(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】踏み台
(51)【国際特許分類】
E04G 1/28 20060101AFI20230613BHJP
E04G 1/34 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
E04G1/28
E04G1/34 A
(21)【出願番号】P 2018152687
(22)【出願日】2018-08-14
【審査請求日】2021-06-25
(73)【特許権者】
【識別番号】597144484
【氏名又は名称】ジー・オー・ピー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117857
【氏名又は名称】南林 薫
(72)【発明者】
【氏名】千田 豊治
【審査官】荒井 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-127145(JP,A)
【文献】実開昭54-007834(JP,U)
【文献】特開2016-079739(JP,A)
【文献】特開2012-233355(JP,A)
【文献】特開2002-106165(JP,A)
【文献】登録実用新案第3167762(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 1/28、1/34
E06C 1/39
A47C 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業面を有する天部と、床面に接地する基部と、を有し、前記作業面の高さが変更可能な踏み台であって、
前記作業面のうち第1の方向における一方側の端部と前記第1の方向における他方側の端部とに
収容可能に設けられ、他の踏み台に連結するための一対の連結部材と、
前記作業面のうち前記第1の方向に直交する第2の方向における一方側の端部と前記第2の方向における他方側の端部とに設けられ、他の踏み台の連結部材が連結される一対の被連結部と、を有し、
前記作業面のうち
収容された前記一対の連結部材よりも前記作業面の中央寄りの位置、および、前記一対の被連結部よりも前記作業面の中央寄りの位置に、作業者に対して前記作業面の中央部に載ることを示す指標が施されていることを特徴とする踏み台。
【請求項2】
前記指標として、前記作業面の中央部と前記作業面の周縁部とで異なる色が施されていることを特徴とする請求項1に記載の踏み台。
【請求項3】
前記作業面に、第1の色と前記第1の色と異なる第2の色の2種類のみの色が施され、
前記指標として、前記作業面の周縁部には前記第1の色が施され、前記作業面の中央部に前記第2の色が施されていることを特徴とする請求項2に記載の踏み台。
【請求項4】
前記指標として、前記作業面の中央部に、靴底の形状が前記作業面の周縁部の色と異なる色で施されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の踏み台。
【請求項5】
前記靴底の形状の表面と、前記靴底の形状以外の表面との何れにも滑り止め用の複数の突起を有することを特徴とする請求項4に記載の踏み台。
【請求項6】
前記指標として、前記作業面の中央部に、円形または矩形の形状が前記作業面の周縁部の色と異なる色で施されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の踏み台。
【請求項7】
前記円形または前記矩形の形状の表面と、前記円形または前記矩形の形状以外の表面との何れにも滑り止め用の複数の突起を有することを特徴とする請求項6に記載の踏み台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、踏み台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から高所作業を行うための踏み台が知られている。特許文献1には、折り畳んだり組み立てたりすることで天板部の高さを段階的に変更可能な踏み台が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような踏み台において、特に天板部の高さを高くして使用する場合には作業者が天板部の作業面の周縁部に載って作業を行うと踏み台が安定せず、作業の効率が図れないという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、作業者に作業面の中央部に載って作業させるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、作業面を有する天部と、床面に接地する基部と、を有し、前記作業面の高さが変更可能な踏み台であって、前記作業面のうち第1の方向における一方側の端部と前記第1の方向における他方側の端部とに収容可能に設けられ、他の踏み台に連結するための一対の連結部材と、前記作業面のうち前記第1の方向に直交する第2の方向における一方側の端部と前記第2の方向における他方側の端部とに設けられ、他の踏み台の連結部材が連結される一対の被連結部と、を有し、前記作業面のうち収容された前記一対の連結部材よりも前記作業面の中央寄りの位置、および、前記一対の被連結部よりも前記作業面の中央寄りの位置に、作業者に対して前記作業面の中央部に載ることを示す指標が施されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、作業者に作業面の中央部に載って作業させるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】踏み台の高さが低い状態の一例を示す斜視図である。
【
図2】踏み台の高さが高い状態の一例を示す斜視図である。
【
図7】踏み台の高さを変更している状態の一例を示す右側面図である。
【
図8】作業面に施された指標の一例を示す図である。
【
図9】作業面に施された指標の一例を示す図である。
【
図10】作業面に施された指標の一例を示す図である。
【
図11】作業面に施された指標の一例を示す図である。
【
図12】作業面に施された指標の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態に係る踏み台10について図面を参照して説明する。本実施形態に係る踏み台10は、天部20の高さを少なくとも2段階に変更可能である。
(第1の実施形態)
図1は、踏み台10の天部20の高さが低い状態の一例を示す斜視図である。
図2は、踏み台10の天部20の高さが高い状態の一例を示す斜視図である。
図3は、踏み台の構成の一例を示す平面図である。
図4は、踏み台の構成の一例を示す右側面図である。
図5は、踏み台の構成の一例を示す正面図である。
図6は、踏み台の構成の一例を示す底面図である。なお、説明を容易にするために、各図には必要に応じて、前側をFr、後側をRr、右側をR、左側をLとして示している。また、
図1および
図2では後述する突起32を省略して図示している。
【0009】
本実施形態の踏み台10は、天部20、基部50、高さ調整部60を備えている。
まず、天部20について説明する。
天部20は、高所作業を行うときに作業者が載る部位である。天部20は、天板21と、側壁34a、34b、35a、35bとを有する。天部20は、天板21と、4つの側壁34a、34b、35a、35bによって囲まれ、下方が開口する空間を有する。天部20は、合成樹脂製であって射出成形によって一体で成形され、着色剤を混ぜ合わせることで全体が第1の色として、例えば青色に着色される。
【0010】
天板21は、平面視において一辺が400mm~600mm(好ましくは略500mm)の略正方形であって、上面が作業面Fとして機能する。なお、天板21は一辺が400mm~600mmの長方形であってもよい。作業面Fには後述する指標としての靴底の形状70が施されている。
天板21は、左右の端部に連結部材22a、22bを有する。連結部材22a、22bは、当該踏み台10を、左右に隣接させた他の踏み台10に連結するための部材である。連結部材22a、22bは、バー状であって、コ字状に折曲げた形状である。連結部材22a、22bは、天板21上に収容された状態から前後方向に沿った軸線回りに回動することで、
図3の二点鎖線で示すように、天板21の外縁を越えた状態に位置する。なお、連結部材22a、22bは、天板21上に収容された状態では、作業の邪魔にならないように作業面Fよりも低い位置に収容される。
【0011】
天板21は、前後の端部に被連結部23a、23bを有する。被連結部23a、23bは、当該踏み台10を、前後に隣接させた他の踏み台10の連結部材22a、22bに連結させるための部位である。被連結部23a、23bは作業面Fから下方に凹状に形成される。被連結部23a、23bは、連結部材22a、22bが連結された状態では、作業の邪魔にならないように作業面Fよりも低い位置で連結される。
【0012】
また、天板21の左右の端部に第1の位置決め部24a、24bを有する。第1の位置決め部24a、24bは、連結部材22a、22bにより囲まれる領域に位置する。また、天板21の前後の端部に第2の位置決め部25a、25bを有する。第2の位置決め部25a、25bは、被連結部23a、23bにより囲まれる領域に位置する。
第1の位置決め部24a、24bおよび第2の位置決め部25a、25bは、それぞれ作業面Fから下方に凹状に形成される。ここで、第1の位置決め部24a、24bにおける作業面Fからの深さ寸法は、連結部材22a、22bが収容される収容空間における作業面Fからの深さ寸法と略同一である。また、第2の位置決め部25a、25bにおける作業面Fからの深さ寸法は被連結部23a、23bの作業面Fからの深さ寸法と略同一である。
【0013】
ここで、第1の位置決め部24a、24bは、踏み台10を前後に2つ連結したときに、連結した2つの踏み台10に跨るように、他の踏み台10を積み重ねたときの基部50の脚部55が嵌合する。また、第2の位置決め部25a、25bは、踏み台10を左右に2つ連結したときに、連結した2つの踏み台10に跨るように、他の踏み台10を積み重ねたときの基部50の脚部55が嵌合する。したがって、第1の位置決め部24a、24bおよび第2の位置決め部25a、25bは、それぞれ踏み台10の脚部55を上方から嵌合できる形状である。積み重ねられた踏み台10は、第1の位置決め部24a、24bまたは第2の位置決め部25a、25bによって位置決めされる。したがって、作業者は連結した2つの踏み台10に対して積み重ねられた踏み台10に載って作業を行うことも可能である。
【0014】
また、天板21の左右の端部に挿入部26a、26bを有する。挿入部26a、26bは、天板21のうちそれぞれ第1の位置決め部24a、24bの領域に位置する。また、挿入部26aおよび挿入部26bは、それぞれ前後方向に離れて2つ形成される。更に、挿入部26a、26bは、第1の位置決め部24a、24bよりも下方に凹状に形成される。なお、挿入部26aは右側が開放され、挿入部26bは左側が開放されている。
また、天板21の前後の端部に挿入部27a、27bを有する。挿入部27a、27bは、天板21のうちそれぞれ第2の位置決め部25a、25bの領域に位置する。また、挿入部27aおよび挿入部27bは、それぞれ左右方向に離れて2つ形成される。更に、挿入部27a、27bは、第2の位置決め部25a、25bよりも下方に凹状に形成される。なお、挿入部27a、27bは開放されていない孔状であって、底面に水抜き孔を有する。
【0015】
ここで、前側の挿入部26aおよび前側の挿入部26bは、他の踏み台10を前側で連結したときに、連結した2つの踏み台10に跨るように、他の踏み台10を積み重ねたときの脚部55の脚座56が挿入される。後側の挿入部26aおよび後側の挿入部26bは、他の踏み台10を後側で連結したときに、連結した2つの踏み台10に跨るように、他の踏み台10を積み重ねたときの脚部55の脚座56が挿入される。
一方、右側の挿入部27aおよび右側の挿入部27bは、他の踏み台10を右側で連結したときに、連結した2つの踏み台10に跨るように、他の踏み台10を積み重ねたときの脚部55の脚座56が挿入される。また、左側の挿入部27aおよび左側の挿入部27bは、他の踏み台10を左側で連結したときに、連結した2つの踏み台10に跨るように、他の踏み台10を積み重ねたときの脚部55の脚座56が挿入される。
【0016】
また、天板21は平面視で正方形の頂点付近となる4隅の角部にそれぞれ第3の位置決め部28を有する。平面視において、第3の位置決め部28の表面の形状(後述する挿入部29を含めた形状)は、四角形の頂点を中心とした扇状に広がる形状と、前後および左右に延びる鉤状の形状とが合成された形状である。
第3の位置決め部28は、それぞれ作業面Fから下方に凹状に形成される。第3の位置決め部28における作業面Fからの深さ寸法は、第1の位置決め部24a、24b、第2の位置決め部25a、25bの作業面Fからの深さ寸法と略同一である。
ここで、第3の位置決め部28は、一つの踏み台10に対して他の踏み台10を重畳するように積み重ねるとき(
図2に示す二点鎖線を参照)の基部50の脚部55が嵌合する。したがって、第3の位置決め部28は、それぞれ踏み台10の脚部55を上方から嵌合できる形状である。積み重ねられた踏み台10は、4つの第3の位置決め部28によって位置決めされる。したがって、作業者は一つの踏み台10に対して重畳するように積み重ねられた踏み台10に載って作業を行うことも可能である。
【0017】
また、天板21の4隅の角部にそれぞれ挿入部29を有する。挿入部29は、天板21のうちそれぞれ第3の位置決め部28の領域に位置する。また、挿入部29は、それぞれ第3の位置決め部28よりも下方に凹状に形成される。挿入部29は孔状であって、底面に水抜き孔を有する。
【0018】
また、天板21の端部には複数の連結孔30a、30b、31a、31bを有する。
連結孔30aは天板21の右側の端部の近接した位置に前後方向に離れて2つ形成される。また、連結孔30bは天板21の左側の端部の近接した位置に前後方向に離れて2つ形成される。連結孔30aは当該踏み台10から右側に離れて配置された他の踏み台10との間に板状のブリッジを架け渡すときにブリッジの連結ピンが挿入される。同様に、連結孔30bは当該踏み台10から左側に離れて配置された他の踏み台10との間に板状のブリッジを架け渡すときにブリッジの連結ピンが挿入される。
【0019】
連結孔31aは天板21の前側の端部の近接した位置に左右方向に離れて2つ形成される。また、連結孔31bは天板21の後側の端部の近接した位置に左右方向に離れて2つ形成される。連結孔31aは当該踏み台10から前側に離れて配置された他の踏み台10との間に板状のブリッジを架け渡すときにブリッジの連結ピンが連結される。同様に、連結孔31bは当該踏み台10から後側に離れて配置された他の踏み台10との間に板状のブリッジを架け渡すときにブリッジの連結ピンが連結される。
【0020】
また、天板21の作業面Fは全面に亘って複数の突起32が間隔をあけて形成される(
図3を参照)。突起32は、平面視で略円形であり、例えば、直径が10mm~20mmである。また、突起32は、作業面Fから上方に向かって突出して形成され、例えば、作業面Fから突起32の表面までの高さ寸法が1mm~2mmである。
【0021】
側壁34aは天板21の右端から下方に向かって垂下して形成され、側壁34bは天板21の左端から下方に向かって垂下して形成される。なお、側壁34aおよび側壁34bは、同一の構成であり、ここでは側壁34aについて説明する。
側壁34aは、高さが100mm~300mm(好ましくは略150mm)であって、側面が外観面となる。
【0022】
図4に示すように、側壁34aは、高さ調整部60のうち支持パネル61aの回動を支持するための回動部としての回動シャフト36を有する。ここでは、2つの回動シャフト36は前後方向に沿った軸線が互いに一致するように前後方向に離れた位置で、側壁34aの内側あるいは側壁34aの内部に固定される。
また、2つの回動シャフト36は、側壁34aの上下方向における中央から下側に偏った位置に配置される。ただし、回動シャフト36は2つである場合に限られず、一つのみあるいは3つ以上であってもよい。
【0023】
また、側壁34aは、略中央に天部20内の空間と連通する開口部37を有する。開口部37は、作業者が踏み台10を持ち歩くときの持ち手として機能する。また、開口部37は、上述したブリッジが架け渡されたときにブリッジの浮上防止部材が挿入されることで、ブリッジが意図せずに浮き上がることを防止する。
また、側壁34aは、下端から下方に向かって延びる係合部38を有する。係合部38は、天部20の高さが低くなるように踏み台10を変更したときに、基部50の被係合部53と係合する。
【0024】
側壁35aは天板21の前端から下方に向かって垂下して形成され、側壁35bは天板21の後端から下方に向かって垂下して形成される。なお、側壁35aおよび側壁35bは、同一の構成であり、ここでは側壁35aについて説明する。
側壁35aは、高さが100mm~300mm(好ましくは略150mm)であって、側面が外観面となる。
【0025】
図5に示すように、側壁35aは、高さ調整部60の折畳パネル63aの回動を支持するための回動シャフト39を有する。ここでは、2つの回動シャフト39は左右方向に沿った軸線が互いに一致するように左右方向に離れた位置で、側壁35aの内側あるいは側壁35aの内部に固定される。
また、2つの回動シャフト39は、側壁35aの上下方向における中央から下側に偏った位置に配置される。ただし、回動シャフト39は2つである場合に限られず、一つのみあるいは3つ以上であってもよい。
また、側壁35aは、略中央に天部20内の空間と連通する開口部40を有する。開口部40は、上述したブリッジが架け渡されたときにブリッジの浮上防止部材が挿入されることで、ブリッジが意図せずに浮き上がることを防止する。
【0026】
次に、基部50について説明する。
基部50は、床面に接地するための部位である。基部50は、4つの側壁51a、51b、52a、52bと、4つの脚部55とを有する。基部50は、4つの側壁51a、51b、52a、52bによって囲まれ、上下方向に開口する空間を有する。なお、基部50は、合成樹脂製であって射出成形によって一体で成形され、着色剤を混ぜ合わせることで全体が第1の色として、青色に着色される。
【0027】
基部50は、底面視において一辺が400mm~600mm(好ましくは略500mm)の略正方形であって、天部20の平面視の形状と略一致する。また、基部50の高さ寸法は50mm~100mm(好ましくは略75mm)であって、天部20の高さ寸法よりも小さい。
【0028】
側壁51aは基部50の内部の空間を右側から覆うように形成され、側壁51bは基部50の内部の空間を左側から覆うように形成される。なお、側壁51aおよび側壁51bは、同一の構成であり、ここでは側壁51aについて説明する。
図4に示すように、側壁51aは前後方向の略中央に、天部20の係合部38が係合される被係合部53を有する。
【0029】
側壁52aは基部50の内部の空間を前側から覆うように形成され、側壁52bは基部50の内部の空間を後側から覆うように形成される。なお、側壁52aおよび側壁52bは、同一の構成であり、ここでは側壁52aについて説明する。
図5に示すように、側壁52aは、高さ調整部60の折畳パネル63aの回動を支持するための回動シャフト54を有する。ここでは、2つの回動シャフト54は左右方向に沿った軸線が互いに一致するように左右方向に離れた位置で、側壁52aの内側あるいは側壁52aの内部に固定される。ただし、回動シャフト54は2つである場合に限られず、一つのみあるいは3つ以上であってもよい。
【0030】
脚部55は、側壁51a、51b、52a、52bからそれぞれ一体で下方に向かって凸状に突出する。具体的には、
図6に示すように、脚部55は、基部50のうち正方形の頂点付近となる4隅の角部にそれぞれ形成される。
底面視において、脚座56を含めた、脚部55の底面の形状は、正方形の頂点を中心とした扇状に広がる形状と、前後および左右に延びる鉤状の形状とが合成された形状である。すなわち、脚部55の底面の形状は、少なくとも上述した天部20の第3の位置決め部28の形状に含まれる。ここでは、脚部55の扇状の曲率半径と第3の位置決め部28の扇状の曲率半径とが略一致する。したがって、基部50を他の踏み台10に対して重畳するように積み重ねるときに、脚部55が第3の位置決め部28に嵌まり込み、安定した状態で2つの踏み台10を積み重ねることができる。
なお、脚部55の底面の形状は、第1の位置決め部24a、24bおよび第2の位置決め部25a、26bの形状に含まれることから、下方に突出した脚部55は、第1の位置決め部24a、24bおよび第2の位置決め部25a、26bにも嵌め込むことができる。
【0031】
また、脚部55は、それぞれ底面に脚座56を有する。脚座56は、床面と接地することで床面と脚部55との間の滑りを防止する。脚座56は脚部55の底面に結合され、底面から下方に向かって突出する。脚座56は、例えばゴム等の弾性変形可能な部材である。
図6に示すように、脚座56は、基部50のうち正方形の頂点付近となる4隅の角部にそれぞれ配置される。
底面視において、脚座56は略円形である。ここでは、脚座56の円形の直径と挿入部29の直径とは略一致し、下方に突出した脚座56が第3の位置決め部28の挿入部29に嵌まり込む。したがって、基部50を他の踏み台10に積み重ねたときに、脚座56が挿入部29に嵌まり込み、安定した状態で2つの踏み台10を積み重ねることができる。
なお、脚座56の形状は、第1の位置決め部24aの挿入部26a、第1の位置決め部24bの挿入部26b、第2の位置決め部25aの挿入部27a、第2の位置決め部25bの挿入部27bの形状にも略一致することから、下方に突出した脚座56は、挿入部26a、26b、27a、27bにも嵌まり込むことができる。
【0032】
次に、高さ調整部60について説明する。
高さ調整部60は、天部20の高さを変更するための部位である。高さ調整部60は、天部20の高さが低い状態では天部20の内部の空間および基部50の内部の空間内に収容された状態に位置し、天部20の高さが高い状態では天部20と基部50の間に位置する。高さ調整部60は、支持パネル61a、61bと、折畳パネル63a、63bとを有する。
【0033】
支持パネル61aは右側に位置し、支持パネル61bは左側に位置する、
図5の状態では、支持パネル61aと支持パネル61bは高さ調整部60内の空間を介して対向している。なお、支持パネル61a、61bは、合成樹脂製であって射出成形によって一体で成形され、着色剤を混ぜ合わせることで全体が第1の色として、例えば青色に着色される。支持パネル61aおよび支持パネル61bは、同一の構成であり、ここでは支持パネル61aについて説明する。
支持パネル61aは、折畳パネル63a、63bが内側に折畳まれるのを内側から支持する部材である。支持パネル61aが折畳パネル63a、63bを支持することで、天部20の高さが高い状態に維持される。支持パネル61aは、上下方向の中央がやや内側に屈曲しており、上下方向に沿ってリブ62が形成される。支持パネル61aは、天部20の側壁34aに回動シャフト36を中心に回動する。具体的には、支持パネル61aは、下端が側壁51aに内側から当接する略鉛直状態と、下端が回動シャフト36と同じ高さとなる略水平状態との間を回動する。略水平状態では、支持パネル61aは天部20内の空間に位置する。
【0034】
折畳パネル63aは前側に位置し、折畳パネル63bは後側に位置する、
図4の状態では、折畳パネル63aと折畳パネル63bは高さ調整部60内の空間を介して対向している。なお、折畳パネル63a、63bは、それぞれ上側パネル64と、下側パネル65とが回動シャフト66によって回動可能に連結されている。上側パネル64と、下側パネル65とは、互いに重なり合うようにして折畳み可能である。なお、上側パネル64および下側パネル65は、合成樹脂製であって射出成形によって一体で成形され、着色剤を混ぜ合わせることで全体が第1の色として、例えば青色に着色される。折畳パネル63aおよび折畳パネル63bは、同一の構成であり、ここでは折畳パネル63aについて説明する。
【0035】
折畳パネル63aは、内側面が支持パネル61a、61bによって内側に折畳まれないように支持されることで、天部20の高さが高い状態に維持される。折畳パネル63aの上側パネル64は、回動シャフト39によって天部20の側壁35aに対して回動可能に支持される。また、折畳パネル63aの下側パネル65は、回動シャフト54によって基部50の側壁52aに対して回動可能に支持される。折畳パネル63aは、自重によって常に内側に向かって折畳まれる方向に力が掛かっている。したがって、支持パネル61a、61bによる支持が解除されることで、折畳パネル63aは上側パネル64と、下側パネル65とが互いに重なり合うようにして折畳まれる。折畳パネル63aが折畳まれた状態では、折畳パネル63aは天部20内の空間および基部50内に空間に位置する。
【0036】
上述したように構成される踏み台10において、天部20の高さを変更する場合について
図7を参照して説明する。ここでは、
図4および
図5に示すように、天部20の高さが高い状態から作業者は、支持パネル61a、61bをそれぞれ回動シャフト36を介して回動させて、天部20内の空間に位置させる。このとき、支持パネル61a、61bは天部20内の空間で互いに重なり合った状態となっている。
次に、
図7に示すように、支持パネル61a、61bによる支持が解除された折畳パネル63a、63bは自重によって内側に折畳まれる。したがって、天部20と基部50とを互いに当接させることができ、
図1に示すように、天部20の高さを低い状態にすることができる。このとき、天部20の係合部38が基部50との被係合部53に係合するために、天部20の高さが低い状態を保持することができる。
逆に、
図1の状態から、天部20の高さを高い状態に変更するには、天部20の係合部38と基部50の被係合部53との係合を解除させて、天部20を持ち上げる。天部20を持ち上げることで、折畳まれた折畳パネル63a、63bが展開する。また、支持パネル61a、61bが自重によって折畳パネル63aと折畳パネル63bとの間に介入するように回動し、下端が基部50の側壁51a、51bに当接することで、天部20の高さが高い状態に保持することができる。
【0037】
このように、本実施形態の踏み台10は天部20の高さ、すなわち作業面Fの高さが段階的に変更可能である。このような踏み台10では、作業面Fの周縁部に載ったときに、天部20の高さが高い状態に変更するほど足場が安定せず作業の効率が図れない。また、天部20の作業面Fには、滑り止め用の突起32が周縁部に配置されているために、作業者は周縁部に載って作業をしてもよいと勘違いしてしまう。
そこで、本実施形態の踏み台10では、天部20の作業面Fに作業者に対して作業面Fの中央部に載ることを示す指標を施すことで、作業者に対して作業面Fの中央部に載って作業するように促すことができる。
【0038】
以下、指標について具体的に説明する。
<実施例1>
図3に示す指標は、靴底の形状70である。靴底の形状70は、右側の靴底の形状71aと、左側の靴底の形状71bとの一対で構成される。右側の靴底の形状71a、および、左側の靴底の形状71bは、それぞれつま先側の部位72と踵側の部位73とが離されて構成される。靴底の形状70は、作業面Fの中央部に施される。具体的には、靴底の形状70は、作業面Fの前後が長さLaである場合には作業面Fの中心Oから前後にそれぞれLa×2/5の範囲内に位置し、作業面Fの左右が長さLbである場合には作業面Fの中心Oから左右それぞれLb×2/5の範囲内に収まっている。この範囲内に収めることで作業者は、作業面Fの中央部に載る必要があることを認識できる。具体的に、LaおよびLbが例えば略500mmであるとすると、靴底の形状70は一辺が略400mm×略400mmの範囲内に収まっている。一方、靴底の形状70は、作業面Fの中心Oから前後にそれぞれLa×1/5の範囲、および、作業面Fの中心Oから左右それぞれLb×1/5の範囲の少なくとも何れか一方からはみ出している。靴底の形状70の一部が、この範囲からはみ出すことで、靴底の形状70を目立たせることができる。具体的に、LaおよびLbが例えば略500mmであるとすると、靴底の形状70は一辺が略200mm×略200mmの範囲からはみ出している。なお、本実施形態のように、天部20に作業面Fから下方に向かって凹状に形成された、連結部材22a、22bが収容される収容部や被連結部23a、23bが形成されている場合には、靴底の形状70は収容部や被連結部23a、23bに到らないように位置している。
【0039】
また、作業者が一目で視認できるように、靴底の形状70は作業面Fの周縁部の色とは異なる第2の色であり(ハッチングを参照)、例えば赤色である。すなわち、靴底の形状70以外からなる作業面Fの領域が第1の色であり、靴底の形状70からなる領域が第2の色である。このように、作業面Fの色を第1の色と第2の色との2種類のみにすることで、靴底の形状70を目立たせることができる。
また、靴底の形状70は、塗料を作業面F上に塗ることによって施される。なお、塗料の膜厚は、突起32の高さ寸法よりも小さい。また、靴底の形状70の領域内に突起32が存在している場合には突起32の表面にも塗料を塗られる。したがって、靴底の形状70の領域内でも突起32による滑り止めの効果を持続させることができる。
【0040】
このように、作業面Fに、作業者に対して作業面Fの中央部に載ることを示す靴底の形状70が施されていることから、作業者は靴底の形状70を視認することで、作業面Fの中央部に載って作業する必要があることを認識することができる。また、靴底の形状70を、つま先側の部位72と、踵側の部位73とを離して構成することで、作業者は一目で靴底の形状70であることを認識することができる。
なお、靴底の形状70は塗料を作業面F上に塗ることによって施す場合に限られない。
例えば、靴底の形状70を板状に形成した別部材を作業面F上に固定してもよい。具体的には、作業面Fに予め靴底の形状で作業面Fから下方に凹状の凹部を形成し、靴底の形状70に形成した板状の別部材を凹部に嵌め込む。このとき、靴底の形状70に形成した別部材と凹部とは、例えば、ネジや接着剤で固定してもよく、スナップフィット形式で係合することで固定してもよい。なお、靴底の形状70に形成した別部材が凹部に固定したときに別部材の表面と作業面Fとは略面一である。また、靴底の形状70に形成した別部材の表面には、滑り止め用の突起32を有する。また、靴底の形状70に形成した別部材は、合成樹脂製であって射出成形によって成形される。このように、靴底の形状70を別部材にすることで、容易に靴底の形状70を異なる色にすることができる。また、容易に作業面Fに靴底の形状70を施すことができる。なお、靴底の形状70はつま先側の部位72と踵側の部位73とでそれぞれ別部材にしてもよく、つま先側の部位72と踵側の部位73との間で連結されていてもよい。また、右側の靴底の形状71aを靴幅の中心線に対して線対称にすることで、左側の靴底の形状71bと共通化することができる。
【0041】
また、例えば、靴底の形状70をシート状に形成した別部材を作業面F上に貼り付けてもよい。この場合には、予め靴底の形状で作業面Fから下方に凹状の凹部を形成して、靴底の形状70に形成したシートを凹部に嵌め込む。このとき、靴底の形状70に形成したシートと凹部とは、例えば、接着剤で接着したり、シート自体の粘着層で接着したりすることができる。このように、靴底の形状70をシートにすることで、容易に靴底の形状70を異なる色にすることができる。また、容易に作業面Fに、靴底の形状70を施すことができる。
なお、靴底の形状70は、靴底の外形線のみを第2の色で所定の太さの線で示し、靴底の外形線の内側は周縁部と同じ第1の色であってもよい。
【0042】
<実施例2>
次に、実施例2に係る指標について説明する。
図8に示す指標は、靴底の形状74である。靴底の形状74は、右側の靴底の形状75aと、左側の靴底の形状75bとの一対で構成される。右側の靴底の形状75a、および、左側の靴底の形状75bは、それぞれ略楕円形あるいは略長円形である。なお、靴底の形状74を作業面Fに施す方法および靴底の形状74の色は、実施例1と同様に適用することができる。
【0043】
<実施例3>
次に、実施例3に係る指標について説明する。
図9に示す指標は、円形の形状76である。円形の形状76は、作業面Fの中央部に施される。具体的には、円形の形状76は、作業面Fの前後の長さおよび左右の長さのうち一方の長さがLcである場合に、作業面Fの中心Oから半径Lc×1/4よりも大きく、Lc×1/2よりも小さい円である。なお、円形の形状76は、作業面Fから下方に向かって凹状に形成された、連結部材22a、22bが収容される収容部や被連結部23a、23bまで到らないように形成されることが好ましい。
【0044】
また、作業者が一目で視認できるように、円形の形状76は作業面Fの周縁部の色とは異なる第2の色であり、例えば赤色である。すなわち、円形の形状76以外からなる作業面Fの領域が第1の色であり、円形の形状76からなる領域が第2の色である。このように、作業面Fの色を第1の色と第2の色との2種類のみにすることで、円形の形状76を目立たせることができる。
なお、実施例1と同様に、円形の形状76は、塗料を作業面F上に塗ったり、天部20とは別部材にして取り付けたり、シートにして貼り付けたりすることで施すことができる。また、円形の形状76は、円形の外形線のみを第2の色で所定の太さの線で示し、円形の外形線の内側は周縁部と同じ第1の色であってもよい。また、円形の形状76の領域内および円形の形状76の領域外にも滑り止め用の突起32を有することが好ましい。
【0045】
<実施例4>
次に、実施例4に係る指標について説明する。
図10に示す指標は、矩形の形状77である。矩形の形状77は、作業面Fの中央部に施される。矩形の形状77は、正方形あるいは平面視における作業面Fの形状に対して相似形である。あるいは、矩形の形状77は、作業面Fの前後の長さおよび左右の長さのうち一方の長さがLdである場合に、一辺がLd×1/2よりも大きく、Ld×4/5よりも小さい矩形である。作業面Fの中心Oと矩形の形状77の中心が略一致する。矩形の形状77は、作業面Fから下方に向かって凹状に形成された、連結部材22a、22bが収容される収容部や被連結部23a、23bまで到らないように形成されることが好ましい。
【0046】
また、作業者が一目で視認できるように、矩形の形状77は作業面Fの周縁部の色とは異なる第2の色であり、例えば赤色である。すなわち、矩形の形状77以外からなる作業面Fの領域が第1の色であり、矩形の形状77からなる領域が第2の色である。このように、作業面Fの色を第1の色と第2の色との2種類のみにすることで、矩形の形状77を目立たせることができる。
なお、実施例1と同様に、矩形の形状77は、塗料を作業面F上に塗ったり、天部20とは別部材にして取り付けたり、シートにして貼り付けたりすることで施すことができる。また、矩形の形状77は、矩形の外形線のみを第2の色で所定の太さの線で示し、矩形の外形線の内側は周縁部と同じ第1の色であってもよい。また、矩形の形状77の領域内および矩形の形状77の領域外にも滑り止め用の突起32を有することが好ましい。
【0047】
<実施例5>
次に、実施例5に係る指標について説明する。
図11に示す指標は、作業面Fの周縁部に施された模様78である。模様78は、作業面Fの周縁部であって4隅にそれぞれ施される。具体的には、模様78は、略L字あるいは鉤状である。模様78は、作業面Fの前後の長さおよび左右の長さのうち一方の長さがLeである場合に、一辺がLe×1/2よりも大きくLe×4/5よりも小さい矩形であって、中心が作業面Fの中心Oと一致する矩形の外側に施される。なお、
図3に示すように、作業面Fから下方に向かって凹状に形成された位置決め部28がある場合には、模様78は位置決め部28を避けて中心O寄りに施してもよい。
【0048】
また、作業者が一目で視認できるように、模様78は作業面Fの中央部の色とは異なる第2の色であり、例えば赤色である。すなわち、模様78以外からなる作業面Fの領域が第1の色であり、模様78からなる領域が第2の色である。このように、作業面Fの色を第1の色と第2の色との2種類のみにすることで、模様78が施されていない中央部を目立たせることができる。
なお、実施例1と同様に、模様78は、塗料を作業面F上に塗ったり、天部20とは別部材にして取り付けたり、シートにして貼り付けたりすることで、施すことができる。また、模様78は、外形線のみを第2の色で所定の太さの線で示し、模様の外形線の内側は中央部と同じ第1の色であってもよい。
【0049】
<実施例6>
次に、実施例6に係る指標について説明する。
図12に示す指標は、作業面Fの周縁部に施された模様79である。模様79は、作業面Fの周縁部であって4隅にそれぞれ施される。具体的には、模様79は、略格子状である。模様79は、作業面Fの前後の長さおよび左右の長さのうち一方の長さLfである場合に、一辺がLf×1/2よりも大きくLf×4/5よりも小さい矩形であって、中心が作業面Fの中心Oと一致する矩形の外側に施される。なお、
図3に示すように、作業面Fから下方に向かって凹状に形成された位置決め部28がある場合には、模様79は位置決め部28を避けて中心O寄りに施してもよい。
【0050】
また、作業者が一目で視認できるように、模様79を形成する格子の線を所定の太さの線とし、当該線を作業面Fの中央部の色とは異なる第2の色、例えば赤色としている。なお、格子の線と格子の線と間の領域は中央部と同じ第1の色である。作業面Fの色を第1の色と第2の色との2種類のみにすることで、模様79が施されていない中央部を目立たせることができる。
なお、実施例1と同様に、模様79は、塗料を作業面F上に塗ったり、天部20とは別部材にして取り付けたり、シートにして貼り付けたりすることで、施すことができる。
【0051】
以上のように、作業面Fに作業者に対して作業面Fの中央部に載ることを示す指標を施すことで、作業者に作業面Fの中央部に載って作業させるようにすることができる。したがって、天部20の高さを高い状態に変更した場合であっても、作業者は中央部での作業を心がけるようになるので、安定した状態で作業をすることができる。
また、指標として作業面Fの中央部と作業面Fの周縁部とで異なる色が施されていることから、作業者は一目で指標を視認することができる。このとき、作業面Fには2種類のみの色が施されていることから指標を目立たせることができる。
【0052】
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能であり、各実施形態および各実施例を組み合せてもよい。
上述した実施形態では、天部20のうち平面視で正方形の頂点付近となる4隅の角部に形成された第3の位置決め部28の形状が、四角形の頂点を中心とした扇状に広がる形状と、前後および左右に延びる鉤状の形状とが合成された形状である場合について説明したが、この場合に限られず、略扇状あるいは略矩形であってもよい。また、脚部55の形状も、略扇状あるいは略矩形であってもよい。
【0053】
上述した実施形態では、高さ調整部60が支持パネル61a、61bと、折畳パネル63a、63bを有する場合について説明したが、この場合に限られない。高さ調整部60は、天部20の高さを段階的に変更可能であれば、どのような構成であってもよい。
上述した実施形態において、略円形には、作業者が円形と認識できる多角形が含まれる。
【符号の説明】
【0054】
10:踏み台 20:天部 21:天板 70:靴底の形状 74:靴底の形状 76:円形の形状 77:矩形の形状 78:模様 79:模様