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特許7293342スイッチング電力コンバータのハイサイド制御の促進
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-09
(45)【発行日】2023-06-19
(54)【発明の名称】スイッチング電力コンバータのハイサイド制御の促進
(51)【国際特許分類】
   H02M 1/08 20060101AFI20230612BHJP
【FI】
H02M1/08 A
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021512644
(86)(22)【出願日】2019-09-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 US2019049425
(87)【国際公開番号】W WO2020051172
(87)【国際公開日】2020-03-12
【審査請求日】2022-09-02
(31)【優先権主張番号】16/122,646
(32)【優先日】2018-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【上記1名の代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】セティン カヤ
(72)【発明者】
【氏名】ポール ブローリン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル リューダース
(72)【発明者】
【氏名】ヨハン ストライドム
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-175437(JP,A)
【文献】特開2015-186219(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0257483(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
第1のスイッチと、
前記第1のスイッチの第1のソースに結合される第1のノードと、前記第1のスイッチの第1のゲートに結合される出力とを含むラッチ
前記第1のノード第2のノードに結合される第1のダイオード
前記第2のノード接地に結合される第2のダイオード
電圧源前記第2のノードに結合される第2のスイッチ
前記第2のスイッチに結合される第3のゲートと、前記第2のノードに結合される第3のソースと、前記ラッチに結合される第3のドレインとを含む第3のスイッチ
を含む、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記電圧源が前記接地に結合される、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
前記第1のスイッチが、電力コンバータの出力段に結合されるハイサイドスイッチである、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置であって、
前記電力コンバータの前記出力段に結合されるローサイドスイッチであって、前記ハイサイドスイッチの第2のドレイン-ソース抵抗より低い第1のドレイン-ソース抵抗を含む、前記ローサイドスイッチを更に含む、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
前記電圧源に結合される第4のスイッチ
前記第4のスイッチに結合される第5のゲートと、前記第2のノードに結合される第5のソースと、前記ラッチに結合される第5のドレインとを含む第5のスイッチ
に含む、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記第2のスイッチが第1の抵抗器を介して前記第2のノードに結合され、前記第5のスイッチが第2の抵抗器を介して前記第2のノードに結合される、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記第1のダイオードが第1のアノード第1のカソードを含み、前記第1のアノードが前記第2のノードに結合され、前記第1のカソードが前記第1のノードに結合される、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置であって、
前記第2のダイオードが第2のアノード第2のカソードを含み、前記第2のアノードが前記第2のノードに結合され、前記第2のカソードが前記接地に結合される、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
前記第2のスイッチを前記ラッチに結合するためのボンドパッドであって前記第1のノードに結合されるコンタクトに結合される次元電子ガス層を含む、前記ボンドパッドを更に含む、装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置であって、
前記次元電子ガス層と、前記第1のノードに結合される前記コンタクトとが、寄生静電容量を低減させる、装置。
【請求項11】
装置であって、
ラッチであって、前記ラッチの第1又は第2の状態に基づいて、第1のノードに対応する第1の電圧又は第2のノードに対応する第2の電圧を電力コンバータのトランジスタに出力し、前記第2のノードが前記トランジスタのソースに結合される、前記ラッチ
第1のダイオードであって、前記第2のノードに対応する前記第2の電圧が負であるとき第3のノードから前記第2のノードへの第1の電圧降下をつく、前記第2のノードに対応する前記第2の電圧が正であるとき第1の電流が前記第2のノードから前記第3のノードに流れることを防止する、前記第1のダイオード
第2のダイオードであって、前記第3のノードにおける第3の電圧が正であるとき前記第3のノードから接地への第2の電圧降下をつく、前記第3のノードにおける前記第3の電圧が負であるとき第2の電流が接地から前記第3のノードに流れることを防止する、前記第2のダイオード
を含、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
第1の制御信号に基づいて、第3の電流が電圧源から第1の抵抗器を介して前記第3のノードに流れることを可能にする第1のトランジスタ
前記第3の電流が前記第1の抵抗器を介して流れることを前記第1のトランジスタが可能にするときにイネーブルする第2のトランジスタであって、前記第2のトランジスタイネーブルすることが、前記ラッチの第1のノードから前記第3のノードまでの第1の経路を生成、前記ラッチが、前記第2のトランジスタのイネーブルすることに応答して前記ラッチの第1の状態をトリガする、前記第2のトランジスタと
を更に含む、装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、
第2の制御信号に基づいて、第4の電流が前記電圧源から第2の抵抗器を介して前記第3のノードに流れることを可能にする第3のトランジスタ
前記第4の電流が前記第2の抵抗器を介して流れることを前記第3のトランジスタが可能にするときにイネーブルする第4のトランジスタであって、前記第4のトランジスタイネーブルすることが、前記ラッチの第1のノードから前記第3のノードまでの第2の経路を生成、前記ラッチが、前記第4のトランジスタのイネーブルすることに応答して前記ラッチの第2の状態をトリガする、前記第4のトランジスタと、
を更に含む、装置。
【請求項14】
請求項11に記載の装置であって、
前記トランジスタが、第1のドレイン-ソース抵抗を含むハイサイドトランジスタであり、
前記装置が
前記第1のドレイン-ソース抵抗より低い第2のドレイン-ソース抵抗を含むローサイドトランジスタを更に含む、装置。
【請求項15】
請求項11に記載の装置であって、
前記ラッチの前の状態に基づいて、前記ラッチの第1の側又は前記ラッチの第2の側に抵抗を付加するヒステリシス回路をに含む、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
前記ヒステリシス回路が、寄生静電容量によって生じる前記ラッチのエラーを防止するために抵抗を付加する、装置。
【請求項17】
請求項11に記載の装置であって、
前記第2の電圧が負であるとき前記第3のノードにおける前記第3の電圧が前記第2のノードにおける前記第2の電圧に対応し、前記第2の電圧が正であるとき前記第3のノードにおける前記第3の電圧が前記第3のノードと接地との電圧差に対応する、装置。
【請求項18】
請求項11に記載の装置であって、
前記第1のダイオードを前記ラッチに結合するためのボンドパッドであって、寄生静電容量を低減するために前記第2のノードに結合される次元電子ガス層を含む、前記ボンドパッドを更に含む、装置。
【請求項19】
方法であって、
ラッチにおいて、制御信号に基づいて、第1のノードに対応する第1の電圧又は第2のノードに対応する第2の電圧を電力コンバータのハイサイドトランジスタに出力することであって、前記第2のノードが前記ハイサイドトランジスタのソースに結合される、前記出力することと
前記第2のノードに対応する前記第2の電圧が負であるとき第3のノードから前記第2のノードへの第1の電圧降下を生成、前記第2のノードに対応する前記第2の電圧が正であるとき第1の電流が前記第2のノードから前記第3のノードに流れることを防止すること
前記第3のノードにおける第3の電圧が正であるとき前記第3のノードから接地への第2の電圧降下を生成、前記第3のノードにおける前記第3の電圧が負であるとき第2の電流が接地から前記第3のノードに流れることを防止すること
を含、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
寄生静電容量によって生じる前記ラッチのエラーを防止するために抵抗を付加するように、前記ラッチの前の状態に基づいて前記ラッチの第1の側又は前記ラッチの第2の側に抵抗を付加することをに含む、方法。
【請求項21】
請求項19に記載の方法であって、
前記第2の電圧が負であるとき前記第3のノードにおける前記第3の電圧が前記第2のノードにおける前記第2の電圧に対応し、前記第2の電圧が正であるとき前記第3のノードにおける前記第3の電圧が前記第3のノードと接地との電圧差に対応する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般に、電力コンバータに関し、特に、スイッチング電力コンバータのハイサイド制御を促進するための方法、装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電力コンバータは、入力電圧を所望の出力電圧に変換するために、種々のデバイスにおいて有用な回路である。例えば、バックコンバータが、所望の出力電圧を維持するためにインダクタ及び/又はコンデンサを充電及び/又は放電するために、トランジスタ及び/又はスイッチを制御することによって、入力電圧を一層低い出力電圧に変換する。いくつかの電力コンバータは、電力コンバータにおける電流の経路を変更するために、同期してオン/オフに切り替えられ得る(例えば、一方のスイッチがオンであるとき、他方はオフである)一つ又は複数の電力スイッチを含み得る。高電圧電力コンバータにおいてなど、いくつかの例において、高電圧及び/又は高温の電力スイッチング応用例のための電力スイッチを実装するためにワイドバンドギャップデバイスが用いられ得る。
【発明の概要】
【0003】
本願で説明される例は、スイッチング電力コンバータのハイサイド制御を促進する。例示の装置が、第1のスイッチの第1のソースに結合される第1のノードと、第1のスイッチの第1のゲートに結合される出力とを含むラッチ、第1のノード及び第2のノードに結合される第1のダイオード、第2のノード及び接地に結合される第2のダイオード、電圧源及びレジスタに結合される第2のスイッチ、並びに、レジスタ及び第2のスイッチに結合される第3のゲートと、第2のノードに結合される第3のソースと、ラッチに結合される第3のドレインとを有する第3のスイッチを含む。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】例示のスイッチング電力コンバータを図示する。
【0005】
図2図1のハイサイドレベルシフタの例示の回路実装を図示する。
【0006】
図3図1のハイサイドレベルシフタの代替の例示の回路実装を図示する。
【0007】
図4図2及び/又は図3のハイサイドレベルシフタを用いるローサイドからハイサイドへの遷移に対応するタイミング図を図示する。
【0008】
図5図1の代替の例示のハイサイドレベルシフティングトリガを図示する。
【0009】
図6図5の代替のハイサイドレベルシフティングトリガを用いたローサイドからハイサイドへの遷移に対応するタイミング図を図示する。
【0010】
図7図1の代替の例示のハイサイドレベルシフタラッチを図示する。
【0011】
図8図7の代替のハイサイドレベルシフタラッチ用いたローサイドからハイサイドへの遷移に対応するタイミング図を図示する。
【0012】
図9図1の例示のボンドパッドを図示する。
【0013】
図10図1の電力コンバータを実装するための、実行され得る例示の機械可読命令及び/又はハードウェア構成を表すフローチャートである。
【0014】
図11図1の電力コンバータを実装するための、実行され得る例示の機械可読命令及び/又はハードウェア構成を表すフローチャートである。
【0015】
図12図1図3図5、及び/又は図7のハイサイドレベルシフタを実装するために、図10図11の機械可読命令を実行するように構成されるプロセッサプラットフォームのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面は一定の縮尺で描かれていない。可能な限り、図面及び本記載を通して、同じ又は同様の部分を指すために同じ参照符号が用いられる。
【0017】
電力コンバータ(例えば、バックコンバータ、ブーストコンバータ、交流(AC)-ACコンバータ、直流(DC)-DCコンバータ、AC-DCコンバータ等)が、ハーフブリッジ電力段において電力スイッチ(例えば、中継器、金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)等)を含み得、こういった電力スイッチは、一つの経路(例えば、電圧源(Vdd)から出力まで)から別の経路(例えば、出力から接地まで)に電流を切り替える。そのようなハーフブリッジスイッチングコンバータにおいて、マイクロコントローラが、ローサイドレベルシフタ及び/又はハイサイドレベルシフタに制御信号を出力する。ローサイドレベルシフタは、電力コンバータの出力電圧を低減させるために、制御信号に基づいてローサイドスイッチをイネーブルする。ハイサイドレベルシフタは、電力コンバータの出力電圧を増加させるためにハイサイドスイッチ/トランジスタをイネーブルする。マイクロコントローラは、所望の出力電圧を生成するために、或る周波数及び/又はパルス幅変調で、(例えば、ハイサイドスイッチをイネーブルすること及びローサイドスイッチをディセーブルすることによる)ハイサイド制御及び(例えば、ハイサイドスイッチをディセーブルすること及びローサイドスイッチをイネーブルすることによる)ローサイド制御間でトグルするように、制御信号をレベルシフタに出力し得る。
【0018】
電力コンバータにおけるレベルシフタは、或る論理規格(例えば、「1」の論理値を表す、マイクロコントローラの3.3ボルト(V)又は5V出力)において受信したデジタル制御信号を、ハイサイドスイッチを制御するほど充分に高い電圧に対応する第2の論理規格(例えば、「1」の論理値を表す、例えば400Vの別の電圧)に変換する。いくつかのハーフブリッジコンバータにおいて、ハイサイドレベルシフタは、ハイサイドスイッチをイネーブルするほど充分に高い出力電圧又はハイサイドスイッチをディセーブルするほど充分に低い出力電圧をトリガするために状態情報(例えば、論理「1」又は論理「0」)をホールドするために、一つ又は複数のラッチを含む。例えば、マイクロコントローラの出力が「1」の論理値(例えば、3.3V又は5V等)に対応するとき、一つ又は複数のラッチは、ハイサイドスイッチのゲートに或る電圧を出力する。この電圧は、ブートストラップノード電位まで上がりハイサイドスイッチをイネーブルする。そのような例において、マイクロコントローラの出力が「0」の論理値(例えば、0V又は接地)に対応するとき、一つ又は複数のラッチは、ハイサイドスイッチのゲートに或る電圧を出力する。ハイサイドスイッチのゲートにおけるこの電圧は、スイッチノードにおける電圧と同じであり、それにより、ローサイドスイッチをディセーブルする。ブートストラップノードは、スイッチングノードに結合されるブートストラップコンデンサに対応し、ブートストラップコンデンサの電圧は、スイッチングノードにおける電圧より高い、ブートストラップノードにおける電圧に対応する。スイッチングノードは、ハイサイドスイッチのソースと、ローサイドスイッチのドレインと、電力コンバータの出力段とに結合されるノードに対応する。
【0019】
窒化ガリウム(GaN)スイッチは、電力コンバータのスイッチングデバイスを実装するために用いられ得るワイドバンドギャップトランジスタである。GaNスイッチ(例えば、トランジスタ)は、非常に高い降伏電圧(例えば、[min breakdown]Vより大きくし得る逆バイアス降伏電圧)、高電子移動度、及び飽和速度を有する。従って、高出力及び/又は高周波数電力コンバータ又はその他の高電圧スイッチングデバイスにおいて、GaNスイッチが用いられる。そのようなシステムは、寄生インダクタンス及び寄生静電容量を有する。GaNトランジスタは、シリコン層と、トランジスタのソース、ゲート、及びドレインとの間に高抵抗性GaN層の厚い層を含む。
【0020】
GaNトランジスタなど、いくつかのワイドバンドギャップデバイスには固有のボディダイオードがない。従って、GaNトランジスタがハーフブリッジスイッチングコンバータに実装される場合、スイッチングノード(例えば、ハーフブリッジを出力段に接続するノード)は負になり得る。例えば、ローサイド制御の間及び/又はデッドタイムの間(例えば、ハイサイドトランジスタ及びローサイドトランジスタがいずれもディセーブルされるときの、ローサイド制御とハイサイド制御との間の持続時間)、接地から引き込まれている電流の量が充分に高いとき(例えば、4アンペア(A)又はそれ以上)、スイッチングノードにおける電圧は、電力コンバータのインダクタがローサイドトランジスタ/スイッチを介して負電流を引き込むにつれて負になり得る。スイッチングノードにおける電圧が負になりすぎると(例えば、-4V、-5V等)、レベルシフタは一つ又は複数のラッチをトリガすることができない。従って、電力コンバータは、ハイサイド制御をトリガし得ない可能性がある。本願で説明される例は、スイッチング電圧が負であるとき、スイッチングノードにおける電圧を、スイッチング電圧より高いプリセットされた電圧まで追跡する移動レベルシフティング接地を提供するための回路要素を含む。このようにして、移動レベルシフティング接地における電圧は常に、移動レベルシフティング接地に対応する電圧差に基づいてラッチがトリガされ得ることを保証するほど充分に低いものになる。スイッチングノードにおける電圧が正であるとき、移動レベルシフティング接地における電圧は、スイッチング電圧が正であるとき、接地より高いプリセットされた電圧まで接地を追跡する。このようにして、レベルシフタは、スイッチング電圧が負であるとき、ハイサイドスイッチを制御し得る。
【0021】
また、いくつかのスイッチングコンバータは、電力コンバータの構成要素を互いに結合するために、ボンドワイヤ及び/又はボンドパッドを含む。ボンドワイヤ及び/又はボンドパッドは固有の寄生静電容量を有する。そのような静電容量は、電力コンバータの一つ又は複数のレベルシフタにおける及び/又はそれに結合される一つ又は複数のノードをプルダウンまたはプルアップし得(例えば、ブートストラップノードの上方のラッチのノードをプルアップ、及び/又は、スイッチングノードの下方のラッチのノードをプルダウンし得)、それにより、レベルシフタにおけるノードに望ましくない電圧シフトを生じさせる。そのような望ましくない電圧シフトによって、レベルシフタにおける一つ又は複数のラッチは、そうすべきときに状態情報を反転させず、又は、そうすべきでないときに状態情報を反転させる。また、いくつかの電力コンバータはデバイス不整合を有し得る。デバイス不整合は、或る回路における、理想的には同じであり正確に機能するために同じ動作パラメータを有するデバイス間の差に対応する。高電圧逆バイアスストレス下の電圧閾値移動に起因して、GaNベースの回路における不整合は、シリコンベースの回路より大きいものとなり得る。本願で説明される例は、レベルシフタのラッチにおいて2つの別個のヒステリシス経路を提供するための回路要素を含む。これらのヒステリシス経路は、高スルーレート遷移の後(例えば、レベルシフタにおける状態情報が修正(rectified)され及び/又は失われたとき)、ラッチの内部ノードを先の状態にプルするラッチの一方の側に抵抗を付加する。このようにして、ボンドワイヤ、ボンドパッド、及び/又はデバイスの寄生静電容量(例えば、トランジスタのドレイン-ソース静電容量)によって生じる望ましくない電圧シフトは、ラッチにおける望ましくない状態情報反転を生じさせない。
【0022】
本願で説明されるいくつかの例は、寄生静電容量を低下させるために、ボンドパッド及び/又はボンドワイヤに遮蔽を適用する。例えば、レベルシフタにおけるスイッチングノードにつながれた二次元電子ガス層(2-DEG)又は一層低いレベルの金属を用いて、パッド上の高電圧が遮蔽される場所に、遮蔽が付加され得る。本願で説明されるそのような例を用いて、寄生静電容量は、寄生静電容量の効果を低下させるために低減される。
【0023】
図1は、入力電圧(Vin)を所望の出力電圧に変換するための例示の電力コンバータ100(例えば、スイッチング電力コンバータ)を図示する。電力コンバータ100は、例示のコントローラ102、例示の入力バッファ104、例示のハイサイドレベルシフティングトリガ106と例示のハイサイドレベルシフタラッチ108とを含む例示のハイサイドレベルシフタ105、例示のハイサイドスイッチ110、例示のローサイドレベルシフティングトリガ112と例示のローサイドレベルシフタラッチ114とを含む例示のローサイドレベルシフタ、例示のローサイドスイッチ116、例示のダイオード120、例示のインターダイボンドパッド122、例示の出力段124、例示のブートストラップノード126、例示のスイッチングノード128、例示のハイサイドゲートノード130、及び例示の接地ノード132を含む。いくつかの例において、電力コンバータ100は、入力バッファ104、ハイサイドレベルシフタ105、ハイサイドスイッチ110、ローサイドレベルシフティングトリガ112、ローサイドスイッチ116、及び/又はダイオード120を実装するための窒化ガリウム(GaN)ダイである。
【0024】
図1のコントローラ102は、論理値(例えば、「1」又は「0」)に対応する制御信号を出力するコントローラである。例えば、コントローラ102は、(例えば、入力電圧に出力段124を充電させるためにスイッチ110をイネーブルしスイッチ116をディセーブルすることによって)ハイサイド制御をトリガするために、入力ハイサイドノード(INH)上に第1の論理値「1」を及び入力ローサイドノード(INL)上に第2の論理値「0」を出力し得る。また、コントローラ102は、(例えば、出力段124に、接地に向かって放電させるためにスイッチ110をディセーブルしスイッチ116をイネーブルすることによって)ローサイド制御をトリガするために、入力ハイサイドノード(INH)上に第2の論理値「0」を及び入力ローサイドノード(INL)上に第1の論理値「1」を出力し得る。いくつかの例において、コントローラ102は、シュートスルー(例えば、Vinから接地への短絡)を防止するため、ハイサイド及びローサイド制御間(例えば、逆の場合も同様)の時間の短い持続時間にわたって、デッドタイム(例えば、この場合、ハイサイドスイッチ110及びローサイドスイッチ116がいずれもディセーブルされる)をトリガするために、ローサイドノード及び入力ハイサイドノードのいずれにも第2の論理値「0」を出力する。コントローラ102は、出力段124における電圧が所望の出力電圧に対応するように、或る周波数又はパルス幅変調で入力ノード上に出力される論理値をトグルする。コントローラ102は、スイッチ110、116の制御を開始するために、論理信号を入力ノードを介して入力バッファ104に出力する。入力バッファ104は、コントローラ102の出力をストアし、その後、コントローラ102の出力は、ハイサイドレベルシフティングトリガ106a、106b及び/又はローサイドレベルシフティングトリガ112によって処理される。
【0025】
図1の入力バッファ104がコントローラ102からの制御信号をバッファすると、制御信号は、ハイサイド又はローサイド制御をトリガするために、ハイサイド(HS)レベルシフティングトリガ106a、106b及びローサイドレベルシフティングトリガ112に送信される。例えば、入力ハイサイドノード上の制御信号論理が高(例えば、「1」)であり、入力ローサイドノード上の制御信号論理が低(例えば、「0」)である場合、ハイサイドレベルシフティングトリガ106a、106bは、ハイサイドスイッチ110をイネーブルするために、ハイサイドゲートノード130において高論理値(例えば、ハイサイドスイッチ110をイネーブルするほど充分に高い電圧)を出力するようにハイサイドレベルシフタラッチ108をトリガし、ローサイドレベルシフティングトリガ112は、ローサイドスイッチ116をディセーブルするために、ローサイドスイッチ116のゲートにおいて低論理値(例えば、ローサイドスイッチ116をディセーブルするほど充分に低い電圧)を出力するようにローサイドレベルシフタラッチ114をトリガする。また、入力ハイサイドノード上の制御信号論理が低であり、入力ローサイドノード上の制御信号論理が高であるとき、ハイサイドレベルシフティングトリガ106a、106bは、ハイサイドスイッチ110をディセーブルするために、ハイサイドゲートノード130において低論理値を出力するようにハイサイドレベルシフタラッチ108をトリガし、ローサイドレベルシフティングトリガ112は、ローサイドスイッチ116をイネーブルするために、ローサイドスイッチ116のゲートにおいて高論理値を出力するようにローサイドレベルシフタラッチ114をトリガする。デッドタイムの間(例えば、コントローラ102が、シュートスルーを防止するために、入力ハイサイドノード及び入力ローサイドノードのいずれにも低論理値を出力するとき)、ハイサイドレベルシフティングトリガ106a、106b及びローサイドシフティングトリガ112はいずれも、スイッチ110、116をディセーブルするための電圧をスイッチ110、116のゲートにおいて出力するようにそれぞれのレベルシフタラッチ108、114をトリガする。いくつかの例において、レベルシフタラッチ108、114は、二つのラッチを含み得る。2ラッチレベルシフタ実装の例が、図7に関連してさらに後述される。
【0026】
図1のスイッチ110、116は、トランジスタである(例えば、ハイサイドスイッチ110はハイサイドトランジスタであり、ローサイドスイッチ116はローサイドトランジスタである)。例えば、図1に図示するように、スイッチ110、116は窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ(GaN HEMT)である。しかし、スイッチ110、116は、任意のタイプのスイッチ(例えば、電界効果トランジスタ、金属酸化物電界効果トランジスタ等)であってもよい。ハイサイドスイッチ110がイネーブルされ、ローサイドスイッチ116がディセーブルされるとき(例えば、ハイサイド制御の間)、入力電圧は出力段124に結合され、それにより、出力段124に対応する出力電圧が入力電圧に向かって増大される。ハイサイドスイッチ110がディセーブルされ、ローサイドスイッチ116がイネーブルされるとき(例えば、ローサイド制御の間)、出力段124は接地され、それにより、出力段124に対応する出力電圧が低減される。スイッチ110、116がいずれもディセーブルされるとき(例えば、デッドタイムの間)、出力段124は、入力電圧が接地に短絡することを防止するために、スイッチ116のソースにおける接地接続及びスイッチ110のドレインにおける入力電圧から隔離される。上述のように、コントローラ102は、所望の出力電圧を達成するために、プリセットされた周波数及び/又はパルス幅変調で、出力段124へ/から(例えば、入力電圧から出力段124へ又は出力段124から接地へ)電流の方向をトグルするために、入力ノード(例えば、INH及びINL)上で高論理値と低論理値とをトグルする。いくつかの例において、コントローラ102は、シュートスルーを防止するために、ローサイドからハイサイド制御への及び/又はハイサイドからローサイド制御へのスイッチングの前に、デッドタイムに対応する制御信号を出力する。例えば、図3のHSレベルシフティングトリガ106bを用いるいくつかの例において、ハイサイドレベルシフタラッチ108に問題を生じさせることなくスイッチングノード128を介して流れ得る最大負荷電流は、Vt及びRdsonに依存する。従って、最大負荷電流(I_load)=0.6Vt/Rdson_LSであり、ここで、Vtは、図3のスイッチ300、302の閾値電圧であり、Rdson_LSは、イネーブル(例えば、オン)されたときのローサイドスイッチ116のドレイン-ソース抵抗である。上記の式に基づいて、最大電流は、ハイサイドスイッチ110より低いRdsonを有するようにローサイドスイッチ116を選択することによって増加され得る。
【0027】
図1のコンデンサ118は、スイッチングノード128における電圧を、ブートストラップノード126における一層高い電圧までブートストラップする、ブートストラップコンデンサである。例えば、ブートストラップコンデンサ118は、GVDD電圧(例えば、電圧源/入力電圧)に対応する電荷をストアすることによって、入力電圧の電力を超えるバイアス電圧を提供する。このようにして、ブートストラップノード126における電圧は、スイッチングノード128における電圧より高いGVDDである。例えば、ハイサイドスイッチ110がイネーブルされ、入力電圧が400Vである場合、スイッチングノード128における電圧は約400Vである。そのような例において、GVDDによって提供され、コンデンサ118にストアされる電圧が6Vである場合、ブートストラップノード126における電圧は406Vである。このようにして、ハイサイドレベルシフタラッチ108は、ハイサイドスイッチ110をイネーブルするために、ハイサイドゲートノード130においてブートストラップノード126における電圧を出力し得、又は、ハイサイドスイッチ110をディセーブルするために、ハイサイドゲートノード130においてスイッチングノード128における電圧を出力し得る。
【0028】
図1のダイオード120(例えば、ブートストラップダイオード)は、ブートストラップコンデンサ118の充電をアシストする。例えば、スイッチノード128における電圧が低電圧まで降下するとき(例えば、ローサイド制御の間)、ダイオード120により、GVDDがブートストラップコンデンサ118を充電し得る。スイッチノード128における電圧が高電圧まで達するとき(例えば、ハイサイド制御の間)、ダイオード120はブートストラップノード126からGVDDを隔離し、それにより、ブートストラップノード126においてスイッチングノードより高い電圧GVDDをつくる。図1の図示した例において、ダイオード120はGaNトランジスタであり、そのゲートはそれ自体のソースに結合される。従って、GaNトランジスタはダイオードのように動作し、この場合、GaNトランジスタのソースはダイオードのアノードであり、GaNトランジスタのドレインはダイオードのカソードである。あるいは、ダイオードである又はダイオードとして作用する任意のタイプの回路が代替的に用いられ得る。
【0029】
図1のボンドパッド122、123は、電力コンバータ100における構成要素を接続する相互接続パッドである。いくつかの例において、ボンドパッド122、123は、異なるダイ(例えば、ローサイドダイ及びハイサイドダイ)に実装される構成要素に接続する。例えば、入力バッファ104、HSレベルシフティングトリガ106a、106b、ローサイドレベルシフティングトリガ112、ローサイドレベルシフタラッチ114、スイッチ116、及びダイオード120がローサイドダイに実装され得、一方、HSレベルシフタラッチ108及びスイッチ110はハイサイドダイに実装され得る。そのような例において、異なるダイに実装された構成要素を接続する任意の構成要素が、異なるダイ間を接続するために、ボンドパッド122、123の一つ又は複数を必要とする。ボンドパッド122、123は、接地への望ましくない経路を生成するおそれがある、いくつかの寄生静電容量に対応する。こうした望ましくない経路は、変位電流を生じさせることがあり、及び/又は、HSレベルシフタラッチ108における両スイッチのゲートを、ブートストラップノード126における電圧を上回ってプルさせ、又は、スイッチングノード128における電圧を下回ってプルさせ得、これにより、ラッチは、状態(例えば、高出力状態又は低出力状態)をラッチできなくなる。いくつかの例において、ボンドパッド122のうちのいくつかの寄生静電容量は、ボンドパッド122に接続されるデバイスのインピーダンス/抵抗と比較して無視し得るものであり得る。いくつかの例において、いくつかのボンドパッド122の寄生静電容量によって生じる電荷の量は小さくし得る。しかし、ボンドパッド123に印加される電圧振幅は大きい(例えば、0V~400V)。従って、ボンドパッド123の寄生静電容量は、ボンドパッドに接続されるデバイスに大量の望ましくない電荷を提供するおそれがある。図9に関連してさらに後述するように、ボンドパッド123は、ボンドパッド123の裏に2-DEG層を、2-DEG層に接続されるコンタクトを備えて含むことによって、寄生静電容量の効果を低減させる。コンタクトは、電力コンバータ100における寄生静電容量の量を低減させるためにスイッチングノード128に結合され得る。
【0030】
ローサイドからハイサイドへの遷移の間及び/又はローサイド及びハイサイド遷移間のデッドタイムの間、図1のスイッチングノード128における電圧は、大幅に負(例えば、-4.3V)になり得る。例えば、デッドタイムの間、両スイッチ110、116のゲートが接地されるので、出力段124におけるインダクタが、電流を、接地から出力段124に向けようとする。従って、インダクタによって向けられている電流が出力段124に向かって流れ得るように、スイッチングノード128における電圧は大幅に負になる。スイッチングノード128がそのような負の電圧に達するとき、スイッチングノード128における負電圧に起因して、いくつかのハイサイドレベルシフタは、INH信号トリガに基づいてハイサイド制御をトリガするために状態を反転できない可能性がある。しかし、さらに後述するように、HSレベルシフタ105a、105bは、移動レベルシフティング接地を提供するための回路要素を含み、スイッチングノード128が大幅に負であるときでも、レベルシフタ105a、105bにハイサイド制御をイネーブルさせ得る。
【0031】
図2は、図1のレベルシフタの回路実装105aである。図2のレベルシフタ105aは、図1のハイサイドレベルシフティングトリガ106a、ハイサイドレベルシフタラッチ108、ブートストラップノード126、スイッチングノード128、及び接地ノード132を含む。図2のレベルシフタ105aは、(例えば、図1のGVDDを表す)第1の例示の入力電圧200、(例えば、図1のコントローラ102からの入力ローサイドノード(INL)における電圧を表す)第2の例示の入力電圧202、及び(例えば、図1のコントローラ102からの入力ハイサイドノード(INH)における電圧を表す)第3の例示の入力電圧204をさらに含む。図2のレベルシフタ105aは、例示のスイッチ206、208、212、216、230、232、例示のレジスタ210、214、226、228、例示のダイオード218、220、及び例示のコンデンサ222をさらに含む。図1のレベルシフティングラッチ108は一つのラッチを備えて実装されるが、レベルシフティングラッチ108は、図7に関連してさらに後述するように、任意の数のラッチを備えて実装され得る。
【0032】
図2の入力電圧200(例えば、電圧源)は、図1において印加されるGVDD電圧を表す。入力電圧200は、接地(例えば、アナログ接地ノード132)に結合される。第1の入力電圧204は、図1の入力ハイサイドノード(INH)上でコントローラ102によって出力される制御信号を表し、第2の入力電圧202は、図1の入力ローサイドノード(INL)上でコントローラ102によって出力される制御信号を表す。上述のように、INHノードにおける論理値が高であることが、HSスイッチ110をイネーブルすることに対応し、INLノードにおける論理値が高であることが、HSスイッチ110をディセーブルすることに対応する。入力電圧202、204は、接地(例えば、アナログ接地ノード132)に結合される。
【0033】
図2のスイッチ206、208は、(例えば、それぞれのスイッチ206、208のゲートに印加されるそれぞれ入力電圧202、204からの論理信号に基づいて)イネーブルされたとき、それぞれのスイッチ212、216のゲートにおいて電圧をつくるために、電流を、入力電圧200からそれぞれのレジスタ210、214を介して接地に流すことを可能にするためのトランジスタである。図2において、スイッチ206、208は、pチャネル金属酸化物半導体トランジスタである。代替として、スイッチ206、208は、(例えば、ハイサイド制御に対応する論理信号がハイサイドスイッチ110をイネーブルすることを保証するための接続調節を備える)nチャネル金属酸化物半導体トランジスタ、(例えば、図3に関連してさらに後述するような)GaNトランジスタ、及び/又は任意の他のタイプのスイッチであり得る。
【0034】
図2のスイッチ212、216は、イネーブルされたとき、電流が、ブートストラップノード126からそれぞれのレジスタ226、228を介して移動レベルシフティング接地ノード224に流れることを可能にするトランジスタである。スイッチ212、216は、閾値電圧を上回る電圧がそれぞれのスイッチ212、216のゲートに印加されたとき、イネーブルされる。図2に図示するように、スイッチ212、216はGaNスイッチである。代替として、任意のタイプのスイッチが用いられ得る。
【0035】
図2のダイオード218、220は、GaNトランジスタによって実装される。代替として、ダイオード218、220は、(例えば、電流が一方向に流れることを可能にし、電流が第2の方向に流れることを防止するために)ダイオードの機能を実装する任意のデバイスであり得る。例えば、GaN実装のソースは、(例えば、移動レベルシフティング接地ノード224に結合される)ダイオード218のアノードに対応し、GaN実装のドレインは、(例えば、スイッチングノード128に結合される)ダイオード218のカソードに対応する。また、GaN実装のソースは、(例えば、移動レベルシフティング接地ノード224に結合される)ダイオード220のアノードに対応し、GaN実装のドレインは、(例えば、アナログ接地ノード132に結合される)ダイオード220のカソードに対応する。ダイオード218、220は、閾値電圧に対応する電圧降下を生成する。ダイオード218によって、電流は、移動レベルシフティング接地ノード224からスイッチング(SW)ノード128に流れることが可能となり、電流が、SWノード128から移動レベルシフティング接地ノード224に流れることが防止される。また、ダイオード220によって、電流は、移動レベルシフティング接地ノード224からアナログ接地(AGND)ノード132に流れることが可能となる。このようにして、SWノード128における電圧が正であるとき、移動レベルシフティング接地ノード224はSWノード128から隔離され、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧は、AGNDノードにおける電圧(例えば、0V)を上回る一つの閾値電圧(例えば、2V)である。また、SWノード128における電圧が負であるとき、移動レベルシフティング接地ノード224はAGNDノード132から隔離され、移動レベルシフティング接地ノードにおける電圧は、SWノード128における電圧を上回る一つの閾値電圧(例えば、2V)である。従って、ダイオード218、220は、移動レベルシフティング接地ノード224を生成するために実装される。移動レベルシフティング接地ノード224は、SWノード128における電圧が負であるとき、SWノード128を追跡し(例えば、SWノード128における電圧を上回る一つの閾値電圧である)、SWノード128における電圧が正であるとき、AGND132を追跡する(例えば、AGNDノード132における電圧を上回る一つの閾値電圧であり、移動レベルシフティング接地ノード224からAGND132までのダイオード220の電圧差に対応する)。
【0036】
図2のコンデンサ222は、スイッチングノード128における電圧が高電圧まで上昇しているとき、ブロッキングダイオード218の充電電流を吸収する。このようにして、コンデンサ222は、レベルシフティングアクションが完了するまで(例えば、スイッチングノード128における電圧が高電圧レベルに落ち着いた後)、AGND132から移動レベルシフティング接地ノード224への電圧降下を低く保つ。
【0037】
図2のレジスタ226、228は、状態情報(例えば、高状態出力又は低状態出力)をストアするためにそれぞれのスイッチ230、232のゲートにおいて電圧を生成するために、電流を(例えば、スイッチ212、216のイネーブルに基づいて)接地に流すための経路を提供する。状態情報は、スイッチ110をイネーブルするほど充分に高い又はスイッチ110をディセーブルするほど充分に低い電圧を、ハイサイドゲートノード130上に出力することに対応する。いくつかの例において、レジスタ226、228は、pチャネルトランジスタ及び/又はpチャネルGaNトランジスタで置換され得る。
【0038】
図2のスイッチ230、232は、それぞれのスイッチ230、232のゲートに印加される電圧に基づいて状態情報をラッチするトランジスタである。スイッチ230、232は、スイッチ230がオンのときスイッチ232がオフであるように、及び、スイッチ230がオフのときスイッチ232がオンであるように実装される。スイッチ230がオフであり、スイッチ232がオンのとき、ハイサイドゲートノード130における電圧(例えば、ラッチ出力)は、低論理状態(例えば、スイッチ110をディセーブルするほど充分に低い電圧)に対応する。スイッチ230がオンであり、スイッチ232がオフであるとき、ハイサイドゲートノード130における電圧は、高論理状態(例えば、スイッチ110をイネーブルするほど充分に高い電圧)に対応する。
【0039】
動作において、第1の入力電圧200が高であり、第2の入力電圧202が低であるとき(例えば、ハイサイド制御に対応する)、スイッチ206はイネーブルされ、スイッチ208はディセーブルされる。従って、入力電圧200(例えば、GVDD)は、(例えば、ローサイド制御/デッドタイムの間、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧が低又は負であるので)レジスタ210の電圧降下をつくるためにレジスタ210に印加される。この電圧降下は、スイッチ212をイネーブルするほど充分に高い、スイッチ212のゲートに印加される電圧に対応し、それによりブートストラップノード126からレジスタ226を介した接地への経路が提供される。移動レベルシフティング接地ノード224における電圧がSWノード電圧を追跡するので、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧は、ブートストラップノード126における電圧が0であるときでも、スイッチ230、232の反転に対応するレジスタ226の電圧降下を生じさせるほど充分に常に低くなる。このようにして、スイッチ212のゲートに印加される電圧は、スイッチ212をイネーブルする(例えば、ラッチの状態を反転させる)ほど充分に高い。このように、ハイサイドゲートノード130における電圧は、ブートストラップノード126における電圧(例えば、ハイサイド制御のためにスイッチ110をイネーブルするほど充分に高い電圧)とほぼ同じである。
【0040】
移動レベルシフティング接地ノード224を含まないシステム(例えば、ダイオード218、220がないシステム)において、AGNDノード132はラッチをトリガするために用いられる。しかし、そのようなシステムは、デッドタイムの間、ブートストラップノード126における電圧が非常に小さいか又はゼロであり得るので、ラッチを反転させることができない。例えば、デッドタイムの間、SWノード128における電圧が-6Vである場合、ブートストラップノード126における電圧は0Vとなる。AGNDノード132における電圧もまた0Vであるので、レジスタ226、228のいずれにも電圧降下がない。従って、そのようなシステムは、ハイサイド制御を開始するためにラッチを反転させることができない。しかし、ダイオード218が、SWノード128における電圧を上回る閾値電圧である、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧に対応する電圧降下を生成するので、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧は、ブートストラップノード126における電圧より低い何らかの電圧となる。例えば、ブートストラップノード126における電圧が0Vである場合、SWノード128における電圧は-6Vであり、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧は-4Vである。従って、デッドタイムの間、スイッチ230、232の状態スイッチ(例えば、反転)を促進するために、電圧降下(例えば、0Vから-4V)がレジスタ226に依然として存在する。
【0041】
図3は、図1のレベルシフタの代替の回路実装105bである。図3は、図1及び/又は図2のハイサイドレベルシフティングトリガ106b、ハイサイドレベルシフタラッチ108、ブートストラップノード126、スイッチングノード128、接地ノード132、第1の例示の入力電圧200、第2の例示の入力電圧202、第3の例示の入力電圧204、スイッチ212、216、230、232、レジスタ210、214、226、228、ダイオード218、220、及びコンデンサ222を含む。図3は、GaNベースのスイッチ(例えば、トランジスタ)300、302をさらに含む。
【0042】
図3のGaNトランジスタ300は、図2のスイッチ206、208と実質的に同様の方式で動作する。しかし、GaNトランジスタ300がnチャネルGaNトランジスタとして実装されるので、INH入力における電圧がハイサイド制御に対応し、INL入力における電圧がローサイド制御に対応するように、入力電圧202、204が反転されている。代替として、反転ゲート/回路が用いられ得、入力電圧202、204は図2におけるようなままであり得る。しかし、GaNトランジスタ300をイネーブルすることは、(例えば、ローサイド制御及び/又はデッドタイムのために)ハイサイドゲートノード130において高論理値が出力されることに対応し、トランジスタ302をイネーブルすることは、(例えば、ハイサイド制御のために)ハイサイドゲートノード130において低論理値が出力されることに対応するという点で、図3の回路の動作は、実質的に図2に類似する。
【0043】
図4は、図1の電力コンバータ100のローサイド制御からハイサイド制御への遷移に対応する例示のタイミング図400である。タイミング図400は、例示のハイサイド入力電圧402、(例えば、図2のスイッチ212のゲートにおける電圧に対応する)例示のゲート電圧404、例示の移動レベルシフティング接地電圧406、及び例示のスイッチングノード電圧408を含む。図4のタイミング図400は、その負荷がデッドタイムの間-4アンペア(A)を引き込む電力コンバータに対応する。
【0044】
時間t0の前、電力コンバータ100はローサイド制御において動作している(例えば、ローサイドスイッチ116がイネーブルされ、ハイサイドスイッチ110がディセーブルされるときであり、それにより、スイッチングノード128における電圧は接地に向かって放電する)。時間t0の後、電力コンバータ100は、シュートスルーを防止するため、デッドタイム(例えば、ローサイドスイッチ116がディセーブルされ、ハイサイドスイッチ110がディセーブルされるとき)において動作している。上述のように、出力段124のインダクタは、デッドタイムの間、電流を接地から引き込む。従って、デッドタイムの間、スイッチングノード電圧408は負(例えば、-4.5V)になる。ダイオード218が、移動レベルシフティング接地ノード224からスイッチングノード128への電圧降下を生成するので、移動レベルシフティング接地電圧406は、スイッチングノード電圧408を上回る一つのダイオード閾値電圧(例えば、-2.7V)である。また、ゲート電圧404も同様に、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧が負である間、レジスタ210の電圧差に起因して負になる。t1において、ハイサイド入力電圧は、ハイサイド制御をトリガするために増加する。従って、スイッチ206、300は、ゲート電圧404の増加に対応して、レジスタ210の電圧差を生成するためにイネーブルされる。上述のように、ゲート電圧404に基づいてスイッチ212をイネーブルすると、レベルシフタラッチ108は、スイッチ232をディセーブルすること及びスイッチ230をイネーブルすることによって出力状態を反転させて、スイッチングノード電圧408を、ハイサイドスイッチ110をイネーブルするほど充分に高い電圧まで増加させる。時間t1において(例えば、ハイサイド制御の間)、移動レベルシフティング接地電圧406はアナログ接地(例えば、AGNDノード132)における電圧を追跡し始める。
【0045】
図5は、図2、3のハイサイドレベルシフティングトリガ106a、106bの代替の回路実装であり、この回路は、ローサイド制御の間、一層多くの量の電流(例えば、-4A~-6A又はそれ以上)を接地に引き込むために実装され得る。図5のハイサイドレベルシフティングトリガ106cは、図1図2、及び/又は図3のスイッチングノード128、スイッチ212、216、300、302、ダイオード218、220、コンデンサ222、及び移動レベルシフティング接地ノード224を含む。図5のハイサイドレベルシフティングトリガ106cは、例示のダイオード500、504、506、508、510、514、516、518、及びレジスタ502、512をさらに含む。
【0046】
図5のハイサイドレベルシフティングトリガ106cは、一層負のスイッチングノード電圧128に対応するローサイド制御/デッドタイムの間、図1の出力段124のインダクタによって引き込まれる一層多くの量の電流に対処するために、ダイオード500、504、506、508、510、514及びレジスタ502、512を含む。例えば、オームの法則を用いて、図2又は図3のレベルシフティングトリガ106a、106bによって対処され得る最大負荷電流は、0.6VT/Rdson_LSであり、ここで、VTは閾値電圧であり、Rdson_LSはスイッチ116のドレイン-ソース抵抗である。上述のように、最大負荷電流を増大させるための一つの方式は、Rdson_LSをRdson_HS(例えば、スイッチ110のドレイン-ソース抵抗)より低くすることである。代替として、第3のダイオード500、510は、一層高い最大負荷電流に対応するオームの法則を用いた式を調節するために、ハイサイドレベルシフティングトリガ106a、106bに付加され得る。例えば、第3のダイオードがあると、一層高い負荷電流に対応して、I_load=0.9VT/Rdson_LSである。いくつかの例において、スイッチ212、216をイネーブルするためにスイッチ212、216のゲートにおいて充分な電圧を生成するため、それぞれのレジスタ210、214の電圧降下をつくるために充分な電流を投入するため、一つ又は複数のチャージポンプが、スイッチ300、302のゲートに付加され得る。
【0047】
図6は、図5のハイサイドレベルシフティングトリガ106cを用いた、電力コンバータ100のローサイド制御からハイサイド制御への遷移に対応する例示のタイミング図600である。タイミング図600は、(例えば、図5のスイッチ300のゲートにおける電圧に対応する)例示のゲート電圧602、(例えば、図5のダイオード500のドレインにおける電圧に対応する)例示のドレイン電圧604、(例えば、図5のスイッチ212のゲートにおける電圧に対応する)例示のゲート電圧605、例示の移動レベルシフティング接地電圧606、及び例示のスイッチングノード電圧608を含む。タイミング図600は、負荷電流がデッドタイムの間-6Aに達するときに対応する。
【0048】
初期的に、タイミング図600は、シュートスルーを防止するために、電力コンバータ100がデッドタイム(例えば、ローサイドスイッチ116がディセーブルされ、ハイサイドスイッチ110がディセーブルされるとき)において動作しているときに始まる。上述のように、出力段124のインダクタが、デッドタイムの間、接地から電流を引き込む。従って、デッドタイムの間、スイッチングノード電圧608は負(例えば、-6V)になる。ダイオード218が移動レベルシフティング接地ノード224からスイッチングノード128への電圧降下を生成するので、移動レベルシフティング接地電圧606は、スイッチングノード電圧608を上回る一つのダイオード閾値電圧(例えば、-4V)である。また、ゲート電圧605及びドレイン電圧604も同様に、移動レベルシフティング接地ノード224が負である間、レジスタ210の電圧差に起因して負になる。t1において、ハイサイド入力電圧は、ハイサイド制御をトリガするために増加する。従って、スイッチ206、300は、ドレイン電圧604及びゲート電圧605の増加に対応して、ダイオード500を介してレジスタ210の電圧差を生成するためにイネーブルされる。上述のように、ゲート電圧605に基づいてスイッチ212をイネーブルすると、レベルシフタラッチ108は、スイッチ232をディセーブルすること及びスイッチ230をイネーブルすることによって出力状態を反転させて、スイッチングノード電圧608を、ハイサイドスイッチ110をイネーブルするほど充分に高い電圧まで増加させる。時間t1において(例えば、ハイサイド制御の間)、移動レベルシフティング接地電圧606は、アナログ接地(例えば、AGNDノード132)における電圧を追跡し始める。
【0049】
図7は、二方向ヒステリシスを含む図1のハイサイドレベルシフタラッチ108の代替の回路実装を図示する。図7のハイサイドレベルシフタラッチ108は、例示の第1のヒステリシス回路700、例示のスイッチ701、703、708、710、例示のレジスタ702、704、例示の第2のヒステリシス回路706、第1の例示のラッチ712、第2の例示のラッチ714、例示の回路715と、例示のドライバ716、例示の回路718、及び例示のノード720、721、723、722、724、726、728、730、732、734を含む。
【0050】
ローサイド制御からハイサイド制御への遷移の間、ボンドパッド123の寄生静電容量に起因して、変位電流が流れ得る。いくつかの例において、変位電流は、スイッチ230、232の両方のゲートにおける電圧を接地に対して駆動させ得、ハイサイドレベルシフタラッチ108においてエラーを生じさせ、ストアされた状態情報を失う。そのようなエラーが起きたとき、第1及び第2のヒステリシス回路700、706は、ハイサイドレベルシフタラッチ108の前の状態を回復する。第1のヒステリシス回路700は、前にストアされた状態に応じて、別の並列抵抗(例えば、並列の一つ又は複数のレジスタ)をレジスタ226、228の一方に提供し、第2のヒステリシス回路706は、前にストアされた状態に応じて、スイッチ230、232の一方を介してスイッチングノード128に向かう一層強い経路を提供する(例えば、前に高であったラッチの側に一層高い抵抗及び経路を、及び、前に低であったラッチの側に一層低い抵抗及び経路を提供する)。このようにして、スイッチ230、232のゲートに印加される電圧が寄生静電容量に起因していずれもゼロである場合、ストアされた状態情報を維持するために、一層強い側が正しい方向にプルアップする(例えば、ラッチが、その前の状態を維持する)。
【0051】
図7の第1のヒステリシス回路700は、スイッチ701、703及びレジスタ702、704を含む。第1のスイッチ701が(例えば、レールツーレールドライバノード730の出力に基づいて)イネーブルされるとき、レジスタ702は、余分の抵抗をレジスタ226に提供し(例えば、並列接続を介するものであり、ブートストラップノード126に対する全体的な抵抗を低下させる)、それにより、ブートストラップノード126への一層強いプルアップ経路を提供する。一層強い経路を有することは、ブートストラップノード126における電圧に対する一層早いプルアップに対応し、それにより、ラッチを、スイッチ232のゲートに正しい電圧を提供することによって、前の状態に戻す。第2のスイッチ703がイネーブルされるとき、レジスタ704は、余分の抵抗をレジスタ228に(例えば、並列接続を介して)提供し、それにより、レジスタ228を介した、ブートストラップノード126への一層強いプルアップ経路を提供する。
【0052】
図7の第2のヒステリシス回路706は、強い経路をスイッチングノード128に提供するために、スイッチ708、710を含む。例えば、第1のスイッチ708がイネーブルされるとき、スイッチ708は、レジスタ226に対応するラッチの側に、接地への一層強い経路を提供し、ブートストラップノード126における電圧に対して一層遅いプルアップを生じさせ、ラッチを、スイッチ232のゲートに正しい電圧を提供することによって、前の状態に戻す。
【0053】
図7の第1のラッチ712は、図2及び図3において説明されるラッチに対応する。例えば、第1のラッチ712は、図2及び図3のレジスタ226、228及びスイッチ230、232を含む。また、ラッチ712は、コモンモード電流に対処するために、付加的な構成要素(例えば、ダイオードクランプ、スイッチ、レジスタ、コンデンサ等)を含む。例えば、付加的な構成要素は、異なるノードにおける電圧を、ブートストラップレート電位又はスイッチングノードレート電位にクランプする。
【0054】
図7の第2のラッチ714は、第1のラッチ712と実質的に同様の方式で動作する。第2のラッチ714は、第1のラッチ712の各側の電圧(例えば、第1のラッチ出力ノード721、723における電圧)を受け取り、受け取った電圧に基づいて状態を調節して、第2のラッチ出力ノード724、726上に第2のラッチ出力論理信号を生成する。第2のラッチ出力ノード724、726上の電圧は、スイッチ701、703、708、710のゲートに結合されるレールツーレールドライバ出力ノード728、730、732、734に結合される。バッファ出力ノード730、728は、nチャネルデバイスを効果的に駆動するために、ブートストラップノード電位上の電圧より高い電圧を出力するように設計される。例えば、レールツーレールドライバ出力ノード730、732は、スイッチ701、708に結合され、レールツーレールドライバ出力ノード728、734は、スイッチ703、710に結合される。このようにして、付加的な抵抗/経路に基づいて第1のラッチ712を前にストアされた状態情報に設定することによって、第1のラッチ712においてエラーを生じさせる寄生静電容量(例えば、ノード720、722の両方における0V)が、第2のラッチ714においてエラーを生じさせないことを保証するために、前にストアされた状態情報がヒステリシス回路700、706のスイッチ701、703、708、710によって用いられる。
【0055】
図7の回路715は、スタートアップの間、予め定義された電流状態を実施する。このようにして、予め定義された状態情報は、スタートアップの際、第1及び第2のラッチ712、714によって設定される。回路716は、ブートストラップノード126における電圧、又はハイサイドゲートノード130上の第2のラッチ714の出力に対応するスイッチングノード128における電圧を出力するレールツーレールドライバに対応する。回路716は、所定のスピードでスイッチ110のゲートを駆動するために充分な電流が用いられることを確実にするために用いられ得る。回路718は、パワーアップの間のラッチの状態を定義するために、不足電圧保護及びスタートアップクランプを提供する。
【0056】
図8は、図7のハイサイドレベルシフタラッチ108を用いた、電力コンバータ100のローサイド制御からハイサイド制御への遷移に対応する例示のタイミング図800である。タイミング図800は、(例えば、第1の側の第1のラッチ712に対応する、図2及び/又は図3のスイッチ212のドレインにおける電圧に対応する)第1の例示の制御電圧802、(例えば、第2の側の第1のラッチ712に対応する、図2及び/又は図3のスイッチ216のドレインにおける電圧に対応する)第2の例示の制御電圧804、ノード720における電圧に対応する例示の第1のラッチ出力電圧806、ノード722における電圧に対応する例示の第1のラッチ出力電圧808、ノード724における電圧に対応する例示の第2のラッチ出力電圧810、ノード726における電圧に対応する例示の第2のラッチ出力電圧812、及びスイッチングノード128に対応する例示の電圧814を含む。電圧802~812は、スイッチングノード128における電圧814を基準とする。例えば、電圧810が6Vであるとき、電圧810は、スイッチングノード128における電圧814を6V上回る。
【0057】
時間t0の前、電力コンバータ100は、ローサイド制御又はデッドタイムにおいて動作する。時間t0において、第1のローサイド制御電圧802は低になり、第2のローサイド制御電圧804は高になり、ローサイド制御からハイサイド制御への遷移を示す。従って、時間t0とt1との間に、第1のラッチ出力電圧806及び第2のラッチ出力電圧810は低電圧に降下し、一方で、第1のラッチ出力電圧808及び第2のラッチ出力電圧812は高電圧に上昇する。時間t1とt2との間に、電力コンバータ100の構成要素上の寄生静電容量は、制御電圧802、804と、同様に第1のラッチ出力電圧806、808とを、低電圧まで降下させる。しかし、ヒステリシス回路700、706は、レベルシフタラッチ108に、(例えば、時間t0とt1との間で生じたハイサイド状態に対応する)その前にストアされた状態を維持させる。このようにして、第2のラッチ出力810、812はそれらの電圧レベルを維持し、スイッチングノード電圧814は、寄生静電容量に対応する如何なるエラーなしに高電圧まで増加する。
【0058】
図9は、図1のボンドパッド123の一つのボンドパッドの例を図示する。ボンドパッドは、例示のボンドパッド接続端子900、例示の2-DEG層902、及びスイッチングノード128に接続される例示のコンタクト904を含む。
【0059】
上述のように、ボンドパッドが寄生静電容量の量に対応する。寄生静電容量は、接地への望ましくない経路を生じさせ得る。従って、寄生静電容量によって生じる接地への経路を、SWノード128への経路に向け直すために、遮蔽が用いられ得、それにより、図7のノード720、722に対する寄生的な誘導電流の効果が制限される。
【0060】
図9のボンドパッド123は、ボンドワイヤを用いて一つの構成要素を別の構成要素に接続するボンドパッド端子900を含む。ボンドパッド端子900の裏に、ボンドパッド123は、なんらかの抵抗に対応する2-DEG層902(例えば、2-DEGシート)と、2-DEG層902に接続されるコンタクト904とを含む。2-DEG層902は導電層であり、これが、遮蔽を達成する方法である。コンタクト904はSWノード128に接続される。このようにして、寄生静電容量は、接地に対するものとしてSWノード128につながれる。このようにして、ノード720、722上の寄生電流は最小であり、寄生静電容量の効果は低減される。
【0061】
図1のハイサイドレベルシフタ105を実装する例示の方式を図2図3図5、及び図7に図示したが、図2図3図5、及び図7に図示した要素、プロセス及び/又はデバイスの一つ又は複数が、結合され、分割され、再配置され、省略され、なくされ、及び/又は任意の他の方式で実装され得る。また、図1図3図5、及び図7のHSレベルシフティングトリガ106a、106b、HSレベルシフタラッチ108、及び/又は、より一般的には、ハイサイドレベルシフタ105a、105bは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアによって、及び/又は、ハードウェア、ソフトウェア及び/又は、ファームウェアの任意の組み合わせによって実装され得る。このように、例えば、図1図3図5、及び図7のHSレベルシフティングトリガ106a、106b、HSレベルシフタラッチ108、及び/又は、より一般的には、ハイサイドレベルシフタ105a、105bは、一つ又は複数のアナログ又はデジタル回路、論理回路、プログラマブルプロセッサ、プログラマブルコントローラ、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、及び/又はフィールドプログラマブル論理デバイス(FPLD)によって実装され得る。純粋なソフトウェア及び/又はファームウェア実装を網羅するように本願の装置又はシステムのクレームのうちの任意のものを解釈する際、図1図3図5、及び図7の、HSレベルシフティングトリガ106a、106b、HSレベルシフタラッチ108、及び/又は、より一般的には、ハイサイドレベルシフタ105a、105bの少なくとも一つが、ソフトウェア及び/又はファームウェアを含む、メモリ、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイディスク等などの非一時的コンピュータ可読ストレージデバイス又はストレージディスク含むことが、本明細書において明確に定義される。また、図1のHSレベルシフタ105は、図1図4図5、及び図7に図示したものに加えて、又はそれらの代わりに、一つ又は複数の要素、プロセス及び/又はデバイスを含み得、及び/又は、図示した要素、プロセス及びデバイスの二つ以上の任意のもの又は全てを含み得る。本願において用いられるように、「通信して」という表現は、その変形例も含め、直接的な通信及び/又は一つ又は複数の媒介構成要素を介した間接的な通信を包含し、直接的物理的(例えば、有線)通信及び/又は継続的な通信を必要とせず、付加的に、周期的間隔、スケジュールされた間隔、非周期的間隔、及び/又は一度限りの事象における選択的通信を含む。
【0062】
図1の電力コンバータ100を実装するための例示のハードウェア論理、機械可読命令、ハードウェア実装の状態機械、及び/又は、それらの任意の組み合わせを表すフローチャートを図10及び図11に示す。機械可読命令は、図12に関連して後述するプロセッサプラットフォーム1200に示されるプロセッサ1212などのコンピュータプロセッサによる実行のための実行可能プログラム又は実行可能プログラムの一部であり得る。プログラムは、プロセッサ1212と関連した、CD-ROM、フロッピーディスク、ハードドライブ、DVD、ブルーレイディスク、又はメモリなどの非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体にストアされるソフトウェアにおいて具体化され得るが、プログラム全体及び/又はその一部が、代替として、プロセッサ1212以外のデバイスによって実行され得、及び/又は、ファームウェア又は専用のハードウェアにおいて具体化され得る。また、図10及び図11に図示したフローチャートを参照してプログラムを説明するが、電力コンバータ100を実装する多くの他の方法が代替として用いられ得る。例えば、ブロックの実行順が変更され得、及び/又は、説明されるブロックのいくつかが変更され、なくされ、又は結合され得る。付加的に又は代替として、ブロックの任意のもの又は全てが、ソフトウェア又はファームウェアを実行することなく、対応する動作を行うように構成される一つ又は複数のハードウェア回路(例えば、ディスクリート及び/又は集積アナログ及び/又はデジタル回路要素、FPGA、ASIC、コンパレータ、演算増幅器(オペアンプ)、論理回路等)によって実装され得る。
【0063】
上述のように、図10及び図11のプロセスは、任意の持続時間にわたって(例えば、延長された時間期間に、恒久的に、短い瞬間に、一時的なバッファリングの間、及び/又は情報のキャッシュの間)情報がストアされる、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、コンパクトディスク、デジタルバーサタイルディスク、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ、及び/又は、任意の他のストレージデバイス又はストレージディスクなどの、非一時的コンピュータ及び/又は機械可読媒体上にストアされる実行可能な命令(例えば、コンピュータ及び/又は機械可読命令)を用いて実装され得る。本願で用いられるように、非一時的コンピュータ可読媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読ストレージデバイス及び/又はストレージディスクを含むこと、並びに、伝搬信号を除外すること及び伝達媒体を除外することが明確に定義される。
【0064】
本記載において、「及び/又は」という用語は(A、B、及び/又はCなどの形で用いられる場合)、(a)Aのみ、(b)Bのみ、(c)Cのみ、(d)AとB、(e)AとC、(f)BとC、及び(g)AとBとCなど、A、B、Cの任意の組み合わせ又は任意のサブセットを指す。また、本願で用いられるように、「A又はBの少なくとも一つ」(又は「A及びBの少なくとも一つ」)という表現は、(a)少なくとも一つのA、(b)少なくとも一つのB、及び(c)少なくとも一つのA及び少なくとも一つのBの任意のものを含む実装を指す。
【0065】
図10は、コントローラ102からの制御信号に基づいてハイサイドスイッチ110を制御するために、図1の電力コンバータ100によって実行され得る例示の機械可読命令及び/又はハードウェア構成を表す例示のフローチャート1000である。図10のフローチャート1000は、図1の電力コンバータ100に関連して説明するが、フローチャート1000は、任意のタイプのスイッチング電力コンバータに関連して説明され得る。
【0066】
ブロック1002において、HSレベルシフティングトリガ106a、106bは、ディセーブルハイサイド信号を受信する。例えば、スイッチ208は、スイッチ208のゲートにおいて低論理値を受信し得、スイッチ206は、スイッチ206のゲートにおいて高論理値を受信し得る(例えば、スイッチ208をイネーブルすること及びスイッチ206をディセーブルすることに対応する)。別の例において、図3のスイッチ300は、スイッチ300のゲートにおいて低論理値を受信し得、スイッチ302は、スイッチ302のゲートにおいて高論理値を受信し得る(例えば、スイッチ300をディセーブルすること及びスイッチ302をイネーブルすること対応する)。ブロック1004において、電力コンバータ100は、図11に関連してさらに後述するように、ハイサイドスイッチ110をディセーブルする。ローサイド制御の間、スイッチングノード128における電圧は、ゼロボルト及び/又は負電圧に達する。従って、ローサイド制御の間、ブートストラップコンデンサ118は、GVDDとSWノード128との電圧差に基づいて(例えば、ダイオード120を介して)充電する。また、図1に関連して上述したように、ブートストラップコンデンサ118がローサイド制御の間充電されるので、ブートストラップノード126における電圧は、ハイサイド制御の間、ブートストラップコンデンサ118のように、スイッチングノード128より高いGVDDである。
【0067】
ブロック1005において、ローサイドレベルシフタラッチ114は、ローサイドスイッチ116のゲートに高電圧を印加することによってローサイドスイッチ116をイネーブルする。ローサイドレベルシフタラッチ114がローサイドスイッチ116をイネーブルした後、電力コンバータ100は、ハイサイドスイッチング信号がコントローラ102から受信されるまで、ローサイドのままである。いくつかの例において、コントローラ102は、シュートスルーを防止するために、ローサイド/ハイサイド遷移間の時間の持続時間にわたって、ハイサイドスイッチ110とローサイドスイッチ116との両方をディセーブルするための制御信号を出力する。ブロック1006において、HSレベルシフティングトリガ106a、106bは、ハイサイドスイッチング信号が受信されたかどうかを判定する。例えば、HSレベルシフティングトリガ106a、106bは、スイッチ206のゲートにおける電圧が低論理値であり、スイッチ208のゲートにおける電圧が高論理値であるとき、ハイサイドスイッチング信号が受信されたと判定する。別の例において、HSレベルシフティングトリガ106a、106bは、スイッチ300のゲートにおける電圧が高論理値であり、スイッチ302のゲートにおける電圧が低論理値であるとき、ハイサイドスイッチング信号が受信されたと判定する。
【0068】
HSレベルシフティングトリガ106a、106bが、ハイサイドスイッチング信号が受信されていないと判定する場合(ブロック1006:NO)、プロセスは、ハイサイドスイッチ110をディセーブルされた状態に保ち、継続する。HSレベルシフティングトリガ106a、106bが、ハイサイドスイッチング信号が受信されたと判定する場合(ブロック1006:YES)、LSレベルシフティングトリガ112及びLSレベルシフタラッチ114は、(例えば、ローサイドスイッチ116のゲートに低電圧を印加することによって)ローサイドスイッチ116をディセーブルする(ブロック1007)。ブロック1008において、ダイオード218は、移動レベルシフティング接地ノード224からスイッチングノード128への電圧降下を生成する。例えば、ローからハイへの切替え又はハイサイドスイッチへのデッドタイムの間、スイッチングノード128における電圧は負であり得る。従って、ダイオード218は、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧が、スイッチングノード128における電圧を上回る一つの閾値電圧(例えば、0.7V、1.5V、2V等)であるように、電圧降下を生成する。スイッチングノード128における電圧が大幅に負であることに起因して、移動レベルシフティング接地ノード224が負であり得るので、ダイオード220は、電流が、移動レベルシフティング接地ノード224からAGNDノード132に流れることを防止する。従って、スイッチングノード128における電圧が負であるとき、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧は、スイッチングノード128における電圧を追跡する。
【0069】
ブロック1010において、入力電圧200(例えば、GVDD)から第1のレジスタ210を介して移動レベルシフティング接地ノード224に電流を引き込むために、スイッチ206、300のゲートに印加される電圧がスイッチ206、300をイネーブルし、それにより、第1のレジスタ210の電圧降下を生成する。ブロック1012において、レジスタ210の電圧(例えば、スイッチ212のゲートにおける電圧)はスイッチ212をイネーブルする。ブロック1014において、スイッチ212をイネーブルすることが、ブートストラップノード126からレジスタ226を介した移動レベルシフティング接地ノード224への経路を生成するので、レジスタ226は、スイッチ232をディセーブルするために、スイッチ232のゲートにおいて低電圧を生成する。ブロック1016において、スイッチ212をイネーブルすることに応答して、ハイサイドレベルシフタラッチ108のラッチは、レジスタ228を介した接地への経路がないので、高論理ラッチ状態をトリガし、それにより、ブートストラップノード126における電圧(例えば、スイッチ110をイネーブルするほど充分に高い電圧)が、ハイサイド制御をイネーブルするためにスイッチ110のゲートに出力される。
【0070】
ブロック1018において、HSレベルシフティングトリガ106a、106bは、ローサイドスイッチング信号が受信されたかどうかを判定する。例えば、HSレベルシフティングトリガ106a、106bは、スイッチ206のゲートにおける電圧が高であり、スイッチ208のゲートにおける電圧が低であるとき、又は、スイッチ300のゲートにおける電圧が低であり、スイッチ302におけるゲートにおける電圧が高である場合、ローサイドスイッチング信号が受信されたかどうかを判定する。HSレベルシフティングトリガ106a、106bが、ローサイドスイッチング信号が受信されていないと判定する場合(ブロック1018:NO)、プロセスはハイサイド制御において継続する。HSレベルシフティングトリガ106a、106bが、ローサイドスイッチング信号が受信されたと判定する場合(ブロック1018:YES)、プロセスは、ハイサイドスイッチ110をディセーブルするためにブロック1004に戻る。
【0071】
図11は、図10のブロック1004に関連して上述したような、ハイサイドスイッチ110をディセーブルするために図1の電力コンバータ100によって実行され得る例示の機械可読命令及び/又はハードウェア構成を表す例示のフローチャート1004である。図11のフローチャート1004は図1の電力コンバータ100に関連して説明されるが、フローチャート1004は、任意のタイプのスイッチング電力コンバータに関連して説明され得る。
【0072】
ブロック1102において、ダイオード220は、移動レベルシフティング接地ノード224からアナログ接地(AGND)ノード132への電圧降下を生成する。図2に関連して上述したように、ハイサイド制御の間、スイッチングノード128における電圧は正である。従って、ダイオード218は、電流が、スイッチングノード128から移動レベルシフティング接地ノード224に流れることを防止する。このようにして、移動レベルシフティング接地における電圧は、0VであるAGNDノード132における電圧を追跡する。従って、SWノード128における電圧が正であるとき、移動レベルシフティング接地ノード224における電圧は、AGNDノード132における接地電圧を上回る、(例えば、ダイオード220の閾値電圧に対応する)一つの閾値電圧である。
【0073】
ブロック1104において、スイッチ208、302のゲートに印加される電圧は、入力電圧200からレジスタ214を介して移動レベルシフティング接地ノード224に電流を引き込むために、スイッチ208、302をイネーブルし、それにより、レジスタ214の電圧降下を生成する。ブロック1106において、レジスタ214の電圧(例えば、スイッチ216のゲートにおける電圧)はスイッチ216をイネーブルする。ブロック1108において、スイッチ216をイネーブルすることが、ブートストラップノード126からレジスタ228を介した移動レベルシフティング接地ノード224への経路を生成するので、レジスタ228は、スイッチ230をディセーブルするためにスイッチ230のゲートにおいて低電圧を生成する。ブロック1110において、ハイサイドレベルシフタラッチ108のラッチは、ハイサイドゲートノード130がスイッチングノード128につながれているので、スイッチ216のイネーブルに応答して低論理ラッチ状態にトリガし、それにより、(例えば、スイッチ110をディセーブルするほど充分に低い電圧に対応する)スイッチングノード128における電圧が、ローサイド制御をイネーブルするためにスイッチ110のゲートに出力される。ブロック1110の後、プロセスは図10のブロック1006に戻る。
【0074】
図12は、図1図3図5、及び/又は図7のHSレベルシフタ105a、105b及び/又はコントローラ102を実装するために、図10及び図11の命令を実行するように構成される例示のプロセッサプラットフォーム1200のブロック図である。プロセッサプラットフォーム1200は、例えば、サーバー、自己学習機械(例えば、ニューラルネットワーク)、インターネットアプライアンス、マイクロコントローラ、又は任意の他のタイプのコンピューティングデバイスであり得る。
【0075】
図示される例のプロセッサプラットフォーム1200はプロセッサ1212を含む。図示される例のプロセッサ1212はハードウェアである。例えば、プロセッサ1212は、任意の所望の集団又は製造業者製の一つ又は複数の集積回路、論理回路、マイクロプロセッサ、GPU、DSP、又はコントローラによって実装され得る。ハードウェアプロセッサは、半導体ベースの(例えば、シリコンベースの)デバイスであり得る。この例において、プロセッサは、ハイサイドレベルシフティングトリガ106a、106b及び/又はHSレベルシフタラッチ108を実装する。
【0076】
図示される例のプロセッサ1212は、ローカルメモリ1213(例えば、キャッシュ)を含む。図示される例のプロセッサ1212は、バス1218を介して、揮発性メモリ1214及び不揮発性メモリ1216を含むメインメモリと通信する。揮発性メモリ1214は、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUS(登録商標)ダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM(登録商標))、及び/又は任意の他のタイプのランダムアクセスメモリデバイスによって実装され得る。不揮発性メモリ1216は、フラッシュメモリ及び/又は任意の他の所望のタイプのメモリデバイスによって実装され得る。メインメモリ1214、1216へのアクセスはメモリコントローラによって制御される。
【0077】
また、図示される例のプロセッサプラットフォーム1200は、インターフェース回路1220を含む。インターフェース回路1220は、イーサネットインターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ブルートュース(登録商標)インターフェース、近距離無線通信(NFC)インターフェース、及び/又はPCIエクスプレスインターフェースなど、任意のタイプのインターフェース規格によって実装され得る。
【0078】
図示される例において、一つ又は複数の入力デバイス1222がインターフェース回路1220に接続される。入力デバイス1222により、ユーザは、データ及び/又はコマンドをプロセッサ1212に入力し得る。入力デバイスは、例えば、センサ、マイク、カメラ(スチルまたはビデオ)、キーボード、又はボタンによって実装され得る。
【0079】
また、一つ又は複数の出力デバイス1224が、図示される例のインターフェース回路1220に接続される。出力デバイス1224は、例えば、ディスプレイデバイス(例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管ディスプレイ(CRT)、面内(in-plane)スイッチングディスプレイ、タッチスクリーン等)、触感出力デバイス、及び/又はスピーカによって実装され得る。このように、図示される例のインターフェース回路1220は、典型的に、グラフィクスドライバカード、グラフィクスドライバチップ、及び/又はグラフィクスドライバプロセッサを含む。
【0080】
また、図示される例のインターフェース回路1220は、ネットワーク1226を介した外部機械(例えば、任意の種類のコンピューティングデバイス)とのデータの交換を促進するために、トランスミッタ、レシーバ、トランシーバ、モデム、レジデンシャルゲートウェイ、ワイヤレスアクセスポイント、及び/又はネットワークインターフェースなどの通信デバイスを含む。通信は、例えば、イーサネット接続、デジタル加入者線(DSL)接続、電話線接続、同軸ケーブルシステム、衛星システム、見通し内ワイヤレスシステム、携帯電話システム等を介するものであり得る。
【0081】
また、図示される例のプロセッサプラットフォーム1200は、ソフトウェア及び/又はデータをストアするための一つ又は複数のマスストレージデバイス1228を含む。そのようなマスストレージデバイス1228の例には、フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ、コンパクトディスクドライブ、ブルーレイディスクドライブ、リダンダントアレイオブインデペンデントディスク(RAID)システム、及びデジタルバーサタイルディスク(DVD)ドライブが含まれる。
【0082】
図10及び図11の機械実行可能命令1232は、マスストレージデバイス1228、揮発性メモリ1214、不揮発性メモリ1216、及び/又はCD又はDVDなどの取り外し可能な非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体にストアされ得る。
【0083】
例1は或る装置を含み、この装置は、第1のスイッチの第1のソースに結合される第1のノードと、第1のスイッチの第1のゲートに結合される出力とを含むラッチ、第1のノード及び第2のノードに結合される第1のダイオード、第2のノード及び接地に結合される第2のダイオード、電圧源及び第2のノードに結合される第2のスイッチ、並びに、第2のスイッチに結合される第3のゲートと、第2のノードに結合される第3のソースと、ラッチに結合される第3のドレインとを含む第3のスイッチを含む。
【0084】
例2は、電圧源が接地に結合される、例1の装置を含む。
【0085】
例3は、第1のスイッチが、電力コンバータの出力段に結合されるハイサイドスイッチである、例1の装置を含む。
【0086】
例4は、電力コンバータの出力段に結合されるローサイドスイッチをさらに含む、例3の装置を含む。ローサイドスイッチは、ハイサイドスイッチの第2のドレイン-ソース抵抗より低い第1のドレイン-ソース抵抗を含む。
【0087】
例5は、電圧源に結合される第4のスイッチ、及び、第4のスイッチに結合される第5のゲートと、第2のノードに結合される第5のソースと、ラッチに結合される第5のドレインとを含む第5のスイッチをさらに含む、例1の装置を含む。
【0088】
例6は、第2のスイッチが第1のレジスタを介して第2のノードに結合され、第5のスイッチが第2のレジスタを介して第2のノードに結合される、例5の装置を含む。
【0089】
例7は、第1のダイオードが第1のアノード及び第1のカソードを含み、第1のアノードが第2のノードに結合され、第1のカソードが第1のノードに結合される、例1の装置を含む。
【0090】
例8は、第2のダイオードが第2のアノード及び第2のカソードを含み、第2のアノードが第2のノードに結合され、第2のカソードが接地に結合される、例7の装置を含む。
【0091】
例9は、第2のスイッチをラッチに結合するボンドパッドをさらに含む、例1の装置を含む。ボンドパッドは、コンタクトに結合される二次元電子ガス層を含み、コンタクトは、第1のノードに結合される。
【0092】
例10は、二次元電子ガス層と、第1のノードに結合されるコンタクトとが、寄生静電容量を低減させる、例9の装置を含む。
【0093】
例11は或る装置を含み、この装置は、ラッチであって、ラッチの第1又は第2の状態に基づいて、第1のノードに対応する第1の電圧又は第2のノードに対応する第2の電圧を、電力コンバータのトランジスタに出力し、第2のノードがトランジスタのソースに結合されているラッチ、第2のノードに対応する第2の電圧が負であるとき、第3のノードから第2のノードへの第1の電圧降下をつくるため、及び、第2のノードに対応する第2の電圧が正であるとき、第1の電流が第2のノードから第3のノードに流れることを防止するための第1のダイオード、並びに、第3のノードにおける第3の電圧が正であるとき、第3のノードから接地への第2の電圧降下をつくるため、及び、第3のノードが負であるとき、第2の電流が接地から第3のノードに流れることを防止するための第2のダイオードを含む。
【0094】
例12は、第1の制御信号に基づいて、第3の電流が、電圧源から第1のレジスタを介して第3のノードに流れることを可能にする第1のトランジスタ、及び、第1のトランジスタによって第3の電流が第1のレジスタを介して流れることが可能にされるときにイネーブルするための第2のトランジスタをさらに含む、例11の装置を含む。第2のトランジスタをイネーブルにすることは、ラッチの第1のノードから第3のノードまでの第1の経路を生成するためのものであり、ラッチは、第2のトランジスタのイネーブルに応答して、ラッチの第1の状態をトリガするためのものである。
【0095】
例13は、第2の制御信号に基づいて、第4の電流が、電圧源から第2のレジスタを介して第3のノードに流れることを可能にするための第3のトランジスタ、及び、第3のトランジスタによって第4の電流が第2のレジスタを介して流れることが可能にされるときにイネーブルするための第4のトランジスタをさらに含む、例12の装置を含む。第4のトランジスタをイネーブルにすることは、ラッチの第1のノードから第3のノードまでの第2の経路を生成するためのものであり、ラッチは、第4のトランジスタのイネーブルに応答して、ラッチの第2の状態をトリガするためのものである。
【0096】
例14は、トランジスタが、第1のドレイン-ソース抵抗を含むハイサイドトランジスタであり、第1のドレイン-ソース抵抗より低い第2のドレイン-ソース抵抗を含むローサイドトランジスタをさらに含む、例11の装置を含む。
【0097】
例15は、ラッチの前の状態に基づいて、ラッチの第1の側又はラッチの第2の側に抵抗を付加するためのヒステリシス回路をさらに含む、例11の装置を含む。
【0098】
例16は、ヒステリシス回路が、寄生静電容量によって生じるラッチのエラーを防止するために抵抗を付加するためのものである、例15の装置を含む。
【0099】
例17は、第2の電圧が負であるとき、第3のノードにおける第3の電圧が第2のノードにおける第2の電圧に対応し、第2の電圧が正であるとき、第3のノードにおける第3の電圧が第3のノードと接地との電圧差に対応する、例11の装置を含む。
【0100】
例18は、第1のダイオードをラッチに結合するためのボンドパッドをさらに含む、例11の装置を含む。ボンドパッドは、寄生静電容量を低減するために第2のノードに結合される二次元電子ガス層を含む。
【0101】
例19は、或る方法を含み、この方法は、制御信号に基づいて第1のノードに対応する第1の電圧又は第2のノードに対応する第2の電圧を、ラッチにおいて、電力コンバータのハイサイドトランジスタに出力することであって、第2のノードが、ハイサイドトランジスタのソースに結合される、出力すること、第2のノードに対応する第2の電圧が負であるとき、第3のノードから第2のノードへの第1の電圧降下を生成し、第2のノードに対応する第2の電圧が正であるとき、第1の電流が第2のノードから第3のノードに流れることを防止すること、及び、第3のノードにおける第3の電圧が正であるとき、第3のノードから接地への第2の電圧降下を生成し、第3のノードにおける第3の電圧が負であるとき、第2の電流が接地から第3のノードに流れることを防止することを含む。
【0102】
例20は、寄生静電容量によって生じるラッチのエラーを防止するために抵抗を付加するために、ラッチの前の状態に基づいて、ラッチの第1の側又はラッチの第2の側に抵抗を付加することをさらに含む、例19の方法を含む。
【0103】
例21は、第2の電圧が負であるとき、第3のノードにおける第3の電圧が、第2のノードにおける第2の電圧に対応し、第2の電圧が正であるとき、第3のノードにおける第3の電圧が、第3のノードと接地との電圧差に対応する、例19の方法を含む。上記から、スイッチング電力コンバータのハイサイド制御を促進する例示の方法、装置、及び製造品を説明してきたことが理解されよう。説明された方法、装置、及び製造品は、電力コンバータのスイッチングノードが負であるときでも、ローサイド制御からハイサイド制御への遷移を促進することによって電力コンバータの使用の効率を改善する。従って、説明された方法、装置、及び製造品は、電力コンバータの機能における一つ又は複数の改善をもたらす。
【0104】
特許請求の範囲内で、説明された実施形態における改変が可能であり、その他の実施形態が可能である。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12