(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】運転支援装置
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20230613BHJP
B60R 1/26 20220101ALI20230613BHJP
【FI】
H04N7/18 J
H04N7/18 K
B60R1/26 100
(21)【出願番号】P 2019035399
(22)【出願日】2019-02-28
【審査請求日】2021-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】100106149
【氏名又は名称】矢作 和行
(74)【代理人】
【識別番号】100121991
【氏名又は名称】野々部 泰平
(74)【代理人】
【識別番号】100145595
【氏名又は名称】久保 貴則
(72)【発明者】
【氏名】村角 美紀
(72)【発明者】
【氏名】森山 親一
【審査官】佐野 潤一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-133712(JP,A)
【文献】特開2011-016514(JP,A)
【文献】特表2017-502866(JP,A)
【文献】特開2006-096312(JP,A)
【文献】特開2019-014276(JP,A)
【文献】特開2016-150616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
B60R 1/00
B60R 11/00
B60R 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被牽引車両と連結される連結部を備える牽引車両に搭載される運転支援装置であって、
前記連結部を含む撮影範囲を撮影するカメラから撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記被牽引車両に設けられ前記連結部と連結される被連結部の位置を検出する位置検出部と、
前記牽引車両の舵角に基づき、前記連結部が通過すると予想される進路予想線を生成する予想線生成部と、
前記被連結部の位置および前記進路予想線に基づき、前記被連結部と前記進路予想線との前記被牽引車両の車幅方向のずれ量を算出するずれ量算出部と、
前記ずれ量算出部で算出したずれ量を減少させるためのサポート画像を生成するサポート画像生成部と、
前記進路予想線と前記サポート画像を、前記撮影画像と合成して合成画像を生成し表示装置に出力する画像合成部と、を備え
、
前記サポート画像生成部は、前記ずれ量を示す画像を前記サポート画像として生成し、
前記サポート画像は、前記被連結部が設けられている前記被牽引車両の車体側面と平行に、前記被連結部から前記被牽引車両の車幅方向に伸びる距離線である運転支援装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の運転支援装置であって、
前記距離線は、前記被連結部に対応する位置を始点とし前記被連結部に対し前記進路予想線がずれている方向に伸びる運転支援装置。
【請求項3】
請求項
1または
2に記載の運転支援装置であって、
前記位置検出部は、前記牽引車両と被牽引車両との距離を計測し、
前記サポート画像生成部は、前記距離と前記進路予想線の長さを比較し、
前記進路予想線の長さが前記距離以下の場合は、前記進路予想線の線上に前記距離線を配置する運転支援装置。
【請求項4】
請求項
1乃至
3のいずれかに記載の運転支援装置であって、
前記サポート画像は、前記ずれ量を示す数値を含む画像である運転支援装置。
【請求項5】
請求項1に記載の運転支援装置であって、
前記サポート画像生成部は、
前記距離線とともに、前記ずれ量を0にするために必要な操作を示す操作画像を前記サポート画像として生成する運転支援装置。
【請求項6】
請求項
5に記載の運転支援装置であって、
前記操作画像は、前記ずれ量を0にするために必要なステアリングの操作情報を示す画像である運転支援装置。
【請求項7】
請求項
6に記載の運転支援装置であって、
前記操作画像は、前記ずれ量を0にするために必要なステアリングの回転方向と回転角度を示す画像である運転支援装置。
【請求項8】
請求項
5に記載の運転支援装置であって、
前記操作画像は、前記ずれ量を0にするために必要な前記進路予想線の移動方向と移動させる量を示す画像である運転支援装置。
【請求項9】
請求項1乃至
8のいずれかに記載の運転支援装置であって、
前記位置検出部は、前記撮影画像に基づき前記被連結部を認識することで前記被連結部の位置を第1の位置として検出すると共に、前記表示装置上におけるユーザーの操作位置を検出すると、前記操作位置に基づき前記被連結部の位置を第2の位置として検出し、前記第2の位置が検出されたときは前記第2の位置を前記第1の位置より優先させる運転支援装置。
【請求項10】
被牽引車両と連結される連結部を備える牽引車両に搭載される運転支援装置の制御方法であって、
前記連結部を含む撮影範囲を撮影するカメラから撮影画像を取得するステップと、
前記被牽引車両に設けられ前記連結部と連結される被連結部の位置を検出するステップと、
前記牽引車両の舵角に基づき、前記連結部が通過すると予想される進路予想線を生成するステップと、
前記被連結部の位置および前記進路予想線に基づき、前記被連結部と前記進路予想線との前記被牽引車両の車幅方向のずれ量を算出するステップと、
前記ずれ量を減少させるためのサポート画像
として、前記ずれ量を示す画像を生成するステップと、
前記進路予想線と前記サポート画像を、前記撮影画像と合成して合成画像を生成し表示装置に出力するステップと、を備え
、
前記サポート画像は、前記被連結部が設けられている前記被牽引車両の車体側面と平行に、前記被連結部から前記被牽引車両の車幅方向に伸びる距離線である運転支援装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被牽引車両を牽引する牽引車両に搭載される運転支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被牽引車両を牽引車両と連結する際に、牽引車両に取り付けられたトーイングやヒッチなどと称される連結部の予想進路を表示する運転支援装置が提案されている。
【0003】
特許文献1に係る運転支援装置は、牽引車両に搭載されたリアカメラにより撮影された撮影画像に、操舵角に応じて連結部が通過すると予想される連結部の進路予想線を表示している。
【0004】
しかし、特許文献1に係る運転支援装置は、牽引車両の連結部と、その連結部に連結される被牽引車両の被連結部とのずれがどれほどあるのか、定量的に理解しずらい。また、特許文献1に係る運転支援装置は、そのずれをなくすためにステアリングをどのように操作すればよいのかといった、連結部と被連結部とのずれに関する情報を提供できない。そのため、特許文献1に係る運転支援装置は、連結部の連結作業を容易にするという点で改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記問題点に鑑み、本発明は、牽引車両の運転者が牽引車両を被牽引車両に容易に連結できる運転支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための運転支援装置は、被牽引車両と連結される連結部を備える牽引車両に搭載される運転支援装置であって、運転支援装置は、撮影画像取得部と、位置検出部と、予想線生成部と、ずれ量算出部と、サポート画像生成部と、画像合成部とを備える。撮影画像取得部は、連結部を含む撮影範囲を撮影するカメラから撮影画像を取得する。位置検出部は、被牽引車両に設けられ連結部と連結される被連結部の位置を検出する。予想線生成部は、牽引車両の舵角に基づき、連結部が通過すると予想される進路予想線を生成する。ずれ量算出部は、被連結部の位置および進路予想線に基づき、被連結部と進路予想線との被牽引車両の車幅方向のずれ量を算出する。サポート画像生成部は、ずれ量算出部で算出したずれ量を減少させるためのサポート画像を生成する。画像合成部は、進路予想線とサポート画像を、撮影画像と合成して合成画像を生成し表示装置に出力する。サポート画像は、ずれ量を示す画像であって、被連結部が設けられている被牽引車両の車体側面と平行に、被連結部から被牽引車両の車幅方向に伸びる距離線である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、牽引車両の運転者が牽引車両を被牽引車両に容易に連結できる運転支援装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態に係る運転支援装置が搭載された車両の構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置がバックガイドモードに設定されているときの合成画像の例を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出部が被連結部の位置を検出するための説明図である。
【
図5】本発明の第1の実施の形態に係るずれ量算出部が進路予想線のずれ量を算出するための説明図である。
【
図6】本発明の第1の実施の形態に係るサポート画像の例を示す図である。
【
図7】本発明の第1の実施の形態に係るサポート画像の他の例を示す図である。
【
図8】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置の動作の概略を説明する図である。
【
図9】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の第2の実施の形態に係る合成画像を示す図(比較例)である。
【
図11】本発明の第2の実施の形態に係る運転支援装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図12】本発明の第2の実施の形態に係る合成画像を示す図である。
【
図13】本発明の第2の実施の形態に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の第3の実施の形態に係る合成画像を示す図である。
【
図15】本発明の第3の実施の形態に係る合成画像の他の例を示す図である。
【
図16】本発明の第3の実施の形態に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。
【
図17】本発明の第4の実施の形態に係る運転支援装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図18】本発明の第4の実施の形態に係る合成画像を示す図である。
【
図19】本発明の第4の実施の形態に係る合成画像を示す図である。
【
図20】本発明の第4の実施の形態に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0011】
[1.車両Vの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る運転支援装置10を搭載する車両Vの構成を示す機能ブロック図である。
図1を参照して、車両Vは、被牽引車両Tを牽引する牽引車両である。被牽引車両Tは、例えば、ボートトレーラやキャンピングトレーラである。車両Vは、車両Vの後部に設けられた連結部であるトーイング3を被牽引車両Tの前部に設けられた被連結部Cと連結することにより、被牽引車両Tを牽引する。
【0012】
図1に示す車両Vにおいて、運転支援装置10に関連する機能ブロック以外の構成の表示を省略している。
【0013】
車両Vは、車体1と、左前輪1FLと、右前輪1FRと、左後輪1BLと、右後輪1BRと、車軸2F及び2Bと、トーイング3と、舵角センサ4と、リアカメラ5と、カーナビゲーション装置6とを備える。
【0014】
左前輪1FLは、車体1の左前方に配置される。右前輪1FRは、車体1の右前方に配置される。左前輪1FL及び右前輪1FRは、車体1の前方に配置された車軸2Fを回転軸として回転する。車軸2Fは、車両Vのドライブシャフトであり、図示しないエンジンの出力を左前輪1FL及び右前輪1FRに伝える。左前輪1FL及び右前輪1FRは、車両Vの操舵輪であり、図示しないステアリングホイールの回転に応じて、舵角を変化させる。
【0015】
左後輪1BLは、車体1の左後方に配置される。右後輪1BRは、車体1の右後方に配置される。左後輪1BL及び右後輪1BRは、車体1の後方に配置された車軸2Bを回転軸として回転する。
【0016】
トーイング3は、車両Vの後部に固定され、被牽引車両Tの被連結部Cと連結される。本実施の形態において、車両Vを上から見た場合、トーイング3の取付位置は、車両Vの中心を通り、車両Vの前後方向に延びる中心線と一致する。なお、トーイング3が、中心線とずれた位置に取り付けられることは妨げられない。
【0017】
舵角センサ4は、操舵輪である左前輪1FLの舵角βを検出し、その検出した舵角βを運転支援装置10に出力する。
【0018】
リアカメラ5は、車両Vの後方に配置され、車両Vの後方の景色を撮影する。具体的には、リアカメラ5は、トーイング3を含む撮影範囲を撮影して撮影画像imBを生成し、その生成した撮影画像imBを運転支援装置10に出力する。
【0019】
カーナビゲーション装置6は、カーナビゲーション用の制御部(図示せず)により目的地までの経路を表示装置20に表示することで車両Vの運転者であるユーザーに案内するなどのナビゲーション制御を行う。また、車両Vが被牽引車両と連結しようとする時に、カーナビゲーション装置6は、車両Vと被牽引車両Tとの連結を支援する合成画像50を生成し、その生成した合成画像50を表示装置20に表示する。合成画像50の詳細については、後述する。
【0020】
カーナビゲーション装置6は、運転支援装置10と、表示装置20とを備える。運転支援装置10は、リアカメラ5から受けた撮影画像imBを用いて合成画像50を生成する。生成された合成画像50は、表示装置20に出力される。表示装置20は、車両Vの車室内に配置され、運転支援装置10から出力された合成画像50を表示する。表示装置20は、その表示部にトーイングモードスイッチ8と透明電極からなるタッチスイッチ9を備えており、ユーザーが操作したときのそれらのスイッチ情報7を運転支援装置10に出力する。
【0021】
[2.運転支援装置10の構成]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置10の構成を示す機能ブロック図である。
図2を参照して、運転支援装置10は、撮影画像取得部11と、画像合成部12と、モード切換部13と、トーイング制御部30と、バックガイド制御部40とを備える。
【0022】
撮影画像取得部11は、撮影画像imBをリアカメラ5から取得する。撮影画像取得部11は、その取得した撮影画像imBをフレーム単位で画像合成部12に出力する。以下、撮影画像imBのフレームを「後方フレーム21」と記載する。
【0023】
トーイング制御部30は、運転支援装置10が後述するトーイングモードに設定されたときに動作を開始する。トーイング制御部30は、ユーザーがトーイング3を被連結部Cに連結するためのサポート画像23、およびトーイング3の進路予想線を示す予想線画像22を生成し画像合成部12に出力する連結支援制御を行う。トーイング制御部30の詳細は後述する。
【0024】
バックガイド制御部40は、運転支援装置10が後述するバックガイドモードに設定されたときに動作を開始しバックガイド制御を行う。具体的には、バックガイド制御部40は、車両Vの図示せぬシフト位置センサよりシフト位置情報を取得する。バックガイド制御部30は、取得したシフト位置情報が後退位置を示すとき、舵角センサ4から舵角βを取得する。バックガイド制御部40は、取得した舵角βに応じて車両Vが通過すると予想される進行予測曲線等のバックガイド用画像24を生成し、画像合成部12に出力する。
【0025】
画像合成部12は、後方フレーム21を撮影画像取得部11から受け、サポート画像23と予想線画像22をトーイング制御部30から受け、バックガイド用画像24をバックガイド制御部40から受ける。画像合成部12は、その受けたサポート画像23と、予想線画像22及びバックガイド用画像24の少なくとも一方とを後方フレーム21に重畳することにより合成し、合成画像50を生成する。生成された合成画像50は、表示装置20に出力されて表示される。
【0026】
モード切換部13は、表示装置20の表示部に表示されているトーイングモードスイッチ8の操作情報を取得する。モード切替部13は、取得したトーイングモードスイッチ8の操作情報に応じて、運転支援装置10の制御モードをトーイングモードとバックガイドモードのいずれかに切り換える。具体的には、車両Vの図示せぬイグニッションスイッチがオンされることにより運転支援装置10が起動すると、モード切換部13は運転支援装置10の制御モードをバックガイドモードに初期設定する。これにより、バックガイド制御装置40が起動し、以降、運転支援装置10はバックガイドモードで動作する。
【0027】
尚、運転支援装置10がバックガイドモードに設定されていても、シフト位置が後退位置でない場合は、バックガイド制御装置40はバックガイド制御を行わない。シフト位置が後退位置でない場合、カーナビゲーション用の制御部(図示せず)によりナビゲーション制御が実行される。
【0028】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置10が、バックガイドモードに設定されているときの合成画像50の例を示す図である。
【0029】
図3は、後方フレーム21に、車両Vの後端面B1と、そこに固定されたトーイング3が映っており、さらに被連結部Cを備えた被牽引車両Tが映っている状態を示す。バックガイド制御装置40で生成された進行予測曲線41を含むバックガイド用画像24が、後方フレーム21と合成され、合成画像50として表示装置20に表示される。合成画像50には、トーイングモードスイッチ8が表示される。
【0030】
モード切換部13は、トーイングモードスイッチ8の操作情報をスイッチ情報7として周期的に取得する。モード切替部13は、トーイングモードスイッチ8がオン操作されたことを検出した場合、運転支援装置10の制御モードをバックガイドモードからトーイングモードに切り換える。これによりトーイング制御部30が起動される。尚、モード切換部13は、トーイングモードにおいてトーイングモードスイッチ8が再度オン操作されたことを検出すると、トーイングモードからバックガイドモードに切り換える。
【0031】
図2に戻り、トーイング制御部30は、位置検出部31、予想線生成部32、ずれ量算出部33、サポート画像生成部34を備える。
【0032】
位置検出部31は、被牽引車両Tに設けられトーイング3と連結される被連結部Cの位置を検出する。具体的には、位置検出部31は、撮影画像取得部11から後方フレーム21を取得し、取得した後方フレーム21に映る被牽引車両Tの被連結部Cの位置を検出する。被連結部Cの位置は、被連結部Cのトーイング3に対する座標、および角度θを含む。角度θは、被牽引車両Tの被連結部Cが設けられる車体側面である前端面と車両Vのトーイング3が設けられる車体側面である後端面とがなす角度θである。位置検出部31は、座標検出部311、角度検出部312を備え、これらにより被連結部Cの位置が検出される。
【0033】
座標検出部311は、被連結部Cのトーイング3に対する相対座標を検出し、その検出した相対座標をずれ量算出部33およびサポート画像生成部34に出力する。角度検出部312は、被牽引車両Tの前端面と車両Vの後端面とがなす角度θを検出し、その検出した角度θをずれ量算出部33およびサポート画像生成部34に出力する。ここで、
図4を用いて被連結部Cの位置の検出方法を具体的に説明する。
【0034】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出部が被連結部の位置を検出するための説明図であり、リアカメラ5で撮影した後方フレーム21の例を示す。座標検出部311は、後方フレーム21を基にパターンマッチング等の画像認識により、後方フレーム21内に存在する被連結部Cを検出する。座標検出部311は、後方フレーム21内に被連結部Cを検出すると、後方フレーム21における画素位置から被連結部Cの位置を検出する。
【0035】
具体的には、ワールド座標系において、車両Vの車幅方向、すなわち車両Vの左右方向をX軸とし、車両Vの前後方向、すなわち車両Vの進行方向をY軸とし、トーイング3を原点に設定する。このとき、座標検出部311は、ワールド座標系におけるトーイング3に対する被連結部Cの相対座標(x1、y1)を被連結部Cの画素位置から算出する。換言すれば、座標検出部311は、後方フレーム21の所定の画素位置(例えば左上済の画素位置)を原点としたカメラ座標系における被連結部Cの座標からワールド座標系に変換することで被連結部Cの相対座標(x1、y1)を算出する。
【0036】
なお、パターンマッチングで被連結部Cの位置を検出する場合、被連結部Cが映る被牽引車両Tの画像を図示せぬ記憶装置である不揮発性メモリに予め記憶しておき、座標検出部311は、記憶されている画像を基にパターンマッチングを行うことが望ましい。それにより、被連結部Cの検出精度が向上する。
【0037】
角度検出部312は、後方フレーム21に映る被牽引車両Tの前端面T1と車両Vの後端面B1とがなす角度θを検出する。具体的には、被牽引車両Tの前端面T1を通り鉛直方向に伸びる第1平面と車両Vの後端面B1を通り鉛直方向に伸びる第2平面とがなす角度θを検出する。より詳細には、角度検出部312は、被牽引車両Tの前端面T1の下端を後方フレーム21からエッジ抽出により検出し、前端面T1の下端を通る直線Y1を導出する。この直線Y1は、被牽引車両Tの前端面T1を通り鉛直方向に伸びる平面が地面と交差する直線と平行な直線である。
【0038】
一方、角度検出部312は、車両Vの後端面B1を通り鉛直方向に伸びる平面が地面と交差する直線を、被牽引車両Tの方向に平行移動した直線Y2を導出する。
【0039】
角度検出部312は、導出した直線Y1とY2のなす角度θを算出する。この角度θが、被牽引車両Tの前端面T1と車両Vの後端面B1とがなす角度となる。尚、車両Vの後端面はX軸と平行であるため、角度検出部312は、直線Y2を導出することなく、直線Y1のX軸に対する傾きを検出することで角度θを算出すればよい。以下、角度θを「被牽引車両Tの角度θ」と記載する場合がある。
【0040】
尚、被連結部Cの位置を検出する手法は、後方フレーム21による画像認識に限らない。例えば、位置検出部31は、レーザレーダやミリ波レーダ等のレーダにより被連結部Cの位置を検出してもよい。
【0041】
図2に戻り、予想線生成部32は、舵角センサ4から出力される舵角βを取得し、舵角βに基づき、トーイングが通過すると予想される進路予想線221を生成し、予想線画像22として画像合成部12に出力する。予想線生成部32は、ずれ量算出部33が進路予想線221のずれ量を算出するために必要な情報として、進路予想線221の関数情報をずれ量算出部33に出力する。
【0042】
ずれ量算出部33は、被連結部Cの位置および進路予想線221に基づき、被連結部Cと進路予想線221との被牽引車両Tの車幅方向のずれ量Dを算出する。具体的には、ずれ量算出部33は、被連結部Cの座標、被牽引車両Tの角度θおよび進路予想線221の関数情報に基づき、ずれD量を算出する。ここで、
図5を用いてずれ量Dの算出方法を具体的に説明する。
【0043】
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るずれ量算出部33が進路予想線221のずれ量を算出するための説明図である。
図5に示す2次元座標は、直交するX軸とY軸とによって定義される。X軸は、車両Vのトーイング3の連結中心点Oを通り後端面B1と平行に車両Vの車幅方向に延びる。Y軸は、トーイング3の連結中心点Oを通り、車両Vの前後方向に延びる。X軸の正方向は、車両Vの左後輪1BLから右後輪1BRを見た方向である。Y軸の正方向は、車両Vの左前輪1FLから左後輪1BLを見た方向である。
【0044】
図5を参照して、ずれ量算出部33は、座標検出部311から取得した座標情報を被牽引車両Tの被連結部Cの連結中心点C1の座標(x1、y1)として設定する。ずれ量算出部33は、角度検出部312から取得した角度θに基づき、連結中心点C1を通り傾きθの直線Y3を算出する。ずれ量算出部33は、予想線生成部32から取得した進路予想線221の関数情報に基づき、進路予想線221と直線Y3との交点C2の座標(x2、y2)を算出する。ずれ量算出部33は、連結中心点C1の座標(x1、y1)と交点C2の座標(x2、y2)に基づき、C1-C2間の距離Dを算出する。この距離Dが被連結部Cと進路予想線221との被牽引車両Tの車幅方向のずれ量Dとなる。
【0045】
尚、ずれ量Dは、被連結部Cを基準に
図5に示す+X方向か-X方向かを示すずれ方向の情報を含む。例えば、
図5に示す例では、ずれ量Dが30cmである場合、進路予想線221が、連結中心点C1より+X方向に30cmずれているため、D=30cmとなる。進路予想線221が、連結中心点C1より-X方向に30cmずれている場合は、D=-30cmとなる。
【0046】
図2に戻り、ずれ量算出部33は、算出したずれ量Dをサポート画像生成部34に出力する。
【0047】
サポート画像生成部34は、ずれ量算出部33で算出したずれ量Dを減少させるためのサポート画像23を生成する。具体的には、サポート画像生成部34は、取得した被連結部Cの座標、被牽引車両の角度θ、ずれ量Dとに基づき、ずれ量を示す画像をサポート画像23として生成し、画像合成部12に出力する。
【0048】
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るサポート画像23の例を示す図である。
図6に示すサポート画像23では、トーイング3と、被牽引車両Tと、進路予想線221と、サポート画像23との位置関係を分かりやすく示すために、トーイング3、後端面B1、進路予想線221、及び被牽引車両Tを破線で示している。
【0049】
サポート画像23は、被牽引車両Tの車幅方向と平行に配置される距離線231とずれ量を示すずれ数値部232で構成される。距離線231は、被連結部Cが設けられている被牽引車両Tの車体側面である前端面T1と平行に、被連結部Cから被牽引車両Tの車幅方向に伸び、複数の目盛Mが付与される。
図6の例は、目盛Mの間隔は例えば10cmであり、ずれ量を示すずれ数値部232は、ずれ量Dが「20cm」であることを示している。距離線231の中央部の目盛M0はずれ量が0であることを示す目盛であり、ずれ量が0であることを強調するために他の目盛Mよりも長くなっている。また、距離線231は、ずれ量D以上の長さになるよう調整される。これにより、進路予想線221が距離線231と確実に交差することになり、ユーザーは進路予想線221のずれ量を把握しやすくなる。
【0050】
なお、距離線231は、進路予想線221との交点の左右に目盛Mが配置される範囲で最も短くなるよう設定されることが望ましい。例えば、ずれ量Dが25cmである場合、距離線231の+X方向の長さは30cm分あればよく、距離線231の目盛Mは10cm、20cm、30cmの位置にあればよい。これにより、後方フレーム21が距離線231と合成される領域が少なくなり、被牽引車両Tの周囲に存在する物体をユーザーが確認しやすくなる。
【0051】
サポート画像生成部34は、角度θに基づき、距離線231を左右方向であるX軸に対し角度θだけ傾ける。またサポート画像生成部34は、被連結部Cの座標情報に基づき、距離線231の中央部の目盛M0が被連結部Cの座標位置またはその近傍に位置するように距離線231を配置する。これにより、距離線231は、ずれ量0を示す目盛M0が被連結部Cの位置に配置され、かつ被牽引車両Tの前端面T1と平行に配置されるため、ユーザーは進路予想線221が被連結部Cに対しどれだけずれているかを直感的に理解できる。しかも、距離線231は1本のみでよいため、ずれ量Dを示すサポート画像23の情報量を少なくすることができる。これにより、後方フレーム21がサポート画像23と合成される領域が少なくなり、ユーザーは後方フレーム21に映る被牽引車両Tの周囲を見やすくなる。
【0052】
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るサポート画像23の他の例を示す図である。
図7に示すサポート画像23でも
図6と同様に、トーイング3と、被牽引車両Tと、進路予想線221と、サポート画像23との位置関係を分かりやすく示すために、トーイング3、後端面B1、進路予想線221、及び被牽引車両Tを破線で示している。
【0053】
図7に示すサポート画像23は、被連結部Cに対応する位置を始点とし被連結部Cに対し進路予想線221がずれている方向に伸びる距離線233とずれ数値部232で構成される。具体的には、サポート画像23は、被連結部Cの座標位置またはその近傍に位置するずれ量0を示す目盛M0を始点として、進路予想線221が被連結部Cに対してずれている方向にのみ伸びる距離線233で構成される。距離線233の他の構成は距離線231と同様である。
図7の例では、進路予想線221が被連結部Cに対して右側にずれているため、被連結部Cの右側にのみ距離線233が配置されている。進路予想線221が被連結部Cに対して左側にずれているのであれば、被連結部Cの左側にのみ距離線233が配置される。
【0054】
図6に示すように、進路予想線221が被連結部Cに対して右側にずれているのであれば、距離線231の内、被連結部Cの左側に存在する部分は、ずれ量をユーザーに知らせるという点では必要性が低く、かえって見にくくなる恐れがある。その点、
図7に示す距離線233は、ずれの方向と反対方向に距離線部分がなく、ずれの方向にのみ距離線部分が存在するため、合成画像を表示したときに見やすくなる。
【0055】
[3.運転支援装置10動作]
[3.1.動作概略]
車両Vのユーザーは、車両Vを被牽引車両Tと連結させる場合、
図3に示すカーナビゲーション装置6の表示装置20に表示されるトーイングモードスイッチ8をオン操作して、連結支援画面の表示をカーナビゲーション装置6に指示する。モード切換部13は、トーイングモードスイッチ8がオンされたことを検出すると、運転支援装置10の制御モードをバックガイドモードからトーイングモードに切り換える。これにより、トーイング制御部30が起動して連結支援のためのサポート画像23の生成を開始し、合成画像50が、連結支援画面として表示装置20に表示される。
【0056】
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置10の動作の概略を説明する図である。
図8を参照して、撮影画像取得部11は、撮影画像imBをリアカメラ5から取得する。本実施の形態において、撮影画像imBは動画像であり、複数の後方フレーム21を含む。
【0057】
図8に示す後方フレーム21において、被牽引車両T及び車両Vの後端面B1以外の被写体の表示を省略している。
図8以外の図においても、被牽引車両T及び車両Vの後端面B1以外の被写体の表示が省略されている場合がある。
【0058】
予想線生成部32は、舵角センサ4から出力される舵角βを取得し、その取得した舵角βに応じてトーイング3の進路予想線221を生成する。予想線生成部32は、生成した進路予想線221を含む画像を予想線画像22として画像合成部12に出力すると共に、進路予想線221の関数情報をずれ量算出部33に出力する。尚、
図8に示す予想線画像22では、トーイング3と、被牽引車両Tと、進路予想線221との位置関係を分かりやすく示すために、トーイング3、後端面B1及び被牽引車両Tを破線で示している。
【0059】
座標検出部311は、後方フレーム21に映る被牽引車両Tの被連結部Cの座標を検出し、角度検出部312は、後方フレーム21に映る被牽引車両Tの角度θを検出する。
【0060】
ずれ量算出部33は、被連結部Cの座標、被牽引車両Tの角度θおよび進路予想線221の関数情報に基づき、
図5を用いて説明した手法により被連結部Cと進路予想線221との被牽引車両Tの車幅方向のずれ量Dを算出する。
【0061】
サポート画像生成部34は、被連結部Cの座標、被牽引車両Tの角度θ、およびずれ量Dに基づき、距離線231およびずれ数値部232からなるサポート画像23を生成する。
【0062】
画像合成部12は、予想線生成部32により生成された予想線画像22と、サポート画像生成部34により生成されたサポート画像23を、撮影画像取得部11により取得された後方フレーム21に重畳して、合成画像50を生成する。合成画像50は、連結支援画像として表示装置20に出力され表示される。
【0063】
[3.2.動作詳細]
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置10の動作を示すフローチャートである。運転支援装置10は、図示せぬイグニッションスイッチがオンになって運転支援装置10に電源が供給されると、定期的に
図9に示す処理を実行する。
【0064】
モード切換部13は、トーイングモードスイッチ8の操作情報を取得し(ステップS11)、その取得した操作情報に基づいて、トーイングモードスイッチ8がオンされたか否かを判断する。トーイングモードスイッチ8がオフである場合、モード切換部13は、図示せぬメモリに記憶されているモードフラグを“0”に設定する。モードフラグの“0”は、運転支援装置10の制御モードがバックガイドモードであることを示す。モード切換部13は、トーイングモードスイッチ8がオンされた場合、モードフラグを“1”に設定する。モードフラグの“1”は、運転支援装置10の制御モードがトーイングモードであることを示す。以後、モード切換部13は、トーイングモードスイッチ8がオンされる都度、モードフラグを“0”と“1”に交互に切り換える。
【0065】
モード切換部13は、モードフラグの状態を判断し、制御モードがトーイングモードであるか否かを判断する(ステップS12)。モード切換部13は、制御モードがトーイングモードでなく、バックガイドモードであると判断すると(ステップS12 NO)、バックガイド制御部40を起動する。これにより、バックガイド制御部40はバックガイド制御を実行する(ステップS13)。
【0066】
ステップ13において、バックガイド制御部40は、図示せぬシフト位置が後退位置であることを検出しなければ、バックガイド制御を行わずにステップ13の処理を終了する。バックガイド制御部40は、シフト位置が後退位置であることを検出すると、進行予測曲線41を含むバックガイド用画像24を生成し画像合成部12に出力する。画像合成部12は、バックガイド用画像24を後方フレーム21と合成し、合成画像50として表示装置20に出力する。これにより
図3に示すようにバックガイド用の合成画像50が表示装置20に表示され後退支援が行われる。
【0067】
モード切換部13は、制御モードがトーイングモードであると判断すると(ステップS12 YES)、トーイング制御部30を起動する。トーイング制御部30は、ステップ14以降の連結支援制御を実行する。
【0068】
座標検出部311は、撮影画像取得部11から後方フレーム21を取得し(ステップS14)、後方フレーム21に映る被牽引車両Tの被連結部Cのトーイング3に対する相対座標を検出する(ステップS15)。座標検出部311は、検出した座標情報をずれ量算出部33とサポート画像生成部34に出力する。
【0069】
角度検出部312は、後方フレーム21に基づき被牽引車両Tの前端面T1と車両Vの後端面B1とがなす被牽引車両の角度θを検出する(ステップS16)。角度検出部312は、検出した角度θをずれ量算出部33とサポート画像生成部34に出力する。
【0070】
予想線生成部32は、舵角センサ4から出力される舵角βを取得し、取得した舵角βに応じてトーイング3の進路予想線221を生成する(ステップS17)。予想線生成部32は、進路予想線221を予想線画像22として画像合成部12に出力すると共に、進路予想線221の関数情報をずれ量算出部33に出力する。
【0071】
ずれ量算出部33は、被連結部Cの座標、被牽引車両Tの角度θおよび進路予想線221の関数情報に基づき、
図5で説明した手法により被連結部Cと進路予想線221との被牽引車両Tの車幅方向のずれ量Dを算出し、サポート画像生成部34に出力する(S18)。
【0072】
サポート画像生成部34は、被連結部Cの座標、被牽引車両の角度θ、およびずれ量Dに基づき、ずれ量を示す画像をサポート画像23として生成し、画像合成部12に出力する(ステップS19)。
【0073】
画像合成部12は、サポート画像23と進路予想線221を後方フレーム21の上に重畳することにより、合成画像50を生成し表示装置20に出力する(ステップS20)。
【0074】
これにより、
図8で説明したように連結支援用の合成画像50が表示装置20に表示されるため、ユーザーは表示装置20に映る連結支援用の合成画像50を確認することで、現在の舵角と被連結部Cとのずれ量を定量的にかつ直感的に把握することができる。よって、ユーザーは、ステアリングをどの方向にどれほど回転させればよいかを把握しやすくなる。
【0075】
以上、詳細に説明したように、第1の実施の形態に係る運転支援装置10は、被牽引車両Tと連結される連結部3を備える牽引車両Vに搭載される運転支援装置10であって、連結部3を含む撮影範囲を撮影するカメラ5から撮影画像を取得する撮影画像取得部11と、被牽引車両Tに設けられ連結部3と連結される被連結部Cの位置を検出する位置検出部31と、牽引車両Vの舵角θに基づき、連結部3が通過すると予想される進路予想線221を生成する予想線生成部32と、被連結部Cの位置および進路予想線221に基づき、被連結部Cと進路予想線221との被牽引車両Vの車幅方向のずれ量Dを算出するずれ量算出部33と、ずれ量算出部33で算出したずれ量Dを減少させるためのサポート画像23を生成するサポート画像生成部34と、進路予想線221とサポート画像23を、撮影画像と合成して合成画像50を生成し表示装置20に出力する画像合成部12とを備える。
【0076】
これにより、牽引車両のユーザーは牽引車両を被牽引車両に容易に連結できる。
【0077】
また、第1の実施の形態に係る運転支援装置10では、サポート画像生成部34は、ずれ量を示す画像23をサポート画像として生成する。
【0078】
これにより、ユーザーは、進路予想線と被連結部とのずれ量を定量的にかつ直感的に把握することができる。
【0079】
また、第1の実施の形態に係る運転支援装置10では、サポート画像23は、被連結部Cが設けられている被牽引車両Tの車体側面T1と平行に、被連結部Cから被牽引車両Tの車幅方向に伸びる距離線231である。
【0080】
これにより、ユーザーは、進路予想線と被連結部とのずれ量を定量的にかつ直感的に把握することができる。
【0081】
また、第1の実施の形態に係る運転支援装置10では、距離線は、被連結部Cに対応する位置を始点とし、被連結部Cに対し進路予想線221がずれている方向に伸びる距離線233とすることができる。
【0082】
これにより、進路予想線221のずれの方向と反対方向に距離線部分がなく、ずれの方向にのみ距離線部分が存在するため、合成画像を表示したときに見やすくなる。
【0083】
また、第1の実施の形態に係る運転支援装置10では、サポート画像は、ずれ量を示す数値を含む画像である。
【0084】
これにより、ユーザーはずれ量を正しく把握できる。
【0085】
[4.第2の実施の形態]
前述した第1の実施の形態では、サポート画像生成部34は、距離線231を被連結部Cの位置に表示する。一方で進路予想線221の長さは予め設定された長さになっている。そのため、
図10に示すように、被連結車両Tと牽引車両Vとの距離が進路予想線221の長さより長い場合、進路予想線221の車両Vから最も遠い端点Pが距離線231と交わらないため、進路予想線221と距離線231との交点位置が不明となり、ユーザーは直感的に進路予想線221のずれ量を把握しづらくなる。
【0086】
第2の実施の形態では、この点を改善し、被連結車両Tと牽引車両Vとの距離が進路予想線221の長さより長い場合であっても、ユーザーが直感的に進路予想線221のずれ量を把握しやすくする。
【0087】
[4.1.運転支援装置10の構成]
図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる運転支援装置10の構成を示す機能ブロック図である。
図11において、
図2と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11では、位置検出部31が距離検出部313を備え、サポート画像生成部34Bにおけるサポート画像の生成手法が
図2のサポート画像生成部34と異なっている。
【0088】
距離検出部313は、牽引車両Vと被牽引車両Tとの距離を計測する。具体的には、距離検出部313は、トーイング3から被連結部Cまでの距離Lを、座標検出部311で算出された被連結部Cの座標に基づき検出し、サポート画像生成部34に出力する。なお、本実施の形態では、合成画像50上で距離Lと進路予想線221の長さを比較すれば足りるため、座標検出部311は、被連結部Cの座標としてカメラ座標系の座標を距離検出部313に出力する。距離検出部313は、カメラ座標系の被連結部Cの座標に基づき、カメラ座標系の長さLを検出する。
【0089】
サポート画像生成部34Bは、距離Lに応じたサポート画像23を生成する。具体的には、サポート画像生成部34Bは、距離Lと進路予想線221の長さを比較し、進路予想線221の長さが距離L以下の場合と距離L以上の場合とで表示形態が異なるサポート画像を生成する。第2の実施の形態では、サポート画像生成部34Bは、距離Lと進路予想線221の長さとの関係に応じて、距離線の表示形態を変更する。なお、進路予想線221の長さは予め設定されているため、進路予想線221の長さ情報は固定値として図示せぬ不揮発性メモリに記憶されている。サポート画像生成部34Bは、当該メモリより進路予想線221の長さ情報を取得する。
【0090】
より具体的には、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離L以上の場合、
図2のサポート画像生成部34の処理と同様に、
図6や
図7に示した距離線231や距離線233を含むサポート画像23を生成する。以下、本実施の形態では、サポート画像生成部34Bは、距離線231を生成するものとして説明を進める。この場合の距離線231は、被連結部Cの位置に配置される。進路予想線221は、距離線231と必ず交差するため、ユーザーは進路予想線221のずれ量を確実に把握できる。以下、距離線231を「第1の距離線231」と記載し、第1の距離線231を含むサポート画像を「第1のサポート画像23」と記載する場合がある。
【0091】
サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離Lより短い場合、距離線231の配置位置や大きさを変更することで表示形態が異なる距離線234を生成する。
図12を用いて、進路予想線221の長さが距離Lより短い場合のサポート画像の生成方法について説明する。
【0092】
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る合成画像50を示す図である。
図12において、被連結部Cとのずれが0である場合の進路予想線222を一点鎖線で仮想的に示し、またトーイング3と被連結部Cとの距離Lを二点鎖線で仮想的に示している。
【0093】
進路予想線221の長さが距離Lより短い場合、
図12に示すように進路予想線221の端点Pが被連結車両Tに届かない。そのため、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離Lより短い場合、距離線234が進路予想線221と交差するように、距離線234を生成する。具体的には、サポート画像生成部34Bは、距離線234が進路予想線221と交差するように、距離線234を生成し、進路予想線221の線上に配置する。またサポート画像生成部34Bは、距離線234の近傍にずれ量を示すずれ数値部232を配置する。
図12は、サポート画像生成部34Bが距離線234を進路予想線221の端点Pと交差する位置に配置している状態を示している。
【0094】
また、サポート画像生成部34Bは、
図6に示した距離線231と同様、角度θに基づき、距離線234を左右方向であるX軸に対し角度θだけ傾ける。すなわち、距離線234は、距離線231と同様、被牽引車両Tの前端面T1と平行に配置される。また、サポート画像生成部34Bは、距離線234におけるずれ量0を示す目盛M0を、ずれ量0を示す進路予想線222の線上に配置する。
【0095】
更に、進路予想線221とずれ量が0の場合の進路予想線222との左右方向の間隔は、
図12に示すように車両Vに近いほど狭くなるため、サポート画像生成部34Bは、距離線234の左右方向の縮尺を距離線234の配置位置に応じて調整する。具体的には、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221と距離線234との交点(
図12では端点P)が、ずれ量D(例えば20cm)の目盛位置となるよう距離線234の縮尺を調整する。より具体的には、サポート画像生成部34Bは、距離線234の配置位置を車両Vに近づけるほど、距離線234の目盛間隔が短くなるように距離線234の左右方向の縮尺を調整する。距離線234は進路予想線221と交差する位置であればどこに配置してもよいが、進路予想線221の端点Pと交差する位置に距離線234を配置することが望ましい。距離線234の目盛間隔は、端点Pの位置が最も広くなり見やすくなるからである。以下、距離線234を「第2の距離線234」と記載し、第2の距離線234を含むサポート画像を「第2のサポート画像23’」と記載する場合がある。
【0096】
このように、サポート画像生成部34Bは、距離Lに応じて表示形態を変更した第1の距離線231または第2の距離線234を生成する。サポート画像生成部34Bは、第1の距離線231で構成される第1のサポート画像23、または第2の距離線234で構成される第2のサポート画像23’を画像合成部12に出力する。
【0097】
以上の第2の実施の形態では、サポート画像生成部34Bは、距離Lに応じて距離線の表示形態を変更したサポート画像を生成したが、距離Lに応じて進路予想線221の長さを変更したサポート画像を生成してもよい。この場合、
図11において、予想線生成部32は、進路予想線画像22を画像合成部12ではなく、サポート画像生成部34Bに出力する。サポート画像生成部34Bは、距離線231と進路予想線221を含む画像をサポート画像として画像合成部12に出力する。
【0098】
具体的には、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離L以上の場合、
図6に示した距離線231と予想線生成部32から入力された進路予想線221とを第1のサポート画像23として生成する。サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離L以下の場合、
図6に示した距離線231と交差するように進路予想線221の長さを延長する。そして、サポート画像生成部34Bは、
図6に示した距離線231と延長した進路予想線221とを第2のサポート画像23’として生成する。画像合成部12は、第1のサポート画像23または第2のサポート画像23’を後方フレーム21と合成し表示装置20に出力する。
【0099】
[4.2.動作詳細]
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る運転支援装置10の動作を示すフローチャートである。
図13のフローチャートは、
図9のフローチャートに対し、ステップS21が追加された点と、
図9のステップS19がステップS22とステップS23に置き換わった点で相違し、他のステップの処理内容は
図9と同じである。
図13のフローチャートにおいて
図9と同じステップについては、説明を省略する。
【0100】
ステップS16で角度検出部312が被牽引車両の角度θを検出した後、ステップS21において距離検出部313は、ステップS15で検出された被連結部Cの座標に基づきトーイング3から被連結部Cまでの距離Lを算出する。
【0101】
ステップS22において、サポート画像生成部34Bは、ステップS17で生成された進路予想線221の長さとステップS21で算出された距離Lを比較し、ステップS23に移る。
【0102】
ステップS23において、サポート画像生成部34Bは、ステップS22での比較結果に応じて距離線の表示形態を変更する。具体的には、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離L以上の場合、
図6に示した第1の距離線231とずれ数値部232を含む第1のサポート画像23を生成し、画像合成部12に出力する。
【0103】
一方、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離L以下の場合、
図12に示した第2の距離線234とずれ数値部232を含む第2のサポート画像23’を生成し、画像合成部12に出力する。
【0104】
次いでステップS20において、画像合成部12は、サポート画像23またはサポート画像23’を後方フレーム21の上に重畳することにより、合成画像50を生成し表示装置20に出力する。
【0105】
以上、詳細に説明したように、第2の実施の形態に係る運転支援装置10では、位置検出部31は、牽引車両Vと被牽引車両Tとの距離Lを計測し、サポート画像生成部34Bは、距離Lと進路予想線221の長さを比較し、進路予想線221の長さが距離L以下の場合と距離L以上の場合とで表示形態が異なるサポート画像を生成する。
【0106】
これにより、進路予想線221の長さが距離Lより短い場合であっても、ユーザーは、進路予想線と被連結部とのずれ量を定量的にかつ直感的に把握することができる。
【0107】
また、第2の実施の形態に係る運転支援装置10では、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離L以下の場合は、距離線234が進路予想線221と交差するように、距離線234を生成する。
【0108】
これにより、進路予想線221の長さが距離Lより短い場合であっても、進路予想線221は距離線234と必ず交差することになり、ユーザーは、進路予想線と被連結部とのずれ量を確実に把握することができる。
【0109】
また、第2の実施の形態に係る運転支援装置10では、サポート画像生成部34Bは、進路予想線221の長さが距離L以下の場合は、距離線231が進路予想線221と交差するように、進路予想線221の長さを延長する。
【0110】
これにより、進路予想線221の長さが距離Lより短い場合であっても、進路予想線221は距離線231と必ず交差することになり、ユーザーは、進路予想線と被連結部とのずれ量を確実に把握することができる。
【0111】
[5.第3の実施の形態]
前述した第1の実施の形態、および第2の実施の形態では、サポート画像は距離線およびずれ数値部で構成されていた。第3の実施の形態では、これらの距離線、ずれ数値部に代えて、あるいは距離線、ずれ数値部に加えて、ずれ量を0にするために必要なユーザーの操作を示す操作画像をサポート画像として生成する
【0112】
[5.1.運転支援装置10の構成]
第3の実施の形態にかかる運転支援装置10の構成を示す機能ブロック図は、基本的に
図2または
図11に示す機能ブロック図と同じであり、サポート画像生成部34(
図2)またはサポート画像生成部34B(
図11)での処理内容のみが異なる。以下、
図2に示す機能ブロック図に基づき第3の実施の形態を説明する。
【0113】
サポート画像生成部34は、ずれ量算出部33で算出されたずれ量Dに基づき、ずれ量を0にするために必要な操作を示す操作画像をサポート画像23として生成する。以下、かかるサポート画像について説明する。
【0114】
図14は、本発明の第3の実施の形態に係る合成画像50を示す図である。
図14ではサポート画像23は、距離線232とずれ数値部232に加え、操作画像235を含む。
【0115】
操作画像235は、ずれ量Dを0にするために必要な操作を示す画像であり、具体的には、操作画像235は、ずれ量Dを0にするために必要なステアリングの操作情報を示す画像である。より具体的には、操作画像235は、ずれ量Dを0にするために必要なステアリングの回転方向と回転角度を示す画像である。
【0116】
サポート画像生成部34は、ずれ量Dを0にするために必要な補正操作量として、ステアリングの操作量、すなわちステアリングの回転方向と回転角を演算により求める。なお、ずれ量Dに対してずれ量Dを0にするために必要なステアリングの回転方向、回転角度を予め計測しておき、マップとして図示せぬ不揮発性メモリに記憶しておいてもよい。この場合、サポート画像生成部34は、ずれ量Dを基にマップよりステアリングの回転方向と回転角を読み出せばよい。
【0117】
ずれ量Dが20cmであり、ステアリングを45度左側に回転させることにより、ずれ量Dが0になると仮定する。この仮定の場合、
図14に示すように、サポート画像生成部34は、ステアリングを模した画像235a、ステアリングの回転方向を示す矢印235b、45度左への回転を示す補助線235c、およびステアリングを45度左に回転するよう指示するメッセージ235dを操作画像235として生成する。サポート画像生成部34は、かかる操作画像235を含む画像をサポート画像23として画像合成部12に出力する。これにより、ユーザーは、ずれ量Dを0にするための操作内容を直感的に理解でき、また操作画像235の指示に従いステアリングを操作するだけで、ずれ量Dを0にすることができる。
【0118】
図15は、本発明の第3の実施の形態に係る合成画像50の他の例を示す図である。
図15における操作画像236は、ずれ量Dを0にするために必要な操作を示す画像である。具体的には、
図15における操作画像236は、ずれ量Dを0にするために必要な補正操作量として、進路予想線221の移動方向と移動させる量を示す画像である。より具体的には、操作画像236は、ずれ量Dを0にするために必要な進路予想線221の移動方向を示す矢印236aと、移動させる方向と移動させる量を示すメッセージ236bを示す画像である。
【0119】
図15のように進路予想線221が被連結部Cに対し右側に20cmずれていると仮定する。この場合、サポート画像生成部34は、進路予想線221を左側に20cm移動させる必要があることを示すために、左向き矢印236aと「左へ20cm」のメッセージ236bからなる操作画像236を生成する。サポート画像生成部34は、かかる操作画像236を含む画像をサポート画像23として画像合成部12に出力する。尚、この場合、
図6で示したずれ数値部232は、操作画像236と重複するため生成しなくてもよい。これにより、ユーザーは、ずれ量Dを0にするための操作内容を直感的に理解でき、また操作画像236の指示に従い進路予想線221を移動させるようステアリングを操作するだけで、ずれ量Dを0にすることができる。
【0120】
[5.2.動作詳細]
図16は、本発明の第3の実施の形態に係る運転支援装置10の動作を示すフローチャートである。
図16のフローチャートは、ステップS24が追加された点と、
図9のステップS19がステップS25に置き換わった点で
図9のフローチャートと相違し、他のステップの処理内容は
図9のフローチャートと同じである。
図16のフローチャートにおいて
図9と同じステップについては、説明を省略する。
【0121】
ステップS18で、ずれ量算出部33がずれ量Dを算出した後、ステップS24において、サポート画像生成部34は、ずれ量Dを0にするために必要な補正操作量を算出する。
【0122】
次いで、ステップS25において、サポート画像生成部34は、補正操作量を基に
図14に示す操作画像235、または
図15に示す操作画像236を含むサポート画像23を生成し、画像合成部12に出力する。
【0123】
次いでステップS20において、画像合成部12は、サポート画像23を後方フレーム21の上に重畳することにより、合成画像50を生成し表示装置20に出力する。
【0124】
以上、詳細に説明したように、第3の実施の形態に係る運転支援装置10では、サポート画像生成部34は、ずれ量Dを0にするために必要な操作を示す操作画像をサポート画像23として生成する。これにより、ユーザーは操作画像に示される情報を参考に車両部位を操作すれば、ずれ量を0にすることができるため、トーイングの連結作業が容易になる。
【0125】
また、第3の実施の形態に係る運転支援装置10では、操作画像は、ずれ量Dを0にするために必要なステアリングの操作情報を示す画像である。これにより、ユーザーは操作画像に示される情報を参考にステアリングを操作すれば、ずれ量を0にすることができるため、トーイングの連結作業が容易になる。
【0126】
また、第3の実施の形態に係る運転支援装置10では、操作画像は、ずれ量Dを0にするために必要なステアリングの回転方向と回転角度を示す画像である。これにより、ユーザーは、ずれ量Dを0にするための操作内容を直感的に理解でき、また操作画像の指示に従いステアリングを操作すれば、ずれ量を0にすることができるため、トーイングの連結作業が一層容易になる。
【0127】
また、第3の実施の形態に係る運転支援装置10では、操作画像は、ずれ量Dを0にするために必要な進路予想線221の移動方向と移動させる量を示す画像である。これにより、ユーザーは、ずれ量Dを0にするための操作内容を直感的に理解でき、また操作画像の指示に従い進路予想線221を移動させるようステアリングを操作すれば、ずれ量を0にすることができるため、トーイングの連結作業が容易になる。
【0128】
[6.第4の実施の形態]
前述した実施の形態では、位置検出部31が後方フレーム21の画像認識により被連結部Cの位置を検出した。しかしながら、画像認識だけでは被連結部Cの位置を正しく検出できない恐れもある。そこで、第4の実施の形態では、ユーザーが表示装置20の画面に映る被牽引車両Tを見ながら、被連結部Cの位置を表示装置20の画面上でタッチすることで被連結部Cの位置を検出する。
【0129】
[6.1.運転支援装置10の構成]
図17は、本発明の第4の実施の形態にかかる運転支援装置10の構成を示す機能ブロック図である。
図17において、
図2と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
図17では、タッチスイッチ9が入力情報として追加されている点、
図2の座標検出部311およびサポート画像生成部34がそれぞれ座標検出部311’ およびサポート画像生成部34Cに変更になっている点で
図2と相違する。
【0130】
タッチスイッチ9は、表示装置20の表示部に設けられる透明電極からなり、ユーザーがタッチした表示部の位置座標情報を座標検出部311’に出力する。この位置座標情報は、カメラ座標系の座標である。
【0131】
座標検出部311’は、
図2の座標検出部311と同様、後方フレーム21の画像認識により被連結部Cの位置を第1の位置として検出する。第1の位置は、カメラ座標系の座標とワールド座標系の座標を含む。
【0132】
座標検出部311’は、タッチスイッチ9から表示部の位置座標情報を取得したときは、その位置が被連結部Cの位置であるとみなし、表示部の位置座標に基づき被連結部Cの位置を第2の位置として検出する。第2の位置は、カメラ座標系の座標とワールド座標系の座標を含む。
【0133】
座標検出部311’は、第1の位置と第2の位置のどちらか一方が検出されたときは、検出された位置を被連結部Cの位置として決定する。座標検出部311’は、第1の位置と第2の位置の両方を検出したときは、第2の位置を優先させる。座標検出部311’について、
図18を参照しながらより具体的に説明する。
【0134】
図18は、本発明の第4の実施の形態に係る合成画像50を示す図である。
図18では、後方フレーム21に被牽引車両Tおよび被連結部Cが映っている。
【0135】
座標検出部311’は、運転支援装置10がトーイングモードに切り換わると、第1の一定時間T1の間、後方フレーム21に基づき被連結部Cの位置を第1の位置として検出する。このとき、ユーザーに検出結果を知らせるために、第1の位置の座標情報(以下、「暫定座標」と記載する場合がある)をサポート画像生成部34Cに出力する。なお、サポート画像生成部34Cに出力する暫定座標はカメラ座標系の座標である。後述するように、サポート画像生成部34Cは後方フレーム21の暫定座標の位置に
図18に示すマーカCを配置するサポート画像23を生成するため、カメラ座標系の座標の方がワールド座標系の座標より処理が少なくなるためである。
【0136】
一方、ユーザーが
図18に示す表示装置20に表示されている合成画像50において、被連結部Cの位置をタッチすると、タッチスイッチ9から表示部の座標情報が座標検出部311’に出力される。
【0137】
座標検出部311’は、一定時間T1以内にタッチスイッチ9から表示部の座標情報を取得した場合は、その座標位置が被連結部Cの位置であるとみなし、表示部の座標位置に基づき被連結部Cの位置を第2の位置として検出する。座標検出部311’は、第2の位置を検出したときは、その位置を被連結部Cの位置として確定し、その座標(以下、「確定座標」と記載する場合がある)をずれ量算出部33とサポート画像生成部34Cに出力する。
【0138】
座標検出部311’は、タッチスイッチ9から表示部の座標情報を取得することなく一定時間T1が経過したときは、第1の位置を被連結部Cの位置として確定し、その確定座標をずれ量算出部33とサポート画像生成部34Cに出力する。
【0139】
なお、ずれ量算出部33に出力する第1の位置または第2の位置の確定座標はワールド座標系の座標であり、サポート画像生成部34Cに出力する第1の位置または第2の位置の確定座標はカメラ座標の座標である。
【0140】
ここで、第1の位置は後方フレーム21の画像認識により検出するものであるため、車両周囲の明るさや、障害物で被連結部Cがさえぎられるなどの理由により、第1の位置が検出できない場合がある。そのため、座標検出部311’は、タッチスイッチ9から表示部の座標情報を取得することなく一定時間T1が経過したときは、第1の位置を検出できているか否かを確認する。
【0141】
具体的には、座標検出部311’は、一定時間T1が経過した時点で第1の位置を検出できている場合は、第1の位置を確定座標に決定する。座標検出部311’は、一定時間T1が経過した時点で第1の位置を検出できていない場合は、その時点で被連結部Cの位置が特定できていないことを意味するため、ユーザーに手動による被連結部Cの位置の設定を促すようサポート画像生成部34Cに指示する。すなわち、座標検出部311’は、表示装置20の表示部に映る被連結部Cの位置をユーザーが画面上でタッチするようサポート画像生成部34Cに指示する。以下、かかる指示を「手動設定指示」と記載する場合がある。
【0142】
手動設定指示を出力した座標検出部311’は、第2の一定時間T2以内に、タッチスイッチ9から表示部の座標情報を取得できれば、その座標情報はユーザーが画面上でタッチした被連結部Cの位置であると判断する。座標検出部311’は、取得した表示部の座標情報を基に第2の位置を検出し、確定座標に決定する。座標検出部311’は、一定時間T2が経過しても表示部の座標情報を入手できない場合は、被連結部Cの位置を特定できないため、トーイングモードを終了する。
【0143】
サポート画像生成部34Cは、座標検出部311’から暫定座標を取得すると、その座標情報に基づき、
図18に示すように後方フレーム21の画素位置、すなわち被連結部Cの位置にマーカ60を配置した画像をサポート画像23として生成し、画像合成部12に出力する。これにより、マーカ60が画像合成部12において後方フレーム21と合成され、
図18に示すように表示装置20に表示される。したがって、ユーザーは、運転支援装置10が被連結部Cを正しく検出できているか否かを判断できる。
【0144】
サポート画像生成部34Cは、座標検出部311’から確定座標を取得した場合も同様にマーカ60を配置した画像をサポート画像23として生成する。この場合、サポート画像生成部34Cは、暫定座標と確定座標とでマーカ60の表示形態を切り替えることが望ましい。例えば、サポート画像生成部34Cは、被連結部Cの位置が暫定座標の場合マーカ60を点滅させ、確定座標の場合マーカ60の点滅を終了させる。あるいはサポート画像生成部34Cは、マーカ60の色や輝度を暫定座標か確定座標かに応じて切り替えてもよい。これにより、ユーザーは、検出された被連結部Cの位置が確定したものであるか否かを容易に理解できる。
【0145】
サポート画像生成部34Cは、座標検出部311’から手動設定指示を受けると、ユーザーに手動による被連結部Cの位置の設定を促す指示画像61をサポート画像23として生成し、画像合成部12に出力する。これにより、指示画像61が画像合成部12において後方フレーム21と合成され、
図19に示すように表示装置20に表示される。
【0146】
図19は、本発明の第4の実施の形態に係る合成画像50を示す図である。
図19では、後方フレーム21に被牽引車両Tおよび被連結部Cが映っているが、座標検出部311’は被連結部Cの位置を検出できていないため、マーカ60は表示されていない。代わりに、被連結部Cの位置をタッチするよう指示画像61が表示される。
【0147】
したがって、ユーザーは、運転支援装置10が被連結部Cを正しく検出できなかったことがわかる。また、ユーザー自らが指示画像61の指示に従って表示装置20の画面上で被連結部Cの位置をタッチすれば、座標検出部311’によって、正しい被連結部Cの位置が検出される。
【0148】
[6.2.動作詳細]
図20は、本発明の第4の実施の形態に係る運転支援装置10の動作を示すフローチャートである。
図20のフローチャートは、ステップS31~ステップS42が追加された点と、ステップS19の処理内容がステップS19’に変更になっている点で
図2のフローチャートと相違し、他のステップの処理内容は
図2と同じである。
図20のフローチャートにおいて
図2と同じステップについては、説明を省略する。
【0149】
運転支援装置10がトーイングモードに移行すると(ステップS12 YES)、座標検出部311’は、被連結部Cの位置が確定したか否かを判断する(ステップS31)。トーイングモードに移行した時点では、被連結部Cの位置は確定していないため、処理はステップS15に移る。
【0150】
座標検出部311’は後方フレーム21の画像認識により被連結部Cの座標を第1の位置として検出する(ステップS15)。座標検出部311’は、被連結部Cの座標を検出できれば、その座標を暫定座標としてサポート画像生成部34Cに出力する。
【0151】
次いで、ステップS32では、サポート画像生成部34Cおよび画像合成部12により後方フレーム21の暫定座標位置にマーカ60が配置された合成画像50が生成され、表示装置20に表示される。
【0152】
具体的には、ステップS32において、サポート画像生成部34Cは、暫定座標が入力された場合は、その座標位置にマーカ60を暫定座標であることを示す表示形態で配置した画像をサポート画像23として生成し、画像合成部12に出力する。画像合成部12は、マーカ60が配置されたサポート画像23を後方フレーム21と合成し、合成画像50として表示装置20に出力する。これにより、暫定座標が正しく検出されている場合は、
図18に示したようにマーカ60が被連結部Cの上に重畳して表示される。
【0153】
なお、サポート画像生成部34Cは、暫定座標が入力されない場合は、当然のことながらマーカ60を配置したサポート画像を生成しない。
【0154】
次いで、座標検出部311’は、タッチスイッチ9から座標情報が入力されたか否かに基づき、ユーザーによる手動設定がなされたか否かを判断する(ステップS33)。座標検出部311’は、タッチスイッチ9から座標情報が入力されたとき、手動設定がなされたと判断する。
【0155】
ユーザーによる手動設定がなされていない場合(ステップS33 NO)、座標検出部311’は、トーイングモードに切り換わってからの経過時間が第1の一定時間T1を経過したか否かを判断する(ステップS34)。経過時間が一定時間T1を経過していない場合(ステップS34 NO)、ステップS15に戻る。これにより、経過時間が一定時間T1を経過するまで、あるいは経過時間が一定時間T1以内にユーザーによる手動設定がなされるまで、ステップS15による被連結部Cの位置の検出とステップS32によるマーカ60の表示が繰り返される。
【0156】
なお、被連結部Cの位置が暫定座標である間は、ステップS16~ステップS18の処理が実行されないため、これまでの実施の形態で説明したずれ量Dを減少させるためのサポート画像は合成画像50に含まれない。しかしながら、被連結部Cの位置が暫定座標であっても、暫定座標を基にずれ量Dを算出し、ずれ量Dを減少させるためのサポート画像をマーカ60と併せて生成してもよい。この場合は、ステップS32の処理内容に、ステップS16~S18の処理内容を含めればよい。
【0157】
ステップS34で、トーイングモードに移行してからの経過時間が一定時間T1を経過した場合(ステップS34 YES)、座標検出部311’は、被連結部Cの位置を検出できているか否かを確認する(ステップS35)。座標検出部311’は、被連結部Cの位置を検出できていれば(ステップS35 YES)、その座標を第1の位置として確定し、確定座標としてサポート画像生成部34Cに座標情報を出力する(ステップS36)。
【0158】
また、トーイングモードに移行してからの経過時間が一定時間T1を経過するまでに、ユーザーによる手動設定がなされた場合(ステップS33 YES)、座標検出部311’は、タッチスイッチ9から入力されたユーザーのタッチ位置である表示部の座標情報が被連結部Cの位置であるとみなす。座標検出部311’は、その座標情報に基づき被連結部Cの位置を第2の位置として検出し、確定座標としてサポート画像生成部34Cに座標情報を出力する(ステップS37)。従って、第2の位置は第1の位置より優先して確定座標となる。
【0159】
ステップS33とステップS37の処理が有効となるケースは、次の状況が考えられる。例えば、ステップS15とステップS32により、画像認識で被連結部Cの位置が暫定座標として検出されマーカ60が表示部に表示されるが、座標検出部311’が被連結部Cを間違って検出した場合、
図18のようにマーカ60が被連結部Cの位置に正しく表示されず、被連結部Cと異なる位置にマーカ60が表示される。
【0160】
ユーザーは、マーカ60が表示される位置を確認することで、被連結部Cが間違って検出されていることを知ることができる。その場合、ユーザーが自ら被連結部Cの位置を表示部上でタッチすれば、ステップS33からステップS37に移り、被連結部Cの位置が正しく検出される。
【0161】
ステップS36またはステップS37で、被連結部Cの位置が確定すると、サポート画像生成部34Cは、ステップS16で検出される被牽引車両Tの角度θ、ステップS17で生成される進路予想線221、およびステップS18で算出されるずれ量Dに基づき、これまでの実施の形態で説明したずれ量Dを減少させるためのサポート画像23を生成する(ステップS19’)。
【0162】
なお、ステップS19’では、被連結部Cの座標が確定座標であるため、サポート画像生成部34Cは、
図18に示したマーカ60を確定座標であることを示す表示形態で生成し、ずれ量Dを減少させるためのサポート画像と併せて生成する。なお、マーカ60の生成は、被連結部Cの座標が確定した後の所定時間のみであってよい。
【0163】
ステップS36またはステップS37で、被連結部Cの位置が確定した後は、次回以降の処理ルーチンにおいて、座標検出部311’は被連結部Cの位置が確定したと判定し(ステップS31 YES)、被連結部Cの座標の検出を継続し(ステップS38)、ステップ16以降の処理を繰り返す。
【0164】
尚、ステップS38は、被連結部Cの位置が確定した後に行う被連結部の位置検出処理であるが、座標検出部311’は、ステップS15と同様に後方フレーム21の画像認識により被連結部の位置を検出する。しかしながら、被連結部Cの位置が確定した後に、座標検出部311’が被連結部Cの位置を検出できなくなる可能性がある。
【0165】
そこで、ステップS38では、座標検出部311’は、被連結部Cの位置を検出できない場合は、検出できていた前回の後方フレーム21における被連結部Cの位置に対して、牽引車両Vの移動量から今回の後方フレーム21における被連結部Cの位置を推定する。牽引車両Vの移動量は、図示せぬ車速センサによる車速と舵角βを基に算出すればよい。
【0166】
このように、被連結部Cの位置が確定した後も、運転支援装置10は、ずれ量Dを減少させるためのサポート画像23を生成し連結支援を行う。
【0167】
一方、トーイングモードに切り換わってからの経過時間が一定時間T1を経過したとき(ステップS34 YES)、座標検出部311’が被連結部Cの位置を検出できていない場合は(ステップS35 NO)、ステップS39に移る。
【0168】
ステップS39では、座標検出部311’、サポート画像生成部34Cおよび画像合成部12により、ユーザーに被連結部Cの位置を表示部上でタッチしてもらうよう、手動設定のメッセージを含む合成画像50が生成され、表示装置20に表示される。
【0169】
具体的には、ステップS39において、座標検出部311’は、ユーザーに被連結部Cの位置を表示部上でタッチしてもらうよう、サポート画像生成部34Cに手動設定指示を出力する。ステップS39では、次いで、サポート画像生成部34Cは、手動設定指示を受けて
図19に示した指示画像61を含む画像をサポート画像23として生成し、画像合成部12に出力する。ステップS39では、次いで、画像合成部12は、指示画像61を含む画像サポート画像23を後方フレーム21と合成し、合成画像50として表示装置20に出力する。これにより、
図19に示したように指示画像61が表示部に表示される。
【0170】
次いで、座標検出部311’は、タッチスイッチ9から座標情報が入力されたか否かに基づき、ユーザーによる手動設定がなされたか否かを判断する(ステップS40)。座標検出部311’は、タッチスイッチ9から座標情報が入力されたとき、手動設定がなされたと判断する。
【0171】
ユーザーによる手動設定がなされていない場合(ステップS40 NO)、座標検出部311’は、ステップS39で手動設定のメッセージを表示してからの経過時間が一定時間T2を経過したか否かを判断する(ステップS41)。経過時間が第2の一定時間T2を経過していない場合(ステップS41 NO)、座標検出部311’は、ステップS40に戻り、ユーザーによる手動設定がなされるのを待つ。
【0172】
経過時間が一定時間T2を経過するまでにユーザーによる手動設定がなされた場合(ステップS40 YES)、座標検出部311’は、ステップS37に移り、ユーザーのタッチ操作により入力された表示部の座標情報に基づき、被連結部Cの位置を第2の位置として検出し、確定座標としてサポート画像生成部34Cに座標情報を出力する。これにより、座標検出部311’が画像認識による被連結部Cの位置検出に失敗したとしても、確実に被連結部Cの位置を検出することができる。
【0173】
一方、ステップS39で手動設定のメッセージを表示してからの経過時間が一定時間T2を経過した場合(ステップS41 YES)、座標検出部311’が被連結部Cの位置検出に失敗し、かつユーザーによる手動設定もなされなかったことを意味する。この場合、座標検出部311’が被連結部Cの位置を特定できないため、運転支援装置10は連結支援を行うことができない。よって、モード切換部13は、トーイングモードを終了させ、バックガイドモードに切り換える。
【0174】
以上、詳細に説明したように、第4の実施の形態に係る運転支援装置10では、位置検出部31は、撮影画像に基づき被連結部Cを認識することで被連結部Cの位置を第1の位置として検出すると共に、表示装置20上におけるユーザーの操作位置を検出すると、操作位置に基づき被連結部Cの位置を第2の位置として検出し、第2の位置が検出されたときは第2の位置を第1の位置より優先させる。これにより、画像認識による被連結部Cの位置の検出が正しく行われない場合であっても、被連結部Cの位置を確実に正しく検出することができる。
【0175】
[7.変形例]
上記実施の形態において、舵角センサ4が左前輪1FLの舵角βを検出する例を説明したが、これに限られない。舵角センサ4は、車両Vのステアリングホイールの回転量を検出してもよい。この場合、操舵輪の舵角が、ステアリングホイールの回転量に基づいて、算出される。
【0176】
また、上記実施の形態において、運転支援装置10の各機能ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0177】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0178】
また、運転支援装置10により実行される処理の一部または全部は、プログラムにより実現されてもよい。そして、上記各実施の形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
【0179】
また、上記実施の形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
【0180】
例えば、運転支援装置10の各機能ブロックを、ソフトウェアにより実現する場合、
図11に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
【0181】
また、上記実施の形態における処理方法の実行順序は、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で実行順序を入れ替えてもよい。
【0182】
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
【0183】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0184】
V 車両(牽引車両)
T 被牽引車両
4 舵角センサ
5 リアカメラ
10 運転支援装置
11 撮影画像取得部
12 画像合成部
13 モード切換部
30 トーイング制御部
31 位置検出部
32 予想線生成部
33 ずれ量算出部
34、34B、34C サポート画像生成部