(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-09
(45)【発行日】2023-06-19
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理サーバ、情報処理方法、及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/5375 20140101AFI20230612BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20230612BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20230612BHJP
【FI】
A63F13/5375
A63F13/69
A63F13/79
(21)【出願番号】P 2018233043
(22)【出願日】2018-12-13
(62)【分割の表示】P 2018088162の分割
【原出願日】2018-05-01
【審査請求日】2021-04-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成30年2月15日 株式会社Cygamesが、ウェブサイト((A)https://itunes.apple.com/jp/app/id1134429300 (B)https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.cygames.princessconnectredive)にて、中原顕介及び岡澤拓哉が発明した情報処理プログラム、情報処理サーバ、情報処理方法、及び情報処理システムに関するゲームサービスを公開した。本公開が平成30年2月15日に行われたものであることは、本ゲームサービスを提供するウェブサイトにおける「ニュースnews」(https://priconne-redive.jp/news/information/822/)に記憶されている。
(73)【特許権者】
【識別番号】511249637
【氏名又は名称】株式会社Cygames
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】中原 顕介
(72)【発明者】
【氏名】岡澤 拓哉
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-153815(JP,A)
【文献】特開2017-012424(JP,A)
【文献】特開2003-038852(JP,A)
【文献】特開2013-230381(JP,A)
【文献】国際公開第2013/046811(WO,A1)
【文献】「誰ガ為のアルケミスト」プロデューサーレター #7(2017年1月),誰ガ為のアルケミスト(タガタメ) プレイヤーズサイト[online],2017年01月30日,インターネット<URL:https://al.fg-games.co.jp/news/6523/>,[2022年 5月27日検索]
【文献】「進化素材クエスト上級編」開放!,誰ガ為のアルケミスト(タガタメ) プレイヤーズサイト[online],2016年02月29日,インターネット<URL:https://al.fg-games.co.jp/news/821/>,[2022年 5月27日検索]
【文献】タガタメ図案について - 図案は何処で使うのでしょうか?使用用途を教えてください。,Yahoo!知恵袋[online],2017年01月30日,インターネット<URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12169855167>,[2022年 5月27日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームにおける所定処理が実行された場合に入手可能なアイテムを示すアイテム情報と、プレイヤが実行可能な前記処理を示す実行可能処理情報と、を取得する取得部と、
前記アイテム情報と前記実行可能処理情報とに基づいて、前記プレイヤが前記アイテムを入手するための前記処理を実行可能であると判断される場合、当該アイテムに対応する第1情報に関連づけて当該アイテムを入手可能であることを示す第2情報を
、前記第1情報を表示する画面において出力するための出力情報を生成する出力情報生成部と、
をコンピュータに実現させ、
前記出力情報生成部は、
前記第2情報が関連づけられた前記第1情報を選択するためのプレイヤ入力に基づいて、前記第2情報に関連づけられた前記第1情報に対応する前記アイテムを入手するための前記処理を実行可能な画面を出力するための出力情報を生成する、
情報処理プログラム。
【請求項2】
前記出力情報生成部は、前記アイテムを前記プレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報に基づいて前記プレイヤが前記アイテムを所持していると判断される場合、前記プレイヤが当該アイテムを所持していることを示す情報を出力するための出力情報を生成する、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記取得部は、前記アイテムを獲得するために消費される消費アイテムであって、前記処理が実行された場合に入手可能な消費アイテムを示す消費アイテム情報をさらに取得し、
前記出力情報生成部は、前記消費アイテム情報と前記実行可能処理情報とに基づいて、前記プレイヤが前記消費アイテムを入手するための前記処理を実行可能であると判断される場合、当該消費アイテムに対応する情報に関連づけて当該消費アイテムを入手可能であることを示す情報を出力するための出力情報を生成する、
請求項1又は2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記出力情報生成部は、前記アイテムを獲得するために消費される消費アイテムを前記プレイヤが所持しているか否かを示す消費アイテム所持情報に基づいて前記プレイヤが前記消費アイテムを所持していると判断される場合、前記プレイヤが当該消費アイテムを所持していることを示す情報を出力するための出力情報を生成する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
ゲームにおける所定処理が実行された場合に入手可能なアイテムを示すアイテム情報と、プレイヤが実行可能な前記処理を示す実行可能処理情報と、を取得する取得部と、
前記アイテム情報と前記実行可能処理情報とに基づいて、前記プレイヤが前記アイテムを入手するための前記処理を実行可能であると判断される場合、当該アイテムに対応する第1情報に関連づけて当該アイテムを入手可能であることを示す第2情報を
、前記第1情報を表示する画面において出力するための出力情報を生成する出力情報生成部と、を備え、
前記出力情報生成部は、
前記第2情報が関連づけられた前記第1情報を選択するためのプレイヤ入力に基づいて、前記第2情報に関連づけられた前記第1情報に対応する前記アイテムを入手するための前記処理を実行可能な画面を出力するための出力情報を生成する、
情報処理サーバ。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ゲームにおける所定処理が実行された場合に入手可能なアイテムを示すアイテム情報と、プレイヤが実行可能な前記処理を示す実行可能処理情報と、を取得するステップと、
前記アイテム情報と前記実行可能処理情報とに基づいて、前記プレイヤが前記アイテムを入手するための前記処理を実行可能であると判断される場合、当該アイテムに対応する第1情報に関連づけて当該アイテムを入手可能であることを示す第2情報を
、前記第1情報を表示する画面において出力するための出力情報を生成するステップと、を含み、
前記生成するステップは、
前記第2情報が関連づけられた前記第1情報を選択するためのプレイヤ入力に基づいて、前記第2情報に関連づけられた前記第1情報に対応する前記アイテムを入手するための前記処理を実行可能な画面を出力するための出力情報を生成する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理サーバ、情報処理方法、及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プレイヤが所有するアイテムに対応付けられた能力値等に基づいた対戦を行うゲームが知られている。これらのゲームでは、ベースとなるアイテムと、素材となる他のアイテムとを合成し、ベースとなるアイテムの攻撃力等の能力値を強化する機能がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、プレイヤがこのような各種アイテムを保有しているか否かについて判定し、その判定結果として、ゲームのプレイヤに関連づけられたアイテム管理画面において、プレイヤが所持しているアイテムを示す画像と、プレイヤが所持していないアイテムを示す画像とを異なる形態で表示する情報処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているような従来のゲームを実行する情報処理装置においては、プレイヤが所持しておらず、将来的に入手可能なアイテムを容易に把握することができなかった。
【0006】
そこで、本発明のいくつかの態様はかかる事情に鑑みてなされたものであり、入手可能なアイテムを容易に把握することが可能なゲームを提供する情報処理プログラム、情報処理サーバ、情報処理方法、及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報と、前記処理に関連づけて管理される前記第1アイテムを示す第1アイテム情報と、前記プレイヤが実行可能な前記処理を示す実行可能処理情報と、を取得する取得部と、前記アイテム所持情報に基づいて前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、前記第1アイテム情報と前記実行可能処理情報とに基づいて前記プレイヤが前記第1アイテムを入手可能な処理を実行可能であると判断される場合、前記プレイヤが所持していない前記第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、前記第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する出力情報生成部と、をコンピュータに実現させるための情報処理プログラム。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテム及び第2アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報と、処理に関連づけて管理される第1アイテムを示す第1アイテム情報と、第1アイテムを獲得するために消費される第2アイテムであって、処理に関連づけて管理される第2アイテムを示す第2アイテム情報と、プレイヤが実行可能な処理を示す実行可能処理情報と、を取得する取得部と、アイテム所持情報に基づいてプレイヤが第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、第2アイテム情報と実行可能処理情報とに基づいて第2アイテムを入手可能な処理の少なくとも一部を実行可能であると判断される場合、プレイヤが所持していない第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する出力情報生成部と、を、コンピュータに実現させるための情報処理プログラム。
【0009】
本発明の一態様に係る情報処理サーバは、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報を記録し、前記処理に関連づけて管理される前記第1アイテムを示す第1アイテム情報を記録し、前記プレイヤが実行可能な前記処理を示す実行可能処理情報を記録する記録部と、前記アイテム所持情報に基づいて前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、前記第1アイテム情報と前記実行可能処理情報とに基づいて前記プレイヤが前記第1アイテムを入手可能な前記処理を実行可能であると判断される場合、前記プレイヤが所持していない前記第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、前記第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する出力情報生成部と、を備える。
【0010】
本発明の一態様に係る情報処理サーバは、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテム及び第2アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報と、処理に関連づけて管理される第1アイテムを示す第1アイテム情報と、第1アイテムを獲得するために消費される第2アイテムであって、処理に関連づけて管理される第2アイテムを示す第2アイテム情報と、プレイヤが実行可能な処理を示す実行可能処理情報と、を記録する記録部と、アイテム所持情報に基づいてプレイヤが第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、第2アイテム情報と実行可能処理情報とに基づいて第2アイテムを入手可能な処理の少なくとも一部を実行可能であると判断される場合、プレイヤが所持していない第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する出力情報生成部と、を備える。
【0011】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報を記録するステップと、前記処理に関連づけて管理される前記第1アイテムを示す第1アイテム情報を記録するステップと、前記プレイヤが実行可能な前記処理を示す実行可能処理情報を記録するステップと、前記アイテム所持情報に基づいて前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、前記第1アイテム情報と前記実行可能処理情報とに基づいて前記プレイヤが前記第1アイテムを入手可能な処理を実行可能であると判断される場合、前記プレイヤが所持していない前記第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、前記第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成するステップと、を含む。
【0012】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテム及び第2アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報を記録するステップと、処理に関連づけて管理される第1アイテムを示す第1アイテム情報を記録するステップと、第1アイテムを獲得するために消費される第2アイテムであって、処理に関連づけて管理される第2アイテムを示す第2アイテム情報を記録するステップと、プレイヤが実行可能な処理を示す実行可能処理情報を記録するステップと、アイテム所持情報に基づいてプレイヤが第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、第2アイテム情報と実行可能処理情報とに基づいて第2アイテムを入手可能な処理の少なくとも一部を実行可能であると判断される場合、プレイヤが所持していない第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成するステップと、を含む。
【0013】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、情報処理サーバと、情報処理サーバと通信可能に接続された端末とを備える情報処理システムであって、情報処理サーバは、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報を記録し、処理に関連づけて管理される第1アイテムを示す第1アイテム情報を記録し、プレイヤが実行可能な処理を示す実行可能処理情報を記録する記録部と、アイテム所持情報と第1アイテム情報と実行可能処理情報とを送信する送信部と、を備え、端末は、アイテム所持情報と第1アイテム情報と実行可能処理情報とを取得する取得部と、アイテム所持情報に基づいてプレイヤが第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、第1アイテム情報と実行可能処理情報とに基づいてプレイヤが第1アイテムを入手可能な処理を実行可能であると判断される場合、プレイヤが所持していない第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する出力情報生成部と、を備える。
【0014】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、情報処理サーバと、情報処理サーバと通信可能に接続された端末とを備える情報処理システムであって、情報処理サーバは、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な第1アイテム及び第2アイテムをプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報を記録し、処理に関連づけて管理される第1アイテムを示す第1アイテム情報を記録し、第1アイテムを獲得するために消費される第2アイテムであって、処理に関連づけて管理される第2アイテムを示す第2アイテム情報を記録し、プレイヤが実行可能な処理を示す実行可能処理情報を記録する記録部と、アイテム所持情報と第1アイテム情報と第2アイテム情報と実行可能処理情報とを送信する送信部と、を備え、端末は、アイテム所持情報と第1アイテム情報と第2アイテム情報と実行可能処理情報とを取得する取得部と、アイテム所持情報に基づいてプレイヤが第1アイテムを所持していないと判断され、且つ、第2アイテム情報と実行可能処理情報とに基づいて第2アイテムを入手可能な処理の少なくとも一部を実行可能であると判断される場合、プレイヤが所持していない第1アイテムに関する情報を表示する表示画面において、第1アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する出力情報生成部と、を備える。
【0015】
「プレイヤ」とは、端末装置を操作するユーザであり、いわゆるクライアント・サーバシステムのクライアントにも該当する概念である。また、「プレイヤ」は、一般に、自身に代えて、仮想的なゲーム空間において活動、行動等するいわゆるプレイヤキャラクタ(キャラクタ)やそれに関連付けられた適宜のゲーム媒体を通して、ゲームに参加し得る。
【0016】
「ゲーム」とは、例えば、キャラクタやアイテムを育成するゲーム、プレイヤの所持するキャラクタでパーティを組んで敵キャラクタと対戦するゲーム、及び、プレイヤの所持するキャラクタでパーティを組んでプレイするリズムゲームを含む。また、「ゲーム」は、アクションゲーム、クイズゲーム、ピンボールゲーム、カードゲーム、など種々のゲームを含んでよい。
【0017】
「アイテム」とは、ゲームにおけるプレイヤに紐付いて管理される情報であり、後述する「パラメータ」とは別個の情報である。例えば、「アイテム」とは、プレイヤが参加するゲーム内において、他のプレイヤやゲームにおける敵キャラクタに対して、ゲームを進める上で相対的に優位に立てるような効果を生じせしめるもの、又は、それを取得、所有することにより、価値や価値観が高められるものを示し、その種類は特に制限されない。「アイテム」には、例えば、プレイヤの攻撃力や防御力等を増大させる各種アイテムが含まれるが、これに限られず、他のプレイヤやゲームにおける敵キャラクタのダメージを増大させる各種アイテム、プレイヤのスタミナを回復させる各種アイテム等が含まれてもよい。
「アイテム」には、「装備アイテム」と「素材アイテム」とが含まれる。「装備アイテム」とは、キャラクタが装備可能なアイテムのことをいい、例えば、キャラクタに装備されることで、キャラクタの攻撃力等を増大させることができる。「素材アイテム」とは、「装備アイテム」を獲得するために消費されるアイテムのこという。例えば、二以上の同一又は同種類の素材アイテムを合成することで装備アイテムが獲得されてもよいし、二以上の異なる素材アイテムを合成することで装備アイテムが獲得されてもよい。なお、「装備アイテム」は、複数の「素材アイテム」と交換されることにより獲得されてもよい。なお、「素材アイテム」は、「装備アイテム」を獲得するためのアイテムに限られず、「素材アイテム」を獲得するためのアイテムであってもよい。
【0018】
「ゲームにおける所定の処理」とは、ゲームにおける、アイテムを直接入手可能な所定の処理を含む。例えば、アイテムを入手可能な所定の処理は、後述する「クエスト」を含む。また、アイテムを入手可能な所定の処理は、ゲーム内でパラメータを消費することによって、又は、所定額の課金を行うことによって、所定のアイテムを入手する仕組みである「ガチャ」を含んでもよい。アイテムを入手可能な所定の処理は、後述するゲーム内通貨の消費によるアイテムの購入処理、及び、ゲームにおける所定の課題を達成することによる報酬を受け取る処理等を含んでもよい。なお、「ゲームにおける所定の処理」には、上述した、アイテムの合成又は交換による獲得処理は含まない。
【0019】
「クエスト」は、例えば、ゲームにおいてプレイヤに与えられた特定の任務、又は、ゲームのメインストーリーとは異なるストーリーにおける課題等の意味を含むものである。「クエスト」を実行する場合には、後述する「パラメータ」が消費される。「クエスト」においては、キャラクタが戦闘により敵キャラクタを倒し、当該クエスト又は敵キャラクタの少なくとも一方に関連づけて設定されたアイテム入手確率に基づいて、プレイヤにアイテムが付与される。
【0020】
「パラメータ」とは、ゲームにおけるプレイヤに紐付いて管理される情報である。例えば、「パラメータ」とは、ゲームにおけるプレイヤの体力を示すスタミナ及びゲーム内通貨等のゲームの進行に関する情報を意味する。パラメータは、ゲームプレイの内容によって決定される。パラメータは、例えば、ゲームプレイの難易度や重要度に基づいて決定される。ゲーム内通貨は、ユーザのゲームへの課金、イベントの成功、及び、プレイヤのレベルアップ等によって取得されてもよい。
【0021】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、入手可能なアイテムを容易に把握することが可能なゲームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成図(システム構成図)である。
【
図2】本発明の実施形態に係る情報処理サーバ及びプレイヤ端末の概略構成図(ブロック図)である。
【
図3】本発明の実施形態に係る情報処理サーバ及びプレイヤ端末の機能的構成の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
【
図4】本発明の実施形態に係るアイテム管理情報の一例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るクエスト管理情報の一例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るプレイヤ管理情報の一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る出力情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。
【
図11】本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0025】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100の全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理システム100は、例示的に、情報処理サーバ1と、n台(nは、1以上の任意の整数値)のプレイヤ端末3と、ネットワークNとを含んで構成される。
【0026】
情報処理システム100は、いわゆるクライアント・サーバシステムである。情報処理システム100は、クライアントであるn台のプレイヤ端末3と、情報処理サーバ1とがネットワークNを介して相互に通信を行うことにより実現される。
【0027】
情報処理サーバ1は、例えば、サーバ装置により実現される。また、プレイヤ端末3は、例えば、スマートフォンや、ゲーム機や、パーソナルコンピュータにより実現される。更に、ネットワークNは、例えば、インターネット、携帯電話網といったネットワーク、LAN(Local Area Network)、あるいはこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。
【0028】
なお、図中には、n台のプレイヤ端末3として、プレイヤ端末3a及びプレイヤ端末3nを図示している。ただし、以下の説明において、これらn台のプレイヤ端末3を区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「プレイヤ端末3」と呼ぶ。
【0029】
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理サーバ1のハードウェアの構成と、プレイヤ端末3のハードウェアの構成とを示すブロック図である。なお、図中では、情報処理サーバ1のハードウェアに対応する符号には括弧を付すことなく記載し、プレイヤ端末3のハードウェアに対応する符号には括弧を付して記載する。
【0030】
情報処理サーバ1は、例示的に、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなるメモリ13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、を備えている。
【0031】
CPU11は、メモリ13に記録されているプログラム、又は、記憶部18からメモリ13にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。
【0032】
メモリ13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11及びメモリ13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14には、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、が接続されている。
【0033】
入力部16は、各種ボタン、タッチパネルあるいはマイク等で構成され、情報処理サーバ1の管理者等の指示操作に応じて各種情報を入力する。なお、入力部16は、情報処理サーバ1の他の各部を収容する本体とは独立した、キーボードやマウス等の入力装置により実現してもよい。
【0034】
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成されており、画像データや音楽データを出力する。出力部17が出力した画像データや音楽データは、ディスプレイやスピーカ等から、画像や音楽としてプレイヤが認識可能に出力される。
【0035】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、各種データを記憶する。
【0036】
通信部19は、他の装置との間で行う通信を実現する。例えば、通信部19は、ネットワークNを介して、プレイヤ端末3との間で相互に通信を行う。
【0037】
なお、情報処理サーバ1には、不図示であるがドライブを必要に応じて適宜設けられる。ドライブには、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等から構成されるリムーバブルメディアが適宜装着される。リムーバブルメディアには、ゲーム実行するためのプログラムや、画像データ等の各種データが格納される。ドライブによってリムーバブルメディアから読み出されたプログラムや、画像データ等の各種のデータは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
【0038】
次に、プレイヤ端末3のハードウェアの構成について説明をする。プレイヤ端末3は、
図2に示すように、例示的に、CPU31と、メモリ33と、バス34と、入出力インターフェース35と、入力部36と、出力部37と、記憶部38と、通信部39と、を備えている。これら各部は、上述の情報処理サーバ1が備える、符号のみが異なる同名の各部と同等の機能を有している。従って、重複する説明を省略する。
【0039】
図3は、本発明の実施形態に係る情報処理サーバ1の機能的構成と、プレイヤ端末3の機能的構成との一例を示すブロック図である。
【0040】
情報処理サーバ1は、例示的に、ゲームの進行を管理するゲーム管理部111と、ゲームの進行に必要な情報を記録する記憶部18と、を備えて構成される。なお、ゲーム管理部111は、例えば、
図2に示すメモリ13や記憶部18に格納されているプログラムをCPU11が実行したりすることにより実現することができる。
【0041】
ゲーム管理部113は、プレイヤ端末3のゲーム動作部315が動作させるゲームの進行に必要な情報、例えば、アイテム管理情報II、クエスト管理情報QI、及びプレイヤ管理情報PIや他のパラメータを管理する。例えば、ゲーム管理部113は、プレイヤ端末3においてゲームがプレイされる際に、ゲームの進行に必要な情報をプレイヤ端末3に提供し、プレイヤ端末3で実行されるゲームの進捗に基づいて更新された情報をプレイヤ端末3から任意のタイミングで取得し管理する。
【0042】
記録部18は、ゲームにおける各種アイテムを示すアイテム管理情報IIと、ゲームにおける各種クエストを示すクエスト管理情報QIと、プレイヤの情報を示すプレイヤ管理情報PIとを記録する。記録部18は、各種情報を互いに関連づけて記録してもよい。
【0043】
図4は、本発明の実施形態に係るアイテム管理情報の一例を示す図である。
図4に示すように、アイテム管理情報IIは、例示的に、アイテムID、アイテムの名称、攻撃力、防御力、及びHP等の能力値を示す能力、及び、合成に用いられるアイテムを含む。ここで、アイテムAは、アイテムDを合成することによって入手できる。なお、アイテム管理情報は、アイテムを入手可能なクエスト(処理)を示す入手可能クエスト(処理)情報を更に含んでもよい。また、アイテム管理情報は、ゲームの進行に基づいて随時変化するような情報ではなく、予め定められた固定値であってもよい。
【0044】
図5は、本発明の実施形態に係るクエスト管理情報の一例を示す図である。
図5に示すように、クエスト管理情報QIは、例示的に、クエストID、クエストの名称、クエストを実行する際に消費されるスタミナ量、及び、クエストをクリアした際に入手可能なアイテムを含む。このようにクエスト管理情報QIにおいては、入手可能なアイテムがクエストごとに関連づけて管理されている。また、クエスト管理情報は、ゲームの進行に基づいて随時変化するような情報ではなく、予め定められた固定値であってもよい。
【0045】
図6は、本発明の実施形態に係るプレイヤ管理情報の一例を示す図である。
図6に示すように、プレイヤ管理情報PIは、例示的に、プレイヤID、プレイヤの名称、キャラクタ、開放されているクエスト、所持をしているアイテム、プレイヤが保有するスタミナ量、及び、プレイヤが保有するゲーム内通貨を含む。ここで、開放されているクエストとは、実行(挑戦)可能なクエストをいい、例えば、クエスト4-6が、挑戦可能なクエストとして管理されるためには、少なくとも、クエスト4-6の一つ前のクエストであるクエスト4-5がクリアされていることが条件であってもよい。また、クエスト4-6が挑戦可能なクエストと管理されるためには、クエスト4-5及びクエスト4-5より前の全てのクエスト(クエスト1-1~クエスト4-4の全て)がクリアされていることが条件であってもよい。なお、任意のクエストを挑戦可能なクエストとしてプレイヤの指示等により設定されてもよい。また、所持しているアイテムは、プレイヤごとに管理されてもよいし、キャラクタごとに管理されてもよい。ゲーム内通貨は、例えば、素材アイテムを合成して装備アイテムを獲得する際に消費されるパラメータ、又は、ゲーム内において各種アイテムを購入する際に消費されるパラメータを含んでもよい。また、プレイヤ管理情報は、ゲームの進行に基づいて随時変化する情報であって、プレイヤごとに紐付けられたパラメータであってもよい。
【0046】
図3に戻り、プレイヤ端末3は、例示的に、ゲームの動作を管理し、出力情報を生成する情報処理部311と、ゲームの動作に必要な情報を記録する記録部38と、を備えて構成される。
【0047】
情報処理部311は、例えば、機能的に、操作情報受付部313と、ゲーム動作部315と、判断部317と、出力情報生成部319と、を含んで構成されている。なお、情報処理部311の上記各部は、例えば、
図2に示すメモリ33や記録部38に格納されているプログラムをCPU31が実行したりすることにより実現することができる。
【0048】
操作情報受付部313は、プレイヤからゲームに関する操作を受け付ける。操作情報受付部313は、プレイヤによる入力部36を用いたゲームに関する操作を受け付ける。そして、操作情報受付部313は、受け付けた操作内容を、ゲーム動作部313に対して出力する。
【0049】
ゲーム動作部313は、ゲームを動作させるための処理を実行する。ゲーム動作部313は、記憶部38に記憶されたゲーム動作情報GIに含まれるゲームソフトウェアと、
図2に示す入力部36から入力されたプレイヤの操作内容とに基づいてゲームを動作させる。
【0050】
ゲーム動作部313は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報GIに含まれる画像データからゲーム用の画像を生成し、生成した画像を出力部37に出力させるための制御処理を行う。同様にして、ゲーム動作部313は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報GIに含まれる音楽データや音声データからゲーム用の音楽や音声を生成し、生成した音楽や音声を出力部37から出力させるための制御処理を行う。
【0051】
上述したとおり、ゲーム動作部313が動作させるゲームにおける各種情報、例えば、アイテム管理情報IIと、ゲームにおける各種クエストを示すクエスト管理情報QIと、プレイヤの情報を示すプレイヤ管理情報PIと、ゲームにおけるスタミナやゲーム内通貨といったパラメータとが情報処理サーバ1にて管理される。そのため、ゲーム動作部313は、ゲームにおいて、これらの各種情報の変化が伴う処理(例えば、アイテム、クエスト、又はパラメータ等の内容変更が伴う処理)が発生する場合には、情報処理サーバ1との通信を行うことにより、情報処理サーバ1が管理するパラメータを更新させる。そして、ゲーム動作部313は、更新後のパラメータを情報処理サーバ1から受信し、この更新後のパラメータに基づいてゲームの動作を継続する。
【0052】
判断部317は、プレイヤが装備アイテム(第1アイテム)を所持しているか否かを判断する。また、判断部317は、プレイヤが装備アイテム(第1アイテム)又は素材アイテム(第2アイテム)を入手可能なクエスト(ゲームにおける所定の処理)をプレイ可能(実行可能)が否かを判断する。
【0053】
出力情報生成部319は、判断部317の判断結果に基づいて、プレイヤが所持していない装備アイテム(第1アイテム)に関する情報を表示する表示画面において、装備アイテムを入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する。
【0054】
<出力情報生成処理>
図7を参照して、アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成するための出力情報生成処理を説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る出力情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【0055】
(ステップS1)
図2に示すプレイヤ端末3の通信部39(取得部)は、
図3に示す情報処理サーバ1が記録部18において記録するアイテム管理情報II、クエスト管理情報QI及びプレイヤ管理情報PIに基づく各種情報を取得する。例えば、通信部39は、プレイヤ管理情報PIに基づいて、ゲームにおける所定の処理が実行されることによって入手可能な装備アイテム(第1アイテム)及び素材アイテム(第2アイテム)の少なくとも一方をプレイヤが所持しているか否かを示すアイテム所持情報を取得する。通信部39は、クエスト管理情報QIに基づいて、クエスト(処理)に関連づけて管理される装備アイテム(第1アイテム)を示す第1アイテム情報と、装備アイテムを獲得するために消費される素材アイテム(第2アイテム)であって、クエストに関連づけて管理される素材アイテム(第2アイテム)を示す第2アイテム情報と、を取得する。また、
図4には不図示であるが、アイテム管理情報IIがアイテムを入手可能なクエスト(処理)を示す入手可能クエスト(処理)情報を更に含む場合は、通信部39は、アイテム管理情報IIに基づいて、第1アイテム情報と第2アイテム情報とを取得してもよい。通信部39は、プレイヤ管理情報PIに基づいて、プレイヤがプレイ可能(実行可能)なクエスト(処理)を示すプレイ可能クエスト情報(実行可能処理情報)を取得する。
【0056】
通信部39は、アイテム所持情報、第1アイテム情報、第2アイテム情報、及びプレイ可能クエスト情報を同一のタイミングで取得してもよいし、少なくとも一つの情報を他の情報と異なるタイミングで取得してもよい。また、各種情報の取得タイミングは、ゲームが起動されるタイミング、ゲームにおける各クエストが起動されるタイミング、又は、
図2に示すプレイヤ端末3の出力部37において所定の画面が表示されるタイミング等を含んでもよい。
【0057】
(ステップS3)
図3に示すプレイヤ端末3の判断部317は、
図2に示す通信部39により取得されたアイテム所持情報に基づいてプレイヤが装備アイテム(第1アイテム)を所持しているか否かを判断する。判断部317が、プレイヤが装備アイテムを所持していると判断した場合(Yesの場合)は、本処理を終了する。他方、判断部317が、プレイヤが装備アイテムを所持していないと判断した場合(Noの場合)は、ステップS5に進む。
【0058】
(ステップS5)
判断部317は、
図2に示す通信部39により取得された第1アイテム情報に基づいて、装備アイテムの獲得に素材アイテムが不要か否かを判断する。例えば、判断部317が、第1アイテム情報に装備アイテムを獲得するために合成される素材アイテムの情報が含まれないと判断する場合(Yesの場合)、ステップS7に進む。また、判断部317が、第1アイテム情報に装備アイテムを獲得するために合成される素材アイテムの情報が含まれる場合(Noの場合)、ステップS10に進む。ステップS10の詳細については、後述する。
【0059】
(ステップS7)
判断部317は、プレイヤが、装備アイテム(第1アイテム)を入手可能な処理を実行可能であるか否かを判断する。例えば、判断部317が、
図2に示す通信部39により取得された第1アイテム情報とプレイ可能クエスト情報(実行可能処理情報)とに基づいて、装備アイテムを入手可能なクエストが開放されていると判断する場合(Yesの場合)、ステップS9に進む。
【0060】
具体的に、
図4乃至
図6を参照して説明すると、例えば
図4に示すアイテムCがプレイヤAの装備アイテムの場合、判断部317は、アイテムCは、素材アイテムを合成することによって作成されるアイテムではなく、クエスト等をクリアすることによって入手可能なアイテムであると判断する。そして、判断部317は、
図5に示すように、アイテムCは、クエスト3-3をクリアすることによって入手可能であり、且つ、
図6に示すように、プレイヤAに対してクエスト3-3は開放されていると判断できる。なお、
図5に示すように、アイテムCは、クエスト6-2をクリアすることによっても入手可能であるが、
図6に示すように、プレイヤAに対しては、クエスト6-1までしか開放されておらず、クエスト6-2は開放されていないので、プレイヤがクエスト6-2を実行することはできない。
【0061】
また、あるアイテムを入手可能であり、且つ、開放されているクエストが複数ある場合には、判断部317は、少なくとも一つクエストを特定することができれば検索処理を終了する。
【0062】
この構成によれば、検索処理においてクエスト情報のすべてを確認する必要がないため、検索処理による負荷を軽減させることができる。
【0063】
(ステップS9)
図3に示す出力情報生成部319は、装備アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する。そして、
図2に示すプレイヤ端末3の出力部37で出力される、プレイヤが所持していない装備アイテムに関する情報を表示する表示画面において、出力情報生成部319により生成された出力情報は出力される。
【0064】
図8は、本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部で出力される、プレイヤのレベルや戦力を強化し、プレイヤの所持アイテム又は装備アイテムを強化するためのプレイヤ強化画面の一例である。
図8に示すように、出力情報生成部319は、プレイヤ強化画面S1(表示画面)において、装備アイテムが入手可能である旨を報知するための画像I1(出力情報)を生成する。ここで、画像I1は、
図8に示すように、例えば靴アイテムを示す画像に「入手可能」というテキストT1が重畳された画像を含む。画像I1は、これに限られず、靴アイテムを示す画像上に、装備アイテムが入手可能である旨を示す他の画像を重畳するように生成されてもよい。また、出力情報生成部319は、プレイヤ強化画面S1において、装備アイテムが入手可能である旨を報知するために、靴アイテムを示す画像の表示形態を他のアイテムを示す画像の表示形態と異なるように生成されてもよい。
【0065】
他方で、ステップS7において、判断部317が、第1アイテム情報とプレイ可能クエスト情報とに基づいて、装備アイテムを入手可能なクエストが開放されていないと判断する場合(Noの場合)、ステップS13に進む。ステップS13の詳細については、後述する。
【0066】
(ステップS10)
判断部317は、プレイヤが、素材アイテム(第2アイテム)を、装備アイテム(第1アイテム)の獲得に必要なだけ所持しているか否か判断する。具体的には、判断部317が、
図2に示す通信部39により取得されたアイテム所持情報と第1アイテム情報と第2アイテム情報とに基づいて、素材アイテムを、装備アイテムの獲得に必要なだけ所持していないと判断する場合(Noの場合)、ステップS11に進む。例えば、
図4に示すように、アイテムBが装備アイテムの場合、アイテムBの獲得には、素材アイテムであるアイテムN、アイテムS及びアイテムZが必要であるが、この3つの素材アイテムのうち少なくとも一つでもプレイヤが所持していない場合は、判断部317は、素材アイテムを、装備アイテムの獲得に必要なだけ所持していないと判断する。
【0067】
また、判断部317が、
図2に示す通信部39により取得されたアイテム所持情報と第1アイテム情報と第2アイテム情報とに基づいて、素材アイテムを、装備アイテムの獲得に必要なだけ所持していると判断する場合(Yesの場合)、ステップS15に進む。ステップS15については、詳述する。
【0068】
(ステップS11)
判断部317は、プレイヤが、素材アイテム(第2アイテム)を入手可能な処理を実行可能であるか否かを判断する。例えば、判断部317が、
図2に示す通信部39により取得された第2アイテム情報とプレイ可能クエスト情報(実行可能処理情報)とに基づいて、素材アイテムを入手可能なクエストが開放されていると判断する場合(Yesの場合)、ステップS9に進む。
【0069】
例えば
図4に示すアイテムAが装備アイテムの場合、判断部317は、アイテムAは、素材アイテムDを合成することによって作成されるアイテムであると判断する。なお、装備アイテムは、一つ又は複数のクエストをクリアすることによって直接的に入手可能なアイテムであってもよい。この場合は、判断部317は、プレイヤがプレイ可能なクエスト(実行可能な処理)のそれぞれにおいて入手可能な装備アイテム(第1アイテム)及び素材アイテム(第2アイテム)の少なくとも一方を検索した結果に基づいて、プレイヤが装備アイテム又は素材アイテムを入手可能なクエストをプレイ可能か否か判断してもよい。
【0070】
アイテム検索処理について以下で詳細に説明する。判断部317は、プレイ可能なクエストを特定した後に、アイテムの検索を実行してもよい。例えば、判断部317は、プレイ可能クエスト情報(実行可能処理情報)に基づいてプレイヤがプレイ可能なクエストを特定し、第1アイテム情報及び第2アイテム情報の少なくとも一方の情報に基づいて、特定されたクエストにおいて入手可能な装備アイテム(第1アイテム)及び素材アイテム(第2アイテム)の少なくとも一方を検索し、検索した結果に基づいて、プレイヤが装備アイテム又は素材アイテムを入手可能な処理を実行可能か否か判断してもよい。
【0071】
また、判断部317は、アイテムの入手可能性を判定した後に、クエスト(処理)の検索を実行してもよい。例えば、判断部317は、第1アイテム情報及び第2アイテム情報の少なくとも一方の情報に基づいて、装備アイテム(第1アイテム)及び素材アイテム(第2アイテム)の少なくとも一方のアイテムを入手可能か否か判定し、当該アイテムを入手可能な場合、プレイ可能クエスト情報に基づいて、当該アイテムを入手可能なクエストを検索し、検索した結果に基づいて、プレイヤが装備アイテム又は素材アイテムを入手可能な処理を実行可能か否か判断してもよい。
【0072】
図9は、本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部で出力される、アイテム作成画面の一例である。
図9に示すように、判断部317が、例えば服アイテムであるアイテムAは、素材アイテムDを合成することによって作成されるアイテムであることを判断すると、
図3に示す出力情報生成部319は、装備アイテムAを示す画像I11と素材アイテムDを示す画像T13を含むアイテム作成画面S3を生成する。「2/5」というテキストT3は、装備アイテムAは、素材アイテムDが5つを合成することで作成されることを示しており、現時点で、素材アイテムDは2つ所持されていることを示している。
【0073】
現時点では、素材アイテムDの個数が揃っておらず、装備アイテムAを作成できない。よって、このような場合は、出力情報生成部319は、素材アイテムが不足している旨を報知するための情報、例えば「!素材が不足しています。」というテキストT5を含むようにアイテム作成画面S3を生成してもよい。
【0074】
この構成によれば、プレイヤは、装備アイテムを作成するために必要な素材アイテムが揃っていないことを容易に把握することができる。
【0075】
次に、判断部317は、
図5に示すように、アイテムDは、クエスト5-7、又は、クエスト6-2をクリアすることによって入手可能であり、且つ、
図6に示すように、プレイヤAに対してクエスト5-7は開放されており、クエスト6-2は開放されていないと判断できる。よって、少なくとも一つのクエスト、つまりクエスト5-7は開放されているので、判断部317は、素材アイテムを入手可能なクエストが開放されていると判断し、処理は、ステップS9に進む。例えば、
図8に示すように、出力情報生成部319は、プレイヤ強化画面S1(表示画面)において、装備アイテムが入手可能である旨を報知するための画像I3(出力情報)を生成する。ここで、画像I3は、
図8に示すように、例えば服アイテムを示す画像に「入手可能」というテキストが重畳された画像を含む。
【0076】
図10は、本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部で出力される、クエスト選択画面の一例である。
図10に示すように、
図3に示す出力情報生成部319は、プレイヤの指示に基づいて、クエスト管理情報QIを参照することで、画像I13が示す素材アイテムDを入手可能なクエストのリストLを含むクエスト選択画面S5(選択画面)を出力するための出力情報を生成する。
【0077】
ここで、上記したとおり、素材アイテムDを入手可能なクエストは、クエスト5-7及びクエスト6-2であり、クエスト5-7は、開放されており、クエスト6-2は開放されていない。よって、出力情報生成部319は、リストLとして、開放されているクエスト5-7を示す画像I15と、開放されていないクエスト6-2を示す画像I17とを含むクエスト選択画面S5を出力するための出力情報を生成する。また、クエスト6-2は開放されていないことを示すために、クエスト選択画面S5において、画像I17を画像I15とは異なる形態で表す。例えば、画像I17は、グレーアウトされるように出力情報が生成されてもよい。そして、プレイヤがクエスト5-7をクエスト選択画面において選択すると、
図3に示すプレイヤ端末3のゲーム動作部315(処理実行部)は当該クエストが開始する。
【0078】
この構成によれば、クエスト選択画面において、所定のアイテムを入手可能なクエストが開放されているか否かを容易に把握することができる。
【0079】
なお、上記例では、素材アイテムDを入手可能なクエストは、クエスト5-7、及び、クエスト6-2の2つであるので、クエスト選択画面S5においても2つのクエストが表示されているが、入手可能なクエストが1つである場合は、1つのクエストがクエスト選択画面S5において表示され、入手可能なクエストが3つ以上である場合は、3つ以上のクエストが当該画面S5に表示される。また、プレイヤが素材アイテムDを入手可能な「ゲームにおける所定の処理」として、上記したクエストに限られず、ガチャやアイテム購入が含まれてもよい。つまり、クエスト選択画面S5に代えて、ガチャ実行画面やアイテム購入画面が表示されてもよい。
【0080】
他方で、判断部317が、第2アイテム情報とプレイ可能クエスト情報とに基づいて、素材アイテムを入手可能なクエストが開放されていないと判断する場合(Noの場合)、ステップS13に進む。
【0081】
(ステップS13)
図3に示す出力情報生成部319は、装備アイテムが入手不可能である旨を報知するための出力情報を生成する。
図8に示すように、出力情報生成部319は、プレイヤ強化画面S1(表示画面)において、装備アイテムが入手不可能である旨を報知するための画像I5(出力情報)を生成する。ここで、画像I5は、
図8に示すように、例えば斧アイテムを示す画像であって、他の画像I1,I3とは異なり画像上にテキスト等が重畳されていない。なお、装備アイテムが入手不可能である旨を報知するための画像は、これに限られず、例えば、斧アイテムを示す画像に「入手不可能」というテキストを重畳した画像を含んでもよい。
【0082】
(ステップS15)
図3に示す出力情報生成部319は、素材アイテムを入手済である旨を報知するための出力情報を生成する。例えば、上記した
図9に示す例を参照する場合、装備アイテムAを獲得するために必要なアイテムDを5つ入手済である場合は、例えば
図9に示すテキストT3「2/5」に代えて「5/5」というテキスト情報が出力される。また、出力情報生成部319は、素材アイテムが充足している旨を報知するための情報、例えば
図9に示すテキストT5「!素材が不足しています。」に代えて「必要な素材が揃っています。」というテキスト情報を含むようにアイテム作成画面を生成してもよい。
【0083】
この構成によれば、プレイヤは、装備アイテムを作成するために必要な素材アイテムが揃っていることを容易に把握することができる。
【0084】
なお、ステップS3において、判断部317が、プレイヤが装備アイテムを所持していると判断した場合は、
図3に示す出力情報生成部319は、
図8に示すように、プレイヤが装備アイテムを所持している(しかしながら、装備はしていない)ことを示す画像I7を生成してもよい。画像I7は、槍アイテムを示す画像に「+」を示す画像又はテキストを重畳した画像を含む。ここで、装備可能なアイテムを所持しているが装備していない例は、単にプレイヤがアイテムを装備するための操作を行っていない場合や、プレイヤが、アイテムを装備するために必要なプレイヤのレベルやパラメータを有していない場合を含む。
【0085】
この構成によれば、プレイヤ強化画面S1において、プレイヤが、装備アイテムを所持しているが、装備はしていないことを容易に把握することができる。
【0086】
また、判断部317が、プレイヤが装備アイテムを所持しており、且つ、プレイヤが装備アイテムを装備していると判断した場合は、出力情報生成部319は、プレイヤが装備アイテムを装備していることを示す画像I9を生成してもよい。
【0087】
この構成によれば、プレイヤ強化画面S1において、プレイヤが、装備アイテムを装備していることを容易に把握することができる。
【0088】
以上、本発明の実施形態によれば、プレイヤが装備アイテムを所持していないと判断され、且つ、プレイヤが装備アイテムを入手可能な処理を実行可能であると判断される場合、プレイヤが所持していない装備アイテムに関する情報を表示するプレイヤ強化画面S1において、装備アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成する。よって、入手可能なアイテムを容易に把握することが可能なゲームを提供することができる。
【0089】
なお、上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0090】
図11は、本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部で出力される、アイテム作成画面の他の一例である。
図11に示すように、アイテム作成画面S7は、装備アイテムが異なる二つの素材アイテムを合成することで作成される例を示している。画像I21は、装備アイテムを、画像I23及びI25のそれぞれは素材アイテムのそれぞれを示している。ここで、
図3に示す出力情報生成部319は、装備アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成するのみならず、アイテム作成画面において、素材アイテムが入手可能である旨を報知するための出力情報を生成してもよい。具体的には、画像I25は、素材アイテムである斧アイテムを示す画像に「入手可能」というテキストT1が重畳された画像を含む。
【0091】
この構成によれば、アイテム作成画面において、プレイヤが、素材アイテムを入手可能か否か容易に把握することができる。
【0092】
また、装備アイテムがクエストをクリアすることで直接入手可能なアイテムであり、且つ、一つ又は複数の素材アイテムを合成することで作成されるアイテムである場合は、
図7に示すステップS7及びステップS11の双方の処理を実行してもよい。
【0093】
上記したとおり、
図3に示すプレイヤ端末3は、ゲーム動作部315と判断部317と出力情報生成部319とを備える。これは、情報処理サーバ1がゲーム動作部315と判断部317と出力情報生成部319とを備えると、情報処理の多くを情報処理サーバ1が実行することになり、情報処理サーバ1の処理負担が大きくなる。この処理負担を軽減するため各処理を情報処理サーバ1とプレイヤ端末3に分散したものである。また、情報処理サーバ1がゲーム動作部315と判断部317と出力情報生成部319とを備えると、高頻度でプレイヤ端末3にゲームデータを送信する必要があるので、情報処理サーバ1とプレイヤ端末3との間の通信量が膨大になる。この通信量を削減するため、プレイヤ端末3が、ゲーム動作部315と判断部317と出力情報生成部319とを含むように構成したものである。
【0094】
ここで、プレイヤ端末3に各機能を集中させることで、プレイヤがプレイヤ端末3において、各種アイテムや各種パラメータ等の改竄のような不正行為が行われてしまう可能性が高まる。しかしながら、情報処理サーバ1に更新された最新の情報が管理されているので、情報処理サーバ1に管理されている情報と随時比較することで不正行為の有無を確認することができ、不正行為を未然に防ぐことが可能である。
【符号の説明】
【0095】
1…情報処理サーバ、3…プレイヤ端末、11(31)…CPU、13(33)…メモリ、14(34)…バス、15(35)…入出力インターフェース、16(36)…入力部、17(37)…出力部、18(38)…記録部、19(39)…通信部、111…ゲーム管理部,311…情報処理部、313…操作情報受付部、315…ゲーム動作部、317…判断部、319…出力情報生成部