IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジェイディーエス ユニフェイズ コーポレーションの特許一覧

特許7297432ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置
<>
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図1A
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図1B
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図1C
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図1D
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図1E
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図2
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図3
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図4
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図5
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図6
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図7
  • 特許-ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-16
(45)【発行日】2023-06-26
(54)【発明の名称】ビーム形成された無線周波数(RF)信号の処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20230619BHJP
   H04B 17/309 20150101ALI20230619BHJP
   H04B 17/391 20150101ALI20230619BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230619BHJP
【FI】
H04W24/08
H04B17/309
H04B17/391
H04W16/28
【請求項の数】 23
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018231739
(22)【出願日】2018-12-11
(65)【公開番号】P2019106704
(43)【公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-11-22
【審判番号】
【審判請求日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】62/597,780
(32)【優先日】2017-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/189,542
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502151820
【氏名又は名称】ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Viavi Solutions Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】エドワルド インズンザ
(72)【発明者】
【氏名】ウン ソヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンミン
(72)【発明者】
【氏名】アン ビョンクク
(72)【発明者】
【氏名】キム ジノク
(72)【発明者】
【氏名】ジョー チョウ
(72)【発明者】
【氏名】エン ウェイ コー
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】圓道 浩史
【審判官】石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-130772(JP,A)
【文献】特開2009-081486(JP,A)
【文献】国際公開第2015/095846(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置によって、ビーム形成された無線信号を基地局から受信するステップと、
前記装置によって、前記ビーム形成された無線信号を受信した後に、前記ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成するステップと、
前記装置によって、前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行するステップと、
前記装置によって、前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号のビーム・プロファイルを測定するステップと、
前記装置によって、前記周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行した後に、前記ビーム・プロファイルに基づいて、前記周波数変換信号を解析することに関係する出力を生成するステップと
を含み、
前記周波数変換を実行するステップが、
第1周波数領域から第2周波数領域への周波数変換を実行することを含み、
前記第2周波数領域は、前記第1周波数領域に比べてより低周波数の領域である方法。
【請求項2】
前記装置によって、前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する処理を実行するステップと、
前記装置によって、前記チャネルを走査することに関係する処理を実行した後に、前記ビーム・プロファイルに基づいて、前記チャネルを走査することに関係する出力を生成するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記装置によって、前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号に関連するマップを生成することに関係する処理を実行するステップと、
前記装置によって、前記マップを生成することに関係する処理を実行した後に、前記ビーム・プロファイルに基づいて、前記マップを生成することに関係する出力を生成するステップと
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号の一次同期を決定するステップをさらに含み、
前記処理を実行するステップが、
前記周波数変換信号の前記一次同期を決定した後に、前記処理を実行することを含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行するステップが、
前記周波数変換信号のビームインデックス、
前記周波数変換信号のビーム電力、または
前記周波数変換信号の信号対雑音比(SNR)、
のうちの少なくとも1つを測定することを含み、
前記周波数変換信号を解析することに関係する出力を生成するステップが、
前記ビームインデックス、
前記ビーム電力、または
前記SNR、
のうちの少なくとも1つを測定した後に、前記周波数変換信号を解析することに関係する出力を生成することを含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記ビームインデックス、
前記ビーム電力、または
前記SNR、
のうちの少なくとも1つを測定した後に、前記周波数変換信号に関連する高レベルのメッセージを復号化するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行するステップが、
前記周波数変換信号のビームインデックス、
前記周波数変換信号のビーム電力、または
前記周波数変換信号の信号対雑音比(SNR)、
のうちの少なくとも1つを測定することを含み、
前記周波数変換信号を解析することに関係する出力を生成するステップが、
前記ビームインデックス、
前記ビーム電力、または
前記SNR、
のうちの少なくとも1つを測定した後に、前記周波数変換信号を解析することに関係する出力を生成することを含み、
前記ビームインデックス、
前記ビーム電力、または
前記SNR、
のうちの少なくとも1つを測定した後に、前記周波数変換信号に関連する高レベルのメッセージを復号化するステップをさらに含み、
前記チャネルを走査することに関係する処理を実行するステップが、
前記高レベルのメッセージを復号化した後に、前記周波数変換信号のチャネル電力及びビーム品質を測定することを含み、
前記チャネルを走査することに関係する出力を生成するステップが、
前記チャネル電力及び前記ビーム品質を測定した後に、前記チャネルを走査することに関係する出力を生成することを含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項8】
前記マップを生成することに関係する処理を実行するステップが、
前記ビーム・プロファイルを測定した後に、前記基地局の無線パターンまたはビームパターンの推定を実行することとを含み、
前記マップを生成することに関係する出力を生成するステップが、
前記ビーム・プロファイルに基づいて、あるいは前記無線パターンまたは前記ビームパターンの少なくとも一方に基づいて、前記マップを生成することに関係する出力を生成することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
1つ以上のメモリと、
前記1つ以上のメモリに通信結合された1つ以上のプロセッサとを具えた装置であって、
前記1つ以上のプロセッサが:
ビーム形成された無線信号を基地局から受信し、
前記ビーム形成された無線信号を受信した後に、前記ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成し、
前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号の一次同期を決定し、
前記周波数変換を実行した後に、かつ前記一次同期を決定した後に、前記周波数変換信号を解析することに関係する、前記周波数変換信号の第1処理を実行し、
前記周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する、前記周波数変換信号の第2処理を実行し、
前記第2処理を実行した後に、前記周波数変換信号に関連するマップを生成することに関係する第3処理を実行し、
前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号のビーム・プロファイルを測定し、
前記ビーム・プロファイルに基づいて、前記第1処理を実行した後に当該第1処理に関係する出力を生成し、または前記第2処理を実行した後に当該第2処理に関係する出力を生成し、あるいは前記第3処理を実行した後に当該第3処理に関係する出力を生成する
ように構成され
前記周波数変換は。第1周波数領域から第2周波数領域への周波数変換であり
前記第2周波数領域は、前記第1周波数領域に比べてより低周波数の領域である装置。
【請求項10】
前記1つ以上のプロセッサは、前記ビーム形成された無線信号を受信する際に、
前記ビーム形成された無線信号を、前記装置に関連する無指向性アンテナを介して受信するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサは、前記周波数変換を実行する際に、
前記装置に関連する周波数変換器を用いて前記周波数変換を実行するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第1処理、前記第2処理、または前記第3処理を実行する際に、
前記装置に関連するフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)または前記装置に関連するマイクロプロセッサを用いて、前記第1処理、前記第2処理、または前記第3処理を実行するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第1処理に関係する出力を生成する際に、
前記周波数変換信号に関連するビームインデックス、
前記周波数変換信号のビーム電力、または
前記周波数変換信号の信号対雑音比(SNR)、
のうちの少なくとも1つに基づく出力を生成するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第2処理に関係する出力を生成する際に、
前記周波数変換信号のビーム品質に基づいて、前記第2処理に関係する出力を生成するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第3処理に関係する出力を生成する際に、
前記ビーム・プロファイル、
推定した前記基地局の無線パターン、または
推定した前記基地局のビームパターン、
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第3処理に関係する出力を生成するように構成されている、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、該命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、該1つ以上のプロセッサに、
ビーム形成された無線信号を基地局から受信させ、
前記ビーム形成された無線信号を受信した後に、前記ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行させて周波数変換信号を形成させ、
前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号の一次同期を決定させ、
前記周波数変換を実行した後に、かつ前記一次同期を決定した後に、前記周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行させ、
前記周波数変換を実行した後に、前記周波数変換信号のビーム・プロファイルを測定させ、
前記周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行した後に、前記ビーム・プロファイルに基づいて、前記周波数変換信号を解析することに関係する出力を生成させる
ための1つ以上の命令を含み、
前記1つ以上のプロセッサに前記周波数変換を実行させるための前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
第1周波数領域から第2周波数領域への周波数変換を実行させ、
前記第2周波数領域は、前記第1周波数領域に比べてより低周波数の領域である、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記1つ以上の命令が、
前記周波数変換を実行した後に、かつ前記一次同期を決定した後に、前記周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する処理を前記1つ以上のプロセッサに実行させるための命令と、
前記チャネルを走査することに関係する処理を実行した後に、前記ビーム・プロファイルに基づいて、前記チャネルを走査することに関係する出力を前記1つ以上のプロセッサに生成させるための命令と
をさらに含む、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1つ以上の命令が、
前記周波数変換を実行した後に、かつ前記一次同期を決定した後に、前記周波数変換信号に関連するマップを生成することに関係する処理を前記1つ以上のプロセッサに実行させるための命令と、
前記マップを生成することに関係する処理を実行した後に、前記ビーム・プロファイルに基づいて、前記マップを生成することに関係する出力を前記1つ以上のプロセッサに生成させるための命令と
をさらに含む、請求項16または17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、該1つ以上のプロセッサに、
前記周波数変換を実行した後に、前記ビーム形成された無線信号のスペクトル分析をさらに実行させ、
前記1つ以上のプロセッサに前記一次同期を決定させるための前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
前記スペクトル分析を実行した後に、前記一次同期を決定させる、請求項16~18のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記1つ以上のプロセッサに前記周波数変換を実行させるための前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
第1周波数領域から第2周波数領域への周波数変換を実行させ、
前記第2周波数領域は、前記第1周波数領域に比べてより低周波数の領域である、請求項16~18のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、さらに、
前記処理を実行する前に、前記周波数変換信号に関連する情報をメモリリソースに記憶させる、請求項16~18のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記1つ以上のプロセッサに前記処理を実行させるための前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
前記情報を前記メモリリソースに記憶した後に、前記情報を用いて前記処理を実行させる、請求項2に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記周波数変換を実行するステップが、前記ビーム形成された無線信号の位相または振幅の少なくとも一方を維持しつつ、前記ビーム形成された無線信号の周波数を変化させることを含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
基地局は、ビーム形成された無線周波数(RF:radio frequency)信号を送信することができる。ビーム形成は、指向性の信号送信及び/または受信に用いられる信号処理技術を含むことができる。例えば、ビーム形成は、特定角度においてRF信号に建設的干渉が生じるように、アンテナアレイの素子を組み合わせることによって実現することができる。ビーム形成は、RF信号の送信端及び受信端において共に用いることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
可能な実現によれば、方法が:装置によって、ビーム形成された無線信号を基地局から受信するステップと;この装置によって、ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成するステップと;この装置によって、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号を解析すること、周波数変換信号に関連するチャネルを走査すること、または周波数変換信号に関連するマップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する処理を実行するステップと;この装置によって、この処理を実行した後に、周波数変換信号を解析すること、上記チャネルを走査すること、または上記マップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する出力を生成するステップとを含むことができる。
【0003】
一部の可能な実現によれば、装置が、1つ以上のメモリと;これら1つ以上のメモリに通信結合された1つ以上のプロセッサとを具え、このプロセッサは:ビーム形成された無線信号を基地局から受信し;ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成し;周波数変換を実行した後に、周波数変換信号の一次(プライマリ)同期を決定し;一次同期を決定した後に、周波数変換信号に関連するセルのセル識別子を決定し;セル識別子を決定した後に、周波数変換信号を解析することに関係する周波数変換信号の第1処理を実行し;周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する周波数変換信号の第2処理を実行し;第2処理を実行した後に、周波数変換信号に関連するマップを生成することに関係する第3処理を実行し;第1処理を実行した後に第1処理に関係する出力を生成し、第2処理を実行した後に第2処理に関係する出力を生成し、または第3処理を実行した後に第3処理に関係する出力を生成するように構成することができる。
【0004】
一部の可能な実現によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体が命令を記憶することができ、これらの命令は:1つ以上のプロセッサによって実行されると、これら1つ以上のプロセッサに:ビーム形成された無線信号を基地局から受信させ;ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行させて周波数変換信号を形成させ;周波数変換を実行した後に、周波数変換信号の一次同期を決定させ;一次同期を決定した後に、周波数変換信号に関連するセルのセル識別子を決定させ;セル識別子を決定した後に、周波数変換信号を解析すること、周波数変換信号に関連するチャネルを走査すること、または周波数変換信号に関連するマップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する処理を実行させ;この処理を実行した後に、周波数変換信号を解析すること、上記チャネルを走査すること、または上記マップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する出力を生成させるための1つ以上の命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1A~1Eは、本明細書中に記載する実現の例を示す図である。
図2】ビーム形成された無線信号を処理するプロセスの例のフローチャートである。
図3】本明細書中に記載する実現の例を示す図である。
図4】本明細書中に記載するシステム及び/または方法を実現することができる環境の例を示す図である。
図5図2の1つ以上の装置の構成要素の例を示す図である。
図6】ビーム形成された無線信号を処理するプロセスの例のフローチャートである。
図7】ビーム形成された無線信号を処理するプロセスの例のフローチャートである。
図8】ビーム形成された無線信号を処理するプロセスの例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の実現の例の詳細な説明は、添付した図面を参照する。異なる図面中の同じ参照番号は、同じ要素または同様な要素を識別することができる。
【0007】
基地局は、種々のビーム形成された無線信号(例えば、ビーム形成された無線周波数(RF)信号)を送信することができる。ネットワーク技術者は、種々のビーム形成された無線信号を解析したいことがある。例えば、ネットワーク技術者は、種々のビーム形成された無線信号の解析を実行したいこと、種々のビーム形成された無線信号に関連する妨害を測定したいこと、種々のビーム形成された無線信号に関連する計量の分析を実行したいこと、等がある。
【0008】
本明細書中に記載する一部の実現は、ビーム形成された無線信号を処理することができる信号解析器を提供する。例えば、この信号解析器はハンドヘルド(手持ち型)及び/または携帯装置とすることができ、こうした装置は、ビーム形成された無線信号を処理して、ビーム形成された無線信号の解析を実行し、ビーム形成された無線信号に関連するチャネルを走査し、及び/またはビーム形成された無線信号に関連するマップを生成することができる。このことは、リアルタイムまたは準リアルタイムでの、以前には可能でなかった方法での、ビーム形成された無線信号に関連するトラブルシューティング(故障解明)、ビーム形成された無線信号に関連する計量の測定、等を促進する。それに加えて、こうした信号解析器の使用は、ネットワークのネットワーク性能の改善を促進することができ、これによりネットワーク経由の通信を改善することができる。さらに、こうした信号解析器の使用は、ビーム形成された無線信号に関連する問題の解決を促進し、これにより、さもなければ問題を含むビーム形成された無線信号を使用しようとする装置(例えば、ユーザ装置)が消費する処理リソースを節約することができる。
【0009】
図1A~1Eは、本明細書中に記載する実現100の例を示す図である。図1Aに示すように、実現100は基地局及び信号解析器を含む。例えば、信号解析器(例えば、ビームスキャナ、無線周波数(RF)プロファイラ(性能解析装置)、キャリア(搬送波)スキャナ、ビームアナライザ、等)はハンドヘルド及び/または携帯装置を含むことができ、こうした装置は、基地局からのビーム形成された無線信号を処理して、ビーム形成された無線信号の種々の解析を実行すること、及び/またはこれら種々の解析に関係する種々の出力を生成することができる。実現100は、単一のビーム形成された無線信号に関連して説明することができるが、現実には、信号解析器は、何十もの、何百もの、あるいはそれ以上のビーム形成された無線信号について、リアルタイムまたは準リアルタイムで解析を実行すること、及び/または出力を生成することができる。
【0010】
参照番号110で示すように、基地局はビーム形成された無線信号を送信することができ、信号解析器はこの信号を受信することができる。例えば、装置(例えば、ユーザ装置及び/または信号解析器)が基地局に接続されたことに基づいて、スケジュールに応じて、信号解析器(または他の装置)がビーム形成された無線信号を送信することを基地局に要求することに基づいて、等により、基地局はビーム形成された無線信号を送信することができ、信号解析器はこの信号を受信することができる。
【0011】
一部の実現では、信号解析器が、この信号解析器に関連するアンテナを用いて、ビーム形成された無線信号を受信することができる。例えば、信号解析器は、無指向性アンテナを用いて、ビーム形成された無線信号を受信することができる。
【0012】
参照番号120で示すように、信号解析器は、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行することができる。例えば、信号解析器は、ビーム形成された無線信号を受信した後に、信号解析器に関連する入力構成要素を介して入力を受信したことに基づいて、ダウンコンバージョンを実行して周波数変換信号を形成して、ビーム形成された無線信号を受信した後の特定時刻に周波数変換を実行すること、等ができる。
【0013】
一部の実現では、信号解析器が、ビーム形成された無線信号の、第1周波数領域から第2周波数領域への周波数変換を実行することができる(例えば、ここでは第2周波数領域は、第1周波数領域に比べてより低周波数の領域である)。一部の実現では、ビーム形成された無線信号を周波数変換する際に、信号解析器は、ビーム形成された無線信号の位相及び/または振幅を維持しつつ、ビーム形成された無線信号を復調すること、ビーム形成された無線信号の周波数を変化させること、等ができる。一部の実現では、信号解析器が、当該信号解析器に関連する周波数変換器を用いて、ビーム形成された無線信号を周波数変換することができる。例えば、この周波数変換器は、ビーム形成された無線信号を周波数変換するように構成された1つ以上の構成要素を含むことができる。
【0014】
一部の実現では、信号解析器が、ビーム形成された無線信号の周波数変換ではなくアップコンバージョンを実行することができる。例えば、ビーム形成された無線信号の周波数が、信号解析器による処理に必要な周波数よりも低い際に、信号解析器はアップコンバージョンを実行して、アップコンバートされた信号を形成することができる。
【0015】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号のアナログ-デジタル変換を実行することができる。例えば、信号解析器は、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号のアナログ-デジタル変換を実行するための入力を受信したことに基づいて、周波数変換後の特定時刻に、周波数変換信号のアナログ信号からデジタル信号への変換を実行すること、等ができる。一部の実現では、信号解析器がアナログ-デジタル変換を実行して、本明細書中の他所に記載する方法での周波数変換信号の処理を促進することができる。
【0016】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号のスペクトル分析を実行することができる。例えば、信号解析器は、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行した後に、周波数変換信号のスペクトル分析(例えば、時間スペクトル分析及び/または周波数スペクトル分析)を実行して、例えば特定のビーム形成された無線信号(例えば、短時間のオン/オフ切り換え周期を有することができる)の存在を検出することができる。一部の実現では、このスペクトル分析を実行する際に、信号解析器は、周波数変換信号の周波数、周波数変換信号の電力(例えば、デシベル(dB)単位)、周波数変換信号のタイミング(例えば、当該シンボル中で周波数変換信号を受信したシンボル)、等を測定することができる。一部の実現では、本明細書中の他所に記載するように、信号解析器が、スペクトル分析を実行した結果を用いて、他の分析に関連する報告、等を生成することができる
【0017】
一部の実現では、信号解析器が周波数変換信号の一次同期を決定することができる。例えば、信号解析器は、周波数変換を実行した後に、スペクトル分析を実行した後に、(例えば、信号解析器のユーザからの)信号解析器への入力に基づいて、周波数変換を実行した後の特定時刻に、一次同期を決定すること、等ができる。一部の実現では、一次同期が一次同期信号(PSS:primary synchronization signal)に関連することができ、サブフレームレベルの装置(例えば、ユーザ装置、信号解析器、等)の同期を促進することができる。一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号に関連する直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)シンボルから一次同期を決定することができる。一部の実現では、一次同期を決定することが、周波数変換信号のセル識別子の決定、タイムスロットの決定、及び/またはフレーム同期の決定、等を促進することができ、信号解析器はこれらの決定を用いて本明細書中に記載する種々の解析を実行することができる。
【0018】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号に関連するセル識別子(例えば、物理的セル識別子(PCI:physical cell identifier)、PSS及び/または二次(セカンダリ)同期信号(SSS:secondary synchronization signal)から決定されるセル識別子、セルのグローバル・アイデンティティ(CGI:cell global identity:セルの世界的識別子)、セルID(CID:cell identification)、等)を決定することができる。例えば、信号解析器は、一次同期を決定した後に、信号解析器のユーザからの入力を受信したことに基づいて、セル識別子を決定すること、等ができる。一部の実現では、本明細書中の他所に記載するように、セル識別子は、セルに特有の分析及び/または出力の生成を促進することができる。
【0019】
参照番号130で示すように、信号解析器は周波数変換信号に関連する処理を実行することができる。例えば、本明細書中の他所により詳細に説明するように、信号解析器は、ビーム形成された無線信号を周波数変換した後に、一次同期を決定した後に、セル識別子を決定した後に、等において、周波数変換信号の信号処理を実行することができる。一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号を解析することに関係する処理、周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する処理、周波数変換信号に関連するマップを生成することに関係する処理、等を実行することができる。
【0020】
一部の実現では、信号解析器が、信号解析器のユーザからの異なる入力に基づいて、異なる種類の処理(例えば、本明細書中の他所に記載する解析、走査、及び生成)を実行することができる(例えば、異なる入力が信号解析器に異なる種類の処理を実行させることができる)。それに加えて、あるいはその代わりに、信号解析器は、他の入力に基づいて、例えばイシュー(問題)チケットを受信したことに基づいて、異なる種類の処理を実行することができる。例えば、信号解析器は、基地局に関連するネットワーク・プロバイダに関連するイシューチケットシステムからイシューチケットを受信することができ、イシューチケットは、(例えば、当該イシューチケットに含まれる情報、あるいは当該イシューチケットに関連するメタデータから識別される)当該イシューチケットに関連するイシュー(問題)に基づいて、(例えば、当該イシューチケットに含まれる情報及び/または当該イシューチケットに関連するメタデータから識別される)当該イシューチケットの種類に基づく特定種類の処理をトリガすること、等ができる。
【0021】
それに加えて、あるいはその代わりに、信号解析器は異なる種類の処理を特定順序で実行することができる。例えば、信号解析器は、上記走査を実行する前に上記解析を実行することができ、そして上記走査を実行した後に上記生成を実行することができる。前の例を続ければ、上記解析を実行した結果を上記走査に対する入力として用いることができ、そして上記走査を実行した結果を上記生成への入力として用いることができる。
【0022】
それに加えて、あるいはその代わりに、信号解析器は初期処理(例えば、上記解析及び/または上記走査)を実行することができ、そして初期処理の結果に基づいて、1つ以上の他の処理(例えば、上記生成)を実行することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、信号解析器は、当該信号解析器のユーザに基づいて(例えば、信号解析器のメモリリソースに記憶されている情報、セキュリティ証明書(例えば、ユーザ名/パスワードの組合せ、身分証明バッジによるセキュリティトークン、生体情報、等)、信号解析器への入力、等に基づいて決まるように)異なる解析を実行することができる。例えば、異なる技術者が、ビーム形成された無線信号及び/または基地局に関係する異なる問題を解決することに関連することがあり、信号解析器は、当該信号解析器を使用する技術者に基づく異なる種類の処理を実行することができる。一部の実現では、信号解析器が1つ以上の処理を同時に実行することができる。例えば、信号解析器は、上記解析、上記走査、及び/または上記生成を同時に実行することができる(ここでは、上記生成は、上記解析及び/または上記走査を実行した結果に基づく)。
【0023】
一部の実現では、周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行する際に、信号解析器は、周波数変換信号のビームインデックス(例えば、基地局からの一組の信号内の、この周波数変換信号に対するビームインデックス)、周波数変換信号のビーム電力(例えば、受信信号強度表示(RSSI:received signal strength indicator)の意味でのデシベル(dB)単位のビーム電力、等)、周波数変換信号の信号対雑音比(SNR:signal-to-noise ratio)、等を測定することができる。例えば、信号解析器は、ビームインデックス、ビーム電力、SNR、等を、ビーム基準信号(BRS:beam reference signal)、二次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)、等を用いて(例えば、BRS及び/またはSSSを処理することによって、BRS及び/またはSSSに含まれる情報を処理することによって、等により)測定することができる。
【0024】
一部の実現では、信号解析器がチャネルを走査することに関係する処理を実行することができる。例えば、信号解析器は、ビームインデックスを測定した後に、及び/またはビームインデックスを測定することと共に、周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行した後に、等において、チャネルを走査することに関係する処理を実行することができる。
【0025】
一部の実現では、チャネルを走査することに関係する処理を実行する際に、信号解析器は、周波数変換信号に関連する高レベルのメッセージを復号化することができる。例えば、信号解析器は、周波数変換信号に関連するマスター情報ブロック(MIB:master information block)を復号化することができる。一部の実現では、本明細書中の他所に記載するように、信号解析器が高レベルのメッセージを復号化して、周波数変換信号についてのビームプロファイルを測定すること及び/または完成させることができる。一部の実現では、信号解析器が、上記解析に関係する処理を実行した後に、及び/または上記解析に関係する処理と共に、等において、高レベルのメッセージを復号化することができる。
【0026】
一部の実現では、上記走査に関係する処理を実行する際に、信号解析器は周波数変換信号のビーム品質を測定することができる。例えば、信号解析器は、高レベルのメッセージを復号化した後に、上記解析に関係する処理を実行した後に、及び/または上記解析に関係する処理と共に、MIBを復号化した結果に基づいて、等により、周波数変換信号のビーム品質を測定することができる。一部の実現では、周波数変換信号のビーム品質を測定する際に、信号解析器は、当該信号解析器に関連するアンテナに対するエラー(誤差)ベクトルの大きさ(EVM:error vector magnitude)の測定を実行すること、周波数変換信号についてのコンステレーション・ダイアグラム(信号空間図)を決定すること、等ができる。例えば、信号解析器は、ビーム形成された放送チャネルのEVM測定を実行することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、他の例として、信号解析器は、直交振幅変調(QAM:quadratic amplitude modulation)のコンステレーション・ダイアグラム、四位相偏移変調(QPSK:quadrature phase shift keying)のコンステレーション・ダイアグラム、等を決定することができる。
【0027】
一部の実現では、信号解析器が、マップを生成することに関係する処理を実行することができる。例えば、信号解析器は、高レベルのメッセージを復号化した後に、ビーム品質を測定した後に、チャネルを走査することに関係する処理を実行した後に、周波数変換信号を解析することに関係する処理を実行した後に、等において、マップを生成することに関係する処理を実行することができる。
【0028】
一部の実現では、マップを生成することに関係する処理を実行する際に、信号解析器は、周波数変換信号についてのビーム・プロファイルを測定することができる。例えば、信号解析器は、周波数変換信号についてのセル識別子、ビームインデックス、ビーム電力、等を測定することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、マップを生成することに関係する処理を実行する際に、信号解析器は、基地局の無線パターン、基地局のビームパターン、等の推定を実行することができる。例えば、信号解析器は、周波数変換信号についてのビーム・プロファイルを測定した後に、ビーム・プロファイルを測定すると共に、ビーム・プロファイルを用いて、等により、無線パターン、ビームパターン、等の推定を実行することができる。一部の実現では、推定を実行することが、周波数変換信号の強度(例えば、周波数変換信号のRSSI)を測定すること、周波数変換信号の強度が閾値を満足するか否かを判定すること、(例えば、信号解析器が記憶している、基地局の位置を識別する情報に基づいて)周波数変換信号を受信した方向を測定すること、等を含むことができる。
【0029】
図1Bを参照すれば、参照番号140で示すように、信号解析器は上記の処理に関係する(例えば、信号処理に関係する)動作を実行することができる。例えば、信号解析器は、処理を実行した後に、当該信号解析器のユーザからの入力に基づいて、スケジュールに従って出力を生成すること、等ができる。一部の実現では、信号解析器が、出力を生成した後に、当該信号解析器に関連するディスプレイにより表示用の出力を提供すること、出力を生成した後に、この出力を記憶すること、等ができる。一部の実現では、信号解析器が、(例えば、異なる周波数変換信号のそれぞれのビーム品質に基づいて、異なる周波数変換信号のそれぞれのビーム・プロファイルに基づいて、等により)異なる周波数変換信号に関係するランクを決定することができ、そしてこうしたランク付けを識別する情報を、当該信号解析器が生成する出力中に含めることができる。
【0030】
参照番号150で示すように、信号解析器は、スペクトル分析を実行することに関係する第1出力を生成することができる。例えば、信号解析器は、1つ以上の周波数変換無線信号のヒートマップ(色表現図)を生成することができる(このヒートマップは、例えば、スペクトル分析に関係する情報を含み、例えば、信号解析器が受信したビーム形成された無線信号を識別する情報、ビーム形成された無線信号の周波数、ビーム形成された無線信号のビーム電力、等である)。図1Cを参照すれば、参照番号160で示すように、信号解析器は、周波数変換信号を解析することに関係する第2出力を生成することができる。例えば、信号解析器は、(例えば、種々の周波数変換信号についてのそれぞれのビームインデックスを識別する情報を含めることにより)種々の周波数変換信号を識別する情報、種々の周波数変換信号についてのビーム電力(例えば、BRS受信電力(BRSRP:BRS received power)、RSSI、等)、種々の周波数変換信号についてのSNR、等を含む出力を生成することができる。
【0031】
図1Dを参照すれば、参照番号170で示すように、信号解析器は、周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する第3出力を生成することができる。例えば、信号解析器は、種々の周波数変換信号及び/またはチャネルについてのそれぞれのBRSRPを識別する情報、種々の周波数変換信号及び/またはチャネルについてのそれぞれのチャネル電力、等を含む出力を生成することができる。図1Eを参照すれば、参照番号180で示すように、信号解析器は第4出力を生成することができる。例えば、信号解析器は、当該信号解析器に関連する位置のマップを生成することができる。前の例を続ければ、信号解析器は、マップ上に、(例えば、信号解析器が記憶している情報、基地局から受信した情報、等から定まる)基地局の位置を識別する情報(例えば、アイコン、ラベル、等)、周波数変換信号のビーム・プロファイル、推定した基地局の無線パターン及び/またはビームパターン、等を含めることができる。前の例をさらに続ければ、信号解析器のユーザが信号解析器を方々に移動させる間に、信号解析器は周波数変換信号の測定を(例えば、スケジュールに従って周期的に、等で)実行することができ、信号解析器は、これらの測定に関係する情報を、マップ上に(リアルタイムまたは準リアルタイムで)含めることができる。
【0032】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号に関連する問題及び/またはこの問題の原因であり得るものを特定することができる。例えば、信号解析器は、周波数変換信号に関連するビーム電力、ビームのSNR、等、等が閾値を満足することに基づいて、問題を識別することができる。前の例を続ければ、信号解析器は、この閾値を満足する不具合が、イシューチケット中に識別されるネットワーク性能の問題の原因であるものと判定することができる。
【0033】
それに加えて、あるいはその代わりに、他の例として、(例えば、信号解析器の位置を識別する位置情報から判定されるように、信号解析器が基地局から閾値距離内にある際に、)信号解析器は、無線パターン及び/またはビームパターンの推定値が、無線パターン及び/またはビームパターンに期待される推定値と一致していないものと判定することができる。前の例を続ければ、信号解析器は、上記マップ上にプロットされた測定値に基づいて、周波数変換信号が特定位置において妨害を受けているものと判定することができ、そして、上記マップ上に示される構造及び/または地形が、イシューチケット中に識別されるネットワーク性能の問題の原因であり得るものと判定することができる。
【0034】
一部の実現では、信号解析器が、問題及び/またはその問題の原因であり得るものを識別する情報を、当該信号解析器に関連するディスプレイによる表示用に出力することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、信号解析器は、他の装置(例えば、ユーザ装置、サーバー装置、等)にメッセージを送信することによって、上記情報を出力することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、信号解析器は、当該信号解析器に関連するメモリリソースに情報を記憶することができる。
【0035】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号を処理したことに基づいて他の種類の動作を実行することができる。例えば、信号解析器は、自動的に基地局を他の方法で動作させることができる(例えば、基地局に、アンテナの向きを変えさせること、出力電力を増加または減少させること、電源を投入または遮断させること、等ができる)。
【0036】
このようにして、信号解析器は、ビーム形成された信号を種々の方法で処理して、ビーム形成された無線信号に関連する問題のトラブルシューティングを促進すること、ビーム形成された無線信号に関連する問題を検出すること、等ができる。このことは、ビーム形成された無線信号に関連するネットワークのネットワーク性能の改善を促進し、これにより、このネットワークに関連する通信を改善することができる。それに加えて、このことは、ある位置に迅速及び/または容易に配備して、基地局の性能を分析し、これにより、基地局の性能を分析すること及び/または基地局の性能を分析する効率を増加させることに関連するコストを低減することができるツールを提供する。さらに、このことは、ビーム形成された無線信号に関連する問題を、以前には可能でなかった方法で迅速に識別することができるツールを提供する。さらに、このことは、(例えば、基地局が送信するビーム形成された無線信号に関連する問題及び/または問題の原因であり得ることの識別、ある位置におけるセル品質及び/または受信可能範囲、等により、)基地局に関連するセルのセル性能の最適化、及び/またはセルの計画設計の改善を促進する。さらに、このツールは、ある位置への迅速及び/または容易な配備、及び/またはビーム形成された無線信号の解析を促進することによって、セルの処理性能を維持することに関係するコストの低減を促進することができる。
【0037】
以上に示すように、図1A~1Eは一例として提供するに過ぎない。他の例が可能であり、図1A~1Eに関して説明するものとは異なることができる。一部の実現は、BRS、SSS、SNR、RSSI、等のような特定の概念に関連して説明しているが、これらの実現は、同期信号及び物理的放送チャネル・ブロック(SSB:synchronization signal and physical broadcast channel block)、基準信号受信電力(RSRP:reference signal reception power)、基準信号受信品質(RSRQ:reference signal reception quality)、信号対妨害パルスノイズ比(SINR:signal-to-interference noise ratio)、等のような他の概念にも同等に適用される。
【0038】
図2は、ビーム形成された信号を処理するプロセス200の例のフローチャートである。一部の実現では、図2の1つ以上の処理ブロックを信号解析器によって実行することができる。一部の実現では、図2の1つ以上の処理ブロックを、ユーザ装置及びサーバー装置のような、信号解析器とは別個、あるいは信号解析器を含む他の装置または装置グループ、例えばユーザ装置、及びサーバー装置によって実行することができる。
【0039】
図2に示すように、プロセス200は、無線データを記憶し、受信し、及び/または復調するステップを含むことができる(ブロック205)。例えば、信号解析器は、無線データの周波数変換を実行する前に、あるいは実行すると共に、この無線データを記憶、検索、及び/または復調することができる。
【0040】
図2にさらに示すように、プロセス200は、一組の同期信号を無線データから取得するステップを含むことができる(ブロック210)。例えば、信号解析器は、無線データを信号処理することによって、一組の同期信号(例えば、一次同期信号)を取得することができる。一部の実現では、信号解析器が、無線データを記憶、検索、及び/または復調した後に、ビーム形成された無線信号を周波数変換した後に、等において、一組の同期信号を取得することができる。
【0041】
図2にさらに示すように、プロセス200は、セルの識別値を決定するステップを含むことができる(ブロック215)。例えば、信号解析器は、無線データを信号処理することによってセルの識別値を決定することができる。一部の実現では、セルの識別値が、PCI、CGI、CID、等を含むことができる。一部の実現では、信号解析器が、一組の同期信号を無線データから取得した後に、セルの識別値を決定することができる。
【0042】
図2に示すように、プロセス200はビーム・プロファイルを測定することを含むことができる(ブロック220)。例えば、信号解析器は、無線データを信号処理して、ビームインデックス、ビーム電力、及び/またはビームのSNRを測定することによってビーム・プロファイルを測定することができる。一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号についてのセル識別値を決定した後に、ビーム・プロファイルを測定して、周波数変換信号を解析するための周波数変換信号の処理を促進すること、等ができる。
【0043】
図2にさらに示すように、プロセス200は、ビーム・プロファイルを処理して、相対的プライオリティの高いビームを識別するステップを含むことができる(ブロック225)。例えば、信号解析器は、例えば種々のビームを電力、SNR、等によってランク付けすることによる、相対的な電力(例えば、相対的に高い電力)、SNR(例えば、相対的に高いSNR)、等に基づいてビーム・プロファイルを処理して、相対的に高いビーム・プロファイルを識別することができる。一部の実現では、信号解析器が、ビームインデックス、ビーム電力、及び/またはビームのSNRを測定した後に、周波数変換信号を解析することができる。
【0044】
図2にさらに示すように、プロセス200は、ネットワークレベルのメッセージを復号化するステップを含むことができる(ブロック230)。例えば、信号解析器は、ビーム・プロファイルを信号処理することによって、MIB(management information base:管理情報ベース)、システム情報ブロック(SIB:system information block)、等のようなネットワークレベルのメッセージを復号化することができる。一部の実現では、信号解析器が、ビーム・プロファイルを処理して相対的に高い優先度のビームを識別した後に、ネットワークレベルのメッセージを復号化することができる。
【0045】
図2にさらに示すように、プロセス200は、信号品質性能スコアを決定するステップを含むことができる(ブロック235)。例えば、信号解析器は、無線データ及び/またはビーム・プロファイルを信号処理することによって、周波数変換信号のビーム品質を示す信号品質性能スコアを決定することができる。一部の実現では、信号解析器が、ネットワークレベルのメッセージを復号化した後に信号品質性能スコアを決定すること、等ができる。
【0046】
図2にさらに示すように、プロセス200は、地理的位置によって信号品質性能スコアを決定するプロセスを含むことができる(ブロック240)。例えば、信号解析器は、無線データ及び/またはビーム・プロファイルを信号処理することによって、周波数変換信号についての地理的位置により信号品質性能スコアを決定することができる。一部の実施形態では、信号解析器が、信号品質性能スコアを決定した後に、地理的位置により信号品質性能スコアを決定すること、等ができる。
【0047】
図2に示すように、プロセス200は、無線的位置及び/またはビームパターンを測定するステップを含むことができる(ブロック245)。例えば、信号解析器は、無線データ及び/またはビーム・プロファイルを信号処理することによって、周波数変換信号についての無線的位置(例えば、無線信号を送信している装置の位置)及び/またはビームパターンを測定することができる。一部の実現では、信号解析器が、地理的位置により信号品質性能スコアを決定した後に、無線的位置及び/またはビームパターンを測定すること、等ができる。
【0048】
図2はプロセス200のブロックの例を示しているが、一部の実現では、プロセス200は、図2に示すものに追加したブロック、図2に示すものよりも少数のブロック、図2に示すものとは異なるブロック、あるいは図2に示すものとは異なるように配置されたブロックを含むことができる。それに加えて、あるいはその代わりに、プロセス200のブロックのうちの2つ以上を並列的に実行することができる。
【0049】
図3は、本明細書中に記載する実現300の例を示す図である。図3は、本明細書中に記載する信号解析器の構成要素の例を示す。
【0050】
図3に参照番号310で示すように、信号解析器は無指向性アンテナを含むことができ、信号解析器はこの無指向性アンテナを用いて、ビーム形成された無線信号を受信することができる。参照番号320で示すように、信号解析器は周波数変換器を含むことができる。例えば、信号解析器は、周波数変換器を用いて、ビーム形成された無線信号を周波数変換して周波数変換信号を形成することができる。一部の実現では、周波数変換器が発振器を含むことができ、この発振器は、ビーム形成された無線信号を周波数変換することに関連して用いられる。
【0051】
参照番号330で示すように、信号解析器はアナログ-デジタル変換器を含むことができる。例えば、信号解析器は、アナログ-デジタル変換器を用いて、周波数変換信号をアナログ信号からデジタル信号に変換することができる。参照番号340で示すように、信号解析器はフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)を含むことができる。例えば、信号解析器は、FPGAを用いて。本明細書中の他所に記載する方法と同じ方法または同様な方法で周波数変換信号を処理することができる。参照番号350で示すように、信号解析器はメモリリソースを含むことができる。例えば、信号解析器は、本明細書中の他所に記載する処理を実行する前に、本明細書中の他所に記載する処理を実行した後に、等において、メモリリソースを用いて周波数変換信号に関連する情報を記憶することができる。
【0052】
参照番号360で示すように、信号解析器はマイクロプロセッサを含むことができる。例えば、信号解析器はマイクロプロセッサを用いて、周波数変換信号を、本明細書中の他所に記載する方法と同じ方法または同様な方法で処理することができる。参照番号370で示すように、信号解析器は、グローバル・ポジショニングシステム(GPS:global positioning system:全地球測位システム)構成要素を含むことができる。例えば、信号解析器は、GPS構成要素(例えば、GPS受信機)を用いて、(例えば参照番号380で示すGPSアンテナを介して)GPS信号を受信することができる。一部の実現では、信号解析器がGPS信号を用いて、(例えば、信号解析器の位置を識別する情報を、当該信号解析器が収集した周波数変換信号に関連する測定値と関係付けることによって)マップを生成することができる。
【0053】
以上に示すように、図3は例として提供するに過ぎない。他の例が可能であり、図3に関して説明したものと異なることができる。
【0054】
図4は、本明細書中に記載するシステム及び/または方法を実現することができる環境400の例を示す図である。図4に示すように、環境400は、信号解析器405、基地局410、及びネットワーク415を含むことができる。環境400の装置どうしは、有線接続、無線接続、あるいは有線接続と無線接続との組合せにより相互接続することができる。
【0055】
本明細書中では、一部の実現を、例示目的で、ロングターム・エボリューション(LTE:long term evolution)ネットワーク内で実行されるものとして説明する。一部の実現は、第3世代(3G:third generation)ネットワーク、第4世代(4G:fourth generation)ネットワーク、第5世代(5G:fifth generation)ネットワーク、等のようなLTEネットワークでないネットワーク内で実行することができる。ネットワーク415は、1つ以上の基地局410を含む無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)を含むことができ、基地局410は、高度化ノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、等の形をとり、信号解析器405はこれらのノードを通して通信する。
【0056】
信号解析器405は、基地局410及び/またはネットワーク(例えば、ネットワーク415)と通信して、例えばビーム形成された無線信号の処理を実行することができる1つ以上の装置を含む。例えば、信号解析器405は、ビームスキャナ、チャネルアナライザ(チャネル解析器)、ユーザ装置、または同様な種類の装置を含むことができる。一部の実現では、本明細書中の他所に記載するように、信号解析器405は、ビーム形成された無線信号を基地局410から受信することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、本明細書中の他所に記載するように、信号解析器405はビーム形成された無線信号を処理することができる。一部の実現では、ユーザ装置は携帯電話(例えば、スマートホンまたは無線電話)、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ゲーム機器、ウェアラブル通信装置(例えば、スマートウォッチまたは一対のスマートグラス)、あるいは同様な種類の装置を含むことができる。
【0057】
基地局410は、信号解析器405宛ての、及び/または信号解析器405から受信した、音声(オーディオ)、映像(ビデオ)、テキスト(文字列)のようなトラフィック、及び/または他のトラフィックを転送することができる1つ以上の装置を含む。一部の実現では、基地局410が、ネットワーク415に関連するeNB、gNB、等を含むことができ、これらはネットワーク415からトラフィックを受信し、及び/またはネットワーク415へトラフィックを送信する。基地局410は、空間波のインタフェースを介して信号解析器405にトラフィックを送信し、信号解析器405からトラフィックを受信することができる。一部の実現では、基地局410が、マイクロセル、ピコセル、及び/またはフェムトセルの基地局のような小型セルの基地局を含むことができる。
【0058】
ネットワーク415は、1つ以上の有線及び/または無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク415は、セルラ・ネットワーク(例えば、ロングターム・エボリューション(LTE)ネットワーク、符号分割多重アクセス(CDMA:code division multiple access)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、5Gネットワーク、または他の種類のセルラ・ネットワーク)、公衆携帯電話網(PLMN:public land mobile network)、ローカルエリア・ネットワーク(LAN:local area network)、ワイドエリア・ネットワーク(WAN:wide area network)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN:metropolitan area network)、電話網(例えば、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network))、プライベート(私的)ネットワーク、アドホック・ネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバー系ネットワーク、クラウドコンピュータ・ネットワーク、等、及び/または、これらまたは他の種類のネットワークの組合せを含むことができる。
【0059】
図4に示す装置及びネットワークの数及び配置は一例として提供するものである。実際には、図4に示すものに追加した装置及び/またはネットワーク、図4に示すものよりも少数の装置及び/またはネットワーク、図4に示すものとは異なる装置及び/またはネットワーク、あるいは図4に示すものとは異なるように配置された装置及び/またはネットワークが存在し得る。さらに、図4に示す2つ以上の装置を単一の装置内に実現することができ、あるいは、図4に示す単一の装置を複数の分散した装置として実現することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、環境400の一組の装置(例えば、1つ以上の装置)が、環境400の他の組の装置によって実行されるものとして説明した1つ以上の機能を実行することができる。
【0060】
図5は、装置500の構成要素の例を示す図である。装置500は信号解析器405及び/または基地局410に相当する。一部の実現では、信号解析器405及び/または基地局410が、1つ以上の装置500及び/または装置500の1つ以上の構成要素を含むことができる。図5に示すように、装置500は、バス510、プロセッサ520、メモリ530、記憶構成要素540、入力構成要素550、出力構成要素560、及び通信インタフェース570を含むことができる。
【0061】
バス510は、装置500の構成要素間の通信を可能にする構成要素を含む。プロセッサ520は、ハードウェア、ファームウェア、あるいはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現される。プロセッサ520は、中央処理装置(CPU:central processing unit)、グラフィック処理装置(GPU:graphics processing unit)、加速処理装置(APU:accelerated processing unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、または他の種類の処理構成要素である。一部の実現では、プロセッサ520が、ある機能を実行するようにプログラムすることができる1つ以上のプロセッサを含む。メモリ350は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読出し専用メモリ(ROM:read only memory)、及び/または、プロセッサ520が使用する情報及び/または命令を記憶する他の種類のダイナミックまたはスタティック記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、及び/または光学メモリ)を含む。
【0062】
記憶構成要素540は、装置500の動作及び使用に関係する情報及び/またはソフトウェアを記憶する。例えば、記憶構成要素540は、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び/またはソリッドステート(固体素子)ディスク)、コンパクトディスク(CD:compact disc)、デジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピー(登録商標)ディスク、カートリッジ、磁気テープ、及び/または他の種類の非一時的なコンピュータ可読媒体を、対応するドライブ(駆動装置)と共に含むことができる。
【0063】
入力構成要素550は、装置500が、例えばユーザ入力(例えば、タッチスクリーン付きディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/またはマイクロホン)を介して情報を受信することを可能にする構成要素を含む。それに加えて、あるいはその代わりに、入力構成要素550は、情報を検出するセンサ(例えば、グローバル・ポジショニングシステム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、及び/またはアクチュエータ)を含むことができる。出力構成要素560は、装置500からの情報を提供する構成要素(例えば、ディスプレイ、スピーカ、及び/または1つ以上の発光ダイオード(LED:light emitting diode))を含む。
【0064】
通信インタフェース570は、装置500が、例えば有線接続、無線接続、あるいは有線接続と無線接続との組合せを介して他の装置と通信することを可能にするトランシーバ型構成要素(例えば、トランシーバ及び/または別個の受信機と送信機)を含む。通信インタフェース570は、装置500が他の装置から情報を受信すること、及び/または他の装置へ情報を送信することを可能にする。例えば、通信インタフェース570は、イーサネット(登録商標)インタフェース、光インタフェース、同軸インタフェース、赤外線インタフェース、無線周波数(RF)インタフェース、ユニバーサル・シリアルバス(USB:universal serial bus)インタフェース、Wi-Fiインタフェース、セルラ・ネットワーク・インタフェース、等を含むことができる。
【0065】
装置500は、本明細書中に記載する1つ以上のプロセスを実行することができる。装置500は、メモリ530及び/または記憶構成要素540のような非一時的コンピュータ可読媒体が記憶しているソフトウェア命令を実行するプロセッサ520に基づいて、これらのプロセスを実行することができる。本明細書では、コンピュータ可読媒体を非一時的メモリデバイスとして定義する。メモリデバイスは、単一の物理的記憶装置内のメモリ空間、あるいは複数の物理的記憶装置にわたって分散したメモリ空間を含む。
【0066】
ソフトウェア命令は、他のコンピュータ可読媒体から、あるいは他の装置から通信インタフェース570を介してメモリ530及び/または記憶構成要素540に読み込むことができる。実行されると、メモリ530及び/または記憶構成要素540に記憶されているソフトウェア命令は、本明細書中に記載する1つ以上のプロセスをプロセッサ520に実行させる。それに加えて、あるいはその代わりに、ハード配線回路をソフトウェア命令の代わりに、あるいはソフトウェア命令と組み合わせて用いて、本明細書中に記載する1つ以上のプロセスを実行することができる。従って、本明細書中に記載する実現は、ハードウェア回路とソフトウェアとのいかなる特定の組合せにも限定されない。
【0067】
図5に示す構成要素の数及び配置は、一例として提供するに過ぎない。実際には、装置500は、図5に示すものに追加した構成要素、図5に示すものよりも少数の構成要素、図5に示すものとは異なる異なる構成要素、あるいは図5に示すものとは異なるように配置された構成要素を含むことができる。それに加えて、あるいはその代わりに、装置500の一組の構成要素(例えば、1つ以上の構成要素)が、装置500の他の一組の構成要素が実行するものとして説明した1つ以上の機能を実行することができる。
【0068】
図6は、ビーム形成された無線信号を処理するプロセス600の例のフローチャートである。一部の実現では、図6の1つ以上の処理ブロックを単一の解析器(例えば、信号解析器405)によって実行することができる。一部の実現では、図6の1つ以上の処理ブロックを、この信号解析器とは別個の、あるいはこの信号解析器を含む他の装置または装置のグループ、例えば基地局(例えば、基地局410)によって実行することができる。
【0069】
図6に示すように、プロセス600は、ビーム形成された無線信号を基地局から受信するステップを含むことができる(ブロック610)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、入力構成要素530、通信インタフェース570、等を用いる信号解析器405)は、ビーム形成された無線信号を基地局から、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で受信することができる。
【0070】
図6にさらに示すように、プロセス600は、ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成するステップを含むことができる(ブロック620)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で周波数変換信号を形成することができる。
【0071】
図6にさらに示すように、プロセス600は、周波数変換を実行した後に:周波数変換信号を解析すること、周波数変換信号に関連するチャネルを走査すること、または周波数変換信号に関連するマップを生成すること、のうちの少なくとも1つを実行するステップを含むことができる(ブロック630)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、周波数変換を実行した後に:周波数変換信号を解析すること、周波数変換信号に関連するチャネルを走査すること、または周波数変換信号に関連するマップを生成することを、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で実行することができる。
【0072】
図6にさらに示すように、プロセス600は、上記の処理を実行した後に:周波数変換信号を解析すること、上記チャネルを走査すること、または上記マップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する出力を生成するステップを含むことができる(ブロック640)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、メモリ530、記憶構成要素540、出力構成要素560、通信インタフェース570、等を用いる信号解析器405)は、上記の処理を実行した後に:周波数変換信号を解析すること、上記チャネルを走査すること、または上記マップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する出力を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で生成することができる。
【0073】
プロセス600は、追加的な実現、例えば以下に説明する、及び/または本明細書中の他所に記載する1つ以上の他のプロセスに関連して説明するあらゆる単一の実現または実現の任意の組合せを含むことができる。
【0074】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号の一次同期を決定することができ、そして、周波数変換信号の一次同期を決定した後に、上記の処理を実行することができる。一部の実現では、信号解析器が、周波数変換信号の一次同期を決定した後に、周波数変換信号に関連するセルのセル識別子を決定することができ、そしてセルのセル識別子を決定した後に、上記の処理を実行することができる。
【0075】
一部の実現では、信号解析器が:周波数変換信号のビームインデックス、周波数変換信号のビーム電力、または周波数変換信号の信号対雑音比(SNR)、のうちの少なくとも1つを測定することができ、そして:ビームインデックス、ビーム電力、またはSNRのうちの少なくとも1つを測定した後に、周波数変換信号に関連する出力を生成することができる。一部の実現では、信号解析器が:ビームインデックス、ビーム電力、またはSNRのうちの少なくとも1つを測定した後に、周波数変換信号に関連する高レベルのメッセージを復号化することができる。
【0076】
一部の実現では、信号解析器が、高レベルのメッセージを復号化した後に、周波数変換信号のチャネル電力及びビーム品質を測定することができ、そして、チャネル電力及びビーム品質を測定した後に、チャネルを走査することに関係する出力を生成することができる。一部の実現では、信号解析器が、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号のビーム・プロファイルを測定することができ、ビーム・プロファイルを測定した後に、基地局の無線パターンまたはビームパターンの推定を実行することができ、そして、ビーム・プロファイルに基づいて、あるいは無線パターンまたはビームパターンの少なくとも一方に基づいて、マップを生成することに関係する出力を生成することができる。
【0077】
図6はプロセス600のブロックの例を示すが、一部の実現では、プロセス600が、図6に示すものに追加したブロック、図6に示すものよりも少数のブロック、図6に示すものとは異なるブロック、あるいは図6に示すものとは異なるように配置されたブロックを含むことができる。それに加えて、あるいはその代わりに、プロセス600のブロックのうちの2つ以上を並列的に実行することができる。
【0078】
図7は、ビーム形成された無線信号を処理するプロセス700の例のフローチャートである。一部の実現では、図7の1つ以上の処理ブロックを単一の解析器(例えば、信号解析器405)によって実行することができる。一部の実現では、図7の1つ以上の処理ブロックを、信号解析器とは別個の、あるいは信号解析器を含む他の装置または装置のグループ、例えば基地局(例えば、基地局410)によって実行することができる。
【0079】
図7に示すように、プロセス700は、ビーム形成された無線信号を基地局から受信するステップを含むことができる(ブロック710)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、入力構成要素550、通信インタフェース570、等を用いる信号解析器405)は、ビーム形成された無線信号を基地局から、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で受信することができる。
【0080】
図7にさらに示すように、プロセス700は、ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成するステップを含むことができる(ブロック720)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で周波数変換信号を形成することができる。
【0081】
図7にさらに示すように、プロセス700は、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号の一次同期を決定するステップを含むことができる(ブロック730)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520を用いる信号解析器405)は、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号の一次同期を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で決定することができる。
【0082】
図7にさらに示すように、プロセス700は、一次同期を決定した後に、周波数変換信号に関連するセルのセル識別子を決定するステップを含むことができる(ブロック740)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、一次同期を決定した後に、周波数変換信号に関連するセルのセル識別子を、本明細書中に記載するのと同じ方法または同様な方法で決定することができる。
【0083】
図7にさらに示すように、プロセス700は、セル識別子を決定した後に、周波数変換信号を解析することに関係する、周波数変換信号の第1処理を実行するステップを含むことができる(ブロック750)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、セル識別子を決定した後に、周波数変換信号を解析することに関係する第1処理を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で実行することができる。
【0084】
図7にさらに示すように、プロセス700は、周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する、周波数変換信号の第2処理を実行するステップを含むことができる(ブロック760)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、周波数変換信号に関連するチャネルを走査することに関係する周波数変換信号の第2処理を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で実行することができる。
【0085】
図7にさらに示すように、プロセス700は、第2処理を実行した後に、周波数変換信号に関連するマップを生成することに関係する第3処理を実行するステップを含むことができる(ブロック770)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、第2処理を実行した後に、周波数変換信号に関連するマップを生成することに関係する第3処理を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で実行することができる。
【0086】
図7にさらに示すように、プロセス700は、第1処理を実行した後に第1処理に関係する出力を生成し、第2処理を実行した後に第2処理に関係する出力を生成し、または第3処理を実行した後に第3処理に関係する出力を生成するステップを含むことができる(ブロック780)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、メモリ530、記憶構成要素540、出力構成要素560、通信インタフェース570、等を用いる信号解析器405)は、第1処理を実行した後に第1処理に関係する出力を、第2処理を実行した後に第2処理に関係する出力を、または第3処理を実行した後に第3処理に関係する出力を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で生成することができる。
【0087】
プロセス700は、追加的な実現、例えば以下に説明する、及び/または本明細書中の他所に記載する1つ以上の他のプロセスに関連して説明するあらゆる単一の実現または実現の任意の組合せを含むことができる。
【0088】
一部の実現では、信号解析器が、ビーム形成された無線信号を、この装置に関連する無指向性アンテナを介して受信することができる。一部の実現では、単一の解析器が、この装置に関連する周波数変換器を用いて周波数変換を実行することができる。
【0089】
一部の実現では、信号解析器が第1処理、第2処理、または第3処理を、この装置に関連するフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いて、あるいはこの装置に関連するマイクロプロセッサを用いて実行することができる。一部の実現では、信号解析器が:周波数変換信号に関連するビームインデックス、周波数変換信号のビーム電力、または周波数変換信号の信号対雑音比(SNR)、のうちの少なくとも1つに基づいて出力を生成することができる。
【0090】
一部の実現では、信号解析器が第2処理に関係する出力を、周波数変換信号のビーム品質に基づいて生成することができる。一部の実現では、信号解析器が、第3処理に関係する出力を:周波数変換信号のビーム・プロファイル、推定した基地局の無線パターン、または推定した基地局のビームパターン、のうちの少なくとも1つに基づいて生成することができる。
【0091】
図7はプロセス700のブロックの例を示すが、一部の実現では、図7に示すものに追加したブロック、図7に示すものよりも少数のブロック、図7に示すものとは異なるブロック、あるいは図7に示すものとは異なるように配置されたブロックを含むことができる。それに加えて、あるいはその代わりに、プロセス700のブロックのうちの2つ以上を並列的に実行することができる。
【0092】
図8は、ビーム形成された無線信号を処理するプロセス800の例のフローチャートである。一部の実現では、図8の1つ以上のブロックを信号解析器(例えば、信号解析器405)によって実行することができる。一部の実現では、図8の1つ以上のブロックを、信号解析器とは別個の、あるいは信号解析器を含む他の装置または装置のグループ、例えば基地局(例えば、基地局410)によって実行することができる。
【0093】
図8に示すように、プロセス800は、ビーム形成された無線信号を基地局から受信するステップを含むことができる(ブロック810)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、入力構成要素550、通信インタフェース570、等を用いる信号解析器405)は、ビーム形成された無線信号を基地局から、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で受信することができる。
【0094】
図8にさらに示すように、プロセス800は、ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成することができる(ブロック820)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520を用いる信号解析器405)は、ビーム形成された無線信号を受信した後に、ビーム形成された無線信号の周波数変換を実行して周波数変換信号を形成することができる。
【0095】
図8にさらに示すように、プロセス800は、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号の一次同期を決定するステップを含むことができる(ブロック830)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号の一次同期を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で決定することができる。
【0096】
図8にさらに示すように、プロセス800は、一次同期を決定した後に、周波数変換信号に関連するセルのセル識別子を決定するステップを含むことができる(ブロック840)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、一次同期を決定した後に、周波数変換信号に関連するセルのセル識別子を、本明細書中の他所に記載するのと同じ方法または同様な方法で決定することができる。
【0097】
図8にさらに示すように、プロセッサ800は、セル識別子を決定した後に:周波数変換信号を解析すること、周波数変換信号に関連するチャネルを走査すること、または周波数変換信号に関連するマップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する処理を実行するステップを含むことができる(ブロック850)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、等を用いる信号解析器405)は、セル識別子を決定した後に:周波数変換信号を解析すること、周波数変換信号に関連するチャネルを走査すること、または周波数変換信号に関連するマップを生成することを、本明細書中に記載するのと同じ方法または同様な方法で実行することができる。
【0098】
図8にさらに示すように、プロセス800は、上記の処理を実行した後に:周波数変換信号を解析すること、上記チャネルを走査すること、または上記マップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する出力を生成するステップを含むことができる(ブロック860)。例えば、信号解析器(例えば、プロセッサ520、メモリ530、記憶構成要素540、出力構成要素560、通信インタフェース570、等を用いる信号解析器405)は、上記の処理を実行した後に:周波数変換信号を解析すること、上記チャネルを走査すること、または上記マップを生成すること、のうちの少なくとも1つに関係する出力を、本明細書中に記載するのと同じ方法または同様な方法で生成することができる。
【0099】
プロセス800は、追加的な実現、例えば以下に説明する、及び/または本明細書中の他所に記載する1つ以上の他のプロセスに関連して説明するあらゆる単一の実現または実現の任意の組合せを含むことができる。
【0100】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換を実行した後に、ビーム形成された無線信号のスペクトル分析を実行することができ、スペクトル分析を実行した後に一次同期を決定することができる。一部の実現では、信号解析器が、第1周波数領域から第2周波数領域への周波数変換を実行することができ、第2周波数領域は第1周波数領域に比べてより低周波数の領域である。
【0101】
一部の実現では、信号解析器が、周波数変換を実行した後に、周波数変換信号のアナログ-デジタル変換を実行することができる。一部の実現では、信号解析器が、上記の処理を実行する前に、周波数変換信号に関係する情報をメモリリソースに記憶することができる。一部の実現では、信号解析器が、これらの情報をメモリリソースに記憶した後に、これらの情報を用いた処理を実行することができる。
【0102】
図8はプロセス800の例を示しているが、一部の実現では、プロセス800が、図8に示すものに追加したブロック、図8に示すものよりも少数のブロック、図8に示すものとは異なるブロック、あるいは図8に示すものとは異なるように配置されたブロックを含むことができる。それに加えて、あるいはその代わりに、プロセス800のブロックのうちの2つ以上を並列的に実行することができる。
【0103】
以上の開示は例示及び説明を提供するものであるが、排他的であること、あるいは実現を開示した形態そのものに限定することは意図していない。以上の開示を考慮した変更及び変形が可能であり、あるいは実現の実施により獲得することができる。
【0104】
本明細書中に用いる用語は、ハードウェア、ファームウェア、及び/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広義に解釈されることを意図している。
【0105】
一部の実現は閾値に関連して本明細書中に説明する。本明細書中に用いる、閾値を満足するとは、値が閾値よりも大きいこと、閾値よりも多数であること、閾値よりも高いこと、閾値以上であること、閾値よりも小さいこと、閾値よりも少数であること、閾値よりも低いこと、閾値以下であること、閾値に等しいこと、等を参照することがある。
【0106】
特定のユーザ・インタフェースを本明細書中に記載し図面中に示してきた。ユーザ・インタフェースは、グラフィカル・ユーザ・インタフェース、非グラフィカル・ユーザ・インタフェース、テキストベースのユーザ・インタフェース、等を含むことができる。ユーザ・インタフェースは表示用の情報を提供することができる。一部の実現では、ユーザが、例えば表示用のユーザ・インタフェースを提供する装置の入力構成要素を介して入力を与えることによって、情報と相互作用することができる。一部の実現では、ユーザ・インタフェースを、装置及び/またはユーザによって構成可能にすることができる(例えば、ユーザは、ユーザ・インタフェースのサイズ、ユーザ・インタフェースを通して提供される情報、ユーザ・インタフェースを通して提供される情報の位置、等を変更することができる)。それに加えて、あるいはその代わりに、ユーザ・インタフェースは、標準的な構成、ユーザ・インタフェースを表示する装置の種類に基づく特定の構成、及び/または、ユーザ・インタフェースを表示する装置に関連する能力及び/または仕様に基づく一組の構成に事前設定することができる。
【0107】
本明細書中に記載するシステム及び方法は、ハードウェア、ファームウェア、あるいはハードウェアとソフトウェアとの組合せの異なる形態で実現することができることは明らかである。これらのシステム及び/または方法を実現するために使用するハードウェアまたはソフトウェア・コードの実際の特化した制御は、これらの実現の限定ではない。従って、本明細書中では、これらのシステム及び/または方法の動作及び挙動を、特定のソフトウェア・コードを参照せずに説明しており、ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書中の説明に基づいてシステム及び/または方法を実現するように設計することができることは明らかである。
【0108】
特徴の特定の組合せを、特許請求の範囲中に記載し、及び/または明細書中に開示していても、これらの組合せは可能な実現の開示を限定することは意図していない。実際に、これらの特徴の多数を、特許請求の範囲中に具体的に記載していない、及び/または明細書中に具体的に開示していない方法で組み合わせることができる。以下に列挙する各従属請求項は1つの請求項のみに直接従属することがあるが、可能な実現の開示は、各従属請求項を特許請求の範囲中の他のすべての請求項と組み合わせたものを含む。
【0109】
本明細書中に用いるどの要素、動作、または命令も、明示的にそのような記載がない限り、決定的または不可欠なものとして解釈するべきでない。また、本明細書中に用いる名詞の個数は、1つ以上のアイテムを含むことを意図しており、「1つ以上の」と互換に用いることができる。さらに、本明細書中に用いる「一組」は、1つ以上のアイテム(例えば、関係するアイテム、無関係なアイテム、関係するアイテムと無関係なアイテムとの組合せ)を含むことを意図しており、「1つ以上の」と互換に用いることができる。1つだけのアイテムを意図している場合、「1つの」または類似の文言を用いている。また、本明細書中に用いる「有する」、「有している」、等は、上限がない言い回しであることを意図している。さらに、「基づく」は、明示的な断りのない限り、「少なくとも部分的に基づく」ことを意味することを意図している。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8