(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-15
(45)【発行日】2023-06-23
(54)【発明の名称】スプリングピン脱着治具及びスプリングピン脱着方法
(51)【国際特許分類】
B25B 27/20 20060101AFI20230616BHJP
B25B 27/30 20060101ALI20230616BHJP
【FI】
B25B27/20 A
B25B27/30
(21)【出願番号】P 2022529244
(86)(22)【出願日】2020-06-04
(86)【国際出願番号】 JP2020022076
(87)【国際公開番号】W WO2021245869
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2022-09-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹島 和雄
【審査官】山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】実開昭64-016281(JP,U)
【文献】特開平07-164346(JP,A)
【文献】特許第3908652(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 27/20
B25B 27/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークの貫通孔に嵌合するスプリングピンを一側から他側に引き抜くスプリングピン脱着治具であって、
前記スプリングピンの一側から該スプリングピンの内孔に挿通され、前記スプリングピンの前記内孔の径よりも大きくかつ前記ワークの前記貫通孔の径よりも小さい最大径の頭部を有する抜き軸と、
前記スプリングピンの外径よりも大きい径の収容孔を有
するスペーサと、
前記スペーサの他側において前記抜き軸を一側から他側に向けて引き抜くリベッタと、
を備え
、
前記スプリングピンの他側において前記抜き軸が前記スペーサの一側から他側にかけて前記収容孔に挿通される、
スプリングピン脱着治具。
【請求項2】
ワークの貫通孔に嵌合するスプリングピンを一側から他側に引き抜くスプリングピン脱着方法であって、
前記スプリングピンの内孔の径よりも大きくかつ前記ワークの前記貫通孔の径よりも小さい最大径の頭部を有する抜き軸を前記スプリングピンの一側から該スプリングピンの前記内孔に挿通し、
前記スプリングピンの他側において前記スプリングピンの外径よりも大きい径の収容孔を有するスペーサの該収容孔に前記抜き軸を
前記スペーサの一側から他側にかけて挿通し、
前記スペーサの他側においてリベッタによって前記抜き軸を一側から他側に向けて引き抜く、
スプリングピン脱着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプリングピンを取り外すスプリングピン脱着治具及びスプリングピン脱着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スプリングピンは、複数のワークを貫通する貫通孔に嵌合して当該ワーク同士を固定する固定具である。スプリングピンは、例えば、エスカレーターの非常制動装置において角度調整レバーと連結軸とを固定している。非常制動装置を交換する際には、このスプリングピンを取り外して連結軸から角度調整レバーを取り外す必要がある。
【0003】
従来、スプリングピンの取り外しは、スプリングピンの端部にピンポンチをあて、ピンポンチの頭部をハンマーで打撃してスプリングピンを押し出していた。しかし、ハンマーがピンポンチから外れ易くスプリングピンの取り外しが困難であった。また、ハンマーの衝撃でピンポンチがスプリングピンからずれるとスプリングピンを取り外すことができなかった。
【0004】
スプリングピンを取り外すスプリングピン脱着治具も知られている。例えば、特許文献1には、ボルトをねじ込んで押し棒を押し出し、押し棒がさらにスプリングピンを押し出すスプリングピン脱着治具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されるスプリングピンの取り外し作業では、押し棒がスプリングピンを押し出すまでボルトを回す必要があって作業効率が悪い。また、このボルトを回す作業に時間がかかり、スプリングピンを短時間で取り外すことができない。
【0007】
本発明は、スプリングピンを短時間で効率良く取り外すことができるスプリングピン脱着治具及びスプリングピン脱着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るスプリングピン脱着治具は、ワークの貫通孔に嵌合するスプリングピンを一側から他側に引き抜くスプリングピン脱着治具であって、スプリングピンの一側からスプリングピンの内孔に挿通され、スプリングピンの内孔の径よりも大きくかつワークの貫通孔の径よりも小さい最大径の頭部を有する抜き軸と、スプリングピンの外径よりも大きい径の収容孔を有し、スプリングピンの他側において抜き軸が収容孔に挿通されるスペーサと、スペーサの他側において抜き軸を一側から他側に向けて引き抜くリベッタと、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るスプリングピン脱着方法は、ワークの貫通孔に嵌合するスプリングピンを一側から他側に引き抜くスプリングピン脱着方法であって、スプリングピンの内孔の径よりも大きくかつワークの貫通孔の径よりも小さい最大径の頭部を有する抜き軸をスプリングピンの一側からスプリングピンの内孔に挿通し、スプリングピンの他側においてスプリングピンの外径よりも大きい径の収容孔を有するスペーサの収容孔に抜き軸を挿通し、スペーサの他側においてリベッタによって抜き軸を一側から他側に向けて引き抜くことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るスプリングピン脱着治具及びスプリングピン脱着方法によれば、スプリングピンを短時間で効率良く取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】スプリングピンが使用される例えばエスカレーターの非常制動装置を示す正面図である。
【
図2】本実施形態の一例であるスプリングピン脱着治具を示す側面図である。
【
図3】本実施形態の他の一例である抜き軸を示す側面図である。
【
図4】本実施形態の一例であるスプリングピン脱着治具を用いるスプリングピンの取り外し手順を示す模式図である。
【
図5】本実施形態の一例であるスプリングピン脱着治具を用いるスプリングピンの取り付け手順を示す模式図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。以下で説明する形状、材料及び個数は例示であって、スプリングピン脱着治具の仕様に応じて適宜変更することができる。以下では、全ての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。
【0013】
図1を用いて、スプリングピンSPが使用されるエスカレーターの非常制動装置90について説明する。
図1は、エスカレーターの非常制動装置90を示す正面図である。また、
図1では、連結軸93と角度調整用レバー94とを固定するスプリングピンSPを拡大して側面図で示す。
【0014】
非常制動装置90は、制動機梁91に固定されたブラケット92に回動可能に支持された連結軸93と、連結軸93の一端部に設けられたシューレバー95と、シューレバー95に支持され、エスカレーターの駆動チェーンCに載せられるシュー96と、連結軸93の他端部に設けられ、連結軸93が回動することによって、ラチェットホイール(図示なし)に噛み合う噛合位置とラチェットホイールから離れる解除位置との間で変位するラチェットポール97と、を備える。角度調整用レバー94は、シューレバー95の角度を調整するものであって、シューレバー95にボルト等で取り付けられる。
【0015】
非常制動装置90によれば、駆動チェーンCが破断した場合に、シュー96が自重によって降下して、シューレバー95が連結軸93を中心に回動する。これによって、連結軸93が回動して、ラチェットポール97が解除位置から噛合位置に変位する。その結果、ラチェットホイールの回転が停止され、回転することによって踏段が循環移動するエスカレーターの主軸の回転が阻止される。
【0016】
非常制動装置90を交換する際には、連結軸93から角度調整用レバー94を取り外す必要がある。角度調整用レバー94を取り外すためには、連結軸93と角度調整用レバー94とを固定するスプリングピンSPを後述する脱着治具10を用いて取り外す。
【0017】
以下では、便宜上、連結軸93及び角度調整用レバー94をまとめてワークWとし、連結軸93の貫通孔93Aと角度調整用レバー94の貫通孔94Aをまとめて貫通孔WHとして説明する。
【0018】
図2を用いて、脱着治具10について説明する。
図2は、脱着治具10を示す側面図である。
【0019】
以下では、スプリングピンSPを引き抜く方向を軸方向とし、軸方向において抜き軸20を差し込む側を一側とし、スプリングピンSP及び抜き軸20を引き抜く側を他側とする。また、スプリングピンSPは、内孔を有する略円筒状に形成され、貫通孔WHよりも若干大きい外径を有し、貫通孔WHに圧入されているものとする。
【0020】
脱着治具10は、ワークWを貫通する貫通孔WHに嵌合するスプリングピンSPを脱着するものである。脱着治具10によれば、ハンドリベッタ40を利用して短時間で効率良くスプリングピンSPをワークWの貫通孔WHから引き抜くことができる。同様に、脱着治具10によれば、短時間で効率良くスプリングピンSPをワークWの貫通孔WHに押し込むことができる。
【0021】
脱着治具10は、スプリングピンSPの一側からスプリングピンSPの内孔に挿通される抜き軸20と、スプリングピンSPの他側において抜き軸20が挿通されるスペーサ30と、抜き軸20を一側から他側に向けて引き抜くリベッタとしてのハンドリベッタ40とを備える。
【0022】
抜き軸20は、ハンドリベッタ40によって引き抜かれる部材である。脱着治具10では、抜き軸20がハンドリベッタ40によって引き抜かれることによって、抜き軸20と共にスプリングピンSPがワークWの貫通孔WHから引き抜かれる。抜き軸20は、スプリングピンSPと同等以上の剛性を有する金属性であることが好ましい。抜き軸20は、棒状の軸部20Pと、軸部20Pの一側に形成される頭部20Hとを有する。
【0023】
軸部20Pは、スプリングピンSPの内孔に挿通される部分であると共に、ハンドリベッタ40のノーズピース42の差込孔42Hに差し込まれる部分である。軸部20Pの径は、スプリングピンSPの内孔の径よりも小さく形成される。軸部20Pの長さは、スプリングピンSPとスペーサ30とハンドリベッタ40のノーズピース42との長さの合計よりも大きく形成される。
【0024】
頭部20Hは、スプリングピンSPを引き抜く際にスプリングピンSPの一側の端部に係合する部分である。より詳細には、スプリングピンSPを引き抜く際に、頭部20Hの軸部20Pが延出する側(他側)の面は、スプリングピンSPの一側の端面を押圧する。頭部20Hの最大径は、ワークWの貫通孔WHの径よりも小さく、かつスプリングピンSPの内孔の径よりも大きく形成される。頭部20Hは、軸方向から見て円状であることが好ましいが、特に限定されない。スプリングピンSPを引き抜く際にスプリングピンSPの一側の端部に係合する形状であれば、例えば軸方向から見て六角形、四角形であってもよい。
【0025】
スペーサ30は、抜き軸20によって引き抜かれたスプリングピンSPが収容される筒状の部材である。スペーサ30は、スプリングピンSPの他側においてスプリングピンSPの内孔に挿通されてスプリングピンSPの他側に延出した抜き軸20の軸部20Pが挿通される。スペーサ30は、軸方向に貫通する収容孔30Hを有する。収容孔30Hは、スプリングピンSPの外径よりも大きく、かつ抜き軸20の頭部20Hの最大径よりも大きい。スペーサ30の軸方向の長さは、スプリングピンSPの軸方向の長さよりも大きいことが好ましい。
【0026】
スペーサ30の一端側には、例えば一対の爪部が形成されてもよい。一対の爪部は、スペーサ30がワークWの他端面に当接した際に、軸方向と直交する方向(例えば、角度調整用レバー94の場合には、角度調整用レバー94の幅方向)の両端面に係合するものであればよい。これにより、ワークWに対しスペーサ30の軸方向と直交する方向の動きを固定することができ、作業性を向上することができる。
【0027】
本実施形態では、スプリングピンSPの両端部がそれぞれワークWの両端面から突出している。そのため、この突出したスプリングピンSPの他端部にスペーサ30の収容孔30Hの一側を係合させてもよい。同様に、ハンドリベッタ40のノーズピース42をスペーサ30の収容孔30Hの他側に係合させてもよい。
【0028】
ハンドリベッタ40は、抜き軸20を引き抜く手動式の工具である。一般的に、ハンドリベッタ40は、リベット(ブラインドリベット)を用いてリベット締めを行うための手動式の工具である。ハンドリベッタ40によれば、リベットを引き抜く動作と同様に、抜き軸20を引き抜くことによってワークWの貫通孔WHに嵌合されているスプリングピンSPを引く抜きことができる。本実施形態のようにリベッタは、ハンドリベッタ40であることが好ましいが、電動リベッタ又はエアーリベッタであってもよい。
【0029】
ハンドリベッタ40は、下側に向かって先細り状となる本体41と、抜き軸20の軸部20Pの他方側が差し込まれるノーズピース42と、本体41に向かって閉じられるレバー43とを有する。本体41は、上端部の一側に突出した先端部41Aと、下部に形成された把持部41Bとを含む。
【0030】
ノーズピース42は、先端部41Aに着脱可能に取り付けられ、抜き軸20の軸部20Pの他方側が差し込まれる差込孔42Hを有する。レバー43は、下部に形成された把持部43Bを含む。本体41の把持部41Bとレバー43の把持部43Bとによってハンドル44が構成され、ハンドル44の開閉動作によってノーズピース42の差込孔42Hに差し込まれた抜き軸20が引き抜かれる。
【0031】
本体41の一側の中央部には、複数のノーズピース42が取り付けられる。複数のノーズピース42はそれぞれ差込孔42Hの径が異なる。本体41の先端部41Aに取り付けられるノーズピース42は、抜き軸20の軸部20Pの径よりも若干大きい径の差込孔42Hを有するものが選択される。
【0032】
図3を用いて、本実施形態の他の一例である抜き軸20について説明する。
図3は、抜き軸20の側面図を表す。
【0033】
図3に示すように、抜き軸20の軸部20Pは、屈曲して形成される屈曲部20Cを有していてもよい。屈曲部20Cは、スプリングピンSPの内孔に少なくとも2か所以上当接するように形成されることが好ましい。また、屈曲部20Cは、頭部20Hの近傍に形成されることが好ましい。この構成により、抜き軸20をスプリングピンSPの内孔に挿通した場合には、屈曲部20CがスプリングピンSPの内孔に嵌合する。屈曲部20Cは、スプリングピンSPの内孔に嵌合した際には、作業者が手作業によって取り外しができることが好ましい。
【0034】
これにより、脱着治具10によってワークWの貫通孔WHからスプリングピンSPを取り外した後に、又は脱着治具10によってワークWの貫通孔WHからスプリングピンSPを取り付ける前に、スプリングピンSPから抜き軸20が脱落しにくくなる。この結果、スプリングピンSPの脱着作業の作業性を向上させることができる。
【0035】
図4(A)から
図4(C)を用いて、脱着治具10によるスプリングピンSPの取り外し手順について説明する。
【0036】
図4(A)に示すように、まず、作業者は、ワークWの一側からスプリングピンSPの内孔に抜き軸20を挿通する。そして、抜き軸20の頭部20HをスプリングピンSPの一側の端面に当接させ、抜き軸20の軸部20Pの他側がスプリングピンSPの他側から延出した状態とする。次に、作業者は、スプリングピンSPの他側から延出した軸部20Pにスペーサ30を挿通させる。このとき、ワークWから突出したスプリングピンSPの他端部にスペーサ30の収容孔30Hの一側を係合させてもよい。
【0037】
図4(B)に示すように、作業者は、スペーサ30の他側から延出した抜き軸20をハンドリベッタ40のノーズピース42の差込孔42Hに差し込み、ノーズピース42を締め付ける。このとき、ハンドリベッタ40のノーズピース42をスペーサ30の収容孔30Hの他側に係合させてもよい。そして、作業者は、ハンドリベッタ40のハンドル44を閉じ、抜き軸20を一側から他側に引き抜く。抜き軸20が引き抜かれる際には、抜き軸20と共にスプリングピンSPもワークWの貫通孔WHから引き抜かれる。
【0038】
図4(C)に示すように、作業者は、ハンドリベッタ40のハンドル44を開閉して抜き軸20及びスプリングピンSPを一側から他側にさらに引き抜く。ワークWの貫通孔WHから完全に引き抜かれたスプリングピンSPは、スペーサ30の収容孔30Hに収容される。そして、ハンドリベッタ40を抜き軸20から引き抜き、抜き軸20をスプリングピンSPから引き抜き、スプリングピンSPをスペーサ30から回収する。
【0039】
図5(A)及び
図5(B)を用いて、脱着治具10によるスプリングピンSPの取り付け手順について説明する。
【0040】
図5(A)に示すように、まず、作業者は、スプリングピンSPの内孔に抜き軸20を挿通し、スプリングピンSPが抜き軸20の頭部20Hに当接した状態とする。この状態で、抜き軸20の一側をワークWの一側から貫通孔WHに挿通し、スプリングピンSPの他側を貫通孔WHの一側に係合させる。
【0041】
図5(B)に示すように、作業者は、ワークWの他側から延出した抜き軸20をハンドリベッタ40のノーズピース42の差込孔42Hに差し込み、ハンドリベッタ40のハンドル44を閉じ、抜き軸20を一側から他側に引き抜く。そして、スプリングピンSPがワークWの貫通孔WHに押し込まれ、ワークWの貫通孔WHに嵌合される。そして、ハンドリベッタ40から抜き軸20を引き抜き、抜き軸20をスプリングピンSPから引き抜き、スプリングピンSPがワークWに取り付けられる。
【0042】
脱着治具10によれば、ハンドリベッタ40のリベットを引き抜く機能を利用して、スプリングピンSPを短時間で効率良くワークWの貫通孔WHから取り外すことができる。また、ハンドリベッタ40のリベットを引き抜く機能を利用して、スプリングピンSPを短時間で効率良くワークWの貫通孔WHに取り付けることができる。
【0043】
また、脱着治具10によれば、ワークWの貫通孔WHからスプリングピンSPを引き抜いた後にスペーサ30に収容することによって、スプリングピンSPが落下することを防止できる。これにより、作業性を向上することができる。
【0044】
さらに、脱着治具10は、保守点検作業でよく使われるハンドリベッタ40と、単純な形状の抜き軸20及びスペーサ30とから構成されるため、安価かつ手軽に製作することができる。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の改良や変更がなされてもよい。
【符号の説明】
【0046】
10 脱着治具、20 抜き軸、20C 凸部、20H 頭部、20P 軸部、30 スペーサ、30H 収容孔、40 ハンドリベッタ、41 本体、41A 先端部、41B 把持部、42 ノーズピース、42H 孔、43 レバー、43B 把持部、44 ハンドル、90 非常制動装置、91 非常制動装置梁、92 ブラケット、93 連結軸、93A 貫通孔、94A 貫通孔、94 角度調整用レバー、95 シューレバー、96 ラチェットポール、SP スプリングピン、W ワーク、WH 貫通孔