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特許7296213情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-14
(45)【発行日】2023-06-22
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0226 20230101AFI20230615BHJP
【FI】
G06Q30/0226
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019016413
(22)【出願日】2019-01-31
(65)【公開番号】P2020123291
(43)【公開日】2020-08-13
【審査請求日】2021-11-26
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514086916
【氏名又は名称】マネーツリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 塁
(72)【発明者】
【氏名】山口 賢造
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2006-0059058(KR,A)
【文献】特開2008-310430(JP,A)
【文献】特開2005-258785(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0103853(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済情報に基づいてポイント情報を事業者毎に生成するためのルールを規定するルール情報を複数記憶する記憶部と、
ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得部と、
前記記憶部に記憶される複数のルール情報の中から前記取得部で取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報を前記事業者毎にユーザ情報に対応付けて前記記憶部に記憶する処理部と、
ユーザ情報を識別する識別部と、
前記事業者を識別する事業者情報を取得し、当該事業者情報と、前記識別部で識別されたユーザ情報とに基づいて、前記事業者及びユーザに対応するポイント情報を前記記憶部から読み出す読出部と、
前記読出部によってポイント情報が読み出された場合、前記識別部によって識別されたユーザ情報又は記憶部に記憶されるユーザ情報に対応する送信先の端末に対して、当該ユーザ情報に対応するユーザに対してポイント情報を送信する提示部と、
前記端末からポイントを利用して精算を行う旨の指示を受け付けた場合、前記読出部で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記事業者毎のルールを規定するルール情報として、異なる複数の金融機関若しくは事業者毎に、又は、異なる複数の金融機関若しくは事業者それぞれが提携するポイント提供事業者によって予め設定されたルール情報を記憶し、
前記取得部は、決済情報として、異なる複数の金融機関又は事業者それぞれに配される情報装置から、通信ネットワークを介して複数の決済情報を取得し、
前記処理部は、前記取得部によって決済情報が取得されると、決済情報に対応する金融機関、事業者又はポイント提供事業者が設定したルール情報を前記記憶部から選択し、選択したルール情報に基づいて、取得した決済情報に応じたポイント情報を生成する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記取得部は、クレジットカードの決済に用いられる決済情報、ポイントカードを利用する場合に用いられる決済情報、及び、福利厚生施設を利用する場合に用いられる決済情報のうち少なくとも1つを取得する
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記精算部によって、ポイント情報に基づいて精算が行われた場合、ユーザ、金融機関、事業者及びポイント提供事業者のうち少なくとも1つに対して、ポイント情報に基づいて精算が行われたことを示す通知を行う通知部をさらに備える
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記取得部は、前記精算部においてポイント情報に基づいて精算が行われた場合の決済情報を取得し、
前記処理部は、取得部で取得された決済情報に基づいて、前記記憶部に記憶されるポイント情報から決済に利用されたポイントを減算して、減算後のポイント情報を前記記憶部に記憶する
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
コンピュータが、
決済情報に基づいてポイント情報を事業者毎に生成するためのルールを規定するルール情報を記憶部に複数記憶する記憶ステップと、
ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得ステップと、
前記記憶ステップで記憶された複数のルール情報の中から前記取得ステップで取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報を前記事業者毎にユーザ情報に対応付けて前記記憶部に記憶する処理ステップと、
ユーザ情報を識別する識別ステップと、
前記事業者を識別する事業者情報を取得し、当該事業者情報と、前記識別ステップで識別されたユーザ情報とに基づいて、前記事業者及びユーザに対応するポイント情報を前記記憶部から読み出す読出ステップと、
前記読出ステップによってポイント情報が読み出された場合、前記識別ステップによって識別されたユーザ情報又は記憶部に記憶されるユーザ情報に対応する送信先の端末に対して、当該ユーザ情報に対応するユーザに対してポイント情報を送信する提示ステップと、
前記端末からポイントを利用して精算を行う旨の指示を受け付けた場合、前記読出ステップで読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
決済情報に基づいてポイント情報を事業者毎に生成するためのルールを規定するルール情報を記憶部に複数記憶する記憶機能と、
ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得機能と、
前記記憶機能で前記記憶部に記憶された複数のルール情報の中から前記取得機能で取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報を前記事業者毎にユーザ情報に対応付けて前記記憶部に記憶する処理機能と、
ユーザ情報を識別する識別機能と、
前記事業者を識別する事業者情報を取得し、当該事業者情報と、前記識別機能で識別されたユーザ情報とに基づいて、前記事業者及びユーザに対応するポイント情報を前記記憶部から読み出す読出機能と、
前記読出機能によってポイント情報が読み出された場合、前記識別機能によって識別されたユーザ情報又は記憶部に記憶されるユーザ情報に対応する送信先の端末に対して、当該ユーザ情報に対応するユーザに対してポイント情報を送信する提示機能と、
前記端末からポイントを利用して精算を行う旨の指示を受け付けた場合、前記読出機能で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、小売店舗などにおいては、自店の販売促進等の目的でポイントカードが導入されている。ポイントカードシステムには、例えば、特許文献1に記載される技術がある。特許文献1に記載される技術では、まず、ユーザは、店舗毎にポイントカードを発行してもらい、その後、各店舗のポイントカードをクレジットカードに統合するために登録手続きを行う。さらに、その技術では、ユーザは、店舗においてサービスの提供を受けるときにクレジットカードを提示するだけでポイントが付与されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-310430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ユーザ自身がポイントカードとクレジットカードとの統合のために登録申請を出さなければならず、ユーザにとって手続きが煩雑と感じる可能性がある。
【0005】
本発明は、複数のポイントサービスを統合することができる情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態の情報処理システムは、決済情報に基づいてポイント情報を生成するためのルールを規定するルール情報を複数記憶する記憶部と、ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得部と、記憶部に記憶される複数のルール情報の中から取得部で取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報をユーザ情報に対応付けて記憶部に記憶する処理部と、ユーザ情報を識別する識別部と、識別部で識別されたユーザ情報に基づいて対応するポイント情報を記憶部から読み出す読出部と、読出部で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算部と、を備える。
【0007】
一実施形態の情報処理システムでは、記憶部は、異なる複数の金融機関若しくは事業者毎に、又は、異なる複数の金融機関若しくは事業者それぞれが提携するポイント提供事業者によって予め設定されたルール情報を記憶し、取得部は、決済情報として、異なる複数の金融機関又は事業者それぞれに配される情報装置から、通信ネットワークを介して複数の決済情報を取得し、処理部は、取得部によって決済情報が取得されると、決済情報に対応する金融機関、事業者又はポイント提供事業者が設定したルール情報を記憶部から選択し、選択したルール情報に基づいて、取得した決済情報に応じたポイント情報を生成することが好ましい。
【0008】
一実施形態の情報処理システムでは、取得部は、クレジットカードの決済に用いられる決済情報、ポイントカードを利用する場合に用いられる決済情報、及び、福利厚生施設を利用する場合に用いられる決済情報のうち少なくとも1つを取得することが好ましい。
【0009】
一実施形態の情報処理システムは、精算部によって、ポイント情報に基づいて精算が行われた場合、ユーザ、金融機関、事業者及びポイント提供事業者のうち少なくとも1つに対して、ポイント情報に基づいて精算が行われたことを示す通知を行う通知部をさらに備えることが好ましい。
【0010】
一実施形態の情報処理システムでは、取得部は、精算部においてポイント情報に基づいて精算が行われた場合の決済情報を取得し、処理部は、取得部で取得された決済情報に基づいて、記憶部に記憶されるポイント情報から決済に利用されたポイントを減算して、減算後のポイント情報を記憶部に記憶することが好ましい。
【0011】
一実施形態の情報処理システムは、読出部によってポイント情報が読み出された場合、識別部によって識別されたユーザ情報に対応するユーザに対してポイント情報を提示する提示部をさらに備えることが好ましい。
【0012】
一実施形態の情報処理方法では、コンピュータが、決済情報に基づいてポイント情報を生成するためのルールを規定するルール情報を記憶部に複数記憶する記憶ステップと、ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得ステップと、記憶ステップで記憶された複数のルール情報の中から取得ステップで取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報をユーザ情報に対応付けて記憶部に記憶する処理ステップと、ユーザ情報を識別する識別ステップと、識別ステップで識別されたユーザ情報に基づいて対応するポイント情報を記憶部から読み出す読出ステップと、読出ステップで読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算ステップと、を実行する。
【0013】
一実施形態の情報処理プログラムは、コンピュータに、決済情報に基づいてポイント情報を生成するためのルールを規定するルール情報を記憶部に複数記憶する記憶機能と、ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得機能と、記憶機能で記憶部に記憶された複数のルール情報の中から取得機能で取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報をユーザ情報に対応付けて記憶部に記憶する処理機能と、ユーザ情報を識別する識別機能と、識別機能で識別されたユーザ情報に基づいて対応するポイント情報を記憶部から読み出す読出機能と、読出機能で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0014】
本実施形態によれば、複数のポイントサービスを統合する情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係る情報処理システムについて説明するためのブロック図である。
図2】ルール情報の一例について説明するための図である。
図3】決済情報の一例について説明するための図である。
図4】ポイント情報の一例について説明するための図である。
図5】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
図6】情報処理方法の変形例について説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システムについて説明するためのブロック図である。
図2は、ルール情報の一例について説明するための図である。
図3は、決済情報の一例について説明するための図である。
図4は、ポイント情報の一例について説明するための図である。
【0017】
情報処理システム1は、サーバ10と、そのサーバ10にネットワークを介して接続する店舗端末20とを備える。店舗端末20は、複数あってもよい。なお、店舗端末20は、図1に例示するように3つに限定されることはなく、2以上であればよい。複数の店舗端末20は、事業者が異なる複数の店舗それぞれに配されていてもよい。
【0018】
サーバ10は、記憶部11、取得部12、処理部13及び通知部14を備える。店舗端末20は、識別部21、読出部22、精算部23及び提示部24を備える。店舗端末20は、本発明の「情報装置」の一実施形態に対応する。
【0019】
まず、サーバ10に関して説明する。
記憶部11は、種々の情報を記憶することが可能である。
記憶部11は、ポイントを生成するためのルール情報を記憶する。記憶部11は、複数のルール情報を記憶することが可能である。ポイントは、例えば、店舗において商品を購入した場合及び店舗においてサービスの提供を受けた場合等に生成される。なお、航空会社はマイルサービスを提供する。本実施形態のポイントには、そのマイルサービスの「マイル」も含むことが可能である。ポイントを生成するためのルール情報は、一例として、会計が100円毎に1ポイント、又は、1回のサービスを受ける毎に1ポイント等のルールを規定する。すなわち、ルール情報は、決済情報に基づいてポイント情報を生成するためのルールを規定する。ルール情報は、図2に具体的な一例を示すように、事業者Gは会計金額が100円につき1ポイントを付ける、事業者Hは会計金額が200円につき1ポイントを付ける、事業者Jは会計金額が300円につき1ポイントを付ける等のルールを規定する。このルール情報は、例えば、店舗を運営する事業者、又は、会計時に利用されるクレジットカード若しくは電子マネー等を運営する事業者(金融機関)等によって予め設定される。又は、ルール情報は、事業者又は金融機関等がポイントの運営を委託しているポイント提供事業者によって予め設定される。すなわち、ルール情報は、異なる複数の金融機関若しくは事業者毎に予め設定される。又は、ルール情報は、異なる複数の金融機関若しくは事業者それぞれが提携するポイント提供事業者によって予め設定される。
【0020】
取得部12は、ユーザ情報を含む決済情報を取得する。
ユーザは、例えば、店舗において商品を購入し又はサービスの提供を受けた場合、会計時にクレジットカード又は電子マネー等を利用するときがある。この場合、ユーザがクレジットカード又は電子マネー等を利用することに基づいて、店舗(店舗端末20)において決済情報が生成される。決済情報には、ユーザを特定するためのユーザ情報が含まれる。店舗端末20は、決済情報が生成されると、決済情報をサーバ10に送信する。決済情報は、例えば、店舗又はインターネットにおいてクレジットカード又は電子マネー等を利用して商品の会計をした場合に発生する情報である。
【0021】
図3に具体的な一例を示すように、決済情報には、請求ID、ユーザ情報、請求日、事業者情報及び請求金額等が含まれる。請求IDは、決済情報を識別するための情報である。ユーザ情報は、クレジットカード又は電子マネー等を利用したユーザを識別する情報である。請求日は、決済が行われた日の情報である。事業者情報は、ユーザがクレジットカード又は電子マネー等を利用した店舗(事業者)を識別する情報である。請求金額は、商品を購入した時の代金又はサービスを利用した時の代金の情報である。図3に例示するように、決済情報には、請求項IDがX001では、ユーザAが2018年11月1日に店舗(事業者)Gで5000円の金額をクレジットカード等を利用したことが記載される。
【0022】
又は、ユーザは、例えば、店舗に会計を行う場合に、店舗等が発行するポイントカードを提示して、ポイントサービスの提供を受けることがある。ポイントサービスは、ポイントカードに記載されるバーコード等を読み込んでユーザを特定し、そのユーザにポイントの提供等を行う。このようにユーザがポイントカードを利用する場合でも、店舗端末20は、例えば、ポイントカードに記載されるバーコード等を読み取ってユーザ情報を取得すると共に、現金、電子マネー又はクレジットカード等による会計を行って、この会計時の決済情報を取得する。店舗端末20は、ユーザ情報と決済情報とをサーバ10に送信する。
【0023】
又は、例えば、ユーザが福利厚生施設を利用したいと考える場合、予め事業者(所定機関)に申請を行うと、その福利厚生施設で利用可能なポイントが予め付与される場合がある。このような場合、ユーザが事業者(所定機関)に福利厚生施設の利用申請を行うと、事業者により福利厚生施設を利用するための決済情報が生成される。その決済情報は、ポイントを生成するためのものであり、事業者(所定機関)からサーバ10に送信される。
【0024】
取得部12は、決済情報として、異なる複数の金融機関又は事業者それぞれに配される店舗端末20から、通信ネットワークを介して複数の決済情報を取得する。これにより、取得部12は、クレジットカードの決済に用いられる決済情報、及び、ポイントカードを利用する場合に用いられる決済情報、及び、福利厚生施設を利用する場合に用いられる決済情報のうち少なくとも1つを取得する。
【0025】
処理部13は、記憶部11に記憶される複数のルール情報の中から取得部12で取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報をユーザ情報に対応付けて記憶部11に記憶する。具体的には、処理部13は、取得部12によって決済情報が取得されると、決済情報に対応する金融機関、事業者又はポイント提供事業者(事業者等)が設定したルール情報を記憶部11から選択し、選択したルール情報に基づいて、複数の決済情報それぞれに応じたポイント情報を生成する。
【0026】
処理部13は、例えば、決済情報には事業者又は金融機関を識別する識別情報が含まれているため、識別情報に基づいて記憶部11に記憶されるルール情報を特定する。なお、決済情報には、ポイント提供事業者を識別する識別情報が含まれていてもよい。又は、ルール情報は、事業者又は金融機関と、それら事業者又は金融機関が提携するポイント提供事業者とを関連付ける提携情報が含まれていてもよい。
【0027】
これにより、処理部13は、取得部12によって決済情報が取得されると、その決済情報に対応したルール情報を選択することが可能になる。すなわち、処理部13は、記憶部11に異なる複数の事業者等が提供する異なる複数のルール情報が記憶される場合でも、決済情報に応じたルール情報を選択することが可能である。処理部13は、ルール情報を選択すると、選択したルール情報と、決済情報とに基づいて、ポイント情報を生成する。処理部13は、決済情報にユーザ情報が含まれているため、ユーザ情報にポイント情報を対応付けて記憶部11に記憶する。
また、処理部13は、後述するように、ポイント情報を利用して商品等の精算を行う場合、ポイント情報に含まれるポイントから使用ポイントを減算する等の処理を行い、処理後のポイント情報を記憶部11に記憶する。
上述したように、処理部13は、事業者等毎の決済情報に応じて事業者等毎のポイント情報を生成する。図4にポイント情報の一例を示すように、ユーザAは、事業者Gのポイントとして215ポイント、及び、事業者Hのポイントとして420ポイントを有する。ユーザBは、事業者Jのポイントとして355ポイントを有する。処理部13は、図4に例示するようなポイント情報を生成する。
【0028】
次に、店舗端末20に関して説明する。
識別部21は、ユーザ情報を識別する。識別部21は、例えば、バーコードリーダ及びICカードリーダ等を備える。識別部21は、例えば、ユーザのポイントカードに記載されたバーコードを読み取ることにより、ユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。又は、識別部21は、例えば、ユーザが所有するクレジットカード又は電子マネー等で決済が行われることにより、ユーザ情報を取得する。これにより、識別部21は、ユーザ情報に基づいてユーザを識別することが可能になる。
【0029】
読出部22は、識別部21で識別されたユーザ情報に基づいて対応するポイント情報を記憶部11から読み出す。読出部22は、識別部21においてユーザ情報が取得されるとサーバ10の記憶部11にアクセスし、ユーザ情報に基づいてポイント情報を取得する。これにより、読出部22は、複数のユーザそれぞれに対応したポイント情報を取得することが可能になる。
【0030】
なお、ユーザ情報に対応付けられたポイント情報が複数ある場合、すなわち、異なる複数の事業者等のルール情報それぞれに基づいた異なる複数のポイント情報がユーザ情報に対応付けられている場合、読出部22は、例えば、自身を識別する情報(事業者情報)に基づいて、その事業者自身が設定したルール情報から生成されたポイント情報を読み出すことが可能になる。事業者情報は、例えば、店舗端末20に記憶される。この場合、読出部22は、ポイント情報をサーバ10の記憶部11から読み出す場合、店舗端末20に記憶される事業者情報を読み出して、サーバに送信する。
【0031】
精算部23は、読出部22で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う。精算部23は、ポイントを会計金額(一例として、商品の購入金額及び飲食代金等)に充当させるなどの、ポイント情報に基づいて精算を行う。ポイントを会計金額に充当させるなどのポイントと充当金額との関係は、事業者等によって予め設定されている。一例として、1ポイントを1円に交換できる等のルールが予め設定されている場合、精算部23は、ユーザの指示等に基づいて、交換するためのポイント情報(ポイント数)を設定する。精算部23は、会計金額から設定されたポイント情報(ポイント数)を差し引く処理を行う。
【0032】
ここで、店舗端末20は、提示部24を備えることが好ましい。提示部24は、読出部22によってポイント情報が読み出された場合、識別部21によって識別されたユーザ情報に対応するユーザに対してポイント情報を提示する。ユーザは、提示部24による自身が所有するポイント数の提示を受けて、会計時などにポイントを会計金額に充当させるか否かの判断を行うことが可能になる。また、提示部24は、店舗等に設置される、ユーザが自身のポイント残額を確認するための提示装置(ポイント照会機)であってもよい。
【0033】
上述した精算部23は、ポイント情報に基づいて精算を行うと、そのときの決済情報をサーバ10に送信する。処理部13は、サーバ10の取得部12が決済情報を取得すると、決済情報に基づいてユーザのポイント情報を書き換える。すなわち、処理部13は、ポイント情報に含まれるポイントから使用ポイントを減算する等の処理を行い、処理後のポイント情報を記憶部11に記憶する。これを換言すると、まず取得部12は、精算部23においてポイント情報に基づいて精算が行われた場合の決済情報を取得する。次に、処理部13は、取得部12で取得された決済情報に基づいて、記憶部11に記憶されるポイント情報から決済に利用されたポイントを減算して、減算後のポイント情報を記憶部11に記憶する。
【0034】
なお、識別部21、読出部22、精算部23及び提示部24は、上述したように店舗端末20に配される例に限らず、サーバ10に配されてもよい。
この場合、識別部21は、決済情報を識別すると共に、その決済情報に含まれるユーザ情報を識別する。読出部22は、例えば、決済情報及びユーザ情報のうち少なくともユーザ情報に基づいて、記憶部11からポイント情報を読み出す。提示部24は、読み出したポイント情報を、例えば、ネットワークを介してユーザが所有する携帯端末等に送信する。提示部24は、例えば、送信先がユーザ情報に含まれていることにより、又は、ユーザ情報と送信先とを対応付けた情報を記憶部に記憶しておくことにより、ポイント情報をユーザの携帯端末等に送信することが可能になる。精算部23は、例えば、ユーザからポイントを利用して精算を行う旨の指示を受け付けた場合、ポイント情報に基づいて精算を行う。
【0035】
また、サーバ10は、通知部14を備えることが好ましい。通知部14は、精算部23によってポイント情報に基づいて精算が行われた場合、ユーザ、金融機関、事業者及びポイント提供事業者のうち少なくとも1つに対して、ポイント情報に基づいて精算が行われたことを示す通知を行う。すなわち、サーバ10は、上述した処理部13によって処理後のポイント情報を記憶部11に記憶することと共に、通知部14によって店舗等においてポイントが会計金額に充当されたことを示す内容を、そのポイントを提供する事業者等に通知する。通知部14は、その通知の際に、例えば、ポイントを使用したユーザを識別するためのユーザ情報、会計金額に充当されたポイント数、そのユーザが所有する残りのポイント数などの情報を通知に含ませてもよい。
【0036】
なお、上述した情報処理システム1は、コンピュータの機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理システム1は、プログラムによって、サーバ10及び店舗端末20それぞれに配される処理装置を各機能として実現させてもよい。プログラムは、例えば、光ディスク及びメモリ等の記録媒体に記録されてもよい。
【0037】
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図5は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0038】
ステップST11において、サーバ10の記憶部11は、複数のルール情報を記憶する。このステップST11は、情報処理システム1を提供するシステム提供者と、ポイントの提供を実施したいと考える事業者、金融機関又はポイント提供者(事業者等)とが提携した場合など、ポイントを生成するルールが規定される度に、ルール情報を記憶部11に記憶する。
すなわち、情報処理方法では、ステップST11の処理が常に実行されることはなく、記憶部11にルール情報を記憶する場合に実行される。
【0039】
ステップST12において、サーバ10の取得部12は、決済情報を取得する。店舗端末20は、会計が行われる度に会計の結果としての決済情報を生成し、決済情報をサーバ10に送信する。
【0040】
ステップST13において、サーバ10の処理部13は、ポイント情報を記憶部11に記憶する。すなわち、処理部13は、ステップST12で決済情報を取得すると、ステップST11で記憶された複数のルール情報の中からその決済情報に応じたルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成する。処理部13は、生成したポイント情報を記憶部11に記憶する。
【0041】
ステップST14において、店舗端末20に配される識別部21は、ユーザが商品を購入するために会計等が行われると、会計に利用されるユーザ情報を識別する。
【0042】
ステップST15において、店舗端末20の読出部22は、ユーザが商品の会計等を行う場合、ポイントを利用するか否かを判断する。ポイントが利用される場合(Yes)、処理はステップST16に進む。ポイントが利用されない場合(No)、ポイントが利用されずに会計が終了し、情報処理方法の処理を終了する。
【0043】
ステップST16において、店舗端末20に配される読出部22は、ステップST14で識別されたユーザ情報に基づいて、ユーザ情報に対応するポイント情報をサーバ10の記憶部11から読み出す。
【0044】
ステップST17において、店舗端末20の提示部24は、ステップST16で読み出されたポイント情報を提示する。ポイント情報は、例えば、ユーザに提示されてもよく、店舗端末20を操作する店員に対して提示された後、その店員を介してユーザに伝えらえてもよい。
【0045】
ステップST18において、店舗端末20の精算部23は、ステップST16で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う。すなわち、精算部23は、ポイントを会計金額に充当させる等の処理を行う。精算部23は、ポイント情報に基づいて精算を行うと、そのときの決済情報をサーバ10に送信する。
【0046】
ステップST19において、サーバ10の取得部12は、ステップST18で送信されたポイント情報を取得する。サーバ10の処理部13は、取得部12でポイント情報を取得すると、ステップST13で記憶されたポイント情報から、ステップST18で取得した決済情報に基づいたポイント情報(会計金額に充当されたポイント情報)を減算し、減算後のポイント情報を記憶部11に記憶する。また、サーバ10の通知部14は、減算後のポイント情報及び会計金額に充当されたポイント情報等を、ポイントを提供する事業者等に通知する。
ステップST19の後、処理は終了する。
【0047】
なお、上述した情報処理方法は、店舗端末20において精算を行う例を示す。
上述したように、識別部21、読出部22、精算部23及び提示部24は、店舗端末20に配される例に限らず、サーバ10に配されてもよい。
この場合、情報処理方法は、ステップST14~ステップST18の代わりに、次のような処理を行う。
まず、サーバ10の取得部12は、店舗端末20等から決済情報を取得する。
次に、変形例としてのサーバ10の識別部21は、決済情報を識別すると共に、その決済情報に含まれるユーザ情報を識別する。
次に、変形例としてのサーバ10の読出部22は、例えば、決済情報及びユーザ情報のうち少なくともユーザ情報に基づいて、記憶部11からポイント情報を読み出す。
次に、変形例としてのサーバ10の提示部24は、読み出したポイント情報を、例えば、ネットワークを介してユーザが所有する携帯端末等に送信する。
次に、変形例としてのサーバ10の精算部23は、例えば、ユーザからポイントを利用して精算を行う旨の指示を受け付けた場合、ポイント情報に基づいて精算を行う。
このような変形例であっても、情報処理方法は、ポイントを利用した決済を行うことができる。
【0048】
次に、情報処理方法の変形例について説明する。この変形例では、識別部21、読出部22、精算部23及び提示部24が、店舗端末20に配される例ではなく、サーバ10に配される例について説明する。
図6は、情報処理方法の変形例について説明するためのシーケンス図である。
【0049】
ステップST101において、事業者等は、情報端末等を利用してルール情報を作成する。
ステップST102において、事業者等は、情報端末等を利用して、ステップST101で作成したルール情報をサーバ10に送信する。
ステップST103において、サーバ10は、ステップST102で送信されたルール情報を取得すると、そのルール情報を記憶部11に記憶する。
【0050】
ステップST104において、ユーザは、一例として店舗等で商品を購入する。
ステップST105において、店舗端末20は、ステップST104でユーザが商品を購入しようとすると、一例としてクレジットカード又は電子マネー等を読み取って、決済情報を生成する。
ステップST106において、店舗端末20は、ステップST105で生成された決済情報をサーバ10に送信する。
ステップST107において、サーバ10の取得部12は、ステップST106で送信された決済情報を取得する。サーバ10の処理部13は、決済情報に基づいてポイント情報を生成し、そのポイント情報を記憶部11に記憶する。
【0051】
ステップST108において、ステップST104と同一のユーザは、一例として店舗等において商品を再度購入する。
ステップST109において、店舗端末20は、ステップST108でユーザが商品を購入しようとすると、一例としてクレジットカード又は電子マネー等を読み取って、決済情報を生成する。
ステップST110において、店舗端末20は、ステップST109で生成された決済情報をサーバ10に送信する。
【0052】
ステップST111において、サーバ10の取得部12は、ステップST110で送信された決済情報を取得する。変形例としてのサーバ10の識別部21は、決済情報を識別すると共に、その決済情報に含まれるユーザ情報を識別する。変形例としてのサーバ10の読出部22は、例えば、決済情報及びユーザ情報のうち少なくともユーザ情報に基づいて、記憶部11からポイント情報を読み出す。
ステップST112において、変形例としてのサーバ10の提示部24は、読み出したポイント情報を、例えば、ユーザが所有する携帯端末等に提示する。
ステップST113において、ユーザの携帯端末等は、ステップST112でポイント情報を提示されると、精算時にポイントを使用するか否かをサーバ10に送信する。
【0053】
ステップST114において、変形例としてのサーバ10の精算部23は、ステップST113のユーザの指示に基づいて精算を行う。すなわち、精算部23は、例えば、ユーザからポイントを利用して精算を行う旨の指示を受け付けた場合、ポイント情報に基づいて精算を行う。一方、精算部23は、例えば、ユーザからポイントを利用しないで精算を行う旨の指示を受け付けた場合、ポイントを商品の代金に交換しないで精算を行う。
ステップST115において、変形例としてのサーバ10の精算部23は、ステップST114でポイント情報に基づいて精算が行われた場合、記憶部11に記憶されるユーザのポイント情報を書き換える。すなわち、精算部23は、記憶部11に記憶されるポイント情報から精算に利用されたポイント数を減算して、減算後のポイント情報を記憶部11に記憶する。
ステップST116において、通知部14は、ステップST114でポイント情報に基づいて精算が行われた場合、精算に利用されたポイント数及び精算後の残ポイント数等のポイント情報を店舗端末20に送信する。
ステップST117において、通知部14は、ステップST114でポイント情報に基づいて精算が行われた場合、精算に利用されたポイント数及び精算後の残ポイント数等のポイント情報をユーザの携帯端末等に送信する。
【0054】
次に、本実施形態の効果について説明する。
情報処理システム1は、決済情報に基づいてポイント情報を生成するためのルールを規定するルール情報を複数記憶する記憶部11と、ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得部12と、記憶部11に記憶される複数のルール情報の中から取得部12で取得した決済情報に応じた1つのルール情報を選択し、選択したルール情報と決済情報とに基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報をユーザ情報に対応付けて記憶部11に記憶する処理部13と、ユーザ情報を識別する識別部21と、識別部21で識別されたユーザ情報に基づいて対応するポイント情報を記憶部11から読み出す読出部22と、読出部22で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算部23と、を備える。
情報処理システム1は、サーバ10の記憶部11に複数のルール情報を記憶し、複数のルール情報の中から決済情報に応じた1のルール情報を選択して、選択したルール情報に基づいてポイント情報を生成することができる。これにより、情報処理システム1は、複数の事業者等で提供するポイント制度を1つの本システム1に統合することができる。
また、情報処理システム1は、ユーザは従来と同様に決済を申し込む(従来と同様に会計を行う)だけなので、ユーザが手続に煩雑と感じることなく事業者等のポイント制度を利用することができる。
情報処理システム1は、事業者等から決済情報を取得することにより、その決済情報に基づいてポイント生成することができる。このため、事業者等それぞれは、ポイントを提供するシステムを自ら構築しなくとも、この情報処理システム1の提供者にポイント提供事業の依頼をすることにより、自身でもポイントを提供することができる。
情報処理システム1は、決済情報に基づいて生成するルール情報を選択することができる。これにより、情報処理システム1は、事業者等の個別の状況に応じたポイント情報を生成し、生成したポイント情報に基づいて精算を行うことができる。
情報処理システム1は、決済が行われた後にポイント情報を生成するため、決済からポイント情報までに時間がかかる。これにより、情報処理システム1は、例えば、商品の購入後(決済後)すぐに商品を返品し、ポイントだけ取得するような不正利用を防ぐことができる。
【0055】
情報処理システム1では、記憶部11は、異なる複数の金融機関若しくは事業者毎に、又は、異なる複数の金融機関若しくは事業者それぞれが提携するポイント提供事業者によって予め設定されたポイントを生成するためのルール情報を記憶することが好ましい。この場合、取得部12は、決済情報として、異なる複数の金融機関又は事業者それぞれに配される店舗端末20から、通信ネットワークを介して複数の決済情報を取得することが好ましい。また、処理部13は、取得部12によって決済情報が取得されると、決済情報に対応する金融機関、事業者又はポイント提供事業者が設定したルール情報を記憶部11から選択し、選択したルール情報に基づいて、複数の決済情報それぞれに応じたポイント情報を生成することが好ましい。
これにより、情報処理システム1は、事業者等の毎にポイント情報を生成し、生成したポイント情報に基づいて精算を行うことができる。
また、ルール情報は、複数の事業者等が共同で決定することができる。これにより、情報処理システム1は、複数の事業者等がポイントに関して提携している場合でも、複数の事業者等の状況に応じてポイントを提供することができる。
【0056】
情報処理システム1では、取得部12は、クレジットカードの決済に用いられる決済情報、ポイントカードを利用する場合に用いられる決済情報、及び、福利厚生施設を利用する場合に用いられる決済情報のうち少なくとも1つを取得することが好ましい。
情報処理システム1は、ユーザがクレジットカードを利用して商品の購入などをする場合、クレジットカードの利用の有無にかかわらず店舗が発行したポイントカードを利用する場合、福利厚生施設の利用を申請する場合のいずれの場合でも、ポイント情報を生成することができる。
【0057】
情報処理システム1では、通知部14は、ポイント情報に基づいて精算が行われた場合、金融機関、事業者及びポイント提供事業者のうち少なくとも1つに対して、ポイント情報に基づいて精算が行われたことを示す通知を行うことが好ましい。
情報処理システム1は、通知部14によってポイントが利用されたことを事業者等に通知するので、この通知を受けた事業者等は、ポイントに利用状況を把握することができ、自身の事業に利用することができる。
【0058】
情報処理システム1では、取得部12は、精算部23においてポイント情報に基づいて精算が行われた場合の決済情報を取得することが好ましい。この場合、処理部13は、取得部12で取得された決済情報に基づいて、記憶部11に記憶されるポイント情報から決済に利用されたポイントを減算して、減算後のポイント情報を記憶部11に記憶することが好ましい。
情報処理システム1は、店舗等においてポイントが利用された場合に、サーバ10の記憶部11に記憶されるポイント情報を最新の状態に更新することができる。
【0059】
情報処理システム1では、提示部24は、読出部22によってポイント情報が読み出された場合、識別部21によって識別されたユーザ情報に対応するユーザに対してポイント情報を提示することが好ましい。
情報処理システム1は、提示部24によってユーザに自身のポイント情報を提示するので、ユーザに所有するポイント数を把握させることができる。
【0060】
情報処理方法では、コンピュータが、ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得ステップと、取得ステップで取得した決済情報に基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報をユーザ情報に対応付けて記憶部に記憶する処理ステップと、ユーザ情報を識別する識別ステップと、識別ステップで識別されたユーザ情報に基づいて対応するポイント情報を記憶部11から読み出す読出ステップと、読出ステップで読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算ステップと、を実行する。
情報処理方法は、事業者等から決済情報を取得することにより、その決済情報に基づいてポイント生成することができる。このため、事業者等それぞれは、ポイントを提供するシステムを自ら構築しなくとも、この情報処理システム1の提供者にポイント提供事業の依頼をすることにより、自身でもポイントを提供することができる。
【0061】
情報処理プログラムは、コンピュータに、ユーザ情報を含む決済情報を取得する取得機能と、取得機能で取得した決済情報に基づいてポイント情報を生成し、生成したポイント情報をユーザ情報に対応付けて記憶部11に記憶する処理機能と、ユーザ情報を識別する識別機能と、識別機能で識別されたユーザ情報に基づいて対応するポイント情報を記憶部11から読み出す読出機能と、読出機能で読み出されたポイント情報に基づいて精算を行う精算機能と、を実現させる。
情報処理プログラムは、事業者等から決済情報を取得することにより、その決済情報に基づいてポイント生成することができる。このため、事業者等それぞれは、ポイントを提供するシステムを自ら構築しなくとも、この情報処理システム1の提供者にポイント提供事業の依頼をすることにより、自身でもポイントを提供することができる。
【0062】
なお、実施形態は、上述した一例に限定されることはなく、次のように実施形態を変形することができる。
すなわち、上記の実施形態では、事業者等毎にルール情報が設定される例について説明したが、異なる複数の事業者が提携する場合には、その提携関係においてルール情報が設定されてもよい。
【0063】
また、上記の実施形態では、ルール情報に基づいて事業者等毎のポイント情報を生成し、その事業者等それぞれのポイント情報に基づいてその事業者等においてポイント情報が利用される例について説明した。しかし、異なる複数の事業者等が提携する場合には、一の事業者等において、それと提携関係にある他の事業者等のポイント情報を利用することも可能である。
この場合、ステップST15の処理において、提携関係にある他の事業者等のポイントを利用するか否かを判断してもよい。そして、ステップST16の処理において読出部22は他の事業者等のポイント情報を読み出し、ステップST17の処理において提示部24が他の事業者等のポイント情報を提示してもよい。
【0064】
また、取得部12は、店舗端末20から決済情報を取得する例に限らず、ネットワークを利用した取引時(例えば、インターネット通販)に発生する決済情報等、種々の決済情報を取得することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 情報処理システム
10 サーバ
11 記憶部
12 取得部
13 処理部
14 通知部
20 店舗端末
21 識別部
22 読出部
23 精算部
24 提示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6