IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 矢崎総業株式会社の特許一覧

特許7295738嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱
<>
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図1
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図2
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図3
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図4
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図5
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図6
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図7
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図8
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図9
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図10
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図11
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図12
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図13
  • 特許-嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-13
(45)【発行日】2023-06-21
(54)【発明の名称】嵌合構造、外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20230614BHJP
   H02G 3/16 20060101ALI20230614BHJP
   H02G 3/14 20060101ALI20230614BHJP
   F16B 21/08 20060101ALI20230614BHJP
【FI】
H02G3/04 087
H02G3/04 018
H02G3/16
H02G3/14
F16B21/08
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019146982
(22)【出願日】2019-08-09
(65)【公開番号】P2021027787
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2022-07-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】尾▲崎▼ 昌之
(72)【発明者】
【氏名】孫田 伸次
(72)【発明者】
【氏名】古屋 宏恭
(72)【発明者】
【氏名】花積 範幸
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-281173(JP,A)
【文献】実開平02-014219(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/04
H02G 3/16
H02G 3/14
F16B 21/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの部材を嵌合状態にするための嵌合枠部と嵌合アーム部とを有し、
前記嵌合枠部は、前記二つの部材のうちいずれか一方の部材の壁から短く突出する一対の枠基部と、該一対の枠基部を前記突出の量よりも長い形状で繋ぐ引っ掛け部とを有し、
前記嵌合アーム部は、前記引っ掛け部及び前記壁の間に挿通されるアーム本体と、該アーム本体の端部側に形成される嵌合突起とを有し、
さらに、前記引っ掛け部には、該引っ掛け部の中間位置の外面が端部位置の外面よりも前記壁に近くなるような段付き外面が形成され、且つ、前記嵌合突起には、前記中間位置に対応する前記段付き外面の凹位置よりも突起先端が外側に位置するような嵌合視認部が形成され
前記段付き外面の前記凹位置は、前記引っ掛け部を薄肉にすることにより形成され、前記引っ掛け部の内面は平坦である
ことを特徴とする嵌合構造。
【請求項2】
請求項に記載の嵌合構造において、
前記段付き外面の前記凹位置の範囲は、前記嵌合突起の突起幅に合わせて設定される
ことを特徴とする嵌合構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の嵌合構造において、
前記引っ掛け部は、前記一対の枠基部よりも薄肉に形成される
ことを特徴とする嵌合構造。
【請求項4】
請求項に記載の嵌合構造において、
前記アーム本体は、該アーム本体の内面が前記壁に対し摺接可能な位置に配置される
ことを特徴とする嵌合構造。
【請求項5】
請求項に記載の嵌合構造において、
前記嵌合枠部は、前記二つの部材のうちいずれか他方の部材に近い側となる、前記壁の端部に配置形成される
ことを特徴とする嵌合構造。
【請求項6】
二つの部材を嵌合状態にするための嵌合枠部と嵌合アーム部とを有し、
前記嵌合枠部は、前記二つの部材のうちいずれか一方の部材の壁から短く突出する一対の枠基部と、該一対の枠基部を前記突出の量よりも長い形状で繋ぐ引っ掛け部とを有し、
前記嵌合アーム部は、前記引っ掛け部及び前記壁の間に挿通されるアーム本体と、該アーム本体の端部側に形成される嵌合突起とを有し、
さらに、前記引っ掛け部には、該引っ掛け部の中間位置の外面が端部位置の外面よりも前記壁に近くなるような段付き外面が形成され、且つ、前記嵌合突起には、前記中間位置に対応する前記段付き外面の凹位置よりも突起先端が外側に位置するような嵌合視認部が形成され、
前記突起先端を有する前記嵌合視認部は、前記突起先端よりも前記引っ掛け部における前記端部位置の外面の方が外側に位置するように形成され
ことを特徴とする嵌合構造。
【請求項7】
二つの部材を有するとともに該二つの部材を請求項1、2、3、4、5又は6に記載の嵌合構造にて嵌合状態にすることで筒状に形成される
ことを特徴とする外装部材。
【請求項8】
請求項に記載の外装部材と、該外装部材に保護されるハーネス本体とを備える
ことを特徴とするワイヤハーネス。
【請求項9】
二つの部材を有するとともに該二つの部材を請求項1、2、3、4、5又は6に記載の嵌合構造にて嵌合状態にすることで箱状に形成されるケースと、該ケースに収容される電気接続箱本体とを備える
ことを特徴とする電気接続箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つの部材を嵌合状態にするための嵌合枠部と嵌合アーム部とを有する嵌合構造に関する。また、本発明は、嵌合構造を備える外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
外装部材の例として例えばワイヤハーネス用のプロテクタを挙げることにすると、プロテクタは、自動車に配索されるワイヤハーネスのハーネス本体の所定位置に設けられる。プロテクタは、ハーネス本体の一部を収容保護するものであって、溝状のプロテクタ本体と、このプロテクタ本体の溝開口を覆うプロテクタ蓋体とを備えて構成される。すなわち、プロテクタは、一般的に二つの部材で構成される。プロテクタは、プロテクタ本体にハーネス本体を収容し、この後にプロテクタ蓋体で覆うことにより、ハーネス本体の一部を外装することができるような筒状に形成される。プロテクタ本体とプロテクタ蓋体とを嵌合状態にするためには、例えば下記特許文献1に開示された構造が知られる。
【0003】
図13及び図14において、ハーネス本体1の一部を収容保護するプロテクタ2は、プロテクタ本体3と、プロテクタ蓋体4とを備えて構成される。プロテクタ本体3は、本体底壁5と、一対の本体側壁6とを有する。プロテクタ本体3は、溝状に形成されてハーネス本体1が収容される。一対の本体側壁6には、嵌合枠部7がそれぞれ形成される。嵌合枠部7は、一対の枠基部8と、引っ掛け部9とを有する。プロテクタ蓋体4は、プロテクタ本体3の溝開口10を覆う部分に形成される。プロテクタ蓋体4は、溝開口10を覆う蓋本体11を有する。このようなプロテクタ蓋体4には、嵌合アーム部12が形成される。嵌合アーム部12は、嵌合枠部7の位置に合わせて配置形成される。嵌合アーム部12は、アーム本体13と、嵌合突起14とを有する。嵌合枠部7と嵌合アーム部12は、プロテクタ本体3とプロテクタ蓋体4とを嵌合状態にさせるための嵌合構造15としてプロテクタ2に採用される。
【0004】
上記構成及び構造において、プロテクタ本体3の上方にプロテクタ蓋体4を配置し、そして、プロテクタ蓋体4を下方に移動させると、嵌合アーム部12の嵌合突起14が嵌合枠部7の引っ掛け部9に当接する。この当接状態からプロテクタ蓋体4を押し込むようにすると、嵌合アーム部12のアーム本体13が内方に撓み、これにより嵌合突起14が引っ掛け部9を通過する。そして、嵌合突起14が引っ掛け部9を通過すると、撓んだ状態にあったアーム本体13が元の状態に弾性復帰する。これにより嵌合突起14が引っ掛け部9に引っ掛かったような状態(嵌合状態)になることから、プロテクタ蓋体4を取り外そうとしてもこれが規制される。別な言い方をすれば、プロテクタ蓋体4がプロテクタ本体3から脱落することはない。
【0005】
尚、プロテクタ本体3とプロテクタ蓋体4とを嵌合状態にするためには、嵌合アーム部12のアーム本体13を内方に撓ませるだけの押し込み力をプロテクタ蓋体4にかける必要がある。そのため、アーム本体13を長く形成して内方に撓ませ易くするとともに、嵌合枠部7を本体側壁6の開口端から離すように配置する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-183618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来技術にあっては、プロテクタ本体3とプロテクタ蓋体4との嵌合状態を確認するため、蓋本体11の上方から嵌合枠部7と嵌合アーム部12とを(嵌合構造15を)見ても「嵌合した状態」・「半嵌合で止まった状態」であるかが分かり難く、プロテクタ2を傾けたり、回転させて裏返しにしたりして確認する必要があった。すなわち、嵌合確認作業が繁雑であった。
【0008】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、嵌合確認の作業性を向上させることが可能な嵌合構造を提供することを課題とする。また、嵌合構造を備える外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の嵌合構造は、二つの部材を嵌合状態にするための嵌合枠部と嵌合アーム部とを有し、前記嵌合枠部は、前記二つの部材のうちいずれか一方の部材の壁から短く突出する一対の枠基部と、該一対の枠基部を前記突出の量よりも長い形状で繋ぐ引っ掛け部とを有し、前記嵌合アーム部は、前記引っ掛け部及び前記壁の間に挿通されるアーム本体と、該アーム本体の端部側に形成される嵌合突起とを有し、さらに、前記引っ掛け部には、該引っ掛け部の中間位置の外面が端部位置の外面よりも前記壁に近くなるような段付き外面が形成され、且つ、前記嵌合突起には、前記中間位置に対応する前記段付き外面の凹位置よりも突起先端が外側に位置するような嵌合視認部が形成され、前記段付き外面の前記凹位置は、前記引っ掛け部を薄肉にすることにより形成され、前記引っ掛け部の内面は平坦であることを特徴とする。
【0010】
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、引っ掛け部に段付き外面を形成し、且つ、嵌合突起には嵌合視認部を形成することから、段付き外面の凹位置よりも外側に突出した嵌合視認部を見ることで、嵌合状態であるか否かを確認することができる。すなわち、所定の方向からのみで確認することができる。従って、本発明によれば、嵌合確認の作業性を向上させることができる。
更に、このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、段付き外面の凹位置を形成するための一形態を提供することができる。
【0015】
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の嵌合構造において、前記段付き外面の前記凹位置の範囲は、前記嵌合突起の突起幅に合わせて設定されることを特徴とする。
【0016】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、凹位置の範囲と嵌合突起の突起幅とが合っていることで、嵌合状態にあるか否かの確認に信頼性を持たせることができる。
【0017】
請求項に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の嵌合構造において、前記引っ掛け部は、前記一対の枠基部よりも薄肉に形成されることを特徴とする。
【0018】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、一対の枠基部よりも引っ掛け部の方が薄肉に形成されることから、引っ掛け部の弾性変形をし易くすることができ、その結果、嵌合状態を形成するにあたっては、引っ掛け部の弾性変形により嵌合アーム部を嵌合側に移動させることができる。本発明によれば、嵌合状態にあるか否かの確認の際に、引っ掛け部が弾性変形したままで残っていれば嵌合状態になっていない、すなわち半嵌合状態であることを確認することができる。尚、本発明によれば、嵌合アーム部の側を撓ませる必要がないのは勿論である。
【0019】
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の嵌合構造において、前記アーム本体は、該アーム本体の内面が前記壁に対し摺接可能な位置に配置されることを特徴とする。
【0020】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、上記請求項の如く嵌合アーム部の側を撓ませる必要がないことから、嵌合アーム部におけるアーム本体の内面を上記一方の部材の壁に対し摺接可能な位置に配置することができる。すなわち、嵌合アーム部の側に撓ませるスペースを確保する必要がないことから、一方の部材に対し他方の部材がガタつくことがなく(上記スペースに起因したガタツキがなく)、結果、二つの部材の嵌合状態を安定させることができる。
【0021】
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の嵌合構造において、前記嵌合枠部は、前記二つの部材のうちいずれか他方の部材に近い側となる、前記壁の端部に配置形成されることを特徴とする。
【0022】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、上記請求項の如く嵌合アーム部の側を撓ませる必要がなく、また、一方の部材の壁に対し摺接可能な位置に嵌合アーム部を配置することから、嵌合枠部を一方の部材の壁の端部に配置形成することができる。これにより、嵌合構造を小さく(小スペースで)形成することができる。小さな嵌合構造であればスペース効率が良く、様々な箇所に嵌合構造を採用することができる。
【0023】
請求項6に記載の本発明は、二つの部材を嵌合状態にするための嵌合枠部と嵌合アーム部とを有し、前記嵌合枠部は、前記二つの部材のうちいずれか一方の部材の壁から短く突出する一対の枠基部と、該一対の枠基部を前記突出の量よりも長い形状で繋ぐ引っ掛け部とを有し、前記嵌合アーム部は、前記引っ掛け部及び前記壁の間に挿通されるアーム本体と、該アーム本体の端部側に形成される嵌合突起とを有し、さらに、前記引っ掛け部には、該引っ掛け部の中間位置の外面が端部位置の外面よりも前記壁に近くなるような段付き外面が形成され、且つ、前記嵌合突起には、前記中間位置に対応する前記段付き外面の凹位置よりも突起先端が外側に位置するような嵌合視認部が形成され、前記突起先端を有する前記嵌合視認部は、前記突起先端よりも前記引っ掛け部における前記端部位置の外面の方が外側に位置するように形成されことを特徴とする。
【0024】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、外部の他の部材等に対し嵌合視認部を引っ掛かり難くすることができる。これにより、二つの部材の嵌合状態を安定させることができる。また、本発明によれば、嵌合視認部を大きく突出させるものでないことから、嵌合構造の大型化を防止することができる。
【0025】
また、上記課題を解決するためになされた請求項に記載の本発明の外装部材は、二つの部材を有するとともに該二つの部材を請求項1、2、3、4、5又は6に記載の嵌合構造にて嵌合状態にすることで筒状に形成されることを特徴とする。
【0026】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、請求項1、2、3、4、5又は6に記載の嵌合構造を採用した筒状の外装部材を提供することができる。外装部材としては、例えば二つ割り構造のプロテクタや保護チューブが好適である。また、クリップ等の固定部材にも適用可能である。
【0027】
また、上記課題を解決するためになされた請求項に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項に記載の外装部材と、該外装部材に保護されるハーネス本体とを備えることを特徴とする。
【0028】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、請求項に記載の外装部材を備えることから、より良いワイヤハーネスを提供することができる。
【0029】
また、上記課題を解決するためになされた請求項9に記載の本発明の電気接続箱は、二つの部材を有するとともに該二つの部材を請求項1、2、3、4、5又は6に記載の嵌合構造にて嵌合状態にすることで箱状に形成されるケースと、該ケースに収容される電気接続箱本体とを備えることを特徴とする。
【0030】
このような請求項の特徴を有する本発明によれば、箱状のケースに請求項1、2、3、4、5又は6に記載の嵌合構造を採用することから、より良い電気接続箱を提供することができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の嵌合構造によれば、段付き外面及び嵌合視認部を有することから、嵌合確認の作業性を向上させることができるという効果を奏する。また、本発明の外装部材、ワイヤハーネス、及び電気接続箱によれば、上記嵌合構造を有することから、より良いものを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の嵌合構造、外装部材(プロテクタ)、及びワイヤハーネスの一実施形態を示す斜視図である。
図2図1のプロテクタを構成するプロテクタ本体の斜視図である。
図3図1のプロテクタを構成するプロテクタ蓋体の斜視図である。
図4図2及び図3の要部拡大図であり、(a)は嵌合枠部の平面図、(b)は嵌合アーム部の平面図である。
図5図1のプロテクタの図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
図6図5(a)の要部拡大図である。
図7図5(b)の要部拡大図である。
図8図1のプロテクタの拡大図であり、(a)は図5(c)の要部拡大図、(b)は嵌合アーム部の拡大図である。
図9】嵌合構造、外装部材(プロテクタ)、及びワイヤハーネスの変形例を示す斜視図である。
図10図9のプロテクタを構成するプロテクタ本体の斜視図である。
図11図10の嵌合枠部の平面図である。
図12図9のプロテクタの要部拡大図(平面図)である。
図13】従来例の嵌合構造を示す断面図(嵌合直前の状態の断面図)である。
図14】従来例の嵌合構造を示す図であり、(a)嵌合途中の状態の断面図、(b)は嵌合直後の状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
ワイヤハーネスは、外装部材であるプロテクタと、このプロテクタに保護されるハーネス本体とを備えて構成される。また、プロテクタは、プロテクタ本体と、プロテクタ蓋体と、これらを嵌合状態にする嵌合構造とを備えて構成される。嵌合構造は、嵌合枠部と嵌合アーム部とを有する。嵌合枠部は、一対の枠基部と、引っ掛け部とを有する。嵌合アーム部は、アーム本体と、嵌合突起とを有する。引っ掛け部には、段付き外面が形成される。嵌合突起には、段付き外面の凹位置よりも突起先端が外側に位置するような嵌合視認部が形成される。
【実施例
【0034】
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明の嵌合構造、外装部材(プロテクタ)、及びワイヤハーネスの一実施形態を示す斜視図である。また、図2はプロテクタ本体の斜視図、図3はプロテクタ蓋体の斜視図、図4図2及び図3の要部拡大図、図5図1のプロテクタの平面図、正面図、右側面図、図6図5(a)の要部拡大図、図7図5(b)の要部拡大図、図8図1のプロテクタの拡大図である。
【0035】
<ワイヤハーネス21、プロテクタ22、及び嵌合構造23について>
図1において、例えば自動車に配索されるワイヤハーネス21は、プロテクタ22(外装部材)が付いたものであって、このプロテクタ22には、本発明の特徴である嵌合構造23が設けられる。ワイヤハーネス21は、嵌合構造23を有するプロテクタ22の他、一又は複数本の電線からなるハーネス本体24と、このハーネス本体24の端末に設けられる図示しない電気接続部(コネクタ等)と、ハーネス本体24に設けられる固定部材や止水部材等とを備えて構成される。尚、ワイヤハーネス21は、様々な種類のものがあり、端末に電気接続箱が設けられたものもある(電気接続箱に関しては最後に簡単に説明をするものとする)。
【0036】
<ハーネス本体24について>
図1において、ハーネス本体24は、上記の如く一又は複数本の電線を有する。電線は、電力線や信号線等、様々な用途のものであり、太さや材質も様々である。電線は、導体と、この導体を被覆する絶縁体とを備えて構成される。導体は、銅や銅合金、アルミニウムやアルミニウム合金等の導電性を有する金属部分であって、例えば素線を撚り合わせた状態にして形成される。導体は、断面円形状に形成される。絶縁体は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の絶縁性を有する樹脂部分であって、導体の周囲に断面円筒形状に押出成形される。絶縁体は、導体に対する被覆部材であり、所定の厚みに形成される。以上のようなハーネス本体24は、この一部がプロテクタ22に収容されて外部から保護される。
【0037】
<プロテクタ22について>
図1において、プロテクタ22は、絶縁性の樹脂材料を用いた樹脂成形品であって、溝状のプロテクタ本体25と、このプロテクタ本体25の溝開口26を覆うプロテクタ蓋体27とを備えて構成される。すなわち、プロテクタ22は、二つの部材で構成される。二つの部材のうち、プロテクタ本体25は特許請求の範囲に記載された「一方の部材」に相当するものとする。また、プロテクタ蓋体27は特許請求の範囲に記載された「他方の部材」に相当するものとする。プロテクタ22は、プロテクタ本体25にハーネス本体24の一部を収容し、そしてこの後にプロテクタ蓋体27で覆うことにより、ハーネス本体24の一部を外装するような筒状に形成される。プロテクタ22における引用符号28は、端部開口を示すものとする。端部開口28からは、ハーネス本体24が引き出される。
【0038】
プロテクタ22は、この中心軸に沿った形状が配索経路に合わせた形状になるように形成される。本実施例のプロテクタ22は、短いストレートな形状で図示されているが、例えばS字状に曲がった形状等であってもよいものとする。このようなプロテクタ本体25とプロテクタ蓋体27とを嵌合状態にするために、本発明では嵌合構造23が採用されるものとする(嵌合構造23については後述する)。
【0039】
<プロテクタ本体25について>
図1及び図2において、プロテクタ本体25は、本体底壁29と、一対の本体側壁30、31(壁)とを有して溝状に形成される。この溝状のプロテクタ本体25には、ハーネス本体24の一部が溝開口26を介して収容される。本体底壁29は、プロテクタ本体25の底になる平らな壁に形成される。本体底壁29の幅は、ハーネス本体24の直径よりも大きくなるように設定される。このような本体底壁29の幅方向の両端には、一対の本体側壁30、31が起立連成される。一対の本体側壁30、31は、同じ厚み及び同じ高さに形成される。一対の本体側壁30、31の高さは、ハーネス本体24の直径よりも大きくなるように設定される。一対の本体側壁30、31は、この上端(端部)の内側に溝開口26が形成される。
【0040】
尚、プロテクタ本体25に対しプロテクタ蓋体27が図示の如く別体である場合には、一対の本体側壁30、31それぞれに嵌合構造23の後述する嵌合枠部35が形成されるものとする。又は、プロテクタ本体25に対しプロテクタ蓋体27が図示しないヒンジを介して一体である場合には、本体側壁30のみに嵌合枠部35が形成されるものとする。
【0041】
<プロテクタ蓋体27について>
図1及び図3において、プロテクタ蓋体27は、プロテクタ本体25の溝開口26を覆う蓋形状の部材であって、蓋天井壁32と、一対の蓋側壁33、34とを有する。蓋天井壁32は、本体底壁29に対向する壁として、本体底壁29と同じ形状に形成される。一対の蓋側壁33、34は、蓋天井壁32の幅方向の両端に起立連成される。一対の蓋側壁33、34は、本実施例において、とても短く突出するような高さ寸法の部分に形成される。一対の蓋側壁33、34は、この端部がプロテクタ本体25の上端に当接するように形成される。
【0042】
尚、プロテクタ本体25に対しプロテクタ蓋体27が図示の如く別体である場合には、一対の蓋側壁33、34それぞれに嵌合構造23の後述する嵌合アーム部36が形成されるものとする。又は、プロテクタ本体25に対しプロテクタ蓋体27が図示しないヒンジを介して一体である場合には、蓋側壁33のみに嵌合アーム部36が形成されるものとする。
【0043】
<嵌合構造23について>
図1ないし図8において、嵌合構造23は、プロテクタ本体25に設けられる嵌合枠部35と、プロテクタ蓋体27に設けられる嵌合アーム部36とを備えて構成される。嵌合構造23は、二つの部材であるプロテクタ本体25とプロテクタ蓋体27とに跨って設けられる。嵌合構造23は、プロテクタ本体25とプロテクタ蓋体27とを嵌合状態にするために設けられる。嵌合構造23は、プロテクタ本体25に対しプロテクタ蓋体27が覆う位置で嵌合状態になるように設けられる。
【0044】
<嵌合枠部35について>
図1図2、及び図4において、嵌合枠部35は、プロテクタ本体25の本体側壁30の外面に、且つ、本体側壁30の上端(端部)の位置に合わせて設けられる。嵌合枠部35は、一対の枠基部37と、引っ掛け部38と、第一テーパ39及び第二テーパ40とを有して図示形状に形成される。尚、本体側壁30の上端位置でなく、もう少し図の下側となる、本体側壁30の中間位置に嵌合枠部35を配置するのであれば、プロテクタ蓋体27側の嵌合アーム部36が長く形成されるものとする(この場合、嵌合構造23が多少上下に長くなり、配置のために大きなスペースが必要になる。スペース効率の面から考えると、本体側壁30の上端位置に配置すること、すなわち図示の配置が好ましいものとする)。
【0045】
<一対の枠基部37について>
図1図2、及び図4において、一対の枠基部37は、本体側壁30の外面から短く突出する部分に形成される。一対の枠基部37は、プロテクタ蓋体27の嵌合アーム部36の厚み及び後述する段付き外面41の凹位置42に応じて、上記突出の量が設定される。一対の枠基部37は、プロテクタ22の中心軸に沿った方向に比較的幅広い間隔をあけた状態に配置形成される。一対の枠基部37は、剛性のある部分に形成される。すなわち、一対の枠基部37は撓まない部分に形成される。
【0046】
<引っ掛け部38及び段付き外面41について>
図1図2、及び図4において、引っ掛け部38は、一対の枠基部37を上記突出の量よりも長い形状で繋ぐ部分に形成される。別な言い方をすれば、引っ掛け部38は、一対の枠基部37の突出端に架けられるような部分に形成される。引っ掛け部38は、一対の枠基部37に対し一体に形成される。引っ掛け部38は、正面視帯状の部分に形成される。このような引っ掛け部38には、段付き外面41が形成される。段付き外面41は、引っ掛け部39の中間位置の外面が両方の端部位置の外面よりも本体側壁30の外面に近くなるように形成される。すなわち、段付き外面41は、引っ掛け部38を本体側壁30側にオフセットしたような凹の部分を含んで形成される(一例であり、変形例については後述するものとする)。段付き外面41の凹位置42の範囲は、プロテクタ蓋体27の嵌合アーム部36における嵌合突起44(後述する)の突起幅に合わせて設定される。以上のような引っ掛け部38は、一対の枠基部37よりも薄肉に形成される。引っ掛け部38は、本体側壁30の外面から離れる方向に弾性変形可能な部分に形成される。
【0047】
<第一テーパ39及び第二テーパ40について>
図2及び図4において、第一テーパ39及び第二テーパ40は、プロテクタ蓋体27の嵌合アーム部36を嵌合方向(挿通方向)に案内するための部分に形成される。第一テーパ39及び第二テーパ40は、斜面形状に形成される。第一テーパ39は、引っ掛け部38に対し一体に形成される。また、第二テーパ40は、本体側壁30に対し一体に形成される。引っ掛け部38の第一テーパ39は、段付き外面41の凹位置42に合わせて本体側壁30の側にオフセットしたような形状に形成される。第一テーパ39は、プロテクタ蓋体27の嵌合アーム部36における嵌合突起44(後述する)が摺接するような斜面形状に形成される。尚、第一テーパ39が形成される部分よりも下側となる部分、すなわち引っ掛け部38の下端は、嵌合アーム部36を引っ掛ける部分(嵌合面(係止面))として形成される。
【0048】
<嵌合アーム部36について>
図1図3、及び図4において、嵌合アーム部36は、プロテクタ蓋体27の短い蓋側壁33の外面に、且つ、プロテクタ本体25の嵌合枠部35の位置に合わせて設けられる。嵌合アーム部36は、アーム本体43と、嵌合突起44と、嵌合視認部45とを有して図示形状に形成される。
【0049】
<アーム本体43について>
図1図3図4、及び図8(b)において、アーム本体43は、プロテクタ蓋体27の蓋側壁33から下方にのびる(垂下する)板片状の部分に形成される。アーム本体43は、この内面がプロテクタ本体25の本体側壁30に対し摺接可能な位置に配置される。アーム本体43の内面は、本体側壁30の外面に合わせて平面に形成される。アーム本体43は、従来例のような内側に撓む必要のない形状に形成される。すなわち、アーム本体43は、蓋側壁33や本体側壁30と同じ厚みの板片状の部分に形成される。アーム本体43の先端側は、二つの角が落とされたような形状に形成される。この角が落とされたような形状部分は、アーム本体43を嵌合枠部35と本体側壁30との間に差し込む際に案内部分として有効な部分になるものとする。
【0050】
<嵌合突起44及び嵌合視認部45について>
図1図3図4、及び図8(b)において、嵌合突起44は、アーム本体43の外面に配置される。また、端部側に配置される。嵌合突起44は、嵌合枠部35の引っ掛け部38の下端に引っ掛かる部分として形成される。嵌合突起44は、案内用傾斜面46と、被嵌合面47とを有して側面視三角形状に形成される。案内用傾斜面46は、嵌合枠部35の第一テーパ39を摺接する斜面に形成される。被嵌合面47は、引っ掛け部38の下端に引っ掛けられる嵌合面(係止面)に形成される。被嵌合面47は、アーム本体43の外面に対し直角となるような面に形成される。以上のような嵌合突起44は、この突起先端が嵌合視認部45となるように形成される。
【0051】
嵌合視認部45は、図1図5、及び図6に示す如く、嵌合枠部35と嵌合アーム部36との嵌合状態において、嵌合枠部35の段付き外面41の凹位置42よりも外側に位置するような部分に形成される。嵌合視認部45は、プロテクタ蓋体27の上方から嵌合枠部35と嵌合アーム部36とを見た時(図の上方から嵌合構造23を見た時)、凹位置42よりも外側に位置していれば「嵌合した状態」であることが分かる部分に形成される。嵌合視認部45は、引っ掛け部38における端部位置の外面と同じ位置まで突出するように形成される(尚、引っ掛け部38における端部位置の外面の方が外側に位置するように形成してもよいものとする)。
【0052】
<嵌合構造23の嵌合過程について>
図1ないし図8において、プロテクタ本体25の上方にプロテクタ蓋体27を配置し、そして、プロテクタ蓋体27を下方に移動させると、嵌合アーム部36の嵌合突起44及び嵌合視認部45が嵌合枠部36の引っ掛け部38における第一テーパ39に当接する。この当接状態からプロテクタ蓋体37を押し込むようにすると、引っ掛け部38が外方に撓み、これにより嵌合突起44及び嵌合視認部45が引っ掛け部38を通過する。そして、嵌合突起44及び嵌合視認部45が引っ掛け部38を通過すると、撓んだ状態にあった引っ掛け部38が元の状態に弾性復帰する。これにより嵌合突起44が引っ掛け部38の下端に引っ掛かったような状態(嵌合状態)になる。また、嵌合視認部45が引っ掛け部38における段付き外面41の凹位置42よりも外側に位置するような状態になる。以上のような嵌合状態により、プロテクタ蓋体27を取り外そうとしてもこれが規制される。別な言い方をすれば、プロテクタ蓋体27がプロテクタ本体25から脱落することはない。また、上方から嵌合視認部45を見るだけで「嵌合した状態」であることが分かる。
【0053】
<効果について>
以上、図1ないし図8を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるワイヤハーネス21、プロテクタ22、及び嵌合構造23によれば、引っ掛け部38に段付き外面41を形成し、且つ、嵌合突起44には嵌合視認部45を形成することから、段付き外面41の凹位置42よりも外側に突出した嵌合視認部45を見ることで、嵌合状態であるか否かを確認することができる。すなわち、所定の方向からのみで確認することができる。従って、本発明によれば、嵌合確認の作業性を向上させることができるという効果を奏する。
【0054】
<変形例について>
以下、図面を参照しながら変形例について説明する。図9は嵌合構造、外装部材(プロテクタ)、及びワイヤハーネスの変形例を示す斜視図である。また、図10はプロテクタ本体の斜視図、図11は嵌合枠部の平面図、図12図9のプロテクタの要部拡大図である。
【0055】
<ワイヤハーネス21、プロテクタ22、及び嵌合構造23について>
図9において、ワイヤハーネス21は、嵌合構造23を有するプロテクタ22と、ハーネス本体24と、図示しない電気接続部(コネクタ等)と、図示しない固定部材や止水部材等とを備えて構成される。変形例としては、嵌合構造23における嵌合枠部36の引っ掛け部38の一部が対象となり、この一部以外は図1ないし図8に示す構造と同じであるものとする。以下、引っ掛け部38の上記一部について説明をする。
【0056】
図9ないし図11において、嵌合枠部36の引っ掛け部38は、正面視帯状の部分に形成される。このような引っ掛け部38には、段付き外面41が形成される。段付き外面41は、中央の凹位置42を有し、この凹位置42は引っ掛け部38を薄肉にすることにより形成される。引っ掛け部38は、この内面が平坦に形成される。そして、外面側に上記薄肉にした部分を含んで段付き外面41が形成される。引っ掛け部38は、本体側壁30の外面から離れる方向に弾性変形可能な部分に形成される。
【0057】
以上のような変形例であっても、嵌合状態であるか否かを所定の方向からのみで確認することができる。従って、嵌合確認の作業性を向上させることができるという効果を奏する。
【0058】
<変形例としての電気接続箱について>
嵌合構造23の適用例としては、電気接続箱も有効である。特に図示しないが、電気接続箱は、嵌合構造23を有する箱状のケースと、このケースに収容される電気接続箱本体とを備えて構成される。電気接続箱は、ワイヤハーネスの端末等に設けられ、自動車の所定位置に搭載される。ケースは、例えばケース本体とカバーの二部材で構成され、この二部材を嵌合状態にするために嵌合構造23が採用される(ケース本体とアッパーカバーの二部材や、ケース本体とロアカバーの二部材であってもよいものとする)。嵌合構造23が採用されることから、電気接続箱であっても、嵌合状態であるか否かを所定の方向からのみで確認することができる。従って、嵌合確認の作業性を向上させることができるという効果を奏する。
【0059】
<外装部材の変形例について>
図1において、本実施例のプロテクタ22は、紙面の関係上、短いものに図示される。特に図面を追加しないが、もう少し短いものに形成し、そして、プロテクタ蓋体27に略傘状の係止部を突設するようにすれば、ワイヤハーネス21の配索の際に用いることが可能な固定部材(クリップ等)になるのは勿論である。従って、プロテクタ22以外の外装部材としては、クリップを挙げてもよいものとする。
【0060】
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0061】
21…ワイヤハーネス、 22…プロテクタ(外装部材)、 23…嵌合構造、 24…ハーネス本体、 25…プロテクタ本体(一方の部材)、 26…溝開口、 27…プロテクタ蓋体(他方の部材)、 28…端部開口、 29…本体底壁、 30、31…本体側壁(壁)、 32…蓋天井壁、 33、34…蓋側壁、 35…嵌合枠部、 36…嵌合アーム部、 37…枠基部、 38…引っ掛け部、 39…第一テーパ、 40…第二テーパ、 41…段付き外面、 42…凹位置、 43…アーム本体、 44…嵌合突起、 45…嵌合視認部、 46…案内用傾斜面、 47…被嵌合面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14