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7294738アスベスト調査方法およびアスベスト調査システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】アスベスト調査方法およびアスベスト調査システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20230613BHJP
   E04G 23/02 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
G06Q50/08
E04G23/02 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023014635
(22)【出願日】2023-02-02
【審査請求日】2023-02-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523038517
【氏名又は名称】株式会社ホームズ
(74)【代理人】
【識別番号】100135460
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 康利
(74)【代理人】
【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
(74)【代理人】
【識別番号】100142240
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 優
(72)【発明者】
【氏名】宇田川 佳世
【審査官】西村 純
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2011-0063405(KR,A)
【文献】特開2022-039831(JP,A)
【文献】平成十七年厚生労働省令第二十一号 石綿障害予防規則,2023年01月11日,e-Gov法令検索
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
E04G 23/02-23/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の構造物に含有されたアスベストを調査するアスベスト調査方法において、
非破壊でアスベストを検出して相互に異なる複数の検出情報を出力可能なアスベスト検出器によって、前記構造物に含有されるアスベストを検出する検出工程と、
相互に異なる色彩を有する複数の情報ラベルのなかから、前記検出工程で出力された検出情報に基づいて該情報ラベルを選択するラベル選択工程と、
前記ラベル選択工程で選択した情報ラベルを、前記検出工程で検出した部位に貼り付けるラベル貼付工程と
を含み、
少なくとも一の色彩を有する情報ラベルには、
光学的に読み取られることによって、アスベスト検出器で出力される検出情報に基づいて予め定められた取得情報を取得可能な光学コードが設けられている
ことを特徴とするアスベスト調査方法。
【請求項2】
既存の構造物に含有されたアスベストを調査するためのアスベスト調査システムであって、
非破壊でアスベストを検出して、相互に異なる複数の検出情報を出力するアスベスト検出器と、
相互に異なる色彩を有し、前記アスベスト検出器により出力された検出情報に基づいて選択されて、当該検出情報を検出した部位に貼付される複数の情報ラベルと
を備え
少なくとも一の色彩を有する情報ラベルには、光学的に読み取られることによって、アスベスト検出器で出力される検出情報に基づいて予め定められた複数の取得情報を取得可能な光学コードが設けられており、
前記光学コードを読み取って前記取得情報を出力可能な光学読取装置を備えたものであり、
前記光学読取装置は、
前記光学コードを読み取る読取ステップと、
前記読取ステップで前記光学コードを読み取ることにより、操作者による選択操作を介して前記取得情報を選択する情報選択ステップと、
前記情報選択ステップで選択した取得情報を出力する情報出力ステップと
を実行する読取出力手段を備えたものである
ことを特徴とするアスベスト調査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の構造物に含有されているアスベストを調査するアスベスト調査方法とアスベスト調査システムとに関する。
【背景技術】
【0002】
アスベストは、発がん性等の健康被害を生ずる虞があることから、一定規模以上の建物(構造物)の解体や改修工事では、アスベストを含有するか否かの事前調査が義務付けられている。この事前調査としては、建築図面や建材に記載された建材番号等に基づいてアスベスト含有か否かを判断する書面調査と、対象の構造物から一部を削り取って顕微鏡で分析する顕微鏡分析とが行われる。ここで、書面調査では、築後の改修工事により建築図面に記載されていない建材が使用されている場合もある。この場合には、現地で建材を調査する必要がある。現地調査では、建材のメーカー名や製品番号を確認できれば、アスベスト含有か否かを判定できるものの、メーカー名や製品番号が読み取れない場合や、メーカー名や製品番号が記載されていない場合には、アスベスト含有か否かを判定できない。そのため、こうした書面調査や現地調査によりアスベスト含有か否かを判定できない場合には、前記した顕微鏡分析を行う必要がある。
【0003】
一方、前記した顕微鏡分析は、通常、専門の分析機関で行われて、分析結果が報告書として提出される。しかし、解体や改修工事の現場では、この報告書に基づく確認作業が繁雑化したり、分析結果を取り間違えたりする等の問題がある。特に、比較的大型の構造物では、複数箇所で顕微鏡分析の試料が採取され、各箇所の分析結果が得られることから、前記確認作業が繁雑化する傾向にあると共に、異なる箇所の分析結果を取り間違えてしまうことがあり得る。
【0004】
例えば特許文献1には、前述した問題を解決し得る構成が提案されている。かかる構成にあっては、試料を顕微鏡分析した分析データを管理する情報管理サーバと、該情報管理サーバで発行した構造物の識別IDを含む二次元コードラベルを、試料毎に二枚印刷するラベル印刷機とを備えたものである。そして、構造物で試料を採取する毎に、ラベル印刷機で二次元コードラベルを二枚印刷し、一枚を試料の採取箇所に貼付して、もう一枚を試料容器に貼付する。この試料を顕微鏡分析すると、その分析データが、試料容器に貼付された二次元コードに対応付けられて前記情報管理サーバに記憶される。現場の作業者は、構造物に貼付された二次元コードラベルを読み取ったユーザ端末からアクセスすることにより、前記情報管理サーバに記載された分析データを取得できる。かかる構成によれば、現場の作業者が顕微鏡分析の分析データを正確かつ容易に確認できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2022-39831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前述したように顕微鏡分析は専門の分析機関で行われることから、時間とコストとがかかる。そのため、前記事前調査が義務付けられた一定規模に該当しない比較的小規模の構造物では、顕微鏡分析が実施され難い。しかし、小規模の構造物にあっても、アスベストが使用されている場合もあることから、解体や改修工事の作業者が工事中にアスベストを吸引するリスクがある。一方、顕微鏡分析は、前記のように分析結果を得るまでに時間を要することから、解体や改修工事の現場では、本格的な工事を効率良く進めるために、分析結果を得る前に準備的な作業を行う場合もあり、こうした作業でアスベストを吸引してしまうリスクがある。特に、解体や改修工事の終了時期に制約がある場合には、この準備的な作業が実施され易いことから、前記リスクが生じ易くなる。
【0007】
また、解体や改修工事の他にも、例えばエアコンの取付工事では、壁に孔を開ける作業を行う場合がある。こうした取付工事では、一般的に前記事前調査を行わないことから、作業者がアスベストを吸引するリスクがある。さらに、この場合には、作業者だけでなく、構造物の住人等にもアスベストを吸引するリスクが生ずる。
【0008】
本発明は、前述した課題の解決を試みたものであり、アスベスト含有を比較的短時間かつ容易に調査できると共に、作業者がアスベストを吸引するリスクを容易に知り得るアスベスト調査方法およびアスベスト調査システムを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一は、既存の構造物に含有されたアスベストを調査するアスベスト調査方法において、非破壊でアスベストを検出して相互に異なる複数の検出情報を出力可能なアスベスト検出器によって、前記構造物に含有するアスベストを検出する検出工程と、相互に異なる色彩を有する複数の情報ラベルのなかから、前記検出工程で出力された検出情報に基づいて該情報ラベルを選択するラベル選択工程と、前記ラベル選択工程で選択した情報ラベルを、前記検出工程で検出した部位に貼り付けるラベル貼付工程とを含むことを特徴とするアスベスト調査方法である。
【0010】
かかる方法にあっては、アスベスト検出器により非破壊でアスベストの検出を行うことができると共に、該アスベスト検出器で得た検出情報に基づいて情報ラベルを選択して貼付する。このように本発明の方法によれば、検出工程によるアスベスト検出から、ラベル貼付工程による情報ラベルの貼付までを、現場で、比較的短い時間かつ容易に行うことができる。これにより、作業者は、ラベル貼付工程の実施直後から、現場で情報ラベルを視認することによって、アスベスト検出に関する情報を得ることができる。さらに、情報ラベルは、検出結果に基づいて異なる色彩のものを選択することから、作業者は、貼付された情報ラベルの色彩を視認することで、アスベスト検出に関する情報をある程度知ることができる。そのため、比較的大きな構造物であっても、複数箇所に夫々貼付された情報ラベルを視認することで、作業準備を効率的に行うことができ、総じて作業効率を飛躍的に向上できる。
【0011】
このように本発明の方法によれば、比較的短時間かつ容易にアスベスト検出に関する情報を、作業者に提供できることから、現場での作業を効率的に行うことができると共に、該情報に基づいて所望のアスベスト用対策を適正に行うことができ、アスベストを吸引するリスクを低減できる。さらに、本発明の方法は、アスベスト検出器を用いて現場で行うことができるため、従来構成(特許文献1)に比してコストを低減できる。これにより、前記事前調査が義務付けられた一定規模に該当しない比較的小規模の構造物の解体や改修工事、およびエアコン等の設置工事にあっても、本発明の方法を利用し易い。そのため、アスベストによる健康被害の発生を一層抑制することができる。
【0012】
また、使用中の構造物に対してアスベスト含有を調査する場合にあっても、本発明の方法を用いることによって、非破壊でアスベスト検出に関する情報を得ることができる。これにより、調査の際に、当該構造物を使用する人がアスベストを吸引することを防止できると共に、該情報に基づいてアスベスト用対策を実施できる。
【0013】
前述した本発明のアスベスト調査方法にあって、少なくとも一の色彩を有する情報ラベルには、光学的に読み取られることによって、アスベスト検出器で出力される検出情報に基づいて予め定められた取得情報を取得可能な光学コードが設けられている方法が提案される。
ここで、取得情報は、検出情報を含む情報と、該検出情報を含まない情報とのいずれであっても良く、いずれも検出情報に関する情報を含むものであることが好適である。
【0014】
かかる方法によれば、光学コードを有する情報ラベルが貼付されている場合に、作業者が所定の光学読取装置(例えば、スマホやタブレットなどの端末機器)を用いて該光学コードを読み取ることによって取得情報を取得できる。そして、作業者が複数人の場合に、夫々が光学コードを読み取ることによって取得情報を正確かつ容易に共有できる。このように取得した取得情報によって、作業者は、検出工程でアスベスト検出器によるアスベストの検出に関する情報を知得できるため、アスベスト用対策を適正かつ十分に行うことができ、アスベストの吸引リスクを一層低減できる。
【0015】
本発明の第二は、既存の構造物に含有されたアスベストを調査するためのアスベスト調査システムであって、非破壊でアスベストを検出して、相互に異なる複数の検出情報を出力するアスベスト検出器と、相互に異なる色彩を有し、前記アスベスト検出器により出力された検出情報に基づいて選択されて、当該検出情報を検出した部位に貼付される複数の情報ラベルとを備えていることを特徴とするアスベスト調査システムである。
【0016】
かかる構成にあっては、前述した第一の発明のアスベスト調査方法を好適に実施することができ、前述した作用効果を奏し得る。
【0017】
前述した本発明のアスベスト調査システムにあって、少なくとも一の色彩を有する情報ラベルは、光学的に読み取られることによって、アスベスト検出器で出力される検出情報に基づいて予め定められた複数の取得情報を取得可能な光学コードが設けられており、前記光学コードを読み取って前記取得情報を出力可能な光学読取装置を備えたものであり、前記光学読取装置は、前記光学コードを読み取る読取ステップと、前記読取ステップで前記光学コードを読み取ることにより、操作者による選択操作を介して前記取得情報を選択する情報選択ステップと、前記情報選択ステップで選択した取得情報を出力する情報出力ステップとを実行する読取出力手段を備えたものである構成が提案される。
ここで、取得情報は、前述したように、検出情報を含む情報と、該検出情報を含まない情報とのいずれであっても良く、いずれも検出情報に関する情報を含むものであることが好適である。また、光学読取装置は、光学コードの読み取る専用のものであっても良いし、光学コードの読取り機能を有するもの(例えば、タブレットやスマートフォンなどの端末機器)であっても良い。
【0018】
かかる構成にあっては、光学読取装置が、光学コードを読み取ると、該光学コードに設定された複数の取得情報の中から、操作者(作業者)の選択操作に従って一又は複数の取得情報を出力するようにしたものであり、該操作者が自らの選択操作に応じた取得情報を取得できる。例えば、光学読取装置の情報選択ステップが、操作者の立場や要求に応じた選択操作を行わせる構成を含むものとすることにより、夫々の操作者に合わせた適切かつ必要な取得情報を提供することが可能である。これにより、操作者(作業者)が、アスベスト検出器による検出情報に基づく取得情報を得ることができ、適正なアスベスト用の対策を行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のアスベスト調査方法によれば、アスベスト検出から情報ラベルの貼付までを、現場で比較的短い時間かつ容易に行うことができ、該貼付直後からアスベスト検出に関する情報を提供できる。そして、前述した従来構成に比してコストを低減できるため、事前調査が義務付けられた一定規模に該当しない比較的小規模な構造物の工事にあっても、利用し易く、アスベストによる健康被害の発生を抑制する効果が極めて高い。さらに、解体や改修工事だけに限らず、使用中の構造物に対するアスベスト含有の調査にも用いることができ、同様の作用効果を奏し得る。
【0020】
本発明のアスベスト調査システムは、前述したアスベスト調査方法を実施できるため、同様の作用効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施例のアスベスト調査システムの説明図1である。
図2】アスベスト調査システムの説明図2である。
図3】アスベスト調査システムで用いる四種類の情報ラベル2a~2dを示す説明図である。
図4】アスベスト調査システムによるアスベスト調査の過程を示すフロー図である。
図5】情報ラベル2cの貼付部位における試料採取を例示する説明図である。
図6】光学読取装置(端末)の読取出力手段による光学コードの読み取りから取得情報の出力までを示すフロー図である。
図7】光学読取装置(端末)の読取出力手段による画面表示態様を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明を具体化した実施例を、添付図面を用いて説明する。
本実施例のアスベスト調査システムは、図1,2に示すように、アスベスト検出器1と複数種類の情報ラベル2a~2dとを備え、さらに、所定の情報データが記憶されたサーバ5と、該サーバ5にインターネット7を介して接続可能な端末6とを備える。尚、端末6としては、作業者や発注者などの個人所有のスマートフォンやタブレットなどの携帯端末が好適に用いられる。
【0023】
アスベスト検出器1は、近赤外線吸収スペクトル法を利用して非破壊でアスベストを検出できるものであり、数秒で含有率1%以上のアスベスト(石綿)を検出できる。このアスベスト検出器1は、作業者により操作される操作部(図示せず)と、アスベストの検出有無と検出したアスベストの種類とを表示する表示部(図示せず)とを備えており、アモサイト、クロシドライト、クリソタイル、アクチノライト、トレモライト、およびアンソフィライトのアスベストを検出して前記表示部に表示する。こうしたアスベスト検出器1は、従来から公知のものを適用できることから、その詳細を省略する。
【0024】
情報ラベル2a~2dは、図3に示すように、表面に記載された内容の異なる四種類が設定されており、裏面に設けた接着剤により貼り付けできる構成である。情報ラベル2a~2dは、作業者等に報知する報知情報11と、前記端末6で読み込み可能なQRコード(登録商標)12と、所定色で着色された背景着色部13とを有している。各情報ラベル2a~2dには、夫々異なる報知情報11とQRコード12とが記載されると共に、夫々の背景着色部13の色彩が相互に異なる。本実施例では、前記背景着色部13が、報知情報11を記載した部位とQRコード12を記載した部位とを除いた領域に設けられており、報知情報11が視認し易く且つQRコード12が読み取り易くなっている。
【0025】
各情報ラベル2a~2dの具体例として、図3(A)に示すように、第1種情報ラベル2aは、「石綿含有あり」の報知情報11を有すると共に、赤色の背景着色部13を有する。そして、QRコード12には、インターネット7を介して接続できるアドレス(URL)が設定されており、前記端末6により読み込むことによって、この報知情報11および背景着色部13に割り当てられた所定の取得情報を取得できるようになっている。
【0026】
第2種情報ラベル2bは、図3(B)に示すように、「石綿みなし」の報知情報11と、橙色の背景着色部13と、QRコード12とを有する。第2種情報ラベル2bのQRコード12には、この報知情報11および背景着色部13に割り当てられた所定の取得情報を取得できるアドレスが設定されている。第3種情報ラベル2cは、図3(C)に示すように、「分析中」の報知情報11と、黄色の背景着色部13と、QRコード12とを有する。第3種情報ラベル2cのQRコード12には、この報知情報11および背景着色部13に割り当てられた所定の取得情報を取得できるアドレスが設定されている。第4種情報ラベル2dは、図3(D)に示すように、「検査済」の報知情報11と、緑色の背景着色部13と、QRコード12とを有する。第4種情報ラベル2dのQRコード12には、この報知情報11および背景着色部13に割り当てられた所定の取得情報を取得できるアドレスが設定されている。
【0027】
本実施例にあって、前記した取得情報としては、下記のように、相互に異なる内容のものが複数設定されている。
(1)石綿含有判定情報:石綿含有を判定したことを示すものであり、注意事項などの情報が記されている(図7参照)。
(2)防塵マスク情報:防塵マスクの注意事項などの情報が記されている(図7参照)。
(3)石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアル:石綿飛散の防止に必要な情報が記されている(図7参照)。
(4)石綿みなし判定情報:石綿を含有しているとみなすことを示すものであり、注意事項などの情報が記されている。
(5)分析中情報:顕微鏡分析についての情報が記されている。
(6)石綿注意喚起情報:石綿の飛散に注意する情報が記されている。
(7)非含有判定情報:石綿を含有していないと判定したことを示すものであり、顕微鏡分析の報告書や書面調査の結果を示す情報が記されている。
(8)石綿工事の申請情報:申請の方法を示す情報が記されている(図7参照)。
【0028】
ここで、第1種情報ラベル2aには、取得情報(1),(2),(3),(8)が割り当てられており、第2種情報ラベル2bには、取得情報(4),(2),(3),(8)が割り当てられており、第3種情報ラベル2cには、取得情報(5),(6)が割り当てられており、第4種情報ラベル2dには、取得情報(7)が割り当てられている。これにより、各情報ラベル2a~2dのQRコード12を読み取ることによって、夫々の割り当てられた取得情報を取得可能としている。尚、第1種情報ラベル2aと第2種情報ラベル2bとに割り当てられた取得情報は、後述するアプリ(チャットボット)によって、いずれかを取得できるように設定されている。
【0029】
一方、端末6には、インターネット7にアクセスする通信機能と、前記したQRコード12を読み取る読取機能と、該QRコード12を読み取ることにより取得した取得情報を表示する表示機能とを有する携帯用端末が用いられる。さらに、端末6には、特定のQRコード12を読み取ることにより起動する読取出力用のアプリ(プログラム)がインストールされる。このアプリは、自動会話プログラム(所謂チャットボット)により作動するものであり、後述するように端末6を操作する者が選択操作することによって、該選択操作に応じた取得情報(1)~(8)を表示する。
【0030】
こうしたアプリや取得情報(1)~(8)は、前述したサーバ5に記憶されている。アプリは、端末6から所定アドレスにアクセスすることによって、ダウンロードしてインストールできるようになっている。取得情報(1)~(8)は、前記アプリをインストールした端末6でQRコード12を読み込むことによって、該アプリを通じて取得できるようになっている。
【0031】
次に、本実施例のアスベスト調査システムを用いたアスベスト調査の流れについて説明する。尚、アスベスト調査システムは、建物の解体改修工事の事前調査、建物の状況調査、エアコン等の設置工事前の調査などで利用できる。いずれの調査も同様に実施可能であることから、以下では、事前調査が義務付けられた一定規模以上の建物を解体改修する工事における、事前調査の流れについて説明する。
【0032】
図4に示すように、事前調査の依頼があると、書面調査(S100)を行う。書面調査では、設計図面や改修記録などの調査と、建物の所有者へのヒアリングとを行い、使用された建材を調べる。そして、石綿を含有する建材や石綿含有と疑われる建材などをリストアップして、所定のデータベース等を用いて、石綿の含有か否かを判定する。これにより書面調査の結果を整理する。この書面調査では、石綿の含有、石綿無し、石綿含有の不明を、建物の部位毎(各階や各部屋の壁や天井など)に判定する。
【0033】
書面調査の後に、建物で現地調査を行う。この現地調査で、本実施例のアスベスト調査システムを用いる。
【0034】
現地調査では、先ず目視調査(S105)を行う。目視調査では、建物の外観や内部レイアウトなどを確認し、前記書面調査における設計図面や改修記録などとの照合を行う。そして、建物の各部位における建材を順次調査して、建材の状態や建材に記載された情報(メーカー名や製品番号など)を確認し、書面調査との整合性を判定する。この整合性によって、石綿(アスベスト)を含有しているとみなす判定(みなし含有判定)を行うことができる。そして、このみなし含有判定とした場合には、ラベル選択工程(S115)に進み、みなし判定しない場合には、検出工程(S110)に進む。尚、書面調査との整合性により石綿無しと判定できる場合も、ラベル選択工程(S115)に進む。
【0035】
検出工程(S110)では、アスベスト検出器1を用いて、前記目視調査でみなし含有判定しなかった部位(書面調査との整合性により判定しなかった部位)で、アスベスト検出の操作を行う(図1(A)参照)。このアスベスト検出器1により、アスベストを1%以上含有するか否かと含有するアスベストの種類とを検出できる。これにより、アスベスト含有を検出した場合には、アスベスト含有と判定し、アスベスト含有を検出しなかった場合(すなわち、アスベスト無しと検出した場合と、アスベスト含有不明を検出した場合)には、顕微鏡分析を要すると判定する。
【0036】
ラベル選択工程(S115)では、前記した書面調査および検出工程を実施した部位毎に、夫々の書面調査または検出工程の結果に従って第1種~第4種情報ラベル2a~2dを選択する。例えば、書面調査により石綿のみなし含有判定を行った部位には、第2種情報ラベル2bを選択し、該書面調査により石綿無しと判定した部位には、第4種情報ラベルを選択する。また、検出工程によりアスベスト含有と判定した場合には、第1種情報ラベル2aを選択し、該検出工程により顕微鏡分析が必要と判定した場合には、第3種情報ラベル2cを選択する。
【0037】
ラベル貼付工程(S120)では、前記したラベル選択工程で選択した情報ラベル2a~2dを、夫々の対応する建物の部位に貼付する(図1(B)参照)。ラベル選択工程で第3種情報ラベル2cを選択している場合には、ラベル貼付工程で貼付後に、試料採取工程(S140)に進む。一方、第3種情報ラベル2cを選択していない場合には、ラベル貼付工程で貼付後に現地調査を終了する。
【0038】
試料採取工程(S140)では、前記検出工程によりアスベスト含有を検出しなかった部位(第3情報ラベル2cを貼付した部位)で、建材の一部を採取する。ここで、試料採取工程では、採取した試料に、採取した建物の部位を特定するためのマークを付ける。具体的には、図5に示すように、貼付された第3情報ラベル2cに特定内容(No.3等)のマーク15を書き込むと共に、採取した試料を入れた運搬用袋21の記載部位22に、同じ内容(No.3等)のマーク23を書き込む。これにより、試料と該試料を採取した建物の部位とをひも付ける。さらには、試料の採取部位を、当該部位に貼付した第3情報ラベル2cを含めるようにして、写真を撮る。これにより、試料の採取部材を、第3情報ラベル2cのマーク15と共に記録する。尚ここで、仮に写真を撮り忘れた場合にも、採取部位に貼付した第3情報ラベル2c(マーク15)によって、試料の採取部位を特定できる。情報ラベルの貼付には、こうした優れた利点もある。
【0039】
試料採取工程で試料を採取すると、これら試料を、顕微鏡分析を行う分析機関へ送る。分析機関では、前記試料採取工程で採取された試料を顕微鏡分析する(S145)。この顕微鏡分析後に、分析結果を前記サーバ5のデータベースに保存する(S150)と共に、分析結果の報告書を作成して提出する(S155)。尚、こうした顕微鏡分析の作業、分析結果の保存、および報告書の作成では、運搬用袋21に記載されたマーク23の特定内容が用いられる。これにより、分析の作業者等がマーク23の特定内容を容易に視認できるため、夫々の作業を行い易い。
【0040】
分析機関から分析結果を得ると、現地の建物でラベル貼替工程(S160)を行う。こラベル貼替工程では、前記試料採取工程で試料を採取した部位(第3種情報ラベル2cを貼付した部位)毎に、分析結果に従って第1種情報ラベル2aまたは第4種情報ラベル2dを貼り替える。すなわち、分析結果が石綿含有の部位では、第1種情報ラベル2aに貼り替える一方、分析結果が石綿無しの部位では、第4種情報ラベル2dに貼り替える。尚ここで、採取した試料と該試料を採取した建物の部位とをひも付ける特定内容のマーク15が第3情報ラベル2cに記載されていることから、当該第3情報ラベル2cを外すことによりマーク15を容易に削除できる。ラベルの貼り替えが完了すると、アスベスト調査を終了する。
【0041】
このようにしてアスベスト調査が実行されると、事前調査した建物には、複数の所定部位に第1種~第4種情報ラベル2a~2dが貼付される。各情報ラベル2a~2dは、前述したように、互いに異なる色彩の背景着色部13を有することから、解体改修工事を行う作業者が各部位における石綿含有の有無を容易に判断できる。さらに、各情報ラベル2a~2dのQRコード12を、前記端末6で読み込むことによって、前記した取得情報(a)~(h)を取得できる。ここで、前述したように第1情報ラベル2aおよび第2種情報ラベル2bの場合には、チャットボットにより取得情報が選択される。
【0042】
尚、ラベル貼付工程(S120)の後であれば、顕微鏡分析の結果が出る前であっても、第1種~第4種情報ラベル2a~2dが貼付されていることから、同様に、各情報ラベル2a~2dの背景着色部13により石綿含有を判断できると共に、QRコード12を読み込んで取得情報を得ることができる。
【0043】
また、事前調査が義務付けられていない一定規模より小さい建物の解体改修工事や、建物の状況調査、エアコン等の設置工事前の調査などでは、前記した顕微鏡分析(S140~S160)を必要としない。この場合には、書面調査(S100)、目視調査(S105)、および検出工程(S110)の結果によってアスベスト含有の有無を判定し、この判定結果に基づいてラベル選択工程(S115)とラベル貼付工程(S120)とを実行して、アスベスト調査を終了する。尚、こうした場合にあっても、顕微鏡分析を行うことも可能である。
【0044】
次に、前記した端末6のアプリによる、取得情報を取得する処理について説明する。本実施例のアプリは、各情報ラベル2a~2dのQRコード12を読み込むことにより実行される。ここで、第3種情報ラベル2cおよび第4種情報ラベル2dの各QRコード12を読み込んだ場合には、夫々のQRコード12から取得したアドレスによりサーバ5に接続して、該サーバ5から取得した前記取得情報(5)~(7)が端末6に表示される。
【0045】
第1種情報ラベル2aおよび第2種情報ラベル2bの各QRコード12を読み込んだ場合には、前記アプリによるチャットボットが作動し、図6に示すフロー図に従って、各情報ラベル2a,2bに割り当てられた取得情報を取得できる。
【0046】
図6に示すように、端末6により第1種情報ラベル2aのQRコード12を読み込むと、前記アプリが起動してチャットボットが開始される(S200)。そして、選択項目出力処理(S205)が開始される。選択項目出力処理では、予め設定された選択項目の中から、第一番目に出力する選択項目を選択して、この選択項目を表示する。そして、選択項目の操作があると(S210:Yes)、次の選択項目があるか否かを判定する(S215)。ここで、次の選択項目がある場合には(S215:Yes)、前記S205に進み、次に出力する選択項目を選択して、この選択項目を表示する。このようにS205~S215の処理が繰り返され、S215で次の選択項目が無い場合(S215:No)に、S220に進む。S220では、情報出力処理が実行され、前記S205~S215の処理内容に従って、所定の取得情報が表示される。
【0047】
こうしたチャットボットによる取得情報の取得までの過程を、端末6の表示態様によって説明する。ここでは、第1種情報ラベル2aのQRコード12を読み込んだ場合について説明する。
図7(A)に示すように端末6でQRコード12を読み取ると、前記S205によって、図7(B)に示すように、端末6の表示画面に「石綿含有の工事について申請をしていますか?」と回答「Yes」および「No」とが表示される。ここで、端末6の操作者が、「No」を選択すると(S210)、図7(C)に示すように、申請を促す取得情報(8)が表示される(S215~S220)。一方、操作者が「Yes」を選択すると(S215)、図7(D)に示すように、「作業者」か「発注者」かの選択項目が表示される(S215~S205)。ここで、操作者が「作業者」を選択すると(S210)、図7(E)に示すように、「防塵マスクを着用していますか?」の選択項目が表示される(S215~S205)。この後、操作者が順次表示される選択項目に回答すると、図7(I)に示すように、「石綿含有判定書」の取得情報(1)が表示される(S220)。一方、前記図7(D)の「発注者」を選択すると(S210)、図7(F)に示すように、「作業員に石綿含有について説明していますか?」の選択項目が表示される(S215~S205)。ここで、「Yes」が選択されると、次の選択項目(図7(G))の表示を介して、図7(J)に示す「防塵マスクの注意事項」の取得情報(2)が表示される。また、「No」が選択されると、次の選択項目(図7(H))の表示を介して、図7(K)に示す「石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアル」の取得情報(3)が表示される。
【0048】
このように端末6の操作者による選択操作によって、第1種情報ラベル2aに割り当てられた取得情報(1),(2),(3),(8)が表示されることから、当該操作者が該選択操作に応じた取得情報を取得できる。尚、第2種情報ラベル2bのQRコード12を読み込んだ場合にも、同様に、操作者による選択操作によって、該第2種情報ラベル2bに割り当てられた取得情報(4),(2),(3),(8)が表示される。
【0049】
本実施例のアスベスト調査システムは、調査対象の現場で、アスベスト検出器1によりアスベスト検出を行い、この検出結果に基づいて情報ラベル2a~2dを選択して、検出部位に貼付する。これにより、現場で、アスベスト検出から情報ラベル2a~2dの貼付までを短時間かつ容易に行うことができるため、現場での調査直後からアスベスト用対策を実施でき、アスベストの吸引リスクを軽減できる。そして、各情報ラベル2a~2dが相互に異なる色彩の背景着色部13を有していることから、現場で情報ラベル2a~2dの背景着色部13の色を視認することによって、アスベスト検出器1による検出や書面調査(および目視調査)に関する情報を得ることができる。これにより、現場での作業効率を向上できる。
さらに、本実施例では、各情報ラベル2a~2dのQRコード12を端末6で読み取ることによって、各情報ラベル2a~2dに割り当てられた取得情報(1)~(8)を得ることができる。これにより、作業者や発注者などが前記取得情報(1)~(8)を正確かつ容易に取得できるため、該取得情報に基づいてアスベスト用対策を適正かつ十分に実施できる。特に、本実施例は、第1種情報ラベル2aおよび第2種情報ラベル2bのQRコード12を読み取ることにより、チャットボットを作動させて、操作者(作業者や発注者)の選択操作に従って取得情報が取得できるようにしていることから、各操作者に合わせた取得情報を提供できるようになっている。そのため、操作者に適した取得情報を提供でき、夫々に適したアスベスト用対策を行わせることができる。
【0050】
本実施例にあって、建物が、本発明にかかる構造物に相当する。
アスベスト検出器1により検出される情報(含有率1%以上のアスベストの有無と該アスベストの種類)が、本発明にかかる検出情報に相当する。
各情報ラベル2a~2dのQRコード12が、本発明にかかる光学コードに相当する。
端末6が、本発明にかかる光学読取装置に相当する。
端末6で起動するアプリ(チャットボット)が、本発明にかかる読取出力手段に相当する。
図6のコード読取処理(S200)が、本発明にかかる読取ステップに相当する。
図6のS200~S215の処理が、本発明にかかる情報選択ステップに相当する。
図6の情報出力処理(S220)が、本発明にかかる情報出力ステップに相当する。
【0051】
本発明は、前述した実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、各情報ラベル2a~2dの背景着色部13は、夫々の色彩を適宜変更することが可能である。
【0052】
また、実施例では、4種類の情報ラベルを用いたが、これに限らず、情報ラベルの種類数は適宜変更可能である。例えば、前記4種類に加えて、石綿無しを示す情報ラベルを用いることも可能である。
【0053】
また、実施例にあって、各情報ラベルに示す報知情報の内容や背景着色部の色彩は、適宜変更可能である。例えば、アスベスト検出器や顕微鏡分析により検出されるアスベストの種類を、報知情報の内容としたり、該アスベストの種類毎に相互に異なる背景着色部の色彩を設定したりすることもできる。こうした場合には、前述した6種のアスベスト毎に情報ラベルを設定し、書面調査、アスベスト検出器による検出、および顕微鏡分析による結果に従って、いずれかの情報ラベルを選択して貼付する。
【0054】
また、実施例では、石綿含有の場合に第1種情報ラベルを選択貼付するようにしたものであるが、これに限らず、例えば石綿含有のレベルに応じて、相互に異なる情報ラベルを選択貼付するようにしても良い。例えば、発じん性(粉じんの発生率)により設定されているレベル1~3を夫々示す情報ラベルを用いることができる。具体的には、第1種情報ラベルとして、報知情報に前記レベル1~3を夫々示す内容を追加し且つ各レベル1~3で背景着色部を相互に異なる色彩とした3種類を用いる。そして、各レベルに応じて、いずれかの第1種情報ラベルを選択して貼付する。同様に、石綿みなし含有の第2種情報ラベルにあっても、レベル1~3を示す報知情報と背景着色部の色彩とを有する3種類を用いることが可能である。
【0055】
また、実施例にあって、前述した取得情報(1)~(8)は、それぞれの内容を適宜変更することが可能である。されに、取得情報の内容に応じて、各情報ラベルに割り当てられる取得情報も適宜変更することが可能である。
【0056】
また、実施例では、情報ラベルの光学コードにQRコードを用いたが、これに限らず、例えばバーコードなどの他の光学コードを用いることも可能である。
【0057】
また、実施例では、現場で試料を採取した際に、第3種情報ラベルと運搬用袋とに同じ内容のマークを書き込むことによって、両者をひも付けしたが、これに限らず、両者のひも付けには他の手段を用いることも可能である。例えば、第3種情報ラベルに易切断線(ミシン目など)を介して貼付シールを設け、この貼付シールを切断して運搬用袋に貼付するようにしても良い。ここで、貼付シールは、夫々の第3種情報ラベルにひも付けされたマークや光学コードなどが予め記載されたものとすることができる。
【0058】
また、実施例では、解体や改修工事への適用を例示したが、解体改修工事予定の無い使用中の建物(学校、工場、オフィスビルなど)における調査にも同様に適用できる。また、災害時のアスベスト暴露・飛散防止にも有効に適用できる。
【符号の説明】
【0059】
1 アスベスト検出器
2a~2d 情報ラベル
6 端末(光学読取装置)
12 QRコード(光学コード)
13 背景着色部

【要約】
【課題】構造物のアスベスト含有を短時間かつ容易に調査でき、アスベスト吸引のリスクを作業者が容易に知り得るアスベスト調査方法およびアスベスト調査システムを提案する。
【解決手段】非破壊でアスベストを検出可能なアスベスト検出器によってアスベストを検出する検出工程と、色彩の異なる複数の情報ラベルのなかから検出工程の検出に基づいて情報ラベルを選択するラベル選択工程と、選択した情報ラベルを貼り付けるラベル貼付工程とを行う。かかる方法によれば、作業者は、ラベル貼付工程の実行直後から、現場で該情報ラベルを視認することによってアスベスト検出に関する情報を容易に得ることができる。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7