(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】メディアデバイスアセット認定を実行するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/258 20110101AFI20230613BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20230613BHJP
G06F 16/40 20190101ALI20230613BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/442
G06F16/40
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021163623
(22)【出願日】2021-10-04
(62)【分割の表示】P 2020503701の分割
【原出願日】2018-07-27
【審査請求日】2021-10-04
(32)【優先日】2017-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510130723
【氏名又は名称】ザ ニールセン カンパニー (ユー エス) エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100153040
【氏名又は名称】川井 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ペトロ, ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ボラウスキー, アルバート ティー.
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-524273(JP,A)
【文献】特表2016-513307(JP,A)
【文献】特開2013-110736(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0276157(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/442
G06F 16/00-16/958
H04N 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのメモリと、
命令と、
プロセッサ回路と、を備える装置であって、
前記プロセッサ回路は、前記命令を実行して、
複数の候補メディアデバイスアセットから
メディアデバイスアセットの第1のセットを識別することであって、
前記第1のセットは、基準データベースへエントリされることに対して不適格とするために識別され、前記
複数の候補メディアデバイスアセットは、メディアのそれぞれの提示に応じて生成され、前記
複数の候補メディアデバイスアセットは、A)署名と、B)前記メディアを識別するメディア識別子とを含む、識別することと、
前記
複数の候補メディアデバイスアセット
からのメディアデバイスアセットの第2のセットを使用してハッシュテーブルを生成することであって、前記第1のセットは前記第2のセットとは異なる、生成することと、
前記ハッシュテーブルを使用して、C)前記第2のセットの第1の候補メディアデバイスアセットの第1の署名および第1のメディア識別子と、D)前記第2のセットのうちの、前記第1の候補メディアデバイスアセットを含まない複数の候補メディアデバイスアセットのそれぞれの署名およびメディア識別子との間の一致の1又は複数のカウントを決定することと、
前記一致の前記1又は複数のカウントに基づいて、前記第1の署名を基準署名として
前記基準データベースにロードすることと、を実行する、
装置。
【請求項2】
前記プロセッサ回路は、前記命令を実行し、
第2の候補メディアデバイスアセットに関連付けられたそれぞれのタイムスタンプにおけるジャンプの識別に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別する、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサ回路は、前記命令を実行し、
第2の候補メディアデバイスアセットに関連付けられた、対応するメディア識別子における誤った言語の識別に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別する、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記プロセッサ回路は、前記命令を実行し、
第2の候補メディアデバイスアセットの持続時間が最小持続時間閾値を満たさないという判定に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別する、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記プロセッサ回路は、前記命令を実行し、
第2の候補メディアデバイスアセットが1以上のタイムスタンプを欠いているという判定に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別する、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記プロセッサ回路は、前記命令を実行し、
前記メディアの予測持続時間と前記メディアの一致持続時間との間の差に基づいて、前記第2のセットの1以上の候補メディアデバイスアセットを格付けし、
前記一致持続時間は、少なくとも1つの他の候補メディアデバイスアセット内の前記それぞれの署名のうちの一つに一致する、前記第1の候補メディアデバイスアセット内の署名の数に対応する、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記メディアは、前記基準データベース内に前記基準署名を有さず、
前記プロセッサ回路は、前記命令を実行して、
前記メディア識別子を有する第1のデータベース候補を含むデータベース候補を取得することと、
前記メディア識別子によって識別される前記メディアが前記基準データベース内に前記基準署名を有していないという判定に応じて、前記第1のデータベース候補を前記基準データベースとは異なるデータベースに記憶することと、
前記第1のデータベース候補の各々を前記データベースに記憶することに応じて、カウンタをインクリメントすることと、
前記カウンタの値が閾値を満たすことに応答して、前記第1のデータベース候補を前記候補メディアデバイスアセットとして識別することと、を実行する、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
命令を含む少なくとも一つのコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記命令は、実行されたときに、プロセッサ回路に、少なくとも、
複数の候補メディアデバイスアセットから
メディアデバイスアセットの第1のセットを識別することであって、
前記第1のセットは、基準データベースへエントリされることに対して不適格とするために識別され、前記
複数の候補メディアデバイスアセットは、メディアのそれぞれの提示に応じて生成され、前記
複数の候補メディアデバイスアセットは、A)署名と、B)前記メディアを識別するメディア識別子とを含む、識別することと、
前記
複数の候補メディアデバイスアセット
からのメディアデバイスアセットの第2のセットを使用してハッシュテーブルを生成することであって、前記第1のセットは前記第2のセットとは異なる、生成することと、
前記ハッシュテーブルを使用して、C)前記第2のセットの第1の候補メディアデバイスアセットの第1の署名および第1のメディア識別子と、D)前記第2のセットのうちの、前記第1の候補メディアデバイスアセットを含まない複数の候補メディアデバイスアセットのそれぞれの署名およびメディア識別子との間の一致の1又は複数のカウントを決定することと、
前記一致の前記1又は複数のカウントに基づいて、前記第1の署名を基準署名として
前記基準データベースにロードすることと、を実行させる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
前記命令は、実行されたときに、前記プロセッサ回路に、
第2の候補メディアデバイスアセットに関連付けられたそれぞれのタイムスタンプにおけるジャンプの識別に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別させる、
請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
前記命令は、実行されたときに、前記プロセッサ回路に、
第2の候補メディアデバイスアセットに関連付けられた、対応するメディア識別子における誤った言語の識別に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別させる、
請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
前記命令は、実行されたときに、前記プロセッサ回路に、
第2の候補メディアデバイスアセットの持続時間が最小持続時間閾値を満たさないという判定に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別させる、
請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記命令は、実行されたときに、前記プロセッサ回路に、
第2の候補メディアデバイスアセットが1以上のタイムスタンプを欠いているという判定に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別させる、
請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記命令は、実行されたときに、前記プロセッサ回路に、
前記メディアの予測持続時間と前記メディアの一致持続時間との間の差に基づいて、前記第2のセットの1以上の候補メディアデバイスアセットを格付けさせ、
前記一致持続時間は、少なくとも1つの他の候補メディアデバイスアセット内の前記それぞれの署名のうちの一つに一致する、前記第1の候補メディアデバイスアセット内の署名の数に対応する、
請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記メディアは、前記基準データベース内に前記基準署名を有さず、
前記命令は、実行されたときに、前記プロセッサ回路に、
前記メディア識別子を有する第1のデータベース候補を含むデータベース候補を取得させ、
前記メディア識別子によって識別される前記メディアが前記基準データベース内に前記基準署名を有していないという判定に応じて、前記第1のデータベース候補を前記基準データベースとは異なるデータベースに記憶させ、
前記第1のデータベース候補の各々を前記データベースに記憶することに応じて、カウンタをインクリメントさせ、
前記カウンタの値が閾値を満たすことに応答して、前記第1のデータベース候補を前記候補メディアデバイスアセットとして識別させる、
請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
複数の候補メディアデバイスアセット
からメディアデバイスアセットの第1のセットを識別するステップであって、
前記第1のセットは、基準データベースにロードされることに対して不適格とするために識別され、前記
複数の候補メディアデバイスアセットは、メディアのそれぞれの提示に応じて生成され、前記
複数の候補メディアデバイスアセットは、A)署名と、B)前記メディアを識別するメディア識別子とを含む、ステップと、
前記
複数の候補メディアデバイスアセット
からのメディアデバイスアセットの第2のセットを使用してハッシュテーブルを生成するステップであって、前記第1のセットは前記第2のセットとは異なる、ステップと、
前記ハッシュテーブルを使用して、C)前記第2のセットの第1の候補メディアデバイスアセットの第1の署名および第1のメディア識別子と、D)前記第2のセットのうちの、前記第1の候補メディアデバイスアセットを含まない複数の候補メディアデバイスアセットのそれぞれの署名およびメディア識別子との間の一致の1又は複数のカウントを決定するステップと、
前記一致の前記1又は複数のカウントに基づいて、前記第1の署名を基準署名として前記基準データベースにロードするステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
第2の候補メディアデバイスアセットに関連付けられたそれぞれのタイムスタンプにおけるジャンプの識別に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別するステップ、を更に含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第2の候補メディアデバイスアセットに関連付けられた、対応するメディア識別子における誤った言語の識別に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別するステップ、を更に含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
第2の候補メディアデバイスアセットの持続時間が最小持続時間閾値を満たさないという判定に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別するステップ、を更に含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項19】
第2の候補メディアデバイスアセットが1以上のタイムスタンプを欠いているという判定に応じて、前記第1のセットの前記第2の候補メディアデバイスアセットを識別するステップ、を更に含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記メディアの予測持続時間と前記メディアの一致持続時間との間の差に基づいて、前記第2のセットの1以上の候補メディアデバイスアセットを格付けするステップであって、前記一致持続時間は、少なくとも1つの他の候補メディアデバイスアセット内の前記それぞれの署名のうちの一つに一致する、前記第1の候補メディアデバイスアセット内の署名の数に対応する、ステップ、を更に含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記メディアは、前記基準データベース内に前記基準署名を有さず、
前記メディア識別子を有する第1のデータベース候補を含むデータベース候補を取得するステップと、
前記メディア識別子によって識別される前記メディアが前記基準データベース内に前記基準署名を有していないという判定に応じて、前記第1のデータベース候補を前記基準データベースとは異なるデータベースに記憶するステップと、
前記第1のデータベース候補の各々を前記データベースに記憶することに応じて、カウンタをインクリメントするステップと、
前記カウンタの値が閾値を満たすことに応答して、前記第1のデータベース候補を前記候補メディアデバイスアセットとして識別するステップと、を更に含む、
請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0002]本開示は一般にはメディアの監視に関し、より詳細には、メディアデバイスアセット認定を実行するための方法及び装置に関する。
【関連出願】
【0002】
[0001]本特許は、2017年7月31日出願の米国特許出願第15/665,055号の利益を請求する出願に起因する。米国特許出願第15/665,055号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書によって米国特許出願第15/665,055号の優先権が主張される。
【背景技術】
【0003】
[0003]近年、メディアにアクセスする方法が発展してきた。例えば、従来、メディアには主にセットトップボックスに結合されたテレビを介してアクセスされた。近年、ユーザがメディアを要求してOTTデバイスで提示できるような、アマゾンキンドルファイア(Amazon Kindle Fire(商標)、アップルTV(Apple TV)(登録商標)、ロク(Roku)(登録商標)メディアプレーヤなどの、オーバーザトップ(Over-The-Top)(OTT)デバイス又はインターネットストリーミング対応デバイスを介して展開されるメディアサービスが紹介されてきた。こうしたOTTデバイス、並びに、デスクトップ、ラップトップ、及びハンドヘルドモバイルデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットなど)などの他のメディア提示プラットフォームは、様々なコンテンツプロバイダ及びコンテンツ発行者からのメディアの消費を実行可能にする。
【発明の概要】
【0004】
[0012]多くのエンティティは、ユーザがどのようにインターネット上のメディアに露出されるかを理解することに関心がある。例えば、視聴者測定エンティティ(AME)は、ユーザが、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、スマートテレビなどのメディアデバイスとどのように対話するかについての知識を望む。特に、例示のAMEは、とりわけ広告への露出を監視するためにメディアデバイスで行われるメディア提示を監視すること、広告の有効性を決定すること、ユーザ挙動を決定すること、様々な人口統計に関連付けられた購買挙動を特定することなどを望む可能性がある。
【0005】
[0013]AMEは、メディアの視聴者に関する知識を取得するために広告主と連携する。例えば、広告主は、メディアの視聴者の構成、雇用、サイズなどを知ることに関心がある。例えばメディア(例えば、オーディオ及び/又はビデオメディア)は、メディア配布業者によってメディア消費者に配布することができる。コンテンツ配布業者、広告主、コンテンツ製作者などは、メディア配布業者からのメディアの視聴者のサイズ、視聴者がメディアを消費する範囲、視聴者がメディアの一時停止、巻き戻し、早送りを行うかどうかなどを知ることに関心がある。本明細書で使用される場合、「コンテンツ」という用語はプログラム、広告、クリップ、ショーなどを含む。本明細書で使用される場合、「メディア」という用語は、任意のタイプの配布メディアを介して送達される任意のタイプのコンテンツ及び/又は広告を含む。本明細書で使用される場合、「メディア」はオーディオ及び/又はビジュアル(静止又は動画)コンテンツ及び/又は広告を指す。したがってメディアは、テレビ番組又は広告、ラジオ番組又は広告、ムービー、ウェブサイト、ストリーミングメディアなどを含む。
【0006】
[0014]いくつかの場合、AMEは、署名又はコード、ウォーターマークなどのメディア識別メタデータなどのメディア識別子を抽出すること、及び、それらを基準メディア識別子と比較することによって、メディアを識別する。例えば、指紋又は署名ベースのメディア監視技法は、一般に、メディアについて実質的に一意のプロキシを生成するために、監視期間中に監視されるメディアの1つ又は複数の固有の特徴を使用する。こうしたプロキシは署名又は指紋と呼ばれ、任意の態様(複数可)のメディア信号(複数可)(例えば、監視されるメディア提示を形成するオーディオ及び/又はビデオ信号)を表す任意の形(例えば、一連のデジタル値、波形など)を取ることができる。署名は、時間間隔の間に順次集められる一連の署名とすることができる。正常な署名は、同じメディア提示を処理するときに反復可能であるが、他の(例えば、異なる)メディアの他の(例えば、異なる)提示に関して一意である。したがって、「指紋」及び「署名」という用語は、本明細書では交換可能に使用され、また本明細書では、メディアの1つ又は複数の固有の特徴から生成されるメディアを識別するためのプロキシを意味するように定義される。
【0007】
[0015]いくつかの場合、背景雑音又はメディア提示環境雑音に起因して、メディアについて反復不能な署名又は一致不能な署名が生成される場合がある。例えば、基準署名を生成する間、メディアデバイスから発せられる可聴雑音(例えば、スマートフォンのメッセージ着信音からの雑音、タブレットの電子メール着信音からの雑音など)は、メディアデバイスがメディアを提示している間に、望ましくないオーディオ特徴を基準署名に含める可能性がある。こうした例において、メディアに対応する署名と同じメディアに対応する基準署名とを比較する場合、基準署名に含まれる可聴雑音特徴に起因して、一致しない可能性がある。
【0008】
[0016]署名ベースのメディア監視は、一般に、監視されるメディアデバイスによって出力されるメディア信号(例えば、オーディオ信号及び/又はビデオ信号)を表す署名(複数可)を決定(例えば、生成及び/又は収集)すること、並びに、監視された署名(複数可)を既知の(例えば、基準)メディアソースに対応する1つ又は複数の基準署名と比較することを含む。相互相関値、ハミング距離などの、様々な比較基準を評価して、監視された署名が特定の基準署名に一致するかどうかを決定することができる。監視された署名と基準署名のうちの1つとの間に一致が見つかった場合、監視されたメディアは、基準署名によって、監視された署名と一致することが表される特定の基準メディアに対応するものと特定することができる。基準署名について、メディアの識別子、提示時間、放送チャンネルなどの属性が収集されるため、その後、これらの属性を、監視された署名が基準署名と一致する監視されたメディアと関連付けることができる。コード及び/又は署名に基づいてメディアを識別するための例示的システムは長く知られており、第1に、Thomasによる米国特許第5,481,294号で開示され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0009】
[0017]本明細書で開示される例示の方法、装置、及び製品は、メディアデバイスでのメディア提示を監視する。こうしたメディアデバイスは、例えば、インターネット対応テレビ、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、インターネット対応モバイルハンドセット(例えば、スマートフォン)、ビデオゲームコンソール(例えば、Xbox(登録商標)、プレイステーション(PlayStation)(登録商標))、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(登録商標))、デジタルメディアプレーヤ(例えば、アップルTV(登録商標)、アマゾンキンドルファイア(商標)、ロク(登録商標)メディアプレーヤ、Slingbox(登録商標)など)などを含むことができる。
【0010】
[0018]本明細書で開示される例において、メディアデバイスアセットマネージャ(MDAM)は、メディアデバイスからの1つ又は複数の署名及び1つ又は複数の対応するメディア識別子を含む、メディアデバイスアセットを取得する。本明細書で使用される場合、「メディアデバイスアセット」という用語は、1つ又は複数の署名、或いは、1つ又は複数のコード、1つ又は複数のウォーターマークなどの、メディア識別メタデータを含む、メディアデバイスにおいて提示されるメディアからの任意のタイプの抽出情報を指す。本明細書で使用される場合、「メディア識別子」という用語は、ソース識別子、ストリーム識別子、受動オーディオ署名(PAS)タイムスタンプ、メディアの持続時間など、及び/又はそれらの組み合わせを含む、任意のタイプのメディア識別情報を指す。
【0011】
[0019]いくつかの開示される例において、MDAMは、1つ又は複数の署名及び1つ又は複数の対応するメディア識別子を含むメディアアセットを、メディアデバイスからではなく取得する。本明細書で使用される場合、「メディアアセット」という用語は、1つ又は複数の署名、或いは、1つ又は複数のコード、1つ又は複数のウォーターマークなどの、メディア識別メタデータを含む、メディアからの任意のタイプの抽出情報を指す。
【0012】
[0020]いくつかの開示される例において、メディアデバイスアセットは、署名が取得されたメディアを個別及び/又は集合的に識別するメディアデバイスからの2つ又はそれ以上の署名の集合である。例えば、メディアデバイスアセットは、OTTデバイスのホームボックスオフィス(Home Box Office(HBO))コンテンツ、「ゲームオブスローンズ」の提示を監視する、オーバーザトップ(OTT)デバイスで動作するメータから取得される、2つ又はそれ以上の署名のシーケンスとすることができる。別の例において、メータは、OTTデバイスの外部で動作することができる。こうした例において、メディアデバイスアセットは、メディア提示を監視する、メディアメータ、ピープルメータなどから取得される、2つ又はそれ以上の署名のシーケンスとすることができる。
【0013】
[0021]いくつかの開示される例において、メディアはメディアデバイスで提示され、メディアデバイスを監視するメータは、署名生成ソフトウェアを使用して、提示されるメディアに基づいてメディアデバイスアセットを生成する。こうした開示される例において、メディアデバイスアセットは、メディアデバイスから発せられる可聴雑音など(例えば、スマートフォンのメッセージ着信音からの雑音、タブレットの電子メール着信音からの雑音など)の環境要素に起因する、識別不能データ又は一致不能データ(例えば、識別不能署名など)を含むことができる。いくつかの開示される例において、識別不能署名を基準署名データベースに記憶可能であるかどうかを決定するための認定プロセスを、識別不能署名に適用することができる。いくつかの開示される例において、メータはメディアデバイスで動作する(例えば、ラップトップでコンピュータ可読命令を実行する署名生成アプリケーションなど)。他の開示される例において、メータはメディアデバイスの外部で動作する(例えば、スタンドアロン型メータリングデバイスなど)。
【0014】
[0022]いくつかの開示される例において、MDAMは、取得されたメディアデバイスアセットが重複シンジケート化メディアデバイスアセット、重複プロプライエタリメディアアセット、又は、プロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複であるかどうかを決定する。本明細書で使用される場合、「シンジケート化メディアデバイスアセット」という用語は、任意のAMEクライアントの測定及び/又は報告に実質的に使用可能な、メディアデバイスから取得されたメディアデバイスアセットを指す。本明細書で使用される場合、「プロプライエタリメディアアセット」という用語は、AMEのクライアントから取得されるメディアデバイスアセットを指し、実質的にクライアントの測定及び/又は報告にのみ使用可能である。
【0015】
[0023]いくつかの開示される例において、MDAMは、メディアデバイスから取得されたメディアデバイスアセットが、すでにデータベース(例えば、メディアデバイスアセットデータベースなど)に記憶されている旨を決定する。例えばMDAMは、メディアデバイスアセットを重複シンジケート化メディアデバイスアセットとして識別することができる。こうした例において、MDAMは、(1)抽出されたメディア識別子に基づいてメディアデバイスアセットを識別すること、(2)メディアデバイスアセットが事前にデータベースに記憶されている旨を決定すること、及び、(3)事前に記憶されたメディアデバイスアセットがプロプライエタリメディアアセットではない旨を決定することが、可能である。こうした例において、MDAMは、メディアデバイスアセットが重複シンジケート化メディアデバイスアセットである旨を決定することに対応して、ログを記憶することができる。追加又は代替として、例示のMDAMは、メディアデバイスアセットが、取得される回数、及び/又は重複シンジケート化メディアデバイスアセットであるものと決定される回数に対応して、重複シンジケート化メディアデバイスアセットカウンタを増分することができる。ログを記憶すること、及び/又は重複シンジケート化メディアデバイスアセットカウンタを増分することに応答して、MDAMはメディアデバイスアセットを廃棄することができる。
【0016】
[0024]いくつかの開示される例において、MDAMは、取得されたメディアアセットが重複プロプライエタリメディアアセットである旨を決定する。こうした例において、MDAMは、取得されたメディアデバイスアセットが重複プロプライエタリメディアアセットである旨を決定することに応答して、ログを記憶することができる。追加又は代替として、例示のMDAMは、メディアデバイスアセットが、取得される回数、及び/又は重複プロプライエタリメディアアセットであるものと決定される回数に対応して、重複プロプライエタリメディアアセットカウンタを増分することができる。ログを記憶すること、及び/又は重複プロプライエタリメディアアセットカウンタを増分することに応答して、MDAMは取得されたメディアアセットを廃棄することができる。
【0017】
[0025]いくつかの開示される例において、MDAMは、メディアデバイスから取得されたメディアデバイスアセットをプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複として識別する。こうした例において、MDAMは、(1)抽出されたメディア識別子に基づいてメディアデバイスアセットを識別すること、(2)メディアデバイスアセットが事前にデータベースに記憶されている旨を決定すること、及び、(3)事前に記憶されたメディアデバイスアセットがプロプライエタリメディアアセットである旨を決定することが、可能である。こうした例において、MDAMは、メディアデバイスアセットがプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複である旨を決定することに対応して、ログを記憶することができる。追加又は代替として、例示のMDAMは、事前に記憶されたプロプライエタリメディアアセットをメディアデバイスアセットと置き換えることができる。
【0018】
[0026]いくつかの開示される例において、MDAMは、メディアデバイスから取得されたメディアデバイスアセットが事前にデータベース(例えば、メディアデバイスアセットデータベースなど)に記憶されていない旨を決定する。こうした開示される例において、MDAMは、メディアデバイスアセットをデータベース候補として識別する。例えば、データベース候補は、データベース内に基準署名が記憶されていないメディアに対応することができる。結果として、基準署名、基準メディアデバイスアセットなどとしてデータベース内に記憶するように、1つ又は複数のデータベース候補のうちの最良の1つを決定するために、1つ又は複数のデータベース候補に認定プロセスを適用することができる。
【0019】
[0027]本明細書で使用される場合、「データベース候補」という用語は、AME測定及び/又は報告のためにデータベース(例えば、メディアデバイスアセットデータベースなど)に記憶するように選択可能な、メディアデバイスアセット(例えば、候補メディアデバイスアセットなど)を指す。例えば、MDAMは、(1)メディアデバイスアセットを取得すること、(2)抽出されたメディア識別子に基づいて、メディアデバイスアセットに対応するメディアを識別すること、(3)メディアデバイスアセットが事前にメディアデバイスアセットデータベースに記憶されていない旨を決定すること、(4)メディアデバイスアセットをデータベース候補として識別すること、及び(5)データベース候補カウンタを生成することが、可能である。こうした例において、MDAMは、(1)メディアに対応してメディアデバイスアセットが取得されるごとに、データベース候補カウンタを増分すること、及び、(2)データベース候補を一時データベースに記憶することが、可能である。
【0020】
[0028]いくつかの開示される例において、MDAMは、データベース候補カウンタを閾値(例えば、10、100、1000などのカウンタ値)と比較し、データベース候補カウンタが閾値を満たすか(例えば、データベース候補カウンタの値が10、100、1000などよりも大きいか)どうかを決定する。データベース候補カウンタが閾値を満たす旨の決定に応答して、例示のMDAMは、データベース候補のうちのいずれが、AMEによって測定及び/又は報告などに使用するように、基準署名、基準メディアデバイスアセットなどとしてメディアデバイスアセットデータベースに記憶するのに最良の候補であるかを識別するために、1つ又は複数のデータベース候補に対して認定プロセスを実行することができる。
【0021】
[0029]いくつかの開示される例において、MDAMは、連続性、共通性、及び完全性に基づいて各メディアデバイスアセットを処理することによって、メディアデバイスアセットデータベースに記憶するべきデータベース候補を識別する。例えばMDAMは、トリックモード、PASタイムスタンプにおけるジャンプなどを示す連続性異常について、メディアデバイスアセットを処理することができる。こうした例において、MDAMは、メディア識別子内のメディア識別メタデータに基づいて、メディアデバイスアセットがトリックモードを示す旨を決定することができる。別の例において、MDAMは、署名間のPASタイムスタンプにおけるジャンプ、抽出されたメディア識別子などに基づいて、ユーザが一時停止、巻き戻し、早送りなどの視聴動作を実行した旨を決定することができる。いくつかの開示される例において、MDAMは、不適格なメディアアセットとして識別される、連続性異常を含む、などのメディアデバイスアセットを、廃棄する。
【0022】
[0030]別の例において、MDAMは、ハッシュテーブルを生成することによって、共通性に基づいてデータベース候補を処理することができる。例えばMDAMは、ハッシュテーブルを生成するために、データベース候補にハッシングアルゴリズムを適用することができる。こうした例において、MDAMは、ハッシュテーブルを使用して、各データベース候補を別のデータベース候補と比較すること(例えば、反復的に比較することなど)ができる。いくつかの開示される例において、MDAMは、有効ハッシュカウント、持続時間、ギャップなどの基準に基づいて、比較プロセスからの結果を格付けする。こうした開示される例において、MDAMは、格付けプロセス(例えば、最高位のデータベース候補が選択される、など)に基づいて、データベース候補を基準メディアデバイスアセットとして識別する。こうした開示される例において、MDAMは、基準メディアデバイスアセットの不一致部分のトリミング、クロッピングなどによって、基準メディアデバイスアセットを処理する。こうした開示される例において、MDAMは、基準メディアデバイスアセットをデータベース(例えば、メディアデバイスアセットデータベースなど)に記憶する。別の例において、MDAMは、1つ又は複数のPASタイムスタンプがメディアデバイスアセットから失われているかどうか、メディアデバイスアセットが最小持続時間閾値を満たしているかどうかなどを決定することによって、完全性についてデータベース候補を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】例示のメディアデバイスアセットマネージャがメディアデバイスからのメディアを監視する、例示の環境を示すブロック図である。
【
図2】
図1のメディアデバイスアセットマネージャの例示の実装を示すブロック図である。
【
図3】
図1のメディアデバイスから取得されたメディアデバイスアセットを処理する、例示のアセット品質評価器を示す概略図である。
【
図4】
図1のメディアデバイスから取得された
図3のメディアデバイスアセットを処理する、例示のアセットハッシャ(hasher)を示す概略図である。
【
図5】
図1のメディアデバイスから取得された
図3のメディアデバイスアセットを処理する、例示のアセットマッチャ(matcher)を示す概略図である。
【
図6】
図1~
図2の例示のメディアデバイスアセットマネージャを実装するために使用可能な、例示の方法を示すフローチャートである。
【
図7】
図1~
図2の例示のメディアデバイスアセットマネージャを実装するために使用可能な、例示の方法を示すフローチャートである。
【
図8】
図1~
図2の例示のメディアデバイスアセットマネージャを実装するために使用可能な、例示の方法を示すフローチャートである。
【
図9】
図1及び
図2のメディアデバイスアセットマネージャを実装するために
図6~
図8の例示の機械可読命令を実行するように構造化された、例示の処理プラットフォームを示すブロック図である。 [0011]図は一定の縮尺ではない。可能であれば必ず、同じか又は同様の部分を参照するために、図面(複数可)及び添付の明細書全体を通じて同じ参照番号が使用されることになる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[0031]
図1は、メディアデバイスで提示されるメディアを識別するために本開示の教示に従って構成された、例示環境100のブロック図である。例示環境100は、例示の第1、第2、及び第3のメディアデバイス102、104、106を含む。
図1の図示された例において、メディアデバイス102、104、106は、メディア108を取得し、メディア108を提示する、デバイスである。図示された例において、メディア108はオーディオを含むビデオである。代替として、任意の他のタイプのメディアを使用することができる。いくつかの例において、メディアデバイス102、104、106は(例えば、ディスプレイを介して)メディアを直接提示することができるが、いくつかの他の例では、メディアデバイスはメディアを別のメディア提示機器(例えば、スピーカ、ディスプレイなど)に提示する。例えば、図示された例のメディアデバイス102は、OTTデバイスからのメディアストリーミングを(例えば、一体型ディスプレイ及びスピーカなどを介して)提示することが可能な、インターネット対応テレビである。代替として、メディアデバイス102は、任意の他のタイプのメディアデバイスとすることができる。さらに、図示された例では3つのメディアデバイスが示されているが、任意数のメディアデバイスが使用できる。
【0025】
[0032]
図1の図示された例において、メディアデバイス102、104、106の各々がメータ110を含む。図示された例において、メータ110は、メディアデバイスアセットを生成するためにコンピュータ可読命令を実行する、メディアデバイス102、104、106で動作するソフトウェアアプリケーションである。追加又は代替として、メータ110は、メディアデバイス102、104、106の外部で動作してもよい(例えば、コンピュータ可読命令を実行するプロセッサを含むスタンドアロン型デバイスなど)。図示された例において、メータ110は、メディア108に基づいてメディアデバイスアセット112を生成する。図示された例において、メディアデバイスアセット112は、署名114及びメディア識別子116を含む。図示された例において、署名114は1つ又は複数のオーディオベース署名を含む。代替として、署名114は、1つ又は複数のビデオベース署名、及び/又は、メディア識別情報(例えば、メディア識別メタデータなど)に基づく任意の他のタイプの署名を、含むことができる。図示された例において、メディア識別子116は、メディア108に対応するメディア識別メタデータを含む。例えばメータ110は、メディア識別子116に記憶されたメディア識別メタデータの分析に基づいて、署名114が「ゲームオブスローンズ」のシーズン7エピソード1の提示に対応しており、メディア識別メタデータはメディア108のオーディオから抽出されたものである旨を、決定することができる。
【0026】
[0033]
図1の図示された例において、メータ110は、ネットワーク120を介してメディアデバイスアセット112をメディアデバイスアセットマネージャ(MDAM)118へ伝送する。
図1の図示された例において、ネットワーク120はインターネットである。しかしながら、例示のネットワーク120は、例えば、1つ又は複数のデータバス、1つ又は複数のローカルエリアネットワーク(LAN)、1つ又は複数の無線LAN、1つ又は複数のセルラネットワーク、1つ又は複数の私設ネットワーク、1つ又は複数の公衆ネットワークなどを含む、任意の適切な有線及び/又は無線ネットワーク(複数可)を使用して実装することができる。例示のネットワーク120は、メディアデバイス102、104、106、メータ110などを、MDAM 118と通信状態にさせることができる。本明細書で使用される場合、「通信状態」という言い回しは、分散(例えば、セキュア又は非セキュア通信、圧縮又は非圧縮通信など)を含み、したがって、1つ又は複数の中間構成要素を介する直接通信及び/又は間接通信を包含し、直接物理的(例えば、有線)通信及び/又は継続的通信は不要であるが、むしろ周期的又は非周期的間隔での、並びに1回限りでの、選択的通信を含む。
【0027】
[0034]
図1の図示された例において、MDAM 118は、メディアデバイスアセットの識別、選択などを、AMEによる測定及び/又は報告のためにデータベースに記憶されるように調整する。例えばMDAM 118は、メディアデバイスアセット112をデータベース候補として識別することができる。こうした例において、MDAM 118は、ハッシュテーブルを生成するためにメディアデバイスアセット112を含む1つ又は複数のメディアデバイスアセットにハッシングアルゴリズムを適用すること、ハッシュテーブルに基づいてメディアデバイスアセット112を1つ又は複数の他のメディアデバイスアセットと比較すること、及び、比較に基づいてメディアデバイスアセット112をデータベースに記憶するかどうかを決定することが、可能である。
【0028】
[0035]
図1の図示された例において、レポート生成器122は、メディアデバイスアセットデータベースに記憶された情報を使用してレポートの生成及び/又は準備を行う。図示された例において、レポート生成器122は、メディアデバイス102、104、106のメディア108の露出を示すメディア測定レポートを準備する。いくつかの例において、レポート生成器122は、メディアデバイスアセット112を含む1つ又は複数のメディアデバイスアセットの識別に基づいて、メディア108に関連付けられたレポート識別人口統計を生成する。例えば、パネリストはメディア露出測定位置において、パネリストの人口統計をAMEに提供することができる。レポート生成器122は、取得したパネリストの人口統計をメディア108に関連付けるレポートを準備することができる。
【0029】
[0036]
図2は、
図1の例示のMDAM 118の例示の実装を示すブロック図である。例示のMDAM 118は、メディアデバイスから取得したメディアデバイスアセットをデータベース候補として識別すること、及び、メディアデバイスアセットデータベースへの記憶並びに後続のAMEによる測定及び/又は監視のために、データベース候補のうちの1つを選択することに基づいて、メディアデバイスアセットデータベースを管理する。
図2の図示された例において、例示のMDAM 118は、例示のネットワークインターフェース200、例示のアセット品質評価器210、例示のアセットハッシャ220、例示のアセットマッチャ230、例示のアセットグレーダ240、例示のアセットローダ250、及び例示のデータベース260を含む。
【0030】
[0037]
図2の図示された例において、MDAM 118は、
図1のネットワーク120から情報を取得するため、及び/又は
図1のネットワーク120に情報を伝送するための、ネットワークインターフェース200を含む。図示された例において、ネットワークインターフェース200は、メディアデバイス102及び/又はメータ110からメディアデバイスアセット112を受信する、ウェブサーバを実装する。図示された例において、メディアデバイスアセット112に含まれる情報は、HTTPメッセージとしてフォーマット化される。しかしながら、追加又は代替として、例えば、ファイル転送プロトコル(FTP)、シンプルメッセージ転送プロトコル(SMTP)、HTTPセキュア(HTTPS)プロトコル、などの、任意の他のメッセージフォーマット及び/又はプロトコルが使用できる。いくつかの例において、ネットワークインターフェース200は、メディアデバイスの監視を続行するかどうかを決定する。例えばネットワークインターフェース200は、
図1のメディアデバイス102、104、106が
図1のメディア108を提示していないこと、電源が入っていないことなどを決定することができる。
【0031】
[0038]
図2の図示された例において、MDAM 118は、1つ又は複数のメディアデバイスアセットをデータベース候補として識別するためのアセット品質評価器210を含む。例えばアセット品質評価器210は、
図1のメディアデバイスアセット112が、重複シンジケート化メディアデバイスアセット、重複プロプライエタリメディアアセット、又はプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複である旨を決定することができる。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイスアセットが重複シンジケート化メディアデバイスアセットとして識別されたときに、シンジケート化メディアデバイスアセットに対応してカウンタ(例えば、重複シンジケート化メディアデバイスアセットカウンタなど)を増分することができる。別の例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセットが重複プロプライエタリメディアアセットとして識別されたときに、プロプライエタリメディアアセットに対応してカウンタ(例えば、重複プロプライエタリメディアアセットカウンタなど)を増分することができる。いくつかの例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセットが重複シンジケート化メディアデバイスアセット又は重複プロプライエタリメディアアセットとして識別されたときに、メディアデバイスアセットを廃棄する。いくつかの例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセットが記憶されたプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複であるものと決定されたときに、記憶されたプロプライエタリメディアアセットをメディアデバイスアセットと置き換える。
【0032】
[0039]いくつかの例において、アセット品質評価器210は、抽出されたメディア識別子に基づいて、連続性異常についてメディアデバイスアセット112を分析する。例えばアセット品質評価器210は、メディア識別子116に基づいて、メディア108の予測持続時間を識別することができる。例えばアセット品質評価器210は、メディア108が59分及び36秒(すなわち、59.6分)の予測されるメディア提示持続時間を有するものと決定することができる。いくつかの例において、アセット品質評価器210は、予測持続時間及び予測持続時間について予測される署名数に基づいて、理想的なデータベース候補を構成する。例えばアセット品質評価器210は、メディア108についての予測される署名数が35,740(例えば、59.6分×毎分600署名=35,740署名)であるものと決定することができ、署名は100ミリ秒ごとに1回発生する。
【0033】
[0040]いくつかの例において、アセット品質評価器210は、
図1のメディアデバイスアセット112を理想的なデータベース候補と比較する。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112が予測持続時間よりも長い持続時間を有し、したがって、メディアデバイスアセット112がメディア108の一時停止、巻き戻しなどを含むことを示すものと決定することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112を不適格なメディアデバイスアセットとして識別することができる。いくつかの例において、アセット品質評価器210は、識別された不適格なメディアデバイスアセットを廃棄する。
【0034】
[0041]別の例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112が予測持続時間よりも短い持続時間を有するものと決定することができる。例えば、メディア108の提示が停止されている、早送りされているなどがあり得る。いくつかの例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112の持続時間と予測持続時間との間の差(例えば、持続時間差など)を計算し、その差を閾値と比較し、比較に基づいて差が閾値を満たす(例えば、差が60秒、120秒などより大きい)かどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、差が120秒より大きいことに基づいて、差が閾値を満たすものと決定することができる。結果として、アセット品質評価器210は、複数の署名114がメディアデバイスアセット112から失われている高い確率をメディアデバイスアセット112が有することに基づいて、メディアデバイスアセット112を廃棄することができる。別の例において、アセット品質評価器210は、署名114が分析されている他のメディアデバイスアセットとは異なる言語(例えば、英語、フランス語、ドイツ語など)に対応していることに基づいて、メディアデバイスアセット112を廃棄することができる。例えばアセット品質評価器210は、処理すべき言語が英語であるときに、フランス語ベースの署名を含むメディアデバイスアセット112を不適格とすることができる。
【0035】
[0042]いくつかの例において、アセット品質評価器210は、処理するメディアデバイスアセットを選択する。例えばアセット品質評価器210は、連続性異常を分析するために、
図1のメディアデバイスアセット112を選択することができる。いくつかの場合において、アセット品質評価器210は、処理する別のメディアデバイスアセットが存在するかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイス102、104、106から、まだ処理されていない追加のメディアデバイスアセットが存在する旨を決定することができる。
【0036】
[0043]いくつかの例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット内で処理する対象のタイムスタンプを選択する。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112内で処理するための最初の10個のタイムスタンプを選択することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、第1のタイムスタンプと第2のタイムスタンプとの間のPASタイムスタンプにおけるジャンプを検出するために、第1の署名に対応する第1のタイムスタンプを処理することができる。いくつかの場合において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット内に処理する別のタイムスタンプが存在するかどうかを決定する。
【0037】
[0044]
図2の図示された例において、MDAM 118は、1つ又は複数のハッシングアルゴリズムを1つ又は複数のデータベース候補(例えば、1つ又は複数のメディアデバイスアセットなど)に適用することに基づいてハッシュテーブルを生成するための、アセットハッシャ220を含む。いくつかの例において、ハッシュテーブルは、キーを値にマッピングすることが可能な構造である、関連アレイ抽象データ型を実装するデータ構造である。いくつかの場合において、アセットハッシャ220は、ハッシュ関数を使用してバケット又はスロットのアレイ内へのインデックスを計算することによって、望ましい値を見つけることが可能なハッシュテーブルを生成する。例示のアセットハッシャ220は、メッセージダイジェスト5ハッシュ関数、セキュアハッシュアルゴリズム(SHA)(例えば、SHA-0、SHA-1、SHA-2など)などの、ハッシュ関数を実装することができる。例えばアセットハッシャ220は、SHA-0ハッシュアルゴリズムを使用して、
図1のメディアデバイスアセット112の各署名114を、署名114に対応するメディア識別子116を含むスロットにマッピングすることができる。
【0038】
[0045]
図2の図示された例において、MDAM 118は、ハッシュテーブルに基づいて、データベース候補対データベース候補のマッチングを実行するための、アセットマッチャ230を含む。例えばアセットマッチャ230は、アセットハッシャ220によって生成されたハッシュテーブルを使用して、
図1のメディアデバイスアセット112を別のメディアデバイスアセットと比較することができる。こうした例において、アセットマッチャ230は、メディアデバイスアセット112の各署名114をハッシュテーブルと比較することができる。例えばアセットマッチャ230は、(1)インデックス値を計算するために、ハッシングアルゴリズム(例えば、アセットハッシャ220がハッシュテーブルを生成するために使用したものと同じハッシングアルゴリズムなど)を署名114に適用すること、及び、(2)署名114に対応するメディア識別子116を、ハッシュテーブル内のインデックス値に記憶されたメディア識別子と比較することが、可能である。こうした例において、アセットマッチャ230は、比較に基づいて、メディア識別子116が記憶されたメディア識別子と一致するか又は一致しないかを決定することができる。
【0039】
[0046]いくつかの例において、アセットマッチャ230は、生成されたハッシュテーブルに基づいて、メディアデバイスアセット112が別のデータベース候補とどの程度一致するかに対応じて、マッチング割合を計算する。例えばアセットマッチャ230は、メディアデバイスアセット112のいくつの署名が、生成されたハッシュテーブル内に記憶されたメディア識別子と一致するメディア識別子116を有するかに対応して、マッチング割合を計算することができる。別の例において、アセットマッチャ230は、生成されたハッシュテーブル内に記憶されたメディア識別子と一致するメディア識別子116を有する署名114の数に対応して、一致カウント(例えば、ハッシュカウントなど)を計算することができる。
【0040】
[0047]
図2の図示された例において、MDAM 118は、1つ又は複数のデータベース候補についてグレードを生成するためのアセットグレーダ240を含む。例えばアセットグレーダ240は、カバレージの強さに基づいてメディアデバイスアセット112を格付けすることができる。こうした例において、アセットグレーダ240は、有効ハッシュカウント、離散ハッシュ一致数などに基づいて、メディアデバイスアセット112のグレードを決定することができる。例示のアセットグレーダ240は、有効ハッシュカウント、離散ハッシュ一致数などの数の増加に基づいて、より高いグレーダを割り当てることができる。別の例において、アセットグレーダ240は、カバレージの持続時間に基づいてメディアデバイスアセット112を格付けすることができる。こうした例において、アセットグレーダ240は、メディア108の予測持続時間と署名114の持続時間との比較に基づいて、メディアデバイス112のグレードを決定することができる。
【0041】
[0048]さらに別の例において、アセットグレーダ240は、最小持続時間カバレージに基づいて、メディアデバイスアセット112のグレードを決定することができる。こうした例において、アセットグレーダ240は、署名114の持続時間と予測持続時間との間の第1の持続時間差が閾値(例えば、60秒、5分、10分などよりも大きな持続時間差)を満たす場合、メディアデバイスアセット112にグレードを割り当てられないことがある。例えばアセットグレーダ240は、第1の持続時間差が10分よりも大きい場合、メディアデバイスアセット112にグレードを割り当てられないことがある。代替として、例示のアセットグレーダ240は、第1の持続時間差が、アセットグレーダ240によって別のメディアデバイスアセットに割り当てられたグレードに比べて閾値を満たし、対応する第2の持続時間差が閾値を満たしていないとき、より低いグレードをメディアデバイスアセット112に割り当てることができる。いくつかの例において、アセットグレーダ240は、グレードに基づいてデータベース(例えば、メディアデバイスアセットデータベース)内にロードされるデータベース候補を選択する。こうした例において、アセットグレーダ240は、選択されたデータベース候補を基準メディアデバイスアセットとして識別する。例えばアセットグレーダ240は、他のメディアデバイスアセットに比べてメディアデバイスアセット112に最高のグレードを割り当てることに基づいて、メディアデバイスアセットデータベース内にロードされるメディアデバイスアセット112を選択することができる。
【0042】
[0049]
図2の図示された例において、MDAM 118は、識別されたデータベース候補(例えば、識別された署名、基準メディアデバイスアセットなど)を処理し、データベースに記憶するためのアセットローダ250を含む。いくつかの例において、アセットローダ250は、識別されたデータベース候補の不一致部分をトリミング、クロッピングすることなどによって、識別されたデータベース候補を処理する。例えば、アセットローダ250は、生成されたハッシュテーブルに一致しないメディアデバイスアセット112に含まれる署名114を除去することができる。いくつかの例において、アセットローダ250は、処理済みの識別されたデータベース候補を、
図1のメディア108に対応する動作を測定及び/又は報告するためにAMEによって使用されることになる、データベース260内に記憶する。いくつかの例において、アセットローダ250は、識別されたデータベース候補、及び、識別されたデータベース候補のデータベース260内への記憶を示す、レポート(例えば、検証レポート)を生成する。
【0043】
[0050]
図2の図示された例において、MDAM 118は、データ(例えば、メディアデバイスアセット、ハッシュテーブル、メディア識別情報、マッチング割合、グレード、ランキングなど)を記録するためのデータベース260を含む。図示された例において、データベース260はメディアデバイスアセットデータベースである。代替として、例示のデータベース260は任意の他のタイプのデータベースとすることができる。例示のデータベース260は、揮発性メモリ(例えば、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)など)、及び/又は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)によって実装可能である。データベース260は、追加又は代替として、DDR、DDR2、DDR3、DDR4、モバイルDDR(mDDR)などの、1つ又は複数のダブルデータレート(DDR)メモリによって実装可能である。例示のデータベース260は、追加又は代替として、ハードディスクドライブ(複数可)、コンパクトディスクドライブ(複数可)、デジタル多用途ディスクドライブ(複数可)、ソリッドステートディスクドライブ(複数可)などの、1つ又は複数の大容量記憶デバイスによって実装可能である。図示された例において、データベース260は単一データベースとして図示されているが、データベース260は任意の数及び/又はタイプ(複数可)のデータベースによって実装可能である。さらに、データベース260に記憶されるデータは、例えば2値データ、カンマ区切りデータ、タブ区切りデータ、構造化照会言語(SQL)構造などの、任意のデータフォーマットとすることができる。代替として、例示のデータベース260は、MDAM 118の外部に配置することができる。
【0044】
[0051]
図1のMDAM 118を実装する例示の様式が
図2に図示されているが、
図2に図示された要素、プロセス、及び/又はデバイスのうちの1つ又は複数は、任意の他の方法で組み合わせ、分割、再配置、省略、消去、及び/又は実装することができる。さらに、例示のネットワークインターフェース200、例示のアセット品質評価器210、例示のアセットハッシャ220、例示のアセットマッチャ230、例示のアセットグレーダ240、例示のアセットローダ250、例示のデータベース260、及び/又は、より一般的には
図2の例示のMDAM 118は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、並びに/或いは、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの任意の組み合わせによって実装可能である。したがって、例えば、例示のネットワークインターフェース200、例示のアセット品質評価器210、例示のアセットハッシャ220、例示のアセットマッチャ230、例示のアセットグレーダ240、例示のアセットローダ250、例示のデータベース260、及び/又は、より一般的には例示のMDAM 118のうちのいずれかは、1つ又は複数のアナログ又はデジタル回路(複数可)、論理回路、プログラマブルプロセッサ(複数可)、特定用途向け集積回路(複数可)(ASIC(複数可))、プログラマブル論理デバイス(複数可)(PLD(複数可))、及び/又はフィールドプログラマブル論理デバイス(複数可)(FPLD(複数可))によって、実装可能である。純粋なソフトウェア及び/又はファームウェア実装をカバーするために、本特許の装置又はシステム請求項のいずれかを読むと、例示のネットワークインターフェース200、例示のアセット品質評価器210、例示のアセットハッシャ220、例示のアセットマッチャ230、例示のアセットグレーダ240、例示のアセットローダ250、及び/又は、例示のデータベース260のうちの少なくとも1つ(複数可)は、以て、ソフトウェア及び/又はファームウェアを含む、メモリ、デジタル多用途ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイディスクなどの、非一時的コンピュータ可読記憶デバイス又は記憶ディスクを含むように、明白に定義される。さらにまた、
図1の例示のMDAM 118は、
図2に図示された要素、プロセス、及び/又はデバイスに加えて、又はそれらの代わりに、1つ又は複数の要素、プロセス、及び/又はデバイスを含むこと、並びに/或いは、図示された要素、プロセス、及びデバイスのうちのいずれか又はすべてのうちの複数を含むことが、可能である。
【0045】
[0052]
図3は、連続性異常について
図1のメディアデバイス102、104、106から取得されたメディアデバイスアセットを処理する、
図2の例示のアセット品質評価器210を示す概略図である。図示された例において、アセット品質評価器210は、理想的なメディアデバイスアセット(MDA)300を生成し、理想的なMDAを第1から第5のMDA 302、304、306、308、310と比較する。図示された例において、第1から第5のMDA 302、304、306、308、310は、
図1のメディアデバイス102、104、106から取得される。例えばMDA1 302は、
図1のメディアデバイスアセット112に対応することができる。
【0046】
[0053]
図3の図示された例において、アセット品質評価器210は、メディアに対応するメディア識別子に含まれるメディアの推定持続時間に基づいて、理想的なMDA 300を構成する。例えばアセット品質評価器210は、メディア識別子116に含まれる情報に基づいて、メディア108の推定持続時間を識別することができる。図示された例において、アセット品質評価器210は、第1から第5のMDA 302、304、306、308、310に対応するメディア108の予測持続時間が、t=0からt=10によって指定される10の時間単位である旨を決定する。図示された例において、アセット品質評価器210は、メディアの持続時間について予測される署名の数が10の署名である旨を決定し、理想的なMDA 300の第1から第10の予測される署名及び対応するメディア識別子は、S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、及びS10によって指定される。図示された例において、MDA1 302は8の時間単位の持続時間を有し、MDA2 304は5の時間単位の持続時間を有し、MDA3 306は7の時間単位の持続時間を有し、MDA4 308は9の時間単位の持続時間を有し、MDA5 310は4の時間単位の持続時間を有する。
【0047】
[0054]図示された例において、MDA1 302は、A1からA8によって指定された8つの署名と、AA1からAA8によって指定された8つの対応するメディア識別子とを含む。例えば、A1は署名114に対応することができ、AA1は
図1のメディア識別子116に対応することができ、メディア識別子116は対応するPASタイムスタンプを含む。図示された例において、MDA2 304は、B1からB5によって指定された5つの署名と、BB1からBB5によって指定された5つの対応するメディア識別子とを含む。図示された例において、MDA3 306は、C1からC7によって指定された7つの署名と、CC1からCC7によって指定された7つの対応するメディア識別子とを含む。図示された例において、MDA4 308は、D1からD9によって指定された9つの署名と、DD1からDD9によって指定された9つの対応するメディア識別子とを含む。図示された例において、MDA5 310は、E1からE4によって指定された4つの署名と、EE1からEE4によって指定された4つの対応するメディア識別子とを含む。
【0048】
[0055]図示された例において、アセット品質評価器210は、連続性異常についてMDA 302、304、306、308、310の各々を処理する。例えばアセット品質評価器210は、各署名のPASタイムスタンプを、先行する署名のPASタイムスタンプ及び/又は後続の署名のPASタイムスタンプと比較することができる。図示された例において、アセット品質評価器210は、MDA2 304の第4の署名B4を、MDA2 304の第3の署名B3と比較する。例えばアセット品質評価器210は、MDA2 304の第4の署名B4が、MDA2 304の第3の署名B3のPASタイムスタンプに先行するPASタイムスタンプを有する旨を決定することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、MDA2 304の第4の署名B4が、PASタイムスタンプにおいてジャンプが発生したことを示す旨を決定することができる。MDA2 304のPASタイムスタンプにおいてジャンプが存在する旨の決定に応答して、例示のアセット品質評価器210は、MDA2 304を不適格なMDAとして識別することができる。結果として、例示のアセット品質評価器210は、MDA2 304を廃棄することができる。
【0049】
[0056]いくつかの例において、アセット品質評価器210は、MDAの持続時間に基づいてMDAを廃棄する。例えばアセット品質評価器210は、理想的なMDA 300の持続時間とMDA5 310の持続時間との間の持続時間差を計算することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、持続時間差を閾値と比較すること、及び、比較に基づいて、持続時間差が閾値を満たしているかどうかを決定することが可能である。図示された例において、アセット品質評価器210は、理想的なMDA 300とMDA5 310との間の持続時間差を、6の時間単位である(例えば、10の時間単位(すなわち、t=10)-4の時間単位(すなわち、t=4)など)ものと計算する。図示された例において、アセット品質評価器210は、計算された6の時間単位の持続時間差が2の時間単位の閾値よりも大きく、したがって、閾値を満たしているものと決定する。計算された持続時間差が閾値を満たしていることに応答して、例示のアセット品質評価器210は、MDA5 310を不適格なMDAとして識別することができる。結果として、例示のアセット品質評価器210は、MDA5 310を廃棄することができる。MDA2 304及びMDA5 310の廃棄に応答して、例示のアセット品質評価器210は、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308をデータベース候補として識別することができる。
【0050】
[0057]いくつかの例において、アセット品質評価器210は、MDAの持続時間に基づいて不適格なMDAを識別する。例えばアセット品質評価器210は、MDA5 310の持続時間を閾値(例えば、5の時間単位、7の時間単位などより大きい持続時間)と比較し、持続時間が閾値を満たすかどうかを決定することができる。図示された例において、アセット品質評価器210は、4の時間単位のMDA5 310の持続時間が6の時間単位の例示の閾値を満たしていないことに基づいて、MDA5 310を不適格なMDAとして識別する。
【0051】
[0058]
図4は、
図3のメディアデバイスアセット(MDA)1 302、MDA3 306、及びMDA4 308での1つ又は複数のハッシング動作の実行に基づいて、ハッシュテーブル400を生成する、
図2の例示のアセットハッシャ220を示す概略図である。図示された例において、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308は、データベース候補として識別される。例えばアセット品質評価器210は、不適格なMDA候補として識別されないこと(例えば、連続性異常を含まない、持続時間差が閾値を満たしていない、持続時間が閾値を満たしている、など)に基づいて、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308をデータベース候補として識別することができる。
【0052】
[0059]
図4の図示された例において、例示のアセットハッシャ220は、1つ又は複数のハッシングアルゴリズム、演算などを、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308の各署名に適用する。例えばアセットハッシャ220は、MDA1 302の第1の署名A1、第2の署名A2、第3の署名A3、第4の署名A4、第5の署名A5、第6の署名A6、第7の署名A7、及び第8の署名A8に、ハッシングアルゴリズムを適用することができる。こうした例において、アセットハッシャ220は、各署名をハッシュテーブル400のインデックスにマッピングすることができる。図示された例において、アセットハッシャ220は、MDA1 302の第1の署名A1をインデックス00にマッピングし、第1の署名A1の対応するメディア識別子AA1をインデックス00で記憶する。
【0053】
[0060]図示された例において、アセットハッシャ220は、署名より多くのインデックスを含むようにハッシュテーブル400を生成する。例えばアセットハッシャ220は、衝突事象の確率を減少させるために、可能な数の署名よりも多くのかなりの数のインデックスを伴うハッシュテーブル400を生成すること(例えば、可能な1,000の署名数に比べて1,000,000のインデックスを備えるテーブルを生成すること)ができる。いくつかの例において、アセットハッシャ220は、ハッシュテーブル400を生成するときに、1つ又は複数の衝突解決アルゴリズムを実装する。
【0054】
[0061]
図5は、
図4のハッシュテーブル400に基づいて、
図3のMDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308を相互に比較する、
図2の例示のアセットマッチャ230を示す概略図である。図示された例において、アセットマッチャ230は、MDA 302、306、308の各々をハッシュテーブル400と比較する。例えばアセットマッチャ230は、MDA 302、306、308の各々における各署名をハッシュテーブル400と比較し(例えば、反復的に比較するなど)、一致カウントテーブル500に示される比較に基づいて一致カウントを計算する。
【0055】
[0062]図示された例において、アセットマッチャ230は、MDA1 302の第1から第8の署名A1~A8をハッシュテーブル400と比較する。例えばアセットマッチャ230は、MDA1 302の第1の署名A1にハッシングアルゴリズムを適用し、第1の署名をインデックス00にマッピングする。図示された例において、アセットマッチャ230は、インデックス00がメディア識別子AA1、CC1、及びDD1を含むものと決定する。結果として、例示のアセットマッチャ230は、MDA1 302の第1の署名A1が、MDA3 306の第1の署名C1及びMDA4 308の第1の署名D1とも一致することを決定する。こうした例において、MDA3 306の第1の署名C1に一致するMDA1 302の第1の署名A1は、有効ハッシュカウントを表す。
【0056】
[0063]図示された例において、アセットマッチャ230は、各マッチングプロセスについて有効ハッシュカウントの数を計算することに基づいて、一致カウントテーブル500を生成する。例えばアセットマッチャ230は、MDA1 302における署名をハッシュテーブル400と比較する。一致カウントテーブル500に示されるように、MDA1 302における5つの署名はMDA3 306に一致し、MDA1 302における7つの署名はMDA4 308に一致する。別の例において、アセットマッチャ230は、MDA3 306における署名をハッシュテーブル400と比較する。一致カウントテーブル500に示されるように、MDA3 306における5つの署名はMDA1 302に一致し、MDA3 306における6つの署名はMDA4 308に一致する。
【0057】
[0064]図示された例において、アセットマッチャ230は、一致カウントテーブル500に基づいて一致割合テーブル502を生成する。テーブル502の図示された例において、アセットマッチャ230は、MDA1 302の署名をMDA3 306と比較したとき、62.5%のマッチング割合を計算する。例えばアセットマッチャ230は、MDA1 302の署名A1、A3、A4、A5、及びA6が、MDA3 306の署名C1、C3、C4、C5、及びC6に一致する旨の決定に基づいて、5の有効ハッシュカウントを計算する。こうした例において、アセットマッチャ230は、総署名数に関して有効ハッシュカウントに基づく62.5%のマッチング割合を計算する(例えば、5有効ハッシュカウント÷8総署名=62.5%)。
【0058】
[0065]別の例において、アセットマッチャ230は、MDA1 302の署名A1、A2、A3、A4、A5、A6、及びA8が、MDA4 308の署名D1、D2、D3、D4、D5、D6、及びD8に一致する旨の決定に基づいて、7の有効ハッシュカウントを計算する。こうした例において、アセットマッチャ230は、総署名数に関して有効ハッシュカウントに基づく87.5%のマッチング割合を計算する(例えば、7有効ハッシュカウント÷8総署名=87.5%)。
【0059】
[0066]いくつかの例において、アセットグレーダ240は、一致カウントテーブル500、一致割合テーブル502などに基づいて、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308の各々についてのグレードの、割り当て、生成などを行う。例えばアセットグレーダ240は、MDA1 302の12の総有効ハッシュカウント及びMDA3 306の11の総有効ハッシュカウントよりも大きい、13の総有効ハッシュカウントを有するMDA4 308(例えば、MDA1 302と比較した7の有効ハッシュカウント+MDA3 306と比較した6の有効ハッシュカウント=13の総有効ハッシュカウント)に基づいて、MDA4 308により高いグレードを割り当てることが可能である。
【0060】
[0067]別の例において、アセットグレーダ240は、MDA1 302及びMDA1 306がMDA4 308に対して任意の他のMDAよりも高い一致割合を有することに基づいて、MDA4 308により高いグレードを割り当てることができる。例えば、MDA1 302は最高の一致割合87.5%でMDA4 308に一致するが、MDA3 306との一致割合は62.5%に過ぎない。別の例において、MDA3 306は最高の一致割合85.7%でMDA4 308に一致するが、MDA1 302との一致割合は62.5%に過ぎない。結果として、例示のアセットグレーダ240は、複数のMDAがMDA4 308と最高に一致することに基づいて、MDA4 308を最高の候補として識別することができる。
【0061】
[0068]いくつかの例において、アセットグレーダ240は、一致持続時間の決定に基づいてグレードを生成する。例えばアセットグレーダ240は、MDA4 308が別のMDAにおいて少なくとも1つの署名に一致する8つの署名を含む旨を決定することができる。例えばアセットグレーダ240は、署名D1、D2、D3、D4、D5、D6、D8、及びD9が、MDA1 302及びMDA3 306に含まれる署名のうちの少なくとも1つと一致する旨を決定することができる。こうした例において、アセットグレーダ240は、別のMDAにおける少なくとも1つの他の署名に一致する8つの署名に対応して、一致持続時間を8の時間単位となるように計算することができる。
【0062】
[0069]いくつかの例において、アセットグレーダ240は、メディアの予測持続時間とメディアの一致持続時間との間の差の計算に基づいてグレードを生成する。例えばアセットグレーダ240は、MDA4 308の一致持続時間がメディアについて8の時間単位である旨を決定することができる。こうした例において、アセットグレーダ240は、メディアの予測持続時間が10の時間単位である旨を決定することができる。こうした例において、アセットグレーダ240は、予測持続時間と一致持続時間との間の差が2の時間単位(例えば、予測持続時間に対応する10の時間単位-一致持続時間に対応する8の時間単位=2の時間単位、など)であるように計算することができる。差の計算に応答して、例示のアセットグレーダ240は、差を閾値と比較し、差が閾値を満たすかどうか(例えば、差が2の時間単位未満、4の時間単位未満など)を決定することができる。こうした例において、アセットグレーダ240は、2の時間単位の差が例示の閾値の3の時間単位未満であり、したがって閾値を満たすものと決定することができる。
【0063】
[0070]
図1~
図2のMDAM 118を実装するための例示の機械可読命令を表すフローチャートが、
図6~
図8に示されている。これらの例において、機械可読命令は、
図9に関連して下記で考察する例示のプロセッサプラットフォーム900に示されるプロセッサ912などの、プロセッサによる実行のためのプログラムを含む。プログラムは、CD-ROM、フロッピィディスク、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、又はプロセッサ912に関連付けられたメモリなどの、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるソフトウェアにおいて具体化可能であるが、代替として、プログラム全体及び/又はプログラムの一部は、プロセッサ912以外のデバイスによって実行すること、及び/又は、ファームウェア又は専用ハードウェア内で具体化することも可能である。さらに、例示のプログラムは
図6~
図8に示されたフローチャートを参照しながら説明されるが、代替として、例示のMDAM 118を実装する多くの他の方法も使用可能である。例えば、ブロックの実行順序の変更、及び/又は、説明するブロックのうちのいくつかの変更、消去、又は組み合わせが、可能である。追加又は代替として、ブロックのうちのいずれか又はすべては、ソフトウェア又はファームウェアを実行せずに対応する動作を実行するように構造化された、1つ又は複数のハードウェア回路(例えば、離散及び/又は集積のアナログ及び/又はデジタル回路要素、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、比較器、演算増幅器(op-amp)、論理回路など)によって、実装可能である。
【0064】
[0071]前述のように、
図6~
図8の例示のプロセスは、任意の持続時間の間(例えば、延長された時間期間の間、永続的に、短いインスタンスの間、一時的なバッファリングの間、及び/又は、情報のキャッシングの間)、情報が記憶される、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ、及び/又は、任意の他の記憶デバイス又は記憶ディスクなどの、非一時的コンピュータ及び/又は機械可読媒体に記憶された、符号化命令(例えば、コンピュータ及び/又は機械可読命令)を使用して、実装可能である。本明細書で使用される場合、非一時的コンピュータ可読媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読記憶デバイス及び/又は記憶ディスクを含むように、及び伝搬信号を除外するように、及び伝送媒体を除外するように、明示的に定義される。「含む(including)」及び「備える(comprising)」(及びそれらのすべての形式及び時制)は、本明細書ではオープンエンドな用語であるものとして使用される。したがって、請求項が、任意の形式の「含む」又は「備える」(例えば、comprises、includes、comprising、includingなど)に続いて何かを列挙する場合はいつでも、対応する請求項の範囲を逸脱することなく、追加の要素、用語などが存在し得るものと理解されよう。本明細書で使用される場合、「少なくとも」という言い回しが請求項の前文において遷移用語として使用されるとき、「備える」及び「含む」という用語がオープンエンドであるのと同様に、これもオープンエンドである。
【0065】
[0072]
図6は、AME測定及び/又は報告のためにメディアデバイスアセットデータベースにロードされることになるメディアデバイスアセットを識別するために、
図1~
図2の例示のMDAM 118によって実行可能な例示の方法600を表すフローチャートである。例示の方法600は、例示のMDAM 118がメディアデバイスアセット(複数可)を取得するときに、ブロック602で開始される。例えばネットワークインターフェース200は、
図1のメディアデバイス102、104、106から1つ又は複数のメディアデバイスアセットを取得することができる。
【0066】
[0073]ブロック604で、例示のMDAM 118はデータベース候補(複数可)を識別する。例えばアセット品質評価器210は、不適格なメディアデバイスアセットとして識別されていないことに基づいて、
図3のMDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308をデータベース候補アセットとなるように識別することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、不適格なメディアデバイスアセットであると識別されることに基づいて、MDA2 304及びMDA5 310を廃棄することができる。ブロック606で、例示のMDAM 118はハッシュテーブルを生成する。例えばアセットハッシャ220は、1つ又は複数のハッシングアルゴリズムをMDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308に適用することに基づいて、
図4~
図5のハッシュテーブル400を生成することができる。
【0067】
[0074]ブロック608で、例示のMDAM 118は、データベース候補(複数可)をハッシュテーブルと比較する。例えばアセットマッチャ230は、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308をハッシュテーブル400と比較することができる。ブロック610で、例示のMDAM 118はデータベース候補(複数可)を格付けする。例えばアセットグレーダ240は、一致カウントテーブル500、一致割合テーブル502などに基づいて、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308のランク付け、格付けなどを行うことができる。
【0068】
[0075]ブロック612で、例示のMDAM 118は、データベース内にロードするためのデータベース候補を識別する。例えばアセットグレーダ240は、AME測定及び/又は報告のためにデータベース260に記憶することになる基準メディアデバイスアセットとして、MDA4 308を識別することができる。
【0069】
[0076]ブロック614で、例示のMDAM 118は、識別されたデータベース候補を処理する。例えばアセットローダ250は、MDA4 308の不一致部分のトリミング、クロッピングなどを行うことができる。こうした例において、アセットローダ250は、MDA4 308の各署名がMDA1 302、MDA3 304などの少なくとも1つの他の署名に一致することに基づいて、MDA4 308の任意の部分を除去しないことができる。代替として、例示のアセットローダ250は、第2の署名D2がMDA1 302及びMDA 304のうちの1つのみと一致し、両方ではないことに基づいて、MDA4 308の第2の署名D2を除去することができる(例えば、他のすべての候補と一致しない署名のトリミング、クロッピングなどを行うことができる)。
【0070】
[0077]ブロック616で、例示のMDAM 118は、識別されたデータベース候補をデータベースにロードする。例えばアセットローダ250は、AME測定及び/又は報告のための基準メディアデバイスアセットとして使用するように、MDA4 308をデータベース260にロードすることができる。
【0071】
[0078]メディアデバイスアセット(複数可)の取得(
図6、ブロック602)に関連して、追加の詳細が
図7に示されている。
図7は、メディアデバイスアセット認定の処理のために1つ又は複数のメディアデバイスアセットを識別するために、
図1~
図2の例示のMDAM 118によって実行可能な例示の方法700を表すフローチャートである。例示の方法700は、例示のMDAM 118がメディアデバイスからメディアデバイスアセットを取得するときに、ブロック702で開始される。例えばネットワークインターフェース200は、
図1のメディアデバイス102から
図1のネットワーク120を介して
図1のメディアデバイスアセット112を取得することができる。別の例において、ネットワークインターフェース200は、
図1のメディアデバイス102、104、106から、
図3のMDA1 302、MDA2 304、MDA3 306、MDA4 308、及び/又はMDA5 310を取得することができる。
【0072】
[0079]ブロック704で、例示のMDAM 118は、メディアデバイスアセットが重複シンジケート化メディアデバイスアセットであるかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、
図1のメディアデバイスアセット112を
図2のデータベース260の1つ又は複数のメディアデバイスアセットと比較することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、データベース260内のシンジケート化メディアデバイスアセットに一致することに基づいて、
図1のメディアデバイスアセット112が重複シンジケート化メディアデバイスアセットあるものと決定することができる。
【0073】
[0080]ブロック704で、例示のMDAM 118が、メディアデバイスアセットが重複シンジケート化メディアデバイスアセットではないものと決定した場合、制御はブロック710へと進み、メディアデバイスアセットが重複プロプライエタリメディアアセットであるかどうかを決定する。
【0074】
[0081]ブロック704で、例示のMDAM 118が、メディアデバイスアセットが重複シンジケート化メディアデバイスアセットであるものと決定した場合、次いでブロック706で、MDAM 118は、シンジケート化メディアデバイスアセットに対応してカウンタを増分する。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112がデータベース260内のシンジケート化メディアデバイスアセットに一致することに基づいて、重複シンジケート化メディアデバイスアセットカウンタを増分することができる。
【0075】
[0082]ブロック708で、例示のMDAM 118はメディアデバイスアセットを廃棄する。例えばアセット品質評価器210は、アセット品質評価器210が重複シンジケート化メディアデバイスアセットカウンタを増分するとき、
図1のメディアデバイスアセット112を廃棄することができる。
【0076】
[0083]ブロック710で、例示のMDAM 118は、メディアデバイスアセットが重複プロプライエタリメディアアセットかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、
図1のメディアデバイスアセット112をデータベース260と比較することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、データベース260内のプロプライエタリメディアアセットに一致することに基づいて、
図1のメディアデバイスアセット112が重複プロプライエタリメディアアセットであるものと決定することができる。
【0077】
[0084]ブロック710で、例示のMDAM 118が、メディアデバイスアセットが重複プロプライエタリメディアアセットではないものと決定した場合、制御はブロック716へと進み、メディアデバイスアセットがプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複であるかどうかを決定する。
【0078】
[0085]ブロック710で、例示のMDAM 118が、メディアデバイスアセットが重複プロプライエタリメディアアセットであるものと決定した場合、次いでブロック712で、MDAM 118はプロプライエタリメディアアセットに対応してカウンタを増分する。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112がデータベース260内のプロプライエタリメディアアセットに一致することに基づいて、重複プロプライエタリメディアアセットカウンタを増分することができる。
【0079】
[0086]ブロック714で、例示のMDAM 118は、メディアデバイスアセットを廃棄する。例えばアセット品質評価器210は、アセット品質評価器210が重複プロプライエタリメディアアセットカウンタを増分するとき、
図1のメディアデバイスアセット112を廃棄することができる。
【0080】
[0087]ブロック716で、例示のMDAM 118は、メディアデバイスアセットがプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複であるかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、
図1のメディアデバイスアセット112をデータベース260と比較することができる。こうした例において、アセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112がデータベース260内のプロプライエタリメディアアセットに一致することに基づいて、
図1のメディアデバイスアセット112が(例えば、メディアデバイスから取得されるなどの)プロプライエタリアセットのシンジケート化重複であるものと決定することができる。
【0081】
[0088]ブロック716で、例示のMDAM 118が、メディアデバイスアセットがプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複ではないものと決定した場合、制御はブロック720に進み、メディアデバイスの監視を続行するかどうかを決定する。
【0082】
[0089]ブロック716で、例示のMDAM 118が、メディアデバイスアセットがプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複であるものと決定した場合、次いでブロック718で、MDAM 118は、プロプライエタリメディアアセットをメディアデバイスアセットに置き換える。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイスアセット112がデータベース260に記憶されたプロプライエタリメディアアセットに一致するとき、データベース260に記憶されたプロプライエタリメディアアセットを、
図1のメディアデバイスアセット112に置き換えることができる。
【0083】
[0090]ブロック720で、例示のMDAM 118は、メディアデバイスの監視を続行するかどうかを決定する。例えばネットワークインターフェース200は、
図1のメディアデバイス102、104、106が、もはや
図1のメディア108を提示していないものと決定することができる。
【0084】
[0091]ブロック720で、例示のMDAM 118がメディアデバイスの監視を続行することを決定した場合、制御はブロック702に戻り、メディアデバイスから別のメディアデバイスアセットを取得する。ブロック720で、例示のMDAM 118がメディアデバイスの監視を続行しないことを決定した場合、次いでブロック722で、MDAM 118は処理するためのメディアデバイスアセットを識別する。例えばアセット品質評価器210は、メディアデバイスアセットの認定を受けるために
図1のメディアデバイスアセット112を識別することができる。例えばアセット品質評価器210は、アセット品質評価器210が、メディアデバイスアセット112が、重複シンジケート化メディアデバイスアセット、重複プロプライエタリメディアアセット、又はプロプライエタリメディアアセットのシンジケート化重複のうちの1つでないものと決定したとき、メディアデバイスアセット認定を受けるために、メディアデバイスアセット112を識別することができる。例えば、メディアデバイスアセット112はデータベース260内にないものとすることができる。別の例において、メディアデバイスアセット112は、一時データベースに記憶されたデータベース候補に対応することができる。
【0085】
[0092]データベース候補(複数可)の識別(
図6、ブロック604)に関連した追加の詳細が、
図8に示されている。
図8は、AME測定及び/又は報告のためにメディアデバイスアセットデータベースに入力されるデータベース候補として、1つ又は複数のメディアデバイスアセットを識別するために、
図1~
図2の例示のMDAM 118によって実行可能な例示の方法800を表すフローチャートである。例示の方法800は、例示のMDAM 118が対象のメディアデバイスアセットを処理するために選択するとき、ブロック802で開始される。例えばアセット品質評価器210は、
図3のMDA1 302を処理するために選択することができる。
【0086】
[0093]ブロック804で、例示のMDAM 118は処理するための言語を選択する。例えばアセット品質評価器210は、MDA1 302の署名A1~A8を処理するために英語を選択することができる。
【0087】
[0094]ブロック806で、例示のMDAM 118は、メディア識別子が処理するための正しい言語を示すかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、MDA1 302のメディア識別子AA1~AA8が、MDA1 302の署名A1~A8が英語ベースの署名であることを示しているものと決定することができる。結果として、例示のアセット品質評価器210は、メディア識別子AA1~AA8が、MDA1 302の対応する署名A1~A8に対して正しい言語が処理されていることを示すものと決定することができる。
【0088】
[0095]ブロック806で、例示のMDAM 118が、メディア識別子が処理するための正しい言語を示していないものと決定した場合、制御はブロック816へと進み、選択されたMDAを不適格なMDAであると識別する。ブロック806で、例示のMDAM 118が、メディア識別子が処理するための正しい言語を示すと決定した場合、次いでブロック808で、MDAM 118は、メディア識別子がトリックモードを示すかどうかを決定する。
【0089】
[0096]ブロック808で、例示のMDAM 118は、メディア識別子がトリックモードを示すかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、1つ又は複数のメディア識別子AA1~AA8におけるメディア識別メタデータに基づいて、MDA1 302のメディア識別子AA1~AA8のうちの1つ又は複数がトリックモードを示すかどうかを決定することができる。
【0090】
[0097]ブロック808で、例示のMDAM 118が、メディア識別子がトリックモードを示すものと決定した場合、制御はブロック816へと進み、選択されたMDAを不適格なMDAとして識別する。ブロック808で、例示のMDAM 118が、メディア識別子がトリックモードを示さないものと決定した場合、次いでブロック810で、MDAM 118は、メディア識別子が最小持続時間を示すかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、
図3のメディア識別子AA1~AA8に含まれるPASタイムスタンプに基づいて、MDA1 302が、8の時間単位の持続時間を有するものと決定することができ、持続時間は5の時間単位の例示の最小持続時間閾値よりも大きい。
【0091】
[0098]ブロック810で、例示のMDAM 118が、メディア識別子が最小持続時間を示さないものと決定した場合、制御はブロック816へと進み、選択されたMDAを不適格なMDAとして識別する。ブロック810で、例示のMDAM 118が、メディア識別子が最小持続時間を示すものと決定した場合、次いでブロック812で、MDAM 118は、選択されたMDAにおいて処理する対象のメディア識別子を選択する。例えばアセット品質評価器210は、
図3のMDA1 302のメディア識別子AA1を選択することができる。
【0092】
[0099]ブロック814で、例示のMDAM 118は、選択されたメディア識別子が連続性異常を示すかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、MDA1 302のメディア識別子AA1に対応する第1のPASタイムスタンプを比較し、MDA1 302のメディア識別子AA2に対応する第2のタイムスタンプがメディア識別子AA1に先行するかどうかを決定することができる。こうした例において、第2のタイムスタンプが第1のタイムスタンプに先行する場合、例示のアセット品質評価器210は、PASタイムスタンプにジャンプが存在する(例えば、巻き戻し、早送りなどの視聴動作が発生した可能性がある、など)ものと決定することができる。
【0093】
[00100]ブロック814で、例示のMDAM 118が、選択されたメディア識別子が連続性異常を示さないものと決定した場合、制御はブロック820へと進み、対象となる別のメディア識別子を選択する。ブロック814で、例示のMDAM 118が、選択されたメディア識別子が連続性異常を示すものと決定した場合、次いでブロック816で、MDAM 118は選択されたMDAを不適格なMDAとして識別する。例えば、アセット品質評価器210は、メディア識別子E1~E4が処理するための正しくない言語、トリックモード、最小持続時間閾値を満たさないことなどを示すことに基づいて、MDA5 310を識別することができる。
【0094】
[00101]ブロック818で、例示のMDAM 118は、処理するためのリストから不適格なMDAを除去する。例えばアセット品質評価器210は、MDA2 304及び/又はMDA5 310が不適格なMDAとして識別された場合に基づいて、処理するためのリストからMDA2 304及び/又はMDA5 310を除去することができる。
【0095】
[00102]ブロック820で、例示のMDAM 118は、選択されたMDAにおいて処理する対象の別のメディア識別子が存在するかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、MDA1 302のメディア識別子AA3~AA8が、MDA1 302のメディア識別子AA1~AA2を処理した後、まだ処理されていない旨を決定することができる。
【0096】
[00103]ブロック820で、例示のMDAM 118が、選択されたMDAにおいて処理する対象の別のメディア識別子が存在するものと決定した場合、制御はブロック812へと戻り、選択されたMDAにおいて処理する対象の別のメディア識別子を選択する。ブロック820で、例示のMDAM 118が、選択されたMDAにおいて処理する対象の別のメディア識別子が存在しないものと決定した場合、次いでブロック822で、MDAM 118は処理する対象の別のMDAが存在するかどうかを決定する。例えばアセット品質評価器210は、
図3のMDA1 302が処理された後、MDA2 304、MDA3 306、MDA4 308、及び/又はMDA5 310がまだ処理されていない旨を決定することができる。
【0097】
[00104]ブロック822で、例示のMDAM 118が、処理する対象の別のMDAが存在するものと決定した場合、制御はブロック802に戻り、処理する対象の別のMDAを選択する。ブロック822で、例示のMDAM 118が、処理する対象の別のMDAが存在しないものと決定した場合、次いでブロック824で、MDAM 118はデータベース候補のリストを生成する。例えばアセット品質評価器210は、不適格なMDAとして識別されないことに基づいて、MDA1 302、MDA3 306、及びMDA4 308を含むデータベース候補のリストを生成することができる。いくつかの例において、アセット品質評価器210は、いずれのデータベース候補も含まないリストを生成することができる。例えばアセット品質評価器210は、対象の各MDAを不適格なMDAであるものと識別することができる。データベース候補のリストを生成することに応答して、例示の方法800は完了する。
【0098】
[00105]
図9は、
図1~
図2のMDAM 118を実装するために
図6~
図8の命令を実行することが可能な例示のプロセッサプラットフォーム900を示すブロック図である。プロセッサプラットフォーム900は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、又は任意の他のタイプのコンピューティングデバイスとすることができる。
【0099】
[00106]図示された例のプロセッサプラットフォーム900は、プロセッサ912を含む。図示された例のプロセッサ912はハードウェアである。例えばプロセッサ912は、任意の所望のファミリ又は製造業者からの1つ又は複数の集積回路、論理回路、マイクロプロセッサ、又はコントローラによって実装可能である。ハードウェアプロセッサは、半導体ベース(例えば、シリコンベース)デバイスとすることができる。本例において、プロセッサ912は、例示のアセット品質評価器210、例示のアセットハッシャ220、例示のアセットマッチャ230、例示のアセットグレーダ240、及び例示のアセットローダ250を実装する。
【0100】
[00107]図示された例のプロセッサ912は、ローカルメモリ913(例えば、キャッシュ)を含む。図示された例のプロセッサ912は、バス918を介して、揮発性メモリ914及び不揮発性メモリ916を含む主メモリと通信している。揮発性メモリ914は、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)、及び/又は任意の他のタイプのランダムアクセスメモリデバイスによって実装可能である。不揮発性メモリ916は、フラッシュメモリ及び/又は任意の他の所望のタイプのメモリデバイスによって実装可能である。主メモリ914、916へのアクセスは、メモリコントローラによって制御される。
【0101】
[00108]図示された例のプロセッサプラットフォーム900は、インターフェース回路920も含む。インターフェース回路920は、イーサネットインターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)、及び/又はPCIエクスプレスインターフェースなどの、任意のタイプのインターフェース規格によって実装可能である。インターフェース回路920は、例示のネットワークインターフェース200を実装する。
【0102】
[00109]図示された例において、1つ又は複数の入力デバイス922がインターフェース回路920に接続される。入力デバイス(複数可)922は、ユーザがデータ及び/又はコマンドをプロセッサ912に入力できるようにする。入力デバイス(複数可)は、例えば、オーディオセンタ、マイクロフォン、カメラ(静止画又はビデオ)、キーボード、ボタン、マウス、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、ISOポイント、及び/又は音声認識システムによって、実装可能である。
【0103】
[00110]1つ又は複数の出力デバイス924も、図示された例のインターフェース回路920に接続される。出力デバイス924は、例えば、ディスプレイデバイス(例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、液晶ディスプレイ、陰極線管ディスプレイ(CRT)、タッチスクリーン、触知性出力デバイス、プリンタ、及び/又はスピーカ)によって、実装可能である。したがって、図示された例のインターフェース回路920は、典型的には、グラフィクスドライバカード、グラフィクスドライバチップ、及び/又はグラフィクスドライバプロセッサを含む。
【0104】
[00111]図示された例のインターフェース回路920は、ネットワーク926(例えば、イーサネット接続、デジタル加入者回線(DSL)、電話回線、同軸ケーブル、セル式電話システムなど)を介した、外部マシン(例えば、任意の種類のコンピューティングデバイス)とのデータ交換を容易にするための、送信器、受信器、送受信器、モデム、及び/又はネットワークインターフェースカードなどの、通信デバイスも含む。
【0105】
[00112]図示された例のプロセッサプラットフォーム900は、ソフトウェア及び/又はデータを記憶するための1つ又は複数の大容量記憶デバイス928も含む。こうした大容量記憶デバイス928の例は、フロッピィディスクドライブ、ハードドライブディスク、コンパクトディスクドライブ、ブルーレイディスクドライブ、RAIDシステム、及びデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブを含む。例示の大容量記憶デバイス928は、例示のデータベース260を実装する。
【0106】
[00113]
図6~
図8の符号化命令932は、大容量記憶デバイス928、揮発性メモリ914、不揮発性メモリ916、及び/又は、CD又はDVDなどの取り外し可能非一時的コンピュータ可読記憶媒体に、記憶可能である。
【0107】
[00114]前述の内容から、複数のメディアデバイスからメディアデバイスアセットを取得することに基づいて、AME測定及び/又は報告のためのメディアデバイスアセットを識別する、例示の方法、装置、及び製品を開示してきたことを理解されよう。複数のメディアデバイスアセットを処理することに基づいて、AME測定及び/又は報告のためのメディアデバイスアセットを識別することにより、AMEは、記憶するメディアデバイスアセットの数を減少させることによって、使用可能なメモリストレージを増加させることができる。さらに、不適格なメディアデバイスアセットを識別することにより、AMEは、より少ない数のデータベース候補に対してメディアデバイスアセット認定を実行することに起因して、メモリ及びプロセッサの使用率を向上させる(例えば、使用可能なメモリストレージ及び/又は計算リソースを増加させる)ことが可能である。
【0108】
[00115]本明細書では、特定の例示の方法、装置、及び製品を開示してきたが、本特許のカバレージ範囲はそれらに限定されない。逆に本特許は、本特許の特許請求の範囲内に適正に入るすべての方法、装置、及び製品をカバーするものである。