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特許7293415整形外科用関節置換術における患者の脛骨を準備するためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-09
(45)【発行日】2023-06-19
(54)【発明の名称】整形外科用関節置換術における患者の脛骨を準備するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/16 20060101AFI20230612BHJP
   A61B 17/17 20060101ALI20230612BHJP
   A61B 17/15 20060101ALI20230612BHJP
   A61B 17/14 20060101ALI20230612BHJP
【FI】
A61B17/16
A61B17/17
A61B17/15
A61B17/14
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022010769
(22)【出願日】2022-01-27
(62)【分割の表示】P 2018560582の分割
【原出願日】2017-05-18
(65)【公開番号】P2022044764
(43)【公開日】2022-03-17
【審査請求日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】62/338,284
(32)【優先日】2016-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516312682
【氏名又は名称】デピュイ・アイルランド・アンリミテッド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】DEPUY IRELAND UNLIMITED COMPANY
【住所又は居所原語表記】Loughbeg Industrial Estate, Ringaskiddy, County Cork, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ペニンガー・チャールズ・エル
(72)【発明者】
【氏名】バーネット・ジェームズ・イー
(72)【発明者】
【氏名】フラクニー・カイル・アール
(72)【発明者】
【氏名】ハサウェイ・タイラー・エス
(72)【発明者】
【氏名】カーバー・アダム・エル
(72)【発明者】
【氏名】リーブ・マイケル・アール
(72)【発明者】
【氏名】ロバートソン・リサ・エム
(72)【発明者】
【氏名】ミルトナー・ニコラス・エイ
(72)【発明者】
【氏名】ウルフソン・デビッド・アール
(72)【発明者】
【氏名】ウォゴマン・トーマス・イー
【審査官】羽月 竜治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05634927(US,A)
【文献】国際公開第2007/041644(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0144296(US,A1)
【文献】米国特許第05613970(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
整形外科用器具システムであって、
細長いシャフト、及び前記細長いシャフトの遠位端に画定された複数の切断フルートを含む、第1の外科用リーマと、
第1の長手方向軸に沿って延在する中央開口、及び一対の固定孔を含む、脛骨基部プレートと、
オフセットガイドであって、上方ドラム、前記脛骨基部プレートの前記中央開口内に位置付けられるようにサイズ決めされた下方プレート、及び前記オフセットガイドが前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、前記脛骨基部プレートの前記第1の長手方向軸からオフセットされる第2の長手方向軸に沿って前記オフセットガイドを通って延在する孔を含み、前記孔が、前記外科用リーマの前記細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされている、オフセットガイドと、
リーマガイド本体であって、前記リーマガイド本体が前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、前記脛骨基部プレートの前記中央開口と実質的に整列されるように構成されている、前記リーマガイド本体内部に画定された通路、及び一対の固定ピンを有し、前記固定ピンの各々は、前記リーマガイド本体の底部表面から下向きに延在し、かつ前記リーマガイド本体が前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、前記脛骨基部プレートの前記固定孔の各々内に受容され、かつそこから外向きに延在するようにサイズ決めされている、リーマガイド本体と、を備え、
前記オフセットガイドが、回転するように動作可能であり、それにより、前記オフセットガイドの前記下方プレートが、前記脛骨基部プレートに係合して、前記脛骨基部プレートを前記第2の長手方向軸を中心として回転させ
前記オフセットガイドが、前記孔を画定する円錐形内部表面を含み、前記円錐形内部表面が、上方開口から前記上方開口よりも小さい下方開口まで延在している、整形外科用器具システム。
【請求項2】
前記リーマガイド本体の前記通路を通って延在するようにサイズ決めされた第2の外科用リーマを更に備え、前記第2の外科用リーマが、細長いシャフト及び遠位端に画定された複数の切断フルートを有し、
前記第2の外科用リーマの前記複数の切断フルートが、(i)遠位円錐台状切断セクション、(ii)第1の直径を有する近位切断セクション、及び(iii)前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定している、請求項1に記載の整形外科用器具システム。
【請求項3】
中央開口、及びその中央開口から外向きに延在する一対のスロットを含む、第2の脛骨基部プレートと、
前記第2の脛骨基部プレートの前記一対のスロット内に位置付けられるようにサイズ決めされた一対のアームを含むパンチ器具であって、各前記アームが、複数の切歯を含む、パンチ器具と、を更に備える、請求項1に記載の整形外科用器具システム。
【請求項4】
係止位置と係止解除位置との間を回動するように構成された係止フランジを含む、嵌入ハンドルを更に備え、
前記パンチ器具が、前記係止フランジが前記係止位置にあるときに、前記係止フランジに係合するように構成されたプレートを含む、請求項3に記載の整形外科用器具システム。
【請求項5】
前記嵌入ハンドルが、
長手方向軸に沿って延在する、近位ポストと、
前記近位ポストに連結され、前記近位ポストに対して前記長手方向軸に沿って動くように動作可能なブラケットであって、前記ブラケット内部に画定された細長いスロットを有する、ブラケットと、
前記近位ポストに回動可能に連結されたレバーアームであって、前記レバーアームが、前記係止フランジ、及び前記ブラケット内に画定された前記細長いスロット内に位置付けられたタブを含む、レバーアームと、を更に含み、
前記ブラケットが前記長手方向軸に沿って遠位方向に動かされたとき、前記タブが、前記細長いスロットに沿って前進され、前記レバーアームが、前記係止位置から前記係止解除位置に回動される、請求項4に記載の整形外科用器具システム。
【請求項6】
前記レバーアームを前記係止位置に付勢するように動作可能な付勢要素を更に備える、請求項5に記載の整形外科用器具システム。
【請求項7】
前記第1の外科用リーマの前記細長いシャフトに固設されるように構成された取設装置と、
前記取設装置に連結されるように構成された脛骨切断ブロックと、を更に備える、請求項1に記載の整形外科用器具システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年5月18日に出願された、「SYSTEM AND METHOD FOR PREPARING A PATIENT’S TIBIA IN AN ORTHOPAEDIC JOINT REPLACEMENT PROCEDURE」の題を有する米国特許第62/338,284号に対する35U.S.C.§119に基づく優先権を主張し、これは、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
(関連出願の相互参照)
相互参照が、「SYSTEM AND METHOD FOR PREPARING A PATIENT’S FEMUR IN AN ORTHOPAEDIC JOINT REPLACEMENT PROCEDURE」と題された同時係属中の米国特許出願第62/338,276号、及び「SYSTEM AND METHOD FOR PREPARING A PATIENT’S BONE TO RECEIVE A PROSTHETIC COMPONENT」と題された同時係属中の米国特許出願第62/338,468号に対してなされ、これらの各々は、本出願と同じ譲渡人に譲渡され、これらの各々は、本出願と同時に出願され、これらの各々は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
(発明の分野)
本開示は、概して、整形外科用関節置換術を行う際に用いるためのプロテーゼコンポーネント及び器具を含む、整形外科用プロテーゼシステムに関し、より具体的には、膝関節置換術を行う際に用いるための整形外科用プロテーゼコンポーネント及び外科用器具に関する。
【背景技術】
【0004】
関節形成術は、病変した生体関節及び/又は損傷した生体関節を人工関節に置換する、周知の外科的処置である。例えば、全膝関節形成術の外科的処置では、患者の生体膝関節を人工膝関節又は膝関節プロテーゼに部分的又は全体的に置換する。通常の膝関節プロテーゼは、脛骨トレイ、大腿骨コンポーネント、及び脛骨トレイと大腿骨コンポーネントとの間に位置付けられるポリマーインサート又はベアリングを含む。脛骨トレイは、一般に、遠位に延在するステムを有するプレートを含み、大腿骨コンポーネントは、一般に、一対の離間配置された顆状要素を含み、これはポリマーベアリングの対応する表面と関節接合する表面を含む。脛骨トレイのステムは、患者の脛骨の外科的に準備された髄管に埋め込まれるように構成され、大腿骨コンポーネントは、患者の大腿骨の外科的に準備された遠位端に連結されるように構成される。
【0005】
ときには、膝再置換手術を患者に行うことが必要とされる場合がある。そのような膝再置換手術では、「一次膝関節プロテーゼ」とも呼ばれることのある、以前に埋め込まれた膝関節プロテーゼが外科的に除去され、置換又は補正膝関節プロテーゼが埋め込まれる。いくつかの膝再置換手術では、例えば、脛骨トレイ、大腿骨コンポーネント、及びポリマーベアリングを含む、一次膝関節プロテーゼのコンポーネントの全てが、外科的に取り除かれ、再置換プロテーゼコンポーネントで置換される場合がある。他の膝再置換手術では、以前埋め込まれた膝関節プロテーゼの一部のみが取り除かれ、置換される場合がある。
【0006】
膝再置換手術中、整形外科の執刀医は、典型的には、膝関節プロテーゼを受容するように患者の骨を準備するために、例えば、切断ブロック、外科用リーマ、ドリルガイド、人工装具トライアル、及び他の外科用器具等の様々な異なる整形外科用器具を使用する。トライアルコンポーネントなどの他の整形外科用器具は、患者の生体関節を置換する膝関節プロテーゼのコンポーネントをサイズ決め及び選択するために使用されてもよい。トライアルコンポーネントとしては、人工大腿骨コンポーネントをサイズ決め及び選択するために使用され得る大腿骨トライアル、人工脛骨トレイをサイズ決め及び選択するために使用され得る脛骨トレイトライアル、並びに人工ステムコンポーネントをサイズ決め及び選択するために使用され得るステムトライアルを挙げることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
整形外科用関節置換システムが示され、説明される。システムは、患者の膝内に埋め込まれるように構成された、いくつかのプロテーゼコンポーネントを含む。システムはまた、インプラントを受容するために患者の膝の骨を準備する際の使用のために構成された、いくつかの外科用器具も含む。骨を準備する外科用器具を使用するための方法又は技術もまた、開示される。
【0008】
本開示の一態様によると、整形外科用器具システムは、細長いシャフト、及び細長いシャフトの遠位端に画定された複数の切断フルートを含む、外科用リーマを含む。取り付け基部は、本体、リーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされ、かつ本体の長手方向軸に沿って延在する細長い孔、及び本体から長手方向軸に対して直角に延在するレールを含む、ハウジングを含む。係止ノブは、ハウジングに固設され、かつリーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされている、ハウジングの細長い孔と整列された長手方向孔を有する。係止ノブは、取り付け基部が外科用リーマの細長いシャフトに沿って摺動することを可能にされる第1の位置と、取り付け基部が外科用リーマの細長いシャフト上の位置に係止される第2の位置との間で回転可能である。取り付けフレームは、レール上に位置付けられる。取り付けフレームは、レールに沿ってハウジングに対して摺動するように構成される。切断ブロックは、取り付けフレームに取り外し可能に連結される。係止ノブは、第2の位置に回転されたとき、ハウジングの一部をリーマと係合するように前進させるように動作可能である。
【0009】
いくつかの実施形態において、取り付け基部のハウジングは、係止ノブの内リブを係合して、係止ノブをハウジングに固設するように構成された保持フランジを有し得る。いくつかの実施形態において、取り付け基部のハウジングは、長手方向軸に沿って本体から外向きに延在する上方シャフトを有し得る。上方シャフトは、複数の外ねじ及び保持フランジを有し得る。係止ノブは、上方シャフトの複数の外ねじに係合するように構成された複数の内ねじを有し得る。いくつかの実施形態において、係止ノブは、複数の内ねじが上方シャフトの複数の外ねじと係合される係合位置と、複数の内ねじが上方シャフトの複数の外ねじから離間される係合解除位置との間で長手方向軸に沿って移動可能であり得る。いくつかの実施形態において、上方シャフトは、長手方向軸に沿って延在する複数のビームを有し得る。各ビームは、細長いスロットによって隣接したビームから離間され得る。保持フランジは、複数の保持フランジを有し得る。各保持フランジは、各ビームの先端部から延在し得る。いくつかの実施形態において、各ビームは、傾斜した上部表面を有し得る。係止ノブは、ビームを外科用リーマの細長いシャフトと係合するように前進させるために各ビームの傾斜した上部表面に係合するように構成され得る円錐形下部表面を有する環状リブを有し得る。
【0010】
いくつかの実施形態において、取り付けフレームは、レールに沿った位置に取り付けフレームを選択的に固設するように動作可能であり得る係止機構を有し得る。いくつかの実施形態において、取り付けフレームは、切断ブロックを取り付けフレームに取り外し可能に連結するように動作可能であり得る第2の係止機構を含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態において、レールは、平坦な外部表面を有し得る。取り付けフレームは、取り付けフレームがレールを中心として回転することを防止するために、レールの平坦な外部表面に対応してそれに係合する平坦な内部表面を有し得る。いくつかの実施形態において、切断ブロックは、患者の脛骨の切除中の切断ツールの挿入のためにサイズ決めされた複数の切断ガイドを有し得る。いくつかの実施形態において、位置合わせガイドプレートは、患者の脛骨の切除を評価するために、切断ブロックの複数の切断ガイドのうちの1つ内に受容されるようにサイズ決めされ得る。
【0012】
本開示の別の態様によると、整形外科用器具システムは、本体、外科用リーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされ、かつ本体の長手方向軸に沿って延在する細長い孔、及び本体から長手方向軸に対して直角に延在するレールを含む、ハウジングを含む。係止ノブは、ハウジングに固設され、かつリーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされている、ハウジングの細長い孔と整列された孔を有する。係止ノブは、ハウジングの細長い孔が第1の直径を有する開口を含む第1の位置と、細長い孔の開口が、ハウジングを外科用リーマの細長いシャフト上の位置に係止するように第1の直径よりも小さい第2の直径を有する第2の位置との間で回転可能である。
【0013】
いくつかの実施形態において、ハウジングは、長手方向軸に沿って本体から外向きに延在する上方シャフトを有し得る。上方シャフトは、複数の外ねじを有し、開口を画定し得る。係止ノブは、上方シャフトの複数の外ねじと係合するように構成された複数の内ねじを有し得る。いくつかの実施形態において、係止ノブは、複数の内ねじが上方シャフトの複数の外ねじと係合される係合位置と、複数の内ねじが上方シャフトの複数の外ねじから離間される係合解除位置との間で長手方向軸に沿って移動可能であり得る。いくつかの実施形態において、上方シャフトは、長手方向軸に沿って延在する複数のビームを有し得る。各ビームは、細長いスロットによって隣接したビームから離間され得、傾斜した上部表面を有し得る。係止ノブは、ビームが開口を第1の直径から第2の直径に縮小させるために傾斜した上部表面に係合するように構成され得る円錐形下部表面を有する環状リブを含み得る。
【0014】
いくつかの実施形態において、取り付けフレームは、レール上に位置付けられ得る。取り付けフレームは、レールに沿ってハウジングに対して摺動するように構成され得、切断ブロックを受容するようにサイズ決めされたブラケットを有し得る。いくつかの実施形態において、取り付けフレームは、レールに沿った位置に取り付けフレームを選択的に固設するように動作可能であり得る係止機構を有し得る。いくつかの実施形態において、切断ブロックは、取り付けフレームに取り外し可能に連結され得る。
【0015】
いくつかの実施形態において、レールは、平坦な外部表面を有し得る。取り付けフレームは、取り付けフレームがレールを中心として回転することを防止するために、レールの平坦な外部表面に対応してそれに係合する平坦な内部表面を有し得る。
【0016】
本開示の更に別の態様によると、整形外科用器具システムは、細長いシャフト、及び細長いシャフトの遠位端に画定された複数の切断フルートを含む、第1の外科用リーマを含む。脛骨基部プレートは、第1の長手方向軸に沿って延在する中央開口、及び一対の固定孔を含む。オフセットガイドは、上方ドラム、脛骨基部プレートの中央開口内に位置付けられるようにサイズ決めされた下方プレート、及びオフセットガイドが脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、脛骨基部プレートの第1の長手方向軸からオフセットされる第2の長手方向軸に沿ってオフセットガイドを通って延在する孔を含む。孔は、外科用リーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされる。リーマガイド本体は、リーマガイド本体が脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、脛骨基部プレートの中央開口と実質的に整列されるように構成されている、リーマガイド本体内部に画定された通路を有する。リーマガイド本体はまた、一対の固定ピンも含む。固定ピンの各々は、ガイド本体の底部表面から下向きに延在し、かつガイド本体が脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、脛骨基部プレートの固定孔の各々内に受容され、かつそこから外向きに延在するようにサイズ決めされる。オフセットガイドは、回転するように動作可能であり、それにより、オフセットガイドの下方プレートが脛骨基部プレートに係合して、脛骨基部プレートを第2の長手方向軸を中心として回転させる。
【0017】
いくつかの実施形態において、オフセットガイドは、孔を画定する円錐形内部表面を有し得る。円錐形内部表面は、上方開口から上方開口よりも小さい下方開口まで延在し得る。いくつかの実施形態において、オフセットガイドは、複数のオフセットガイドを有し得る。各オフセットガイドは、他のオフセットガイドのオフセットとは異なる距離だけ脛骨基部プレートの第1の長手方向軸からオフセットされた第2の長手方向軸を有し得る。いくつかの実施形態において、1つのオフセットガイドの距離は、ゼロミリメートルに等しいものであり得る。
【0018】
いくつかの実施形態において、第2の外科用リーマは、リーマガイド本体の通路を通って延在するようにサイズ決めされ得る。第2の外科用リーマは、細長いシャフト、及び遠位端に画定された複数の切断フルートを有し得る。複数の切断フルートは、遠位円錐台状切断セクション、第1の直径を有する近位切断セクション、及び第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定し得る。
【0019】
いくつかの実施形態において、第2の脛骨基部プレートは、中央開口、及び中央開口から外向きに延在する一対のスロットを有し得る。パンチ器具は、第2の脛骨基部プレートの一対のスロット内に位置付けられるようにサイズ決めされた一対のアームを有し得る。各アームは、複数の切歯を有し得る。いくつかの実施形態において、嵌入ハンドルは、係止位置と係止解除位置との間で回動するように構成された係止フランジを有し得る。パンチ器具は、係止フランジが係止位置にあるときに係止フランジに係合するように構成されたプレートを有し得る。いくつかの実施形態において、嵌入ハンドルは、長手方向軸に沿って延在する近位ポストを有し得る。嵌入ハンドルは、近位ポストに連結され、ポストに対して長手方向軸に沿って動くように動作可能なブラケットを有し得る。ブラケットは、ブラケット内部に画定された細長いスロットを有し得る。嵌入ハンドルは、近位ポストに回動可能に連結され得るレバーアームを有し得る。レバーアームは、係止フランジ、及びブラケット内に画定された細長いスロット内に位置付けられたタブを有し得る。ブラケットが長手方向軸に沿って遠位方向に動かされたときに、タブが、細長いスロットに沿って前進され得、レバーアームが、係止位置から係止解除位置に回動され得る。いくつかの実施形態において、付勢要素は、レバーアームを係止位置に付勢するように動作可能であり得る。
【0020】
いくつかの実施形態において、取設装置は、第1の外科用リーマの細長いシャフトに固設されるように構成され得る。脛骨切断ブロックは、取設装置に連結されるように構成され得る。
【0021】
本開示の態様によると、整形外科用器具システムは、細長いシャフト、及び細長いシャフトの遠位端に画定された複数の切断フルートを含む、第1の外科用リーマを含む。脛骨基部プレートは、第1の長手方向軸に沿って延在する中央開口、及び一対の固定孔を含む。オフセットガイドは、上方ドラム、脛骨基部プレートの中央開口内に位置付けられるようにサイズ決めされた下方プレート、及びオフセットガイドが脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、脛骨基部プレートの第1の長手方向軸からオフセットされる第2の長手方向軸に沿ってオフセットガイドを通って延在する孔を含む。孔は、外科用リーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされる。取設装置は、第1の外科用リーマの細長いシャフトに固設されるように構成され得る。取設装置は、第1の外科用リーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされた係止ノブを含む。脛骨切断ブロックは、取設装置に連結されるように構成される。脛骨切断ブロックは、脛骨基部プレートを受容するように患者の脛骨を外科的に準備するために、切断ツールを受容するようにサイズ決めされた切断スロットを含む。係止ノブは、第1の外科用リーマの細長いシャフト上の取設装置を係止するために、取設装置の一部を第1の外科用リーマと係合するように前進させるように動作可能であり得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、第2の脛骨基部プレートは、中央開口、及び中央開口から外向きに延在する一対のスロットを有し得る。パンチ器具は、第2の脛骨基部プレートの一対のスロット内に位置付けられるようにサイズ決めされた一対のアームを有し得る。各アームは、複数の切歯を有し得る。
【0023】
いくつかの実施形態において、嵌入ハンドルは、係止位置と係止解除位置との間で回動するように構成された係止フランジを有し得る。パンチ器具は、係止フランジが係止位置にあるときに係止フランジに係合するように構成されたプレートを有し得る。いくつかの実施形態において、嵌入ハンドルは、長手方向軸に沿って延在する近位ポストを有し得る。嵌入ハンドルは、近位ポストに連結され、ポストに対して長手方向軸に沿って動くように動作可能なブラケットを有し得る。ブラケットは、ブラケット内部に画定された細長いスロットを有し得る。嵌入ハンドルは、近位ポストに回動可能に連結され得るレバーアームを有し得る。レバーアームは、係止フランジ、及びブラケット内に画定された細長いスロット内に位置付けられたタブを有し得る。ブラケットが長手方向軸に沿って遠位方向に動かされたときに、タブが、細長いスロットに沿って前進され得、レバーアームが、係止位置から係止解除位置に回動され得る。いくつかの実施形態において、付勢要素は、レバーアームを係止位置に付勢するように動作可能であり得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、リーマガイド本体は、リーマガイド本体が脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、脛骨基部プレートの中央開口と実質的に整列されるように構成され得る、リーマガイド本体内部に画定された通路を有し得る。いくつかの実施形態において、第2の外科用リーマは、リーマガイド本体の通路を通って延在するようにサイズ決めされ得る。第2の外科用リーマは、細長いシャフト、及び遠位端に画定された複数の切断フルートを有し得る。複数の切断フルートは、遠位円錐台状切断セクション、第1の直径を有する近位切断セクション、及び第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定し得る。
【0025】
本開示の別の態様によると、脛骨プロテーゼコンポーネントのための患者の脛骨を準備する方法は、患者の脛骨の近位端内に形成されたキャビティ内に外科用リーマを挿入することを含む。方法はまた、リーマの細長いシャフトが係止ノブの孔及び取設装置のハウジングの孔を通って延在するように、取設装置を細長いシャフトに連結することも含む。方法はまた、リーマの細長いシャフトと係合するハウジングの一部を圧縮するように、係止ノブを細長いシャフトを中心として回転させることも含む。方法はまた、取り付けフレームを、長手方向軸に対して直角にハウジングから延在するレールに連結することも含む。方法はまた、取り付けフレームに切断ブロックを連結することも含む。方法はまた、鋸刃を、切断ブロック内に形成された切断ガイドを通して前進させて、患者の脛骨の近位端を切断することも含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、係止ノブを回転させることは、係止ノブの底部表面をハウジングの肩部表面に向けて前進させることを必要とし得る。いくつかの実施形態において、ハウジングの複数のビームを、外科用リーマの細長いシャフトと係合するように前進させることを必要とし得る。いくつかの実施形態において、係止ノブを回転させることは、係止ノブの環状リブを、複数のビームの各々の傾斜した上部表面と係合するように前進させて、ハウジングの複数のビームを、外科用リーマの細長いシャフトと係合するように前進させることを必要とし得る。いくつかの実施形態において、係止ノブを回転させることは、係止ノブのねじ付き内部表面を複数のビームの各々のねじ付き外部表面と係合させることを必要とし得る。
【0027】
いくつかの実施形態において、係止ノブを回転させることは、係止ノブの角度付き外部表面を把持することを必要とし得る。いくつかの実施形態において、方法は、係止機構を操作して、取り付けフレームをレールに選択的に固設することを必要とし得る。いくつかの実施形態において、方法は、取り付けフレームが取り付けポスト上を長手方向に動いて、切断ブロックを患者の脛骨と関連して位置付けるように、取り付けフレームを通って延在する孔内にレールを挿入することを必要とし得る。いくつかの実施形態において、方法は、取り付けポストの平坦な外部表面を取り付けフレームの孔の平坦な内部表面に係合して、取り付けフレームが取り付けポストを中心として回転することを防止することを必要とし得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、方法は、取設装置、取り付けフレーム、及び切断ブロックを患者の脛骨から取り外すことを必要とし得る。方法は、外科用リーマの細長いシャフトが脛骨基部プレートの中央開口を通って延在するように、脛骨基部プレートを患者の脛骨の近位端上に位置付けることを必要とし得る。方法は、細長いシャフトの一端をオフセットガイド内に画定された孔内に前進させることであって、孔が、中央開口の長手方向軸から離間される長手方向軸に沿って延在している、前進させることを必要とし得る。方法は、オフセットガイドを脛骨プレートの中央開口内に位置付けることを必要とし得る。方法は、オフセットガイドを回転させて、脛骨プレートを患者の脛骨の近位端に対して回転させることを必要とし得る。方法は、患者の脛骨の近位端に対する脛骨プレートの配向に基づいて、脛骨プロテーゼコンポーネントのオフセット配向を決定することを必要とし得る。
【0029】
いくつかの実施形態において、方法は、オフセットガイド及び外科用リーマを患者の脛骨から取り外すことを必要とし得る。方法は、リーマガイド本体を脛骨基部プレート上に位置付けることを必要とし得る。方法は、第2の外科用リーマをリーマガイド本体内に挿入することを必要とし得る。第2の外科用リーマは、(i)遠位円錐台状切断セクション、(ii)第1の直径を有する近位切断セクション、及び(iii)第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定している、複数の切断フルートを有し得る。
【0030】
いくつかの実施形態において、方法は、ドリルストップを第2の外科用リーマの細長いシャフトに沿って前進させることを必要とし得る。いくつかの実施形態において、第2の外科用リーマをリーマガイド本体内に挿入することは、第2の外科用リーマを患者の脛骨内に前進させることと、ドリルストップを使用して、最大リーミング深さを決定することと、を必要とし得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、方法は、オフセットガイドを外科用リーマから取り外すことであって、オフセットガイドが、複数のオフセットガイドのうちの第1のオフセットガイドであり得る、取り外すことを必要とし得る。方法は、複数のオフセットガイドのうちの第2のオフセットガイドを選択することであって、第2のオフセットガイドが、第2の孔を有する、選択することを必要とし得る。方法は、細長いシャフトの一端を第2のオフセットガイドの第2の孔内に前進させることであって、第2の孔が、第1のオフセットガイドの長手方向軸とは異なる量だけ中央開口の長手方向軸から離間され得る第2の長手方向軸に沿って延在している、前進させることを必要とし得る。方法は、第2のオフセットガイドを回転させて、脛骨プレートを患者の脛骨の近位端に対して回転させ、オフセット配向を決定することを必要とし得る。
【0032】
本開示の更に別の態様によると、脛骨プロテーゼコンポーネントのための患者の脛骨を準備する方法は、患者の脛骨の近位端内に形成されたキャビティ内に第1の外科用リーマを挿入することを含む。方法はまた、第1の外科用リーマの細長いシャフトが脛骨基部プレートの中央開口を通って延在するように、脛骨基部プレートを患者の脛骨の近位端上に位置付けることも含む。方法はまた、細長いシャフトの一端をオフセットガイド内に画定された孔内に前進させることであって、孔が、中央開口の長手方向軸から離間される長手方向軸に沿って延在している、前進させることも含む。方法はまた、オフセットガイドを脛骨プレートの中央開口内に位置付けることも含む。方法はまた、オフセットガイドを回転させて、脛骨プレートを患者の脛骨の近位端に対して回転させることも含む。方法はまた、患者の脛骨の近位端に対する脛骨プレートの配向に基づいて、脛骨プロテーゼコンポーネントのオフセット配向を決定することも含む。方法はまた、オフセットガイド及び第1の外科用リーマを患者の脛骨から取り外すことも含む。方法はまた、リーマガイド本体を脛骨基部プレート上に位置付けることも含む。方法はまた、第2の外科用リーマをリーマガイド本体内に挿入することであって、第2の外科用リーマが、(i)遠位円錐台状切断セクション、(ii)第1の直径を有する近位切断セクション、及び(iii)第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定する、複数の切断フルートを含む、挿入することも含む。
【0033】
いくつかの実施形態において、方法は、深さストップを第2の外科用リーマの細長いシャフト上に位置付けることを必要とし得る。深さストップは、第2の外科用リーマの細長いシャフト内に画定された開口内に別個に受容されるようにサイズ決めされた移動可能なフランジを有し得る。方法は、深さストップのユーザ操作ボタンを作動させて、フランジを環状スロットと係合させることを必要とし得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、方法は、オフセットガイドを外科用リーマから取り外すことであって、オフセットガイドが、複数のオフセットガイドのうちの第1のオフセットガイドであり得る、取り外すことを必要とし得る。方法は、複数のオフセットガイドのうちの第2のオフセットガイドを選択することであって、第2のオフセットガイドが、第2の孔を有する、選択することを必要とし得る。方法は、細長いシャフトの一端を第2のオフセットガイドの第2の孔内に前進させることであって、第2の孔が、第1のオフセットガイドの長手方向軸とは異なる量だけ中央開口の長手方向軸から離間され得る第2の長手方向軸に沿って延在している、前進させることを必要とし得る。方法は、第2のオフセットガイドを回転させて、脛骨プレートを患者の脛骨の近位端に対して回転させ、オフセット配向を決定することを必要とし得る。
【図面の簡単な説明】
【0035】
詳細な説明では、特に以下の図面を参照する。
図1】整形外科用関節置換システムのプロテーゼコンポーネントの分解斜視図である。
図2】整形外科用関節置換システムの脛骨切断ガイドアセンブリの斜視図である。
図3図2の線3-3に沿って切り取られた図2の切断ガイドアセンブリの一部分の断面側面図である。
図4】整形外科用関節置換システムの外科用リーマの側面図である。
図5】脛骨オフセットの量を決定する際の使用のための整形外科用関節置換システムのいくつかの外科用器具の分解斜視図である。
図5A図5の外科用器具のオフセットガイドの断面側面図である。
図6】整形外科用関節置換システムの嵌入ハンドルの斜視図である。
図6A図6の嵌入ハンドルの底面斜視図である。
図7】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図8】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図9】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図10】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図11】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図12】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図13】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図14】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図15】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図16】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図16A】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図17】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図18】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図19】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図20】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図21】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図22】別の外科用リーマの斜視図である。
図22A】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図23】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
図24】整形外科用関節置換システムを利用する外科手術のいくつかのステップを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本開示の概念には様々な修正及び代替的形態の影響を受ける可能性があるが、その特定の例示的な実施形態を図面に例として示し、本明細書において詳細に述べる。しかし、当然のことながら、本開示の概念を開示される特定の形態に限定することを何ら意図するものではなく、その逆に、本発明は、添付の「特許請求の範囲」によって定義される発明の趣旨及び範囲に包含される全ての修正、均等物、並びに代替物を網羅することを意図するものであることが理解される。
【0037】
解剖学的基準を表す、前、後、内側、外側、上、下などの用語は、本明細書全体を通じて、本明細書において述べられる整形外科用インプラント及び整形外科用器具に関して、並びに患者の生体解剖学的構造に関して使用されてよい。これらの用語は、解剖学の研究及び整形外科学の分野のいずれにおいても広く理解された意味を有するものである。記述された本明細書及び特許請求の範囲におけるこれらの解剖学的参照用語の使用は、特に断らない限り、それらの広く理解された意味と一貫性を有することが意図される。
【0038】
プロテーゼ膝関節及び膝関節構成要素、並びに膝関節を埋め込んで再建する方法を包含する、本開示の例示的な実施形態を下記で説明及び例示する。また、以下で論じられる好ましい実施形態が本質的に例示的なものであり、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく構成が変更され得ることは、当業者には明白であろう。しかしながら、明確さ及び正確さの目的のために、下記で説明する例示的な実施形態は、本発明の範囲に含まれるのに必須ではないことを当業者が認識するはずである任意の工程、方法、及び特徴を含むことができる。
【0039】
ここで図1を参照すると、整形外科用関節置換システム10は、いくつかの整形外科用プロテーゼコンポーネント12、及び整形外科用プロテーゼコンポーネント12のうちの1つ又は2つ以上を受容するように骨を準備する際の使用のためのいくつかの整形外科用器具14(例えば、図2参照)を含む。用語「整形外科用器具」、又は「整形外科用器具システム」とは、整形外科用手術を行う際に外科医が使用する外科用の用具である。したがって、本明細書で使用されるとき、用語「整形外科用器具」及び「複数の整形外科用器具」は、図1に示されるもの等の、整形外科用プロテーゼコンポーネント又はインプラントと異なることが理解されるべきである。
【0040】
システム10のプロテーゼコンポーネント12は、患者の大腿骨の外科的に準備された遠位端に固設されるように構成された人工大腿骨コンポーネント20、及び患者の脛骨の外科的に準備された近位端に固設されるように構成された人工脛骨コンポーネント22を含む。例示的実施形態において、脛骨コンポーネント22は、脛骨トレイ24及び患者の膝内への埋め込み後に、大腿骨コンポーネント20に係合するように構成されたプロテーゼインサート26を含む。システム10が、様々なサイズの骨を有する患者に対応するいくつかのコンポーネント12を含み得ることが理解されるべきである。これにより、外科医は、患者の骨の解剖学的構造にぴったり合うコンポーネント及び他の器具を選択することができるようになる。
【0041】
図1に示されるように、大腿骨コンポーネント20は、前側フランジ30、及びフランジ30から離れて延在する一対の顆32を含む。一般的に顆間ノッチと呼ばれるノッチ34は、顆32間に画定される。顆32は、インサート26の対応する関節表面70に係合するように構成された関節表面36を画定する。大腿骨コンポーネント20はまた、大腿骨コンポーネント20の裏側表面42から上方に延在する、細長いステムポスト40も含む。以下に更に詳細に説明されるように、大腿骨ステムポスト40は、いくつかの異なるステムコンポーネント44のうちの1つを受容するように構成されている。例示的実施形態において、ステムコンポーネント44の対応するねじ付きシャフト50を受容するようにサイズ決めされる、ねじ付き孔48は、ステムポスト40内に画定される。
【0042】
脛骨トレイ24は、患者の近位脛骨(図示せず)の外科的に準備された端内に埋め込まれるように構成される。脛骨トレイ24は、プラットフォーム58の内側表面62から内側に離れて延在する細長いステムポスト60を有するプラットフォーム58を含む。細長い脛骨ステムポスト60は、いくつかの異なるステムコンポーネント44のうちの1つを受容するように構成されている。具体的には、図1に見ることができるように、ステムコンポーネント44の対応するねじ付きシャフト50を受容するようにサイズ決めされる、ねじ付き孔48は、ステムポスト60内に画定される。
【0043】
インサート26は、脛骨トレイ24に固設可能である。具体的には、インサート26は、脛骨トレイ24にスナップ嵌合され得る。かかる方式において、インサート26は、脛骨トレイ24に対して固定される(すなわち、インサート26は、前側/後側又は内側/外側方向に回転可能又は移動可能ではない)。ただし、他の実施形態において、脛骨トレイは、脛骨トレイ24に対して回転できるように固設されてもよい。
【0044】
インサート26は、外側及び内側の関節表面70を含む。表面70は、大腿骨コンポーネント20の対応する関節表面36と関節接合するように構成される。具体的には、大腿骨コンポーネント20は、患者の大腿骨の外科的に準備された遠位端(図示せず)内に埋め込まれるように構成され、患者の生体の大腿骨顆の構成を模倣するように構成される。したがって、大腿骨コンポーネント20の関節表面36は、生体の大腿骨の顆を模すように構成されている(例えば湾曲している)。
【0045】
図1に示されるように、システム10のステムコンポーネント44は、細長いステム80を含み、これは、コンポーネント20、22のいずれか一方に取設されるように構成されている。各細長いステム80は、一端のねじ付きシャフト50から反対端の尖端82まで延在する。各ステムはまた、尖端82からねじ付きシャフト50に向かって延在するリブ付き外部表面84も含む。複数の実質的に平坦な表面86は、シャフト50に隣接するステム80の外周の周囲に位置付けられる。表面86は、ステム80がねじ付き孔48のうちの1つとしっかりと係合するように回転され得るように、レンチ又は他の設置ツールの一端を受容するようにサイズ決め及び位置付けられる。
【0046】
例示的な実施形態において、プロテーゼコンポーネント12はまた、コンポーネント20、22に取設されるように構成された複数のオフセットアダプタ90、92も含む。図1に示されるように、アダプタ90は、細長いステム80の長手方向軸を所定量、脛骨トレイ24のステムポスト60の長手方向軸からオフセットするように構成される。同様に、アダプタ92は、細長いステム80の長手方向軸を、大腿骨コンポーネント20のステムポスト40の長手方向軸からオフセットするように構成される。アダプタ90、92の各々は、コンポーネント20、22のいずれか一方のねじ付き孔48内に受容されるように構成されたねじ付きシャフト50を含む。アダプタ90、92の各々はまた、アダプタ90、92の各々の反対端にねじ付き孔48を含み、これは、細長いステム80のうちの1つのねじ付きシャフト50を受容するようにサイズ決めされる。例示的な実施形態において、係止ナット100は、アダプタ90、92の各々のねじ付きシャフト50上に位置付けられる。係止ナット100は、各コンポーネントのステムポストの表面に接してタイプ付けされ得る。
【0047】
大腿骨コンポーネント20、脛骨トレイ24、及びステムコンポーネント44等の生体の骨に係合する膝プロテーゼ10のコンポーネントは、インプラント等級の生体適合性金属で構築されてもよいが、他の材料もまた使用され得る。かかる金属の例としては、コバルトクロム合金などのコバルト合金を含むコバルト、Ti6Al4V合金などのチタン合金を含むチタン、及びステンレス鋼などが挙げられる。そのような金属製構成要素はまた、生体適合性を高めるためにヒドロキシアパタイトなどの表面処理で被覆されてもよい。更に、生体骨に係合する金属製構成要素の表面は、構成要素の骨への固定を促進するために質感を有してもよい。かかる表面は多孔質コーティングされて、永久的な固定を行うために骨の内部成長が促進されてよい。
【0048】
インサート26は、インサート26と大腿骨コンポーネント20との間の円滑な関節接合を可能にする、高分子材料等の材料で構成され得る。こうした高分子材料の1つに、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)などのポリエチレンがある。
【0049】
ここで図2を参照すると、システム10は、取設装置212、及び取設装置212に固設されるように構成された切断ブロック214を含む。例示的な実施形態において、取設装置212は、外科用リーマ216に選択的に取設されるように構成される(図4参照)。以下により詳細に説明されるように、外科医は、患者の脛骨の近位端の切除中に使用するための切断ブロック214を位置付けるために、取設装置212及びリーマ216を使用し得る。
【0050】
システム10の取設装置212は、外科用リーマ216に固設されるように構成された取設基部230及び基部230に移動可能に連結されるように構成された取り付けフレーム232を含む。取り付けフレーム232はまた、以下により詳細に説明されるように、切断ブロック214に固設されるように構成される。代表的な実施形態において、取設基部230、及び取り付けフレーム232は、例えば、ステンレス鋼、又はコバルトクロム等の金属材料から形成される。他の実施形態において、取設基部230、又は取り付けフレーム232は、高分子材料から形成され得ることが理解されるべきである。
【0051】
取設基部230は、ハウジング234、ハウジング234から外向きに延在するレール236、及びハウジング234の上方端242に取設される係止ノブ238を含む。取設基部230は、下方端244及び上方端242を通って延在する長手方向軸240を有する。レール236は、ハウジング234に固設され、かつ片持ち先端部に延在する一端246を有する(図3参照)。例示的な実施形態において、レール236は、ハウジング234の長手方向軸240に対して直角に延在する。図2に示されるように、レール236は、取設基部230と取り付けフレーム232との間の相対回転を可能にするように、それぞれ実質的に平坦な上部表面250及び底部表面252を有する長方形断面を有する。
【0052】
ここで図3を参照すると、取設基部230は、軸240に沿ってハウジング234の下方端244から係止ノブ238を通って延在する通路254を有する。通路254は、外科用リーマ216を受容し、かつ基部230がリーマ216のシャフトに沿って望ましい位置に動かされることを可能にするようにサイズ決めされる。ハウジング234は、下方端244から、ノブ238の下に位置付けられた肩部表面258まで延在する、主本体256を含む。上方シャフト260は、図3に示されるように、肩部表面258からハウジング234の上方端242まで外向きに延在する。
【0053】
例示的な実施形態において、上方シャフト260は、シャフト260をいくつかのビーム264に分割する複数の長手方向スロット262を含む。各ビーム264は、各ビーム264の外部表面上に位置付けられた外方プレート266を含む。図3に示されるように、各プレート266は、外ねじ付きである下部表面270に接続される上部表面268を含む。断面視において、上部表面268は、プレート266がプレート266の下方端にプレート266の上方端よりも大きい外径を有するように、下部表面270に対して角度付けられるか、又は傾斜されている。上方端242において、保持フランジ274は、ビーム264の各々から外向きに延在する。
【0054】
図3に示されるように、係止ノブ238は、ユーザによって把持されるように構成された上部表面276、及びハウジング234の肩部表面258に係合するように構成された実質的に平坦な底部表面278を含む。孔280は、係止ノブ238を通って長手方向軸240に沿って延在し、通路254の一部を画定する。例示的な実施形態において、係止ノブ238は、孔280内の係止ノブ238の下方端の近くに延在する環状リブ282を含む。係止ノブ238は、リブ282から離間され、かつリブ282の上に位置付けられる別の環状リブ284を含む。環状リブ282は、内ねじ付きであり、かつ基部230のビーム264の下部表面270上でねじ付きであり得る。図3に示されるように、環状リブ284は、上方端の内径が下方端の内径よりも大きいような円錐形下部表面286を有する。リブ284は、下部表面286の反対側に位置付けられた上部表面288を有する。例示的な実施形態において、ビーム264の保持フランジ274は、ハウジング234からのノブ238の分解を防止するために上部表面288に係合するように構成される。
【0055】
使用において、外科医は、取設基部230の通路254内にリーマ216を位置付け得る。ベース230をリーマ216に対して所定の位置に係止するために、外科医は、軸240を中心としてノブ238を時計回りに回転させて、リブ282、284をビーム264のプレート266に沿って下向きに摺動させ得る。リブ284の円錐形下部表面286とビーム264の傾斜した上部表面268との間の係合は、ビーム264を軸240に放射状に内向きに曲げさせ、それによって、通路254の直径を縮径させる。例示的な実施形態において、ノブ238の底部表面278がハウジング234の肩部表面258と係合されたとき、ビーム264は、リーマ216に対して圧縮され、それによって、取設基部230を所望の位置でリーマ216に固設する。取設基部230を解放するために、外科医は、ノブ238を反時計回りに回転させ、かつノブ238を上向きに前進させ、それによって、リブ284をプレート266と非接触に動かし、ビーム264が放射状に外向きに曲がることを可能にする。
【0056】
図2を参照すると、システム10はまた、基部230に移動可能に連結されるように構成された取り付けフレーム232も含む。例示的な実施形態において、取り付けフレーム232は、上方ブラケット300、下方ブラケット302、及びブラケット300、302を接続する基部プレート304を含む。上方ブラケット300は、取設基部230のレール236を受容するようにサイズ決めされた開口306を含む。例示的な実施形態において、開口306は、レール236の表面250、252の構成に合う、一対の実質的に平坦な表面によって画定される。ローレット表面308は、外科医が、ブラケット300を把持して、それをレール236に沿って前進させることを可能にするように、ブラケット300の各側に位置付けられる。
【0057】
上方ブラケット300はまた、上方ブラケット(及びしたがって取り付けフレーム232)をレール236に固設するように操作される、係止機構310も含む。例示的な実施形態において、係止機構310は、ユーザ操作ハンドル312、及び孔を通って開口306内に延在するシャフト(図示せず)を含む。ハンドル312が時計回りに回転されるとき、シャフト314は、レール236の上部表面250と係合するように前進される。他の実施形態において、他の機械的係止装置が、取り付けフレーム232をレール236に対して所定の位置に固設するように使用され得ることが理解されるべきである。
【0058】
上に説明されたように、取り付けフレーム232はまた、下方ブラケット302も含む。下方ブラケット302は、切断ブロック214の対応する一対のタブ322を受容するようにサイズ決めされた一対の溝320を含む。これにより、溝320は、切断ブロック214に対する取り付け点を提供する。上方ブラケット300と同様、下方ブラケット302は、切断ブロック214を下方ブラケット302に固設するように操作され得る、係止機構324を含む。例示的な実施形態において、係止機構324は、ブラケット300、302間に画定された間隙328内に位置付けられるユーザ操作ハンドル326を含む。ハンドル326は、シャフト(図示せず)に取設される。ハンドル326が時計回りに回転されるとき、シャフトは、切断ブロック214と係合するように前進されて、それによって、ブロック214を取り付けフレーム232に固設し得る。他の実施形態において、他の機械的係止装置が、取り付けフレーム232を切断ブロック214に固設するために使用され得ることが理解されるべきである。
【0059】
図2に示されるように、切断ブロック214は、以下により詳細に説明されるように、患者の脛骨の前側側部に直面するように構成される、後側側壁340を含む。切断ブロック214はまた、後側側壁340の反対側に位置付けられる、前側側壁342も含む。上部表面344は、側壁340、342を接続する。上部表面344は、上に説明されたタブ322間に画定された溝346を有する。例示的な実施形態において、切断ブロック114は、例えば、ステンレス鋼又はコバルトクロム等の、金属材料から形成される。
【0060】
切断ブロック214は、患者の骨の一部分を切除するために、整形外科手術中に使用され得る、いくつかの切断ガイド350を含む。各切断ガイド350は、外科用鋸の切断鋸刃又は他の外科用装置を受容するようにサイズ決めされた細長いスロットを含む。例示的な実施形態において、切断ブロック214は、側壁340、342を通って延在する、4つの切断ガイド350を有する。各切断ガイド350は、約5ミリメートル、他の切断ガイド350から離間され、かつ切除平面を画定する平坦な表面352を含む。
【0061】
上に説明されるように、システム10は、外科手術中に患者の脛骨内の通路を画定するために、いくつかの外科用リーマを含む。ここで図4を参照すると、外科用リーマ216のうちの1つが示される。リーマ216は、遠位端364に形成された複数の切断フルート362を有する細長いシャフト360を含む。ツールシャンク366は、反対端に形成され、外科用ドリル又は他の回転外科用器具に固設されるようにサイズ決めされる。細長いシャフト360は、切断フルート362からツールシャンク366まで延在する円筒状外部表面370を含む。複数の離間環状スロット368は、外部表面370内に画定される。例示的な実施形態において、外部表面370に沿った各環状スロット368の位置は、リーマ216の所望のリーミング深さに対応する。例示的な実施形態において、スロット368の高さは、外科医に異なる深さの視覚的表示を提供するために異なる。
【0062】
ここで図5を参照すると、システム10はまた、患者の脛骨の近位端上に位置付けられるように構成された脛骨基部プレート400も含む。システム10が、患者の骨の解剖学的構造の様々な潜在的なサイズに略対応する、異なるサイズの複数の脛骨プレートを含み得ることが理解されるべきである。システム10はまた、基部プレート400との使用のために構成された複数のオフセットガイド402、及び同様に基部プレート400との使用のために構成されたリーミングガイドタワー又は本体404も含む。脛骨基部プレート400は、いくつかの固定ピンガイド孔406を含み、これらは、固定ピン408(図21参照)の通過が、脛骨プレート400を患者の脛骨の近位端に固設することを可能にする。
【0063】
脛骨基部プレート400は、実質的に平坦な底部表面410、及び底部表面410の反対側に位置付けられる実質的に平坦な頂部表面412を含む。湾曲した外方側壁414は、表面410、412の間に延在する。脛骨基部プレート400はまた、表面410、412を通って延在する中央開口416も含む。一対のガイド孔418は、脛骨プレート400の前側側部に隣接して位置付けられる。以上により詳細に説明されるように、各ガイド孔418は、リーミングガイドタワー404の固定ピン420のうちの1つを受容するようにサイズ決めされる。
【0064】
図5に示されるように、各オフセットガイド402は、下方円筒状プレート432に接続された上方ドラム430を含む。円筒状プレート432は、脛骨プレート400の中央開口416内に受容されるようにサイズ決めされる。各オフセットガイド402はまた、ドラム430及びプレート432を通って延在する通路434も含む。オフセット量は、各オフセットガイド402について異なる。例示的な実施形態において、ドラム430は、外科医に長手方向軸436の角度位置の表示を提供するために脛骨基部プレート400上のマーキング442と協働する複数の目盛440を含む。マーキング442が目盛440のうちの1つと整列されたとき、目盛440に対応する数値的表示が、オフセット配向を決定するために読み取られ得る。
【0065】
図5Aに示されるように、各通路434は、円筒状プレート432の長手方向軸438からオフセットされる長手方向軸436に沿って延在する。例示的な実施形態において、リーマの細長いシャフト360は、脛骨基部プレート400がリーマの上に位置付けられたとき、長手方向軸438に延在する。通路434は、下方又は遠位開口448よりも大きい、上方又は近位開口446から延在するテーパ付き内壁444によって例示的に画定される。他の実施形態において、通路は、円筒状であってもよい。
【0066】
上に説明されるように、システム10はまた、リーミングガイドタワー404も含む。タワー404は、実質的に平坦な底部表面452から上部表面454まで延在する主本体450を含む。ガイド通路456は、表面452、454を通って延在する。タワー404が脛骨基部プレート400に取設されたとき、通路456は、中央開口416と整列される。上に説明されたように、タワー404は、一対の前側固定ピン420を含み、これらは、タワーが脛骨プレート400に取設されたとき、脛骨プレート400の前側孔418内に受容される。
【0067】
ここで図6を参照すると、システム10の嵌入ハンドル470が示される。例示的な実施形態において、嵌入ハンドルは、例えば、ステンレス鋼等の金属材料で作製された別個のコンポートからのアセンブリとして形成される。嵌入ハンドル470は、細長い本体474の遠位端に取設されたストライクプレート472を含む。細長い本体474は、使用中に外科医によって把持されるようにサイズ決め及び成形される。本体474は、ストライクプレート472から一端476まで延在する。嵌入ハンドル470はまた、細長い本体474の一端476から延在する近位ポスト478も含む。近位ポスト478は、一端476に接続される円筒状本体セクション480、本体セクション480から延在する中間円筒状本体セクション482、及びセクション482から延在する近位先端部484を含む。近位先端部484は、湾曲した後側表面488に接続される実質的に平坦な前側表面486を含む。
【0068】
嵌入ハンドル470は、外科手術中に他の外科用器具を嵌入ハンドル470に選択的に固設するように構成された取設機構500を含む。例示的な実施形態において、取設機構500は、ポスト478に連結され、かつ近位ポスト478に対して回動するように構成される、レバーアーム502を含む。レバーアーム502は、近位先端部484の平坦な前側表面486に向かって延在する係止フランジ504を含む。レバーアーム502が矢印506によって示される方向に回動されるとき、係止フランジ504は、近位先端部484から離れるように前進される。レバーアーム502はまた、係止フランジ504の反対方向に延在するタブ508も含む。
【0069】
取設機構500は、ポスト478及び細長い本体474に対して摺動するように構成されるブラケット510を含む。ブラケット510は、例示的にL字形であり、近位ポスト478から離れるように延在するフランジ512を含む。フランジ512は、本体セクション480に沿って延在する摺動プレート514に接続される。図6に示されるように、摺動プレート514は、摺動プレート514の内部に画定された長方形スロット516を有し、タブ508は、スロット516内に位置付けられる。
【0070】
ブラケット510は、ポスト478の円筒状本体セクション480内に画定された一対の長手方向スロット524内に受容される一対のタブ522を含む。図6Aに示されるように、ブラケット510はまた、ポスト478を通って延在する溝528内に受容されるプレート526も含む。例えば、ばね530等の付勢要素が、図6に示される位置にブラケット510(及びしたがってレバーアーム502)を付勢するように、プレート526とポスト478との間に位置付けられる。
【0071】
レバーアーム502を矢印506によって示される方向に前進させるために、ユーザは、ばね530によって及ぼされる付勢を超えてフランジ512上を押し込み、ブラケット510をストライクプレート472に向かって遠位に前進させ得る。ブラケット510が遠位に前進されると、フランジ512は、細長い本体474の一端476内に画定された溝520内に前進される。加えて、摺動プレート514の近位縁522は、タブ508と係合するように前進され、それによって、レバーアーム502をレバーアーム502の軸532(図6A参照)を中心として回動させ、係止フランジ504を近位先端部484から離れるように動かす。ユーザがフランジ512を解放するとき、ばね530は、摺動プレート514を近位端に向かって付勢し、それによって、レバーアーム502を解放して係止フランジ504に向かって回動させる。
【0072】
説明された器具14は、人工脛骨コンポーネント22、ステムコンポーネント44のうちの1つ、及びオフセットアダプタ90を受容するために、患者の大腿骨を外科的に準備するために使用され得る。例示的な実施形態において、器具14は、初期インプラントが患者の脛骨の近位端から取り除かれた、再置換手術で使用され得る。図7に示されるように、再置換手術の患者の脛骨602の近位端600は、初期インプラントを受容するために事前に成形された近位表面604を含む。再置換手術中、表面604は、人工脛骨コンポーネント22を受容するように近位端600を準備するために切除される。図7図23は、再置換手術中に近位端600を外科的に準備するための手術のいくつかの代表的なステップを例示する。任意の外科手術は、患者の骨の解剖学的構造及び外科医の選好に応じて追加の又は少ないステップを含んでもよいことが理解されるべきである。
【0073】
ここで図7を参照すると、外科医は、患者の脛骨602の髄内管608内に挿入するためのリーマ216のうちの1つを選択し得る。リーマの選択は、患者の脛骨602のサイズ及び形状に応じ得る。図7に示されるように、外科医は、選択したリーマ216を管608内に前進させて、環状スロット368のうちの1つに対応する所定の深さまでリーマを管に直進させ得る。
【0074】
外科医は、取設装置212を組み立てている間、リーマ216を所定の深さの所定の位置に残し得る。上に説明されたように、外科医は、切断ブロック214を取り付けフレーム232に取設し、ハンドル326を操作することによって器具を共に固設することができる。外科医は、取設基部230のレール236に沿って取り付けフレーム232を摺動させ、他のハンドル312を操作することによって基部230に対して所定の位置にフレーム232を係止し得る。図8に示されるように、外科医は、組み立てられた取設装置212をリーマ216の細長いシャフト360上に配置し得る。そのようにするために、外科医は、取設装置212の通路254をリーマ216のシャンク366と整列させ、その後、シャンク366を介して取設装置212を前進させ、細長いシャフト360を脛骨602に向けて降ろし得る。
【0075】
図9図10に示されるように、外科医は、切断ブロック214を骨602に対して配置する場所を決定するために、いくつかの異なるゲージ620、622を利用し得る。ゲージ620、622の各々は、切断ブロック214が脛骨602に対して適切に配置されたときに、近位表面604に係合するように構成されたプローブ先端部624を有する。代表的な実施形態において、各ゲージは、ブロック214の切断ガイド350内に位置付けられるようにサイズ決めされた取り付けフランジ626を介して切断ブロック214に選択的に取設される。ゲージ622はまた、プローブ先端部624がその取り付けフランジ626(及びしたがって切断ブロック214)に対して異なる高さでセットされ得るように調節可能でもある。外科医は、切断ブロック214が近位表面604の切除をガイドするために適切に位置付けられるまで、取設装置212及び切断ブロック214をリーマ216に沿って図9図10の矢印630によって示される方向に摺動させ得る。
【0076】
外科医は、その後、制御ノブ238を操作することによって所望の位置に取設装置212を係止し得る。ノブ238が時計回りに回転されるとき、ノブ238のリブ282、284は、上に説明されるように、通路254の直径を縮小させる。例示的な実施形態において、ノブ238の底部表面278がハウジング234の肩部表面258と係合されたとき、取設基部230は、リーマ216に係合し、それによって、切断ブロック214を骨に対して所定の位置に係止する。外科医はまた、取り付けフレーム232(及びしたがって切断ブロック214)をレール236に沿って自由に運動させるようにハンドル312を選択的に操作することもできる。これにより、外科医はまた、切断ブロック214の位置を脛骨602の前側面に対して調節することもできる。
【0077】
図11に示されるように、外科医は、切断ブロック214を脛骨602に固設するために、いくつかの固定ピン420を利用し得る。外科医は、その後、両方のハンドル312、326を操作することによって、切断ブロック214を取設装置212から取り外して、取り付けフレーム232を切断ブロック214及び取設基部230から解放し得る。取り付けフレーム232を摺動させてレール236から外した後、外科医は、制御ノブ238を操作することによって取設基部230をリーマ216から解放し得る。
【0078】
ここで図12を参照すると、外科医はまた、脛骨602を切除する前に、リーマ216を管608から取り除くこともできる。切除を実施するために、外科医は、外科用鋸640を、患者の骨と接触するように切断ガイド350のうちの1つを通して前進させ得る。外科医は、その後、鋸640を使用して、患者の脛骨602の一端600から物質を取り除き、人工脛骨コンポーネント22を受容するように成形された新しい外科用に準備された近位表面を作成し得る。
【0079】
ここで図13図14を参照すると、外科医は、オフセットアダプタ90が脛骨プロテーゼアセンブリ内に含められるべきか否かを決定するために、リーマ216及び脛骨プレート400を利用し得る。そのようにするために、外科医は、図13に示されるように、リーマ216を髄内管608内に挿入し得る。外科医は、脛骨プレート400を患者の脛骨602の近位端600上に位置付け得る。図14に示されるように、脛骨プレート400の開口416の中心は、リーマ216の長手方向軸からオフセットされ、オフセットアダプタ90を脛骨プロテーゼアセンブリ内で使用する必要性を示す。
【0080】
図15に示されるように、外科医は、オフセットガイド402を選択し、リーマ216に沿って、患者の脛骨602上に位置付けられた脛骨プレート400と接触するように前進させ得る。オフセットガイド402が脛骨プレート400上に着座した状態で、外科医は、ガイド402の輪郭付き外部表面を把持して、ガイド402を、図15で矢印650によって示されるようにリーマ216を中心として回し得る。ガイド402が回されると、脛骨プレート400は、患者の脛骨602の近位表面604を中心として回転される。この運動は、リーマ216に対するガイド402及び脛骨プレート400のオフセット配向を変化させる。外科医は、外科的に準備された近位表面604の最大適用範囲を提供する患者の脛骨602上の位置に脛骨プレート400が配置されるまで、ガイド402を回し続け得る。基部プレート400が患者の脛骨602上の所望の位置にあるとき、外科医は、図16に示されるように、マーク442と整列される目盛440を識別し、目盛440と関連付けられた数値的表示を読み取って、選択されたオフセット配向を識別する。脛骨プレート400が、近位表面604の最大適用範囲を提供する患者の脛骨602上の位置に配置されるまで、外科医が、異なるオフセット量を有する他のオフセットガイド402によってこのプロセスを繰り返し得ることが理解されるべきである。脛骨プレート400が患者の脛骨602上の所望の位置に位置付けられたとき、外科医は、図16に示されるように、1つ又は2つ以上の固定ピン408を利用して、脛骨プレート400及びその位置を固設することができる。外科医は、その後、図17に示されるように、オフセットガイド402を脛骨プレート400及びリーマ216から取り除き得る。
【0081】
ここで図18を参照すると、外科医は、より大きな直径のリーマ702を利用する別のリーミング操作を実施し、続いて管608を矯正し得る。図19に示されるように、外科医はまた、脛骨プレート400と共にリーミングガイドタワー404も利用し得る。そのようにするために、外科医は、タワー404の固定ピン420を脛骨プレート400のガイド孔418と整列させ得る。外科医は、その後、固定ピン420を、ガイド孔418を通して患者の脛骨602の近位端600内に前進させ得る。
【0082】
ここで図20図22を参照すると、外科医は、タワー404と共に別のリーマ704を利用し得る。システム10はまた、所望の深さに対応する環状スロット642でリーマのいずれかに取設される、移動可能な深さストップ710も含む。例示的な実施形態において、深さストップ710は、中央開口712及び開口712内に内向きに延在する複数の整列タブ714を有する。中央開口712は、システム10の最大直径のリーマに対応する直径を有する。リーマ704を含む各リーマは、深さストップ710の整列タブ714の数にその数が対応する複数の長手方向スロット716を含む。図20に示されるように、各リーマのスロット716の底部表面は、単一の深さストップ710が任意のサイズのリーマと共に使用され得るように、タブ714の先端部によって画定された整列開口720内に受容されるように位置付けられ、かつサイズ決めされる。
【0083】
例示的な実施形態において、深さストップ710は、深さストップを所望の位置に固設するために、環状スロット642又は他の開口と係合及び係合解除するように前進され得るピンを有する移動可能なプレート722を含む。
【0084】
図21に示されるように、深さストップ710がリーマ704の所望の環状スロット642に適切に位置付けられるとき、リーマ704は、ガイドタワー404内に位置付けられたリーミングガイドアダプタ724の中央円筒状通路内に前進され得る。リーマ704は、その後、ガイドアダプタ724に沿って前進され、患者の脛骨602の近位端600と接触させ得る。外科医は、深さストップ710がガイドアダプタ724に接触するまで、患者の脛骨内により深くリーマ704を前進させ続け、それによって、所望されるように管608を矯正し得る。いくつかの実施形態において、リーマ及び深さストップ710がガイドタワー単独と使用され得ることが理解されるべきである。
【0085】
図22図22Aを参照すると、リーマ704は、ガイドタワー404と共に示される。リーマ216と同様、リーマ704は、遠位端734に形成された複数の切断フルート732を有する細長いシャフト730を含む。ツールシャンク736は、反対端に形成され、外科用ドリル又は他の回転外科用器具に固設されるようにサイズ決めされる。細長いシャフト730は、切断フルート732からツールシャンク736まで延在する外部表面740を含み、複数の長手方向スロット716は、外部表面740内に画定される。
【0086】
図22に示されるように、複数の切断フルート732は、遠位端734から延在する円錐台状遠位セクション750を含む。遠位セクション750は、縁752で切断フルート732の円筒状中間セクション754に接続される(即ち、切断フルート732の縁が円筒形状を画定する)。中間セクション754は、直径756を有する。中間セクション754は、テーパ付きセクション760を介して近位セクション758に接続される。例示的な実施形態において、近位セクション758は、中間セクション754の直径756よりも大きい直径762を有する。切断フルート732の円筒状中間セクション754、テーパ付きセクション760、及び近位セクション758の組み合わせは、図22Aに破線で示されるように、人工脛骨コンポーネント22のオフセットアダプタ90に合うように成形された開口患者の脛骨を画定するために協働する。
【0087】
ここで図23を参照すると、外科医は、脛骨トレイ24の細長いステムポスト60の一部分を受容するように管608をサイズ変更するためにキールパンチ660を選択し得る。キールパンチ660は、中央本体664から外向きに延在する一対のアーム662を含む。アーム662の各々は、細長いステムポスト60のための通路を作成するために、患者の骨を下向きに延在するいくつかの切歯668を含む。中央本体664は、嵌入ハンドル470のレバーアーム502のフランジ504を受容するようにサイズ決めされたアンダーカット670を含む。中央本体664はまた、図23に示されるように、係止フランジ504に係合するように構成された、アンダーカット670の上に位置付けられた係合プレート672も含む。
【0088】
キールパンチ660を嵌入ハンドル470に固設するために、ユーザは、フランジ512上を押し込んで、ハンドル470のブラケット510をストライクプレート472に向かって遠位に前進させ得る。ブラケット510が遠位に前進されると、フランジ512は、細長い本体474の一端476内に画定された溝520内に前進される。加えて、摺動プレート514の近位縁522は、タブ508と係合するように前進され、それによって、レバーアーム502をレバーアーム502の軸を中心として回動させ、係止フランジ504を近位先端部484から離れるように動かす。キールパンチ660は、その後、図23に示されるように、近位先端部484を介して前進され、円筒状本体セクション482と接触し得る。ユーザは、その後、フランジ512を解放し得、ハンドル470の付勢要素530は、ブラケット510を近位に付勢し、それによって、係止フランジ504を近位先端部484に向かって動かし、係合プレート672と係合させて、キールパンチ660をハンドル470に固設する。
【0089】
図24に示されるように、外科医は、患者の脛骨602の近位端600から脛骨プレート400を取り除き、それを、キールパンチ660のアーム662を受容するようにサイズ決めされた開口692を含む別の脛骨プレート690と置換し得る。外科医は、その後、矢印694によって示されるように、嵌入ハンドル470及びキールパンチ660を脛骨プレート690に向かって前進させ得る。キールパンチ660が脛骨プレート690を通過する際、切歯668は、患者の骨に係合し、脛骨プロテーゼコンポーネント22の細長いポスト60を受容するように管を矯正する。
【0090】
上述の代表的な実施形態は、別個の脛骨トレイ及び脛骨トレイインサートを有するように説明されたが、脛骨トレイは、別個の脛骨トレイインサートに対する必要性を除去する顆受容ベアリング表面を含んでもよいことが理解されるべきである。
【0091】
上の説明及び発明の要旨にしたがって、本明細書で説明した方法及び装置は本発明の例示的な実施形態を構成するが、本明細書に含まれる発明がこの厳密な実施形態に限定されず、その請求項によって定義される本発明の範囲を逸脱しない限り、そのような実施形態に変更を加えることが可能であることは、当業者には明白であろう。加えて、本発明はその請求項によって定義されるものと理解されるべきであり、本明細書で述べた例示的な実施形態を説明するいかなる制限又は要素も、そのような制限又は要素が明示的に記述されない限り、本請求項のいかなる要素の解釈にも組み込まれるべきでないことが意図される。同様に、本発明がその請求項によって定義されるものであり、かつ、本明細書に明示的に記述されていなくとも本発明の元来の及び/又は予期せぬ利益が存在する可能性があるゆえに、任意の請求項の範囲に包含されるために、本明細書に開示された本発明の特定の利益又は目的のいずれか又は全てを満たす必要はないものと理解される。
【0092】
〔実施の態様〕
(1) 整形外科用器具システムであって、
細長いシャフト、及び前記細長いシャフトの遠位端に画定された複数の切断フルートを含む、外科用リーマと、
取設基部であって、
主本体、前記リーマの前記細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされ、かつ前記主本体の長手方向軸に沿って延在する細長い孔、及び前記主本体から前記長手方向軸に対して直角に延在するレールを含む、ハウジングと、
前記ハウジングに固設され、かつ前記リーマの前記細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされている前記ハウジングの前記細長い孔と整列された長手方向孔を有する係止ノブであって、前記係止ノブは、前記取設基部が前記外科用リーマの前記細長いシャフトに沿って摺動することを可能にされる第1の位置と、前記取設基部が前記外科用リーマの前記細長いシャフト上の位置に係止される第2の位置との間で回転可能である、係止ノブと、を備える、取設基部と、
前記レール上に位置付けられた取り付けフレームであって、前記レールに沿って前記ハウジングに対して摺動するように構成されている、取り付けフレームと、
前記取り付けフレームに対して取り外し可能に連結された切断ブロックと、を備え、
前記係止ノブが、前記第2の位置に回転されたとき、前記ハウジングの一部を前記リーマと係合するように前進させるように動作可能である、整形外科用器具システム。
(2) 前記取設基部の前記ハウジングが、前記係止ノブの内リブに係合して、前記係止ノブを前記ハウジングに固設するように構成された保持フランジを含む、実施態様1に記載の整形外科用器具システム。
(3) 前記取設基部の前記ハウジングが、前記長手方向軸に沿って前記主本体から外向きに延在する上方シャフトを含み、前記上方シャフトが、複数の外ねじ及び前記保持フランジを含み、
前記係止ノブが、前記上方シャフトの前記複数の外ねじに係合するように構成された複数の内ねじを含む、実施態様2に記載の整形外科用器具システム。
(4) 前記係止ノブは、前記複数の内ねじが前記上方シャフトの前記複数の外ねじと係合される係合位置と、前記複数の内ねじが前記上方シャフトの前記複数の外ねじから離間される係合解除位置との間で前記長手方向軸に沿って移動可能である、実施態様3に記載の整形外科用器具システム。
(5) 前記上方シャフトが、前記長手方向軸に沿って延在する複数のビームを含み、各ビームが、細長いスロットによって隣接したビームから離間されており、
前記保持フランジが、複数の保持フランジを含み、各保持フランジが、各ビームの先端部から延在している、実施態様3に記載の整形外科用器具システム。
【0093】
(6) 各ビームが、傾斜した上部表面を有し、
前記係止ノブが、前記ビームを前記外科用リーマの前記細長いシャフトと係合するように前進させるために、各ビームの前記傾斜した上部表面に係合するように構成されている円錐形下部表面を有する環状リブを含む、実施態様5に記載の整形外科用器具システム。
(7) 前記取り付けフレームが、前記レールに沿った位置に前記取り付けフレームを選択的に固設するように動作可能である係止機構を含む、実施態様1に記載の整形外科用器具システム。
(8) 前記取り付けフレームが、前記切断ブロックを前記取り付けフレームに取り外し可能に連結するように動作可能である第2の係止機構を含む、実施態様7に記載の整形外科用器具システム。
(9) 前記レールが、平坦な外部表面を含み、
前記取り付けフレームは、前記取り付けフレームが前記レールを中心として回転することを防止するために、前記レールの前記平坦な外部表面に対応して、かつそれに係合する、平坦な内部表面を含む、実施態様1に記載の整形外科用器具システム。
(10) 前記切断ブロックが、患者の脛骨の切除中の切断ツールの挿入のためにサイズ決めされた複数の切断ガイドを含む、実施態様1に記載の整形外科用器具システム。
【0094】
(11) 患者の脛骨の切除を評価するために、前記切断ブロックの複数の切断ガイドのうちの1つ内に受容されるようにサイズ決めされた位置合わせガイドプレートを更に備える、実施態様1に記載の整形外科用器具システム。
(12) 整形外科用器具システムであって、
主本体、外科用リーマの細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされ、かつ前記主本体の長手方向軸に沿って延在する細長い孔、及び前記主本体から前記長手方向軸に対して直角に延在するレールを含む、ハウジングと、
前記ハウジングに固設され、かつ前記リーマの前記細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされている前記ハウジングの前記細長い孔と整列された孔を有する係止ノブであって、前記係止ノブは、前記ハウジングの前記細長い孔が第1の直径を有する開口を含む第1の位置と、前記細長い孔の前記開口が、前記ハウジングを前記外科用リーマの前記細長いシャフト上の位置に係止するように前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する第2の位置との間で回転可能である、係止ノブと、を備える、整形外科用器具システム。
(13) 前記ハウジングが、前記長手方向軸に沿って前記主本体から外向きに延在する上方シャフトを含み、前記上方シャフトが、複数の外ねじを含み、かつ前記開口を画定し、
前記係止ノブが、前記上方シャフトの前記複数の外ねじと係合するように構成された複数の内ねじを含む、実施態様12に記載の整形外科用器具システム。
(14) 前記係止ノブは、前記複数の内ねじが前記上方シャフトの前記複数の外ねじと係合される係合位置と、前記複数の内ねじが前記上方シャフトの前記複数の外ねじから離間される係合解除位置との間で前記長手方向軸に沿って移動可能である、実施態様13に記載の整形外科用器具システム。
(15) 前記上方シャフトが、前記長手方向軸に沿って延在する複数のビームを含み、各ビームが、細長いスロットによって隣接したビームから離間され、かつ傾斜した上部表面を有し、
前記係止ノブは、前記ビームが前記開口を前記第1の直径から前記第2の直径に縮小させるように前記傾斜した上部表面に係合するように構成されている円錐形下部表面を有する環状リブを含む、実施態様13に記載の整形外科用器具システム。
【0095】
(16) 前記レール上に位置付けられた取り付けフレームを更に備え、前記取り付けフレームが、前記レールに沿って前記ハウジングに対して摺動するように構成され、かつ切断ブロックを受容するようにサイズ決めされたブラケットを含む、実施態様12に記載の整形外科用器具システム。
(17) 前記取り付けフレームが、前記レールに沿った位置に前記取り付けフレームを選択的に固設するように動作可能である係止機構を含む、実施態様16に記載の整形外科用器具システム。
(18) 前記取り付けフレームに取り外し可能に連結された切断ブロックを更に備える、実施態様16に記載の整形外科用器具システム。
(19) 前記レールが、平坦な外部表面を含み、
前記取り付けフレームは、前記取り付けフレームが前記レールを中心として回転することを防止するために、前記レールの前記平坦な外部表面に対応してそれに係合する平坦な内部表面を含む、実施態様16に記載の整形外科用器具システム。
(20) 整形外科用器具システムであって、
細長いシャフト、及び前記細長いシャフトの遠位端に画定された複数の切断フルートを含む、第1の外科用リーマと、
第1の長手方向軸に沿って延在する中央開口、及び一対の固定孔を含む、脛骨基部プレートと、
オフセットガイドであって、上方ドラム、前記脛骨基部プレートの前記中央開口内に位置付けられるようにサイズ決めされた下方プレート、及び前記オフセットガイドが前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、前記脛骨基部プレートの前記第1の長手方向軸からオフセットされる第2の長手方向軸に沿って前記オフセットガイドを通って延在する孔を含み、前記孔が、前記外科用リーマの前記細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされている、オフセットガイドと、
リーマガイド本体であって、前記リーマガイド本体が前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、前記脛骨基部プレートの前記中央開口と実質的に整列されるように構成されている、前記リーマガイド本体内部に画定された通路、及び一対の固定ピンを有し、前記固定ピンの各々は、前記ガイド本体の底部表面から下向きに延在し、かつ前記ガイド本体が前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、前記脛骨基部プレートの前記固定孔の各々内に受容され、かつそこから外向きに延在するようにサイズ決めされている、リーマガイド本体と、を備え、
前記オフセットガイドが、回転するように動作可能であり、それにより、前記オフセットガイドの前記下方プレートが、前記脛骨基部プレートに係合して、前記脛骨基部プレートを前記第2の長手方向軸を中心として回転させる、整形外科用器具システム。
【0096】
(21) 前記オフセットガイドが、前記孔を画定する円錐形内部表面を含み、前記円錐形内部表面が、上方開口から前記上方開口よりも小さい下方開口まで延在している、実施態様20に記載の整形外科用器具システム。
(22) 前記オフセットガイドが、複数のオフセットガイドを含み、各オフセットガイドが、他のオフセットガイドの前記オフセットとは異なる距離だけ前記脛骨基部プレートの前記第1の長手方向軸からオフセットされた第2の長手方向軸を有する、実施態様20に記載の整形外科用器具システム。
(23) 1つのオフセットガイドの前記距離が、ゼロミリメートルに等しい、実施態様22に記載の整形外科用器具システム。
(24) 前記リーマガイド本体の前記通路を通って延在するようにサイズ決めされた第2の外科用リーマを更に備え、前記第2の外科用リーマが、細長いシャフト及び遠位端に画定された複数の切断フルートを有し、
前記複数の切断フルートが、(i)遠位円錐台状切断セクション、(ii)第1の直径を有する近位切断セクション、及び(iii)前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定している、実施態様20に記載の整形外科用器具システム。
(25) 中央開口、及び前記中央開口から外向きに延在する一対のスロットを含む、第2の脛骨基部プレートと、
前記第2の脛骨基部プレートの前記一対のスロット内に位置付けられるようにサイズ決めされた一対のアームを含むパンチ器具であって、各アームが、複数の切歯を含む、パンチ器具と、を更に備える、実施態様20に記載の整形外科用器具システム。
【0097】
(26) 係止位置と係止解除位置との間を回動するように構成された係止フランジを含む、嵌入ハンドルを更に備え、
前記パンチ器具が、前記係止フランジが前記係止位置にあるときに、前記係止フランジに係合するように構成されたプレートを含む、実施態様25に記載の整形外科用器具システム。
(27) 前記嵌入ハンドルが、
長手方向軸に沿って延在する、近位ポストと、
前記近位ポストに連結され、前記ポストに対して前記長手方向軸に沿って動くように動作可能なブラケットであって、前記ブラケット内部に画定された細長いスロットを有する、ブラケットと、
前記近位ポストに回動可能に連結されたレバーアームであって、前記レバーアームが、前記係止フランジ、及び前記ブラケット内に画定された前記細長いスロット内に位置付けられたタブを含む、レバーアームと、を更に含み、
前記ブラケットが前記長手方向軸に沿って遠位方向に動かされたとき、前記タブが、前記細長いスロットに沿って前進され、前記レバーアームが、前記係止位置から前記係止解除位置に回動される、実施態様26に記載の整形外科用器具システム。
(28) 前記レバーアームを前記係止位置に付勢するように動作可能な付勢要素を更に備える、実施態様27に記載の整形外科用器具システム。
(29) 前記第1の外科用リーマの前記細長いシャフトに固設されるように構成された取設装置と、
前記取設装置に連結されるように構成された脛骨切断ブロックと、を更に備える、実施態様20に記載の整形外科用器具システム。
(30) 整形外科用器具システムであって、
細長いシャフト、及び前記細長いシャフトの遠位端に画定された複数の切断フルートを含む、第1の外科用リーマと、
第1の長手方向軸に沿って延在する中央開口、及び一対の固定孔を含む、脛骨基部プレートと、
オフセットガイドであって、上方ドラム、前記脛骨基部プレートの前記中央開口内に位置付けられるようにサイズ決めされた下方プレート、及び前記オフセットガイドが前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに前記脛骨基部プレートの前記第1の長手方向軸からオフセットされる第2の長手方向軸に沿って前記オフセットガイドを通って延在する孔を含み、前記孔が、前記外科用リーマの前記細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされている、オフセットガイドと、
前記第1の外科用リーマの前記細長いシャフトに固設されるように構成された取設装置であって、前記取設装置が、前記第1の外科用リーマの前記細長いシャフトを受容するようにサイズ決めされた係止ノブを含む、取設装置と、
前記取設装置に連結されるように構成された脛骨切断ブロックであって、前記脛骨切断ブロックが、前記脛骨基部プレートを受容するように患者の脛骨を外科的に準備するための切断ツールを受容するようにサイズ決めされた切断スロットを含む、脛骨切断ブロックと、を備え、
前記係止ノブが、前記第1の外科用リーマの前記細長いシャフト上の前記取設装置位置を係止するために、前記取設装置の一部を前記第1の外科用リーマと係合するように前進させるように動作可能である、整形外科用器具システム。
【0098】
(31) 中央開口、及び前記中央開口から外向きに延在する一対のスロットを含む、第2の脛骨基部プレートと、
前記第2の脛骨基部プレートの前記一対のスロット内に位置付けられるようにサイズ決めされた一対のアームを含むパンチ器具であって、各アームが、複数の切歯を含む、パンチ器具と、を更に備える、実施態様30に記載の整形外科用器具システム。
(32) 係止位置と係止解除位置との間を回動するように構成された係止フランジを含む嵌入ハンドルを更に備え、
前記パンチ器具は、前記係止フランジが前記係止位置にあるときに前記係止フランジに係合するように構成されたプレートを含む、実施態様31に記載の整形外科用器具システム。
(33) 前記嵌入ハンドルが、
長手方向軸に沿って延在する、近位ポストと、
前記近位ポストに連結され、前記ポストに対して前記長手方向軸に沿って動くように動作可能なブラケットであって、前記ブラケット内部に画定された細長いスロットを有する、ブラケットと、
前記近位ポストに回動可能に連結されたレバーアームであって、前記係止フランジ、及び前記ブラケット内に画定された前記細長いスロット内に位置付けられたタブを含む、レバーアームと、を更に含み、
前記ブラケットが前記長手方向軸に沿って遠位方向に動かされたときに、前記タブが、前記細長いスロットに沿って前進され、前記レバーアームが、前記係止位置から前記係止解除位置に回動される、実施態様32に記載の整形外科用器具システム。
(34) 前記レバーアームを前記係止位置に付勢するように動作可能な付勢要素を更に備える、実施態様33に記載の整形外科用器具システム。
(35) リーマガイド本体であって、前記リーマガイド本体が前記脛骨基部プレート上に位置付けられたときに、前記脛骨基部プレートの前記中央開口と実質的に整列されるように構成されている、前記リーマガイド本体内部に画定された通路を有する、リーマガイド本体を更に備える、実施態様30に記載の整形外科用器具システム。
【0099】
(36) 前記リーマガイド本体の前記通路を通って延在するようにサイズ決めされた第2の外科用リーマを更に備え、前記第2の外科用リーマが、細長いシャフト及び遠位端に画定された複数の切断フルートを有し、
前記複数の切断フルートが、(i)遠位円錐台状切断セクション、(ii)第1の直径を有する近位切断セクション、及び(iii)前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定している、実施態様35に記載の整形外科用器具システム。
(37) 脛骨プロテーゼコンポーネントのための患者の脛骨を準備する方法であって、
患者の脛骨の近位端内に形成されたキャビティ内に外科用リーマを挿入することと、
前記リーマの細長いシャフトが係止ノブの孔及び取設装置のハウジングの孔を通って延在するように、前記取設装置を前記細長いシャフトに連結することと、
前記リーマの前記細長いシャフトと係合する前記ハウジングの一部を圧縮するように、前記係止ノブを前記細長いシャフトを中心として回転させることと、
取り付けフレームを、長手方向軸に対して直角に前記ハウジングから延在するレールに連結することと、
切断ブロックを前記取り付けフレームに連結することと、
鋸刃を、前記切断ブロック内に形成された切断ガイドを通して前進させて、前記患者の脛骨の前記近位端を切断することと、を含む、方法。
(38) 前記係止ノブを回転させることが、前記係止ノブの底部表面を前記ハウジングの肩部表面に向けて前進させることを含む、実施態様37に記載の方法。
(39) 前記係止ノブを回転させることが、前記ハウジングの複数のビームを、前記外科用リーマの前記細長いシャフトと係合するように前進させることを含む、実施態様37に記載の方法。
(40) 前記係止ノブを回転させることが、前記係止ノブの環状リブを、前記複数のビームの各々の傾斜した上部表面と係合するように前進させて、前記ハウジングの前記複数のビームを、前記外科用リーマの前記細長いシャフトと係合するように前進させることを含む、実施態様39に記載の方法。
【0100】
(41) 前記係止ノブを回転させることが、前記係止ノブのねじ付き内部表面を前記複数のビームの各々のねじ付き外部表面と係合させることを含む、実施態様40に記載の方法。
(42) 前記係止ノブを回転させることが、前記係止ノブの角度付き外部表面を把持することを含む、実施態様37に記載の方法。
(43) 係止機構を操作して、前記取り付けフレームを前記レールに選択的に固設することを更に含む、実施態様37に記載の方法。
(44) 前記取り付けフレームが取り付けポスト上を長手方向に動いて、前記切断ブロックを前記患者の脛骨と関連して位置付けるように、前記取り付けフレームを通って延在する孔内に前記レールを挿入することを更に含む、実施態様43に記載の方法。
(45) 前記取り付けポストの平坦な外部表面を前記取り付けフレームの前記孔の平坦な内部表面に係合して、前記取り付けフレームが前記取り付けポストを中心として回転することを防止することを更に含む、実施態様44に記載の方法。
【0101】
(46) 前記取設装置、前記取り付けフレーム、及び前記切断ブロックを前記患者の脛骨から取り外すことと、
前記外科用リーマの前記細長いシャフトが脛骨基部プレートの中央開口を通って延在するように、前記脛骨基部プレートを前記患者の脛骨の前記近位端上に位置付けることと、
前記細長いシャフトの一端をオフセットガイド内に画定された孔内に前進させることであって、前記孔が、前記中央開口の長手方向軸から離間される長手方向軸に沿って延在している、前進させることと、
前記オフセットガイドを前記脛骨プレートの前記中央開口内に位置付けることと、
前記オフセットガイドを回転させて、前記脛骨プレートを前記患者の脛骨の近位端に対して回転させることと、
前記患者の脛骨の前記近位端に対する前記脛骨プレートの配向に基づいて、脛骨プロテーゼコンポーネントのオフセット配向を決定することと、を更に含む、実施態様37に記載の方法。
(47) 前記オフセットガイド及び前記外科用リーマを前記患者の脛骨から取り外すことと、
リーマガイド本体を前記脛骨基部プレート上に位置付けることと、
第2の外科用リーマを前記リーマガイド本体内に挿入することであって、前記第2の外科用リーマが、(i)遠位円錐台状切断セクション、(ii)第1の直径を有する近位切断セクション、及び(iii)前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定する、複数の切断フルートを含む、挿入することと、を更に含む、実施態様46に記載の方法。
(48) ドリルストップを前記第2の外科用リーマの細長いシャフトに沿って前進させることを更に含み、
前記第2の外科用リーマを前記リーマガイド本体内に挿入することが、前記第2の外科用リーマを前記患者の脛骨内に前進させることと、前記ドリルストップを使用して、最大リーミング深さを決定することと、を含む、実施態様47に記載の方法。
(49) 前記オフセットガイドを前記外科用リーマから取り外すことであって、前記オフセットガイドが、複数のオフセットガイドのうちの第1のオフセットガイドである、取り外すことと、
前記複数のオフセットガイドのうちの第2のオフセットガイドを選択することであって、前記第2のオフセットガイドが、第2の孔を有する、選択することと、
前記細長いシャフトの一端を前記第2のオフセットガイドの前記第2の孔内に前進させることであって、前記第2の孔が、前記第1のオフセットガイドの長手方向軸とは異なる量だけ前記中央開口の前記長手方向軸から離間される第2の長手方向軸に沿って延在している、前進させることと、
前記第2のオフセットガイドを回転させて、前記脛骨プレートを前記患者の脛骨の近位端に対して回転させ、前記オフセット配向を決定することと、を更に含む、実施態様46に記載の方法。
(50) 脛骨プロテーゼコンポーネントのための患者の脛骨を準備する方法であって、
患者の脛骨の近位端内に形成されたキャビティ内に第1の外科用リーマを挿入することと、
前記第1の外科用リーマの前記細長いシャフトが脛骨基部プレートの中央開口を通って延在するように、前記脛骨基部プレートを前記患者の脛骨の前記近位端上に位置付けることと、
前記細長いシャフトの一端をオフセットガイド内に画定された孔内に前進させることであって、前記孔が、前記中央開口の長手方向軸から離間される長手方向軸に沿って延在している、前進させることと、
前記オフセットガイドを前記脛骨プレートの前記中央開口内に位置付けることと、
前記オフセットガイドを回転させて、前記脛骨基部プレートを前記患者の脛骨の近位端に対して回転させることと、
前記患者の脛骨の前記近位端に対する前記脛骨プレートの配向に基づいて、脛骨プロテーゼコンポーネントのオフセット配向を決定することと、
前記オフセットガイド及び前記第1の外科用リーマを前記患者の脛骨から取り外すことと、
リーマガイド本体を前記脛骨基部プレート上に位置付けることと、
第2の外科用リーマを前記リーマガイド本体内に挿入することであって、前記第2の外科用リーマが、(i)遠位円錐台状切断セクション、(ii)第1の直径を有する近位切断セクション、及び(iii)前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する円筒状中央切断セクションを画定する、複数の切断フルートを含む、挿入することと、を含む、方法。
【0102】
(51) 深さストップを前記第2の外科用リーマの前記細長いシャフト上に位置付けることであって、前記深さストップが、前記第2の外科用リーマの前記細長いシャフト内に画定された開口内に別個に受容されるようにサイズ決めされた移動可能なフランジを含む、位置付けることと、
前記深さストップのユーザ操作ボタンを作動させて、前記フランジを環状スロットと係合させることと、を更に含む、実施態様50に記載の方法。
(52) 前記オフセットガイドを前記外科用リーマから取り外すことであって、前記オフセットガイドが、複数のオフセットガイドのうちの第1のオフセットガイドである、取り外すことと、
前記複数のオフセットガイドのうちの第2のオフセットガイドを選択することであって、前記第2のオフセットガイドが、第2の孔を有する、選択することと、
前記細長いシャフトの一端を前記第2のオフセットガイドの前記第2の孔内に前進させることであって、前記第2の孔が、前記第1のオフセットガイドの長手方向軸とは異なる量だけ前記中央開口の前記長手方向軸から離間される第2の長手方向軸に沿って延在している、前進させることと、
前記第2のオフセットガイドを回転させて、前記脛骨プレートを前記患者の脛骨の近位端に対して回転させ、前記オフセット配向を決定することと、を更に含む、実施態様50に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図5A
図6
図6A
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図16A
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図22A
図23
図24