(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-13
(45)【発行日】2023-06-21
(54)【発明の名称】人生画像表示装置、人生画像管理装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/904 20190101AFI20230614BHJP
【FI】
G06F16/904
(21)【出願番号】P 2019117469
(22)【出願日】2019-06-25
【審査請求日】2022-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】520496235
【氏名又は名称】株式会社World Life Mapping
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】下田 彬
(72)【発明者】
【氏名】ガニエ マーク 智也
【審査官】齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-176588(JP,A)
【文献】特開2005-122488(JP,A)
【文献】特開2017-168131(JP,A)
【文献】特開2018-106331(JP,A)
【文献】特表2017-507402(JP,A)
【文献】特表2016-539407(JP,A)
【文献】秋元 泰介,認知システムのためのストーリーの多元的関連付けモデルの概念と部分的実装,第60回 ことば工学研究会資料,日本,社団法人人工知能学会 ことば工学事務局,2018年12月14日,p.15-25
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの人生における所定期間を示す情報である期間情報を複数受け付ける期間受付手段と、
ユーザが前記所定期間にした経験に関する情報である経験情報を受け付ける経験受付手段と、
複数の前記期間情報の各々を示すノードである期間ノードを時系列で並べ、互いにエッジで接続した画像を表示する期間画像表示手段と、
前記経験情報を示すノードである経験ノードと、複数の前記期間ノードのうち当該経験ノードの前記所定期間を示す前記期間ノードとを他のエッジで接続した画像を表示する経験画像表示手段と
を有する人生画像表示装置。
【請求項2】
前記期間情報は、ユーザが過去に有した肩書および/または現在有している肩書を示す情報を含む
ことを特徴とする請求項1記載の人生画像表示装置。
【請求項3】
前記経験情報は、ユーザが前記所定期間に経験した挫折に関する挫折情報を含む
ことを特徴とする請求項1または2記載の人生画像表示装置。
【請求項4】
前記挫折情報が示す前記挫折をユーザが乗り越えたか否かについての指定をユーザから受け付ける挫折受付手段を有する
ことを特徴とする請求項3記載の人生画像表示装置。
【請求項5】
前記挫折情報を示す経験ノードを非表示とする指示をユーザから受け付ける非表示受付手段を有する
ことを特徴とする請求項3記載の人生画像表示装置。
【請求項6】
前記経験情報が示す経験に基づいて、当該経験と共通する属性の経験がある他のユーザに関する情報を表示する共通ユーザ表示手段を有する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の人生画像表示装置。
【請求項7】
ユーザの価値観に関する情報である価値情報を受け付ける価値情報受付手段と、
前記価値情報に応じて、前記共通ユーザ表示手段が表示する他のユーザを切り替える共通ユーザ切替手段と
を有する
ことを特徴とする請求項6記載の人生画像表示装置。
【請求項8】
ユーザの人生における所定期間を示す情報である期間情報を複数受け付ける期間受付手段と、
ユーザが前記所定期間にした経験に関する情報である経験情報を受け付ける経験受付手段と、
複数の前記期間情報の各々を示すノードである期間ノードを時系列で並べ、互いにエッジで接続した画像を、ネットワークを介して接続される端末に表示させる期間ノード表示手段と、
前記経験情報を示すノードである経験ノードと、複数の前記期間ノードのうち当該経験ノードの前記所定期間を示す前記期間ノードとを他のエッジで接続した画像を前記端末に表示させる経験ノード表示手段と
を有する人生画像管理装置。
【請求項9】
ユーザの人生における所定期間を示す情報である期間情報を複数受け付けるステップと、
ユーザが前記所定期間にした経験に関する情報である経験情報を受け付けるステップと、
複数の前記期間情報の各々を示すノードである期間ノードを時系列で並べ、互いにエッジで接続した画像を表示するステップと、
前記経験情報を示すノードである経験ノードと、複数の前記期間ノードのうち当該経験ノードの前記所定期間を示す前記期間ノードとを他のエッジで接続した画像を表示するステップと
をコンピュータに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人生画像表示装置、人生画像管理装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、将来設計をする際の指針となる人生時計装置が開示されている。この人生時計装置は、時を表示する時表示部と、分を表示する分表示部と、秒を表示する秒表示部を備えた時計に用いられ、現実に43200秒経過する毎に秒表示部の数値を1つ増加することにより、人生時刻を表示する駆動手段を備えている。これにより、人生という長い時間を人生時刻に置き換えることができ、自らの過ごしてきた時間を感覚的に認識できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば自分自身の人生を振り返り、将来どのようにして生きていきたいかを考えるなどのために、今までの人生を可視化する作業が望まれることがある。
そこで、本発明では、ユーザの人生を可視化した画像である人生画像を表示することが可能な人生画像表示装置などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、ユーザの人生における所定期間を示す情報である期間情報を複数受け付ける期間受付手段と、ユーザが前記所定期間にした経験に関する情報である経験情報を受け付ける経験受付手段と、複数の前記期間情報の各々を示すノードである期間ノードを時系列で並べ、互いにエッジで接続した画像を表示する期間画像表示手段と、前記経験情報を示すノードである経験ノードと、複数の前記期間ノードのうち当該経験ノードの前記所定期間を示す前記期間ノードとを他のエッジで接続した画像を表示する経験画像表示手段とを有する人生画像表示装置である。
ここで、前記期間情報は、ユーザが過去に有した肩書および/または現在有している肩書を示す情報を含むとよい。
また、前記経験情報は、ユーザが前記所定期間に経験した挫折に関する挫折情報を含むとよい。
また、前記挫折情報が示す前記挫折をユーザが乗り越えたか否かについての指定をユーザから受け付ける挫折受付手段を有するとよい。
また、前記挫折情報を示す経験ノードを非表示とする指示をユーザから受け付ける非表示受付手段を有するとよい。
また、前記経験情報が示す経験に基づいて、当該経験と共通する属性の経験がある他のユーザに関する情報を表示する共通ユーザ表示手段を有するとよい。
また、ユーザの価値観に関する情報である価値情報を受け付ける価値情報受付手段と、前記価値情報に応じて、前記共通ユーザ表示手段が表示する他のユーザを切り替える共通ユーザ切替手段とを有するとよい。
【0006】
他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、ユーザの人生における所定期間を示す情報である期間情報を複数受け付ける期間受付手段と、ユーザが前記所定期間にした経験に関する情報である経験情報を受け付ける経験受付手段と、複数の前記期間情報の各々を示すノードである期間ノードを時系列で並べ、互いにエッジで接続した画像を、ネットワークを介して接続される端末に表示させる期間ノード表示手段と、前記経験情報を示すノードである経験ノードと、複数の前記期間ノードのうち当該経験ノードの前記所定期間を示す前記期間ノードとを他のエッジで接続した画像を前記端末に表示させる経験ノード表示手段とを有する人生画像管理装置である。
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、ユーザの人生における所定期間を示す情報である期間情報を複数受け付けるステップと、ユーザが前記所定期間にした経験に関する情報である経験情報を受け付けるステップと、複数の前記期間情報の各々を示すノードである期間ノードを時系列で並べ、互いにエッジで接続した画像を表示するステップと、前記経験情報を示すノードである経験ノードと、複数の前記期間ノードのうち当該経験ノードの前記所定期間を示す前記期間ノードとを他のエッジで接続した画像を表示するステップとをコンピュータに実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの人生を可視化した画像である人生画像を表示することが可能な人生画像表示装置などが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施の形態が適用されるライフマップ表示システムの全体構成例を示した図である。
【
図2】ライフマップ管理装置の構成例を説明するための図である。
【
図3】(a)はライフマップ表示システムの基本動作を示すフローチャートであり、(b)はライフマップ表示システムの更新動作を示すフローチャートである。
【
図5】(a)乃至(c)は、ユーザ登録部が端末に表示させる画像を説明するための図である。
【
図8】(a)はマッチング画像を説明する図であり、(b)は候補ユーザ詳細画像を説明する図である。
【
図10】ライフマップ管理装置のハードウェア構成例を示した図である。
【
図11】端末のハードウェア構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<ライフマップ表示システム1>
図1は、本実施の形態が適用されるライフマップ表示システム1の全体構成例を示した図である。
ライフマップ表示システム1は、ライフマップ管理装置10と、端末30、40、50とを有する。ライフマップ管理装置10および端末30、40、50は、ネットワーク90を介して互いに接続されている。ライフマップ表示システム1は、各端末30、40、50を操作するユーザごとのライフマップ(後述)の管理および表示を実行する。
【0010】
ライフマップ管理装置10は、コンピュータ装置によって構成される。このライフマップ管理装置10は、ライフマップ表示システム1におけるサーバとして機能する。本実施の形態のライフマップ管理装置10は、端末30、40、50などを操作するユーザに対してライフマップを表示する機能を備えている。
【0011】
端末30、40、50の各々は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、あるいはノート型コンピュータなどのコンピュータ装置によって構成される。この端末30、40、50は、ライフマップ表示システム1におけるクライアントとして機能する。ここで、端末30、40、50の各々は、ライフマップ表示システム1のユーザによって操作される。図示の例においては、端末30、40、50の3つが示されているが、ライフマップ表示システム1が管理するライフマップは2人または4人以上の複数のユーザによっても利用可能であり、ライフマップ表示システム1は、端末30、40、50以外の端末も接続可能である。なお、以下の説明において端末30、40、50の各々を区別しない場合に、「端末30など」ということがある。
【0012】
<ライフマップ管理装置10の構成例>
図2は、ライフマップ管理装置10の構成例を説明するための図である。
次に、
図1および
図2を参照しながらライフマップ管理装置10の構成例について説明をする。
ライフマップ管理装置10は、ユーザ登録部11と、ライフマップ表示部13と、評価値算出部15と、マッチング画像表示部17と、ネットワーク管理部21と、目標管理部23とを有する。
【0013】
ユーザ登録部11は、1人のユーザの人生や人物像を説明する情報であるユーザ情報を受け付け登録する。さらに説明をすると、ユーザ登録部11は、例えばユーザが端末30などを介して入力するユーザ情報を記憶する。このユーザ登録部11は、所定のタイミングでユーザに対してアンケートをとることによって、ユーザ情報を取得する。図示の例におけるユーザ登録部11は、基本情報受付部111と、期間情報受付部113と、イベント情報受付部115と、価値情報受付部117とを有する。
【0014】
基本情報受付部111は、ユーザの生年月日、年齢、出生地、名前、ニックネーム、職業等のユーザのプロフィールデータである基本情報を受け付ける。期間情報受付部113は、ユーザが過去に有した肩書、現在有している肩書、過去や現在の所属先(学校、団体名、あるいは組織名)、あるいは年齢や年代など、ユーザの人生における所定期間を示す情報である期間情報を受け付ける。イベント情報受付部115は、ユーザの人生において発生した事象(イベント)に関する情報であるイベント情報を受け付ける。価値情報受付部117は、ユーザの価値観に関する情報である価値情報を取得する。この価値情報は、例えばライフプリンシプル、ライフモチベーション、ライフターニングポイント、挫折経験などを含む(詳細は後述)。なお、価値情報は、各ユーザが有する人生の指針に関する情報として捉えることもできる。
【0015】
ライフマップ表示部13は、ユーザ登録部11が登録したユーザ情報に従って、ユーザの端末30などにライフマップ(後述)の表示を行う。このライフマップ表示部13は、基本情報表示部131と、期間情報表示部133と、イベント情報表示部135と、価値情報表示部137とを有する。基本情報表示部131は、基本情報受付部111が受け付けた基本情報に従いユーザ情報画像513(後述する
図6参照)などを表示する。期間情報表示部133は、期間情報受付部113が受け付けた期間情報に従い時系列ライン577(
図6参照)などを表示する。イベント情報表示部135は、イベント情報受付部115が受け付けたイベント情報に従いイベントノード575(
図6参照)などを表示する。価値情報表示部137は、価値情報受付部117が受け付けた価値情報に従いプリンシプル画像551(
図6参照)などを表示する。
【0016】
評価値算出部15は、ユーザ同士のマッチングを行う際に用いられる評価値を算出する。評価値の算出方法の具体例については後述する。また、評価値算出部15は、所定期間(例えば、24時間、1週間)ごとに、あるいは所定条件が成立した場合(例えば、ユーザがライフマップ表示システム1を利用するごと)に、評価値の算出方法を更新(変更)し、変更した算出方法にしたがって評価値を算出する。評価値の算出方法の更新は、例えば評価値を算出するパラメータを、ランダムに変化させることなどにより実行される。
【0017】
マッチング画像表示部17は、評価値算出部15が算出した評価値に従って、ユーザの端末30などにマッチングを行うための画像であるマッチング画像710を表示する。さらに説明をすると、ユーザがユーザ情報を更新した場合や、評価値算出部15が評価値の算出方法を更新した場合など、所定条件を契機としてマッチング画像710を更新する。
【0018】
ネットワーク管理部21は、ユーザ同士のネットワーキングを管理する部分である。具体的には、1のユーザが他のユーザをお気に入りとして登録することや、他のユーザをフォローすること、あるいはユーザ間のメッセージの送受信など管理する。
目標管理部23は、ユーザのライフモチベーションに応じて、ユーザに長期目標、中期目標、短期目標をテキストデータとして入力させ保存管理する。
【0019】
<ライフマップ表示システム1の動作>
図3(a)はライフマップ表示システム1の基本動作を示すフローチャートであり、
図3(b)はライフマップ表示システム1の更新動作を示すフローチャートである。
【0020】
次に、
図1乃至
図3を参照しながら、ライフマップ表示システム1の動作について説明をする。ここで、ライフマップ表示システム1の動作は、新たなユーザからユーザ情報を受け付けることでそのユーザのライフマップなどを表示する基本動作と、上述のように所定条件の成立を契機に実行される更新動作とを有する。以下では、基本動作および更新動作の各々について順に説明する。
【0021】
まず、
図3(a)を参照しながらライフマップ表示システム1の基本動作について説明をする。
図3(a)に示すように、ライフマップ表示システム1におけるユーザ登録部11は、ユーザが端末30などを操作し入力するユーザ情報を受け付ける(S301)。そして、ライフマップ表示部13は、ユーザ登録部11が受け付けたユーザ情報にしたがって、ユーザの端末30などにライフマップの表示を行う(S302)。
【0022】
次に、評価値算出部15は、評価値の算出方法およびユーザ登録部11が受け付けたユーザ情報にしたがって、評価値を算出する(S303)。そして、マッチング画像表示部17は、評価値算出部15が算出した評価値にしたがって、ユーザの端末30などにマッチング画像710を表示する(S304)。
【0023】
次に、
図3(b)を参照しながら、ライフマップ表示システム1の更新動作について説明をする。
図3(b)に示すように、ライフマップ表示システム1におけるユーザ登録部11は、ユーザ情報が更新されたかを判断する(S311)。そして、ユーザ情報が更新された場合(S311でYES)、ライフマップ表示部13は、更新されたユーザ情報にしたがってユーザの端末30などにライフマップの表示を行う(S312)。
【0024】
次に、評価値算出部15は、更新されたユーザ情報にしたがって評価値を更新(算出)する(S313)。そして、マッチング画像表示部17は、評価値算出部15が更新(算出)した評価値にしたがって、ユーザの端末30などにマッチング画像を更新(表示)する(S314)。
【0025】
一方、ユーザ情報が更新されていない場合(S311でNO)、評価値算出部15は、評価値の算出方法が更新されたかを判断する(S315)。そして、評価値の算出方法が更新された場合(S315でYES)には、評価値算出部15は、更新された算出方法にしたがって評価値を更新(S313)し、マッチング画像表示部17がマッチング画像を更新する(S314)。
一方、評価値の算出方法が更新されていない場合(S315でNO)、ライフマップ表示システム1は更新動作を終了する。
【0026】
<ユーザ情報>
図4は、ユーザ情報の構造を説明する図である。さらに説明をすると、
図4は、ユーザAに紐づけられるユーザ情報、すなわちユーザAに紐づけられるデータ群を示す。
次に、
図4を参照しながら、ユーザ登録部11が受け付けるユーザ情報の一例について説明をする。
図4に示すように、ユーザAのユーザ情報A10は、ユーザプロフィールデータA11、ライフターニングポイント(Life Turning Points)テキストデータA12、ライフプリンシプル(Life Principles)テキストデータA13、ライフモチベーション(Life Motivations)テキストデータA14、ライフマップ(Life Map)テキストデータA15を含む。
【0027】
ユーザプロフィールデータA11は、上述のように各ユーザの年齢等のプロフィールデータであり、テキストデータおよびマークアップ言語を含む。
【0028】
ライフターニングポイントテキストデータA12は、ユーザ自身の人生で大きな転機となった出来事(イベント)を指定するテキストデータまたはマークアップ言語からなるデータを含む。また、上記価値情報の属性(特定の属性)を指定するデータを含む。
【0029】
ライフプリンシプルテキストデータA13は、例えばユーザの座右の銘や信条など、ユーザ自身の人生におけるユーザの主義(価値観)を表現するテキストデータまたはマークアップ言語からなるデータである。また、ライフプリンシプルテキストデータA13は、その内容をクラスタリングするタグデータを、テキストデータまたはマークアップ言語として含む。
【0030】
ライフモチベーションテキストデータA14は、例えばどういう暮らしをしたいかなど、ユーザ自身の人生の長期的目的あるいは長期的目標を表現するテキストデータまたはマークアップ言語からなるデータである。また、ライフモチベーションテキストデータA14は、その内容をクラスタリングするタグデータを、テキストデータまたはマークアップ言語として含む。
【0031】
ライフマップテキストデータA15は、上記各データの一部または全部についてのテキストデータまたはマークアップ言語からなるデータであり、その内容をクラスタリングするタグデータをテキストデータまたはマークアップ言語として含む。
【0032】
<挫折入力画像>
図5(a)乃至(c)は、ユーザ登録部11が端末30などに表示させる画像を説明するための図である。
次に、
図5(a)乃至(c)を参照しながら、ユーザからのユーザ情報を受け付けるため、ユーザ登録部11が端末30などに表示させる画像の例として、挫折入力第1画像310、挫折入力第2画像360、挫折入力第3画像410について説明をする。
【0033】
なお、挫折入力第1画像310、挫折入力第2画像360、挫折入力第3画像410は、ユーザ登録部11のイベント情報受付部115が、ユーザの人生における挫折経験についての情報を取得するための画像である。ここで、挫折経験とは、仕事や計画などが途中でだめになり、仕事や計画などを実行する気力を失う経験である。そして、この挫折経験は、ユーザの人生におけるイベントのうち、ユーザが挫折であると判断したイベント(経験)である。ここで、ユーザによる挫折であるという判断は、ユーザの価値観にしたがって行われる。よって、挫折経験についての情報は、ユーザの人生におけるイベントの情報であり、かつユーザの価値観の情報でもある。そして、挫折入力第1画像310、挫折入力第2画像360、挫折入力第3画像410によって入力された挫折経験についての情報は、イベント情報受付部115および価値情報受付部117によって取得される。
【0034】
図5(a)に示すように、挫折入力第1画像310は、ユーザの人生における挫折経験についての質問を示す画像である挫折質問第1画像311と、挫折質問第1画像311が示す質問への回答として選択される挫折経験の属性画像群313とを有する。図示の例においては、属性画像群313は、「怪我」、「病気」、「人間関係」、「学業」、「スポーツ」、「環境」などを示す属性画像315を複数有する。さらに説明をすると、アプリケーションソフトウェア(アプリ)内のユーザインターフェースとして、属性画像群313を構成する属性画像315、すなわちタグから、ユーザ自身に選択をさせるためのフォームが表示される
【0035】
ユーザが複数の属性画像315のうちのいずれかを選択することにより、ユーザ登録部11はユーザの挫折経験の属性のタグ付けを実行し、挫折入力第1画像310に替えて、挫折入力第2画像360(
図5(b)参照)を端末30などに表示させる。
【0036】
図5(b)に示すように、挫折入力第2画像360は、ユーザが対象とする挫折経験を乗り越えたかを質問する画像である挫折質問第2画像361と、挫折質問第2画像361が示す質問への回答として選択される肯定画像365および否定画像363と、ユーザへの注意を示す画像である注意画像367とを有する。
【0037】
ユーザが肯定画像365および否定画像363のいずれかを選択することにともなって、ユーザ登録部11はユーザの挫折経験が乗り越えられたものであるか否かのタグ付けを実行する。そして、ユーザ登録部11は、ユーザが肯定画像365を選択すると、挫折入力第2画像360に替えて挫折入力第3画像410(
図5(c)参照)を端末30などに表示させる。なお、ユーザ登録部11は、ユーザが否定画像363を選択すると、挫折入力第2画像360に替えて、ユーザが乗り越えていない挫折経験についての入力画面(不図示)を端末30などに表示させる。
【0038】
次に、
図5(c)に示すように、挫折入力第3画像410は、ユーザに対象とする挫折経験を乗り越えたことについての詳細情報を質問する画像である挫折質問第3画像411と、挫折質問第3画像411の回答として対象とする挫折経験の対処方法(乗り越え方)を入力するための対処入力画像413と、挫折質問第3画像411の回答として対象とする挫折経験を乗り越えた後の評価、具体的には挫折経験を乗り越えて良かった点を入力するための経験評価入力画像415とを有する。対処入力画像413および経験評価入力画像415は、所謂インプットボックスとして機能し、ユーザが対処入力画像413および経験評価入力画像415へ能動的にテキストを入力する。対処入力画像413および経験評価入力画像415に入力される挫折経験の対処方法および挫折経験を乗り越えた後の評価は、後述するマッチングなどにより、他のユーザに閲覧可能となる。
【0039】
ここで、注意画像367によって示されるように、ユーザが否定画像363を選択した場合、すなわちユーザが挫折経験を乗り越えていない場合においては、対象の挫折経験はライフマップとして表示されない。具体的には、例えば対象の挫折経験のノードが、ライフマップに表示されない。一方で、対象の挫折経験のイベント自体は登録され、後述するマッチング処理に用いられる。このことにより、乗り越えていない挫折経験のイベントが、他のユーザによって閲覧されることを抑制しつつ、対象の挫折経験と類似する経験を持つ他のユーザ、すなわち対象の挫折経験と属性が共通する経験を持つ他のユーザとのマッチング処理が実行可能となる。
【0040】
また、上記属性画像群313を構成する属性画像315がユーザによって選択されることにより、ユーザ登録部11がユーザの挫折経験の属性のタグ付けを実行する。このタグ付けによって、後述するマッチングの処理が簡略化される。
【0041】
ここで、ライフプリンシプルおよびライフモチベーションについての情報を取得する処理においても、タグ付けが実行される。
図示は省略するが、ライフプリンシプルの入力を受け付ける画像において、例えば「~に関する名言」という項目として、「経営者」、「仕事」、「人生」、「投資家」、「武士」、「リーダー夢の実現」、「人間関係」、「信念」、「能力開発」、「スポーツ」、「チームワーク」、「自信」、「時間」、「アーティスト」、「チャレンジ」、「健康」、「運命」、「元気」、「勉強」、「前向き」、「ストレス解消」、「努力」、「お金」、「友情」、「希望」、「後悔」、「失敗」などの項目が列挙され、いずれかの項目をユーザが選択することによってタグ付けを実行してもよい。
【0042】
また、図示は省略するが、ライフモチベーションの入力を受け付ける画像において、例えば「どういう暮らしをしたいか?」という項目として、「穏やかで安定した生活」、「新しいものに触れチャレンジを続ける」、「好きなことをして生きていく」、「自分の時間が多く自由に生きたい」、「人を助けて生きていく」、「大局を動かしたい」、「世界で一番強くなりたい」、「様々な人と触れ合いたい」、「時代の最先端を行きたい」、「他人に尊敬されて生きたい」などの項目が列挙され、いずれかの項目をユーザが選択することによってタグ付けを実行してもよい。
【0043】
上記ユーザ情報のデータ群を構成する要素は、主にライフマップ管理装置10側で設定された、一定の領域の分野を示すタグ付けを行うことでクラスタリングされる。このように予め準備されたタグを選択することに加えて、あるいはタグを選択することに替えて、ユーザによるテキストデータの入力に対し、ユーザの入力したテキストデータが示す内容と合致する内容のタグが存在するか、ライフマップ管理装置10の記憶領域(データベース)に検索をかける構成であってもよい。この機能により、ユーザの能動的な不特定のテキスト入力に対して、その情報に内容を大別するためのタグを紐付け可能となる。
【0044】
さて、上記タグは予めライフマップ管理装置10に記憶されているが、ライフマップ管理装置10に記憶されていないタグ、すなわち潜在的なタグに対処するため、ユーザ自身がタグを新規に定義できるようライフマップ管理装置10を構成してもよい。例えば、ユーザが希望のタグを見つけられなかった場合、ユーザは特定の文字列を入力し、その文字列を新規タグとしてライフマップ管理装置10に登録するためのリクエストを、ライフマップ管理装置10に送信可能とする。この新規登録のリクエストを受けたライフマップ管理装置10は、リクエストされたタグの内容を記憶し、同一の内容で所定数(例えば10)以上のリクエストを受信した場合に、正式なタグとしてライフマップ管理装置10に新規登録する。
【0045】
<評価値算出処理>
上記のように評価値算出部15は、ユーザ同士のマッチングを行う際の評価値を算出する。以下、評価値の算出処理の一例を説明する。評価値算出部15は、上記の1ユーザに対応するデータ群と、他の1ユーザに対応するデータ群を比較し、所定の計算式を元に評価値を算出する。この評価値は、ユーザに対応するデータ群のパラメータの一致に重み付けをし、その和をとったものである。
【0046】
さらに説明をすると、評価値算出部15は、各ユーザのユーザ情報を構成するデータ群を比較し、各項目のタグを元に一致項目ベクトルSを抽出する。ここで、一致項目ベクトルSは、1ユーザのデータ群項目のi番目の要素が比較対象の1ユーザのデータ群項目に含まれている場合に、i番目の要素に1を持ち、含まれていない場合にi番目の要素に0を持つ。一致項目ベクトルSは以下の数式のように記述される。
【0047】
上記の一致項目ベクトルSに対し、各タグ項目およびデータ群項目(「Life Turning Points」、「Life Principles」等)に対して重み付けWを事前に評価値算出部15で設定する。このとき、マッチングにおける2ユーザ(例えば、ユーザAおよびユーザB)に対するユーザデータ間の評価値E
ABは以下の数式で表される。
【0048】
評価値算出部15は、マッチングのリクエストを受けると上記の計算処理をユーザ登録部11に登録されているユーザ情報に対して行い、マッチング画像表示部17は、算出された評価値が高いユーザ情報を優先的にユーザに提示する。すなわち、マッチング画像表示部17は、評価値算出部15が算出した評価値の高いデータ群を持つユーザ同士をつなげるマッチング機能を持つ。
【0049】
ここで、評価値算出部15は、上記の計算処理を行う際に、特に「挫折経験」の項目に他の項目よりも大きな重み付けを行う。このことにより、マッチング画像表示部17は、「挫折経験」の項目が一致するユーザ情報を優先的に抽出し、その中でも評価値の高いユーザデータを一定数、ユーザに提示する。
【0050】
さらに説明をすると、自分自身のライフマップ画像570のデータから、自分に近い経験をした他のユーザで、例えば自分と同年代や自分よりも年上の他のユーザのライフマップ画像870(後述する
図8(b)参照)を閲覧できるようにし、自分の人生設計を考えるようにする。例えば、穏やかな家庭をもって暮らしていきたいユーザであって、小学校のころサッカーに打ち込んでおり、かつ骨折という挫折を経験したというような、同じような願望と経歴をもつ同期のライフマップ画像870や、同じような経歴をもち既に穏やかな家庭を持ってくらしている年長者や先人のライフマップ画像870を表示する。
【0051】
なお、上記のように評価値算出部15は、各ユーザのライフマップ画像570のデータを参照し、ユーザ自身の、あるいはユーザが指定したライフマップ画像570のノードの成分との類似度を計算し、その評価値を上位からリストとして表示する。なお、このリストうちの一部を選択し、ユーザに提示(表示)することも可能である。
【0052】
<ソーシャルネットワークサービス>
マッチング画像表示部17によって提示された他ユーザに対して、ユーザは「お気に入り登録」、「フォロー」、「ダイレクトメッセージを送信」等の操作ができる。ここで、「お気に入り登録」は対象ユーザのデータを、ユーザが任意のタイミングで閲覧することを可能とする操作である。「フォロー」は対象ユーザを任意のタイミングで参照することを可能にし、ユーザが「フォロー」操作をしたことが対象ユーザに知らされる操作である。「ダイレクトメッセージを送信」は対象ユーザに対して直接テキストデータの送受信を可能とする操作である。なお、これらの「お気に入り登録」、「フォロー」、「ダイレクトメッセージを送信」の機能は、ネットワーク管理部21によって実行される。
【0053】
<ライフマップ表示画像510>
図6は、ライフマップ表示画像510を説明する図である。
次に、
図6を参照しながら、端末30などに表示されるライフマップ表示画像510について説明をする。
【0054】
図6に示すように、ライフマップ表示画像510は、ユーザ情報表示領域511と、ライフマップ表示領域531と、切替アイコン表示領域591とを有する。
ここで、ユーザ情報表示領域511には、基本情報受付部111が受け付ける基本情報を表示するユーザ情報画像513が表示される。また、図示の例においては、ユーザ情報表示領域511に、価値情報受付部117が受け付けるライフモチベーションを示すライフモチベーション画像515が表示される。
【0055】
ライフマップ表示領域531には、プリンシプル画像551と、ターニングポイント画像555と、モチベーション画像557と、ライフマップ画像570とが表示される。ここで、1つのライフマップ画像570は、1人のユーザと1対1に対応し、ライフマップ画像570はそのユーザが経験してきた人生を説明するデータとなる。
【0056】
ここで、ライフマップ画像570は、ノード(Detail Node)572とエッジ573とによって形成されるツリー構造のグラフである。ライフマップ画像570の情報は、基本的に全ノード572を説明する文字データから構成される。図示の例においては、ノード572は、時系列ノード571と、イベントノード575とを含む。
【0057】
ライフマップ画像570は、ユーザの人生における時系列情報を示す時系列ノード571の列である時系列ライン577と、時系列ライン577に含まれる時系列ノード571のいずれかとエッジ573によって接続されるイベントノード575とを有する。
【0058】
時系列ライン577に含まれる時系列ノード571の各々は、期間情報受付部113が受け付けた期間情報に対応する。すなわち、時系列ライン577に含まれる時系列ノード571は、ユーザの人生における一期間を、肩書や所属先によって示す。図示の例における各時系列ノード571は、肩書や所属先の属性に応じてアイコン(画像)が異なる。時系列ライン577に含まれる時系列ノード571は、一方向(図中左右方向)に沿って並べつつ、各々の位置(図中上下方向の位置)をランダムにずらすことによって、ノード572が互いに重なる配置となることを抑制する。
【0059】
イベントノード575は、各々イベント情報受付部115が受け付けたイベント情報に対応する。すなわち、イベントノード575の各々は、時系列ライン577に含まれる時系列ノード571が示す時間的な区間に発生した事象を示す。図示の例における各イベントノード575は、イベントの属性に応じてアイコン(画像)が異なる。また、複数のイベントノード575の一部においては、イベントの内容を示す説明画像579が表示される。また、図示の例におけるイベントノード575は、時系列ライン577に含まれる各時系列ノード571よりも表示サイズが大きい。このことによりライフマップ表示領域531の面積が制限される場合においても、イベントノード575の視認性を確保することができる。
【0060】
なお、ライフマップ画像570の各ノード572には、「経験した出来事」、「心理状況の変化」、「趣味」、「乗り越えた挫折」、「肩書きおよび職業の詳細情報」等の様々な属性の情報が保持される。これら情報は、対象とするユーザの人生における各時点で変化するものであるから、「肩書きおよび職業の推移」を表す各時系列ノード571に紐づけられる形でデータが表現される。ここで、「経験した出来事」には、「親友と出会う」や「本を読む」などが含まれる。「心理状況の変化」には、「自信向上」などが含まれる。「趣味」には、「映画鑑賞」、「ピアノ」、「ゲーム開発」などが含まれる。「乗り越えた挫折」には、「人間関係」、「受験失敗」などが含まれる。「肩書きおよび職業の詳細情報」は、当人が所属したコミュニティの変化を説明するもので、例えば出生(例えば、日本、アメリカなどの出生地)・小学生・大学生(例えば、X大学)・サラリーマン・社長、Y市市長などを「肩書きおよび職業」とし、その推移を表す。
【0061】
切替アイコン表示領域591には、端末30などに表示される画像を切り替えるためのアイコンが表示される。図示の例における切替アイコン表示領域591には、マッチング画像710(後述する
図8(a)参照)を表示させるマッチングアイコン593、ホーム画像610(後述する
図7参照)を表示させるホームアイコン595、ライフマップ画像570を表示させるライフマップアイコン597、目標管理画像910(後述する
図9参照)を表示させる目標管理アイコン599を有する。
【0062】
そして、切替アイコン表示領域591に表示されるマッチングアイコン593、ホームアイコン595、ライフマップアイコン597、目標管理アイコン599のいずれかをユーザが選択することにより、選択されたアイコンに対応する画像が、端末30などに表示される。例えば、ライフマップアイコン597がユーザによって選択されると、端末30などに、
図6に示すようなライフマップ画像570が表示される。
【0063】
<ホーム画像610>
図7は、ホーム画像610を説明する図である。
次に、
図7を参照しながら、端末30などに表示されるホーム画像610について説明をする。なお、ホーム画像610は、端末30などにおいて、ライフマップ表示システム1を動作させるためのアプリを起動させたとき、あるいは上記の切替アイコン表示領域591に表示される表示される画像である。
図7に示すように、ホーム画像610は、ユーザ情報表示領域611と、フォローユーザ表示領域631と、切替アイコン表示領域591とを有する。
【0064】
ユーザ情報表示領域611は、ユーザ情報画像613を表示する。このユーザ情報画像613は、ユーザがフォロー登録をしたフォローユーザを表示させるアイコンであるフォローユーザアイコン615と、ユーザがお気に入り登録したお気に入りユーザを表示させるアイコンであるお気に入りユーザイコン617と、各ユーザにメッセージを送るアイコンであるメッセージアイコン619とを有する。
【0065】
フォローユーザ表示領域631は、フォロー登録をしたフォローユーザの画像であるフォローユーザ画像651、653、654、655が表示される。ここで、フォローユーザ画像651、653、654、655は、フォローユーザごとに区分けして表示されている。
【0066】
フォローユーザ画像651を例として説明をすると、フォローユーザ画像651は、ユーザとフォローユーザとの関係(例えば、「先駆者」や「同期」)を示す関係画像633と、フォローユーザのユーザ名画像635と、フォローユーザのプロフィール画像637とを有する。また、フォローユーザ画像651は、フォローユーザのライフマップ670と、フォローユーザのライフプリンシプル671と、フォローユーザのライフモチベーション673と、フォローユーザのイベントのうち挫折経験を示す挫折経験画像675と、フォローユーザにメッセージを送るためのアイコンであるメッセージアイコン677とを有する。なお、フォローユーザ表示領域631における各フォローユーザの領域の大きさは制限されているため、フォローユーザのライフマップ670は、一部のみが表示されている。
【0067】
<マッチング画像710>
図8(a)はマッチング画像710を説明する図であり、
図8(b)は候補ユーザ詳細画像810を説明する図である。
【0068】
次に、
図8(a)および(b)を参照しながら、端末30などに表示されるマッチング画像710および候補ユーザ詳細画像810について説明をする。なお、マッチング画像710は、上記マッチングアイコン593を選択することにより表示される画像である。また、マッチング画像710は、評価値算出部15によって算出された評価値に従って、マッチング画像表示部17により表示される画像である。
【0069】
マッチング画像710は、タイトル画像711と、マッチングの候補となる他のユーザを表示する候補ユーザ表示領域731と、切替アイコン表示領域591とを有する。
候補ユーザ表示領域731は、マッチングの候補となる他のユーザの画像である候補ユーザ画像751、753、755を表示する。
【0070】
候補ユーザ画像751、753、755に含まれる画像および情報は、上記
図7に示すフォローユーザ画像651、653、654、655に含まれる画像および情報に対応する。候補ユーザ画像751を例として具体的に説明をすると、候補ユーザ画像751は、関係画像733と、プロフィール画像737とを有する。また、候補ユーザ画像751は、候補ユーザのライフマップ770と、候補ユーザのライフプリンシプル771と、候補ユーザのライフモチベーション735と、候補ユーザのイベント画像775と、フォローユーザとして登録するためのアイコンであるフォロー登録アイコン777とを有する。なお、図示の例に示す候補ユーザ画像751は、ユーザ名を示す画像を含まない。
【0071】
そして、ユーザによって候補ユーザ画像751が選択されると、
図8(b)に示すように、候補ユーザ画像751が示す他のユーザの候補ユーザ詳細画像810が表示される。候補ユーザ詳細画像810は、タイトル画像811と、対象とする他のユーザのライフマップを表示するライフマップ表示領域831と、切替アイコン表示領域591とを有する。
【0072】
ここで、ライフマップ表示領域831は、
図6に示すライフマップ表示領域513に含まれる画像および情報に対応する。さらに説明をすると、ライフマップ表示領域831においては、プリンシプル画像851と、ターニングポイント画像855と、モチベーション画像857と、ライフマップ画像870とが表示される。
【0073】
ここで、図示のライフマップ画像870には、候補ユーザの挫折経験を示すノードである挫折ノード880が含まれる。図示の挫折ノード880は、星形のアイコンで表示されるなど、他のノードよりも視認性が高くなる画像により構成される。また、図示の挫折ノード880は、挫折ノード880を強調する画像である強調画像881とともに表示されている。強調画像881が表示されることによって、挫折ノード880の注目度が高まる。
【0074】
また、挫折ノード880においては、引き出し線であるリンク画像882と、挫折ノード880が示す挫折の内容を説明する説明画像883が表示される。リンク画像882および説明画像883が表示されることにより、候補ユーザの挫折経験の内容を把握することが容易となる。
【0075】
また、ユーザが、挫折ノード880、リンク画像882、説明画像883の少なくともいずれか1つを選択すると、候補ユーザの挫折経験について詳細情報が表示される。この詳細情報は、上記
図5(a)乃至(c)に示す画像に従って、候補ユーザが入力した情報である。さらに説明をすると、この詳細情報は、
図5(c)に示す挫折入力第3画像410に従って、候補ユーザが入力した挫折経験の対処方法および挫折経験を乗り越えた後の評価を含む。この挫折経験の対処方法や評価は、閲覧しているユーザが現在経験している挫折などの対処方法などとして利用できる有益な情報となる。
【0076】
<目標管理画像910>
図9は、目標管理画像910を説明する図である。
次に、
図9を参照しながら、目標管理画像910を説明する。なお、目標管理画像910は、上記目標管理アイコン599を選択することにより、目標管理部23が表示する画像である。
図9に示すように、目標管理画像910は、タイトル画像911と、目標記入領域931と、切替アイコン表示領域591とを有する。
【0077】
目標記入領域931においては、ライフモチベーションとして、ユーザが人生において成し遂げたい目標を表示する目標画像913と、この目標画像913に示された目標を達成するために、段階的に実現すべき事項すなわち小目標を入力する目標入力領域915、917、919、921とが表示される。言い替えると、目標記入領域931においては、長期目標である目標画像913に示された目標を達成するために、中期目標および短期目標を入力する目標入力領域915、917、919、921が表示される。
【0078】
図示の例においては、目標入力領域915及び917には既に小目標がユーザによって入力されており、目標入力領域919及び921には小目標が入力されていない状態である。そして、目標入力領域915、917、919、921に入力された小目標などは、目標管理部23によって記憶される。これら小目標などを含む目標管理画像910が端末30などに表示されることによって、ユーザは自身が取るべき行動を客観的に認識することが可能となる。さらに説明をすると、ライフマップ画像570などを参考にしながら、ユーザが自分でやりたいことやなりたいものを達成するため、大目標が何か、そのために具体的に何をしたらいいかを目標管理画像910によって管理できるようになる。
【0079】
<ライフマップ管理装置10のハードウェア構成>
図10は、ライフマップ管理装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図10に示すように、ライフマップ管理装置10は、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、HDD(Hard Disk Drive)104と、通信I/F105とを備える。
【0080】
CPU101は、ROM103等に記憶された各種プログラムをRAM102にロードして実行することにより、ライフマップ管理装置10の上記各機能を実現する。
RAM102は、CPU101の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM103は、CPU101が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD104は、各ユーザの基本情報やライフマップ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
通信I/F105は、ネットワーク90(
図1参照)を介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0081】
ここで、CPU101によって実行されるプログラムは、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、ライフマップ管理装置10へ提供しうる。また、CPU101によって実行されるプログラムは、ライフマップ管理装置10を介して端末30などへダウンロードしてもよい。例えば、ライフマップ管理装置10の上記各機能を実現するプログラムを、アプリとしてライフマップ管理装置10へダウンロードしてもよい。
【0082】
<端末30のハードウェア構成>
図11は、端末30のハードウェア構成例を示した図である。
図11に示すように、端末30は、CPU301と、RAM302と、ROM303と、記憶部304と、操作パネル305と、スピーカ306と、マイク307と、カメラ308と、GPSセンサ309と、通信I/F312とを備える。
【0083】
CPU301は、ROM303等に記憶された各種プログラムをRAM302にロードして実行することにより、端末30の上記各機能を実現する。
RAM302は、CPU301の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM303は、CPU301が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
記憶部304は、各種アプリのプログラム、および当該プログラムによって使用される各種データ等を記憶する例えばフラッシュメモリである。
操作パネル305は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
【0084】
スピーカ306は、通話先から受信された受話音声を含む種々の音声を出力する。
マイク307は、ユーザの発話音声を含む種々の音声を取得する。
カメラ308は、レンズと、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子(画像センサ)とを含み、被写体を撮影する。
【0085】
GPSセンサ309は、GPS(Global Positioning System)信号を取得し、端末30の位置情報を取得する。
通信I/F312は、ネットワーク90(
図1参照)などを介して他の通信機器との間でデータを送受信する。
【0086】
ここで、CPU301によって実行されるプログラムは、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、端末30へ提供し得る。また、CPU301によって実行されるプログラムは、ネットワーク90を介して端末30へダウンロードしてもよい。例えば、端末30の上記各機能を実現するプログラムを、アプリとして端末30へダウンロードしてもよい。
【0087】
<変形例>
さて、上記では説明を省略したが、ライフマップ表示システム1は、ソーシャルネットワークサービスの一部機能として、特定の領域に関して同一内容のユーザデータ属性を持つ他のユーザを、マッチングシステムにより抽出し、ユーザに提示する機能を有してもよい。この機能は、類似した価値観を持つユーザ同士をつなげる機会をユーザに提供する。
【0088】
また、上記の説明においては、ライフマップ表示システム1が、人生画像の一例であるライフマップをノード572とエッジ573とによって形成されるツリー構造のグラフとして表示することを説明した。しかしながら、ユーザが視覚により自身の人生を認識することができれば、これに限定されない。ライフマップ表示システム1が、例えば、チャート、リスト、テーブルなど他の構造や画像により、ユーザの人生画像を表示してもよい。
【0089】
なお、上記のユーザデータやタグデータの管理においては、周知のデータベース管理システムが用いられ得る。例えば、MySQL等を利用して、テキストデータからなる各データ群を管理してもよい。
【0090】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【0091】
ライフマップ表示システム1は、人生画像表示装置の一例である。ライフマップ管理装置10は、人生画像管理装置の一例である。期間情報受付部113は、期間受付手段の一例である。イベント情報受付部115は、経験受付手段の一例である。時系列ノード571は、期間ノードの一例である。イベントノード575は、経験ノードの一例である。挫折経験についての情報は、挫折情報の一例である。イベント情報受付部115は、挫折受付手段および非表示受付手段の一例である。マッチング画像表示部17は、共通ユーザ表示手段の一例である。価値情報受付部117は、価値情報受付手段の一例である。評価値算出部15は、共通ユーザ切替手段の一例である。
【符号の説明】
【0092】
1…ライフマップ表示システム、10…ライフマップ管理装置、30…端末、90…ネットワーク、570…ライフマップ画像、710…マッチング画像、880…挫折ノード