IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニアー インテリジェンス ホールディングス インクの特許一覧

特許7292368デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体
<>
  • 特許-デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体 図1
  • 特許-デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体 図2
  • 特許-デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体 図3
  • 特許-デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体 図4
  • 特許-デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体 図5A
  • 特許-デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体 図5B
  • 特許-デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-08
(45)【発行日】2023-06-16
(54)【発明の名称】デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別する方法、その方法のための一意に生成された識別子のサーバ、およびその方法のための命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/26 20090101AFI20230609BHJP
   G06F 16/909 20190101ALI20230609BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20230609BHJP
【FI】
H04W8/26
G06F16/909
H04W4/029
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021212076
(22)【出願日】2021-12-27
(65)【公開番号】P2022105989
(43)【公開日】2022-07-15
【審査請求日】2022-04-18
(31)【優先権主張番号】17/142,144
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522181614
【氏名又は名称】ニアー インテリジェンス ホールディングス インク
【氏名又は名称原語表記】Near Intelligence Holdings,Inc.
【住所又は居所原語表記】100 W Walnut St,4th Floor,Pod A-4,Pasadena,CA 91124 USA
(74)【代理人】
【識別番号】100107847
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 聡
(72)【発明者】
【氏名】ハリ・パラペティ
(72)【発明者】
【氏名】サマンス・ン
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-518208(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
G06F 16/909
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンティティデバイスのデバイスシグネチャと、位置の位置シグネチャであってデータベースに基づく位置シグネチャとを使用して前記エンティティデバイスを識別する方法であって、
独立して制御されるデータソースから取得した複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、前記エンティティデバイスに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成するステップと、
緯度経度ペアおよび高度、前記位置の形状またはサイズ、ならびに前記位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、前記位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成するステップと、
前記エンティティデバイスから複数の位置データストリームを受信するステップであって、前記複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含むステップと、
前記位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成するステップと、
前記少なくとも1つの位置シグネチャと前記位置に対する前記デバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、前記位置に対するインデックス付きデータストリームを生成するステップと、
前記位置に対する前記インデックス付きデータストリームに基づいて機械学習モデルを構築するステップと、
ルールのセットまたは前記機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、前記エンティティデバイスに対し一意に生成された識別子を割り当てるステップと、
前記一意に生成された識別子を使用して、前記エンティティデバイスに関連する選択されたデータストリームから前記エンティティデバイスを識別するステップであって、前記選択されたデータストリームは、前記複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、前記エンティティデバイスの位置情報とを同時に含み、前記選択されたデータストリームは前記エンティティデバイスのデバイス識別子を含まないステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記データベースは、注釈付き関心地点データベースを含み、前記位置シグネチャは、前記注釈付き関心地点データベースから決定される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
信頼度の動的スコアが、前記ルールのセットまたは前記機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて、前記一意に生成された識別子に割り当てられる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記信頼度の動的スコアは、前記少なくとも1つのデバイスシグネチャおよび少なくとも1つの位置シグネチャの複数の属性をラベル付き履歴データセットと相関させることによって検証される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記位置に関連するデータストリームを前記エンティティデバイスにマッピングすることによって、前記位置の少なくとも1つの属性を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
複数の属性を組み合わせて前記エンティティデバイスを識別するステップをさらに含み、前記複数の属性は、デバイス属性および前記エンティティデバイスに関連するユーザの属性を含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記エンティティデバイスに対する前記一意に生成された識別子の精度を高めるために、複数の予め計算された重みが、前記独立して制御されるデータソースに割り当てられる請求項1に記載の方法。
【請求項8】
エンティティデバイスのデバイスシグネチャと、位置の位置シグネチャであってデータベースに基づく位置シグネチャとを使用して前記エンティティデバイスを識別させる、一意に生成された識別子のサーバであって、
プロセッサと、
命令のセットを記憶するメモリと、を備え、
前記命令のセットは、前記プロセッサによって実行されると、
独立して制御されるデータソースから取得した複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、前記エンティティデバイスに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成するステップと、
緯度経度ペアおよび高度、位置の形状またはサイズ、ならびに前記位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、前記位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成するステップと、
前記エンティティデバイスから複数の位置データストリームを受信するステップであって、前記複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含むステップと、
前記位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成するステップと、
前記少なくとも1つの位置シグネチャと前記位置に対する前記デバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、前記位置に対するインデックス付きデータストリームを生成するステップと、
前記位置に対する前記インデックス付きデータストリームに基づいて機械学習モデルを構築するステップと、
ルールのセットまたは前記機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、前記エンティティデバイスに対し一意に生成された識別子を割り当てるステップと、
前記一意に生成された識別子を使用して、前記エンティティデバイスに関連する選択されたデータストリームから前記エンティティデバイスを識別するステップであって、前記選択されたデータストリームは、前記複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、前記エンティティデバイスの位置情報とを同時に含み、前記選択されたデータストリームは前記エンティティデバイスのデバイス識別子を含まないステップと、を実施させる、一意に生成された識別子のサーバ。
【請求項9】
前記データベースは、注釈付き関心地点データベースを含み、前記位置シグネチャは、前記注釈付き関心地点データベースから決定される請求項8に記載の一意に生成された識別子のサーバ。
【請求項10】
信頼度の動的スコアが、前記ルールのセットまたは前記機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて、前記一意に生成された識別子に割り当てられる請求項8に記載の一意に生成された識別子のサーバ。
【請求項11】
前記信頼度の動的スコアは、前記少なくとも1つのデバイスシグネチャおよび少なくとも1つの位置シグネチャの複数の属性をラベル付き履歴データセットと相関させることによって検証される請求項10に記載の一意に生成された識別子のサーバ。
【請求項12】
前記位置に関連するデータストリームを前記エンティティデバイスにマッピングすることによって、前記位置に対する少なくとも1つの属性を決定する請求項8に記載の一意に生成された識別子のサーバ。
【請求項13】
複数の属性を組み合わせて前記エンティティデバイスを識別し、前記複数の属性は、デバイス属性および前記エンティティデバイスに関連するユーザの属性を含む請求項8に記載の一意に生成された識別子のサーバ。
【請求項14】
前記一意に生成された識別子の精度を高めるために、複数の予め計算された重みが、前記独立して制御されるデータソースに割り当てられる請求項8に記載の一意に生成された識別子のサーバ。
【請求項15】
命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令シーケンスは、プロセッサによって実行されると、エンティティデバイスのデバイスシグネチャと、位置の位置シグネチャであってデータベースに基づく位置シグネチャとを使用して前記エンティティデバイスを識別させ、さらに前記命令シーケンスは、
独立して制御されるデータソースから取得した複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、前記エンティティデバイスに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成するステップと、
緯度経度ペアおよび高度、前記位置の形状またはサイズ、ならびに前記位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、前記位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成するステップと、
前記エンティティデバイスから複数の位置データストリームを受信するステップであって、前記複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含むステップと、
前記位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成するステップと、
前記少なくとも1つの位置シグネチャと前記位置に対する前記デバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、前記位置に対するインデックス付きデータストリームを生成するステップと、
前記位置に対する前記インデックス付きデータストリームに基づいて機械学習モデルを構築するステップと、
ルールのセットまたは前記機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、前記エンティティデバイスに対し一意に生成された識別子を割り当てるステップと、
前記一意に生成された識別子を使用して、前記エンティティデバイスに関連する選択されたデータストリームから前記エンティティデバイスを識別するステップであって、前記選択されたデータストリームは、前記複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、前記エンティティデバイスの位置情報とを同時に含み、前記選択されたデータストリームは前記エンティティデバイスのデバイス識別子を含まないステップと、を含む、命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記データベースは、注釈付き関心地点データベースを含み、前記位置シグネチャは、前記注釈付き関心地点データベースから決定される請求項15に記載の命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記ルールのセットまたは前記機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて、前記一意に生成された識別子に信頼度の動的スコアが割り当てられる請求項15に記載の命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記信頼度の動的スコアは、前記少なくとも1つのデバイスシグネチャおよび少なくとも1つの位置シグネチャの複数の属性をラベル付き履歴データセットと相関させることによって検証される請求項17に記載の命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記プロセスによって実行されると、前記エンティティデバイスを識別するために複数の属性をさらに組み合わせ、前記複数の属性は、デバイス属性および前記エンティティデバイスに関連するユーザの属性を含む請求項15に記載の命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記エンティティデバイスのデバイス識別子を含まない前記一意に生成されたデータストリームの精度を高めるために、複数の予め計算された重みが前記独立して制御されるデータソースに割り当てられる請求項15に記載の命令シーケンスを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施形態は、デバイスを一意に識別することに関し、より具体的には、デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別するための自動システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル化およびスマートモバイルアプリケーションの使用がますます増加するにつれて、ユーザは大量のインターネットトラフィックデータを生成している。インターネットトラフィックデータは、所与の時間フレームにおけるユーザの位置の指標とすることができる。ユーザに関連する様々な異なるイベントは、デバイスの性質に応じて、いくつかのデータフォーマットで符号化され、記録され、様々なデータストリームで送信される。スマートモバイルアプリケーションは、ユーザとエンゲージすると、スマートフォンエコシステムおよびスマートモバイルアプリケーションエコノミーの不可欠な部分である、デバイス識別子を有するデータストリームを作成するイベントを生成する。
【0003】
従来、デバイスの識別は、高精度で識別可能なモバイル広告識別子(MAID)に大きく依存している。プライバシーを保護する関心が高まっているため、ユーザは、ユーザに関連するMAIDの共有を制御することが可能になっている。このようなMAIDが利用できない場合、デバイスを一意に識別するという問題が生じる。そのため、ユーザと有意義なエンゲージメントを得ることが困難となる。ユーザがより多くのデバイス(スマートフォン、スマートウォッチ、テレビ(TV)、パーソナルコンピュータ(PC))を使用するにつれて、人間の活動に関する利用可能なデータポイントのサイズは増加しているが、このまったく異なるデータを統合することは依然として根本的な問題である。さらに、複数のデータソースにわたって単一のユーザに複数の識別子を使用することがある。複数の識別子をリンクするためのアプローチは、ベンダーや企業によって異なる。これらのアプローチは、ユーザに関する共通知識を実現するために複数のソースにわたって利用可能なデータを融合するが、部分データの利用可能性に、かつ日々受信されるデータの、単に数ギガバイトというサイズに起因して問題が発生する。さらに、データストリーム内で取得されたデータの多くは、部分的または不正確である。この部分データは、データ排気または排気データと呼ばれ、人々のオンライン活動、行動およびトランザクション中にインターネットまたは他のコンピュータシステムエンティティの活動によって残されたデータの痕跡である。このカテゴリの非従来型データには、予測目的に有用であり得る地理空間、ネットワーク、および時系列データが含まれる。
【0004】
さらに、データストリームは、独立して制御されるソースからのものである。独立して制御されるソースは、収集される属性、収集されるデータの頻度および手段、データのフォーマット、データストリームを取り込むフォーマット、ならびに使用される識別子のタイプなどの様々な態様を制御するデータストリームのソースである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、デバイスに対する一意の識別子を生成し、MAIDの非存在下でデバイスを識別するためのシステムおよび方法が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記を考慮して、本明細書の一実施形態は、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用して、エンティティデバイスを識別する方法を提供する。本方法は、(a)独立して制御されるデータソースから取得した複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、エンティティデバイスに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成するステップと、(b)緯度経度ペアおよび高度、位置の形状またはサイズ、ならびに位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成するステップと、(c)エンティティデバイスから複数の位置データストリームを受信するステップであって、複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含む、ステップと、(d)位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成するステップと、(e)少なくとも1つの位置シグネチャと位置に対するデバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、位置に対するインデックス付きデータストリームを生成するステップと、(f)位置に対するインデックス付きデータストリームに基づいてルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方を構築するステップと、(g)ルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、エンティティデバイスに一意に生成された識別子を割り当てるステップと、(h)一意に生成された識別子を使用して、エンティティデバイスに関連する選択されたデータストリームからエンティティデバイスを識別するステップとを含み、選択されたデータストリームは、複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、エンティティデバイスの位置情報とを同時に含み、選択されたデータストリームはエンティティデバイスのデバイス識別子を含まない。
【0007】
いくつかの実施形態では、位置シグネチャは、注釈付き関心地点データベースから決定される。
【0008】
いくつかの実施形態では、信頼度の動的スコアが、ルールのセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて、一意に生成された識別子に割り当てられる。
【0009】
いくつかの実施形態では、本方法は、広告識別子、クッキー識別子、またはソーシャルメディア識別子のうちの少なくとも1つを以前に観測された識別子と比較することによって、複数のデータストリームを検証するステップをさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、信頼度の動的スコアは、少なくとも1つのデバイスシグネチャおよび少なくとも1つの位置シグネチャの複数の属性を、ラベル付き履歴データセットと相関させることによって検証される。
【0011】
いくつかの実施形態では、本方法は、位置に関連するデータストリームをエンティティデバイスにマッピングすることによって、位置の少なくとも1つの属性を決定するステップをさらに含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、複数の属性は、デバイス属性、およびエンティティデバイスに関連するユーザの属性を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、エンティティデバイスに対する一意に生成された識別子の精度を高めるために、複数の予め計算された重みが、独立して制御されるデータソースに割り当てられる。
【0014】
別の態様では、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するためのシステムが提供される。本システムは、プロセッサ、および命令セットを記憶するメモリを含み、命令セットはプロセッサによって実行されると、(a)独立して制御されるデータソースから取得した複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、エンティティデバイスに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成することと、(b)緯度経度ペアおよび高度、位置の形状またはサイズ、ならびに位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成することと、(c)エンティティデバイスから複数の位置データストリームを受信することであって、複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含む、受信することと、(d)位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成することと、(e)少なくとも1つの位置シグネチャと位置に対するデバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、位置に対するインデックス付きデータストリームを生成することと、(f)位置に対するインデックス付きデータストリームに基づいてルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方を構築することと、(g)ルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、エンティティデバイスに一意に生成された識別子を割り当てることと、(h)一意に生成された識別子を使用して、エンティティデバイスに関連する選択されたデータストリームからエンティティデバイスを識別することとを実施させ、選択されたデータストリームは、複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、エンティティデバイスの位置情報とを同時に含み、選択されたデータストリームはエンティティデバイスのデバイス識別子を含まない。
【0015】
いくつかの実施形態では、位置シグネチャは、注釈付き関心地点データベースから決定される。
【0016】
いくつかの実施形態では、信頼度の動的スコアが、ルールのセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて、一意に生成された識別子に割り当てられる。
【0017】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、広告識別子、クッキー識別子、またはソーシャルメディア識別子のうちの少なくとも1つを以前に観測された識別子と比較することによって、複数のデータストリームをさらに検証する。
【0018】
いくつかの実施形態では、信頼度の動的スコアは、少なくとも1つのデバイスシグネチャおよび少なくとも1つの位置シグネチャの複数の属性を、ラベル付き履歴データセットと相関させることによって検証される。
【0019】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、位置に関連するデータストリームをエンティティデバイスにマッピングすることによって、位置の少なくとも1つの属性をさらに決定する。
【0020】
いくつかの実施形態では、複数の属性は、デバイス属性、およびエンティティデバイスに関連するユーザの属性を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、エンティティデバイスに対する一意に生成された識別子の精度を高めるために、複数の予め計算された重みが、独立して制御されるデータソースに割り当てられる。
【0022】
別の態様では、1又は2以上の命令シーケンスを記憶する1又は2以上の非一時的コンピュータ可読媒体が提供され、1又は2以上の命令シーケンスは1又は2以上のプロセッサによって実行されると、(a)独立して制御されるデータソースから取得した複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、エンティティデバイスに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成することと、(b)緯度経度ペアおよび高度、位置の形状またはサイズ、ならびに位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成することと、(c)エンティティデバイスから複数の位置データストリームを受信することであって、複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含む、受信することと、(d)位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成することと、(e)少なくとも1つの位置シグネチャと位置に対するデバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、位置に対するインデックス付きデータストリームを生成することと、(f)位置に対するインデックス付きデータストリームに基づいてルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方を構築することと、(g)ルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、エンティティデバイスに一意に生成された識別子を割り当てることと、(h)一意に生成された識別子を使用して、エンティティデバイスに関連する選択されたデータストリームからエンティティデバイスを識別することとによって、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを識別させ、選択されたデータストリームは、複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、エンティティデバイスの位置情報とを同時に含み、選択されたデータストリームはエンティティデバイスのデバイス識別子を含まない。
【0023】
本明細書の実施形態のこれらおよび他の態様は、以下の説明および添付の図面と併せて考慮すると、よりよく理解されるであろう。しかしながら、以下の説明は、好ましい実施形態およびその多くの特定の詳細を示しているが、限定ではなく例示として与えられていることを理解されたい。本明細書の実施形態の趣旨から逸脱することなく、本明細書の実施形態の範囲内で多くの変更および修正を行うことができ、本明細書の実施形態はすべてのそのような修正を含む。
【0024】
本明細書の実施形態は、図面を参照した以下の詳細な説明からよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本明細書のいくつかの実施形態による、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するためのシステムの概略図である。
【0026】
図2】本明細書のいくつかの実施形態による、図1の一意に生成された識別子のサーバのブロック図である。
【0027】
図3】本明細書のいくつかの実施形態による、一意に生成された識別子に動的信頼度スコアを割り当てるための図2のデータ拡張モジュールの概略図である。
【0028】
図4】本明細書のいくつかの実施形態による、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するための方法の相互作用図である。
【0029】
図5A】本明細書のいくつかの実施形態による、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するための方法のフロー図である。
図5B】本明細書のいくつかの実施形態による、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するための方法のフロー図である。
【0030】
図6】本明細書の実施形態による、一意に生成された識別子のサーバまたは1又は2以上のデバイスのコンピュータアーキテクチャの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書の実施形態ならびにその様々な特徴および有利な詳細は、添付の図面に示され、以下の説明に詳述される非限定的な実施形態を参照してより完全に説明される。本明細書の実施形態を不必要に不明瞭にしないために、周知の構成要素および処理技術の説明は省略する。本明細書で使用される例は、本明細書の実施形態が実施され得る方法の理解を容易にすること、および当業者が本明細書の実施形態を実施することをさらに可能にすることのみを意図している。したがって、実施例は、本明細書の実施形態の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0032】
デバイスを一意に識別するためのシステムおよび方法、より具体的には、デバイスからの属性および位置シグネチャを使用してデバイスを識別するための自動システムおよび方法が依然として必要とされている。ここで図面、より詳細には図1図6を参照し、同様の参照符号は図面全体を通して一貫して対応する特徴を示しており、好ましい実施形態が示されている。
【0033】
「独立して制御されるデータソース」という用語は、データストリームの異なる態様を制御または標準化することができる任意のソースを指す。異なる態様は、(1)収集される必要があるデータのタイプ、(2)収集される必要があるデータの時間および位置、(3)データ収集方法、(4)収集されたデータの変更、(5)公開されるデータの一部分、(6)保護されるデータの一部分、(7)アプリケーションまたはデバイスの消費者またはユーザによって許可され得るデータの一部分、ならびに(8)完全にプライベートであるデータの一部分を含むが、これらに限定されない。「消費者」および「ユーザ」という用語は互換的に使用され、ネットワークデバイスまたはエンティティデバイスに関連するエンティティを指すことができる。
【0034】
単一の現実世界イベントは、様々な独立して制御されるデータソースによって追跡される場合がある。あるいは、様々な独立して制御されるデータソースからのデータは、イベントまたはイベントのシーケンスを理解するためにインターリーブされてもよい。例えば、消費者がスマートフォン上で複数のアプリケーションを使用していると考えると、消費者が各アプリケーションと対話するとき、イベントのシーケンスの複数の独立したデータストリームが作成される場合がある。各アプリケーションは、独立したデータソースになることができる。イベントおよびユーザは、アプリケーションがどのように実装されるかに応じて、異なるアプリケーションにわたって異なる識別子を有する場合がある。さらに、ネットワークを監視する場合、各アプリケーションレベルのイベントは、追加の下位レベルのネットワークイベントを生成する場合がある。
【0035】
例示的な実施形態では、本明細書に記載され、図面に示されている様々なモジュールは、ハードウェア対応モジュールとして具現化され、コンピュータ内にデータおよび信号処理機能を提供するために回路基板上にパッケージ化された複数の重複または独立した電子回路、デバイス、およびディスクリート素子として構成されてもよい。一例は、複数のトランジスタならびに他の支持デバイスおよび回路素子を含み得る比較器、インバータ、またはフリップフロップであってもよい。電子回路で構成されたモジュールは、本明細書に記載の様々な機能を実施するためのデジタル信号またはアナログ信号のうちの少なくとも1つを提供することができるコンピュータ論理命令を処理する。
【0036】
図1は、本明細書のいくつかの実施形態による、エンティティデバイス104Aのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイス104Aを識別するためのシステム100の概略図である。「位置」という用語は、緯度経度ペアおよび/または高度を含む地理的位置を指す。位置は、市区町村(locality)、市区町村以下(sub locallity)、建物名(establishment)、ジオコードまたは住所を含んでもよい。位置は、陸上または海上の任意の地理的位置であってもよい。システム100は、1又は2以上のエンティティ102A~Nに関連する1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nと、一意に生成された識別子のサーバ108とを含む。1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nは、1又は2以上のスマートモバイルアプリケーションを含む。1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nは、ネットワーク106を介して、一意に生成された識別子のサーバ108に通信可能に接続される。いくつかの実施形態では、1又は2以上のエンティティ102A~Nは個人のセットであり、1又は2以上のエンティティデバイス104A~N上での個人の活動が、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するために使用され得る位置データストリームを生成する。デバイスシグネチャは、複数のデバイス属性を使用して生成され得るハッシュ識別子(一意の非シーケンシャル識別子)を指してもよい。デバイスシグネチャの一例は、「256353902131466809」とすることができる。複数のデバイス属性は、エンティティデバイス104Aを記述し、エンティティデバイス104A自体の製造プロセス中に構成されてもよい。複数のデバイス属性は、メイク属性、エンティティデバイスの特定のグループのモデル番号属性、オペレーティングシステム、デバイスの画面サイズ、および1又は2以上のエンティティデバイス104A~104Nに関連する他の適切なデータを含むことができるが、これらに限定されない。例えば、複数のデバイス属性は、(a)「Samsung,SM-A 715 F,Android,1080 x 2400」(SAMSUNG、ANDROIDは登録商標)、(b)「Samsung|SM-N 960 U|Android」、(c)「Apple|iPad|iOS」とすることができる(APPLE、iPad、iOSは登録商標)。個人のセットは、消費者またはユーザであってもよい。いくつかの実施形態では、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nは、モバイルデバイス、スマートフォン、スマートウォッチ、ノートブック、全地球測位システム(GPS)デバイス、タブレット、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、または位置データストリームを生成する任意のネットワーク対応デバイスを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nは、位置データストリームを生成する役割を担う1又は2以上のスマートモバイルアプリケーションを実行することができる。いくつかの実施形態では、ネットワーク106は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、有線ネットワークと無線ネットワークとの組み合わせ、またはインターネットのうちの少なくとも1つである。一意に生成された識別子のサーバ108は、独立して制御されるデータソースから取得された複数のデバイス属性、1又は2以上の接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成するように構成されてもよい。接続属性は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nにおいて生成され得る接続指示信号である。接続属性は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nと、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのうちの少なくとも1つの他のエンティティデバイスまたはサーバとの間の接続の存在または接続の特性を示すことができる。1又は2以上の接続属性は、接続タイプ、インターネットプロトコルアドレス、およびキャリアを含むことができるが、これらに限定されない。例えば、1又は2以上の接続属性は、「Cell4g,203.218.177.24,454-00」とすることができる。ユーザエージェント文字列は、ブラウザ名およびブラウザバージョン、レンダリングエンジン、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのモデル番号属性、オペレーティングシステムを含む、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nからサーバへの要求の様々な態様を参照するいくつかのトークンを含む。例えば、ユーザエージェント文字列は、(a)「Mozilla/5.0(Linux;Android6.0;S9_N Build/MRA58K;wv)」(Mozilla、Linuxは登録商標)、(b)「AppleWebKit/537.36(KHTML,like Gecko)Version/4.0」、(c)「Chrome/84.0.4147.125」(CHROMEは登録商標)、(d)「Mobile Safari/537.36」(SAFARIは登録商標)とすることができる。1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nとwi-fiホットスポットとのエンゲージメントは、通信事業者またはスマートモバイルアプリケーションデータアグリゲータを含み得る、様々な独立して制御されるデータソースから取得され得る位置データストリームを使用して追跡することができる。位置データストリームは、時間および位置(経度および緯度)に関連するイベントまたはイベントのシーケンスであり、追加のペイロード情報も含む場合もある。イベントまたはイベントのシーケンスは、様々な独立して制御されるデータソースによって追跡することができる。例えば、エンティティ102A、またはエンティティ102Aに関連するアンドロイドフォン上で1又は2以上のスマートモバイルアプリケーションを使用するユーザを考える。ユーザが各アプリケーションと対話すると、複数の独立したイベントストリームが作成され、各アプリケーションは独立したデータソースになる。イベントおよび1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nは、スマートモバイルアプリケーションがどのように実装されるかに応じて、異なるアプリケーションにわたって異なる識別子を有する場合がある。さらに、ネットワーク106が監視される場合、各スマートモバイルアプリケーションレベルのイベントは、追加の下位レベルのネットワークイベントを生成する場合がある。
【0037】
一意に生成された識別子のサーバ108は、緯度経度ペアおよび高度、位置の形状またはサイズ、ならびに位置から接続している1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nの1又は2以上の接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成するように構成されてもよい。位置の形状またはサイズは、位置を定義する特定の(および多くの場合所定の)形状およびサイズを有する仮想境界を指す。一意に生成された識別子のサーバ108は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nから複数の位置データストリームを受信し、複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含む。一意に生成された識別子のサーバ108は、位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成する。デバイスシグネチャのコホートの一例は、「(4389236623442276359,7329035296910515848,3322724526607904070,-9072659017061832470)」とすることができる。一意に生成された識別子のサーバ108は、少なくとも1つの位置シグネチャと位置に対するデバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、位置に対するインデックス付きデータストリームを生成する。一意に生成された識別子のサーバ108は、位置に対するインデックス付きデータストリームに基づいて、ルールのセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方を構築する。一意に生成された識別子のサーバ108は、ルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのうちの1つに一意に生成された識別子を割り当てる。一意に生成された識別子のサーバ108は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nに関連して選択されたデータストリームから1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nを識別し、選択されたデータストリームは、複数のデバイス属性、1又は2以上の接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されるデバイス情報と、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nの位置情報とを同時に含み、選択されたデータストリームは、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのデバイス識別子を含まない。位置情報は、位置、緯度経度ペア、および/または高度を含んでもよい。選択されたデータストリームは、位置データストリーム、インデックス付きデータストリーム、またはリアルタイムで取得されたデータストリームからの選択であってもよい。一意に生成された識別子のサーバ108は、リアルタイムまたはバッチ処理モードのいずれかで、選択されたデータストリームから1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nを識別することができる。あるいは、様々な独立して制御されるデータソースからのデータは、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのホーム位置への選択されたデータストリームの確率的割り当てを可能にし得るイベントまたはイベントのシーケンスを理解するためにインターリーブされてもよい。
【0038】
図2は、本明細書のいくつかの実施形態による、図1の一意に生成された識別子のサーバ108のブロック図である。一意に生成された識別子のサーバ108は、データベース202、データ拡張モジュール203、デバイスシグネチャモジュール204、位置シグネチャモジュール206、コホート生成モジュール208、インデックス付きデータストリームモジュール210、推論モジュール212、生成された識別子のモジュール214、および識別モジュール216を含む。データ拡張モジュール203は、様々な独立して制御されるデータソースからの位置データストリームからデータを受信し、そのデータをデータベース202に記憶する。デバイスシグネチャモジュール204は、様々な独立して制御されるデータソースから取得された複数のデバイス属性、1又は2以上の接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成するように構成されてもよい。位置シグネチャモジュール206は、緯度経度ペアおよび高度、その位置の形状またはサイズ、ならびにその位置から接続している1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nの1又は2以上の接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、その位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成するように構成されてもよい。一意に生成された識別子のサーバ108は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nから複数の位置データストリームを受信し、複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含む。1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nから受信された定義済み識別子が存在しない1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nを識別するために、位置データストリームのほぼ安定したミックスまたはスローチェンジ(slowly-changing)ミックスが使用されてもよい。コホート生成モジュール208は、位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成するように構成されてもよい。インデックス付きデータストリームモジュール210は、少なくとも1つの位置シグネチャと位置に対するデバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、位置に対するインデックス付きデータストリームを生成するように構成されてもよい。インデックス付きデータストリームは、有効開始時間属性に基づいてソートされ得る時間データストリームであってもよい。インデックス付きデータストリームに関連するインデックスにより、スナップショットオペレータ(例えば、「as of」演算子)で修飾され得る複雑な時間パターンクエリ(多方向結合など)の処理が可能になる。インデックス付きデータストリームの位置例は、「null|1440|3344451114868650931|1604241782000|mopub|false|C 0 F 1 XXXX-CE 1 X-4 BX 4-9 AC 9-316 XXX 4 XXXF|174.193.2.68|0|null|null||2020-11-01|14:43:00|null|-405731089695260155|」とすることができる。推論モジュール212は、位置に対するインデックス付きデータストリームに基づいて、ルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方を構築するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ルールのセットまたは機械学習モデルは、従属変数(ターゲット)と独立変数(予測器)との間の関係を調査する予測モデリング技術の一形態である回帰モデルを含んでもよい。ルールのセットは、ジオハッシュルール、位置次元ルールを含むことができるが、これらに限定されない。ジオハッシュルールは、選択されたデータストリームに関連するジオハッシュに基づいて、一意に生成された識別子を割り当てるために使用することができる。位置次元ルールは、選択されたデータストリームに関連する位置の形状またはサイズに基づいて、一意に生成された識別子を割り当てるために使用することができる。いくつかの実施形態では、1又は2以上の機械学習モデルは、ランダムフォレスト、Prophet、DeepAR、LSTM/RNN、敵対的生成システム、畳み込みニューラルネットワーク、量子回帰、ベイズ回帰、因子分解マシン、ベイジアン構造時系列モデル、隠れマルコフモデル、およびモンテカルロマルコフ連鎖を含むことができるが、これらに限定されない。生成された識別子のモジュール214は、ルールのセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのうちのエンティティデバイス104Aに一意に生成された識別子を割り当てるように構成されてもよい。一意に生成された識別子は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nに関連するアクティビティまたはデジタル信号の重複を回避することができ、一意に生成された識別子のサーバ108が位置データストリームによって導入された1又は2以上のバイアスを補正することを可能にすることができる。識別モジュール216は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nに関連して選択されたデータストリームから1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nを識別するように構成されてもよく、選択されたデータストリームは、複数のデバイス属性、1又は2以上の接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されるデバイス情報と、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nの位置情報とを同時に含み、選択されたデータストリームは、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのデバイス識別子を含まない。識別モジュール216は、リアルタイムまたはバッチ処理モードのいずれかで、選択されたデータストリームから1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nを識別することができる。選択されたデータストリームから1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nを識別することは、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nに関連する1又は2以上の次元、例えば、ブランド、モデル、インターネットプロトコルアドレス、MACアドレス、年齢、性別、豊かさを組み合わせることによって実施されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nに関連するデバイス情報は、公開されている国勢調査情報データとデバイス情報を相関させることによって検証されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、1又は2以上の大規模なモバイル広告キャンペーンまたはブランド認知キャンペーンは、一意に生成された識別子のうちの1又は2以上を使用して実施されてもよい。利点は、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nを識別するために個人を識別可能な情報を利用することがないため、1又は2以上のエンティティデバイス104A~Nのプライバシーが維持されることである。
【0041】
図3は、本明細書のいくつかの実施形態による、一意に生成された識別子に動的信頼度スコアを割り当てるための図2のデータ拡張モジュール203の概略図300である。概略図300は、データ拡張モジュール203と、生成された識別子のモジュール214と、一意に生成された識別子のサーバ108に含まれ得る生成された識別子のスコアリングモジュール302とを含む。データ拡張モジュールは、独立して制御されるソースから、(a)デバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列、ならびにさらなるウェブデータ、スマートモバイルアプリケーションデータ、センサデータ、および位置データストリーム、(b)wi-fiデータ、ならびに(c)自宅の位置および勤務地データを含むデータを受信する。データ拡張モジュール203は、(a)、(b)、および(c)に関連するデータに重みを割り当てることによって、(a)、(b)、および(c)の各々をスコア付けするように構成されてもよい。データ拡張モジュール203は、エンティティデバイス104Aに対する一意に生成された識別子の精度を高めるために、複数の予め計算された重みを、独立して制御されるデータソースに割り当てるように構成されてもよい。生成された識別子のスコアリングモジュール302は、ルールのセットまたは機械学習モデルのうちの少なくとも一方に基づいて、一意に生成された識別子に信頼度の動的スコアを割り当てるように構成されてもよい。生成された識別子のスコアリングモジュール302は、少なくとも1つのデバイスシグネチャおよび少なくとも1つの位置シグネチャの複数の属性をラベル付き履歴データセットと相関させることによって、信頼度の動的スコアを検証するようにさらに構成されてもよい。生成された識別子のスコアリングモジュールの例示的な出力が概略図300に示されている。
【0042】
いくつかの実施形態では、一意に生成された識別子のサーバ108は、位置に関連するデータストリームをエンティティデバイスにマッピングすることによって、位置の少なくとも1つの属性を決定するように構成されてもよい。位置の少なくとも1つの属性は、訪問者数、滞留時間、オープン時間、クローズ時間、訪問者の頻度、訪問者の開始地点の近接度、訪問者の開始地点の位置、訪問者の開始地点の性質、1日の異なる時間における滞在時間、以前の上位位置および次の上位位置ならびに他の同様の場所、またはオープンスペースを含むことができる。
【0043】
図4は、本明細書のいくつかの実施形態による、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するための方法の相互作用図400である。ステップ402において、複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列が受信される。ステップ404において、独立して制御されるデータソースから取得された複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、エンティティデバイス104A~Nに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャが生成される。ステップ406において、緯度経度ペアおよび高度、位置の形状またはサイズ、ならびに位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャが生成される。ステップ408において、エンティティデバイス104A~Nから複数の位置データストリームが受信され、複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含む。ステップ410において、位置に対するデバイスシグネチャのコホートが生成される。ステップ412において、少なくとも1つの位置シグネチャと位置に対するデバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、位置に対するインデックス付きデータストリームが生成される。ステップ414において、ルールのセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方が、位置に対するインデックス付きデータストリームに基づいて構築される。ステップ416において、エンティティデバイス104A~Nに対する一意に生成された識別子が、規則のセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて割り当てられる。ステップ418において、複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、エンティティデバイスの位置情報とを同時に含む選択されたデータストリームが受信され、選択されたデータストリームはエンティティデバイスのデバイス識別子を含まない。ステップ420において、エンティティデバイス104A~Nは、一意に生成された識別子を使用して、エンティティデバイス104A~Nに関連する選択されたデータストリームからリアルタイムで識別される。
【0044】
いくつかの実施形態では、位置シグネチャは、注釈付き関心地点データベースから決定される。注釈付き関心地点データベースの例示的なデータセットは、以下の表として記載される。
【表1】
【0045】
図5Aおよび図5Bは、本明細書のいくつかの実施形態による、エンティティデバイスのデバイスシグネチャおよび位置の位置シグネチャを使用してエンティティデバイスを識別するための方法のフロー図である。ステップ502において、方法は、独立して制御されるデータソースから取得された複数のデバイス属性、接続属性、およびユーザエージェント文字列に基づいて、エンティティデバイスに対する少なくとも1つのデバイスシグネチャを生成することを含む。ステップ504において、方法は、緯度経度ペアおよび高度、位置の形状またはサイズ、ならびに位置から接続するデバイスの接続属性のうちの少なくとも1つに基づいて、位置に対する少なくとも1つの位置シグネチャを生成することを含む。ステップ506において、方法は、エンティティデバイスから複数の位置データストリームを受信することを含む。複数の位置データストリームは、タイムスタンプデータおよび少なくとも1つの位置属性を含む。ステップ508において、方法は、位置に対するデバイスシグネチャのコホートを生成することを含む。ステップ510において、方法は、少なくとも1つの位置シグネチャと位置に対するデバイスシグネチャのコホートとの組み合わせを使用して、位置に対するインデックス付きデータストリームを生成することを含む。ステップ512において、方法は、ルールのセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方を、位置に対するインデックス付きデータストリームに基づいて構築することを含む。ステップ514において、方法は、エンティティデバイスに対する一意に生成された識別子を、規則のセットまたは機械学習モデルの少なくとも一方に基づいて割り当てることを含む。ステップ516において、方法は、一意に生成された識別子を使用して、エンティティデバイスに関連する選択されたデータストリームからエンティティデバイスを識別することを含み、選択されたデータストリームは、複数のデバイス属性、接続属性およびユーザエージェント文字列から選択されたデバイス情報と、エンティティデバイスの位置情報とを同時に含む。選択されたデータストリームは、エンティティデバイスのデバイス識別子を含まない。
【0046】
本明細書の実施形態を実施するための代表的なハードウェア環境が、図1図5Bを参照して図6に示されている。この概略図は、本明細書の実施形態によるサーバまたはコンピュータシステムまたはコンピューティングデバイスのハードウェア構成を示す。システムは、システムバス14を介してランダムアクセスメモリ(RAM)12、読み出し専用メモリ(ROM)16、および入出力(I/O)アダプタ18などの様々なデバイスに相互接続することができる少なくとも1つの処理デバイスCPU10を含む。I/Oアダプタ18は、システムによって可読であるディスクユニット38およびプログラム記憶デバイス40などの周辺デバイスに接続されてもよい。システムは、プログラム記憶デバイス40上の本発明の命令を読み取り、これらの命令に従って本明細書の実施形態の方法論を実行することができる。システムは、ユーザ入力を収集するために、キーボード28、マウス30、スピーカ32、マイクロフォン34、およびタッチスクリーンデバイス(図示せず)などの他のユーザインターフェースデバイスをバス14に接続するユーザインターフェースアダプタ22をさらに含む。さらに、通信アダプタ20が、バス14をデータ処理ネットワーク42に接続し、ディスプレイアダプタ24が、バス14をディスプレイデバイス26に接続し、ディスプレイデバイス26は、本明細書の実施形態による出力データのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)36を提供するか、または、例えば、モニタ、プリンタ、もしくは送信機などの出力デバイスとして具現化することができる。
【0047】
特定の実施形態の前述の説明は、本明細書の実施形態の一般的な性質を十分に明らかにするので、他者は、現在の知識を適用することによって、一般的な概念から逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正および/または適合させることができ、したがって、そのような適合および修正は、開示された実施形態の均等物の意味および範囲内で理解されるべきであり、理解されるように意図される。本明細書で使用される表現または用語は、説明のためのものであり、限定のためのものではないことを理解されたい。したがって、本明細書の実施形態を好ましい実施形態に関して説明してきたが、当業者であれば、本明細書の実施形態は、その趣旨および範囲内で修正して実施し得ることを認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6