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特許7295934横枠リインフォースメント及びこれを用いた組み立て式棚
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  • 特許-横枠リインフォースメント及びこれを用いた組み立て式棚 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-13
(45)【発行日】2023-06-21
(54)【発明の名称】横枠リインフォースメント及びこれを用いた組み立て式棚
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/14 20060101AFI20230614BHJP
   A47B 47/00 20060101ALI20230614BHJP
   A47B 55/00 20060101ALI20230614BHJP
【FI】
A47B96/14 E
A47B96/14 C
A47B47/00
A47B55/00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021210724
(22)【出願日】2021-12-24
(65)【公開番号】P2023024239
(43)【公開日】2023-02-16
【審査請求日】2021-12-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0103084
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521430472
【氏名又は名称】スピードラック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094477
【弁理士】
【氏名又は名称】神野 直美
(74)【代理人】
【識別番号】100078813
【弁理士】
【氏名又は名称】上代 哲司
(74)【代理人】
【識別番号】100118382
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 央子
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヒョサン
(72)【発明者】
【氏名】キム ユンギ
(72)【発明者】
【氏名】ハン ジェグン
(72)【発明者】
【氏名】イ ジュンヒョク
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】実公昭63-014702(JP,Y2)
【文献】韓国登録特許第10-1845802(KR,B1)
【文献】実公昭55-032501(JP,Y2)
【文献】実開昭56-163938(JP,U)
【文献】特開2001-112590(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 91/00-97/08
43/00-47/06
55/00-55/06
A47F 1/00- 3/14、5/00
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦枠;及び
前記縦枠と端部で締結される連結部と、前記連結部が折り曲げられてなりかつ該連結部と一体に形成され棚板を支持する棚受けと、を有する横枠;
を備える組み立て式棚に使用するための横枠リインフォースメントであって、
前記連結部の下部の外側面を支持する引張部が両端に設置されているボディ部を含み、
前記ボディ部は、前記棚受けに係止される係止部を両端に備え、
前記引張部が両端に形成されている第1の水平部材と、
前記第1の水平部材と一体に形成される垂直部材と、
前記垂直部材と一体に形成され、前記棚受けに係止される係止部が両端に形成されている第2の水平部材と、を含むことを特徴とする横枠リインフォースメント。
【請求項2】
前記係止部は、エンボス処理された補助支持部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の横枠リインフォースメント。
【請求項3】
前記第1の水平部材と第2の水平部材とは、前記垂直部材に対して反対方向に折り曲げられて形成されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の横枠リインフォースメント。
【請求項4】
組み立て式棚であって、
縦枠;
前記縦枠と端部で締結される連結部と、前記連結部が折り曲げられてなりかつ該連結部と一体に形成され棚板を支持する棚受けと、を有する横枠;及び
前記連結部の下部の外側面を支持する引張部が両端に設置されているボディ部を有する横枠リインフォースメント;を含み、
前記ボディ部は、前記棚受けに係止される係止部を両端に備え、
前記引張部が両端に形成されている第1の水平部材と、
前記第1の水平部材と一体に形成される垂直部材と、
前記垂直部材と一体に形成され、前記棚受けに係止される係止部が両端に形成されている第2の水平部材と、を含むことを特徴とする、組み立て式棚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大きい荷重にも横枠が崩れないようにする横枠リインフォースメント及びこれを用いた組み立て式棚に関する。
【背景技術】
【0002】
飾り棚、収納棚、陳列棚などを木材ではなく組み立て式アングルを利用して製造すれば、相対的に安価であり、堅固であり、組み立てが簡易であり、移動時に分解が可能であり、必要によって、棚の高さを調節することができるなどの多くの長所がある。
【0003】
韓国登録特許第10-1845802号(組み立て式棚:特許文献3)は、縦枠の締結溝に横枠の突出部を締り嵌めする構造を開示している。縦枠は、2つの支承部が直角に形成されている。横枠は、棚板を支持するための棚受けと、縦枠に連結される連結部とが直角に形成されている。縦枠に横枠を締結し、横枠の棚受けに棚板を載せた後、棚板上に物を載置する。重い物を載置すると、横枠に大きい荷重が印加されるので、荷重を分散するために、対向する横枠を連結するための横枠リインフォースメント(横枠レインフォースメント:横枠補強材)が設置されることが有り得る。
【0004】
しかし、既存の横枠リインフォースメントは、横枠の上部に載置される方法により設置されるから、棚板上に載置される物が、非常に重ければ横枠リインフォースメントに大きい荷重が印加され、横枠リインフォースメントが横枠の上部を内側へ引っ張るので、横枠の下部が外側に撓むことにより横枠が崩れてしまうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国登録実用新案第20-0228609号公報
【文献】韓国登録実用新案第20-0246071号公報
【文献】韓国登録特許第10-1845802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的は、大きい荷重にも横枠が崩れないようにする横枠リインフォースメントを提供することにある。
本発明の他の目的は、大きい荷重を支持することができる組み立て式棚を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明の一態様による横枠リインフォースメントは、
縦枠;及び
前記縦枠と端部で締結される連結部と、前記連結部が折り曲げられてなりかつ該連結部と一体に形成され棚板を支持する棚受けと、を有する横枠;
を備える組み立て式棚に使用するための横枠リインフォースメントであって、
前記連結部の下部の外側面を支持する引張部が両端に設置されているボディ部を含むことを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記ボディ部は、前記連結部の内側面を支持する。また、前記ボディ部は、前記棚受けに係止される係止部を両端に備える。前記係止部は、エンボス処理された補助支持部を備えることができる。
【0009】
好ましくは、前記ボディ部は、前記引張部が両端に形成されている第1の水平部材と、前記第1の水平部材と一体に形成され、前記連結部の内側面を支持する垂直部材と、前記垂直部材と一体に形成され、前記棚受けに係止される係止部が両端に形成されている第2の水平部材と、を含む。前記第1の水平部材と第2の水平部材とは、前記垂直部材に対して反対方向に折り曲げられて形成される。
【0010】
さらに、本発明の他の態様による組み立て式棚は、縦枠;前記縦枠と端部で締結される連結部と、前記連結部が折り曲げられてなりかつ該連結部と一体に形成され棚板を支持する棚受けとを有する横枠;及び前記連結部の下部の外側面を支持する引張部が両端に設置されているボディ部を有する横枠リインフォースメント;を含む。
【発明の効果】
【0011】
前述した構成の本発明の横枠リインフォースメントは、組み立て式棚に重い物が載置される場合であっても、従来のものに比して二倍くらいの大きい荷重にも横枠が崩れないようにすることができる。従って、本発明の組み立て式棚は、従来のものに比して二倍くらいの大きい荷重にも横枠が崩れないものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の横枠リインフォースメントが適用される組み立て式棚の構成図である。
図2図1に示した縦枠の構造を説明する図である。
図3図1に示した横枠の構造を説明する図である。
図4図3に示した締結突起の詳細図である。
図5A】本発明の一実施形態による横枠リインフォースメントの構成図である。
図5B】本発明の一実施形態による横枠リインフォースメントの構成図である。
図5C】本発明の一実施形態による横枠リインフォースメントの構成図である。
図6図5Aないし図5Cに示した横枠リインフォースメントが横枠に設置された状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。
添付の図面において、同一または類似の機能を有する部材には同一の符号を付してある。図面における構成要素は、理解の便宜のため、大きさや厚さが誇張されるように表されているが、これによって本発明の保護範囲が制限的に解釈されてはならない。
【0014】
図1は本発明の横枠リインフォースメントが適用される組み立て式棚100の構成図であり、図2図1に示した縦枠102の構造を説明する図である。同図に示したように、組み立て式棚100は、縦枠102、横枠104、および棚板106を含む。縦枠102は、直角形状に連結された2つの支承部202、204からなり、複数個の締結溝206が支承部202、204に設けられている。
【0015】
締結溝206は、横枠104の組立ての高さを調節できるように支承部202、204に同一の間隔で複数個設けられており、縦枠102の長手方向(またはY方向)に沿って一列または多列配列されることができる。締結溝206では、長手方向に沿って上部溝206aと中間溝206cと下部溝206bとが順次形成されている。中間溝206cは、上部溝206aよりも幅が狭く、傾斜部206dを介して上部溝206aに連結され、下部溝206bは、中間溝206cよりも幅が狭く、傾斜部206eを介して中間溝206cに連結される。
【0016】
縦枠102は、下端部にL字状の受け溝を有する受け部材103が挟め込まれ、垂直方向に立設されて棚の支柱を形成するようになる。また、縦枠102は、所定長さの複数の単位セグメントで構成されているため、棚の全高を変更することができ、この時、2つ以上の縦枠102を延長して連結できるようにブラケット108が用いられる。
【0017】
図3図1に示した横枠104の構造を説明する図である。同図に示したように、横枠104は、連結部302、棚受け304、および締結突起306a、306bを備える。図4は、図3に示した締結突起306a、306bの詳細図である。
棚受け304は、連結部302の長手方向(Z方向)の角部が一定した幅で略直角に折り曲げられた形態であり、棚板106を支持する。
連結部302は、端部の外側面に一列に形成された締結突起306a、306bを備える。締結突起306aと締結突起306bとの間の間隔は、縦枠102に形成された2つの締結溝206同士間の間隔と等しい。締結突起306a、306bは、連結部302の一端および他端の外側面(または前面)に突出形成される。横枠104は、支柱を形成する2つの縦枠102において、同一の高さの締結溝206に、一端および他端の締結突起306a、306bがそれぞれ結合される。締結突起306a、306bが縦枠102の内側で締結溝206に締結されるので、横枠102の前面が縦枠102の後面と接触するようになる。したがって、縦枠102と横枠104との締結のための突出部が最小化されて、美観に優れるようになる。
【0018】
図4に示されているように、締結突起306a、306bは、厚さ方向(X方向)に突出し、幅方向(Y方向)に傾斜した傾斜面を有する凸部402、404と、凸部404の側面において長手方向(Z方向)に突出形成された翼部406、408とを備える。下方凸部402と上方凸部404との間には、傾斜面:非連続的な屈曲部403が形成されている。
【0019】
図5A図5B及び図5Cは本発明の一実施形態による横枠リインフォースメント500の構成図であり、図6は横枠リインフォースメント500が横枠104に設置された状態を説明する図である。同図に示したように、横枠リインフォースメント500は、ボディ部504の両端に引張部502を備える。
【0020】
引張部502は、図6に示されているように、横枠104の連結部302の下部の外側面302aを支持し、連結部302の下部が外向きに撓むことを防止する。
ボディ部504は、第1の水平部材506と、垂直部材508と、第2の水平部材510とを含む。また、第1の水平部材506と垂直部材508と第2の水平部材510とは、一体に形成される。第1の水平部材506と垂直部材508との間の境界、及び、垂直部材508と第2の水平部材510との間の境界は、それぞれ折り曲げまたは曲げによって略直角に曲がっている。第1の水平部材506と第2の水平部材510とは、垂直部材508に対して反対方向に折られている。このような水平部材506、510の方向は、横枠104への締結を容易にする。
【0021】
第1の水平部材506の長手方向の両端は、垂直部材508の方向に略直角に折り曲げられて引張部502を形成する。引張部502にはエンボス処理された補助支持部503が設けられる。
【0022】
垂直部材508の長手方向の両端に形成された側面支承部509は、連結部302の内側面302bを支持する。垂直部材508の側面支承部509と引張部502の内側面502aは、横枠104の連結部302を収容することができる間隔を有する。垂直部材508の側面支承部509は、その高さが垂直部材508と第2の水平部材510との境界よりも低く形成されるため、横枠104の棚受け304を収容することができる間隔が形成される。
【0023】
第2の水平部材510の長手方向の両端には、棚受け304に係止される係止部512が形成される。係止部512にはエンボス処理された補助支持部513が設けられる。係止部512は、垂直部材508と第2の水平部材510との間の境界510aの方が、反対側の端部510bに比べてより短くなるように斜め形状に形成されている。このような係止部512の形状は、横枠リインフォースメント500を横枠104に容易に設置可能にする。
【0024】
前述のような実施形態は、通常の技術者が本発明を容易に理解できるようにするためのものであり、本発明の権利範囲を限定するものではない。したがって、通常の技術者により本発明の権利範囲を逸脱しない範囲内で前述した実施形態に多様な変形や変更を加えることができることを注目しなければならない。
【符号の説明】
【0025】
102 縦枠
206 締結溝
206a 上部溝
206b 下部溝
206c 中間溝
206d、206e 傾斜部
202、204 支承部
108 ブラケット
104 横枠
106 棚板
302 連結部
304 棚受け
306a、306b 締結突起
402 下方凸部
403 屈曲部
404 上方凸部
406、408 翼部
500 横枠リインフォースメント
502 引張部
503、513 補助支持部
504 ボディ部
506 第1の水平部材
508 垂直部材
510 第2の水平部材
512 係止部
509 側面支承部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6