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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-15
(45)【発行日】2023-06-23
(54)【発明の名称】給電装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20230616BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20230616BHJP
   B60L 53/16 20190101ALI20230616BHJP
【FI】
H02J7/00 P
H02J7/00 301B
B60L50/60
B60L53/16
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019206104
(22)【出願日】2019-11-14
(65)【公開番号】P2021083148
(43)【公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-04-28
(73)【特許権者】
【識別番号】394025094
【氏名又は名称】三菱電機特機システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】弁理士法人クロスボーダー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢野 寛
(72)【発明者】
【氏名】大西 雄一
(72)【発明者】
【氏名】石川 昇
(72)【発明者】
【氏名】小山 義郎
(72)【発明者】
【氏名】大巖 慶
【審査官】宮本 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-080490(JP,A)
【文献】特開2016-159674(JP,A)
【文献】特開2008-271631(JP,A)
【文献】特開2009-238055(JP,A)
【文献】特開2003-061253(JP,A)
【文献】特開2007-245332(JP,A)
【文献】特開2015-061377(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0023565(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L1/00-3/12
B60L7/00-13/00
B60L15/00-58/40
H01M10/42-10/48
H01M50/20-50/298
H02J7/00-7/12
H02J7/34-7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ駆動される車両に設けられた受電部に接触して前記車両に給電する給電部と、
先端から徐々に幅が広がる末広がり形状のガイド部を備え、前記ガイド部が前記給電部よりも突き出ており、前記ガイド部以外の部位で前記給電部に連結している、変位可能な板状の可動部とを有し、
前記給電部と前記受電部とが対向しているが正対していない状態で前記車両が前記給電部に接近する場合に、前記車両の前記給電部への接近により前記車両の上面及び底面のいずれかに設けられた突起物が前記ガイド部に当たり、前記車両の前記給電部への接近により前記末広がり形状に沿って前記突起物が前記ガイド部を押すのに伴って前記可動部が変位して、前記可動部に連結している前記給電部を前記受電部に正対させる給電装置。
【請求項2】
前記ガイド部が略三角形の末広がり形状である請求項1に記載の給電装置。
【請求項3】
前記車両が前記給電部から離れた際に前記可動部が変位前の位置に戻るように前記可動部が付勢されている請求項1に記載の給電装置。
【請求項4】
前記可動部は、鉛直軸回りの回動による変位、前記可動部の幅方向の水平移動による変位、及び前記回動と前記水平移動との合成による変位の少なくともいずれかを行う請求項1に記載の給電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両給電装置が開示されている。特許文献1の車両給電装置は車両に給電するための給電部を有する。給電部は、車両幅方向(Y方向)及び車両前後方向(X方向)に移動可能に支持されている。また、特許文献1の車両給電装置には、給電部の位置を制御する制御部が設けられている。制御部は、第1直流モータ及び第2直流モータを作動させてY方向及びX方向に給電部を移動させて給電部を給電可能な位置に制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-236449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の車両給電装置では、制御部が第1直流モータ及び第2直流モータを作動させて給電部を給電可能な位置に制御する。このため、特許文献1の車両給電装置では、給電部以外に、少なくとも制御部、第1直流モータ及び第2直流モータが必要であり、部品点数が多く、構成が複雑であるという課題がある。また、給電のための電力以外に、第1直流モータ及び第2直流モータを作動させるための電力が必要であるという課題がある。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしている。より具体的には、簡易な構成で、給電のための電力以外の電力消費が発生しない給電装置を得ることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る給電装置は、
バッテリ駆動される車両に設けられた受電部に接触して前記車両に給電する給電部と、
先端から徐々に幅が広がる末広がり形状のガイド部を備え、前記ガイド部が前記給電部よりも突き出ており、前記ガイド部以外の部位で前記給電部に連結している、変位可能な板状の可動部とを有し、
前記給電部と前記受電部とが対向しているが正対していない状態で前記車両が前記給電部に接近する場合に、前記車両の前記給電部への接近により前記受電部以外の前記車両の一部が前記ガイド部に当たり、前記車両の前記給電部への接近により前記末広がり形状に沿って前記車両の前記一部が前記ガイド部を押すのに伴って前記可動部が変位して、前記可動部に連結している前記給電部を前記受電部に正対させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡易な構成で、給電のための電力以外の電力消費が発生しない給電装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る車両と給電装置が対向して離間する状態を示す要部平面図。
図2】実施の形態1に係る車両と給電装置が対向して離間する状態を示す要部側面図。
図3】実施の形態1に係る給電装置の動作を示す要部平面図。
図4】実施の形態1に係る車両が図1に示す状態から給電装置に対し接近した状態を示す要部平面図。
図5】実施の形態1に係る車両が図4に示す状態から給電装置に接合した状態を示す要部平面図。
図6】実施の形態1に係る車両が給電装置に接合した状態を示す要部側面図。
図7】実施の形態1に係る受電端子と給電端子が離間している状態を示す要部拡大平面図。
図8】実施の形態1に係る受電端子と給電端子が接触した状態を示す要部拡大平面図。
図9】実施の形態1に係る受電部と給電部が接触した状態を示す要部拡大平面図。
図10】実施の形態1に係る車両と給電装置がオフセットして離間する状態を示す要部平面図。
図11】実施の形態1に係る車両が図10に示す状態から給電装置に対し接近した状態を示す要部平面図。
図12】実施の形態1に係る車両が図11に示す状態から給電装置に接合した状態を示す要部平面図。
図13】実施の形態1に係る車両と給電装置が斜めに離間する状態を示す要部平面図。
図14】実施の形態1に係る車両が図13に示す状態から給電装置に対し接近する状態を示す要部平面図。
図15】実施の形態1に係る車両が図14に示す状態から給電装置に対し接近した状態を示す要部平面図。
図16】実施の形態1に係る車両が図15に示す状態から給電装置に接合した状態を示す要部平面図。
図17】実施の形態1に係るガイド部を示す要部平面図。
図18】実施の形態2に係る車両と給電装置が対向して離間する状態を示す要部側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。以下の実施の形態の説明及び図面において、同一の符号を付したものは、同一の部分又は相当する部分を示す。
【0010】
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る車両1と給電装置10が対向して離間する状態を示す要部平面図である。
図2は、本実施の形態に係る車両1と給電装置10が対向して離間する状態を示す要部側面図である。
図3は、本実施の形態に係る給電装置10の動作を示す要部平面図である。
【0011】
車両1は、バッテリ駆動により自律移動する車両である。車両1は、図示しない内界センサ、外界センサ等により車両1の状況を把握し、任意に移動する機能を有する。
車両1は、車輪を有し、バッテリ駆動により自律移動可能なものであれば、どのようなものでもよい。車両1は、例えば、工場、倉庫等において資材等の物品を運搬する台車である。また、車両1は、自律移動可能な乗用車であってもよい。
車両1は、車輪2、受電部3、ガイドピン5a及び5bで構成される。ガイドピン5a及び5bを区別する必要がない場合は、両者をまとめてガイドピン5と表記する。なお、本実施の形態に直接関係がない、車両1の構成要素は図示を省略している。
【0012】
車輪2は、図示しない車両1に搭載された駆動源(バッテリ)により駆動され、車両1を任意の方向に移動させる。
受電部3は、バッテリを充電する際に外部からの給電を受ける。
ガイドピン5a及び5bは、車両1の底面に形成された突起物である。ガイドピン5a及び5bは、後述する給電部17と受電部3との位置決めに用いられる。ガイドピン5a及び5bは、例えば、車両1の中心線から同じ距離の位置に配置される。
【0013】
給電装置10は、車両1への給電を行う。給電装置10は任意の場所に設置される。
給電装置10は、可動部11、支軸12、サブフレーム13、スライドレール14、ストッパ15、保持部材16及び給電部17で構成される。なお、本実施の形態に直接関係がない、給電装置10の構成要素は図示を省略している。
【0014】
可動部11は、板状体である。可動部11は、支軸12により、図3に示す矢印A方向に回動可能にサブフレーム13に保持される。また、可動部11は、図示しない弾性部材等により回動範囲の中立位置方向に付勢される。また、可動部11は、支軸12、サブフレーム13及びスライドレール14により、矢印B方向に並進可能である。つまり、可動部11は、鉛直軸回りの回動による変位、可動部11の幅方向の水平移動による変位、及び回動と水平移動との合成による変位が可能である。
【0015】
図17は、可動部11の詳細を示す。可動部11は、ガイド部111と後段部112に区分される。符号110はガイド部111の先端である。
ガイド部111は、先端110から徐々に幅が広がる末広がり形状を有する。末広がりの終端までがガイド部111である。本実施の形態では、ガイド部111は略三角形状である。図1に示すように、ガイド部111は、給電部17よりも突き出ている。このため、ガイド部111は、給電部17よりも先に車両1に接触する。なお、ガイド部111の左側の側面を左ガイド面11aといい、右側の側面を右ガイド面11bという。
ガイド部111の末広がりの終端から後が後段部112である。後段部112では、支軸12が通され、また、両脇にストッパ15が取り付けられる。また、後段部112の後端の略中央に保持部材16が取り付けられる
【0016】
支軸12は、回動可能なように可動部11をサブフレーム13に取り付ける。
【0017】
サブフレーム13は、スライドレール14にはめ込まれており、スライドレール14を矢印Bの方向に並進可能である。サブフレーム13はスライドレール14を介して給電装置10の枠組みに保持される。また、サブフレーム13は図示しない弾性部材等により並進範囲の中立位置方向に付勢される。
【0018】
スライドレール14は、給電装置10の枠組みに固定されている。前述のように、サブフレーム13、可動部11及び給電部17はスライドレール14上を矢印Bの方向に並進可能である。
【0019】
ストッパ15は、可動部11に対し矢印C方向に並進可能に保持される。また、ストッパ15は、図示しない弾性部材等により図3に示す矢印-C方向に付勢されている。
【0020】
給電部17は、車両1の受電部3に接触して車両1に給電する。
給電部17は、受電部3と対向する高さとなるよう保持部材16を介し可動部11に保持される。給電部17と可動部11は保持部材16により連結されており、可動部11の変位に伴って給電部17も変位する。
【0021】
***動作の説明***
図4は、車両1が図1に示す状態から給電装置10に対し接近した状態を示す要部平面図である。
図5は、車両1が図4に示す状態から給電装置10に接合した状態を示す要部平面図である。
図6は、図5の状態に対応する要部側面図である。つまり、図6は、車両1が給電装置10に接合した状態を示す要部側面図である。
図1では、車両1の受電部3と給電装置10の給電部17とが正対している。このため、図4に示すように、車両1が直進することで、受電部3と給電部17とが正対した状態で接近する。図4では、受電部3と給電部17とは離間しているが、ガイドピン5a及び5bは中立位置にあるストッパ15に接触している。
更に車両1が進むと、図5及び図6に示すように、受電部3と給電部17とが接触し、給電部17からの給電が開始する。ストッパ15はガイドピン5a及び5bに押され終端位置まで移動している。
【0022】
図7図8及び図9は、図5の円Eで示す部分の要部拡大平面図である。
図7では、受電部3と給電部17が離間している状態を示す。
図8は、受電部3と給電部17が接触を開始した状態を示す。
図9は、受電部3と給電部17が最も接近している状態を示す。
受電部3には、受電端子4a及び4bが設けられている。受電端子4a及び4bの一方は正極であり、他方は負極である。受電端子4a及び4bは受電部3に保持され、図示しない弾性部材等により矢印+C方向に付勢されている。
給電部17には、給電端子18a及び18bが設けられている。給電端子18a及び18bの一方は正極であり、他方は負極である。
また、給電部17には、マイクロスイッチ19も設けられている。マイクロスイッチ19は、受電端子4a及び4bと給電端子18a及び18bが対向して接触し、図9に示す状態になった際に、受電部3の端部により押下される。
受電端子4a及び4bと給電端子18a及び18bとの接触により、給電端子18a及び18bから受電端子4a及び4bへの給電が行われる。前述のとおり、受電端子4a及び4bは、図示しない弾性部材等により矢印+C方向に付勢されているので、図9に示すように、受電部3と給電部17が接触した状態では、受電端子4a及び4bが図示矢印-C方向に押圧移動するので、受電端子4a及び4bと給電端子18a及び18bは確実に接触し給電不良等を防ぐことができる。
マイクロスイッチ19は、受電部3の端部により押下された場合に、車両1に対して進行の停止を指示する。なお、マイクロスイッチ19が押下される状態、すなわち受電部3と給電部17が接触する状態では、図5に示すとおり、ストッパ15はガイドピン5a及び5bに押され終端位置まで移動しガイド部111に当接し、車両1は給電装置10に対して機械的に進行を阻止されるので、マイクロスイッチ19の押下に伴う車両1の進行停止指示に不具合が生じた場合であっても車両1の給電装置10に対する進行を阻止することができる。
【0023】
図10は、車両1と給電装置10がオフセットして離間する状態を示す要部平面図である。
図11は、車両1が図10に示す状態から給電装置10に対し接近した状態を示す要部平面図である。
図12は、車両1が図11に示す状態から給電装置10に接合した状態を示す要部平面図である。
【0024】
図10に示すように、車両1の中心線CL1と可動部11の中心線CL11とがずれており、車両1の受電部3が給電装置10の給電部17と正対していない。矢印+Cの方向に車両1が給電装置10に接近すると、図11に示すように、ガイドピン5bがガイド部111の右ガイド面11bに当たる。そして、車両1の給電部17への更なる接近により右ガイド面11bの末広がり形状に沿ってガイドピン5bがガイド部111を押すのに伴って可動部11及びサブフレーム13がスライドレール14上を矢印-Bの方向に変位する。
この結果、図12に示すように、保持部材16により可動部11に連結している給電部17を受電部3に正対させることができる(CL1とCL11とが一致する)。
なお、給電が完了し、車両1が給電部17から離れると、可動部11及びサブフレーム13は、変位前の位置に戻る(図1の位置に戻る)。
図示は省略しているが、車両1が図10とは逆の方向にオフセットしている場合は、ガイドピン5aが左ガイド面11aに当たる。そして、車両1の給電部17への更なる接近により左ガイド面11aの末広がり形状に沿ってガイドピン5aがガイド部111を押すのに伴って可動部11及びサブフレーム13がスライドレール14上を矢印+Bの方向に変位する。
この結果、保持部材16により可動部11に連結している給電部17を受電部3に正対させることができる。
【0025】
図13は、車両1と給電装置10が斜めに離間する状態を示す要部平面図である。
図14は、車両1が図13に示す状態から給電装置10に対し接近した状態を示す要部平面図である。
図15は、車両1が図14に示す状態から給電装置10に対し接近した状態を示す要部平面図である。
図16は、車両1が図15に示す状態から給電装置10に接合した状態を示す要部平面図である。
【0026】
図13に示すように、車両1の中心線CL1と可動部11の中心線CL11とがずれており、車両1の受電部3が給電装置10の給電部17と正対していない。矢印+Dの方向に車両1が給電装置10に接近すると、図14に示すように、ガイドピン5aがガイド部111の左ガイド面11aに当たる。そして、図14及び図15に示すように、車両1の給電部17への更なる接近により左ガイド面11aの末広がり形状に沿ってガイドピン5aがガイド部111を押すのに伴って可動部11及びサブフレーム13がスライドレール14上を矢印+Bの方向に変位する。
さらに、図14に示す状態より、車両1が図示矢印+D方向に進行し図15に示す状態に至ると、ガイドピン5bがガイド部111の右ガイド面11bに当接するので、可動部11及びサブフレーム13の図示矢印+B方向への変位が制限される。この状態でさらに車両1が図示矢印+D方向に進行すると図16に示す状態に至り、可動部11は支軸12を中心に図示矢印+A方向に回動し、保持部材16により可動部11に連結している給電部17を受電部3に正対させることができる(CL1とCL11とが一致する)。
なお、給電が完了し、車両1が給電部17から離れると、可動部11及びサブフレーム13は、変位前の位置に戻る(図1の位置に戻る)。
図示は省略しているが、車両1が図13とは逆の方向に斜めに離間している場合は、ガイドピン5bが右ガイド面11bに当たる。そして、車両1の給電部17への更なる接近により右ガイド面11bの末広がり形状に沿ってガイドピン5bがガイド部111を押すのに伴って可動部11及びサブフレーム13がスライドレール14上を矢印-Bの方向に変位する。その後、ガイドピン5aがガイド部111の右ガイド面11aに当接するので、可動部11及びサブフレーム13の図示矢印-B方向への変位が制限されるので、可動部11は支軸12を中心に図示矢印+A方向と逆方向に回動する。
この結果、保持部材16により可動部11に連結している給電部17を受電部3に正対させることができる。
【0027】
***実施の形態の効果の説明***
このように、本実施の形態では、車両の底面に設けられたガイドピンが末広がり形状のガイド部に当たり、車両の給電部への接近により末広がり形状に沿ってガイドピンがガイド部を押すのに伴って可動部が変位して、可動部に連結している給電部を受電部に正対させる。
このため、本実施の形態によれば、簡易な構成で、給電のための電力以外の電力消費が発生しない給電装置を得ることができる。
【0028】
実施の形態2.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
【0029】
実施の形態1では、ガイドピン5a及び5bが車両1の底面に設けられている構成を説明した。
これに代えて、図18に示すように、ガイドピン5a及び5bを車両1の上面に設けてもよい。この場合は、給電装置10において、車両1の上面にあるガイドピン5a及び5bに対応する高さに可動部11を設けるようにする。また、可動部11の上部にサブフレーム13を設けるようにする。
本実施の形態に係る給電装置10の動作は、実施の形態1に示したものと同じであるため、説明を省略する。
本実施の形態よっても、簡易な構成で、給電のための電力以外の電力消費が発生しない給電装置を得ることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 車両、2 車輪、3 受電部、4a 受電端子、4b 受電端子、5 ガイドピン、5a ガイドピン、5b ガイドピン、10 給電装置、11 可動部、11a 左ガイド面、11b 右ガイド面、12 支軸、13 サブフレーム、14 スライドレール、15 ストッパ、16 保持部材、17 給電部、18a 給電端子、18b 給電端子、19 マイクロスイッチ、110 先端、111 ガイド部、112 後段部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18