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7295216顧客の位置測位に基づく開放型セルフサービス販売方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】顧客の位置測位に基づく開放型セルフサービス販売方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/20 20120101AFI20230613BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20230613BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
G06Q20/20
G07G1/00 331C
G07G1/12 321L
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021500643
(86)(22)【出願日】2019-07-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2019095267
(87)【国際公開番号】W WO2020011165
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-01-27
(31)【優先権主張番号】201810747411.5
(32)【優先日】2018-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521008411
【氏名又は名称】南寧市安普康商貿有限公司
【氏名又は名称原語表記】NANNING ANPUKANG TRADING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】3rd Floor of Trade City, No.21 Jianzheng Road, Qingxiu District Nanning, Guangxi 530023 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】朱日錦
(72)【発明者】
【氏名】頼雨薇
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/085771(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0148005(US,A1)
【文献】特開昭64-070870(JP,A)
【文献】特許第6342039(JP,B1)
【文献】特開2009-009231(JP,A)
【文献】特開2013-235309(JP,A)
【文献】特開2003-288470(JP,A)
【文献】特開2004-280159(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07G 1/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の位置測位に基づく開放型セルフサービス販売システムが実行する販売方法であって、
商品はカテゴリーによって異なるカテゴリー格納領域に置かれ、各カテゴリー格納領域は対応する唯一の格納領域IDコードを有し、各顧客には顧客唯一特徴情報が付けられ、
カテゴリー格納領域の自動重量測定モジュールは、顧客が買い物をする前後のこのカテゴリー格納領域の重量をそれぞれ測り、顧客が買った商品の量を計算し、今回買い物量情報を生成して中央制御モジュールに送信し、この今回買い物量情報は、前記商品の量及びこのカテゴリー格納領域に対応する格納領域IDコードを含み、
顧客位置検出測位モジュールは、顧客のリアルタイム測位情報を取得し、顧客の位置とカテゴリー格納領域との距離に基づいて買い物中の状態に該当するか否かを判断し、買い物中の状態に該当する場合、今回買い物顧客情報を生成し、この今回買い物顧客情報は、顧客唯一特徴情報及び格納領域IDコードを含み、
中央制御モジュールは、顧客リアルタイム位置と対応するカテゴリー格納領域との距離に基づいて顧客がカテゴリー格納領域から所定の距離を離れているか否かを判断し、所定の距離を離れて買い物終了状態に該当する場合、この顧客の今回買い物量情報が有効であると判定し、
価格計算モジュールは、事前に記憶されたこのカテゴリー格納領域の商品単価に基づいてこの顧客の今回買い物量情報に対応する商品金額を計算し、今回買い物金額情報を生成し、この今回買い物金額情報は、前記商品金額及び対応するこのカテゴリー格納領域の格納領域IDコードを含み、前記生成した今回買い物量情報、今回買い物顧客情報及び今回買い物金額情報と格納領域IDコードとの関連関係を確立し、今回顧客買い物情報を生成し、
中央制御モジュールは、顧客唯一特徴情報に基づいて未決済の各今回顧客買い物情報を累積し、買い物リストを生成して顧客に送り、この買い物リストは、リスト番号、時間、商品名称、単価、数量、金額及び合計金額を含み、
決済モジュールは、現場支払い又はネットバンク、サードパーティー決済プラットフォームにより決済し、
出入制御ユニットは、退店禁止装置を開放し、この顧客の退店を許容し、
購入リマインダユニットは、顧客が取った商品の情報をリアルタイムに通知し、
前記カテゴリー格納領域は、販売状態、入荷状態、又は返品状態に設定可能であり、前記購入リマインダユニットにより、前記販売状態、入荷状態、又は返品状態を顧客に通知し、
入荷状態にある場合、今回買い物量情報を生成せず、入荷が終了した後、正常販売状態に戻り、返品状態にある場合、今回買い物量情報が無効であると判定し、顧客に通知することを特徴とする、方法。
【請求項2】
顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売システムであって、
開放型ゾーン重量検知商品ラックを含み、
商品ラックには複数のカテゴリー格納領域が設けられ、各カテゴリー格納領域の下にはそれぞれ自動重量測定プラットフォームが設けられ、
前記開放型セルフサービス販売システムは、顧客位置検出測位モジュール、価格計算モジュール、決済モジュール、出入制御ユニット、中央制御モジュールをさらに含み、
前記顧客位置検出測位モジュール、自動重量測定モジュール、価格計算モジュール、決済モジュール、及び出入制御モジュールは、いずれも中央制御モジュールに接続され、
前記カテゴリー格納領域は、対応する唯一の格納領域IDコードを有し、各顧客には顧客唯一特徴情報が付けられ、前記カテゴリー格納領域の前記自動重量測定モジュールは、顧客が商品を選び取る前後の前記カテゴリー格納領域の重量を測定し、事前に記憶された商品の単位重量の特徴情報及び重量変化情報に基づいて顧客が購入した商品量を計算し、今回買い物量情報を生成し、中央制御モジュールに送信し、
前記顧客位置検出測位モジュールは、顧客がカテゴリー格納領域前の買い物ゾーン内に位置するか否かを判断し、位置する場合、当該顧客の測位情報とカテゴリー格納領域とを関連付け、買い物顧客情報を生成し、前記中央制御モジュールに送信し、前記買い物顧客情報は、顧客唯一特徴情報及び格納領域IDコードを含み、
前記中央制御モジュールは、顧客のリアルタイム測位情報及び前記カテゴリー格納領域との距離に基づいて顧客がカテゴリー格納領域から離れたか否かを判断し、顧客が所定の距離離れた場合、買い物終了状態に該当すると判定し、
前記価格計算モジュールは、買い物量情報中の格納領域IDコードに基づいて対応商品の単価を検索し、商品金額を計算し、買い物金額情報を生成して前記中央制御モジュールに送信し、
前記中央制御モジュールは、更に顧客唯一特徴情報に基づいて未決済の各今回顧客買い物情報を累積し、買い物リストを生成して顧客に送り、この買い物リストは、リスト番号、時間、商品名称、単価、数量、金額及び合計金額を含み、
前記決済モジュールは、中央制御モジュールが送信した買い物リストに基づいて顧客と決済し、
前記出入制御ユニットは、顧客の出入りを制御するものであり、
前記開放型セルフサービス販売システムは、各カテゴリー格納領域に取り付けられる購入リマインダユニットをさらに含み、前記購入リマインダユニットは、中央制御モジュールに接続され、顧客が取った商品の情報をリアルタイムに通知するものであり、
前記カテゴリー格納領域は、販売状態、入荷状態、又は返品状態に設定可能であり、前記購入リマインダユニットにより、前記販売状態、入荷状態、又は返品状態を顧客に通知し、
入荷状態にある場合、今回買い物量情報を生成せず、入荷が終了した後、正常販売状態に戻り、返品状態にある場合、今回買い物量情報が無効であると判定し、顧客に通知することを特徴とする、システム。
【請求項3】
前記顧客位置検出測位モジュールは、携帯電話測位装置又はWIFI測位装置、RFID読取・書込装置、UWB測位基地局、ブルートゥース受信装置測位装置、赤外線受信測位装置又は超音波受信測位装置を含む屋内無線測位装置、又は顔認識カメラであることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記顧客位置検出測位モジュールは、顧客の位置と滞留時間との関係に基づいて、顧客が買い物状態にあるか、ラックを通りかかるかを判断することを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
システムは、ラックの重量が変化したときに、フレームごとにラック画像を採取し、ラックの重量変化と画像採取との時間関連系列を確立し、ラックから商品を取り出して同一のラックに戻す時の商品の一致性を検出し、顧客が商品を取り、正常に返品交換をする行為を検査することを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
カメラによる顔認識により常連客と新規客を識別し、新規客に対して説明ビデオ又は画像を提供することを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項7】
システムは、返品モードを提供し、
システムは、顧客が元のラックに戻した商品を識別して確認し、顧客が買った商品から差し引くことを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項8】
買い物ゾーンは、重量測定プラットフォーム上の商品トレイによってゾーンの形状及びサイズを調整することができることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項9】
前記開放型セルフサービス販売システムは、IDチップ発行ユニットをさらに含み、このIDチップ発行ユニットは、RFIDタグ、UWBタグ、ブルートゥース測位信号源タグ、赤外線測位信号源タグ又は超音波測位信号源タグを発行することを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項10】
前記購入リマインダユニットは音声再生又はディスプレイであることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項11】
前記開放型セルフサービス販売システムは、顧客買い物隔離装置をさらに含み、前記顧客買い物隔離装置は、間隔が0.4~1.5m、高さが商品の高さよりも0.03~0.8m高い2枚の隔離仕切板であり、それぞれカテゴリー格納領域の両側に取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項12】
前記開放型セルフサービス販売システムは、中央制御モジュールに接続され、顧客の決済が確認されると顧客の退店を許容する退店禁止装置をさらに含み、前記退店禁止装置は、ターンタイルゲート又は出口ゲートを含むことを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項13】
前記開放型セルフサービス販売システムは、貨物重量増加異常警報ユニットをさらに含み、前記貨物重量増加異常警報ユニットは、システムがラックの非入荷/返品状態において貨物重量の異常増加が発生したことを発見したときに、スタッフ及び顧客に通知するためのものであり、それぞれ各カテゴリー格納領域に取り付けられるとともに、それぞれ中央制御モジュールに接続されることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売デバイス分野に関し、特に顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自由市場及びスーパーマーケットの販売モデルでは、予め計量して値段が付けられていない商品の場合、顧客が商品を選んだ後、計量カウンターでスタップに重量を測ってカテゴリーで価格を計算してもらう必要がある。そうすると、販売人件費が増加し、顧客の並び時間も延長するため、買い物体験に影響を与える。無人スーパーマーケットにおいても、価格計算のために商品ごとに予めQRコード又はRFタグを貼り付ける必要があるため、作業量と入荷コストが高くなる。また、マシンビジョンを用いる無人スーパーマーケッにおいては、カメラの設置、識別率及びシステム運算負荷などの原因のため、人流量が大きいときに顧客の買い物行為を正確に識別できない状況が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明によれば、顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売方法及びシステムが提供される。異なるカテゴリーのカテゴリー格納領域に対応する自動重量測定モジュールを設けることにより、顧客が商品を選択して取った後にこの顧客が買った商品量を自動的に計算し、顧客リアルタイム測位情報により買い物行為を自動的に判断し、買った商品の量、金額を計算し、この顧客のアカウントに算入して決済することにより、買い物プロセスを簡単化し、並び時間を短縮させ、運営コストを削減し、開放型セルフショッピングを実現する。
【0004】
本発明は、以下の技術手段により実現される。
顧客の位置測位に基づく開放型セルフサービス販売方法において、商品はカテゴリーによって異なるカテゴリー格納領域に置かれ、各カテゴリー格納領域は対応する唯一の格納領域IDコードを有し、各顧客が入店するときに顧客唯一特徴情報が付けられ、
顧客があるカテゴリー格納領域で買い物をする際に、このカテゴリー格納領域の底部に位置する自動重量測定モジュールにより顧客が買い物をする前後のこのカテゴリー格納領域の重量をそれぞれ自動的に測り、顧客が買った商品の量を計算し、今回買い物量情報を生成し、この今回買い物量情報は、前記商品量及びこのカテゴリー格納領域に対応する格納領域IDコードを含み、また、顧客のリアルタイム測位情報を取得し、顧客の位置とカテゴリー格納領域との距離に基づいて買い物中の状態に該当するか否かを判断し、買い物中の状態に該当する場合、今回買い物顧客情報を生成し、この今回買い物顧客情報は、顧客唯一特徴情報及び格納領域IDコードを含み、そして、顧客のリアルタイム測位情報を取得することで、顧客リアルタイム位置と対応するカテゴリー格納領域との距離が買い物終了状態に該当するか否かを判断し、買い物終了状態に該当する場合、この顧客の今回買い物量情報が有効であると判定し、事前に記憶されたこのカテゴリー格納領域の商品単価に基づいてこの顧客の今回買い物量情報に対応する商品金額を計算し、今回買い物金額情報を生成し、この今回買い物金額情報は、前記商品金額及び対応するこのカテゴリー格納領域の格納領域IDコードを含み、前記生成した今回買い物量情報、今回買い物顧客情報及び今回買い物金額情報を格納領域IDコードに基づいて関連関係を確立し、今回顧客買い物情報を生成し、
システムは、ラックの重量が変化したときに、フレームごとにラック画像を採取し、ラックの重量変化と画像採取との時間関連系列を確立し、マシンビジョン技術により、ラックから商品を取り出して同一のラックに戻す時の商品の一致性を検出し、顧客が商品を取り、正常に返品交換をする行為を検査し、商品の不正交換を防止する。
【0005】
顧客唯一特徴情報に基づいて未決済の各今回顧客買い物情報を累積し、買い物リストを生成して顧客に送り、この買い物リストは、リスト番号、時間、商品名称、単価、数量、金額及び合計金額を含み、顧客は、現場支払い又はネットバンク、サードパーティー決済プラットフォームにより決済し、顧客が決済した後、退店禁止装置が開放され、この顧客の退店が許容される。
【0006】
前記カテゴリー格納領域には、販売状態、入荷状態及び返品状態が設けられ、
入荷状態にある場合、今回買い物量情報を生成せず、入荷が終了した後、正常販売状態に戻り、返品状態にある場合、今回買い物量情報が無効であると判定し、顧客に通知する。
【0007】
顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売システムは、開放型ゾーン重量検知商品ラックを含み、商品ラックに複数のカテゴリー格納領域が設けられ、各カテゴリー格納領域底の下にそれぞれ自動重量測定プラットフォームが対応して設けられる。このセルフサービス販売システムは、顧客位置検出測位モジュール、価格計算モジュール、決済モジュール、出入制御ユニット、中央制御モジュールをさらに含み、前記開放型ゾーン重量検知商品ラック、顧客位置検出測位モジュール、価格計算モジュール、決済モジュール、出入制御モジュールはそれぞれ中央制御モジュールに接続される。開放型ゾーン重量検知商品ラック及び顧客位置検出測位モジュールは、重量検知技術及び屋内高精度測位技術を総合的に利用することにより、買い物顧客、商品種類、商品の数(重量)、買い物時間などの情報を含む顧客の買い物行為を自動的に識別し、本システムのコアである。
【0008】
前記開放型ゾーン重量検知商品ラックは、商品を載せて展示し、自動的に重量を計り、買われた商品の重量又は数量を計算し、顧客に価格計算情報を通知するなどの機能を有する。主に、自動重量測定ユニット、制御ユニット、購入リマインダユニット、買い物隔離装置、入荷/返品ボタン、貨物重量増加異常警報ユニットなどからなる。商品ラックは、モジュール化設計により、取り付けと組み立てが便利である。
【0009】
前記自動重量測定プラットフォームは、その上に置かれている商品をリアルタイムに重量を計る。予め記憶された入荷時の商品の単位重量、商品総重量、包装などの特徴情報に基づいて、システムは、取られた商品の重量又は数量を価格計算の根拠として自動的に識別することができる。
【0010】
異なる仕様の自動重量測定プラットフォームは、異なる仕様のラック及びカゴと組み合わせて様々な商品を展示することができる。同一のラックには単品重量が異なる複数種類の商品が置かれて販売することができ、システムは重量の変化に基づいて取られた商品を自動的に識別することができる。また、システムは、置かれた異なる単品の数量の制限を計算して通知することにより、商品を取るときに総重量が異なる単品重量の公倍数となることで取られた商品を正確に識別できないことを防止する。
【0011】
前記制御ユニットは、ラックに対してマイクロコンピューティングのサポートを提供し、様々な制御、通信及び記憶機能を提供し、ラックの脳である。ラックは、制御ユニットによりシステムの中央制御モジュールに通信し、データを伝送し、中央制御モジュールの指令を受信する。1つの制御ユニットは、複数の重量測定プラットフォームを制御することができる。
【0012】
購入リマインダユニットは、主にディスプレイであり、商品タグの電子化を実現し、顧客が取った商品の名称、数量、単価、合計価格などの情報をリアルタイムに表示する。複数人が同一のゾーンにある場合及び他の買い物異常が発生した場合に、購入リマインダユニットは関連情報を表示し、顧客に通知する。通知情報を表1に示す。
【0013】
【0014】
買い物隔離装置は、間隔が0.4~1.5m、高さが商品の高さよりも0.03~0.8m高い隔離仕切板であり、それぞれ各カテゴリー格納領域の両側に取り付けられる。顧客買い物隔離装置は、隣り合う2つのカテゴリー格納領域にある顧客が領域を超えて商品を取ることを防止し、各カテゴリー格納領域の買い物行為の正確な帰属を確保するためのものである。
【0015】
入荷/返品ボタンにより、操作者は買い物プログラムの退出を制御し、ラックに対して入荷又は返品操作を行うことができる。入荷又は顧客の返品の需要を考慮すると、カテゴリー格納領域に入荷/返品ボタンを設ける。入荷をしようとするときに、入荷/返品ボタンを押し、又はシステムバックグランドの入荷ボタンを押し、又は入荷者が持っているIDを検出することで入荷モデルに切り替え、自動重量測定モジュールは、買い物量情報を生成して中央制御モジュールに送信しなくなる。入荷者が入荷して離れた後、販売状態にリセットし、商品重量を更新する。
【0016】
貨物重量増加異常警報ユニットは、システムがラックの非入荷/返品状態において異常増加(例えば、不正商品変換など)が発生したことを発見したときに、スタッフ及び顧客に通して処理するためのものである。
【0017】
開放型ゾーン重量検知商品ラックは、マシンビジョン技術を利用し、ラック上のカメラによりラックの重量が変化したときにフレームごとにラック画像を採取し、ラック重量変化と画像採取との時間関連系列を確立し、マシンビジョン技術により、ラックから商品を取り出して同一のラックに戻す時の商品の一致性を検出し、このラックに属しない商品を発見したときに、中央制御モジュールによりスタップがタイムリーに処理するように案内する。
【0018】
前記顧客位置検出測位モジュールは、携帯電話測位装置又はWIFI測位装置、顔認識マシンビジョンカメラ、RFID読取・書込装置、UWB測位基地局、ブルートゥース受信装置測位装置、赤外線受信測位装置又は超音波受信測位装置である。以下の特徴を有する。
【0019】
測位精度:顧客が買い物ゾーンに入っている又は離れることを正確に識別することができる。顧客がゾーンに入っていないときに、識別する必要がなく、システムの計算資源が節約される。顧客の位置と滞留時間の関係に基づいて顧客が買い物状態にあるか、ラックを通りかかるかを判断する。
【0020】
衝突防止:スーパーマーケットにおける0.2~0.4人/m2の人流密度の要求を満たし、アンテナ作業領域内の複数のカードを識別することができる。複数の人が同時に同一のゾーンに入るときに、モジュールは、顧客の商品ラックからの距離及び入り順序を区分することができる(システムは、最初に有効距離0.3m以内に入り、3秒以上滞留した顧客を現在買い物顧客とする)。
【0021】
環境干渉の克服:モジュールによる識別によりスーパーマーケットのスタッフ、ラック、商品の干渉による影響を克服することができる。
【0022】
退店制限:モジュールにより、不正に退店するタグが制限され、決済した顧客が出口ターンタイルゲートのみからカードを返還して退店するように制限され、カードを持って外出しようとする人が識別され得る
【0023】
情報伝送:モジュールは、ゾーンに入った顧客(タグ)の情報をリモートで読み取り、顧客を識別することができる。情報伝送の過程において、不正アクセス及びタグ偽造を防止するために安全認証及びプライバシー保護が必要である。
【0024】
顧客とカードとのミスマッチの防止:ゾーン測位識別とマシンビジョン(顔認識)の二重認証により、正確に顧客アイデンティティを検証し、顧客位置を検出し、他人のカードを盗んで商品を取ることを防止し、安全性を向上させる。
【0025】
買い物行為記録:ゾーン視覚識別ユニットにより顧客が買い物をし商品を取るビデオ情報を記録し、紛争が発生した場合の証拠資料として使用できる。
【0026】
前記価格計算モジュールは、顧客があるカテゴリー格納領域で買い物をするときに、ラックから取られた商品の重量に基づいて顧客が買った商品の量を計算し、今回買い物量情報を生成する。生成した買い物量情報は、前記商品量及びこのカテゴリー格納領域に対応する格納領域IDコードを含む。また、顧客の測位情報を取得し、顧客位置とカテゴリー格納領域との距離に基づいて買い物中の状態にあるか否かを判断する。買い物中の状態にある場合、今回買い物顧客情報を生成する。この今回買い物顧客情報は、顧客唯一特徴情報及び格納領域IDコードを含む。顧客のリアルタイム測位情報を取得することにより、顧客リアルタイム位置と対応するカテゴリー格納領域との距離が買い物終了状態に該当するか否かを判断する。買い物終了状態に該当する場合、この顧客今回買い物量情報は有効であると判定する。事前記憶されたこのカテゴリー格納領域の商品単価に基づいてこの顧客今回買い物量情報に対応する商品の金額を計算し、今回買い物金額情報を生成する。この今回買い物金額情報は、前記商品金額及びこのカテゴリー格納領域に対応する格納領域IDコードを含む。前記生成した今回買い物量情報、今回買い物顧客情報及び今回買い物金額情報に対して格納領域IDコードに基づいて関連関係を確立し、今回顧客買い物情報を生成する。
【0027】
前記決済支払いモジュールは、顧客唯一特徴情報(RFIDタグカードにバインディングする)に基づいて未決済の各今回顧客買い物情報を累積し、買い物リストを生成する。各タグにQRコードが印刷して固定されることで、カートとQRコードは一対一で対応である。顧客が買い物を完成した後、携帯電話でタグカード上のQRコードをスキャンすれば、買い物リストを得ることができる。買い物リストは、リスト番号、時間、商品名称、単価、数量、金額及び合計金額を含む。顧客は、現場支払い又はネットバンク、サードパーティのモバイル決済プラットフォーム又はショッピングカード相殺などの方式により決済する。顧客が決済した後、退店禁止装置が開放され、この顧客の退店が許容される。
【0028】
前記開放型セルフサービス販売システムは、購入リマインダユニット、入荷/返品ボタン及び貨物重量増加異常警報ユニットをさらに含む。前記購入リマインダユニット、入荷/返品ボタン和貨物重量増加異常警報ユニットは、それぞれ各カテゴリー格納領域に取り付けられ、それぞれ中央制御モジュールに接続される。
【0029】
前記出入制御ユニットの開放型セルフサービス販売システムは、中央制御モジュールに接続される退店禁止装置をさらに含む。前記退店禁止装置は、ターンタイルゲート又は出口ゲートを含む。入口通路において顔・カード対応ファイルを確立し、店内で顧客位置検出測位モジュールを用い、顔認識技術によりランダムに検出し、顧客がカードを交換することを防止する。入口で常連客通路及び新規客通路を構築し、又は常連客と新規客を自動的に識別し、新規客に対して説明ビデオ又は画像を提供する。
【0030】
前記出入制御ユニットは、IDチップカード発行ユニット及び回収ユニットを含む。入口はIDチップカード発行ユニットであり、出口はIDチップカード回収ユニットである。RFIDタグ、UWBタグ、ブルートゥース測位信号源タグ、赤外線測位信号源タグ又は超音波測位信号源タグの発行を含む。IDチップカードは循環使用可能であり、受動カード及び能動カードを含む。能動カードは自動充電可能である。
【0031】
店の出口に複数の出口制御ターンタイルゲートが設けられる。顧客が買い物、価格計算、決済、支払などを完成した後、出口ターンタイルゲートを通過して退店することができる。顧客がターンタイルゲートを通過するときに、カードをターンタイルゲートに挿入し、システムがこのカードに未払いがないことを確認し、カードと顔イデンティティが一致するか否かを検証する。検証を通過して初めて、顧客が退店できる。IDチップカードタグ(カード)を持っていない顧客は、自ら退店することができない。
【0032】
VIPのIDカードが提供される常連客は、直接カードを通して店に入ることができる。カードに金額がある場合、システムは自動的に決済して金額を差し引き、決済リストを顧客の携帯電話に送信することができる。顧客が買い物をした後、直接カードを通して退店することができる。
【0033】
前記開放型セルフサービス販売システムは、2つの返品ルートを提供する。一つは、顧客がある買い物ゾーンで買い物状態にあるときに、このゾーンのいらない商品を戻すことができ、システムがラック重量変化と画像採取との時間関連系列を構築し、マシンビジョン技術により、同一のラックから商品を取り・戻しするときの一致性を識別することにより、戻した商品が顧客が今回の買い物行為中で取った商品(価格が算入されていない)であるか否かを判断する。今回の買い物行為中で取った商品であると確認した場合、システムが自動的に今回の買い物金額から戻した商品を差し引き、他の商品であると判断した場合、システムが異常警報を発することである。もう一つは、返品モードは専用の返品カウンターであり、システムが顧客IDに基づいて戻された商品の情報を提供し、スーパーマーケットのスタッフにより確認された後、買った商品の価格計算記録を修正することである。
【0034】
開放型セルフサービス販売方法
カード取得と入店:顧客が入口のターンタイルゲートを通過して入店するときに、自動カード発行機からIDカードを顧客唯一特徴情報として取ると同時に、視覚識別ユニットが顧客の視覚的特徴を取得し、IDカードとマッチ関係を構築する。
【0035】
買い物と測位:顧客が自由に商品を選び、顧客位置検出モジュールが顧客が位置するゾーンをリアルタイムに確定し、顧客が買い物をしているか否かを判断し、買われた商品のゾーンIDを確定する。
【0036】
自動重量測定:顧客が選ばれた商品を取り、自動重量測定モジュールが重量変化に基づいて取られた商品の数量及びカテゴリーを判断する。
【0037】
リアルタイムな価格計算:価格計算モジュールは顧客が取った商品の金額をリアルタイムに計算する。
【0038】
購入リマインド:購入リマインダユニットは、顧客が取った商品の名称、数量、単価、合計価格などの情報をリアルタイムに表示する。
【0039】
決済支払い:顧客が商品を選ばれた後、携帯電話、現金、デポジットカード差し引きなどの方式により迅速に支払う。
【0040】
カード返還と退店:支払いを完成した顧客は、退店ターンタイルゲートを通過してカードを返還し、退店し、買い物プロセス全体を完了する。
【0041】
本発明は以下の利点を有する。
(1)顧客及び買い物行為を正確に識別する。
買い物領域(カテゴリー格納領域)と顧客情報に対して有効で唯一な関連付けを行い、購入した商品の数を重量で正確に統計することにより、顧客情報及び買い物行為に対する識別の正確率が向上する。
【0042】
(2)データプロセスは簡単で信頼性が高く、大量のシステム運算が回避され、顧客が多い場合に適用される。
【0043】
顧客の買い物行為がハードウェアにより確認されるため、データ運算量が小さく、システムの運算資源が大幅に節約され、複雑なシーンと密集した人流の場合に適用される。
【0044】
(3)開放型入荷及び買い物はいずれも1回で完成することができ、それぞれ標識及び価格計算検証などのプロセスを追加する必要がなく、顧客は商品を自由に選ぶことができ、リアルタイムの集計と自動会計を実現でき、1回で支払いを完成することができ、店と顧客の両方にも便利である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明の顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売システムの構造図である。
図2】本発明の顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売システムの開放型ゾーン重量検知商品ラックの構造模式図である。
図3】本発明の顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売システムの顧客位置検出測位モジュールのネットワークトポロジー及び動作模式図である。
【符号の説明】
【0046】
1:カテゴリー格納領域、2:自動重量測定モジュール、3:買い物隔離装置、4:ビジョン採取ユニット、5:購入リマインダユニット、6:入荷/返品ボタン、7:貨物重量増加異常警報ユニット、8:商品、9:制御ユニット、10:買い物ゾーン、11:RF低周波アンテナ(125KHz)、12:RF低周波アクティベータ、13:ゾーン視覚識別ユニット、14:RF高周波リーダー(2.4GHz)、15:ネットワークスイッチ、16:測位計算センター。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、図面により本発明の具体的な実施形態を詳しく説明するが、本発明の保護範囲を制限しない。
【0048】
本発明の顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売方法において、商品はカテゴリーによって異なるカテゴリー格納領域に置かれ、各カテゴリー格納領域は対応する唯一の格納領域IDコードを有し、各顧客が入店するときに顧客唯一特徴情報が付けられ、
顧客があるカテゴリー格納領域で買い物をする際に、このカテゴリー格納領域の底部に位置する自動重量測定モジュールにより顧客が買い物をする前後のこのカテゴリー格納領域の重量をそれぞれ自動的に測り、顧客が買った商品の量を計算し、今回買い物量情報を生成し、この今回買い物量情報は、前記商品量及びこのカテゴリー格納領域に対応する格納領域IDコードを含み、また、顧客のリアルタイム測位情報を取得し、顧客の位置とカテゴリー格納領域との距離に基づいて買い物中の状態に該当するか否かを判断し、買い物中の状態に該当する場合、今回買い物顧客情報を生成し、この今回買い物顧客情報は、顧客唯一特徴情報及び格納領域IDコードを含み、そして、顧客のリアルタイム測位情報を取得することで、顧客リアルタイム位置と対応するカテゴリー格納領域との距離が買い物終了状態に該当するか否かを判断し、買い物終了状態に該当する場合、この顧客の今回買い物量情報が有効であると判定し、事前に記憶されたこのカテゴリー格納領域の商品単価に基づいてこの顧客の今回買い物量情報に対応する商品金額を計算し、今回買い物金額情報を生成し、この今回買い物金額情報は、前記商品金額及び対応するこのカテゴリー格納領域の格納領域IDコードを含み、前記生成した今回買い物量情報、今回買い物顧客情報及び今回買い物金額情報を格納領域IDコードに基づいて関連関係を確立し、今回顧客買い物情報を生成し、
顧客唯一特徴情報に基づいて未決済の各今回顧客買い物情報を累積し、買い物リストを生成して顧客に送り、この買い物リストは、リスト番号、時間、商品名称、単価、数量、金額及び合計金額を含み、
顧客は、現場支払い又はネットバンク、サードパーティー決済プラットフォームにより決済し、顧客が決済した後、退店禁止装置が開放され、この顧客の退店が許容される。
【0049】
開放型ゾーン重量検知商品ラックは、システムのコアであり、商品の収納、展示、自動重量測定、購入商品の重量又は数量の計算、顧客への価格計算情報の通知などの機能を有し、主に開放型商品ラック、自動重量測定ユニット、制御ユニット、購入リマインダユニット、買い物隔離装置、入荷/返品ボタン、貨物重量増加異常警報ユニットなどの機構からなる。商品ラックは、モジュール化設計により、取り付けと組み立てが便利である。
【0050】
図2に示すように、本発明の顧客位置測位に基づく開放型セルフサービス販売システムは、開放型ゾーン重量検知商品ラックを含む。商品ラックには複数のカテゴリー格納ラック1が設けられ、各カテゴリー格納領域1は唯一格納領域IDコードに対応する。商品ラックは様々な形状を使用することができ、異形ラックであってもよい。
【0051】
商品8カテゴリーは異なるカテゴリー格納領域1に置かれ、各カテゴリー格納領域1の底部には、独立した自動重量測定ユニット2が対応して設けられ、内部の圧力センサによりカテゴリー格納領域1の重量を自動的にリアムタイムに測定する。精度はC3グレード(約0.03%)に達する。自動重量測定ユニット2には、対応する商品単位重量、包装などの特徴情報が記憶されている。
【0052】
各カテゴリー格納領域1には顧客買い物隔離装置3が取り付けられる。前記顧客買い物隔離装置3は、間隔が0.4~1.5m、高さが商品の高さよりも0.03~0.8m高い2枚の仕切板であり、それぞれ各カテゴリー格納領域1の両側に取り付けられる。顧客買い物隔離装置3は、隣り合う2つのカテゴリー格納領域1にある顧客が領域を超えて商品を取ることを防止し、各カテゴリー格納領域1の買い物行為の正確な帰属を確保するためのものである。
【0053】
制御ユニット9は、ラックに対してマイクロコンピューティングのサポートを提供し、様々な制御、通信及び記憶機能を提供し、ラックの脳である。ラックは、制御ユニットによりシステムの中央制御モジュールに通信し、データを伝送し、中央制御モジュールの指令を受信する。1つの制御ユニットは、複数の重量測定プラットフォームを制御することができる。
【0054】
購入リマインダユニット5は、主にディスプレイであり、商品タグの電子化を実現し、買い物ゾーンの異なる状態に応じて異なる内容を表示する。
【0055】
本発明の開放型セルフサービス販売システムは、顧客位置検出測位モジュール、価格計算モジュール、決済モジュール及び中央制御モジュールをさらに含む。異なる格納領域IDコードに対応する商品単価は事前に価格計算モジュールに記憶されている。顧客位置検出測位モジュール、価格計算モジュール、決済モジュール、出入控制モジュールはそれぞれ中央制御モジュールに接続される。本実施例の中央制御モジュールは、サーバを採用し、前記価格計算モジュール及び決済モジュールは、それぞれパーソナルコンピュータである。
【0056】
顧客位置検出モジュールは、RFID無線周波数識別(近接法)+マシンビジョン二重認証測位技術により、顧客買い物ゾーン測位の正確検出、及び顧客アイデンティティの識別を実現する。
【0057】
モジュールは、主にRW-T906受動RFカード(125KHz)18、RW-R750低周波アクティベータ(ゾーン低周波アンテナ10を含む)12、RW-R921高周波リーダー(2.4GHz)14、視覚識別ユニット、顧客測位計算センターからなる。
【0058】
前記RFID無線周波数識別は、顧客がRFカード18を持って買い物ゾーンに入ったときにゾーンRFアンテナ10によりアクティブ化され、アンテナIDを取得する。アクティブ化された後、タグは、アンテナID及びRSSI値(信号強度)を2.4GHz周波数帯域で近くの高周波リーダー14に送信し、顧客買い物ゾーンの測位を達成する。
【0059】
前記ゾーン視覚識別ユニット13は、RFID識別技術と組み合わせてゾーンに入った顧客顔情報を識別し、入口でカードを取ったときに取得した顔情報と比較し、RFID識別した顧客情報を検証し、顧客とカードとのミスマッチを防止する。無線ネットワーク及び測位計算センターにより通信する。
【0060】
前記測位計算センターは、高周波リーダー及びゾーン視覚識別ユニットにより伝送される情報を処理して分析し、検証計算した後、顧客位置情報(位置する買い物ゾーン)を形成し、システム中央制御モジュールに送信する。
【0061】
各顧客が入店するときに顧客唯一特徴情報が付けられる。RFカード発行過程において、システムは顧客顔情報を自動的に採取し、顔とカードの関連関係を確率し、スーパーマーケット内でランダムに検出し、顧客がカードを交換することを防止する。システムは顔認識技術により新規客と常連客を区分し、それぞれ異なるガイドメカニズム(新規客が入店する場合、システムは買い物操作プロセスの画像又はビデオ情報を表示してトレーニングを提供する。常連客が入店する場合、システムは歓迎メッセージを提供する)により顧客体験を高める。
【0062】
各カテゴリー格納領域1には、それぞれビジョン採取ユニット4、購入リマインダユニット5、入荷/返品ボタン6及び貨物重量増加異常警報ユニット7が取り付けられている。前記ビジョン採取ユニット4、購入リマインダユニット5、入荷/返品ボタン6及び貨物重量増加異常警報ユニット7は、それぞれ制御ユニット9により中央制御モジュールに接続される。
【0063】
本発明のシステムの作業プロセス
顧客がある開放型ラック1から商品8を選び取った後、対応する自動重量測定プラットフォーム2は、顧客が商品8を選び取る前後のこのカテゴリー格納領域1の重量を測定し、重量変化情報を計算し、事前に記憶されたこの商品8の単位重量などの特徴情報及び重量変化情報に基づいて顧客が購入した商品量を計算し、今回買い物量情報を生成し、中央制御モジュールに送信する。この今回買い物量情報は、前記商品量及びこのカテゴリー格納領域1に対応する格納領域IDコードを含む。また、システムはマシンビジョンにより物品識別時間と対応し、商品を取る前後の画像を比較することにより、商品を取る行為を検証する。
【0064】
顧客位置検出測位モジュールは、顧客が持っているRFカードがカテゴリー格納領域1に取り付けられた低周波アクティベータによりアクティブ化されたか否か、及びアンテナとの距離に基づいて、顧客がこのカテゴリー格納領域前の買い物ゾーン内に位置するか否かを判断し、位置する場合、自動的にこの顧客測位情報とこのカテゴリー格納領域1とを関連付け、即ち、顧客唯一特徴情報と格納領域IDコードとを関連付け、今回買い物顧客情報を生成し、中央制御モジュールに送信する。
【0065】
中央制御モジュールは、顧客リアルタイム測位情報及びこのカテゴリー格納領域1との距離に基づいて顧客がこのカテゴリー格納領域1から離れたか否かを判断し、顧客が離れた場合、買い物終了を示し、中央制御モジュールにより入荷/返品ボタン6が押されていないことが検出される場合、この顧客の今回買い物量情報が有効であると判定する。
【0066】
中央制御モジュールは、有効な今回買い物量情報を価格計算モジュールに送信し、価格計算モジュールは、この買い物量情報中の格納領域IDコードに基づいて対応商品8の単価を検索し、商品金額を計算し、今回買い物金額情報を生成し、中央制御モジュールに送信する。この今回買い物金額情報は、前記商品金額及びこのカテゴリー格納領域1に対応する格納領域IDコードを含む。
【0067】
中央制御モジュールは、さらに有効な今回買い物量情報、今回買い物金額情報及び今回買い物顧客情報を格納領域IDコードに基づいて関連関係を確立し、今回顧客買い物情報を生成し、購入リマインダユニット5を送信し、購入リマインダユニット5は、音声又はディスプレイにより顧客にこのカテゴリー格納領域1での今回の買い物情報を通知する。
【0068】
中央制御モジュールは、顧客唯一特徴情報に基づいて未決済の有効顧客買い物情報を累積し、買い物リストを生成し、決済モジュール及び顧客の携帯電話に送信する。この買い物リストはリスト番号、時間、商品名称、単価、数量、金額、合計金額などの情報を含む。
【0069】
決済モジュールは、中央制御モジュールが送信した買い物リストに基づいて顧客と決済する。決済モジュールは、同時に銀行、サードパーティー決済プラットフォームなどの支払いシステムに接続される。顧客は、現場支払い又はネットバンク、サードパーティー決済プラットフォームなどの方式により支払うことができる。顧客が決済した後、決済モジュールは、決済済み情報を中央制御モジュールに送信する。中央制御モジュールは、顧客の決済状況に基づいて退店条件を判断し、退店禁止装置(ターンタイルゲート又は出口ゲートを含む)を開放し、この顧客の退店を許容する。
【0070】
入荷又は顧客の返品の需要を考慮すると、カテゴリー格納領域1に入荷/返品ボタン6が設けられる。入荷をしようとするときに、入荷/返品ボタン6を押し、又はシステムバックグランドの入荷ボタンを押し、又は入荷者が持っているIDを検出することで、自動重量測定モジュール2は買い物量情報を生成して中央制御モジュールに送信しなくなる。入荷終了後、カテゴリー格納領域1は販売状態にリセットし、商品重量を更新する。入荷過程において、システムは商品重量をリアルタイムに監視し、商品重量が重量上限に近いときに、システムは重量範囲超過警報を発する。顧客が返品しようとするときに、入荷/返品ボタン6を押し、又はシステムバックグランドの返品ボタンを押し、カテゴリーに応じて返品した後、中央制御モジュールは、入荷/返品ボタン6のプレス状態を検出し、今回受信した買い物量情報が無効であると判定し、価格計算モジュールに送信しなくなり、返品情報を購入リマインダユニット5により顧客に通知する。非入荷及び返品状態で、自動重量測定モジュール2が貨物重量増加異常を発見したときに、貨物重量増加異常警報ユニット7は、音声及びバックグランド警報を行う。
【0071】
カテゴリー格納領域1及びその下方の自動重量測定ユニット2は調整可能であり、商品種類の調整に便利である。
【0072】
各カテゴリー格納領域1の商品リアルタイム重量はシステムバックグランドで自動的に監視され、商品が足りない場合自動的に通知する。
【0073】
顔を測位情報源として使用する場合、顧客が入店するときに、入店通路に取り付けられたカメラにより撮影され、顧客に唯一の番号を顧客唯一特徴情報として付与し、音、光、伝票などにより顧客に通知する。各カテゴリー格納領域1には1つのマシンビジョン採取ユニット4が取り付けられ、マシンビジョン採取ユニット4により顧客を識別し、顧客測位情報を取得する。
【0074】
携帯電話を測位情報源として使用する場合、顧客が入店するときに顧客の携帯電話のIMEI又はMACコードを顧客唯一特徴情報として使用し、音、光、伝票などにより顧客に通知し、店に密集して分布する無線APにより顧客測位情報を取得する。
【0075】
同様に、顧客の携帯電話の電話番号を顧客唯一特徴情報として使用する場合、音、光、伝票などのにより顧客に通知し、オペレーター基地局によりこの携帯電話の位置を測位し、顧客測位情報を取得する。
図1
図2
図3