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特許7292383体性分を測定するための体成分測定モジュールを含むマッサージ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-08
(45)【発行日】2023-06-16
(54)【発明の名称】体性分を測定するための体成分測定モジュールを含むマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20230609BHJP
   A61H 7/00 20060101ALI20230609BHJP
【FI】
A61H15/00 350F
A61H7/00 323S
A61H7/00 322A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021519837
(86)(22)【出願日】2019-10-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-03
(86)【国際出願番号】 KR2019013339
(87)【国際公開番号】W WO2020076115
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2018-0121988
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジンファン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ウンチョル
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,スヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,チョルジン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ドクヒョン
【審査官】菊地 牧子
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-342644(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0105907(KR,A)
【文献】特開2014-205080(JP,A)
【文献】特開2018-057800(JP,A)
【文献】特開2008-061671(JP,A)
【文献】特開2001-037829(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
A61H 7/00
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの身体の少なくとも一部に力学的な刺激を与えるマッサージモジュールと、
ユーザの脚をマッサージする脚マッサージ部と、
前記脚マッサージ部に設けられ、前記ユーザの体成分を測定する第1の体成分測定モジュールと、
前記ユーザの腕をマッサージする腕マッサージ部と、
前記腕マッサージ部に設けられ、前記ユーザの体成分を測定する第2の体成分測定モジュールと、
前記マッサージモジュール、前記脚マッサージ部、前記腕マッサージ部、前記第1の体成分測定モジュール、及び前記第2の体成分測定モジュールの動作を制御する制御部と、を含み、
前記腕マッサージ部は、
当該腕マッサージ部の骨部を形成する腕マッサージ部フレームと、
前記ユーザの手を支持したうえで、該ユーザの手をマッサージする手マッサージ部でもあって、前記第2の体成分測定モジュールが設けられるドーム形状部と、を含み、
前記ドーム形状部は、平面視で横の長さが縦の長さよりも短いことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記第1の体成分測定モジュールは、
内部に空いたスペースを有し、上部に少なくとも一つの開口部を有する上部ケースと、
少なくとも一部が前記上部ケースの内部へ入り込み、前記少なくとも一つの開口部を通って前記上部ケースの外へ出っ張っている第1の電極部と、
前記上部ケースと結合する下部ケースと、
前記第1の電極部と前記下部ケースを弾性的に接続させる弾性部と、を含む、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記第1の電極部の下部には、突出部が設けられ、
前記突出部は、前記下部ケースに形成された穴を通って前記第1の体成分測定モジュールの外部へと延びており、前記ユーザに関する情報が前記突出部を通って当該マッサージ装置に伝わる、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記制御部は、体成分の測定を行う際に、当該マッサージ装置の傾きを調整してから体成分を測定する、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
当該マッサージ装置は、脚マッサージ部が持ち上げられてから体成分を測定する、請求項4に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
当該マッサージ装置は、胴体マッサージ部が後方に向けて傾けられてから体成分を測定する、請求項4に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
当該マッサージ装置は、脚マッサージ部が持ち上げられて、且つ、胴体マッサージ部が後方に向けて傾けられてから、体成分を測定する、請求項4に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、体性分を測定できるマッサージ装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージ(massage)とは、被施療者の身体の一部を揉む、圧す、引っ張る、叩く、動かす等、身体の一部に対し様々な力学的刺激を与えることにより、被施療者の身体の変調を和らげ、血液循環を良くして、被施療者の疲れを取ることができる医療上の補助療法である。
【0003】
生活が豊かになり、時間的にも余裕が増えることにつれ、自動的にマッサージ機能を提供するマッサージ装置や機器に関する需要が増加してきた。また、マッサージを受けることにより、筋肉のコリを解し、疲労やストレスを解消しようとする要求が高まることにつれ、時間やコストの面で効率性を求める種々のマッサージ装置が出回っている。なお、マッサージ師による提供ではなく、機械的な装置としてマッサージを行う器具や、デバイス、装置等をマッサージ装置と称する。
【0004】
更に、マッサージを行うことにより、疲労やストレスの解消だけでなく、健康を改善することができるマッサージ装置へのユーザの願望が増加している。
【0005】
そこで、ユーザの健康を改善できるマッサージ装置を提供するための研究が続いている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、前述した従来の動向を背景に着案されたもので、ユーザの体成分を測定するマッサージ装置及びその制御方法の提供を技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するための本開示は、ユーザの身体の少なくとも一部に力学的な刺激を与えるマッサージモジュールと、脚マッサージ部に設けられ、ユーザの体成分を測定する第1の体成分測定モジュールと、前記マッサージモジュール及び前記第1の体成分測定モジュールの動作を制御ずる制御部と、を含むマッサージ装置を提供する。
【0008】
また、前記第1の体成分測定モジュールは、内部に空いたスペースを有し、上部に少なくとも一つの開口部を有する上部ケースと、少なくとも一部が前記上部ケースの内部へ入り込み、前記少なくとも一つの開口部を通って前記上部ケースの外へ出っ張っている第1の電極部と、前記第1の電極部と下部ケースを弾性的に接続させる弾性部と、前記上部ケースと結合する下部ケースと、を含んで良い。
【0009】
また、前記第1の電極部の下部には突出部が設けられ、前記突出部は、前記下部ケースに形成された穴を通って前記第1の体成分測定モジュールの外部へ延びており、ユーザに関する情報が前記突出部を通って前記マッサージ装置に伝わることができる。
【0010】
また、前記マッサージ装置は、ユーザの腕をマッサージする腕マッサージ部と、前記腕マッサージ部に設けられた第2の体成分測定モジュールと、を含み、前記腕マッサージ部は、前記腕マッサージ部の骨部を形成する腕マッサージ部フレームと、ユーザの手をマッサージする手マッサージ部と、を含み、前記第2の体成分測定モジュールは、前記手マッサージ部に設けられて良い。
【0011】
また、前記制御部は、体成分の測定を行う際に、マッサージ装置の傾きを調整してから体成分を測定して良い。
【0012】
また、前記マッサージ装置は、脚マッサージ部が持ち上げられてから、体成分を測定して良い。
【0013】
また、前記マッサージ装置は、胴体マッサージ部が後方に向けて傾けられてから、体成分を測定して良い。
【0014】
また、前記マッサージ装置は、脚マッサージ部が持ち上げられて、且つ、胴体マッサージ部が後方に向けて傾けられてから、体成分を測定して良い。
【0015】
前述の課題を解決するための第2の態様として、胴体マッサージ部及び脚マッサージ部を含むマッサージ装置において体成分を測定する方法であって、体成分の測定に関する入力を受信する段階と、脚マッサージ部を持ち上げる段階と、前記脚マッサージ部を持ち上げてから体成分の測定を行う段階とを含む、マッサージ装置において体成分を測定する方法を提供する。
【0016】
また、胴体マッサージ部及び脚マッサージ部を含むマッサージ装置において体成分を測定する方法は、体成分の測定に関する入力を受信する段階と、胴体マッサージ部を後方に向けて傾ける段階と、前記胴体マッサージ部を後方に向けて傾けてから体成分の測定を行う段階とを含んで良い。
【0017】
また、前記体成分を測定する方法は、胴体マッサージ部を後方に向けて傾ける段階を更に含み、前記体成分の測定を行う段階では、脚マッサージ部を持ち上げて、且つ、胴体マッサージ部を後方に向けて傾けてから、体成分を測定して良い。
【発明の効果】
【0018】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置では、体成分測定モジュールによりユーザの体成分を測定することができる。また、体成分測定モジュールにより得られたユーザの体成分を用いて、ユーザにカスタマイズされたマッサージを提供することができる。
【0019】
本開示により得られる効果は、上記のものに限定されず、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に分かるものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000を示す図である。
図2】本開示の一実施例に係るメインフレームを示す図である。
図3】本開示の一実施例に係る第1の体成分測定モジュール310を示す図である。
図4】本開示の一実施例に係る第1の体成分測定モジュール310により、ユーザの体成分を測定する方法を示す図である。
図5】本開示の一実施例に係る第1の体成分測定モジュール310の構造を示す図である。
図6】本開示の一実施例に係る第2の体成分測定モジュール1940を示す図である。
図7】本開示の一実施例に係る第2の体成分測定モジュール1940を示す図である。
図8】本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000の構成要素を示す図である。
図9】本開示の一実施例であって、体成分を測定するためにマッサージ装置1000の傾きが調整される例を示す図である。
図10】第1の体成分測定モジュール310及び第2の体成分測定モジュール1940を用いて心電計を得る方法の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ユーザの身体の少なくとも一部に力学的な刺激を与えるマッサージモジュールと、脚マッサージ部に設けられ、ユーザの体成分を測定する第1の体成分測定モジュールと、前記マッサージモジュール及び前記第1の体成分測定モジュールの動作を制御ずる制御部と、を含むマッサージ装置に関するもの。
【0022】
前述した本開示の目的や特徴、長所等は、添付図面に関わる以下の実施例により、もっと明確になる。以下で、特定の構造や機能に関する説明は、本開示の概念に係る実施例として挙げられたもので、本開示の概念に係る実施例は、他にも様々な形態として実施可能であって、本明細書等に示された例に限定されないものと考えるべきである。
【0023】
本開示の概念に係る実施例は、様々な変更が可能で、種々の形態を有することができる。特定の実施例について図面に示したうえ、本明細書等で詳しく説明する。しかし、これは、本開示の概念に係る実施例を特定の開示された例に限定する意図ではなく、本発明には、本開示の技術的な思想や範囲内の全ての変更や、均等物、代替物が含まれると考えるべきである。
【0024】
「第1の」や「第2の」等の接頭語は、様々な構成要素を説明する際に用いられ、当該構成要素が必ずしも当該接頭語に縛られるものではない。この接頭語は、単にある構成要素を他の構成要素と区別するために用いられるもので、例えば、本開示の概念に関わる権利範囲を逸脱することなく、「第1の」構成要素に対して「第2の」構成要素と称し、同じく、「第2の」構成要素に対して「第1の」構成要素と称することができる。
【0025】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」または「接続」されると記載した場合は、当該他の構成要素に直接連結または接続されても良く、或いは、更に他の構成要素を介して連結または接続されても良いものと考えるべきである。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」される、または「直接接続」されると記載した場合は、更に他の構成要素を介しないものと考えるべきである。また、構成要素同士の関係を表す他の表現、例えば、「~との間に」や、「~と間に直接」、「~に隣接する」、「~に直接隣接する」についても、同様に考えるべきである。
【0026】
本明細書等で用いられる用語等は、単に特定の実施例を説明するためのものであって、本開示を限定する意図とは関係ない。単数を表す用語は、文脈等から明確にそうでない場合を除き、複数を排除するものではない。また、本明細書等で「含む」や「有する」等の表現は、当該の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、又は、これらの組み合わせが存在することを示すためのものであって、1以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、又は、これらの組み合わせ等が存在する可能性を排除しないものと考えるべきである。
【0027】
別途で定義しない限り、技術的または科学的な用語を始め、ここで用いられた全ての用語は、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に一般的に理解され得るものと同様の意味を有する。通常使われる辞書等に定義されているような用語については、関連する技術の分野で通用される意味に一致するものと考えるべきで、本明細書等において明確に定義しない限り、形式的にまたは過度に厳密に解釈されるべきではない。
【0028】
本明細書等に記載のアクチュエータとは、駆動力を提供する構成を意味する。アクチュエータには、例えば、モータや、リニアモータ、電磁モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、電動アクチュエータ等が含まれるが、これに限定されるものではない。
【0029】
なお、本明細書等に記載のスパイラルロッドとは、螺旋状の溝を有する直線形の部材を意味し、金属材質からなり得る。例えば、スパイラルロッドは、表面に螺旋状の溝を有する円柱状のロッドである。また、スパイラルロッドは、金属製のリードスクリュー(lead screw)を含み得る。
【0030】
本明細書等に記載の体成分とは、身体を構成する成分に関する情報を意味する。例えば、体成分には、細胞内の水分や、細胞外の水分、体水分、タンパク質、無機質、体脂肪、筋肉量、体脂肪量、骨格筋量、体脂肪率、BMI、部位別の筋肉量、部位別の体水分、全身浮腫、 部位別の浮腫、体細胞量、骨における無機質の含量、腹部脂肪率、内臓脂肪の断面積、基礎代謝量等に関する情報が含まれるが、これに限定されるものではない。
【0031】
マッサージ装置1000が体成分測定モジュールにより人体に弱い交流電流を流すと、電流は導電性の高い体水分を伝って流れるため、水分の多少により電気の流れる通路面積の大小が定まる。これは、インピーダンスの測定値として現れ、マッサージ装置は、測定されたインピーダンスを用いて体成分を計算することができる。この場合、マッサージ装置1000は、2つの電極を用いる2電極4タッチ電極法により体成分を計算しても良く、4つの電極を用いる4電極8タッチ電極法により体成分を計算しても良い。
【0032】
本明細書等に記載のバイノーラルビットとは、脳波を調節できる特定な形態のオーディオ情報を意味する。
【0033】
本明細書における一実施例によると、マッサージ装置は、胴体マッサージ部と脚マッサージ部を含むマッサージ装置を指す。また、他の実施例によると、胴体マッサージ部100と脚マッサージ部300は、分離された別々の装置(例えば、胴体マッサージ装置と、脚マッサージ装置)として存在しており、マッサージ装置は、胴体マッサージ装置、または脚マッサージ装置を指す。
【0034】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の実施例をより詳細に説明する。
【0035】
図1は、本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000を示す図である。
【0036】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000は、ユーザの身体の少なくとも一部を収容するための領域を形成し、ユーザの胴体をマッサージする胴体マッサージ部100と、ユーザの脚をマッサージする脚マッサージ部300を含み得る。
【0037】
胴体マッサージ部100は、ユーザの身体の少なくとも一部にマッサージを提供することができる。胴体マッサージ部100は、ユーザの身体の少なくとも一部にマッサージを提供するマッサージモジュール1700と、ユーザに任意の形態のオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力モジュール1600と、胴体マッサージ部100の骨部を形成するメインフレーム1100と、ユーザより任意の形態の入力を受けるためのユーザインタフェース1800を含み得る。
【0038】
前述した胴体マッサージ部100が有する構成は、一例として挙げた実施例に過ぎず、胴体マッサージ部100は、他にも様々な構成を有することができる。
【0039】
また、図1に示されたマッサージ装置1000の形状及び構造は、一例として挙げただけで、本開示の特許請求の範囲により定まる権利範囲を逸脱することなく、様々な形態のマッサージ装置1000が本開示の範疇に含まれる。
【0040】
胴体マッサージ部100は、ユーザを収容するための任意の形態のスペースを形成して良い。胴体マッサージ部100は、ユーザの身体の形状に対応する形態のスペースを設けていて良い。例えば、図1に示されるように、胴体マッサージ部100は、ユーザの全身または身体の一部を収容できる着座式であって良い。
【0041】
胴体マッサージ部100において、床に接する部分は、摩擦力を大きくするための任意の材質、または、摩擦力を大きくするための任意の部材(例えば、滑り防止パッド等)を含むことができ、マッサージ装置1000のモビリティを拡大するためにキャスターを含んでも良い。
【0042】
胴体マッサージ部100の少なくとも一部は摺動することができる。例えば、胴体マッサージ部100がマッサージを始める場合、胴体マッサージ部100の少なくとも一部は、前方へ摺動することができる。また、胴体マッサージ部100は、後方に向けて傾けることができる。その結果、胴体マッサージ部100が後方に向けて傾けられた状態で、マッサージを提供することができる。
【0043】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は、少なくとも1つのエアセル(図示せず)を含んで良い。エアセルは、ユーザの肩部や、骨盤部、腕マッサージ部、脚マッサージ部300等に設けることができるが、これに限定されず、マッサージ装置1000の様々な部分に配設することができる。
【0044】
マッサージ装置1000は、エア供給部を含んで良く、エア供給部は、エアセルに空気を供給することにより、エアセルを膨らませることができる。エア供給部は、胴体マッサージ部100の内部、または脚マッサージ部300に設けることができる。また、エア供給部は、マッサージ装置1000の外に設けても良い。
【0045】
脚マッサージ部は、ユーザの脚へマッサージを提供することができる。例えば、脚マッサージ部は、ユーザの脹脛をマッサージする脹脛マッサージ部、及び/又はユーザの足をマッサージする足マッサージ部を含んで良い。
【0046】
脚マッサージ部300は、ユーザの身体特性に応じて、全長を調整することができる。例えば、背の高いユーザがマッサージ装置1000を利用する場合、脹脛のサイズが長いため、脚マッサージ部300のサイズも長くする必要がある。また、背の低いユーザがマッサージ装置1000を利用する場合、脹脛のサイズが短いため、脚マッサージ部300のサイズも短くする必要がある。そこで、脚マッサージ部300は、ユーザの身長にカスタマイズして、マッサージを提供することができる。
【0047】
マッサージモジュール1700は、胴体マッサージ部100に収容されたユーザに対し任意の形態の力学的な刺激を与えるように、胴体マッサージ部100の内部に設けることができる。図1に示されたように、マッサージモジュール1700は、胴体マッサージ部100の内部に設けれたメインフレーム1100を伝って移動することができる。
【0048】
例えば、胴体マッサージ部100のメインフレーム1100に、ラックギア(rack gear)が取り付けられ、マッサージモジュール1700は、ラックギアを伝って移動しつつ、ユーザの身体の様々な部分に力学的な刺激を提供することができる。マッサージモジュール1700は、ボールマッサージユニット、またはローラマッサージユニットを含んで良いが、これに限定されるものではない。
【0049】
メインフレーム1100は、胴体マッサージ部100の内部構成の骨部を形成するもので、金属やプラスチック等の材質からなり得る。例えば、メインフレーム1100は、鉄や、合金、鋼鉄等からなるが、これに限定されず、様々な丈夫な材質から可能である。
【0050】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は、オーディオ出力モジュール1600を含んでも良い。オーディオ出力モジュール1600は、様々な位置に設けることができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600は、ユーザと接触するシート部の上端に配設された上端オーディオ出力ユニット、シート部の左右の腕マッサージ部の前端に配設された前方オーディオ出力ユニット、及び/又は、腕マッサージ部の後端には配設された後方オーディオ出力ユニットといった複数の出力ユニットを含んでも良いが、これに限定されない。この場合、オーディオ出力モジュール1600は、5.1チャネルのようなサラウンド音響を提供することができるが、これに限定されない。
【0051】
本開示の一実施例によると、ユーザはマッサージ装置制御デバイス2000を用いて、マッサージ装置1000を制御することができる。マッサージ装置制御デバイス2000は、マッサージ装置1000との間で有線及び/又は無線の通信にて接続することができる。
【0052】
マッサージ装置制御デバイス200には、リモートコントローラー(remote controller)や、携帯電話(cellular phone)、PDA(Personal Digital Assistant)等が含まれるが、これに限定されず、マッサージ装置1000との間で有線及び/又は無線の通信にて接続可能な様々な電子デバイスであって良い。
【0053】
図2は、本開示の一実施例に係るメインフレームを示す図である。
【0054】
本開示の一実施例によると、メインフレーム1100は、マッサージモジュール1700が設けられたアッパーフレーム1150と、アッパーフレーム1150を支持するベースフレーム1110を含んで良い。
【0055】
アッパーフレーム1150の少なくとも一部には、ラックギア1151が取り付けられて良い。ラックギア1151は、マッサージモジュール1700の上下移動をガイドするための部材で、複数の谷部と山部を含む。
【0056】
本開示の一実施例によると、ラックギア1151がアッパーフレーム1150の両側部に設けられ、マッサージモジュール1700はラックギア1151に沿って移動できる。
【0057】
例えば、マッサージモジュール1700は、ラックギア1151と嵌合するギアを含み、マッサージモジュール1700に設けられたアクチュエータにより該ギアが回転することにより、マッサージモジュール1700が上側または下側へ移動できる。
【0058】
ラックギア1151は、金属制またはプラスチック製で良い。例えば、ラックギア1151は、鉄、鋼鉄、合金、強化プラスチック、メラミン樹脂、又は、フェノール樹脂からなるが、これに限定されない。
【0059】
アッパーフレーム1150は、様々な形状が可能である。例えば、アッパーフレーム1150には、その形状から、Sフレームや、Lフレーム、S&Lフレーム、ダブルS&Lフレーム等があるが、これに限定されない。
【0060】
アッパーフレーム1150のなかで、Sフレームは、少なくとも一部がS字のようにくねった形状を有する。また、Lフレームは、少なくとも一部がL字のように曲がった形状を有する。また、S&Lフレームは、S字のようにくねった形状と、L字のように曲がった形状を共に有する。更に、ダブルS&Lフレームは、L字のように曲がった形状と、2つのS字のようにくねった形状を共に有する。
【0061】
ベースフレーム1110とは、メインフレーム1100のなかでアッパーフレーム1150を支持し、床に接する部分を意味する。ベースフレーム1110は、ベース上部フレーム1111とベース下部フレーム1112を含んで良い。
【0062】
ベース上部フレーム1111は、アッパーフレーム1150を支持し、ベース下部フレーム1112は、床に接する。また、ベース上部フレーム1111は、ベース下部フレーム1112に接するように設けられても良い。
【0063】
本開示の一実施例によると、ベース上部フレーム1111は、ベース下部フレーム1112に沿って移動することができる。例えば、ベース上部フレーム1111は、ベース下部フレーム1112に沿って、前方または後方に摺動することができる。この場合、アッパーフレーム1150は、ベース上部フレーム1111に接続しており、ベース上部フレーム1111の移動とともに移動する。
【0064】
例えば、ベース上部フレーム1111が前方へ移動する場合、アッパーフレーム1150も共に前方へ移動し、ベース上部フレーム1111が後方へ移動する場合、アッパーフレーム1150も共に後方へ移動する。これにより、胴体マッサージ部100の摺動が可能となる。
【0065】
具体的に、ベース上部フレーム1111の移動を可能とするために、ベース上部フレーム1111の下部には移動キャスターが設けられて良い。また、ベース下部フレーム1112の上部には、移動キャスターをガイドできるガイド部材が設けられて良い。ベース上部フレーム1111に設けられた移動キャスターが、ベース下部フレーム1112に設けられたガイド部材に沿って移動することにより、ベース上部フレーム1111の前方/後方への移動が可能となる。
【0066】
本開示の他の一実施例によると、マッサージ装置1000は、摺動機能を提供しなくても良い。この場合、ベースフレーム1110は、上部フレームと下部フレームに分けられなくても良い。
【0067】
図3は、本開示の一実施例に係る第1の体成分測定モジュール310を示すための図であり、図4は、本開示の一実施例に係る第1の体成分測定モジュール310により、ユーザの体成分を測定する方法を示す図である。
【0068】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は、第1の体成分測定モジュール310及び第2の体成分測定モジュール1940の少なくともいずれかを含む。第1の体成分測定モジュール310は脚マッサージ部300に設けられ、第2の体成分測定モジュール1940は腕マッサージ部1900に設けられて良い。マッサージ装置1000は、第1の体成分測定モジュール310と第2の体成分測定モジュール1940のいずれかを用いて、2極電極法により体成分を測定することができる。また、第1の体成分測定モジュール310と第2の体成分測定モジュール1940の両方を用いて、4極電極法により体成分を測定することができる。
【0069】
また、本開示の他の実施例によると、マッサージ装置1000は、第1の体成分測定モジュール310と第2の体成分測定モジュール1940の夫々を用いて、2極電極法により体成分を測定したうえ、信頼度検査を通じて信頼度の高い測定結果を選ぶことにより、ユーザの体成分が得られる。
【0070】
第1の体成分測定モジュール310は、脚マッサージ部300の少なくとも一部に配設され、ユーザがマッサージ装置1000に座ると、ユーザの脚の少なくとも一部に触ることができる。
【0071】
例えば、脚マッサージ部300は、ユーザの脹脛をマッサージする脹脛マッサージ部300aと、ユーザの足をマッサージする足マッサージ部300bからなり、第1の体成分測定モジュール310は、脹脛マッサージ部300aと足マッサージ部300bの間に位置して良い。
【0072】
また、第1の体成分測定モジュール310は、足マッサージ部300bの少なくとも一部に設けられても良く、脹脛マッサージ部300aの少なくとも一部に設けられても良く、
第1の体成分測定モジュール310は、ユーザがマッサージ装置1000に座ると、ユーザの脹脛と足の間の部分に触ることができる。
【0073】
図5は、本開示の一実施例に係る第1の体成分測定モジュール310の構造を示す図である。
【0074】
本開示の一実施例によると、第1の体成分測定モジュール310は、上部ケース314、下部ケース311、第1の電極部313、弾性部312のうち少なくとも一つを含んで良い。
【0075】
上部ケース314は、内部に空いたスペースを有し、第1の電極部313の少なくとも一部は、上部ケース314の内部へ入り込んで良い。また、上部ケース314は、上部に少なくとも一つの開口部を有し、第1の電極部313は、少なくとも一つの開口部を通って上部ケース314の外へ出っ張っていて良い。
【0076】
第1の電極部313は、下部ケース311とは、弾性部312を介して弾性的に接続されて良い。また、第1の電極部313の下部には突出部313aが設けられ、突出部313aは、下部ケース311に形成された穴311aを通って第1の体成分測定モジュール310の外部へと延びており、ユーザに関する情報が突出部313aを通ってマッサージ装置1000に伝わることができる。
【0077】
本開示の一実施例によると、ユーザの脚の少なくとも一部が第1の体成分測定モジュール310に触ると、ユーザの方から第1の体成分測定モジュール310へ圧力がかかり、弾性部312は該圧力を吸収することができる。この結果、第1の電極部313は、ユーザの身体に密着し、体成分測定の効率が上がる。
【0078】
上部ケース314と下部ケース311は、プラスチック製または強化プラスチック製からなるが、これに限定されない。また、第1の電極部313は、導電する金属の材質からなるが、これに限定されない。また、弾性部312は、説明の便宜上、バネとして示されているが、弾性を有するものであれば、これに限定されない。
【0079】
図6及び図7は、本開示の一実施例に係る第2の体成分測定モジュール1940を示す図である。
【0080】
本開示の一実施例によると、第2の体成分測定モジュール1940は、腕マッサージ部1900に設けられる。例えば、第2の体成分測定モジュール1940は、片方の腕マッサージ部1900に設けられても良く、両方の腕マッサージ部1900の各々に設けられても良い、
腕マッサージ部1900の内部には、腕マッサージ部1900の骨部を形成する腕マッサージ部フレーム1920が設けられ、腕マッサージ部フレーム1920には、手マッサージ部1950が設けられて良く、また、手マッサージ部1950には、第2の体成分測定モジュール1940が設けられて良い。
ここで、手マッサージ部1950は、後述するように、ドーム形状のドーム形状体として形成することができる。係るドーム形状体は、図7に示すように、平面視(マッサージ装置1000の上部側からの視線)で横の長さが縦の長さよりも短くすることができる。
【0081】
腕マッサージ部フレーム1920は、腕マッサージ部1900の内部構成の骨部を形成するもので、金属、プラスチック等の材質からなる。例えば、腕マッサージ部フレーム1920は、鉄、合金、鋼鉄等からなるが、これに限定されず、様々な丈夫な材質が可能である。
【0082】
手マッサージ部1950は、マッサージ装置1000の腕マッサージ部1900に設けられ、上側からかかる圧力により、ユーザの掌満遍なく揉むことができる。また、手マッサージ部1950は、球形体や、楕円形体、ドーム(dome)形体等を有するドーム形状部の表面に、複数の突起を配設することにより、手指と掌を揉むことができる。また、こういったドーム形状部は、表面に複数の突起が配設されることに限らず、他の形態として手指や掌が揉まれるようにしても良く、或いは、単に手を支持しているだけにしても良い。なお、ドーム形状部には、複数の磁性体を配設することにより、ユーザの血液循環を良くすることができる。
【0083】
手マッサージ部は、金属やプラスチック等の材質からなる。例えば、手マッサージ部1950は、鉄、合金、鋼鉄、プラスチック、強化プラスチック等からなるが、これに限定されず、様々な丈夫な材質が可能である。
【0084】
第2の体成分測定モジュール1940は、第2の電極部1942を含んで良い。更に、第2の体成分測定モジュール1940は、第2の電極部1942を手マッサージ部1950に接続させる第2の体成分測定支持部1944を含んでも良い。
【0085】
手マッサージ部1950には、複数の開口部が設けられており、第2の電極部1942の少なくとも一部は、手マッサージ部1950に設けられた開口部を通って、第2の体成分測定支持部1944に接続される。
【0086】
図8は、本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000の構成要素を示す図である。
【0087】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は、制御部1200,センサー部1300,ユーザインタフェース1800、オーディオ出力モジュール1600、及びネットワーク接続部1400のうち、少なくとも一つを含むことができる。
【0088】
制御部1200は、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。制御部1200は、一つのプロセッサとして、または、複数のプロセッサとしても実現できる。制御部1200が複数のプロセッサとして実現される場合、複数のプロセッサのうち少なくとも一部は互いに離隔した場所に位置して良い。また、制御部1200は、これに限定されず、様々な方法で実現できる。
【0089】
本開示の一実施例によると、制御部1200は、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置1000は、複数のアクチュエータを有し、マッサージ装置1000は、複数のアクチュエータの動作を制御することにより、マッサージ装置1000の動作を制御する。例えば、マッサージ装置1000は、マッサージモジュール移動アクチュエータや、マッサージモジュールに含まれた少なくとも一つのアクチュエータ、背中の角度アクチュエータ、脚の角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、脚の長さ調節アクチュエータ、摺動アクチュエータのうち、少なくとも一つを含み、制御部1200は、これらを制御することにより、マッサージ装置1000の動作を制御することになる。
【0090】
マッサージモジュール移動アクチュエータは、マッサージモジュール1700の上下移動を可能にするアクチュエータであって、マッサージモジュール移動アクチュエータの動作により、マッサージモジュール1700は、ラックギアに沿って移動することができる。
【0091】
背中の角度アクチュエータは、マッサージ装置1000にユーザの背中が触る部分の角度を調整するアクチュエータであって、背中の角度アクチュエータの動作により、マッサージ装置1000の背中部の角度を調整することができる。
【0092】
脚の角度アクチュエータは、マッサージ装置1000の脚マッサージ部300の角度を調整するアクチュエータであって、脚の角度アクチュエータの動作により、脚マッサージ部300と胴体マッサージ部100との角度を調節できる。
【0093】
足マッサージアクチュエータは、脚マッサージ部300に含まれた足マッサージモジュールを動作させるアクチュエータである。足マッサージアクチュエータを用いることにより、マッサージ装置1000は、ユーザに足マッサージを提供することができる。
【0094】
マッサージモジュール1700は、少なくとも一つのアクチュエータが設けられ、制御部1200は、少なくとも一つのアクチュエータを作動することにより、種々のマッサージを提供することができる。例えば、制御部1200は、マッサージモジュール1700に設けられた少なくとも一つのアクチュエータを作動することにより、叩きや揉みといったマッサージを提供できるが、これに限定されず、種々のマッサージを提供することができる。
【0095】
脚の長さ調節アクチュエータは、脚マッサージ部300の長さを調整するアクチュエータである。例えば、制御部1200は、脚の長さ調節アクチュエータを用いて、脚マッサージ部300の長さをユーザに合わせて調整することが可能で、その結果、ユーザは自分の体形にあうマッサージを受けることができる。
【0096】
摺動アクチュエータは、マッサージ装置1000の摺動を可能とする。例えば、摺動アクチュエータの作動により、水平ベース上部フレーム1114aは、前方/後方へ移動することが可能で、その結果、水平ベース上部フレーム1114aと接続されているアッパーフレームも、前方/後方へ移動することができる。
【0097】
本開示の一実施例によると、制御部1200は、第1の体成分測定モジュール310及び/又は第2の体成分測定モジュール1940の動作を制御することができる。
【0098】
例えば、制御部1200は、ユーザの脚の少なくとも一部が第1の体成分測定モジュール310に触っているかどうかを判別し、また、ユーザの手の少なくとも一部が第2の体成分測定モジュール1940に触っているかどうかを判別したうえ、判別結果に基づいて、第1の体成分測定モジュール310及び/又は第2の体成分測定モジュール1940の動作を制御することができる。
【0099】
具体的に、制御部1200は、ユーザの脚の少なくとも一部が第1の体成分測定モジュール310に触った場合は、第1の体成分測定モジュール310を用いて、2電極4タッチ電極法により体成分を測定し、また、ユーザの手の少なくとも一部が第2の体成分測定モジュール1940に触った場合は、第2の体成分測定モジュール1940を用いて、2電極4タッチ電極法により体成分を測定することができる。更に、ユーザの脚の少なくとも一部が第1の体成分測定モジュール310に触り、且つ、ユーザの手の少なくとも一部が第2の体成分測定モジュール1940に触った場合は、4電極8タッチ電極法により体成分を測定することができる。
【0100】
他の例において、制御部1200は、センサー部1300により、ユーザの脚が脚マッサージ部300に入っているかどうかを判別し、また、ユーザの腕が腕マッサージ部1900の少なくとも一部に入っているかどうかを判別したうえ、判別結果に基づいて、第1の体成分測定モジュール310及び/又は第2の体成分測定モジュール1940の動作を制御することができる。
【0101】
具体的に、制御部1200は、ユーザの脚が脚マッサージ部300に入っている場合は、第1の体成分測定モジュール310を用いて、2電極4タッチ電極法により体成分を測定し、また、ユーザの手が腕マッサージ部1900に入っている場合は、第2の体成分測定モジュール1940を用いて、2電極4タッチ電極法により体成分を測定することができる。更に、ユーザの脚が脚マッサージ部300に入っており、且つ、ユーザの腕が腕マッサージ部に入っている場合は、4電極8タッチ電極法により体成分を測定することができる。
【0102】
本開示の一実施例によると、制御部1200は、ユーザの体成分を測定する場合、マッサージ装置1000の傾きを調整することができる。例えば、制御部1200は、胴体マッサージ部100を後方に向けて傾けてから、ユーザの体成分を測定することができる。また、制御部1200は、脚マッサージ部300を持ち上げてから、ユーザの体成分を測定することができる。これの詳細については、図9を参照しながら後述する。
【0103】
本開示の他の実施例によると、マッサージ装置1000は、第1の体成分測定モジュール310及び第2の体成分測定モジュール1940のうち少なくとも一方を用いて、ユーザの心電計(electrocardiograph, ECG)情報を得ることができる。例えば、マッサージ装置1000は、第1の体成分測定モジュール310で求められた電圧を基準電位とし、第2の体成分測定モジュール1940を用いて心電計を得ることができる。
【0104】
図10は、第1の体成分測定モジュール310及び第2の体成分測定モジュール1940を用いて心電計を得る方法の概念図である。
【0105】
センサー部130は、少なくとも一つのセンサーを用いて種々の情報を得ることができる。例えば、センサーは、圧力センサー、赤外線センサー、LEDセンサー等を含むが、これに限定されない。
【0106】
また、センサー部130は、生体情報受取センサーを含んで良い。生体情報受取センサーは、指紋情報や、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、心電図情報(electrocardiogram)、体成分情報等を得ることができるが、これに限定されず、種々の生体情報が含まれて良い。
【0107】
本開示の他の実施例によると、マッサージ装置1000は、センサーにより、ユーザとの接触面積及び/又は接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置1000は、センサー部1300により、ユーザの肩の位置情報を得ることができる。また、マッサージ装置1000は、得られた情報に基づいて、カスタマイズされたマッサージを提供することができる。例えば、マッサージ装置1000が肩のマッサージを行う場合、マッサージ装置1000は、センサー部1300により得られた情報に基づいて、ユーザの肩の位置を認識したうえ、認識結果に基づいて、ユーザの肩へマッサージを提供することができる。
【0108】
ユーザインタフェース1800では、ユーザより、マッサージ装置1000の動作制御に関するコマンドを受けるが、ユーザインタフェース1800は、種々の形態として形成することができる。ユーザインタフェース1800は、例えば、胴体マッサージ部100に設けられても良く、脚マッサージ部300に設けられても良くて、特に制限はない。
【0109】
マッサージ装置1000は、ユーザインタフェース1800を介して、ユーザより種々のコマンドを受けることができる。例えば、マッサージ装置1000は、マッサージモジュールや、マッサージのタイプ、マッサージの強さ、マッサージの時間、マッサージの部位に関する選択、胴体マッサージ部100の位置や動作に関する選択、マッサージ装置1000の電源ON/OFFの選択、温熱機能の作動有無の選択、音源再生に関する選択等について、任意のコマンドを受けることができるが、これには限定されない。
【0110】
本開示の他の実施例によると、ユーザインタフェース1800には、予め設定するユーザ設定や、ビルトイン設定等について、ホットキー(hot key)のような設定のボタン、及び/又は方向の選択/取消/入力を実行するためのボタン等が設けられて良い。
【0111】
ユーザインタフェース1800は、キーパッドや、ドームスイッチ、タッチパッド(静圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチ等により形成されるが、これに限定されない。また、ユーザインタフェース1800は、音声認識技術に基づいて、ユーザの発話からコマンドを受け取ることができる。
【0112】
本開示の一実施例によると、ユーザインタフェース1800は、マッサージ装置1000の動作状況やユーザの現在状態等を表示するためのディスプレイを含むことができる。この場合、ディスプレイは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display, TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)のうち、少なくとも一つを含んで良いが、これに限定されない。
【0113】
オーディオ出力モジュール1600は、任意のタイプのオーディオ出力をユーザに提供することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600は、マッサージ装置1000から提供されるマッサージパターンに最適化した音源及び/又はバイノーラルビットをユーザに出力することにより、ユーザの脳に刺激を与えることができる。オーディオ出力モジュール1600は、ネットワーム(図示せず)より受信した、または、内部/外部の格納媒体(図示せず)に格納されていた音響信号を出力することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600は、ユーザ端末2000とネットワークで接続(例えば、ブルートゥース)され、ユーザ端末2000の制御により音源を出力することができる。また、オーディオ出力モジュール1600は、マッサージ装置1000の動作に関連して発生する任意の形態の音響信号を出力することができる。
【0114】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000は、ネットワーク接続部1400を有することができる。ネットワーク接続部1400は、任意の形態のネットワークを介して、マッサージ装置1000の内部のモジュールや、外部のマッサージ装置、及び/又は、ユーザ端末2000との間で通信を行うことができる。ネットワーク接続部1400は、ネットワーク接続のための有線/無線の接続モジュールを有して良い。無線接続技術には、例えば、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)等を用いることができる。有線接続技術には、例えば、XDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibers to the home)、PLC(Power Line Communication)等を用いることができる。また、ネットワーク接続部は、近距離通信モジュールを有しており、近距離に位置する任意の装置/端末との間でデータの送受信を行うことができる。例えば、近距離通信(short range communication)の技術として、ブルートゥース(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA, Infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee等を用いることができるが、これに限定されない。
【0115】
格納部1500は、マッサージ装置1000に関した種々の情報を格納することができる。格納部1500は、例えば、マッサージ制御情報や、個人認証情報を有して良いが、これに限定されない。
【0116】
格納部1500は、データを継続的に格納できる非揮発性(non-volatile)の格納媒体により形成されて良い。例えば、格納部1500は、ディスク、光学(optical)ディスク、光磁気(magneto-optical)の格納デバイスだけでなく、フラッシュメモリ及び/又はバッテリーバックアップに基づいた格納デバイスを有しても良いが、これに限定されない。
【0117】
また、格納部150は、メモリを有して良い。メモリは、動的RAM(DRAM: Dynamic Random Access Memory)や静的RAM(SRAM: Static Random Access Memory)といったランダム・アクセス・メモリ(RAM)のように、プロセッサが直接アクセスする主な格納装置であって、電源がOFFになると、格納されていた情報が一瞬に消える揮発性(volatile)の格納装置で良いが、これに限定されない。このようなメモリは制御部1200により作動可能である。
【0118】
図9は、本開示の一実施例であって、体成分を測定するためにマッサージ装置1000の傾きが調整される例を示す図である。
【0119】
本開示の一実施例によると、制御部120は、第1の体成分測定モジュール310及び/又は第2の体成分測定モジュール1940の作動を制御することができる。例えば、制御部120は、ユーザが体成分測定を入力した場合、マッサージ装置1000の傾きを調整してから、体成分測定を行う。
【0120】
<マッサージ装置1000の傾き調整の第1実施例>
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は、マッサージ装置1000の脚マッサージ部300を持ち上げてから、体成分を測定することができる(B)。例えば、マッサージ装置1000は、胴体マッサージ部100に設けられた脚の角度アクチュエータを作動させることにより、脚マッサージ部300を持ち上げられ、制御部1200は、脚マッサージ部300を持ち上げてから、体成分を測定することができる。
【0121】
<マッサージ装置1000の傾き調整の第2実施例>
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は、胴体マッサージ部100を後方に向けて傾けてから、体成分を測定することができる(A)。例えば、マッサージ装置1000は、胴体マッサージ部100に設けられた背中の角度アクチュエータを作動させることにより、胴体マッサージ部100を後方に向けて傾けられ、制御部200は、胴体マッサージ部100を後方に向けて傾けてから、体成分を測定することができる。
【0122】
<マッサージ装置1000の傾き調整の第3実施例>
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は、マッサージ装置1000の脚マッサージ部300を持ち上げて(B)、更に、胴体マッサージ部100を後方に向けて傾けてから、体成分を測定することができる(A)。例えば、マッサージ装置1000は、胴体マッサージ部100に設けられた脚の角度アクチュエータを作動させることにより、脚マッサージ部300を持ち上げ、更に、背中の角度アクチュエータを作動させることにより、胴体マッサージ部100を後方に向けて傾けてから、体成分を測定することができる。
【0123】
本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者ならば、本発明が、実施形態として、プログラムモジュールとの結合により、及び/又は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、実現できることが分かるだろう。例えば、本発明は、コンピュータ読取可能な媒体により実現できる。
【0124】
コンピュータによりアクセス可能な媒体ならば、いずれもコンピュータ読取可能な媒体として使用することができる。ここで、コンピュータ読取可能な媒体とは、揮発性/非揮発性の媒体、一時的(transitory)/非一時的(non-transitory)な媒体、移動式/非移動式の媒体等を含む。また、コンピュータ読取可能な媒体は、非限定的な例として、コンピュータ読取可能な格納媒体や、コンピュータ読取可能な伝送媒体を含む。
【0125】
ここで、コンピュータ読取可能な格納媒体とは、コンピュータ読取可能なコマンドや、データ構造、プログラムモジュール、または、その他のデータといった情報を格納する任意の方法や技術により実現される揮発性/非揮発性の媒体や、一時的/非一時的な媒体、移動式/非移動式の媒体等を含む。コンピュータ読取可能な格納媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または、その他のメモリの技術、CD-ROM、DVD(Digital Video Disk)、または、光ディスク格納装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク格納装置、または、その他の磁気格納装置、若しくは、コンピュータによりアクセス可能で所望の情報が格納できる任意の媒体を含むが、これに限定されない。
【0126】
ここで、コンピュータ読取可能な伝送媒体とは、通常、搬送波(carrier wave)またはその他の伝送メカニズム(transport mechanism)といった被変調データ信号(modulated data signal)により、コンピュータ読取可能なコマンドや、データ構造、プログラムモジュール、または、その他のデータ等を実現させる全ての情報伝達媒体を含む。被変調データ信号とは、信号内に情報をエンコーディングできるように、当該信号の特性のうち一つ以上を設定または変更した信号を意味する。コンピュータ読取可能な伝送媒体は、非限定的な例として、有線ネットワークや直接配線接続(direct-wired connection)といった有線媒体と、音響や、RF、赤外線、その他の無線媒体といった無線媒体を含む。また、前述の媒体を任意に組み合わせたものについても、コンピュータ読取可能な伝送媒体に含まれる。
【0127】
本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者ならば、本開示の実施例や、関連して説明された様々な例示的な論理ブロックや、モジュール、プロセッサ、手段、回路、アルゴリズムが、電子ハードウェアや、(ここでは、便宜上、「ソフトウェア」と称される)様々な形態のプログラム、設計コード、これらの組み合わせ等により、実現できることを分かるだろう。ハードウェア及びソフトウェアにおける互換性を明確に説明するため、様々な例示のコンポーネントや、ブロック、モジュール、回路、段階等について、これらの機能に絡めて前述した。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアにより実現されるかどうかについては、特定のアプリケーションやシステム全体に与えられた設計上の制限により決まる。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、特定のアプリケーションについて様々な方法で説明された機能を実現できるが、このような実現が本発明の範疇を超えるものと考えるべきではない。
【0128】
ここで提示された種々の実施例は、方法、装置、標準プログラミング、及び/又はエンジニアリング技術を用いた製造物品(article)として実現されて良い。「製造物品」とは、任意のコンピュータ読取可能な装置よりアクセス可能なコンピュータプログラムや、キャリア、媒体(media)等を含む。例えば、コンピュータ読取可能な格納媒体は、磁気格納装置(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、CD、DVD等)、スマートカード、フラッシュメモリ装置(例えば、EEPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むが、これに限定されない。「機械-読取可能な媒体」とは、コマンド及び/又はデータを格納、保持、及び/又は伝達できる無線チャネルや、他にも様々な媒体を含むが、これに限定されない。
【0129】
提示されたプロセス内の段階での特定な順序や階層構造は、例示的なアプローチの一例である。また、設計の優先順位に基づいて、本発明の範囲内でプロセス内の段階での順序や階層構造を再整列することができる。添付の方法クレームでは、提示された順序により様々な段階でエレメントを提供するが、提示された特定の順序や階層構造に限定されない。
【0130】
提示された実施例に関する説明は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が本発明を利用または実施できるように行われた。実施例に対する様々な変更は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には自明なもので、ここに定義された仕組み等は、本発明の範疇を超えることなく、他の実施例にも適用することができる。そこで、本発明は、ここに提示された実施例に限定されず、ここに提示された仕組みや新規な特徴と一貫する最広意として考えるべきであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10