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特許7294787双方向多波長ギガビット光ファイバネットワーク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】双方向多波長ギガビット光ファイバネットワーク
(51)【国際特許分類】
   H04J 14/02 20060101AFI20230613BHJP
   H04B 10/50 20130101ALI20230613BHJP
   H04B 10/60 20130101ALI20230613BHJP
【FI】
H04J14/02
H04B10/50
H04B10/60
【請求項の数】 17
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018192473
(22)【出願日】2018-10-11
(65)【公開番号】P2019087995
(43)【公開日】2019-06-06
【審査請求日】2021-09-13
(31)【優先権主張番号】15/802,523
(32)【優先日】2017-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】エリック・ワイ・チャン
(72)【発明者】
【氏名】トゥオン・ケイ・チュオン
(72)【発明者】
【氏名】デニス・ジー・コシンツ
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/165561(WO,A1)
【文献】特開2005-080310(JP,A)
【文献】特開2006-319857(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 14/02
H04B 10/50
H04B 10/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送システム(60)であって、
ギガビット光ファイバ(24)を含む光ケーブル(62)と、
光フィルタ(36)、前記光フィルタを介して光を送信するように配置されたレーザ(4)、および前記光フィルタによって反射された光を受光するように配置された光検出器(8)を備える第1から第4トランシーバ(Trx#1~Trx#4)と
を備え、
前記ギガビット光ファイバによって、前記第1トランシーバの前記レーザおよび光検出器は、それぞれ、前記第2トランシーバの前記光検出器およびレーザに光学的に結合され、前記第3トランシーバの前記レーザおよび光検出器は、前記第4トランシーバの前記光検出器およびレーザにそれぞれ光学的に結合され、
前記第1トランシーバの前記レーザは第1波長を有する光を放射し、前記第2トランシーバの前記レーザは第2波長を有する光を放射し、前記第3トランシーバの前記レーザは第3波長を有する光を放射し、前記第4トランシーバの前記レーザは第4波長を有する光を放射し、
前記第1および第2トランシーバの前記光フィルタは前記第1波長を有する光を通過させて、前記第2波長を有する光を反射し、前記第3および第4トランシーバの前記光フィルタは前記第3波長を有する光を通過させて、前記第4波長を有する光を反射する、
データ伝送システム。
【請求項2】
前記第1から第4波長は、750nm~1600nmの範囲にある、請求項1に記載のデータ伝送システム。
【請求項3】
前記第1波長は1270nmであり、前記第2波長は1330nmであり、前記第3波長は850nmであり、前記第4波長は880nmである、請求項1または2に記載のデータ伝送システム。
【請求項4】
第5から第8トランシーバ(Trx#5~Trx#8)であって、各々が光フィルタ(36)、前記光フィルタを介して光を送信するように配置されたレーザ(4)、および前記光フィルタによって反射された光を受光するように配置された光検出器(6)を備える、第5から第8トランシーバ(Trx#5~Trx#8)
をさらに備え、
前記ギガビット光ファイバによって、前記第5トランシーバの前記レーザおよび光検出器は、それぞれ、前記第6トランシーバの前記光検出器およびレーザに光学的に結合され、前記第7トランシーバの前記レーザおよび光検出器は、前記第8トランシーバの前記光検出器およびレーザにそれぞれ光学的に結合され、
前記第5トランシーバの前記レーザは第5波長を有する光を放射し、前記第6トランシーバの前記レーザは第6波長を有する光を放射し、前記第7トランシーバの前記レーザは第7波長を有する光を放射し、前記第8トランシーバの前記レーザは第8波長を有する光を放射し、
前記第5および第6トランシーバの前記光フィルタは前記第5波長を有する光を通過させて、前記第6波長を有する光を反射し、前記第7および第8トランシーバの前記光フィルタは前記第7波長を有する光を通過させて、前記第8波長を有する光を反射する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
【請求項5】
前記第1から第8波長は、750nm~1600nmの範囲にある、請求項4に記載のデータ伝送システム。
【請求項6】
前記第1波長は1270nmであり、前記第2波長は1330nmであり、前記第3波長は850nmであり、前記第4波長は880nmであり、前記第5波長は780nmであり、前記第6波長は980nmであり、前記第7波長は1200nmであり、前記第8波長は1230nmである、請求項5に記載のデータ伝送システム。
【請求項7】
前記第1から第4トランシーバの各光フィルタは、波長選択性バンドパスフィルタである、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
【請求項8】
前記第1から第4トランシーバの各々は、二波長単一ファイバ双方向トランシーバである、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
【請求項9】
前記第1および第3トランシーバのそれぞれの前記レーザおよび前記光検出器を前記ギガビット光ファイバの一端に光学的に結合する第1ガラス光ファイバカプラ(68)と、
前記第2および第4トランシーバのそれぞれの前記レーザおよび前記光検出器を前記ギガビット光ファイバの他端に光学的に結合する第2ガラス光ファイバカプラ(70)と
をさらに備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
【請求項10】
ライン交換可能ユニットの第1セットと第2セットとの間で双方向全二重データ伝送を可能にする方法であって、
(a)各ライン交換可能ユニットに二波長単一ファイバ双方向トランシーバ(20)を装備するステップと、
(b)ライン交換可能ユニットの前記第1セットの前記二波長単一ファイバ双方向トランシーバの単一ファイバ(18a)を、ギガビット光ファイバ(24)を含む光ケーブル(62)の一端に光学的に結合するステップと、
(c)ライン交換可能ユニットの前記第2セットの前記二波長単一ファイバ双方向トランシーバの単一ファイバ(18b)を、前記光ケーブルの他端に光学的に結合するステップと
を備え、
前記ライン交換可能ユニットの前記第1セットは、少なくとも2つのライン交換可能ユニット(LRU#1およびLRU#3)を含み、前記第2セットのライン交換可能ユニット(LRU#2およびLRU#4)の数は、前記第1セットのライン交換可能ユニットの数と同じである、
方法。
【請求項11】
前記単一ファイバがガラス製であり、ステップ(b)が、
前記第1セットのライン交換可能ユニットの前記二波長単一ファイバ双方向トランシーバの前記単一ファイバを第1ガラス光ファイバに結合するステップと、
前記第1ガラス光ファイバの一端を前記ギガビット光ファイバの一端に接続するステップと
を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1セットのライン交換可能ユニットは、第1ライン交換可能ユニット(LRU#1)を備え、前記第2セットのライン交換可能ユニットは、第2ライン交換可能ユニット(LRU#2)を備え、ステップ(a)は、
第1波長を有する光を放射し、かつ第2波長を有する光を検出する第1二波長単一ファイバ双方向トランシーバ(20a)を、前記第1ライン交換可能ユニットに装備するステップと、
前記第2波長を有する光を放射し、かつ前記第1波長を有する光を検出する第2二波長単一ファイバ双方向トランシーバ(20b)を、前記第2ライン交換可能ユニットに装備するステップと
を備える請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1セットのライン交換可能ユニットは、第3ライン交換可能ユニット(LRU#3)をさらに備え、前記第2セットのライン交換可能ユニットは、第4ライン交換可能ユニット(LRU#4)をさらに備え、ステップ(a)は、
第3波長を有する光を放射し、かつ第4波長を有する光を検出する第3二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、前記第3ライン交換可能ユニットに装備するステップと、
前記第4波長を有する光を放射し、かつ前記第3波長を有する光を検出する第4二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、前記第4ライン交換可能ユニットに装備するステップと
をさらに備える請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1から第4波長は、750nm~1600nmの範囲にある、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1セットのライン交換可能ユニットは、第5および第7ライン交換可能ユニット(LRU#5、LRU#7)をさらに備え、前記第2セットのライン交換可能ユニットは、第6および第8ライン交換可能ユニット(LRU#6、LRU#8)をさらに備え、ステップ(a)は、
第5波長を有する光を放射し、かつ第6波長を有する光を検出する第5二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、前記第5ライン交換可能ユニットに装備するステップと、
前記第6波長を有する光を放射し、かつ前記第5波長を有する光を検出する第6二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、前記第6ライン交換可能ユニットに装備するステップと、
第7波長を有する光を放射し、かつ第8波長を有する光を検出する第7二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、前記第7ライン交換可能ユニットに装備するステップと、
前記第8波長を有する光を放射し、かつ前記第7波長を有する光を検出する第8二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、前記第8ライン交換可能ユニットに装備するステップと
をさらに備える請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1から第8波長は、750nm~1600nmの範囲にある、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1波長は1270nmであり、前記第2波長は1330nmであり、前記第3波長は850nmであり、前記第4波長は880nmであり、前記第5波長は780nmであり、前記第6波長は980nmであり、前記第7波長は1200nmであり、前記第8波長は1230nmである、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される技術は、概して、電気コンポーネント間の通信を可能にする光ファイバネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバは、その軸線に沿って光を伝送する筒状誘電体導波路である。ファイバは、透明なクラッド層(以下、「クラッド」と称する)によって囲まれた透明なコアから成り、両方が誘電体材料で作られている。光は、全反射の現象によってコアに維持される。光信号をコアに閉じ込めるために、コアの屈折率はクラッドの屈折率よりも大きい。コアとクラッドとの間の境界は、ステップインデックス型ファイバのように急激でもよいし、グレーデッドインデックス型ファイバのように漸進的でもよい。光ファイバは、ガラスまたはプラスチックで作ることができる。
【0003】
プラスチック光ファイバ(POF)を使用した光ネットワーキングは、重量、サイズ、帯域幅、出力、および電磁環境耐性において銅配線より有利である。POFは取扱い、設置およびメンテナンスが容易である点でガラス光ファイバ(GOF)より有利である。POFコア材料は、アクリラートから全フッ素化ポリマーの範囲であり得る。POFインデックスプロファイルは、ステップインデックスからグレーデッドインデックスまで及ぶことができる。POF形状は、シングルコアからマルチコアまで及ぶことができる。POFコアは、単一モード(非常に小さいファイバコア内の単一光路)から多モード(より大きなファイバコア内の複数光路)を収容することができる。POFを使用すると、かなりの軽量化ができる。軽量化は、燃料消費量の低減および排気量の低減をもたらす飛行機などのビークル搭載ネットワークにとって重要であり得る。
【0004】
アビオニクスシステム内での通信を実現するために、多数のライン交換可能ユニット(LRU)を互いに接続することは一般的な習慣である。例えば、ビークルの前方セクション(例えば、飛行機)内の多数のLRUが、ビークルの後方セクションの多数のLRUに接続されてきた。各LRUを他のすべてのLRUに接続することは、過度に多数の接続をもたらす可能性がある。さらに、LRU間の接続の多くが長くなり、光損失が発生する可能性がある。
【0005】
光ファイバネットワークは、銅線ネットワークに比べて高速、軽量、電磁妨害耐性の利点がある。商用飛行機の多くのモデルは、サイズ、重量および電力の低減のための光ファイバネットワークを有する。場合によっては、飛行機内の多数のガラス光ファイバ(GOF)ケーブルが、高い製造コストに寄与する重要な要素である。飛行機に光ファイバネットワークを設置するためのコストを低減するには、飛行機に使用される光ファイバケーブルの数を減らす必要がある。
【0006】
ファイバ数を減らすための典型的な解決法は、波長分割多重化(WDM)システムを使用することである。しかしながら、典型的なWDMシステムは、搭載用商用輸送航空機に現在使用されている多モード光ファイバと互換性がない。典型的なWDMコンポーネントは、単一モードファイバと共に使用するように設計されている。単一モードファイバは直径が10ミクロンより小さいため、埃、汚染および飛行機の振動や衝撃からの調整不良に非常に敏感である。多重化および逆多重化アレイ導波路格子(AWG)などのWDMコンポーネントは高価であり、厳しいアビオニクス環境での使用が証明されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下で詳細に開示される主題は、高いデータ伝送速度(例えば、1Gbits/sより大きい)で電気コンポーネント(ライン交換可能ユニットなど)間の通信を可能にする双方向多波長光ファイバネットワークに関する。いくつかの実施形態による提案の光ファイバネットワークは、1Gbit/sより速い速度でデータを伝送することができる単一光ファイバ(プラスチックまたはガラス)を含む。このようなプラスチック光ファイバは、本明細書では「ギガビットプラスチック光ファイバ(GbPOF)」と呼ばれる。ギガビットプラスチック光ファイバは、延性のある全フッ素化ポリマーで製造されており、ケーブルの曲げが激しいときに破損しない。一例のGbPOFは、55ミクロンのコア直径と500ミクロンのクラッド径を有する。本明細書で、上記ガラス光ファイバを「ギガビットガラス光ファイバ(GbGOF)」と呼ぶ。GbGOFの一例は、50ミクロンのコア直径と125ミクロンのクラッド径を有するOM4多モードガラス光ファイバである。このGbGOFは、400メートルまでの距離にわたって10Gbit/sの帯域幅を有する。
【0008】
純粋なシリカのGOFコアとは対照的に、同じコア直径を有する多モードGbPOFは、スパゲッティ形状の長いランダムポリマー鎖により不完全である。これらのポリマー鎖は強力な順方向モード結合を生成し、レーザ供給源と干渉する可能性のある反射光が少なくなる。POFコアにおける強いモード結合はまた、レーザ供給源のコヒーレンシを低下させ、ファイバ長さに沿うモード干渉を最小にする。本明細書に提案された光ネットワークは、既存のWDMシステムの問題を解決する。
【0009】
一実施形態によれば、提案された光ネットワークは、以下の要素および特性を備え、(1)レーザ供給源は、単一モード分布帰還型レーザ、多モードファブリペロー型レーザ、または垂直共振器面発光型レーザであってもよく、(2)各波長と双方向に同時に流れる複数の波長は、制御データ、検知データ、健全性データ、構成データなどの別個の通信機能を果たし、(3)単一ファイバ多モードGbPOFまたはGbGOFリンクと、(4)複数のレーザ供給源と単一ファイバGbPOFまたはGbGOFリンクとの間の高指向性およびモード非依存GOFカプラと、(5)GOFカプラとGbPOFまたはGbGOFリンクとの間の斜め研磨コネクタとを備え、(6)斜め研磨コネクタはGbPOFまたはGbGOFリンクに沿ってセグメントを接続するために必要ではない、すなわち、平坦な研磨で十分である。いくつかの実施形態によれば、飛行機の前方セクションから後方セクションまで延伸するファイバケーブルの数は、8本以上のPOFまたはGOFを1本のGbPOFまたはGbGOFに置き換えることによって、8分の1以下に減少させることができる。
【0010】
一実施形態によれば、本明細書で提案される光ネットワークは、複数の光ファイバリンクを、飛行機に搭載された複数のLRU間の全二重または半二重双方向データ通信のための単一のGbPOFまたはGbGOFリンクに低減する。
【0011】
好ましい実施形態によれば、光ネットワークは、GbPOFの光損失が最小ではないにしても非常に低い波長範囲で、低コスト、高性能の小さいフォームファクタプラグ式(SFP)双方向光トランシーバを使用する。さらに、本明細書で提案される光ネットワークは、隣接する双方向トランシーバから反射された光信号を低減するために、低い光反射を有するGOFカプラを使用する。GbPOFをGOFカプラの出力に接続するために、超低反射(または高光反射減衰)コネクタが使用される。
【0012】
飛行機のアビオニクスシステムで使用するための単一ギガビットプラスチックまたはギガビットガラス光ファイバによって複数の波長の光を送信および受信する双方向光ファイバネットワークの様々な実施形態を、以下にいくらか詳細に説明するが、これらの実施形態の1つ以上は、以下の1つ以上の態様によって特徴付けられてもよい。
【0013】
以下に詳細に開示される主題の1つの態様はデータ伝送システムであって、ギガビット光ファイバを含む光ケーブルと、前記光フィルタを介して光を透過するように配置されたレーザと、前記光フィルタによって反射された光を受光するように配置された光検出器とを備えた第1~第4トランシーバとを備え、前記第1トランシーバのレーザおよび光検出器は、第2トランシーバの光検出器およびレーザ、ならびに第3トランシーバのレーザおよび光検出器は、それぞれ、ギガビット光ファイバを介して第4トランシーバの光検出器およびレーザに光学的に結合され、第1トランシーバのレーザは第1波長を有する光を発し、第2トランシーバのレーザは第2波長を有する光を発し、第3トランシーバのレーザは第3波長を有する光を発し、第4トランシーバのレーザは第4波長を有する光を発し、前記第1および第2トランシーバの光フィルタは前記第1波長を有する光を通過させて前記第2波長を有する光を反射し、前記第3および第4トランシーバの光フィルタは前記第3波長を有する光を通過させて前記第4波長を有する光を反射する、データ伝送システム。前段落に記載のデータ伝送システムは、第5から第8トランシーバであって、各々が光フィルタ、光フィルタを介して光を送信するように配置されたレーザ、および光フィルタによって反射された光を受光するように配置された光検出器を備える、第5から第8トランシーバをさらに備えていてもよく、ギガビット光ファイバによって、第5トランシーバのレーザおよび光検出器は、それぞれ、第6トランシーバの光検出器およびレーザに光学的に結合され、第7トランシーバのレーザおよび光検出器は、第8トランシーバの光検出器およびレーザにそれぞれ光学的に結合され、第5トランシーバのレーザは第5波長を有する光を放射し、第6トランシーバのレーザは第6波長を有する光を放射し、第7トランシーバのレーザは第7波長を有する光を放射し、第8トランシーバのレーザは第8波長を有する光を放射し、第5および第6トランシーバの光フィルタは第5波長を有する光を通過させて、第6波長を有する光を反射し、第7および第8トランシーバの光フィルタは第7波長を有する光を通過させて、第8波長を有する光を反射する。このデータ伝送システムは、第1、第3、第5および第7トランシーバのそれぞれのレーザおよび光検出器を、ギガビット光ファイバの一端に光学的に結合する第1ガラス光ファイバカプラと、第2、第4、第6および第8トランシーバのそれぞれのレーザおよび光検出器を、ギガビット光ファイバの他端に光学的に結合する第2ガラス光ファイバカプラとをさらに備える。
【0014】
様々な実施形態によれば、第1~第8波長は、750~1600nmの波長範囲にある。1つの提案された実施形態によれば、第1波長は1270nmであり、第2波長は1330nmであり、第3波長は850nmであり、第4波長は880nmであり、第5波長は780nmであり、第6波長は980nmであり、第7波長は1200nmであり、第8波長は1230nmである。前段落で説明したシステムの一実施形態によれば、第1から第8トランシーバの各光フィルタは波長選択性バンドパスフィルタであり、第1から第8トランシーバの各々は二波長単一ファイバ双方向トランシーバである。
【0015】
以下に詳細に開示される主題の別の態様は、ライン交換可能ユニットの第1セットと第2セットとの間で双方向全二重データ伝送を可能にする方法であって、(a)各ライン交換可能ユニットに二波長単一ファイバ双方向トランシーバを装備するステップと、(b)ライン交換可能ユニットの第1セットの二波長単一ファイバ双方向トランシーバの単一ファイバを、ギガビット光ファイバを含む光ケーブルの一端に光学的に結合するステップと、(c)ライン交換可能ユニットの第2セットの二波長単一ファイバ双方向トランシーバの単一ファイバを、光ケーブルの他端に光学的に結合するステップとを備え、ライン交換可能ユニットの第1セットは、少なくとも2つのライン交換可能ユニットを含み、第2セットのライン交換可能ユニットの数は、第1セットのライン交換可能ユニットの数と同じである、方法である。
【0016】
上記の方法の一実施形態によれば、単一ファイバはガラス製であり、ステップ(b)は、第1セットのライン交換可能ユニットの二波長単一ファイバ双方向トランシーバの単一ファイバを第1ガラス光ファイバに結合するステップと、第1ガラス光ファイバの一端をギガビット光ファイバの一端に接続するステップとを備える。さらに、第1セットのライン交換可能ユニットは、第1ライン交換可能ユニットを備え、第2セットのライン交換可能ユニットは、第2ライン交換可能ユニットを備え、ステップ(a)は、第1波長を有する光を放射し、かつ第2波長を有する光を検出する第1二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、第1ライン交換可能ユニットに装備するステップと、第2波長を有する光を放射し、かつ第1波長を有する光を検出する第2二波長単一ファイバ双方向トランシーバを、第2ライン交換可能ユニットに装備するステップとを備える。
【0017】
以下に詳細に開示される主題のさらなる態様は、データ通信システムであって、データを表す電気信号を送受信するように構成された第1および第2の複数の電気装置と、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバであって、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの各二波長単一ファイバ双方向トランシーバが、第1の複数の電気装置のそれぞれから受信した電気信号を、光信号に変換するそれぞれの送信回路と、光信号を、第1の複数の電気装置のそれぞれに送信される電気信号に変換するそれぞれの受信回路とを備える、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバと、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバであって、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの各二波長単一ファイバ双方向トランシーバが、第2の複数の電気装置のそれぞれから受信した電気信号を、光信号に変換するそれぞれの送信回路と、光信号を、第2の複数の電気装置のそれぞれに送信される電気信号に変換するそれぞれの受信回路とを備える、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバと、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバのそれぞれの単一ファイバに光学的に結合された第1ガラス光ファイバカプラと、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバのそれぞれの単一ファイバに光学的に結合された第2ガラス光ファイバカプラと、第1ガラス光ファイバカプラを第2ガラス光ファイバカプラに接続する光ケーブルであって、ギガビット光ファイバを含む光ケーブルとを備えた、データ通信システムである。
【0018】
前段落で説明したデータ通信システムの一実施形態によれば、第1の複数の電子装置は、飛行機の前方セクションに位置するライン交換可能ユニットであり、第2の複数の電子装置は、飛行機の後方セクションに位置するライン交換可能ユニットである。
【0019】
データ通信システムの1つの提案された実施形態によれば、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第1二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第1波長を有する光を放射し、第2波長を有する光を検出し、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第2二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第2波長を有する光を放射し、第1波長を有する光を検出し、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第3二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第3波長を有する光を放射し、第4波長を有する光を検出し、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第4二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第4波長を有する光を放射し、第3波長を有する光を検出し、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第5二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第5波長を有する光を放射し、第6波長を有する光を検出し、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第6二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第6波長を有する光を放射し、第5波長を有する光を検出し、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第7二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第7波長を有する光を放射し、第8波長を有する光を検出し、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第8二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第8波長を有する光を放射し、第7波長を有する光を検出し、第1から第8波長は異なる。一例では、第1波長は1270nmであり、第2波長は1330nmであり、第3波長は850nmであり、第4波長は880nmであり、第5波長は780nmであり、第6波長は980nmであり、第7波長は1200nmであり、第8波長は1230nmである。
【0020】
高いデータ伝送速度で光通信を可能にするための光ファイバネットワークの他の態様を以下に開示する。
【0021】
前のセクションで論じた形態、機能および利点は、様々な実施形態において独立して達成することができ、またはさらに他の実施形態において組み合わせることができる。以下、上記および他の態様を説明する目的で、様々な実施形態を図面を参照して記述する。このセクションで簡単に説明した図はすべて正確な縮尺率で描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】トランシーバが同じ波長の光を送信および受信するデュアルファイバ双方向トランシーバ設計のいくつかの形態を識別する図である。
図2】同じ波長の光をそれぞれ送信および受信する1対のデュアルファイバ双方向トランシーバを含む双方向全二重データ伝送システムのいくつかの特徴を識別する図であり、各単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバは、図1に示すタイプである。
図3】1セットのライン交換可能ユニットの単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバを、ライン交換可能ユニットの別のセットの単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバに光学的に結合する8本の全二重ガラスファイバ光ケーブルを有する既知の双方向全二重データ伝送システムのコンポーネントを識別する図である。
図4】トランシーバが第1波長を有する光を送信し、第1波長とは異なる第2波長を有する光を受信する、単一ファイバ双方向トランシーバ設計のいくつかの形態を識別する図である。
図5】一対の二波長単一ファイバ双方向トランシーバを含む双方向全二重データ伝送システムのいくつかの形態を識別する図であり、各二波長単一ファイバ双方向トランシーバは図4に示されるタイプである。
図6】1セットのライン交換可能ユニットの二波長単一ファイバ双方向トランシーバを別のセットのライン交換可能ユニットの二波長単一ファイバ双方向トランシーバに接続する1つの全二重光ケーブルを有する双方向全二重データ伝送システムのコンポーネントを識別する図であり、各二波長単一ファイバ双方向トランシーバは異なる波長で光を伝送する。
図7】既知のギガビットプラスチック光ファイバ材料の減衰スペクトルを示すグラフである。
図8】既知のギガビットガラス光ファイバ材料の減衰スペクトルを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では、異なる図面における類似の要素には同じ参照番号が付されている図面を参照する。
【0024】
光ネットワークの例示的な実施形態は、以下にいくらか詳細に記載される。ただし、実際の実装のすべての形態がこの明細書で記述されているわけではない。当業者は、そのような実際の実施形態の開発において、システム関連およびビジネス関連制約への遵守など、実装ごとに変化する開発者の特定の目標を達成するために、多数の実装特有の決定を行わなければならないことを認識するであろう。さらに、このような開発努力は複雑で時間がかかるが、本開示の恩恵を受ける当業者にとって日常的な仕事であることは理解されよう。
【0025】
高速データ伝送速度(例えば、1Gbit/sよりも大きい)で飛行機上のライン交換可能ユニット間の光通信を可能にするための光ファイバネットワークの様々な実施形態を、説明のために以下の詳細に記述する。しかしながら、本明細書で開示される光ファイバネットワークの実装は、飛行機の環境のみに限定されるのではなく、他のタイプのビークルまたは他のタイプの光ファイバネットワーク(例えば、長距離地上波、データセンタおよびファイバツウザホーム/オフィス応用)で使用され得る。さらに、以下に詳細に開示される特定の実施形態は、GbPOFを使用するが、代替の実施形態は、GbGOFを使用することができる。
【0026】
図1は、トランシーバが同じ波長の光を送信および受信するデュアルファイバ双方向トランシーバ設計のいくつかの形態を識別する図である。(本明細書では、コヒーレントレーザ光の文脈における「波長」という用語は、狭帯域幅を有するレーザ光の中心波長を意味する。)この例では、トランシーバは、レーザ4および光検出器8を含む単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2である。レーザ4は、それぞれ送信電気信号ライン12aおよび12bを介して、関連するライン交換可能ユニット(図示せず)からの差動送信信号TxおよびTxの受信に応答して、レーザドライバおよび送信回路6によって波長λの光を放射するように駆動される。レーザドライバおよび送信回路6は、これらの電気差動信号を、レーザ4によって送信されるデータを表す電気デジタル信号に変換する電気回路を含む。逆に、光検出器8は、波長λの光を受信し、その検出された光を電気デジタル信号に変換し、検出器増幅器および受信回路10に供給される。検出器増幅器および受信回路10は、これらの電気デジタル信号を、受信したデータを表す電気差動受信信号RxおよびRxに変換する電気回路を含む。電気差動受信信号RxおよびRxは、それぞれ受信電気信号ライン14aおよび14bを介してライン交換可能ユニットの他の回路に送信される。単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2は、トランシーバ電源ライン16を介して電圧Vccを有する電力を受け取る。
【0027】
レーザ4は、ガラス光ファイバ18aに光学的に結合され、光検出器8は、ガラス光ファイバ18bに光学的に結合される。ガラス光ファイバ18aおよび18bの両方は、通常、ファイバの長さに沿って伝送される波長λの光に対する光損失を最小にするように選択された屈折率を有する同じ材料で作られたコアを有する。
【0028】
図2は、同じ波長の光をそれぞれ送信および受信する1対のデュアルファイバ双方向トランシーバ2aおよび2bを含む双方向全二重データ伝送システム30のいくつかの形態を識別する図であり、各単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2aおよび2bは、図1に示す単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2のコンポーネントと同じコンポーネントを有する。この例では、単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2aのレーザ4は、直列に接続されたガラス光ファイバ18aと、コネクタ22aと、ギガビットプラスチック光ファイバ24aと、コネクタ22bと、ガラス光ファイバ18cとを含む光ケーブル32を介して、単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2bの光検出器8に向かって光を放射するように光学的に結合される。同様に、単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2bのレーザ4は、直列に接続されたガラス光ファイバ18dと、コネクタ22cと、ギガビットプラスチック光ファイバ24bと、コネクタ22dと、ガラス光ファイバ18bとを含む光ケーブル34を介して、単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2aの光検出器8に向かって光を放射するように光学的に結合される。単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2aおよび2bは共に、波長λの光を送信および受信する。光ケーブル32および34は、同一の構成であってもよい。ギガビットプラスチック光ファイバ24aおよび24bを含むことにより、単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ2aおよび2b間の双方向全二重データ伝送が高データレート(>1Gbit/s)で可能になる。
【0029】
図3は、1セットのライン交換可能ユニット44(以降、「LRUセット44」)のトランシーバを、ライン交換可能ユニット46の別のセット(以降、「LRUセット46」)のトランシーバに光学的に結合する8本の全二重ガラス光ファイバケーブル42a~42hを有する既知の双方向全二重データ伝送システム40のコンポーネントを識別する図である。例えば、LRUセット44は飛行機の前方セクションに配置され、LRUセット46は飛行機の後方セクションに配置される。この例では、LRUセット44は4つのLRU(それぞれLRU#1、LRU#3、LRU#5およびLRU#7と示される)を含むのに対し、LRUセット46は4つのLRU(それぞれLRU#2、LRU#4、LRU#6およびLRU#8と示される)を含む。8つのLRUのそれぞれには、それぞれデュアルファイバトランシーバ(それぞれTrx#1~Trx#8と示される)が組み込まれている。
【0030】
この例では、LRUセット44は、4つのデュアルファイバトランシーバ(それぞれTrx#1、Trx#3、Trx#5およびTrx#7と示される)を含むのに対し、LRUセット46は、4つのデュアルファイバトランシーバ(それぞれTrx#2、Trx#4、Trx#6およびTrx#8と示される)を含む。トランシーバTrx#1は、ガラス光ファイバケーブル42aおよび42bを介してトランシーバTrx#2に光学的に結合され、トランシーバTrx#1とTrx#2との間で全二重通信を可能にする。トランシーバTrx#1およびTrx#2は、波長λを有する光を送信および受信するように構成されている。トランシーバTrx#3は、ガラス光ファイバケーブル42cおよび42dを介してトランシーバTrx#4に光学的に結合され、トランシーバTrx#3とTrx#4との間で全二重通信を可能にする。トランシーバTrx#3およびTrx#4は、波長λを有する光を送信および受信するように構成されている。トランシーバTrx#5は、ガラス光ファイバケーブル42eおよび42fを介してトランシーバTrx#6に光学的に結合され、トランシーバTrx#5とTrx#6との間で全二重通信を可能にする。トランシーバTrx#5およびTrx#6は、波長λを有する光を送信および受信するように構成されている。トランシーバTrx#7は、ガラス光ファイバケーブル42gおよび42hを介してトランシーバTrx#8に光学的に結合され、トランシーバTrx#7とTrx#8との間で全二重通信を可能にする。トランシーバTrx#7およびTrx#8は、波長λを有する光を送信および受信するように構成されている。デュアルファイバトランシーバの各々は、図1に示されるタイプのものである。図3に示すシステムでは、波長λ~λは互いに異なっていてもよいし、等しくてもよい。
【0031】
図3に示す双方向全二重データ伝送システム40は、飛行機のケーブルプラントの内部に配線される8本の全二重ガラス光ファイバケーブル42a~42hを有する。飛行機内のこの多数のガラス光ファイバケーブルに関連するコストおよび労力を低減するために、本開示の主題である技術的改善は、4つの双方向トランシーバの1つのセットを4つの双方向トランシーバの別のセットに光学的に結合するための単一ギガビットプラスチック光ファイバケーブルを含む光ファイバネットワークの設計を提供し、それにより前方セクションから後方セクションまで飛行機の長さを走るケーブルの数を8本から1本の単一ファイバ光ケーブルに減らす。
【0032】
図4は、同じガラス光ファイバ18を介して、二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20が第1波長λを有する光を送信し、第1波長λとは異なる第2波長λを有する光を受信する、単一ファイバ全二重双方向トランシーバ設計のいくつかの形態を識別する図である。二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20は、レーザ4および光検出器8を含む。レーザ4は、それぞれ送信電気信号ライン12aおよび12bを介して、関連するライン交換可能ユニット(図示せず)からの差動送信信号TxおよびTxの受信に応答して、レーザドライバおよび送信回路6によって波長λの光を放射するように駆動される。レーザドライバおよび送信回路6は、これらの電気差動信号を、レーザ4によって送信されるデータを表す電気デジタル信号に変換する電気回路を含む。逆に、光検出器8は、波長λの光を受信し、その検出された光を電気デジタル信号に変換し、検出器増幅器および受信回路10に供給される。検出器増幅器および受信回路10は、これらの電気デジタル信号を、受信したデータを表す電気差動受信信号RxおよびRxに変換する電気回路を含む。電気差動受信信号RxおよびRxは、それぞれ受信電気信号ライン14aおよび14bを介してライン交換可能ユニットの他の回路に送信される。
【0033】
図4に示す二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20は、その光フロントエンド部に、レーザ4からの1つの波長λの光信号を通過させ、受信した光信号を異なる波長λで光検出器8に向けて反射する波長分割多重化(WDM)フィルタ36(以降、「WDMフィルタ36」)を備えているので、単一ファイバ動作が可能である。二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20の内部のWDMフィルタ36は、高クロストーク隔離技術に従って設計された波長選択性バンドパスフィルタである。このような隔離を使用することにより、ローカルレーザ4からの光信号が同じ双方向トランシーバ内の受信機によって検出されないことが保証される。
【0034】
図5は、一対の二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20aおよび20bを含む双方向全二重データ伝送システム50のいくつかの形態を識別する図であり、各二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20aおよび20bは、図4に示されるタイプである。この例では、二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20aのレーザ4は、直列に接続されたガラス光ファイバ18aと、コネクタ22aと、ギガビットプラスチック光ファイバ24と、コネクタ22bと、ガラス光ファイバ18bとを含む光ケーブル52を介して、二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20bの光検出器8に向かって光を放射するように光学的に結合される。二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20bのレーザ4は、同じ光ケーブル52を介して、二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20aの光検出器8に向かって光を放射するように光学的に結合される。二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20aは、波長λを有する光を送信し、波長λを有する光を受信する。逆に、二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20bは、波長λを有する光を送信し、波長λを有する光を受信する。二波長単一ファイバ双方向トランシーバ20aおよび20bの各々は、波長λを有する光を通過させ、波長λを有する光を反射するWMD光フィルタ36を含む。図5に示す双方向全二重データ伝送システム50は、光ケーブル52内にギガビットプラスチック光ファイバ24が存在するために、いずれの方向にも1Gbit/sを超える速度でデータを送信することができる。
【0035】
図6は、ギガビットプラスチック光ファイバ24を含む光ケーブル62と共に4対の双方向トランシーバTrx#1~Trx#8(図4に示すタイプのもの)を使用して、図3に示された光ファイバネットワーク接続の置換を示す。このネットワーク構成は、飛行機のLRU通信の動作に悪影響を及ぼすことなく、飛行機内のケーブルを8分の1に削減する。その結果、工場内の飛行機設置のコストと労力が大幅に削減される。
【0036】
より具体的には、図6は、1つのLRUセット64のライン交換可能ユニットLRU#1、LRU#3、LRU#5およびLRU#7の4つの二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#1、Trx#3、Trx#5およびTrx#7を、別のLRUセット66のライン交換可能ユニットLRU#2、LRU#4、LRU#6およびLRU#8の4つの二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#2、Trx#4、Trx#6およびTrx#8に光学的に結合するための1つの全二重光ケーブル62を有する双方向全二重データ伝送システム60のコンポーネントを識別する図である。8つの二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#1~Trx#8は、異なる波長λ~λの光を送信する。
【0037】
一実施形態によれば、双方向全二重データ伝送システム60は、4本のガラス光ファイバ18aの第1セットと、4本のガラス光ファイバ18aの第1セットに接続された第1ガラス光ファイバカプラ70と、4本のガラス光ファイバ18bの第2セットと、4本のガラス光ファイバ18aの第2セットに接続された第2のガラス光ファイバカプラ68とを含む。4本のガラス光ファイバ18aは、ガラス光ファイバカプラ70を二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#2、Trx#4、Trx#6およびTrx#8に光学的に結合し、4本のガラス光ファイバ18bは、ガラス光ファイバカプラ68を二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#1、Trx#3、Trx#5およびTrx#7に接続する。双方向全二重データ伝送システム60は、一端がコネクタ22aによってガラス光ファイバカプラ70に接続され、他端がコネクタ22bによってガラス光ファイバカプラ68に接続されたギガビットプラスチック光ファイバ24をさらに含む。
【0038】
図6に示す例では、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#1のレーザ4は、波長λを有する光を二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#2の光検出器8に向けて光を放射するように光学的に結合され、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#2のレーザ4は波長λを有する光を二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#1の光検出器8に向けて放射するように光学的に結合される。同様に、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#3のレーザ4は、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#4の光検出器8に向けて波長λを有する光を放射するように光学的に結合され、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#4のレーザ4は、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#3の光検出器8に向けて波長λを有する光を放射するように光学的に結合され、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#5のレーザ4は、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#6の光検出器8に向けて波長λを有する光を放射するように光学的に結合され、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#6のレーザ4は、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#5の光検出器8に向けて波長λを有する光を放射するように光学的に結合され、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#7のレーザ4は、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#8の光検出器8に向けて波長λを有する光を出射するように光学的に結合され、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#8のレーザ4は、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#7の光検出器8に向けて波長λを有する光を放射するように光学的に結合される。これらの光結合はすべて、単一の光ケーブル62によって達成される。
【0039】
図6に見られる光学的に結合された二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#1~Trx#8の各対は、図4に示されるタイプのそれぞれのWMD光フィルタ(図6には図示せず)を備えるが、トランシーバのそれぞれの対のためのWMD光フィルタは、各対ごとに異なって構成されている。例えば、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#1およびTrx#2内のWMD光フィルタは、波長λの光を通過させ、波長λの光を反射するように設計され、二波長単一ファイバ双方向トランシーバTrx#3およびTrx#4内のWMD光フィルタは、波長λの光を通過させ、波長λの光を反射するように設計されるなどである。図6に示す双方向全二重データ伝送システム60は、光ケーブル62内にギガビットプラスチック光ファイバ24が存在するために、いずれの方向にも1Gbits/sを超える速度でデータを送信することができる。
【0040】
波長λ~λは、ギガビットプラスチック光ファイバ24における減衰を最小にするように選択される。所与の材料の場合、光信号が光ファイバを通過する際の光信号の減衰は、光信号の波長の関数として変化する。さらに、各光ファイバ材料は、減衰対波長を表す特性関数を有する。例えば、ギガビットイーサネット(GbE)データ伝送に適することが判明している1つのプラスチック光ファイバ材料は、グレーデッドインデックス型の反射を有し、広い波長範囲にわたって高いデータ伝送速度を有する全フッ素化ポリマーである。より具体的には、ギガビットプラスチック光ファイバ24は、日本の東京にあるAGC株式会社から市販されているFontex(登録商標)プラスチック光ファイバであってもよい。図7は、このグレーデッドインデックス型プラスチック光ファイバ材料の減衰スペクトルを示すグラフである。図7に見られるように、減衰は、750nm~1350nmの範囲で最も低い。減衰が許容できる波長の範囲を有する他の適切なギガビットプラスチック光ファイバ材料を利用することができる。いずれの場合でも、波長λ~λは、減衰が他の波長での減衰と比較して比較的低い波長の範囲から選択される。
【0041】
Fontex(登録商標)プラスチック光ファイバが利用される図6に示されるシステムの一実施形態によれば、それぞれの波長は、λ=1270nm、λ=1330nm、λ=850nm、λ=880nm、λ=780nm、λ=980nm、λ=1200nmおよびλ=1230nmである。これらの波長を使用することは、ギガビットプラスチック光ファイバ24において低い光損失を提供し、100メートル以上のギガビットプラスチック光ファイバリンクに対応する。これらの波長選択はまた、これらの4対の波長において重複する波長領域がないため、双方向トランシーバ間のチャネル間クロストークを除去する。双方向トランシーバ内の内部WDMフィルタは、異なる波長を有する他の双方向トランシーバ対からの送信器信号を除去する。
【0042】
双方向トランシーバの送信器におけるレーザ4は、高い光出力パワーおよび低いモードノイズのための単一モード分布帰還型レーザ、多モードファブリペロー型レーザ、または垂直共振器面発光型レーザで実現することができる。
【0043】
双方向トランシーバの受信機内の光検出器8は、高い応答性のPIN(p-type intrinsic n-type)フォトダイオードまたはアバランシェフォトダイオードで実現することができる。
【0044】
一実施形態によれば、図6に示すガラス光ファイバカプラ68および70のそれぞれは、4つの各セットの双方向トランシーバをギガビットプラスチック光ファイバ24の対向する端部に光学的に結合する4×1モード非依存多モード光カプラ(熱融着ガラスによって形成される)を含む。モード非依存光カプラの利点は、(1)送信器のレーザ供給源からの入力光モードとは独立した光出力分割比を有することと、(2)モード非依存光カプラは、隣接する双方向トランシーバから反射される光信号を低減するために、-40dBよりも低い光反射を有することである。各超低反射コネクタ18aおよび18bは、ガラス光ファイバカプラ68および70の出力をギガビットプラスチック光ファイバ24の対向する端部に接続するために使用される。例えば、ガラス光ファイバカプラの片側のガラス光ファイバの端面と、ギガビットプラスチック光ファイバ24の対向する端面は、斜め研磨されている。超低反射コネクタ18aおよび18bは、これらの端面に小さな角度で形成されている。
【0045】
飛行機の前方セクションのトランシーバを飛行機の後方セクションのトランシーバに接続するファイバ光路の長い長さのために、コネクタを使用して、複数のより短い長さの光ファイバを直列に光学的に結合することが一般的である。多くの異なるタイプの光ファイバコネクタが存在し、市販されている。したがって、図6は、特定の構成またはタイプの光ファイバコネクタを描こうとするものではない。各コネクタ22aおよび22bは、略円形筒状構造を有していてもよい。さらに、いくつかのコネクタは、2つの光ファイバ装置の端部を互いに接触させるためのバネおよび関連構造を含むことがよく知られている。そのようなバネおよび関連構造も図6に示されていない。
【0046】
コネクタの光結合損失は、各ガラス光ファイバカプラ68または70と、ギガビットプラスチック光ファイバ24の対面する(例えば、当接する)端面の品質に依存する。低品質の端面は、コネクタごとに追加の光損失をもたらすことがある。滑らかな光ファイバ端面の提供は、比較的長い光ケーブルの長さのために光ケーブルの電力量に非常に余裕がないアビオニクスネットワークのためのコネクタの光結合損失を低減するために重要である。
【0047】
図6に示す実施形態は、飛行機上のライン交換可能ユニットの4つの後方セットと光学的に通信するライン交換可能ユニットの4つの前方セットを備えるが、本明細書で開示される概念は、前方および後方の各セットの数が、結果として得られる光学的損失が許容可能である場合には、4つと異なり、例えば、わずか2個、また16個と多い状況において適用されてもよい。
【0048】
上述したシステムは、代替的に、すべてガラス光ファイバを使用して実施することができる。GbPOFの使用は、飛行機の設置にガラスファイバが問題となる特殊な応用(または解決策)である。しかし、多くの長距離地上波、データセンタ、ファイバツウザホーム/オフィス応用(航空宇宙でない)では、ガラス光ファイバの設置は大きな問題ではない。図8に示すように、ガラス光ファイバの場合、最小損失領域は、1350nm~1600nmの波長の範囲にある。ガラス光ファイバの実施例の波長対は、1365と1460nm、1465と1550nm、1530と1560nm、1565と1600nm、および他の多くの可能な選択である。図5および図6に示す実施形態は、特定のGOFの光損失が低い波長範囲を選択することによって、非航空宇宙システム用のGOFを用いて実施することができる。GbGOFおよびGbPOFは、図7および図8に示すように、波長によって異なる光損失特性を有する。
【0049】
要約すると、アビオニクスシステムは、使用される特定のギガビットプラスチックまたはガラス光ファイバの光損失最小値に対応する適切な波長を送信および受信するように構成された複数の双方向トランシーバを備えることができる。本明細書に開示された設計は、中型および大型飛行機において、長いギガビットプラスチック光ファイバリンク(100メートル以上)の使用を可能にする。本明細書で開示される構成は、4つの双方向トランシーバの1セットが対応するセットの4つの双方向トランシーバとそれぞれ通信する特定の実施例について、飛行機内のファイバ数を8分の1に低減する。ファイバ数の低減係数は、単一ギガビットプラスチックまたはガラス光ファイバによって、光学的に対に結合されている双方向トランシーバの数の関数である。ファイバ数の減少は、飛行機内のファイバケーブルの重量、サイズ、および設置コストを低減する。また、複数の双方向トランシーバを使用することにより、LRUシステムの消費電力を低減する。また、ギガビットプラスチック光ファイバを使用することにより、モードノイズの問題なしに、単一波長分布帰還型レーザを使用することが可能になる。得られたデータ伝送システムは、単一ファイバリンクを有するLRU間で全二重通信または半二重通信が可能である。
【0050】
様々な実施形態を参照して光ネットワーキングシステムを説明してきたが、本明細書の教示から逸脱することなく、様々な変更を行うことができ、その要素を等価物に置き換えることができることは当業者は理解するであろう。さらに、本明細書に開示された概念および低減を特定の状況に適合させるために、多くの修正がなされてもよい。したがって、特許請求の範囲によってカバーされる主題は、開示された実施形態に限定されないことが意図される。
注:以下の段落では、この開示のさらなる態様について説明する。
【0051】
A1.データ通信システム(60)であって、
データを表す電気信号を送受信するように構成された第1および第2の複数の電気装置(LRU#1~LRU#8)と、
第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバ(20)であって、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの各二波長単一ファイバ双方向トランシーバが、第1の複数の電気装置のそれぞれから受信した電気信号を、光信号に変換するそれぞれの送信回路(6)と、光信号を、第1の複数の電気装置のそれぞれに送信される電気信号に変換するそれぞれの受信回路(10)とを備える、第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバ(20)と、
第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバ(20)であって、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの各二波長単一ファイバ双方向トランシーバが、第2の複数の電気装置のそれぞれから受信した電気信号を、光信号に変換するそれぞれの送信回路(6)と、光信号を、第2の複数の電気装置のそれぞれに送信される電気信号に変換するそれぞれの受信回路(10)とを備える、第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバ(20)と、
第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバのそれぞれの単一ファイバに光学的に結合された第1ガラス光ファイバカプラ(68)と、
第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバのそれぞれの単一ファイバに光学的に結合された第2ガラス光ファイバカプラ(70)と、
第1ガラス光ファイバカプラを第2ガラス光ファイバカプラに接続する光ケーブル(62)であって、ギガビット光ファイバ(24)を含む光ケーブルと
を備えた、データ通信システム(60)。
【0052】
A2.第1の複数の電子装置は、飛行機の前方セクションに位置するライン交換可能ユニットであり、第2の複数の電子装置は、飛行機の後方セクションに位置するライン交換可能ユニットである、段落A1に記載のデータ通信システム。
【0053】
A3.第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第1二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第1波長を有する光を放射し、第2波長を有する光を検出し、
第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第2二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第2波長を有する光を放射し、第1波長を有する光を検出し、
第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第3二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第3波長を有する光を放射し、第4波長を有する光を検出し、
第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第4二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第4波長を有する光を放射し、第3波長を有する光を検出し、
第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第5二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第5波長を有する光を放射し、第6波長を有する光を検出し、
第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第6二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第6波長を有する光を放射し、第5波長を有する光を検出し、
第1の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第7二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第7波長を有する光を放射し、第8波長を有する光を検出し、
第2の複数の二波長単一ファイバ双方向トランシーバの第8二波長単一ファイバ双方向トランシーバは、第8波長を有する光を放射し、第7波長を有する光を検出し、
第1から第8波長は異なる、段落A1からA2に記載のデータ通信システム。
【0054】
A4.第1波長は1270nmであり、第2波長は1330nmであり、第3波長は850nmであり、第4波長は880nmであり、第5波長は780nmであり、第6波長は980nmであり、第7波長は1200nmであり、第8波長は1230nmである、段落A4に記載のデータ通信システム。
【符号の説明】
【0055】
2 単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ
2a 単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ
2b 単一波長デュアルファイバ双方向トランシーバ
4 レーザ、ローカルレーザ
6 送信回路
8 光検出器
10 受信回路
12a 送信電気信号ライン
12b 送信電気信号ライン
14a 受信電気信号ライン
14b 受信電気信号ライン
16 トランシーバ電源ライン
18 ガラス光ファイバ
18a ガラス光ファイバ、超低反射コネクタ
18b ガラス光ファイバ、超低反射コネクタ
18c ガラス光ファイバ
18d ガラス光ファイバ
20 二波長単一ファイバ双方向トランシーバ
20a 二波長単一ファイバ双方向トランシーバ
20b 二波長単一ファイバ双方向トランシーバ
22a コネクタ
22b コネクタ
22c コネクタ
22d コネクタ
24 ギガビットプラスチック光ファイバ
24a ギガビットプラスチック光ファイバ
24b ギガビットプラスチック光ファイバ
30 双方向全二重データ伝送システム
32 光ケーブル
34 光ケーブル
36 フィルタ、WDMフィルタ、WMD光フィルタ
40 双方向全二重データ伝送システム
42a ガラス光ファイバケーブル
42b ガラス光ファイバケーブル
42c ガラス光ファイバケーブル
42d ガラス光ファイバケーブル
42e ガラス光ファイバケーブル
42f ガラス光ファイバケーブル
42g ガラス光ファイバケーブル
42h ガラス光ファイバケーブル
44 ライン交換可能ユニット、LRUセット
46 ライン交換可能ユニット、LRUセット
50 双方向全二重データ伝送システム
52 光ケーブル
60 双方向全二重データ伝送システム
62 光ケーブル
64 LRUセット
66 LRUセット
68 ガラス光ファイバカプラ
70 ガラス光ファイバカプラ
LRU ライン交換可能ユニット
Rx 電気差動受信信号
Rx 電気差動受信信号
Trx トランシーバ
Tx 差動送信信号
Tx 差動送信信号
λ 第1波長
λ 第2波長
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8