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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】自動車用3位置ラッチ
(51)【国際特許分類】
   E05B 81/24 20140101AFI20230613BHJP
   E05B 81/06 20140101ALI20230613BHJP
【FI】
E05B81/24
E05B81/06
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020538042
(86)(22)【出願日】2019-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-22
(86)【国際出願番号】 EP2019050587
(87)【国際公開番号】W WO2019138013
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2021-12-13
(31)【優先権主張番号】18151018.1
(32)【優先日】2018-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516364120
【氏名又は名称】ユーシン、フランス
(74)【代理人】
【識別番号】100083389
【弁理士】
【氏名又は名称】竹ノ内 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【弁理士】
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】ヨハン ロベール
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-287384(JP,A)
【文献】特開2006-022521(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0113444(US,A1)
【文献】特開2012-219510(JP,A)
【文献】米国特許第06349983(US,B1)
【文献】特開平06-272442(JP,A)
【文献】特開2000-345752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ(S)であって、
ストライカ(19)のキャッチ角度位置と前記ストライカ(19)の開放位置の間で、第1の軸(R1)を中心に回転するように構成された1つのピン(10)と、
第2の軸(R2)を中心にロック角度位置と格納角度位置との間で旋回するように構成された1つの爪(9)と、
前記爪(9)に当接し、前記爪(9)を前記格納角度位置に変位させるように構成された1つの開口中央レバー(7)と、
3つの停止位置を保有し、前記開口中央レバー(7)と協働するように構成された1つのアクチュエータ(A1)とを備え、
前記ロック角度位置は、前記ピン(10)の一対のシアー(101、102)と当接し、前記爪(9)が前記ピン(10)を前記ストライカ(19)の前記キャッチ位置に保持する位置であり、
前記格納角度位置は、前記ピン(10)を前記第1の軸(R1)を中心に自由に回転できるように保持する位置であり、
前記アクチュエータ(A1)は、
同軸の駆動ホイール(2)及び従動ホイール(5)を有するドライバ(E)と、
ウォームねじ(3)によって前記ドライバ(E)の前記駆動ホイール(2)を回転駆動するモータ(1)と、
伝達中央レバー(6)とを備えており、
前記ドライバ(E)の前記駆動ホイール(2)は、第1の駆動部材(5a)によって前記従動ホイール(5)を回転駆動するように構成され、前記従動ホイール(5)はさらに第2の駆動部材(5b)を有しており、
前記伝達中央レバー(6)は、前記ドライバ(E)による前記従動ホイール(5)の回転駆動に伴い、前記第2の駆動部材(5b)を介して移動するように構成され、前記伝達中央レバーの動きが前記開口中央レバー(7)に伝達され、前記爪(9)を前記格納角度位置へ移動させることができるように構成され、
前記ドライバ(E)の前記駆動ホイール(2)は、長穴の第1の開口(41)を有し、前記従動ホイール(5)は前記第1の開口(41)を貫通して伸びる第1駆動部材(5a)を有し、前記ドライバ(E)は、前記従動ホイール(5)を回転駆動することなく、前記駆動ホイール(2)の回転ストロークを実行するように構成されている
ことを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項2】
請求項1に記載の電気的ラッチにおいて、
前記第1の駆動部材(5a)は、前記従動ホイール(5)に属し、前記第1の開口(41)を介して前記従動ホイール(5)の2つの主面(F1、F2)の一つに対して垂直に延びるクランクピンであり、
前記クランクピンは半径方向に偏心しており、前記長孔の第1の開口により、前記従動ホイール(5)を駆動する前に、前記駆動ホイール(2)の回転アイドルストロークを可能にすることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電気的ラッチにおいて、
前記従動ホイール(5)の前記第2の駆動部材(5b)は、前記伝達中央レバー(6)の開口を通って垂直に延びるクランクピンであり、前記伝達中央レバー(6)を変位させるように、半径方向に偏心していることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気的ラッチにおいて、
前記電気的ラッチはさらに、前記ドライバ(E)が収容されたケースを有しており、
前記ケースの上に2つの停止部(16、17)を備えた停止手段(18)が設けられており、
前記ドライバのホイール(2、5)の1つは、前記アクチュエータ(A1)の第1の停止位置及び第3の停止位置の2つの位置の間で、前記2つの停止部(16、17)の間を回転可能に移動するように構成された停止軸方向突出部(5c)を有していることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気的ラッチにおいて、
前記爪(9)を前記ストライカの前記キャッチ角度位置と前記ストライカの前記開放位置の間で移動させるため、前記開口中央レバー(7)と協働して前記爪(9)を前記格納角度位置に移動するように構成され、第3の軸(R3)を中心に旋回するように構成された開放レバー(15)を含むインターフェースセット(A2)を有しており、
前記開放レバー(15)は、ケーブルまたは制御棒などの前記開放レバー(15)を移動させるための変位手段(21)を受け入れるように構成された連結手段(152)を含んでいることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項6】
請求項5に記載の電気的ラッチにおいて、
前記伝達中央レバー(6)は、前記第3の軸(R3)に垂直な平面での移動によって変位するように構成されており、
前記伝達中央レバー(6)は、前記伝達中央レバー(6)の移動方向に延びる長円形の第2の開口(61)を有し、
前記開放レバー(15)は、前記伝達中央レバー(6)の移動方向に延びる長円形の第3の開口(153)を備えており、
前記電気的ラッチ(S)は、さらに、前記伝達中央レバー(6)と前記開放レバー(15)の間にクラッチ接続/クラッチ解除中間レバー(14)を有しており、
前記中間レバー(14)は、前記中間レバー(14)の平面に対して実質的に垂直に延びる第1、第2の突出部(141、142)を有しており、
前記第1の突出部(141)は、前記長円形の第2の開口(61)を通って延び、前記第2の突出部は、前記長円形の第3の開口(153)を通って突出しており、
前記開口中央レバー(7)には、前記長円形の第3の開口(153)から突き出ている前記第2の突出部(142)によって隣接して駆動されるように構成されている接触突出部(71)が設けられており、
これにより、前記伝達中央レバー(6)の並進移動は、前記第2の突出部(142)が前記開口中央レバー(7)を回転駆動できない位置と、前記変位手段(21)による前記開放レバー(15)の回転が、前記開口中央レバー(7)の前記接触突出部(71)との当接接触により、前記開口中央レバー(7)の変位を引き起こす回転位置との間で、前記中間レバー(14)の前記第2の突出部(142)を移動させるように構成されていることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項7】
請求項6に記載の電気的ラッチにおいて、
前記伝達中央レバー(6)は、さらに、前記第1の突出部(141)を支持する前記中間レバー(14)の弾性手段(14S)を備え、
前記弾性手段(14S)は、前記中間レバー(14)を、前記伝達中央レバー(6)によって付勢されていない初期位置に向けて付勢するように構成されていることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか1項に記載の電気的ラッチにおいて、
前記爪(9)は、前記爪(9)の前記第2の軸(R2)に垂直な2つの別個の平面にわたって延在する第1、第2の2つの放射状の突出部(91、92)を有し、
前記第1の突出部(91)は、前記開口中央レバー(7)によって駆動されるように構成された表面を有し、前記第2の突出部(92)は、前記ピン(10)の前記シアー(101、102)と当接して協働するように構成された表面を有し、前記ピン(10)を前記ストライカ(19)の前記開放位置に保持することを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電気的ラッチにおいて、
反対方向に伸びた第1、第2の2つのアーム(111、112)を有し、第4の軸(R4)を中心に旋回するように構成されたロッカーレバー(11)と、
前記ロッカーレバー(11)の前記第1アーム(111)と連動するように構成された停止壁(62)を有している前記伝達中央レバー(6)とを備え、
前記ロッカーレバー(11)は、前記第1アーム(111)が、前記停止壁(62)のアクティブ面に当接接触し、前記格納角度位置で前記伝達中央レバー(6)の前記爪(9)の移動を阻止する角度位置と、前記第1アーム(111)が前記停止壁(62)から離れ、前記伝達中央レバー(6)の前記爪(9)のストロークをクリアし記ロック角度位置に戻す角度位置との間で、旋回するように構成されていることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項10】
請求項9に記載の電気的ラッチにおいて、
前記ロッカーレバー(11)を、前記伝達中央レバー(6)を阻止する前記角度位置に付勢するように構成された、前記ロッカーレバー(11)に対する弾性手段(11S)を備えていることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項11】
請求項9または10に記載の電気的ラッチにおいて、
前記ピン(10)と同じ前記第1の軸(R1)を中心に回転するロッカーレバー爪(12)であって、該ロッカーレバー爪(12)は、前記ロッカーレバー(11)を、前記爪(9)が前記格納角度位置にある変位位置の前記伝達中央レバー(6)を阻止する前記角度位置に保持する位置と、前記伝達中央レバー(6)のストロークに対してクリアされた角度位置で前記ロッカーレバー(11)の復帰を可能にする位置との間で、回転するように構成されており、
さらに、
前記ロッカーレバー爪(12)を、前記伝達中央レバー(6)を阻止する前記角度位置で、前記ロッカーレバー(11)を保持する位置に向けて付勢するように構成された前記ロッカーレバー爪(12)の弾性手段(12S)と、
前記ピン(10)と同じ前記第1の軸(R1)を中心に回転するよう構成され、前記ピン(10)は回転可能にリンクされているピンタッチプローブ(13)と、
前記ロッカーレバー(11)の端部(112a)と、
前記ロッカーレバー爪(12)と前記ピンタッチプローブ(13)それぞれ属し、前記ロッカーレバーの前記端部(112a)の支持表面として機能する円弧状の表面(121、131)とを備えており、
前記ロッカーレバー(11)の前記端(112a)は、前記ピン(10)が前記ストライカ(19)の開放角度位置に向かって回転可能に駆動されたときに、前記円弧状の表面(121、131)に連続的に静止するように構成さていることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項12】
請求項11に記載の電気的ラッチにおいて、
前記ピンタッチプローブ(13)は、前記ロッカーレバー(11)の前記端(112a)と一致する形状のノッチ(132)を有していることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項13】
請求項に記載の電気的ラッチにおいて、
前記アクチュエータ(A1)はさらに第2の停止位置を保有しており、
前記第1の停止位置は、前記モータが一方向に回転するときに、前記停止軸方向突出部(5c)が前記2つの停止部(16、17)の1つに接触する位置であり、
前記第2の停止位置は、前記モータが反対方向に回転するときの、前記停止軸方向突出部(5c)の、前記第1の開口(41)上の中間位置であり、
前記第3の停止位置は、前記停止軸方向突出部(5c)が前記2つの停止部(16、17)の他方に接触する位置であることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項14】
請求項9乃至12のいずれか1項に記載の電気的ラッチにおいて、
前記ピン(10)の前記第1の軸(R1)、前記爪(9)の前記第2の軸(R2)、前記開放レバー(15)の前記第3の軸(R3)、及び前記ロッカーレバー(11)の前記第4の軸(R4)は、全て、互いに平行であることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項15】
請求項11、12のいずれか1項に記載の電気的ラッチにおいて、
前記ロッカーレバーの爪(12)の半径は、前記ピンタッチプローブ(13)の半径より大きいことを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか1項に記載の電気的ラッチにおいて、
前記ラッチ(S)は単一の前記モータ(1)を備えていることを特徴とする自動車のドアリーフ用の電気的ラッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアリーフ、特に自動車のドア、ハッチバック、またはトランク用の電気的ラッチに関する。
【0002】
自動車のラッチは、自動車のドアリーフに固定して取り付けられており、通常は、ドアリーフの閉鎖を確実にするため、閉鎖中は、自動車の構造体に固定されたストライカの周りを一方向に旋回するようにして設けられた1つのピンを有しており、このピンを逆方向に回転させることで、ドアリーフを開くことができる。
ドアリーフの開動作中におけるピンの逆方向の回転は、開レバーを旋回させる制御手段を介してラッチにリンクされた外部または内部車両の変位に追従し、今度は、フック装置を介してピンを所望の方向に開放する。
【0003】
通常の動作でラッチを電気的に開くプロセスでは、ピンを保持する爪が電動アクチュエータによって駆動され、ピンを開放する。爪によってピンが保持されなくなると直ぐに、このピンは旋回してストライカを開放する。電気的アクチュエータが爪と係合しなくなると、この爪はばねによってピンへ戻される。
【0004】
一般に、ラッチは機能ごとに1つのモータを使用する。これらの機能は、閉鎖、スーパー閉鎖、チャイルドセーフティロック、いわゆる「シンチイン」パワークロージャーまたは電気的開放手段で構成されている。従って、ロック、スーパーロック、チャイルドセーフティロックタイプの機能の場合、モータは通常、停止から停止までのシーケンスで使用され、モータの逆通電によって次のシーケンスを起動して機械的状態をリセットできるようにする。
【0005】
電力閉鎖または電気的開放タイプの機能の場合、モータの電力は、通常、停止から停止のシーケンスを介して一方向に使用され、次の操作のためにシステムをリセットできる、一般に「バックドライブ」と呼ばれる、復帰機構が付いている。この復帰機構による復帰動作は、モータによって保証されるか、電流がオフにされたときに機械的復帰に関連するクラッチ遮断によって可能になる。復帰動作は停止時に終了し、通常、モータの逆電源を別の機能に使用することはできない。
【0006】
特許文献1には、単一のモータを使用して、要素がロックされている閉状態からその要素がロック解除されている開状態にロックアセンブリを切り替えるように構成されたアクチュエータが開示されている。このアクチュエータは、ロックアセンブリが閉状態にあるときに、車両の別の要素に接続されたストライカを係合するために1番目の位置で動作可能なピンと、このピンが2番目の位置にあると、ロックアセンブリが開位置にあるときにストライカをクリアできる。このアクチュエータは、ドライバとギアシステムで構成されており、ギアシステムは、開放要素を移動させるように動作可能である。この開放要素は、ピンに動作可能に連結され、開放要素の動きがピンを2番目の位置に向かって移動させるように促す。これは実際には、装置とアクチュエータの単安定性のため、機能が制限されたラッチで構成されている。このラッチは、電気的に開くためのものである。
【0007】
自動車のドアリーフ用の電気的ラッチが、特許文献2で知られており、この電気的ラッチは、ラッチケースを含み、その第1コンパートメントにはピンと爪が含まれ、第2コンパートメントにはラッチが閉鎖/非閉鎖位置に設定されるようになっている閉鎖レバーが緊密に構成されている。さらに、開口部に動力を供給するための電気モータであって、第2の区画において、電気モータが、歯車列を介して、少なくとも1つの半径方向に偏心したクランクピンを備えた歯車を回転可能に駆動するように構成されている。このクランクピンは、ホイールの回転中に、ホイールの半径方向に偏心したピンが弾性開口部ストロークエンドストップに接触するまでコントロールレバーを駆動することを目的としている。モータの電力供給は、ピンが確実に弾性停止に到達することを保証するのに十分な長さの期間プログラムされており、制御レバーは、第1の区画内に配置された開放レバーと回転可能に連結されており、爪と協働してそれをピン開放位置に移動させるように構成されている。
この発明は、電気的開放のための1つのモータと、ロック/アンロックのための1つのモータとを備え、従って、改善の余地が高いコンパクト性を有するラッチを開示している。さらに、アクチュエータの位置を決定するために、電子制御ユニットに情報を提供するために接触器またはボタンが必要である。
【0008】
さらに、自動車のドア用の電気作動式ラッチを開示する特許文献3も知られており、これは、自動車のドア用の電気作動式ラッチであって、ロックユニットと、ドアに関連付けられた対応する手動制御部材に接続され、ロックユニットと相互作用してドアを開けることができる制御ユニットとを備えている。さらに、車両の内側及び外側からそれぞれロックユニットの開放を非アクティブ化するために選択的にアクティブ化され得る第1及び第2の非アクティブ化手段、ならびに、第1の経路に沿って、又は、第1の経路とは異なる第2の経路に従ってロックユニットを開くように、選択的に作動させる電気アクチュエータを有している。従って、この出願の発明は、機能的なストローク中にばねの力に打ち勝つために特大のモータを必要とする中間のばねバイアスの二重復帰ラッチを開示し、このラッチは2個のモータを使用する。さらに、ストローク終了位置の少なくとも1つは安定しておらず、最終的にこのラッチは構造が複雑になる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】US 2015145265 A1
【文献】FR 2783551 A1
【文献】EP 1035280 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように、従来技術は、幾つかのモータを使用して、異なる機能へのアクセスを可能にするか、または2つの位置を採用することができる1つのアクチュエータのみを使用し、それによって関連するラッチの機能を制限している。複数の異なる操作に同じモータを使用するために、幾つかの機能を提供するように構成された1つのモータを持つラッチがある。これらのラッチにはマイクロスイッチが装備されている必要があり、それに応じて電子制御ユニットが電源を停止し、別のストロークで別の機能を利用できるようにする必要がある。従って、アクチュエータは、各停止時に、連続的でほとんど再現性のない方法で命令を送信することによって制御される。
【0011】
このようなシーケンシャルなジェスチャーを使用すると、システムの応答性とシステムの慣性に依存するため、操作の再現性が低下する。通常、このような電気的ラッチには、応答性を得るために車両の中央ユニットに依存しないように、独立した組み込みの電子制御機能が備わっている必要がある。これら全てが全体としてラッチを過剰充填状態とし、例えば自動車のバッテリーのメンテナンスまたは故障の場合にオフ操作に必要なバックアップバッテリーの統合が容易ではない。
【0012】
従って、本発明の目的は、コンパクト性、多用途性、電動化、及びアセンブリ要素の節約の観点において、これらの欠点に対処できるラッチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的のために、本発明によるラッチは、自動車のドアリーフ用の電気的ラッチからなり、ストライカのキャッチ角度位置と前記ストライカの開放位置の間で、第1の軸を中心に回転するように構成された1つのピンと、第2の軸を中心にロック角度位置と格納角度位置との間で旋回するように構成された1つの爪と、前記爪に当接し、前記爪を前記格納角度位置に変位させるように構成された1つの開口中央レバーと、3つの停止位置を保有し、前記開口中央レバーと協働するように構成された1つのアクチュエータとを備え、前記ロック角度位置は、前記ピンの一対のシアーと当接し、前記爪が前記ピンを前記ストライカの前記キャッチ位置に保持する位置であり、前記格納角度位置は、前記ピンを前記第1の軸を中心に自由に回転できるように保持する位置であり、前記アクチュエータは、同軸の駆動ホイール及び従動ホイールを有するドライバと、ウォームねじによって前記ドライバの前記駆動ホイールを回転駆動するモータと、伝達中央レバーとを備えており、
前記ドライバの前記駆動ホイールは、第1の駆動部材によって前記従動ホイールを回転駆動するように構成され、前記従動ホイールはさらに第2の駆動部材を有しており、前記伝達中央レバーは、前記ドライバによる前記従動ホイールの回転駆動に伴い、前記第2の駆動部材を介して移動するように構成され、前記伝達中央レバーの動きが前記開口中央レバーに伝達され、前記爪を前記格納角度位置へ移動させることができるように構成され、前記ドライバの前記駆動ホイールは、長穴の第1の開口を有し、前記従動ホイールは前記第1の開口を貫通して伸びる第1駆動部材を有し、前記ドライバは、前記従動ホイールを回転駆動することなく、前記駆動ホイールの回転ストロークを実行するように構成されていることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、本発明によるラッチは、前記第1の駆動部材が前記従動ホイールに属し、前記第1の開口を介して前記従動ホイールの2つの主面の一つに対して垂直に延びるクランクピンであり、前記クランクピンは半径方向に偏心しており、前記長孔の第1の開口により、前記従動ホイールを駆動する前に、前記駆動ホイールの回転アイドルストロークを可能にする。
これにより、ドライブが容易になり、特にクランクピンが第1の開口の幅と同じ直径である場合に、ラジアルバックラッシュを回避しながら、第1の開口/ドライブエレメントの形状を一致させることができる。
【0015】
さらにより好ましくは、本発明によるラッチは、前記従動ホイールの前記第2の駆動部材が前記伝達中央レバーの開口を通って垂直に延びるクランクピンであり、前記伝達中央レバーを変位させるように、半径方向に偏心している。これは、伝達中央レバーの駆動を容易にし、偏心が大きいほど、伝達中央レバーを十分に移動させるのに必要なストロークが短くなる。
【0016】
理想的には、本発明によるラッチはさらに、前記ドライバが収容されたケースを有しており、前記ケースの上に2つの停止部を備えた停止手段が設けられており、前記ドライバのホイールの1つは、第1の停止位置及び第3の停止位置の2つの位置の間で、2つの停止部の間を回転可能に移動するように構成された停止軸方向突出部を有している。密封により、ラッチを、ほこりや、凍結してメカニズムを変更する可能性がある液体から隔離できる。ストッパーにより、接触器に頼ることなく、モータの回転を所定の位置で停止できる。
【0017】
必要に応じて、本発明によるラッチは、前記爪をピン保持角度位置とストライカ開放収納位置の間で移動させるため、前記開口中央レバーと協働して前記爪を前記格納角度位置に移動するように構成され、第3の軸を中心に旋回するように構成された開放レバーを含むインターフェースセットを備えていても良い。前記開放レバーは、ケーブルまたは制御棒などの前記開放レバーを移動させるための手段を受け入れるように構成された連結手段を有している。
【0018】
これは、ラッチに新しい機能を提供し、伝達中央レバー以外の手段で爪を移動させることを可能にする。さらに、これにより、開放レバーのクラッチ遮断により、子供の安全を確立できる。
【0019】
より好ましくは、前記伝達中央レバーは、前記第3の軸に垂直な平面での移動によって変位するように構成されており、
前記伝達中央レバーは、前記伝達中央レバーの移動方向に延びる長方形の第2の開口を有し、
前記開放レバーは、前記伝達中央レバーの移動方向に延びる長方形の第3の開口を備えており、
前記ラッチは、さらに、前記伝達中央レバーと前記開放レバーの間にクラッチ接続/クラッチ解除中間レバーを有しており、
前記中間レバーは、前記中間レバーの平面に対して実質的に垂直に延びる2つの突出部を有しており、
前記第1の突出部は、前記長方形の第2の開口を通って延び、前記第2の突出部は、前記長方形の第3の開口を通って突出しており、
前記開口中央レバーには、前記長方形の第3の開口から突き出ている前記第2の突出部によって隣接して駆動される接触突出部が設けられている。
【0020】
これにより、前記伝達中央レバーの並進移動は、表面が前記開口中央レバーを回転駆動できない位置と、前記変位手段によって前記開口中央レバーの前記接触突出部との当接接触により、前記開口中央レバーの変位を引き起こす前記開放レバーの回転位置との間で、前記中間レバーの前記第2の突出部を移動させるように構成されている。
【0021】
このような構成により、ラッチの新しい機能が向上し、伝達中央レバー以外の手段で爪を移動させることができる。
【0022】
さらに、開放レバーのクラッチ遮断により、子供の安全をより確実にでき、また、クラッチ遮断により、慣性システムを取り除くことができる。
【0023】
理想的には、前記伝達中央レバーは、さらに、前記第1の突出部を支持する前記中間レバーの弾性手段を備え、前記弾性手段は、前記中間レバーを、前記伝達中央レバーによって付勢されていない初期位置に向けて付勢するように構成されている。この機能を使用すると、アクチュエータが機械的にリセットされる。
【0024】
本発明によるラッチの爪が、爪の回転軸に垂直な2つの別個の平面にわたって延在する2つの半径方向突出部を含む場合、本発明の改善が得られる。前記爪は、前記爪の前記第2の軸に垂直な2つの別個の平面にわたって延在する2つの放射状の突出部を有し、前記第1の突出部は、前記開口中央レバーによって駆動されるように構成された表面を有し、前記第2の突出部は、前記ピンの逆鉤と当接して協働するように構成された表面を有し、前記ピンを前記ストライカの解除位置に保持する。これにより、爪の2本のアームが2つの異なる平面上にあるため、コンパクト性を向上させることができる。
【0025】
本発明の好ましい実施形態では、ラッチは、反対方向に伸びた第1、第の2つのアームを有し第4の軸を中心に旋回するように構成されたロッカーレバーと、前記ロッカーレバーの前記第1アームと連動するように構成された停止壁を有している前記伝達中央レバーとを備え、前記ロッカーレバーは、前記第1アームが、前記停止壁のアクティブ面に当接接触し、格納角度位置で前記伝達中央レバーの前記爪の移動を阻止する位置と、前記第1アームが前記停止壁から離れ、前記伝達中央レバーの前記爪のストロークをクリアしロック角度位置に戻す角度位置との間で旋回するように構成されている。
【0026】
これは、本発明に、モータに連結されたアクチュエータの長方形の開口部によって、アクチュエータの中間位置への復帰を可能にしながら、そのピン開放位置で爪を固定する可能性を追加する。アクチュエータがリセットされ、モータを反対方向に回転させることにより、新しいストロークが可能になる。
【0027】
好ましくは、本発明によるラッチは、前記ロッカーレバーを、前記伝達中央レバーを阻止する前記角度位置に付勢するように構成された、前記ロッカーレバーに対する弾性手段を備えている。
【0028】
前記ラッチが以下の構成を含む場合、本発明の改善効果が得られる。
前記ピンと同じ前記第1の軸を中心に回転するロッカーレバー爪であって、
前記ロッカーレバーを、前記爪が格納角度位置にある変位位置の前記伝達中央レバーを阻止する角度位置に保持する位置と、前記伝達中央レバーのストロークに対してクリアされた角度位置で前記ロッカーレバーの復帰を可能にする位置との間で回転可能であり、
前記ロッカーレバー爪を、前記伝達中央レバーを阻止する角度位置で、前記ロッカーレバーを保持する位置に向けて付勢するように構成された前記ロッカーレバー爪の弾性手段と、
前記ピンと同じ前記第1の軸を中心に回転するよう構成され、前記ピンは回転可能にリンクされているピンタッチプローブと、
前記ロッカーレバーの爪と前記ピンタッチプローブ及び前記ロッカーレバーの一端にそれぞれ属する円弧状の表面とを備え、
前記ロッカーレバーの前記端は、前記ピンが前記ストライカの開放角度位置に向かって回転可能に駆動されたときに、円弧状の表面に連続的に静止するように構成されている。
【0029】
これにより、ロッカーレバーのロックにより、格納角度位置にある爪の変位位置での伝達中央レバーの遮断が可能になる。さらに、表面が連続しているため、ストライカをキャッチするためにピンが回転するドアクロージャープロセスの間でも、ブロッキング位置に留まることができる。
【0030】
理想的には、本発明によるラッチは、ロッカーレバーを伝達中央レバーのストロークに対してクリアな角度位置に保持するために、前記ピンタッチプローブは、前記ロッカーレバーの端と一致する形状のノッチを有している。
【0031】
好ましくは、アクチュエータは、3つの停止位置を保有するように構成されている。
前記第1の停止位置は、前記モータが一方向に回転するときに、前記停止部の1つの前記軸方向突出部に接触する位置であり、前記第2の停止位置は、前記モータが反対方向に回転するときの、前記第1の長方形開口の1つの停止時の前記軸方向停止の中間位置であり、前記第3の停止位置は、もう一方の前記停止部の他方の前記軸方向突出部との接触位置である。
【0032】
これにより、本発明によるラッチの3つの停止位置の最適な使用が可能になる。
【0033】
好ましくは、コンパクト性を獲得するために、前記ピン、前記爪、前記開放レバー、及び前記ロッカーレバーの軸の全てが互いに平行である。
【0034】
好ましくは、前記ロッカーレバー爪の半径は、前記ピンタッチプローブの半径より大きい。
【0035】
理想的には、本発明による前記ラッチは単一の前記モータを備えている。これにより、単一の電源で多くの機能を実行できるため、組み立ての節約とモータの最適化、動作状態の簡素化が可能になる。
【0036】
本発明の他の利点及び特徴は、以下に例として提供される本発明の説明並びに添付の図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1a】本発明によるラッチを、ストライカ(図示せず)のキャッチ位置における幾つかの異なる角度から見た図である。
図1b】本発明によるラッチを、ストライカのキャッチ位置における幾つかの異なる角度から見た図である。
図1c】本発明によるラッチを、ストライカのキャッチ位置における幾つかの異なる角度から見た図である。
図1d】本発明によるラッチを、ストライカのキャッチ位置における幾つかの異なる角度から見た図である。
図2】本発明のラッチの斜視図である。
図3a】本発明によるドライバの、駆動歯車(駆動ホイール)及び従動ホイールを示す斜視図である。
図3b】本発明によるドライバの、駆動歯車(駆動ホイール)及び従動ホイールを示す斜視図である。
図3c】本発明によるドライバの、駆動歯車(駆動ホイール)及び従動ホイールを示す斜視図である。
図3d】本発明による従動ホイールの斜視図である。
図3e】本発明による駆動ホイールの歯のない部分の斜視図である。
図4】ストッパーと伝達中央レバーを備えた、本発明のドライバの正面図である。
図5】円弧状の開口を示す、図4と同様の本発明のドライバの背面図である。
図6】本発明による爪及びピンの、ストライカキャッチ位置における平面図である。
図7】本発明によるラッチのアクチュエータの平面図であり、ロッカーレバーは、伝達中央レバーのストロークに対してクリアされた角度位置にある。
図8】クラッチ解除位置にある、開口中央レバー及び中間レバーの平面図である。
図9】本発明によるラッチの背面斜視図である。
図10】本発明によるラッチの正面図である。
図11】本発明によるラッチのアクチュエータの動作状態を示すものであり、アクチュエータが電気的開放中に第1の停止位置方向へ向かう状態を示している。
図12】本発明によるラッチのアクチュエータの動作状態を示すものであり、駆動歯車(駆動ホイール)が初期位置に戻る際の動作状態を示している。
図13】本発明によるロッカーレバーの爪及びピンタッチプローブの、ストライカ開放に向けた、動作状態を連続的に示すものである。
図14】本発明によるロッカーレバーの爪及びピンタッチプローブの、ストライカ開放に向けた、動作状態を連続的に示すものである。
図15】ロッカーレバー、ロッカーレバーの爪、及びピンタッチプローブを中心とする、図14と同様の平面図である。
図16】本発明によるラッチの動作状態の平面図であり、ストライカをキャッチし、ロッカーレバーをクリアされた角度位置に設定するプロセス中の状態を示す図である。
図16a】ロッカーレバー、ロッカーレバーの爪、及びピンタッチプローブを中心とした、図16と同様の図である。
図17】ロック位置にある爪が、アクチュエータの中間停止位置に向かっての復帰する動作状態を示している。
図18】本発明によるラッチの第2の機能の動作状態を連続的に示すものであり、アクチュエータは第3の停止位置に向かって移動している状態にある。
図19】本発明によるラッチの第2の機能の動作状態を連続的に示すものであり、アクチュエータは第3の停止位置に向かって移動している状態にある。
図20a】クラッチ解除位置にある、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバーを示す図である。
図20b】クラッチ接続位置にある、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバーを示す図である。
図21】本発明によるラッチの平面図であり、第3停止位置にあるクラッチ接続/クラッチ解除中間レバーのラッチ位置を示している。
図22】伝達中央レバーのストロークに対してクリアの位置に保持されたロッカーレバーの平面図である。
図23】本発明によるラッチで実現可能な全ての機能を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の特許範囲に関して非限定的な例を通じて、本発明によるラッチの異なる要素を以下に説明する。図1図23において、同一の要素には同じ参照番号が付されている。
【0039】
図1a~図1dは、本発明による自動車のドアリーフ用の同じ電気的ラッチについて、異なる視点から見た異なる要素を表す図である。
【0040】
これらの図において、電気的ラッチSは、ストライカ(図示せず)と協働することを意図され、そして本発明の一部ではない、枢動ピン10を含んでいる。好ましくは、枢動ピン10は、ストライカ19を受け入れるように構成されたノッチ20を区切るフォーク状の形状を有している。ピン10は、電気的ラッチSの閉位置において、このピン10の回転を防止するように枢軸上の爪9によって回転が阻止されている。爪9は、ラッチを開くためのアクチュエータA1によって回転駆動される開口中央レバー7と、回転可能にリンクされている。本発明によるラッチにおいて、爪9は、好ましくは、爪9をロック角度位置に向けて付勢するばね9S(図示せず)タイプの付勢手段に関連付けられている。
【0041】
さらに、ピン10は、爪9の第2の軸R2と平行な第1の軸R1の周りを回転するように構成されている。また、開口中央レバー7は、第1の軸R1及び第2の軸R2に平行な、第3の軸R3の周りを回転するように構成されている。これにより、本発明によるラッチのコンパクト性を改善することができる。このコンパクト性は、爪9の第2の軸R2に垂直な2つの別個の平面に延びる2つの半径方向の突出部91及び92を有する爪9の効果として、部品を異なる平面上に組み立てることができることによって改善されるものである。すなわち、これら2つの平面には、ピン10をストライカキャッチ角度位置(図示されておらず、本発明の一部ではない)に保持するために、開口中央レバー7によって駆動されるように構成された表面を有する第1の突出部91と、ピン10と当接して協働するように構成された表面を有する第2の突出部92とがある。
【0042】
本発明によるラッチのドライバEは、公知のモータ1とウォームねじ3のアセンブリによって回転可能に駆動される。このモータは、ウォームねじを両方の回転方向に回転させることができる。ウォームねじの回転により、駆動歯車(駆動ホイール)を回転させることができ、このウォームねじは、クランクピン5b、5cを有する従動ホイール5を回転させるように構成されている。クランクピン5bは、回転することにより、伝達中央レバー6を移動させるように構成されている。クランクピン5cは、従動ホイール5の同じ面でかつクランクピン5bと正反対の位置にあり、本発明によるラッチのケースに固定される停止手段18にある2つの停止部の間で角度変位するように構成されている。
【0043】
図1aから図1dに示される本発明によるラッチはまた、インターフェースセットA2を有している。このインターフェースセットA2は、爪9を格納角度位置に移動させるために開口中央レバー7と協働するように構成されている。このインターフェースセットA2は、開放レバーに関連付けられたケーブル(またはコントロールロッド)によって定義される。このインターフェースレバーA2は、ケーブルまたはコントロールロッドとの接続を可能にし、このケーブルは、内部ハンドルまたは外部ハンドルに接続されている。インターフェースセットに関連して、開口中央レバー7の弾性手段7Sがあり、その一つの端部7S1は、開放レバー15のスタッド151上にあり、爪9がその収納位置に移動した後、開放レバー15をその初期位置に向かって付勢する。図1b、図1c及び図1dに、開放レバー15と、スタッド151を示している。開放レバー15は、爪9を保持する角度位置とストライカ開放収納位置(図示せず)との間で爪9を移動させるために、その第3の軸R3(図1a)の周りを旋回するように構成されている。開放レバー15は、ケーブルまたは制御棒などの開放レバー15を移動させるための手段21を受け入れるように構成された、連結手段152を有している。
【0044】
連結手段152は、車両の前部または後部にある、ドアの内部ハンドルまたは外部ハンドルにリンクできる。
【0045】
図1bでは、開口中央レバー7の弾性手段7Sを見分けることが可能であり、その端部7S1(図1d)は、休止位置にある開放レバー15のスタッド151上に静止して、爪9がその収納位置に移動した後、開放レバー15をその初期位置に向けて開放する。
【0046】
図1c及び図1dは、本発明による電気的ラッチSを示し、伝達中央レバー6と開放レバー15との間に位置する、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14を示している。この中間レバー14は、図1c及び図1dの平面である中間レバー14の平面に対して垂直に延びる2つの突出部141(図1a)及び142(図1d)を有している。
【0047】
図2を参照すると、第1の突出部141は、伝達中央レバー6に属する細長い開口部61を通って延びており、第2の突出部142(図1d及び図1b)は、開放レバー15に属する細長い開口部153を通って突出している。
【0048】
この同じ図2では、第1の突出部141のいずれかの側にある中間レバー14のばね14Sを見分けることが可能であり、このばね14Sは、中間レバー14を、伝達中央レバー6によって付勢されていないその初期位置に向けて付勢するように構成されている。2つの脚部14S1および14S2は、中間レバー14の突出部141の両側を支えるので、変位に続いて、中間レバー14は、その初期位置に向かって付勢力を受ける。
【0049】
さらに、図2には、停止手段18の構成要素が示されている。この停止手段は、従動ホイール5のクランクピン5cがその間で変位できる2つの停止部16及び17を有している。
【0050】
図3a乃至図3cは、本発明によるラッチのドライバEを示している。駆動歯車(駆動ホイール)2は、その周囲に歯を含む部分と、その内部または幾つかの部分からなる長穴の第1の開口41からなり、第2のディスク部分4は、前記第1の開口41(図3c)を有している。ドライバを1つの部品とすることで、実装時間を短縮し、製造工程を1工程とし、複数部品化することで、サブ機能の追加が可能である。
【0051】
図3bに示した従動ホイール5は、駆動歯車(駆動ホイール)2によって回転可能に駆動され、駆動歯車2の第1の開口部41を通って延びるクランクピン5aを有し、駆動歯車2は、従動ホイール5と同期しない回転を行うように構成されている。
図3bには、2つのクランクピン5b及び5cが示され、それぞれ、クランクピン5bは伝達中央レバー6を変位させ、ストップクランクピン5cは、本発明によるラッチの第1及び第3の停止位置を規定するように、2つの停止部16、17の間を回転可能に移動する。
【0052】
図3cは、従動ホイール5のクランクピン5b及び5cの反対側の面に垂直に延びるクランクピン5aの端部を示している。第1の面は図3bに示され、第2の面は図3dに示されている。
【0053】
この同じ図3dは従動ホイール5の面F2を示し、図3bは面F1を示している。正反対の方向に伸びるクランクピン5aとクランクピン5cが示されている。クランクピンの延長は、駆動歯車2と一致して1つの単一部品を形成することができるように、ディスク4の円弧形の長方形の開口41を通して行われる。
【0054】
図4で、本発明のラッチにおける、固定される停止手段18の停止部16及び17を明確に見分けることができる。図4には、停止部16と17との間で変位するように構成されたクランクピン5cも示されており、それにより、従動ホイール5に属するクランクピン5bに固定された伝達中央レバー6の変位を規定する。
【0055】
従って、図4の従動ホイールの時計回りまたは三角法の方向の回転は、伝達中央レバー6を下降させ、反時計回りの回転は、伝達中央レバーを上昇させる。反対方向の両方の回転は、停止部16、17によって規定された制限内で行われる。これにより、第1番目と第3番目の安定した停止位置が定義される。図では、中間位置が第2番目の安定停止位置である。
【0056】
図5は、図4と同じ状態を、反対側から見た図である。これにより、駆動歯車2を回転駆動するウォームねじ3と、円弧状の長方形の開口41とを見分けることができる。
【0057】
図6は、ストライカ19を受け入れるように構成された、ノッチ20を区切るフォーク状形状を有するピン10を示している。ノッチ20のストライカ19のキャッチ位置にピン10を保持するために、ピン10の逆鉤101または102と当接して協働しやすい爪9を設けることも可能である。
【0058】
図7では、ロッカーレバーが伝達中央レバー6の作動面と当接接触して格納角度位置にある爪9の変位位置で後者を阻止する角度位置と、伝達中央レバー6がその初期位置に向かって上昇したときに、爪9をそのロック角度位置に戻すことができるように、伝達中央レバー6のストロークに対してクリアにされた角度位置との間で、その第4の軸R4を中心に旋回するように構成されたロッカーレバー11が明確に示されている(図1aを参照)。
【0059】
この同じ図7では、ロッカーレバー12の爪も示されている。このロッカーレバーの爪12は、格納された角度位置にある爪9の変位位置にある伝達中央レバー6の作動面と当接接触して格納された角度位置にある爪9の変位位置で中央レバー6を阻止する角度位置にロッカーレバー11を保持する位置と、伝達中央レバー6の作動面と当接接触して格納角度位置にある爪9の変位位置で伝達中央レバー6のストロークに対してクリアされた角度位置にロッカーレバー11を戻すことを可能にする位置との間で、その第5の軸R5を中心に旋回するように構成され、理想的には第1の回転R1に対してわずかにオフセットされている。
【0060】
本発明によるラッチはまた、ピン10と同じ第1の軸R1の周りを旋回するように構成されたピンタッチプローブ13を有している。ピンタッチプローブ13とピン10は、回転可能にリンクされている。ノッチ132が、ピンタッチプローブ13の内部に設けられている。このノッチは、ラッチSの機械的開放の場合に、クリア位置にあるロッカーレバー11と干渉することなくピンの完全な回転を可能にすることができるようにするために、設けられている。
【0061】
図8は、本発明によるラッチのインターフェースセットA2を示している(図1a~図1dも参照)。図8には、接触突出部71を有する開口中央レバー7が示されている。この接触突出部71は、第3長円形開口部153(図7)を通って突出するクラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14の第2突出部142が、当接して駆動されるように構成されている。伝達中央レバー6の移動変位は、突出部142が、開口中央レバー7を回転駆動できない位置と開放レバー15の回転が生じる位置との間で中間レバー14の第2の突出部142を移動させるように構成されており、これにより、変位手段21(図1c及び図7)の操作に伴う突出部142の移動により、突出部142の表面と開口中央レバー7の接点エクレクセント71との当接接触により、開口中央レバー7の変位を引き起こす。この点は、ロッドクラッチが示されている図20a及び図20bにより詳細に示されている。
【0062】
図9及び図10は、構成を明確にするためにインターフェースセットを隠した状態の、本発明によるラッチを示している。これらの図において、本発明によるラッチの実施例は、2つの対向するアーム111及び112を有するロッカーレバー11を有することが示されている。ロッカーレバー11は、その第4の軸R4(図1a参照)を中心に枢動するように構成され、それを、格納角度位置での爪9の変位の位置で、伝達中央レバー6を阻止するその角度位置に向かって付勢するばね11Sタイプの付勢手段に関連付けることができる。
【0063】
図9では、伝達中央レバー6は、ロッカーレバー11の第1のアーム111を受け入れるように構成された停止壁62を備えている。ロッカーレバー11は、第1のアーム111が停止壁62の作用面と当接接触する角度位置の間で枢動するように構成されている。これにより、格納角度位置にある爪9の変位位置で伝達中央レバー6をブロックし、伝達中央レバー6のストロークに対して角度位置がクリアされるようにする。ロッカーレバー11の第1のアーム111は、停止壁62から離れており、爪9をそのロック角度位置に戻すことができる。
【0064】
ばね11Sはオプションである。停止壁62に、第1のアーム111の端部と一致する形状を有し、伝達中央レバー6のストロークに対してクリアされた角度位置に向かってスリップを引き起こすように構成された傾斜路を設けると単純に考えることができる。
【0065】
図10は、ピンタッチプローブ13の内部に設けられた相補的ノッチ132(図7参照)内に捕捉されるように構成されたロッカーレバー11の一端112aを示している。これにより、ラッチSが機械的に開いている場合、クリアされた位置において、ロッカーレバー11と干渉することなくピンの完全な回転を可能にする。これは図22に示されている。
【0066】
図10では、伝達中央レバー6に属する長円形の開口61を通って延びる、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14の第1の突出部141を明確に見分けることが可能である。
【0067】
図11から図19は、本発明による多機能ラッチの例の説明の、第2の部分で詳述される動作状態を説明している。
【0068】
図20及び図20bは、本発明によるラッチのインターフェースセットA2を示す(図8も参照)。開口中央レバー7は、本明細書には示されていないが、図7ではむしろ長方形の第3の開口153を通って突出するクラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14(図示せず)の第2の突出部142が当接して駆動されるように構成された接点突出部71を有している。
【0069】
これは、伝達中央レバー6(図示せず)の移動変位が、中間レバー14の第2の突出部142に関して、図20aに示された、開口中央レバー7を回転可能に駆動することができない位置と、図20bに示された、変位手段21(ここには示されていないが、図1c及び図7に示されている)による開放レバー15の回転が、接点エクレクセンス71との当接接触によって開口中央レバー7の変位を引き起こす位置との間で、突出部142の表面を移動させるように構成されている。
【0070】
図21は、駆動歯車2及び従動ホイール5を備えたドライバEの配置を示している。図21はまた、伝達中央レバー6がドライバEによって持ち上げられたときに第2の当接中間位置にある、アクチュエータA1及びインターフェースレバー15を示している。
【0071】
本発明によるラッチは、ロッカーレバー11を備えた実施形態においては、第1の停止位置または第2の停止位置に向かって新たなスタートである中間ポジションを含む3つの位置を採用できるため、2つの機能が可能になる。この例が限定的でないことを強調することが重要である。
【0072】
従って、中間の当接状態では、モータが一方の方向に回転するか、他方の方向に回転するかに応じて、2つの機能を利用できる。この例では、我々は、電気的開放(機能F+)と、開放レバー15にリンクされたケーブル/コントロールロッド(外部か内部かを問わない)を介した機械的なロック解除(機能F-)の2つの機能を選択した。さらに、図23の表は、本発明によるラッチで利用可能な全てのオプションを示している。
【0073】
本発明によるラッチでは、関数F+が使用されるたびに、例えば、電気的開放時に、関数F-、この場合、ケーブルを介した開口の機械的ロック解除、がリセットされる。本発明によるラッチを含むドアリーフを閉じるときに、ストライカがピンと係合すると、伝達中央レバー6のストロークに対してクリアされた角度位置にロッカーレバー11が戻る。
次に、「リセット」機能について説明する。
【0074】
以下の説明では、図11図19を参照する。
【0075】
図11及び図12は、格納角度位置での爪9の変位の位置で伝達中央レバー6を阻止する位置で伝達中央レバーを停止及び阻止するまでのこのモータ駆動開放の動作状態を示す。この例では、関数F+は電気的開放で構成されている。各ステップで、ドライバが、アクチュエータA1及びアクチュエータA2として、両方の面に表示される。矢印は生成された変位を示す。
【0076】
従って、図11では、モータ1は、ウォームねじ3を介して駆動歯車2を左から右に作動させる。駆動歯車(駆動ホイール)2は、従動ホイール5、従ってクランクピン5bを回転可能に駆動する。クランクピン5bは、バックラッシュなしに、伝達中央レバー6を移動させる。この移動は、開口中央レバー7を回転させ、その動きを爪9の半径方向の突出部91に逆方向に伝達する。開口中央レバー7をリバーサーと呼ぶことも可能である。このようにして、ストライカ19(図示せず)の開放位置に向かう爪の回転が得られる。
【0077】
伝達中央レバー6の移動が作動ストロークに達すると、付勢ばね11Sの作用によりロッカーレバー11が停止壁62(図9)に嵌合することを可能にする。この安定状態は、ロッカーレバーの爪12によって維持され、ロッカーレバー11のいかなる逆回転も防止する。ロッカーレバー11の爪12は、独自の付勢ばね12Sにより変位する。この付勢ばね12Sは、伝達中央レバー6を阻止するその角度位置に保持する位置に向かって、ロッカーレバー11を付勢する。
【0078】
図12の動作状態では、左から右に順に、クランクピン5cは移動し、停止手段18に取り付けられた停止部16で第1の停止位置に停止される。所定の遅延時間または所定のセンサー情報の後、アクチュエータ、つまりモータに逆方向の電力が供給される。伝達中央レバー6は、ロッカーレバー11によってブロックされているため、最初のトップ位置に戻ることはできない。クランクピン5aはまた、伝達中央レバー6に固定された従動ホイールの不可能な回転によって阻止される。それにもかかわらず、円弧状の長方形の開口部41のために、駆動歯車2は回転し続け、図11の初めにクランクピン5aがあった開口部の反対側で、後に停止する。
【0079】
以後、爪9は収納位置で安定し、ピン10の回転に対してクリアされるため、ピン10に引っ掛かっているストライカ19(図示せず)を開放することができる。
【0080】
以後、ピンは、それ自体の付勢ばね10Sの効果によって、またはドアを引っ張るときのストライカの効果によって、旋回することができる。また、例えば車が所定の角度で駐車されている場合やドアのシールが凍結している場合など、シールの反応が否定的な場合は、ストライカキャッチ位置に留まる可能性がある。
【0081】
また、例えば車が所定の角度で駐車されている場合やドアのシールが凍結している場合など、シールの反応が否定的な場合は、ストライカキャッチ位置に留まる可能性がある。後に詳述されるシーケンスは、ピンの回転が上記の現象の1つによって遅延されるときの動作状態を説明する。図11のシーケンスの最後に、電気的開放が有効になると直ぐにピン10が開口部で駆動された場合も同じである。
【0082】
続いて、左から右へ、図1314及び15は、ロッカーレバー11の爪12が、ピン10がストライカ19(図示せず)を完全に開放する位置に向かって回転する全体にわたって、ロッカーレバー11が伝達中央レバー6を阻止する角度位置を離れることを防止することを示している。ロッカーレバー11の爪12及びピンタッチプローブ13にそれぞれ属する円弧状の表面121及び131図16a参照)は、ピン10がそのストライカ19の開放角度位置に向かって回転可能に駆動されるとき、ロッカーレバー11の端部112aのための支持表面として連続的に機能する。
【0083】
図14に示すこれらの動作状態が完了すると、ロッカーレバー11は、伝達中央レバー6を阻止する角度位置に留まり、爪9は、格納角度位置に依然として保持される。
【0084】
図16及び図16aを参照すると、ドアリーフの閉鎖中にストライカ19によってピンが内側に回転可能に駆動されると、ピンタッチプローブ13は時計回りに回転し、ロッカーレバー11の端部112aは、ロッカーレバーの爪12が爪12の表面121に再び係合することを防止する(図16a)。
【0085】
その効果を達成するために、ロッカーレバー爪12の半径は、ピンタッチプローブ13の半径よりも大きいことが不可欠である。従って、ロッカーレバー11は、図16の動作状態の終わりに示される休止位置に向かって移動される。これにより、伝達中央レバー6のその最初の上部位置への移動が開放される。
【0086】
図17を左から右へ参照すると、クランクピン(5b)は、開口中央レバー7からのカスケードばねのバイアスにより、その初期位置に戻る。開口中央レバー7もその初期位置に戻ることができ、開口中央レバー7のこの復帰ストローク中に、爪はストライカ19を保持するその角度位置を回復する。
【0087】
図17のこれらの動作状態の全体を通して、クランクピン(5a)は、記載されたアクチュエータの開始点に正確に対応する円弧形の長方形の開口41の他端に戻る。この位置は安定しており、再び第2番目の安定した中間停止位置にある。
【0088】
このレベルでは、開口中央レバー7は、爪がピン10の逆鉤101または102と当接して協働するように構成されているその角度位置に自由に戻ることができる。爪9は、爪ばね9S(図示せず)により、ピン10を保持する角度位置に向かって付勢されている。ストライカキャッチの角度位置の遮断は、効果的であり、電気的開放機能、並びに図18及び19の動作状態に示されている別のF-タイプ機能が再び利用可能である。
【0089】
従って、本発明によるラッチは、再び中間停止状態にある。図18を参照すると、モータ1は第1の電気的開路機能とは反対の方向に回転し、駆動歯車2を形成するウォームねじ3とクランクピン5aは、円弧状の開口41との当接により駆動されて、従動ホイール5を駆動することができる。従動ホイール5のクランクピン5bは、図19の端部に示されるように、上方に移動移動中の伝達中央レバー6を移動させる。
【0090】
従って、伝達中央レバー6で十分に変位したばね14Sは、それと同じ方向に、その脚部14S1により、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14を駆動する。この動作状態は、クランクピン5cがストッパー17に当接すると終了する。これは、本発明によるラッチの第3の安定した停止位置である。
【0091】
このレベルでは、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14は、クラッチ解除位置からクラッチ位置に移動している(図20a、20bを参照)。以後、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14の軸方向突出部142は、その接触突出部71により開口中央レバー7を駆動することができる。
【0092】
インターフェースセットA2にリンクされたハンドルを引くことによる機械的開放操作は、伝達中央レバー6に機械的影響を及ぼさない。
【0093】
ドアリーフの開放、従ってピン10の回転に続いて、ストライカが再び係合されると、ロッカーレバー11は、伝達中央レバー6のストロークに対して空いた位置に留まる。後者のロッカーレバー11は安定したトップストップ位置にあり、ストライカが引っかかるが、クラッチ接続/クラッチ解除中間レバー14がクラッチ位置にあるため、機械的なロック解除(機能F-)はまだ可能である(図20b)。
【0094】
従って、この例で説明する解決策は、電気的開放(機能F+)と、クラッチ式の機械的ロック解除手段(機能F-)にリンクされた開放レバー15を含んでいる。後者は慣性システムを取り除くことができることに注意すべきである。確かに、衝撃によって作成された加速は、ハンドルの駆動による不注意による開放にはつながらない。
【0095】
それにもかかわらず、衝突の間に外部ハンドルを握ることができ(機能F-)、衝突時に外部ハンドルを握ることがで、外部から内部に、またはその逆に(またはその逆に)アクセスできるようになり、事故や衝撃が発生した場合に機械的に車両にアクセスできる。
【0096】
インターフェースレバー15と同様の別のクラッチ接続可能/クラッチ解除可能なレバーを追加し、後者を内部ハンドルにリンクすることが可能である。
【符号の説明】
【0097】
1 モータ
2 駆動歯車(駆動ホイール)
3 ウォームねじ
4 ディスク
5 従動ホイール
5a、5b、5c クランクピン
6 伝達中央レバー
61 開口
62 停止壁
7 開口中央レバー
71 接触突出部
9 ピボット爪
91 第1の突出部
92 第2の突出部
10 枢動ピン
101 逆鉤
102 逆鉤
11 ロッカーレバー
11S ばね
111 アーム
112 アーム
12 ロッカーレバーの爪
13 ピンタッチプローブ
132 相補的ノッチ
14 クラッチ接続/クラッチ解除中間レバー
141 中間レバーの第1の突出部
142 中間レバーの第2の突出部
15 開放レバー
151 スタッド
153 第3長円形開口
16 停止部
17 停止部
18 停止手段
19 ストライカ
20 ノッチ
21 変位手段
A1 アクチュエータ
A2 インターフェースセット
E ラッチのドライバ
R1、R2、R3 回転軸
S 電気的ラッチ
図1a
図1b
図1c
図1d
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16-16a】
図17
図18
図19
図20a
図20b
図21
図22
図23