IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヒタチ−エルジー データ ストレージ コリア,インコーポレイティドの特許一覧

<>
  • 特許-電源装置 図1
  • 特許-電源装置 図2
  • 特許-電源装置 図3
  • 特許-電源装置 図4
  • 特許-電源装置 図5
  • 特許-電源装置 図6
  • 特許-電源装置 図7
  • 特許-電源装置 図8
  • 特許-電源装置 図9
  • 特許-電源装置 図10
  • 特許-電源装置 図11
  • 特許-電源装置 図12
  • 特許-電源装置 図13
  • 特許-電源装置 図14
  • 特許-電源装置 図15
  • 特許-電源装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-12
(45)【発行日】2023-06-20
(54)【発明の名称】電源装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20230613BHJP
   H01M 10/46 20060101ALI20230613BHJP
   H01M 50/244 20210101ALI20230613BHJP
   H01M 50/296 20210101ALI20230613BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H01M10/46
H01M50/244 A
H01M50/296
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022041482
(22)【出願日】2022-03-16
(65)【公開番号】P2022187466
(43)【公開日】2022-12-19
【審査請求日】2022-03-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0073697
(32)【優先日】2021-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509256045
【氏名又は名称】ヒタチ-エルジー データ ストレージ コリア,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ヨンフン
(72)【発明者】
【氏名】松浦 直也
【審査官】宮本 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-529821(JP,A)
【文献】実開昭61-055377(JP,U)
【文献】特開2020-178525(JP,A)
【文献】特開2016-213032(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M10/42-10/48
H01M50/20-50/298
H01R9/00
H01R9/15-9/28
H01R12/00-13/08
H01R13/15-13/35
H01R13/56-13/72
H01R24/00-24/86
H02J7/00-7/12
H02J7/34-7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングを含むバッテリーと、
上部面に前記ハウジングの下部面が安着される安着部が形成され、前記安着部の中央領域に形成される締結開口部を介して前記安着部の上部に露出して軸を中心に回転する締結ユニットを含むトレイと、を含み、
前記締結ユニットは、本体と、前記本体の上部に突出され円周方向に延びるサポータと、前記サポータの上端から半径方向外側に突出され円周方向に延びる第1フランジとを含み、
前記第1フランジは、円周方向一方に行くほど前記本体から離れるように傾斜し、
前記ハウジングは、前記下部面に円周方向に形成される締結溝を含み、
前記締結溝は、第1溝部と、第1溝部の周方向一側に延びる第2溝部とを含み、
前記ハウジングは、前記第2溝部の側面から半径方向内側に突出して前記第2溝部の開口の枠の一部を形成する第2フランジを含み、
前記バッテリーを前記安着部に配置した後、前記締結ユニットを前記円周方向一方に回転させることで、前記第1フランジが第1溝部から第2溝部内側にスライドし、前記バッテリーが下降して前記トレイに結合される、電源装置。
【請求項2】
前記第1溝部の上部面の少なくとも一部は、前記第1フランジの傾斜に対応する傾斜で形成される、請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記第2フランジの上部面の少なくとも一部は、前記第1フランジの傾斜に対応する傾斜で形成される、請求項1に記載の電源装置。
【請求項4】
前記第1溝部の上部面の少なくとも一部と前記第2フランジの上部面の少なくとも一部は、前記第1フランジの傾斜に対応する傾斜で形成され、
前記第1溝部の上部面の傾斜面の延長面と前記第2フランジの上部面の傾斜面の延長面間の距離は、前記第1フランジの厚さに対応する、請求項1に記載の電源装置。
【請求項5】
前記締結ユニットは、前記本体の側方に延び、前記締結ユニットの回転を調節するレバーを含む、請求項1に記載の電源装置。
【請求項6】
前記レバーに接続され、第1側方向に延びるカムパス(cam path)を含むブリッジを含み、
前記レバーは、 前記カムパスの内側に安着されるガイド突起を含み、
前記ブリッジが前記第1側方向に垂直な方向である第2側方向に移動すると、前記カムパスに沿って移動する前記ガイド突起によって前記締結ユニットが軸を中心に回転する、請求項5に記載の電源装置。
【請求項7】
前記レバーの外側端部が前記トレイの側面又は上部面に突出する、請求項5に記載の電源装置。
【請求項8】
前記バッテリーは、前記ハウジングの下部面から下方に突出する弾性材質のバンパーを含み、
前記バッテリーが前記トレイに結合されると、前記バンパーが 前記安着部に密着する、請求項1に記載の電源装置。
【請求項9】
バッテリーは、前記ハウジングの下部面から外部に露出する放電用バッテリーコネクタを含み、
前記トレイは、前記安着部に配置された放電用トレイコネクタを含み、
前記放電用バッテリーコネクタと放電用トレイコネクタとは、第1フランジが第2溝部に結合する前には互いに離隔され、締結ユニットの回転が完了してバッテリーがトレイに結合されると互いに接続される、請求項1に記載の電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は電源装置に関する。さらに具体的には、トレイに安着して充電されるかまたは電力を出力する大容量ポータブル(携帯用)バッテリーを含む電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信及び情報処理技術が発達するにつれて、スマートフォンやタブレットPCなどのようなスマート機器の使用が徐々に増加しており、またスマート機器の周辺機器としてスマートウォッチやスマートイヤホンなどのスマートアクセサリーの使用も爆発的に増加している。
【0003】
現代人はこのようなスマート機器やスマートアクセサリーを家や事務所でもずっと身体に携帯しながら使用する傾向がある。さらに、ユーザは、このようなスマートデバイスをベッドやソファ、またはテーブルで使用しながら充電したいとする欲求があり、そのような欲求は携帯用バッテリーを使用して満たすことができる。
【0004】
最近、USB電力拡張規格でUSBパワーデリバリー(USB PD: Universal Serial Bus Power Delivery)製品が発売されているが、USBケーブルを用いて最大100Wまで電力供給を可能にしてラップトップコンピュータ(またはノートPC)もAC電源に接続される独自のアダプタを使用せずに、USB PDをサポートするポータブルバッテリーを介して電源の供給を受けることができる。
【0005】
一方、一般的にAC電源出力をサポートするバッテリーは一体型になっており、その大きさが大きくて移動しながら使用することは容易ではない。
【0006】
また、近年、電気自動車の販売が爆発的に増加しているが、電気自動車は内蔵されたバッテリーに電力を貯蔵し、これを用いてモータを駆動して走行する。電気自動車のバッテリーには多くのエネルギーが貯蔵されるため、このエネルギーを走行だけでなく他の用途にも使用できる。例えば、自動車のバッテリー電力を用いてAC電源を出力することもできる。しかし、電気自動車のバッテリーも一般的には分離できない。
【0007】
このような状況を考慮して、一般的な状況では、トレイに装着されたポータブルバッテリーを充電し、トレイから分離したポータブルバッテリーを介してスマート機器等にDC電源を供給し、緊急状況またはAC電源供給がスムーズでないところでは、トレイに装着された携帯用バッテリーの電力を利用してAC電源を提供できる電源装置が開発されている。
【0008】
一方、従来技術に係る電源装置では、バッテリーが単にトレイに乗せられる方式に装着され、バッテリーとトレイの結合安定性が低下する問題があった。
【0009】
また、単にバッテリーがトレイに乗せられるとバッテリーコネクタとトレイコネクタが互いに接続されるので、意図せずにバッテリーに充電された電力がトレイコネクタを通じて放電される問題もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本明細書が解決しようとする課題は、バッテリーとトレイとの間の結合構造を介してバッテリーとトレイの結合安定性を高めることができる電源装置を提供することである。
【0011】
また、バッテリーがトレイに結合されるとき、バッテリーが上昇または下降することができる構造を介してバッテリーコネクタとトレイコネクタとの間の接続を調整することができる電源装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を実現するための本明細書の一実施形態に係る電源装置は、ハウジングを含むバッテリーと、上部面に前記ハウジングの下部面が安着される安着部が形成され、前記安着部の中央領域に形成される締結開口を介して安着部の上部に露出して軸を中心に回転する締結ユニットを含むトレイを含める。
【0013】
この場合、前記締結ユニットは、本体と、前記本体の上部に突出して円周方向に延びるサポータと、前記サポータの上端から半径方向外側に突出して円周方向に延びる第1フランジとを含み、前記第1フランジは、円周方向一方に行くほど前記本体から離れるように傾斜し、前記ハウジングは、前記下部面に円周方向に形成される締結溝を含み、前記締結溝は、第1溝部と前記第1溝部の周方向一側に延びる第2溝部を含み、前記ハウジングは、前記第2溝部の側面から半径方向内側に突出して第2溝部の開口部の縁一部を形成する第2フランジを含み、前記バッテリーを前記安着部に配置させた後、前記締結ユニットを前記円周方向一方に回転させることによって、前記第1フランジが第1溝部から第2溝部内側にスライドし、 前記バッテリーが下降してトレイに結合され得る。
【0014】
これにより、バッテリーとトレイの結合安定性を高めることができる。
【0015】
また、バッテリーがトレイに結合されるときにバッテリーが上昇または下降することができる構造を介してバッテリーコネクタとトレイコネクタの間の接続を調整して、意図せずにバッテリーに充電された電力が放電される問題を解決することができる。
【0016】
また、前記第1溝部の上部面の少なくとも一部は、前記第1フランジの傾斜に対応する傾斜で形成され得る。
【0017】
また、前記第2フランジの上部面の少なくとも一部は、前記第1フランジの傾斜に対応する傾斜で形成され得る。
【0018】
また、前記第1溝部の上部面の少なくとも一部と前記第2フランジの上部面の少なくとも一部は、前記第1フランジの傾斜に対応する傾斜で形成され、前記第1溝部の上部面の傾斜になった面の延長面と前記第2フランジの上部面の傾斜になった面の延長面との間の距離は、前記第1フランジの厚さに対応することができる。
【0019】
また、前記締結ユニットは、前記本体の側方に延び前記締結ユニットの回転を調整するレバーを含むことができる。
【0020】
さらに、前記レバーと接続され、第1側方向に延びるカムパス(cam path)を含むブリッジを含み、前記レバーは、前記カムパスの内側に安着するガイド突起を含み、
前記ブリッジが前記第1側方向に垂直な方向である第2側方向に移動すると、前記カムパスに沿って移動する 前記ガイド突起によって前記締結ユニットが軸を中心に回転することができる。
【0021】
さらに、前記レバーの外側端が前記トレイの側面または上部面に突出されることができる。
【0022】
また、前記バッテリーは、前記ハウジングの前記下部面から下方に突出する弾性材質のバンパーを含み、前記バッテリーがトレイに結合されると、前記バンパーが前記安着部に密着することができる。
【0023】
また、前記バッテリーは、前記ハウジングの前記下部面から外部に露出する放電用バッテリーコネクタを含み、前記トレイは、前記安着部に配置される放電用トレイコネクタを含み、前記放電用バッテリーコネクタと、放電用トレイコネクタは、前記第1フランジが前記第2溝部に結合される前には互いに離隔され、前記締結ユニットの回転が完了して前記バッテリーが前記トレイに結合されると互いに接続されることができる。
【発明の効果】
【0024】
本明細書に介して、バッテリーとトレイとの間の結合構造を介してバッテリーとトレイの結合安定性を高めることができる。
【0025】
また、バッテリーがトレイに結合されるときにバッテリーが上昇または下降することができる構造を介してバッテリーコネクタとトレイコネクタ間の接続を調整して、意図せずにバッテリーに充電された電力が放電される問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーが充電用トレイに安着して充電される状態を示したものである。
図2】本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーがトレイに装着されていない状態で充電される状態を示す図である。
図3】本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーが放電用トレイに安着して電源を出力する状態を示す図である。
図4】本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーがトレイに装着されていない状態で電源を出力する状態を示す図である。
図5】本明細書の一実施形態に係る電源装置の斜視図を示す図である。
図6】本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーの斜視図を示す図である。
図7】本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーの下部面図を示す図である。
図8】本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成の斜視図を示す図である。
図9】本明細書の一実施形態に係る他の電源装置の締結ユニットの立面図を示す図である。
図10】本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成を図7のA-A’線に沿って切断した断面図を示す図である。
図11】本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成を図7のB-B'線に沿って切断した断面図を示す図である。
図12】本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成を図7をC-C'線に沿って切断した断面図を示す図である。
図13】本明細書の一実施形態に係る電源装置の動作図を示す図である。
図14】本明細書の一実施形態に係る電源装置の動作図を示す図である。
図15】本明細書の一実施形態に係る電源装置の動作図を示す図である。
図16】本明細書の他の実施形態に係る電源装置の締結ユニットの斜視図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照して本明細書に開示された実施形態を詳細に説明するが、参照番号にかかわらず同一または類似の構成要素は同一の参照番号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0028】
本明細書に開示された実施形態を説明することにおいて、ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」とかまたは「接続されている」と言及されたときには、その他の構成要素に直接連結されているか、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解すべきである。
【0029】
また、本明細書に開示された実施形態を説明することにおいて、関連する公知技術の具体的な説明が、本明細書に開示された実施形態の要旨を曖昧にすることができると判断される場合、その詳細な説明を省略する。さらに、添付の図面は、本明細書に開示された実施形態を容易に理解するためのものであり、添付の図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されず、本明細書の精神及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むことと理解されるべきである。さらに、本明細書の説明の過程で使用される数字(例えば、第1、第2など)は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するための識別記号にすぎない。
【0030】
以下、本発明に係る光ディスク装置について図面を参照してさらに詳細に説明する。以下の説明で使用される構成要素の接尾辞「モジュール」及び「部」は、明細書の作成の容易さのみが考慮され、付与または混用されるものであり、それ自体が互いに区別する意味または役割を有するものではない。
【0031】
一方、明細書(disclosure)の用語は、document、specification、descriptionなどの用語に置き換えることができる。
【0032】
以下、本明細書の一実施形態に係る大容量ポータブルバッテリーが充電用トレイまたは放電用トレイに安着して充電または放電される電源装置を例に説明する。
【0033】
図1は本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーが充電用トレイに安着して充電される状態を示す。図2は、本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーがトレイに装着されない状態で充電される状態を示す。図3は本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーが放電用トレイに安着して電源を出力する状態を示す図である。 図4は本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーがトレイに装着されていない状態で電源を出力する状態を示す図である。
【0034】
以下、電源装置1は、ポータブルバッテリー10と、充電用トレイ20と、放電用トレイ30とを含むことができるが、このうち一部の構成要素を省略して実施されこともあり、以外の追加の構成を排除しない。
【0035】
図1を参照すると、電源装置1は外部からAC電源の供給を受けてポータブルバッテリー10を充電することができる。ポータブルバッテリー10は、充電用トレイ20に安着して充電することができる。
【0036】
具体的に、ポータブルバッテリー10は、下部に配置される充電用バッテリーコネクタ160(図7に示す)を含み、充電用トレイ20は充電用安着部21に配置され、ポータブルバッテリー10側に露出される充電用トレイコネクタ(図示せず)を含むことができる。充電用トレイ20が外部AC電源に接続された状態で、ポータブルバッテリー10が充電用トレイ20の充電用安着部21に安着し、充電用バッテリーコネクタ160、図7に示す。充電式トレイコネクタ(図示せず)が互いに接続されると、ポータブルバッテリー10、具体的にはポータブルバッテリー10のハウジング11の内側に収容されたバッテリーパックまたはバッテリーセルが充電されることができる。
【0037】
充電用トレイ20は整流ユニット(図示せず)を含むことができる。外部AC電源は、充電用トレイ20の整流ユニット(図示せず)に入力されてDC電源に変換された後、ポータブルバッテリー10に供給されることができる。
【0038】
図2を参照すると、ポータブルバッテリー10は、充電用トレイ20に安着されない状態で外部からDC電源の供給を受けて充電されることができる。例えば、ポータブルバッテリー10の一側面に配置される入力ポート13に充電線が接続されてアダプタ出力が印加されると、ポータブルバッテリー10を充電することができる。このとき、入力ポート13は、USBポート、具体的にはUSB C型ポートで有り得るが、これに限らず、マイクロ5ピン、USB A型など多様な種類のポートを使用することができ、入力ポート13は複数で形成されており、様々な種類のポートを混用することもある。これにより、充電用トレイ20が備えていない状態でもポータブルバッテリー10が充電されることができる。
【0039】
図3を参照すると、電源装置1は外部電気機器に電力を供給することができる。ポータブルバッテリー10が放電用トレイ30に安着し、放電用トレイ30に電気機器が接続されると、電気機器にAC電源を供給されることができる。
【0040】
具体的に、ポータブルバッテリー10は、下部に配置される放電用バッテリーコネクタ170、(図7に示す)、放電用トレイ30は放電用安着部31に配置され、ポータブルバッテリー10側に露出する放電用トレイコネクタ260(図5に示す)を含むことができる。放電用トレイ30にポータブルバッテリー10が安着して放電用バッテリーコネクタ180と放電用トレイコネクタ(図示せず)が互いに接続された状態で、放電用トレイ30に電気機器が接続されると、ポータブルバッテリー10に充電されている電源が電気機器へ供給されることができる。
【0041】
放電用トレイ30はインバータ(図示せず)を含むことができる。ポータブルバッテリー10に充電されたDC電源は、放電用トレイ30のインバータ(図示せず)に入力されてAC電源に変換された後、放電用トレイ30に接続された電気機器に供給されることができる。
【0042】
図4を参照すると、ポータブルバッテリー10は、放電用トレイ30に安着していない状態でポータブルバッテリー10に接続された電気機器にDC電力を供給することができる。例えば、ポータブルバッテリー10は、既に電力が充電されている状態で有り得、ポータブルバッテリー10の一側面に配置される出力ポート14に電源線を介して電気機器が接続されると、電気機器にポータブルバッテリー10の電力が供給されることができる。このとき、出力ポート14はUSBポート、具体的にはUSB C型ポートで有り得るが、これに限定されず、マイクロ5ピン、USB A型など多様な種類のポートを使用することができ、入力ポート13は複数で形成されており、様々な種類のポートが混用されることができる。
【0043】
図1及び図3に示すようと異なり、充電用トレイ20と放電用トレイ30とは互いに区分されず、兼用トレイ(図示せず)で形成されることができる。兼用トレイ(図示せず)は充電及び放電の全てを行うことができる。この場合、兼用トレイ(図示せず)は、外部AC電源をDC電源に変換してポータブルバッテリー10に供給する整流ユニット(図示せず)と、ポータブルバッテリー10に充電されたDC電源をAC電源に変換して。兼用トレイ(図示せず)に接続された外部電気機器に供給するインバータ(図示せず)を全て含むことができる。
【0044】
兼用トレイ(図示せず)は外部AC電源に接続することができる。また、外部電気機器は兼用トレイ(図示せず)に接続することができる。これにより、兼用トレイ(図示せず)は、ポータブルバッテリー10を充電するとともに、ポータブルバッテリー10に充電された電力を外部電気機器に供給することができる。
【0045】
一例として、兼用トレイ(図示せず)は複数の安着部を含むことができ、複数の安着部の内、少なくとも一つは充電用安着部21、残りの安着部の内、少なくとも一つは放電用安着部31で有り得る。この場合、充電用トレイコネクタ(図示せず)は充電用安着部21に配置されることができ、放電用トレイコネクタ260(図7に示す)は放電用安着部31に配置されることができる。ポータブルバッテリー10を充電しようとするときは、ポータブルバッテリー10を充電用安着部21に、ポータブルバッテリー10に充電された電力を兼用トレイ(図示せず)を介して外部電気機器に供給しようとするときは、ポータブルバッテリー10を放電用安着部31に安着させることができる。
【0046】
別の例として、兼用トレイ(図示せず)は、兼用安着部(図示せず)を含むことができる。すなわち、充電用安着部21と放電用安着部31が互いに区分することができないことがあり、兼用安着部(図示せず)でポータブルバッテリー10の充電及び/または放電がすべて行うことができる。この場合、充電用トレイコネクタ(図示せず)と放電用トレイコネクタ260(図7に示す)smsの全てを兼用安着部(図示せず)に配置することができる。ポータブルバッテリー10は、兼用安着部(図示せず)に安着した状態で充電または放電を全て行うことができる。
【0047】
図5は本明細書の一実施形態に係る電源装置の斜視図である。 図6は本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーの斜視図である。
【0048】
以下、バッテリー100は、図1図4に関して前述したポータブルバッテリー10で有り得る。また、トレイ200は、図3に関して前述した放電用トレイ200で有り得る。しかしながら、これに限定されず、トレイ200が図1に関して前述した充電用トレイ200である場合にも、後述する特徴を同様に適用することができる。
【0049】
また、「上部」は、図5に基づいて上方向に、「下部」は、図5に基づいて下方向を指すものと理解することができる。
【0050】
図5及び図6を参照すると、電源装置1はバッテリー100を含むことができる。バッテリー100は、下部面が重力方向を向くように床に置かれるか、またはトレイ200に安着されることができる。
【0051】
バッテリー100は、トレイ200に様々な方法で取り付けることができる。本明細書の一実施形態に係るバッテリー100は、優先的にトレイ200の安着部210に安着した後、回転してトレイ200の締結ユニット230とスクリューに結合することができる。しかしながら、これに限定されず、バッテリー100は、単にトレイ200に載置される方式に取り付けることもあり、別々の結合アセンブリを介して取り付けることもできる。
【0052】
バッテリー100はハウジング110を含むことができる。バッテリーパックまたはバッテリーセルのようなバッテリー100の構成要素は、ハウジング110の内側に収容することができる。
【0053】
バッテリー100は、ハンドル120を含むことができる。ハンドル120はハウジング110の他側に結合されることができる。すなわち、ハンドル120はハウジング110の上部に結合することができる。ユーザは、ハンドル120を把持してポータブルバッテリー100をトレイ200から取り外したり移動させることができる。図5及び図6に示すようと異なり、ハンドル120はハウジング110の側面に結合することができるが、バッテリー100は一般的に一定レベル以上の荷重を有するので、ハウジング110の上部に結合されることが望ましいことかある。
【0054】
バッテリー100は入力ポート130を含むことができる。バッテリー100は、入力ポート130を介して外部から電力の供給を受けて充電することができる。具体的に、バッテリー100がトレイ200に安着していない状態で入力ポート13を介して外部電源と接続することができる。このとき、入力ポート130と外部電源はUSB充電器などで接続されることができる。
【0055】
入力ポート130は、電源入力と電源出力の全てを行うことができる。具体的に、USB線などを介して入力ポート130と充電器が接続される場合バッテリー100が充電されることができ、入力ポート130と外部電気機器が接続される場合、入力ポート130を介してバッテリー100に充電された電力が外部電気機器に出力されることができる。しかしながら、これに限定されず、入力ポート130は電源入力の役割のみを実行することができる。
【0056】
バッテリー100は出力ポート140を含むことができる。バッテリー100は、出力ポート140を介してバッテリー100に充電された電力を外部に供給することができる。具体的に、バッテリー100がトレイ200に安着していない状態で出力ポート140を介して外部電気機器に接続することができる。このとき、出力ポート140と外部電気機器はUSB線などで接続することができる。
【0057】
一方、バッテリー100は、トレイ200に安着した状態でも出力ポート14を介して外部電気機器に電力を供給することができる。例えば、バッテリー100がトレイ200に安着してトレイ200を介して外部電気機器にAC電源を出力するとともに、出力ポート140を介してUSB電圧を出力することができる。これにより、1つのバッテリー100に複数の外部電気機器が接続されることができ、バッテリー100は様々な方法で電力を供給することができる。
【0058】
図5及び図6を参照すると、入力ポート130と出力ポート140は様々に配置することができる。例えば、ハウジング110の一側面に入力ポート130と出力ポート140がそれぞれ1つずつ配置することができ、ハウジング110の他側面に出力ポート140を2つ配置することができる。ポータブルバッテリー100を充電するために入力ポート130を複数設ける必要はないので、入力ポート130を1つだけ形成することができる。一方、バッテリー100に複数の外部電気機器を同時に接続して使用することができるので、出力ポート140は複数に形成することができる。
【0059】
しかしながら、これに限定されず、入力ポート130と出力ポート140は、必要に応じて様々な数で様々な位置に配置することができる。
【0060】
図5及び図6を参照すると、電源装置1の汎用性のために、入力ポート130と出力ポート140は様々な種類に形成することができる。例えば、ハウジング110の一側面に配置される入力ポート130と出力ポート140はUSB C型で有り得、ハウジング110の他側面に配置される2つの出力ポート140の内、1つはUSB C-typeであり、もう1つはUSB A-typeで有り得る。
【0061】
しかしながら、これに限定されず、入力ポート130と出力ポート140は、電力をやり取りすることができる様々なタイプのポートで設けることができる。
【0062】
図5を参照すると、電源装置1はトレイ200を含むことができる。トレイ200は、整流ユニット及び/またはインバータなどのような電力変換装置を収容することができる。トレイ200は、バッテリー100の充電または放電を容易にするための媒体として役割をすることができる。
【0063】
トレイ200は、安着部210を含むことができる。安着部210はトレイ200の上部面に形成することができる。安着部210は、トレイ200の上部面から下部に凹んで形成されることができる。
【0064】
安着部210は複数で形成されることができる。例えば、安着部210は2つ形成することができる。しかしながら、これに限定されず、安着部210は1つだけ形成され得、3つ以上で形成されることもある。
【0065】
バッテリー100のハウジング110の下部面は、安着部210に安着することができる。ハウジング110の下部面の形状と安着部210の形状を互いに対応させることができる。例えば、ハウジング110の下部面が凸状に形成されると、安着部210はそれに対応する凹状に形成され得る。これにより、バッテリー100がさらに安定的にトレイ200に装着することができる。
【0066】
安着部210の中央領域には締結開口220が形成され得る。締結開口部220を介して締結ユニット230を安着部210の上部に露出されることがある。締結ユニット230の第1フランジ233は、安着部210の底面から上部に突出され得る。これにより、バッテリー100が安着部210に装着されるとき、安着部210から突出した第1フランジ233がバッテリー100の下部面に形成される締結溝111に挿入されてバッテリー100がトレイ200に結合されることができる。
【0067】
トレイ200は締結ユニット230を含むことができる。締結ユニット230は、安着部210の中央領域に形成される締結開口部220を介して安着部210の上部に露出することができる。締結ユニット230は、軸を中心に回転することができる。締結ユニット230の詳細な説明は、図10及び図11に関連して後述する。
【0068】
図5を参照すると、トレイ200は放電用トレイコネクタ260を含むことができる。放電用トレイコネクタ260は、安着部210に配置することができる。放電用トレイコネクタ260は、締結ユニット230の本体231の側部に配置されてことができる。具体的に、放電用トレイコネクタ260は、放電用バッテリーコネクタ170に対応する位置に配置することができる。放電用トレイコネクタ260は、バッテリー100の放電用バッテリーコネクタ170と接続され、バッテリー100に充電された電力を出力させることができる。
【0069】
図5に示すようと異なり、トレイ200が充電用トレイである場合、充電用トレイコネクタ(図示せず)を含むことができる。充電用トレイコネクタ(図示せず)を安着部210に配置することができる。充電用トレイコネクタ(図示せず)は、安着部210の中央領域に配置することができる。具体的に、充電用トレイコネクタ(図示せず)は充電用バッテリーコネクタ160に対応する位置に配置することができる。すなわち、充電用トレイコネクタ(図示せず)は締結ユニット230の本体231に配置することができる。この場合、締結ユニット230の本体231の中央領域には、充電用トレイコネクタ(図示せず)を露出されることができる開口を形成することができる。
【0070】
また、図5に示すようと異なり、トレイ200が充電用トレイ及び放電用トレイ兼用である場合、放電用トレイコネクタ260と充電用トレイコネクタ(図示せず)の全てを備えることができる。放電用トレイコネクタ260及び充電用トレイコネクタ(図示せず)のそれぞれの配置位置は、前述したことと同じであることが理解され得る。
【0071】
図7は本明細書の一実施形態に係る電源装置のバッテリーの下部面図である。図8は本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成の斜視図である。図9は本明細書の一実施形態に別の電源装置の締結ユニットの立面図である。図10は本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成を図7のA-A'線に沿って切断した断面図である。
図11は本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成を図7のB-B'線に沿って切断した断面図である。図12は本明細書の一実施形態に係る電源装置の一部構成を図7をC-C'線に沿って切断した断面図である。
【0072】
以下、「円周方向一方」または「円周方向一側」は図7に基づいて時計方向を、「円周方向他方」または「円周方向他側」は図7に基づいて反時計方向を指すものと理解できる。
【0073】
ハウジング110は締結溝111を含むことができる。締結溝111はハウジング110の下部面に形成することができる。締結溝111は周方向に形成することができる。具体的に、締結溝111は略弧状で有り得る。
【0074】
締結溝111は複数で形成することができる。このとき、締結溝111が2つ形成されると、一側の方向の締結強度のみが保障されることができるので、バッテリー100とトレイ200の結合力が十分でないことがある。また、締結溝111が4個以上形成される場合、不必要に複雑な構造を有することになるため、生産性が低下することがある。したがって、締結溝111は3つ形成されることが好ましい。
【0075】
締結溝111は、第1溝部111aを含むことができる。第1溝部111aは、各々の締結溝111で周方向他側部に形成されることがある。図8を参照すると、第1溝部111aは、各々の締結溝111の反時計方向部分で有り得る。
【0076】
第1溝部111aは、第1フランジ233が挿入されるように第1フランジより大きな幅に開口することができる。バッテリー100がトレイ200の安着部210に装着される過程で、締結ユニット230の第1フランジ233の周方向一側が優先的に第1溝部111aに挿入されることがある。
【0077】
図10を参照すると、第1溝部111aの上部面の少なくとも一部は、前記第1フランジ233の傾斜に対応する傾斜で形成されることがある。これにより、締結ユニット230の第1フランジ233が最初に第1溝部111aに挿入されるとき、第1フランジ233の上部面と第1溝部111aの上部面が互いに面接触をすることになり圧力が分散されることができるので、締結ユニット230やバッテリー100のハウジング110の下部面が破損する問題を防止することができる。また、バッテリー100がトレイ200に装着されるとき、傾斜構造を介して第1フランジ233が第1溝部111aに挿入された後、バッテリー100の重量によって自然にバッテリー100が軸を中心に回転して第2溝部111bに摺動することができる。
【0078】
締結溝111は、第2溝部111bを含むことができる。第2溝部111bは、第1溝部111aの周方向一側に延びることができる。図7を参照すると、第2溝部111bは、各々の締結溝111の時計方向部分で有り得る。
【0079】
図7及び図12を参照すると、ハウジング110は第2フランジ112を含むことができる。第2フランジ112は、締結ユニット230の第1フランジ233が引っ掛かるように第2溝部111bの側面から半径方向に突出することができる。第2フランジ112は、第2溝部111bの開口の枠の一部を形成することができる。具体的に、第2フランジ112は、第2溝部111bの半径方向外側から半径方向内側に突出されることがある。しかしながら、これに限定されず、第1フランジ233の形成方向に応じて、第2フランジ112は、第2溝部111bの半径方向内側側面で半径方向外側に突出されることもある。
【0080】
図10を参照すると、第2フランジ112の上部面の少なくとも一部は、第1フランジ233の傾斜に対応する傾斜で形成することができる。これにより、第1フランジ233が第2溝部111b側に摺動することによって、第1フランジ233の下部面と第2フランジ112の上部面が互いに面接触することができるので、バッテリー100 がトレイ200にしっかりと結合することができる。
【0081】
第1溝部111aの上部面の傾斜面と第2フランジ112の上部面の傾斜面の延長面間の距離d1は、第1フランジ233の厚さd2)に対応することができる。具体的に、第1フランジ233が第2溝部111b側に摺動することによって、第1フランジ233は、第1溝部111aの上部面と第2フランジ112の上部面間に配置されることができる。このとき、第1溝部111aの上部面の傾斜面と第2フランジ112の上部面の傾斜面の延長面間の距離d1が第1フランジ233の厚さd2に対応されると、第1フランジ233が締結溝111の内側で揺らさずにしっかりと結合することができる。
【0082】
図7を参照すると、バッテリー100はバンパー150を含むことができる。バンパー150は弾性材質で形成することができる。例えば、バンパー150はゴム材質で形成することができる。バンパー150は、バッテリー100のハウジング110の下部面に形成される溝に嵌合することができる。バンパー150は、バッテリー100のハウジング110の下部面から突出することができる。バンパー150は、締結溝111の半径方向外側を囲む形状に形成することができる。バッテリー100がトレイ200に結合されると、バンパー150は安着部210に密着することができる。
【0083】
バンパー150は、バッテリー100にかかる衝撃を緩和させる役割を果たすことができる。具体的に、バッテリー100は、ハウジング110の下部面が重力方向を向くように床またはトレイ200に載置される。このとき、ハウジング110の下部面はプラスチックまたは金属のような剛性材質で形成されるので、バンパー150がないとバッテリー100を置くときにバッテリー100に大きな衝撃が加わることがある。バンパー150は弾性材質で形成され、ハウジング110の下部面から下方に突出しているので、バッテリー100を床またはトレイ200などに置くとき衝撃を吸収することができる。
【0084】
バッテリー100は、充電用バッテリーコネクタ160を含むことができる。充電用バッテリーコネクタ160は、ハウジング110の下部面から外部に露出することができる。充電用バッテリーコネクタ160は、ハウジング110の下部面の中央領域に配置することができる。
【0085】
充電用バッテリーコネクタ160は、ハウジング110の下部面の中央領域に形成される凹んだ領域から外部に露出することができる。これにより、バッテリー100をトレイ200に装着せずに使用する場合、外部の物理的衝撃によって充電用バッテリーコネクタ160が損傷する問題を防止することができる。
【0086】
充電用バッテリーコネクタ160は、充電用トレイコネクタ(図示せず)と安定的に接触できるようにポゴピン(pogo pin)で形成することができる。充電用バッテリーコネクタ160は、充電用トレイコネクタと安定的に電力をやり取りできるように複数に形成することができる。
【0087】
バッテリー100は放電用バッテリーコネクタ170を含むことができる。放電用バッテリーコネクタ170は、ハウジング110の下部面から外部に露出することができる。放電用バッテリーコネクタ170は、充電用バッテリーコネクタ160は締結溝111の外側に配置することができる。
【0088】
放電用バッテリーコネクタ170は、ハウジング110の下部面の一部分に形成される窪んだ領域で外部に露出することができる。これにより、バッテリー100をトレイ200に装着せずに使用する場合、外部の物理的衝撃により放電用バッテリーコネクタ170が損傷する問題を防止することができる。
【0089】
放電用バッテリーコネクタ170は、放電用トレイコネクタ260と安定に接触できるようにポゴピンで形成することができる。放電用バッテリーコネクタ170は、放電用トレイコネクタ260と安定的に電力をやり取りできるように複数に形成されることができる。
【0090】
放電用バッテリーコネクタ170と放電用トレイコネクタ260は、第1フランジ233が第2溝部111bに結合される前には互いに離隔することができる。一方、放電用バッテリーコネクタ170と放電用トレイコネクタ260は、締結ユニット230の回転が完了してバッテリー100がトレイ200に結合されると互いに接続される。
【0091】
本明細書の一実施形態に係る電源装置1のバッテリー100は、充電用バッテリーコネクタ160と放電用バッテリーコネクタ170のすべてを含むことを例に説明するが、その内一部を除外して実施することもでき、他の追加のコネクタを排除することもない。
【0092】
また、前述したところと異なり、充電用バッテリーコネクタ160と放電用バッテリーコネクタ170は互いに位置が変わることがある。例えば、放電用バッテリーコネクタ170はハウジング110の下部面の中央領域に配置され、充電用バッテリーコネクタ160は締結溝111の外側に配置され得る。
【0093】
図8及び図9を参照すると、トレイ200は締結ユニット230を含むことができる。トレイ200の締結ユニット230とバッテリー100の締結溝111が互いに結合されることによって、バッテリー100がトレイ200に取り付けることができる。
【0094】
締結ユニット230は、複数の構成が結合して形成されることもある。しかしながら、これに限定されず、締結ユニット230は一体的に形成され得る。
【0095】
締結ユニット230は、本体231を含むことができる。本体231は、軸方向から見て円形で有り得る。本体231の軸は締結ユニット230の回転軸と一致することができる。図8及び図9は、本体231が上下に分離された2つの構成を組み合わせたもので図示するが、これに限定されず、本体231は一体的に形成することもある。
【0096】
締結ユニット230はサポータ232を含むことができる。サポータ232は本体231の上部に突出することができる。サポータ232は円周方向に延びることもある。サポータ232は、本体231の縁に沿って延びることができる。軸方向から見たとき、サポータ232は略円弧状であり得る。サポータ232は、本体231から第1フランジ233を支持することができる。
【0097】
サポータ232は、複数で形成されることができる。サポータ232は、締結溝111の個数に対応する個数で形成されることができる。例えば、締結溝111が3つ形成されると、サポータ232も3つ形成される。複数のサポータ232は、周方向に一定間隔を置いて配置することができる。
【0098】
サポータ232は、側面から見たときに略三角形の形状であり得る。すなわち、各々のサポータ232の上端は、円周方向一方にいくほど本体231から離れるように傾斜することができる。
【0099】
これとは異なり、サポータ232は柱状であり得る。すなわち、サポータ232は、第1フランジ233の下部面全体にわたって円周方向に延びるものではなく、第1フランジ233の下部面の一部に対応する領域でのみ円周方向に延びることもある。
【0100】
具体的には、サポータ232は本体231の上部に柱状に突出され、サポータ232の端部は第1フランジ233の下部面の一部に接続されることもある。サポータ232は、第1フランジ233の個数に対応する個数で形成され、各サポータ232は、第1フランジ233の周方向一端に隣接して配置され得る。この場合、第1フランジ233の周方向他側は本体231に直結することができ、締結ユニット230の側面から見たとき、第1フランジ233の下部面と本体231の上部面とサポータ232の間に略三角形のオープニングが形成されることができる。
【0101】
締結ユニット230は、第1フランジ233を含むことができる。第1フランジ233は、本体231の上部に形成することができる。第1フランジ233は、サポータ232の上端から半径方向外側に突出することができる。また、第1フランジ233は周方向に延びることができる。具体的に、軸方向から見たとき、第1フランジ233は略円弧状で有り得る。
【0102】
これとは異なり、第1フランジ233は、サポータ232の上端から半径方向内側に延びることもある。この場合、バッテリー100の下部面に形成される第2フランジ112は、第2溝部111bの半径方向内側面から半径方向外側に突出されることができる。
【0103】
第1フランジ233は、複数で形成することができる。第1フランジ233を締結溝111の個数に対応する個数で形成することができる。例えば、締結溝111が3個形成されると、第1フランジ233も3個形成され得る。
【0104】
第1フランジ233は、円周方向一方に行くほど本体231の上部から離れるように傾斜することができる。第1フランジ233が傾斜して形成されることによって、バッテリー100がトレイ200に安着するとき、バッテリー100の重量の助けを受けて締結ユニット230を容易に回転させることができる。
【0105】
締結ユニット230はレバー234を含むことができる。レバー234は本体231の側方に延びることができる。具体的に、レバー234は、本体231が上下に結合される2つの構成からなる場合、下側構成要素から側方に延びることができ、図9及び図10と異なり、本体231が1つに形成される場合、本体231の側面の下端に隣接する部分から側方に延びることができる。レバー234はトレイ200の内側に配置されて外部に露出されないことがある。レバー234は、締結ユニット230の回転を調整することができる。
【0106】
締結ユニット230はガイド突起235を含むことができる。ガイド突起235はレバー234から突出することができる。具体的に、ガイド突起235はレバー234の半径方向外側部分から上方に突出されることができる。ガイド突起235は、カムパス241の内側に安着することができる。ガイド突起235は、カムパス241の内側でブリッジ240に対して第1側方向に移動することができる。
【0107】
図8を参照すると、トレイ200はブリッジ240を含むことができる。ブリッジ240は、トレイ200の外部に露出されるスイッチ250と締結ユニット230を接続する役割をすることができる。
【0108】
ブリッジ240は、カムパス241を含むことができる。カムパス241は、第1側方向Xに延びることができる。カムパス241は、ブリッジ240の中央領域に上下に貫通形成されることができる。カムパス241はレバー234と接続されることができる。
【0109】
カムパス241は、スイッチ250の直線運動を締結ユニット230の回転運動に切り替えることができる。具体的に、締結ユニット230は、ブリッジ240を第2側方向Yに移動させることによって回転することができる。具体的に、ブリッジ240が第1側方向Xに垂直な方向である第2側方向Yに移動すると、ガイド突起235がカムパス241の内側から第1側方向Xに動くことができる。ガイド突起235がカムパス241の内側から第1側方向Xに移動すると共に、ブリッジ240が第2側方向Yに移動するので、締結ユニット230はブリッジ240が移動することによって、軸を中心に回転することができる。
【0110】
一例として、図8に基づいてブリッジ240を右下方に移動させると、締結ユニット230は円周方向一方に回転することができる。逆に、ブリッジ240を左上方に移動させると、締結ユニット230を周方向他方に回転させることができる。
【0111】
トレイ200はスイッチ250を含むことができる。スイッチ250は、トレイ200の上部面の一側に配置され、外部に露出することができる。スイッチ250は、トレイ200の上部面に直線状に形成される開口部を介してブリッジ240と接続することができる。前記開口部は第2側方向Yに延びることができる。スイッチ250は、開口部に沿って第2側方向Yに直線運動することができる。スイッチ250に接続されたブリッジ240は、スイッチ250と共にトレイ200の内側から第2側方向Yに直線運動することができる。
【0112】
本明細書の一実施形態に係る電源装置1の締結ユニット230は、ブリッジ240とスイッチ250を介した機械的な方法で回転することができるが、これに限定されず、様々な方法で回転できる。例えば、締結ユニット230の下部に締結ユニット230駆動用のモータが備え、トレイ200の外周面にモータ駆動用のスイッチが備えられる。この場合、モータ駆動用スイッチを操作すると、締結ユニット230駆動用モータが作動して締結ユニット230を回転させることができる。
【0113】
図13図15は、本明細書の一実施形態に係る電源装置の動作図である。
【0114】
図13図15は、バッテリー100がトレイ200に装着される過程を説明する。このとき、図10の断面図は図13の状態に対応され、図11の断面図は図14の状態に対応され、図12の断面図は図15の状態に対応することで理解され得る。
【0115】
一方、バッテリー100がトレイ200から分離される過程は、バッテリー100がトレイ200に装着される過程の逆順であり得る。
【0116】
図10及び図13を参照すると、バッテリー100をトレイ200に装着させるために、まずバッテリー100をトレイ200の安着部210に配置させることができる。この場合、バッテリー100は、締結ユニット230の第1フランジ233の周方向一端部がバッテリー100の下部に配置される締結溝111の第1溝部111aに挿入されることができる角度でトレイ200にアクセスすることができる。
【0117】
図11及び図14を参照すると、バッテリー100が優先的にトレイ200の安着部210に配置されると、第1フランジ233の円周方向一側部分は第1溝部111aの上部面に接触することができる。このとき、バッテリー100の下部面は、安着部210の底面と離隔した状態で有り得る。また、放電用バッテリーコネクタ170と放電用トレイコネクタ260は、互いに未接触状態で有り得る。
【0118】
第1フランジ233と第1溝部111aの上部面は互いに対応する角度で傾斜しているので、第1フランジ233の上部面と第1溝部111aの上部面は互いに面接触できる。これにより、締結ユニット230の第1フランジ233と第1溝部111aの上部面に接触する際に圧力が集中することを分散させて破損を防止することができる。
【0119】
図12及び図15を参照すると、締結ユニット230の第1フランジ233が第1溝部111aに挿入した後、締結ユニット230が回転されることがある。ユーザは、トレイ200の外部に突出したスイッチ250を操作して締結ユニット230を回転させることができる。例えば、図15にもとづいてスイッチ250を右側に移動させると、締結ユニット230が円周方向一方に回転することができる。
【0120】
締結ユニット230を周方向一方向に回転させることにより、第1フランジ233は第1溝部111aから第2溝部111b内側にスライドさせることができる。このとき、バッテリー100は下降してトレイ200に結合されることができる。バッテリー100が下降することによってバッテリー100の下部に配置されるバンパー150は、安着部210の底面に接触することができる。
【0121】
締結ユニット230が回転する過程で、第1フランジ233と第1溝部111aの上部面は傾いているので、バッテリー100の重量を用いて締結ユニット230の円周方向一方、すなわち結合方向への回転を自然に誘導することができ、締結ユニット230が円周方向他方、すなわち結合を解除する方向に回転することを難しくすることができる。
【0122】
バッテリー100が下降することによって、放電用バッテリーコネクタ170と放電用トレイコネクタ260が互いに接続されることができる。このように、また、締結ユニット230が回転することによってバッテリー100が上昇または下降して放電用バッテリーコネクタ170と放電用トレイコネクタ260との接続を調整することができるので、意図せず放電用バッテリーコネクタ170が放電用トレイコネクタ260に接続され、バッテリー100に充電された電力が放電される問題を防止することができる。
【0123】
トレイ200へバッテリー100の装着が完了すると、第1フランジ233の上部面は第1溝部111aの上部面と対向し、第1フランジ233の下部面は第2フランジ112の上部面に対向することができる。このとき、第1溝部111aの上部面の延長面と第2フランジ112の上部面との距離d1は、第1フランジ233の厚さd2に対応するので、第1フランジ233は、締結溝111の内側にしっかりと固定することができ、バッテリー100とトレイ200との結合安定性が向上されることができる。
【0124】
図16は本明細書の他の実施形態に係る電源装置の締結ユニットの斜視図である。
【0125】
以下、説明してながった締結ユニット330の詳細な構成は、図5図10に関連して説明した本明細書の一実施形態に係る電源装置1の締結ユニット230と同じであり得る。
【0126】
図16を参照すると、レバー334の外側端はトレイ300の側面または上部面に露出されることができる。具体的には、レバー334の外側端部はトレイ300の側面または上部面に突出されることができる。
【0127】
本明細書の他の実施形態に係る電源装置は、ブリッジ240を別途備えないことがある。すなわち、レバー334の外側端はトレイ300の側面または上部面に突出してスイッチとして機能することができ、ユーザはレバー334の外側端を把持して締結ユニット330を回転させる。できる。この場合、本明細書の一実施形態に係る電源装置1とは異なり、スイッチが直線経路ではなく円弧状の経路に沿って動くことができる。
【0128】
本明細書の他の実施形態に係る電源装置2は、ブリッジや別個のハンドル部材が備えられて、構造が単純であるので作製が容易であり製造コストが低減することができる。
【0129】
前述の本明細書のいずれかの実施形態または他の実施形態は、互いに排他的または区別されるものではない。前述の本明細書のいずれの実施形態または他の実施形態は、それぞれの構成または機能が併用されるかまたは組み合わせることがある。
【0130】
例えば、特定の実施形態及び/または図面に説明されたA構成と、他の実施形態及び/または図面に説明されたB構成が組み合わせできることを意味する。すなわち、構成間の結合について直接説明しながった場合であっても、結合が不可能であると説明した場合を除外しては、結合が可能であることを意味する。
【0131】
前記詳細な説明は、あらゆる面で限定的に解釈されるべきではなく、例示的なものと見なされるべきである。本明細書の範囲は添付の特許請求の範囲の合理的解釈によって決定されるべきであり、本明細書の等価範囲内のすべての変更は本明細書の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0132】
1:電源装置 10: ポータブルバッテリー
11:ハウジング 12:ハンドル
13:入力ポート 14:出力ポート
20:充電用トレイ 21:充電用安着部
30:放電用トレイ 31:放電用安着部
100:バッテリー 110:ハウジング
111:締結溝 111a:第1溝部
111b:第2溝部 112:第2フランジ
153:ハンドル 130:入力ポート
140:出力ポート 150: バンパー
160:充電用バッテリーコネクタ170:放電用バッテリーコネクタ
200:トレイ 210:安着部
220:締結開口 230:締結ユニット
231:ボディ 232:サポータ
233:第1フランジ 234:レバー
235:ガイド突起2 40:ブリッジ
241:カムパス 250:スイッチ
260:放電用トレイコネクタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16