(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】グループ間でデータを共有するための方法、プログラムおよび装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20230613BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2020529359
(86)(22)【出願日】2018-12-10
(86)【国際出願番号】 CN2018120078
(87)【国際公開番号】W WO2019114654
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】201711353985.6
(32)【優先日】2017-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ペン
(72)【発明者】
【氏名】ディン、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ、ツィガオ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、イドン
【審査官】新里 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2002-525753(JP,A)
【文献】特開2003-122862(JP,A)
【文献】特開2003-044519(JP,A)
【文献】特開2003-067548(JP,A)
【文献】特開2017-040996(JP,A)
【文献】特表2010-517171(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループ間協力プラットフォームが協力プロジェクトを作成する段階と、
前記グループ間協力プラットフォームが、前記協力プロジェクトに参加するグループを決定する段階と、
前記グループ間協力プラットフォームが前記グループを前記協力プロジェクトのプロジェクト協力者として指定する段階と、
前記グループ間協力プラットフォームが前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する段階
であって、前記協力データを共有する前記段階が、
全てのプロジェクト協力者の間で第1セットの協力データを共有する段階、および
第1のプロジェクト協力者により開始される共有関係構成要求に従って、第2セットの協力データを共有する段階であって、前記共有関係構成要求が第2のプロジェクト協力者のアイデンティティを含み、前記第2セットの協力データが前記第1のプロジェクト協力者と前記第2のプロジェクト協力者との間でのみ共有される、段階、を含む、前記共有する段階と、
前記グループ間協力プラットフォームが、前記プロジェクト協力者間のデータ共有に関する関係を表す継続的に実装された共有ポリシを記憶する段階であって、前記共有ポリシが前記第1セットの協力データおよび前記第2セットの協力データがどのように共有されるのか記憶する、段階と、
前記グループ間協力プラットフォームが、退出するプロジェクト協力者が前記協力プロジェクトからの退出を完了したことを検出する段階と、
前記グループ間協力プラットフォームが、無効な共有関係のセットを特定するために前記共有ポリシを分析する段階であって、前記無効な共有関係のセットが退出するプロジェクト協力者を含む、段階と、
前記グループ間協力プラットフォームが、前記共有ポリシから、前記無効な共有関係のセットの少なくとも1つを削除する段階と、
を備える方法。
【請求項2】
前記協力プロジェクトに参加するグループを決定する前記段階は、
グループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて前記協力プロジェクトが作成されるときに、前記協力プロジェクトに参加する前記グループを決定する段階、
前記グループにより示されるターゲットグループに送信されるプロジェクト参加招待が確認応答されるときに、前記協力プロジェクトに参加する前記ターゲットグループを決定する段階、および、
少なくとも1つのグループにより送信された受信されるプロジェクト参加要求が、前記協力プロジェクトに対応する検証情報を含むときに、前記協力プロジェクトに参加する前記少なくとも1つのグループを決定する段階であって、前記協力プロジェクトのプロジェクト協力者が前記検証情報を見ることができる、段階
のうちの1または複数を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記段階は、
あるプロジェクト協力者の協力データを前記協力プロジェクト内の1人または複数の他のプロジェクト協力者と共有する段階
を有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記段階は、
前記プロジェクト協力者により生成される協力データを前記協力プロジェクトに対応する共有スペースに記憶する段階であって、前記共有スペースは、前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者にアクセス許可を提供する、段階
を有する、請求項1から
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記段階は、
各プロジェクト協力者により生成される協力データを対応する協力者共有スペースに記録する段階と、
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者に対応する協力者共有スペース間で前記協力データを自動的に同期する段階と
を有する、請求項1から
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記段階は、
各プロジェクト協力者により生成される協力データを、対応する前記各プロジェクト協力者のローカル記憶スペースに記録する段階と、
ネットワークが安定していないときには、前記協力データを対応する前記ローカル記憶スペースに記憶し、ネットワークが安定した状態に戻った後には、前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者に対応する協力者共有スペース間で、前記ローカル記憶スペースに記録された前記協力データを自動的に同期する段階と
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記段階は、
少なくとも1人のプロジェクト協力者により割り当てられる前記少なくとも1人のプロジェクト協力者の内部システム内の協力データに対するアクセス権を記録する段階であって、前記アクセス権は、対応するプロジェクト協力者が前記協力プロジェクトから退出すると無効になる、段階と、
あるプロジェクト協力者が別のプロジェクト協力者の協力データに対するアクセス要求を開始するときに、記録される他のプロジェクト協力者の内部システムに対する前記アクセス権を使用して、前記プロジェクト協力者が前記他のプロジェクト協力者の前記内部システム内の協力データにアクセスすることを容易にする段階と
を有する、請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記プロジェクト協力者が前記協力データにアクセスすることを容易にする段階は、前記グループ間協力プラットフォームと前記アクセス要求を開始する前記プロジェクト協力者との間のアクセスチャネル、および前記グループ間協力プラットフォームと前記他のプロジェクト協力者との間のアクセスチャネルを、前記記録されたアクセス権に基づいて、個別に確立する段階を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータに、
協力プロジェクトを作成する手順と、
前記協力プロジェクトに参加するグループを決定する手順と、
前記グループを前記協力プロジェクトのプロジェクト協力者として指定する手順と、
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する手順であって、
前記協力データを共有する前記手順が、
全てのプロジェクト協力者の間で第1セットの協力データを共有する手順、および
第1のプロジェクト協力者により開始される共有関係構成要求に従って、第2セットの協力データを共有する手順であって、前記共有関係構成要求が第2のプロジェクト協力者のアイデンティティを含み、前記第2セットの協力データが前記第1のプロジェクト協力者と前記第2のプロジェクト協力者との間でのみ共有される、手順、を含む、前記共有する手順と、
前記プロジェクト協力者間のデータ共有に関する関係を表す継続的に実装された共有ポリシを記憶する手順であって、前記共有ポリシが前記第1セットの協力データおよび前記第2セットの協力データがどのように共有されるのか記憶する、手順と、
退出するプロジェクト協力者が前記協力プロジェクトからの退出を完了したことを検出する手順と、
無効な共有関係のセットを特定するために前記共有ポリシを分析する手順であって、前記無効な共有関係のセットが退出するプロジェクト協力者を含む、手順と、
前記共有ポリシから、前記無効な共有関係のセットの少なくとも1つを削除する手順と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
前記協力プロジェクトに参加するグループを決定する前記手順は、
グループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて前記協力プロジェクトが作成されるときに、前記協力プロジェクトに参加する前記グループを決定する手順、
前記グループにより示されるターゲットグループに送信されるプロジェクト参加招待が確認応答されるときに、前記協力プロジェクトに参加する前記ターゲットグループを決定する手順、および、
少なくとも1つのグループにより送信された受信されるプロジェクト参加要求が、前記協力プロジェクトに対応する検証情報を含むときに、前記協力プロジェクトに参加する前記少なくとも1つのグループを決定する手順であって、前記協力プロジェクトのプロジェクト協力者が前記検証情報を見ることができる、手順
のうちの1または複数を有する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記手順は、
あるプロジェクト協力者の協力データを前記協力プロジェクト内の1人または複数の他のプロジェクト協力者と共有する手順
を有する、請求項9または10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記手順は、
前記プロジェクト協力者により生成される協力データを前記協力プロジェクトに対応する共有スペースに記憶する手順であって、前記共有スペースは、前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者にアクセス許可を提供する、手順
を有する、請求項9から
11のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記手順は、
各プロジェクト協力者により生成される協力データを対応する協力者共有スペースに記録する手順と、
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者に対応する協力者共有スペース間で前記協力データを自動的に同期する手順と
を有する、請求項9から
12のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記手順は、
各プロジェクト協力者により生成される協力データを、対応する前記各プロジェクト協力者のローカル記憶スペースに記録する手順と、
ネットワークが安定していないときには、前記協力データを対応する前記ローカル記憶スペースに記憶し、ネットワークが安定した状態に戻った後には、前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者に対応する協力者共有スペース間で、前記ローカル記憶スペースに記録された前記協力データを自動的に同期する手順と
を含む、請求項9から12のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項15】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有する前記手順は、
少なくとも1人のプロジェクト協力者により割り当てられる前記少なくとも1人のプロジェクト協力者の内部システム内の協力データに対するアクセス権を記録する手順であって、前記アクセス権は、対応するプロジェクト協力者が前記協力プロジェクトから退出すると無効になる、手順と、
あるプロジェクト協力者が別のプロジェクト協力者の協力データに対するアクセス要求を開始するときに、記録される他のプロジェクト協力者の内部システムに対する前記アクセス権を使用して、前記プロジェクト協力者が前記他のプロジェクト協力者の前記内部システム内の協力データにアクセスすることを容易にする手順と
を有する、請求項9から
14のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項16】
前記プロジェクト協力者が前記協力データにアクセスすることを容易にする前記手順は、グループ間協力プラットフォームと前記アクセス要求を開始する前記プロジェクト協力者との間のアクセスチャネル、および前記グループ間協力プラットフォームと前記他のプロジェクト協力者との間のアクセスチャネルを、前記記録されたアクセス権に基づいて、個別に確立する手順を含む、請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
プロセッサと、
前記プロセッサによる実行のためにプログラム論理を実体的に記憶するための記憶媒体と
を備える装置であって、
記憶される前記プログラム論理は、
前記プロセッサにより実行される、協力プロジェクトを作成するための論理と、
前記プロセッサにより実行される、前記協力プロジェクトに参加するグループを決定するための論理と、
前記プロセッサにより実行される、前記グループを前記協力プロジェクトのプロジェクト協力者として指定するための論理と、
前記プロセッサにより実行される、前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有するための論理
であって、前記協力データを共有することが、
全てのプロジェクト協力者の間で第1セットの協力データを共有すること、および
第1のプロジェクト協力者により開始される共有関係構成要求に従って、第2セットの協力データを共有することであって、前記共有関係構成要求が第2のプロジェクト協力者のアイデンティティを含み、前記第2セットの協力データが、前記第1のプロジェクト協力者と前記第2のプロジェクト協力者との間でのみ共有されること、を含む、前記共有する論理と、
前記プロセッサにより実行される
、前記プロジェクト協力者間のデータ共有に関する関係を表す継続的に実装された共有ポリシを記憶する論理であって、前記共有ポリシが前記第1セットの協力データおよび前記第2セットの協力データがどのように共有されるのか記憶する、論理と、
前記プロセッサにより実行される、退出するプロジェクト協力者が前記協力プロジェクトからの退出を完了したことを検出する論理と、
前記プロセッサにより実行される、無効な共有関係のセットを特定するために前記共有ポリシを分析する論理であって、前記無効な共有関係のセットが退出するプロジェクト協力者を含む、論理と、
前記プロセッサにより実行される、前記共有ポリシから、前記無効な共有関係のセットの少なくとも1つを削除する論理と、
を含む、
装置。
【請求項18】
前記協力プロジェクトに参加するグループを決定するための前記論理は、
グループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて前記協力プロジェクトが作成されるときに、前記プロセッサにより実行される、前記協力プロジェクトに参加する前記グループを決定するための論理、
前記グループにより示されるターゲットグループに送信されるプロジェクト参加招待が確認応答されるときに、前記プロセッサにより実行される、前記協力プロジェクトに参加する前記ターゲットグループを決定するための論理、および、
少なくとも1つのグループにより送信された受信されるプロジェクト参加要求が、前記協力プロジェクトに対応する検証情報を含むときに、前記プロセッサにより実行される、前記協力プロジェクトに参加する前記少なくとも1つのグループを決定するための論理であって、前記協力プロジェクトのプロジェクト協力者が前記検証情報を見ることができる、論理
のうちの1または複数を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記協力プロジェクトの前記プロジェクト協力者間で協力データを共有するための前記論理は、
前記プロセッサにより実行される、あるプロジェクト協力者の協力データを前記協力プロジェクト内の1人または複数の他のプロジェクト協力者と共有するための論理
を含む、請求項17または18に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2018年12月10日に出願された国際出願番号PCT/CN2018/120078の国内段階移行であり、2017年12月15日に出願された中国特許出願第201711353985.6号に基づく優先権を主張するものである。これらの出願はどちらも参照によりそのまま本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は端末デバイス技術の分野、特にグループ間でデータを共有するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
複数のグループ間の協力が関係するシナリオでは、複数のグループのグループメンバが協力してタスクの処理を完了する。協力中は、協力に参加しているグループ間で協力データを共有する必要がある。現在では、インスタントメッセージングおよび電子メールなどを使用してデータが伝送されることが多いため、安全性の低下および制御の難しさという問題だけでなく、共有効率の低下も起こる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態は、グループ間でデータを共有するための方法および装置を提供する。
【0005】
実施形態のうちの1つにおいて、本開示は、グループ間でデータを共有するための方法を提供する。方法は、第1グループが第2グループの協力承認プロセスを開始する段階と、協力承認プロセスが承認されたことに応答して、グループ間協力中に第1グループと第2グループとの間で協力データが共有されるように、第1グループおよび第2グループがグループ間協力を実装する段階とを備える。
【0006】
一実施形態において、本開示は、グループ間でデータを共有するための方法を提供する。方法は、グループ間協力プラットフォームが協力プロジェクトを作成する段階と、協力プロジェクトに参加するグループを決定する段階と、グループ間協力プラットフォームが当該グループを協力プロジェクトのプロジェクト協力者として指定する段階と、グループ間協力プラットフォームが協力プロジェクトのプロジェクト協力者間で協力データを共有する段階とを備える。
【0007】
一実施形態において、本開示は、グループ間でデータを共有するための方法を提供する。方法は、グループが、グループ間協力プラットフォームに対する、協力プロジェクトを作成するための協力要求を開始する段階と、グループ間協力プラットフォームで協力プロジェクトを作成する段階と、グループが、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有する段階とを備える。
【0008】
一実施形態において、本開示は、グループ間でデータを共有するための方法を提供する。方法は、グループが、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加する段階と、グループが、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有する段階とを備える。
【0009】
一実施形態において、本開示は、グループ間でデータを共有するための装置を提供する。装置は、第1グループにより第2グループの協力承認プロセスを開始するように構成される承認ユニットと、協力承認プロセスが承認されたことに応答して、グループ間協力中に第1グループと第2グループとの間で協力データが共有されるように、第1グループおよび第2グループによりグループ間協力を実装するように構成される協力ユニットとを備える。
【0010】
一実施形態において、本開示は、グループ間でデータを共有するための装置を提供する。装置は、グループ間協力プラットフォームにより協力プロジェクトを作成するように構成される作成ユニットと、グループ間協力プラットフォームにより、協力プロジェクトに参加するグループを決定して、当該グループを協力プロジェクトのプロジェクト協力者として指定するように構成される決定ユニットと、グループ間協力プラットフォームにより、協力プロジェクトのプロジェクト協力者間で協力データを共有するように構成される共有ユニットとを備える。
【0011】
一実施形態において、本開示は、グループ間でデータを共有するための装置を提供する。装置は、グループにより、グループ間協力プラットフォームに対する、協力プロジェクトを作成するための要求を開始して、グループ間協力プラットフォームで協力プロジェクトを作成するように構成される要求ユニットと、グループにより、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有するように構成される共有ユニットとを備える。
【0012】
一実施形態において、本開示は、グループ間でデータを共有するための装置を提供する。装置は、グループにより、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加するように構成される参加ユニットと、グループにより、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有するように構成される共有ユニットとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態に係るグループ間協力システムを示す概略アーキテクチャ図である。
【0014】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態に係る、グループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
【0015】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態に係る、プラットフォームに基づくグループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
【0016】
【
図4A】本開示のいくつかの実施形態に係る、協力プロジェクト作成者に基づくグループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
【0017】
【
図4B】本開示のいくつかの実施形態に係る、協力プロジェクト参加者に基づくグループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
【0018】
【
図5】本開示のいくつかの実施形態に係る企業間協力を実装する相互作用プロセスを示すフロー図である。
【0019】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態に係るプロジェクト作成申請インタフェースを示す図である。
【0020】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態に係る承認インタフェースを示す図である。
【0021】
【
図8】本開示のいくつかの実施形態に係るプロジェクト管理インタフェースを示す図である。
【0022】
【
図9】本開示のいくつかの実施形態に係るプロジェクト参加申請インタフェースを示す図である。
【0023】
【
図10】本開示のいくつかの実施形態に係る別の承認インタフェースを示す図である。
【0024】
【
図11】本開示のいくつかの実施形態に係る信頼できる協力者を追加するための承認インタフェースを示す図である。
【0025】
【
図12】本開示のいくつかの実施形態に従って提供される別のプロジェクト管理インタフェースを示す図である。
【0026】
【
図13】本開示のいくつかの実施形態に係る更に別のプロジェクト管理インタフェースを示す図である。
【0027】
【
図14】本開示のいくつかの実施形態に係るデバイスを示すブロック図である。
【0028】
【
図15】本開示のいくつかの実施形態に係る、グループ間でデータを共有するための装置を示すブロック図である。
【0029】
【
図16】本開示のいくつかの実施形態に係る、プラットフォームに基づくグループ間でデータを共有するための装置を示すブロック図である。
【0030】
【
図17】本開示のいくつかの実施形態に係る、協力プロジェクト作成者に基づくグループ間でデータを共有するための装置を示すブロック図である。
【0031】
【
図18】本開示のいくつかの実施形態に係る、協力プロジェクト参加者に基づくグループ間でデータを共有するための装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本明細書では実施形態について詳細に説明し、図面にはそれらの例を示す。説明で図面を参照するときに、異なる図面の同じ番号は、別段の指示がない限り、同じ要素または同様の要素を表す。本明細書で説明する実装は例示的であり、本開示の実施形態と矛盾しない全ての実装を表すわけではない。代わりに、これらの実装は、本開示の実施形態のいくつかの態様と矛盾しない、本明細書で詳細に説明し特許請求する装置および方法の例に過ぎない。
【0033】
他の実施形態では、対応する方法の段階が必ずしも本開示で図示および説明する順序で実行されるとは限らないことに留意されたい。いくつかの他の実施形態において、方法は、本開示で説明するものより多いまたは少ない段階を含むことができる。加えて、他の実施形態における説明のため、本開示で説明する単一の段階を複数の段階に分割してよく、他の実施形態における説明のため、本開示で説明する複数の段階を組み合わせて単一の段階にしてもよい。
【0034】
図1は、本開示のある実施形態に係るグループ間協力システムを示す概略アーキテクチャ図である。
図1に示すように、システム100が、ネットワーク12を介して接続されるサーバ11とそれぞれのグループに対応する複数の電子デバイスとを含む。この例では、グループ1にモバイルフォン131およびPC132が構成され、グループ2にモバイルフォン141およびPC142が構成され、グループ3にモバイルフォン151およびPC152が構成される。
【0035】
いくつかの実施形態において、サーバ11は、独立したホストを含む物理サーバとして構成される。いくつかの他の実施形態において、サーバ11は、ホストのクラスタによりホストされる仮想サーバとして構成される。操作中、サーバ11は、アプリケーションの関連サービス機能を実装する、当該アプリケーションに対応するサーバ側プログラムを実行するように構成される。一例では、サーバ11がグループ間協力プラットフォームのプログラムを実行するときに、サーバ11はグループ間協力プラットフォームのサーバとして構成される。
【0036】
モバイルフォン131、141、151およびPC132、142、152は、グループのメンバにより使用され得る電子デバイスの例示的なタイプである。同様に使用され得る他のタイプの電子デバイスは、例えば、以下に限定するわけではないが、タブレットデバイス、ノートブックコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、およびウェアラブルデバイス(スマートグラスまたはスマートウォッチなど)などを含む。操作中、電子デバイスは、アプリケーションの関連サービス機能を実装する、当該アプリケーションのクライアント側プログラムを実行するように構成される。例えば、電子デバイスがグループ間協力プラットフォームのプログラムを実行するときに、電子デバイスはグループ間協力プラットフォームのクライアントとして構成される。
【0037】
いくつかの実施形態では、グループ間協力プラットフォームのクライアントのアプリケーションを電子デバイスに予めインストールすることで、クライアントを電子デバイスで開始および実行できるようにする。他の実施形態では、オンラインの「クライアント」(例えばウェブブラウザクライアント)がHTML5などの技術で実装されるときに、対応するアプリケーションを電子デバイスに予めインストールする必要なく、クライアントを取得および実行することができる。
【0038】
モバイルフォン131、141、および151、並びにPC132、142、および152がサーバ11と相互作用する際に経由するネットワーク12は、任意のタイプの有線ネットワークまたは無線ネットワークを含む。一実施形態において、ネットワーク12は公衆交換電話網(PSTN)およびインターネットを含む。
【0039】
図2は、本開示のある実施形態に係る、プラットフォームに基づくグループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
図2に示すように、電子デバイス(例えば
図1のモバイルフォン131、141、および151、PC132、142、および152)で実行される方法は以下の段階を含む。
【0040】
段階202:第1グループが第2グループの協力承認プロセスを開始する。様々な実施形態によれば、第1グループは任意の特定のグループを含んでよく、第2グループは第1グループ以外の1または複数のグループを含んでよい。
【0041】
一実施形態において、第1グループは、第2グループに関係するグループ間協力プロジェクトを開始する。すなわち、第1グループは協力プロジェクトの開始者の役割を果たし、第2グループは協力プロジェクトの参加者の役割を果たす。次に、第2グループの協力承認プロセスを経て、協力プロジェクトの作成を許可するかどうかが決定される。例えば、承認が取得されると、第1グループが協力プロジェクトに基づいて第2グループとのグループ間協力を実装するように、協力プロジェクトは成功裏に作成される。承認が取得されないと、協力プロジェクトの作成が許可されないため、グループ間協力は実装されない。
【0042】
いくつかの実施形態において、第1グループは協力プロジェクトを作成する。故に、第1グループでは協力プロジェクトに関するデータ管理および処理制御などといったタスクが実装され、グループ間協力プラットフォームのサーバは第1グループと第2グループとの間のデータパイプとして機能する。他の実施形態において、第1グループはグループ間協力プラットフォームのサーバに対するプロジェクト作成要求を開始し、サーバは協力プロジェクトを作成し、データ管理および処理制御などといった協力プロジェクトのタスクを実行する。
【0043】
一実施形態において、第2グループはグループ間協力プロジェクトを開始する。すなわち、第2グループは協力プロジェクトの開始者の役割を果たし、第1グループは参加者の役割を果たす。この場合は、第2グループの協力承認プロセスが開始されて、第1グループが協力プロジェクトに参加できるかどうかが決定される。例えば、承認が取得されると、第1グループは協力プロジェクトに成功裏に参加して、グループ間協力を実装する。承認が取得されないと、第1グループが協力プロジェクトに参加できないため、グループ間協力は実装されない。
【0044】
第2グループにより開始される協力プロジェクトの場合は、協力プロジェクトの作成プロセスは上記の実施形態と実質的に同様である。一実施形態において、第2グループは協力プロジェクトを作成し、グループ間協力プラットフォームのサーバはデータパイプの役割を果たす。他の実施形態において、第2グループはグループ間協力プラットフォームのサーバに対するプロジェクト作成要求を開始し、サーバは協力プロジェクトを作成し、データ管理および処理制御などといった協力プロジェクトのタスクを実行する。
【0045】
段階204:協力承認プロセスが承認されたことに応答して、グループ間協力中に第1グループと第2グループとの間で協力データが共有されるように、第1グループは第2グループとのグループ間協力を実装する。
【0046】
一実施形態において、第1グループが協力プロジェクトの開始者であるときに、第1グループは、協力プロジェクトに対応する検証情報を取得し、第2グループに検証情報を提供する。例えば、検証情報は、以下に限定するわけではないが、招待コード(例えばいくつかの文字の文字列)、バーコード(例えば一次元バーコード、2次元コード)、または任意の他の適切なフォーマットの情報を含む。更に、第1グループは、例えば、以下に限定するわけではないが、インスタントメッセージングアプリケーション、電子メール、ショートメッセージ、もしくは通話、口頭でのコミュニケーション、または任意の他の適切な方式で検証情報を送信することによって、第2グループに検証情報を提供する。
【0047】
その後、第2グループは、検証情報を使用して協力プロジェクトに参加する。一例において、第2グループは、第2グループが協力プロジェクトに参加することが確認される検証に基づいて、検証情報を含むプロジェクト参加要求を送信する。それ故、第1グループと第2グループとの間のグループ間協力が実装される。第1グループにより協力プロジェクトが作成および維持されるいくつかの実施形態において、第2グループは第1グループに上記のプロジェクト参加要求を送信し、第1グループは検証を実行する。グループ間協力プラットフォームのサーバにより協力プロジェクトが作成および維持される他の実施形態において、第2グループはサーバに上記のプロジェクト参加要求を送信し、サーバは検証を実行する。
【0048】
一実施形態において、第1グループが協力プロジェクトの参加者であり、かつ、第2グループが協力プロジェクトの開始者であるときに、第2グループは、協力プロジェクトに対応する検証情報を取得し、第1グループに通知する。その後、第1グループは、検証情報を使用して協力プロジェクトに参加することにより、第2グループとのグループ間協力を実装する。一例において、第2グループにより協力プロジェクトが作成および維持されると、第1グループは第2グループに上記のプロジェクト参加要求を送信し、第2グループは検証を実行する。別の例において、グループ間協力プラットフォームのサーバにより協力プロジェクトが作成および維持されると、第1グループはサーバに上記のプロジェクト参加要求を送信し、サーバは検証を実行する。
【0049】
一実施形態において、第1グループは第2グループの信用性を事前に評価または承認する。例えば、長期的な協力関係がグループおよび/または高い信頼を得ているグループが、信頼できるグループとして予め構成される。このように、第2グループが信頼できるグループとして予め構成される場合は、第1グループは第2グループとのグループ間協力を直接実装し、協力承認プロセスなしで協力の効率を高める。
【0050】
一例において、第1グループはグループAAであり、第2グループはグループBBであり、第3グループはグループCCであるなどである。これらのグループが協力データを共有するときは多くの状況がある。1つの状況では、AA、BB、およびCCの全てのグループ間で協力データが共有される。例えば、グループAAの協力データがグループBBおよびグループCCと共有され、グループBBの協力データがグループAAおよびグループCCと共有され、グループCCの協力データがグループAAおよびグループBBと共有される。言い換えると、グループ間協力に参加する全てのグループのうちの任意の2つのグループ間で協力データが共有される。別の状況では、グループ間協力に参加するグループが少なくとも1つの他のグループとの共有関係を構成する。例えば、グループAAの協力データがグループCCではなくグループBBと共有されるように、グループAAはグループBBとの共有関係を構成する。一方、グループCCは依然としてグループAAとの共有関係を構成して、グループAAと協力データを一方向に共有することができる。
【0051】
図3は、本開示のある実施形態に係る、プラットフォームに基づくグループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
図3に示すように、サーバ(例えば
図1のサーバ11)により実行される方法は以下の段階を含む。
【0052】
段階302:グループ間協力プラットフォームが協力プロジェクトを作成する。
【0053】
一実施形態において、グループ間協力プラットフォームは、グループ(例えば第1グループまたは第2グループ)により開始されるプロジェクト作成要求に応答して、対応する協力プロジェクトを作成する。
【0054】
別の実施形態において、グループ間協力プラットフォームは単独で協力プロジェクトを作成するか、または、他のやり方で無制限に協力プロジェクトを作成する。
【0055】
一実施形態において、協力プロジェクトを作成するときに、グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトと関連付けられるグループを指定する。グループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて協力プロジェクトが作成されるときに、グループは関連付けられるグループを指定する。例えば、協力プロジェクトに参加できるグループがこれらの指定されたグループに限定される一方で、他のグループは協力プロジェクトに参加することができない。別の例として、グループ間協力プラットフォームは、これらの指定されたグループにプロジェクト参加招待を送信することで、これらのグループがプロジェクト参加招待の確認応答を実行し、次に協力プロジェクトに参加するようにする。
【0056】
一実施形態において、協力プロジェクトを作成するときに、グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトと関連付けられるグループを指定せず、代わりに協力プロジェクトに参加するグループを他の方式で制御する。例えば、グループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて協力プロジェクトが作成されるときに、グループ間協力プラットフォームは、要求するグループにより示されるターゲットグループにプロジェクト参加招待を送信する。別の例として、グループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて協力プロジェクトが作成されるときに、グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトに対応する検証情報を要求するグループに提供し、要求するグループは他のグループに検証情報を送信する。
【0057】
段階304:グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトに参加するグループを決定して、それらを協力プロジェクトのプロジェクト協力者として指定する。
【0058】
一実施形態において、任意のグループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて協力プロジェクトが作成されるときに、グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトに参加するグループを決定することができる。例えば、グループAAがグループ間協力プラットフォームに対するプロジェクト作成要求を開始すると、グループ間協力プラットフォームは、対応する協力プロジェクトを作成し、デフォルトで、グループAAが協力プロジェクトに参加していると見なされる。
【0059】
一実施形態において、当該グループにより示されるターゲットグループに送信されるプロジェクト参加招待が確認応答されると、グループ間協力プラットフォームは、ターゲットグループが協力プロジェクトに参加することを決定する。一例において、対応する協力プロジェクトをグループ間協力プラットフォームが作成するように、グループAAがグループ間協力プラットフォームに対するプロジェクト作成要求を開始すると、グループAAはグループ間協力プラットフォームに少なくとも1つのターゲットグループを指定する。例えば、グループAAがそのグループBBおよびグループCCをターゲットグループとして示すと、グループ間協力プラットフォームは、グループBBおよびグループCCを含むターゲットグループに協力プロジェクトのプロジェクト参加招待を送信する。グループBBがプロジェクト参加招待を確認応答すると、グループBBが協力プロジェクトに参加することが決定される。グループCCがプロジェクト参加招待を確認応答しない(例えば返信を拒否するか、または無視する)と、グループCCが協力プロジェクトに参加しないことが決定される。一例において、グループAAは、協力プロジェクトが作成される前にターゲットグループを示すことで、グループAAとグループAAにより示されるターゲットグループとの間に協力プロジェクトが限定され、他のグループが協力プロジェクトに参加できないようにする。別の例において、グループAAは、協力プロジェクトが作成された後にターゲットグループを示す。更に別の例において、協力プロジェクトが作成される前にグループAAがターゲットグループを示すときに、グループAAは、協力プロジェクトが作成された後にターゲットグループ(例えばグループ間協力のメンバシップ)を無制限に更新する。
【0060】
一実施形態において、少なくとも1つのグループにより送信された受信されるプロジェクト参加要求が、協力プロジェクトに対応する検証情報を含むときに、グループ間協力プラットフォームは、少なくとも1つのグループが協力プロジェクトに参加することを決定する。この場合は、協力プロジェクトのプロジェクト協力者が検証情報にアクセスすることができる(例えば検証情報を見ることができる)。一例において、グループAAにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて協力プロジェクトが作成されると、グループAAはまず協力プロジェクトのプロジェクト協力者として確認され、協力が予想されるグループBBなどのターゲットグループにグループAAが検証情報を送信できるように、グループAAは検証情報にアクセスすることができる。その後、グループBBは、検証情報に基づいて協力プロジェクトに参加する。一例では、プロジェクト作成要求を開始するプロジェクト協力者のみ、例えば上記の例におけるグループAAのみが検証情報にアクセスすることができる。このように、グループBBが協力プロジェクトに参加してプロジェクト協力者になっているときでも、グループBBは検証情報を閲覧することができない。別の例では、全てのプロジェクト協力者が検証情報にアクセスすることができる。例えば、ひとたびグループBBが協力プロジェクトに参加してプロジェクト協力者になると、グループBBは検証情報を閲覧することができる、および/または他のグループに検証情報を送信する。
【0061】
一実施形態において、検証情報は、以下に限定するわけではないが、招待コード(例えばいくつかの文字の文字列)、バーコード(例えば一次元バーコード、2次元コード)、または任意の他の適切なフォーマットの情報を含む。
【0062】
一実施形態において、協力プロジェクトを作成すること、および、協力プロジェクトに参加するグループを協力データを共有するプロジェクト協力者として指定することよって、各プロジェクト協力者は、協力プロジェクトに参加するか、または協力プロジェクトを脱退することにより、協力データの共有をそれぞれ随時開始または終了する。このように、プロジェクト協力者は協力プロジェクトに非同期的に参加するか、または協力プロジェクトから非同期的に退出する。従って、全てのプロジェクト協力者間で合意に達していれば、データの共有を同期的に開始するまたは同期的に終了する必要がない。更には、このように、複数のグループ間で協力を迅速に実装すると便利である。一部のプロジェクト協力者が協力プロジェクトに参加していないか、または協力プロジェクトから退出していないシナリオでは、他のプロジェクト協力者間の部分的な協力への影響はなく、協力の効率が高まる。
【0063】
段階306:グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトのプロジェクト協力者間で協力データを共有する。
【0064】
一実施形態において、グループ間協力プラットフォームは、任意のプロジェクト協力者の協力データを協力プロジェクト内の全てのプロジェクト協力者と共有する。一例では、グループAA、グループBB、およびグループCCが同じ協力プロジェクトのプロジェクト協力者であるときに、グループAAの協力データがグループBBおよびグループCCと共有され、グループBBの協力データがグループAAおよびグループCCと共有され、グループCCの協力データがグループAAおよびグループBBと共有される。このように、全てのプロジェクト協力者のうちの任意の2人のプロジェクト協力者間で協力データが共有される。
【0065】
一実施形態において、グループ間協力プラットフォームは、プロジェクト協力者により開始される共有関係構成要求を取得する。グループ間協力プラットフォームは、プロジェクト協力者の協力データを共有関係構成要求に示される1人または複数のプロジェクト協力者と共有し、プロジェクト協力者の協力データを他のプロジェクト協力者と共有することを回避する。一例では、グループAA、グループBB、およびグループCCが同じ協力プロジェクトのプロジェクト協力者であるときに、グループAAは、共有関係構成要求内でデータを共有するプロジェクト協力者を選択する。例えば、グループAAにより選択される共有関係がグループBBを含むときは、共有されるべきグループAAのデータがグループCCではなくグループBBと共有される。更に、各プロジェクト協力者は、独自の協力データの共有関係を構成することができる。
【0066】
一実施形態において、一部のプロジェクト協力者が協力プロジェクトから退出すると、グループ間協力プラットフォームは、共有を終了することなく残りのプロジェクト協力者間で協力データを共有し続ける。グループ間協力プラットフォームにより採用される共有ポリシが、任意のプロジェクト協力者の協力データを協力プロジェクト内の全てのプロジェクト協力者と共有することであるときに、「全てのプロジェクト協力者」のメンバシップは「残りのプロジェクト協力者」に更新され、共有ポリシは継続的に実装される。グループ間協力プラットフォームが共有関係構成要求に基づいてプロジェクト協力者に対応する共有先グループを決定すると、退出したプロジェクト協力者の協力データは残りのプロジェクト協力者と共有されなくなり、残りのプロジェクト協力者の協力データは、退出したプロジェクト協力者と共有されなくなる。
【0067】
一実施形態において、プロジェクト協力者により設定される共有先グループが全て協力プロジェクトから退出し、かつ、プロジェクト協力者が他のプロジェクト協力者との任意の共有関係に属さないときは、プロジェクト協力者が協力プロジェクトから削除されて、協力プロジェクトと関連付けられるリソースをプロジェクト協力者が占有しないようにする。
【0068】
一実施形態において、グループ間協力プラットフォームは、プロジェクト協力者により生成される協力データを協力プロジェクトに対応する共有スペースに記憶し、共有スペースは協力プロジェクトのプロジェクト協力者にアクセス許可を提供する。一例において、協力プロジェクトに対応する共有スペースは、グループ間協力プラットフォームに配置される。他の例において、協力プロジェクトに対応する共有スペースは、グループ間協力プラットフォームの外側の記憶スペースに無制限に配置される。この場合は、プロジェクト協力者が共有スペース内の協力データを都合よく共有および利用できるように、同じ協力プロジェクトの全てのプロジェクト協力者により生成される協力データが、協力プロジェクトに対応する共有スペースに一元的に記憶されるので、共有効率が高まる。
【0069】
一実施形態において、グループ間協力プラットフォームは、各プロジェクト協力者により生成される協力者データを対応する協力者共有スペースに記録する。このように、グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトのプロジェクト協力者に対応するそれぞれの協力者共有スペースの自動協力データ同期を実装する。この場合は、プロジェクト協力者が、対応する協力者共有スペースを使用して協力データを記録するが、この方が、対応するプロジェクト協力者の実際の状況(例えばネットワーク条件、記憶スペースサイズ)に適している。一例において、協力者共有スペースはプロジェクト協力者のローカル記憶スペースである。ネットワークが安定していないときでも、プロジェクト協力者は、協力データがローカル記憶スペースに確実に記憶されるようにする。ネットワークが安定した状態に戻った後、グループ間協力プラットフォームは、協力者の共有スペース間で協力データを自動的に同期する。
【0070】
いくつかの実施形態では、グループ間協力プラットフォームが協力者共有スペース間で協力データを自動的に同期するときに、周期的な(またはトリガされた)完全データ同期または増分データ同期が適用される。例えば、協力者共有スペース内の協力データが編集される、および/または、新たに追加された協力データがあると、編集された協力データおよび/または新たに追加された協力データは、他の協力者共有スペースに遅延なく同期される。データ同期方式の他のメカニズムが無制限に採用され得る。
【0071】
一実施形態において、グループ間協力プラットフォームは、プロジェクト協力者により割り当てられる独自の内部システム内の協力データに対するアクセス権を記録する。アクセス権は、対応するプロジェクト協力者が協力プロジェクトから退出すると無効になる。あるプロジェクト協力者が別のプロジェクト協力者の協力データに対するアクセス要求を開始すると、グループ間協力プラットフォームは、記録される他のプロジェクト協力者の内部システムに対するアクセス権によって、プロジェクト協力者が他のプロジェクト協力者の内部システム内の協力データにアクセスすることを容易にする。この場合は、プロジェクト協力者が独自の内部システムに協力データを記録し、プロジェクト協力者と関連付けられる内部グループメンバが、関連する協力データを都合よく取得および使用する。同時に、アクセス権が他のプロジェクト協力者に割り当てられるのではなく、グループ間協力プラットフォームに記録されることで、他のプロジェクト協力者によるアクセス権の悪用が制限され、内部システムにおけるアクセス操作が確実にグループ間協力プラットフォームの管理下で実装される。一例において、あるプロジェクト協力者が別のプロジェクト協力者の協力データに対するアクセス要求を開始すると、グループ間協力プラットフォームは、記録される他のプロジェクト協力者の内部システムに対するアクセス権に基づいて、グループ間協力プラットフォームとプロジェクト協力者との間のアクセスチャネル、およびグループ間協力プラットフォームと他のプロジェクト協力者との間のアクセスチャネルを個別に確立する。このように、プロジェクト協力者は、グループ間協力プラットフォームを介して他のプロジェクト協力者への安全なアクセスを実装する。
【0072】
一実施形態において、対応する内部システムへのアクセス権のアクセス範囲は、以下に限定するわけではないが、指定されたアクセス経路、指定された権利のデータ、指定されたタイプのデータ、指定された期間に生成されるデータ、および指定された部署の従業員により生成されるデータなどのうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
図4Aは、本開示のある実施形態に係る、作成グループに基づくグループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
図4Aに示すように、電子デバイス(例えば
図1のモバイルフォン131、141、および151、PC132、142、および152)で実行される方法は以下の段階を含む。
【0074】
段階402A:グループが、グループ間協力プラットフォームに対する、グループ間協力プラットフォームで協力プロジェクトを作成するための協力プロジェクト作成要求を開始する。
【0075】
段階404A:グループは、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有する。
【0076】
一実施形態において、グループは、グループ間協力プラットフォームに対して協力プロジェクトに関連するターゲットグループを指定し、グループ間協力プラットフォームはターゲットグループにプロジェクト参加招待を送信する。プロジェクト参加招待がターゲットグループにより確認応答されると、ターゲットグループは、協力プロジェクトに参加することが確認される。
【0077】
一実施形態において、グループはターゲットグループの協力承認プロセスを開始する。ターゲットグループの協力承認プロセスが承認されると、グループは、グループ間協力プラットフォームがターゲットグループにプロジェクト参加招待を送信するように、グループ間協力プラットフォームに対してターゲットグループを指定する。別の実施形態において、グループは、他のグループの信用性を事前に評価または承認し、長期的な協力がグループおよび/または信頼できるグループとして高い信頼を得ているグループを予め構成する。それ故、ターゲットグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、グループは協力承認プロセスなしでグループ間協力プラットフォームにターゲットグループを示す。このように、グループ間協力プラットフォームがターゲットグループにプロジェクト参加招待を送信することにより、協力プロジェクトに参加するターゲットグループの効率が高まる。
【0078】
一実施形態において、グループは、協力プロジェクトに対応する検証情報を取得し、検証情報はグループ間協力プラットフォームに記録される。その後、グループはターゲットグループに検証情報を送信し、ターゲットグループは、検証情報を含むプロジェクト参加要求をグループ間協力プラットフォームに送信すると、協力プロジェクトに参加することが確認される。様々な実施形態によれば、検証情報は、以下に限定するわけではないが、招待コード(例えばいくつかの文字の文字列)、バーコード(例えば一次元バーコード、2次元コード)、または任意の適切なフォーマットの情報を含む。
【0079】
一実施形態において、グループはターゲットグループの協力承認プロセスを開始し、ターゲットグループの協力承認プロセスが承認されると、ターゲットグループに検証情報を送信する。別の実施形態において、ターゲットグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、グループは協力承認プロセスなしでターゲットグループに検証情報を送信する。
【0080】
一実施形態において、上記の開始するグループはグループAAであり、協力プロジェクトに参加する他のグループはグループBBおよびグループCCなどを含む。これらのグループが協力データを共有するときは多くの状況がある。1つの状況では、全てのグループ間で協力データが共有される。例えば、グループAAの協力データがグループBBおよびグループCCと共有され、グループBBの協力データがグループAAおよびグループCCと共有され、グループCCの協力データがグループAAおよびグループBBと共有される。言い換えると、全てのプロジェクト協力者のうちの任意の2人のプロジェクト協力者間で協力データが共有される。別の状況では、協力プロジェクトに参加するグループがグループ間協力プラットフォームに対する共有関係構成要求を開始し、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つのグループを共有先グループとして構成する。例えば、グループAAがグループBBを共有先グループとして設定すると、グループAAの協力データがグループCCではなくグループBBと共有される。一方、グループCCは依然としてグループAAを共有先グループとして設定して、グループAAと協力データを一方向に共有することができる。
【0081】
図4Bは、本開示のある実施形態に係る、参加者グループに基づくグループ間でデータを共有するための方法を示すフロー図である。
図4Bに示すように、電子デバイス(例えば
図1のモバイルフォン131、141、および151、PC132、142、および152)で実行される方法は以下の段階を含む。
【0082】
段階402B:グループが、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加する。
【0083】
一実施形態において、協力プロジェクトは、例えば
図3に示す実施形態に従って作成される。他の実施形態において、協力プロジェクトは、開示の制限なく他の方式で作成される。
【0084】
一実施形態において、グループ間協力プラットフォームにより送信されたプロジェクト参加招待を受信した後、グループはプロジェクト参加招待を確認応答して協力プロジェクトに参加する。グループ間協力プラットフォームは、協力プロジェクトの作成を要求するグループ、または協力プロジェクトに既に参加しているグループの命令の下、グループにプロジェクト参加招待を送信する。
【0085】
一実施形態において、プロジェクト参加招待を受信した後、グループは、協力プロジェクトに参加する別のグループの協力承認プロセスを開始する。ひとたび他のグループの協力承認プロセスが承認されると、グループはプロジェクト参加招待を確認応答する。別の実施形態において、他のグループが信頼できるグループとして予め構成されているときに、グループは協力承認プロセスなしでプロジェクト参加招待を確認応答する。
【0086】
一実施形態において、協力プロジェクトに既に参加している別のグループにより送信された検証情報を受信した後、グループは、検証情報を含むプロジェクト参加要求をグループ間協力プラットフォームに送信して、検証情報に対応する協力プロジェクトに参加する。
【0087】
一実施形態において、グループは、検証情報を送信する他のグループの協力承認プロセスを開始する。他のグループの協力承認プロセスが承認されると、グループは、検証情報を含むプロジェクト参加要求をグループ間協力プラットフォームに送信する。別の実施形態において、他のグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、グループは、検証情報を含むプロジェクト参加要求を協力承認プロセスなしでグループ間協力プラットフォームに送信する。
【0088】
段階404B:グループは、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有する。
【0089】
一実施形態において、上記の参加者グループはグループAAであり、協力プロジェクトに参加する他のグループはグループBBおよびグループCCなどを含む。これらのグループが協力データを共有するときは多くの状況がある。1つの状況では、全てのグループ間で協力データが共有される。例えば、グループAAの協力データがグループBBおよびグループCCと共有され、グループBBの協力データがグループAAおよびグループCCと共有され、グループCCの協力データがグループAAおよびグループBBと共有される。言い換えると、協力データは、全てのプロジェクト協力者のうちの任意の2人のプロジェクト協力者間で共有される。別の状況では、協力プロジェクトに参加するグループがグループ間協力プラットフォームに対する共有関係構成要求を開始し、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つのグループを共有先グループとして構成する。例えば、グループAAがグループBBを共有先グループとして設定すると、グループAAの協力データがグループCCではなくグループBBと共有される。一方、グループCCは依然としてグループAAを共有先グループとして設定して、グループAAと協力データを一方向に共有することができる。
【0090】
いくつかの実施形態において、上記の「グループ」による操作は、対応するグループに属するユーザアカウントを介した対応する操作である。例えば、操作は、以下に限定するわけではないが、プロジェクト作成要求の開始、プロジェクト参加要求の開始、検証情報の送信、確認応答の実行、またはターゲットグループの指示などの協力管理操作、プロジェクト協力の実装または協力データの生成などの協力操作を含む。
【0091】
容易に理解できるよう、以下では、例示的な企業シナリオにおける企業間の研究開発協力を使用して、本開示の実施形態で提供する技術的解決策について説明する。しかしながら、本明細書で使用するように、「グループ」という用語は、以下に限定するわけではないが、企業に加えて学校、病院、軍隊、および省庁など、多くの他のタイプのエンティティを更に含んでよい。
【0092】
この例では、企業AA、企業BB、および企業CCの間で研究開発協力を実装する必要がある。グループ間協力プラットフォームのクライアントが、企業AA、企業BB、および企業CCの企業メンバにより使用される電子デバイスで実行するように構成される。企業AAの企業メンバが、対応するクライアントの独自のユーザアカウントにログインし、当該クライアントを企業AAに対応する協力ノード1として構成する。同様に、企業BBの企業メンバが、対応するクライアントの独自のユーザアカウントにログインし、当該クライアントを企業BBに対応する協力ノード2として構成し、企業CCの企業メンバが、対応するクライアントの独自のユーザアカウントにログインし、当該クライアントを企業CCに対応する協力ノード3として構成する。
【0093】
企業AAを例に挙げると、複数の企業メンバが企業AAと関連付けられ、当該企業メンバの各々は、それぞれの電子デバイスで実行されるグループ間協力プラットフォームのクライアントを有する。これらの企業メンバはそれぞれのクライアントの異なるユーザアカウントにログインするが、これらの企業メンバが企業AAに属しているため、対応するクライアントは全て、上記の協力ノード1として構成されているものとして扱われる。すなわち、「協力ノード1」は、企業AAの個々の企業メンバのユーザアカウントに対応する個々のクライアントではなく、企業AAの企業メンバがログインするクライアントの集合として実装される。同様に、企業BBの協力ノード2および企業CCの協力ノード3は同様の「集合」を含むが、本明細書ではその説明を繰り返さない。
【0094】
図5は、本開示のある実施形態に係る企業間協力を実装する相互作用プロセスを示すフロー図である。この例において、
図5に示す、上記の協力ノード1、2、3、およびグループ間協力プラットフォームのサーバの間の相互作用プロセスは、企業AA、企業BB、および企業CCの間の研究開発協力を実装する。以下では、
図6から
図13を参照して相互作用プロセスを示す。
図5に示すように、相互作用プロセスは以下の段階を含む。
【0095】
段階501:協力ノード1がプロジェクト作成申請を提出する。
【0096】
一実施形態において、企業AAが協力プロジェクトの作成操作を開始し、企業AA内でプロジェクト作成申請が提出されて、対応する協力プロジェクトの作成が要求される。一例において、係る申請は、
図6に示すように、例示的なプロジェクト作成申請ユーザインタフェースで提出される。ここでは、
図6に示すように、企業AAのメンバXiaobaiが申請を開始することになっており、協力ノード1が、プロジェクト作成申請インタフェース600を提供するように構成される。タグ602を選択すると、Xiaobaiはプロジェクト作成申請インタフェース600に入って、協力プロジェクトを作成する。タグ604を選択すると、Xiaobaiは、対応するプロジェクト参加申請インタフェースに入って、別の企業により作成される協力プロジェクトに参加する。
【0097】
一実施形態において、プロジェクト作成申請インタフェース600で、Xiaobaiは、協力プロジェクトに関連する内容を記入する必要がある。例えば、プロジェクト作成申請インタフェース600では、プロジェクト名、プロジェクトの説明、共有内容、プロジェクトリーダ、プロジェクトメンバ、および協力企業などの情報を入力する。「共有内容」要素は、企業AAが協力プロジェクト内の協力企業と共有する協力データのタイプを表す。例えば、本明細書に示すように、「プロジェクトの基本情報」、「プロジェクトメンバ情報」、および「作業プロジェクトと関連するデータおよび構成」に対応するボックスにチェックを入れて、それらのタイプの情報が共有されるべきであることを示す。他の例(不図示)において、いくつかのタイプの協力データに対応するボックスにチェックを入れないときは、それらのタイプのデータが共有されるべきはでない。他の実施形態では、上記のタイプの協力データに加えて、他のタイプの協力データ(不図示)も無制限に指定され得る。「プロジェクトリーダ」要素および「プロジェクトメンバ」要素は、協力プロジェクトに関連する企業AA内の(異なる役割を持つ)メンバを表す。それ故、指定されたメンバは、協力ノード1にログインした後、協力プロジェクトに参加し、協力企業と協力データを共有する。これに対して、企業AAの他のメンバが同じやり方で操作することはできない。「協力企業」要素は、グループ間協力プラットフォームに登録される1または複数の企業を含む。例えば、企業名または企業IDなどを入力することにより、Xiaobaiは、対応する企業を協力企業として「協力企業」要素に追加する。
【0098】
図6をなおも参照すると、この例において、「プロジェクト名」要素に対応するテキストボックスには、作成される協力プロジェクトのタイトルが「プロジェクトX」として入力される。協力プロジェクトの説明は、「ユーザの要件を満たす新製品の共同研究開発・・・」として「プロジェクトの説明」要素に対応するテキストボックスに入力される。企業AAのプロジェクトリーダは「Xiaobai」として入力され、プロジェクトメンバは「Baibai」および「Xiaohei」として入力され、協力企業は「企業BB」および「企業CC」として入力される。また、本明細書に示すように、協力企業との共有が許可されている、企業AAにより生成される協力データが「プロジェクトの基本情報」、「プロジェクトメンバ情報」、および「作業プロジェクトと関連するデータおよび構成」などのトピックに関する情報を含む。間違いがないことを確認した後、Xiaobaiは、プロジェクト作成申請インタフェース600で「申請を提出する」というオプションをトリガすることにより「プロジェクトX」のプロジェクト作成申請を提出する。
【0099】
段階502:協力ノード1は、プロジェクト作成申請が承認されるかどうかを決定し、申請が承認されたことに応答して、サーバにプロジェクト作成要求を送信する。
【0100】
一実施形態において、協力ノード1は、「プロジェクトX」のプロジェクト作成申請に応答して内部承認操作を開始する。一例において、係る承認操作は、
図7に示すように、例示的な承認インタフェース700を介して提供される。
図7の承認インタフェース700の上部には「承認プロセス」という欄、下部には「承認の内容」という欄が含まれる。本明細書に示すように、「承認プロセス」欄は、プロジェクト作成申請の承認担当者にXiaobaiの監督者および副監督者が含まれることを表示する。承認担当者は、「承認の内容」の欄にある情報を閲覧した後、プロジェクト作成申請の承認操作を行う。更に、Xiaobaiおよび承認担当者は、承認プロセスを通じて「承認プロセス」欄を介してプロジェクト作成申請の承認進捗をチェックすることができる。一例において、ひとたびXiaobaiが申請を提出すると、申請は監督者により検討され、監督者が申請を承認した後、申請は副監督者により検討され、副監督者が申請を承認した後、申請が承認されたことが確認される。
【0101】
いくつかの実施形態では、段階502が必須ではない。いくつかのシナリオでは、承認プロセスが完全に省略される。いくつかの他のシナリオでは、承認プロセスが改善される。例えば、協力企業が予め構成された信頼できる協力者であるときは、承認プロセスが省略されるか、または、監督者および副監督者が承認の申請を手動で検討する必要なくして直接承認が取得されるので、協力プロジェクトが迅速に作成される。「信頼できる協力者」の構成については以下で詳細に説明する。
【0102】
更に、この例において、Xiaobaiはプロジェクト作成申請インタフェース600を介して申請情報を入力し、Xiaobaiは協力プロジェクトのプロジェクトリーダである。しかしながら、プロジェクト作成申請インタフェース600で情報を入力するメンバが必ずしも他の例においてプロジェクトリーダである必要はない。
【0103】
段階503:サーバは、協力ノード1により送信されるプロジェクト作成要求に基づいて、対応する協力プロジェクトを作成する。
【0104】
段階504:サーバは、作成される協力プロジェクトの一意的な対応する招待コードを生成し、招待コードは協力ノード1により取得される。
【0105】
段階505:協力ノード1は、企業BBに対応する協力ノード2および企業CCに対応する協力ノード3に招待コードを送信する。
【0106】
いくつかの実施形態において、企業BBおよび企業CCはどちらも、招待コードを使用して企業AAにより作成される協力プロジェクトに追加される。このように、無関係な企業の追加が回避され、企業間協力中のデータの安全性が高まる。
図7に示すような一例において、承認が取得された後、協力ノード1は、サーバとの相互作用を通じて招待コードを取得し、「承認プロセス」の欄に表示される情報の一部として、招待コードを承認インタフェース700に表示するように構成される。例えば、
図7に示す招待コードは「b11fce」という文字列である。
【0107】
一実施形態において、協力ノード1は招待コードに伝送機能を提供することで、協力ノード2および協力ノード3に招待コード(例えば承認インタフェース700に示すもの)を迅速に送信する。他の実施形態では、Xiaobaiなどの企業AAのメンバが、例えば、以下に限定するわけではないが、インスタントメッセージングアプリケーション、電子メール、ショートメッセージ、通話、または任意の他のメカニズムを介して、企業BBおよび企業CCのメンバに招待コードを送信する。
【0108】
一実施形態において、上記の協力プロジェクトXが作成された後、企業AAのプロジェクトリーダおよびプロジェクトメンバは、協力ノード1にログインした後にプロジェクトXの関連情報を検討し、当該関連情報にアクセスすることができる。一例において、係るアクセスは、
図8に示すように、例示的なプロジェクト管理インタフェース800で提供される。この例において、Xiaobaiは、協力ノード1にログインした後、
図8のプロジェクト管理インタフェース800にアクセスして、プロジェクトXの関連情報を閲覧する。プロジェクト管理インタフェース800は、第1関係者の役割を果たす企業AA、協力者の役割を果たす企業BB、および同様に協力者の役割を果たす企業CCにそれぞれ対応するタグ802、804、および806を提供する。協力プロジェクトにまだ参加していない企業BBに対応するタグ804を選択すると、Xiaobaiには「協力社員がプロジェクトに参加していません」というメッセージが提示され、当該メッセージはプロジェクト管理インタフェース800に表示される。
【0109】
様々な例において、企業BBおよび企業CCはその両方が企業AAにより作成される協力プロジェクトに参加するわけではないかもしれない。一例では、企業BBのみが協力プロジェクトに参加する一方で、企業CCは協力プロジェクトに参加しない。それ故、企業AAは、協力プロジェクトへの企業CCの不参加の影響を受けることなく、研究開発協力中に企業BBと依然としてデータを共有する。別の例において、企業BBおよび企業CCが協力プロジェクトに参加していない場合は、企業AAは、企業BBおよび企業CCの両方の不参加の影響を受けることなく、率先して協力プロジェクトに参加し、対応する協力データを生成することができる。このように、プロジェクト参加者は、自分達の間で不必要に関連付けをすることも影響を及ぼすこともなく、協力プロジェクトに非同期的に参加する。協力プロジェクトが参加者により作成または実施される前に全てのプロジェクト参加者が確認する必要がないので、操作が簡略化され、効率が高まる。
【0110】
段階506:協力ノード2および協力ノード3はプロジェクト参加申請を個別に提出する。
【0111】
一実施形態において、係るプロジェクト参加申請は、
図9に示すように、例示的なプロジェクト参加申請インタフェース900を介して提出される。
図9に示すように、プロジェクト参加申請インタフェース900はタグ902から904を含む。タグ902がトリガされると、対応するプロジェクト作成申請インタフェース(例えば
図6のプロジェクト作成申請インタフェース600)が、協力プロジェクトを作成するために提示される。本明細書の
図9に示すように、タグ904がトリガされると、プロジェクト参加申請インタフェース900は、別の企業により作成される協力プロジェクトに参加するために提示される。
【0112】
この例では、Xiaobaiにより作成される協力プロジェクトXに参加するために、企業BBのメンバが、
図9に示すように、協力ノード2でプロジェクト参加申請インタフェース900に入る。企業CCのメンバが協力ノード3で協力プロジェクトXに参加するプロセスは、企業BBのプロセスと実質的に同様である。
【0113】
図9に示すように、プロジェクト参加申請インタフェース900は、招待コードを入力するための入力ボックス905を提供する。
図9に示す例において、入力ボックス905には、協力ノード1により提供される「b11fce」が入力される。結果として、プロジェクト参加申請インタフェース900には、プロジェクト名、プロジェクトの説明、共有内容、および(例えば、協力企業が企業AAである、といった)協力者情報などの協力プロジェクトXの関連情報が表示される。更に、企業BBのメンバは、「第1関係者情報」の欄にプロジェクトリーダおよびプロジェクトメンバに関連する企業BB側の情報を構成する。
図9に示すこの例において、企業BBのメンバは、テキストボックス906および908をそれぞれ使用して、プロジェクトリーダを「Xiaomei」、プロジェクトメンバを「Laowang」および「Huang」に設定する。間違いがないことを確認した後、プロジェクト参加申請インタフェース900内の「申請を提出する」というオプションをトリガすることにより、「プロジェクトX」のプロジェクト参加申請が提出される。
【0114】
段階507:協力ノード2および協力ノード3は、それぞれのプロジェクト参加申請が承認されるかどうかを個別に決定し、承認に応答して段階508に進む。
【0115】
一実施形態において、協力ノード2は、提出された「プロジェクトX」のプロジェクト参加申請に応答して内部承認操作を開始する。一例において、係る承認操作は、
図10に示すように、例示的な承認インタフェース1000で提供される。
図10の承認インタフェース1000の上部には「承認プロセス」の欄、下部には「承認の内容」の欄が含まれる。「承認プロセス」の欄に表示されているように、プロジェクト参加申請の承認担当者はXiaomeiの監督者および副監督者を含む(
図9に示すプロジェクト参加申請インタフェース900を使用して、Xiaomeiによりプロジェクト参加申請が提出されると仮定する)。承認担当者は、「承認の内容」の欄を閲覧した後、プロジェクト参加申請の承認操作を行う。この例において、Xiaomeiおよび承認担当者は、承認プロセスを通じて「承認プロセス」の欄でプロジェクト参加申請の承認進捗を閲覧することができる。Xiaomeiが申請を提出した後、申請は監督者により検討され、監督者が申請を承認した後、申請は副監督者により検討され、副監督者が申請を承認した後、申請が承認されていることが確認される。
【0116】
いくつかの実施形態では、段階507が必須ではない。いくつかのシナリオでは、承認プロセスが完全に省略される。いくつかの他のシナリオでは、承認プロセスが改善される。例えば、協力企業が予め構成された信頼できる協力者であるときは、承認プロセスが省略されるか、または、監督者または副監督者が申請を手動で承認する必要なくして直接承認が取得されることにより、協力プロジェクトへの迅速な参加が容易になる。
【0117】
「信頼できる協力者」の構成は、上記の段階502との関連で説明した「信頼できる協力者」と実質的に同様である。実装では、協力プロジェクトの作成または協力プロジェクトへの参加を承認する際に、協力企業が信用できるかどうか、および/または協力のリスクがあるかどうかなどが考慮される。故に、それらの一般的な協力企業の場合は、一回の承認の結果は、対応する協力プロジェクト(例えば協力企業が参加する協力プロジェクト)の作成または当該協力プロジェクトへの参加の一例にのみ適用可能である。一方で、それらの信用できる企業または長期的な協力関係の企業の場合は、「信頼できる協力者」のステータスが構成されるか、または企業が一回の承認で「信頼できる協力者のリスト」に追加される。後者の場合は、承認操作の結果が、対応する協力プロジェクトの作成または当該協力プロジェクトへの参加の多くのプロセスに適用可能である。いくつかの例では、承認操作の結果が、一定期間(例えば1年)内の対応する協力プロジェクトの作成または当該協力プロジェクトへの参加の全てのプロセスに適用可能であり、対応する協力プロジェクトの作成または当該協力プロジェクトへの参加ごとに承認操作を実装することが回避される。
【0118】
一例において、信頼できる協力者を追加する上記の操作は、
図11に示すように、信頼できる協力者を追加するための例示的な承認インタフェース1100を使用して承認される。
図9のプロジェクト参加申請インタフェース900内の「ここをクリックして申請する」というリンク909が操作されると、企業AAを企業BBの「信頼できる協力者」として構成するための承認操作が開始され得る。故に、対応する承認進捗は、例えば
図11の承認インタフェース1100で閲覧される。同様に、
図6のプロジェクト作成申請インタフェース600には、追加される協力企業に関連して「ここをクリックして申請する」というリンクまたは同様のオプションが表示されてもよく、対応する協力企業が、信頼できる協力者として迅速に追加される。
【0119】
段階508:協力ノード2および協力ノード3は、協力プロジェクトに個別に参加した後、協力ノード1と協力データを共有する。
【0120】
図12は、本開示のある実施形態に係る別のプロジェクト管理インタフェースを示す図である。この例において、Xiaobaiは、協力ノード1にログインした後、
図12のプロジェクト管理インタフェース1200に入って、プロジェクトXの関連情報を閲覧する。プロジェクト管理インタフェース1200は、第1関係者の役割を果たす企業AA、並びに、協力者の役割を果たす企業BBおよび企業CCにそれぞれ対応するタグ1202、1204、および1206を提供する。Xiaobaiが、その時点で協力プロジェクトに既に参加している企業BBに対応するタグ1204を選択すると、企業BBに関する情報がプロジェクト管理インタフェース1200に表示される。この例に示すように、プロジェクトリーダは「Xiaomei」であり、プロジェクトメンバは「Laowang」および「Huang」であり、共有内容は「プロジェクトの基本情報」および「プロジェクトメンバ情報」および「作業プロジェクトと関連するデータおよび構成」を含む。
【0121】
一実施形態において、プロジェクト管理インタフェース1200は、
図12に示すように、アクセスオプション1208を含む。Xiaobai、Baibai、およびXiaoheiなどの協力ノード1の企業メンバは、アクセスオプション1208をトリガすることによって、企業BBにより生成される共有される協力データに迅速にアクセスする。同様に、Xiaobai、Baibai、およびXiaoheiなどの協力ノード1の企業メンバは、タグ1206を操作することで企業CCに対応するオプションへのアクセスを取得することによって、企業CCにより生成される共有される協力データに迅速にアクセスする。
【0122】
同様に、Xiaomei、Laowang、およびHuangなどの協力ノード2の企業メンバ、または協力ノード3の企業メンバは、タグ1202をトリガすることで企業AAに対応するアクセスオプションを取得することによって、企業AAにより生成される共有される協力データに迅速にアクセスする。
【0123】
企業BBおよび企業CCの場合は多くの状況がある。例えば、1つの状況では、協力データの共有が協力プロジェクトの「第1関係者」と「協力者」との間でのみ許可され、「協力者」間では許可されない。故に、協力データが企業AAと企業BBとの間および企業AAと企業CCとの間では共有されるが、企業BBと企業CCとの間では共有されない。別の状況では、協力プロジェクトの全ての参加者が互いに協力データを共有する。言い換えると、協力データが企業AAと企業BBとの間、企業AAと企業CCとの間、および企業BBと企業CCとの間で共有される。
【0124】
協力ノードにより生成される協力データの記憶およびアクセスを実装するには、任意の適切なメカニズムが無制限に適用可能である。
【0125】
一実施形態において、各協力ノードには対応する記憶スペースがある。例えば、協力ノード1は記憶スペース1に対応し、記憶スペース1は、企業AAの企業メンバにより生成される協力データを記憶するために使用され、協力ノード2は記憶スペース2に対応し、記憶スペース2は、企業BBの企業メンバにより生成される協力データを記憶するために使用され、協力ノード3は記憶スペース3に対応し、記憶スペース3は、企業CCの企業メンバにより生成される協力データを記憶するために使用される。本開示の実施形態では記憶スペースの位置について限定しない。例えば、記憶スペースは、クラウドスペース、ローカルスペース、公共スペース、および企業内のシステムスペースのうちの1または複数を含んでよい。上記の例において、協力プロジェクトXに参加するときに、各プロジェクト参加者は、グループ間協力プラットフォームのサーバに独自の記憶スペースへのアクセス権を割り当てる。例えば、グループ間協力プラットフォームのサーバに対して、企業AAは記憶スペース1のアクセス権を割り当て、企業BBは記憶スペース2のアクセス権を割り当て、企業CCは記憶スペース3のアクセス権を割り当てる。このように、Xiaobaiが
図12のアクセスオプション1208をトリガすると、Xiaobaiが協力ノード1と関連付けられていることを確認した後、グループ間協力プラットフォームのサーバは、企業BBにより割り当てられる記憶スペース2へのアクセス権を使用して、協力ノード1の記憶スペース2にアクセスできるようにする。それ故、協力データが共有されるだけでなく、記憶スペースのデータの安全性も確保される。
【0126】
いくつかの実施形態において、協力の終了に対応する記憶スペースにアクセスすることに加えて、グループ間協力プラットフォームのサーバは、協力の終了に対応する記憶スペース間でデータ同期を能動的に実行する。このように、各プロジェクト参加者は、全てのプロジェクト参加者により生成される協力データにアクセスするために独自の記憶スペースにアクセスするだけでよいので、操作が更に簡略化される。
【0127】
一実施形態において、協力プロジェクトには対応する統合記憶スペースがあり、全ての協力ノードは統合記憶スペースに対応し、生成される協力データを統合記憶スペースに記憶する。
図13は、本開示のある実施形態に係る別のプロジェクト管理インタフェースを示す図である。
図13のプロジェクト管理インタフェース1300は、全てのプロジェクト参加者に対応するアクセスオプション1302を含む。企業AA、企業BB、および企業CCは全て、アクセスオプション1302を操作することにより、協力プロジェクトXに対応する統合記憶スペースにアクセスすることができる。協力データの共有が協力プロジェクトの「第1関係者」と「協力者」との間でのみ許可され、「協力者」間では許可されないときに、グループ間協力プラットフォームのサーバは、アクセスオプション1302を操作する関係者のアイデンティティ情報に基づいて、統合記憶スペース内の操作する関係者によりアクセス可能な協力データを制限する。一例では、操作する関係者が企業AAに属すると、企業AA自体、企業BB、および企業CCにより生成される協力データにアクセスすることができる。操作する関係者が企業BBに属すると、企業BB自体および企業AAにより生成される協力データにアクセスすることができ、企業CCにより生成される協力データにはアクセスすることができない。操作する関係者が企業CCに属すると、企業CC自体および企業AAにより生成される協力データにアクセスすることができ、企業BBにより生成される協力データにはアクセスすることができない。
【0128】
一実施形態では、協力プロジェクトの参加者が随時退出してよい。例えば、企業CCが退出した後でも、企業AAは企業BBと協力データを共有する。一例において、企業CCが協力プロジェクトから退出した後、グループ間協力プラットフォームのサーバは、企業CCの協力データに対する企業AAおよび企業BBのアクセス権を維持する。別の例において、企業CCは、企業CCが協力プロジェクトから退出した後に企業AAおよび企業BBが企業CCにより生成される協力データにアクセスできなくなるように、協力データへのアクセス権を設定する。
【0129】
図14は、本開示のある実施形態に係るデバイスを示すブロック図である。
図14に示すように、デバイスは、ハードウェアレベルでプロセッサ(1402)、内部バス(1404)、ネットワークインタフェース(1406)、メモリ(1408)、および不揮発性記憶装置(1410)を含み、他のサービスにより必要とされるハードウェアを更に含んでよい。プロセッサ(1402)は、対応するコンピュータプログラムを不揮発性記憶装置(1410)からメモリ(1408)に読み込み、次に当該コンピュータプログラムを実行して、論理レベルでグループ間でデータを共有するための装置を形成する。当然ながら、ソフトウェア実装に加えて、本開示の1または複数の実施形態は、例えば論理デバイスまたはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを使用する他の実装を排除しない。すなわち、以下の処理フローの実行エンティティは論理ユニットに限定されず、ハードウェアデバイスまたは論理デバイスであってもよい。
【0130】
図15は、本開示のある実施形態に係る、プラットフォームに基づくグループ間でデータを共有するための装置のソフトウェア実装を示すブロック図である。
図15に示すように、装置は承認ユニット(1501)および承認ユニット(1501)を含む。
【0131】
承認ユニット(1501)は、第1グループにより第2グループの協力承認プロセスを開始するように構成される。
【0132】
承認ユニット(1501)は、協力承認プロセスが承認されると、グループ間協力中に第1グループと第2グループとの間で協力データが共有されるように、第1グループにより第2グループとのグループ間協力を実装するように構成される。
【0133】
一実施形態において、承認ユニット(1501)は更に、第1グループが第2グループに対するグループ間協力の協力プロジェクトを開始すると、第2グループの協力承認プロセスを開始するように構成される。
【0134】
一実施形態において、協力ユニット(1502)は更に、第1グループにより協力プロジェクトに対応する検証情報を取得して、第2グループに検証情報を提供するように構成され、第2グループが検証情報を使用して協力プロジェクトに参加するときに、第1グループにより第2グループとのグループ間協力を実装するように構成される。
【0135】
一実施形態において、承認ユニット(1501)は更に、第2グループにより開始されるグループ間協力の協力プロジェクトに第1グループが参加すると、第2グループの協力承認プロセスを開始するように構成される。
【0136】
一実施形態において、協力ユニット(1502)は更に、第1グループにより、第2グループにより提供される協力プロジェクトに対応する検証情報を取得するように構成され、第1グループにより、検証情報を使用して協力プロジェクトに参加して、第2グループとのグループ間協力を実装するように構成される。
【0137】
一実施形態において、協力プロジェクトは、開始者の役割を果たす第1グループまたは第2グループにより作成される、または、協力プロジェクトは、開始者の役割を果たす第1グループまたは第2グループがグループ間協力プラットフォームに対する協力プロジェクト作成要求を開始した後、グループ間協力プラットフォームにより作成される。
【0138】
一実施形態において、第2グループが予め構成された信頼できるグループであるときに、協力ユニット(1502)は、第1グループにより協力承認プロセスなしで第2グループとのグループ間協力を実装するように構成される。
【0139】
図16は、本開示のある実施形態に係る、プラットフォームに基づくグループ間でデータを共有するための装置のソフトウェア実装を示すブロック図である。
図16に示すように、装置は作成ユニット(1601)、決定ユニット(1602)、および共有ユニット(1603)を含む。
【0140】
作成ユニット(1601)は、グループ間協力プラットフォームにより協力プロジェクトを作成するように構成される。
【0141】
決定ユニット(1602)は、グループ間協力プラットフォームにより協力プロジェクトに参加するグループを決定し、それらを協力プロジェクトのプロジェクト協力者として指定するように構成される。
【0142】
共有ユニット(1603)は、グループ間協力プラットフォームにより協力プロジェクトのプロジェクト協力者間で協力データを共有するように構成される。
【0143】
一実施形態において、決定ユニット(1602)は、グループ間協力プラットフォームにより、協力プロジェクトに既に参加しているグループを以下の方式のうちの少なくとも1つで決定するように構成される。
【0144】
グループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて協力プロジェクトが作成されると、グループ間協力プラットフォームにより、グループが協力プロジェクトに参加することが決定される。
【0145】
グループにより示されるターゲットグループに送信されるプロジェクト参加招待が確認応答されると、グループ間協力プラットフォームにより、ターゲットグループが協力プロジェクトに参加することが決定される。
【0146】
少なくとも1つのグループにより送信された受信されるプロジェクト参加要求が、協力プロジェクトに対応する検証情報を含むときは、グループ間協力プラットフォームにより、少なくとも1つのグループが協力プロジェクトに参加することが決定され、協力プロジェクトのプロジェクト協力者が検証情報にアクセスすることができる(例えば検証情報を見ることができる)。
【0147】
一実施形態において、共有ユニット(1603)は更に、グループ間協力プラットフォームにより、任意のプロジェクト協力者の協力データを協力プロジェクト内の全てのプロジェクト協力者と共有するように構成される。
【0148】
一実施形態において、共有ユニット(1603)は更に、グループ間協力プラットフォームにより、任意のプロジェクト協力者により開始される共有関係構成要求を取得するように構成され、グループ間協力プラットフォームにより、プロジェクト協力者の協力データを共有関係構成要求で指定されるプロジェクト協力者と共有することで、プロジェクト協力者の協力データを他のプロジェクト協力者と共有することを回避するように構成される。
【0149】
一実施形態において、共有ユニット(1603)は更に、一部のプロジェクト協力者が協力プロジェクトから退出すると、グループ間協力プラットフォームにより残りのプロジェクト協力者間で協力データを共有するように構成される。
【0150】
一実施形態において、共有ユニット(1603)は更に、グループ間協力プラットフォームにより、プロジェクト協力者により生成される協力データを協力プロジェクトに対応する共有スペースに記憶するように構成され、共有スペースは協力プロジェクトのプロジェクト協力者にアクセス許可を提供する。
【0151】
一実施形態において、共有ユニット(1603)は更に、グループ間協力プラットフォームにより、各プロジェクト協力者により生成される協力データを対応する協力者共有スペースに記録し、グループ間協力プラットフォームにより、協力プロジェクトのプロジェクト協力者に対応する協力者共有スペース間で協力データの自動同期を実装するように構成される。
【0152】
一実施形態において、共有ユニット(1603)は更に、グループ間協力プラットフォームにより、少なくとも1人のプロジェクト協力者により割り当てられる独自の内部システム内の協力データに対するアクセス権を記録することであって、アクセス権は、対応するプロジェクト協力者が協力プロジェクトから退出すると無効になる、記録することと、あるプロジェクト協力者が別のプロジェクト協力者の協力データに対するアクセス要求を開始すると、グループ間協力プラットフォームにより、記録される他のプロジェクト協力者の内部システムに対するアクセス権を使用して、プロジェクト協力者が他のプロジェクト協力者の内部システム内の協力データにアクセスすることを容易にすることとを行うように構成される。
【0153】
一実施形態において、対応する内部システムへのアクセス権のアクセス範囲は、指定されたアクセス経路、指定された権利のデータ、指定されたタイプのデータ、指定された期間に生成されるデータ、および指定された部署の従業員により生成されるデータのうちの少なくとも1つを含む。
【0154】
図17は、本開示のある実施形態に係る、作成者に基づくグループ間でデータを共有するための装置のソフトウェア実装を示すブロック図である。装置は要求ユニット(1701)および共有ユニット(1702)を含む。
【0155】
要求ユニット(1701)は、グループにより、グループ間協力プラットフォームに対する、グループ間協力プラットフォームで協力プロジェクトを作成するための協力プロジェクト作成要求を開始するように構成される。
【0156】
共有ユニット(1702)は、グループにより、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有するように構成される。
【0157】
装置は更に、グループにより、協力プロジェクトに関連するターゲットグループをグループ間協力プラットフォームに示すことで、グループ間協力プラットフォームがターゲットグループにプロジェクト参加招待を送信するようにすべく構成される指示ユニット(1703)を含み、プロジェクト参加招待がターゲットグループにより確認応答されると、ターゲットグループは、協力プロジェクトに参加することが確認される。
【0158】
装置は更に、グループにより協力プロジェクトに対応する検証情報を取得するように構成される取得ユニット(1704)であって、検証情報は更にグループ間協力プラットフォームに記録される、取得ユニット(1704)と、検証情報を含むプロジェクト参加要求をグループ間協力プラットフォームに送信するとターゲットグループが協力プロジェクトに参加することが確認されるように、グループによりターゲットグループに検証情報を送信するように構成される送信ユニット(1705)とを含む。
【0159】
送信ユニット(1705)は更に、グループによりターゲットグループの協力承認プロセスを開始し、ターゲットグループの協力承認プロセスが承認されると、グループによりターゲットグループに検証情報を送信するように構成されるか、または、ターゲットグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、グループにより協力承認プロセスなしでターゲットグループに検証情報を送信するように構成される。
【0160】
図18は、本開示のある実施形態に係る、参加者グループに基づくグループ間でデータを共有するための装置のソフトウェア実装を示すブロック図である。
図18に示すように、装置は参加ユニット(1801)および共有ユニット(1802)を含む。
【0161】
参加ユニット(1801)は、グループにより、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加するように構成される。
【0162】
共有ユニット(1802)は、グループにより、協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有するように構成される。
【0163】
一実施形態において、参加ユニット(1801)は更に、グループにより、グループ間協力プラットフォームにより送信されたプロジェクト参加招待を受信し、グループにより、プロジェクト参加招待の確認応答を実行して協力プロジェクトに参加するように構成される。
【0164】
一実施形態において、参加ユニット(1801)は更に、グループにより、協力プロジェクトに既に参加している別のグループにより送信された検証情報を取得するように構成され、検証情報が協力プロジェクトに対応するときに、グループにより、検証情報を含むプロジェクト参加要求をグループ間協力プラットフォームに送信して協力プロジェクトに参加するように構成される。
【0165】
一実施形態において、参加ユニット(1801)は、グループにより、検証情報を含むプロジェクト参加要求を以下の方式でグループ間協力プラットフォームに送信するように構成される。
【0166】
グループは、検証情報を送信する他のグループの協力承認プロセスを開始し、他のグループの協力承認プロセスが承認されると、グループは、検証情報を含むプロジェクト参加要求をグループ間協力プラットフォームに送信する。
【0167】
他のグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、グループは、検証情報を含むプロジェクト参加要求を協力承認プロセスなしでグループ間協力プラットフォームに送信する。
【0168】
上記の実施形態に示したシステム、装置、モジュール、またはユニットは、コンピュータチップもしくはエンティティ、または特定の機能を有する製品により具体的に実装され得る。典型的な実装デバイスはコンピュータであり、コンピュータの特定の形態はパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルフォン、カメラ付き電話、スマートフォン、携帯情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーションデバイス、電子メール送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、またはこれらのデバイスのいずれかの組み合わせであってよい。
【0169】
典型的な構成において、コンピュータは、1または複数のプロセッサ(CPU)、入出力インタフェース、ネットワークインタフェース、およびメモリを含む。
【0170】
メモリは、リードオンリメモリ(ROM)またはフラッシュメモリ(flash(登録商標)RAM)など、非永続的メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または不揮発性メモリなどの形態のコンピュータ可読媒体を含んでよい。メモリはコンピュータ可読媒体の例である。
【0171】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技術を用いて情報記憶を実現できる永続的および非永続的な媒体、移動可能および移動不可能な媒体を含む。情報はコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムのモジュール、または他のデータであってよい。コンピュータの記憶媒体の例は、以下に限定するわけではないが、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光記憶装置、カセットテープ、ディスク記憶装置、量子メモリ、グラフェンベースの記憶媒体もしくは他の磁気記憶デバイス、または任意の他の非伝送媒体を含み、コンピューティングデバイスによりアクセス可能な情報を記憶するために使用され得る。本明細書の定義によれば、コンピュータ可読媒体は変調データ信号および搬送波などの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory media)を含まない。
【0172】
「含む」という用語、「備える」という用語、またはそれらの任意の他の変形形態は、非排他的な包含を含むことを意図しているため、一連の要素を含むプロセス、方法、商品、またはデバイスは、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、または係るプロセス、方法、商品、またはデバイスに固有の要素も含むことに更に留意されたい。更なる制限なく「1つの~を含む」という記述で定義される要素は、当該要素を含むプロセス、方法、商品、またはデバイスにおける追加的な同一要素の存在を除外するものではない。
【0173】
以上では、本開示の特定の実施形態について説明した。他の実施形態が添付の特許請求の範囲に含まれる。場合によっては、請求項に記載するアクションまたは段階を実施形態とは異なる順序で実行しても、所望の結果を実現することができる。加えて、図面に示すプロセスでは、所望の結果を実現するために必ずしも示されている特定の順序または連続した順序が必要とされるわけではない。いくつかの実装では、マルチタスク処理および並列処理も可能または有益である。
【0174】
本開示の1または複数の実施形態で使用する用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本開示の1または複数の実施形態を限定することを意図するものではない。本開示の1または複数の実施形態、および添付の特許請求の範囲で使用する単数形「ある(a)」、「当該(said)」、および「(the)」は、文脈による別段の明示的な指示がない限り、複数形を含むことも意図している。本明細書で使用する「および/または」という用語は、1または複数の関連付けられる列挙された項目の任意のまたは全ての可能な組み合わせを指し、それらを含むことも理解されたい。
【0175】
本開示の1または複数の実施形態では様々なタイプの情報を説明するために第1、第2、および第3などの用語が使用され得るが、係る情報はこれらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つのタイプの情報を別のタイプの情報と区別するためにのみ使用される。例えば、第1情報は第2情報と呼ばれてもよく、同様に、第2情報は、本開示の1または複数の実施形態の範囲から逸脱することなく、第1情報と呼ばれてもよい。文脈に応じて、本明細書で使用する「場合」という単語は、「~するとき」または「~すると」または「決定に応答して」を意味するものと解釈され得る。
【0176】
上の説明は本開示の1または複数の実施形態の好ましい実施形態に過ぎず、本開示の1または複数の実施形態を限定することを意図するものではない。本開示の1または複数の実施形態の精神および原理から逸脱することなく行われる修正、同等の置換、または改良はいずれも、本開示の1または複数の実施形態の保護範囲に含まれるべきである。
(項目1)
グループ間でデータを共有するための方法であって、
任意のグループが別のグループの協力承認プロセスを開始する段階と、
上記協力承認プロセスが承認されると、グループ協力中に上記グループと他のグループとの間で協力データが共有されるように、上記グループが上記他のグループとのグループ間協力を実装する段階と
を備える方法。
(項目2)
任意のグループが別のグループの協力承認プロセスを開始する上記段階は、
上記グループが上記他のグループのためのグループ間協力の協力プロジェクトを開始するときに、上記他のグループの上記協力承認プロセスを開始する段階
を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記グループが上記他のグループとのグループ間協力を実装する上記段階は、
上記グループが、上記協力プロジェクトに対応する検証情報を取得することで、上記検証情報を上記他のグループに提供する段階と、
上記他のグループが上記検証情報を通じて上記協力プロジェクトに参加するときに、上記グループが上記他のグループとのグループ間協力を実装する段階と
を有する、項目2に記載の方法。
(項目4)
任意のグループが別のグループの協力承認プロセスを開始する上記段階は、
上記グループが上記他のグループにより開始されるグループ間協力の協力プロジェクトに参加するときに、上記他のグループの上記協力承認プロセスを開始する段階
を有する、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記グループが上記他のグループとのグループ間協力を実装する上記段階は、
上記グループが、上記他のグループにより提供される上記協力プロジェクトに対応する検証情報を取得する段階と、
上記グループが上記検証情報を通じて上記協力プロジェクトに参加することで、上記他のグループとのグループ間協力を実装する段階と
を有する、項目4に記載の方法。
(項目6)
上記協力プロジェクトは、開始者の役割を果たす上記グループまたは上記他のグループにより作成される、または、
上記協力プロジェクトは、開始者の役割を果たす上記グループまたは上記他のグループがグループ間協力プラットフォームに対する協力プロジェクト作成要求を開始した後、上記グループ間協力プラットフォームにより作成される、
項目2から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
上記他のグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、上記グループが上記他のグループとのグループ間協力を実装する一方で、上記協力承認プロセスを無視する段階
を更に備える項目1に記載の方法。
(項目8)
グループ間でデータを共有するための方法であって、
グループ間協力プラットフォームが協力プロジェクトを作成する段階と、
上記協力プロジェクトに参加するグループを上記協力プロジェクトのプロジェクト協力者として設定するように、上記グループ間協力プラットフォームが、上記協力プロジェクトに参加する上記グループを決定する段階と、
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有する段階と
を備える方法。
(項目9)
上記グループ間協力プラットフォームが、上記協力プロジェクトに既に参加しているグループを決定する上記段階は、
任意のグループにより開始されるプロジェクト作成要求に基づいて上記協力プロジェクトが作成されるときに、上記グループ間協力プラットフォームが、上記協力プロジェクトに参加する上記グループを決定する段階、
上記グループにより示されるターゲットグループに送信されるプロジェクト参加招待が確認応答を取得するときに、上記グループ間協力プラットフォームが、上記協力プロジェクトに参加する上記ターゲットグループを決定する段階、および、
少なくとも1つのグループにより送信された受信されるプロジェクト参加要求が、上記協力プロジェクトに対応する検証情報を含むときに、上記少なくとも1つのグループが上記協力プロジェクトに参加することを、上記グループ間協力プラットフォームが決定する段階であって、上記協力プロジェクトのプロジェクト協力者が上記検証情報を見ることができる、段階
のうちの少なくとも1つを有する、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有する上記段階は、
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクト内の全てのプロジェクト協力者と任意のプロジェクト協力者の協力データを共有する段階
を有する、項目8に記載の方法。
(項目11)
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有する上記段階は、
上記グループ間協力プラットフォームが、任意のプロジェクト協力者により開始される共有オブジェクト設定要求を取得する段階と、
上記グループ間協力プラットフォームが、上記共有オブジェクト設定要求に示されるプロジェクト協力者と上記プロジェクト協力者の協力データを共有し、他のプロジェクト協力者と上記プロジェクト協力者の上記協力データを共有することを回避する段階と
を有する、項目8に記載の方法。
(項目12)
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有する上記段階は、
一部のプロジェクト協力者が上記協力プロジェクトを退出すると、上記グループ間協力プラットフォームが残りのプロジェクト協力者間で協力データを共有する段階
を有する、項目8に記載の方法。
(項目13)
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有する上記段階は、
上記グループ間協力プラットフォームが、上記プロジェクト協力者により生成される協力データを上記協力プロジェクトに対応する共有スペースに記憶する段階であって、上記共有スペースは、上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者に許可を提供する、段階
を有する、項目8に記載の方法。
(項目14)
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有する上記段階は、
上記グループ間協力プラットフォームが、各プロジェクト協力者により生成される協力データを対応する協力者共有スペースに記録する段階と、
上記グループ間協力プラットフォームが、上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者に対応する協力者共有スペース間で協力データの自動同期を実装する段階と
を有する、項目8に記載の方法。
(項目15)
上記グループ間協力プラットフォームが上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有する上記段階は、
上記グループ間協力プラットフォームが、少なくとも1人のプロジェクト協力者により割り当てられる独自の内部システム内の協力データに対するアクセス権を記録する段階であって、上記アクセス権は、上記対応するプロジェクト協力者が上記協力プロジェクトから退出すると無効になる、段階と、
任意のプロジェクト協力者が別のプロジェクト協力者の協力データに対するアクセス要求を開始すると、上記グループ間協力プラットフォームが、記録される他のプロジェクト協力者の内部システムに対するアクセス権を通じて、上記プロジェクト協力者が上記他のプロジェクト協力者の上記内部システム内の協力データにアクセスすることを支援する段階と
を有する、項目8に記載の方法。
(項目16)
上記対応する内部システムへの上記アクセス権のアクセス範囲は、
特定のアクセス経路、特定の権利のデータ、特定のタイプのデータ、特定の期間に生成されるデータ、および特定の部署の従業員により生成されるデータ
のうちの少なくとも1つを含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
グループ間でデータを共有するための方法であって、
任意のグループがグループ間協力プラットフォームに対する協力プロジェクト作成要求を開始することで、上記グループ間協力プラットフォームで協力プロジェクトを作成する段階と、
上記グループが、上記協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有する段階と
を備える方法。
(項目18)
上記グループが、上記協力プロジェクトに関連するターゲットグループを上記グループ間協力プラットフォームに示すことで、上記グループ間協力プラットフォームが上記ターゲットグループにプロジェクト参加招待を送信するようにする段階
を更に備え、
上記プロジェクト参加招待が上記ターゲットグループから確認応答を取得すると、上記ターゲットグループは、上記協力プロジェクトに参加することが確認される、
項目17に記載の方法。
(項目19)
上記グループが、上記協力プロジェクトに対応する検証情報を取得する段階であって、上記検証情報は更に上記グループ間協力プラットフォームに記録される、段階と、
上記検証情報を含むプロジェクト参加要求を上記グループ間協力プラットフォームに送信するとターゲットグループが上記協力プロジェクトに参加することが確認されるように、上記グループが上記ターゲットグループに上記検証情報を送信する段階と
を更に備える項目17に記載の方法。
(項目20)
上記グループがターゲットグループに上記検証情報を送信する上記段階は、
上記グループが上記ターゲットグループの協力承認プロセスを開始し、上記ターゲットグループの上記協力承認プロセスが承認されると、上記グループが上記ターゲットグループに上記検証情報を送信する段階、または、
上記ターゲットグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、上記グループが上記ターゲットグループに上記検証情報を送信する一方で、上記協力承認プロセスを無視する段階
を有する、項目19に記載の方法。
(項目21)
グループ間でデータを共有するための方法であって、
任意のグループが、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加する段階と、
上記グループが、上記協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有する段階と
を備える方法。
(項目22)
任意のグループが、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加する上記段階は、
上記グループが、上記グループ間協力プラットフォームにより送信されたプロジェクト参加招待を受信する段階と、
上記グループが上記プロジェクト参加招待の確認応答を実行することで、上記協力プロジェクトに参加する段階と
を有する、項目21に記載の方法。
(項目23)
任意のグループが、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加する上記段階は、
上記グループが、上記協力プロジェクトに既に参加している別のグループにより送信された検証情報を取得する段階と、
上記検証情報が上記協力プロジェクトに対応するときに上記協力プロジェクトに参加するように、上記グループが、上記検証情報を含むプロジェクト参加要求を上記グループ間協力プラットフォームに送信する段階と
を有する、項目21に記載の方法。
(項目24)
上記グループが、上記検証情報を含むプロジェクト参加要求を上記グループ間協力プラットフォームに送信する上記段階は、
上記グループが、上記検証情報を送信する上記他のグループの協力承認プロセスを開始し、上記他のグループの上記協力承認プロセスが承認されると、上記グループが、上記検証情報を含むプロジェクト参加要求を上記グループ間協力プラットフォームに送信する段階、または、
上記他のグループが予め構成された信頼できるグループであるときに、上記グループが、上記検証情報を含むプロジェクト参加要求を上記グループ間協力プラットフォームに送信する一方で、上記協力承認プロセスを無視する段階
を含む、項目23に記載の方法。
(項目25)
グループ間でデータを共有するための装置であって、
任意のグループにより別のグループの協力承認プロセスを開始するように構成される承認ユニットと、
上記協力承認プロセスが承認されると、グループ協力中に上記グループと他のグループとの間で協力データが共有されるように、上記グループにより上記他のグループとのグループ間協力を実装するように構成される協力ユニットと
を備える装置。
(項目26)
グループ間でデータを共有するための装置であって、
グループ間協力プラットフォームにより協力プロジェクトを作成するように構成される作成ユニットと、
上記グループ間協力プラットフォームにより、上記協力プロジェクトに参加するグループを決定することで、上記協力プロジェクトに参加する上記グループを上記協力プロジェクトのプロジェクト協力者として設定するように構成される決定ユニットと、
上記グループ間協力プラットフォームにより上記協力プロジェクトの上記プロジェクト協力者間で協力データを共有するように構成される共有ユニットと
を備える装置。
(項目27)
グループ間でデータを共有するための装置であって、
任意のグループによりグループ間協力プラットフォームに対する協力プロジェクト作成要求を開始することで、上記グループ間協力プラットフォームで協力プロジェクトを作成するように構成される要求ユニットと、
上記グループより、上記協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有するように構成される共有ユニットと
を備える装置。
(項目28)
グループ間でデータを共有するための装置であって、
任意のグループにより、グループ間協力プラットフォームで作成される協力プロジェクトに参加するように構成される参加ユニットと、
上記グループにより、上記協力プロジェクトに参加する少なくとも1つの他のグループと協力データを共有するように構成される共有ユニットと
を備える装置。