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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】物品搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/52 20060101AFI20230613BHJP
   B65G 47/28 20060101ALI20230613BHJP
   B65G 47/30 20060101ALI20230613BHJP
   B65G 21/14 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
B65G47/52 B
B65G47/28 M
B65G47/30 M
B65G21/14 C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020173499
(22)【出願日】2020-10-14
(65)【公開番号】P2022064706
(43)【公開日】2022-04-26
【審査請求日】2022-11-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】木村 和誠
(72)【発明者】
【氏名】岩田 昌重
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-220538(JP,A)
【文献】特開2009-161262(JP,A)
【文献】特開昭62-201722(JP,A)
【文献】特表2001-510129(JP,A)
【文献】特開2001-88932(JP,A)
【文献】特開2018-154469(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/52
B65G 21/14
B65G 47/28
B65G 47/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ物品を搬送する第1コンベヤと第2コンベヤとを備えた物品搬送装置であって、
前記第1コンベヤは、物品を載置した状態で搬送する第1搬送面と、前記第1搬送面を駆動する第1駆動部と、を備え、
前記第2コンベヤは、前記第1搬送面に対して異なる高さに配置されると共に物品を載置した状態で搬送する第2搬送面と、前記第1駆動部とは独立して前記第2搬送面を駆動する第2駆動部と、を備え、
物品が搬送される方向である搬送方向に対して平面視で直交する方向を幅方向とし、前記幅方向の一方側を幅方向第1側、前記幅方向の他方側を幅方向第2側として、
前記第1搬送面は、水平面に対する前記幅方向の角度が前記幅方向第1側へ向かうに従って下方へ向かうように第1角度で傾斜しており、
前記第2搬送面は、前記水平面に対する前記幅方向の角度が前記第1角度と異なる第2角度であり、
前記第1コンベヤと前記第2コンベヤとの間に配置された中間コンベヤを更に備え、
前記中間コンベヤは、物品を載置した状態で搬送する中間搬送面と、前記第1駆動部とは独立して前記中間搬送面を駆動する中間駆動部と、を備え、
前記中間搬送面は、前記第1搬送面と前記第2搬送面との上下方向の間に配置され、前記水平面に対する前記幅方向の角度が前記第1角度と前記第2角度との間の中間角度で傾斜している、物品搬送装置。
【請求項2】
前記第1コンベヤは、前記第1搬送面を昇降させる昇降機構を備え、
前記第2コンベヤは、前記第2搬送面を、その位置を一定の位置に固定した状態で支持する第2搬送面支持部を備え、
前記中間コンベヤは、前記第1コンベヤとの間及び前記第2コンベヤとの間で物品の授受を行う授受姿勢と、前記第1コンベヤとの間及び前記第2コンベヤとの間で物品の授受を行わない非授受姿勢とに、前記中間搬送面の姿勢を変更させる姿勢変更機構を備え、
前記中間搬送面における前記第1コンベヤ側の端部を第1端部とし、前記中間搬送面における前記第2コンベヤ側の端部を第2端部として、
前記授受姿勢は、平面視において、前記第1端部と前記第1搬送面とが重複し、且つ、前記第2端部と前記第2搬送面とが重複する姿勢であり、
前記非授受姿勢は、平面視において、前記第1端部と前記第1搬送面とが重複しない姿勢である、請求項1に記載の物品搬送装置。
【請求項3】
前記姿勢変更機構は、少なくとも前記昇降機構による前記第1搬送面の昇降中、前記中間搬送面を前記非授受姿勢にする、請求項2に記載の物品搬送装置。
【請求項4】
前記姿勢変更機構は、前記中間搬送面を前記搬送方向に沿って移動させることで、前記中間搬送面を前記授受姿勢と前記非授受姿勢とに変更させ、
前記第2端部と前記第2搬送面とは、前記中間搬送面の姿勢が前記授受姿勢と前記非授受姿勢との何れにおいても、平面視で重複している、請求項2又は3に記載の物品搬送装置。
【請求項5】
前記姿勢変更機構は、前記幅方向に沿う軸であって前記中間搬送面に対する位置が固定された第1揺動軸と、前記第1揺動軸周りに前記中間搬送面を揺動可能に支持する第1揺動軸支持部と、前記第1揺動軸支持部を前記搬送方向に移動可能に案内する案内部と、前記中間搬送面を前記第1揺動軸周りに揺動させる揺動機構と、を備え、
前記中間搬送面が前記授受姿勢から前記非授受姿勢に姿勢変更する場合に、前記中間搬送面の全体が前記搬送方向における前記第2コンベヤ側へ移動しつつ、前記第2端部の上方への移動量が前記第1端部の上方への移動量よりも大きくなるように前記中間搬送面が上下方向に移動する、請求項4に記載の物品搬送装置。
【請求項6】
前記揺動機構は、前記幅方向に沿う軸であってその位置が固定された固定軸と、前記幅方向に沿う軸であって前記第1揺動軸よりも前記第2コンベヤ側に配置され前記中間搬送面に対する位置が固定された第2揺動軸と、前記固定軸と前記第2揺動軸とを連結するリンク部材と、前記固定軸周りに前記リンク部材を揺動可能に支持する固定軸支持部と、前記固定軸周りに前記リンク部材を揺動させる駆動機構と、を備え、
前記中間搬送面が前記授受姿勢から前記非授受姿勢に姿勢変更する場合に、前記第2揺動軸が、前記固定軸周りに旋回して前記搬送方向における前記第2コンベヤ側へ移動しつつ上方へ移動する、請求項5に記載の物品搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンベヤを備えた物品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような物品搬送装置の一例が、特開2004-210508号公報(特許文献1)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示された符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1に開示された物品搬送装置は、第1の搬送ベルト(2)と第2の搬送ベルト(3)とを備えており、第1の搬送ベルト(2)から第2の搬送ベルト(3)へ物品を搬送するように構成されている。ここで、第1の搬送ベルト(2)と第2の搬送ベルト(3)とは、物品が搬送される方向である搬送方向の傾斜角度が異なっているが、搬送方向に対して平面視で直交する方向である幅方向の傾斜角度は同じ(いずれも水平)となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-210508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、搬送設備のレイアウトや搬送対象となる物品の形状等によっては、上流側のコンベヤ(例えば第1の搬送ベルト(2))と下流側のコンベヤ(例えば第2の搬送ベルト(3))との、水平面に対する幅方向の角度を異ならせる必要がある場合もある。このような場合には、幅方向の位置によって、上流側のコンベヤと下流側のコンベヤとの上下方向の段差が大きくなる。そのため、上流側のコンベヤから下流側のコンベヤに物品が移動する際に、搬送面から搬送面へ物品が落下する落差が大きくなり易く、当該物品に作用する衝撃が大きくなり易いという問題が生じ得た。このような問題について、特許文献1には何も記載されていない。
【0006】
上記実状に鑑みて、水平面に対する幅方向の角度が互いに異なる搬送面を有する複数のコンベヤ間で物品を移動させる場合において、当該物品に作用する衝撃を緩和することが可能な技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
それぞれ物品を搬送する第1コンベヤと第2コンベヤとを備えた物品搬送装置であって、
前記第1コンベヤは、物品を載置した状態で搬送する第1搬送面と、前記第1搬送面を駆動する第1駆動部と、を備え、
前記第2コンベヤは、前記第1搬送面に対して異なる高さに配置されると共に物品を載置した状態で搬送する第2搬送面と、前記第1駆動部とは独立して前記第2搬送面を駆動する第2駆動部と、を備え、
物品が搬送される方向である搬送方向に対して平面視で直交する方向を幅方向とし、前記幅方向の一方側を幅方向第1側、前記幅方向の他方側を幅方向第2側として、
前記第1搬送面は、水平面に対する前記幅方向の角度が前記幅方向第1側へ向かうに従って下方へ向かうように第1角度で傾斜しており、
前記第2搬送面は、前記水平面に対する前記幅方向の角度が前記第1角度と異なる第2角度であり、
前記第1コンベヤと前記第2コンベヤとの間に配置された中間コンベヤを更に備え、
前記中間コンベヤは、物品を載置した状態で搬送する中間搬送面と、前記第1駆動部とは独立して前記中間搬送面を駆動する中間駆動部と、を備え、
前記中間搬送面は、前記第1搬送面と前記第2搬送面との上下方向の間に配置され、前記水平面に対する前記幅方向の角度が前記第1角度と前記第2角度との間の中間角度で傾斜している。
【0008】
本構成によれば、水平面に対する幅方向の角度が互いに異なる搬送面を有する第1コンベヤと第2コンベヤとの間に、中間コンベヤが備えられている。そして、中間コンベヤが備える中間搬送面の水平面に対する幅方向の角度は、第1コンベヤにおける第1搬送面の角度である第1角度と第2コンベヤにおける第2搬送面の角度である第2角度との間の中間角度とされている。このように、本構成によれば、第1搬送面を備えた第1コンベヤと第2搬送面を備えた第2コンベヤとの間に、中間角度で傾斜する中間搬送面を備えた中間コンベヤを介在させることで、物品がこれらのコンベヤ間において搬送面から搬送面へ移動する場合に、当該物品が落下する上下方向の落差を小さく抑えることができる。従って、本構成によれば、水平面に対する幅方向の角度が互いに異なる搬送面を有する複数のコンベヤ間で物品を移動させる場合において、当該物品に作用する衝撃を緩和することができる。
【0009】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】物品搬送装置を備えた仕分けシステムの斜視図
図2】物品搬送装置を備えた仕分けシステムの平面図
図3】複数段仕分け装置の一部を模式的に示す斜視図
図4】物品搬送装置を備えた仕分けシステムの側面図
図5】物品搬送装置の斜視図
図6】物品搬送装置の制御ブロック図
図7】各搬送面の水平面に対する幅方向の角度を示す模式図
図8】中間搬送面が授受姿勢である状態を示す幅方向視図
図9】中間搬送面が非授受姿勢である状態を示す幅方向視図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、物品搬送装置が仕分け(アソート)システムに適用される場合を例示して、物品搬送装置の実施形態について説明する。
【0012】
〔仕分けシステム〕
まず、図1図4を参照して、仕分けシステムPSについて説明する。図1に示すように、仕分けシステムPSは、例えば通信販売を行う事業者が保有する物流設備に備えられ、保管されている複数の物品Gの中から必要な物品Gを仕分けして出庫する。仕分けシステムPSは、例えば、不図示の自動倉庫に保管された複数の物品Gから必要な物品Gを仕分けして出庫する。この場合、自動倉庫には、複数の物品Gが種別毎に容器に収容された状態で保管されている。そして、種別毎に容器に収容された複数の物品Gは、自動倉庫から自動で搬出され、不図示の物品ばらし部において個別の物品Gに分離される。その後、複数の物品Gのそれぞれが個別に搬送される。なお、「物品G」の概念には、例えば、食料品や生活用品などの各種商品、又は、工場の生産ライン等において用いられる仕掛品などであり、仕分け対象となる物品Gには様々な物が含まれる。
【0013】
仕分けシステムPSは、複数段仕分け装置7と、複数段仕分け装置7から物品Gを受け取り、受け取った物品Gを当該複数段仕分け装置7から離間する方向である第1方向Xに沿って搬送する搬出コンベヤ8と、搬出コンベヤ8から物品Gを受け取って当該物品Gを平面視で第1方向Xに交差する(図示の例では直交する)第2方向Yに沿って搬送する物品搬送装置100と、を備えている。更に、本例の仕分けシステムPSは、図2に示すように、複数段仕分け装置7に物品Gを搬入する搬入装置6と、物品搬送装置100から物品Gを受け取って搬出する搬出装置9と、を備えている。
【0014】
〔搬入装置〕
搬入装置6は、種別毎に容器に収容された状態で上記自動倉庫から搬出されると共に上記物品ばらし部において個別に分離された物品Gを、順次、複数段仕分け装置7に搬入する。図2に示す例では、搬入装置6は、コンベヤとして構成されている。
【0015】
〔複数段仕分け装置〕
複数段仕分け装置7は、搬入装置6から搬入された物品Gを仕分けるための装置である。図3に示すように、複数段仕分け装置7は、上下方向の高さが異なる複数段の間口71を有し、物品Gを複数段の間口71のいずれかに仕分けして排出する。図示の例では、複数段仕分け装置7は、複数段及び複数列からなる直交格子状配列の複数の間口71を有している。
【0016】
複数段仕分け装置7は、オーダー情報に基づいて、物品Gを複数の間口71のいずれかに仕分ける。本例では、複数段仕分け装置7は、オーダー情報に基づいて決定された特定の間口71から物品Gを排出して搬出コンベヤ8に引き渡すことで、物品Gの仕分けを行う。なお、ここでのオーダー情報とは、例えば、出荷すべき物品G(単一種であっても良いし、複数種の組み合わせであっても良い。)の種別及び数量を指定したオーダー(ピッキングオーダー)を示す情報である。そして、複数段仕分け装置7は、各オーダーによって指定された1つ以上の物品Gを、オーダー毎に異なる間口71に排出することで、物品Gの仕分けを行う。
【0017】
詳細な図示は省略するが、例えば、複数段仕分け装置7は、物品Gを判別するための物品判別部を備えている。複数段仕分け装置7は、物品判別部による判別結果に基づいて、物品Gを仕分ける。例えば、物品判別部は、物品Gを撮像するカメラを備えており、このカメラで取得された画像データに対する画像認識処理を行うことにより物品Gを判別するように構成されている。但し、このような構成に限定されることなく、例えば、物品情報を記憶するICタグやバーコード等(記憶部)が物品Gに付されていると共に、物品判別部が、当該物品情報を読み取るリーダー(読取部)を備え、このリーダーにより読み取った物品情報に基づいて物品Gを判別するように構成されていても良い。
【0018】
本実施形態では、図2図4に示すように、複数段仕分け装置7は、レール72と、当該レール72に沿って移動する複数の搬送台車73と、を備えている。レール72は、間口71が設けられる複数段毎に、水平方向(第2方向Y)に沿って設けられる水平部分を備えている。搬送台車73は、レール72の水平部分に沿って走行するように構成され、これにより、物品Gを第2方向Yに搬送する。また、レール72は、上下方向に延在すると共に、複数段毎に配置される水平部分を接続する上下部分を備えていても良い。この場合、搬送台車73は、レール72の上下部分に沿って昇降するように構成され、これにより、複数段毎に配置される水平部分のそれぞれに移動可能となる。この場合には、搬送台車73の数は、間口71が設けられる段数に制限されない。そのため、例えば、間口71が設けられる段数よりも少ない台数や多い台数の搬送台車73を配置することも可能である。なお、図3に示す例では、8段の間口71に対して8台の搬送台車73が配置されている。
【0019】
本実施形態では、搬送台車73のそれぞれは、物品Gを下方から支持すると共に当該物品Gを間口71から排出する排出コンベヤ74を備えている。排出コンベヤ74は、搬送台車73の走行経路から第1方向Xに物品Gを移動させる。
【0020】
〔搬出コンベヤ〕
搬出コンベヤ8は、複数段仕分け装置7によって仕分けられた物品Gを搬送するための装置である。本実施形態では、搬出コンベヤ8は、複数段の間口71のそれぞれに対応して設けられており、複数段仕分け装置7によって間口71から排出された物品Gを一時的に貯留すると共に、当該貯留した物品Gを第1方向Xに搬送するように構成されている。本実施形態では、複数の搬出コンベヤ8が、複数段のそれぞれにおいて、複数列の間口71のそれぞれに対応するように第2方向Yに並んで配置されている。
【0021】
図2及び図4に示すように、搬出コンベヤ8は、オーダー毎の複数の物品Gの集合である物品群Gg単位で物品Gを搬送し、物品搬送装置100へ排出する。1つの物品群Ggを構成する物品Gの数は、オーダー毎に異なる。例えば、オーダーによっては、1つの物品Gによって1つの物品群Ggが構成される場合もある。
【0022】
〔物品搬送装置〕
次に、本開示に係る物品搬送装置100の構成について詳細に説明する。
【0023】
物品搬送装置100は、物品Gを搬送するための装置である。ここでは、物品搬送装置100が仕分けシステムPSに適用された場合を例示して説明しており、物品搬送装置100は、搬出コンベヤ8から排出された物品Gを第2方向Yに搬送して、搬出装置9に引き渡す。
【0024】
以下の説明では、物品搬送装置100によって物品Gが搬送される方向を「搬送方向T」とする。そして、搬送方向Tに対して平面視で直交する方向を「幅方向W」とし、幅方向Wの一方側を「幅方向第1側W1」、幅方向Wの他方側を「幅方向第2側W2」とする。すなわち本実施形態では、「搬送方向T」は、上述の仕分けシステムPS全体の構成を説明するのに用いた「第2方向Y」に等しく、「幅方向W」は、「第1方向X」に等しい。
【0025】
図5及び図6に示すように、物品搬送装置100は、それぞれ物品Gを搬送する第1コンベヤ1と第2コンベヤ2とを備えている。また、物品搬送装置100は、第1コンベヤ1と第2コンベヤ2との間、より詳細には第1コンベヤ1と第2コンベヤ2との搬送方向Tの間に配置された中間コンベヤ3を更に備えている。そして、物品搬送装置100は、制御装置Cを備えている。制御装置Cは、第1コンベヤ1、第2コンベヤ2、及び中間コンベヤ3を制御する。
【0026】
本実施形態では、第1コンベヤ1は、第2コンベヤ2よりも搬送方向Tの上流側に配置されている。第1コンベヤ1は、物品Gを載置した状態で搬送する第1搬送面F1と、第1搬送面F1を駆動する第1駆動部M1と、を備えている。また、第1コンベヤ1は、第1搬送面F1を支持する第1搬送面支持部10を備えている。
【0027】
本実施形態では、第1コンベヤ1は、プーリと当該プーリに巻回されたベルトとを有するベルトコンベヤにより構成されている。第1搬送面F1は、ベルトの上面に形成されている。第1駆動部M1は、プーリを駆動するモータであり、プーリを回転駆動することによりベルト(第1搬送面F1)を駆動する。第1駆動部M1は、制御装置Cによって制御される(図6参照)。第1搬送面支持部10は、フレーム部材を備えて構成され、ベルト、プーリ、及び第1駆動部M1を支持している。
【0028】
本実施形態では、第1コンベヤ1は、第1搬送面F1に対して幅方向Wに隣接して配置された第1側壁部S1を備えている。第1側壁部S1は、第1搬送面F1よりも上方に突出するように設けられており、搬送方向Tに沿って配置されている。本例では、第1側壁部S1は、第1搬送面支持部10に設けられている。第1側壁部S1によって、第1搬送面F1上を搬送されている物品Gが第1搬送面F1から幅方向Wの外側に脱落することを抑制することができる。換言すれば、第1側壁部S1によって、第1搬送面F1上を搬送されている物品Gを搬送方向Tに適切に案内することができる。第1側壁部S1は、少なくとも、第1搬送面F1に対して幅方向第1側W1に隣接して配置される。本例では、第1側壁部S1は、コンベヤとして構成されており、当該第1側壁部S1に接する物品Gを搬送方向Tに沿って搬送する。すなわち本例では、物品Gは、第1搬送面F1及び第1側壁部S1の双方によって、搬送方向Tに沿って搬送される。
【0029】
図1等に示すように、本実施形態では、第1コンベヤ1は、第1搬送面F1を昇降させる昇降機構11を備えている。昇降機構11は、制御装置Cによって制御される(図6参照)。第1コンベヤ1が、昇降機構11により第1搬送面F1を昇降させることで、図4に示すように、複数段に亘って設けられた搬出コンベヤ8のそれぞれに対応した高さに第1搬送面F1を配置することが可能となっており、複数段の何れの搬出コンベヤ8からも物品Gを受け取ることが可能となっている。本例では、図1に示すように、昇降機構11は、第1搬送面支持部10を昇降自在に支持するマスト111と、第1搬送面支持部10を昇降駆動する昇降駆動部110と、を備えている。昇降機構11は、第1搬送面支持部10を昇降させることで、当該第1搬送面支持部10に支持された第1搬送面F1を昇降させる。
【0030】
図5に示すように、本実施形態では、第2コンベヤ2は、第1コンベヤ1よりも搬送方向Tの下流側に配置されている。第2コンベヤ2は、第1搬送面F1に対して異なる高さに配置されると共に物品Gを載置した状態で搬送する第2搬送面F2と、第1駆動部M1とは独立して第2搬送面F2を駆動する第2駆動部M2と、を備えている。また、第2コンベヤ2は、第2搬送面F2を支持する第2搬送面支持部20を備えている。
【0031】
本実施形態では、第2コンベヤ2は、プーリと当該プーリに巻回されたベルトとを有するベルトコンベヤにより構成されている。第2搬送面F2は、ベルトの上面に形成されている。本実施形態では、第2搬送面F2は、第1搬送面F1よりも下方に配置されている。第2駆動部M2は、プーリを駆動するモータであり、プーリを回転駆動することによりベルト(第2搬送面F2)を駆動する。第2駆動部M2は、制御装置Cによって制御される(図6参照)。第2搬送面支持部20は、フレーム部材を備えて構成され、ベルト、プーリ、及び第2駆動部M2を支持している。
【0032】
本実施形態では、第2搬送面支持部20は、第2搬送面F2を、その位置を一定の位置に固定した状態で支持するように構成されている。本例では、第2搬送面支持部20は、床面に固定された固定台4に設けられている。第2搬送面支持部20は、固定台4に対して移動不能に固定されている。これにより、第2搬送面支持部20に支持された第2搬送面F2は、その位置が一定の位置に固定されている。
【0033】
本実施形態では、第2コンベヤ2は、第2搬送面F2に対して幅方向Wに隣接して配置された第2側壁部S2を備えている。第2側壁部S2は、第2搬送面F2よりも上方に突出するように設けられており、搬送方向Tに沿って配置されている。本例では、第2側壁部S2は、第2搬送面支持部20に設けられている。第2側壁部S2によって、第2搬送面F2上を搬送されている物品Gが第2搬送面F2から幅方向Wの外側に脱落することを抑制できる。換言すれば、第2側壁部S2によって、第2搬送面F2上を搬送されている物品Gを搬送方向Tに適切に案内することができる。第2側壁部S2は、少なくとも、第2搬送面F2に対して幅方向第1側W1に隣接して配置される。図5に示すように、本例では、第2側壁部S2は、第2搬送面F2に対して幅方向第1側W1及び幅方向第2側W2のそれぞれに隣接して配置されている。
【0034】
ここで、図7は、搬送方向T視において、各コンベヤの搬送面の上下方向の位置及び角度を模式的に示した図である。図7に示すように、第1コンベヤ1の第1搬送面F1は、水平面に対する幅方向Wの角度が幅方向第1側W1へ向かうに従って下方へ向かうように第1角度θ1で傾斜している。例えば、第1角度θ1は、10°~20°の範囲で設定され、より好適には、15°に設定されている。これにより、第1コンベヤ1によって搬送される物品Gを、第1搬送面F1上において幅方向第1側W1に寄せた状態で搬送することができる。すなわち搬送中の物品Gの幅方向Wの位置を安定させることができるため、第1コンベヤ1から他のコンベヤへの物品Gの引き渡しを一定の位置で行うことができる。上述のように、第1側壁部S1が、第1搬送面F1に対して幅方向第1側W1に隣接して配置されているため、第1搬送面F1上において幅方向第1側W1に寄せて配置された物品Gが第1搬送面F1から幅方向第1側W1に脱落することは規制されている。なお、本例では、第1搬送面F1の水平面に対する搬送方向Tの角度は、0°に設定されている。
【0035】
また、第2搬送面F2は、水平面に対する幅方向Wの角度が第1角度θ1と異なる第2角度θ2とされている。本実施形態では、第2角度θ2は、水平面に対する角度が0°である。すなわち、第2搬送面F2は、水平面に沿って配置されている。これにより、物品Gを水平面に沿って搬送することができ、例えば、第2コンベヤ2よりも搬送方向Tの下流側において物品Gの判別作業を行う場合などに好適である。本例では、図1及び図2に示すように、第2コンベヤ2よりも搬送方向T(第2方向Y)の下流側に、オーダー毎の物品群Gg単位で物品Gを搬出装置9に投入するための自動投入機5が設けられている。また、この自動投入機5において、オーダーに基づく物品群Ggがあるか否かの判別作業が行われる。この場合に、第2搬送面F2が水平面に沿って形成されていることで、上記の判別作業を適切に行い易い。なお、本例では、第2搬送面F2の水平面に対する搬送方向Tの角度は、0°に設定されている。
【0036】
中間コンベヤ3は、物品Gを載置した状態で搬送する中間搬送面F3と、第1駆動部M1とは独立して中間搬送面F3を駆動する中間駆動部M3と、を備えている。また、中間コンベヤ3は、中間搬送面F3を支持する中間搬送面支持部30を備えている。
【0037】
本実施形態では、中間コンベヤ3は、プーリと当該プーリに巻回されたベルトとを有するベルトコンベヤにより構成されている。中間搬送面F3は、ベルトの上面に形成されている。中間駆動部M3は、プーリを駆動するモータであり、プーリを回転駆動することによりベルト(中間搬送面F3)を駆動する。中間駆動部M3は、制御装置Cによって制御される(図6参照)。中間搬送面支持部30は、フレーム部材を備えて構成され、ベルト、プーリ、及び中間駆動部M3を支持している。
【0038】
本実施形態では、中間搬送面支持部30は、固定台4に支持されている。すなわち本例では、固定台4には、第2搬送面支持部20と中間搬送面支持部30との双方が支持されている。詳細は後述するが、中間搬送面支持部30は、固定台4に対して移動自在に支持されている。
【0039】
本実施形態では、中間コンベヤ3は、中間搬送面F3に対して幅方向Wに隣接して配置された中間側壁部S3を備えている。中間側壁部S3は、中間搬送面F3よりも上方に突出するように設けられており、搬送方向Tに沿って配置されている。本例では、中間側壁部S3は、中間搬送面支持部30に設けられている。中間側壁部S3によって、中間搬送面F3上を搬送されている物品Gが中間搬送面F3から幅方向Wの外側に脱落することを抑制できる。換言すれば、中間側壁部S3によって、中間搬送面F3上を搬送されている物品Gを搬送方向Tに適切に案内することができる。中間側壁部S3は、少なくとも、中間搬送面F3に対して幅方向第1側W1に隣接して配置される。図5に示すように、本例では、中間側壁部S3は、中間搬送面F3に対して幅方向第1側W1及び幅方向第2側W2のそれぞれに隣接して配置されている。
【0040】
図5及び図7に示すように、中間搬送面F3は、第1搬送面F1と第2搬送面F2との上下方向の間に配置され、水平面に対する幅方向Wの角度が第1角度θ1と第2角度θ2との間の中間角度θ3で傾斜している。すなわち、第1角度θ1の第1搬送面F1を備えた第1コンベヤ1と第2角度θ2の第2搬送面F2を備えた第2コンベヤ2との間に、中間角度θ3で傾斜する中間搬送面F3を備えた中間コンベヤ3が配置されている。このような構成により、物品Gが複数のコンベヤ間において搬送面から搬送面へ移動する際の上下方向の距離を短くすることができる。従って、この物品搬送装置100によれば、水平面に対する幅方向Wの傾斜角度及び高さが互いに異なる搬送面を有する複数のコンベヤ間を物品が移動する際の衝撃を緩和することが可能となっている。なお、上述のように、第1搬送面F1は、第2搬送面F2よりも上方に配置されている。従って本例では、上方から下方に向けて順番に、第1搬送面F1、中間搬送面F3、第2搬送面F2が配置されている。なお、本例では、中間搬送面F3の水平面に対する搬送方向Tの角度は、搬送方向Tの下流側へ向かうに従って下方へ向かうように傾斜する角度に設定されている。
【0041】
本実施形態では、中間角度θ3は、第1角度θ1と第2角度θ2との間の中間の角度である。より詳細には、中間角度θ3は、第1角度θ1と第2角度θ2との差の半分の角度であり、次式(1)で表される。
θ3=(θ1-θ2)/2・・・(1)
上述のように、本実施形態では、第1角度θ1が10°~20°の範囲で設定され、第2角度θ2が0°に設定されている。従って、本例の場合、中間角度θ3は、5°~10°の範囲で設定される。第1角度θ1が好適な角度である15°に設定される場合には、中間角度θ3は7.5°に設定されると好適である。
【0042】
図8及び図9は、幅方向W視における物品搬送装置100を示している。図8及び図9では、説明の便宜上、図5に示される側壁部(S1,S2,S3)や、その他の説明に不要な細かな構造は省略している。
【0043】
図8及び図9に示すように、本実施形態では、中間コンベヤ3は、中間搬送面F3の姿勢を変更させる姿勢変更機構31を備えている。姿勢変更機構31は、第1コンベヤ1との間及び第2コンベヤ2との間で物品Gの授受を行う授受姿勢(図8参照)と、第1コンベヤ1との間及び第2コンベヤ2との間で物品Gの授受を行わない非授受姿勢(図9参照)とに、中間搬送面F3の姿勢を変更させる。本例では、姿勢変更機構31が中間搬送面F3を授受姿勢にした状態で、中間搬送面F3の水平面に対する幅方向Wの角度が中間角度θ3となる。一方、中間搬送面F3が非授受姿勢の状態では、中間搬送面F3の水平面に対する幅方向Wの角度は、中間角度θ3であっても良いし、中間角度θ3とは異なる角度であっても良い。このような構成により、中間搬送面F3が、少なくとも第1コンベヤ1との間及び第2コンベヤ2との間で物品Gの授受を行う授受姿勢である状態において、コンベヤ間で物品Gを移動させる場合に物品に作用する衝撃を緩和することができる。
【0044】
ここで、中間搬送面F3における第1コンベヤ1側の端部を第1端部F31とし、中間搬送面F3における第2コンベヤ2側の端部を第2端部F32とする。本実施形態では、図8に示すように、授受姿勢は、平面視において、第1端部F31と第1搬送面F1とが重複し、且つ、第2端部F32と第2搬送面F2とが重複する姿勢である。これにより、中間コンベヤ3は、中間搬送面F3が授受姿勢である場合において、第1コンベヤ1との間及び第2コンベヤ2との間で物品Gの授受を適切に行うことができる。本例では、中間搬送面F3が授受姿勢である場合において、第1端部F31は、第1搬送面F1よりも下方に配置される。また、中間搬送面F3が授受姿勢である場合において、第2端部F32は、第2搬送面F2よりも上方に配置される。
【0045】
本実施形態では、図9に示すように、非授受姿勢は、平面視において、第1端部F31と第1搬送面F1とが重複しない姿勢である。上述のように、本例では、第1搬送面F1は昇降機構11によって昇降するように構成されている。上記構成によれば、中間搬送面F3が非授受姿勢である場合には、平面視において、第1端部F31と第1搬送面F1とが重複しないため、昇降機構11によって第1搬送面F1が昇降しても接触しない位置に、中間搬送面F3を退避させておくことができる。本実施形態では、第2端部F32と第2搬送面F2とは、中間搬送面F3の姿勢が授受姿勢と非授受姿勢との何れにおいても、平面視で重複している。上述のように、本例では、第2搬送面F2は、その位置が一定の位置に固定されている。従って、中間搬送面F3が非授受姿勢である場合に第2端部F32と第2搬送面F2とが平面視で重複するようになっていても、第2端部F32と第2搬送面F2とを干渉させない構成を実現し易い。また、第2端部F32と第2搬送面F2とを、中間搬送面F3の姿勢によらず平面視で重複させることによって、平面視での物品搬送装置100の存在範囲が拡大することを抑制し易い。
【0046】
本実施形態では、中間搬送面支持部30における第2コンベヤ2側の端部であって第2端部F32の直下位置を含む領域には、切欠部30Aが形成されている。ここで、切欠部30Aは、非授受姿勢の中間搬送面支持部30における、第2コンベヤ2と干渉し得る領域を切り欠いて形成されている。これにより、第2端部F32と第2搬送面F2とが平面視で重複する状態であっても、中間搬送面支持部30と第2コンベヤ2とが干渉しない構成を実現できている。本実施形態では、中間搬送面F3が非授受姿勢である場合に、第2搬送面F2における中間コンベヤ3側の端部(搬送方向Tにおける一方側の端部)が、切欠部30Aと規定間隔を空けて対向するように配置される(図9参照)。
【0047】
本実施形態では、姿勢変更機構31は、中間搬送面F3を搬送方向Tに沿って移動させることで、中間搬送面F3を授受姿勢と非授受姿勢とに変更させる。具体的には、姿勢変更機構31は、中間搬送面F3を授受姿勢の状態から搬送方向Tにおける第2コンベヤ2側に搬送方向Tに沿って移動させることで、中間搬送面F3の姿勢を非授受姿勢に変更させる。また、姿勢変更機構31は、中間搬送面F3を非授受姿勢の状態から搬送方向Tにおける第1コンベヤ1側に搬送方向Tに沿って移動させることで、中間搬送面F3の姿勢を授受姿勢に変更させる。
【0048】
本例では、姿勢変更機構31は、幅方向Wに沿う軸であって中間搬送面F3に対する位置が固定された第1揺動軸31Axと、第1揺動軸31Ax周りに中間搬送面F3を揺動可能に支持する第1揺動軸支持部31Asと、第1揺動軸支持部31Asを搬送方向Tに移動可能に案内する案内部31Bと、中間搬送面F3を第1揺動軸31Ax周りに揺動させる揺動機構310と、を備えている。
【0049】
図8及び図9に示すように、第1揺動軸支持部31Asは、移動体31Baに取り付けられている。第1揺動軸31Axは、軸部材であり、中間搬送面支持部30を幅方向Wに貫通し、第1揺動軸支持部31Asに支持されている。これにより、第1揺動軸支持部31As及び第1揺動軸31Axは、中間搬送面F3及び中間搬送面支持部30を幅方向Wに沿う軸心周りに回転自在に支持している。本実施形態では、第1揺動軸31Ax及び第1揺動軸支持部31Asは、幅方向W視で、第1端部F31の直下位置に配置されている。
【0050】
本実施形態では、案内部31Bは、固定台4に設けられていると共に、第1揺動軸支持部31Asを支持している。換言すれば、第1揺動軸支持部31Asは、案内部31Bを介して固定台4に支持されている。
【0051】
本実施形態では、案内部31Bは、移動体31Baと、移動体31Baを搬送方向Tに沿って案内するガイドレール31Bbと、を備えたいわゆるリニアガイドにより構成されている。本例では、ガイドレール31Bbは、固定台4に取り付けられ、搬送方向Tに沿って配置されている。移動体31Baは、ガイドレール31Bb上を搬送方向Tに沿って移動するように構成されている。移動体31Baには、第1揺動軸支持部31Asが固定されている。よって、第1揺動軸31Axは、第1揺動軸支持部31Asを介して移動体31Baに連結されている。そのため、第1揺動軸31Ax及び第1揺動軸支持部31Asは、移動体31Baの搬送方向Tに沿う移動に伴って、搬送方向Tに沿って移動する。また、上述のように、第1揺動軸31Axは、中間搬送面F3に対する位置が固定されていると共に、幅方向W視で第1端部F31の直下位置に配置されている。そのため、中間搬送面F3の一部である第1端部F31は、移動体31Baの搬送方向Tに沿う移動に伴って、搬送方向Tに沿って移動する。すなわち本実施形態では、案内部31Bは、中間搬送面F3における第1端部F31を搬送方向Tに沿って直動させるための直動機構として構成されている。
【0052】
本実施形態では、揺動機構310は、固定台4に設けられていると共に、中間搬送面支持部30を支持している。換言すれば、中間搬送面支持部30は、揺動機構310を介して固定台4に支持されている。すなわち本例では、中間搬送面支持部30は、第1揺動軸31Ax、第1揺動軸支持部31As、案内部31B、及び、揺動機構310を介して、固定台4に支持されている。
【0053】
本実施形態では、揺動機構310は、幅方向Wに沿う軸であってその位置が固定された固定軸33Axと、幅方向Wに沿う軸であって第1揺動軸31Axよりも第2コンベヤ2側に配置され中間搬送面F3に対する位置が固定された第2揺動軸32Axと、固定軸33Axと第2揺動軸32Axとを連結するリンク部材34と、固定軸33Ax周りにリンク部材を揺動可能に支持する固定軸支持部33Asと、固定軸33Ax周りにリンク部材34を揺動させる駆動機構35と、を備えている。
【0054】
図8及び図9に示すように、第2揺動軸32Axは、軸部材であり、中間搬送面支持部30を幅方向Wに貫通し、リンク部材34に連結されている。これにより、第2揺動軸32Axは、中間搬送面F3及び中間搬送面支持部30とリンク部材34とを、幅方向Wに沿う軸心周りに相対回転自在に連結している。上述のように本実施形態では、中間搬送面支持部30における第2コンベヤ2側の端部であって第2端部F32の直下位置を含む領域には、切欠部30Aが形成されている。第2揺動軸32Axは、中間搬送面支持部30における切欠部30Aを避けた位置であって第1揺動軸31Axよりも第2コンベヤ2側の位置に配置されている。本例では、第2揺動軸32Axは、幅方向W視で、中間搬送面支持部30における切欠部30Aに隣接した位置に配置されている。
【0055】
本実施形態では、固定軸支持部33Asは、固定台4に固定されている。固定軸33Axは、固定軸支持部33Asに支持されている。すなわち、固定軸33Axは、固定軸支持部33Asを介して固定台4に固定されている。固定軸33Axは、軸部材であり、リンク部材34と固定軸支持部33Asとを幅方向Wに連結すると共に、固定軸支持部33Asに支持されている。リンク部材34は、固定軸33Axの軸心を基準とする径方向に沿う姿勢で延在し、固定軸33Axと第2揺動軸32Axとを連結している。従って、リンク部材34は、固定軸33Axを軸心として当該固定軸33Ax周りに揺動するようになっている。リンク部材34における固定軸33Axとの連結部分から径方向に離れた部分には、第2揺動軸32Axが連結されている。本例では、リンク部材34における延在方向の一方の端部が固定軸33Axに連結されており、リンク部材34における延在方向の他方の端部が第2揺動軸32Axに連結されている。本実施形態では、駆動機構35は、固定軸33Ax周りにリンク部材34を回転駆動するモータであり、リンク部材34を回転駆動することにより、リンク部材34に連結された第2揺動軸32Axを固定軸33Ax周りに移動させる。このように第2揺動軸32Axが固定軸33Ax周りに揺動することにより、中間搬送面支持部30及び中間搬送面F3が姿勢変更する。
【0056】
本実施形態では、中間搬送面F3が授受姿勢から非授受姿勢に姿勢変更する場合に、中間搬送面F3の全体が搬送方向Tにおける第2コンベヤ2側へ移動しつつ、第2端部F32の上方への移動量が第1端部F31の上方への移動量よりも大きくなるように中間搬送面F3が上下方向に移動する構成となっている。本例では、このような構成を、上述したリンク部材34を用いて実現している。すなわち、中間搬送面F3が授受姿勢から非授受姿勢に姿勢変更する場合に、第2揺動軸32Axが、固定軸33Ax周りに旋回して搬送方向Tにおける第2コンベヤ2側へ移動しつつ上方へ移動するように構成されている。このように、駆動機構35は、中間搬送面F3が非授受姿勢の場合における第2揺動軸32Axの位置(図9参照)が、中間搬送面F3が授受姿勢の場合における第2揺動軸32Axの位置(図8参照)よりも高くなるように、リンク部材34を揺動させる。これにより、中間搬送面F3が非授受姿勢の場合における第2端部F32の位置(図9参照)が、中間搬送面F3が授受姿勢の場合における第2端部F32の位置(図8参照)よりも高くなるように、中間搬送面F3の姿勢を変更することができる。これによって、中間搬送面F3が授受姿勢から非授受姿勢に姿勢変更する場合に、第2端部F32が第2コンベヤ2に対して上方に離れながら第2コンベヤ2側へ移動するように中間搬送面F3が姿勢変更するため、中間コンベヤ3が第2コンベヤ2に干渉する可能性を低減することができる。また、上述したように、本実施形態では、中間搬送面F3が授受姿勢から非授受姿勢に姿勢変更する場合に、第1端部F31は、案内部31B(直動機構)によって、一定の高さで搬送方向Tにおける第2コンベヤ2側へ移動する。これにより、第1端部F31が、中間搬送面F3が授受姿勢の場合に当該第1端部F31の上方に配置された第1搬送面F1に対して、中間搬送面F3の姿勢変更時に干渉しないようにできる。
【0057】
このように、姿勢変更機構31は、中間搬送面F3の全体を揺動させることで、中間搬送面F3の姿勢を授受姿勢(図8参照)と非授受姿勢(図9参照)とに変更させるように構成されている。本実施形態では、姿勢変更機構31は、少なくとも昇降機構11による第1搬送面F1の昇降中、中間搬送面F3を非授受姿勢にする。これにより、平面視において、中間搬送面F3と第1搬送面F1とが重複しないようにできるため、昇降機構11によって第1搬送面F1が昇降しても接触しない位置に、中間搬送面F3を退避させておくことができる。よって、第1コンベヤ1と中間コンベヤ3とが干渉する可能性を低減することができる。
【0058】
〔その他の実施形態〕
次に、物品搬送装置のその他の実施形態について説明する。
【0059】
(1)上記の実施形態では、第2端部F32と第2搬送面F2とが、中間搬送面F3の姿勢が授受姿勢と非授受姿勢との何れにおいても、平面視で重複している例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第2端部F32と第2搬送面F2とは、中間搬送面F3が授受姿勢である場合には平面視で重複し、中間搬送面F3が非授受姿勢である場合には平面視で重複しないように構成されていても良い。
【0060】
(2)上記の実施形態では、姿勢変更機構31が、中間搬送面F3を搬送方向Tに沿って移動させることで、中間搬送面F3を授受姿勢と非授受姿勢とに変更させる例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、姿勢変更機構31は、例えば、中間搬送面F3を幅方向Wに沿って移動させることで、中間搬送面F3を授受姿勢と非授受姿勢とに変更させるように構成されていても良い。
【0061】
(3)上記の実施形態では、駆動機構35が、リンク部材34を固定軸33Ax周りに揺動させるように構成され、中間搬送面F3が授受姿勢から非授受姿勢に姿勢変更する場合に、第2揺動軸32Axが、固定軸33Ax周りに旋回して搬送方向Tにおける第2コンベヤ2側へ移動しつつ上方へ移動する例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、例えば、駆動機構35が直動シリンダを用いて構成され、直動シリンダの駆動によって、中間搬送面F3が授受姿勢から非授受姿勢に姿勢変更する場合に第2揺動軸32Axを搬送方向Tにおける第2コンベヤ2側へ移動しつつ上方へ移動させても良い。
【0062】
(4)上記の実施形態では、案内部31Bが、中間搬送面F3における第1端部F31を搬送方向Tに沿って直動させるための直動機構として構成されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、案内部31Bは、例えば、第2端部F32と同じように第1端部F31を揺動させるように構成されていても良い。
【0063】
(5)第1コンベヤ1の第1搬送面F1、第2コンベヤ2の第2搬送面F2、及び中間コンベヤ3の中間搬送面F3それぞれの水平面に対する搬送方向Tの角度は、任意に設定することができる。例えば、上記実施形態のように、第1搬送面F1及び第2搬送面F2の水平面に対する搬送方向Tの角度が0°であり、中間搬送面F3のみが搬送方向Tの下流側へ向かうに従って下方へ(又は上方へ)向かうように傾斜していても良い。或いは、第1搬送面F1、第2搬送面F2、及び中間搬送面F3の全てが、搬送方向Tの下流側へ向かうに従って下方又は上方へ向かうように傾斜していても良い。
【0064】
(6)上記の実施形態では、姿勢変更機構31は、少なくとも昇降機構11による第1搬送面F1の昇降中、中間搬送面F3を非授受姿勢にする例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、姿勢変更機構31は、昇降機構11により第1搬送面F1が昇降中であっても、中間搬送面F3を授受姿勢にしても良い。
【0065】
(7)上記の実施形態では、中間コンベヤ3が、中間搬送面F3の姿勢を変更させる姿勢変更機構31を備えている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、中間コンベヤ3は、そのような姿勢変更機構31を備えず、中間搬送面F3の姿勢が固定されていても良い。
【0066】
(8)上記の実施形態では、第1コンベヤ1が、第1搬送面F1を昇降させる昇降機構11を備えている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1コンベヤ1は、そのような昇降機構11を備えず第1搬送面F1の高さが固定されていても良い。
【0067】
(9)上記の実施形態では、第1コンベヤ1、第2コンベヤ2、及び中間コンベヤ3が、プーリと当該プーリに巻回されたベルトとを有するベルトコンベヤにより構成されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1コンベヤ1、第2コンベヤ2、及び中間コンベヤ3のうち少なくとも1つが、ベルトコンベヤ以外のコンベヤ、例えば、ローラコンベヤやチェーンコンベヤにより構成されていても良い。上記の各コンベヤがローラコンベヤにより構成される場合、搬送面(第1搬送面F1、第2搬送面F2、又は中間搬送面F3)は、ローラコンベヤを構成する複数のローラそれぞれの上端を繋ぐ仮想的な面とされる。同様に、上記の各コンベヤがチェーンコンベヤにより構成される場合、搬送面(第1搬送面F1、第2搬送面F2、又は中間搬送面F3)は、チェーンコンベヤを構成する複数のチェーンそれぞれの上面を繋ぐ仮想的な面とされる。
【0068】
(10)なお、上述した実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0069】
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送装置について説明する。
【0070】
それぞれ物品を搬送する第1コンベヤと第2コンベヤとを備えた物品搬送装置であって、
前記第1コンベヤは、物品を載置した状態で搬送する第1搬送面と、前記第1搬送面を駆動する第1駆動部と、を備え、
前記第2コンベヤは、前記第1搬送面に対して異なる高さに配置されると共に物品を載置した状態で搬送する第2搬送面と、前記第1駆動部とは独立して前記第2搬送面を駆動する第2駆動部と、を備え、
物品が搬送される方向である搬送方向に対して平面視で直交する方向を幅方向とし、前記幅方向の一方側を幅方向第1側、前記幅方向の他方側を幅方向第2側として、
前記第1搬送面は、水平面に対する前記幅方向の角度が前記幅方向第1側へ向かうに従って下方へ向かうように第1角度で傾斜しており、
前記第2搬送面は、前記水平面に対する前記幅方向の角度が前記第1角度と異なる第2角度であり、
前記第1コンベヤと前記第2コンベヤとの間に配置された中間コンベヤを更に備え、
前記中間コンベヤは、物品を載置した状態で搬送する中間搬送面と、前記第1駆動部とは独立して前記中間搬送面を駆動する中間駆動部と、を備え、
前記中間搬送面は、前記第1搬送面と前記第2搬送面との上下方向の間に配置され、前記水平面に対する前記幅方向の角度が前記第1角度と前記第2角度との間の中間角度で傾斜している。
【0071】
本構成によれば、水平面に対する幅方向の角度が互いに異なる搬送面を有する第1コンベヤと第2コンベヤとの間に、中間コンベヤが備えられている。そして、中間コンベヤが備える中間搬送面の水平面に対する幅方向の角度は、第1コンベヤにおける第1搬送面の角度である第1角度と第2コンベヤにおける第2搬送面の角度である第2角度との間の中間角度とされている。このように、本構成によれば、第1搬送面を備えた第1コンベヤと第2搬送面を備えた第2コンベヤとの間に、中間角度で傾斜する中間搬送面を備えた中間コンベヤを介在させることで、物品がこれらのコンベヤ間において搬送面から搬送面へ移動する場合に、当該物品が落下する上下方向の落差を小さく抑えることができる。従って、本構成によれば、水平面に対する幅方向の角度が互いに異なる搬送面を有する複数のコンベヤ間で物品を移動させる場合において、当該物品に作用する衝撃を緩和することができる。
【0072】
ここで、前記第1コンベヤは、前記第1搬送面を昇降させる昇降機構を備え、
前記第2コンベヤは、前記第2搬送面を、その位置を一定の位置に固定した状態で支持する第2搬送面支持部を備え、
前記中間コンベヤは、前記第1コンベヤとの間及び前記第2コンベヤとの間で物品の授受を行う授受姿勢と、前記第1コンベヤとの間及び前記第2コンベヤとの間で物品の授受を行わない非授受姿勢とに、前記中間搬送面の姿勢を変更させる姿勢変更機構を備え、
前記中間搬送面における前記第1コンベヤ側の端部を第1端部とし、前記中間搬送面における前記第2コンベヤ側の端部を第2端部として、
前記授受姿勢は、平面視において、前記第1端部と前記第1搬送面とが重複し、且つ、前記第2端部と前記第2搬送面とが重複する姿勢であり、
前記非授受姿勢は、平面視において、前記第1端部と前記第1搬送面とが重複しない姿勢である、と好適である。
【0073】
本構成によれば、中間搬送面の姿勢が授受姿勢である場合には、平面視において、第1端部と第1搬送面とが重複し、且つ、第2端部と第2搬送面とが重複している。そのため、中間コンベヤは、中間搬送面の姿勢が授受姿勢である場合において、第1コンベヤとの間及び第2コンベヤとの間で物品の授受を適切に行うことができる。一方、中間搬送面の姿勢が非授受姿勢である場合には、平面視において、第1端部と第1搬送面とが重複しないため、昇降機構によって第1搬送面が昇降しても接触しない位置に、中間搬送面を退避させておくことができる。
【0074】
また、前記姿勢変更機構は、少なくとも前記昇降機構による前記第1搬送面の昇降中、前記中間搬送面を前記非授受姿勢にする、と好適である。
【0075】
本構成によれば、第1搬送面の昇降中において、第1コンベヤと中間コンベヤとが干渉する可能性を低減することができる。
【0076】
また、前記姿勢変更機構は、前記中間搬送面を前記搬送方向に沿って移動させることで、前記中間搬送面を前記授受姿勢と前記非授受姿勢とに変更させ、
前記第2端部と前記第2搬送面とは、前記中間搬送面の姿勢が前記授受姿勢と前記非授受姿勢との何れにおいても、平面視で重複している、と好適である。
【0077】
本構成によれば、中間搬送面を、授受姿勢と非授受姿勢とに姿勢変更可能としつつ、当該姿勢変更のために必要な空間を第2搬送面と平面視で重複する領域に確保することができる。従って、物品搬送装置が占める空間を小さく抑え易い。
【0078】
また、前記姿勢変更機構は、前記幅方向に沿う軸であって前記中間搬送面に対する位置が固定された第1揺動軸と、前記第1揺動軸周りに前記中間搬送面を揺動可能に支持する第1揺動軸支持部と、前記第1揺動軸支持部を前記搬送方向に移動可能に案内する案内部と、前記中間搬送面を前記第1揺動軸周りに揺動させる揺動機構と、を備え、
前記中間搬送面が前記授受姿勢から前記非授受姿勢に姿勢変更する場合に、前記中間搬送面の全体が前記搬送方向における前記第2コンベヤ側へ移動しつつ、前記第2端部の上方への移動量が前記第1端部の上方への移動量よりも大きくなるように前記中間搬送面が上下方向に移動する、と好適である。
【0079】
本構成によれば、中間搬送面を授受姿勢から非授受姿勢に姿勢変更する場合に、第2端部が第2コンベヤに対して上方に離れながら第2コンベヤ側へ移動するように中間搬送面が姿勢変更するため、中間コンベヤが第2コンベヤに干渉する可能性を低減することができる。
【0080】
また、前記揺動機構は、前記幅方向に沿う軸であってその位置が固定された固定軸と、前記幅方向に沿う軸であって前記第1揺動軸よりも前記第2コンベヤ側に配置され前記中間搬送面に対する位置が固定された第2揺動軸と、前記固定軸と前記第2揺動軸とを連結するリンク部材と、前記固定軸周りに前記リンク部材を揺動可能に支持する固定軸支持部と、前記固定軸周りに前記リンク部材を揺動させる駆動機構と、を備え、
前記中間搬送面が前記授受姿勢から前記非授受姿勢に姿勢変更する場合に、前記第2揺動軸が、前記固定軸周りに旋回して前記搬送方向における前記第2コンベヤ側へ移動しつつ上方へ移動する、と好適である。
【0081】
本構成によれば、中間搬送面の全体を搬送方向における第2コンベヤ側へ移動させる動作と、第2端部を第1端部よりも上方へ移動させる動作とを、揺動機構によって適切に実現することができる。従って、上記2つの動作を実現するための機構を簡略なものとし易い。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本開示に係る技術は、複数のコンベヤを備えた物品搬送装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0083】
100 :物品搬送装置
1 :第1コンベヤ
2 :第2コンベヤ
3 :中間コンベヤ
11 :昇降機構
20 :第2搬送面支持部
31 :姿勢変更機構
31As :第1揺動軸支持部
31Ax :第1揺動軸
31B :案内部
32As :第2揺動軸支持部
32Ax :第2揺動軸
33Ax :固定軸
34 :リンク部材
35 :駆動機構
310 :揺動機構
F1 :第1搬送面
F2 :第2搬送面
F3 :中間搬送面
F31 :第1端部
F32 :第2端部
M1 :第1駆動部
M2 :第2駆動部
M3 :中間駆動部
θ1 :第1角度
θ2 :第2角度
θ3 :中間角度
W :物品
X :幅方向
X1 :幅方向第1側
X2 :幅方向第2側
Y :搬送方向
図1
図2
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図5
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図9