(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-14
(45)【発行日】2023-06-22
(54)【発明の名称】データ処理方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 76/25 20180101AFI20230615BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20230615BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20230615BHJP
【FI】
H04W76/25
H04W72/0457
H04W48/18 111
(21)【出願番号】P 2021528460
(86)(22)【出願日】2018-11-26
(86)【国際出願番号】 CN2018117538
(87)【国際公開番号】W WO2020107185
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-05-20
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/133123(WO,A1)
【文献】OPPO,“Draft CR on output power dynamic for DC”,3GPP TSG-RAN WG4 Meeting #89 R4-1816231,[online],2018年11月21日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG4_Radio/TSGR4_89/Docs/R4-1816231.zip>,[検索日2022年5月23日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理方法であって、
端末装置がネットワーク装置にスイッチングタイム能力を報告し、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられることを含み、
前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含み、前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置及び/又は第2ネットワーク装置を含み、
前記方法は更に、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された前記スイッチングタイムの時間領域位置を取得することを含み、
前記スイッチングタイムの時間領域位置はアンカーネットワーク装置により決定され、
前記アンカーネットワーク装置が前記第1ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第2ネットワークに位置し、
又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第2ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワークに位置するデータ処理方法。
【請求項2】
前記端末装置がネットワーク装置にスイッチングタイム能力を報告することは、
前記端末装置が、スイッチングタイムがスイッチングタイムセットにおける識別子に対応することを前記ネットワーク装置に報告することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スイッチングタイムセットは少なくとも2つのスイッチングタイムを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも2つのスイッチングタイムのいずれか1つのスイッチングタイムは、1種類のスイッチングタイム能力に対応する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記スイッチングタイム能力は第1種類のスイッチングタイム能力と第2種類のスイッチングタイム能力を含み、
前記第1種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムは第1閾値より小さく、
前記第2種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムは第2閾値より大きい請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも前記第2ネットワークに位置する請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記スイッチングタイムセットは逓増するシーケンスである請求項2又は3に記載の方法。
【請求項8】
データ処理方法であって、
ネットワーク装置が端末装置から送信されたスイッチングタイム能力を受信し、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられることを含み、
前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含み、
前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が前記スイッチングタイムの時間領域位置を決定することを含み、
前記スイッチングタイムの時間領域位置はアンカーネットワーク装置により決定され、
前記アンカーネットワーク装置が前記第1ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第2ネットワークに位置し、
又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第2ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワークに位置するデータ処理方法。
【請求項9】
前記ネットワーク装置が端末装置から送信されたスイッチングタイム能力を受信することは、
前記ネットワーク装置が、ネットワーク装置から送信された、スイッチングタイムがスイッチングタイムセットにおける識別子に対応することを受信することを含む請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記スイッチングタイムセットは少なくとも2つのスイッチングタイムを含む請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記スイッチングタイム能力は第1種類のスイッチングタイム能力と第2種類のスイッチングタイム能力を含み、
前記第1種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムは第1閾値より小さく、
前記第2種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムは第2閾値より大きい請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも前記第2ネットワークに位置する請求項
8に記載の方法。
【請求項13】
前記スイッチングタイムセットは逓増するシーケンスである請求項
9又は
10に記載の方法。
【請求項14】
端末装置であって、第1送信ユニットを備え、
前記第1送信ユニットはネットワーク装置にスイッチングタイム能力を報告するように設定され、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられ、
前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含み、
前記端末装置は更に、第1受信ユニットを備え、
前記第1受信ユニットは、前記ネットワーク装置から送信された前記スイッチングタイムの時間領域位置を取得するように設定され、
前記スイッチングタイムの時間領域位置はアンカーネットワーク装置により決定され、
前記アンカーネットワーク装置が前記第1ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第2ネットワークに位置し、
又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第2ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワークに位置する端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信技術分野に関し、特にデータ処理方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、EN-DCと略称される進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA、Evolved Universal Terrestrial Radio Access)から新無線(NR、New Radio)までのデュアルコネクティビティ(Dual-Connectivity)、及びNE-DCと略称されるNRからE-UTRAまでのDCについて、2つのタイプのスイッチングタイム能力(switching time capability)を定義し、第1タイプ(Type1)のスイッチングタイム能力に対応するスイッチングタイム(switching time)が0.5μsより小さく、第2タイプ(Type2)のスイッチングタイム能力に対応するswitching timeが20μsより小さい。
【0003】
無論、関連技術におけるswitch time capabilityに対して定義した2つのタイプはすべてのシーンを含むことができないため、ネットワーク装置は端末装置に対する有効スケジューリングを実現することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施例はネットワーク装置の端末装置に対する有効スケジューリングを実現することのできるデータ処理方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本発明の実施例に係るデータ処理方法は、
端末装置がネットワーク装置にスイッチングタイム能力を報告し、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられることを含み、
前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含み、前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置及び/又は第2ネットワーク装置を含む。
【0006】
第2態様では、本発明の実施例に係るデータ処理方法は、
ネットワーク装置が端末装置から送信されたスイッチングタイム能力を受信し、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられることを含み、
前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含む。
【0007】
第3態様では、本発明の実施例に係るデータ処理方法は、端末装置がスイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係に応じてデータを処理することを含み、前記データの処理はスイッチングタイム内にデータを伝送し又はデータを伝送しないことを含む。
【0008】
第4態様では、本発明の実施例に係る端末装置は、第1送信ユニットを備え、前記第1送信ユニットはネットワーク装置にスイッチングタイム能力を報告するように設定され、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられ、前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含む。
【0009】
第5態様では、本発明の実施例に係るネットワーク装置は、第3受信ユニットを備え、前記第3受信ユニットは端末装置から送信されたスイッチングタイム能力を受信するように設定され、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられ、前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含む。
【0010】
第6態様では、本発明の実施例に係る端末装置は、スイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係に応じてデータを処理するように設定される第3処理ユニットを備え、前記データの処理はスイッチングタイム内にデータを伝送し又はデータを伝送しないことを含む。
【0011】
第7態様では、本発明の実施例に係る端末装置は、プロセッサと、プロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、を備え、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記端末装置の実行するデータ処理方法におけるステップを実行することに用いられる。
【0012】
第8態様では、本発明の実施例に係るネットワーク装置は、プロセッサと、プロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、を備え、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記ネットワーク装置の実行するデータ処理方法におけるステップを実行することに用いられる。
【0013】
第9態様では、本発明の実施例に係る記憶媒体は、実行可能プログラムが記憶されており、前記実行可能プログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記端末装置の実行するデータ処理方法を実現する。
【0014】
第10態様では、本発明の実施例に係る記憶媒体は、実行可能プログラムが記憶されており、前記実行可能プログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記ネットワーク装置の実行するデータ処理方法を実現する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例に係るデータ処理方法において、端末装置はネットワーク装置に自体のスイッチングタイム能力を報告することにより、ネットワーク装置は端末装置の報告したスイッチングタイム能力に基づいて、スイッチングタイムに対応する時間領域位置を決定し、端末装置をスケジューリングして、端末装置がスイッチングタイム内にデータを伝送するかどうかを示すことができる。又は、端末装置はスイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係に応じて、スイッチングタイム内にデータを伝送し又はデータを伝送しないことを実現する。このように、本発明の実施例によれば、スイッチングタイムが様々なシーンに適用されてもよく、ネットワーク装置が端末装置をスケジューリングしてスイッチングタイム内にデータを伝送するとき、機会伝送の機会を増加させ、データ伝送効率を向上させ、ネットワーク装置の端末装置に対する有効スケジューリングを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1-1】
図1-1は本発明の実施例に係るスイッチングタイムが
Type1である場合の端末装置の伝送挙動の模式図である。
【
図1-2】
図1-2は本発明の実施例に係るスイッチングタイムが
Type1である場合の端末装置の他の伝送挙動の模式図である。
【
図1-3】
図1-3は本発明の実施例に係るスイッチングタイムが
Type2である場合の端末装置の伝送挙動の模式図である。
【
図1-4】
図1-4は本発明の実施例に係るスイッチングタイムが
Type2である場合の端末装置の他の伝送挙動の模式図である。
【
図1-5】
図1-5は本発明の実施例に係るスイッチングタイムが比較的長い場合の端末装置の伝送挙動の模式図である。
【
図1-6】
図1-6は本発明の実施例に係るスイッチングタイムが比較的長い場合の端末装置の他の伝送挙動の模式図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例の通信システムの要部構成模式図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例に係る端末装置に適用されるデータ処理方法の選択可能な処理プロセスの模式図である。
【
図4-1】
図4-1は本発明の実施例に係るスイッチングタイムの時間領域位置の模式図である。
【
図4-2】
図4-2は本発明の実施例に係る他のスイッチングタイムの時間領域位置の模式図である。
【
図4-3】
図4-3は本発明の実施例に係る他のスイッチングタイムの時間領域位置の模式図である。
【
図4-4】
図4-4は本発明の実施例に係る更なるスイッチングタイムの時間領域位置の模式図である。
【
図5-1】
図5-1は本発明の実施例に係る端末装置のスケジューリング挙動の模式図である。
【
図5-2】
図5-2は本発明の実施例に係る端末装置の他のスケジューリング挙動の模式図である。
【
図5-3】
図5-3は本発明の実施例に係る端末装置の他のスケジューリング挙動の模式図である。
【
図6】
図6は本発明の実施例に係るネットワーク装置に適用されるデータ処理方法の選択可能な処理プロセスの模式図である。
【
図7】
図7は本発明の実施例に係る端末装置に適用される他のデータ処理方法の選択可能な処理プロセスの模式図である。
【
図8】
図8は本発明の実施例に係る端末装置の要部構成模式図である。
【
図9】
図9は本発明の実施例に係るネットワーク装置の要部構成模式図である。
【
図10】
図10は本発明の実施例に係る他の端末装置の要部構成模式図である。
【
図11】
図11は本発明の実施例に係る電子装置のハードウェアの要部構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施例の特徴及び技術的内容をより明確に理解できるために、以下に図面を参照しながら本発明の実施例の実現を詳しく説明する。添付の図面は参照・説明のためのものであり、本発明の実施例を制限するためのものではない。
【0018】
本発明の実施例を詳しく説明する前に、まずswitching timeを簡単に説明する。
【0019】
現在、3GPP Rel-15におけるLTE-NRアップリンク(UL、Up Line)switching timeは主にシングルULスイッチング(switch)、時分割多重化(TDM、Time Division Multiplexing)送信モードをサポートする帯域内連続EN-DC、帯域内不連続EN-DC及びUL sharing from UE perspectiveといういくつかのシーンを含む。switching timeを定義する理由は同様の周波数範囲の動作周波数帯(帯域内)の、通信方式のスイッチング及び対応する周波数ホッピング(frequency hopping)、例えばロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)からNRまで又はNRからLTEまでの周波数ホッピングによるベースバンド又は無線周波数の調整・適応によるスイッチングタイムの需要を満たすためである。E-UTRA及びNRスイッチングタイムマスク(E-UTRA and NR switching time mask)又はデュアルコネクティビティのための動的出力電力(Output power dynamics for DC)とも称される。
【0020】
関連技術におけるType1 switching time capability及びType2 switching time capabilityは帯域内連続EN-DC(case A)及びTDM based UL sharing from UE perspective(caseB)に適用される。case A及びcase Bにおいて、switching timeがType1に属する場合、
図1-1及び
図1-2に示すように、switching timeを必要とせず、switching timeを過渡時間(Transient period)内に融合すると理解されてもよい。case A及びcase Bにおいて、switching timeがType2に属する場合、
図1-3及び
図1-4に示すように、switching time内にデータ伝送を行わず、即ちswitching time内に端末装置とネットワーク装置がオフ電力要求(OFF power requirement)状態にある。
【0021】
理解されるように、スイッチングタイム能力は端末装置の現在サポートする周波数帯の組み合わせ及びスイッチングの際の中心周波数点の位置によって決定されたものであり、現在のシーンにおける端末装置自体固有のソフトウェア・ハードウェア能力に属する。しかしながら、関連技術におけるType1とType2はすべてのシーンを含むことができず、例えば帯域内連続EN-DC(Case A)にはより長いスイッチング時間(>20μs)が存在する可能性もある。且つ、帯域内不連続EN-DCのスイッチングタイムが120μsに達する場合、既存のType1とType2は含むことができない。
【0022】
図1-5及び
図1-6に示すように、関連技術における比較的長いスイッチングタイムについては、端末装置がNRからLTEにスイッチングしようと、端末装置がLTEからNRにスイッチングしようと、スイッチングタイムがいずれもNRのスロット(slot)又はmini-slot内に加えられ、且つオフ電力(OFF power)の要件を満たし、即ち該スイッチングタイム内にデータを伝送しない。このように、スイッチングタイムの時間領域位置が柔軟性に欠けるだけでなく、高いSCSのシーンにおいて、シンボルが短くてスイッチングタイムが長く、そうすると該スイッチングタイム内にデータを伝送しないことにより、機会伝送の機会を損失して、NRの性能が低下してしまう。
【0023】
上記問題に基づいて、本発明はデータ処理方法を提供し、本願の実施例のデータ処理方法は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、LTEシステム、LTE周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、Time Division Duplex)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は5Gシステム等に適用されてもよい。
【0024】
例示的に、本願の実施例に適用される通信システム100は
図2に示される。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110は端末装置120(通信端末、端末とも称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線制御装置であってもよい。又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルーター、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0025】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。ここで使用される「端末装置」としては、有線回線を介して接続するもの、例えば公衆電話交換網(PSTN、Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL、Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介して接続するもの、及び/又は他のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェース、例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)例えばDVB-Hネットワークに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介するもの、及び/又は他の端末装置が通信信号を送受信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT、Internet of Things)装置を含むが、それらに限らない。無線インターフェースを介して通信するように設定される端末装置は「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。モバイル端末の例は衛星又はセルラー電話、セルラー無線電話及びデータ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることのできるパーソナル移動通信システム(PCS、Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又は全地球測位システム(GPS、Global Positioning System)受信機を備えてもよいPDA、並びに通常のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を備える他の電子装置を含むが、それらに限らない。端末装置とはアクセス端末、ユーザー装置(UE、User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0026】
選択肢として、端末装置120同士は装置対装置(D2D、Device to Device)通信を行うことができる。
【0027】
選択肢として、5Gシステム又は5Gネットワークは更に新無線(NR、New Radio)システム又はNRネットワークと称されてもよい。
【0028】
図2には1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示する。選択肢として、該通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0029】
選択肢として、該通信システム100は更にネットワーク制御装置、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0030】
理解されるように、本願の実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を持つ装置は通信装置と称されてもよい。
図2に示される通信システム100を例として、通信装置は通信機能を持つネットワーク装置110及び端末装置120を含んでもよく、ネットワーク装置110と端末装置120は以上に記載の具体的な装置であってもよく、ここで詳細な説明は省略する。通信装置は更に通信システム100における他の装置、例えばネットワーク制御装置、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例は制限しない。
【0031】
図3に示すように、本発明の実施例に係る端末装置に適用されるデータ処理方法の選択可能な処理プロセスは、
端末装置がネットワーク装置にスイッチングタイム能力を報告するステップS201を含む。
【0032】
ここで、前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含み、前記ネットワーク装置は第1ネットワーク装置及び/又は第2ネットワーク装置を含む。
【0033】
1つの選択可能な実施例では、スイッチングタイムセットは少なくとも2つのスイッチングタイムを含み、各スイッチングタイムが1種類のスイッチングタイム能力に対応し、前記端末装置はスイッチングタイムがスイッチングタイムセットにおける識別子に対応することをネットワーク装置に報告する。選択肢として、前記スイッチングタイムセットは逓増するシーケンスである。例えば、スイッチングタイムセットは{0μs,5μs,10μs,20μs,40μs,80μs,120μs,160μs,200μs}であり、スイッチングタイムセットにおける各スイッチングタイムに対応する番号はそれぞれ1、2、3、4、5、6、7、8、9である。従って、スイッチングタイム能力に対応するスイッチングタイムが40μsである場合、端末装置は40μsのスイッチングタイムセットでの対応するシーケンス番号5をネットワーク装置に報告する。
【0034】
他の実施例では、端末装置はネットワーク装置にスイッチングタイム能力タイプの指示情報を送信し、前記スイッチングタイム能力タイプの指示情報のビット値はスイッチングタイム能力タイプを示すことに用いられる。例えば、前記スイッチングタイム能力タイプの指示情報は2ビットであり、スイッチングタイム能力タイプの指示情報のビット値が00である場合、スイッチングタイム能力タイプが第1種類のスイッチングタイム能力であることを示し、スイッチングタイム能力タイプの指示情報のビット値が01である場合、スイッチングタイム能力タイプが第2種類のスイッチングタイム能力であることを示し、スイッチングタイム能力タイプの指示情報のビット値が10である場合、スイッチングタイム能力タイプが第3種類のスイッチングタイム能力であることを示し、スイッチングタイム能力タイプの指示情報のビット値が11である場合、スイッチングタイム能力タイプが第4種類のスイッチングタイム能力であることを示す。ここで、前記スイッチングタイム能力タイプは第1種類のスイッチングタイム能力、第2種類のスイッチングタイム能力、第3種類のスイッチングタイム能力及び第4種類のスイッチングタイム能力を含む。前記第1種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第1閾値より小さく、前記第2種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第2閾値より小さく、前記第3種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第3閾値より小さく、前記第4種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第3閾値より大きい。前記第1閾値が0.5μsであり、前記第2閾値が20μsであり、前記第3閾値が120μsである。本発明の実施例では、第1種類のスイッチングタイム能力が関連技術におけるType1スイッチングタイム能力に対応し、第2種類のスイッチングタイム能力が関連技術におけるType2スイッチングタイム能力に対応すると理解されてもよい。
【0035】
他の選択可能な実施例では、端末装置はネットワーク装置にスイッチングタイムを直接に送信する。例えば、スイッチングタイムが20μsである場合、端末装置がネットワーク装置に報告したスイッチングタイム能力は20μsである。
【0036】
なお、本発明の実施例では、前記端末装置はDCをサポートする端末装置である。例えば、端末装置はEN-DCの組み合わせをサポートする端末装置であり、又は、端末装置はNE-DCの組み合わせをサポートする端末装置である。EN-DCに対応するアンカーネットワーク装置はLTEネットワークにおけるネットワーク装置であり、NE-DCに対応するアンカーネットワーク装置はNRネットワークにおけるネットワーク装置である。
【0037】
端末装置がデュアルコネクティビティ状態をサポートするため、対応するネットワーク装置が2つあり、それぞれ第1ネットワーク及び第2ネットワークに対応する。第1ネットワークがLTEネットワークであり、第2ネットワークがNRネットワークである場合を例として、EN-DCシーンにおいて、端末装置は自体のスイッチングタイム能力に基づいて、スイッチングタイム能力を第1ネットワークに送信する必要があると判断する場合、端末装置はスイッチングタイム能力を第1ネットワークに対応する第1ネットワーク装置に送信する。NE-DCシーンにおいて、端末装置は自体のスイッチングタイム能力に基づいて、スイッチングタイム能力を第2ネットワークに送信すると判断する場合、端末装置はスイッチングタイム能力を第2ネットワークに対応する第2ネットワーク装置に送信する。いくつかのシーンにおいて、端末装置は自体のスイッチング能力をそれぞれ第1ネットワークに対応する第1ネットワーク装置及び第2ネットワークに対応する第2ネットワーク装置に送信する。
【0038】
本発明の実施例では、端末装置の報告したスイッチングタイム能力はスイッチングタイムの大きさに直接に対応してもよく、関連技術における端末装置の報告したスイッチングタイム能力タイプ(Type1又はType2)に比べて、スイッチングタイムを短縮し、ネットワーク装置のスケジューリング効率及び柔軟性を向上させることができる。
【0039】
いくつかの実施例では、ステップS201を実行した後、前記方法は更に、
端末装置がネットワーク装置から送信されたスイッチングタイムの時間領域位置を取得するステップS202を含む。
【0040】
いくつかの実施例では、
図4-1に示すように、前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも第1ネットワークに位置する。例えば、NE-DCシーンにおいて、スイッチングタイムはいずれもLTEネットワークに位置する。
【0041】
他の実施例では、
図4-2に示すように、前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも第2ネットワークに位置する。例えば、EN-DCシーンにおいて、スイッチングタイムはいずれもLTEネットワークに位置する。
【0042】
他の実施例では、
図4-3に示すように、前記スイッチングタイムの時間領域位置は所定の時間領域位置占有比率に応じて前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークに位置する。例えば、前記スイッチングタイムの時間領域位置は第1ネットワークの過渡時間と第2ネットワークの過渡時間との比率に応じてそれぞれ第1ネットワーク及び第2ネットワークに位置する。第1ネットワークの過渡時間と第2ネットワークの過渡時間との比率が1:2である場合、前記スイッチングタイムの第1ネットワークに位置する場合と第2ネットワークに位置する場合との比率も1:2である。スイッチングタイムが30μsである場合、10μsが第1ネットワークに位置し、20μsが第2ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置は所定の占有比率に応じて第1ネットワーク及び第2ネットワークに位置する。更に、例えば、
図4-4に示すように、前記スイッチングタイムの時間領域位置は第1ネットワーク及び第2ネットワークに均等に位置する。スイッチングタイムが20μsである場合、10μsが第1ネットワークに位置し、10μsが第2ネットワークに位置する。
【0043】
更なる実施例では、前記スイッチングタイムの時間領域位置はアンカーネットワーク装置により決定される。例えば、前記アンカーネットワーク装置が前記第1ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置が前記第2ネットワークに位置する。又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第2ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置が前記第1ネットワークに位置する。
【0044】
上記選択可能な実施例を除き、前記スイッチングタイムの時間領域位置は周波数帯範囲及び/又はサブキャリア間隔(SCS、Sub-carrier Spacing)によって決定される。
【0045】
なお、本発明の実施例では、スイッチングタイムの時間領域位置は上記方式によって柔軟に応用又は組み合わせて応用されてもよい。その中の1つの方式によってスイッチングタイムの時間領域位置を決定してもよく、少なくとも2つの方式の組み合せによってスイッチングタイムの時間領域位置を決定してもよい。
【0046】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は異なるスイッチングタイム及び端末装置のデュアルコネクティビティモード(EN-DC又はNE-DC)に基づいて、スイッチングタイムの時間領域位置を柔軟に決定することができる。スイッチングタイムの時間領域位置の柔軟性を向上させ、関連技術におけるスイッチングタイムがいずれもNRネットワークの時間領域位置を占有する場合に比べて、NRシステムの性能を強化する。
【0047】
本発明の実施例は更に、
端末装置が前記ネットワーク装置の前記端末装置に対するスケジューリングを取得するステップS203を含む。
【0048】
いくつかの実施例では、
図5-1に示すように、前記スケジューリングは前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送しないことを含み、このとき、前記スイッチングタイム内はブランクシンボルである。
【0049】
他の実施例では、前記スケジューリングは、総過渡時間が1つのシンボル又は1つのサブスロットの大きさより大きい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送することと、前記総過渡時間が1つのシンボル又は1つのサブスロットの大きさ以下である場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送しないことと、を含み、前記1つのシンボルと前記1つのサブスロットは前記第1ネットワークに属し、又は、前記1つのシンボルと前記1つのサブスロットは前記第2ネットワークに属する。スイッチングタイム内にデータを伝送する場合、スイッチングタイム内に機会伝送シンボルがある。
【0050】
他の実施例では、
図5-2に示すように、前記スケジューリングは、スイッチングタイムが同時に第1ネットワーク及び第2ネットワークに位置し、且つ前記第2ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第2ネットワークの過渡時間より大きい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送することと、前記第2ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第2ネットワークの過渡時間より小さい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送しないことと、を含む。
【0051】
更なる実施例では、
図5-3に示すように、前記スケジューリングは、スイッチングタイムが同時に第1ネットワーク及び第2ネットワークに位置し、且つ前記第1ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第1ネットワークの過渡時間より大きい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送することと、前記第1ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第1ネットワークの過渡時間より小さい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送しないことと、を含む。
【0052】
本発明の実施例では、前記総過渡時間は前記スイッチングタイム、前記端末装置の前記第1ネットワークでの第1過渡時間及び前記端末装置の前記第2ネットワークでの第2過渡時間の和である。ここで、前記総過渡時間は本発明の上記実施例における第2種類のスイッチングタイム能力、第3種類のスイッチングタイム能力及び第4種類のスイッチングタイム能力を持つ端末装置に適用される。
【0053】
又は、前記総過渡時間は第1時間、前記端末装置の前記第1ネットワークでの第1過渡時間及び前記端末装置の前記第2ネットワークでの第2過渡時間の和であり、前記第1時間は前記スイッチングタイムの一部である。ここで、前記総過渡時間は本発明の上記実施例における第2種類のスイッチングタイム能力、第3種類のスイッチングタイム能力及び第4種類のスイッチングタイム能力を持つ端末装置に適用される。
【0054】
又は、前記総過渡時間は前記端末装置の前記第1ネットワークでの第1過渡時間と前記端末装置の前記第2ネットワークでの第2過渡時間の和である。ここで、前記総過渡時間は本発明の上記実施例における第1種類のスイッチングタイム能力を持つ端末装置に適用される。
【0055】
依然として
図5-3を例として、前記第1ネットワークの第1有効過渡時間が前記第1ネットワークにおける1つのシンボル又は1つのサブスロットの大きさより大きい場合、前記端末装置が前記第1ネットワークの第1有効過渡時間内にデータを伝送する。前記第1ネットワークの第1有効過渡時間が前記第1ネットワークにおける1つのシンボル又は1つのサブスロットの大きさより小さい場合、前記端末装置が前記第1ネットワークの第1有効過渡時間内にデータを伝送しない。前記第1ネットワークの第1有効過渡時間は少なくとも前記スイッチングタイムの一部を含む。
図5-3では、第1過渡サブ時間はスイッチングタイムにおけるデータ伝送のための時間であり、第2過渡サブ時間は第1ネットワークが電力を調整するための時間である。端末装置が前記第1ネットワークの第1有効過渡時間内にデータを伝送する場合、前記第1ネットワークの第1有効過渡時間は前記第1過渡サブ時間と前記第2過渡サブ時間の和に等しい。
【0056】
依然として
図5-2を例として、前記第2ネットワークの第2有効過渡時間が前記第2ネットワークにおける1つのシンボル又は1つのサブスロットの大きさより大きい場合、前記端末装置が前記第2ネットワークの第2有効過渡時間内にデータを伝送する。前記第2ネットワークの第2有効過渡時間が前記第2ネットワークにおける1つのシンボル又は1つのサブスロットの大きさより小さい場合、前記端末装置が前記第2ネットワークの有効過渡時間内にデータを伝送しない。前記第2ネットワークの第2有効過渡時間は少なくとも前記スイッチングタイムの一部を含む。
図5-2では、第3過渡サブ時間はスイッチングタイムにおけるデータ伝送のための時間であり、第4過渡サブ時間は第1ネットワークが電力を調整するための時間であり、端末装置が前記第2ネットワークの第2有効過渡時間内にデータを伝送する場合、前記第2ネットワークの第2有効過渡時間は前記第3過渡サブ時間と前記第4過渡サブ時間の和に等しい。
【0057】
本発明の実施例では、前記スケジューリングは更に、前記第1ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第1ネットワークの過渡時間より大きい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送することと、前記第1ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第1ネットワークの過渡時間より小さい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送しないことと、を含む。
【0058】
前記スケジューリングは更に、前記第2ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第2ネットワークの過渡時間より大きい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送することと、前記第2ネットワークにおけるスイッチングタイムが前記第2ネットワークの過渡時間より小さい場合、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送しないことと、を含む。
【0059】
図4-1、
図4-2及び
図4-3を例として第1ネットワークにおけるスイッチングタイム及び第2ネットワークにおけるスイッチングタイムを説明する。
図4-1では、120μsが第1ネットワークにおけるスイッチングタイムである。
図4-2では、120μsが第2ネットワークにおけるスイッチングタイムである。
図4-3では、40μsが第1ネットワークにおけるスイッチングタイムであり、80μsが第2ネットワークにおけるスイッチングタイムである。
【0060】
本発明の実施例では、前記第1ネットワークがLTEネットワークであり、前記第2ネットワークがNRネットワークである。
【0061】
本発明の実施例では、ネットワーク装置が端末装置をスケジューリングしてスイッチングタイム内にデータ伝送を行うとき、機会伝送の機会を増加させ、ネットワークリソースの浪費を回避し、データ伝送効率を向上させる。
【0062】
本発明の実施例は更にネットワーク装置に適用されるデータ処理方法の選択可能な処理プロセスを提供し、
図6に示すように、該プロセスは、
ネットワーク装置が端末装置から送信されたスイッチングタイム能力を受信するステップS301を含む。
【0063】
本発明の実施例では、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられ、前記スイッチングタイム能力についての説明は上記実施例におけるスイッチングタイム能力についての説明と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
【0064】
前記方法は更に以下のステップを含む。
【0065】
ステップS302、ネットワーク装置は前記スイッチングタイムの時間領域位置を決定する。
【0066】
いくつかの実施例では、前記ネットワーク装置は前記スイッチングタイムの時間領域位置がいずれも第1ネットワークに位置することを決定する。
【0067】
他の実施例では、前記ネットワーク装置は前記スイッチングタイムの時間領域位置がいずれも第2ネットワークに位置することを決定する。
【0068】
他の実施例では、前記ネットワーク装置は前記スイッチングタイムの時間領域位置が所定の時間領域位置占有比率に応じて前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークに位置することを決定する。例えば、前記スイッチングタイムの時間領域位置は第1ネットワーク及び第2ネットワークに均等に位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置は第1ネットワークの過渡時間と第2ネットワークの過渡時間との比率に応じてそれぞれ第1ネットワーク及び第2ネットワークに位置する。
【0069】
更なる実施例では、前記スイッチングタイムの時間領域位置はアンカーネットワーク装置により決定される。例えば、前記アンカーネットワーク装置が前記第1ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第2ネットワークに位置する。又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第2ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワークに位置する。
【0070】
上記選択可能な実施例を除き、前記スイッチングタイムの時間領域位置は周波数帯範囲及び/又はSCSによって決定される。
【0071】
ステップS303、ネットワーク装置は前記端末装置に前記スイッチングタイムの時間領域位置を送信する。
【0072】
ステップS304、ネットワーク装置は前記端末装置に対するスケジューリングを決定する。
【0073】
なお、本発明の実施例では、スケジューリングについての説明は上記ステップS203におけるスケジューリングについての説明と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
【0074】
本発明の実施例は更に端末装置に適用される他のデータ処理方法を提供し、
図7に示すように、該方法は、
端末装置がスイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係に応じてデータを処理するステップS401を含む。
【0075】
ここで、前記データの処理はスイッチングタイム内にデータを伝送し又はデータを伝送しないことを含む。
【0076】
いくつかの実施例では、前記スイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係は予め設定されたものであり、又は、前記スイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係は前記端末装置と前記ネットワーク装置が協議して決定したものである。例えば、スイッチングタイムはa、b及びcを含み、スイッチングタイムに対応するデータスケジューリング方式はそれぞれA、B及びCである。そうすると、端末装置は自体のスイッチングタイムがaであることを決定する場合、端末装置はスイッチングタイムをネットワーク装置に報告せずに、スイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係に応じて、スイッチングタイムaに対応するデータスケジューリング方式がAであることを決定し、Aに基づいてデータ処理を行う。データスケジューリング方式Aはスイッチングタイム内に機会伝送シンボルがあることを示す場合、端末装置はスイッチングタイム内にデータを伝送し、データスケジューリング方式Aはスイッチングタイム内に機会伝送シンボルがないことを示す場合、端末装置はスイッチングタイム内にデータを伝送しない。
【0077】
本発明の実施例は更に端末装置を提供し、
図8に示すように、前記端末装置500の要部構成は、第1送信ユニット501を備え、
前記第1送信ユニット501はネットワーク装置にスイッチングタイム能力を報告するように設定され、前記スイッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられ、前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含む。
【0078】
本発明の実施例では、前記第1送信ユニット501はスイッチングタイムがスイッチングタイムセットにおける識別子に対応することを前記ネットワーク装置に報告するように設定される。前記スイッチングタイムセットは少なくとも2つのスイッチングタイムを含み、前記スイッチングタイムセットは逓増するシーケンスである。
【0079】
本発明の実施例では、前記第1送信ユニット501は前記ネットワーク装置にスイッチングタイム能力タイプの指示情報を送信するように設定され、前記スイッチングタイム能力タイプの指示情報のビット値はスイッチングタイム能力タイプを示すことに用いられる。
【0080】
本発明の実施例では、前記スイッチングタイム能力タイプは第1種類のスイッチングタイム能力、第2種類のスイッチングタイム能力、第3種類のスイッチングタイム能力及び第4種類のスイッチングタイム能力を含む。前記第1種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第1閾値より小さく、前記第2種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第2閾値より小さく、前記第3種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第3閾値より小さく、前記第4種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第3閾値より大きい。前記第1閾値が0.5μsであり、前記第2閾値が20μsであり、前記第3閾値が120μsである。
【0081】
本発明の実施例では、前記第1送信ユニット501は前記ネットワーク装置にスイッチングタイムを送信するように設定される。
【0082】
本発明の実施例では、前記端末装置500は更に、前記ネットワーク装置から送信された前記スイッチングタイムの時間領域位置を取得するように設定される第1受信ユニット502を備える。
【0083】
本発明の実施例では、前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも前記第1ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも前記第2ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムは所定の時間領域位置占有比率に応じて前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークに位置する。又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第1ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第2ネットワークに位置し、又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第2ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークに均等に位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置は周波数帯範囲及び/又はSCSによって決定される。
【0084】
本発明の実施例では、前記端末装置500は更に、前記ネットワーク装置の前記端末装置に対するスケジューリングを取得するように設定される第2受信ユニット503を備える。
【0085】
なお、本発明の実施例では、スケジューリングについての説明は上記ステップS203におけるスケジューリングについての説明と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
【0086】
本発明の実施例では、総過渡時間についての説明は上記実施例のステップS203における総過渡時間についての説明と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
【0087】
本発明の実施例は更にネットワーク装置を提供し、
図9に示すように、前記ネットワーク装置600の要部構成は、第3受信ユニット601を備え、
前記第3受信ユニット601は端末装置から送信されたイッチングタイム能力を受信するように設定され、前記イッチングタイム能力は前記ネットワーク装置が前記端末装置に対してデータスケジューリングを行うことに用いられ、前記スイッチングタイム能力は前記端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークにスイッチングするスイッチングタイム、及び/又は前記端末装置が前記第2ネットワークから前記第1ネットワークにスイッチングするスイッチングタイムを含む。
【0088】
本発明の実施例では、前記第3受信ユニット601はネットワーク装置から送信された、スイッチングタイムがスイッチングタイムセットにおける識別子に対応することを受信するように設定される。前記スイッチングタイムセットは少なくとも2つのスイッチングタイムを含み、前記スイッチングタイムセットは逓増するシーケンスである。
【0089】
本発明の実施例では、前記第3受信ユニット601は前記端末装置から送信されたスイッチングタイム能力タイプの指示情報を受信するように設定され、前記スイッチングタイム能力タイプの指示情報のビット値はスイッチングタイム能力タイプを示すことに用いられる。
【0090】
本発明の実施例では、前記スイッチングタイム能力タイプは第1種類のスイッチングタイム能力、第2種類のスイッチングタイム能力、第3種類のスイッチングタイム能力及び第4種類のスイッチングタイム能力を含む。前記第1種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第1閾値より小さく、前記第2種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第2閾値より小さく、前記第3種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第3閾値より小さく、前記第4種類のスイッチングタイム能力に対応する最大スイッチングタイムが第3閾値より大きい。前記第1閾値が0.5μsであり、前記第2閾値が20μsであり、前記第3閾値が120μsである。
【0091】
本発明の実施例では、前記第3受信ユニット601は前記端末装置から送信されたスイッチングタイムを受信するように設定される。
【0092】
本発明の実施例では、前記ネットワーク装置600は更に、前記スイッチングタイムの時間領域位置を決定するように設定される第1処理ユニット602を備える。
【0093】
本発明の実施例では、前記第1処理ユニット602は前記端末装置のサポートするデュアルコネクティビティ(DC)モード及び前記スイッチングタイムに基づいて前記スイッチングタイムの時間領域位置を決定するように設定される。
【0094】
本発明の実施例では、前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも前記第1ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置はいずれも前記第2ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムは所定の時間領域位置占有比率に応じて前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置はアンカーネットワーク装置により決定される。前記アンカーネットワーク装置が前記第1ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第2ネットワークに位置し、又は、前記アンカーネットワーク装置が前記第2ネットワークに位置する場合、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワークに位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置は前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークに均等に位置する。又は、前記スイッチングタイムの時間領域位置は周波数帯範囲及び/又はSCSによって決定される。
【0095】
本発明の実施例では、前記ネットワーク装置は更に、前記端末装置に前記スイッチングタイムの時間領域位置を送信するように設定される第2送信ユニット603を備える。
【0096】
本発明の実施例では、前記ネットワーク装置は更に、前記端末装置に対するスケジューリングを決定するように設定される第2処理ユニット604を備える。
【0097】
なお、本発明の実施例では、スケジューリングについての説明は上記ステップS203におけるスケジューリングについての説明と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
【0098】
本発明の実施例は更に他の端末装置を提供し、
図10に示すように、前記端末装置800の要部構成は、第3処理ユニット801を備え、
前記第3処理ユニット801はスイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係に応じてデータを処理するように設定され、前記データの処理はスイッチングタイム内にデータを伝送し又はデータを伝送しないことを含む。
【0099】
本発明の実施例では、前記第3処理ユニット801は自体のスイッチングタイムに基づいて、スイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係から、対応するデータスケジューリング方式を決定し、決定されたデータスケジューリング方式に基づいてデータを処理するように設定される。
【0100】
本発明の実施例では、前記スイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係は予め設定されたものであり、又は、前記スイッチングタイムとデータスケジューリング方式との対応関係は前記端末装置と前記ネットワーク装置が協議して決定したものである。
【0101】
本発明の実施例では、前記データスケジューリング方式は前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送すること、前記端末装置が前記スイッチングタイム内にデータを伝送しないこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
本発明の実施例は更に端末装置を提供し、該端末装置はプロセッサと、プロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、を備え、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記端末装置の実行するデータ処理方法におけるステップを実行することに用いられる。
【0103】
本発明の実施例は更にネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置はプロセッサと、プロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、を備え、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記ネットワーク装置の実行するデータ処理方法におけるステップを実行することに用いられる。
【0104】
図11は本発明の実施例の電子装置(ネットワーク装置又は端末装置)のハードウェアの要部構成模式図である。電子装置700は少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702及び少なくとも1つのネットワークインターフェース704を備える。電子装置700の各コンポーネントはバスシステム705によって一体に結合される。理解されるように、バスシステム705はこれらのコンポーネント同士の接続通信を実現することに用いられる。バスシステム705はデータバスのほか、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを含むが、明確に説明するために、
図11において様々なバスはいずれもバスシステム705と記される。
【0105】
理解されるように、メモリ702は揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリであってもよい。不揮発性メモリはROM、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、強磁性ランダムアクセスメモリ(FRAM、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気メモリ、光ディスク又はコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)であってもよい。磁気メモリはディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、シンクロナススタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)は利用可能である。本発明の実施例に説明されるメモリ702はこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0106】
本発明の実施例では、電子装置700の操作をサポートするために、メモリ702は様々なタイプのデータを記憶することに用いられる。これらのデータの例は電子装置700において操作するためのいかなるコンピュータプログラム、例えばアプリケーションプログラム7022を含む。本発明の実施例の方法を実現するプログラムはアプリケーションプログラム7022に含まれてもよい。
【0107】
上記本発明の実施例に開示される方法はプロセッサ701に適用されてもよく、プロセッサ701により実現されてもよい。プロセッサ701は信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法の各ステップはプロセッサ701におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサ701は汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、あるいは他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネント等であってもよい。プロセッサ701は本発明の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサ又はいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本発明の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで実行して完成し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行して完成するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に位置してもよく、該記憶媒体はメモリ702に位置し、プロセッサ701はメモリ702における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0108】
本願の実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該媒体はコンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0109】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータが本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行し、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例の端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータが本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実行し、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0110】
本発明は本発明の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明したものである。理解されるように、コンピュータプログラム命令によってフローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現できる。1つのマシンを生成するよう、これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供することができ、それによりコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサの実行した命令によって、フローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0111】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置が特定の方式で動作するように案内できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。それにより該コンピュータ可読メモリに記憶される命令に命令装置を備える製造品を生成させる。該命令装置はフローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する。
【0112】
これらのコンピュータプログラム命令は更にコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にインストールされてもよい。それによりコンピュータ又は他のプログラマブル装置において一連の操作ステップを実行することでコンピュータの実現する処理を生成する。これにより、コンピュータ又は他のプログラマブル装置において実行される命令はフローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0113】
以上の説明は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を制限するためのものではない。本発明の趣旨や原則内に行われたいかなる修正、等価置換及び改良等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。