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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-08
(45)【発行日】2023-06-16
(54)【発明の名称】可視歯清掃研削研磨装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 19/04 20060101AFI20230609BHJP
   A46B 15/00 20060101ALI20230609BHJP
   A61C 17/02 20060101ALI20230609BHJP
   A61C 17/18 20060101ALI20230609BHJP
【FI】
A61C19/04 Z
A46B15/00 Z
A61C17/02 B
A61C17/18
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020518724
(86)(22)【出願日】2018-08-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 CN2018100719
(87)【国際公開番号】W WO2019072018
(87)【国際公開日】2019-04-18
【審査請求日】2021-06-21
(31)【優先権主張番号】201710949495.6
(32)【優先日】2017-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511051616
【氏名又は名称】チョウ,シン
【氏名又は名称原語表記】ZHOU,Xing
【住所又は居所原語表記】A601,Guangzhou International Business Incubator,Guangzhou Science Park,Guangzhou,Guangdong 510663,China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,シン
【審査官】中尾 麗
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-212161(JP,A)
【文献】特表2017-514639(JP,A)
【文献】特開2003-241104(JP,A)
【文献】特開昭63-109807(JP,A)
【文献】特開2009-136486(JP,A)
【文献】特開2004-202065(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0171582(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0061412(US,A1)
【文献】特表2007-510454(JP,A)
【文献】特開2017-047146(JP,A)
【文献】国際公開第2011/077820(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0079384(US,A1)
【文献】特開2015-002921(JP,A)
【文献】中国実用新案第205947879(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2001/0012605(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 19/04
A46B 15/00
A61C 17/02
A61C 17/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(100)と、口腔観察装置(200)と、清掃研磨器具(400)と、歯間清掃器具と、を備え、
前記本体(100)は、電源システム(11)と、回路システム(12)と、制御システム(13)と、運動システム(14)と、第1のハウジング(15)とを備え、前記電源システム(11)と前記制御システム(13)と前記運動システム(14)とは、前記回路システム(12)を介して動作可能に接続されており、前記電源システム(11)と前記回路システム(12)と前記制御システム(13)と前記運動システム(14)とは、前記第1のハウジング(15)内に設けられており、前記運動システム(14)は、前記第1のハウジング(15)の第1の端部から突出する接続軸(14-2-13)を有し、
前記口腔観察装置(200)は、第2のハウジング(21)と、照明システム(23)と、観察システム(24)と、前記第2のハウジング(21)上の位置決めスロット(32)と、スイッチ(26)とを備え、前記照明システム(23)と前記観察システム(24)とは、前記第2のハウジング(21)に設けられ、前記照明システム(23)と前記観察システム(24)と前記電源システム(11)と前記スイッチ(26)とは、前記回路システム(12)及び前記制御システム(13)を介して動作可能に接続されており、前記口腔観察装置(200)は、前記第1のハウジング(15)の前記第1の端部で前記本体(100)に接続されており、
前記清掃研磨器具(400)は、前記接続軸(14-2-13)を介して前記本体(100)の前記運動システム(14)に取り外し可能に取り付けられるように構成されており、前記運動システム(14)に取り付けられている間、前記制御システム(13)に従って前記運動システム(14)によって駆動可能であり、かつ、前記清掃研磨器具(400)の作動部は、前記運動システム(14)に取り付けられている間、前記口腔観察装置(200)の前記観察システム(24)の視野内にあり、
前記歯間清掃器具は、記位置決めスロット(32)を介して前記口腔観察装置(200)に取り外し可能に取り付けられるように構成されており、かつ、前記清掃研磨器具(400)に代えて取り付け可能であり、前記歯間清掃器具の作動部は、前記口腔観察装置(200)に取り付けられている間、前記口腔観察装置(200)の前記観察システム(24)の視野内にある、ことを特徴とする可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項2】
前記運動システム(14)は、振動を発生可能な振動システム(141)であることを特徴とする請求項1に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項3】
前記振動システム(141)は、振動発生装置(14-1)と、前記振動発生装置(14-1)で発生した振動を伝達可能な振動伝達装置(14-2)とを備え、
前記振動伝達装置(14-2)は、一端が前記振動発生装置(14-1)と接続されており、他端にある前記接続軸(14-2-13)、前記清掃研磨器具(400)が前記振動システム(141)に取り付けられている間、前記清掃研磨器具(400)と接続されていることを特徴とする請求項2に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項4】
前記振動発生装置(14-1)は、電磁振動装置であり、電磁発振器、磁気浮上モータ又は圧電変換器を含むことを特徴とする請求項3に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項5】
前記清掃研磨器具(400)は、凹凸嵌合接続方式、締り嵌め接続方式又は回転接続方式を介して前記接続軸(14-2-13)に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項6】
前記清掃研磨器具(400)は、研削研磨機能を有する研磨作動部(400-1)を備え、その幾何形状について、テーパ形清掃研磨ヘッド(401)、球形清掃研磨ヘッド(402)、又は、筒状清掃研磨ヘッド(403)を含むことを特徴とする請求項1に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項7】
前記研磨作動部(400-1)には、研磨ジェル又は歯磨剤を収容可能な軟性収容チャンバー(400-2)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項8】
可視歯清掃研削研磨装置(900)であって、前記可視歯清掃研削研磨装置(900)の前記本体(100)には、前記本体(100)の前記運動システム(14)と接続されている電動歯ブラシヘッド(406)が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項9】
記歯間清掃器具(400-9)は、歯間ブラシ(407)、デンタルフロス(408)、又は、異物鉗子(410)を含むことを特徴とする請求項1に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項10】
プレーヘッド(409-1)と、水タンク(409-2)と、水管(409-3)と、噴水スイッチ(409-4)と、加圧器(409-5)とを備えた噴水器(409)をさらに備え
前記水タンク(409-2)及び前記加圧器(409-5)は、前記本体(100)の前記第1のハウジング(15)に取り付けられており、
前記スプレーヘッド(11)は、当該スプレーヘッドで噴射される水流が前記観察システム(24)の視野範囲内にあるように、前記口腔観察装置(200)の先端(200-1)の観察システム(24)の近傍に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項11】
前記噴水器(409)のスプレーヘッド(409-1)は、前記口腔観察装置(200)の先端(200-1)の前記第2のハウジング(21)に内蔵可能であることを特徴とする請求項10に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項12】
前記噴水器(409)は、前記歯間清掃器具(400-9)である、歯間ブラシ(407)、デンタルフロス(408)又は異物鉗子(410)と併せて使用可能であることを特徴とする請求項10に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【請求項13】
前記噴水器(409)で噴射される水ジェットの方向は、前記歯間ブラシ(407)が歯間に入る方向とほぼ一致することを特徴とする請求項12に記載の可視歯清掃研削研磨装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔清掃用器具に関し、特に歯、歯間及び口腔を清掃するための可視歯清掃研削研磨装置に関する。
【背景技術】
【0002】
長時間にわたって歯をきれいに清掃せず、又は長期間に喫煙、茶飲み、飲酒をする場合、歯面に歯石、プラーク、色素沈着などの歯の問題が非常に発生しやすい。現在、歯石、プラーク、色素沈着などの歯の問題を解消するには、専門口腔病院で歯のクリーニングを行うのが通常の手段である。
【0003】
現在、歯のクリーニングの過程において、歯石、プラーク、色素沈着を除去するには、高速回転又は振動するスケーラーの作動ヘッドを口腔内に挿入し、作動ヘッドの摩擦又は振動作用下で、プラークを落し、歯面の汚物を粉砕し、歯石、プラーク、色素沈着の清掃という目的を達成する方法が一般的に用いられる。
【0004】
作動ヘッドを口腔内部まで挿入する必要があるので、口腔内部が極めて暗く、口腔内の状況を明瞭に観察することが非常に困難であることから、従来技術では、一般的には、患者の口腔内の歯石、プラーク、色素沈着、舌苔などを清掃するには、歯医者が歯科クリニック内で専用機器により、歯科治療作業台又は歯科治療椅子を使用して行わなければならない。
【0005】
患者は、自分で家にいる場合、従来技術の口腔清掃機器により自ら自分の口腔内の歯石、プラーク、色素沈着などを清掃することが困難である。通常、舌苔清掃器、様々な歯ブラシ又は噴水器でしか歯、舌背を清掃できない。これらの清掃操作について、口腔内が暗く、又は清掃部位が遮られ、観察されにくいので、患者は、感覚でしか操作できない。通常の場合、清掃を必要とする部位を清掃できず、かえって清掃を必要としない部位が絶えず繰り返して清掃されることになり、歯の過度損傷を起こし、特に、患者が高速回転又は振動する器具により清掃する場合、例えば、高速研磨ヘッド、超音波研磨ヘッド、歯科用バーなどの器具により自ら自分の口腔を清掃する場合、作動ヘッドがいったん作動部位からずれると、不測の損傷が極めて発生しやすい。
【0006】
従来技術のこれらの不都合を克服するために、患者が自ら家で携帯電話の表示画面により可視状態で歯又は舌苔などの部位に対して相応的に定点清掃、研削、研磨を行うことができる器具を開発する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置は、可視状態で専用清掃研磨器具により歯に対して清掃、研削、研磨を行い、歯石、プラーク、色素沈着などの口腔問題を効果的に解決することができる。
【0008】
本体100と、口腔観察装置200と、清掃研磨器具400とを備える可視歯清掃研削研磨装置900であって、
A、前記本体100は、電源システム11と、回路システム12と、制御システム13と、運動システム14と、ハウジング15とを備え、前記電源システム11と前記制御システム13と前記運動システム14とは前記回路システム12を介して接続され、前記清掃研磨器具400は前記運動システム14に接続されて前記本体100に取り付けられており、
B、前記口腔観察装置200は、ハウジング21と、照明システム23と、観察システム24と、スイッチ26とを備え、前記照明システム23と前記観察システム24と前記電源システム11と前記スイッチ26とは、前記回路システム12及び前記制御システム13を介して接続され、前記口腔観察装置200は、前記本体100に接続されており、
C、前記清掃研磨器具400の作動部は、前記口腔観察装置200の前記観察システム24の視野内にあることを特徴とする可視歯清掃研削研磨装置900である。
【0009】
本発明において、前記観察システム24は、撮像システム24-1であってもよい。前記撮像システム24-1は、カメラ24-1-1と、データ処理及び出力システム24-1-2と、表示装置24-1-3とを備える。前記カメラ24-1-1で撮像された画面は、前記データ処理及び出力システム24-1-2を介して前記表示装置24-1-3に適時に送信することができる。前記表示装置24-1-3は、スマートフォン24-1-31、コンピュータ24-1-32、液晶表示装置/テレビ24-1-33又はタブレットコンピュータ24-1-34であってもよい。
【0010】
本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置は、口腔観察装置と清掃研磨器具を効果的に組み合わせたものである。前記回路システム12及び前記制御システム13は、前記運動システム14が前記清掃研磨器具400を駆動して作動させるように前記電源システム11を前記運動システム14に接続することができるだけでなく、前記口腔観察装置200の照明システム23と、観察システム24と、スイッチ26とを接続して前記口腔観察装置200に作動に必要な電力を供給し、前記口腔観察装置200が作動するように制御することもできる。したがって、本願において、前記本体100は、前記清掃研磨器具400を駆動することができるだけでなく、前記口腔観察装置200の照明システム23、観察システム24などに電源及び制御システムを提供し、前記観察システム24のカメラ24-1-1で撮像された画面をスマートフォン24-1-31などのような前記観察システム24の表示装置24-1-3に適時に送信することもできる。これによって、清掃しつつ、携帯電話で清掃研磨器具400による歯面の歯石、プラークや色素沈着の清掃過程及び清掃効果をリアルタイムで観察することを実現し、歯に対する清掃及び研削研磨を効果的に行うという目的を達成する。
【0011】
さらには、前記運動システム14は、振動を発生可能な振動システム141であるか、又は回転を発生可能な回転システム142である。
【0012】
前記振動システム141は、振動発生装置14-1と、前記振動発生装置14-1で発生した振動を伝達可能な振動伝達装置14-2とを備え、前記振動伝達装置14-2は、一端が前記振動発生装置14-1と接続されており、他端が前記清掃研磨器具400と接続されている。
【0013】
前記振動発生装置14-1は、電磁振動装置であり、電磁発振器、磁気浮上モータ又は圧電変換器を含む。
【0014】
前記清掃研磨器具400は、前記振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けられている。通常、前記清掃研磨器具400は、前記振動伝達装置14-2の遠端に取り外し可能に取り付けられている。取り外し可能な取付方式により、前記清掃研磨器具400を前記本体100から容易に取り外して交換、保管及び携帯を行うことができる。
【0015】
前記清掃研磨器具400は、凹凸嵌合接続方式、締り嵌め接続方式又は回転接続方式で前記振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けられている。ここでは、出願人は、上記の3つの取り外し可能な接続方式のみを挙げたが、当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、従来技術と組み合わせて実際の必要に応じて異なる接続方式を設計することができる。
【0016】
前記照明システム23及び前記観察システム24は、前記口腔観察装置200の先端200-1に設けられており、前記回路システム12及び前記制御システム13を介して前記本体100と接続されている。前記電源システム11を接続した後、前記スイッチ26をオンにすると、前記本体100は、前記回路システム12及び前記制御システム13を介して前記口腔観察装置200に電気エネルギーを供給し、前記口腔観察装置200の前記照明システム23及び観察システム24を駆動して作動させることができる。
【0017】
前記口腔観察装置200の先端200-1は、前記本体100に取り外し可能に取り付けられている。前記口腔観察装置200の先端200-1は、前記本体100に取り外し可能に取り付けられていることにより、使用完了後、前記口腔観察装置200、前記清掃研磨器具400及び前記清掃研磨器具400をすべて前記本体から取り外すことができ、別体での保管及び清掃に便利である。
【0018】
前記口腔観察装置200の先端200-1は、回転接続方式又は凹凸嵌合接続方式で前記本体100に取り外し可能に取り付けられている。ここでは、出願人は、上記の2つの取り外し可能な接続方式のみを挙げたが、当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、従来技術と組み合わせて実際の必要に応じて異なる接続方式を設計することができる。
【0019】
前記口腔観察装置200の先端200-1は、前記本体100に折り畳み可能に取り付けられている。使用完了後、前記口腔観察装置200を折り畳んで保管することができるので、外出の際に、携帯がより便利である。
【0020】
前記口腔観察装置200の先端200-1は、回転軸運動機構又は凹凸嵌合機構を介して前記本体100に折り畳み可能に取り付けられている。ここでは、出願人は、上記の2つの取り外し可能な接続方式のみを挙げたが、当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、従来技術と組み合わせて実際の必要に応じて異なる接続方式を設計することができる。
【0021】
前記清掃研磨器具400は、研削研磨機能を有する研磨作動部400-1を備え、その幾何形状について、テーパ形清掃研磨ヘッド401、球形清掃研磨ヘッド402、筒状清掃研磨ヘッド403を含む。ここでは、出願人は、上記の幾つかの形状の研磨ヘッドのみを挙げたが、当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、従来技術と組み合わせて実際の状況に応じて様々な形状の研磨ヘッドを設計することができる。
【0022】
前記研磨作動部400-1には、研磨ジェル又は歯磨剤を収容可能な軟性収容チャンバー400-2が設けられている。研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤などの清掃剤又は研磨剤は、前記軟性収容チャンバー400-2内に容易に貯蔵することができる。使用過程に、研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤を前記軟性収容チャンバー400-2内に充填でき、前記研磨作動部400-1の作動時に、前記軟性収容チャンバー400-2内に圧縮された研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤は、前記研磨作動部400-1の清掃効果をさらに向上させることができる。
【0023】
前記可視歯清掃研削研磨装置900の前記本体100には、前記本体100の前記運動システム14と接続されている電動歯ブラシヘッド406が取り付けられてもよい。電動歯ブラシで歯を広範囲に清掃する必要がある場合、前記清掃研磨器具400を前記本体100から取り外し、前記電動歯ブラシヘッド406に交換することができる。よって、前記運動システム14が前記電動歯ブラシヘッド406を駆動して作動させ、口腔を清掃するように、前記回路システム12及び前記制御システム13により前記電源システム11を前記運動システム14に接続できる。
【0024】
前記電動歯ブラシヘッド406の作動部406-1は、前記口腔観察装置200の観察システム24の視野範囲内にある。
【0025】
前記可視歯清掃研削研磨装置900の前記本体100又は前記口腔観察装置200には、歯間清掃器具400-9が取り付けられてもよく、前記歯間清掃器具400-9は、歯間ブラシ407、デンタルフロス408、噴水器409、異物鉗子410又はブラシ411を含む。前記歯間清掃器具400-9は、歯間を効果的に清掃し、あるいは前記清掃研磨器具400と組み合わせて作動することができるので、清掃過程が便利である。例えば、前記口腔観察装置200に前記噴水器409が設けられている場合、前記清掃研磨器具400による歯の研削過程において、前記噴水器409により作動部位に対して噴水して洗浄し、研削によって除去された歯石、プラーク、汚物などを歯面から適時に洗い流すことができるので、歯の研削過程をより快適で便利にする。
【0026】
前記歯間ブラシ407のブラシヘッド407-1、前記デンタルフロス408のフロス408-1、前記噴水器409で噴射される水ジェット、前記異物鉗子410の顎部410-1及び前記ブラシ411のヘッド411-1は、前記口腔観察装置200の観察システム24の視野範囲内にある。
【0027】
前記歯間清掃器具400-9は、接続機構300を介して前記口腔観察装置200に取り外し可能に取り付けられている。取り外し可能な接続方式により、必要に応じて異なる前記歯間清掃器具400-9を交換することができ、例えば、歯間を横方向に清掃する必要がある場合、前記歯間ブラシ407の取付を選択でき、歯間を縦方向に清掃する必要がある場合、前記デンタルフロス408の取付を選択でき、異物を取り出す必要がある場合、前記異物鉗子410又は前記ブラシ411の取付を選択すべきである。
【0028】
前記接続機構300は、回転接続機構、凹凸嵌合接続機構又は締り嵌め接続機構である。ここでは、出願人は、上記の3つの取り外し可能な接続方式のみを挙げたが、当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、従来技術と組み合わせて実際の必要に応じて異なる接続方式を設計することができる。
【0029】
前記噴水器409は、スプレーヘッド409-1と、水タンク409-2と、水管409-3と、噴水スイッチ409-4と、加圧器409-5とを備え、前記水タンク409-2、及び前記加圧器409-5は、前記本体100のハウジング15に取り付けられており、前記スプレーヘッド11は、前記口腔観察装置200の先端200-1の観察システム24の近傍に取り付けられている。
【0030】
前記加圧器409-5は、電動加圧器409-51である。
【0031】
前記電動加圧器409-51は、電動空圧器又は電動水圧器409-51-2である。
【0032】
前記電動水圧器409-51-2は、水中ポンプ409-51-21又は吸水ポンプである。
【0033】
前記噴水器409のスプレーヘッド409-1は、前記口腔観察装置200の先端200-1のハウジング21に内蔵可能である。
【0034】
前記噴水器409は、前記歯間ブラシ407、デンタルフロス408、異物鉗子410又はブラシ411と併せて使用可能である。
【0035】
前記噴水器409で噴射される水ジェットの方向は、前記歯間ブラシ407又はデンタルフロス408が歯間に入る方向とほぼ一致する。前記噴水器409が前記歯間ブラシ407又は前記デンタルフロス408と併せて使用される場合、前記噴水器409で噴射される、前記歯間ブラシ407又はデンタルフロス408が歯間に入る方向とほぼ一致する水ジェットは、前記歯間ブラシ407又は前記デンタルフロス408による歯間の清掃にさらに寄与することができる。
【0036】
本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置は、本体100と、口腔観察装置200と、清掃研磨器具400とを備える。前記本体100は、前記清掃研磨器具400を駆動することができるだけでなく、前記口腔観察装置200の照明システム23、観察システム24などに電源及び制御システムを提供することもできる。前記観察システム24のカメラ24-1-1で撮像された画面は、スマートフォン24-1-31などのような前記観察システム24の表示装置24-1-3に適時に送信することができる。これによって、清掃しつつ、携帯電話で清掃研磨器具による歯面の歯石、プラークや色素沈着の清掃過程及び清掃効果をリアルタイムで観察することを実現し、歯に対する清掃及び研削研磨を効果的に行うという目的を達成する。前記可視歯清掃研削研磨装置900の前記本体100又は前記口腔観察装置200には、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置が複数の口腔清掃機能を有し、様々な口腔清掃問題を全面的に解決できるように、歯間ブラシ407、デンタルフロス408、噴水器409、異物鉗子410やブラシ411のような電動歯ブラシヘッド406又は歯間清掃器具400-9を取り付けてもよい。特に、清掃研磨器具400により研削研磨、清掃を行いつつ、噴水器409により水で洗浄することで、清掃効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】清掃研磨器具が取り付けられていない、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図1-1】清掃研磨器具が取り付けられている、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図2】清掃研磨器具が取り外された、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の正面図である。
図2-1】図2のA-A断面図である。
図3】テーパ形研磨ヘッドを備える清掃研磨器具の斜視構造模式図である。
図3-1】 筒状研磨ヘッドを備える清掃研磨器具の斜視構造模式図である。
図3-2】軟性収容チャンバー付きの清掃研磨器具の斜視構造模式図である。
図3-3】図3-2のB箇所の拡大図である。
図4】電動歯ブラシヘッドが取り付けられていない、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図4-1】電動歯ブラシヘッドが取り付けられている、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図5】歯間ブラシが取り付けられていない、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図5-1】歯間ブラシが取り付けられている、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図6】デンタルフロスが取り付けられていない、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図6-1】デンタルフロスが取り付けられている、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図7】異物鉗子が取り付けられていない、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図7-1】異物鉗子が取り付けられている、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図8】ブラシが取り付けられていない、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図8-1】ブラシが取り付けられている、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の斜視構造模式図である。
図9】本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置が無線方式で表示装置に接続される際の作動原理図である。
図10】本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置が有線方式で表示装置に接続される際の作動原理図である。
【0038】
上記の図面において、
符号100は本体、符号200は口腔観察装置、符号300は接続機構、符号400は清掃研磨器具、符号900は本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置である。
符号200-1は口腔観察装置の先端、符号201はねじ込み接続機構である。
【0039】
本体において、
符号11は電源システム、符号12は回路システム、符号13は制御システム、符号14は運動システム、符号15はハウジングである。
符号13-1は電源スイッチ、符号13-2は振動駆動スイッチである。
符号14-1は振動発生装置、符号14-2は振動伝達装置、符号14-2-1は伝達軸接続部、符号14-2-11は接続溝、符号14-2-12は回転止め凸状段、符号14-2-13は接続軸である。
符号15-1は電気取付空間、符号15-2は水及び水路取付空間である。
【0040】
口腔観察装置において、
符号21はハウジング、符号23は照明システム、符号24は観察システム、26はスイッチである。
符号24-1は撮像システムである。
符号24-1-1はカメラ、符号24-1-2はデータ処理及び出力システム、符号24-1-3は表示装置である。
符号24-1-31はスマートフォン、符号24-1-32はコンピュータ、符号24-1-33は液晶表示装置/テレビ、符号24-1-34はタブレットコンピュータである。
【0041】
接続機構において、
符号31は口腔洗浄器を口腔観察装置に取り付けるための位置決めブロック、符号32は口腔洗浄器を口腔観察装置に取り付けるための位置決めスロット、符号33は口腔洗浄器を口腔観察装置に取り付けるための係止ブロックである。
【0042】
清掃研磨器具において、
符号400-1は清掃研磨作動部、符号400-2は軟性収容チャンバー、符号400-9は歯間清掃器具である。
符号401はテーパ形清掃研磨ヘッド、符号402は球形清掃研磨ヘッド、符号403は筒状清掃研磨ヘッド、符号406は電動歯ブラシヘッド、符号407は歯間ブラシ、符号408はデンタルフロス、409は噴水器、符号410は異物鉗子、符号411はブラシである。
符号407-1はブラシヘッド、符号408-1はデンタルフロスのフロス、符号410-1は顎部、符号411-1はブラシのヘッドである。
符号409-1はスプレーヘッド、符号409-2は水タンク、符号409-3は水管、符号409-4は噴水スイッチ、符号409-5は加圧器、符号409-6は注水口である。
符号409-51は電動加圧器である。
符号409-51-2は電動水圧器、符号409-51-21は水中ポンプ、符号409-51-211は注水システム、符号409-51-212は加圧システム、符号409-51-213は排水システムである。
符号51は接続弾性シート、符号52は取付スロットである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
実施例:本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置
図1図2-1に示すように、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置は、本体100と、口腔観察装置200と、清掃研磨器具400と、清掃研磨器具400とを備える。本実施例において、前記口腔観察装置200には、噴水器409が取り付けられている。
【0044】
本体100は、電源システム11と、回路システム12と、制御システム13と、運動システム14と、ハウジング15とを備える。制御システム13には、電源スイッチ13-1及び振動駆動スイッチ13-2が設けられている。電源スイッチ13-1及び振動駆動スイッチ13-2は、ハウジング15に設けられている。
【0045】
本実施例において、運動システム14は、電磁振動駆動機構を採用し、運動システム14は、振動発生装置14-1と、振動発生装置14-1で発生した振動を伝達可能な振動伝達装置14-2とを備え、振動伝達装置14-2は、近端が振動発生装置14-1と接続されており、遠端が清掃研磨器具400と接続されている。
【0046】
本実施例において、振動発生装置14-1は、電磁振動装置であり、電磁発振器、磁気浮上モータ、圧電変換器又は他の形式の電磁振動装置であってもよい。ここでは、出願人は、一つずつ例示して説明しないが、これらは、いずれも本願の保護範囲から逸脱しない。
【0047】
当然ながら、本体100内に設けられている運動システム14は、モータで駆動される機械式回転型の運動システムであってもよいが、ここでは、出願人は、具体的に説明しない。
【0048】
本実施例において、噴水器409を備えるので、本体100のハウジング15の内部には、電気取付空間15-1と、水及び水路取付空間15-2との2つの部分が設けられている。図2-1に示すように、電気取付空間15-1内には、電源システム11、回路システム12及び制御システム13が取り付けられている。
【0049】
電源システム11と、制御システム13と、運動システム14とは、回路システム12を介して接続されており、電源システム11は、前記運動システムを駆動して作動させることで、清掃研磨器具400を駆動して作動させることができる。
【0050】
口腔観察装置200は、ハウジング21と、照明システム23と、観察システム24と、スイッチ26とを備える。スイッチ26は、本体100のハウジング15に設けられている。照明システム23及び観察システム24は、口腔観察装置200の先端200-1に設けられている。
【0051】
本実施例において、観察システム24は、撮像システム24-1である。撮像システム24-1は、カメラ24-1-1と、データ処理及び出力システム24-1-2と、表示装置24-1-3とを備える。カメラ24-1-1で撮像された画面は、前記データ処理及び出力システム24-1-2により表示装置24-1-3に適時に送信することができる。図9図10に示すように、表示装置24-1-3は、スマートフォン24-1-31、コンピュータ24-1-32、液晶表示装置/テレビ24-1-33又はタブレットコンピュータ24-1-34であってもよい。
【0052】
本実施例において、口腔観察装置200の先端200-1は、取り外し可能なねじ込み接続機構201を介してねじ込み接続方式で本体100に取り外し可能に接続されている。
【0053】
回路システム12及び制御システム13は、照明システム23と、観察システム24と、電源システム11と、スイッチ26とを接続することもでき、電源システム11は、口腔観察装置200の照明システム23及び観察システム24を駆動して作動させることで、口腔観察装置200の作動を制御することができる。
【0054】
したがって、本願において、本体100は、清掃研磨器具400を駆動することができるだけでなく、口腔観察装置200の照明システム23、観察システム24などに電源及び制御システムを提供し、観察システム24のカメラ24-1-1で撮像された画面をスマートフォン24-1-31などのような観察システム24の表示装置24-1-3に適時に送信することもできる。これによって、清掃しつつ、携帯電話で清掃研磨器具400による歯間の清掃過程及び清掃効果をリアルタイムで観察することを実現し、歯及び歯間を徹底的に清掃するという目的を達成する。
【0055】
清掃研磨器具400は、研削研磨機能を有する研磨作動部400-1を備える。本実施例において、図1及び図1-1に示すように、研磨作動部400-1は、幾何形状から見れば、球形清掃研磨ヘッド402である。また、図3及び図3-1に示すように、研磨作動部400-1は、テーパ形清掃研磨ヘッド401又は筒状清掃研磨ヘッド403であってもよい。ここでは、出願人は、上記の幾つかの形状の研磨ヘッドのみを挙げたが、当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、従来技術と組み合わせて実際の状況に応じて様々な形状の研磨ヘッドを設計することができる。
【0056】
図3-2及び図3-3に示すように、研磨作動部400-1には、研磨ジェル又は歯磨剤を収容可能な軟性収容チャンバー400-2が設けられてもよい。研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤などの清掃剤又は研磨剤は、軟性収容チャンバー400-2内に容易に貯蔵することができる。使用過程に、研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤を軟性収容チャンバー400-2内に充填でき、研磨作動部400-1の作動時に、軟性収容チャンバー400-2内に圧縮された研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤は、研磨作動部400-1の清掃効果をさらに向上させることができる。同時に、研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤が軟性収容チャンバー400-2内に圧縮されるので、研磨ジェル、研磨ペーストや歯磨剤が飛び散って観察システム24の画像が不明瞭になることを回避することができる。
【0057】
本実施例において、清掃研磨器具400は、振動伝達装置14-2の遠端に取り外し可能に取り付けられている。取り外し可能な取付方式により、清掃研磨器具400を本体100から容易に取り外して交換、保管及び携帯を行うことができる。特に、取り外し可能な取付方式により、他の種類の歯間清掃器具400-9を使用してさらに清掃する必要がある場合、清掃研磨器具400を前記本体から取り外し、歯間清掃器具400-9に交換して歯間をさらに清掃することができる。図5図8-1に示すように、歯間清掃器具400-9は、必要に応じて歯間ブラシ407、デンタルフロス408、異物鉗子410又はブラシ411を選択することができる。
【0058】
本実施例において、清掃研磨器具400は、凹凸嵌合接続方式で振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けられている。振動伝達装置14-2は、伝達軸接続部14-2-1を備え、伝達軸接続部14-2-1には、接続溝14-2-11、回転止め凸状段14-2-12及び接続軸14-2-13が設けられている。清掃研磨器具400の底部には、接続弾性シート51及び取付スロット52が設けられている。取付スロット52の形状は、伝達軸接続部14-2-1の外郭と合致する。接続時に、清掃研磨器具400の取付スロット52を伝達軸接続部14-2-1と位置合わせし、僅かな力で下へ押し、接続弾性シート51が接続軸14-2-13の作用下で外側へ弾性変形を生じ、伝達軸接続部14-2-1が取付スロット52内に入り始め、接続溝14-2-11に到達するまで下へ押し続け、接続弾性シート51に対する外力を解放し、接続弾性シート51を元の状態に戻して接続溝14-2-11内に押し付ける。このようにして清掃研磨器具400が振動伝達装置14-2から抜けることを防止することができる。清掃研磨器具400を取り外すときに、図1図2-1に示すように、力によって清掃研磨器具400を上へ引き抜けばよい。
【0059】
当然ながら、清掃研磨器具400は、締り嵌め接続方式又は回転接続方式などの他の方式で振動伝達装置14-2に取り外し可能に取り付けられてもよい。ここでは、出願人は、一つずつ例示しない。
【0060】
図4及び図4-1に示すように、本体100には、電動歯ブラシヘッド406が取り付けられてもよい。電動歯ブラシヘッド406を使用して広範囲に歯を磨く必要がある場合、清掃研磨器具400を本体100から取り外し、電動歯ブラシヘッド406を運動システム14の振動伝達装置14-2に取り付け、本体100は、運動システム14を介して電動歯ブラシヘッド406を駆動して作動させる。電動歯ブラシヘッド406の作動部は、口腔観察装置200の観察システム25の視野範囲内にある。
【0061】
口腔内の歯間などの清掃し難い部位に対して定点清掃をさらに行う必要がある場合、清掃研磨器具400を振動伝達装置14-2から取り外し、必要に応じて適当な歯間清掃器具400-9を選択して口腔観察装置200に取り付け、定点清掃を行う。使用完了後、口腔観察装置200、清掃研磨器具400及び歯間清掃器具400-9をすべて前記本体から取り外すことができ、別体での保管及び清掃に便利である。
【0062】
図1図2-1に示すように、本実施例において、口腔観察装置200には、噴水器409が取り付けられている。噴水器409は、スプレーヘッド409-1と、水タンク409-2と、水管409-3と、噴水スイッチ409-4と、加圧器409-5とを備える。本実施例において、スプレーヘッド409-1は、口腔観察装置200の先端200-1のハウジング21に内蔵されている。水タンク409-2、及び加圧器409-5は、本体100のハウジング15の水及び水路取付空間15-2内に取り付けられている。スプレーヘッド409-1は、口腔観察装置200の先端200-1の観察システム24の近傍に取り付けられており、よって、スプレーヘッド409-1で噴射される水流が観察システム24の視野内に保持可能であることを確保し、噴水器409の口腔内に対する清掃効果を容易に観察する。
【0063】
本実施例において、加圧器409-5は、電動加圧器409-51である。電動加圧器409-51は、電動水圧器409-51-2である。電動水圧器409-51-2は、水中ポンプ409-51-21である。
【0064】
水中ポンプ409-51-21は、注水システム409-51-211と、加圧システム409-51-212と、排水システム409-51-213とを備える。
【0065】
図2-1に示すように、水中ポンプ409-51-21は、水タンク409-2の底部に取り付けられており、排水システム409-51-211は、水管409-3と接続されており、電源システム11が水中ポンプ409-51-21に給電すると、加圧システム409-51-212が作動し、注水システム409-51-211を通って水中ポンプ409-51-21に入った水を加圧し、その後、噴水スイッチ409-4をオンにすることで、加圧後の水が排水システム409-51-213を介して、水管409-3を通ってスプレーヘッド409-1から噴射されて歯を洗浄することができる。
【0066】
水タンク409-2には、注水口409-6がさらに設けられており、注水口409-6を介して水タンク404-2内に水を補給することができる。
【0067】
本実施例において、噴水器409のスプレーヘッド409-1が口腔観察装置200の先端200-1のハウジング21に内蔵されるので、口腔観察装置200の先端は、他の歯間清掃器具400-9(例えば、歯間ブラシ407、デンタルフロス408、異物鉗子410又はブラシ411などの清掃研磨器具)とさらに組み合わせて一体として使用してもよい。口腔の清掃時に、水で洗浄しつつ、必要に応じて歯間ブラシ407、デンタルフロス408、異物鉗子410又はブラシ411などの他の清掃研磨器具により同時に清掃し、特に、操作過程を様々な表示装置にリアルタイムで送信し、直視状態で食物残渣に対して正確な定点清掃を行ったり、口腔内の様々な異物を取り出したりすることができるので、清掃効果を大幅に向上させるとともに、使用過程がより安全で便利である。
【0068】
特に、口腔観察装置200の直視状態で、清掃研磨器具400により研削研磨、清掃を行いつつ、噴水器409により水で洗浄することで、清掃効率を向上させることができる。
【0069】
歯間清掃器具400-9は、接続機構300を介して口腔観察装置200の先端200-1に取り外し可能に取り付けられている。
【0070】
接続機構300は、歯間清掃器具400-9又は口腔観察装置200に配置可能な独立の部材であってもよく、あるいは前記取り外し可能な機械式接続機構の一部を歯間清掃器具400-9に配置し、他の部分を口腔観察装置200に配置することで形成される組合わせ型機械式接続機構であってもよい。
【0071】
本実施例において、接続機構300は、凹凸嵌合接続であり、接続機構300は、スライドスロット接続、ピン接続、キー接続、ねじ込み接続、ねじ接続、バックル接続、フック接続又は締り嵌め接続などであってもよい。当業者は、本特許の保護範囲から逸脱することなく、本発明に開示された技術方案により様々な特定の製品設計を行うことができる。
【0072】
本実施例において、口腔観察装置200のハウジング21には、歯間清掃器具400-9と接続可能な位置決めスロット32及び係止ブロック33が設けられており、歯間清掃器具400-9における逆T字形位置決めブロック31は、位置決めスロット32内に嵌め込み可能であり、係止ブロック33は、歯間ブラシ407の後方への摺動を阻止可能であり、位置決めブロック31と、位置決めスロット32と、係止ブロック33との連係作用が接続機構300を構成する。
【0073】
図5図8-1に示すように、歯間ブラシ407のブラシヘッド407-1、デンタルフロス408のフロス408-1、噴水器409で噴射される水ジェット、異物鉗子410の顎部410-1及びブラシ411のヘッド411-1は、口腔観察装置200の観察システム24の視野範囲内にある。
【0074】
本実施例において、噴水器409で噴射される水ジェットの方向は、歯間ブラシ407又はデンタルフロス408が歯間に入る方向とほぼ一致する。このように、歯間ブラシ407のブラシヘッド407-1又はデンタルフロス408のフロス408-1が歯間内で往復し、清掃している間、スプレーヘッド409-1で噴射される水流は、歯間の食物残渣の洗浄を補助するという作用を奏することができる。
【0075】
また、図7図8-1に示すように、口腔観察装置200と、異物鉗子410及びブラシ411のような他の歯間清掃器具400-9とが接続機構300を介して接続される過程は、ここで具体的に説明しない。ただし、清掃過程において直接に観察するために、異物鉗子410の顎部410-1及びブラシ411のヘッド411-1が観察システム24の視野範囲内に位置することを確保する必要がある。
【0076】
使用時に、まず、清掃研磨器具400を本体100の運動システム14に取り付け、口腔観察装置200が取り付けられた後、電源スイッチ13-1を押してスイッチ26をオンにし、口腔観察装置200を起動し、次いで、振動駆動スイッチ13-2を押すだけで清掃研磨器具400により歯間ブラシ、プラーク又は色素沈着を清掃することができる。このとき、口腔観察装置200の作用下で、口腔清掃過程が表示装置24-1-3にリアルタイムで表示され、清掃過程及び清掃効果をリアルタイムで観察することができる。
【0077】
さらなる定点清掃を必要とする部位があれば、場合によって歯間ブラシ407、デンタルフロス408、異物鉗子410又はブラシ411などの歯間清掃器具400-9を、接続機構300を介して口腔観察装置200の先端200-1に取り付けることができる。よって、口腔観察装置200の観察システム24による観察下で、歯間清掃器具400-9により歯間などのさらなる定点清掃を必要とする部位をさらに清掃する。
【0078】
本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置は、清掃しつつ、携帯電話で清掃研磨器具400による歯面の歯石、プラークや色素沈着の清掃過程及び清掃効果をリアルタイムで観察することを実現し、歯に対する清掃及び研削研磨を効果的に行うという目的を達成することができる。同時に、専用の歯間清掃器具400-9と併せて使用し、歯間などの清掃し難い部位に対して正確な定点清掃を行うことができる。
【0079】
本実施例において、電動加圧器404-51は、水中ポンプ404-51-21である。また、電動加圧器404-51は、電動空圧器又は吸水ポンプなどのような他のタイプの電動水圧器であってもよい。
【0080】
本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置の口腔観察装置200を使用して可視化清掃を適時に行うとき、左右手の操作が交換されると、表示装置24-1-3における画面を逆さまにする可能性がある。このとき、表示装置24-1-3における画面調節ボタンをアクティベートし、例えば、表示装置におけるフローティングボタンをタップするだけで、画面を反転させ、正常な上下歯の関係を保持することができるので、操作しやすい。
【0081】
また、本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置が舌苔、歯肉などの口腔内の軟部組織の清掃に使用される場合、研磨作動部400-1は、軟性材料で製造され、振動、マッサージ、清掃の作用を奏する。
【0082】
本発明に係る可視歯清掃研削研磨装置が、例えば歯石、プラーク等の清掃に使用される場合、研磨作動部400-1は、剛性材料で製造されることができ、例えば、ダイヤモンドバー、インバーテッドコーンバー、研磨ヘッドなどは、具体的な必要に応じて異なる形状に設計され、相応的な材質を選択して製造される。
【0083】
なお、本明細書で開示され、記載されている各構造は、同じ効果を有する他の構造に置き換えられてもよく、本明細書に記載の実施例は、本発明を実現する唯一の構造ではないことに留意されたい。本明細書では、本発明の好ましい実施例について紹介および説明したが、当業者には、これらの実施例が例示して説明したものに過ぎないことがわかるであろう。当業者は、本発明から逸脱することなく多くの変更、改良および置換を行うことができる。したがって、本発明の保護範囲は、本発明の添付の特許請求の範囲の思想および範囲に従って規定されるべきである。
図1
図1-1】
図2
図2-1】
図3
図3-1】
図3-2】
図4
図4-1】
図5
図5-1】
図6
図6-1】
図7
図7-1】
図8
図8-1】
図9
図10