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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-16
(45)【発行日】2023-06-26
(54)【発明の名称】無線タグ読取装置
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/015 20060101AFI20230619BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20230619BHJP
【FI】
G06K7/015
G06K7/10 264
G06K7/10 144
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019166329
(22)【出願日】2019-09-12
(65)【公開番号】P2021043793
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 靖二
【審査官】小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-109611(JP,A)
【文献】特開2007-072681(JP,A)
【文献】特開2010-014440(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/015
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に添付された第1の無線タグと電波でデータを送受信するリーダと、
前記リーダを搬送する搬送部と、
前記容器が所定の位置にセットされている場合において前記リーダの位置と前記位置における前記第1の無線タグからの応答波の位相との関係を示す基準パターンを記憶する記憶部と、
前記搬送部を用いて前記リーダを搬送し、
前記リーダを搬送している間において、前記第1の無線タグからの応答波の位相を取得し、前記リーダの位置と取得した前記位相との関係を示す位相パターンを取得し、
前記位相パターンと前記基準パターンとの第1の類似度が第1の閾値以下であると、前記容器が前記所定の位置にセットされていないことを示す第1の情報を出力する、
プロセッサと、
を備える無線タグ読取装置。
【請求項2】
前記容器は、第2の無線タグを添付されている物品を格納し、
前記プロセッサは、前記第1の類似度が前記第1の閾値を超えていると、前記第2の無線タグの識別子に基づいて前記物品を登録する、
請求項1に記載の無線タグ読取装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記容器が所定の位置からズレた位置にセットされている場合において前記リーダの位置と前記位置における前記第1の無線タグからの応答波の位相との関係を示す位置ズレパターンを記憶し、
前記プロセッサは、
前記第1の類似度が前記第1の閾値以下であると、前記位相パターンと前記位置ズレパターンとの第2の類似度を算出し、
前記第2の類似度が第2の閾値を超えていると、前記第1の情報を出力する、
請求項1又は2に記載の無線タグ読取装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第2の類似度が前記第2の閾値以下であると、他のエラーが生じたことを示す第2の情報を出力する、
請求項3に記載の無線タグ読取装置。
【請求項5】
前記容器の位置を測定するセンサを備え、
前記プロセッサは、前記容器の位置が所定の範囲に収まっていない場合にエラーを出力する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の無線タグ読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、無線タグ読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線タグ読取装置には、リーダを通じて、カゴなどの容器に投入された物品に添付されている無線タグを読み取るものがある。そのような無線タグ読取装置は、読み取った無線タグの識別子に基づいて容器に投入された物品を登録する。
【0003】
従来、無線タグ読取装置は、容器が適切な位置にセットされていない場合、無線タグを適切に読み取れないおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-205555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の課題を解決するため、容器が適切な位置にセットされているか判定することができる無線タグ読取装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、無線タグ読取装置は、リーダと、搬送部と、記憶部と、プロセッサと、を備える。リーダは、容器に添付された第1の無線タグと電波でデータを送受信する。搬送部は、前記リーダを搬送する。記憶部は、前記容器が所定の位置にセットされている場合において前記リーダの位置と前記位置における前記第1の無線タグからの応答波の位相との関係を示す基準パターンを記憶する。プロセッサは、前記搬送部を用いて前記リーダを搬送し、前記リーダを搬送している間において、前記第1の無線タグからの応答波の位相を取得し、前記リーダの位置と取得した前記位相との関係を示す位相パターンを取得し、前記位相パターンと前記基準パターンとの第1の類似度が第1の閾値以下であると、前記容器が前記所定の位置にセットされていないことを示す第1の情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る無線タグ読取システムの外観図を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る無線タグ読取システムの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る無線タグの構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る無線タグ読取装置が取得するサンプルパターンの例を示すグラフである。
図5図5は、実施形態に係る無線タグ読取装置が取得するサンプルパターンの例を示すグラフである。
図6図6は、実施形態に係る無線タグ読取装置が取得する位相パターンの例を示すグラフである。
図7図7は、実施形態に係る無線タグ読取装置の動作例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る無線タグ読取装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
実施形態に係る無線タグ読取システムは、カゴなどの容器がセットされると、リーダを用いて容器に添付されている無線タグを読み取る。無線タグ読取システムは、当該無線タグの読取結果に基づいて容器が適切な位置(所定の位置)にセットされているか判定する。
【0009】
また、無線タグ読取システムは、容器に投入された物品に添付されている無線タグを読み取る。無線タグ読取システムは、物品の無線タグから取得した識別子などに基づいて、容器に投入された物品を登録する。
【0010】
図1は、実施形態に係る無線タグ読取システム1の外観図を示す。図1が示すように、無線タグ読取システム1は、無線タグ読取装置10と容器30とから構成される。
【0011】
容器30は、ユーザなどによって無線タグ(第2の無線タグ)が添付されている物品が投入される容器である。たとえば、容器30は、カゴなどである。
容器30は、ユーザなどによって無線タグ読取装置10にセットされる。ここでは、容器30は、無線タグ読取装置10上に積載される。
【0012】
容器30は、無線タグ31(第1の無線タグ)を備える。たとえば、無線タグ31は、シールなどで容器30に添付される。無線タグ31は、容器30に外部装置と通信可能に設置されている。ここでは、無線タグ31は、容器30の上端部に設置されている。
無線タグ31は、外部装置からのリクエストに対して、自身を特定する識別子(たとえば、EPC(Electronic Product Code))を含むレスポンスを送信する。無線タグ31については、後に詳述する。
【0013】
無線タグ読取装置10は、無線タグ31を読み取る。無線タグ読取装置10は、無線タグ31の読取結果に基づいて容器30が適切な位置にセットされているかを判定する。
また、無線タグ読取装置10は、容器30が適正な位置にセットされていると判定した場合、容器30に投入された物品を登録する。
無線タグ読取装置10については、後に詳述する。
【0014】
無線タグ読取装置10は、リーダ26を備える。リーダ26は、セットされた容器30の無線タグ31を読み取り可能な位置に設置されている。ここでは、リーダ26は、容器30がセットされる位置の下部に設置されている。
【0015】
リーダ26は、自身が備えるアンテナを通じて、無線タグ31などの無線タグとの電波でデータを送受信するデバイスである。リーダ26は、アンテナを通じて送信波を放出する。たとえば、リーダ26は、アンテナを通じて、送信波として無変調波を出力する。リーダ26は、アンテナを通じて無線タグ31から送信波に対する応答波を受信し、復調する。リーダ26は、応答波を復調することで無線タグ31からデータを取得する。
【0016】
たとえば、リーダ26は、無線タグ31から識別子などを取得する。また、リーダ26は、無線タグ31からの応答波の位相を測定する。たとえば、応答波の位相は、送信波の位相と応答波の位相との位相差である。
【0017】
リーダ26は、所定の位置(第1の位置)から他の位置(第2の位置)に移動可能の設置されている。リーダ26は、第1の位置から第2の位置まで所定の方向に直線的に移動可能である。たとえば、第1の位置は、適切な位置にセットされた容器30の一端の近傍(たとえば、一端の下)である。また、第2の位置は、適切な位置にセットされた容器30の他端の近傍(たとえば、他端の下)である。
次に、無線タグ読取システム1の制御系について説明する。図2は、無線タグ読取システム1の制御系を示すブロック図である。図2が示すように、無線タグ読取システム1は、無線タグ読取装置10及びサーバ40などを備える。
【0018】
無線タグ読取装置10は、プロセッサ11、メモリ12、通信部13、操作部14、表示部15、リーダインターフェース16、搬送部インターフェース17、第1のセンサインターフェース18、第2のセンサインターフェース19、リーダ26、搬送部27、第1のセンサ28及び第2のセンサ29などを備える。プロセッサ11と、メモリ12、通信部13、操作部14、表示部15、リーダインターフェース16、搬送部インターフェース17、第1のセンサインターフェース18及び第2のセンサインターフェース19と、は、互いに通信可能に接続する。リーダインターフェース16とリーダ26とは、互いに通信可能に接続する。搬送部インターフェース17と搬送部27とは、互いに接続する。第1のセンサインターフェース18と第1のセンサ28とは、互いに通信可能に接続する。第2のセンサインターフェース19は、第2のセンサ29とは、互いに通信可能に接続する。
【0019】
プロセッサ11は、無線タグ読取装置10全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ11は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ11は、内部メモリ又はメモリ12が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0020】
なお、プロセッサ11がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0021】
メモリ12(記憶部)は、種々のデータを格納する。たとえば、メモリ12は、ROM、RAM及びNVMとして機能する。
たとえば、メモリ12は、制御プログラム及び制御データなどを記憶する。制御プログラム及び制御データは、無線タグ読取装置10の仕様に応じて予め組み込まれる。たとえば、制御プログラムは、無線タグ読取装置10で実現する機能をサポートするプログラムなどである。
【0022】
また、メモリ12は、プロセッサ11の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、メモリ12は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0023】
また、メモリ12は、基準パターンと位置ズレパターンとを格納する。基準パターンと位置ズレパターンとについては、後述する。
【0024】
通信部13は、サーバ40などの他の装置とデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、通信部13は、LAN(local area network)接続又はUSB(universal serial bus)接続をサポートするインターフェースである。
【0025】
操作部14は、ユーザ又はオペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部14は、入力された操作を示す信号をプロセッサ11へ送信する。たとえば、操作部14は、ボタン、キーボード又はタッチパネルから構成されてもよい。
【0026】
表示部15は、プロセッサ11からの制御に基づいて画像を表示する。たとえば、表示部15は、液晶モニタから構成される。操作部14がタッチパネルから構成される場合、表示部15は、操作部14と一体的に形成されてもよい。
【0027】
リーダインターフェース16は、リーダ26とデータを送受信するためのインターフェースである。リーダインターフェース16は、プロセッサ11からの制御に基づいて、リーダ26に送信波を出力させる。また、リーダインターフェース16は、リーダ26から無線タグ31の識別子及び応答波の位相を取得する。リーダインターフェース16は、取得した識別子及び位相をプロセッサ11に送信する。また、リーダインターフェース16は、リーダ26に電力を供給するものであってもよい。
【0028】
搬送部インターフェース17は、搬送部27を制御するためのインターフェースである。搬送部インターフェース17は、プロセッサ11からの制御に基づいて、搬送部27にリーダ26を搬送させる。たとえば、搬送部インターフェース17は、搬送部27に、リーダを第1の位置から第2の位置まで搬送させる。また、搬送部インターフェース17は、搬送部27に電力を供給するものであってもよい。
【0029】
第1のセンサインターフェース18は、第1のセンサ28とデータを送受信するためのインターフェースである。第1のセンサインターフェース18は、プロセッサ11からの制御に基づいて、第1のセンサ28を起動する。また、第1のセンサインターフェース18は、第1のセンサ28からのセンサ信号をプロセッサ11に送信する。また、第1のセンサインターフェース18は、第1のセンサ28に電力を供給するものであってもよい。
【0030】
第2のセンサインターフェース19は、第2のセンサ29とデータを送受信するためのインターフェースである。第2のセンサインターフェース19は、プロセッサ11からの制御に基づいて、第2のセンサ29を起動する。また、第2のセンサインターフェース19は、第2のセンサ29からのセンサ信号をプロセッサ11に送信する。また、第2のセンサインターフェース19は、第2のセンサ29に電力を供給するものであってもよい。
【0031】
搬送部27は、プロセッサ11からの制御に基づいてリーダ26を搬送する。搬送部27は、第1の位置から第2の位置までリーダ26を搬送する。搬送部27は、所定の方向に直線的にリーダ26を搬送する。たとえば、搬送部27は、モータ、ギア又はベルトなどから構成される。
【0032】
第1のセンサ28は、リーダ26の位置を検出する。第1のセンサ28は、第1のセンサインターフェース18を通じて、検出した位置を示すセンサ信号をプロセッサ11に送信する。
【0033】
第2のセンサ29は、容器30の位置を検出する。第2のセンサ29は、検出した位置を示すセンサ信号をプロセッサ11に送信する。たとえば、第2のセンサ29は、重りセンサ、赤外線センサ又は超音波センサなどである。
【0034】
サーバ40は、無線タグ読取装置10の上位装置である。サーバ40は、無線タグ読取装置10から所定のデータを取得し管理する。また、サーバ40は、無線タグ読取装置10へ所定のデータを送信する。
【0035】
なお、無線タグ読取システム1は、図1及び図2が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、無線タグ読取システム1から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0036】
次に、無線タグ31の構成例について説明する。
図3は、無線タグ31の構成例を示すブロック図である。図3が示すように、無線タグ31は、RFIDチップ441及びアンテナ442などを備える。RFIDチップ441は、制御部511、メモリ512及び通信インターフェース513などを備える。制御部511は、メモリ512及び通信インターフェース513と接続する。また、通信インターフェース513は、アンテナ442と接続する。
【0037】
なお、無線タグ31は、図3が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0038】
制御部511は、RFIDチップ441全体の動作を制御する機能を有する。制御部511は、内部キャッシュおよび各種のインターフェースなどを備えてもよい。たとえば、制御部511は、内部メモリ、又は、メモリに記憶したデータにより種々の処理を実現する。制御部511は、プロセッサなどから構成されてもよい。また、制御部511は、シーケンサなどのハードウエアから構成されてもよい。
【0039】
メモリ512は、データを書き込み可能な不揮発性のメモリである。メモリ512は、制御部511の動作に基づいて種々のデータを記憶する。また、メモリ512は、無線タグ31の運用用途に応じて予め制御用のデータなどを記憶してもよい。また、メモリ512は、制御部511の処理中のデータなどを一時的に格納してもよい。
【0040】
また、メモリ512は、EPCを格納する記憶領域512aを備える。EPCについては、後述する。
【0041】
通信インターフェース513は、アンテナ442を通じてリーダ26などの外部装置と通信するためのインターフェースである。通信インターフェース513は、外部装置から受信した電力を供給する電源部などを備えてもよい。
【0042】
アンテナ442は、外部装置と無線で通信するためのアンテナである。また、アンテナ442は、外部装置から電力の供給を受けるためにも使用される。たとえば、アンテナ442は、所定の領域に網目状に形成されてもよい。また、アンテナ442は、所定の領域に環状に形成されてもよい。
【0043】
次に、EPCについて説明する。
EPCは、GEN2に準拠する無線タグ31のメモリに格納されるデータの1つである。EPCは、無線タグ31を特定するIDである。EPCは、無線タグ31を利用するオペレータによって書き換え可能なIDである。たとえば、EPCは、外部装置からのコマンドなどに従って更新される。
なお、記憶領域512aは、TID(Tag ID)を格納してもよい。
【0044】
次に、制御部511の機能について説明する。
制御部511は、無線タグ読取装置10に対して自身を特定する識別子を送信する機能を有する。
【0045】
たとえば、制御部511は、アンテナ442を通じて、リーダ26から送信波を受信する。送信波を受信すると、制御部511は、記憶領域512aから識別子としてEPCを取得する。EPCを取得すると、制御部511は、アンテナ442を通じて、EPCを含むレスポンスをリーダ26に送信する。たとえば、制御部511は、バックスキャッタ変調でレスポンスを送信する。
【0046】
なお、制御部511は、無線タグ読取装置10に対して識別子としてTIDを送信するものであってもよい。
【0047】
次に、無線タグ読取装置10が実現する機能について説明する。無線タグ読取装置10が実現する機能は、プロセッサ11がメモリ12などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0048】
まず、プロセッサ11は、基準パターンをメモリ12に格納する機能を有する。
【0049】
たとえば、プロセッサ11は、操作部14などを通じて、基準パターンを格納(又は、更新)する操作の入力を受け付けると、基準パターンを生成しメモリ12に格納する。
【0050】
基準パターンは、容器30が適切な位置にセットされている場合においてリーダ26の位置と無線タグ31からの応答波の位相との関係を示す。実施形態では、基準パターンは、リーダ26が搬送される、第1の位置から第2の位置までの区間において当該関係を示す。
【0051】
また、適切な位置は、リーダ26が容器30に投入された物品に添付されている無線タグを読み取ることが可能な、容器30の位置である。
【0052】
まず、オペレータは、容器30を適切な位置にセットする。たとえば、オペレータは、無線タグ読取装置10の上面の所定の位置に容器30をセットする。
【0053】
プロセッサ11は、搬送部27を用いてリーダ26を第1の位置まで搬送する。リーダ26を第1の位置まで搬送すると、プロセッサ11は、リーダ26を用いて無線タグ31からの識別子の取得を開始する。また、プロセッサ11は、無線タグ31からの応答波の位相の取得を開始する。
【0054】
位相の取得を開始すると、プロセッサ11は、搬送部27を用いてリーダ26の第2の位置への搬送を開始する。即ち、プロセッサ11は、リーダ26を第1の位置から第2の位置への方向(順方向)へ搬送する。
【0055】
リーダ26の搬送を開始すると、プロセッサ11は、第1のセンサ28からセンサ信号に基づいてリーダ26の位置を取得する。位置を取得すると、プロセッサ11は、当該位置と当該位置における位相とを対応付けて格納する。
【0056】
プロセッサ11は、リーダ26を第2の位置に搬送するまで、上記の動作を繰り返す。即ち、プロセッサ11は、リーダ26が第1の位置から第2の位置まで搬送される間において位相を取得する。
【0057】
なお、プロセッサ11は、無線タグ31の位相を取得できない場合、搬送部27を用いてリーダ26を第2の位置から第1の位置への方向(逆方向)に搬送してもよい。プロセッサ11は、無線タグ31の位相を取得できなかった位置までリーダ26を搬送し再び順方向に搬送して、位相を取得してもよい。
【0058】
上記の動作により、プロセッサ11は、リーダ26の位置(第1の位置から第2の位置まで)と応答波からの位相との関係を示すパターン(サンプルパターン)を取得する。
【0059】
サンプルパターンを取得すると、プロセッサ11は、リーダ26を再び第1の位置に搬送する。リーダ26を第1の位置に搬送すると、プロセッサ11は、同様にサンプルパターンを取得する。
プロセッサ11は、上記の動作を繰り返して複数のサンプルパターンを取得する。
【0060】
図4は、プロセッサ11が取得したサンプルパターンの例を示す。図4では、横軸は、リーダ26の位置を示す。縦軸は、無線タグ31からの応答波の位相を示す。
【0061】
図4は、複数のサンプルパターン50を示す。各サンプルパターン50は、リーダ26の位置(第1の位置から第2の位置まで)と無線タグ31からの応答波の位相との関係を示す。
【0062】
複数のサンプルパターン50を取得すると、プロセッサ11は、複数のサンプルパターン50に基づいて基準パターンを生成する。たとえば、プロセッサ11は、複数のサンプルパターン50を平均したパターンを基準パターンとして生成する。たとえば、プロセッサ11は、各位置において、複数のサンプルパターン50が示す位相を平均して基準パターンを生成する。
【0063】
また、プロセッサ11は、複数のサンプルパターン50の中央値を示すパターンを基準パターンとして生成してもよい。たとえば、プロセッサ11は、各位置において複数のサンプルパターン50が示す位相の中央値を示す基準パターンを生成する。また、プロセッサ11は、各サンプルパターン50の位相の平均値を算出し、複数の平均値の中央値を有するサンプルパターンを基準パターンとしてもよい。
【0064】
プロセッサ11がサンプルパターン50から基準パターンを生成する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
なお、プロセッサ11は、複数のサンプルパターン50から構成される基準パターンを生成してもよい。
【0065】
基準パターンを生成すると、プロセッサ11は、生成した基準パターンをメモリ12に格納する。
【0066】
次に、プロセッサ11は、位置ズレパターンをメモリ12に格納する機能を有する。
【0067】
たとえば、プロセッサ11は、操作部14などを通じて、位置ズレパターンを格納(又は、更新)する操作の入力を受け付けると、位置ズレパターンを生成しメモリ12に格納する。
【0068】
位置ズレパターンは、容器30が適切な位置からズレた位置(たとえば、適切な位置からリーダ26の移動方法又は逆方向にズレた位置)にセットされている場合においてリーダ26の位置と無線タグ31からの応答波の位相との関係を示す。実施形態では、基準パターンと同様に、位置ズレパターンは、リーダ26が搬送される、第1の位置から第2の位置までの区間において当該関係を示す。
【0069】
まず、オペレータは、容器30を適切な位置からズレた位置にセットする。たとえば、オペレータは、無線タグ読取装置10の上面からはみ出す位置に容器30をセットする。
【0070】
プロセッサ11は、基準パターンのサンプルデータと同様に複数のサンプルパターンを取得する。
【0071】
図5は、プロセッサ11が取得したサンプルパターンの例を示す。図5では、横軸は、リーダ26の位置を示す。縦軸は、無線タグ31からの応答波の位相を示す。
【0072】
図5は、複数のサンプルパターン60を示す。各サンプルパターン60は、リーダ26の位置(第1の位置から第2の位置まで)と無線タグ31からの応答波の位相との関係を示す。
サンプルパターン60は、サンプルパターン50と異なる形状である。
【0073】
複数のサンプルパターン60を生成すると、プロセッサ11は、複数のサンプルパターン60に基づいて位置ズレパターンを生成する。プロセッサ11が複数のサンプルパターン60から位置ズレパターンを生成する方法は、複数のサンプルパターン50から基準パターンを生成する方法と同様であるため説明を省略する。
【0074】
なお、プロセッサ11は、複数のサンプルパターン60から構成される位置ズレパターンを生成してもよい。
【0075】
位置ズレパターンを生成すると、プロセッサ11は、生成した位置ズレパターンをメモリ12に格納する。
【0076】
また、プロセッサ11は、リーダ26の位置とユーザが無線タグ読取装置10にセットした容器30の無線タグ31の応答波の位相との関係を示すパターン(位相パターン)を取得する機能を有する。
【0077】
たとえば、ユーザは、無線タグが添付された物品が投入された容器30を無線タグ読取装置10にセットする。ユーザは、容器30をセットすると、所定の操作(たとえば、容器30に投入された物品を登録する操作)を操作部14などに入力する。
【0078】
プロセッサ11は、操作部14などを通じて当該操作の入力を受け付ける。当該操作の入力を受け付けると、プロセッサ11は、第2のセンサ29を用いて容器30の位置を検出する。容器30の位置を検出すると、プロセッサ11は、容器30の位置が、リーダ26が無線タグ31からの応答波の位相を取得可能である範囲(測定可能範囲)に収まっているか判定する。容器30の位置が測定可能範囲に収まっていないと判定すると、プロセッサ11は、表示部15にエラーを表示する。たとえば、プロセッサ11は、容器30の位置が測定可能範囲に収まっていないことを示すメッセージを表示部15に表示する。また、プロセッサ11は、容器30をどのような方向に移動させれば容器30の位置が測定可能範囲に収まるかを示すメッセージを表示部15に表示してもよい。
【0079】
容器30の位置が測定可能範囲に収まっていると判定すると、プロセッサ11は、搬送部27を用いてリーダ26を第1の位置まで搬送する。
【0080】
リーダ26を第1の位置まで搬送すると、プロセッサ11は、リーダ26を用いて無線タグ31からの識別子の取得を開始する。また、プロセッサ11は、無線タグ31からの応答波の位相の取得を開始する。
【0081】
位相の取得を開始すると、プロセッサ11は、搬送部27を用いてリーダ26の第2の位置への搬送を開始する。
【0082】
リーダ26の搬送を開始すると、プロセッサ11は、第1のセンサ28からセンサ信号に基づいてリーダ26の位置を取得する。位置を取得すると、プロセッサ11は、当該位置と当該位置における位相とを対応付けて格納する。また、プロセッサ11は、容器30に投入された物品に添付されている無線タグから識別子を取得し格納する。
【0083】
たとえば、プロセッサ11は、応答波が示す識別子によって無線タグ31からの応答波を特定する。たとえば、メモリ12は、容器30に添付されている無線タグ31の識別子を予め格納する。プロセッサ11は、メモリ12が格納する当該識別子を参照して、複数の応答波から無線タグ31からの応答波を特定する。
【0084】
プロセッサ11は、リーダ26を第2の位置に搬送するまで、上記の動作を繰り返す。即ち、プロセッサ11は、リーダ26が第1の位置から第2の位置まで搬送される間において位相を取得する。上記の動作により、プロセッサ11は、リーダ26の位置(第1の位置から第2の位置まで)と応答波からの位相との関係を示すパターン(位相パターン)を取得する。
【0085】
図6は、プロセッサ11が取得した位相パターンの例を示す。図6では、横軸は、リーダ26の位置を示す。縦軸は、無線タグ31からの応答波の位相を示す。
図6は、位相パターン70を示す。位相パターン70は、リーダ26の位置(第1の位置から第2の位置まで)と無線タグ31からの応答波の位相との関係を示す。
【0086】
また、プロセッサ11は、位相パターンと基準パターンとの類似度(第1の類似度)を算出する機能を有する。
【0087】
ここでは、類似度は、高いほど、位相パターンと基準パターンとの類似の程度が高いことを示す指標である。
【0088】
図7は、プロセッサ11が第1の類似度を算出する動作例を示す。図7が示すように、プロセッサ11は、各位置において、位相パターンが示す位相と基準パターンが示す位相との差を算出する。
【0089】
各位置において位相の差を算出すると、プロセッサ11は、所定のアルゴリズムに従って、各位置における位相の差を用いて第1の類似度を算出する。
【0090】
なお、基準パターンが複数のサンプルパターン50から構成される場合、プロセッサ11は、位相パターンと各サンプルパターン50との類似度を算出してもよい。プロセッサ11は、算出された複数の類似度の中から最も高い類似度を特定する。プロセッサ11は、当該類似度を第1の類似度として取得する。
プロセッサ11が第1の類似度を算出する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
【0091】
また、プロセッサ11は、第1の類似度が所定の閾値(第1の閾値)を超えると、容器30に投入された物品を登録する機能を有する。
【0092】
プロセッサ11は、第1の類似度が所定の閾値(第1の閾値)を超えると判定すると、容器30が適切な位置にセットされていると判定する。容器30が適切な位置にセットされていると判定すると、プロセッサ11は、容器30に投入された物品に添付されている無線タグの識別子をメモリ12から取得する。
【0093】
識別子をメモリ12から取得すると、プロセッサ11は、識別子に対応する物品を登録する。即ち、プロセッサ11は、容器30に投入された物品に添付されている無線タグから識別子を適切に取得できたものと判定する。たとえば、プロセッサ11は、容器30に投入された物品として当該物品を示す情報をメモリ12に格納する。また、プロセッサ11は、当該情報をサーバ40に送信してもよい。
【0094】
なお、プロセッサ11は、物品の登録が完了したこと示す案内を表示部15に表示してもよい。また、プロセッサ11は、容器30が適切な位置にセットされていることを示す案内を表示部15に表示してもよい。
【0095】
また、プロセッサ11は、第1の類似度が第1の閾値以下である場合、位相パターンと位置ズレパターンとの類似度(第2の類似度)を算出する機能を有する。
【0096】
プロセッサ11が第2の類似度を算出する方法は、第1の類似度を算出する方法と同様であるため説明を省略する。
【0097】
また、プロセッサ11は、第2の類似度が所定の閾値(第2の閾値)を超えると、容器30が適切な位置にセットされていないことを示す情報(第1の情報)を出力する機能を有する。
【0098】
たとえば、プロセッサ11は、当該情報として容器30が適切な位置にセットされていないことを示す案内を表示部15に表示する。また、プロセッサ11は、当該情報として容器30を適切な位置にセットすることを促す案内を表示部15に表示してもよい。また、プロセッサ11は、当該情報として容器30の位置を修正する方向を示す案内を表示部15に表示してもよい。
【0099】
また、プロセッサ11は、容器30が適切な位置にセットされていないことを示す情報をサーバ40に送信してもよい。
【0100】
また、プロセッサ11は、第2の類似度が第2の閾値以下であると、他のエラー(たとえば、不明なエラー)が生じたことを示す情報(第2の情報)を出力する機能を有する。
【0101】
たとえば、プロセッサ11は、当該情報として他のエラーが生じたことを示す案内を表示部15に表示する。また、プロセッサ11は、他のエラーが生じたことを示す情報をサーバ40に送信してもよい。
【0102】
次に、プロセッサ11の動作例について説明する。
図8は、プロセッサ11の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0103】
ここでは、ユーザは、無線タグが添付されている物品が投入された容器30を無線タグ読取装置10にセットしたものとする。また、容器30の位置は、測定可能範囲に収まっているものとする。
【0104】
まず、プロセッサ11は、搬送部27を用いてリーダ26を第1の位置に搬送する(ACT11)。リーダ26を第1の位置に搬送すると、プロセッサ11は、リーダ26を用いて無線タグ31の読み取りを開始する(ACT12)。
【0105】
無線タグ31の読み取りを開始すると、プロセッサ11は、搬送部27を用いてリーダ26の第2の位置への搬送を開始する(ACT13)。搬送を開始すると、プロセッサ11は、リーダ26の位置と無線タグ31からの応答波の位相とをメモリ12に格納する(ACT14)。ここで、プロセッサ11は、容器30に投入された物品に添付されている無線タグの識別子を取得しメモリ12に格納する。
【0106】
リーダ26の位置と無線タグ31からの応答波の位相とをメモリ12に格納すると、プロセッサ11は、リーダ26を第2の位置まで搬送したか判定する(ACT15)。リーダ26を第2の位置まで搬送していないと判定すると(ACT15、NO)、プロセッサ11は、ACT14に戻る。
【0107】
リーダ26を第2の位置まで搬送したと判定すると(ACT15、YES)、プロセッサ11は、リーダ26の搬送を終了する(ACT16)。リーダ26の搬送を終了すると、プロセッサ11は、無線タグ31の読み取りを終了する(ACT17)。
【0108】
無線タグ31の読み取りを終了すると、プロセッサ11は、位相パターンと基準パターンとの第1の類似度を算出する(ACT18)。第1の類似度を算出すると、プロセッサ11は、第1の類似度が第1の閾値を超えているか判定する(ACT19)。
【0109】
第1の類似度が第1の閾値を超えていると判定すると(ACT19、YES)、プロセッサ11は、容器30に投入された物品を登録する(ACT20)。
【0110】
第1の類似度が第1の閾値以下であると判定すると(ACT19、NO)、プロセッサ11は、位相パターンと位置ズレパターンとの第2の類似度を算出する(ACT21)。第2の類似度を算出すると、プロセッサ11は、第2の類似度が第2の閾値を超えているか判定する(ACT22)。
【0111】
第2の類似度が第2の閾値を超えていると判定すると(ACT22、YES)、プロセッサ11は、容器30が適切な位置にセットされていないことを示す情報を出力する(ACT23)。
【0112】
第2の類似度が第2の閾値以下である判定すると(ACT22、NO)、プロセッサ11は、他のエラーが生じたことを示す情報を出力する(ACT24)。
【0113】
容器30に投入された物品を登録した場合(ACT20)、容器30が適切な位置にセットされていないことを示す情報を出力した場合(ACT23)、又は、他のエラーが生じたことを示す情報を出力した場合(ACT24)、プロセッサ11は、動作を終了する。
【0114】
なお、メモリ12は、複数の位置ズレパターンを格納してもよい。たとえば、メモリ12は、互いに異なる位置ズレに対応する複数の位置ズレパターンを格納する。この場合、プロセッサ11は、第1の類似度が第1の閾値以下である場合に、位相パターンと各位置ズレパターンとの類似度を算出する。プロセッサ11は、最も高い類似度の位置ズレパターンに基づいて、容器30が適切な位置にセットされていないことを示す情報を出力する。たとえば、プロセッサ11は、最も高い類似度の位置ズレパターンに対応する位置に容器30がセットされていることを示す情報を出力する。また、プロセッサ11は、最も高い類似度の位置ズレパターンに応じて、容器30の位置を修正する方向示す案内を表示部15に表示してもよい。
【0115】
また、容器30は、複数の無線タグ31を備えるものであってもよい。この場合、メモリ12は、各無線タグ31に対応する基準パターン及び位置ズレパターンを格納する。プロセッサ11は、各無線タグ31から位相パターンと対応する基準パターンとの類似度をそれぞれ算出し、複数の類似度に基づいて容器30が適切な位置にセットされているか判定する。また、プロセッサ11は、各無線タグ31から位相パターンと対応する位置ズレパターンとの類似度をそれぞれ算出し、複数の類似度に基づいて容器30が適切な位置にセットされていないことを示す情報を出力する。
【0116】
また、プロセッサ11は、基準パターンをサーバ40などの外部装置から取得してもよい。また、プロセッサ11は、位置ズレパターンをサーバ40などの外部装置から取得してもよい。
また、搬送部27は、リーダ26のアンテナを搬送するものであってもよい。
【0117】
また、プロセッサ11は、位相パターンと位置ズレパターンとの類似度を算出しなくともよい。この場合、プロセッサ11は、第1の類似度が第1の閾値以下である場合、容器30が適切な位置にセットされていないことを示す情報を出力してもよい。
【0118】
以上のように構成された無線タグ読取装置は、リーダを移動させながら容器に添付されている無線タグを読み取ることで、リーダの位置と無線タグからの応答波の位相との関係を示す位相パターンを取得する。また、無線タグ読取装置は、取得した位相パターンと予め格納された基準パターンとの類似度を算出する。無線タグ読取装置は、類似度に基づいて容器が適切な位置に設置されているかを判定することができる。
【0119】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0120】
1…無線タグ読取システム、10…無線タグ読取装置、11…プロセッサ、12…メモリ、13…通信部、14…操作部、15…表示部、16…リーダインターフェース、17…搬送部インターフェース、18…第1のセンサインターフェース、19…第2のセンサインターフェース、26…リーダ、27…搬送部、28…第1のセンサ、29…第2のセンサ、30…容器、31…無線タグ、40…サーバ、50…サンプルパターン、60…サンプルパターン、70…位相パターン、441…RFIDチップ、442…アンテナ、511…制御部、512…メモリ、512a…記憶領域、513…通信インターフェース。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8