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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-15
(45)【発行日】2023-06-23
(54)【発明の名称】拡張コマースのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230616BHJP
   G06Q 20/24 20120101ALI20230616BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q20/24
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020189120
(22)【出願日】2020-11-13
(62)【分割の表示】P 2017213592の分割
【原出願日】2013-12-19
(65)【公開番号】P2021036458
(43)【公開日】2021-03-04
【審査請求日】2020-11-19
(31)【優先権主張番号】13/738,860
(32)【優先日】2013-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516164140
【氏名又は名称】ラクテン ユーエスエー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100077838
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 憲保
(74)【代理人】
【識別番号】100129023
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敬
(72)【発明者】
【氏名】ヘイグ,アントワーヌ
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0257040(US,A1)
【文献】特表平11-502647(JP,A)
【文献】特表2013-500538(JP,A)
【文献】楽天ツールバー,[online],楽天株式会社,2011年10月08日,pp.1-2,[2017年6月21日検索],インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20120510152546/http://toolbar.rakuten.co.jp/intro/install/chrome/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロイヤルティポイントを用いた決済を容易にする方法であって、ユーザコンピュータ機器を用いて、インターネットを介して送信されたウェブページをユーザが閲覧する際、前記ユーザコンピュータ機器には、ツールバープログラムを実行するツールバーを含む前記ウェブページが表示され、
前記ツールバープログラムは、
前記ユーザの操作に応答して実行されるポイント生成アクティビティを検出する段階、
前記ユーザの前記ポイント生成アクティビティに基づいて、前記ユーザに対し、前記ロイヤルティポイントを付与する段階と、を含み、
分散ネットワークを介して前記ユーザコンピュータ機器と通信するロイヤルティ情報交換サーバを設けておき、当該ロイヤルティ情報交換サーバは、プロセッサ及びメモリを備え、前記メモリは前記ユーザのためのロイヤルティポイントアカウントを維持すると共に、
前記ロイヤルティ情報交換サーバの前記プロセッサは、
一のロイヤルティプログラムに関連付けられて前記ユーザに付与された前記ロイヤルティポイントを前記メモリから読み出す段階、
前記ユーザの前記ポイント生成アクティビティに基づいて、前記ユーザの前記ロイヤルティポイントアカウント内の前記ユーザの前記ロイヤルティポイントを更新する段階、
前記ユーザの前記ロイヤルティポイントに関連付けられた前記一のロイヤルティプログラムに不参加であって、前記ユーザの前記ロイヤルティポイントを知らない小売店のウェブサイトで、前記ユーザの前記ロイヤルティポイントに由来するワンタイムクレジットカード番号を用いることにより、支払い決済を実行する段階を含み、
前記支払い決済を実行する段階は、前記ロイヤルティ情報交換サーバの前記プロセッサと前記ツールバープログラムとの協働によって実行され、
前記ツールバープログラムは
前記ユーザが前記小売店の前記ウェブサイトを訪れたときのチェックアウト処理を検出する段階、
前記チェックアウト処理で予定される通貨での購入金額の合計を決定する段階、
前記ユーザの了承により前記チェックアウト処理を完了するため、特典交換案を、前記ツールバーに表示する場合、前記特典交換案は、前記購入金額の前記合計の少なくとも一部の代わりに通貨価値に変換されたロイヤルティポイントを、前記変換から得られた前記通貨価値として表示する段階、
前記ユーザが前記特典交換案を拒否するとき、前記特典交換案を実行することなく、前記チェックアウト処理を完了する段階と、を含み、
前記ロイヤルティ情報交換サーバの前記プロセッサは、前記支払い決済を実行する段階において、
前記ユーザが前記特典交換案を了承するとき、前記チェックアウト処理を完了する段階である受諾チェックアウト段階、
前記受諾チェックアウト段階において前記ユーザコンピュータ機器から、前記分散ネットワークを介して前記特典交換案の前記ユーザの了承を指示するデータを受信する段階、
前記変換から得られた前記通貨価値を表すデータを前記分散ネットワークを介して、クレジットカード会社のサーバに送信する段階、
前記変換から得られた前記通貨価値の残高と共に、前記ワンタイムクレジットカード番号を発行する要求を、前記クレジットカード会社の前記サーバに、送信する段階、
前記クレジットカード会社の前記サーバから、前記ワンタイムクレジットカード番号を受信する段階、
前記チェックアウト処理を完了するため、前記分散ネットワークを介し、前記ユーザコンピュータ機器に前記ワンタイムクレジットカード番号を送信する段階、及び、
前記プロセッサによって、前記ユーザの前記ロイヤルティポイントアカウントから、前記変換された前記ロイヤルティポイントを差し引く処理を実行する段階を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザコンピュータ機器はモバイル装置であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変換された前記ロイヤルティポイントは、前記ユーザの明確な許可を得た場合にのみ、前記ロイヤルティポイントアカウントから差し引かれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ロイヤルティ情報交換サーバの前記プロセッサは前記ユーザからの登録を受信する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ロイヤルティ情報交換サーバの前記プロセッサは前記小売店からの登録を受信する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ロイヤルティ情報交換サーバの前記プロセッサは前記クレジットカード会社から受信する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザコンピュータ機器は前記分散ネットワークを介して、前記ワンタイムクレジットカード番号を出力・表示する段階を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザコンピュータ機器、及び、分散ネットワークを介して前記ユーザコンピュータ機器と通信するロイヤルティ情報交換サーバを備え、
前記ユーザコンピュータ機器は、インターネットを介して送信されたウェブページをユーザに対して表示するためのブラウザ、及び、ロイヤルティポイントに関連するツールバーの動作を実行するツールバープログラムを備え、
前記ツールバープログラムは、
前記ユーザが前記ウェブページを閲覧するとき、前記ユーザによるポイント生成アクティビティを検出し、
前記ユーザの前記ポイント生成アクティビティに基づいて前記ユーザに前記ロイヤルティポイントを付与し、
前記ユーザの前記ロイヤルティポイントに関連付けられたロイヤルティプログラムに不参加であって、前記ユーザの前記ロイヤルティポイントを知らない小売店のウェブサイトで、前記ユーザの前記ロイヤルティポイントに由来するワンタイムクレジットカード番号を用いて支払い決済を実行するように構成され、
前記ツールバープログラムは、前記支払い決済を実行する際、
前記ユーザが前記小売店の前記ウェブサイトを訪れたときのチェックアウト処理を検出し、
前記チェックアウト処理で予定される通貨での購入金額の合計を決定し、
前記ユーザの了承により前記チェックアウト処理を完了するため、特典交換案を前記ツールバーに表示する際、前記特典交換案は、前記購入金額の前記合計の少なくとも一部の代わりに通貨価値に変換されたロイヤルティポイントを、前記変換から得られた前記通貨価値として表示し、
前記ロイヤルティ情報交換サーバは、分散ネットワークを介して前記ユーザコンピュータ機器と通信する段階を含み、
前記ロイヤルティ情報交換サーバは、
前記ロイヤルティプログラムに関連付けられて前記ユーザに対して付与された前記ユーザの前記ロイヤルティポイントを生成するため、前記ユーザのロイヤルティポイントアカウントを維持するメモリ、及び、
前記メモリと通信するプロセッサを備え、
前記ロイヤティ情報交換サーバの前記プロセッサは、前記ユーザが前記特典交換案を了承した後、前記チェックアウト処理完了するように構成され、
前記ロイヤルティ情報交換サーバの前記プロセッサは、
前記ユーザコンピュータ機器から前記分散ネットワークを介して、前記特典交換案の前記ユーザの了承を指示するデータを受信し、
前記変換から得られた前記通貨価値を表すデータを、前記分散ネットワークを介して、クレジットカード会社のサーバに送信し、
前記変換から得られた前記通貨価値の残高と共に、前記ワンタイムクレジットカード番号を発行する要求を、前記クレジットカード会社の前記サーバに送信し、
前記クレジットカード会社の前記サーバから前記ワンタイムクレジットカード番号を受信し、
前記チェックアウト処理を完了するため、前記分散ネットワークを介し、前記ユーザコンピュータ機器に前記ワンタイムクレジットカード番号を送信し、
前記ユーザの前記ロイヤルティポイントアカウントから、前記変換されたロイヤルティポイントを差し引く処理を実行する、システム。
【請求項9】
前記ユーザコンピュータ機器はモバイル装置であることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザの明確な許可を得た場合にのみ、前記プロセッサは前記ユーザの前記通貨価値に変換された前記ロイヤルティポイントを前記ユーザの前記ロイヤルティポイントアカウントから差し引く動作を行うことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記ロイヤルティ情報交換サーバは前記ユーザからの登録を受信するように構成されたモジュールを更に備えることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記ロイヤルティ情報交換サーバは前記小売店からの登録を受信するように構成されたモジュールを更に備えることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記ロイヤルティ情報交換サーバは前記クレジットカード会社からの登録を受信するように構成されたモジュールを更に備えることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良された支払方法及び実施に関する操作装置のためのコンピュータプラットフォームに関する。特に本発明は、シームレスな支払いにおけるフレキシビリティを提供するモジュールを含む消費者の購買能力を強化する購買支援システムに関する。
【0002】
小売業は依然として、無数の独特な流通経路を伴う10億ドル規模のビジネスである。消費者による商品購入は、例えばMacy' sなどの従来型の実店舗やBuy.comなどのオンライン小売業者において行われる。ショッピング体験は非常にさまざまであるものの、そのプロセスに共通要素がある。商品が調べられ、批評され、購入のために選択される。消費者が選択したアイテムを取得する前に、一般的に選択したアイテムの支払いの回収を通じて購入処理を完了する必要がある。
【0003】
従来型の小売業者において、商品の価格の集計、収集及び両替にレジを使用し、選択されたアイテムがチェックアウト(精算)される。クレジット又はデビットカードが支払いに使用されるという点で、要求されたトランザクション(決済)をほぼ瞬時に完了するために、小売店は様々な銀行や関連するクレジット機関とのネットワーク接続を含む。最終的な購入手続ができるだけシームレスに実行され、決済を最小時間内に完了するために多大な技術的努力が行われる。
【0004】
インターネットを使った小売業においても同じようなショッピング体験が作られる。具体的には、オンライン業者は顧客が従来型の小売業環境で得る体験をある程度再現しようとし、さらに楽しんで購入判断ができ、また実際の購入と支払いがシームレスかつ迅速にできるように消費者の商品閲覧能力を強化する。この目的を達成するために、例えば「ショッピングカート」などの様々なオンラインツールが使用され、従来型の小売ショッピングの体験をシミュレートし、購入のために商品を収集し、離れた精算場所(又は精算ウェブページ)での購入を完了する。もちろん、オンライン購入は、様々なクレジット/デビットファシリティ(credit/debit facilities)や例えばPayPalなどの電子商取引決済システムに依存している。現金又は他の通貨の種類(小切手など)がオンライン決済に新たな問題を引き起こすためである。加えて、オンラインシステムは、従来型の小売店では通常問題とはならなかった詐欺やプライバシーに対する懸念にさらされる。それに、参照することにより本願に援用される冗長データのローカルストレージ(例えば米国出願特許2010/0241518号明細書、参照)などの、オンライン購入手続きの促進に対する取り組みがなされてきた。
【0005】
上記に基づく従来型及びオンラインショッピングに加え、限定された消費者行動をもたらすポイント還元の利用が増加している。報奨通貨(Reward currencies)は、ガソリンスタンドや食料雑貨品店で売上を増加するために行った100年以上前の景品引換券の使用など、大規模商業の初期に端を発する(Sperry and Hutchinsonでは一時、米国郵便システムより「グリーン」スタンプを印刷した)。航空会社や旅行会社は現在、いつも決まって何らかの形での報酬通貨を採り入れており、多くの銀行及びクレジットカードもそれにならっている。商業がオンラインに移行すると同様に、様々な報酬通貨プログラムが「Netcentives」や同じような販売店により初期バージョンが流通されている。報酬通貨の拡大された利用は、消費者に保有される「ポイント」の数を幾何学的に増加しており、消費者売上の重要で潜在的な要因を反映するようにこの報酬通貨は膨張している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許出願公開第2010/0241518号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このようなロイヤルティプログラム(loyalty programs)は、例えば特定のロイヤルティプログラムの交換店等(又は制限された一群の小売店)、消費者が特定の場所(及び/又は特定の商品)でポイントを交換することを制限する。従って、消費者が所望する商品をロイヤルティプログラム交換店が取り扱っていない場合、消費者は望まない商品にロイヤルティポイントを消費せざるを得ない場合がある。さらに、オンライン商業において未使用で2011年に有効期限切れになる数十億ドルもの価値のポイントが蓄積されていることでも明らかなように、消費者はポイントの使用を単に断念することに十分に不満を抱く。加えて、消費者は従来型の小売店においてオフラインでポイントを使用するための有効な手段をこれまでのところ持ち合わせていない。
【0008】
商取引における従来型の販売時点管理の設計に変化を起こすいくつかの新たな技術がある。過去10年間に、小売商による「タップ」で購入できるシステムの採用が拡大しており、クレジット/デビットカード所有者が磁気カードの読み取りを省略し、シンプルにタップで決済を完了させることができるようになっている。近ごろ、スマートフォンやタブレットは近距離無線技術を搭載しており、スマートフォン/タブレットと販売時点管理ディテクタ/コンピュータシステムとの間の通信を可能にしている。この新しいシステムの例は米国特許出願公開2012/0238207号明細書に見られるように数多く多様であり、参照することにより本願に援用する。この機能は、トラッキングなどを含む販売時点管理通信の高度化の可能性を著しく増加する。しかしながら、決済に基づく報酬/プロモーションを簡略化及び促進する有意義な解決策がなかった。
【0009】
特定のロイヤルティ交換店以外での購入を含む、ポイントがどんな購入ともオンライン及びオフラインで交換可能である効果的なシステムの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、分散ネットワークを通じ、ポイントアカウントと関連するユーザ情報と、総購入額を含む精算情報とをロイヤルティ情報交換サーバで受信し、前記サーバにより、前記ポイントアカウントと関連するポイントを通貨価値に変換し、前記分散ネットワークを通じ、特典交換案をユーザに提示し、前記ポイントの変換に基づき仮のクレジット又はデビットカード番号を生成し、前記ポイントを前記ポイントアカウントから差し引くことを特徴とするコンピュータにより実現される方法に関する。
【0011】
また、本発明の別の態様は、ポイントアカウントと関連するユーザ情報と、総購入額を含む精算情報とを受信する通信リンクと、前記ポイントアカウントと関連するポイントを通貨価値に変換し、特典交換案をユーザに提示し、前記ポイントの変換に基づき仮のクレジット又はデビットカード番号を生成し、前記ポイントを前記ポイントアカウントから差し引くデータ処理装置と、を備えることを特徴とするシステムに関する。
【0012】
さらに、本発明の他の態様は、分散ネットワークを通じ、ポイントアカウントと関連するユーザ情報と、総購入額を含む精算情報とを受信し、前記ポイントアカウントと関連するポイントを通貨価値に変換し、前記分散ネットワークを通じ、特典交換案をユーザに提示し、前記ポイントの変換に基づき仮のクレジット又はデビットカード番号を生成し、前記ポイントを前記ポイントアカウントから差し引くことをデータ処理装置が実施するプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施形態により開示される技術の状況を示す。
図2】一実施形態により開示される技術のプロセスフローを示す。
図3】一実施形態により開示される技術のプロセスフローを示す。
図4】本発明の一実施形態による説明のためのスクリーンショットを示す。
図5】一実施形態により開示される技術の状況を示す。
図6】一実施形態により開示される技術のアレンジメントを示す。
図7】一実施形態により開示される技術のアレンジメントを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、ユーザが「ロイヤルティポイント(loyalty points)」を商品やサービスの購入に切れ目なく効率的に使用できるデータ処理システム及びコンピュータによる方法を提供する。本発明は、特に、ロイヤルティプログラムの伴うこれまでの交換制限や妨げなしでユーザがポイントを利用できる。
【0015】
図1は、これまでのロイヤリティプログラムにおける制限なしでポイントを使用するための現在開示されたシステムの実施形態を示す。システム100は、クライアントコンピュータ102と、ロイヤリティ情報交換サーバ103と、マーチャントサーバ104とを備える。クライアントコンピュータ102は、いかなるモバイル機器又はコンピュータ機器であっても良く、さらに詳しく述べると、例えばスマートフォンやタブレット等である。クライアントコンピュータ102は、一以上のロイヤリティプログラムに入会する又は資格があるユーザにより操作され、例えば、オンラインで買い物をする又はオンライン広告を閲覧することで、ロイヤリティポイント(又は「ポイント」)を得られる。クライアントコンピュータ102は、ツールバー102A及び/又はブラウザ102Bを含む。
【0016】
ブラウザ102Bは、例えばインターネットなどの分散ネットワーク内における様々なウェブサイトのアクセス及び閲覧をユーザに許可する。ツールバー102Aはブラウザ(ただしブラウザと一体化し得る)と分離するプログラムであり、ポイント利用、ポイント生成/追跡、検索機能性、ディスプレー広告、及び/又はブランド戦略を含む機能に関連する一以上の報酬及びプロモーションを提供する。以下では、ツールバープログラムを簡略化のために単にツールバー102Aとして説明する。特に、一実施形態では、ツールバー102Aは、ロイヤルティ情報交換サーバ103を用いて、加盟店に意識させないで、加盟店ウェブサイトと一体となって一つ以上のロイヤルティプログラムからポイントの利用を手助けする。このプロセスが以下により詳細に説明される。
【0017】
一実施形態では、ツールバー102A又は他のツールバーはポイントの追跡又は生成のために用いられることがある。例えば、ツールバーが提携ウェブサイト(例えば「blog.com」)からダウンロードされた場合、表示又は選択された広告に基づきユーザがインターネットを閲覧するときに選択的に構成されたツールバーは広告を表示し、または、報酬プログラムの具体的な特徴に従ってユーザにより他のポイント生成アクティビティが行われ、ツールバーはユーザにポイントを与え/提供し、ロイヤルティ情報交換サーバ103又は各ロイヤルティプログラムサーバに報酬データを送信する。当業者に明らかなように、ポイントは多様な方法で生成されることがあり、本発明により用いられるポイントの生成は本実施形態に限定されることはない。
【0018】
ロイヤルティプログラムと関係がある事業体又は第三者が運営することがあるロイヤルティ情報交換サーバ103は、ウェブサイト103Aとポイントデータベース103Bを含む。クライアントコンピュータ102は、インターネット101を介してウェブサイト103Aにアクセスし、また、ユーザは関連するロイヤルティプログラム(可能な場合は)、関連するロイヤルティ情報交換プログラムに入会、及び/又はツールバー102Aをダウンロードすることがある。クライアントコンピュータ102は、各サーバにおいて他の事業体が出資するロイヤルティプログラムにアクセス及び入会することがある。一実施形態では、ロイヤルティ情報交換サーバ103は独自のロイヤルティプログラムを提供しない。ロイヤルティ情報交換サーバ103は、ただ一つのロイヤルティプログラムに専念する場合がある一方、好適な実施形態では、ポイント利用アクティビティのための情報センターとして複数のプログラムを支援するために機能する。様々なロイヤルティプログラムは、例えばそれらのユーザが各ロイヤルティプログラムの範囲外及び制約されたロイヤルティネットワーク外でポイントを利用できるように、ロイヤルティ情報交換サーバ103に登録され得る。
【0019】
ユーザの累積ポイントに関する情報は、ポイントデータベース103Bに格納される。さらに、様々なロイヤルティプログラムポイントの交換レートに関する情報はポイントデータベース103Bに格納される。例えば、第1の法人が出資するロイヤルティプログラム1と、第2の法人が出資するロイヤルティプログラム2とが、情報交換コーポレーションが出資するロイヤルティ情報交換サーバ103により支援される。この例において、ポイントデータベース103Bは、ロイヤルティプログラム1からの100ポイントは5ドルの価値があり、ロイヤルティプログラム2からの100ポイントは10ドルの価値があることを示す情報を格納し得る。
【0020】
加盟店事業体又は第三者により運営され得る加盟店サーバ104は、商品(用語「商品」は製品、サービス及び/又はインターネット上の有償のものを意味する。)を宣伝/販売するウェブサイト104Aを含む。クライアントコンピュータ102は、インターネット101を介してウェブサイト104Aにアクセスし得る。ユーザがオンラインの「ショッピングカート」に商品を追加した後、ユーザは商品の代金を支払うために精算処理を入力する。従来的には、ユーザは精算ページでクレジットカード情報を入力する。一実施形態では、ツールバー102Aはユーザのポイントでの購入の支払いをユーザに指示する。任意で、ツールバー102Aはユーザが有するポイントの総計を表示し、購入にどのくらいのポイントが必要か及び/又は利用するかを示す。ツールバーは、ユーザが有するポイント数とそれらのポイントの関連するドル(又は他の通貨)価値を求めるために、ポイントデータベース103Bとやり取りをすることができる。
【0021】
ユーザが購入に対する支払いをポイントで選択する場合、ロイヤルティ情報交換サーバ103は購入金額(送料、税金、及び他の手数料を含み得る)及びポイントと通貨の交換レートに基づき必要なポイント数を求め、ポイントデータベース103Bのユーザアカウントからそれらのポイントを差し引き、差し引かれる/交換するポイントの通貨価値の残高を有する仮のクレジットカード番号を生成し、仮のクレジットカード番号を注文ページで書き込む(又はユーザが注文ページで入力するために上記番号を示す)。そして、仮のクレジットカード番号を用いて注文が行われる。その結果、本システムは加盟店サーバ104に対してトランスペアレントに構成され得る。すなわち、加盟店サーバ104はユーザがポイントを利用して購入に対して支払うことを検出することができない。そのため、加盟店サーバ104は、特別なソフトウェア/コードを含む必要がなく、ロイヤルティプログラムの参加者である必要はない。
【0022】
一実施形態では、ユーザは使用するポイント数を調整し得る。実際、たとえポイントが購入の全額を占めていなくとも、ユーザはポイントを任意に使用することができる。または、購入商品に対する支払いの一部に全てのポイントに満たないものを使用できる。個々のこれらの取引において、ユーザは例えばクレジット/デビットカードなどのこれまでの手段で残りの差額を支払うことができる。別の取引において、加盟店サーバ104は、ツールバー102Aを使わずにロイヤルティポイントでの購入を生じさせるため、ロイヤルティ情報交換サーバ103と情報をやり取りするプログラムを含む。
【0023】
従って、このシステムはポイントの使用を促進し、顧客、加盟店、ロイヤルティプログラム、及びクレジットカード会社に有益となる。具体的には、顧客/ユーザはポイントを実際に購入したい商品と引き換え可能であり、制約されたロイヤルティプログラムに限られない。加盟店はポイントの使用の増加のためより多くの売上高を得られる。ロイヤルティ情報交換センターに登録しロイヤルティプログラムに出資する企業は、バランスシートからポイントの価値を外すことが可能になり、顧客満足度の上昇によって、ロイヤルティプログラムの使用を奨励する。そして、クレジットカード会社は、仮の又はワンタイムクレジットカードの発行によって、追加手数料を得ることができる。
【0024】
特定の実施形態において、本発明によるモバイル機器は小売店内でのバーコードのスキャンに使用し、商品の購入(実店舗内又はオンライン店舗)に対するポイント交換を開始することができる。例えば、ロイヤルティプログラムの顧客は、メイシーズ百貨店に入り、好みのジャケットを眺める。顧客は自身の携帯でジャケットのバーコードをスキャンし、ロイヤルティ情報交換アプリケーションが上記製品をオンライン上(例えばbuy.comなど)で検索し、ジャケットの支払いに対してポイントを使用する機会をユーザに提示する。任意に、アプリケーションは、選択した商品の価格に加えて特定通貨へのポイントの交換レート、現在のポイント残高を顧客に示す。顧客はポイント及び/又は現金/クレジットでコートを従来型店舗において購入するか選ぶことができ、そのような小売店で提供される気軽な返品などの利点を受ける。または、顧客はショッピングポータル(shopping portal)にアクセスし、特定の交換レートでポイント、クレジット/デビット、又は両方の組み合わせを使用し、オンラインで買い物をすることが可能である。
【0025】
図2は、特定の実施形態により開示される技術における工程フローのフローチャートである。工程は200で開始され、210に進みツールバーはユーザの使用するブラウザが精算処理を開始したか又は精算ページにあるか判断する。ツールバーが精算処理を検出した時点で、メソッドは220に進みツールバーが総購入額を求める。230において、ユーザのポイントは交換レートに基づき適用可能な通貨(ドル、円など)に変換される。例えば、交換レートはロイヤルティプログラムやロイヤルティ情報交換センターにより規定され得る。240において求められた総購入額又はユーザのポイント総数以下の特典交換案がユーザに提示される。250において、ユーザは購入に対してポイントを使用するという選択肢が与えられる。ユーザがいいえを選択した場合、ユーザは例えば普通のクレジット/デビットカードなどの従来型手段を用いて精算することができる。ユーザがはいを選択した場合、270において仮のクレジットカード番号が生成され、280においてユーザのアカウントから関連するポイントが差し引かれる。290において仮のクレジットカード番号は精算処理の完了に使用される。
【0026】
図3は、特定の実施形態により開示される技術における工程フローのフローチャートである。工程は300で開始され、310に進みユーザは加盟店ウェブサイトを閲覧し、ショッピングカートに商品を追加する。このチャートの左側はユーザ可視なステップを反映し、一方、チャートの右側はユーザ不可視なステップを反映する。ユーザが加盟店サイトを閲覧するときに、ツールバー及び/又はブラウザは加盟店サイトがロイヤルティ情報交換センターの動的な精算処理をサポートしているかどうか確認する。315において、ユーザは加盟店ウェブサイトで精算オプションを選択する。取得した「DNA」に基づき、ツールバーはユーザが精算ページか又は精算に入ったかを検出する。ここで用いられる「DNA」は、加盟店ウェブサイトの精算処理に用いるプロシージャ及び/又はプロトコルである。各加盟店ウェブサイトは自らのDNA(own DNA)を有し得る。ロイヤルティ情報交換センターは、動的な精算処理をシームレスに計画するために、加盟店ウェブサイトDNA(merchant website DNA)を利用する。345において、ツールバーは精算で支払うべき金額を取得し、ユーザが十分なポイントを有するか否か確認する。350において、ツールバーは購入に対する支払いにどのくらいのポイントを使用するか及びユーザが決済の全費用をカバーする十分なポイントを有するか否かを示すポイント画面を表示する。
【0027】
上述の通り、様々な実施形態において、ポイントが総購入額を提供しない場合でもポイントは引き換えられ得る。320において、精算画面がユーザに表示される。ユーザがポイントを使用して精算を選択した場合、仮のクレジットカード番号又はワンタイム・クレジットカード(OTCC)が生成され、325において、精算シーケンス(checkout sequence)が続く。355において、ツールバーはページ量を取得する。360において、取得した精算DNAに基づき、ツールバーは精算シークエンスを開始し、仮のクレジットカード番号を用いて決済を完了する。330において、加盟店の購入完了ページが表示される。
【0028】
図4は、特定の実施形態による本発明の説明のためのスクリーンショットである。
【0029】
図5は、特定の実施形態による本発明の構成を説明する。ウェブを閲覧する顧客により操作されるコンピュータ502は、インターネット506を介して加盟店サーバ504に接続可能である。この構成において、コンピュータ502はポイント商取引のためのツールバーと関与しない。その代わりに、加盟店サーバ504はポイント商取引を運営するためにあらかじめ事前登録されており、それゆえウェブサイトに埋め込まれたコード(例えばジャバスクリプトなど)を含み、コンピュータ502と関連付けられた「クッキー(cookie)」又は同様のものによって訪問顧客をサイトに認識可能にする。この加盟店のコードは、購入に対してポイントを利用して支払う選択肢を顧客に提供することを除いては、顧客に透過的に動作する。
【0030】
具体的な一例を挙げれば、ジャバスクリプトはポイントからクレジットへの交換及び支払情報のために、加盟店サーバ504がクレジットカード会社サーバ及び/又はロイヤルティ情報交換サーバと通信できるようにする。例えば、ユーザが購入を完了するための十分なポイントを有するか否か及び交換レートを確認するために、ジャバスクリプトは加盟店サーバ504にロイヤルティ情報交換サーバへ連絡させる。上記例に続いて、顧客が選択し次第、ロイヤルティ情報交換サーバはワンタイムクレジットカードを取得するためにクレジットカードサーバに連絡し、顧客ポイントアカウントから対応するポイントを差し引き、加盟店サーバ504にワンタイム・クレジッカード番号を送信することができる。VisaやMastercard等の主要なカード会社やあまり知られていない会社を含む一以上のクレジット機関の使用及び複数の報酬プログラムから変換のためにサポートが提供され得る。使用するプラットフォームに基づき、精算処理時に顧客により最適化プログラム又は組み合わせが選択に対して認識及び/又はランク付けされ得る。そして、加盟店サーバ504はいつも通りの精算処理を進めることができる。
【0031】
実施例-スターバックス
図6は、小売店においてモバイル機器を利用する特定の実施形態による本発明の実施例を説明する。この実施例において、使用されるモバイル機器602は無線自動識別(RFID)プロトコルに基づく近距離無線通信(NFC)を搭載するスマートフォンである。上記スマートフォンが適切にプログラムされており、顧客は会員としてスターバックスに事前に登録し、スターバックスと契約したロイヤルティ情報交換センターに同様に登録している。一杯のグルメコーヒーに興味を持ち、顧客はスターバックス店604に入り、一杯のコーヒーを選んで受け取り、ポイントを使用して購入に対する支払いをするためレジへ移動する。
【0032】
そのためには、第1の手順において、モバイル機器602上のアプリケーションがアクセスされ、スマートフォンのデータ/セル通信リンクを用いてロイヤルティ情報交換サーバ608と通信する。ロイヤルティ情報交換サーバ608からアクセスされた情報を使用し、モバイル機器602は顧客が利用可能なポイント及び/又はポイントから通貨(例えばドル)への変換価値を表示することができる。さらに、システムは選択肢及び各購入に対する価格/ポイントのインタラクティブな表示を支援可能であり、この範囲内で様々な報酬通貨/クーポンが使用され、様々な制約が確認される。ロイヤルティ情報交換サーバ608は顧客のポイント又は顧客の合計ポイントの一部を通貨価値に変換し、ワンタイムクレジットカードの発行要求をクレジットカード会社606に送信する。ワンタイムクレジットカードはクレジットカード会社606からモバイル機器606へ直接送信される、又は初めにロイヤルティ情報交換サーバ608へ送信され、次にロイヤルティ情報交換サーバ608からモバイル機器602へ送信される。加盟店604は、電話器と販売時点管理システムの両方で有効な近距離無線通信を用いてスマートフォンと通信する。あるいは、上記販売時点管理は、モバイル機器がロイヤルティ情報交換サーバ608と連絡を取る後、連絡を取る前、又は連絡を取ると同時にモバイル機器602をスキャンする(例えば、モバイル機器602の画面を読み取るためにバーコードスキャナを使用する)。そして、加盟店604はワンタイムクレジットカードを用いてクレジットカード会社606に請求し、決済を完了する。
【0033】
第2の手順が同様に想定される。この手順に関して、プログラミングを含むスマートフォンはスターバックスが運営する販売時点管理システムと直接情報をやり取りし、精算における支払いの選択肢についてのクエリーを送信する。スターバックス会員は、売上高や他の販売促進(12日間にわたるクリスマスなどの季節的な)に基づき様々な購入に対してインセンティブが頻繁に提供される。同様に、会員は決済に基づき更新が必要なアカウントを有する。この第2の手順において、スターバックスサーバは、他のプログラムにより維持されるポイントを用いて(この例の場合はアメリカン航空)顧客が報酬購入に対して資格があるか確認する。事前に決められた交換比率に従い、スターバックスは会員の航空会社マイルを通貨に変換し、そしてこの通貨をコーヒー製品の購入に直接利用する。確認が顧客のスマートフォンへ返信される。別の方法では、決済の完了はスターバックスシステムに頼る。このシナリオでは、ワンタイムクレジットカード番号又は請求機関は必要ない。
【0034】
上記決済における様々なクレジット機関とスターバックスとの相互作用的な役割のために、システム管理手数料は妥当であり、各段階で決済高に対して基準ポイントで測定される。
【0035】
マスターカードにおけるPayPassなどの特定のクレジットカードは、例えば「タップ」などの非接触決済システムを利用する。非接触決済システムは、支払いに無線ICタグ(又は類似技術)を使用するクレジット及びデビットカード又は他の機器を含む。これらの非接触決済システムは、これらのカードを加盟店の販売時点管理システムにかざすことで顧客による支払いを可能にする埋め込みチップを有する。上述したタップの使用又は他の近距離無線通信技術は、従来の取引システムでは大抵得られない未払い不正行為の防止及びプライバシーの保護を提供する。それゆえ、これらのシステムはスポンサークレジット機関から多くのサポートを享受するのに役立つ。さらにこれらのシステムは、従来型の決済及び商取引に対して報酬通貨の拡張使用を支援する堅牢なプログラミングを可能にする。
【0036】
図7は、非接触決済システムを利用する本発明の構成を説明する。702において、顧客は「タップ」クレジットカード(非接触決済システム)を使用し加盟店704で購入を行う。加盟店704は、顧客がポイント報酬プログラムに登録しているか判断する。顧客が登録している場合、708において顧客はポイントを使用するか、又は従来の手段で支払うかの選択肢を有する。一実施例において、710で顧客はクレジットカードを使って支払い、決済が終了する。他の実施例において、ユーザはポイントを使用するか選択し、712において、加盟店はクレジットカード会社に連絡しワンタイムクレジットカードの発行をする。クレジットカード会社は、ロイヤルティ情報交換サーバ716に連絡し、顧客が十分なポイントを有するか確認し、有する場合はポイントを顧客アカウントから差し引きワンタイムクレジットカードを発行する。714において、顧客はポイントと交換に得られたワンタイムクレジットカードを使用し決済を完了し、処理が終了する。選択的に、ポイントの交換を承認する前にユーザはポイントから通貨への変換を提示され得る。
【0037】
その結果、本発明は会員資格がない加盟店と会員になり購入することが必要な加盟店とを支援可能である。ロイヤルティ情報交換センターから加盟店及びクレジットカード会社に手数料を請求することができ、加盟店及びクレジットカード会社での取引における基準ポイントの測定がなされる。
【0038】
上述の本発明は、汎用の又は特殊用途のコンピュータシステム環境又は構成で運用可能である。周知のコンピュータシステム、環境、及び/又は構成として本発明での使用に適している例としてはこれらに限定されないが、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、携帯型又はラップトップデバイス、アイフォンなどのスマートフォン、アイパッド(登録商標)などのタブレットデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサを用いるシステム、セットトップボックス、プログラム可能な家庭用電化製品、ネットワークコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記システム又はデバイスを含む分散コンピューティング環境などが挙げられる。
【0039】
発明に関するコンピュータシステムの構成要素は、処理装置、システム記憶装置、システム記憶装置から処理装置を含む様々なシステムの構成要素をつなぐシステムバスを含むが、これに限定されない。
【0040】
コンピュータシステムは一般的には様々な非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の可媒体でもよく、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体を全て含む。一例として、コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ格納媒体及び通信媒体を全て含んでもよいがこれに限定されない。コンピュータ格納媒体は、コンピュータ読取可能命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータのような情報を格納してもよい。コンピュータ格納媒体は、RAM、ROM、 EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報の格納に使用可能であってコンピュータによりアクセス可能な他の媒体を含むが、これに限定されない。通信媒体は、典型的にコンピュータ読取可能命令語、データ構造、プログラムモジュール又は搬送波のような変調されたデータ信号のその他のデータ、又はその他の転送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、信号における情報の符号化のような方法で変化する又は一以上の特徴セットを有する信号を意味する。一例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線された通信などの有線媒体、例えば音響、RF、赤外線、その他の無線媒体などの無線媒体などを含むが、これに限定されない。また、上記のどんな組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるものとする。
【0041】
コンピュータシステムは、一以上のリモートコンピュータと論理接続を用いてネットワーク化された環境で運用することができる。リモートコンピュータは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、ピアデバイス、又は他の共通ネットワークノードであってよく、典型的に上記コンピュータに関連する上述の要素の多く又は全てを含む。論理接続は、一以上のローカルエリアネットワーク(LAN)及び一以上の広域ネットワーク(WAN)を含むよう表現されるが、同様に他のネットワークを含む場合もある。そのようなネットワーク環境は、オフィス、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、及びインターネットにおいてありふれている。
【0042】
説明の簡略化のため、本発明のステップや要素がソフトウェアやコンピュータシステムの一部として全て記載されているわけではないが、当業者は各ステップ要素が対応するコンピュータシステムやソフトウェア構成要素を有することが理解できるであろう。そのようなコンピュータシステム及び/又はソフトウェア構成要素は、従って、対応するステップや要素(すなわち、それらの機能性)により使用可能になるものであり、本発明の範囲内に含まれる。さらに、本発明の様々なステップ及び/又は要素は非一時的な記憶媒体に格納され、プロセッサにより選択的に実行され得る。
【0043】
本発明の様々な要素を構成するとして述べられる上述の本発明の構成要素は説明を目的としており、制限されない。上記構成要素と同一又は類似の機能を行う多くの適切な構成要素は本発明の範囲内に包含されるよう意図されている。そのような他の構成要素は、例えば、本発明の開発後に開発された構成要素を含み得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7