(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-13
(45)【発行日】2023-06-21
(54)【発明の名称】加熱装置付混合機
(51)【国際特許分類】
B01F 29/62 20220101AFI20230614BHJP
B01F 31/50 20220101ALI20230614BHJP
B01F 35/92 20220101ALI20230614BHJP
【FI】
B01F29/62
B01F31/50
B01F35/92
(21)【出願番号】P 2019030017
(22)【出願日】2019-02-22
【審査請求日】2021-11-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 発行人:愛知電機技報編集会議、刊行物名:愛知電機技報、号数:No.39、発行年月日:平成30年3月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116666
【氏名又は名称】愛知電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】里 成典
【審査官】河野 隆一朗
(56)【参考文献】
【文献】特開昭64-058336(JP,A)
【文献】特開2013-107026(JP,A)
【文献】特開2005-013900(JP,A)
【文献】実開平02-121128(JP,U)
【文献】特開平07-219650(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 29/00 - 35/95
B01J 2/12
F26B 11/04 - 11/06
B01J 10/00 - 12/02
B01J 14/00 - 19/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
揺動台上で電動駆動する回転車輪と、この回転車輪上で回転する略中空円筒状の回転ドラム
と、該回転ドラムの周囲に配置され、回転ドラムを加熱するヒータを備えて構成される混合機において、前記回転ドラムの長手方向の一方端側のみに開口を備えて当該回転ドラムの外周を囲繞する断熱カバーを備え、前記回転ドラムは、回転ドラムの円周方向に配設される一対の揺動リングを有し、当該揺動リング間に、前記回転ドラムが揺動した際に、当該揺動リングの一方と接触して回転ドラムの回転を維持する揺動車輪を、当該回転ドラム下に1つだけ備えて構成したことを特徴とする
加熱装置付混合機。
【請求項2】
前記ヒータは、回転ドラムの上方から側方亘る位置において、前記断熱カバーの内側に取り付けられるとともに、当該ヒータの周囲には、該ヒータが発する熱を前記回転ドラムに効率的に照射するための反射板が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の
加熱装置付混合機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱装置付の混合機において、加熱の効率を向上させることのできる構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、回転ドラム内に投入した粉末材料などを、回転ドラムの回転・揺動によって混合する混合機は知られている。また、回転ドラムの周囲に赤外線ヒータを設置し、当該ヒータの熱を利用して、回転ドラム内の粉末材料を加熱しながら混合する、所謂、加熱装置付の混合機も知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
図4は上記特許文献1記載の加熱装置付混合機Bの構造を示す側面図である。
図5は当該混合機Bの正面図である。
【0005】
101は基台102に支軸103によって取り付けられた揺動台であり、104は揺動台101に一方端を連結したクランク機構である。
【0006】
クランク機構104は、減速機105の出力軸106に他方端を連結したリンク107a,107bによって構成され、第1の電動機108によって減速機105を駆動することにより、揺動台101を支軸103周りに揺動させる。
【0007】
109は揺動台101の前後方向(
図4の左右方向)に図示しない軸受を介して回転自在に取り付けられる回転軸であり、110は回転軸109の両端部に取り付けられる回転車輪である。
【0008】
111はベルト112(
図5参照)を介して回転車輪110を回転させる第2の電動機であり、113は回転車輪110上に回転可能に載置される回転ドラムである。114は回転ドラム113の長手方向の両端部付近の円周方向に取り付けられる一対の揺動リングである。
【0009】
115は回転ドラム113の下側の揺動台101上に、揺動リング114の内側面に近接して取り付けた揺動車輪であり、揺動台101の揺動時、一方の揺動車輪115が揺動リング114に接触して回転ドラム113の回転を維持しつつ、回転ドラム113が揺動台101から滑落するのを防止する。
【0010】
116は揺動台101上に乗載され、回転車輪110および回転ドラム113の下部を包囲する下カバーであり、117は下カバー116上に載置され、回転ドラム113を包囲する上カバーである。上カバー117は、回転ドラム113の左端の蓋体118および右端開口部に取り付けたロータリージョイント119に対応する位置が開口している。
【0011】
120は上カバー117の内側面に取り付けた断熱材であり、121は上カバー117の内側に取り付けたヒータである。ヒータ121は、
図5に示すように、回転ドラム113の上方から側方に亘って複数本が取り付けられている。
【0012】
122はロータリージョイント119内を挿通して回転ドラム113内に、空気又はガスを供給する流通管、123は液体を回転ドラム113内に霧状にして給送する給送管、124は回転ドラム113内の材料温度を検出する熱電対の保護パイプを示している。
【0013】
125(
図4参照)は揺動台101から前上方(
図4の右上方向)へ延びる支持アームであり、その先端には、間隔を保って併設した係止板126が取り付けられ、回転ドラム113の外部に位置する流通管122の下部に取り付けた回止板127を係合することにより、ロータリージョイント119内を挿通する流通管122、給送管123、熱電対保護パイプ124が回転するのを阻止している。
【0014】
以上のように構成した加熱装置付混合機Bによれば、回転ドラム113が回転および揺動しながら、内部に収容した材料をヒータの熱によって加熱しながら撹拌,混合することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
然るに、
図4,5に示す加熱装置付混合機Bは、回転ドラム113の外側を覆う上カバー117の構造が、回転ドラム113の左端の蓋体118および右端開口部に取り付けられるロータリージョイント119に対応する位置が開口しているので、両端の開口を通して外気が上カバー117と下カバー116間に流れ込み、ヒータ118による回転ドラム113の加熱効率を悪くする。
【0016】
この点は、回転ドラム113がシーソーのように揺動することによって、なお顕著となる。
【0017】
そこで、本発明では、ヒータによる加熱効率を向上することのできる加熱装置付混合機Bの構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
請求項1記載の発明は、揺動台上で電動駆動する回転車輪と、この回転車輪上で回転する略中空円筒状の回転ドラムと、回転ドラムの周囲に配置され、回転ドラムを加熱するヒータを備えて構成される混合機において、前記回転ドラムの長手方向一方端側のみに開口を備えて当該回転ドラムの外側を囲繞する断熱カバーを備え、前記回転ドラムの円周方向に配設した一対の揺動リング間に、回転ドラムが揺動した際に、当該揺動リングの一方と接触して回転ドラムの回転を維持する揺動車輪を、回転ドラム下に1つだけ備えて構成したことに特徴を有する。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のヒータを、回転ドラムの上方から側方亘る位置において、断熱カバーの内側に取り付けるとともに、当該ヒータの周囲には、ヒータが発する熱を回転ドラムに効率的に照射するための反射板を取り付けて構成したことに特徴を有する。
【発明の効果】
【0021】
請求項1記載の発明によれば、回転ドラムの長手方向一方端側のみに開口を備えて当該回転ドラムの外側を覆う断熱カバーを備えて構成したので、回転ドラムが揺動した場合でも、断熱カバー内で温められた空気が開口部から外側へ逃げることを抑制することができる。
【0022】
また、請求項1記載の発明によれば、回転ドラム下において、一対の揺動リング間に揺動車輪を備える構造であるので、ヒータを回転ドラムの上方から側方に亘る広い範囲に取り付けられるとともに、1つの揺動車輪によって、回転ドラムが揺動台から滑落することを確実に防止することができる。
【0023】
請求項2記載の発明によれば、回転ドラムの上方から側方亘る位置にヒータを取り付けるとともに、ヒータの周囲に、ヒータが発する熱を回転ドラムに効率的に照射するための反射板を備えて構成したので、ヒータによる回転ドラムの加熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の加熱装置付混合機を示す側面図である。
【
図2】本発明の加熱装置付混合機を示す背面図である。
【
図3】本発明の加熱装置付混合機に取り付けたヒータと反射板を拡大して示す正面図である。
【
図4】従来の加熱装置付混合機を示す側面図である。
【
図5】従来の加熱装置付混合機を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を
図1乃至
図3により説明する。
図1は本発明の加熱装置付混合機Aの構成を示す側面図である。
図2は加熱装置付混合機Aから後述する断熱裏カバーを取り外した状態を示す背面図である。
【0026】
図1において、1は下部に車輪2を設けて移動可能に構成した基台であり、3は基台1に支軸4によって揺動可能に取り付けた揺動台を示している。揺動台4は基台1内に収容した図示しない第1の電動機を駆動源として支軸4を回転させることにより、シーソーの如く揺動する。
【0027】
5は揺動台4の側方(
図1の左方向)に取り付けた断熱下カバーであり、6(
図2参照)は揺動台3上において、基台1内に収容した図示しない第2の電動機を駆動源として回転する回転車輪を示している。
【0028】
7は回転車輪6上に載置され、回転車輪6上で回転する略中空円筒状の回転ドラムであり、8は回転ドラム7の一方端(
図1の左端)開口部に着脱自在に取り付けられる蓋体を示している。
【0029】
9は回転ドラム7の他方端(
図1の右端)に取り付けられるロータリージョイントであり、その外側を構成し、回転ドラム7とともに回転する回転部と、回転部の内側に取り付けられ、回転ドラム7の回転によっても回転しない固定部から構成されている。
【0030】
10はロータリージョイント9の固定部内を挿通して回転ドラム7内に延出する流通管であり、空気やガスを回転ドラム7内に供給する。11は同じく固定部内を挿通して回転ドラム7内に延出する給送管であり、回転ドラム7内に液体を霧状にして給送する。12は同じく固定部内を挿通して回転ドラム7内に延出する熱電対の保護パイプであり、回転ドラム7内に収容した材料の温度を熱電対で検出する。
【0031】
13は揺動台3上に載置される両端を開口した断熱上カバーであり、14は断熱上カバー13の内側面に、一対の固定金具15を利用して、回転ドラム7の長手方向と平行させて取り付けた赤外線ヒータである。
【0032】
16(
図1参照)は断熱上カバー13の一方の開口に着脱自在に取り付けられる断熱裏カバーであり、17は断熱裏カバー16を断熱上カバーに着脱する際に操作される操作ノブを示している。18(
図1参照)は断熱上カバー13の他方の開口に着脱自在に取り付けられる断熱前カバーであり、19は断熱前カバー18を断熱上カバー13に着脱する際に操作される操作ノブを示している。
【0033】
20は赤外線ヒータ14と断熱上カバー13間に、固定金具15を利用して取り付けられる反射板であり、21(
図2参照)は揺動台3の側面に取り付けられる支持台である。
【0034】
22(
図2参照)は支持台21と断熱上カバー13間に取り付けられ、断熱上カバー13の開閉に用いられるヒンジ機構であり、23(
図2参照)は断熱上カバー13を開放した際の開放限界を設定するストッパである。
【0035】
24(
図2参照)は基台1の側面に取り付けられ、回転ドラム7の回転・揺動、赤外線ヒータ14による加熱などを制御する操作盤であり、25(
図2参照)は操作盤24と断熱上カバー13横の連結箱26間に接続され、赤外線ヒータ14に通電する通電用のコード類を収納するケーブルである。当該ケーブル25は、断熱上カバー13を開放する際、コネクタ27部分から取り外される。
【0036】
28(
図1参照)は回転ドラム7の長手方向の中央部付近に、その円周方向に取り付けられる一対の揺動リングであり、29(
図2参照)は回転ドラム7の下部位置の揺動リング28間に取り付けられる揺動車輪である。
【0037】
30(
図1参照)は揺動台3から側方(
図1の右上方向)に屈曲して延出する支持アームであり、その先端には、間隔を保って併設した係止板31が取り付けられ、ロータリージョイント9の下部に取り付けた回止板32を係合することにより、回転ドラム7の回転によってロータリージョイント9の固定筒および固定筒に内挿する流通管10、給送管11、熱電対保護パイプ12が回転することを防止する。
【0038】
図3に前記反射板20の構造を拡大して示す。反射板20は赤外線ヒータ14を内側に配置する略半円形状に形成されており、赤外線ヒータ14から放射状に照射される赤外線のうち、下方へ放射される赤外線はそのまま回転ドラム7に照射され、それ以外の方向へ放射される赤外線は反射板20に反射した後、回転ドラム7に照射されるようにすることで、回転ドラム7内の材料を効率的に加熱できる構成としている。
【0039】
次に、前述した構成の加熱装置付混合機Aの動作について説明する。まず、回転ドラム7の蓋体8を開放し、開口から撹拌,混合する材料を投入した上で、蓋体8を閉じる。
【0040】
つづいて、図示しない真空ポンプを起動して、回転ドラム7内の空気を流通管10より外部へ排出し、回転ドラム7内を脱気する。脱気後、必要な弁切換を実行し、流通管10を通して窒素ガス等を回転ドラム7内へ供給する。
【0041】
この状態で操作盤24を操作して、図示しない第1,2の電動機を起動し、支持軸4および回転車輪6を回転させる。
【0042】
支持軸4の回転によって揺動台3がシーソーの如く揺動する。揺動台3上には回転車輪6を介して回転ドラム7が載置されているので、揺動台3の揺動によって、回転ドラム7も同様に揺動する。また、回転車輪6の回転によって、回転ドラム7は円周方向に回転する。
【0043】
第1,2の電動機の起動後、しばらくしてから、操作盤24を操作することにより、赤外線ヒータ14を所定の通電時間,加熱温度で加熱する。赤外線ヒータ14の周囲には半円状の反射板20が、その開放側を回転ドラム7方向へ向けて配置されているので、赤外線ヒータ14から放射状に照射される赤外線のうち、回転ドラム7方向へ照射される赤外線は、赤外線ヒータ14から直接回転ドラム7へ照射され、回転ドラム7方向ではない方向へ照射される赤外線は、反射板20にて反射されたうえで回転ドラム7へ照射される。
【0044】
これにより、赤外線ヒータ14が照射する赤外線を、効率的に回転ドラム7へ照射することができる。回転ドラム7へ照射された赤外線は、回転ドラム7内の材料を加熱する。
【0045】
また、赤外線ヒータ14は、
図2に示すように、回転ドラム7の上方向から横方向に亘る広い範囲に配置されているので、赤外線ヒータ14によって、回転ドラム7の広い範囲を加熱することができる。これは、
図1,2に示す加熱装置付混合機Aが揺動車輪29を回転ドラム7の下部に1つだけ備える構成としたことに関係する。
【0046】
この種の混合機では、回転ドラムの周方向に設けた一対の揺動リングの間に設置する揺動車輪を、回転ドラムの両側面位置に各々1つづつ(合計2個)備える構成が一般的だが、回転ドラムの両側面位置に揺動車輪を備えると、当該揺動車輪が邪魔となり、回転ドラムの側方に赤外線ヒータを設置することができない。
【0047】
或いは、
図4,5に示すように、ヒータを回転ドラム7の側方位置に設置するために、揺動リング114を回転ドラム113の長手方向の両端に近い位置に取り付け、回転ドラム113の側方位置にスペースを確保する方法もある。
【0048】
しかし、
図4,5に示す場合は、一対の揺動リング114に接触する揺動車輪115が2つ必要になる。
【0049】
そこで、本発明では、揺動リング28を回転ドラム7の長手方向中央付近に備え、かつ、揺動車輪29を回転ドラム7の下部位置の揺動リング28間に1つだけ備える構成とすることにより、回転ドラム7の両側面位置に赤外線ヒータ14を設置できるように構成するとともに、揺動車輪28の個数を減らすことが可能となる。
【0050】
このように、装置の構成を簡素化しつつ、赤外線ヒータ14を回転ドラム7の周囲の広い範囲に設置することによって、回転ドラム7を短時間で加熱することが可能となった。
【0051】
回転ドラム7を加熱することにより、回転ドラム7内の材料は所定の温度に加熱される。当該材料の温度を、回転ドラム7内に延出した熱電対にて検出することによって、回転ドラム7内の材料温度を所望の温度に調節可能となる。回転ドラム7内の材料は所定温度に加熱された状態で撹拌,混合される。
【0052】
回転ドラム7がシーソーの如く揺動する際、一対の揺動リング28間に配置した揺動車輪29は、回転ドラム7の揺動に応じて一方の揺動リング28と接触することによって、回転ドラム7の円周方向の回転を円滑にするとともに、回転ドラム7が揺動によって、揺動台3上から滑落することを確実に防止する。
【0053】
また、
図1に示す断熱上カバー13,断熱裏カバー16,断熱表カバー18によって回転ドラム7がロータリージョイント9部分を除いて概ね覆われた状態にあるので、回転ドラム7が揺動することによって、断熱カバー13,16,18内の温められた空気が外部へ漏出したり、外部の冷気が断熱カバー13,16,18内に流入することを防止できる。
【0054】
この結果、赤外線ヒータ14によって回転ドラム7を効率的に加熱することが可能となる。また、回転ドラム7内は窒素ガスが封入されているので、材料の酸化を防止できるとともに、材料が過熱された場合でも、発火や爆発等の危険はなく、安全に撹拌・混合することができる。
【0055】
材料が十分に撹拌・混合されたら、材料を徐々に冷却するために、赤外線ヒータ14を通電制御する。材料が十分冷却されたら、第1,2の電動機を停止し、赤外線ヒータ14への通電を停止する。その後、蓋体8を開放して回転ドラム7内から撹拌・混合を終えた材料を取り出す。
【0056】
以上説明したように、本発明に係る加熱装置付混合機Aによれば、回転ドラム7の一方端側のみに開口を備えて該回転ドラム7の外側を覆う断熱カバー13,16,18を備えて構成したので、回転ドラム7が揺動した場合でも、断熱カバー13,16,18内で温められた空気が開口部から外側へ逃げることを抑制することができる。
【0057】
また、回転ドラム7の外周に一対の揺動リング28を備え、この揺動リング28間の回転ドラム7下に揺動車輪29を1つ備えることで、赤外線ヒータ14を回転ドラム7の側方にも配置することができるので、回転ドラム7の広い範囲を加熱することが可能となる。また、1つの揺動車輪によって、回転ドラム7が揺動台3から滑落することを防止できる。
【0058】
さらに、回転ドラム7の上方から側方亘る位置に赤外線ヒータ14を取り付け、かつ、赤外線ヒータ14の周囲に、ヒータ14が発する熱を回転ドラム7に効率的に照射する反射板20を備えて構成したので、回転ドラム7内の材料を効率的に加熱することができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明はヒータによる加熱機能を備えた混合機に適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 基台
2 車輪
3 揺動台
4 支軸
5 断熱下カバー
6 回転車輪
7 回転ドラム
8 蓋体
9 ロータリージョイント
10 流通管
11 給送管
12 熱電対の保護カバー
13 断熱上カバー
14 赤外線ヒータ
15 固定金具
16 断熱裏カバー
17,19 操作ノブ
18 断熱表カバー
20 反射板
21 支持台
22 ヒンジ機構
23 ストッパ
24 操作盤
25 ケーブル
26 連結箱
27 コネクタ
28 揺動リング
29 揺動車輪
30 支持アーム
31 係止板
32 回止板
A 加熱装置付混合機