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特許7297364配送状態管理方法およびこれを行う電子装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-16
(45)【発行日】2023-06-26
(54)【発明の名称】配送状態管理方法およびこれを行う電子装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20230101AFI20230619BHJP
【FI】
G06Q10/083
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021185635
(22)【出願日】2021-11-15
(62)【分割の表示】P 2020135018の分割
【原出願日】2020-08-07
(65)【公開番号】P2022024063
(43)【公開日】2022-02-08
【審査請求日】2021-11-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0077228
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ユル・ヘ・イ
(72)【発明者】
【氏名】ボ・ラ・ムン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・ス・リム
(72)【発明者】
【氏名】テ・ニュン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨ・チョル・ナ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ホ・ピ
(72)【発明者】
【氏名】サン・ソク・イ
【審査官】新里 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-523608(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0012785(KR,A)
【文献】特開2019-016157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送員端末が実施する配送状態管理方法において、
電子装置から受信した物品に関連した情報を表示する段階と、
前記物品に関連した情報の表示に対応して、第1タイプ、第2タイプおよび第3タイプのうち前記物品の配送進行状態に対応するタイプを確認するために、少なくとも1つのページを通じて順次情報を受信する段階と、
前記受信された情報に基づいて、前記物品の配送進行状態が前記第1タイプまたは前記第3タイプに対応する場合、前記物品に対する払い戻し手続および前記物品の返品のための手続が進行され得るように関連した情報を前記電子装置に伝送し、前記受信された情報に基づいて、前記物品の配送進行状態が前記第2タイプに対応する場合、前記物品の再配送のための手続が進行され得るように関連した情報を前記電子装置に伝送する段階を含み、
前記第1タイプに対応する情報の受信のために提供されるページ数は、前記第2タイプまたは前記第3タイプに対応する情報の受信のために提供されるページ数より多く、前記物品の配送進行状態に対応するタイプに関連して前記提供されたページを通じて第1タイプに対応する情報が受信される回数は、前記第2タイプまたは前記第3タイプに対応する情報が受信される回数より多い、配送状態管理方法。
【請求項2】
前記第1タイプに対応する情報は、
前記提供されたページを通じて順次入力された情報に基づいて配送住所が間違った住所である場合を示す配送進行状態に対応する情報を含む、請求項1に記載の配送状態管理方法。
【請求項3】
前記物品の配送進行状態が前記第1タイプまたは前記第3タイプに対応する場合、前記電子装置に伝送される前記関連した情報は、
前記電子装置が前記物品の購買者に払い戻しに関する情報を伝送するための情報を含む、請求項1に記載の配送状態管理方法。
【請求項4】
前記物品の配送進行状態が前記第2タイプに対応する場合、前記電子装置に伝送される前記関連した情報は、
配送員が配送したシフトの次のシフトに前記物品が配送処理され得るように関連した情報を含む、請求項1に記載の配送状態管理方法。
【請求項5】
前記第2タイプに対応する情報は、
前記提供されたページを通じて順次入力された情報に基づいて配送員が進入不可な場合、前記配送員が前記物品を配送するのに時間が不足した場合および前記配送員が誤分類または誤積載した場合を示す配送進行状態に対応する情報を含む、請求項4に記載の配送状態管理方法。
【請求項6】
前記第3タイプに対応する情報は、
前記提供されたページを通じて順次入力された情報に基づいて、購買者が注文取消をした前記物品が前記購買者に配送される前の状態である場合を示す配送進行状態に対応する情報を含む、請求項1に記載の配送状態管理方法。
【請求項7】
電子装置が実施する配送状態管理方法において、
品に関連した情報を配送員端末に送信する段階と、
前記物品の配送進行状態に関連して第1タイプ、第2タイプおよび第3タイプのうち対応するタイプを確認するために、少なくとも1つのページを通じて順次情報を前記配送員端末に提供する段階と、
前記配送員端末でページを通じて入力された情報を考慮して、配送進行状態に関連したタイプを確認する段階と、
前記配送進行状態が前記第1タイプまたは前記第3タイプに対応する場合、前記物品に対する払い戻し手続および前記物品の返品のための手続を行い、前記配送進行状態が前記第2タイプに対応する場合、前記物品の再配送のための手続を行う段階を含み、
前記第1タイプに関連して前記配送員端末に提供されるページ数は、前記第2タイプまたは前記第3タイプに関連して前記配送員端末に提供されるページ数より多く、前記第1タイプに関連してページを通じて前記配送員端末で入力された情報の回数は、前記第2タイプまたは前記第3タイプに関連してページを通じて前記配送員端末で入力された情報の回数より多い、配送状態管理方法。
【請求項8】
前記配送員端末の位置をモニタリングする段階と、
前記配送員端末の位置が配送住所から一定距離以上離れた場合、前記第1タイプによる返品のための指示を前記配送員端末と他の配送員端末に伝送する段階
をさらに含む、請求項7に記載の配送状態管理方法。
【請求項9】
前記返品のための指示を前記他の配送員端末に伝送する段階は、
前記配送員端末に通知メッセージを伝送する段階と、
前記通知メッセージに対応して、前記第1タイプによる前記物品に対する返品が前記配送員端末を介して行われていない状態で一定距離以上離れた場合、前記配送員端末と他の配送員端末に返品のための指示を伝送する段階
を含む、請求項8に記載の配送状態管理方法。
【請求項10】
前記他の配送員は、
前記配送住所から一定距離以内に位置する、請求項8に記載の配送状態管理方法。
【請求項11】
前記第1タイプに対応する情報は、
前記提供されたページを通じて順次前記配送員端末で入力された情報に基づいて、配送住所が間違った住所である場合を示す配送進行状態に対応する情報を含む、請求項9に記載の配送状態管理方法。
【請求項12】
前記第2タイプに対応する情報は、
前記提供されたページを通じて順次前記配送員端末で入力された情報に基づいて配送員が進入不可な場合、前記配送員が前記物品を配送するのに時間が不足した場合および前記配送員が誤分類または誤積載した場合を示す配送進行状態に対応する情報を含む、請求項9に記載の配送状態管理方法。
【請求項13】
前記第3タイプに対応する情報は、
前記提供されたページを通じて順次前記配送員端末で入力された情報に基づいて、購買者が注文取消をした前記物品が前記購買者に配送される前の状態である場合を示す配送進行状態に対応する情報を含む、請求項9に記載の配送状態管理方法。
【請求項14】
前記第1タイプまたは前記第3タイプに対応する場合、払い戻し手続を行う段階は、前記物品の購買者に払い戻しに関する情報を伝送する段階を含み、
前記第2タイプに対応する場合、再配送のための手続を行う段階は、配送員が配送したシフトの次のシフトに前記物品が再配送され得るように手続を行う段階を含む、請求項9に記載の配送状態管理方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な非一時的記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、注文された物品の配送状態を管理する方法およびこれを行う電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引が本格的に具現され、数多くのユーザが物品を、インターネットを介して購入するに伴って、物品の迅速配送が重要になっている。しかしながら、配送員が物品を配送するとき、様々な理由によって配送遅延または配送中断が発生し得る。この際、配送遅延または配送中断される理由が顧客に正確に伝達されておらず、配送中断によって払い戻しされる場合にも、払い戻し手続が遅れる問題があった。例えば、配送中断される場合、顧客が配送された物品の受取拒否をした場合でなくても、顧客に受取拒否によって配送中断されると案内されて、正確な配送中断理由が顧客に案内されなかった。また、配送中断によって払い戻しされる場合、配送員が物品を保有していて、直ちに払い戻しが可能であるにも関わらず、払い戻しが遅れていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開示された実施形態は、注文された物品の配送状態を管理する方法およびこれを行う電子装置を開示しようとする。以下の実施形態を通じて導き出され得る目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていない他の目的および長所は、下記の説明により理解され得、実施形態によりさらに明瞭に理解され得る。また、実施形態を通じて導き出される目的および長所は、請求範囲に示した手段およびその組合せにより実現され得ることを容易に知ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によれば、電子装置は、物品(item)に関連した情報を配送員端末(courier terminal)に伝送する段階と、前記配送員端末から前記物品の配送進行状態に関連した情報を受信する段階と、前記配送進行状態に関連した情報が第1タイプに対応する場合、前記物品に対する払い戻し手続を行う段階と、を含む、配送状態管理方法を行うことができる。
【0005】
一実施形態によれば、前記第1タイプに対応する情報は、前記購買者が受取拒否(refusal to receive)をした場合を示す情報、前記物品の配送住所が間違った住所(wrong address)である場合を示す情報および前記物品の配送住所が出入り制限地域である場合を示す情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0006】
一実施形態によれば、前記第1タイプに対応する配送進行状態に関連した情報は、前記配送員端末で前記物品の配送住所情報が表示された画面で入力され得る。
【0007】
一実施形態によれば、前記払い戻し手続を行う段階は、前記物品の購買者に払い戻しに関する情報を伝送する段階を含むことができる。
【0008】
一実施形態によれば、前記配送進行状態に関連した情報が第1タイプに対応する場合、前記物品に対する回収指示を前記配送員端末に伝送することができる。
【0009】
一実施形態によれば、前記第1タイプに対応する配送進行状態に関連した情報は、前記配送員端末で第2タイプに対応する配送進行状態と異なる入力画面で選択され得る。
【0010】
一実施形態によれば、前記配送進行状態に関連した情報が第2タイプに対応する場合、次のシフト(shift)に前記物品が配送されるように処理することができる。
【0011】
一実施形態によれば、前記第2タイプに対応する情報は、配送員が進入不可な場合を示す情報、前記配送員が前記物品を配送するのに時間が不足した場合を示す情報および前記配送員が誤分類または誤積載した場合を示す情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0012】
一実施形態によれば、前記配送進行状態に関連した情報が第3タイプに対応する場合、前記物品に対する払い戻し手続を行う段階を含み、前記第3タイプに対応する情報は、前記購買者が注文取消をした前記物品が前記購買者に配送される前の状態で前記配送員により取消確認された場合を示す情報を含むことができる。
【0013】
一実施形態によれば、前記払い戻し手続を行う段階は、前記配送進行状態に関連した情報の回数と基準値を比較する段階と、前記比較結果に基づいて、前記配送進行状態に関連した情報を第1タイプと確認する段階;前記第1タイプに対応する場合、前記払い戻し手続を行う段階と、を含むことができる。
【0014】
一実施形態によれば、配送員端末(courier terminal)での配送状態管理方法は、物品(item)に関連した情報を表示する段階と、前記物品の配送進行状態に関連した情報を入力される段階と、前記配送進行状態に関連した情報が第1タイプに対応する場合、前記物品に対する払い戻し手続が進行され得るように前記第1タイプに対応する情報を電子装置に伝送する段階と、を含むことができる。
【0015】
一実施形態によれば、前記第1タイプに対応する情報は、前記購買者が受取拒否(refusal to receive)をした場合を示す情報、前記物品の配送住所が間違った住所(wrong address)である場合を示す情報および前記物品の配送住所が出入り制限地域である場合を示す情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
一実施形態によれば、前記配送進行状態に関連した情報が第2タイプに対応する場合、次のシフトに前記物品が配送され得るように前記第2タイプに対応する情報を電子装置に伝送する段階を含み、前記第2タイプに対応する情報は、配送員が進入不可な場合を示す情報、前記配送員が前記物品を配送するのに時間が不足した場合を示す情報および前記配送員が誤分類または誤積載した場合を示す情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
一実施形態によれば、前記配送進行状態に関連した情報が第3タイプに対応する場合、前記物品に対する払い戻し手続が進行され得るように前記第3タイプに対応する情報を電子装置に伝送する段階を含み、前記第3タイプに対応する情報は、前記購買者が注文取消をした前記物品が前記購買者に配送される前の状態で前記配送員により取消確認された場合を示す情報を含むことができる。
【0018】
一実施形態によって、上述した配送状態管理方法を行うためのコンピュータプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供され得る。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、顧客が受取拒否したもの以外に配送が不可能な場合、配送不可能に対する正確な理由が顧客に案内され得る配送状態管理方法を提供することができる。
【0020】
また、本開示によれば、配送中断による払い戻しが遅れることなく、配送中断と共に顧客に払い戻し手続が迅速に進行され得る配送状態管理方法を提供することができる。
【0021】
また、本開示によれば、配送員の注意を喚起することができるように、アプリケーション上のUI(User Interface)を提供することによって、配送員の利用便宜性および正確性が向上し得る配送状態管理方法を提供することができる。
【0022】
上述した効果とともに導出可能な具体的な効果は、以下、発明を実施するための具体的な事項を説明しつつ、共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】一実施形態に係る電子商取引システムを示す。
図2】一実施形態に係る配送状態管理方法に関連したフローチャートを示す。
図3】他の実施形態に係る配送状態管理方法に関連したフローチャートを示す。
図4】他の実施形態に係る配送状態管理方法に関連したフローチャートを示す。
図5】一実施形態に係る電子装置が物品の配送状態を管理するフローチャートを示す。
図6】一実施形態に係る配送員端末に表示されるアプリケーションによるコンテンツを示す図である。
図7】一実施形態に係る配送員端末に表示されるアプリケーションによるコンテンツを示す図である。
図8】一実施形態に係る配送員端末に表示されるアプリケーションによるコンテンツを示す図である。
図9】他の実施形態に係る配送員端末に表示されるアプリケーションによるコンテンツを示す図である。
図10】一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す。
図11】一実施形態に係る配送員端末で行う配送状態管理方法に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態は、様々な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0025】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「部」は、明細書作成の容易性のみが考慮されて付与されたり、混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。
【0026】
明確な説明のために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または同様の構成要素に対しては、同じ参照符号を付すことにする。また、一部の実施形態を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに際して、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、できるだけ同じ符号を有し得る。また、本開示を説明するに際して、関連した公知の構成または機能に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合には、その詳細な説明は省略することができる。
【0027】
実施形態の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質、順番、順序または個数等が限定されない。任意の構成要素間に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、任意の構成要素間に直接的に連結されるかまたは接続され得、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」されるか、各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」または「接続」され得るとも理解されるべきである。
【0028】
本開示において、「含む」、「構成される」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0029】
また、本開示を具現するにあたって、説明の便宜のために構成要素を細分化して説明することができるが、これらの構成要素が1つの装置またはモジュール内に具現されることもでき、あるいは、1つの構成要素が多数の装置またはモジュールに分けられて具現されることもできる。
【0030】
図1は、一実施形態に係る電子商取引システムを示す。
【0031】
図1を参照すると、電子商取引システム1は、電子装置10、購買者端末20、販売者端末30、および配送員端末40を含むことができる。図1に示された電子商取引システム1は、本実施形態に関連した構成要素のみが示されている。従って、図1に示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを本実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者なら理解することができる。
【0032】
電子装置10、購買者端末20、販売者端末30、および配送員端末40は、ネットワーク50内で互いに通信することができる。ネットワーク50は、近距離通信網(Local Area Network;LAN)、広域通信網(Wide Area Network;WAN)、付加価値通信網(Value Added Network;VAN)、移動通信網(mobile radio communication network)、衛星通信網およびこれらの相互組合せを含み、図1に示された各ネットワーク構成の主体が互いに円滑に通信できるようにする包括的な意味のデータ通信網であり、有線インターネット、無線インターネットおよびモバイル無線通信網を含むことができる。無線通信は、例えば、無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(Bluetooth low energy)、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA,infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等が挙げられるが、これに限定されるのではない。
【0033】
購買者端末20は、購買者が購入しようとする物品に対する注文および配送要請に伴う購買者情報を入力され得る。具体的に、購買者端末20は、アプリケーションを介してディスプレイされるユーザインタフェースを購買者に提供することができ、購買者は、ユーザインタフェースを基に物品に対する注文情報、および物品に対する配送要請に伴う購買者情報を購買者端末20に入力することができる。購買者端末20に入力された物品注文情報および購買者情報は、電子装置10に伝送され得る。
【0034】
販売者端末30は、物品に対する注文および配送要請に伴う購買者情報を獲得することができる。具体的に、販売者端末30は、ネットワーク50を用いて購買者端末20から物品注文情報および購買者情報を受信することができる。次に、販売者は、物品注文および配送を処理するために物品の運送状情報を電子装置10から獲得することができる。例えば、販売者は、販売者端末30を介して電子装置10に物品の配送を要請することができ、販売者端末30は、電子装置10から物品の運送状情報を獲得することができる。
【0035】
電子装置10は、物品配送サービスのためのプラットフォームを提供することができる。具体的に、電子装置10は、物品配送サービスのためのアプリケーションを販売者端末30または配送員端末40に提供することができ、電子装置10は、アプリケーションを実行して電子装置10に接続された販売者端末30または配送員端末40を介して物品配送サービスを提供することができる。例えば、電子装置10は、物品配送サービスを提供するサーバーに含まれ得る。電子装置10は、販売者端末30から受信した物品の配送要請に対応して、複数の配送員のうち選択された配送員の配送員端末40を介して物品の配送を割り当てることができる。この際、電子装置10は、選択された配送員の配送員端末40に物品に関連した情報を配送員端末40に提供することができる。ここで、物品に関連した情報は、物品の配送のために必要な情報であって、例えば運送状番号および購買者情報を含むことができる。ここで、運送状番号は、物品の運送に関する諸般事項に関連した情報を含む固有の番号であってもよく、購買者情報は、購買者の名前、電話番号および住所のような購買者の個人情報を含むことができる。また、購買者情報は、購買者が商品を配送されることを希望する配送地住所に関する情報を含むことができる。例えば、購買者情報は、配送地の郵便番号に関する情報を含むことができる。
【0036】
配送員は、配送員端末40を用いて電子装置10から物品の配送を割り当てられ得る。それぞれの配送員は、固有の配送員端末40を少なくとも1つ有しており、配送員端末40は、配送進行状態に関連した情報を電子装置10に伝送することができ、これによって、関連情報がアップデートされ得る。電子装置10は、アプリケーションを用いて配送員端末40に関連した情報を獲得することができる。例えば、電子装置10は、配送員端末40の位置情報および時間情報を獲得することができる。
【0037】
電子装置10、購買者端末20、販売者端末30および配送員端末40で行われるより具体的な実施形態は、以下図面を参照して記述することにする。
【0038】
図2は、一実施形態に係る配送状態管理方法に関連したフローチャートを示す。
【0039】
図2を参照すると、購買者は、購買者端末240を用いて購買しようとする物品を決定することができ、物品に対して決済を進めることができる。すなわち、段階S201において、購買者端末240は、販売者端末230に物品購買要請および決済情報を伝送することができる。
【0040】
段階S203において、販売者は、販売者端末230を用いて購買要請された物品および決済に関連した情報を確認することができ、決済された物品に対する配送要請を電子装置220に伝送することができる。この際、電子装置220は、販売者端末230と連携して購買者に物品に対する配送サービスを提供できる機器であって、配送要請に対応して運送状番号を販売者端末230または購買者端末240に伝送することができる。一方、実施形態において電子装置220と販売者端末230が別途のノードから構成されたことを説明するが、これは、同じサーバーで論理的に具現され得るノードであり得る。
【0041】
段階S205において、電子装置220は、配送員端末210に物品に関連した情報を伝送することができる。具体的に、電子装置220は、複数の配送員のうち配送要請された物品の配送に適合した配送員を決定することができ、配送員端末210を用いて配送員に物品に関連した情報を提供することができる。この際、物品に関連した情報は、物品の配送に必要な情報であって、例えば運送状番号、配送地住所、顧客が入力した住所、購買者の名前および購買者の連絡先のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0042】
段階S207において、配送員端末210は、電子装置220に第1タイプに関連した情報を伝送することができる。具体的に、配送員端末210を用いて物品に関連した情報を確認した配送員は、関連情報を用いて購買者に当該物品を配送することができる。この際、配送員は、配送員端末210を用いて物品の配送進行状態に関連した情報を入力することができ、配送員端末210は、アプリケーションを介して電子装置220に入力された情報を伝送することができる。
【0043】
配送進行状態に関連した情報は、第1タイプに対応する情報、第2タイプに対応する情報および第3タイプに対応する情報のうち少なくとも1つを含むことができる。この際、第1タイプに対応する配送進行状態に関連した情報は、配送員端末210で第2タイプに対応する配送進行状態と異なる入力画面で配送員により選択され得る。また、第1タイプに対応する配送進行状態に関連した情報は、配送員端末210で物品の配送住所情報が表示される画面で配送員により入力され得る。配送員が配送員端末210に表示されるアプリケーションで物品の配送進行状態に関連した情報を入力する過程については、以下図6図9で詳しく説明する。
【0044】
ここで、第1タイプに対応する情報は、物品の配送中断に関連した情報を含むことができる。ここで、第1タイプに対応する情報は、一例として購買者が配送された物品に対して受取拒否をした場合、または物品の配送地住所が間違った住所であって、配送地住所を探すことができない場合、または物品の配送地住所は探すことができるが、出入り制限地域であって、配送が困難な場合を示す情報を含むことができる。例えば、購買者が配送員と対面して受取拒否の意思を明確に表示したり、または購買者が配送員に有線上で受取拒否の意思を明確に表示したり、または配送地住所が間違った住所であって、配送地住所が存在しないかまたは伝染病による病棟閉鎖のように配送地住所を探すことができるが、配送員の出入りが制限される場合が含まれ得る。
【0045】
段階S209において、電子装置220は、配送員端末210から受信した情報に基づいて、配送進行状態をアップデートすることができる。具体的に、電子装置220は、物品の配送進行状態を第1状態にアップデートすることができる。ここで、第1状態は、物品の配送が中断された状態に対応することができる。
【0046】
第1タイプに対応して物品の配送が中断された場合、電子装置は、当該物品に対する返品用の運送状を生成することができる。例えば、間違った住所によって配送中断された場合、電子装置は、配送進行状態を第1状態にアップデートしつつ、当該物品に対する返品用の運送状を自動で生成することができる。返品用の運送状が生成された物品は、回収対象であって、以下、段階S213のように回収指示が電子装置から配送員端末に伝送され得る。
【0047】
段階S211において、電子装置220は、第1状態に対応する物品に対する払い戻し手続を行うことができる。配送中断された物品は、それ以上配送が試みられず、電子装置220は、購買者端末240に直ちに払い戻しに関する情報を伝送することができる。したがって、払い戻し手続が遅れることなく、迅速に進行され得る。例えば、電子装置220が購買者の受取拒否によって配送員端末210から第1タイプに関連した情報を受信した場合、電子装置220は、配送中断によって配送進行状態をアップデートしつつ、購買者端末240に払い戻し案内メッセージを伝送することができる。この際、払い戻し案内メッセージは、注文情報、払い戻し案内理由および払い戻し所要期間のうち少なくとも1つを含むことができる。また、電子装置220は、販売者端末230に払い戻しプロセスを行うための情報を提供することができる。
【0048】
段階S213において、電子装置220は、配送員端末210に物品に対する回収指示を伝送することができる。具体的に、電子装置220が配送員端末210から第1タイプに関連した情報を受信した場合、物品に対する返品用の運送状を自動で生成することができる。電子装置220は、配送員端末210に返品用の運送状に対応して回収指示を伝送することができ、配送員は、回収指示による回収確認を配送員端末210に入力することができる。
【0049】
実施形態によれば、電子装置220は、配送員端末210の位置を、アプリケーションを介してモニタリングすることができる。例えば、配送員端末210に内蔵された位置センサーを介して確認された位置がアプリケーションを介して電子装置220でモニタリングされ得る。この際、電子装置220は、回収確認が確認されていない状態で配送員端末210の位置が配送地住所から遠ざかる場合、配送員端末210に距離と時間を考慮して通知メッセージを伝送することができる。例えば、回収確認されない状態で配送員端末210の位置が配送地住所から遠ざかる場合、遠ざかる距離と時間を反映して1段階通知メッセージ(例えば、音声)/2段階通知メッセージ(例えば、振動)/3段階通知メッセージ(例えば、音声および振動)を伝送することができる。もし、電子装置220から配送員端末210に通知メッセージが伝送されたが、配送員が回収をせず、配送地住所から遠ざかった場合、電子装置220は、配送地住所の近くに位置する他の配送員の回収可能の有無を確認することができる。他の配送員が回収可能な場合、電子装置220は、配送地住所の近隣の回収可能な他の配送員端末に回収に関連した情報を伝送することができる。
【0050】
図3は、他の実施形態に係る配送状態管理方法に関連したフローチャートを示す。
【0051】
図3を参照すると、段階S301において、購買者端末340は、販売者端末330に物品購買要請および決済情報を伝送することができる。段階S301は、図2の段階S201の内容を含むところ、重複する内容については説明を省略する。
【0052】
段階S303において、販売者端末330は、電子装置320に決済された物品に対する配送要請を伝送することができる。段階S303は、図2の段階S203の内容を含むところ、重複する内容については説明を省略する。
【0053】
段階S305において、電子装置320は、配送員端末310に物品に関連した情報を伝送することができる。段階S305は、図2の段階S205の内容を含むところ、重複する内容については説明を省略する。
【0054】
段階S307において、配送員端末310は、電子装置320に第2タイプに関連した情報を伝送することができる。具体的に、配送員端末310を用いて物品に関連した情報を確認した配送員は、関連情報を用いて購買者に当該物品を配送することができる。この際、配送員は、配送員端末310を用いて物品の配送進行状態に関連した情報を入力することができ、配送員端末310は、アプリケーションを介して電子装置320に入力された情報を伝送することができる。
【0055】
配送進行状態に関連した情報は、第1タイプに対応する情報、第2タイプに対応する情報および第3タイプに対応する情報のうち少なくとも1つを含むことができる。この際、第2タイプに対応する情報は、次のシフト(shift)に再び物品の配送が試みられる場合に対応する情報を含むことができる。すなわち、第2タイプに対応する情報が配送員端末310で入力された場合、配送員は、次のシフト(shift)に当該物品の配送を再び試みることができる。この際、第2タイプに対応する情報は、一例として配送員が進入不可な場合を示す情報、または配送員が物品を配送するのに時間が不足した場合を示す情報、または配送員が誤分類または誤積載した場合を示す情報を含むことができる。例えば、購買者が玄関出入り番号を知らせなくて配送員が進入不可であるか、または購買者が記載した玄関出入り番号が誤っていて配送員が進入不可であるか、または管理人の不在によって配送員が進入不可であるか、または配送予定日に物品を配送するのに時間が不足したり、または配送員が決済された物品でなく、他の物品に誤分類または誤積載した場合が含まれ得る。
【0056】
段階S309において、電子装置320は、配送員端末310から受信した情報に基づいて、配送進行状態をアップデートすることができる。具体的に、電子装置320は、物品の配送進行状態を第2状態にアップデートすることができる。ここで、第2状態は、配送予定日に配送が不可能で、次のシフト(shift)に物品の配送が再び試みられる状態に対応することができる。この際、第1タイプとは異なって、第2タイプに対応する場合、電子装置は、当該物品に対する返品用の運送状を生成しなくてもよい。
【0057】
段階S311において、電子装置320は、購買者端末340に配送遅延に関する情報を伝送することができる。この際、配送員が入力した第2タイプに関連した情報が購買者端末340を介して表示され得、購買者は、配送遅延理由を確認することができる。
【0058】
段階S313において、電子装置320は、配送員端末310に次のシフト(shift)に再配送を指示することができる。この際、電子装置320は、再配送対象となる物品が優先順位で配送され得るように、配送員端末310に再配送指示を伝送することができる。例えば、再配送対象となる物品が優先順位で配送され得るように、他の物品と区別される表示が配送員端末310に表現され得る。
【0059】
図4は、他の実施形態に係る配送状態管理方法に関連したフローチャートを示す。
【0060】
図4を参照すると、段階S401において、購買者端末440は、販売者端末430に物品購買要請および決済情報を伝送することができる。段階S401は、図2の段階S201の内容を含むところ、重複する内容については説明を省略する。
【0061】
段階S403において、販売者端末430は、電子装置420に決済された物品に対する配送要請を伝送することができる。段階S403は、図2の段階S203の内容を含むところ、重複する内容については説明を省略する。
【0062】
段階S405において、電子装置420は、配送員端末410に物品に関連した情報を伝送することができる。段階S405は、図2の段階S205の内容を含むところ、重複する内容については説明を省略する。
【0063】
段階S407において、購買者端末440は、販売者端末430に取消要請を伝送することができ、段階S409において、販売者端末430は、電子装置420に取消要請を伝送することができる。
【0064】
販売者端末または電子装置が取消要請を受信した場合、販売者端末または電子装置は、注文取消された物品に対する返品用の運送状を自動で生成することができる。前述した第1タイプに対応して生成された返品用の運送状は、配送員端末から物品の配送進行状態に関連した情報を受信して、自動で生成され得るが、第3タイプに対応して生成された返品用の運送状は、配送員端末から受信した情報と関係なく、購買者の取消要請を受信すると、自動で生成され得る。
【0065】
段階S411において、取消要請された物品が配送員に割り当てられた後である場合、電子装置420は、配送員端末410に取消要請を伝送することができる。これとは異なって、取消要請された物品が配送員に割り当てられる前である場合、電子装置420は、取消処理による払い戻しに関する情報を購買者端末440に伝送することができる。
【0066】
段階S413において、配送員端末410は、電子装置420に第3タイプに関連した情報を伝送することができる。具体的に、配送員は、配送員端末410を用いて物品の配送進行状態に関連した情報を入力することができ、配送員端末210は、アプリケーションを介して電子装置220に入力された情報を伝送することができる。配送進行状態に関連した情報は、第1タイプに対応する情報、第2タイプに対応する情報および第3タイプに対応する情報のうち少なくとも1つを含むことができる。この際、第3タイプに対応する情報は、取消要請(S411)に対応する物品がまだ購買者に配送される前の状態で配送員により取消確認された場合を示す情報を含むことができる。例えば、配送員が配送員端末410を用いて取消要請を受信したとき、当該物品に対してアプリケーション上で取消確認を入力した場合、第3タイプに関連した情報が電子装置420に伝送され得る。この際、配送員端末410では、第1タイプおよび第2タイプと一部異なるインターフェースが表示され得、これについて、以下、図9で詳しく説明する。
【0067】
段階S415において、電子装置420は、配送員端末410から受信した情報に基づいて、配送進行状態をアップデートすることができる。具体的に、電子装置420は、物品の配送進行状態を第3状態にアップデートすることができる。ここで、第3状態は、注文取消による物品の配送中断された状態に対応することができる。
【0068】
段階S417において、電子装置420は、物品に対する払い戻し手続を行うことができる。注文取消によって配送中断された物品は、それ以上配送が試みられず、電子装置420は、購買者端末440に払い戻し案内メッセージを介して払い戻しに関する情報を伝送することができる。例えば、配送員に配送が割り当てられた後に、取消要請(S411)による取消確認が配送員端末410に入力されたとき、購買者端末440は、電子装置420から払い戻しに関する情報を受信することができる。もし、配送員に配送が割り当てられる前に、電子装置420が取消要請(S409)を受信したとき、購買者端末440は、電子装置420から払い戻しに関する情報を受信することができる。また、電子装置420は、販売者端末430に払い戻しプロセスを行うための情報を提供することができる。
【0069】
図5は、一実施形態に係る電子装置が物品の配送状態を管理するフローチャートを示す。
【0070】
図5を参照すると、段階S510において、電子装置は、物品に関連した情報を配送員端末に伝送することができる。具体的に、購買者が物品に対して購買要請および決済をした場合、販売者は、販売者端末を用いて関連情報を確認することができ、販売者は、販売者端末を介して電子装置に決済された物品に対する配送要請を伝送することができる。この際、電子装置は、販売者端末と連携して購買者に物品に対する配送サービスを提供できる機器であって、配送要請に対応して運送状番号を販売者端末または購買者端末に伝送することができる。
【0071】
ここで、配送員端末は、配送員に対応する端末であって、配送員は、配送員端末を用いて物品を購買者に配送することができる。電子装置は、複数の配送員のうち配送要請された物品の配送に適合した配送員を決定することができ、配送員端末に物品に関連した情報を伝送することができる。この際、物品に関連した情報は、物品の配送に必要な情報であって、例えば運送状番号、配送地住所、顧客が入力した住所、購買者の名前および購買者の連絡先のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0072】
段階S520において、電子装置は、物品の配送進行状態に関連した情報を受信することができる。配送員は、配送員端末を用いて物品を配送するとき、物品の配送進行状態に関連した情報を配送員端末に入力することができ、配送員端末は、アプリケーションを介して電子装置に入力された情報を伝送することができる。
【0073】
この際、配送進行状態に関連した情報は、第1タイプに対応する情報、第2タイプに対応する情報および第3タイプに対応する情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0074】
ここで、第1タイプに対応する情報は、一例として購買者が配送された物品に対して受取拒否をした場合、または物品の配送地住所が間違った住所であって、配送地住所を探すことができない場合、または物品の配送地住所は探すことができるが、出入り制限地域であって、配送が困難な場合を示す情報を含むことができる。また、第2タイプに対応する情報は、一例として配送員が進入不可な場合を示す情報、または配送員が物品を配送するのに時間が不足した場合を示す情報、または配送員が誤分類または誤積載した場合を示す情報を含むことができる。また、第3タイプに対応する情報は、注文取消要請に対応する物品がまだ購買者に配送される前の状態で、配送員により取消確認された場合を示す情報を含むことができる。
【0075】
段階S530において、電子装置は、受信した情報を確認することができる。
【0076】
段階S540において、電子装置は、受信した情報が第1タイプに対応する場合、第1状態に配送進行状態をアップデートすることができる。この際、第1状態は、物品の配送が中断された状態に対応することができる。
【0077】
電子装置は、配送員端末から受信した情報を確認して、第1タイプに対応するか否かを確認することができる。
【0078】
実施形態によれば、電子装置は、配送員端末から受信した情報の内容から第1タイプに対応するか否かを確認することができる。例えば、電子装置は、配送員端末から受信した配送進行状態に関連した情報の内容を分析して、出入り制限地域に該当することを確認することができる。
【0079】
他の実施形態によれば、電子装置は、配送員端末から受信した配送進行状態に関連した情報の回数および/または配送員端末に表示される画面の回数から第1タイプに対応するか否かを確認することができる。電子装置は、配送進行状態に関連した情報の回数および/または配送員端末に表示される画面の回数と基準値を比較して第1タイプに対応するか否かを確認することができる。電子装置は、配送員端末に設置されたアプリケーションを用いて配送進行状態に関連した情報の回数および/または配送員端末に表示される画面の回数をモニタリングすることができる。
【0080】
例えば、配送員が図6の第1画面で未配送ボタン611を入力し、イメージ710の第2画面で未配送理由ボタン711を入力し、未配送処理ボタン715を入力した場合、電子装置は、配送進行状態に関連した情報を第1画面および第2画面を介して3回受信することができる。電子装置は、基準値1(例えば、2回)より大きく、基準値2(例えば、4回)より小さい場合、配送員端末から受信した配送進行状態に関連した情報を第2タイプに対応する配送遅延と確認することができ、次のシフトに再配送を指示することができる。他の例として、配送員が図6の第1画面で未配送ボタン611を入力し、イメージ710の第2画面でその他の理由ボタン713を入力し、イメージ720の第3画面で間違った住所ボタン721を入力し、イメージ810の第4画面で通知メッセージ815を入力し、未配送処理を入力した場合、電子装置は、配送進行状態に関連した情報を第1画面~第4画面を介して5回受信することができる。電子装置は、基準値2(例えば、4回)より大きい場合、配送員端末から受信した配送進行状態に関連した情報を第1タイプに対応する配送中断と確認することができ、払い戻しを進めることができる。
【0081】
段階S550において、電子装置は、受信した情報が第2タイプに対応する場合、第2状態に配送進行状態をアップデートすることができる。ここで、第2状態は、配送予定日に配送が不可能で、次のシフト(shift)に物品の配送が再び試みられる状態に対応することができる。一方、実施形態において次のシフトに物品配送が行われるようにすることができるが、これに制限されず、他の配送員あるいは他の配送時間に配送が行われ得るように配送プロセスが管理され得る。
【0082】
段階S560において、電子装置は、受信した情報が第3タイプに対応する場合、第3状態に配送進行状態をアップデートすることができる。ここで、第3状態は、注文取消による物品の配送中断された状態に対応することができる。
【0083】
図6図8は、一実施形態に係る配送員端末に表示されるアプリケーションによるコンテンツを示す図である。
【0084】
図6を参照すると、交換/再配送601は、物品の配送と関連して注意事項を示す。例えば、再配送601が記載された場合、前回のシフトに配送されなくて、今回のシフトに再配送される場合を示す。物品の配送進行状態が第2状態である場合、再配送601が表示され得る。他の例として、交換601で記載された場合、前回のシフトで配送された商品が今回のシフトで交換された商品で配送される場合を示す。
【0085】
配送される物品の運送状番号605XXXXが配送員端末に表示される。ここで、運送状番号は、物品の運送に関する諸般事項に関連した情報を含む固有の番号であり得る。購買者は、運送状番号を照会して、注文した物品の配送状態を確認することができる。
【0086】
住所609は、顧客が入力した住所ZZZZであって、購買者が購買者端末を介して入力した住所を示す。住所607は、配送地住所YYYYであって、顧客が入力した住所ZZZZに基づいて決定された住所を示す。例えば、顧客が入力した住所ZZZZに基づいて決定された道路名住所が配送地住所YYYYであり得る。この際、配送員は、配送地住所YYYYをナビゲーションに利用して、目的地に到達することができる。
【0087】
顧客が要請した配送位置603が配送員端末に表示され得、配送位置は、例えば玄関ドア前/管理室/無人宅配ボックスなどが記載され得る。したがって、配送員は、配送地住所に到達して、顧客が要請した配送位置603に物品を配送することができる。
【0088】
配送完了ボタン613は、物品が配送地住所の配送位置に配送が完了した場合に選択されるボタンを示し、配送完了以後にアプリケーションで配送員により配送完了ボタンが選択され得る。反対に、未配送ボタン611は、物品の配送が完了しない場合に選択されるボタンを示し、配送が完了できない場合、アプリケーションで配送員により未配送ボタンが選択され得る。
【0089】
図7は、一実施形態に係る配送員が未配送ボタン611を選択した場合に表示される画面を示す。配送進行状態が第1タイプに対応する場合、または第2タイプに対応する場合、配送完了ボタン613でなく、未配送ボタン611が選択され得る。
【0090】
イメージ710は、未配送ボタン611が選択された場合に表示される画面であり、イメージ720は、「その他の理由」713が選択された場合に表示される画面である。「その他の理由」713の場合、配送員の注意のために、未配送理由711と異なる入力画面が追加に表示され得る。
【0091】
イメージ710で、未配送理由711は、前述した第2タイプに対応し、「その他の理由」713は、前述した第1タイプに対応することができる。第2タイプに対応する情報とは異なって、第1タイプに対応する情報によれば、配送中断および払い戻し手続が進行されるので、配送員の注意が必要である。これにより、第1タイプに対応する配送進行状態に関連した情報は、配送員端末で第2タイプに対応する配送進行状態と異なる入力画面で配送員により選択され得る。例えば、第2タイプに対応する時間不足がイメージ710で選択され、未配送処理ボタン715が選択された場合、次のシフトで再配送が進行され得る。しかしながら、イメージ710で「その他の理由」713が選択された場合、異なる入力画面であるイメージ720が追加で表示され得る。
【0092】
イメージ720で、未配送理由721は、前述した第1タイプに対応することができ、配送員の注意を喚起するために通知メッセージ723が表示され得る。通知メッセージ723は、未配送理由721が選択された場合、配送中断および払い戻し手続が進行されて配送員の注意を喚起するためである。
【0093】
図8を参照すると、イメージ810は、イメージ720で間違った住所が選択された場合に示される入力画面であり、イメージ820は、イメージ720で出入り制限地域が選択された場合に示される入力画面である。イメージ810およびイメージ820のように、間違った住所および出入り制限地域の場合、配送員の注意を追加的に喚起させ、二重チェックのために表示される入力画面である。
【0094】
この際、間違った住所および出入り制限地域の場合、物品の配送住所情報が表示される画面で入力され得る。配送住所情報は、顧客が入力した住所811、821および配送地住所813、823を含むことができる。イメージ810およびイメージ820で、配送員の注意を喚起するために通知メッセージ815、825が表示され得る。
【0095】
実施形態によれば、配送員が物品の配送を完了できない場合、配送員端末で未配送ボタン611が選択され得る。未配送理由が第1タイプ713に対応する情報である場合、第2タイプ711に対応する情報が入力される画面と異なる入力画面で選択され得る。例えば、第2タイプ711に対応する情報は、イメージ710の画面で選択および処理され得、第1タイプ713に対応する情報は、イメージ710で「その他の理由」ボタンを選択した場合に表示されるイメージ720の画面で選択され得る。もし、間違った住所が選択された場合、物品の配送住所情報が表示されるイメージ810の画面で未配送処理815され得、また、出入り制限地域が選択された場合、物品の配送住所情報が表示されるイメージ820の画面で未配送処理825され得る。
【0096】
他の実施形態によれば、配送員が配送地住所の配送位置に物品を配送した場合、配送員端末で配送完了ボタン613が選択され得る。
【0097】
図9は、他の実施形態に係る配送員端末に表示されるアプリケーションによるコンテンツを示す図である。
【0098】
図9を参照すると、取消901は、物品に対する取消要請が受け付けられたことを示す。具体的に、購買者端末で物品に対して取消要請を販売者端末に伝送した場合、販売者端末は、配送状態を管理する電子装置に取消要請を伝送することができる。注文取消された物品の配送を中断するために、図6とは異なって、取消901が配送員端末に表示され得る。これにより、配送員は、注文取消された物品を購買者に配送しなくてもよい。
【0099】
注文取消901が受信された場合、未配送ボタン611または配送完了ボタン613でなく、取消確認ボタン911が表示され得る。注文取消が電子装置に受け付けられた場合、配送員端末は、取消確認ボタン911のみを表示することができて、配送員は、ミスで未配送ボタンまたは配送完了ボタンを選択することはできない。配送員により取消確認911された場合、配送員端末は、前述した第3タイプに対応する情報を電子装置に伝送することができ、配送中断および払い戻し手続が進行され得る。
【0100】
図9の配送位置903、運送状番号905、配送地住所907および顧客が入力した住所909に関連した内容は、図6の内容と同一なので、重複する内容については説明を省略する。
【0101】
図10は、一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す。
【0102】
図10を参照すると、電子装置1000は、メモリ1010、プロセッサー1020および通信部1030のうち少なくとも1つを含むことができる。図10に示された電子装置1000は、本実施形態に関連した構成要素のみが示されている。したがって、図10に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを本実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者なら理解することができる。
【0103】
通信部1030は、外部の機器と通信することができる。外部の機器は、端末またはサーバーになり得る。また、通信部1030が利用する通信技術には、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless- Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(BluetoothTM)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)等がありえる。
【0104】
通信部1030は、物品に対する配送要請に伴う購買者情報および取消要請を受信することができる。また、通信部1030は、配送要請された物品に関連した運送状番号を受信することができる。
【0105】
プロセッサー1020は、電子装置1000の全般的な動作を制御し、データよび信号を処理することができる。プロセッサー1020は、少なくとも1つのハードウェアユニットから構成され得る。また、プロセッサー1020は、メモリ1010に保存されたプログラムコードを実行して生成される1つ以上のソフトウェアモジュールに動作することができる。
【0106】
プロセッサー1020は、前述したように、配送状態を管理するための動作を行うことができる。
【0107】
図11は、一実施形態に係る配送員端末で行う配送状態管理方法に関するフローチャートである。
【0108】
段階S1110において、配送員端末は、物品に関連した情報を表示することができる。配送員端末は、電子装置から物品に関連した情報を受信することができる。この際、物品に関連した情報は、例えば、運送状番号および購買者情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0109】
段階S1120において、配送員端末は、物品の配送進行状態に関連した情報を入力され得る。具体的に、物品の配送進行状態に関連した情報は、第1タイプに対応する情報、第2タイプに対応する情報および第3タイプに対応する情報のうち少なくとも1つを含むことができる。この際、第1タイプに対応する情報は、物品の配送中断に関連した情報を含むことができる。第2タイプに対応する情報は、次のシフト(shift)に再び物品の配送が試みられる場合に対応する情報を含むことができる。第3タイプに対応する情報は、取消要請に対応する物品がまだ購買者に配送される前の状態で配送員により取消確認された場合を示す情報を含むことができる。
【0110】
段階S1130において、配送進行状態に関連した情報が第1タイプに対応する場合、配送員端末は、物品に対する払い戻し手続が進行され得るように第1タイプに対応する情報を電子装置に伝送することができる。
【0111】
また、配送員端末は、配送進行状態に関連した情報が第2タイプに対応する場合、次のシフトに物品が配送されるように第2タイプに対応する情報を電子装置に伝送することができる。また、配送員端末は、配送進行状態に関連した情報が第3タイプに対応する場合、物品に対する払い戻し手続が進行され得るように第3タイプに対応する情報を電子装置に伝送することができる。
【0112】
前述した実施形態に係る装置は、プロセッサー、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタン等のようなユーザインタフェース装置等を含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサー上で実行可能なコンピュータが読み取り可能なコードまたはプログラム命令にてコンピュータが読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体として、磁気記憶媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスク等)および光学的読み取り媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散して、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体は、コンピュータにより読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサーで実行され得る。
【0113】
本実施形態は、機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは、特定の機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は、1つ以上のマイクロプロセッサーの制御または他の制御装置により多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)等のような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得ることと同様に、本実施形態は、データ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組合せで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャバ(Java)、アセンブラ(assembler)等のようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は、1つ以上のプロセッサーで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は、電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理等のために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は、広く使用され得、機械的および物理的な構成に限定されるものではない。前記用語は、プロセッサー等と連携してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0114】
前述した実施形態は、1つの例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
図1
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