(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】無線通信方法、端末デバイス及びネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20230613BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230613BHJP
H04L 1/16 20230101ALI20230613BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/0446
H04L1/16
(21)【出願番号】P 2020543272
(86)(22)【出願日】2018-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2018076896
(87)【国際公開番号】W WO2019157751
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2021-01-18
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03280083(EP,A1)
【文献】Samsung,HARQ Management and Feedback[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1712034,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1720340.zip>,2017年11月27日,Figure3
【文献】OPPO,Remaining details on HARQ-ACK transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802108,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802108.zip>,2018年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信デバイスにおける装置であって、
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリは、プログラム命令を記憶し、
前記プロセッサは、前記プログラム命令を実行する場合、
第1の時間ユニットが第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングであるかどうかを決定し、且つ、第2の時間ユニットが第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングであるかどうかを決定し、
前記第1の時間ユニットが前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングでない場合、前記第1の下りチャネルに応答するために、前記第1の時間ユニットにおいて第1のフィードバック情報を出力し、
前記第2の時間ユニットが前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングである場合、前記第1の下りチャネルに応答するために、前記第2の時間ユニットにおいて第2のフィードバック情報を出力し、
前記第1のフィードバック情報は、前記第1のリソースユニットに対応するACK/NACKビットのプレースホルダー情報を含み、
前記第2のフィードバック情報は、前記第1のリソースユニットに対応するACK/NACKビットに対するACK/NACK値を含み、
前記第1の下りチャネルは、第1の目標リソースセット及び第2の目標リソースセットに属する前記第1のリソースユニットによって伝送され、
前記第1の目標リソースセットと前記第2の目標リソースセットとが異なり、
前記第1の時間ユニットは、前記第1の目標リソースセットに対応し、前記第1の目標リソースセット内の各リソースユニット上で送信される下りチャネルに対するフィードバック情報を搬送する時間ユニットであり、前記第2の時間ユニットは、前記第2の目標リソースセットに対応し、前記第2の目標リソースセット内の各リソースユニット上で送信される下りチャネルに対するフィードバック情報を搬送する時間ユニットであり、前記第1の時間ユニットと前記第2の時間ユニットとが異なる
ことを特徴とする無線通信デバイスにおける装置。
【請求項2】
前記プレースホルダー情報は、0である
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置は、さらに、
前記第1の時間ユニットが前記第1の目標リソースセットの第2のリソースユニットで伝送される第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングであるかどうかを決定し、
前記第1の時間ユニットが前記第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングである場合、前記第1の時間ユニットにおいて第3のフィードバック情報を出力し、
前記第3のフィードバック情報は、前記第2のリソースユニットに対応するACK/NACKビットのACK/NACK値を含み、
前記第1のリソースユニットと前記第2のリソースユニットとが異なる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の目標リソースセットは、上位層パラメータにより決定されたものである
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1の下りチャネル及び前記第2の下りチャネルを伝送するように構成される
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリア内の少なくとも1つの時間ユニットを含む
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のフィードバック情報のビット数は、前記第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定されたものである
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する
ことを特徴とする請求項2~8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、指示情報を入力し、
前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、端末デバイスに含める
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
無線通信デバイスにおける装置により実現される無線通信方法であって、
第1の時間ユニットが第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングであるかどうかを決定し、且つ、第2の時間ユニットが第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングであるかどうかを決定することと、
前記第1の時間ユニットが前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングでない場合、前記第1の下りチャネルに応答するために、前記第1の時間ユニットにおいて第1のフィードバック情報を出力することと、
前記第2の時間ユニットが前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングである場合、前記第1の下りチャネルに応答するために、前記第2の時間ユニットにおいて第2のフィードバック情報を出力することと、を含み、
前記第1のフィードバック情報は、第1のリソースユニットに対応するACK/NACKビットのプレースホルダー情報を含み、
前記第2のフィードバック情報は、前記第1のリソースユニットに対応するACK/NACKビットに対するACK/NACK値を含み、
前記第1の下りチャネルは、第1の目標リソースセット及び第2の目標リソースセットに属する前記第1のリソースユニットによって伝送され、
前記第1の目標リソースセットと前記第2の目標リソースセットとが異なり、
前記第1の時間ユニットは、前記第1の目標リソースセットに対応し、前記第1の目標リソースセット内の各リソースユニット上で送信される下りチャネルに対するフィードバック情報を搬送する時間ユニットであり、前記第2の時間ユニットは、前記第2の目標リソースセットに対応し、前記第2の目標リソースセット内の各リソースユニット上で送信される下りチャネルに対するフィードバック情報を搬送する時間ユニットであり、前記第1の時間ユニットと前記第2の時間ユニットとが異なる
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項13】
前記プレースホルダー情報は、0である
ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記方法は、さらに、
前記第1の時間ユニットが前記第1の目標リソースセットの第2のリソースユニットで伝送される第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングであるかどうかを決定することと、
前記第1の時間ユニットが前記第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングである場合、前記第1の時間ユニットにおいて第3のフィードバック情報を出力することとを含み、
前記第3のフィードバック情報は、前記第2のリソースユニットに対応するACK/NACKビットのACK/NACK値を含み、
前記第1のリソースユニットと前記第2のリソースユニットとが異なる
ことを特徴とする請求項12又は13に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記第1の目標リソースセットは、上位層パラメータにより決定されたものである
ことを特徴とする請求項12~14のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1の下りチャネル及び前記第2の下りチャネルを伝送するように構成されることができる
ことを特徴とする請求項12~15のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記第1の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリア内の少なくとも1つの時間ユニットを含む
ことを特徴とする請求項12~16のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記第1のフィードバック情報のビット数は、前記第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定されたものである
ことを特徴とする請求項12~17のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項19】
前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する
ことを特徴とする請求項12~18のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項20】
前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットが前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する
ことを特徴とする請求項13~19のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項21】
前記方法は、さらに、
指示情報を入力することを含み、前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す
ことを特徴とする請求項12~20のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項22】
前記装置は、端末デバイスに含める
ことを特徴とする請求項12~21のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項23】
無線通信デバイスにおけるネットワーク装置であって、
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリは、プログラム命令を記憶し、
前記プロセッサは、前記プログラム命令を実行する場合、
第1の時間ユニットにおいて端末デバイスにより送信された第1のフィードバック情報を受信し、且つ、第2の時間ユニットにおいて端末デバイスにより送信された第2のフィードバック情報を受信し、
前記第1のフィードバック情報は、前記端末デバイスにより前記第1の時間ユニットが第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングでないと判定した場合に出力するものであり、
前記第2のフィードバック情報は、前記端末デバイスにより前記第2の時間ユニットが前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングであると判定した場合に出力するものであり、
前記第1のフィードバック情報は、前記第1のリソースユニットに対応するACK/NACKビットのプレースホルダー情報を含み、
前記第2のフィードバック情報は、前記第1のリソースユニットに対応するACK/NACKビットに対するACK/NACK値を含み、
前記第1の下りチャネルは、第1の目標リソースセット及び第2の目標リソースセットに属する前記第1のリソースユニットによって伝送され、
前記第1の目標リソースセットと前記第2の目標リソースセットとが異なり、
前記第1の時間ユニットは、前記第1の目標リソースセットに対応し、前記第1の目標リソースセット内の各リソースユニット上で送信される下りチャネルに対するフィードバック情報を搬送する時間ユニットであり、前記第2の時間ユニットは、前記第2の目標リソースセットに対応し、前記第2の目標リソースセット内の各リソースユニット上で送信される下りチャネルに対するフィードバック情報を搬送する時間ユニットであり、前記第1の時間ユニットと前記第2の時間ユニットとが異なる
ことを特徴とする無線通信デバイスにおけるネットワーク装置。
【請求項24】
前記第1の目標リソースセットは、上位層パラメータにより決定されたものである
ことを特徴とする請求項23に記載のネットワーク装置。
【請求項25】
前記第1のフィードバック情報のビット数は、前記第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定されたものである
ことを特徴とする請求項23~24のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【請求項26】
前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する
ことを特徴とする請求項23~25のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【請求項27】
前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する
ことを特徴とする請求項23~26のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【請求項28】
前記ネットワーク装置は、指示情報を出力し、
前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す
ことを特徴とする請求項23~27のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、具体的に、無線通信方法、端末デバイス及びネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション( Long Term Evolution、LTE )システムでは、端末は、1つの下りチャネル(例えば、物理下り共有チャネル( Physical Downlink Shared Channel、PDSCH ) )を受信した後、その1つの下りチャネルに対してフィードバック応答情報を送信することができる。
【0003】
新しいラジオ( New Radio、NR )システムにおいて、下りチャネルのフィードバック応答情報をどのように伝送するかは、解決すべき課題である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、フィードバック応答情報の重複伝送を回避し、物理上り制御チャネル( Physical Uplink Control Channel、PUCCH )の効率を向上させることができる無線通信方法及びデバイスを提供する。
【0005】
第1の態様は、無線通信方法を提供し、
端末デバイスが第1の時間ユニットにおいて第1のフィードバック情報を送信することを含み、
ここで、前記第1のフィードバック情報において第1のリソースユニットに対応するビットがプレースホルダー情報として設定され、前記第1のリソースユニットが第1の目標リソースセットに属し、前記第1のリソースユニットが第1の下りチャネルを伝送し、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが第2の時間ユニットであり、前記第1の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、前記第2の時間ユニットと前記第1の時間ユニットとが異なる。
【0006】
第1の態様と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、前記第1の目標リソースセットは、上位層パラメータにより決定されたものである。
【0007】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記下りチャネルを伝送するように構成されることができる。
【0008】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記第1の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリア内の少なくとも1つの時間ユニットを含む。
【0009】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記第1のフィードバック情報のビット数は、前記第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定されたものである。
【0010】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0011】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記第1のフィードバック情報において第2のリソースユニットに対応するビットが第2の下りチャネルのフィードバック応用情報を搬送し、ここで、前記第2のリソースユニットが前記第1の目標リソースセットに属し、前記第2のリソースユニットが前記第2の下りチャネルを伝送し、前記第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第1の時間ユニットである。
【0012】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記第1のリソースユニットが第2の目標リソースセットにさらに属し、前記第2の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが前記第2の時間ユニットにおいて第2のフィードバック情報を送信することを含み、
ここで、前記第2のフィードバック情報において前記第1のリソースユニットに対応するビットが前記第1の下りチャネルのフィードバック応用情報として設定される。
【0013】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットが前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0014】
第1の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第1の態様の他の実現可能な方式において、前記方法は、さらに、
前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信することを含み、前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す。
【0015】
第2の態様は、無線通信方法を提供し、
ネットワークデバイスが第1の時間ユニットにおいて端末デバイスにより送信された第1のフィードバック情報を受信することを含み、
ここで、前記第1のフィードバック情報において第1のリソースユニットに対応するビットがプレースホルダー情報として設定され、前記第1のリソースユニットが第1の目標リソースセットに属し、前記第1のリソースユニットが第1の下りチャネルを伝送し、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが第2の時間ユニットであり、前記第1の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、前記第2の時間ユニットと前記第1の時間ユニットとが異なる。
【0016】
第2の態様と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスが前記第1の目標リソースセットを決定するための上位層パラメータを前記端末デバイスに構成することを含む。
【0017】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記下りチャネルを伝送するように構成されることができる。
【0018】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記第1の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリア内の少なくとも1つの時間ユニットを含む。
【0019】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記第1のフィードバック情報のビット数は、前記第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定されたものである。
【0020】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0021】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記第1のフィードバック情報において第2のリソースユニットに対応するビットが第2の下りチャネルのフィードバック応用情報を搬送し、ここで、前記第2のリソースユニットが前記第1の目標リソースセットに属し、前記第2のリソースユニットが前記第2の下りチャネルを伝送し、前記第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第1の時間ユニットである。
【0022】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記第1のリソースユニットが第2の目標リソースセットにさらに属し、前記第2の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスが前記第2の時間ユニットにおいて第2のフィードバック情報を受信することを含み、
ここで、前記第2のフィードバック情報において前記第1のリソースユニットに対応するビットが前記第1の下りチャネルのフィードバック応用情報として設定される。
【0023】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットが前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0024】
第2の態様又は上記の実現可能な方式と結合し、第2の態様の他の実現可能な方式において、前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスが指示情報を送信することを含み、前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す。
【0025】
第3の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実行するように構成された端末デバイスを提供する。具体的には、端末デバイスは、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実施例における方法を実行するように構成された機能モジュールを含む。
【0026】
第4の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装における方法を実行するように構成されたネットワークデバイスを提供する。特に、ネットワークデバイスは、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実施例における方法を実行するように構成された機能モジュールを含む。
【0027】
第5の態様は、プロセッサと、メモリと、送受信機とを含む端末デバイスを提供する。プロセッサ、メモリ、および送受信機は、内部接続経路を介して互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を通信し、端末デバイスに、上記の第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させる。
第6の態様は、プロセッサと、メモリと、送受信機とを含むネットワークデバイスが提供される。プロセッサ、メモリ、および送受信機は、内部接続経路を介して互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を通信し、ネットワークデバイスに、上記の第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させる。
第7の態様は、上述の方法または任意の可能な実装を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶するように構成されたコンピュータ可読媒体を提供する。
【0028】
第8の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上述の方法または任意の可能な実装の方法を実行させる。
【0029】
そして、本願の実施例では、1つのリソースユニットの下りチャネルに対応するフィードバック応答情報が複数の時間ユニットを搬送することができる場合に、そのうちの1つの時間ユニット上で送信されるフィードバック情報に、そのリソースユニットについてのプレースホルダー情報が設けられ、フィードバック応答情報が重複して伝送されることを回避することができ、物理上り制御チャネル( Physical Uplink Control Channel、PUCCH )の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本開示の上記および他の特徴およびメリットは、添付の図面を参照して詳細に説明する例示的な実施例により、より明らかになる。なお、以下の記載における図面はただ本発明の一部の実施例に過ぎず、当業者の場合、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【
図1】本願の実施例における無線通信システムの模式図である。
【
図2】本願の実施例における無線通信方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例におけるリソースユニットとフィードバック情報の送信ための時間ユニットとのマッピング関係を示す図である。
【
図4】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
【
図5】本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
【
図6】本願の実施例におけるシステムチップのブロック図である。
【
図7】本願の実施例における通信デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をすることなく得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0032】
本願実施例の技術は、様々な通信システムに適用可能であり、例えば、Global System of Mobile communication ( GSM )方式、Code Division Multiple Access ( CDMA )方式、Wideband Code Division Multiple Access ( WCDMA )方式、General Packet Radio Service ( GPRS )方式、Long Term Evolution ( LTE )方式、Frequency Division Duplex ( FDD )方式、Time Division Duplex ( TDD )方式、Universal Mobile Telecommunication System ( UMTS )方式、Worldwide Interoperability for Microwave Access ( WiMAX )方式、又は将来の5G方式(新無線New Radio、NR )方式等の、グローバルシステムにおける無線通信方式を用いることができる。
【0033】
図1は、本願の実施例が適用される無線通信システム100を示す。無線通信システム100は、ネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイス100は、端末デバイスと通信する装置であってもよい。ネットワークデバイス100は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供し得、カバレッジエリア内に配置されたUEなどの端末デバイスと通信し得る。任意選択で、ネットワークデバイス100は、GSMシステムまたはCDMAシステムにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB、NB )、LTEシステムにおける発展型基地局( Evolutional Node B、eNB、又はeNodeB )、またはクラウド無線アクセスネットワーク( Cloud Radio Access Network、CRAN )における無線コントローラであってもよく、または中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置、または将来の公衆地上モバイルネットワーク( Public Land Mobile Network、PLMN )におけるネットワークデバイスなどであってもよい。
【0034】
この無線通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に配置された少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。端末デバイス120は、移動型であってもよいし、固定型であってもよい。任意選択で、端末デバイス120は、アクセス端末、ユーザ機器( User Equipment、UE )、ユーザ装置、ユーザ局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、無線通信機器、ユーザエージェント、またはユーザ装置を指し得る。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル( Session Initiation Protocol、SIP )電話、ワイヤレスローカルループ( Wireless Local Loop、WLL )局、パーソナルデジタル処理( Personal Digital Assistant、PDA )、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来開発されるPLMNにおける端末デバイスなどであり得る。
【0035】
任意選択で、端末デバイス120間の端末直接接続( Device to Device、D2D )通信が行われてもよい。
【0036】
任意選択で、5Gシステム又はネットワークは、新たなラジオ( New Radio、NR )システム又はネットワークと呼ばれることもある。
【0037】
図1は、1つのネットワークデバイス及び2つの端末デバイスを例示的に示し、任意選択で、無線通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含み、各ネットワークデバイスのカバレージ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0038】
任意選択で、無線通信システム100は、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティなどの他のネットワークエンティティをさらに含むことができ、本願の実施例はこれに限定されない。
【0039】
本明細書において、「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば、本明細書において交換可能に使用されることが理解される。ここで、及び/又はとは、単に関連のある対象を記述するための関連関係の1つであり、A及び/又はBのように3つの関係が存在し得ることを意味し、Aのみ、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することの3つの場合が存在し得ることを意味する。なお、本文中の「/」の文字は、前後の関連オブジェクトが一種の「または」の関係であることを一般的に示す。
【0040】
図2は、本願の実施例における無線通信方法200の概略的なフローチャートである。方法200は、任意選択で、
図1に示されるシステムに適用され得るが、これに限定されない。
図2に示されるように、方法200は、以下の少なくとも一部を含む。
【0041】
210において、端末デバイスが第1の時間ユニットにおいて第1のフィードバック情報を送信する。
【0042】
ここで、該第1のフィードバック情報において第1のリソースユニットに対応するビットがプレースホルダー情報として設定され、該第1のリソースユニットが第1の目標リソースセットに属し、該第1のリソースユニットが第1の下りチャネルを伝送し、該第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが第2の時間ユニットであり、該第1の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、該第2の時間ユニットと該第1の時間ユニットとが異なる。
【0043】
220において、ネットワークデバイスが第1の時間ユニットにおいて端末デバイスにより送信された第1のフィードバック情報を受信する。
任意選択で、該第1の時間ユニット又は第2の時間ユニットは、スロット、ミニスロット、またはシンボルなどであってもよい。
【0044】
任意選択で、本願の実施例におけるプレースホルダー情報は、NACKであってもよい。
【0045】
任意選択で、本願の実施例におけるフィードバック応用情報は、ACK情報又はNACKであってもよく、下りチャネルに対する結果に基づいて定められてもよい。
【0046】
任意選択で、この第1の目標リソースセット内のリソースユニットが時間領域上で占用するリソースサイズは、同じであり得る。
【0047】
任意選択で、この第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、時間領域において、1つまたは複数のスロット、または1つのスロット内の1つまたは複数のシンボルを占用し得る。
【0048】
任意選択で、該第1の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリアの少なくとも1つの時間ユニットを含む。
【0049】
任意選択で、この第1の目標リソースセットは、複数の下りチャネルを送信することができ、各下りクチャネルは、少なくとも1つのリソースユニットを占用し得る。ここで、該複数の下りチャネルが占用するリソースユニットの数は異なってもよい。
【0050】
第1の目標リソースセットが複数の下りチャネルを伝送する場合、第1のフィードバック情報は、複数の下りチャネルのフィードバック情報を搬送し得る。
【0051】
任意選択で、NRシステムにおいてACK/NACK多重送信し、すなわち、複数のPDSCHに対応するACK/NACK情報が1つのPUCCHで伝送される。ACK/NACK多重伝送では、さらに、半静的にACK/NACKビット数を決定する( semi-static HARQ-ACK codebook )と、動的にACK/NACKビット数を決定する( dynamic HARQ-ACK codebook )という2つのACK/NACK情報生成方式がサポートされる。端末は、ACK/NACKビット数を準静的に決定するように構成される場合、サポートされる事前構成セットの最大値及び最小値に基づいてACK/NACKビット数を決定する。例えば、シングルキャリア、シングルコードワード伝送の場合、事前構成セットが{ 1,2,3,4,5,6,7,8 }である場合、ACK/NACKビット数は8ビットである。
【0052】
任意選択で、該第1の目標リソースセットは、上位層パラメータにより決定されたものである。
【0053】
具体的に、ネットワークデバイスは、上位層パラメータを介して該第1の目標リソースセットを端末に構成することができる。そして、端末は、該上位層パラメータに基づいて、該第1の目標リソースセットを決定することができる。
【0054】
任意選択で、該第1の目標リソースセット内の各リソースユニットは、該下りチャネルを伝送するように構成されることができる。
【0055】
なお、各リソースユニットは、下りチャネルを送信するように構成され得るが、それは、このリソースセットが必ず下りチャネルを送信することを意味せず、リソースユニットが下りチャネルの伝送をサポートすることを意味する
任意選択で、本願の実施例では、リソースユニットが下りチャンネルを伝送するときに、1つのリソースユニット内で1つ又は複数の符号化ブロックが伝送されてもよく、或いは、1つのリソースユニット内で1つ又は複数の伝送ブロックが伝送されてもよい。
【0056】
任意選択で、該端末デバイスが第1の時間ユニットにおいて第1のフィードバック情報を送信する前に、該第1のフィードバック情報のビット数を決定する。
【0057】
任意選択で、該第1のフィードバック情報のビット数は、第1の目標リソースセットのリソースユニット数に関連し、即ち、該第1のフィードバック情報のビット数は、第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定する。
【0058】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0059】
任意選択で、第1のフィードバック情報内のリソースユニットの対応するビット数は、各リソースユニットが搬送可能な符号化ブロックグループまたは伝送ブロックの数に関連する。
【0060】
例えば、第1のフィードバック情報内の1つのリソースユニットの対応するビット数は、リソースユニットが搬送できる符号化ブロックグループ又は伝送ブロックの数と等しくてよい。
【0061】
任意選択で、1つのリソースユニット上に下りチャネル送信がない場合、そのリソースユニットに対応する少なくとも1ビットが、プレースホルダー情報を搬送することができる。
【0062】
任意選択で、本願の実施例において、該第1のフィードバック情報において第2のリソースユニットに対応するビットが第2の下りチャネルのフィードバック応用情報を搬送し、ここで、該第2のリソースユニットが該第1の目標リソースセットに属し、該第2のリソースユニットが該第2の下りチャネルを伝送し、該第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが該第1の時間ユニットである。
【0063】
任意選択で、本願の実施例において、該第1のリソースユニットは、さらに、第2の目標リソースセットに属し、該第2の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、該端末デバイスが該第2の時間ユニットにおいて第2のフィードバック情報を送信し、
ここで、該第2のフィードバック情報において該第1のリソースユニットに対応するビットが該第1の下りチャネルのフィードバック応用情報として設定される。
【0064】
任意選択で、該第2の目標リソースセット中的リソースユニット時間領域上で占用するリソースサイズは、同じであり得る。
【0065】
任意選択で、該第2の目標リソースセットの各リソースユニットは、時間領域において、1つまたは複数のスロット、または1つのスロット内の1つまたは複数のシンボルを占用し得る。
【0066】
任意選択で、該第2の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリア内の少なくとも1つの時間ユニットを含む。
【0067】
任意選択で、該第2のフィードバック情報のビット数は、第2の目標リソースセット内のリソースユニット数に関連し、即ち、該第2のフィードバック情報のビット数は、第2の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定したものである。
【0068】
任意選択で、前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットが前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0069】
任意選択で、第2のフィードバック情報内のリソースユニットの対応するビット数は、各リソースユニットが搬送可能な符号化ブロックグループまたは伝送ブロックの数に関連する。
【0070】
例えば、第2のフィードバック情報内の1つのリソースユニットの対応するビット数は、リソースユニットが搬送できる符号化ブロックグループ又は伝送ブロックの数と等しくてよい。
【0071】
任意選択で、1つのリソースユニット上に下りチャネル送信がない場合、そのリソースユニットに対応する少なくとも1ビットが、プレースホルダー情報を搬送することができる。
【0072】
任意選択で、該第2の目標リソースセットは、複数の下りチャネルを送信することができ、各下りチャネルは、少なくとも1つのリソースユニットを占用し得る。ここで、該複数の下りチャネルが占用するリソースユニットの数は異なってもよい。
【0073】
任意選択で、第1の目標リソースセットおよび第2の目標リソースセットに含まれるリソースユニットの数は、等しくてもよく、または等しくなくてもよい。
【0074】
任意選択で、第1の目標リソースセットに含まれるリソースユニットのサイズと第2の目標リソースセットに含まれるリソースユニットのサイズとは、同じであってもよく、または、異なってもよい。
【0075】
任意選択で、本願の実施例において、端末は、ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信し、前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す。
【0076】
任意選択で、5G ( NR,new radio )システムでは、フィードバック応用情報フィードバックタイミング(ハイブリッド自動再送要求( Hybrid Automatic Repeat reQuest,HARQ )タイミング)がPDSCHのために動的にサポートされる。すなわち、端末は、予め設定されたタイミングセットを決定し、そのセット内に8つの値、例えば、{ K10,K11,K12,K13,K14,K15,K16,K17 }を含めることができる。下り制御情報( Downlink Control Information、DCI )が、スロット(slot)nにおいてPDSCHを伝送することを指示するとともに、該DCI内に3ビットの目標情報フィールドが含まれ、該タイミングセット中の1つの値K1iを指示する場合、端末はslotn + K1i内に該PDSCHに対応する肯定確認( Acknowledge、ACK ) /否定確認( Non-Acknowledge、NACK )情報を送信する。
【0077】
本願のより明確な理解のために、
図3を参照して以下に説明する。
【0078】
図3に示すように、PDSCH1、PDSCH2、PDSCH3、PDSCH4、PDSCH5、PDSCH6、PDSCH7、PDSCH8は、それぞれ、スロットn+1、n+2、n+4、n+5、n+6、n+8、n+9、n+11で伝送される。
【0079】
ここで、スロットn+8は、スロットnからスロットn+7に対応し、即ち、スロットn+8上でフィードバック情報を伝送し、このフィードバック情報は、スロットnからスロットn+7上の下りチャネルのフィードバック応答情報を搬送することができる。そして、スロットn+12は、スロットn+4からスロットn+11に対応し、即ち、スロットn+12でスロットn+4からスロットn+11の下りチャンネルのフィードバック応答情報を搬送するできるフィードバック情報を伝送する。
【0080】
以上のことから、スロットn+4からスロットn+7に対し、これに伝送される下りチャネルのフィードバック応答情報は、スロットn+8に搬送されてもよいし、スロットn+12に搬送されてもよい。
【0081】
ネットワークデバイスは、フィードバックタイミングを示すことができ、例えば、PDSCH1、2、3、4、5のACK/NACKがスロットn+8において伝送され、PDSCH6、7、8のACK/NACKがスロットn+12において伝送される。
【0082】
端末デバイスは、スロットn+8におけるフィードバック情報系列を{ 0,b1,b2,0,b3,b4,b5,0 }、スロットn+12におけるフィードバック情報系列を{ 0,0,0,0,b6,b7,0,b8 }と決定することができ、ここで、biはPDSCHiに対応するACK/NACK情報、「0」はプレースホルダー情報である。
【0083】
本願の実施例において、該第1の時間ユニットが伝送する第1のフィードバック情報は、少なくとも1つの下りチャネルがそれぞれ対応する少なくとも1つのフィードバック応用情報を含み、該少なくとも1つの下りチャネルは、第1の目標リソースセットにおけるリソースユニットにより伝送され、該少なくとも1つの下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第1の時間ユニットである。
【0084】
さらに、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する場合、該少なくとも1つの下りチャネルのフィードバック応用情報の前記フィードバック情報におけるビットは、該下りチャネルを伝送するリソースユニットに対応するビットである。
【0085】
さらに、任意選択で、第1の目標リソースセットに下りチャネルを伝送しないリソースユニットが存在する場合、下りチャネルを伝送しないリソースユニットに対応するビットをプレースホルダー情報として設定される。
【0086】
さらに、任意選択で、第1の目標リソースセット内にリソースユニット伝送の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが該第1の時間ユニットでない場合、該リソースユニットに対応するビットも、プレースホルダー情報として設定される。
【0087】
そして、本願の実施例では、1つのリソースユニットの下りチャネルに対応するフィードバック応答情報が複数の時間ユニットに搬送される場合に、そのうちの1つの時間ユニット上で送信されるフィードバック情報に、そのリソースユニットについてのプレースホルダー情報が設けられ、フィードバック応答情報が重複して伝送されることを回避することができ、物理上り制御チャネル( Physical Uplink Control Channel、PUCCH )の効率を向上させることができる。
【0088】
図4は本願の実施例における端末デバイス300のブロック図である。
図4に示すように、該端末デバイス300は、送信ユニット310を含み、
送信ユニット310は、第1の時間ユニットにおいて第1のフィードバック情報を送信するように構成され、
ここで、前記第1のフィードバック情報において第1のリソースユニットに対応するビットがプレースホルダー情報として設定され、前記第1のリソースユニットが第1の目標リソースセットに属し、前記第1のリソースユニットが第1の下りチャネルを伝送し、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが第2の時間ユニットであり、前記第1の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、前記第2の時間ユニットと前記第1の時間ユニットとが異なる。
【0089】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットは、上位層パラメータにより決定されたものである。
【0090】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記下りチャネルを伝送するように構成されることができる。
【0091】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリア内の少なくとも1つの時間ユニットを含む。
【0092】
任意選択で、前記第1のフィードバック情報のビット数は、前記第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定されたものである。
【0093】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0094】
任意選択で、前記第1のフィードバック情報において第2のリソースユニットに対応するビットが第2の下りチャネルのフィードバック応用情報を搬送し、ここで、前記第2のリソースユニットが前記第1の目標リソースセットに属し、前記第2のリソースユニットが前記第2の下りチャネルを伝送し、前記第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第1の時間ユニットである。
【0095】
任意選択で、前記第1のリソースユニットが第2の目標リソースセットにさらに属し、前記第2の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、前記送信ユニット310は、さらに、
前記第2の時間ユニットにおいて第2のフィードバック情報を送信するように構成され、
ここで、前記第2のフィードバック情報において前記第1のリソースユニットに対応するビットが前記第1の下りチャネルのフィードバック応用情報として設定される。
【0096】
任意選択で、前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットが前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0097】
任意選択で、
図4に示すように、該端末デバイス300は、さらに、受信ユニット320を含み、
受信ユニット320は、ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信するように構成され、前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す。
【0098】
なお、端末デバイス300は、方法200の端末デバイスに対応することができ、方法200の端末デバイスの対応する動作を実現し、簡潔のために、ここで説明を省略する。
【0099】
図5は本願の実施例におけるネットワークデバイス400のブロック図である。
図5に示すように、該ネットワークデバイス400は、受信ユニット410を含み、
受信ユニット410は、第1の時間ユニットにおいて端末デバイスにより送信された第1のフィードバック情報を受信するように構成され、
ここで、前記第1のフィードバック情報において第1のリソースユニットに対応するビットがプレースホルダー情報として設定され、前記第1のリソースユニットが第1の目標リソースセットに属し、前記第1のリソースユニットが第1の下りチャネルを伝送し、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが第2の時間ユニットであり、前記第1の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、前記第2の時間ユニットと前記第1の時間ユニットとが異なる。
【0100】
任意選択で、
図5に示すように、該ネットワークデバイス400は、さらに、送信ユニット420を含み、
送信ユニット420は、前記第1の目標リソースセットを決定するための上位層パラメータを前記端末デバイスに構成するように構成される。
【0101】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記下りチャネルを伝送するように構成されることができる。
【0102】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットは、少なくとも1つのキャリア内の少なくとも1つの時間ユニットを含む。
【0103】
任意選択で、前記第1のフィードバック情報のビット数は、前記第1の目標リソースセットのリソースユニット数に基づいて決定されたものである。
【0104】
任意選択で、前記第1の目標リソースセットの各リソースユニットは、前記第1のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0105】
任意選択で、前記第1のフィードバック情報において第2のリソースユニットに対応するビットが第2の下りチャネルのフィードバック応用情報を搬送し、ここで、前記第2のリソースユニットが前記第1の目標リソースセットに属し、前記第2のリソースユニットが前記第2の下りチャネルを伝送し、前記第2の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第1の時間ユニットである。
【0106】
任意選択で、前記第1のリソースユニットが第2の目標リソースセットにさらに属し、前記第2の目標リソースセットが少なくとも1つのリソースユニットを含み、受信ユニット410は、さらに、
前記第2の時間ユニットにおいて第2のフィードバック情報を受信するように構成され、
ここで、前記第2のフィードバック情報において前記第1のリソースユニットに対応するビットが前記第1の下りチャネルのフィードバック応用情報として設定される。
【0107】
任意選択で、前記第2の目標リソースセットの各リソースユニットが前記第2のフィードバック情報において少なくとも1つのビットに対応する。
【0108】
任意選択で、
図5に示すように、該ネットワークデバイス400は、さらに、送信ユニット420を含み、
送信ユニット420は、指示情報を送信するように構成され、前記指示情報は、前記第1の下りチャネルに対応するフィードバックタイミングが前記第2の時間ユニットであることを示す。
【0109】
なお、該ネットワークデバイス400は、方法200におけるネットワークデバイスに対応してもよく、方法200におけるネットワークデバイスの対応する動作を実現し、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0110】
図6は、本発明の実施例に係るシステムチップ800の概略構成図である。
図6のシステムチップ800は、入力インターフェース801、出力インターフェース802、メモリ804内のコードを実行するように構成されたプロセッサ803、及びメモリ804を含み、それらは内部通信接続線を介して接続され得る。
【0111】
任意選択で、コードが実行されると、プロセッサ803は、方法の実施例においてネットワークデバイスによって実行される方法を実施する。簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0112】
任意選択で、コードが実行されると、プロセッサ803は、方法の実施例において端末デバイスによって実行される方法を実施する。簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0113】
図7は、本発明の実施例による通信デバイス900の概略的なブロック図である。
図7に示すように、通信デバイス900は、プロセッサ910と、メモリ920とを有する。ここで、該メモリ920はプログラムコードを記憶してもよく、該プロセッサ910は該メモリ920に記憶されたプログラムコードを実行してもよい。
【0114】
任意選択で、
図7に示すように、通信デバイス900は、プロセッサ910が外部と通信するように制御することができる送受信機930を含んでもよい。
【0115】
任意選択で、プロセッサ910は、メモリ920に記憶されたプログラムコードを呼び出して、方法の実施例におけるネットワークデバイスの対応する動作を実行してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0116】
任意選択で、プロセッサ910は、メモリ920に記憶されたプログラムコードを呼び出して、方法の実施例における端末デバイスの対応する動作を実行してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0117】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施例のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor、DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit、ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
【0118】
本発明の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( Read-Only Memory、ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( Programmable ROM、PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Erasable PROM、EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Electrically EPROM、EEPROM )、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory、RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、酢他ティックランダムアクセスメモリ( Static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM、DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM )、増強型同期ランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM、ESDRAM )、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0119】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本開示の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0120】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0121】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0122】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施例の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0123】
また、本発明の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0124】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本発明の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本発明の様々な実施例に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、リムーバブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
【0125】
以上、本発明の具体的な実施例を説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。