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特許7295107ディスプレイ用LEDスタックを有する発光デバイスおよびこれを有するディスプレイ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】ディスプレイ用LEDスタックを有する発光デバイスおよびこれを有するディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/33 20060101AFI20230613BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20230613BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20230613BHJP
   H01L 33/08 20100101ALI20230613BHJP
【FI】
G09F9/33
G09F9/302 C
G09F9/30 338
G09F9/30 349Z
G09F9/30 348A
G09F9/30 349D
G09F9/30 349B
H01L33/08
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2020526484
(86)(22)【出願日】2018-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 KR2018016474
(87)【国際公開番号】W WO2019125051
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-11-09
(31)【優先権主張番号】62/609,480
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/228,601
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ホ ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ソン ギュ
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0288093(US,A1)
【文献】特開2017-204571(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0064439(US,A1)
【文献】特開2015-012244(JP,A)
【文献】国際公開第2016/152321(WO,A1)
【文献】特表2012-504856(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0250329(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0084668(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107342352(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/33
G09F 9/302
G09F 9/30
H01L 33/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ用の発光デバイスであって、
第1LEDサブユニットと、
前記第1LEDサブユニット上に配置される第2LEDサブユニットと、
前記第2LEDサブユニット上に配置される第3LEDサブユニットと、
前記第1LEDサブユニットの下に配置される電極パッドであって、前記電極パッドのそれぞれは、垂直方向に沿って前記第1LEDサブユニットの少なくとも一部と重畳し、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのうちの1つ以上に電気的に接続される前記電極パッドと、
前記電極パッドに電気的に接続されるリード電極であって、前記第1LEDサブユニットの下部領域から外側端部までに延び、少なくとも一部が前記第1LEDサブユニットと前記垂直方向において重畳するリード電極と
前記発光デバイスの外側の境界を画定し、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのそれぞれを覆うモールディング部材と、
前記垂直方向において、前記リード電極と前記モールディング部材との間に配置される下部絶縁層とを備え
平面視において、前記リード電極の前記外側端部は、前記モールディング部材が画定する前記外側の境界よりも内側に位置する、発光デバイス。
【請求項2】
前記第1LEDサブユニット、前記第2LEDサブユニットおよび前記第3LEDサブユニットが独立して駆動可能であり、
前記第1LEDサブユニットから生成される光は、前記第2LEDサブユニットおよび前記第3LEDサブユニットを介して前記発光デバイスの外部に放出されるように構成され、
前記第2LEDサブユニットから生成される光は、前記第3LEDサブユニットを介して前記発光デバイスの外部に放出されるように構成される、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項3】
前記第1、第2および第3LEDサブユニットが、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ放出するように構成される第1、第2および第3LEDスタックを備える、請求項2に記載の発光デバイス。
【請求項4】
前記リード電極が、前記第1LEDサブユニットの外側に配置されるボンディングパッドを有する、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項5】
前記モールディング部材は、透明モールディング部材を含む、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項6】
記リード電極は、前記下部絶縁層を介して前記電極パッドに接続される、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項7】
前記下部絶縁層は、透明絶縁層、白色絶縁層および黒色絶縁層のうちの1つ以上を備える、請求項6に記載の発光デバイス。
【請求項8】
前記下部絶縁層は、前記リード電極と前記電極パッドとの間に介在している、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項9】
前記外側の境界を画定する前記モールディング部材の最外側面は、前記下部絶縁層の最外側面実質的に同一平面上にある、請求項に記載の発光デバイス。
【請求項10】
前記電極パッドが、
前記第1、第2および第3LEDサブユニットに共通に電気的に接続される共通電極パッドと、
前記第1、第2および第3LEDサブユニットにそれぞれ電気的に接続される第1、第2および第3電極パッドとを備え、
前記リード電極は、
前記共通電極パッドに電気的に接続される共通リード電極と、
前記第1、第2および第3電極パッドにそれぞれ電気的に接続される第1、第2および第3リード電極とを備える、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項11】
前記第1LEDサブユニットの第1導電型半導体層とオーミック接触するオーミック電極と、
前記電極パッドおよび前記第1LEDサブユニットの間に介在し、前記第1LEDサブユニットとオーミック接触する第1反射電極とをさらに備え、
前記第1電極パッドは、前記オーミック電極に電気的に接続され、
前記共通電極パッドは、前記第1反射電極の下部部分で前記第1反射電極に電気的に接続される、請求項10に記載の発光デバイス。
【請求項12】
前記第1反射電極は、前記第1LEDサブユニットの第2導電型半導体層とオーミック接触するオーミック接触層と、前記オーミック接触層を覆う反射層とを備える、請求項11に記載の発光デバイス。
【請求項13】
前記第1LEDサブユニットと前記第2LEDサブユニットとの間に介在し、前記第2LEDサブユニットの下部表面とオーミック接触する第2透明電極と、
前記第2LEDサブユニットと前記第3LEDサブユニットとの間に介在し、前記第3LEDサブユニットの下部表面とオーミック接触する第3透明電極と、
前記第2透明電極および前記第3透明電極を前記第1反射電極に接続する共通コネクタとをさらに備え、
前記共通コネクタは、前記第1反射電極の上部部分で前記第1反射電極に、そして前記第1反射電極を介して前記共通電極パッドに電気的に接続される、請求項12に記載の発光デバイス。
【請求項14】
前記共通コネクタは、前記第1LEDサブユニットを貫通する第1共通コネクタと、前記第2透明電極と前記第1共通コネクタとを電気的に接続する第2共通コネクタと、前記第3透明電極と前記第2共通コネクタとを電気的に接続する第3共通コネクタとを備え、
前記第1共通コネクタおよび前記第2共通コネクタは、前記第2共通コネクタおよび前記第3共通コネクタをそれぞれ接続するためのパッド領域を有する、請求項13に記載の発光デバイス。
【請求項15】
前記第1LEDサブユニットと前記第2透明電極との間に介在する第1カラーフィルタと、
前記第2LEDサブユニットと前記第3透明電極との間に介在する第2カラーフィルタとをさらに備え、
前記第1カラーフィルタは、前記第1LEDサブユニットで生成される光を透過させ、前記第2LEDサブユニットで生成される光を反射させ、
前記第2カラーフィルタは、前記第1および第2LEDサブユニットで生成される光を透過させ、前記第3LEDサブユニットで生成される光を反射させる、請求項13に記載の発光デバイス。
【請求項16】
前記第2LEDサブユニットと前記第2電極パッドとを電気的に接続する第2コネクタと、
前記第3LEDサブユニットと前記第3電極パッドとを電気的に接続する第3コネクタとをさらに備え、
前記第2コネクタは、前記第2LEDサブユニットの第1導電型半導体層に電気的に接続され、
前記第3コネクタは、前記第3LEDサブユニットの第1導電型半導体層に電気的に接続
される、請求項13に記載の発光デバイス。
【請求項17】
前記第2コネクタおよび前記第3コネクタのうちの1つ以上が、前記第1導電型半導体層と直接接触する、請求項16に記載の発光デバイス。
【請求項18】
前記第2コネクタは、前記第1LEDサブユニットを貫通する第2下部コネクタと、前記第2LEDサブユニットを貫通する第2上部コネクタとを備え、
前記第3コネクタは、前記第1LEDサブユニットを貫通する第3下部コネクタと、前記第2LEDサブユニットを貫通する第3中間コネクタと、前記第3LEDサブユニットを貫通する第3上部コネクタとを備える、請求項16に記載の発光デバイス。
【請求項19】
前記第2および第3LEDサブユニットを前記電極パッドに電気的に接続するためのコネクタをさらに備え、
前記コネクタおよび前記電極パッドは、互いに異なる材料を備える、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項20】
平面視において、前記下部絶縁層および前記リード電極の少なくとも一部が、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのそれぞれと前記垂直方向において重ならない、請求項1に記載の発光デバイス。
【請求項21】
ディスプレイ装置であって、
回路基板と、
前記回路基板上に配列される複数の発光デバイスとを備え、
前記発光デバイスのうちの1つ以上は、
第1LEDサブユニットと、
前記第1LEDサブユニット上に配置される第2LEDサブユニットと、
前記第2LEDサブユニット上に配置される第3LEDサブユニットと、
前記第1LEDサブユニットの下に配置される電極パッドであって、前記電極パッドのそれぞれは、垂直方向に沿って前記第1LEDの少なくとも一部と重畳し、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのうちの1つ以上に電気的に接続される前記電極パッドと、
前記電極パッドに電気的に接続されるリード電極であって、前記第1LEDサブユニットの下部領域から外側端部まで外側に延び、少なくとも一部が前記第1LEDサブユニットと前記垂直方向において重畳するリード電極と
前記発光デバイスの外側の境界を画定し、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのそれぞれを覆うモールディング部材と、
前記垂直方向において、前記リード電極と前記モールディング部材との間に配置される下部絶縁層とを備え、
前記発光デバイスの前記電極パッドは、前記回路基板に電気的に接続され、
平面視において、前記リード電極の前記外側端部は、前記モールディング部材が画定する前記外側の境界よりも内側に位置するディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の例示的な実施例は、ディスプレイ用発光デバイスおよびこれを有するディスプレイ装置に関し、特に、積層構造を有するマイクロ発光デバイスおよびこれを有するディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(light emitting diodes:LEDs)は、無機光源として、ディスプレイ、車両ランプ、一般照明などのような多様な技術分野で用いられてきた。長寿命、低電力消費および高応答速度の利点により、発光ダイオードは既存の光源を急速に代替している。
【0003】
発光ダイオードは、ディスプレイ装置におけるバックライト光源として主に用いられてきた。しかし、発光ダイオードを直接用いてイメージを実現できるマイクロLEDディスプレイが最近開発された。
【0004】
一般的に、ディスプレイ装置は、青色、緑色および赤色光の混合された色相を用いることにより多様な色相を実現する。ディスプレイ装置は、青色、緑色および赤色の色相に対応するサブピクセルをそれぞれ有するピクセルを含み、特定のピクセルの色相は、その内部のサブピクセルの色相に基づいて決定可能であり、イメージをピクセルの組み合わせにより表示することができる。
【0005】
LEDはその材料によって多様な色相を放出できるため、ディスプレイ装置は二次元平面上に配列された青色、緑色および赤色光を放出する個別のLEDチップを有することができる。しかし、1つのLEDチップが各サブピクセルごとに提供される時、ディスプレイ装置を形成するために実装されるべきLEDチップの個数は、例えば、数十万または数百万以上と非常に大きくなり、これは実装工程で相当な時間と複雑性が求められる場合がある。
【0006】
また、サブピクセルがディスプレイ装置内において二次元平面上に配列されるため、青色、緑色および赤色光のためのサブピクセルを含む1つのピクセルのために比較的大きな面積が求められる。しかし、各サブピクセルの発光面積を減少させることはサブピクセルの明るさを低下させることがある。
【0007】
さらに、マイクロLEDは、典型的に約10,000μm以下の表面積を有する非常に小さいサイズを有し、そのため、この小さいサイズによって多様な問題が発生する。例えば、LEDの電気的または光学的な特性の測定時にプロービング(probing)を行いにくい場合がある。
【0008】
この背景技術の欄に開示された前記情報は単に本発明の概念の背景を理解するためのものであり、そのため、先行技術を構成しない情報を含む場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光積層構造体は、ピクセル面積の大きさを増加させることなく、各サブピクセルの発光面積を増加させることができる。
【0010】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光ダイオード、例えば、マイクロLEDを用いる発光ダイオードおよびディスプレイは、製造における実装工程の時間を削減する単純化された構造を有する。
【0011】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光ダイオード、例えば、マイクロLEDを用いる発光ダイオードおよびディスプレイは、発光ダイオードの電気的および光学的特性を測定するために、プローブテストが容易に行われるようにする構造を有する。
【0012】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光ダイオード、例えば、マイクロLEDを用いる発光ダイオードおよびディスプレイは、その上部に安定して配置され、かつ、仮基板から容易に分離可能な構造を有することにより、製造生産性を向上させる。
【0013】
本発明の概念の付加的な特徴は以下の説明で提示され、部分的にかかる説明から明らかになるか、または本発明の概念を実施することにより理解される。
【課題を解決するための手段】
【0014】
例示的な実施例によるディスプレイ用の発光デバイスは、第1LEDサブユニットと、前記第1LEDサブユニット上に配置される第2LEDサブユニットと、前記第2LEDサブユニット上に配置される第3LEDサブユニットと、前記第1LEDサブユニットの下に配置される電極パッドであって、前記電極パッドのそれぞれは、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのうちの1つ以上に電気的に接続される前記電極パッドと、前記電極パッドに電気的に接続され、前記第1LEDサブユニットから外部に延びるリード電極とを含む。
【0015】
前記第1LEDサブユニット、前記第2LEDサブユニットおよび前記第3LEDサブユニットが独立して駆動可能であり、前記第1LEDサブユニットから生成される光は、前記第2LEDサブユニットおよび前記第3LEDサブユニットを介して前記発光デバイスの外部に放出されるように構成され、前記第2LEDサブユニットから生成される光は、前記第3LEDサブユニットを介して前記発光デバイスの外部に放出されるように構成される。
【0016】
前記第1、第2および第3LEDサブユニットが、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ放出するように構成される第1、第2および第3LEDスタック(LED stacks)を含むことができる。
【0017】
前記リード電極が、前記第1LEDサブユニットの外側に配置されるボンディングパッドを有することができる。
【0018】
前記発光デバイスは、前記第1、第2および第3LEDサブユニットを覆う透明部材をさらに含んでもよい。
【0019】
前記発光デバイスは、前記電極パッドおよび前記リード電極の間に介在する下部絶縁層をさらに含んでもよく、前記リード電極は、前記下部絶縁層を介して前記電極パッドに接続される。
【0020】
前記下部絶縁層は、透明絶縁層、白色絶縁層および黒色絶縁層のうちの1つ以上を含むことができる。
【0021】
前記発光デバイスは、前記第1、第2および第3LEDサブユニットを覆う透明部材をさらに含んでもよく、前記下部絶縁層は、前記透明部材の下に配置される。
【0022】
前記透明部材の側面と前記下部絶縁層の側面は、実質的に互いに同一平面であってもよい。
【0023】
前記電極パッドが、前記第1、第2および第3LEDサブユニットに共通に電気的に接続される共通電極パッドと、前記第1、第2および第3LEDサブユニットにそれぞれ電気的に接続される第1、第2および第3電極パッドとを含むことができ、前記リード電極は、前記共通電極パッドに電気的に接続される共通リード電極と、前記第1、第2および第3電極パッドにそれぞれ電気的に接続される第1、第2および第3リード電極とを含むことができる。
【0024】
前記発光デバイスは、前記第1LEDサブユニットの第1導電型半導体層とオーミック接触するオーミック電極と、前記電極パッドおよび前記第1LEDサブユニットの間に介在し、前記第1LEDサブユニットとオーミック接触する第1反射電極とをさらに含んでもよく、前記第1電極パッドは、前記オーミック電極に電気的に接続され、前記共通電極パッドは、前記第1反射電極の下部部分で前記第1反射電極に電気的に接続される。
【0025】
前記第1反射電極は、前記第1LEDサブユニットの第2導電型半導体層とオーミック接触するオーミック接触層と、前記オーミック接触層を覆う反射層とを含むことができる。
【0026】
前記発光デバイスは、前記第1LEDサブユニットと前記第2LEDサブユニットとの間に介在し、前記第2LEDサブユニットの下部表面とオーミック接触する第2透明電極と、前記第2LEDサブユニットと前記第3LEDサブユニットとの間に介在し、前記第3LEDサブユニットの下部表面とオーミック接触する第3透明電極と、前記第2透明電極および前記第3透明電極を前記第1反射電極に接続する共通コネクタとをさらに含んでもよく、前記共通コネクタは、前記第1反射電極の上部部分で前記第1反射電極に、そして前記第1反射電極を介して前記共通電極パッドに電気的に接続される。
【0027】
前記共通コネクタは、前記第1LEDサブユニットを貫通する第1共通コネクタと、前記第2透明電極と前記第1共通コネクタとを電気的に接続する第2共通コネクタと、前記第3透明電極と前記第2共通コネクタとを電気的に接続する第3共通コネクタとを含むことができ、前記第1共通コネクタおよび前記第2共通コネクタは、前記第2共通コネクタおよび前記第3共通コネクタをそれぞれ接続するためのパッド領域を有することができる。
【0028】
前記発光デバイスは、第1LEDサブユニットと前記第2透明電極との間に介在する第1カラーフィルタと、前記第2LEDサブユニットと前記第3透明電極との間に介在する第2カラーフィルタとをさらに含んでもよく、前記第1カラーフィルタは、前記第1LEDサブユニットで生成される光を透過させることができ、前記第2LEDサブユニットで生成される光を反射させることができ、前記第2カラーフィルタは、前記第1および第2LEDサブユニットで生成される光を透過させることができ、前記第3LEDサブユニットで生成される光を反射させることができる。
【0029】
前記発光デバイスは、前記第2LEDサブユニットと前記第2電極パッドとを電気的に接続する第2コネクタと、前記第3LEDサブユニットと前記第3電極パッドとを電気的に接続する第3コネクタとをさらに含んでもよく、前記第2コネクタは、前記第2LEDサブユニットの第1導電型半導体層に電気的に接続され、前記第3コネクタは、前記第3LEDサブユニットの第1導電型半導体層に電気的に接続される。
【0030】
前記第2コネクタおよび前記第3コネクタのうちの1つ以上が、前記第1導電型半導体層と直接接触することができる。
【0031】
前記第2コネクタは、前記第1LEDサブユニットを貫通する第2下部コネクタと、前記第2LEDサブユニットを貫通する第2上部コネクタとを含むことができ、前記第3コネクタは、前記第1LEDサブユニットを貫通する第3下部コネクタと、前記第2LEDサブユニットを貫通する第3中間コネクタと、前記第3LEDサブユニットを貫通する第3上部コネクタとを含むことができる。
【0032】
前記発光デバイスは、前記第2および第3LEDサブユニットを前記電極パッドに電気的に接続するためのコネクタをさらに含んでもよく、前記コネクタおよび前記電極パッドは、互いに異なる材料を含むことができる。
【0033】
例示的な実施例によるディスプレイ装置は、回路基板と、前記回路基板上に配列される複数の発光デバイスとを含み、前記発光デバイスのうちの1つ以上は、第1LEDサブユニットと、前記第1LEDサブユニット上に配置される第2LEDサブユニットと、前記第2LEDサブユニット上に配置される第3LEDサブユニットと、前記第1LEDサブユニットの下に配置される電極パッドであって、前記電極パッドのそれぞれは、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのうちの1つ以上に電気的に接続される前記電極パッドと、前記電極パッドに電気的に接続され、前記第1LEDサブユニットから外部に延びるリード電極とを含み、前記発光デバイスの前記電極パッドは、前記回路基板に電気的に接続される。
【0034】
例示的な実施例によるディスプレイ用の発光デバイスの製造方法は、支持基板を提供するステップと、前記支持基板上に犠牲層を形成するステップと、前記犠牲層上にメンブレンを形成するステップと、前記支持基板上に分離領域を有する発光ダイオードスタック(light emitting diode stack)を形成するが、前記発光ダイオードスタックは、第1LEDサブユニット、第2LEDサブユニットおよび第3LEDサブユニットを含むステップと、前記犠牲層を除去するステップと、前記支持基板から前記発光ダイオードスタックおよび前記メンブレンを分離するステップとを含む。
【0035】
前記発光デバイスの製造方法は、前記犠牲層を露出させる第1開口部を形成するために前記メンブレンをエッチングするステップをさらに含んでもよく、前記第1開口部は、前記メンブレンの第1部分によって離隔可能であり、前記メンブレンの前記第1部分は、前記発光ダイオードスタックの前記分離領域と重なっていてもよい。
【0036】
前記メンブレンの前記第1部分は、前記第1LEDサブユニットを前記支持基板にボンディングする前に、または前記第1、第2および第3LEDサブユニット内に前記分離領域を形成した後に形成される。
【0037】
前記発光ダイオードスタックは、前記第1LEDサブユニットの下に配置され、前記第1、第2および第3LEDサブユニットのうちの1つに電気的に接続される電極パッドをさらに含んでもよい。
【0038】
前記発光デバイスの製造方法は、前記支持基板から分離された前記発光ダイオードスタックの前記電極パッドの下に下部絶縁層を形成するステップと、前記下部絶縁層をパターニングして前記電極パッドを露出させる第2開口部を形成するステップと、前記第2開口部を介して前記電極パッドのそれぞれに接続されるリード電極を形成するステップとをさらに含んでもよい。
【0039】
前記第1開口部は、平面図において前記発光ダイオードスタックを実質的に取り囲むことができる。
【0040】
前記メンブレンを形成する前記ステップは、前記発光ダイオードスタックと重なる中心部分と、前記発光ダイオードスタックと重ならない外部部分とを形成するが、前記第1部分が、前記中心部分と前記外部部分との間に配置されるステップをさらに含んでもよく、前記メンブレンの前記第1部分は、前記犠牲層が除去された後に前記中心部分と前記外部部分とを接続することができる。
【0041】
前述した一般的な説明および以下の詳細な説明はすべて例示的かつ説明的なものであり、請求の範囲に記載の本発明に関するさらなる説明を提供するように意図されたものと理解すべきである。
【発明の効果】
【0042】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光積層構造体は、ピクセル面積の大きさを増加させることなく、各サブピクセルの発光面積を増加させることができる。
【0043】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光ダイオード、例えば、マイクロLEDを用いる発光ダイオードおよびディスプレイは、製造における実装工程の時間を削減する単純化された構造を有する。
【0044】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光ダイオード、例えば、マイクロLEDを用いる発光ダイオードおよびディスプレイは、発光ダイオードの電気的および光学的特性を測定するためにプローブテストが容易に行われるようにする構造を有する。
【0045】
本発明の原理およびいくつかの例示的な実施形態により構成された発光ダイオード、例えば、マイクロLEDを用いる発光ダイオードおよびディスプレイは、その上部に安定して配置され、かつ、仮基板から容易に分離可能な構造を有することにより、製造生産性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の例示的な実施例を示し、以下の詳細な説明とともに本発明の概念を説明する役割をする。
図1】本発明の例示的な実施例により構成されるディスプレイ装置の概略平面図である。
図2A】本発明の例示的な実施例により構成される発光デバイスの概略平面図である。
図2B図2Aの断面図である。
図3A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図3B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図4A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図4B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図5A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図5B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図6】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図7】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図8A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図8B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図9A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図9B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図9C】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図9D】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図9E】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図10A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図10B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図11】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図12A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図12B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図13A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図13B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図14A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図14B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図15A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図15B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図16A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図16B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図17A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図17B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図18A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図18B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図19A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図19B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図20A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図20B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図21A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図21B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図22】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23A】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23B】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23C】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23D】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23E】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23F】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23G】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23H】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図23I】例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
図24A】例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
図24B】例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
図24C】例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
図24D】例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
図25A】他の例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
図25B】他の例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
図25C】他の例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
図25D】他の例示的な実施例により仮支持基板を製造する方法を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下の説明において、説明の目的のために、本発明の多様な例示的な実施例または実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細事項が説明される。本明細書に使われる「実施例」および「実施形態」は、本明細書に開示された本発明の概念の1つ以上を利用するデバイスまたは方法の非制限的な例を示す相互入替可能な単語である。しかし、多様な例示的な実施例がこれら特定の詳細事項を利用せず、または1つ以上の等価配列体を用いて実施できることは明らかである。他の例において、公知の構造およびデバイスは、多様な例示的な実施例を不必要にあいまいにすることを避けるために、ブロック図の形態で示される。また、多様な例示的な実施例が互いに異なっても、排他的である必要はない。例えば、例示的な実施例の特定の形状、構成および特徴は、本発明の概念を逸脱しない限度内で他の例示的な実施例で使用または実現されてもよい。
【0048】
別途に明示されない限り、図示の例示的な実施例は、本発明の概念が実際に実現できるいくつかの方式の変化する詳細事項の例示的な特徴を提供するものと理解すべきである。そのため、別途に明示されない限り、多様な実施例の特徴部、構成要素、モジュール、層、膜、パネル、領域および/または態様など(以下、個別的または集合的に「要素」と称される)は、本発明の概念を逸脱しない限度内で異なって組み合わされ、分離され、相互入替えられ、そして/または再配列される場合がある。
【0049】
添付した図面における断面ハッチングおよび/または陰影の使用は、一般的に隣接する要素間の境界を明確化するために提供される。このように、断面ハッチングまたは陰影の有無は、明示されない限り、要素の特定の材料、材料特性、寸法、比率、例示された要素間の共通性および/または任意の他の特徴、属性、特性などに対する何らかの選好度または要求度を意味し、または示すものではない。また、添付した図面において、要素の大きさおよび相対的な大きさは、明確性および/または説明的な目的のために誇張されることがある。例示的な実施例が異なって実現可能な場合、特定の工程順序は説明された順序と異なって行われてもよい。例えば、2つの連続して説明された工程は、実質的に同時に行われるか、または説明された順序と反対の順序で行われてもよい。さらに、同一の参照符号は、同一の要素を表す。
【0050】
層のような要素が他の要素または層「上にあるか」、「それに接続される」か、「それに結合される」ものと言及された時、前記要素は、直接的に他の要素または層上にあるか、それに接続されるか、それに結合されてもよく、または介在要素または層が存在してもよい。しかし、要素または層が他の要素または層「上に直接あるか」、「それに直接接続されるか」または「それに直接結合される」ものと言及された時、介在要素または層が存在しない。このために、「接続された」という用語は、介在要素がある状態でまたはない状態で、物理的な、電気的なおよび/または流体的な接続を指し示す場合がある。また、D1軸、D2軸およびD3軸は、x、yおよびz軸のような直交座標系の3つの軸に限定されず、より広い意味で解釈される場合がある。例えば、D1軸、D2軸およびD3軸は、互いに直角であってもよく、または互いに直角でない互いに異なる方向を示してもよい。本開示の目的のために、「X、YおよびZのうちの1つ以上」および「X、YおよびZからなるグループより選択された1つ以上」は、Xのみ、Yのみ、Zのみまたは、例えば、XYZ、XYY、YZおよびZZのような、X、YおよびZのうちの2つ以上の任意の組み合わせとして解釈されてもよい。本明細書に使われる用語「および/または」は、結びつけられて記載された項目のうちの1つ以上の任意およびすべての組み合わせを含む。
【0051】
本明細書では、用語「第1」、「第2」などが多様な形態の要素を説明するために使われるが、これらの要素がこれらの用語によって限定すべきではない。これらの用語は、1つの要素を他の1つの要素と区別するために使われる。そのため、以下に述べる第1要素は、本開示の教示を逸脱しない限度内で第2要素と名付けられることができる。
【0052】
「下に」、「の下に」、「真下に」、「下部の」、「上に」、「上部の」、「上方に」、「より高い」(例えば、「側壁」におけるように)「側部」などのような空間的に相対的な用語は、説明的な目的のために、そして、それによって、図面に示されるような1つの要素と他の要素との関係を説明するために、本明細書で使われる場合がある。空間的に相対的な用語は、図面に示された方位に付加して、使用、作動および/または製造中の装置の互いに異なる方位を含むように意図される。例えば、図面における装置をひっくり返すと、他の要素または特徴部「の下に」または「下に」として説明された要素は、他の要素または特徴部の「上に」置かれるであろう。そのため、「の下に」という例示的な用語は、上および下の方位をすべて含むことができる。また、装置は異なった方位に置かされてもよく(例えば、90゜回転するか他の方位に置かれてもよく)、このように、本明細書で使われる空間的に相対的な記述はその状況に応じて解釈されてもよい。
【0053】
本明細書で使われる専門用語は、特定の実施例を説明するためのものであり、限定的ではない。本明細書で使われる単数形態は、文脈上明らかに異なって指示しない限り、複数の形態をさらに含むことを意図する。また、本明細書で使われる「備える」、「備えている」、「含む」および/または「含んでいる」という用語は、言及された特徴、整数、段階、作動、要素、構成要素および/またはそのグループの存在を明示するが、1つ以上の他の特徴、整数、段階、作動、要素、構成要素および/またはそのグループの存在または付加を排除しない。さらに、本明細書で使われる用語「実質的に」、「約」およびその他の類似する用語は、程度を示す用語ではない近似度を示す用語として使われ、このように、当該技術分野における通常の知識を有する者によって認識可能な、測定された、計算された、そして/または提供された値の固有の偏差を説明するために使われる。
【0054】
多様な例示的な実施例は、理想的な例示的な実施例および/または中間構造体の概略例示図である断面および/または分解例示図を参照して以下に説明される。このように、例えば、製造手法および/または公差の結果として例示図の形状からの変形が予想できる。そのため、本明細書に開示された例示的な実施例は、必ずしも特定の図示の領域の形状に限定されると解釈されてはならず、例えば、製造に起因して発生する形状における偏差を含むと解釈されなければならない。この方式により、図面に示された領域は本質的に概略的であってもよく、これら領域の形状はデバイスの領域の実形状を反映しなくてもよいし、このように、必ずしも限定的な意味を有するものとは意図されない。
【0055】
別途に定義されない限り、本明細書で使われる(技術的または科学的な用語を含む)すべての用語は、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。通常使われる辞書で定義されたような用語は、関連技術の事情でそれらの意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想的または過度に形式的な観点で解釈すべきではない。
【0056】
以下、本開示の例示的な実施例を添付した図面を参照して詳細に説明する。本明細書で使用されているように、例示的な実施例による発光デバイスまたは発光ダイオードは、当該技術分野で公知のように、約10,000μm未満の表面積を有するマイクロLEDを含むことができる。他の例示的な実施例において、マイクロLEDは、特定の応用例により、約4,000μm未満または約2,500μm未満の表面積を有する場合がある。
【0057】
図1は、例示的な実施例によるディスプレイ装置の概略平面図である。
【0058】
図1を参照すれば、例示的な実施例によるディスプレイ装置は、回路基板101と、その上に配置された複数の発光デバイス200とを含む。
【0059】
回路基板101は、パッシブマトリクス駆動またはアクティブマトリクス駆動のための回路を含むことができる。1つの例示的な実施例において、回路基板101は、相互接続ラインおよび抵抗を含むことができる。他の例示的な実施例において、回路基板101は、相互接続ライン、トランジスタおよび抵抗を含むことができる。回路基板101はさらに、その上部表面上に配置され、その内部の回路への電気的な接続を許容する電極パッドを有することができる。
【0060】
発光デバイス200は、回路基板101上に配列される。各発光デバイス200は、1つのピクセルを構成することができる。発光デバイス200は、リード電極(lead electrodes)190a、190b、190cおよび190dと、発光ダイオードスタック(light emitting diode stack)100と、モールディング部材とを有する。リード電極190a、190b、190cおよび190dは、回路基板101に電気的に接続される。発光デバイス200は、回路基板101上に配置され、互いに離隔する。
【0061】
発光デバイス200のそれぞれは、発光ダイオードスタック100を含む。各発光ダイオードスタック100は、その下部表面上に電極パッドを有することができる。リード電極190a、190b、190cおよび190dのそれぞれは、電極パッドに接続される。
【0062】
図2Aは、例示的な実施例による発光デバイス200の概略平面図であり、図2Bは、図2Aの対角線方向に沿った概略断面図である。
【0063】
図2Aおよび図2Bを参照すれば、例示的な実施例による発光デバイス200は、発光ダイオードスタック100と、下部絶縁層177と、リード電極190a、190b、190cおよび190dと、透明モールディング部材175とを含む。
【0064】
発光ダイオードスタック100は、第1、第2および第3LEDスタック(LED stacks)を含むことができ、電極パッドは、第1~第3LEDスタックに電気的に接続される。図2Bは、2つの電極パッド51cおよび51dを示すが、電極パッド51aおよび51bも、図5Aに示すように、発光ダイオードスタック100の下に配置される。発光ダイオードスタック100の構造は、以下により詳細に説明する。
【0065】
モールディング部材175は、発光ダイオードスタック100の側面および上部表面を覆う。モールディング部材175は、透明樹脂、ガラスなどで形成され、発光ダイオードスタック100から放出される光を透過させる。
【0066】
下部絶縁層177は、モールディング部材175の下部に配置される。下部絶縁層177は、透明絶縁層で形成されてもよいが、本発明の概念はこれに限定されるものではない。例えば、下部絶縁層177は、光を反射または吸収するための白色絶縁層または黒色絶縁層を含むことができる。透明絶縁層の例は、SU8、ポリイミド、フェニレン(penylene)などを含み、白色絶縁層の例は、白色PSR(感光性レジスト)を含み、黒色絶縁層の例は、黒色エポキシを含む。
【0067】
下部絶縁層177は、リード電極190a、190b、190cおよび190dと発光ダイオードスタック100との間に介在し、電極パッド51a、51b、51cおよび51dを露出させるための開口部を有する。
【0068】
リード電極190a、190b、190cおよび190dは、下部絶縁層177の開口部を介して電極パッド51a、51b、51cおよび51dに接続される。リード電極190a、190b、190cおよび190dは、発光ダイオードスタック100の下部領域から外部に延びる。特に、リード電極190a、190b、190cおよび190dのそれぞれは、LEDスタック100の下部領域の外部でボンディングパッドを有することができ、ボンディングパッドは、図1の回路基板101にボンディングできる。
【0069】
図3A図3B図4A図4B図5A図5B図6図7図8A図8B図9A図9B図9C図9D図9E図10A図10B図11図11(a)~図11(g))、図12A図12B図13A図13B図14A図14B図15A図15B図16A図16B図17A図17B図18A図18B図19A図19B図20A図20B図21A図21B図22図23A図23B図23C図23D図23E図23F図23G図23Hおよび図23Iは、例示的な実施例によるディスプレイ用発光デバイスを製造する方法を示す概略平面図および断面図である。
【0070】
図3Aおよび図3Bを参照すれば、第1LEDスタック23が第1基板21上で成長する。第1基板21は、例えば、GaAs基板であってもよい。第1LEDスタック23は、AlGaInP系半導体層で形成され、第1導電型半導体層23a、活性層および第2導電型半導体層23bを含む。第1導電型は、n型であってもよいし、第2導電型は、p型であってもよい。
【0071】
第2導電型半導体層23bは、第1導電型半導体層23aを露出させるために部分的に除去される。図3Aおよび図3Bは、発光デバイスの1つの単一領域を示すが、基板21は、発光デバイスの複数の領域を含むことができ、第1導電型半導体層23aは、発光デバイスの各領域で露出することができる。
【0072】
その後、オーミック接触層(ohmic contact layer)26aが第2導電型半導体層23b上に形成され、オーミック接触層26aを覆う反射層26bが形成される。オーミック接触層26aおよび反射層26bは、例えば、リフトオフ手法を用いて形成される。第1反射電極26がオーミック接触層26aおよび反射層26bによって形成される。
【0073】
もう一つの例示的な実施例において、開口部を有する絶縁層が形成され、オーミック接触層26aが絶縁層の開口部内に形成され、オーミック接触層26aおよび絶縁層25を覆う反射層26bが形成される。
【0074】
オーミック接触層26aは、例えば、Au-Te合金またはAu-Ge合金で形成される。反射層26bは、Al、AgまたはAuのような反射性金属層を含むことができる。また、反射層26bは、反射性金属層の接着力を向上させるために、反射性金属層の上部および下部表面上でTi、Ta、Ni、Crなどの接着性金属層を含むことができる。例示的な実施例において、Auは、赤色光に対する高い反射率および青色および緑色光に対する低い反射率によって、第1LEDスタック23内に形成される反射層26bとして使用できる。反射層26bは、オーミック接触層26aより大きい面積を占め、発光デバイスの面積の50%以上を覆うことができる。いくつかの例示的な実施例において、反射層26bは、発光効率を向上させるために大部分の面積を覆うことができる。
【0075】
第1反射電極26は、図示のように、発光デバイスの1つの単一の長方形領域から3つの角部分が除去された形状を有することができる。オーミック接触層26aは、残る1つの角部分に部分的に配置される。しかし、本発明の概念はこれに限定されるものではなく、オーミック接触層26aは、発光デバイスの領域にわたって広く分布できる。
【0076】
図3Aおよび図3Bは、発光デバイスの1つの単一領域を示すが、発光デバイスの複数の領域が基板21上に設けられ、第1反射電極26が発光デバイスの各領域に形成される。
【0077】
オーミック電極28が露出した第1導電型半導体層23a上に形成される。オーミック電極28は、第1導電型半導体層23aとオーミック接触し、第2導電型半導体層23bから絶縁される。1つの単一のオーミック電極28を図3Aおよび図3Bに示すが、複数のオーミック電極28が発光デバイスの複数の領域で基板21上に形成される。オーミック電極28は、例えば、Au-Te合金、Au-Ge合金などで形成される。
【0078】
図4Aおよび図4Bを参照すれば、絶縁層29は、第1反射電極26およびオーミック電極28上に形成される。絶縁層29は、オーミック電極28および第1反射電極26のそれぞれを露出させるための開口部29aおよび29dと、第1LEDスタック23を露出させるための開口部29bおよび29cとを有する。絶縁層29は、例えば、SiO2、Si3N4、SOGなどで形成されるが、本発明の概念はこれに限定されるものではなく、光透過性または不透明材料を含むことができる。開口部29a、29b、29cおよび29dは、発光デバイスの各領域の4つの角に隣接して配置される。
【0079】
第1LEDスタックの第2導電型半導体層23bは、開口部29bおよび29cを介して露出するが、本発明の概念はこれに限定されるものではない。例えば、第2導電型半導体層23bは、予め部分的に除去可能であり、したがって、第1導電型半導体層23aが開口部29bおよび29cを介して露出してもよい。もう一つの例として、接続パッドが第1LEDスタック23上に形成され、接続パッドは、開口部29bおよび29cを介して露出してもよい。接続パッドは、オーミック電極28または第1反射電極26が形成される時に併せて形成されてもよい。
【0080】
図5Aおよび図5Bを参照すれば、電極パッド51a、51b、51cおよび51dが第1LEDスタック23上に形成される。電極パッド51a、51b、51cおよび51dは、絶縁層29上に形成される。以下、電極パッド51a、51bおよび51cは、第1、第2および第3電極パッドとそれぞれ称され、電極パッド51dは、共通電極パッドと称される。
【0081】
第1電極パッド51dは、開口部29aを介してオーミック電極28に接続され、第2および第3電極パッド51bおよび51cは、開口部29bおよび29cを介して露出する第1LEDスタック23に接続される。共通電極パッド51dは、開口部29dを介して第1反射電極26に接続される。
【0082】
図6を参照すれば、第2LEDスタック33が第2基板31上で成長し、第2透明電極35が第2LEDスタック33上に形成される。第2LEDスタック33は、窒化ガリウム半導体層で形成され、第1導電型半導体層33a、活性層および第2導電型半導体層33bを含むことができる。活性層は、GaInN井戸層を含むことができる。第1導電型は、n型であってもよく、第2導電型は、p型であってもよい。
【0083】
第2基板31は、窒化ガリウム系半導体層を成長させることができるという点から、第1基板21とは異なる。第2LEDスタック33のGaInN井戸層の組成は、例えば、緑色光を放出するように決定できる。第2透明電極35は、第2導電型半導体層33bとオーミック接触する。
【0084】
第2透明電極35は、例えば、赤色光を透過させる金属層または導電性酸化膜で形成される。いくつかの例示的な実施例において、第2透明電極35は、緑色光も透過させることができる。
【0085】
第1カラーフィルタ37が第2透明電極35上に形成される。第1カラーフィルタ37は、第1LEDスタック23で生成された光を透過させ、第2LEDスタック33で生成された光を反射させる。第1カラーフィルタ37は、低周波領域、例えば、長波長領域のみを通過させるための低域通過フィルタ、所定の波長帯域のみを通過させるための帯域通過フィルタ、または所定の波長帯域のみを遮断するための帯域除去フィルタであってもよい。特に、第1カラーフィルタ37は、互いに異なる屈折率を有する絶縁層を交互に積層することにより形成できる。例えば、TiO2およびSiO2、Ta2O5およびSiO2、Nb2O5およびSiO2、HfO2およびSiO2またはZrO2およびSiO2が交互に積層される。特に、第1カラーフィルタ37は、分布ブラッグ反射器(distributed Bragg reflector:DBR)を含むことができる。分布ブラッグ反射器の遮断帯域は、TiO2およびSiO2の厚さを調節することにより制御できる。低域通過フィルタおよび帯域通過フィルタも、互いに異なる屈折率を有する絶縁層を交互に積層することにより形成できる。
【0086】
図7を参照すれば、第3LEDスタック43が第3基板41上で成長し、第3透明電極45および第2カラーフィルタ47が第3LEDスタック43上に形成される。第3LEDスタック43は、窒化ガリウム半導体層で形成され、第1導電型半導体層43a、活性層および第2導電型半導体層43bを含む。活性層は、GaInN井戸層を含むことができる。第1導電型は、n型であってもよく、第2導電型は、p型であってもよい。
【0087】
第3基板41は、窒化ガリウム系半導体層を成長させることができるという点から、第1基板21とは異なる。第3LEDスタック43のGaInNの組成は、例えば、青色光を放出するように決定できる。第3透明電極45は、第2導電型半導体層43bとオーミック接触する。
【0088】
第3透明電極45は、例えば、赤色光および緑色光を透過させる金属層または導電性酸化膜で形成される。第2および第3透明電極35および45のために使用される導電性酸化膜の例は、SnO2、InO2、ITO、ZnO、IZOなどを含む。
【0089】
第2カラーフィルタ47は、第1および第2LEDスタック23および33内で生成された光を透過させ、第3LEDスタック43内で生成された光を反射させる。第2カラーフィルタ47は、互いに異なる屈折率を有する絶縁層を交互に積層することにより形成できる。例えば、第2カラーフィルタ47は、TiO2とSiO2を交互に積層することにより形成できる。特に、第2カラーフィルタ47は、分布ブラッグ反射器を含むことができる。分布ブラッグ反射器の遮断帯域は、TiO2およびSiO2の厚さを調節することにより制御できる。低域通過フィルタおよび帯域通過フィルタも、互いに異なる屈折率を有する絶縁層を交互に積層することにより形成できる。
【0090】
図8Aおよび図8Bを参照すれば、第1~第3LEDスタック23、33および43を支持するための仮支持基板151が設けられる。仮支持基板151は、その表面上にアンカー(anchor)151aを有することができ、保護層153、犠牲層155およびメンブレン(membrane)157を含むことができる。
【0091】
図9A図9Eは、例示的な実施例による仮支持基板151を製造する方法を示す断面図であり、図10Aおよび図10Bは、例示的な実施例による仮支持基板151の平面図である。
【0092】
図9Aを参照すれば、アンカー151aは、例えば、シリコンで形成できる仮支持基板151の表面をエッチングすることにより形成される。アンカー151aは、実質的にメッシュ状に形成されてもよいが、本発明の概念はこれに限定されるものではなく、アンカー151aは、多様な形状に形成可能である。
【0093】
図9Bを参照すれば、保護層153は、仮支持基板151の表面上に形成される。保護層153は、仮支持基板151の表面を覆う。保護層153は、その上部に形成される犠牲層155がエッチング液(etchant)によってエッチングされる時、基板151の表面がエッチングされるのを防止することができる。このように、保護層153は、犠牲層155のエッチング液に耐性のある材料層で形成される。
【0094】
図9Cを参照すれば、犠牲層155は、保護層153上に形成され、アンカー151aが露出するまで平坦化される。したがって、犠牲層155は、アンカー151aによって取り囲まれた、限られた領域内に配置される。犠牲層155は、例えば、ポリシリコン、SiO2、SiNx、ポリマー、Ti、Taなどで形成される。
【0095】
図9Dを参照すれば、アンカー151aおよび犠牲層155を覆うメンブレン157が形成される。
【0096】
図9Eを参照すれば、犠牲層155を露出させる開口部157bがメンブレン157をパターニングすることにより形成される。この場合、メンブレン157の形状は、アンカー151aによって保持される。
【0097】
図10Aおよび図10Bに示すように、発光デバイスの領域内に配置されたメンブレン157は、ヒューズ157aによってアンカー151aに取り付けられたたメンブレン157に接続される。
【0098】
ヒューズ157aは、多様な位置に配置され、多様な形状に形成可能である。図11図11(a)~図11(g))は、例示的な実施例により多様な形状を有するヒューズ157aを示す。
【0099】
メンブレン157内に形成された開口部157bは、エッチング液が犠牲層155を除去するために提供可能な通路として機能することができる。この場合、メンブレン157がエッチング液に対して耐性を有するので、メンブレン157は、犠牲層155を除去する工程の間にその形状を保持することができる。例えば、犠牲層155がポリシリコンを含む場合、SF6またはXeF2がエッチング液として使用可能であり、メンブレン157は、SiO2またはSiNxで形成されてもよい。他の例として、犠牲層155がSiO2で形成される場合、エッチング液は、HFを含むことができ、メンブレン157は、SiまたはSiNxで形成されてもよい。また、犠牲層155がSiNxで形成される場合、エッチング液は、H2PO4を含むことができ、メンブレン157は、SiO2またはSiで形成されてもよい。一方、犠牲層155がポリマーで形成される場合、エッチング液は、O2またはF2を含むことができ、メンブレン157は、Si、SiO2またはSiNxで形成されてもよい。さらに、犠牲層155がTiまたはTaで形成される場合、エッチング液は、SF6を含むことができ、メンブレン157は、Si、SiO2またはSiNxで形成されてもよい。
【0100】
図示の例示的な実施例において、ヒューズ157aが仮支持基板151上に形成されると説明したが、いくつかの例示的な実施例において、ヒューズ157aは、第1~第3LEDスタック23、33および43をボンディングした後に形成されてもよい。
【0101】
以下、仮支持基板151上に第1~第3LEDスタック23、33および43をボンディングすることにより、発光ダイオードスタック100を形成する方法を説明する。
【0102】
図12Aおよび図12Bを参照すれば、第1LEDスタックは、図5Aおよび図5Bに示す電極パッド51a、51b、51cおよび51dを仮支持基板151にボンディングすることにより、仮支持基板151に結合される。電極パッド51a、51b、51cおよび51dは、第1ボンディング層53を介して仮支持基板151にボンディングされる。第1ボンディング層53は、透明有機材料層または透明無機材料層で形成される。有機材料層の例は、SU8、ポリメチルメタクリレート(poly methylmethacrylate:PMMA)、ポリイミド、パリレン(parylene)、ベンゾシクロブテン(benzocyclobutene:BCB)などを含む。無機材料層の例は、Al2O3、SiO2、SiNxなどを含む。有機材料層は、高真空および高圧でボンディングできる。無機材料層の表面は、例えば、化学機械研磨工程により平坦化されてその表面エネルギーがプラズマなどを用いて制御可能であり、高真空でボンディングできる。
【0103】
例えば、ボンディング材料層は、仮支持基板151および電極パッド51a、51b、51cおよび51d上にそれぞれ配置され、互いに組み合わされて第1ボンディング層53を形成することができる。
【0104】
次いで、基板21が第1LEDスタック23から除去される。基板21は、例えば、化学的エッチングにより第1LEDスタック23から除去可能である。したがって、第1導電型半導体層23aが露出する。いくつかの例示的な実施例において、露出した第1導電型半導体層23aは、光抽出効率を向上させるために表面テクスチャリング(surface texturing)が施される。
【0105】
図13Aおよび図13Bを参照すれば、ホールL1H2、L1H3およびL1H4が第1LEDスタック23をパターニングすることにより形成される。ホールL1H2およびホールL1H3は、電極パッド51bおよび51cをそれぞれ露出させ、ホールL1H4は、第1反射電極26を露出させる。ホールL1H2およびL1H3が電極パッド51bおよび51cを露出させるものとして示されているが、いくつかの例示的な実施例では、ホールL1H2およびL1H3は、接続パッドが電極パッド上に配置される時、接続パッドを露出させることができる。図13Aおよび図13Bは、オーミック接触層26aがホールL1H4を介して露出できることを示すが、いくつかの例示的な実施例において、反射層26bは、ホールL1H4によって露出していてもよい。
【0106】
一方、図13Aに示すように、オーミック電極28の上部に配置された第1LEDスタック23の一部分は元どおりに保持され、そのため、オーミック電極28は埋め込まれて露出しない。第1LEDスタック23はさらに、第1LEDスタック23をパターニングする間に発光デバイス分離領域L1_ISO内で除去可能であり、そのため、絶縁層29または第1ボンディング層53を露出することができる。いくつかの例示的な実施例において、絶縁層29および第1ボンディング層53は、発光デバイス分離領域L1_ISO内で除去可能である。
【0107】
図14Aおよび図14Bを参照すれば、ホールL1H2、L1H3およびL1H4の側壁を覆い、第1導電型半導体層23aの上部表面を少なくとも部分的に覆う絶縁層61が形成される。絶縁層61は、SiO2などで形成される。絶縁層61は、ホールのそれぞれにおいて第1反射電極26、第2電極パッド51bおよび第3電極パッド51cを露出させる。
【0108】
その後、コネクタ68b、68cおよび68dが各ホールL1H2、L1H3およびL1H4内にそれぞれ形成される。以下、コネクタ68b、68cおよび68dは、それぞれ第2-1コネクタ、第3-1コネクタおよび第1共通コネクタとも称される。
【0109】
コネクタ68b、68cおよび68dは、第2電極パッド51b、第3電極パッド51cおよび共通電極パッド51dにそれぞれ電気的に接続される。例えば、第2-1コネクタ68bは、第2電極パッド51bに直接接続され、第3-1コネクタ68cは、第3電極パッド51cに直接接続され、共通電極パッド68dは、第1反射電極26に直接接続される。コネクタ68b、68cおよび68dのそれぞれは、第1LEDスタック23を貫通するように形成できる。
【0110】
コネクタ68b、68cおよび68dは、第1LEDスタック23上にパッド領域を有することができる。しかし、コネクタ68b、68cおよび68dは、絶縁層61によって第1導電型半導体層23aから絶縁される。
【0111】
図15Aおよび図15Bを参照すれば、図6に示す第2LEDスタック33が第1LEDスタック23上にボンディングされる。ボンディング材料層が第1LEDスタック23および第1カラーフィルタ37のそれぞれの上に形成され、ボンディング材料層を互いに向かい合うように結合することにより第2ボンディング層55が形成される。第2ボンディング層55はさらに、コネクタ68b、68cおよび68dと接触することができる。第2ボンディング層55は、第1ボンディング層53と実質的に同一の材料を含むことができる。
【0112】
その後、レーザリフトオフまたは化学的リフトオフのような手法を用いて第2基板31が第2LEDスタック33から除去される。したがって、第2LEDスタック33の第1導電型半導体層33aが露出する。露出した第1導電型半導体層33aは、粗い表面を形成するために表面テクスチャリングが施される。
【0113】
図16Aおよび図16Bを参照すれば、ホールL2H2、L2H3およびL2H4が第2LEDスタック33を介して形成される。ホールL2H2、L2H3およびL2H4は、第2LEDスタック33、第2透明電極35、第1カラーフィルタ37および第2ボンディング層55を貫通できる。コネクタ68b、68cおよび68dは、ホールL2H2、L2H3およびL2H4によって露出する。また、ホールL2H4は、第2透明電極35の上部表面を部分的に露出させてもよい。
【0114】
第2LEDスタック33の一部分が発光デバイス分離領域L2_ISO内で除去可能であり、そのため、第2ボンディング層55の上部表面が発光デバイス分離領域L2_ISO内で露出してもよい。
【0115】
図17Aおよび図17Bを参照すれば、絶縁層71がホールL2H2、L2H3およびL2H4の側壁を覆うように形成される。絶縁層71はさらに、第2LEDスタック33の上部表面を部分的に覆うことができる。
【0116】
その後、コネクタ78b、78cおよび78dがホールL2H2、L2H3およびL2H4内に形成される。以下、コネクタ78bは第2-2コネクタとも、コネクタ78cは第3-2コネクタとも、そしてコネクタ78dは第2共通コネクタとも称される。これらのコネクタ78b、78cおよび78dは、第2LEDスタック33を貫通するように形成できる。
【0117】
第2-2コネクタ78bは、第1導電型半導体層33aを第2-1コネクタ68bに電気的に接続する。図示のように、第2-2コネクタ78bは、第1導電型半導体層33aの上部表面に接続される。このために、絶縁層71は、第1導電型半導体層33aの上部表面を露出させる。また、第2-2コネクタ78bは、第2-1コネクタ68bのパッド領域に接続される。第3-2コネクタ78cは、第3-1コネクタ68c、特に、第3-1コネクタ68cのパッド領域に接続される。第3-2コネクタ78cは、絶縁層71によって第2LEDスタック33から絶縁される。
【0118】
第2共通コネクタ78dは、第1共通コネクタ68dに接続され、また、第2透明電極35に接続され、第2導電型半導体層33bに電気的に接続される。第2共通コネクタ78dは、第1共通コネクタ68dのパッド領域に接続される。しかし、第2共通コネクタ78dは、絶縁層71によって第1導電型半導体層33aから絶縁される。
【0119】
第3-2コネクタ78cおよび第2共通コネクタ78dのそれぞれは、上端部でパッド領域を有することができる。
【0120】
図18Aおよび図18Bを参照すれば、図7に示す第3LEDスタック43は、第2LEDスタック33上にボンディングされる。コネクタ78b、78cおよび78dが上部に形成された第2LEDスタック33上にボンディング材料層が形成され、ボンディング材料層が第2カラーフィルタ47上に形成され、その後、これら2つのボンディング材料層がともに組み合わされて第3ボンディング層57を形成することができる。第3ボンディング層57は、第1ボンディング層53と実質的に同一の材料を含むことができる。
【0121】
第3基板41がレーザリフトオフまたは化学的リフトオフのような手法を用いて第3LEDスタック43から除去される。したがって、第1導電型半導体層43aが露出し、露出した第1導電型半導体層43aは、粗い表面を形成するために表面テクスチャリングが施される。
【0122】
図示のように、第3ボンディング層57は、第2LEDスタック33の上部表面および側面と接触することができる。
【0123】
図19Aおよび図19Bを参照すれば、第3LEDスタック43を貫通するホールL3H3およびL3H4が、コネクタ78cおよび78dを露出させるように形成される。ホールL3H3、L3H4は、第3LEDスタック43、第3透明電極45、第2カラーフィルタ47および第3ボンディング層57を貫通してもよい。コネクタ78cは、ホールL3H3によって露出され、コネクタ78dは、ホールL3H4によって露出する。また、第3透明電極45の上部表面がホールL3H4によって部分的に露出する。一方、コネクタ78bは、第3LEDスタック43で覆われる。
【0124】
第3LEDスタック43、第3透明電極45および第2カラーフィルタ47の一部は発光デバイス分離領域で除去可能であり、第3ボンディング層57が露出してもよい。
【0125】
図20Aおよび図20Bを参照すれば、絶縁層81が、ホールL3H3およびL3H4の側壁を覆うように形成されてもよい。絶縁層81はさらに、第3LEDスタック43の上部表面を部分的に覆うことができる。
【0126】
その後、コネクタ88cおよび88dが形成される。以下、コネクタ88cおよび88dは、それぞれ第3-3コネクタおよび第3共通コネクタとも称される。第3-3コネクタ88cは、第1導電型半導体層43aを第3-2コネクタ78cに接続する。第3-3コネクタ88cは、第1導電型半導体層43aの上部表面に接続され、第3-2コネクタ78cのパッド領域に接続される。
【0127】
第3共通コネクタ88dは、第3透明電極45および同時に第2共通コネクタ78dに接続される。したがって、第3LEDスタック43の第2導電型半導体層43bが共通電極パッド51dに電気的に接続される。第3共通コネクタ88dは、絶縁層81によって第1導電型半導体層43aから絶縁される。
【0128】
図21Aおよび図21Bを参照すれば、第3ボンディング層57、第2ボンディング層55、絶縁層29および第1ボンディング層53の部分が発光デバイス分離領域内で順次に除去され、仮支持基板151上のメンブレン157が露出する。露出したメンブレン157は、犠牲層155を露出させる開口部157bを有してもよく、ヒューズ157aは、アンカー151aを用いてメンブレン157を保持させるように形成されてもよい。メンブレン157が仮支持基板151上でパターニングされない場合、開口部157bおよびヒューズ157aは、ボンディング層が発光デバイス分離領域で除去された後、メンブレン157をパターニングすることにより形成することができる。
【0129】
その後、メンブレン157の開口部157bを介して露出する犠牲層155が除去される。特に、犠牲層155は、エッチング溶液を用いて除去されてもよく、犠牲層155はアンカー151aによって取り囲まれた領域内で除去され、メンブレン157は、アンカー151aに取り付けられ、アンカー151aによって支持される。
【0130】
図22に示すように、複数の発光ダイオードスタック100が仮支持基板151上に配列され、メンブレン157上に取り付けられることにより保持される。
【0131】
以下、仮支持基板151上に配置された発光ダイオードスタック100を用いて発光デバイス200を製造する方法を説明する。
【0132】
図23Aおよび図23Bを参照すれば、一定の間隔で配列された発光ダイオードスタック100が仮支持基板151から分離されて、ピッカー(picker)161を用いてモールディング基板171に搬送される。接着層173がモールディング基板171の表面上に配置され、発光ダイオードスタック100は接着層173に取り付けられることができる。
【0133】
発光ダイオードスタック100の下部表面上に配置された電極パッド51a、51b、51cおよび51dが第1ボンディング層53で覆われ、発光ダイオードスタック100は、第1ボンディング層53がメンブレン157で覆われた状態で、モールディング基板171に取り付けられることができる。
【0134】
この方式により、発光ダイオードスタック100は、仮支持基板151上に配置された発光ダイオードスタック100の間隔より比較的大きな間隔でモールディング基板171上に形成される。
【0135】
その後、図23Cを参照すれば、モールディング部材175がモールディング基板171上に形成される。モールディング部材175は、発光ダイオードスタック100を覆ってモールディングする。モールディング部材175は、第1~第3LEDスタック23、33および43から放出される光を透過させる。
【0136】
図23Dおよび図23Eを参照すれば、キャリア基板181がモールディング部材175上に取り付けられ、モールディング基板171は除去される。したがって、発光ダイオードスタック100は、電極パッド51a、51b、51cおよび51dがその上部に配置された状態で、キャリア基板181上に配置される。接着層183がキャリア基板181の表面上に配置され、モールディング部材175は接着層183に取り付けられることができる。
【0137】
次いで、図23Fを参照すれば、電極パッド51a、51b、51cおよび51dが露出する。電極パッド51a、51b、51cおよび51d上に配置された第1ボンディング層53およびモールディング部材175が研磨などによって除去されて、電極パッド51a、51b、51cおよび51dが露出してもよい。
【0138】
その後、図23Gを参照すれば、下部絶縁層177が形成される。下部絶縁層177は、電極パッド51a、51b、51cおよび51dを露出させるための開口部を有するようにパターニングが施される。下部絶縁層177は、透明な絶縁層で形成されてもよいが、本発明の概念はこれに限定されるものではなく、下部絶縁層177は、白色または黒色絶縁層であってもよい。透明絶縁層の例は、SU8、ポリイミド、フェニレンなどを含み、白色絶縁層の例は、白色PSR(感光性レジスト)を含み、黒色絶縁層の例は、黒色エポキシを含む。
【0139】
図23Hを参照すれば、リード電極190が形成される。図2Aおよび図2Bに示すように、リード電極190は、電極パッド51a、51b、51cおよび51dにそれぞれ接続される、第1~第3リード電極190a、190bおよび190cと、共通リード電極190dとを含むことができる。
【0140】
その後、図23Iを参照すれば、モールディング部材175が下部絶縁層177とともにダイシングされて(diced)、個別の発光デバイスに分離される。したがって、図2Aおよび図2Bを参照して説明した発光デバイス200が提供される。この段階(stage)で、リード電極190を用いてプローブテストが行われて各発光デバイス200の不良の有無を判断することができ、良質の発光デバイス200が選択可能である。
【0141】
一方、いくつかの例示的な実施例において、反射層または遮光層がモールディング部材175の側壁を覆うように形成される。
【0142】
例示的な実施例により、発光デバイス200は、各LEDスタックのアノードが共通に電気的に接続され、各LEDスタックのカソードが独立して接続された第1~第3LEDスタック23、33および43を含むことができる。しかし、本発明の概念はこれに限定されるものではなく、第1~第3LEDスタック23、33および43のアノードが電極パッドに独立して接続され、そのカソードは共通に電気的に接続される。
【0143】
発光デバイス100は、第1~第3LEDスタック23、33および43から赤色、緑色および青色光を放出することができ、そのため、ディスプレイ装置において1つのピクセルとして使用できる。例示的な実施例によるディスプレイ装置は、回路基板101上に複数の発光デバイス200を含むことができる。発光デバイス200が第1~第3LEDスタック23、33および43を含むので、1つのピクセル内のサブピクセルの面積を増加することができる。また、第1~第3LEDスタック23、33および43が1つの発光デバイス200を実装することにより実装されるので、実装工程の数が著しく減少できる。
【0144】
例示的な実施例により、回路基板101上に実装される発光デバイス200は、パッシブマトリクス方法またはアクティブマトリクス方法によって駆動できる。
【0145】
例示的な実施例によれば、発光デバイス200は、上記と異なる多様な方式で製造できる。また、仮支持基板151は、図9A図9Eを参照して説明したものと異なって形成されてもよい。仮支持基板151は、ガラス基板またはサファイア基板を用いて形成されてもよい。
【0146】
図24A図24Dは、例示的な実施例により、ガラス基板を用いて仮支持基板251を形成する方法を示す概略断面図である。
【0147】
図24Aを参照すれば、基板251の表面が部分的にエッチングされてアンカー251aを形成する。アンカー251aは、図9Aを参照して説明したアンカー151aと実質的に類似し、そのため、重複を避けるためにその詳細な説明は省略する。
【0148】
その後、図24Bを参照すれば、犠牲層155が形成される。基板251の表面を覆う犠牲層が蒸着され、アンカー251aの表面を露出させるように平坦化されることにより、犠牲層155がアンカー251aによって取り囲まれた、限られた領域内に配置される。
【0149】
図示の例示的な実施例において、ガラス基板が犠牲層155に比べて相対的に大きなエッチング選択比を有するので、保護層153は省略可能である。
【0150】
その後、図24Cおよび図24Dを参照すれば、犠牲層155およびアンカー251aを覆うメンブレン157が形成され、メンブレン157は、パターニングが施されて開口部157bおよびヒューズ157aを形成することができる。
【0151】
図25A図25Dは、もう一つの例示的な実施例による、サファイア基板のような高い強度を有する基板を用いて仮支持基板351を形成する方法を示す概略断面図である。
【0152】
図25Aを参照すれば、犠牲層355が基板351上に形成される。サファイア基板をパターニングしてアンカーを形成することは一般的に困難なため、例示的な実施例において、サファイア基板をパターニングするステップは省略可能である。
【0153】
その後、図25Bを参照すれば、犠牲層355が基板351の表面を露出させるためにパターニングが施される。露出した基板351の表面は、アンカー351aとして機能することができる。したがって、露出した表面は、図9に示すようなアンカー151aの形状を有することができ、犠牲層355は、アンカー351aによって取り囲まれる。
【0154】
図25Cを参照すれば、メンブレン357が犠牲層355上に形成される。メンブレン357は、犠牲層355およびアンカー351aを覆い、アンカー351aに取り付けられる。
【0155】
その後、図25Dを参照すれば、開口部357bを形成するためにメンブレン357のパターニングが施され、ヒューズが開口部357bの間に形成される。
【0156】
仮支持基板351が仮支持基板151の代わりに使用可能であり、発光デバイス200は、実質的に同一の工程により製造できる。
【0157】
例示的な実施例による発光デバイス200において、第1~第3LEDスタック23、33および43は、電極パッド51a、51b、51cおよび51dにより近く配置されてより長い波長の光を放出することができる。例えば、第1LEDスタック23は、赤色光を放出する無機発光ダイオードであってもよく、第2LEDスタック33は、緑色光を放出する無機発光ダイオードであってもよいし、第3LEDスタック43は、青色光を放出する無機発光ダイオードであってもよい。第1LEDスタック23は、GaInP系井戸層を含むことができ、第2LEDスタック33および第3LEDスタック43は、GaInN系井戸層を含むことができる。
【0158】
第1LEDスタック23が第2および第3LEDスタック33および43より長い波長を有する光を放出できるので、第1LEDスタック23で生成される光は、第2および第3LEDスタック33および43および基板41を介して外部に放出できる。また、第2LEDスタック33が第3LEDスタック43より長い波長を有する光を放出可能なため、第2LEDスタック33で生成される光は、第3LEDスタック43および基板41を介して外部に放出できる。しかし、本発明の概念はこれに限定されるものではない。発光デバイスは、当該技術分野で公知のように、約10,000μm未満、または他の例示的な実施例において約4,000μmまたは2,500μm未満の表面積を有するマイクロLEDを含む時、マイクロLEDの小さなフォームファクタ(form factor)によって、作動に不利な影響を及ぼすことなく、第1LEDスタック23は、赤色、緑色および青色光のうちのいずれか1つを放出することができ、第2および第3LEDスタック33および43は、赤色、緑色および青色光のうちの互いに異なる1つを放出することができる。
【0159】
一方、第1LEDスタック23、第2LEDスタック33および第3LEDスタック43は、光抽出効率を向上させるために表面テクスチャリングが施される第1導電型半導体層23a、33aおよび43aを有することができる。しかし、第2LEDスタック33が緑色光を放出する時、緑色光が赤色光または青色光より高い可視性を有するため、第2LEDスタック33の発光効率よりは、第1LEDスタック23および第3LEDスタック43の発光効率を増加させることが好ましいことがある。したがって、赤色光、緑色光および青色光の明るさを互いに実質的に均一に調節するために、第2LEDスタック33が表面テクスチャリングなしにまたは小さい程度の表面テクスチャリングで用いられている間、第1LEDスタック23および第3LEDスタック43に表面テクスチャリングが適用されて光抽出効率を向上させることができる。
【0160】
特定の例示的な実施例および実施形態が本明細書で説明されたが、他の実施例および変形例もこのような説明から明らかである。したがって、本発明の概念はこのような実施例に限定されず、当該技術分野における通常の知識を有する者にとって自明なように、添付した請求の範囲のより広い範囲および多様な自明な変形例と等価配列体に限定される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図22
図23A
図23B
図23C
図23D
図23E
図23F
図23G
図23H
図23I
図24A
図24B
図24C
図24D
図25A
図25B
図25C
図25D