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  • 特許-クリーニング手法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-13
(45)【発行日】2023-06-21
(54)【発明の名称】クリーニング手法
(51)【国際特許分類】
   D06F 35/00 20060101AFI20230614BHJP
   D06F 18/00 20060101ALI20230614BHJP
   A61L 2/18 20060101ALI20230614BHJP
   A61L 2/10 20060101ALI20230614BHJP
   A61L 2/20 20060101ALI20230614BHJP
   A61L 2/06 20060101ALI20230614BHJP
   F26B 3/04 20060101ALI20230614BHJP
   F26B 9/06 20060101ALI20230614BHJP
   A61L 101/10 20060101ALN20230614BHJP
【FI】
D06F35/00 Z
D06F18/00
A61L2/18 100
A61L2/10
A61L2/20 100
A61L2/06
F26B3/04
F26B9/06 R
A61L101:10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020120448
(22)【出願日】2020-07-14
(65)【公開番号】P2022024270
(43)【公開日】2022-02-09
【審査請求日】2022-01-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ニュースリリース(令和1年12月26日発行) 株式会社CommPlusBizウェブサイト(令和2年1月8日掲載)
(73)【特許権者】
【識別番号】721011224
【氏名又は名称】株式会社CommPlusBiz
(72)【発明者】
【氏名】金 國哲
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-290897(JP,A)
【文献】特開2000-176199(JP,A)
【文献】特開2004-057785(JP,A)
【文献】特開2001-000513(JP,A)
【文献】特開2004-353121(JP,A)
【文献】特開2019-103816(JP,A)
【文献】特開2018-102635(JP,A)
【文献】登録実用新案第3124588(JP,U)
【文献】特開2001-213703(JP,A)
【文献】特開平11-128324(JP,A)
【文献】登録実用新案第3033708(JP,U)
【文献】特開2001-017754(JP,A)
【文献】特開2002-058726(JP,A)
【文献】特開平10-225359(JP,A)
【文献】特開平06-014825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 35/00
D06F 18/00
A61L 2/00 - 2/28
F26B 3/04
F26B 9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
具類を内部に収容する空間を有するハウジングと前記ハウジング内で寝具類を広げて掛けるためのラックと前記ハウジング内の温度を計測する温度センサーと熱風を生成する熱風機と前記熱風機により生成された熱風を前記ハウジング内に導入するための導入部と前記ハウジング内から排出するための排出部を前記熱風機に繋いで熱気流を生成する熱風循環装置と、前記ハウジング内に備えられたLED式紫外線(UV-C)照射装置及び紫外線方式オゾン発生装置と前記ハウジング扉とオゾン排出用のダクトとを備えた消臭殺菌乾燥機とオゾン水と紫外線(UV-C)とオゾンを利用し寝具類を清潔にするクリーニング手法であって、
寝具類を前記ハウジング内部に広げて、前記ラックに掛けた状態で、前記ハウジングの扉を閉め、前記熱風機を作動させて、前記熱風循環装置を通して熱気流を前記ハウジング内に発生させる熱気流発生ステップと、前記熱気流発生ステップの後、前記LED式紫外線(UV-C)照射装置により紫外線(UV-C)照射を行う紫外線照射ステップと、前記紫外線方式オゾン発生装置により紫外線(UV-C)照射と高濃度オゾン発生を行うオゾン発生ステップと、前記紫外線照射ステップ及び前記オゾン発生ステップの後、前記ハウジングの扉と前記ダクトを開放して、前記ハウジング内のオゾンを排出するオゾン排出ステップと、寝具類を通気性掃除台に載せた状態で、死滅された有害物質を寝具類から吸引除去する吸引除去ステップと、を経ることを特徴とするクリーニング手法。
【請求項2】
前記通気性掃除台は、寝具類を載せる格子状に組み合わされたフレームと、前記フレームとフレームとの間に形成された空洞と、掃除台を支えるスタンドと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング手法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝具類及びカーペットを水洗いをせず、化学成分を使わず、空気と光テクノロジーを利用して、殺菌、消毒、消臭、分解まで確実な効果を得ると共に自然環境を守ることが出来る、リーニング手に関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気や下水汚染による環境問題に加えて、ウイルスによる感染症が人の健康や社会構成を脅かす要因となり、人間の社会に悪影響を与える事例が後を絶たない昨今、気密性の高いマンションの他、住居文化の変化に伴い寝具類及びカーペットの清潔さがより高く求められている。
近年は寝具類の水洗いのようなクリーニングが、専門のクリーニング
のみならず、コインランドリーでも水洗い可能となり、さらに、ダニや細菌などの除去や死滅までも出来ると伝えられている。
【0003】
しかし、コインランドリーやクリーニング店で行われるクリーニング手法は、主に水洗いであり、大量の水と合成洗剤や専用の化学洗剤を使用せざるを得ない。それによって大量の下水の汚染が発生する。また、水洗いやその後の乾燥機による乾燥プロセスによって、ダニや細菌が除去又は死滅するということについても、一部は可能としても全部を殺菌、死滅、除去することはできないという欠点があった。
【0004】
環境汚染問題を解消する点と、ふとんやカーペットを殺菌するという目的に対して、この欠点は大きな障害である。具体的には、水洗いである限り合成洗剤や専用化学洗剤による下水汚染は避けられないことと、乾燥機内の乾燥温度によって殺菌するために必要とする高温とかける時間に達することが出来ないことが事実であり、殺菌させることができないなどの問題あった。
【0005】
この改善策として、高温の蒸気を利用することにより確実な殺菌、消毒は可能になる。しかしながらこの方法でも、水洗いにより環境汚染の問題が残る。また、脱臭や殺菌に有効であることが広く知られているオゾンを利用し、殺菌、消毒を行う事は可能である。しかしながら、室内で、さらに、ふとんの内部にオゾンを直接与えるには、オゾンが人体に与える影響を考えて低濃度で行う必要があるため、その効果に対する確信は得られない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2003-038897号公報
【0007】
【文献】特開平11-179095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする課題は、水洗いをせず、合成洗剤などを使わず、下水汚染の問題を解消しながら、寝具類及びカーペットの殺菌、消毒、消臭、分解まで確実なクリーニング効果を得られることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、具類を内部に収容する空間を有するハウジングと前記ハウジング内で寝具類を広げて掛けるためのラックと前記ハウジング内の温度を計測する温度センサーと熱風を生成する熱風機と前記熱風機により生成された熱風を前記ハウジング内に導入するための導入部と前記ハウジング内から排出するための排出部を前記熱風機に繋いで熱気流を生成する熱風循環装置と、前記ハウジング内に備えられたLED式紫外線(UV-C)照射装置及び紫外線方式オゾン発生装置と前記ハウジング扉とオゾン排出用のダクトとを備えた消臭殺菌乾燥機とオゾン水と紫外線(UV-C)とオゾンを利用し寝具類を清潔にするクリーニング手法であって、
寝具類を前記ハウジング内部に広げて、前記ラックに掛けた状態で、前記ハウジングの扉を閉め、前記熱風機を作動させて、前記熱風循環装置を通して熱気流を前記ハウジング内に発生させる熱気流発生ステップと、前記熱気流発生ステップの後、前記LED式紫外線(UV-C)照射装置により紫外線(UV-C)照射を行う紫外線照射ステップと、前記紫外線方式オゾン発生装置により紫外線(UV-C)照射と高濃度オゾン発生を行うオゾン発生ステップと、前記紫外線照射ステップ及び前記オゾン発生ステップの後、前記ハウジングの扉と前記ダクトを開放して、前記ハウジング内のオゾンを排出するオゾン排出ステップと、寝具類を通気性掃除台に載せた状態で、死滅された有害物質を寝具類から吸引除去する吸引除去ステップと、を経ることを特徴とするクリーニング手法である。
請求項2に係る発明は、前記通気性掃除台は、寝具類を載せる格子状に組み合わされたフレームと、前記フレームとフレームとの間に形成された空洞と、掃除台を支えるスタンドと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング手法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、水を低電圧電解式により生成されたオゾン水を寝具やカーペットに吹き付け、ハウジング内に広げて掛けて、熱気流による1次ステップの殺菌及び死滅を行った後、紫外線(UV-C)照射により浮遊菌までも殺菌する2次ステップと同時に高濃度オゾンを発生させ、対象物の内側まで殺菌、消毒、消臭、分解する3次ステップにより、水洗いせずクリーニングできるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】消臭殺菌乾燥機の平面図。(実施例1)
図2】消臭殺菌乾燥機の正面図。(実施例1)
図3】消臭殺菌乾燥機の裏面図。(実施例1)
図4】通気性掃除台の構成を説明する図であり(a)は平面図、(b)は正面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ハウジング2内部にて、熱気流と紫外線(UV-C)とオゾンによって殺菌するという目的を、熱気流の発生、紫外線(UV-C)の照射及びオゾンの発生を実現した。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明装置の1実施例の平面図であって、図2は、同様の正面図である。また、図3は、1実施例の裏面図である。
【0014】
表1は、ハウジング2内部で熱気流が発生し、ハウジング内部に大きな温度のムラが無い事を実現したものである。
【表1】
【0015】
熱風発生装置1と、熱風吹込口9と、熱風吹出口10と、熱気流循環パイプ11と、制気口12とダクト13は、ハウジング2の外側に設けられ連結されている。
【0016】
ハウジング2内部には、紫外線(UV-C)照射及びオゾン発生装置3と、装置ホルダー4と、縦ラック5と横ラック6が設けられた形状である。
【0017】
ハウジング2内部には、温度センサーA~Fが、外部には温度センサー G~Hが設けられ、ハウジング2側面には温度表示パネル15が設けられ、熱気流の発生状況を確認できる形状である。
【0018】
ハウジングの扉8は、脱着可能な形状であり、また、扉8を外しダクト制気口14を利用して作業完了後残りのオゾンなどをダクト13を通して一斉に排出することが出来る形状である。
【産業上の利用可能性】
【0019】
寝具類及びカーペットなどに潜んでいるウイルス、細菌、カビ、ダニ、ダニの卵など有害物質を殺菌する自然環境を守る新概念クリーニング事業に適用できる。
【符号の説明】
【0020】
1熱風機
2ハウジング
3紫外線(UV-C)照射及びオゾン発生装置
4装置ホルダー
5縦ラック
6横ラック
7ふとんを広げて掛けた模様
8扉
9熱風吹込口
10熱風吹出口
11熱気流循環パイプ
12制気口バルブ
13ダクト
14ダクト制気口バルブ
15温度表示パネル
16通気性掃除台
17フレーム
18空洞
Aハウジング内温度センサー1
Bハウジング内温度センサー2
Cハウジング内温度センサー3
Dハウジング内温度センサー4
Eハウジング内温度センサー5
Fふとん内温度センサー6
G熱風吹出口温度センサー7
H熱風吹込口温度センサー8
図1
図2
図3
図4