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  • 特許-異物検査システム及び異物検査方法 図1
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  • 特許-異物検査システム及び異物検査方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】異物検査システム及び異物検査方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/90 20060101AFI20230613BHJP
   G01N 21/84 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
G01N21/90 D
G01N21/84 C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020553848
(86)(22)【出願日】2019-10-25
(86)【国際出願番号】 JP2019041911
(87)【国際公開番号】W WO2020090656
(87)【国際公開日】2020-05-07
【審査請求日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】P 2018205694
(32)【優先日】2018-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000135036
【氏名又は名称】ニプロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 拓磨
(72)【発明者】
【氏名】兜森 正
(72)【発明者】
【氏名】高杉 雅道
【審査官】嶋田 行志
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-006186(JP,A)
【文献】特開平02-150752(JP,A)
【文献】特開2001-004549(JP,A)
【文献】特開平03-051748(JP,A)
【文献】特開平01-155238(JP,A)
【文献】特開2003-166939(JP,A)
【文献】特開2000-298103(JP,A)
【文献】特開2010-008339(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0250835(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84-G01N 21/958
G01N 29/00-G01N 29/52
G01N 15/00-G01N 15/14
G01M 3/00-G01M 3/40
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉体が封入されており、当該粉体が外部から視認可能な領域を有する袋状の収容体の内部に異物があるかを検査する異物検査システムであって、
上記収容体に振動を付加する振動装置と、
外部から上記領域を通じて上記収容体の内部を光学的に撮影する撮影装置と、
上記撮影装置が撮影した上記収容体の画像に基づいて、上記収容体の内部に異物があるか否かを判定する判定装置と、を具備しており、
上記振動装置は、弱振動と、当該弱振動より強い振動である強振動と、を交互に上記収容体に付加し、
上記判定装置は、上記振動装置が上記弱振動を付加しているときに上記撮影装置が撮影した上記収容体の画像に基づいて、上記収容体の内部に異物があるか否かを判定する異物検査システム。
【請求項2】
上記振動装置は、回転軸と、当該回転軸と連動して回転して、上記収容体に衝突するハンマーと、を具備するものであって、上記収容体を挟んで上記撮影装置と反対側に位置する請求項1に記載の異物検査システム。
【請求項3】
上記振動装置は、上記強振動における上記回転軸の回転数を、上記弱振動における上記回転軸の回転数より高くする請求項2に記載の異物検査システム。
【請求項4】
上記判定装置は、上記収容体のモノクロ画像内の上記領域において閾値以上の色の濃さが連続する範囲に基づいて、異物の有無を判定する請求項1から3のいずれかに記載の異物検査システム。
【請求項5】
上記粉体は薬剤である請求項1から4のいずれかに記載の異物検査システム。
【請求項6】
粉体が封入されており、当該粉体が外部から視認可能な領域を有する袋状の収容体の内部に異物があるかを検査する異物検査方法であって、
弱振動と、当該弱振動より強い振動である強振動と、を交互に上記収容体に付加し、
上記弱振動を付加しているときに上記収容体の上記領域を含む画像を撮影して画像データを取得し、
取得した上記画像データに基づいて、上記収容体の内部に異物があるか否かを判定する異物検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体が封入されており、当該粉体が外部から視認可能な領域を有する袋状の収容体の内部に異物があるかを検査する異物検査システム、及び異物検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、注射剤や散剤、細粒剤、顆粒剤などの粉体の医薬品が包装される形態として、粉体が外部から視認可能な領域を有する袋状の収容体がある。この収容体に収容された粉体中に異物が存在するかの検査として、目視による検査や、光学的に得られた画像データを分析することによる検査が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載された異物検出装置は、粉体が収容された袋状体に振動を付与したときの粉体中の異物を光学的に検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-4549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、袋状体に振動を付与したときに、粉体の塊に割れが生じることがある。この割れは、影として画像に現れるので、画像を分析したときに、影が異物と判定されることがある。その結果、実際には異物が存在しない良品であるにも拘わらず、異物が存在する不良品であると判定されるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、袋状の収容体に収容された粉体に振動を付与して画像検査を行うときに、割れを異物と誤認し難い手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明は、粉体が封入されており、当該粉体が外部から視認可能な領域を有する袋状の収容体の内部に異物があるかを検査する異物検査システムに関する。異物検査システムは、上記収容体に振動を付加する振動装置と、外部から上記領域を通じて上記収容体の内部を光学的に撮影する撮影装置と、上記撮影装置が撮影した上記収容体の画像に基づいて、上記収容体の内部に異物があるか否かを判定する判定装置と、を具備する。上記振動装置は、弱振動と、当該弱振動より強い振動である強振動と、を交互に上記収容体に付加し、上記判定装置は、上記振動装置が上記弱振動を付加しているときに上記撮影装置が撮影した上記収容体の画像に基づいて、上記収容体の内部に異物があるか否かを判定する。
【0007】
収容体に強振動を付加することにより、粉体の内部に埋もれている異物が撮影可能に出現する。また、収容体に弱振動を付加することにより、強振動で生じた割れを消失させ、粉体に割れが生じ難く、また出現した異物が消失し難い。弱振動において得られた画像に基づいて、収容体の内部に粉体以外の異物があるかを判定することにより、異物の判定精度が向上する。
【0008】
(2) 好ましくは、上記振動装置は、回転軸と、当該回転軸と連動して回転して、上記収容体に衝突するハンマーと、を具備するものであって、上記収容体を挟んで上記撮影装置と反対側に位置する。
【0009】
(3) 好ましくは、上記振動装置は、上記強振動における上記回転軸の回転数を、上記弱振動における上記回転軸の回転数より高くする。
【0010】
上記構成によれば、簡易な構成で、収容体に強振動及び弱振動を付加することができる。
【0011】
(4) 好ましくは、上記判定装置は、上記収容体のモノクロ画像内の上記領域において閾値以上の色の濃さが連続する範囲に基づいて、異物の有無を判定する。
【0012】
(5) 好ましくは、上記粉体は薬剤である。
【0013】
(6) 本発明は、粉体が封入されており、当該粉体が外部から視認可能な領域を有する袋状の収容体の内部に異物があるかを検査する異物検査方法であって、弱振動と、当該弱振動より強い振動である強振動と、を交互に上記収容体に付加し、上記弱振動を付加しているときに上記収容体の上記領域を含む画像を撮影して画像データを取得し、取得した上記画像データに基づいて、上記収容体の内部に異物があるか否かを判定する異物検査方法として捉えられてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、袋状の収容体に収容された粉体に振動を付与して画像検査を行うときに、割れを異物と誤認し難い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、収容体20の平面図である。
図2図2は、異物検査システム10の模式図である。
図3図3は、強振動Sと弱振動Wと、撮影装置13の撮影タイミングを示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。なお、以下の説明において、上下を基準として上下方向5が定義され、上下方向5と垂直な方向に前後方向6(図2の紙面と垂直な方向)が定義され、上下方向5及び前後方向6とそれぞれ垂直な方向に左右方向7が定義されている。
【0017】
図1に示されるように、後述される異物検査システム10により検査される対象は、粉体21が収容された収容体20である。粉体21は、注射剤や散剤、細粒剤、顆粒剤などの薬剤である。薬剤は特に限定されないが、例えば、細胞壁合成阻害作用型抗生物質、細胞膜阻害作用型抗生物質、核酸合成阻害作用型抗生物質、蛋白合成阻害作用型抗生物質、葉酸代謝経路阻害型抗生物質、βラクタマーゼ阻害薬、サルファ薬、抗感染症薬、が好ましい。また、薬物としては、アンピシリン、バカンピシリン、アモキシシリン、ピブメシリナム、アモキシシリン、スルタミシリン、ピペラシリン、アスポキシリン、ベンジルペニシリン、クロキサシリン、オキサシリン、カルベニシリン、セファロクル、セフロキサジン、セファドロキシル、セフィキシム、セフテラムピボキシル、セフロキシムアキセチル、セフポドキシムプロキセチル、セフォチアムヘキセチル、セフジニル、セフチブテン、セフジトレンピボキシル、セフカペンピボキシル、セファゾリン、セフォゾプラン、セフメタゾール、セフォチアム、セフスロジン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフメノキシム、セフトリアキソン、セフタジシム、セフォジシム、セフピロム、セフェピム、ファロペネム、イミペネム、パニペネム、メロペネム、ビアペネム、ドリペネム、アズトレオナム、バンコマイシン、テイコプラニン、ホスミシン、硫酸ポリミキシンB、硫酸コリスチン、グラミシジンS、アンホテリシンB、レボフロキサシン、オフロキサシン、ノルフロキサシン、エノキサシン、シプロフロキサシン、ロメフロキサシン、トスフロキサシン、スパルフロキサシン、ガチフロキサシン、プルリフロキサシン、モキシフロキサシン、パズフロキサン、リファンピシン、ジベカシン、トブラマイシン、アミカシン、イセパマイシン、ミクロノマイシン、ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシン、エリスロマイシン、ロキタマイシン、ジョサマイシン、ロキスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、テリスロマイシン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、クロラムフェニコール、リンコマイシン、クリンダマイシン、トリメトプリム、クラブラン酸、スルバクタム、タゾバクタム、サルファメトキサゾール、サラゾピリン、イソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトール、グリセオフルビン、アムホテリシンB、5-フルオロシトシン、フルコナゾール、ミコナゾール、イトラコナゾール、アシクロビル、ガンシクロビル、ホスカビル、イドクスウリジン、アマンタジン、インターフェロンγ、リバピリン、ラミプジン、メトロニダゾール、チニダゾール、フルコナゾール、メベンダゾール、パモ酸ピランテル、ジエチルカルバマジン、プラジカンテル、アルベンダゾール、イベルメクチン、キヌプリスチン、ダルホプリスチン、リネゾリド(linezolid)、スペクチノマイシン、ネチルマイシン、シソマイシン(sisomycin)、リンコサミン(lincosamin)、ラモプラニン(ramoplanin)、テリスロマイシン(telithromycin)、ナイスタチン、フシジン酸(fusidic acid)、クロルヘキシジン、およびポリヘキサニド(polyhexanid)などが挙げられる。
【0018】
振動が付与されることにより割れが生じやすい粉体21の特性としては、例えば、安息角、粒度、充填量が挙げられる。粉体21の安息角は比較的低く、具体的には、46度未満であり、好ましくは43度未満である。粉体21の粒度は大きく、具体的には、平均粒子径が60μm以上である、好ましくは85μm以上である。収容体20に収容されている粉体21の充填量は、少なくとも1g以上であり、充填量が高くても異物検査システム10により検査することは可能である。
【0019】
収容体20は、内部に粉体21を収容可能な平面視が四角形の袋状である。収容体20は、例えば、複数の合成樹脂シートが積層されたラミネートシートが熱溶着されてなる。袋状の収容体20の一方の面には、透明領域22が形成されている。透明領域22は、透明な樹脂シートからなる。透明領域22を通じて、内部空間に収容されている粉体21が視認可能である。
【0020】
図2に示されるように、異物検査システム10は、支持台11と、振動装置12と、撮影装置13と、判定装置14と、を備える。
【0021】
支持台11は、上面30に収容体20を載置可能な平台である。支持台11の上面30の中央の空洞には、振動装置12のハンマー32が位置する。支持台11の上面30は、収容体20の周縁部分を支持する。支持台11に支持された収容体20は、透明領域22を上方に向けている。図示されていないが、支持台11は、収容体20を固定するためのクリップや、収容体20を吸引して固定するための吸引口が設けられていてもよい。また、支持台11に収容体20を順次支持させるために、搬送装置が設けられていてもよい。
【0022】
支持台11の上面30の下方には、振動装置12が位置する。振動装置12は、回転軸31と、回転軸31と連動して回転して、収容体20に衝突するハンマー32と、を有する。本実施形態では、回転軸31は、前後方向6(図2の紙面と垂直な方向)に沿って、左右方向7に離れて2本が位置する。2本の回転軸31は、それぞれ不図示のモータから回転が伝達されて回転する。
【0023】
ハンマー32は、1本の回転軸31について前後方向6に離れて複数が固定されている。ハンマー32は、例えば、塩素化ブチルゴムやブチルゴム、シリコーンゴムなどの弾性を有する素材からなる。本実施形態では、1本の回転軸31に固定された複数のハンマー32は、回転軸31から同じ方向へ向いて突出しているが、複数のハンマー32が回転軸31から突出する方向は異なっていてもよい。ハンマー32の形状は特に限定されず、ハンマー32が回転軸31から概ね上方へ向いて突出した状態において、支持台11の上面30に支持された収容体20に当接可能であればよい。回転軸31が回転することによって、ハンマー32は、収容体20に当接するタイミングと、収容体20から離れるタイミングとが交互に生じ、その結果、ハンマー32が収容体20を打ち付けることとなる。このようなハンマー32の打ち付けによって、収容体20に振動が付加される。
【0024】
撮影装置13は、支持台11の上面30の上方に位置する。換言すれば、撮影装置13は、支持台11の上面30に支持された収容体20を挟んで、振動装置12と上下方向5の反対側に位置する。撮影装置13は、収容体20の外部から透明領域22を通じて収容体20の内部を光学的に撮影するものであり、例えば、モノクロのCCDカメラである。撮影装置13は、撮影した画像を画像データとして出力する。撮影装置13は、例えば、毎秒30枚の画像を撮影して画像データとして出力する。
【0025】
判定装置14は、撮影装置13から出力された画像データを受信可能である。判定装置14は、撮影装置13が撮影した収容体20の画像、すなわち画像データに基づいて、収容体20の内部に異物があるか否かを判定する。具体的には、得られた1枚の画像データを所定数の縦横に細分化された領域として、各領域の色の濃さを複数段階に識別する。粉体21が白色とすると、異物は黒色として認識される。そして、画像データにおけるピーク値(異物の色の濃さ)、強度体積値(異物の縦×横×色の濃さ)、強度面積値(異物の縦×横)、から異物が存在するかを判定する。例えば、判定装置14は、ピーク値、強度体積値、強度面積値のいずれもが所定の条件内であれば、例えば、各値が閾値以上であって連続する所定範囲が存在すれば、収容体20内に異物が存在すると判定する。
【0026】
[異物検査方法]
以下、異物検査システム10を用いた異物検査方法が説明される。
【0027】
まず、検査対象の収容体20が支持台11の上面30に載置されて固定される。そして、振動装置12は、弱振動と、当該弱振動より強い振動である強振動と、を交互に収容体20に付加する。詳細に説明するに、図3に示されるように、強振動Sにおいては、2本の回転軸31に、電圧Vh1、Vh2がそれぞれ印加される。本実施形態では、電圧Vh1と電圧Vh2とは異なる電圧であるが、必ずしも異ならなくてもよい。強振動Sは、例えば、0.5G~3.0Gであり、弱振動Wは、例えば、0.2G~0.6Gである。また、弱振動Wにおいては、2本の回転軸31に、電圧Vl1、Vl2がそれぞれ印加される。電圧Vl1は、電圧Vh1より低い電圧である。電圧Vl2は、電圧Vh2より低い電圧である。これにより、各回転軸31の回転数は、強振動Sにおいて、弱振動Wより高くなる。
【0028】
強振動Sと弱振動Wとが交互に、それぞれ4回ずつ収容体20に付加される。本実施形態では、強振動Sが継続する時間は、弱振動Sが継続する時間より短いが、強振動S及び弱振動Wが継続する時間や回数は適宜変更可能である。
【0029】
図3に示されるように、撮影装置13は、強振動Sから弱振動Wに切り替わった後、所定時間Tが経過してから、次に強振動Sに切り替わるまでの間において収容体20の画像を撮影する。すなわち、4回の弱振動W毎に収容体20の画像を撮影する。図3において、ONと表示されている領域は、撮影装置13が画像を撮影している時間であり、OFFと表示されている領域は、撮影装置13が画像を撮影していない時間である。
【0030】
判定装置14は、振動装置12が弱振動Wを付加しているときに撮影装置13が撮影した収容体20の画像に基づいて、収容体20の内部に異物があるか否かを判定する。なお、撮影装置13は、強振動S及び弱振動Wに渡って画像を撮影しており、判定装置14が、弱振動Wにおいて撮影装置13により撮影された画像データを判定対象の画像データとして採用してもよい。
【0031】
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、収容体20に強振動Sを付加することにより、粉体21の内部に埋もれている異物が撮影可能に出現される。また、収容体20に弱振動Wを付加することにより、強振動Sにより粉体21に生じた割れが消失し、粉体21に割れが生じ難く、また出現した異物が消失し難い。弱振動Wにおいて得られた画像に基づいて、収容体20の内部に粉体21以外の異物があるかを判定することにより、異物の判定精度が向上する。
【符号の説明】
【0032】
10・・・異物検査システム
12・・・振動装置
13・・・撮影装置
14・・・判定装置
20・・・収容体
21・・・粉体
22・・・透明領域(領域)
図1
図2
図3