(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-14
(45)【発行日】2023-06-22
(54)【発明の名称】扉機構
(51)【国際特許分類】
E06B 7/36 20060101AFI20230615BHJP
E06B 3/36 20060101ALI20230615BHJP
E05D 7/081 20060101ALI20230615BHJP
【FI】
E06B7/36 A
E06B3/36
E05D7/081
(21)【出願番号】P 2022085702
(22)【出願日】2022-05-26
(62)【分割の表示】P 2021102496の分割
【原出願日】2021-06-21
【審査請求日】2022-05-26
(73)【特許権者】
【識別番号】591015739
【氏名又は名称】利高工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092727
【氏名又は名称】岸本 忠昭
(74)【代理人】
【識別番号】100146891
【氏名又は名称】松下 ひろ美
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀寿
(72)【発明者】
【氏名】西川 直輝
(72)【発明者】
【氏名】野上 利之
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特許第6141553(JP,B1)
【文献】特開2014-105492(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 7/36
E05D 7/081
E06B 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉枠と、
前記扉枠に軸線を中心に回動可能に連結された扉体と、を備え、
前記扉枠は、所定方向に間隔を空けて相互に対向配置された戸先側縦枠と戸尻側縦枠を有し、
前記扉体の戸尻側端部は、前記扉体の厚さ方向に対して斜めに延びる傾斜部と、断面が前記軸線を中心とする四半円形状の湾曲部と、を有し、
前記戸尻側縦枠は、側面部と、前記側面部から前記扉体に向かって前記所定方向に延びる突部と、を有し、
前記所定方向における前記突部の延長線上に前記軸線が位置し、前記突部と前記湾曲部の間には隙間が設けられ、
前記扉体は所定範囲において前記軸線を中心に回動可能であり、
前記所定範囲における前記扉体の回動角度に関わらず、前記所定方向において前記突部は前記湾曲部と対向することを特徴とする扉機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開き戸からなる扉機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、開き戸の構造として、扉体に装着された回転軸の上端部位をドア上枠に設けられた軸受に挿通させることによって扉体を開閉自在とするものが知られている。ドア上枠から扉体を取り外す際には、回転軸を下降させて軸受から外せばよい。特許文献1に開示のドア装置では、回転軸を支持するブラケットに取付片を設け、この取付片に螺合させた螺子によって回転軸が不用意に下降するのを防止している。
【0003】
また、このような開き戸においては、扉体の開閉時に扉体とドア枠の間に指が挟まる指詰め事故が懸念され、このような指詰め事故を防止するためのドア構造が種々提案されている。例えば、特許文献2においては、ドアの吊り元側に半円弧状の膨出部を設け、ドアを開閉しても膨出部と縦枠の段部との間の隙間が一定に保たれる構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-25214号公報
【文献】特開2013-209881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の構成では、螺子を用いて回転軸の下降を防止するが、当該螺子を螺合させるための取付片をブラケットに設ける必要があった。また、回転軸を下降するためには扉体に設けられた開口から回転軸にアクセスし、これを押し下げ操作することになるが、開口に臨む位置に取付片が設けられていることから、回転軸を押し下げ操作する際に取付片が邪魔になるという問題があった。
【0006】
特許文献2に開示の構成では、四分円形の突出部を有する一対の鋼板を付き合わせることにより半円弧状の膨出部を形成しており、鋼板を円弧状に加工するには手間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、取付片を設けることなく回転軸の下降を防止可能な扉構造の提供を目的とする。
【0008】
本発明は、より簡単な構造により指詰め事故を防止可能な扉構造の提供を他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる扉機構は、上枠を備える扉枠と、扉体と、前記上枠と前記扉体とを回動自在に連結する回動機構と、を備え、前記扉体は、前記扉体の高さ方向に沿って延びるフレーム材を有し、前記フレーム材は、前記扉体の厚さ方向に対して斜めに延びるフレーム傾斜部を有し、前記回動機構は、前記フレーム傾斜部に固定されたブラケットと、前記ブラケットに挿通された回転軸と、前記上枠に設置されて前記回転軸を支持するための軸受と、を備え、前記回転軸は、上端位置と下降位置の間を上下動可能にブラケットに支持され、前記回転軸が前記上端位置に位置するとき、前記回転軸の上端部位は前記軸受内に位置し、前記扉体は前記上枠に対して回動自在に連結され、前記回転軸が前記下降位置まで下降すると、前記回転軸の上端部位は前記軸受から外れ、前記上枠に対する前記扉体の連結が解除され、前記フレーム傾斜部に螺合又は挿通させた螺子に前記回転軸が当接することにより、前記回転軸の前記下降位置への下降が阻止される。
【0010】
また、本発明にかかる扉機構は、扉枠と、前記扉枠に軸線を中心に回動可能に連結された扉体と、を備え、前記扉枠は、所定方向に間隔を空けて相互に対向配置された戸先側縦枠と戸尻側縦枠を有し、前記扉体の戸尻側端部は、前記扉体の厚さ方向に対して斜めに延びる傾斜部と、断面が前記軸線を中心とする四半円形状の湾曲部と、を有し、前記戸尻側縦枠は、側面部と、前記側面部から前記扉体に向かって前記所定方向に延びる突部と、を有し、前記所定方向における前記突部の延長線上に前記軸線が位置し、前記突部と前記湾曲部の間には隙間が設けられ、前記扉体は所定範囲において前記軸線を中心に回動可能であり、前記所定範囲における前記扉体の回動角度に関わらず、前記所定方向において前記突部は前記湾曲部と対向する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る扉機構によれば、回動機構はフレーム材のフレーム傾斜部に固定されたブラケットと、ブラケットに挿通された回転軸を備え、フレーム傾斜部に螺合又は挿通された螺子に回転軸が当接することにより、回転軸の下降が阻止される。よって、ブラケットは、取付片を有する必要がなく、回転軸の押下操作が当該取付片によって妨げられることがない。
【0012】
また、本発明に係る扉機構によれば、扉体の戸尻側端部は断面が軸線を中心とする四半円形状の湾曲部を有し、所定範囲における扉体の回動角度に関わらず戸尻側縦枠の突部が湾曲部と対向する。これにより、突部と湾曲部の間の隙間は扉体の回動角度に関わらず一定に維持され、指詰め事故を防止できる。また、扉体の戸尻側端部は扉体の厚さ方向に対して斜めに延びる傾斜部を有するので、戸尻側端部全体を湾曲状に形成する場合と比較して、戸尻側端部の施工にかかる手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】
図2の要部拡大図であって、扉体が開閉する様子を説明する図。
【
図5】(a)は、
図3に示す扉体の要部平面図、(b)は扉体に装着された上部回動機構を示す図であって、
図5(a)に示す矢印Vb方向から見た図、(c)は上部回動機構の回転軸を下降位置まで押し下げた状態を示す図。
【
図7】扉体を
図5(a)に示す矢印VII方向から見た図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る扉機構について説明する。
図1~
図2を参照して、本実施形態に係る扉機構1は、扉枠2と、扉枠2に対して回転軸7(
図5)の軸線Cを中心に回動可能に取り付けられた開き戸としての扉体3と、を備える。扉枠2は、戸先側縦枠21と、戸尻側縦枠22と、縦枠21,22同士を連結して幅方向D1に延びる上枠23及び下枠24と、を備え、これら縦枠21,22、上枠23、及び下枠24により開口20が規定されている。扉体3は、軸線Cを中心に
図2及び
図3(a)に示す全閉位置と
図3(g)に示す全開位置の間を回動可能であり、このように回動することにより開口20が開閉される。本実施形態においては、扉体3の開閉角度は略90°に設定されている。
【0015】
以下、扉枠2の厚さ方向D2における一方側であって、扉体3が回動して開く方向の側を「開側」と言い、開側の反対側を「閉側」と言う。
【0016】
図2を参照して、戸尻側縦枠22は曲げ加工された板状部材により構成されており、扉枠2の厚さ方向D2に延びて開口20を規定する側面部22aと、側面部22aから戸先側縦枠21に向かって幅方向D1に延出する突部22bと、を有する。突部22bは厚さ方向D2における側面部22aの中間部に位置し、幅方向D1における突部22bの延長線上に扉体3の軸線Cが位置している。戸尻側縦枠22は更に、側面部22aの閉側端部から戸先側縦枠21に向かって幅方向D1に延出する閉側部22cを有し、閉側部22cには樹脂製の気密材22dが装着されている。
【0017】
図4に示す様に、扉体3は、扉体3の高さ方向D3(
図1)に沿って延びる戸先側端部Sと戸尻側端部Bを有し、戸尻側端部Bは、開側に向かうに従い幅方向D1外方に向かって斜め直線状に延びる傾斜部B1と、横断面視において軸線Cを中心とする四半円形状を有する湾曲部B2と、を有する。湾曲部B2は傾斜部B1と連続し、傾斜部B1よりも開側に位置している。
【0018】
また、扉体3は、芯材30と、扉体3の高さ方向D3に沿って延びるフレーム材31,32と、芯材30とフレーム材31,32を覆う表面材33,34と、を備える。フレーム材31は芯材30よりも戸尻側に位置し、幅方向D1外方に開口する横断面コ字状の基部31aと、基部31aから延びる傾斜部(フレーム傾斜部)31bと、を有する。フレーム傾斜部31bは、基部31aの閉側先端部から開側に向かうに従い幅方向D1外方に向かって斜め直線状に延びている。換言すると、フレーム傾斜部31bは扉体3の厚さ方向D4に対して斜め直線状に延びている。ここで、扉体3が閉じられた状態における扉体3の厚さ方向D4は、扉枠2の厚さ方向D2と一致する。
【0019】
表面材33,34は鋼板であって、表面材33は少なくとも芯材30を閉側から覆うと共にフレーム傾斜部31bを覆う。また、表面材34は少なくとも芯材30を開側から覆うと共にフレーム材31の開口部31cを円弧状に覆い、表面材34の先端部はフレーム傾斜部31b上において表面材33の先端部と重ね合わされて接合されている。
【0020】
即ち、扉体3の戸尻側端部Bのうち、傾斜部B1はフレーム傾斜部31b及びこれを覆う表面材33により構成され、湾曲部B2はフレーム材31の開口部31cを横断面視円弧状に覆う表面材34によって構成されている。
【0021】
図3に示すように、戸尻側縦枠22の突部22bと扉体3の戸尻側端部Bの間には隙間Gが設けられている。上述したように、扉体3の湾曲部B2は軸線Cを中心とする円弧に沿って延びていることから、扉体3の回動角度にかかわらず、突部22bの先端は常に湾曲部B2と幅方向D1において対向し、隙間Gの寸法は一定に保たれる。本実施形態においては、隙間Gの寸法を4.5mmとし、幅方向D1における突部22bの長さ寸法(突出長さ)Lを16.5mmに設定している。これにより、扉体3の回動時における指つめ事故を効果的に防止することができる。
【0022】
このように、本実施形態によれば、扉体3の戸尻側端部Bは断面が軸線Cを中心とする四半円形状の湾曲部B2を有し、所定範囲における扉体3の回動角度に関わらず戸尻側縦枠22の突部22bが湾曲部B2と対向するので、突部22bと湾曲部B2の間の隙間Gは扉体3の回動角度に関わらず一定に維持され、指詰め事故を防止できる。また、扉体3の戸尻側端部Bは扉体3の厚さ方向D4に対して斜めに延びる傾斜部B1を有するので、戸尻側端部B全体を湾曲状(即ち、断面視半円状)に形成する場合と比較して、戸尻側端部Bの施工にかかる手間を軽減できる。
【0023】
図5及び
図6を参照して、扉機構1は更に、扉体3を扉枠2に対して回動可能に連結する上部回動機構(回動機構)5と、図示しない下部回動機構と、を備える。上部回動機構5は、扉体3に装着されたブラケット6と、ブラケット6に上下動可能に支持された回転軸7と、上枠23に設置されて回転軸7を回動自在に支持するための軸受(図示せず)と、を備え、回転軸7は
図5(b)及び
図6に示す上端位置と
図5(c)に示す下降位置の間を上下動可能とされている。
【0024】
ブラケット6は、水平状の上板61と、水平状の下板62と、上板61と下板62とを連結する垂直状の側板63と、を備える。上板61及び下板62には回転軸7を挿通させるための挿通孔(図示せず)が形成されており、回転軸7は、これら挿通孔に挿通された状態で垂直姿勢に支持されている。
【0025】
回転軸7は、柱状の軸本体71と、軸本体71の周面から径方向外方に延出する上フランジ部72及び下フランジ部73と、を備え、上フランジ部72はブラケット6の上板61と下板62の間に位置し、下フランジ部73はブラケット6の下板62よりも下方に位置している。よって、下フランジ部73がブラケット6の下板62に下方から当接することにより回転軸7の上方への移動が規制され、下フランジ部73が下板62に当接した状態における回転軸7の高さ位置が回転軸7の上端位置となる。
【0026】
また、上フランジ部72と下板62との間において、回転軸7(軸本体71)にはバネ8が外装されている。バネ8は上フランジ部72を常時上方に付勢し、これにより回転軸7は外力が作用しない自然状態で上端位置に維持される。
【0027】
そして、回転軸7がこのように上端位置に位置するとき、回転軸7の上端部位は上枠23に装着された軸受(図示せず)内に位置する。この状態において、バネ8を圧縮させるように上フランジ部72を下方に押圧すると回転軸7は下降し、下降位置まで下降すると回転軸7の上端部位は軸受から外れる。これにより、扉体3と上枠23との連結が解除され、扉体3を枠体2から取り外すことが可能になる。
【0028】
図5~
図7を参照して、ブラケット6の側板63には螺子孔63a(本実施形態では一対の螺子孔63a)及び螺子孔63bが設けられている。そして、ブラケット6は、扉体3の傾斜部B1に設けられた挿通孔(図示せず)に挿通された取付螺子N1が螺子孔63aに螺合されることで、傾斜部B1(より具体的に、フレーム傾斜部31b)の内側に固定されている。また、扉体3の傾斜部B1には開口窓Aが設けられると共に、開口窓Aを覆うための蓋体9が着脱自在に装着されている。開口窓Aは、回転軸7の上フランジ部72に対応する位置に設けられ、蓋体9を取り外した状態において上フランジ部72が開口窓Aを介して外部に臨むように構成されている。蓋体9は、蓋体9に設けられた挿通孔(図示せず)及び傾斜部B1に設けられた挿通孔H1に挿通された螺子N2が螺子孔63bに螺合されることで、ブラケット6に固定される。
【0029】
また、ブラケット6の側板63には開口窓Aに対応して切欠凹部63cが設けられている。これにより、蓋体9を取り外した状態において、ブラケット6の側板63が開口窓Aを塞ぐのを防止している。
【0030】
扉体3の傾斜部B1には更に螺子孔H2が設けられている。螺子孔H2は上端位置における回転軸7の下端よりも下方であって、下降位置における回転軸7の下端よりも上方に設けられている。そして、螺子N3を螺子孔H2に螺合させると、螺子N3の軸部が回転軸7の下方に位置することになり、この状態で上フランジ部72を下方に押圧しようとしても、回転軸7の下端が螺子N3に当接し、回転軸7の下降が制限され、回転軸7が軸受けから外れるのが防止される。
【0031】
よって、回転軸7を軸受から外す場合には、使用者は蓋体9を外して開口窓Aを露出させると共に、螺子N3を取り外す。そして、開口窓Aにドライバ等を挿入し、当該ドライバ等により下フランジ部72を押し下げれば良い。
【0032】
このように、本実施形態によれば、回転軸7の下降を阻止するための螺子N3は扉体3のフレーム傾斜部31bに螺合されるので、特許文献1と異なり取付片が不要となり、取付片によって下フランジ部72の押し下げ動作が妨げられることがない。
【0033】
以上、本発明の実施形態に係る扉機構について添付の図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形、修正が可能である。
【0034】
例えば、上記実施形態においては、回転軸7の下降防止用の螺子N3を螺合するための螺子孔H2を、上端位置における回転軸7の下端よりも下方であって下降位置における回転軸7の下端よりも上方に設け、回転軸7の下端が螺子N3に当接することで回転軸7の下降が制限される構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、回転軸7の下フランジ部73が螺子N3に上方から当接することで回転軸7の下降を制限する構成としても良い。この場合には、螺子N3の軸部の長さ及び螺子孔H2の位置を適宜調整すれば良い。
【0035】
或いは、螺子孔H2を上端位置における上フランジ部72よりも下方であって下降位置における上フランジ部72の上方に設け、上フランジ部72が螺子孔H2に螺合した螺子N3に上方から当接することで回転軸7の下降が制限される構成とすることも可能である。この場合、蓋体9を傾斜部B1に固定するための螺子N2に、回転軸7の下降を制限するための螺子N3としての機能を持たせても良く、この場合には、螺子N2の軸部を
図5に示すものよりも長くし、回転軸7が上下動する際における上フランジ部72の移動経路上に螺子孔H2に螺合した螺子N2の軸部が位置するようにすれば良い。かかる構成において、螺子N2はフレーム傾斜部31bに挿通されて取り付けられるので、上記実施形態と同様の効果を達成できる。
【符号の説明】
【0036】
1 扉機構
2 扉枠
3 扉体
5 回動機構(上部回動機構)
6 ブラケット
7 回転軸
23 上枠
31 フレーム材
31a 基部
31b 傾斜部(フレーム傾斜部)
63 側板
63c 切欠凹部
72 上フランジ部(フランジ部)
73 下フランジ部(フランジ部)
B 戸尻側端部
B1 傾斜部
B2 湾曲部
H2 螺子孔
N3 螺子