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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】ワイヤレス給電ホルダ
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/00 20060101AFI20230613BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20230613BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20230613BHJP
   F16B 5/07 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
B60N3/00 Z
B60R11/02 T
H02J50/10
F16B5/07 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019219444
(22)【出願日】2019-12-04
(65)【公開番号】P2021088260
(43)【公開日】2021-06-10
【審査請求日】2021-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】向井 貴大
(72)【発明者】
【氏名】柴田 実
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0028262(KR,A)
【文献】特開2019-059298(JP,A)
【文献】米国特許第10486615(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 3/00-18
B60R 7/04
B60R 11/02
H02J 50/00-90
F16B 5/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電装置を備えて、第1開口部を有する本体部に装着され、凹部を有するアウターケースと、
非接触で給電される電子機器を収容する収容部、及び前記第1開口部に合わせられる第2開口部を備え、前記凹部に装着されるインナーケースと、
前記インナーケースの前記第2開口部を覆うキャップと、を有し、
前記インナーケースは、前記本体部に着脱可能に取り付けられるように、それぞれ係合部を有し、
前記係合部は、前記本体部の前記第1開口部に沿って全周に亘って形成された第1のフランジ部と、前記インナーケースの前記第2開口部の縁に沿って全周に亘って形成された第2のフランジ部のそれぞれに設けられた凹凸嵌合部、及び前記第1のフランジ部の下方において前記第1のフランジ部及び前記第2のフランジ部の一方に設けられた係止部と前記第1のフランジ部及び前記第2のフランジ部の他方に設けられた被係止部から構成される、ワイヤレス給電ホルダ。
【請求項2】
前記インナーケースは、軟質樹脂で形成されている、請求項1に記載のワイヤレス給電ホルダ。
【請求項3】
前記キャップは、前記インナーケースのアンダーカット部に嵌合して着脱可能に取り付けられる、請求項1又は2に記載のワイヤレス給電ホルダ。
【請求項4】
前記キャップは、弾性部材で形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のワイヤレス給電ホルダ。
【請求項5】
前記本体部は、前記インナーケースが取り付けられる開口端に固定用リブを有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のワイヤレス給電ホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス給電ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯機器等の電子機器を安定して保持することが可能な電子機器の車載用保持装置が開示されている。この車載用保持装置は、電子機器の挿通を可能とする貫通孔を備える車室内の意匠部材としてのカバー部材と、貫通孔に対向する底壁を備え、電子機器を支持する受承部材と、スリットを有し、貫通孔を覆う弾性変形可能な蓋部材と、蓋部材に設けられ、電子機器の挿入により底壁へ向けて弾性変形する舌片部と、を備えて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の車載用保持装置は、電子機器の挿入により底壁へ向けて弾性変形する舌片部を有した蓋部材としてスリットが形成されたキャップを備えるが、このキャップは、カバー部材における段差部の形状に対応するように形成されている。キャップは、カバー部材の段差部の上面に固定されており、キャップのカバー部材への固定手段は接着剤である、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-59298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、弾性変形するキャップはへたり易く、キャップが固定された構造では交換ができない、という問題があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、着脱可能なキャップを備えたワイヤレス給電ホルダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明は、給電装置を備えた本体部に装着され、凹部を有するアウターケースと、非接触で給電される電子機器を収容する収容部を備え、前記凹部に装着されるインナーケースと、前記インナーケースの開口部を覆うキャップと、を有し、前記インナーケースは、前記本体部に着脱可能に取り付けられるように、それぞれ係合部を有している、ワイヤレス給電ホルダ、を提供する。
[2]前記インナーケースは、軟質樹脂で形成されている、ワイヤレス給電ホルダであってもよい。
[3]また、前記キャップは、前記インナーケースのアンダーカット部に嵌合して着脱可能に取り付けられる、ワイヤレス給電ホルダであってもよい。
[4]また、前記キャップは、弾性部材で形成されている、ワイヤレス給電ホルダであってもよい。
[5]また、前記本体部は、前記インナーケースが取り付けられる開口端に固定用リブを有する、ワイヤレス給電ホルダであってもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、着脱可能なキャップを備えたワイヤレス給電ホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダの全体構成を表す立体斜視図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダの各構成部品を説明するための分解斜視図である。
図3図3(a)は、ワイヤレス給電ホルダの図1で示すB―B断面図であり、図3(b)は、図1で示すC方向から見た正面図であり、図3(c)は、図3(a)のD部詳細図である。
図4図4は、本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダが車両に装着される一例を示し、センターコンソールに装着された場合を示した車両内部の立体斜視図である。
図5図5(a)は、ワイヤレス給電ホルダに電子機器が挿入されて保持された状態を示す上平面図であり、図5(b)は、図5(a)のE方向から見た正面図である。
図6図6は、キャップのスリット部の本実施の形態に係るスリット形状を示す上平面図である。
図7図7(a)は、ワイヤレス給電ホルダに電子機器が挿入されて保持された状態を示す図5(b)のF-F断面図であり、図7(b)は、図5(a)のG-G断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダ1は、給電装置50を備えた本体部90に装着され、凹部11を有するアウターケース10と、非接触で給電される電子機器200を収容する収容部21を備え、凹部11に装着されるインナーケース20と、インナーケース20の開口部を覆うキャップ40と、を有し、インナーケース20は、本体部90に着脱可能に取り付けられるように、それぞれ係合部(突起部27、係止下端部93)を有して構成されている。なお、給電には充電も含まれる。
【0011】
本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダ1は、非接触で給電される携帯電話やスマートフォン等の電子機器200を、図1に示すように、A方向に挿入して、電子機器200の上部201がワイヤレス給電ホルダ1から突出した状態で収容される。ワイヤレス給電ホルダ1は、上記示したようなキャップ40を備え、このキャップ40は、インナーケース20に着脱可能に取り付けられる構成とされている。また、キャップ40は、電子機器200をワイヤレス給電ホルダ1に挿入しやすいように、キャップ40に第1スリット部41及び第2スリット部42を備えて構成されている。これにより、電子機器200を給電装置側50に寄せた状態で挿入でき、また、電子機器200の幅方向Wにおいてインナーケース20の中央部に寄せた状態で挿入できる。
【0012】
(ワイヤレス給電ホルダ1の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダの全体構成を表す立体斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダの各構成部品を説明するための分解斜視図である。
【0013】
(アウターケース10)
アウターケース10は、凹部11を有し、給電装置50を備えて本体部90に装着される。図1図2に示すように、アウターケース10は、図1において上側からインナーケース20が装着される開口部12を備え、下側に底部13を備えた有底箱状のケースである。アウターケース10は、樹脂等の構造体としての剛性を備えたものとして形成されている。
【0014】
図3(a)は、ワイヤレス給電ホルダの図1で示すB―B断面図であり、図3(b)は、図1で示すC方向から見た正面図であり、図3(c)は、図3(a)のD部詳細図である。
【0015】
図3(b)に示すように、アウターケース10には、本体部90への取り付け固定用の取付部15が例えば2か所形成されている。取付部15には、ネジ用穴15aが形成されている(図2参照)。また、本体部90には、この取付部15に合わせてボス部95が形成されている。アウターケース10は、図1に示すように、給電装置50が取り付けられた状態、すなわち、給電装置50を備えて、開口部12が、本体部90の開口部91と合わせられた状態で、本体部90に取り付け固定される。アウターケース10は、取付部15と本体部90のボス部95が合わされて、ネジ300により、本体部90にネジ固定される。
【0016】
図2に示すように、アウターケース10には、後述するインナーケース20の係止用の突起部27と干渉しないための、切欠部16が形成されている。
【0017】
(インナーケース20)
インナーケース20は、非接触で給電される電子機器200を収容する収容部21を備え、アウターケース10の凹部11に装着される。インナーケース20は、アウターケース10と同様の有底箱状のケースであり、上側から電子機器200が装着される開口部22を備え、下側に底部23を備える。
【0018】
インナーケース20は、例えば、軟質樹脂で形成され、アウターケース10の凹部11に着脱可能に装着される。軟質樹脂は、例えば、断熱性に優れた樹脂が好ましく、例えば、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等である。また、その他に、断熱性に優れたゴム等も使用でき、例えば、発泡エラストマー、シリコンスポンジ等も使用できる。
【0019】
また、インナーケース20は、収容する電子機器200の形状等に対応した形状のものを種々揃えて、必要に応じて交換してアウターケース10に装着可能である。
【0020】
図3(a)に示すように、インナーケース20の壁部24は、電子機器200が給電装置50の方向に倒れ掛かって接するように、傾斜して形成されている。すなわち、インナーケース20は、図2で示すように、開口部22の方がケース底部23よりも大きい、上方向に広がったテーパ形状とされている。電子機器200は、電子機器200全体が給電装置50に向かって倒れ掛かる回転モーメントTを受ける。これにより、電子機器200は、給電装置50に対向した状態で壁部24側に立て掛けた状態で、インナーケース20の内部に収容される。これにより、給電装置50から電子機器200への給電、充電を安定的に行なうことができる。なお、アウターケース10もインナーケース20のテーパ形状に合わせた形状とされるのが好ましい。
【0021】
図2に示すように、インナーケース20には、外方向に向かって係止用の突起部27が形成されている。この突起部27は、後述する係止下端部93に係合することにより、係合部として機能する。また、インナーケース20には、開口部22の縁に沿って全周に亘って、フランジ部28が形成されている。このフランジ部28はリブとして機能するので、インナーケース20が軟質であっても、開口部22の剛性を高めて開口部形状が安定する。これにより、後述するキャップ40の保持にも耐えることが可能となり、また、アウターケース10にも安定して着脱可能となる。
【0022】
フランジ部28には、図3(c)に示すように、本体部90の開口部91に対して位置決めのための、凹部28aが形成されている。また、キャップ40が装着された状態で、アンダーカット固定するための、係止部28bが形成されている。
【0023】
(本体部90)
本体部90には、図2に示すように、開口部91に沿って全周に亘って、固定用リブとしてのフランジ部92が形成されている。フランジ部92は、インナーケース20の取り付けにおける位置決め、及び、係止機能を備える。また、フランジ部92がリブとして機能するので、開口部91の剛性を高めて変形しにくいワイヤレス給電ホルダ1とすることが可能となる。
【0024】
図3(c)に示すように、フランジ部92には、インナーケース20の係止用の突起部27を係止して、インナーケース20が上方に離脱しないように、係止下端部93が形成されている。この係止下端部93は、前述した突起部27と係合することにより、係合部として機能する。
【0025】
また、図3(c)に示すように、フランジ部92の上端には、インナーケース20の凹部28aと嵌合する嵌合突起部94が、開口部91に沿って全周に亘って形成されている。
【0026】
上記のような構成により、図3(c)に示すように、上方からインナーケース20が本体部90の開口部91に入れられると、インナーケース20の凹部28aと本体部90の嵌合突起部94が嵌合する。また、インナーケース20の突起部27がアウターケース10の切欠部16に挿入され、突起部27の上端部27aが係止下端部93と当接した状態で係止して固定される。これにより、インナーケース20は、本体部90に対して取り付けられて固定される。
【0027】
図4は、本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダが車両100に装着される一例を示し、本体部としてのセンターコンソール110に装着された場合を示した車両内部の立体斜視図である。ワイヤレス給電ホルダ1が車両100に装着される場合は、図1で示す本体部90は、例えば、図4で示す取り付けパネルであるセンターコンソール110のコンソールパネル111である。
【0028】
(給電装置50)
図3(a)に示すように、給電装置50は、筐体51の表面に装着された給電コイル52と、筐体51内に実装された給電回路等(図示省略)から概略構成され、給電コイル52がアウターケース10の外面14に対向した状態でアウターケース10に取り付け固定されている。
【0029】
図3(a)に示すように、給電コイル52は、インナーケース20に収容された電子機器200の内部に実装された受電コイル(図示省略)と電磁的に結合された状態で給電、充電を行なう。給電装置50は、給電コイル52に通電することにより、電磁誘導により、電子機器200の受電コイルを介して電子機器200への給電、充電が可能となる。なお、給電装置50は、例えば、車両が運転モード、ACCモードの時に給電、充電可能な状態としておくことにより、電子機器200をワイヤレス給電ホルダ1に挿入して載置するだけで給電、充電が可能となる。
【0030】
(キャップ40)
図1に示すように、インナーケース20は、開口部22を覆うキャップ40が装着可能とされ、キャップ40は、電子機器200が給電装置50側に寄せられて挿入される第1スリット部41と、電子機器200が幅方向Wの中央部に寄せられ挿入される第2スリット部42を備えて構成されている。
【0031】
キャップ40は、例えば、軟質樹脂、ゴム等の可撓性、弾性を有する弾性材料により形成されている。
【0032】
図3(c)に示すように、キャップ40は、第1スリット部41及び第2スリット部42が形成された蓋部40aと、その周囲に全周に亘って立設して形成された壁部40bから構成されている。キャップ40は、例えば、上記示した軟質樹脂、ゴム等により、蓋部40aと壁部40bが一体に成形されて蓋形状に形成されている。
【0033】
キャップ40は、図3(c)に示すように、壁部40bの内側端部には、内側に向かって全周に亘って、突起形状のフック部40cが形成されている。このフック部40cは、例えば、キャップ40の成形時に、アンダーカットとして形成される。
【0034】
キャップ40は、壁部40bがインナーケース20のフランジ部28に嵌合すると共に、フック部40cがインナーケース20の係止部28bに係止される。キャップ40は、軟質樹脂、ゴム等により形成されているので、上記の嵌合は容易に行われてキャップ40がインナーケース20に装着される。また、フック部40cがインナーケース20の係止部28bに係止されているので、キャップ40がインナーケース20から離脱することが抑制される。このようなキャップ40の弾性により、キャップ40をインナーケース20に着脱することができる。
【0035】
キャップ40には、蓋部40aに電子機器200の挿入を可能とするための、スリットが形成されている。図1に示すように、第1スリット部41は、電子機器200の幅方向Wに沿って形成されている。また、第2スリット部42は、第1スリット部41の中央CLから両端部の間において中央CLから対称に2本のスリットで形成され、2本のスリットは、第1スリット部41から給電装置50と反対側に向けて形成されている。
【0036】
図5(a)は、ワイヤレス給電ホルダに電子機器が挿入されて保持された状態を示す上平面図であり、図5(b)は、図5(a)のE方向から見た正面図である。
【0037】
ここで、ワイヤレス給電ホルダ1は、キャップ40の第1スリット部41、第2スリット部42の形状が図1に示すような形状とされる。図6は、キャップ40のスリット部の本実施の形態に係るスリット形状を示す上平面図である。
【0038】
図6に示すように、キャップ40の蓋部40aには、第1スリット部41、第2スリット部42が形成されている。これらのスリットにより、容易に弾性変形する領域として、図6に示す舌片部45と舌片部46が形成されている。これらのスリット部は、中心CLに対して左右対称に形成されている。
【0039】
ここで、図7(a)は、ワイヤレス給電ホルダに電子機器が挿入されて保持された状態を示す図5(b)のF-F断面図であり、図7(b)は、図5(a)のG-G断面図である。電子機器200がキャップ40の第1スリット部41、第2スリット部42を上方向から押して蓋部40aからインナーケース20の収容部21に挿入されると、図7(a)に示すように、舌片部45が電子機器200を弾性的に押圧しながらインナーケース20の収容部21側に変形する。これにより、電子機器200が給電装置側50に寄せられて挿入された状態でインナーケース20に収容される。
【0040】
また、図7(b)に示すように、舌片部46が電子機器200を両側面から幅方向Wに押圧しながらインナーケース20の収容部21側に変形する。これにより、電子機器200が幅方向Wにおいてインナーケース20の中央部に寄せた状態で挿入された状態でインナーケース20に収容される。
【0041】
上記の動作により、電子機器200は給電装置50側に寄せられて給電コイル52に接近して対向し、また、電子機器200が幅方向Wにセンタリングされるので、給電装置50による電子機器200への給電、充電が安定して行なわれる。
【0042】
(実施の形態の効果)
上記本実施の形態のワイヤレス給電ホルダ1によれば、以下のような効果を有する。
(1)本発明の実施の形態に係るワイヤレス給電ホルダ1は、給電装置50を備えた本体部90に装着され、凹部11を有するアウターケース10と、非接触で給電される電子機器200を収容する収容部21を備え、凹部11に装着されるインナーケース20と、インナーケース20の開口部を覆うキャップ40と、を有し、インナーケース20は、本体部90に着脱可能に取り付けられるように、それぞれ係合部(突起部27、係止下端部93)を有して構成されている。これにより、着脱可能なキャップを備えたワイヤレス給電ホルダを提供することができる。
(2)キャップの材質が軟質樹脂、ゴム等により、弾性を有するので、容易に着脱可能である。
(3)インナーケース20には、開口部22の縁に沿って全周に亘って、フランジ部28が形成され、このフランジ部28はリブとして機能するので、インナーケース20が軟質であっても、開口部22の剛性を高めて開口部形状が安定する。これにより、キャップ40の保持にも耐えることが可能となり、また、アウターケース10にも安定して着脱可能となる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、上記の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
【符号の説明】
【0044】
1…ワイヤレス給電ホルダ
10…アウターケース、11…凹部、12…開口部、13…ケース底部、14…外面、15…取付部、15a…ネジ用穴、16…切欠部
20…インナーケース、21…収容部、22…開口部、23…ケース底部、24…壁部、25…ケース底部、26…傾斜部、27…突起部、27a…上端部、28…フランジ部、28a…凹部、28b…係止部
40…キャップ、40a…蓋部、40b…壁部、40c…フック部、41…スリット部、42…舌片部、45…舌片部、46…舌片部
50…給電装置、51…筐体、52…給電コイル
90…本体部、91…開口部、92…フランジ部、93…係止下端部、94…嵌合突起部、95…ボス部
100…車両、
110…センターコンソール、111…コンソールパネル
200…電子機器、201…上部
300…ネジ
T…回転モーメント
W…幅方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7