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特許7294710シロッコファン、シロッコファンユニット及び送風方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】シロッコファン、シロッコファンユニット及び送風方法
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/30 20060101AFI20230613BHJP
【FI】
F04D29/30 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022018679
(22)【出願日】2022-02-09
【審査請求日】2022-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】井上 貴仁
【審査官】丹治 和幸
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-065397(JP,U)
【文献】特開2009-156212(JP,A)
【文献】特開2007-247573(JP,A)
【文献】特開平02-136645(JP,A)
【文献】特開平07-194058(JP,A)
【文献】特開昭52-124207(JP,A)
【文献】特開2012-002233(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110985438(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109506296(CN,A)
【文献】特開2012-062886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 1/00-13/16;
17/00-19/02;
21/00-25/16;
29/00-35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動されると共に、回転軸を中心とする径方向に延びる複数のスリットが設けられたベースプレートと、
各々の前記スリットに対して設けられると共に、前記スリットにスライド可能に挿入されたピンを有するブレードと、
前記ピンに接続されると共に、前記スリットに対する前記ブレードの位置を規定するブレード位置規定部と、
を備え
前記ブレード位置規定部は、
先端部が前記ピンに回動可能に接続されたコネクティングロッドと、
前記コネクティングロッドの後端部が回動可能に接続された駆動プレートと、
前記駆動プレートを前記ベースプレートに対して移動させることで前記ブレードの位置を変更する駆動部と、
を備える
シロッコファン。
【請求項2】
前記駆動プレートは、複数の前記コネクティングロッドの前記後端部が接続されている請求項記載のシロッコファン。
【請求項3】
前記ベースプレートは、前記回転軸を中心とする径方向と交差する方向に前記スリットから突出する位置決め溝部を有する請求項1または2に記載のシロッコファン。
【請求項4】
前記ブレードが、
前記径方向の外側に位置する外側位置と、
前記径方向の内側に位置する内側位置と、
前記径方向にて前記外側位置と前記内側位置との間に位置する中間位置と、
に移動可能であり、
前記位置決め溝部は、前記中間位置に位置する前記ブレードの前記ピンが収容可能な位置に配置されている
請求項記載のシロッコファン。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載のシロッコファンと、
前記ベースプレートを回転駆動するモータと、
前記モータを制御する制御装置と、
を備えるシロッコファンユニット。
【請求項6】
回転可能なベースプレートに対して、前記ベースプレートの回転軸を中心とする径方向に延びる複数のスリットが設けられており、
各々の前記スリットに対して設けられたブレードの位置を、前記スリットに挿入された前記ブレードのピンをスライドさせることで規定し、
先端部が前記ピンに回動可能に接続されたコネクティングロッドと、
前記コネクティングロッドの後端部が回動可能に接続された駆動プレートと、
前記駆動プレートを前記ベースプレートに対して移動させることで前記ブレードの位置を変更する駆動部と、
を用いて前記スリットに挿入された前記ブレードの前記ピンをスライドさせる
送風方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シロッコファン、シロッコファンユニット及び送風方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、シロッコファンのロータ状に多数の案内翼を配置したアンダーフロア空調用吹出口が開示されている。また、特許文献1のアンダーフロア空調用吹出口において、案内翼は、空気流入旋回部にて向きを変更可能である。例えば、特許文献2には、複数のファンブレードを備える回転ファンが開示されている。また、特許文献2の回転ファンは、ブレード角調整機構を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平2-136645号公報
【文献】特開平7-194058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、シロッコファン等のファンを備える送風機は、ファンの回転数を変更することで風量を変更することが可能である。さらに、特許文献1の案内翼や特許文献2のファンブレードのようなブレードを有するシロッコファンは、ブレードの角度を調整することで風量を変更することが可能である。しかしながら、ブレードの角度を調整する場合には、シロッコファンの回転中心から各々のブレードの距離は変化しない。つまり、ブレードの角度が調整可能であっても、ファンの径方向における回転軸からブレードまでの距離は一定である。このため、ブレードの角度を調整するシロッコファンでは、風量の増減の幅に限界がある。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、風量変化の増減幅を拡大させることが可能なシロッコファン、シロッコファンユニット及び送風方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0007】
本発明の第1の態様は、上記課題を解決するための手段として、シロッコファンであって、回転駆動されると共に、回転軸を中心とする径方向に延びる複数のスリットが設けられたベースプレートと、各々の上記スリットに対して設けられると共に、上記スリットにスライド可能に挿入されたピンを有するブレードと、上記ピンに接続されると共に、上記スリットに対する上記ブレードの位置を規定するブレード位置規定部と、を備えるという構成を採用する。
【0008】
本発明の第2の態様は、上記課題を解決するための手段として、送風方法であって、回転可能なベースプレートに対して、上記ベースプレートの回転軸を中心とする径方向に延びる複数のスリットが設けられており、各々の上記スリットに対して設けられたブレードの位置を、上記スリットに挿入された上記ブレードのピンをスライドさせることで規定するという構成を採用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、風量変化の増減幅を拡大させることが可能なシロッコファン、シロッコファンユニット及び送風方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態におけるシロッコファンユニットの概略構成図である。
図2】本発明の第1実施形態におけるシロッコファンの背面図である。
図3】本発明の第1実施形態におけるシロッコファンが備えるベースプレートの背面図である。
図4】本発明の第1実施形態におけるブレードとスリットとを示す模式的な拡大図である。
図5】本発明の第1実施形態における単一のブレードの位置を示す模式図である。
図6】本発明の第1実施形態における複数のブレードの位置を示す模式図である。
図7】本発明の第1実施形態における単一のブレードの位置を示す模式図である。
図8】本発明の第1実施形態における複数のブレードの位置を示す模式図である。
図9】本発明の第2実施形態におけるシロッコファンユニットの概略構成図である。
図10】本発明の第2実施形態におけるブレードとスリットと位置規定バネとを示す模式的な拡大図である。
図11】本発明の第2実施形態において、回転軸Laに沿った方向から見た単一のブレードの位置を示す模式図である。
図12】本発明の第2実施形態において、径方向から見た単一のブレードの位置を示す模式図である。
図13】本発明の第2実施形態において、回転軸Laに沿った方向から見た単一のブレードの位置を示す模式図である。
図14】本発明の第2実施形態において、径方向から見た単一のブレードの位置を示す模式図である。
図15】本発明の第3実施形態におけるシロッコファンの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明に係るシロッコファン、シロッコファンユニット及び送風方法の一実施形態について説明する。
【0012】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のシロッコファンユニット1の概略構成図である。本実施形態のシロッコファンユニット1は、シロッコファン2を回転させることで送風を行う送風機である。例えば、シロッコファンユニット1は、CPU(Central Processing Unit)の冷却用の送風機として用いることができる。ただし、シロッコファンユニット1は、他の用途に用いることも可能である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のシロッコファンユニット1は、シロッコファン2と、モータ3と、制御装置4とを備えている。なお、本実施形態においては、シロッコファン2は、モータ3を用いて回転軸Laを中心として回転される部品であるものとする。つまり、本実施形態においては、モータ3はシロッコファン2に含まれていないものとする。このようなシロッコファン2は、ベースプレート2aと、複数のブレード2bと、ブレード位置規定部2cとを有している。なお、以下の説明では、説明の便宜上、ベースプレート2aのブレード2bが設けられている側をシロッコファン2の正面側とし、ベースプレート2aのブレード2bが設けられていない側をシロッコファン2の背面側とする。
【0014】
図2は、シロッコファン2の背面図である。図1及び図2に示すように、ベースプレート2aは、モータ3の出力軸3aに固定された板状の部位である。ベースプレート2aは、図2に示すシロッコファン2の回転軸Laに沿った方向から見て、回転軸Laを中心とうする円形状に形成されている。つまり、回転軸Laは、ベースプレート2aの回転軸でもある。
【0015】
図3は、ベースプレート2aの背面図である。図3に示すように、ベースプレート2aは、複数のスリット2a1を有している。これらのスリット2a1は、回転軸Laを中心とする周方向に沿って等間隔で配列されている。各々のスリット2a1は、ベースプレート2aを正面側から背面側に貫通して設けられている。また、各々のスリット2a1は、回転軸Laを中心とする径方向(以下、単に径方向という)に向けて延びるように形成されている。つまり、各々のスリット2a1は、一方の端部が径方向外側に位置し、他方の端部が径方向内側に位置する。スリット2a1の径方向外側の端部を外側端部2a2とし、スリット2a1の径方向内側の端部を内側端部2a3とする。
【0016】
なお、回転軸Laを中心とする周方向において、一方向を右回り方向とし、他方向を左周り方向とする。図2における回転軸Laと中心とする右回りの方向が、上記右回り方向であり、図2における回転軸Laを中心とする左回りの方向が、上記左回り方向であるものとする。
【0017】
図3に示すように、各々のスリット2a1は、外側端部2a2と内側端部2a3とを結ぶ直線が径方向に対して僅かに傾くように配置されている。具体的には、スリット2a1の外側端部2a2が内側端部2a3よりも右回り方向に位置するように、スリット2a1は径方向に対して傾いている。
【0018】
また、ベースプレート2aは、複数の位置決め溝部2a4を有している。各々の位置決め溝部2a4は、各々のスリット2a1から右回り方向に向けて突出して設けられている。つまり、位置決め溝部2a4は、径方向と交差する方向に突出して設けられている。
【0019】
各々のスリット2a1は、ブレード2bの後述する駆動ピン2b2(ピン)と、従動ピン2b3とが挿入される。各々のスリット2a1の内部を駆動ピン2b2及び従動ピン2b3が移動されることで、ブレード2bがスリット2a1に沿って移動される。つまり、スリット2a1は、ブレード2bを径方向に沿って案内する。
【0020】
また、本実施形態では、ブレード2bが、径方向の外側に位置する外側位置と、径方向の内側に位置する内側位置と、径方向にて外側位置と内側位置との間に位置する中間位置と、に移動可能である。位置決め溝部2a4は、ブレード2bが中間位置に位置する場合に、駆動ピン2b2が収容可能な位置に配置されている。
【0021】
ブレード2bは、スリット2a1と同数設けられている。これらのブレード2bは、ベースプレート2aの正面側に配置されており、ベースプレート2aと共に回転軸Laを中心とする周方向に回転される。各々のブレード2bは、ブレード本体部2b1と、駆動ピン2b2(ピン)と、従動ピン2b3とを備えている。
【0022】
図4は、ブレード2bとスリット2a1とを示す模式的な拡大図である。図4に示すように、ブレード本体部2b1は、翼形状に形成されている。ブレード本体部2b1は、回転軸Laに沿った方向から見て、径方向に延伸するように設けられており、径方向の中央部が左回り方向に膨出するように湾曲している。
【0023】
駆動ピン2b2及び従動ピン2b3は、ブレード本体部2b1の側面(シロッコファン2の背面側に向けられた面)から突出して設けられている。駆動ピン2b2及び従動ピン2b3は、径方向に配列されている。駆動ピン2b2は従動ピン2b3よりも径方向外側に配置され、従動ピン2b3は駆動ピン2b2よりも径方向内側に配置されている。
【0024】
これらの駆動ピン2b2及び従動ピン2b3は、図4に示すように、スリット2a1に挿入されている。また、駆動ピン2b2及び従動ピン2b3は、スリット2a1の内部を移動可能である。これらの駆動ピン2b2及び従動ピン2b3の先端は、ベースプレート2aを貫通してベースプレート2aの背面側に突出している。
【0025】
図1に示すように、駆動ピン2b2の先端には、ブレード位置規定部2cの後述するコネクティングロッド2c1が接続されている。駆動ピン2b2は、ブレード位置規定部2cから動力が伝達されることでスリット2a1の内部にて移動される。上述のように、駆動ピン2b2は、ブレード2bが中間位置に位置する場合に、図4に示すように、位置決め溝部2a4に収容される。
【0026】
従動ピン2b3の先端は、コネクティングロッド2c1に接続されていない。このような従動ピン2b3は、駆動ピン2b2の移動に伴って従動的にスリット2a1の内部にて移動される。
【0027】
ブレード位置規定部2cは、複数のコネクティングロッド2c1と、駆動プレート2c2と、アクチュエータ2c3(駆動部)とを備えている。コネクティングロッド2c1は、ブレード2bの各々に対して設けられている。各々のコネクティングロッド2c1は、ブレード2bと駆動プレート2c2とを接続する。コネクティングロッド2c1の先端部2c4(径方向の外側に位置する端部)は、ブレード2bの駆動ピン2b2に対して回動可能に接続されている。コネクティングロッド2c1の後端部2c5(径方向の内側に位置する端部)は、駆動プレート2c2に対して回動可能に接続されている。これらのコネクティングロッド2c1は、アクチュエータ2c3から駆動プレート2c2を介して入力された動力を、各々のブレード2bに伝達する。
【0028】
また、コネクティングロッド2c1は、先端部2c4が後端部2c5よりも左回り方向に位置し、後端部2c5が先端部2c4よりも右回り方向に位置する。つまり、図2に示すように、コネクティングロッド2c1は、径方向に対して傾斜するように配置されている。
【0029】
駆動プレート2c2は、回転軸Laに沿った方向から見て、回転軸Laを中心とする円形に形成された板状の部材である。つまり、回転軸Laは、駆動プレート2c2の回転軸でもある。駆動プレート2c2は、回転軸Laに沿った方向から見て、ベースプレート2aよりも小径に形成されている。この駆動プレート2c2は、ベースプレート2aに対して、回転軸Laを中心する周方向に移動可能である。つまり、駆動プレート2c2は、ベースプレート2aに対して、相対的に回転可能である。駆動プレート2c2は、アクチュエータ2c3と接続されている。駆動プレート2c2は、アクチュエータ2c3から動力が入力されることで、ベースプレート2aに対して回転される。
【0030】
なお、便宜上、図1においては、駆動プレート2c2は、ベースプレート2aと回転軸Laに沿った方向において離間している。実際は、例えば、駆動プレート2c2は、ベースプレート2aに対して、スライド可能に保持されるようにしてもよい。駆動プレート2c2は、アクチュエータ2c3から動力が入力される場合を除き、ベースプレート2aと同期して回転軸Laを中心とした周方向に回転される。
【0031】
駆動プレート2c2には、複数のコネクティングロッド2c1の後端部2c5が回動可能に接続されている。本実施形態では、全てのコネクティングロッド2c1の後端部2c5が駆動プレート2c2に接続されている。これらのコネクティングロッド2c1の後端部2c5は、回転軸Laを中心とする周方向に等間隔で配列されている。
【0032】
このような駆動プレート2c2がベースプレート2aに対して回転されると、駆動プレート2c2に接続された各々のコネクティングロッド2c1の後端部2c5が、回転軸Laを中心とする周方向に移動される。この結果、各々のコネクティングロッド2c1の先端部2c4が径方向に移動される。つまり、コネクティングロッド2c1は、後端部2c5が回転軸Laを中心とする周方向に移動されると、先端部2c4が径方向に移動して、径方向に対する傾斜角度が変更される。
【0033】
このように、各々のコネクティングロッド2c1の先端部2c4が径方向に移動されると、先端部2c4に接続されたブレード2bの駆動ピン2b2がスリット2a1の内部を径方向に移動される。この結果、ブレード2bの径方向の位置が変更される。つまり、駆動プレート2c2がベースプレート2aに対して回転されることで、ブレード2bの径方向の位置が変更される。
【0034】
例えば、駆動プレート2c2をベースプレート2aに対して右回りに回動させると、コネクティングロッド2c1の後端部2c5もベースプレート2aに対して右回りに移動される。この結果、コネクティングロッド2c1の先端部2c4が径方向内側に移動し、ブレード2bも径方向内側に移動される。例えば、駆動プレート2c2をベースプレート2aに対して左回りに回動させると、コネクティングロッド2c1の後端部2c5もベースプレート2aに対して右回りに移動される。この結果、コネクティングロッド2c1の先端部2c4が径方向外側に移動し、ブレード2bも径方向外側に移動される。
【0035】
アクチュエータ2c3は、駆動プレート2c2を回動させる動力を生成する。例えば、アクチュエータ2c3は、伸縮可能なロッドを有するロッドアクチュエータを用いることができる。ロッドアクチュエータのロッドを回転軸Laから離れた位置にて駆動プレート2c2と接続し、径方向と回転軸Laに沿った方向とに直交する方向にロッドを伸縮することで、駆動プレート2c2をベースプレート2aに対して回転させることができる。
【0036】
例えば、アクチュエータ2c3は、ベースプレート2aに対して固定してもよい。アクチュエータ2c3をベースプレート2aに固定することで、ベースプレート2aが回転中であってもブレード2bの径方向の位置を変更できる。このような場合には、例えば、アクチュエータ2c3と制御装置4とを無線接続してもよい。
【0037】
また、例えば、アクチュエータ2c3は、ベースプレート2aの外部に配置してもよい。例えば、ベースプレート2aが停止している場合に、アクチュエータ2c3と駆動プレート2c2とを接続可能な脱離機構を設けることで、アクチュエータ2c3をベースプレート2aの外部に配置できる。
【0038】
モータ3は、シロッコファン2を回転駆動する動力を生成する。モータ3は、回転軸Laを中心として回転する出力軸3aを有する。出力軸3aは、シロッコファン2のベースプレート2aの中央部に固定されている。出力軸3aが回転することで、シロッコファン2が回転軸Laを中心として回転される。
【0039】
制御装置4は、モータ3と、シロッコファン2のアクチュエータ2c3と接続されている。制御装置4は、モータ3とアクチュエータ2c3とを制御する。図1に示すように、制御装置4は、モータ制御部4aと、回転監視部4bと、アクチュエータ駆動部4cとを有している。
【0040】
制御装置4は、制御装置は内部に、コンピュータを有していてもよい。例えば、モータ制御部4aと、回転監視部4bと、アクチュエータ駆動部4cとは、コンピュータシステムを用いて具現化される。例えば、コンピュータは、CPU、メインメモリ、ストレージ、インターフェース等を備える。コンピュータは、ストレージに記憶されたプログラムをCPUがメインメモリに展開して処理を行うことで、モータ制御部4a、回転監視部4b及びアクチュエータ駆動部4cとして機能する。また、制御装置4は、コンピュータの他、センサや電源回路等を備えてもよい。
【0041】
モータ制御部4aは、外部からの指令に基づいて、モータ3を制御する。モータ制御部4aは、外部電源と接続されており、電源制御に基づいてモータ3を制御する。回転監視部4bは、モータ3の回転の状態を監視する。例えば、回転監視部4bは、実際のモータ3の回転数を検出し、この検出値をアクチュエータ駆動部4cに入力する。アクチュエータ駆動部4cは、例えばモータ制御部4aから入力される指令信号や回転監視部4bから入力される回転数に基づいて、アクチュエータ2c3を駆動する。
【0042】
例えば、制御装置4は、シロッコファン2の回転数が予め定められた基準回転域に含まれる場合には、ブレード2bの位置が中間位置となるようにアクチュエータ2c3を制御する。また、例えば、制御装置4は、シロッコファン2の回転数が基準回転域を上回る場合には、ブレード2bの位置が外側位置となるようにアクチュエータ2c3を制御する。また、制御装置4は、シロッコファン2の回転数が基準回転域を下回る場合には、ブレード2bの位置が内側位置となるようにアクチュエータ2c3を制御する。
【0043】
モータ3の回転数が基準回転域を上回る場合には、ブレード2bの径方向の位置を変更しなくても、回転数の増加に伴ってシロッコファン2から吐出される風量が増加する。これに加えて、モータ3の回転数が基準回転域を上回る場合にブレード2bの位置を外側位置とすると、ブレード2bの径方向の位置を変更しない場合よりもさらにシロッコファン2から吐出される風量が増加する。
【0044】
また、モータ3の回転数が基準回転域を下回る場合には、ブレード2bの径方向の位置を変更しなくても、回転数の減少に伴ってシロッコファン2から吐出される風量が低下する。これに加えて、モータ3の回転数が基準回転域を下回る場合にブレード2bの位置を内側位置とすると、ブレード2bの径方向の位置を変更しない場合よりもさらにシロッコファン2から吐出される風量が減少する。
【0045】
ブレード2bの径方向の位置を変更することにより風量変化は、径方向の位置が固定されたブレードを傾動させる場合よりも大きい。このため、ブレード2bの径方向の位置を変更することで、シロッコファン2から吐出される風量の変化幅を大きくすることができる。
【0046】
続いて、シロッコファン2の動作について、図5図8等を参照して説明する。図5は、単一のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが内側位置に位置する状態を示している。図6は、複数のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが内側位置に位置する状態を示している。図7は、単一のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが外側位置に位置する状態を示している。図8は、複数のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが外側位置に位置する状態を示している。
【0047】
図5に示すように、ブレード2bが内側位置に位置する場合には、従動ピン2b3がスリット2a1の内側端部2a3に当接する。つまり、ブレード2bは、従動ピン2b3がスリット2a1の内側端部2a3に当接するまで径方向に移動されることで、内側位置に位置決めされる。
【0048】
図5に示すように、いずれかのブレード2bが内側位置に位置する場合には、図6に示すように、全てのブレード2bが内側位置に位置する。ブレード2bが径方向内側に位置するほど、シロッコファン2から吐出される風量が減少する。このため、全てのブレード2bが内側位置に位置した状態でシロッコファン2が回転されることで、シロッコファン2から少ない風量が吐出される。
【0049】
また、図7に示すように、ブレード2bが外側位置に位置する場合には、駆動ピン2b2がスリット2a1の外側端部2a2に当接する。つまり、ブレード2bは、駆動ピン2b2がスリット2a1の外側端部2a2に当接するまで径方向外側に移動されることで、外側位置に位置決めされる。
【0050】
図7に示すように、いずれかのブレード2bが外側位置に位置する場合には、図8に示すように、全てのブレード2bが外側位置に位置する。ブレード2bが径方向外側に位置するほど、シロッコファン2から吐出される風量が増加する。このため、全てのブレード2bが外側位置に位置した状態でシロッコファン2が回転されることで、シロッコファン2から多くの風量が吐出される。
【0051】
また、図4に示すように、ブレード2bが中間位置に位置する場合には、駆動ピン2b2が位置決め溝部2a4に収容される。いずれかのブレード2bが中間位置に位置する場合には、図2に示すように、全てのブレード2bが中間位置に位置する。したがって、モータ3の回転数が同一である場合には、ブレード2bを中間位置とすることで、ブレード2bが外側位置である場合よりも少なく、ブレード2bが内側位置である場合よりも多い風量がシロッコファン2から吐出される。
【0052】
このように本実施形態のシロッコファン2の動作(送風方法)では、回転可能なベースプレート2aに対して、ベースプレート2aの回転軸Laを中心とする径方向に延びる複数のスリット2a1が設けられている。また、各々のスリット2a1に対して設けられたブレード2bの位置を、スリット2a1に挿入されたブレード2bのピンをスライドさせることで規定する。
【0053】
以上のような本実施形態のシロッコファン2は、ベースプレート2aと、複数のブレード2bと、ブレード位置規定部2cとを備えている。ベースプレート2aは、回転駆動されると共に、回転軸Laを中心とする径方向に延びる複数のスリット2a1が設けられている。各々のブレード2bは、スリット2a1に対して設けられると共に、スリット2a1にスライド可能に挿入された駆動ピン2b2を有する。ブレード位置規定部2cは、駆動ピン2b2に接続されると共に、スリット2a1に対するブレード2bの位置を規定する。
【0054】
このような本実施形態のシロッコファン2は、ブレード2bの径方向の位置が変更可能である。ブレード2bの径方向の位置を変化させることで、同じ位置でブレード2bを回転させる場合よりもシロッコファン2から吐出される風量の変化を大きくすることができる。したがって、本実施形態のシロッコファン2によれば、風量変化の増減幅を拡大させることが可能である。
【0055】
また、本実施形態のシロッコファン2において、ブレード位置規定部2cは、コネクティングロッド2c1と、駆動プレート2c2と、アクチュエータ2c3とを備えている。コネクティングロッド2c1は、先端部2c4が駆動ピン2b2に回動可能に接続されている。駆動プレート2c2は、コネクティングロッド2c1の後端部2c5が回動可能に接続されている。アクチュエータ2c3は、駆動プレート2c2をベースプレート2aに対して移動させる。
【0056】
このような本実施形態のシロッコファン2によれば、アクチュエータ2c3を用いて駆動プレート2c2を移動させることで、容易にブレード2bの径方向の位置を変更するが可能である。
【0057】
また、本実施形態のシロッコファン2において駆動プレート2c2は、複数のコネクティングロッド2c1の後端部2c5が接続されている。このため、単一の駆動プレート2c2を移動させることで、複数のコネクティングロッド2c1を介して、全てのブレード2bの径方向の位置を同時に変更できる。
【0058】
また、本実施形態のシロッコファン2において、ベースプレート2aは、回転軸Laを中心とする径方向と交差する方向にスリット2a1から突出する位置決め溝部2a4を有する。このため、位置決め溝部2a4に駆動ピン2b2を収容することで、ブレード2bを安定して保持することができる。
【0059】
また、本実施形態のシロッコファン2において、ブレード2bは、径方向の外側に位置する外側位置と、径方向の内側に位置する内側位置と、径方向にて外側位置と内側位置との間に位置する中間位置と、に移動可能である。また、位置決め溝部2a4は、中間位置に位置するブレード2bのピンが収容可能な位置に配置されている。このため、ブレード2bを中間位置にて安定的に保持できる。
【0060】
また、本実施形態のシロッコファンユニット1は、シロッコファン2と、ベースプレート2aを回転駆動するモータ3と、モータ3を制御する制御装置4と、を備えている。このようなシロッコファンユニット1によれば、シロッコファン2を備えるため、風量変化の増減幅を拡大させることが可能である。
【0061】
また、本実施形態の送風方法では、回転可能なベースプレート2aに対して、ベースプレート2aの回転軸Laを中心とする径方向に延びる複数のスリット2a1が設けられている。また、各々のスリット2a1に対して設けられたブレード2bの位置を、スリット2a1に挿入されたブレード2bの駆動ピン2b2をスライドさせることで規定する。このような送風方法によれば、ブレード2bの径方向の位置を変化させることで、同じ位置でブレード2bを回転させる場合よりも吐出される風量の変化を大きくすることができる。したがって、本実施形態の送風方法によれば、風量変化の増減幅を拡大させることが可能である。
【0062】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図9図14を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0063】
図9は、本実施形態のシロッコファンユニット1Aの概略構成図である。本実施形態のシロッコファンユニット1Aは、上記第1実施形態のシロッコファンユニット1が備えるブレード位置規定部2cに換えて、複数の位置規定バネ2d(ブレード位置規定部)を備える。つまり、本実施形態において、ブレード位置規定部は、位置規定バネ2dを備えている。
【0064】
位置規定バネ2dは、ブレード2bの各々に対して設けられている。各々の位置規定バネ2dは、弾性部材である。図10は、ブレード2bとスリット2a1と位置規定バネ2dとを示す模式的な拡大図である。各々の位置規定バネ2dは、ブレード2bとベースプレート2aとを接続する。位置規定バネ2dの一端(径方向の外側に位置する端)は、図10に示すように、ブレード2bの駆動ピン2b2に対して接続されている。位置規定バネ2dの他端(径方向の内側に位置する端)は、ベースプレート2aに対して接続されている。各々の位置規定バネ2dは、ブレード2bを径方向内側に向けて付勢する。また、各々の位置規定バネ2dのバネ定数は、シロッコファン2が回転した場合にブレード2bに作用する遠心力に応じて、位置規定バネ2dが径方向に延びるように設定されている。
【0065】
制御装置4は、モータ3と接続されている。制御装置4は、モータ3を制御する。図9に示すように、制御装置4は、モータ制御部4aを有している。モータ制御部4aは、外部からの指令に基づいて、モータ3を制御する。
【0066】
続いて、シロッコファン2の動作について、図11図14等を参照して説明する。図11は、回転軸Laに沿った方向から見た単一のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが内側位置に位置する状態を示している。図12は、径方向から見た単一のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが内側位置に位置する状態を示している。図13は、回転軸Laに沿った方向から見た単一のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが外側位置に位置する状態を示している。図14は、径方向から見た単一のブレード2bの位置を示す模式図であり、ブレード2bが外側位置に位置する状態を示している。
【0067】
図11及び図12に示すように、シロッコファン2の回転数が小さい場合には、位置規定バネ2dの付勢力がブレード2bに作用する遠心力を上回り、ブレード2bが内側位置に位置する。ブレード2bが内側位置に位置する場合には、従動ピン2b3がスリット2a1の内側端部2a3に当接する。つまり、ブレード2bは、従動ピン2b3がスリット2a1の内側端部2a3に当接するまで径方向に移動されることで、内側位置に位置決めされる。
【0068】
図11及び図12に示すように、いずれかのブレード2bが内側位置に位置する場合には、全てのブレード2bが内側位置に位置する。ブレード2bが径方向内側に位置するほど、シロッコファン2から吐出される風量が減少する。このため、全てのブレード2bが内側位置に位置した状態でシロッコファン2が回転されることで、シロッコファン2から少ない風量が吐出される。
【0069】
また、図13及び図14に示すように、シロッコファン2の回転数が大きい場合には、位置規定バネ2dの付勢力をブレード2bに作用する遠心力が上回り、ブレード2bが外側位置に位置する。ブレード2bが外側位置に位置する場合には、駆動ピン2b2がスリット2a1の外側端部2a2に当接する。つまり、ブレード2bは、駆動ピン2b2がスリット2a1の外側端部2a2に当接するまで径方向外側に移動されることで、外側位置に位置決めされる。
【0070】
図13及び図14に示すように、いずれかのブレード2bが外側位置に位置する場合には、全てのブレード2bが外側位置に位置する。ブレード2bが径方向外側に位置するほど、シロッコファン2から吐出される風量が増加する。このため、全てのブレード2bが外側位置に位置した状態でシロッコファン2が回転されることで、シロッコファン2から多くの風量が吐出される。
【0071】
また、図10に示すように、ブレード2bが中間位置に位置する場合には、駆動ピン2b2が位置決め溝部2a4に収容される。いずれかのブレード2bが中間位置に位置する場合には、全てのブレード2bが中間位置に位置する。したがって、ブレード2bを中間位置とすることで、ブレード2bが外側位置である場合よりも少なく、ブレード2bが内側位置である場合よりも多い風量がシロッコファン2から吐出される。
【0072】
つまり、本実施形態のシロッコファン2においては、ブレード2bに作用する遠心力に応じてブレード2bの径方向の位置が変化する。例えば、シロッコファン2の回転数が低速域である場合には、ブレード2bが内側位置に位置する。また、シロッコファン2の回転数が低速域よりも高速の中速域である場合には、ブレード2bが中間位置に位置する。また、シロッコファン2の回転数が中速域によりもさらに高速の高速域である場合には、ブレード2bが外側位置に位置する。
【0073】
以上のような本実施形態のシロッコファン2は、ベースプレート2aと、複数のブレード2bと、位置規定バネ2dとを備えている。ベースプレート2aは、回転駆動されると共に、回転軸Laを中心とする径方向に延びる複数のスリット2a1が設けられている。各々のブレード2bは、スリット2a1に対して設けられると共に、スリット2a1にスライド可能に挿入された駆動ピン2b2を有する。位置規定バネ2dは、駆動ピン2b2に接続されると共に、スリット2a1に対するブレード2bの位置を規定する。
【0074】
このような本実施形態のシロッコファン2は、ブレード2bの径方向の位置が変更可能である。ブレード2bの径方向の位置を変化させることで、同じ位置でブレード2bを回転させる場合よりもシロッコファン2から吐出される風量の変化を大きくすることができる。したがって、本実施形態のシロッコファン2によれば、風量変化の増減幅を拡大させることが可能である。
【0075】
また、本実施形態のシロッコファン2において、ブレード位置規定部は、一端がピンに接続されると共に他端がベースプレート2aに接続された位置規定バネ2dを備える。このような本実施形態のシロッコファン2によれば、上記第1実施形態よりもさらに簡易な構成にてブレード2bの径方向の位置を変更できる。
【0076】
なお、本実施形態においては、弾性部材として位置規定バネ2dを用いている。しかしながら、弾性部材は位置規定バネ2dに限定されない。例えば、ゴム等を弾性部材として用いることも可能である。
【0077】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図15は、本実施形態のシロッコファン100の概略構成図である。この図に示すように、本実施形態のシロッコファン100は、ベースプレート200と、ブレード300と、ブレード位置規定部400とを備える。ベースプレート200は、回転駆動されると共に、回転軸L1を中心とする径方向に延びる複数のスリット201が設けられている。ブレード300は、各々のスリット201に対して設けられると共に、スリット201にスライド可能に挿入されたピン301を有する。ブレード位置規定部400は、ピン301に接続されると共に、スリット201に対するブレード300の位置を規定する。
【0078】
以上のような本実施形態のシロッコファン100は、ブレード300の径方向の位置が変更可能である。ブレード300の径方向の位置を変化させることで、同じ位置でブレード300を回転させる場合よりもシロッコファン100から吐出される風量の変化を大きくすることができる。したがって、本実施形態のシロッコファン100によれば、風量変化の増減幅を拡大させることが可能である。
【0079】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0080】
例えば、上記実施形態におけるブレードやスリットの数は一例である。本発明におけるブレードやスリットの数は、変更可能である。
【符号の説明】
【0081】
1 シロッコファンユニット
1A シロッコファンユニット
2 シロッコファン
2a ベースプレート
2a1 スリット
2a4 位置決め溝部
2b ブレード
2b2 駆動ピン(ピン)
2b3 従動ピン
2c ブレード位置規定部
2c1 コネクティングロッド
2c2 駆動プレート
2c3 アクチュエータ(駆動部)
2c4 先端部
2c5 後端部
2d 位置規定バネ(ブレード位置規定部)
3 モータ
4 制御装置
100 シロッコファン
200 ベースプレート
201 スリット
300 ブレード
301 ピン
400 ブレード位置規定部
L1 回転軸
La 回転軸
【要約】
【課題】風量変化の増減幅を拡大させることが可能なシロッコファン、シロッコファンユニット及び送風方法を提供する。
【解決手段】シロッコファンであって、回転駆動されると共に、回転軸を中心とする径方向に延びる複数のスリットが設けられたベースプレートと、各々の上記スリットに対して設けられると共に、上記スリットにスライド可能に挿入されたピンを有するブレードと、上記ピンに接続されると共に、上記スリットに対する上記ブレードの位置を規定するブレード位置規定部と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15