の分解組立図を示す。
図27】建物への組み込み時に信号ケーブルに取り付け可能であり、各々が着脱式モジュールに配置されて関連する、標準的な電気信号コネクタを含む、本開示の取り付け可能な電気装置を示す。
図28】建物への組み込み時に信号ケーブルに取り付け可能であり、各々が中央ハブに配置されて関連する、標準的な電気信号コネクタを含む、本開示の取り付け可能な電気装置を示す。
図29】本開示の取付け可能な電気装置の全て又は一部を収容する大きさ及び寸法の電気接続箱を示す。
図30図20の電気接続箱内に取り付けられた本開示の取付け可能な電気装置を示す。
図31図30の装置の分解組立図である。
図32図31の装置内に配置された回路基板の分解組立図である。
図33】ランプ円蓋内に取り付けられた本開示の取付け可能な電気装置の切取図である。
図34図33の実施形態と同様にコネクタを有するが、信号をルーター、エキステンダ、及び/又はモデムのような方法で中継するために、受信/入力装置、並びに送信/出力装置を含む、限定された構成要素セットを含む、本開示の取付け可能な電気装置を示す。
図35】吊りランプのランプ円蓋内に配置された図34の装置を示す。
図36】天井に取付け可能なランプ内に配置された図34の装置を示す。
図37】本開示の埋め込みソケットを収納するドーム形円蓋を含む、本開示の装置を示す。
図38】ソケットから延在するかしめスタイル取付け具を有するソケットを含む、図37の装置を示す。
図39】ソケットを含み、本開示のソケットに関連した2つの同心回路基板を含む、本発明の電子機器組立体を示す。
図40】プラグを含み、本開示のソケットに関連した2つの同心の回路基板を含む、本発明の電子機器組立体を示す。
図41】本開示のプラグに関連した2つの同心回路基板を含み、同心の交換可能なプラグイン回路ユニットをさらに含む、本開示の電子機器組立体を示す。
図42】本開示のソケットに関連した2つの同心の回路基板を含み、同心の交換可能なプラグイン回路ユニットをさらに含む本開示の電子機器組立体を示す。
図43】本開示の埋め込みソケットを収納し、さらにスピーカを収納するドーム形円蓋を含む、本開示の装置を示す。
図44】本開示の埋め込みソケット、吊り下げ式ワイヤを含むソケットに挿入されたモジュール、又は代替的にアンテナを収容するドーム形円蓋を含む、本開示の装置を示す。
図45】センサーを収納する円蓋と、円蓋と同一平面で配置されるソケットとを含む、本開示の装置を示す。
図46】センサー又はスピーカを有する交換可能モジュールを含む、本開示の装置を示す。
図47】埋め込みソケットと、埋め込みソケットに挿入されたプラグに関連したランプを有するプラグを備え、着脱式モジュールに関連したセンサーをさらに含む、本開示の装置を示す。
図48】円蓋が取り外された状態の図47の装置の正面図を示す。
図49図47の装置の分解組立図である。
図50図47と類似するが追加の交換可能モジュールを有する装置の分解組立図である。
図51】交換可能なセンサーモジュールを含み、埋め込みソケットに挿入されたランプを有するプラグをさらに含む、図31と類似する装置の分解組立図である。
図52】スピーカ及びセンサーを含み、埋め込みソケットに挿入されたランプを有するプラグをさらに含む、装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
必要に応じて、本明細書では実施形態を開示するが、開示された実施形態は、単なる実施例であり、以下に説明するシステム及び方法は様々な形態で具現化することができることを理解されたい。従って、本明細書で開示される特定の構造的及び機能的な詳細は、限定的に解釈されるべきではなく、単に請求項の基礎として、及び、本発明の主題を実質的に何らかの適切に詳述された構造及び機能の中で様々な形で使用する当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。さらに、本発明で使用する用語及び表現は、限定的であることが意図されておらず、むしろ、理解できる概念の説明をもたらすことが意図されている。
【0014】
用語「1つの(a)」又は「1つの(an)」、は、本明細書で使用される場合、1又は2以上と定義される。用語「複数(plurality)」は、本明細書で使用される場合、2又は3以上と定義される。用語「別の(another)」は、本明細書で使用される場合、少なくとも第2の又はそれ以上と定義される。用語「含む(including)」及び「有する(having)」は、本明細書で使用される場合、備えている(すなわち、開放型言語(open language)))と定義される。用語「結合される(coupled)」という用語は、本明細書で使用される場合、「接続される(connected)」と定義されるが、必ずしも直接的ではなく、必ずしも機械的ではない。
【0015】
本明細書の開示内容は、関連特許及び出願のセクションで特定された参考文献で上述されたような発明者の従来の業務に関し、これらの各々の開示内容全体は、引用によって本明細書に組み込まれる。
【0016】
電気器具を取り付ける「クイック接続装置」は、プラグ及び嵌合ソケットの組み合わせ体を備える。この装置のプラグ及び嵌合ソケットは、電気器具と給電配線との電気接続を確立するとともに、電気器具を表面又は基部、典型的には壁、天井、又は床面で機械的に支持するように機能する。本明細書で使用される場合、用語「器具」又は「電気器具」は、照明器具、天井扇、テレビカメラ、セキュリティ装置などの何らかの器具又は電化製品、又は、電気配線によって供給された電気によって給電される何らかの他の装置を意味し、器具を支持又は吊す機械的結合部を必要とする。プラグは、電気器具にしっかり固定されるが、ソケットは、器具が取り付けられる表面(例えば、壁、天井、又は床)に、又は、電気接続箱に固定される。例えば、プラグ及び嵌合ソケットの構造、機能、及び動作は、引用により本明細書に組み込まれる特許及び出願に既に詳述されている。
【0017】
本開示の「スマートクイック接続装置」は、一般的に、接続を行う従来の能力に加えてさらなる機能を有するコネクタと定義されている。スマートクイック接続装置は、検知状態を無線で伝達する検知ユニットを含むことができる。代替的に又は付加的に、スマートクイック接続装置は、信号を無線で受け取る検知ユニットを含むことができる。信号は、スマートクイック接続装置及び/又は関連した電気器具を制御するコマンド信号とすることができる。コマンド信号は、検知状態に無関係とすること又は検知状態の結果とすることができる。
【0018】
例えば、PCT/US2016/032170(’170公報)として公開された組み込まれた参考文献を参照すると、電気器具を取り付けるクイック接続装置20は、検知ユニット26を伴うプラグ22及び嵌合ソケット24の組み合わせ体を備える。プラグ20及び22の構造及び機能の詳細な説明は、’170公報及び他の組み込まれた参考文献に記載されているので本明細書では詳細に説明しない。’170公報の場合と同様に、1又は2以上のセンサー又は他の受信/入力又は送信/出力電子又は電気装置48、50(以下「センサー」)は、プラグ22又はソケット24のいずれかと関連付けられている。本開示において、これらのセンサーは、モジュール式センサーモジュール626を含む組立体600内で交換可能であるように構成され、センサーの様々な構成が可能である。
【0019】
装置20のプラグ22及び嵌合ソケット24は、電気器具と給電配線との電気的接続を確立し、器具を表面又は基部、典型的には壁、天井又は床面上で機械的に支持するように機能する。本明細書で使用される場合、用語「器具」又は「電気器具」は、照明器具、天井扇、テレビカメラ、セキュリティ装置などの何らかの器具又は電化製品、又は、電気配線によって供給された電気によって給電され、器具を支持又は吊すために機械的接続を必要とする何らかの他の装置を意味する。プラグ22は、電気器具(図示せず)にしっかり固定されるが、ソケット24は、器具が取り付けられる表面(例えば、壁、天井、又は床)に、又は、電気接続箱に固定される。基部にソケット24を使用するという選択は、危険な電気信号を伝達する導電体が凹部に配置され、人が接触できないことを可能にすることをさらに理解されたい。しかしながら、専ら低電圧/低電力信号が使用される場合、プラグ及びソケットの位置を逆にするか又は任意に選択することができる。
【0020】
全体的に図1図3を参照すると、電気器具を取り付ける「従来式」クイック接続装置の「従来式」ソケット22は、通常「従来式」プラグを受ける。その代わりに及び本開示によれば、組み合わせ装置23は、ソケット22と嵌合するように構成及び寸法決めされている。組み合わせ装置23は、この組み合わせ装置23をソケット22に解除可能に機械的に接続する、「従来式」プラグに見られるようなスピンドル組立体22を含む。また、組み合わせ装置23は、非導電材料で形成された本体25含み、第1の側面27上で本体25に一体成型された同心の雄コネクタリング(図示せず、ただし「従来式」プラグに見られるものと類似)を有し、コネクタリングの間には互いに電気絶縁するための十分な半径方向の間隔がある。雄コネクタリングの直径及び間隔は、ソケット22の対応する雌凹部と整列可能で、この凹部内に受け入れ可能であるようになっている。引用により組み込まれた特許公報に詳説されるように、この整列によって、組み合わせ装置23は、ソケット22に電気的に接続される。
【0021】
スピンドル組立体22に機械的に結合されている1又は2以上の押しボタン36は、指又は工具を使用してスピンドル組立体22を作動させる手段を提供する。
【0022】
ソケット22から電気を受け取る組み合わせ装置23は、検知ユニット26に電気的に接続される。検知ユニット26は、1又は2以上のセンサー48、50を備える。センサー48は、信号を受信する受信側センサーである。受信することができる信号の非制限的な例を以下に説明する。センサー50は、信号を送信する送信側センサーである。送信することができる信号の非制限的な例も以下に説明する。センサー48、50は、用途に応じて、検知ユニット26の何らかの表面上に取り付けることができる。
【0023】
センサー48、50に応じて、検知ユニット26は、例えば、RF、Wi-Fi又はブルートゥースを利用する携帯式リモコンを用いて装置23の操作を可能にすることができる。同様に、センサー48、50に応じて、温度センサー、湿度センサー、煙センサー及びCOセンサーなどの環境状態、及び/又は動き/存在検出を判定することができる。この点に関して、検知ユニット26は、セキュリティシステムの一部として使用することができ、センサー48、50は、防犯カメラ(モーション起動あり又はなし)、ガラス破損検出器、動き/存在検出器、及び/又は(バッテリーバックアップ付きの)非常時用照明器である。
【0024】
組み合わせ装置23に装着して組み合わせ装置23と一体化することが意図された検知ユニット26用のさまざまな異なる回路基板が開発されており、各回路基板は、使用目的に応じて様々な総量の回路及び機能を有する。例示的な回路及び概念は、一般的にどの基板が正確にどの機能を含むかの区別なしに、引用により組み込まれた特許公報に説明されている。
【0025】
本体25の第2の側面35は、同心リング状の雌凹部又はスロット37を含む。これらのスロットは、本体25の第1の側面27上で雄コネクタリングに電気的に接続され、電気器具に取り付けられたプラグ(図示せず)上の雄コネクタリングを嵌合可能に受け入れて器具との電気接続部を確立するように構成されている。
【0026】
上記の開示から明らかなように、組み合わせ装置23は、電気器具と給電配線との電気接続を確立するとともに、器具を表面又は基部、典型的には壁、天井、又は床面上で機械的に支持するように機能する。
【0027】
図4及び図5は、「従来式」ソケットに機械的及び電気的に接続された組み合わせ装置42の別の実施形態を示す。組み合わせ装置42は、検知ユニット26をオン又はオフにするスイッチ44を含む。代替的に又は付加的に、スイッチ44は、組み合わせ装置42に対する全ての電力をオン又はオフすることができる。検知ユニット26(及び/又は組み合わせ装置42)は、例えば携帯電話のアプリを介して遠隔制御することができるので、スイッチ44は、オーバーライドとして機能する。
【0028】
図6は、組み合わせ装置52に接続されたLED器具54を有する組み合わせ装置52の別の実施形態を示す。上述したように、本開示は、本開示の組み合わせ装置のいずれかに接続されたLED器具54以外の器具も企図している。
【0029】
図7は、スマートクイック接続装置プラグ62の実施形態を示す。プラグ62に関して、器具は、ねじ付き内径部64を介して機械的に結合される。器具配線は、ねじ付き内径部64を通り、プラグ62に電気的に接続される。プラグ62は、「従来式」ソケットに機械的及び電気的に接続される。
【0030】
図8図9は、ソケット72及び標準的な電気接続箱74の分解組立図を示す。多種多様な装置をソケット72(又は、本明細書で開示する組み合わせ装置及びプラグのいずれか)に接続することができ、装置としては、固定式又はPTZ(パンチルトズーム)カメラ、ファン、ビデオプロジェクタ、照光可能な垂れ幕、映像ディスプレイ、シャンデリア、カメラハウジング、煙検知器、テレビドアホン、個々の又は複数の頭部を有する壁取り付け用燭台、玩具及び移動物体、非常時用照明、屋外照明、出口標識、装飾照明、スマートフォン、タブレット又は他のコンピューティングデバイス用のインターフェース、本明細書で記載の検知ユニット、又は、本明細書に記載の他の装置又はセンサーのいずれかを挙げることができる。
【0031】
検知ユニット26は、本明細書で説明するような検知機能、通信機能、送信機能、及び他の機能を提供するように機能することができる。これらの機能としては、例えば、ブルートゥース情報通信;例えば、ハブ、ルーター、アクセスポイント又はリレーの機能を伴うWiFi通信;例えば、HVACのシステムを制御するか、又は、アラーム又はモニタリングシステム用入力を提供するために使用可能な、動きを検出する動きセンサー、もしくは人間又は動物の存在を検出する赤外線センサー;サーモスタット;通信用又はアラーム又はモニタリングシステム用カメラ;スピーカ;煙検知器;火災報知器;動き、赤外線、音声、画像検出、画像認識又は空気圧など、様々な適切なセンサーのいずれかを使用する占有検出器;例えば、美術品保護するか又は漏れ又は水侵入を識別する湿度センサー;及び、侵入を検出するか又は効率を向上させる電力消費量メータ;及び、煙及び/又は大気環境センサーのいずれか又は全てを挙げることができる。本明細書において、簡潔のために、用語「センサー」は、上記の機能の1又は2以上を集合的に実行することができる何らかのデバイスを指すために使用され、従って、本明細書における「センサー」は、状態を検知し、作動し、送信し、受信し、送受信することはでき、さもなければ上記の機能のいずれかを実行するように構成されることを理解されたい。
【0032】
検知ユニット26を装備した本開示の装置は、GE及び他の会社によって作られたような「スマートホーム」アーキテクチャ及び動作の一部を形成することができる。従って、検知ユニット26の電子基板は、電子プロセッサ、メモリー、記憶装置及びこのような機能に関連したプログラミング及び遠隔操作を可能にすることができる他の構成要素を含む、電子回路を備えることができる。遠隔操作は、本開示の装置の機能を制御する中央プログラミング又は制御プログラムを含むことができる。これは、例えば、ウェブサイトからの制御又はスマートフォン又はタブレットで実行されるアプリからの制御を含むことができる。代替的に、携帯TV/DVRスタイル遠隔制御装置を使用することができる。
【0033】
本開示の装置は、1又は2以上のセンサーを含むことができ、これは、インテリジェントサーモスタット、インテリジェント危険検出ユニット、インテリジェント通路インターフェースデバイス、スマート壁状(wall-like)スイッチを含むスマートスイッチ、スマート壁コンセントインターフェースなどのスマートユーティリティインターフェース又は他のサービスとのインターフェース、及び冷蔵庫、テレビ、洗浄機、乾燥装置、照明、オーディオシステム、インターホンシステム、機械式アクチュエータ、壁用エアコン、プール暖房ユニット、灌漑システム、及び多くの他の形式のインテリジェント電化製品及びシステムを含む多種多様なインテリジェント、マルチ検知、ネットワーク接続式電化製品のいずれか又は全てとして機能することができるものを挙げることができる。
【0034】
本開示の装置としては、1又は2以上の異なる形式のセンサー、1又は2以上の制御装置及び/又はアクチュエータ、及び1又は2以上の通信インターフェースを挙げることができ、この通信インターフェースは、スマートホーム装置を、局所スマートホーム環境内の他のスマートホーム装置、ルーター、ブリッジ、及びハブ、様々な異なる形式の局所コンピュータシステム、並びにスマートホーム装置がクラウドコンピューティングサーバー及び他の遠隔計算システムと通信することができるインターネットに接続する。データ通信は、Wi-Fi、ZigBee、6LoWPANなどの無線プロトコル、CAT6イーサネット、HomePlug及び他のこのような有線プロトコルを含む様々なタイプの有線プロトコル、並びに様々な他の形式の通信プロトコル及び技術を含む、多種多様な異なる形式の通信媒体及びプロトコルのいずれかを使用してセンサー48、50及び基板52によって実行することができる。本開示の各装置は、互いに一体化すること、又は、公知のいわゆる「スマートホーム」装置と一体化することができ、それ自体、本開示のスマートホーム装置及び他の装置用のリピータなどの中間通信装置として動作することができる。本開示の装置を含むスマートホーム環境は、通信インターフェース及びプロセッサーベースの制御装置を持っていない様々な異なる形式の既存の家電及び装置をさらに含むことができる。
【0035】
本開示の様々な装置に組み込むことができる入力センサー48の部分的なリストとしては、以下の例が挙げられるが、これらに限定されない。
a.ゼロ電圧交差:接続された負荷に供給された電力を制御するためにいつトライアック/IGBTをトリガーすべきか判定するために使用、
b.通信(WiFi、ブルートゥース、nRF24):着信コマンドを出力装置及びWi-Fiリピータ遠隔制御から無線で受信するのに使用、
c.マイク:音声による実行コマンドを含む、部屋占有検出又は音声認識に使用、
d.動き検出:部屋占有検出又は侵入に使用、及びアラームを出すか又は報知するために使用、
e.温度センサー及び湿度センサー:暖房/冷房変更を行うために使用、
f.一酸化炭素(CO)、プロパン及び他の燃料、ラドン又は任意の他のガス又は揮発性元素の存在に応答する検出器を含む煙及び/又はガス検定器、これは、アラームを送るか又は提供するために使用することができ、緊急措置/警告措置を講じるために使用することができる、
g.ガラス破損検出器:セキュリティ装置を制御するために使用、
h.危険物検出器、
i.調光装置、
j.例えば、手振り又は拍手又は他の音を含む、動き又は音を検出するセンサー、これは光源レベル又は他の環境パラメータを変更するために使用することができる。
【0036】
出力センサー50の部分的なリストとしては、以下が挙げられるが以下に限定されない。
A.トライアック/IGBT:ファン及び照明を制御するために使用、
B.通信(WiFi、ブルートゥース、nRF24):ステータスを送信する、又は緊急事態を伝える、又は情報を中継するために使用、
c)防犯カメラ:例えば、360度カメラを含め、様々な入力源によってトリガーされた場合に画像を捕捉及び転送するために使用、及び
D.非常バックアップ照明:緊急事態において最小限の照明を行うために使用。
【0037】
これらの出力センサー50は、接続された入力源48に基づいて、又は、本開示の装置に関連した通信回路632(図34)から受信したリモートコマンドによってアクティブにすることができる。一部の例では、センサー48/50は、入出力装置として動作する。加えて、これ以降に開発される可能性があり、本開示のモジュール式センサーモジュール626へ組み込むことができる他の入力装置、出力装置又は入出力装置が存在すること、又は以降に開発されること、及び上記リストがこのような例の一部のみを含むことを理解されたい。
【0038】
ハブ700はプラグ22(図21に見える)に取り付けられ、図12に示す実施形態において、ハブ700は、解除押しボタン36、随意的な診断又は周辺電気コネクタ702、及び随意的な表示灯704、又は音響トランスデューサー(図示せず)を露出する。ハブ700は、取り付けられたセンサーモジュール626と共に、床、壁又は天井などの表面にしっかり固定することができる。図34に示す実施形態において、組み込まれた参考文献で説明されているように、電気ケーブルは、中央位置から出て、ハブ700から吊り下げられた照明器具800に進む。この構成によって、センサー48、50は、天井に近接して配置され、これによって、好都合には検知のための最大範囲又は空間又は大きな領域が露出する。これは、例えば、WiFi又はブルートゥース送信、カメラによる画像捕捉又は動き検知に特に有利である。照明器具800を支持する組立体600を使用することによって、センサー48/50及び関連する電子構成要素のための、及び本明細書の他の場所で説明するハブ700の電子構成要素のための付随した電源供給がもたらされる。
【0039】
ハブ700を含む組立体600は、一般家庭又は会社又は美的感覚が重要である他の場所での設置に魅力的な表面仕上げの外側ハウジング620を備えることができる。プラスチック又は他の合成材料、金属、革、又は木などの天然材料を含む任意の公知の材料を組立体600の外面に使用することができる。図示する実施形態は円形であるが、長円形、多角形、矩形、又任意の何らかの形状を与えることができる。
【0040】
図16図18は、組立体600の上側を示し、中央基板710に接続されたプラグ22及び外側ハウジング620を示す。トップカバー622は、中央基板710及び電子センサー基板630を取り囲む。この実施形態において、中央基板710は円形であり、センサー基板630は、中央基板710の周囲の周りに配置されている。ハウジング620は、中央ハブハウジング706及び一連のモジュールハウジング628を形成し、その各々は、電子センサー基板を独立して収容及び支持する大きさである。中央ハブハウジング706は、中央基板710及び関連のコネクタと共に、中央ハブ700を形成する。モジュールハウジング628は、センサー基板630及び関連のコネクタと共に、モジュール626を形成する。図12図14から分かるように、任意数のセンサーモジュール626を中央ハブ700に結合することができる。図12図14には、それぞれ5、8及び12のモジュール組立体600が示されている。
【0041】
センサー基板630のうちの少なくとも1つは、中央基板710上の嵌合コネクタ614に接続する電気コネクタ612を有する。例示する実施形態において、各センサー基板630には、コネクタ612が設けられている。コネクタ612は、例えば、USB Cコネクタとすることができるが、多種多様なコネクタの1又は2以上を、サイズ要件及び電力要件、必要なポート数、耐久性、コスト、及び他の検討事項に従って使用することができる。ノッチつまり開口616を容器626内に設けて、コネクタ612をハウジング620内に維持しながら接続を形成することができる。中央通路708によって、中央基板710との接触を防止しながら解除ボタン36を押すことができる。コネクタ開口714は、中央基板710に取り付けられたコネクタ702へのアクセスを可能にするために設けられている。センサー48/50は、センサー基板630又はハウジング620に取り付けることができ、必要に応じてワイヤで接続される。センサー48/50を保護するためにレンズ又は他の保護カバーをハウジング620上に置くことができる。
【0042】
中央基板710は、コネクタ702を経由して又は無線手段によってセンサー基板と、従ってセンサーモジュール626と協働して、センサーモジュール626に欠けている機能性、例えば、電力又は信号処理をもたらすか、又は、情報をセンサーモジュール626からネットワークに中継することができる。このようにして、取り付けられたセンサーモジュール626間の冗長機能を回避することができ、代わりに、各々は中央基板710によって提供されるサービスに依存する。加えて、中央基板710は、センサーモジュール626間で共有することができる高価な構成要素を含むことができ、その結果、組立体600の全費用が軽減される。中央基板710は、例えば、組み込まれた参考文献における制御機能回路15を含むことができる。実施形態において、中央基板710は設けられず、センサーモジュール626は、独立して又は互いと協働して機能することができる。
【0043】
コネクタ612及び702には、電力、データ、又は、電力及びデータの伝送を可能にするのに十分な接点を備えることができる。例えば、一部のモジュール626は、電力のみを必要とする場合があり、データを単独で送信及び/又は受信することができる。あるいは、一部のモジュール626は、電源を収容することができ、データを中央基板710に通信するだけで十分である。最後に、一部のモジュールは、いかなる目的に対してもコネクタ612を使用しないか、又は、機械的接続のみに使用する場合がある。実施形態において、中央基板710はイーサネット又はUSBなどの、標準的なネットワーク通信回路を含み、各コネクタ702は、ネットワーク用ポートを形成する。このようにして、任意のセンサーモジュール626を任意のコネクタ702に接続することができる。他の実施形態において、特定のコネクタ702は、1又は2以上の指定されたモジュール626の形式に使用することができるだけである。コネクタ702は、このような指定されたモジュール626の形式との接続のみを許可するように、適宜サイズ決めされるか又は形作ることができる。
【0044】
図26において、センサーモジュール626は、半径方向に配置されたコネクタ612A、612Bによって相互接続できることが分かる。このようにして、センサーモジュール626は、接続されたセンサーモジュール626の全体的な機能性を増強させるか、又は、データ又は電力を共有するように相互に協働することができる。このようにして、中央基板710の機能性は、モジュールの形で提供することができ、モジュールは、センサー48/50を含む場合又は含まない場合があり、機能性は、必要に応じて追加することができる。
【0045】
さらに図26に示すように、中央ハブハウジング706及び/又はモジュールハウジング628は、それぞれ、開口部又は取り外し可能な表面706A、628Aを有するように構成することができ、それによって、中央ハブハウジング706又はモジュールハウジング628の内部にアクセスすることができる。これは、例えば、バッテリを交換すること、又は基板710、630を設定又は交換することを含む、特定の機能を実行する場合に、これらがどのように取り付けられたかによって決まる、センサーモジュール626を取り除くか又は組立体600を取り外すことを不要にすることができるので好都合である。
【0046】
モジュール626は、例えば、磁石、フック及びループファスナー、摺動蟻継ぎ接続、締まり嵌め、スナップ接続、1又は2以上のねじ、接着剤、又はコネクタ612と702との間に形成された機械的結合を使用することを含む、任意の公知の手段によってハブ700に取り付けることができる。
【0047】
ここで図20図23を参照すると、ソケット付き又はモジュール式組立体600Aは、組立体600に関して説明したのと同じ構成要素を収容するが、プラグ22は、ソケット24と置き換えられ、ソケット24は、ハウジング620Aにしっかり固定されているか又は建物の電気接続箱に接続するストラップを含む。後者の実施形態において、ソケット24は、最初は、組み込まれた参考文献で説明されているように電気接続箱に接続することができ、その後、モジュール式ハウジング620Aは、ソケット24に接続される。あるいは、図20に示すように、ハウジング620A及びソケット24は、例えば、ストラップ232を使用して、電気接続箱又は他の取り付け点に同時に接続される。例えば、中央基板710は、ソケット24及びハブハウジング628に対する機械的結合が行われた後で、電気接続箱内でソケット24と導体との間で電気接続が行われた後にハブ700内に組み付けることができる。
【0048】
構造体に取り付けられるか又は配置されると、プラグ22を含む装置は、組み込まれた参考文献で説明されているようにソケット24に接続することができる。他の構成要素は、組立体600に関して説明した通りであるが、図20図23の実施形態において、トップカバー622Aは、ソケット24の挿入端部に隣接して配置される。このため、開口624は、センサー48/50に必要とされるようにトップカバー622/622Aに設けられている。図示のように、センサー48/50は、トップカバー622A又はセンサー基板630に取り付けることができる。
【0049】
各センサーモジュール626は、特定のタスク又は複数のタスク専用とすることができ、1又は2以上のセンサー48/50を収容することができる。1つの実施形態において、センサーモジュールは、機能セット、例えば、メディアコンテンツを特定のソースから組立体600(600は、本明細書で600/600Aを集合的に指す)の領域内の1又は2以上の出力装置、例えば、オーディオシステム又はテレビジョンに配信することをサポートするように構成される。例えば、モジュール626は、例えば、TVが組立体600から吊り下げられて接続されている場合、Roku又はCHROMECAST装置のように機能することができる。同様に、センサーモジュール626は、ALEXA又は「OK Google」音声検索などのサービスを模倣する又は提供することができる。
【0050】
センサーモジュールは、Microsoft Windows、Apple iOS又はOS X又はLinuxなどの一般的に普及しているコンピュータオペレーティングシステムと協働するように構成することができる。別の実施形態において、例えば、センサーモジュール626は、特定の製品のリクエストを別の装置から又は話し言葉によって中継する、AMAZONなどの特定の購買サービスと協働する。ソフトウェア開発キット(SDK)は、中央基板710又はいずれかのセンサー基板630に設けることができるので、開発担当者は、どちらか一方の基板の機能を利用するアプリケーションを生成することができる。
【0051】
図27図29は、モジュール600(又は600A、本明細書では集合的に600)の裏側/プラグ側の1つの実施形態を示し、例えば、図24図25図31に示すような電気接続箱200/200A、又は他の接続箱形式の中に設けられたプラグ付き延長部を有する回路との様々な有線接続を行うための1又は2以上の供給コネクタ712A~Eが設けられている。図29において、供給コネクタ712は、モジュール626内に配置され、図30において、供給コネクタ712は、中央ハブ700内に配置される。従って、図29の実施形態において、モジュールは、所定のコネクタ712を有する所望の構成を生成するために置き換えることができる。あるいは、図30の実施形態において、中央ハブは、全てのサポートされた接続形式向けに構成することができ、モジュール626は、所望の機能をもたらすために必要に応じて設けることができる。
【0052】
図27又は図28の実施形態において、提供された種々のコネクタ712形式の数は、モジュール626又はハブ700によって提供される能力、又は接続箱200において建物内で利用できる接続形式に対応することを理解されたい。コネクタ712A~Eは、普及している押し込み式/ねじ留め式の標準化されたコネクタを描写する。具体的には、図27図28において、コネクタ712A~Eは、それぞれ、以下の接続形式、すなわち、LC光ファイバ、RJ11、SC光ファイバ、RJ-45、及び同軸ケーブルに対応する。これらの接続形式は、全て存在するとは限らず、又は他の接続形式を提供することができる。このような標準化されたコネクタが含まれない場合、組立体600を建物の1又は2以上の配線回路に接続するために、ねじ式又押し込み式端子、リード線、又は、任意の他の形式のコネクタを設けることができる。
【0053】
組立体600を、図29の接続箱200Aの取り付けブラケット204などの接続箱200の中のねじ付き嵌合開口に接続するために、取付けねじが設けられている。ねじは、図28に示されていないが、同様に設けることができ、又は他の取り付け金具を設けることができ、例えば、外側ハウジング620を接続箱200に螺合可能に係合することができ、又は、別個のストラップ又は取り付けブラケットを設けることができる。ケーブル用開口642を設けることができ、電源ケーブル又は他のケーブルは、組立体600を貫通させて、組立体600に吊り下げられた外部装置又は組立体600に結合された外部装置に送ることができる。
【0054】
図29図30を参照すると、電気接続箱200は、壁、天井、テーブル又は他の表面に取り付けることができる。組立体600は、上方で、特に一部又は全部が接続箱200の中に取り付けることができ、後者の場合、取付け面の平面に対して面一又はほぼ面一の表面を形成する。接続箱200は、複数の接続箱コネクタ開口202を備え、それによって、様々な信号及び電源ケーブルを接続箱200に取り込んで機械的に結合して固定することができる。1又は2以上の取り付けブラケット204を設けて、組立体600を、正しい高さに配置してケーブル及び接続部のための空間が残るように接続箱200に固定することができる。実施形態において、接続箱200は、高電力接続部を低電力接続部から分離するために分割することができる。1又は2以上の取り付け開口206を設けることができ、接続箱200を建物の壁、床、又は天井にもしくは備品物又は他の構造体に取り付けることができる。
【0055】
図31図32において、モジュール426は、ハブ700から分離し、必要に応じて交換するか又はハブ700上の別の場所に移動することができ、この例において、コネクタ612及び半径方向のコネクタ612Aを介して接続されることが分かるであろう。ハウジング628/706が取り外された図32において、コネクタ712は、センサー/通電中の基板630に対して電気接続状態で取り付けることができ、ハウジング628/706の貫通開口部を通ることができることが分かるであろう。
【0056】
本明細書で他の箇所で説明したように、組立体600を使用して、WiFi、ブルートゥース、又は他の無線プロトコルによって、もしくは有線プロトコルによって信号を送信することを含めて、情報を中継することができる。検討したように、購買コンテンツを含むメディアコンテンツなどのメディア信号だけでなく、センサー信号をこのようにして転送することができる。図34図36は、特に、センサーデータの送信を伴って又は伴うことなく、情報の転送を本開示の組立体600を使用して好都合に行うことができる様々な方法を示す。図34に示すように、組立体600Bは、中央基板710を含み、この中央基板は、コネクタ712、及び随意的にランプ又は他の目的のための電源ケーブルを含むが、この実施形態において、例えば、特に電力の唯一の消費者が中央基板710となる場合、さもなければ総電力要求量が適切なパラメータ内にある場合にパワー・オーバー・イーサネットを利用することができる。
【0057】
一般的に、図34図36に示すように、組立体600Bは、検知モジュール626及びセンサー26を含むこと、又は受信機48及び送信機50を使用してネットワークトラフィックを転送する役割のみを果たすことができる。本明細書で説明するような他の機能が提供されるか否かを問わず、組立体600Bは、受信機48及び送信機50を使用して、WiFiルーター又はエキステンダ、もしくは他のルーター又はモデム、ハブ、スマートスイッチ、又は任意の他の電子情報リレー又はルーターとして機能することを含む、任意の形式のデータ送信機能を提供することができることを理解されたい。
【0058】
図27図28の組立体600の前面は、図18図22及び24の実施形態のようにソケット24及び随意的にセンサー開口624を備えることができ、本明細書の他の箇所で説明したように別の器具又は装置に接続される。
【0059】
本明細書の他の箇所で説明したように、組立体600を接続箱200に対してねじ結合するのとは対照的に、組立体600は、プラグ22を備えることができ、ソケット24を備える建物に組み付けることができる。例えば、ソケット/プラグ24/22を使用して高電力接続を形成することができ、コネクタ712を使用して信号接続又は低電接続を形成することができる。
【0060】
図35において、吊りランプ646Aは、組立体600Bをカバーする円蓋を含むが、円蓋は、所望の無線信号の伝送を有意に遮断しない材料及び方法で作られている。ランプ部650は、センサーなしの従来のランプ構成要素以外の全てを含むか又は含まない場合がある。図36において、ランプ部分650Aは、中央ハウジング706に直接取り付けられている。解除ボタン36Aはロッドを含み、このロッドは、さらに無線アンテナとして機能することができる。同様に、図35のケーブル644は、アンテナとして機能することができる、もしくはアンテナリード線は、ケーブル644の中に埋め込むことができる。さらに、アンテナは、ランプ部分650の中に配置することができる。ルーター/エキステンダ/モデム機能をランプの中に設けることは好都合とすることができ、その理由は、ランプは、屋内の中央に配置されるか又は部屋の方々に均一に分散され、天井に配置されることが多く、これらの全ては最大の収束及び最小の干渉をもたらからである。
【0061】
図37を参照すると、ソケット24Aは、ドーム形の円蓋648Aの中に埋め込まれている。図38に示すように、本明細書で説明する様々なプラグ22は、カシメ取付け具652を有するプラグ22Aを含め、ソケット24に挿入することができる。代替的に、別個のプラグ22が設けられ、カシメ取付け具652は、円蓋648Aに接続されてプラグ22に電気的に接続されている。
【0062】
図39には本開示の装置を示されており、この装置は、ソケット24、プラグ22、又は組み合わせ体23(ソケットが図示されている)のいずれか、及び2つの同心リング状回路基板654A、654Bを含み、2つの同心リング状回路基板654A、654Bは、相互接続すること、さもなければ互いと相互運用接続状態で配置することができる。基板654A、654Bのいずれか一方又は両方は、他の同じ形状の基板と置き換えることができ、他の同じ形状の基板は、全て、例えば、検知モジュール626、通信回路632、電源回路、又は本明細書に記載の機能をもたらす何らかの他の回路を含む、様々な回路基板に関して全て本明細書に記載の様々な機能を提供する。2つの同心基板が示されているが、より多くの又はより少ない同心基板を備え得ることを理解されたい。
【0063】
図40は、図39に関して説明したような装置であるが、モジュール式基板630をさらに含む。1つの同心リング状基板654A、654Bのみが示されているが、2又は3以上のこのような基板を設けることができることを理解されたい。さらに、様々な(本明細書で定義するような)センサー630を保持することに加えて、基板630は、本明細書に記載の様々な電子機能をサポートする何らかの電子デバイスを含むことができる。
【0064】
図41図42は、図39図40に関して説明したように、それぞれ、基板654A、654B、630を収容するソケット24及びプラグ22を示す。しかしながら、図41図42の実施形態は、複数の交換可能な同心リング654A、654B、並びに交換可能モジュール630の両方を含む。
【0065】
図43において、ドーム形円蓋648Bは、スピーカ並びに他のセンサー630を含む。
【0066】
図44は、電灯コード又はアンテナ656などの吊り下げ式デバイスを含むプラグ22を備える埋め込みソケット20を収納するドーム形円蓋648Cを示す。
【0067】
図45は、円蓋ハウジングセンサー及び円蓋と同一平面に配置されるソケットを示す。図46において、本開示の装置は、センサーを有する交換可能モジュール及び交換可能なスピーカを有する他のモジュールを含む。
【0068】
図47において、埋め込みソケットは、関連のランプを含むプラグを受け入れている。この装置は、着脱式モジュールに関連したセンサーをさらに含む、装置は、図48において正面図(円蓋が取り外された状態)で、図49において分解組立図で示されている。図50は、図47と類似の別の交換可能モジュールを有する装置の分解組立図を示す。
【0069】
図51は、交換可能なセンサーモジュールを含む、図31と類似の装置の分解組立図を示し、埋め込みソケットに挿入されたランプを有するプラグをさらに含む。
【0070】
図52において、本開示の装置は、スピーカ及びセンサーを含み、埋め込みソケットに挿入されたランプを有するプラグをさらに含む。
【0071】
本明細書で引用される全ての参考文献は、引用によりその全体が明白に組み入れられる。本開示は、本明細書において特に示され上述されたものに限定されるものではないことが、当業者には理解されるであろう。さらに、上記にそうでないことが述べられていない限り、添付図面の全ては縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。本開示に対する多くの異なる特徴があり、これらの特徴は、一緒に又は別個に用いることができると考えられる。従って、本開示は、特徴のいずれかの特定の組み合わせにも、又は本開示の特定の用途にも限定されるものではない。さらに、本開示の趣旨及び範囲内の変形及び修正が、開示に関与する当業者には思い浮かぶであろうことを理解されたい。従って、当業者であれば、本開示の範囲及び趣旨の範囲内の本明細書で述べられる開示から容易に得ることができる全ての好都合の修正は、本開示の更に別の実施形態として含まれる。
【符号の説明】
【0072】
15 制御回路
20 クイック接続装置
22 プラグ
22A かしめ部を含むプラグ
22B 吊り下げ式ケーブルを含むプラグ
22C ランプを含むプラグ
23 組み合わせプラグ及びソケット
24 ソケット
24A 埋め込みソケット
25 非導電体
26 検知ユニット
27 本体25の第1の側面
35 本体25の第2の側面
36 解除押しボタン
42 組み合わせ装置
44 スイッチ
48 受信/入力装置(センサー)
50 送信/出力装置(センサー)
52 組み合わせ装置
54 LED器具
62 装置プラグ
64 ねじ付き内径部
72 ソケット
74 接続箱
200、200A 電気接続箱
202 コネクタ開口
204 取り付けブラケット
206 取り付け開口
600 組立体
600A モジュール式組立体
612 電気コネクタ
612A/612B 半径方向電気コネクタ
614 嵌合電気コネクタ
616 ノッチ/開口
620 外側ハウジング
620A モジュール式ハウジング
622 トップカバー
622A ソケット付きトップカバー
624 センサー開口
626 検知/能動モジュール
628 モジュールハウジング
628A 着脱式モジュール面
630 センサー基板
632 通信回路
640 取り付けねじ
642 ケーブル用開口
644 電源ケーブル
646A/B ランプ
648、648A~C 円蓋
650/650A ランプ部分
652 かしめ取付け具
654A~B 同心基板
656 アンテナ
700 ハブ
702 周辺電気コネクタ
704 表示灯
706 中央ハブハウジング
706A 着脱式中央面
708 中央通路
710 中央基板
712 供給コネクタ
714 コネクタ開口
716 スピーカモジュール
716A スピーカ
800 照明器具
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