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特許7294950家電機器システム、サーバ装置、端末装置及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】家電機器システム、サーバ装置、端末装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20230613BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230613BHJP
   G06F 9/445 20180101ALI20230613BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04M11/00 301
G06F9/445
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019152982
(22)【出願日】2019-08-23
(65)【公開番号】P2021034872
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】金山 将也
(72)【発明者】
【氏名】丸谷 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】中川 達也
(72)【発明者】
【氏名】神田 博紀
(72)【発明者】
【氏名】瀧川 正史
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第07072945(US,B1)
【文献】特開2004-021325(JP,A)
【文献】特開2009-003830(JP,A)
【文献】特表2018-509815(JP,A)
【文献】特開2005-033685(JP,A)
【文献】特開2014-053786(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04M 11/00
G06F 9/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器を遠隔操作又は遠隔監視するアプリケーションに対して所定の機能又は情報を提供するプラグインを記憶しているサーバ装置と、
前記アプリケーションを実行する端末装置であって、実行中の前記アプリケーションによって必要とされた機能又は情報を提供するプラグインが自装置に記憶されていない場合に、前記プラグインを前記サーバ装置からダウンロードする端末装置と、
を備え
前記プラグインは家電機器を登録する機能を前記アプリケーションに提供する機器登録プラグインを含み、
前記端末装置は、前記アプリケーションに対して家電機器の登録が指示されたタイミングで前記機器登録プラグインが自装置に記憶されていない場合、前記機器登録プラグインを前記サーバ装置からダウンロードする、
家電機器システム。
【請求項2】
前記プラグインは登録対象の家電機器の種別に応じた通信接続の方法を説明する機能を前記アプリケーションに提供する第1の説明プラグインを含み、
前記アプリケーションは、登録対象の家電機器の種別を示す情報が取得されたことを条件として前記第1の説明プラグインの機能を実行する、
請求項に記載の家電機器システム。
【請求項3】
前記機器登録プラグインにより実現される機能は、前記登録対象の家電機器の種別を選択する操作の入力を受け付ける機能を含む、
請求項に記載の家電機器システム。
【請求項4】
前記プラグインは登録対象の家電機器の機種に応じた通信接続の方法を説明する機能を前記アプリケーションに提供する第2の説明プラグインを含み、
前記アプリケーションは、登録対象の家電機器の機種を示す情報が取得されたことを条件として前記第2の説明プラグインの機能を実行する、
請求項に記載の家電機器システム。
【請求項5】
前記機器登録プラグインにより実現される機能は、前記登録対象の家電機器の機種を選択する操作の入力を受け付ける機能を含む、
請求項に記載の家電機器システム。
【請求項6】
前記プラグインは家電機器を操作する機能を前記アプリケーションに提供する機器操作プラグインを含み、
前記端末装置は、前記アプリケーションに対して登録済みの家電機器に対する操作が指示されたタイミングで前記機器操作プラグインが自装置に記憶されていない場合、前記機器操作プラグインを前記サーバ装置からダウンロードする、
請求項1から5のいずれか一項に記載の家電機器システム。
【請求項7】
前記プラグインは前記アプリケーションが自身の動作について説明するデモモードを実行する機能を前記アプリケーションに提供するデモモードプラグインを含み、
前記端末装置は、前記デモモードプラグインが自装置に記憶されていない状態で前記アプリケーションに対して前記デモモードの実行が指示された場合、前記デモモードプラグインを前記サーバ装置からダウンロードする、
請求項1からのいずれか一項に記載の家電機器システム。
【請求項8】
前記端末装置は、前記機能又は情報に更新があった場合、更新後の機能又は情報を提供する新たなプラグインを前記サーバ装置からダウンロードすることにより前記アプリケーションの動作を変更する、
請求項1からのいずれか一項に記載の家電機器システム。
【請求項9】
前記端末装置は、前記サーバ装置にプラグインの更新有無を問い合わせ、更新があった場合には、その旨を報知する、又は新たなプラグインを前記サーバ装置から前記端末装置にダウンロードする、
請求項に記載の家電機器システム。
【請求項10】
前記端末装置は、前記アプリケーションが前記プラグインを使用する際に、前記プラグインの更新有無を問い合わせる、
請求項に記載の家電機器システム。
【請求項11】
前記端末装置は、更新前のプラグインが前記アプリケーションによって使用中である場合、更新後のプラグインを前記サーバ装置からダウンロードし、前記更新前のプラグインの使用が終了した後に前記更新前のプラグインを前記更新後のプラグインに置き換える、
請求項に記載の家電機器システム。
【請求項12】
前記端末装置は、プラグインの更新有無を問い合わせる処理、及びその問い合わせ結果に応じて前記プラグインをダウンロードする処理を、前記アプリケーションがユーザによって使用されていないタイミングで実行する、
請求項9に記載の家電機器システム。
【請求項13】
前記プラグインは1以上の家電機器に関して機能を提供することができ、
前記端末装置は、前記アプリケーションが或る家電機器の遠隔操作に関して使用しようとしたプラグインが、他の家電機器の遠隔操作に関して既にダウンロードされている場合、前記プラグインのダウンロードを行わず、既にダウンロード済みのプラグインを前記或る家電機器の遠隔操作に関して使用する、
請求項1から12のいずれか一項に記載の家電機器システム。
【請求項14】
前記端末装置は、前記アプリケーションからいずれかの家電機器の登録が削除されたことにより、あるプラグインがいずれの家電機器の遠隔操作に関しても使用されないものとなった場合、自装置に記憶している前記あるプラグインを削除する、
請求項1から13のいずれか一項に記載の家電機器システム。
【請求項15】
前記端末装置は、前記プラグインをダウンロードするタイミングを、前記アプリケーションが前記プラグインを必要としたタイミングとするか、又はそれ以外のタイミングとするかをユーザに設定させる機能を有する、
請求項1から14のいずれか一項に記載の家電機器システム。
【請求項16】
家電機器を遠隔操作するアプリケーションに対して所定の機能又は情報を提供するプラグインであって、前記家電機器を登録する機能を前記アプリケーションに提供する機器登録プラグインを記憶している記憶部と、
前記アプリケーションを実行する端末装置であって、前記アプリケーションに対して前記家電機器の登録が指示されたタイミングで前記機器登録プラグインが前記端末装置に記憶されていない場合、前記機器登録プラグインを自装置からダウンロードする端末装置が、前記プラグインの一部又は全部が前記端末装置に記憶されていない状態で前記アプリケーションが前記所定の機能又は情報を必要とした場合に、前記端末装置の要求に応じて前記プラグインを送信するプラグイン提供部と、
を備えるサーバ装置。
【請求項17】
家電機器を遠隔操作するアプリケーションに対して所定の機能又は情報を提供するプラグインであって、前記家電機器を登録する機能を前記アプリケーションに提供する機器登録プラグインを記憶しているサーバ装置と通信する通信部と、
自装置で実行中の前記アプリケーションが、前記プラグインの一部又は全部が自装置に記憶されていない状態で前記所定の機能又は情報を必要とした場合に、前記プラグインを前記サーバ装置からダウンロードする遠隔操作部と、
を備え
前記遠隔操作部は、前記アプリケーションに対して家電機器の登録が指示されたタイミングで前記機器登録プラグインが自装置に記憶されていない場合、前記機器登録プラグインを前記サーバ装置からダウンロードする、
端末装置。
【請求項18】
家電機器を遠隔操作するアプリケーションに対して所定の機能又は情報を提供するプラグインであって、前記家電機器を登録する機能を前記アプリケーションに提供する機器登録プラグインを記憶しているサーバ装置と通信可能なコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータで実行中の前記アプリケーションが、前記プラグインの一部又は全部が前記コンピュータに記憶されていない状態で前記所定の機能又は情報を必要とした場合に、前記プラグインを前記サーバ装置からダウンロードするステップであって、前記アプリケーションに対して家電機器の登録が指示されたタイミングで前記機器登録プラグインが自装置に記憶されていない場合、前記機器登録プラグインを前記サーバ装置からダウンロードするステップ
を前記コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、家電機器システム、サーバ装置、端末装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン上のアプリケーションを利用して家電機器を遠隔操作することが行われており、遠隔操作機能は家電機器(の種別や型番)ごとに異なるアプリケーションによって提供される形態が一般的であった。これに対して近年では、種別や型番の異なる家電機器の遠隔操作機能を1つのアプリケーションによって提供する形態へと変化しつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6465198号公報
【文献】特表2017-534094号公報
【文献】特開2014-59717号公報
【文献】特表2017-530496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、1つのアプリケーションで複数の家電機器の遠隔操作を可能にする場合、操作対象の家電機器が少ないユーザにとっては、操作することのない家電機器のデータを多く含んだアプリケーションをインストールすることになり、必要以上の記憶領域を消費してしまう可能性があった。また、複数の家電機器の遠隔操作を可能にするアプリケーションは、新しい家電機器がリリースされるたびにアプリケーションの更新が必要となり、アプリケーションをダウンロード及びインストールする作業が頻繁に発生してしまう可能性があった。このように、家電機器の遠隔操作機能を提供する従来のアプリケーションはユーザにとって必ずしも利便性の高いものではなかった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、家電機器の遠隔操作機能を提供するアプリケーションの利便性を向上させることができる家電機器システム、サーバ装置、端末装置及びコンピュータプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の家電機器システムはサーバ装置と端末装置とを持つ。サーバ装置は、家電機器を遠隔操作又は遠隔監視するアプリケーションに対して所定の機能又は情報を提供するプラグインを記憶している。端末装置は、前記アプリケーションを実行する端末装置であって、実行中の前記アプリケーションによって必要とされた機能又は情報を提供するプラグインが自装置に記憶されていない場合に、前記プラグインを前記サーバ装置からダウンロードする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態における家電機器システムのシステム構成の具体例を示すシステム構成図。
図2】第1の実施形態における遠隔操作端末の機能構成の具体例を示す機能ブロック図。
図3】第1の実施形態における遠隔操作サーバの機能構成の具体例を示す機能ブロック図。
図4】第1の実施形態におけるプラグインの管理情報の具体例を示す図。
図5】第1の実施形態の遠隔操作端末が対象機器を遠隔操作する処理の流れの具体例を示すシーケンス図。
図6】第1の実施形態の遠隔操作端末が対象機器を遠隔操作する処理の流れの具体例を示すシーケンス図。
図7】第1の実施形態の遠隔操作端末が対象機器を遠隔操作する処理の流れの具体例を示すシーケンス図。
図8】第1の実施形態の遠隔操作端末に表示される操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図。
図9】第1の実施形態の遠隔操作端末において登録済みの家電機器を遠隔操作アプリから削除する際に用いられる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図。
図10】第1の実施形態の遠隔操作端末において登録済みの家電機器に関するサービスを遠隔操作アプリに追加する際に用いられる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図。
図11】第1の実施形態の遠隔操作端末においてデモモードを実行する際に用いられる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図。
図12】第1の実施形態の遠隔操作端末においてプラグインのダウンロード方法を選択する際に用いたれる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図。
図13】第2の実施形態における家電機器システムのシステム構成の具体例を示すシステム構成図。
図14】第2の実施形態における遠隔操作端末の機能構成の具体例を示す機能ブロック図。
図15】第2の実施形態における遠隔操作サーバの機能構成の具体例を示す機能ブロック図。
図16】第2の実施形態の家電機器システムにおいて遠隔操作部がダウンロード済みのプラグインを更新する処理の流れの具体例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における家電機器システムのシステム構成の具体例を示すシステム構成図である。図1に示す家電機器システム100は、第1の実施形態における家電機器システムの一具体例であり、ユーザ宅内の家電機器1を遠隔操作端末2から遠隔操作することを可能にするシステムである。家電機器システム100は1つ以上の家電機器1と、遠隔操作端末2と、アプリサーバ3と、遠隔操作サーバ4とを備える。家電機器1は、遠隔操作の対象となる家電機器(以下「対象機器」という。)である。図1は1つ以上の家電機器1の具体例として家電機器1-1~1-5を示す。
【0009】
例えば家電機器1-1は冷蔵庫であり、家電機器1-2は照明機器である。また家電機器1-3はエアコンであり、家電機器1-4はテレビである。家電機器1-5は洗濯機である。これらは対象機器となる家電機器の一例であり、対象機器を図1に示す家電機器1に限定するものではない。家電機器1は遠隔操作端末2で実行される遠隔操作アプリケーションと連携して動作することができる機器であれば図1に例示した以外のどのような家電機器であってもよい。なお、家電機器1は無線LAN(Local Area Network)等の無線通信機能を備えルータ51と無線通信可能に接続される。また、ルータ51はWAN(Wide Area Network)52に接続されており、家電機器1はルータ51及びWAN52を介してアプリサーバ3及び遠隔操作サーバ4と通信可能である。なお、家電機器1は、ユーザ宅内に設けられた有線(例えば電力線)及びWAN52を介してアプリサーバ3及び遠隔操作サーバ4と通信するように構成されてもよい。
【0010】
遠隔操作端末2は家電機器1の遠隔操作に使用される端末装置である。例えば遠隔操作端末2はスマートフォンやタブレット端末、携帯電話端末、ノートパソコン等の情報処理装置を用いて構成される。具体的には遠隔操作端末2には家電機器1の遠隔操作機能(遠隔監視機能を含む)を提供するアプリケーション(以下「遠隔操作アプリ」という。)がインストールされる。遠隔操作端末2は、遠隔操作アプリの実行により、指定された家電機器1に対して指定された動作を指示することができる。なお、遠隔操作アプリは家電機器1の遠隔操作を実現する専用のプログラムであり、遠隔操作端末2に保存される実行形式のプログラムである。例えば遠隔操作アプリの実行により、ユーザは外出先から家電機器1の動作設定を行ったり、家電機器1の運転状態等を遠隔操作サーバ4などからプッシュ通知により受信したりすることができる。
【0011】
アプリサーバ3は遠隔操作アプリの配信サーバである。アプリサーバ3は遠隔操作端末2の要求に応じて遠隔操作アプリを配信する。ユーザは、自身が使用する遠隔操作端末2に遠隔操作アプリがインストールされていない場合、アプリサーバ3から遠隔操作アプリをダウンロードして遠隔操作端末2にインストールする。
【0012】
遠隔操作サーバ4は遠隔操作アプリに対して所定の機能又は情報を提供するプラグインを記憶しているサーバ装置である。遠隔操作サーバ4は遠隔操作端末2の要求に応じて、要求されたプラグインを遠隔操作端末2に配信する。なお、遠隔操作アプリが使用するプラグインは、遠隔操作アプリが対象機器の登録(又は登録の削除)を行う際に使用する機器登録プラグインと、対象機器の遠隔操作を行う際に使用する機器操作プラグインとに大きく分けられる。遠隔操作アプリは上記機能又は情報が必要になったタイミングにおいてプラグインを読み込むことにより、必ずしも全てのプラグインを必要とせずに動作することができる。なお、ここでいうプラグインとは、家電機器1の遠隔操作機能を実現するプログラムの一部分であって、その一部又は全部が遠隔操作アプリがダウンロードされるタイミングとは異なるタイミングでダウンロードされる。
【0013】
図2は、第1の実施形態における遠隔操作端末2の機能構成の具体例を示す機能ブロック図である。遠隔操作端末2は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。遠隔操作端末2は、プログラムの実行によって通信部21、アプリ記憶部22、プラグイン記憶部23、入力部24、表示部25、制御部26、及び遠隔操作部27を備える装置として機能する。なお、遠隔操作端末2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0014】
通信部21は、遠隔操作端末2をルータ51に無線接続する無線通信インタフェースを含んで構成される。遠隔操作端末2はルータ51を介してアプリサーバ3及び遠隔操作サーバ4と通信可能に接続される。なお、通信部21は、ルータ51を介さずに、WAN52を直接に介してアプリサーバ3及び遠隔操作サーバ4と通信するように構成されてもよい。
【0015】
アプリ記憶部22及びプラグイン記憶部23は、遠隔操作端末2の動作に必要な各種情報を記憶する機能部である。アプリ記憶部22及びプラグイン記憶部23は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。具体的にはアプリ記憶部22はアプリサーバ3から取得された遠隔操作アプリを記憶する。プラグイン記憶部23は遠隔操作サーバ4から取得された遠隔操作アプリのプラグインを記憶する。
【0016】
入力部24は、ユーザの操作に応じて情報を遠隔操作端末2に入力する機能を有する。例えば、入力部24はタッチパネル、マウス及びキーボード等の入力装置を用いて構成される。具体的には、入力部24は遠隔操作アプリを起動する操作の入力情報を制御部26に出力するとともに、起動した遠隔操作アプリに対する操作の入力情報を遠隔操作部27に出力する。
【0017】
表示部25は、遠隔操作端末2が記憶している各種情報を表示する機能を有する。例えば、表示部25はCRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を用いて構成される。例えば表示部25には遠隔操作アプリを用いて家電機器1を遠隔操作するための各種の操作画面が表示される。
【0018】
制御部26は、遠隔操作端末2の動作を制御する機能を有する。例えば、制御部26はアプリ記憶部22から遠隔操作アプリの実行ファイルを読み出して実行することによりメモリ上に遠隔操作アプリの実行環境を生成する。以下、メモリ上に生成される遠隔操作アプリの実行環境を遠隔操作部27という。また制御部26は遠隔操作アプリの終了に応じて遠隔操作部27をメモリ上から削除する。
【0019】
遠隔操作部27はユーザの入力操作に応じて家電機器1を遠隔操作する機能を有する。具体的には遠隔操作部27は、制御部26による遠隔操作アプリの実行によってメモリ上に生成される遠隔操作アプリの実行環境である。遠隔操作部27は、各種の操作画面を表示部25に表示させ、操作画面に対するユーザの入力操作を受け付ける。遠隔操作部27は操作画面に対するユーザの入力操作に応じて対象機器を遠隔操作アプリに登録するとともに、登録済みの家電機器1に対してユーザの所望する各種動作の実行を指示する機能を有する。
【0020】
図3は、第1の実施形態における遠隔操作サーバ4の機能構成の具体例を示す機能ブロック図である。遠隔操作サーバ4は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。遠隔操作サーバ4は、プログラムの実行によって通信部41、プラグイン情報記憶部42、及びプラグイン提供部43を備える装置として機能する。なお、遠隔操作サーバ4の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0021】
通信部41は、遠隔操作サーバ4をWAN52に接続する通信インタフェースを含んで構成される。遠隔操作サーバ4はWAN52及びルータ51を介して遠隔操作端末2と通信する。
【0022】
プラグイン情報記憶部42は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。プラグイン情報記憶部42はプラグイン情報を記憶する。プラグイン情報は遠隔操作アプリに家電機器1の遠隔操作に関する機能又は情報を提供するプラグインのデータと、そのプラグインの管理情報とを含む。
【0023】
プラグイン提供部43は、遠隔操作端末2の要求に応じて、要求されたプラグインをプラグイン情報記憶部42から取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に配信する。
【0024】
図4は、第1の実施形態におけるプラグインの管理情報の具体例を示す図である。図4は、管理情報を示すテーブル(以下「管理情報テーブル」という。)の一例を示す図である。管理情報テーブルは、プラグインID、機器ID及び機器IDの組み合わせごとに1つのレコード(以下「管理情報レコード」という。)を有する。管理情報レコードはプラグインID、機能ID、機器ID、バージョン情報の各値を持つ。プラグインIDはプラグインの識別情報である。機能IDはプラグインIDによって識別されるプラグインが提供する機能の識別情報である。機器IDは家電機器1の種別の識別情報である。例えば製品の型番は、家電機器の種別を示す情報を含むため機器IDとして使用することができる。バージョン情報はプラグインID及び機能IDによって識別される機能のバージョンを表す情報である。
【0025】
例えば図4の例における管理情報レコードR1及びR2は、“F001”で識別される機能が“DEV001”及び“DEV002”で識別される家電機器1の遠隔操作に関する機能であること、その機能が“P001”で識別されるプラグインによって提供されること、及びそのプラグインのバージョンが“1.01”であることを表している。プラグイン提供部43はこのような管理情報に基づいて遠隔操作端末2が要求するプラグインを識別することができる。
【0026】
図5図7は、第1の実施形態の遠隔操作端末2が対象機器を遠隔操作する処理の流れの具体例を示すシーケンス図である。また、図8は、遠隔操作端末2に表示される操作画面が図5図7の一連の処理に応じて遷移していく様子を示す図である。以下、図8の画面遷移を適宜参照しながら図5図7の処理の流れを説明する。
【0027】
[利用規約画面~トップ画面]
まず、遠隔操作端末2において、遠隔操作部27が利用規約画面を表示させる(ステップS101)。ここで利用規約画面は遠隔操作アプリのユーザに対して遠隔操作アプリの利用規約への同意を求める画面である。図8(A)は、利用規約の内容を示すテキストボックスT01と、同意した旨を示す操作の入力を受け付ける同意ボタンB01とが配置された利用規約画面の例を示している。
【0028】
この場合、遠隔操作部27は利用規約画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として同意ボタンB01を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS102)。このとき、遠隔操作部27は利用規約画面の次に表示すべきトップ画面の表示機能を提供するプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS103)。当該プラグインが自装置に記憶されていないと判定した場合(ステップS103-NO)、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求する(ステップS104)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS105)。
【0029】
具体的には、ステップS104において、遠隔操作部27は自装置の機器IDと、トップ画面を表示する機能の機能IDとを遠隔操作サーバ4に通知する。すなわち、ここで通知される機能IDは、次の操作に必要な機能の機能IDであり、ユーザの操作(ステップS102)に応じた必要となった機能である。プラグイン提供部43はプラグインの管理情報テーブルを参照し、遠隔操作端末2から通知された機器ID及び機能IDの値を持つ管理情報レコードを選択する。プラグイン提供部43は選択した管理情報レコードのが有するプラグインIDの値によって識別されるプラグインをプラグイン情報記憶部42から取得して要求元の遠隔操作端末2に送信する。
【0030】
続いて遠隔操作端末2では、遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4からトップ画面の表示機能を提供するプラグインを受信し、受信したプラグインをプラグイン記憶部23に記録する。遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4から取得したプラグインを用いてトップ画面を表示し(ステップS106)、トップ画面に対する操作の入力を受け付ける。なお、ステップS103において当該プラグインが自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS103-YES)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求することなく、自装置に記憶している当該プラグインを用いてトップ画面の表示を行う。
【0031】
[トップ画面~ユーザ登録画面]
ここでトップ画面は遠隔操作アプリに対して新規ユーザの登録処理、登録済みユーザのログイン処理、デモモードのいずれかの処理の実行を指示する操作の入力を受け付ける画面である。図8(B)は、新規ユーザの登録処理の実行指示の入力を受け付ける新規登録ボタンB02と、登録済みユーザのログイン処理の実行指示の入力を受け付けるログインボタンB03と、デモモードの実行指示の入力を受け付けるデモモードボタンB04とが配置されたトップ画面の例を示している。
【0032】
この場合、遠隔操作部27はトップ画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として新規登録ボタンB02を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS107)。このとき、遠隔操作部27はトップ画面の次に表示すべきユーザ登録画面の表示機能を提供するプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS108)。当該プラグインが自装置に記憶されていないと判定した場合(ステップS108-NO)、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求する(ステップS109)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS110)。なお、ステップS110において遠隔操作サーバ4がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得する方法はステップS105と同様である。
【0033】
続いて遠隔操作端末2では、遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4からユーザ登録画面の表示機能を提供するプラグインを受信し、受信したプラグインをプラグイン記憶部23に記録する。遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4から取得したプラグインを用いてユーザ登録画面を表示し(ステップS111)、ユーザ登録画面に対する操作の入力を受け付ける。なお、ステップS108において当該プラグインが自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS108-YES)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求することなく、自装置に記憶している当該プラグインを用いてユーザ登録画面の表示を行う。
【0034】
[ユーザ登録画面~トップ画面]
ここでユーザ登録画面は遠隔操作アプリに対してユーザ登録に必要な情報の入力を受け付ける画面である。図8(C)は、ユーザ登録に必要な情報の入力を受け付けるテキストボックスT02と、入力した情報の登録処理の実行指示の入力を受け付ける登録ボタンB05とが配置されたユーザ登録画面の例を示している。
【0035】
この場合、遠隔操作部27はユーザ登録画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として登録ボタンB05を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS112)。このとき、遠隔操作部27はユーザ登録画面の次に表示すべきトップ画面の表示機能を提供するプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS113)。なお図5図7の動作例では、トップ画面の表示機能を提供するプラグインはステップS104において既に取得済みであるため、この場合、遠隔操作部27は当該プラグインが自装置に記憶されている(ステップS113-YES)と判定する。そして遠隔操作部27は取得済みの当該プラグインを用いてトップ画面を表示し(ステップS114)、トップ画面に対する操作の入力を受け付ける。
【0036】
なお、何らかの理由によりステップS113の実行時において当該プラグインが自装置に記憶されていなかった場合(ステップS113-NO)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求してもよい(ステップS115)。この場合、遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS116)。なお、ステップS116において遠隔操作サーバ4がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得する方法はステップS105と同様である。
【0037】
[トップ画面~機能画面]
この場合、遠隔操作部27はトップ画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例としてログインボタンB03を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS117)。このとき、遠隔操作部27はトップ画面の次に表示すべき機能画面の表示機能を提供するプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS118)。当該プラグインが自装置に記憶されていないと判定した場合(ステップS118-NO)、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求する(ステップS119)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS120)。なお、ステップS120において遠隔操作サーバ4がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得する方法はステップS105と同様である。
【0038】
続いて遠隔操作端末2では、遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4から機能画面の表示機能を提供するプラグインを受信し、受信したプラグインをプラグイン記憶部23に記録する。遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4から取得したプラグインを用いて機能画面を表示し(ステップS121)、機能画面に対する操作の入力を受け付ける。なお、ステップS118において当該プラグインが自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS118-YES)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求することなく、自装置に記憶している当該プラグインを用いて機能画面の表示を行う。
【0039】
[機能画面~家電追加画面]
ここで機能画面は遠隔操作アプリに対して家電機器1の遠隔操作に関する各種機能の選択の入力を受け付ける画面である。図8(E)は、遠隔操作アプリに対して対象機器の登録処理の実行を指示する操作の入力を受け付ける家電追加ボタンB06と、登録済みの家電機器1に所定の動作を行わせる機能(以下「サービス」という。)に関するメニュー画面(サービス画面)を表示させる操作の入力を受け付けるサービスメニューボタンB07と、メニュー画面の表示を指示する操作の入力を受け付けるメニューボタンB08とが配置された機能画面の例を示している。
【0040】
この場合、遠隔操作部27は機能画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として家電追加ボタンB06を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS122)。このとき、遠隔操作部27は機能画面の次に表示すべき家電追加画面の表示機能を提供するプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS123)。当該プラグインが自装置に記憶されていないと判定した場合(ステップS123-NO)、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求する(ステップS124)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS125)。なお、ステップS125において遠隔操作サーバ4がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得する方法はステップS105と同様である。
【0041】
続いて遠隔操作端末2では、遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4から家電追加画面の表示機能を提供するプラグインを受信し、受信したプラグインをプラグイン記憶部23に記録する。遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4から取得したプラグインを用いて家電追加画面を表示し(ステップS126)、家電追加画面に対する操作の入力を受け付ける。なお、ステップS123において当該プラグインが自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS123-YES)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求することなく、自装置に記憶している当該プラグインを用いて家電追加画面の表示を行う。
【0042】
[家電追加画面~エアコン用機能登録画面]
ここで家電追加画面は遠隔操作アプリに追加する家電機器1の種別を選択する操作の入力を受け付ける画面である。図8(F)は、対象機器として冷蔵庫を追加する冷蔵庫ボタンB09と、対象機器として洗濯機を追加する洗濯機ボタンB10と、対象機器としてエアコンを追加するエアコンボタンB11と、対象機器として電子レンジを追加するレンジボタンB12とが配置された家電追加画面の例を示している。
【0043】
この場合、遠隔操作部27は家電追加画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例としてエアコンボタンB11を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS127)。このとき、遠隔操作部27は家電追加画面の次に表示すべき機器接続画面の表示機能を提供するプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS128)。なお、機器接続画面は家電機器1の種類によって異なるものであり、その表示機能は選択された家電機器1に対応した機器接続画面を表示するものである。当該プラグインが自装置に記憶されていないと判定した場合(ステップS128-NO)、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求する(ステップS129)。このとき、遠隔操作部27は、プラグインの要求とともに、選択された家電機器1の種別を示す機器IDと、機器接続画面を表示する機能の機能IDとを遠隔操作サーバ4に通知する。この要求に応じて遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43が通知された機器ID及び機能IDに対応するプラグインをプラグイン情報記憶部42から取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS130)。
【0044】
続いて遠隔操作端末2では、遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4から機器接続画面の表示機能を提供するプラグインを受信し、受信したプラグインをプラグイン記憶部23に記録する。遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4から取得したプラグインを用いて機器接続画面を表示し(ステップS131)、機器接続画面に対する操作の入力を受け付ける。なお、ステップS128において当該プラグインが自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS128-YES)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求することなく、自装置に記憶している当該プラグインを用いて機器接続画面の表示を行う。
【0045】
[機器接続画面~家電追加画面]
ここで機器接続画面は遠隔操作アプリを実行する遠隔操作端末2を対象機器のエアコンに無線接続する操作の入力を受け付ける画面である。図8(G)は、対象機器のエアコンをルータ51に無線接続するのに必要な情報(以下「機器情報」という。)の入力を受け付けるテキストボックスT03と、入力された機器情報を用いて対象機器のエアコンと無線接続することを指示する操作の入力を受け付ける接続ボタンB13とが配置された機器接続画面の例を示している。例えば、テキストボックスT03には家電機器1の種別を識別するための機器IDが入力される。
【0046】
この場合、遠隔操作部27は機器接続画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として接続ボタンB13を押下する操作の入力を受け付け(ステップS132)、これに応じて接続方法選択画面を表示させる(ステップS133)。ここで接続方法選択画面は遠隔操作端末2を追加されたエアコンに接続する際の接続方法を選択する操作の入力を受け付ける画面である。図8(H)は、接続方法の選択肢の一つとしてAOSS(登録商標)方式やWPS(Wi-Fi(登録商標) Protected Setup)方式等の簡易的な接続方法を選択する簡単接続ボタンB14と、手動での接続方法を選択する手動接続ボタンB15とが配置された家電接続画面の例を示している。
【0047】
この場合、遠隔操作部27は家電接続画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として簡単接続ボタンB14を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS134)。このとき、遠隔操作部27は家電接続画面の次に表示すべき簡単接続画面の表示機能を提供するプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS135)。ここでの簡単接続画面も家電機器1の種類によって異なるものであり、その表示機能も選択された家電機器1に対応した簡単接続画面を表示するものである。当該プラグインが自装置に記憶されていないと判定した場合(ステップS135-NO)、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求する(ステップS136)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS137)。なお、ステップS137において遠隔操作サーバ4がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得する方法はステップS130と同様である。
【0048】
続いて遠隔操作端末2では、遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4から簡単接続画面の表示機能を提供するプラグインを受信し、受信したプラグインをプラグイン記憶部23に記録する。遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4から取得したプラグインを用いて簡単接続画面を表示し(ステップS138)、簡単接続画面に対する操作の入力を受け付ける。なお、ステップS135において当該プラグインが自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS135-YES)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求することなく、自装置に記憶している当該プラグインを用いて簡単接続画面の表示を行う。
【0049】
[簡単接続画面~機能画面]
ここで簡単接続画面は簡易的な接続方法による接続の実行指示の入力を受け付ける画面である。図8(I)は、簡易的な接続方法による接続の実施手順を表示するテキストボックスT04(画像を表示してもよい)と、接続の実行指示を入力する次へボタンB16とが配置された簡単接続画面の例を示している。
【0050】
この場合、遠隔操作部27は簡単接続画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として次へボタンB16を押下する操作の入力を受け付け(ステップS139)、これに応じてエアコンとルータ51との接続を実行し、接続完了画面を表示させる(ステップS140)。ここで接続完了画面は家電追加画面で追加されたエアコンとルータ51との接続が完了し、エアコンが遠隔操作サーバ4から制御可能となった旨を表示する画面である。図8(J)は、エアコンとの接続が完了した旨を表示するテキストボックスT05と、接続完了画面を次の画面に遷移させる操作の入力を受け付ける次へボタンB17とが配置された接続完了画面の例を示している。
【0051】
この場合、遠隔操作部27は接続完了画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例として次へボタンB17を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS141)。このとき、遠隔操作部27は追加されたエアコン用操作画面を表示する機能を提供するプラグイン(エアコン用操作プラグイン)が自装置に記憶されているか否かを判定する(ステップS142)。当該プラグインが自装置に記憶されていないと判定した場合(ステップS142-NO)、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求する(ステップS143)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4では、プラグイン提供部43がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得し、取得したプラグインを要求元の遠隔操作端末2に送信する(ステップS144)。なお、ステップS144において遠隔操作サーバ4がプラグイン情報記憶部42から要求に応じたプラグインを取得する方法はステップS105と同様である。
【0052】
続いて遠隔操作端末2では、遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4からエアコン用操作プラグインを受信し、受信したプラグインをプラグイン記憶部23に記録する。遠隔操作部27は機能画面を再度表示し(ステップS145)、機能画面に対する操作の入力を受け付ける。なお、ステップS142において当該プラグインが自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS142-YES)には、遠隔操作部27は遠隔操作サーバ4に対して当該プラグインの提供を要求することなく、自装置に記憶している当該プラグインを用いて機能画面の表示を行う。
【0053】
[機能画面~エアコン操作画面]
ここでの機能画面には、図8(K)に示すように、図8(E)の機能画面に配置された家電追加ボタンB06及びサービスメニューボタンB07に加えて、新規追加されたエアコンを対象機器として選択する操作の入力を受け付けるエアコンボタンB18が配置される。このエアコンボタンB18は遠隔操作部27が遠隔操作サーバ4から取得したエアコン用操作プラグインと、既に取得済みの機能画面を表示するプラグインとを用いて機能画面を生成することにより表示される。
【0054】
この場合、遠隔操作部27は機能画面を次の操作画面に遷移させる条件の一例としてエアコンボタンB18を押下する操作の入力を受け付ける(ステップS146)。これに応じて遠隔操作部27は当該エアコン用の操作画面を表示させる(ステップS147)。なお、エアコン用操作画面も家電機器1の種類によって異なるものであり、その表示機能は選択された家電機器1に対応したエアコン用操作画面を表示するものである。図8(L)は、エアコンの電源をオンする操作の入力を受け付ける電源オンボタンB19、エアコンの電源をオフする操作の入力を受け付ける電源オフボタンB20、エアコンの設定温度を変更する操作の入力を受け付ける設定温度変更ボタンB21、エアコンのタイマを設定する操作の入力を受け付けるタイマ設定ボタンB22が配置されたエアコン操作画面の例を示している。
【0055】
このように、遠隔操作部27は、操作画面に対して現在の操作画面を次の操作画面に遷移させる操作が入力されたときに、その操作によって指示された処理の実行に必要なプラグインが自装置に記憶されているか否かを判定する。そして、当該プラグインが自装置に記憶されていない場合に遠隔操作サーバ4から当該プラグインをダウンロードし、当該プラグインが既にダウンロード済みである場合には自装置に記憶されている当該プラグインを使用して指示された処理を実行する。このように構成された第1の実施形態の遠隔操作端末2は、対象機器の遠隔操作(対象機器の登録を含む)に必要な機能を提供するプラグインのみを記憶すればよいため、遠隔操作アプリの動作に必要となる記憶領域の容量を抑えることが可能となる。そのため、第1の実施形態の遠隔操作端末2によれば、遠隔操作アプリの利便性を向上させることができる。
【0056】
なお図8において家電機器1の登録に関連する操作画面の1つ1つを表示する個々のプラグインが機器登録プラグインの一例であり、家電機器1の操作に関連する操作画面の1つ1つを表示する個々のプラグインが機器操作プラグインの一例である。なお、図4に示したとおり、ユーザの操作に応じて必要となった1つのプラグインは、必要となった機能(操作画面)を実現するプログラムだけを含んでもよいし、必要となった機能とは別の機能を実現するプログラムが含んでもよい。
【0057】
また、遠隔操作アプリに対する家電機器1の登録とは、対象機器に関する情報を遠隔操作アプリを実行する遠隔操作端末2に記憶させることであってもよいし、対象機器に対する制御指示を実行する遠隔操作サーバ4に記憶させることであってもよいし、又はそれらの両方であってもよい。例えば図8の例におけるエアコンの登録は、遠隔操作端末2が図8(G)の機器接続画面に入力された機器情報を記憶することであってもよいし、遠隔操作サーバ4が、ネットワーク接続によって通信可能となったエアコンから遠隔操作端末2を介さずに取得した機器情報、又は遠隔操作端末2から取得したエアコンの機器情報を記憶することであってもよい。また、エアコンの登録は、遠隔操作サーバ4がエアコンから直接的に取得した機器情報と、遠隔操作端末2から取得したエアコンの機器情報とが一致した場合にその機器情報を記憶することであってもよい。このような家電機器1の登録が行われる場合、図8の例の機器接続画面には家電機器1の個体識別情報(例えば製造番号など)が入力されてもよい。
【0058】
なお、図5図8の説明においては、主に遠隔操作部27が新たな家電機器1を対象機器として遠隔操作アプリに登録する処理の流れについて説明したが、プラグインの使用に際し、必要なプラグインを必要に応じて遠隔操作サーバ4から取得する構成は、遠隔操作部27が使用する他のプラグインについても同様である。以下、登録済みの家電機器1を削除する処理の流れ、及び登録済みの家電機器1についてサービスを追加する処理の流れについての具体例を説明するが、基本的な処理の流れは遠隔操作アプリに家電機器1を登録する処理の流れと同様であるため、ここでは図9図12に画面遷移を例示するにとどめ、詳細な説明を省略する。
【0059】
なお、図9図12において網掛されたボタンは各操作画面において押下されるボタンを表し、矢印はボタンの押下による画面遷移の流れを表している。また、網掛けした矢印は、図8と同様に、遷移先の画面による機能提供又は情報表示に必要なプラグインがボタン押下時において遠隔操作端末2に記憶されていない場合に適宜遠隔操作サーバ4からダウンロードされることを表している。
【0060】
図9は、第1の実施形態の遠隔操作端末2において登録済みの家電機器1が遠隔操作アプリから削除される際に用いられる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図である。具体的には図9は、機能画面を起点として、家電機器1の登録が遠隔操作アプリから削除されるまでの画面遷移を示す。このような操作が行われた場合、遠隔操作部27は選択された家電機器1の登録を遠隔操作アプリの登録情報から削除するとともに、当該家電機器1の遠隔操作に関してダウンロードしたプラグインをプラグイン記憶部23から削除する。具体的には、遠隔操作部27は、利用規約画面を表示するプラグインなど家電機器1の種別によらず共通のプラグインについては削除せず、家電機器1の種別に応じて異なる操作画面を表示するプラグインを削除する。なおここでは削除対象の家電機器1は予め別操作によって選択済みであるものとする。
【0061】
このように家電機器1の登録の削除に応じて関連するプラグインが遠隔操作端末2から削除されることにより、遠隔操作端末2に不要なデータが蓄積されることを抑制することができる。なお、遠隔操作部27は、当該家電機器1の遠隔操作に関してダウンロードしたプラグインのうち他の登録済みの家電機器1の遠隔操作に使用される可能性があるプラグインについては削除を行わないように構成されてもよい。この場合、遠隔操作端末2は、図4と同様の管理情報を予め記憶しておくことで、当該プラグインが他の家電機器1の遠隔操作に使用される可能性があるか否かを判定してもよい。また、遠隔操作部27は、家電機器1の登録が削除されてから所定の時間が経過した後にプラグインの削除を行うように構成されてもよい。
【0062】
なお、プラグインによって実現されるサービスは、特定のものに限定されない。例えば、サービスは、家電機器1の利用者の見守りを支援するサービスであってもよい。例えば、1つの家電機器1が登録されていれば、その1つの家電機器1によって利用者の見守りを支援するサービスであってもよいし、複数の家電機器1が登録されていれば、その複数の家電機器1によって利用者の見守りを支援するサービスであってもよい。
【0063】
図10は、第1の実施形態の遠隔操作端末2において登録済みの家電機器1に関するサービスを遠隔操作アプリに追加する際に用いられる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図である。具体的には図10は、サービス画面を起点として、登録済みの家電機器1について、新たなサービスが追加され、追加されたサービスの実行画面が表示されるまでの画面遷移を示す。このような操作が行われた場合、遠隔操作部27は指定されたサービスをサービス画面に表示させることで、ユーザが当該サービスを選択できるようにする。これにより、ユーザは遠隔操作アプリに登録した家電機器1に対して所望の動作を行わせることが可能となる。なお、この場合においても、必要となるプラグインは、それが必要になったタイミングで必要に応じて遠隔操作サーバ4からダウンロードされるため、遠隔操作端末2において必要以上の記憶領域が消費されてしまうことを抑制することができる。
【0064】
図11は、第1の実施形態の遠隔操作端末2においてデモモードを実行する際に用いられる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図である。デモモードは、遠隔操作アプリのユーザに対してアプリケーションの動作例を提示する機能である。デモモードの機能は、ユーザ、対象機器、サービスの登録を行ったユーザに対して提供されてもよいし、これらが未登録であるユーザに対して提供されてもよい。具体的には図11は、トップ画面を起点として、デモモードにおけるエアコンの操作画面が表示されるまでの画面遷移を示す。このような操作が行われた場合、遠隔操作部27はデモモード用のプラグイン(デモモードプラグイン)を用いてアプリケーションのデモを実行する。これにより、ユーザは遠隔操作アプリの使用を本格的に開始する前に遠隔操作アプリの使用感を確認することができる。また、この場合においても、必要となるプラグインが、それが必要になったタイミングで必要に応じて遠隔操作サーバ4からダウンロードされるため、遠隔操作端末2において必要以上の記憶領域が消費されてしまうことを抑制することができる。
【0065】
図12は、第1の実施形態の遠隔操作端末2においてプラグインのダウンロード方法を選択する際に用いられる操作画面及びその画面遷移の具体例を示す図である。具体的には図12は、利用規約画面から、プラグインのダウンロード方法の選択画面を経てトップ画面に遷移するまでの画面遷移を示す。この場合、遠隔操作部27はダウンロード設定画面において選択されたダウンロード方法でプラグインを遠隔操作サーバ4からダウンロードした後にトップ画面を表示させる。このような処理が行われることにより、ユーザは遠隔操作アプリの使用時に必要となるプラグインを一括でダウンロードするか(一括ダウンロード)、又はプラグインが必要になったときに分割してダウンロードするか(分割ダウンロード)を選択することが可能になる。このようにプラグインのダウンロード方法をユーザが選択できるようにすることで、通信環境や記憶容量に制限のないユーザにとって利便性が損なわれてしまうことを抑制することができる。なお、ここでは、利用規約画面からダウンロード設定画面に遷移する例を示したが、遠隔操作アプリは他の画面からダウンロード設定画面に遷移するように構成されてもよい。
【0066】
このように構成された第1の実施形態の遠隔操作端末2は、遠隔操作アプリが自装置に記憶していないプラグインによって提供される機能又は情報を必要とした場合に、そのプラグインを遠隔操作サーバ4からダウンロードする。また、遠隔操作端末2は、家電機器1が遠隔操作アプリの登録から削除されたことに応じて、その家電機器1の遠隔操作のためにダウンロードしたプラグインを削除する。さらに、第1の実施形態における遠隔操作アプリは必要とするプラグインが必要になった時点でダウンロードして使用することができるため、遠隔操作プリへのプラグインの組み込みにおいて遠隔操作アプリを更新する必要がない。このような構成によれば、遠隔操作端末2において必要以上の記憶領域が消費されてしまうことを抑制することができるとともに、遠隔操作アプリの更新頻度を低下させることができるため、遠隔操作アプリの利便性を向上させることが可能となる。
【0067】
さらに、第1の実施形態の遠隔操作端末2は、プラグインのダウンロードを一括ダウンロード又は分割ダウンロードのどちらの方法で行うかをユーザに選択させることができる。そのため、分割ダウンロードを必要としないユーザの利便性を損なうことなく、分割ダウンロードを必要とするユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0068】
<変形例>
図8ではプラグインの一例として、通信接続の方法を説明する簡単接続画面を表示する機能を提供するプラグイン(以下「説明プラグイン」という。)について説明したが、説明プラグインは家電機器1の種別や機種ごとに異なる接続方法を説明する、家電機器1の種別又は機種ごとのプラグインとして構成されてもよい。
【0069】
例えば、遠隔操作アプリは登録対象の家電機器1の種別に応じた通信接続の方法を説明する機能を提供する第1の説明プラグインを実行可能に構成され、登録対象の家電機器の種別を示す情報が取得されたことを条件として第1の説明プラグインの機能を実行するように構成されてもよい。また、この場合、機器登録プラグインは、登録対象の家電機器1の種別を選択する操作の入力を受け付ける機能を遠隔操作アプリに提供してもよい。
【0070】
また、例えば、遠隔操作アプリは登録対象の家電機器1の機種に応じた通信接続の方法を説明する機能を提供する第2の説明プラグインを実行可能に構成され、登録対象の家電機器の機種を示す情報が取得されたことを条件として第2の説明プラグインの機能を実行するように構成されてもよい。また、この場合、機器登録プラグインは、登録対象の家電機器1の機種を選択する操作の入力を受け付ける機能を遠隔操作アプリに提供してもよい。
【0071】
(第2の実施形態)
図13は、第2の実施形態における家電機器システム100aのシステム構成の具体例を示すシステム構成図である。家電機器システム100aは、遠隔操作端末2に代えて遠隔操作端末2aを備える点、遠隔操作サーバ4に代えて遠隔操作サーバ4aをさらに備える点で第1の実施形態における家電機器システム100と異なる。家電機器システム100aのその他の構成は、第1の実施形態における家電機器システム100と同様である。そこで、図13では、家電機器システム100と同様の構成については図1と同じ符号を付すことにより、これらの説明を省略する。
【0072】
図14は、第2の実施形態における遠隔操作端末2aの機能構成の具体例を示す機能ブロック図である。遠隔操作端末2aは、遠隔操作部27に代えて遠隔操作部27aを備える点で第1の実施形態における遠隔操作端末2と異なる。遠隔操作端末2aのその他の構成は、第1の実施形態における遠隔操作端末2と同様である。そこで、図14では、遠隔操作端末2と同様の構成については図2と同じ符号を付すことにより、これらの説明を省略する。
【0073】
遠隔操作部27aは、第1の実施形態における遠隔操作部27と同様の機能に加え、既にダウンロード済みのプラグインの更新機能をさらに備える点で第1の実施形態における遠隔操作部27と異なる。具体的には、遠隔操作部27aは、ダウンロード済みのプラグインについての更新有無を示す情報(以下「更新情報」という。)を遠隔操作サーバ4aから取得し、更新があった場合には最新のプラグインを遠隔操作サーバ4aからダウンロードする機能を有する。なお、更新情報は遠隔操作サーバ4aに問い合わせることで取得されてもよいし、遠隔操作サーバ4aからの通知によって取得されてもよい。
【0074】
図15は、第2の実施形態における遠隔操作サーバ4aの機能構成の具体例を示す機能ブロック図である。遠隔操作サーバ4aは、プラグイン提供部43に代えてプラグイン提供部43aを備える点で第1の実施形態における遠隔操作サーバ4aと異なる。遠隔操作サーバ4aのその他の構成は、第1の実施形態における遠隔操作サーバ4と同様である。そこで、図15では、遠隔操作サーバ4と同様の構成については図3と同じ符号を付すことにより、これらの説明を省略する。
【0075】
プラグイン提供部43aは、第1の実施形態におけるプラグイン提供部43と同様の機能に加え、自装置に保持しているプラグインの更新情報を遠隔操作端末2aに提供する機能を有する。例えばプラグイン提供部43aは、管理情報に変更があったか否かを判定することによってプラグインの更新有無を検知する。また、例えばプラグイン自体にバージョン情報が含まれている場合、プラグイン提供部43aはプラグイン情報記憶部42に記憶されているプラグインに含まれるバージョン情報と管理情報に含まれるバージョン情報とを比較することによって更新有無を検知してもよい。なお、管理情報の変更は、遠隔操作サーバ4aの管理者によって行われてもよいし、プラグイン提供部43aによって行われてもよい。
【0076】
図16は、第2の実施形態の家電機器システム100aにおいて遠隔操作部27aがダウンロード済みのプラグインを更新する処理の流れの具体例を示すシーケンス図である。なお、ここでは、第1の実施形態と同様の処理については図5と同じ符号を付すことにより説明を省略する。また、ここでは一例として、利用規約画面を起点として、トップ画面を表示するまでの間においてプラグインを更新する場合について説明するが、他のプラグインについても同様の方法で更新することができる。
【0077】
まず、ステップS103においてトップ画面を表示するためのプラグイン(以下「トップ画面プラグイン」という。)が自装置に記憶されていると判定した場合(ステップS103-YES)、遠隔操作部27aはそのトップ画面プラグインについての更新情報を遠隔操作サーバ4aに要求する(ステップS201)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4aがトップ画面プラグインの更新情報を遠隔操作端末2aに送信する(ステップS202)。遠隔操作部27aは受信された更新情報に基づいてトップ画面プラグインの更新有無を判定する(ステップS203)。トップ画面プラグインの更新無しと判定した場合(ステップS203-NO)、遠隔操作部27aは自装置に記憶されているトップ画面プラグインを用いてトップ画面を表示する(ステップS106)。一方、トップ画面プラグインの更新有りと判定した場合(ステップS203-YES)、遠隔操作部27aは最新バージョンのトップ画面プラグインの提供を遠隔操作サーバ4aに要求する(ステップS204)。この要求に応じて遠隔操作サーバ4aは最新バージョンのトップ画面プラグインを遠隔操作端末2aに送信する(ステップS205)。そして遠隔操作部27aは受信された最新バージョンのトップ画面プラグインを用いてトップ画面を表示する(ステップS106)。
【0078】
このように構成された第2の実施形態の遠隔操作端末2aは、自装置に記憶されているプラグインの更新有無を判定し、更新があった場合には最新バージョンのプラグインを遠隔操作サーバ4aから取得する。このような構成によれば、遠隔操作端末2aは常に最新バージョンのプラグインを用いて対象機器の遠隔操作機能を提供することができるため、遠隔操作アプリの利便性をより向上させることが可能となる。
【0079】
また、このような構成によれば、遠隔操作アプリの更新をプラグインの更新によって実現することができるため、遠隔操作アプリ自体の更新頻度を低下させることができるとともに、ユーザが遠隔操作アプリをアプリサーバ3からダウンロードする頻度を低下させることができる。そのため、遠隔操作アプリの更新にかかるユーザの負担を軽減し、遠隔操作アプリの利便性をさらに向上させることが可能となる。
【0080】
なお、上記の実施形態では遠隔操作端末2aがプラグインの使用時においてその更新有無を判定する場合について説明したが、遠隔操作部27aは遠隔操作サーバ4aから定期的に更新情報を取得し、定期的にプラグインの更新有無を判定してもよい。また、遠隔操作部27aは、プラグインの更新有無を検知する処理、及びその検知結果に応じてプラグインをダウンロードする処理を、遠隔操作アプリがユーザによって使用されていないタイミングで実行するように構成されてもよい。遠隔操作アプリがユーザによって使用されていないタイミングとは、例えば遠隔操作アプリがバックグラウンドプロセスとして実行されているタイミングであってもよいし、ユーザが遠隔操作アプリを操作していないタイミングであってもよい。また、プラグインの更新有無を確認する処理が遠隔操作アプリとは別のプログラムによって実行される場合、プラグインの更新有無の確認は遠隔操作アプリが起動していないタイミングにおいて実行されてもよい。
【0081】
また、遠隔操作部27aは、更新前のプラグインが遠隔操作アプリによって使用中である場合、更新後のプラグインを遠隔操作サーバ4aからダウンロードし、更新前のプラグインの使用が終了した後に更新前のプラグインを更新後のプラグインに置き換えるように構成されてもよい。
【0082】
また、遠隔操作部27aは、プラグインの更新を検知した場合には、その旨を報知する機能を備えてもよい。また、遠隔操作部27aは、情報の表示や音声の出力、情報の送信のほか、どのような方法でプラグインの更新を報知してもよい。
【0083】
また、プラグインのダウンロードや削除、更新、更新有無の問い合わせ等を行う機能は、遠隔操作アプリ自体によって実現されてもよいし、遠隔操作プリと連携して動作する別のアプリケーションとして実現されてもよい。
【0084】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、家電機器を遠隔操作又は遠隔監視する遠隔操作アプリに対して所定の機能又は情報を提供するプラグインを記憶している遠隔操作サーバと、遠隔操作アプリを実行する端末装置であって、実行中の遠隔操作アプリによって必要とされた機能又は情報を提供するプラグインが自装置に記憶されていない場合に、その機能又は情報を提供するプラグインを遠隔操作サーバからダウンロードする遠隔操作端末と、を備えることにより、家電機器の遠隔操作機能を提供するアプリケーションの利便性を向上させることができる。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0086】
100,100a…家電機器システム、1,1-1~1-5…家電機器、2,2a…遠隔操作端末、3…アプリサーバ、4,4a…遠隔操作サーバ、21…通信部、22…アプリ記憶部、23…プラグイン記憶部、24…入力部、25…表示部、26…制御部、27,27a…遠隔操作部、41…通信部、42…プラグイン情報記憶部、43,43a…プラグイン提供部、51…ルータ、52…WAN(Wide Area Network)
図1
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