(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-16
(45)【発行日】2023-06-26
(54)【発明の名称】包装用箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/50 20060101AFI20230619BHJP
B65D 81/03 20060101ALI20230619BHJP
【FI】
B65D5/50 A
B65D81/03 100
(21)【出願番号】P 2019188416
(22)【出願日】2019-10-15
【審査請求日】2022-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000202154
【氏名又は名称】相互印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】光川 春
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-11462(JP,A)
【文献】実開平3-45823(JP,U)
【文献】実開昭60-75288(JP,U)
【文献】米国特許第1681287(US,A)
【文献】実開昭64-32333(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/50
B65D 81/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1枚のブランクシート(1)を材料として形成される包装用箱であって、
角筒状の箱本体(10)を形成し、前記ブランクシート(1)における第1方向(X 1)に
沿って順に連設される、第1側壁(11)、第2側壁(12)、第3側壁(13 )、第4側壁(14)及び第5側壁(15)と、
前記第1方向(X1)における端部である前
記第5側壁(15)の側壁において、前 記第1方向(X1)に交差する第2方向(X2)に沿って他の側壁の端部よりも突出す るよう突設され、前記箱本体(10)内において、設けられた前記側壁から傾斜して立 設する支持部(20)と
、
前記支持部(20)が突設されている前記第5側壁(15)から前記第1方向(X1) に沿って最も遠くに位置する前記第1側壁(11)に、前記第2方向(X2)に沿って 突設され、前記箱本体(10)を形成するときに前記支持部(20)と当接して前記支 持部(20)を立設させる内側天蓋片(31)及び内側底蓋片(32)
を具備することを特徴とする包装用箱。
【請求項2】
前記支持部(20)の前記第2方向(X2)に沿った長さ(L1)と、前記支持部(2 0)が突設されている前記第1側壁(11)から第5側壁(15)のいずれか一つの側 壁の前記第2方向(X2)に沿った長さ(L2)の2分の1との和が、他の側壁の前記 第2方向(X2)に沿った長さの2分の1よりも長いことを特徴とする請求項1に記載 の包装用箱。
【請求項3】
前記支持部(20)が突設されている前記第1側壁(11)又は第5側壁(15)の 側壁において、その前記第2方向(X2)の両端側において、前記支持部(20)がそ れぞれ一つずつ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装用 箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装用箱に関し、特に、緩衝構造を備える包装用箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
緩衝構造を備える包装用箱として、特許文献1には、角筒状の箱本体を具備する二重構造の包装用箱が記載されている。特許文献1に記載の包装用箱においては、外箱である箱本体の内部に、内箱である角筒状の緩衝部が配設されている。緩衝部を形成する各仕切壁は、箱本体の軸方向に沿って延びており、凸片状のスペーサーを介し、箱本体を形成する各側壁に支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の包装用箱においては、箱本体の内部が、複数の仕切壁によって、複数の空間に区分されており、箱本体に収容物を収容するとき、仕切壁の縁部に収容物が当接し、収容物をスムーズに収容できないことがある。特に、錠剤等を収容する複数枚のPTPシートを一纏めにして箱詰めする場合のように、外形が一定ではない収容物を機械詰めするとき、仕切壁の縁部に収容物が当接し、収容物をスムーズに収容できないことがある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送時に加わる収容物への衝撃を和らげる緩衝構造を有しながらも、簡便に組み立てることができるとともに、角筒状の箱本体の内部に収容物をスムーズに収容することができる包装用箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
〔1〕本願に開示する包装用箱は、1枚のブランクシート(1)を材料として形成さ れる包装用箱であって、角筒状の箱本体(10)を形成し、前記ブランクシート(1) における第1方向(X1)に沿って順に連設される、第1側壁(11)、第2側壁(1 2)、第3側壁(13)、第4側壁(14)及び第5側壁(15)と、前記第1方向( X1)における端部である前記第1側壁(11)又は第5側壁(15)の側壁において 、前記第1方向(X1)に交差する第2方向(X2)に沿って他の側壁の端部よりも突 出するよう突設され、前記箱本体(10)内において、設けられた前記側壁から傾斜し て立設する支持部(20)と、前記支持部(20)が突設されている前記第1側壁(1 1)又は第5側壁(15)のいずれか一方の側壁から前記第1方向(X1)に沿って最 も遠くに位置する前記第4側壁(14)又は前記第1側壁(11)のいずれか一方の側 壁に、前記第2方向(X2)に沿って突設され、前記箱本体(10)を形成するときに 前記支持部(20)と当接して前記支持部(20)を立設させる内側天蓋片(31)及 び内側底蓋片(32)を具備することを特徴とする包装用箱である。
【0007】
〔2〕また、前記支持部(20)の前記第2方向(X2)に沿った長さ(L1)と、前記支持部(20)が突設されている前記第1側壁(11)から第5側壁(15)のいずれか一つの側壁の前記第2方向(X2)に沿った長さ(L2)の2分の1との和が、他の側壁の前記第2方向(X2)に沿った長さの2分の1よりも長いことを特徴とする前記〔1〕に記載の包装用箱である。
【0008】
〔3〕また、本願に開示する包装用箱は、前記支持部(20)が突設されている前記第1側壁(11)又は第5側壁(15)の側壁において、その前記第2方向(X2)の両端側において、前記支持部(20)がそれぞれ一つずつ設けられていることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の包装用箱である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の包装用箱によれば、搬送時に加わる収容物への衝撃を和らげる緩衝構造を有しながらも、簡便に組み立てることができるとともに、角筒状の箱本体の内部に収容物をスムーズに収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る包装用箱のブランクシートを示す平面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る包装用箱の組立途中の底面側から見た部分斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る包装用箱の組立途中の底面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る包装用箱の組立途中において錠剤等を収容する複数枚のPTPシートを収容した状態の平面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る包装用箱において錠剤等を収容する複数枚のPTPシートを密封した状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る包装用箱を図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するのに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この実施形態に限定されるものではない。
【0012】
図1から
図5を参照して、本発明の実施形態に係る包装用箱を説明する。
図1は、実施形態に係る包装用箱のブランクシートを示す平面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る包装用箱の組立途中の底面側から見た部分斜視図である。
図3は、本発明の実施形態に係る包装用箱の組立途中の底面図である。
図4は、本発明の実施形態に係る包装用箱の組立途中において錠剤等を収容する複数枚のPTPシートを収容した状態の平面図である。
図5は、本発明の実施形態に係る包装用箱において錠剤等を収容する複数枚のPTPシートを密封した状態の断面図である
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る包装用箱は、1枚のブランクシート1を所定部位において折り曲げ、所定部分において糊付けすることによって、製函される。すなわち、包装用箱は、1枚のブランクシート1を材料として形成されるものであり、基本的には、ブランクシート1のみから形成される。なお、他の実施形態において、包装用箱の形成には、意匠のため等に、ブランクシート1以外の材料を付加的に使用することもできる。
【0014】
また、
図2に示すように、本実施形態に係る包装用箱は、角筒状の箱本体10と、箱本体10の内部に配設される支持部20などを具備する。
【0015】
箱本体10は、
図1に示す、第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、第4側壁14、及び第5側壁15から形成される。第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、第4側壁14、及び第5側壁15は、各々方形状であり、そして、ブランクシート1における第1方向X1に、折目a、折目b、折目c、折目dを介し短手方向であるX1に方向に沿って連設される。
図1において、折目a、折目b、折目c、折目dを含む全ての折目は直線状に形成され、その折目に沿って山折り又は谷折り可能に形成される。
【0016】
第1側壁11と第3側壁13とは、箱本体10として形成されたときに対向する略同一の形状を有し、第2側壁12と第4側壁14とは、箱本体10として形成されたときに対向する略同一の形状を有する。そして、第5側壁15は、箱本体10として形成されたときに第1側壁11と重ね合わされ第3側壁13と対向する。なお、
図1においては、第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、及び第4側壁14の各々における両面のうち、箱本体10における外側面が紙面の手前側に表れている。以下、便宜的に、包装用箱におけるブランクシート1内の全ての部位について、
図1の紙面に表れている面を「外側面」と称し、反対側の面を「内側面」と称する。また、第5側壁15の外側面は、第1側壁11の内側面に貼り付けられて重ね合わされることとなる。
【0017】
箱本体10は、
図1の状態から第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、第4側壁14、及び第5側壁15をそれぞれの境界線である折目a、折目b、折目c、折目dにて山折りにして、すなわち紙面の奥側におおよそ直角に折り曲げて第5側壁15の外側面を第1側壁11の内側面に粘着剤等で貼り付けられることにより、
図2に示すように、第1方向X1に略直角に交差する第2方向X2に沿って両端部が開口する角筒状を形成する。
図2における上方向の開口は、箱本体10における底側の開口である。
【0018】
また、
図1に示すように、第1側壁11において、第1方向X1に略直角に交差する第2方向X2に沿って、略台形状の内側天蓋片31が折目eを介し突設され、内側天蓋片31とは反対方向に、略台形状の内側底蓋片32が折目fを介し突設される。そして、第1側壁11における第2側壁12が連設されている側端とは反対側の側端には、円弧状の切欠が設けられており、後述する第2破断部42を箱本体10から破断して分離する操作をするときに指が第1側壁11に当接しないようにしている。そして、内側天蓋片31の第1側壁11と反対側の上方端部には、楔状の切り込みが設けられて略台形状の差込片31aが設けられており、後述する差込口35aに差し込んで内側天蓋片31と天蓋片35を係止可能とし、開封後における内容物の脱落を防止することができる。
【0019】
第2側壁12において、第2方向X2に、階段状の凸多角形に形成された第1の天フラップ片33が折目gを介し突設され、第2方向X2の反対方向の端部に、第1の天フラップ片33と対称な形状を有する第1の底フラップ片34が折目hを介し突設されている。
【0020】
第3側壁13は、第2方向X2に、略台形状の天蓋片35が折目iを介し突設され、第2方向X2の反対方向に、略方形状の底蓋片36が折目jを介し突設されている。天蓋片35の中央部下方に第1方向X1に沿って略コの字状の切込みである差込口35aが形成されており、差込片31aを差し込んで、内側天蓋片31と天蓋片35を係止することができる。天蓋片35の中央近傍に第1方向X1に沿って細長い長孔35bが形成されており、指を掛けるなどして開封しやすくなっている。また、天蓋片35において、長孔35bの長手方向の両端から第1方向X1へ破断線が設けられており、長孔35bを境にして天蓋片35を二つに分離することができる。そして、第3側壁13の下方には、略円弧状の破断線と折目jの一部に設けられたミシン目等の破断線により略円弧状の第1破断部41が形成されており、箱本体10にて第1破断部に指を宛がい、力を加えることにより、第1破断部が破断して底蓋片36と一体となって箱本体10の底側から解体することができる。
【0021】
第4側壁14は、第2方向X2に、階段状の凸多角形に形成された第2の天フラップ片37がミシン目kを介し突設され、第2方向X2の反対方向の端部に、第2の天フラップ片37と対称な形状を有する第2の底フラップ片38が折目lを介し突設されている。また、第4側壁14における第2方向X2の端部には、第4側壁14の面積の6割ほどを占め折目c、d、kの一部または全部に設けられたミシン目等に囲まれた第2破断部42が形成されている。第2破断部42は第5側壁15の一部である半円形状と第4側壁14の一部である矩形状を組み合わせた形状を有している。そして、箱本体10においてその第5側壁15の一部である半円形状の部分を、指を押して破断し続いて第4側壁14の一部である矩形状の部分を破断することで第2破断部42を箱本体10から完全に分離して情報カード等として活用することができる。
【0022】
また、箱本体10における底側開口は、
図2から
図4に示すように、内側底蓋片32、第1の底フラップ片34、底蓋片36、第2の底フラップ片38によって塞がれる。また、箱本体10における天側開口は、内側天蓋片31、第1の天フラップ片33、天蓋片35、第2の天フラップ片37によって塞がれる。
【0023】
第5側壁15は、第4側壁14の第1方向X1に連接され、略凸形状に形成されている。その凸部において、第2方向X2に沿って、それぞれ折目m、nを介して舌片状の支持部20が突設されている。
図1において、箱本体10を形成時に、支持部20は、折目m、nを介して紙面の奥側に向かって折り曲げられ、
図2から
図5に示すように、箱本体10が形成されると、傾斜して立設される。この支持部20によって、
図5に示すように、箱本体10の内部にPTPシートSHなどの収容物が収容されると、流通過程で箱本体10に振動などの衝撃が加わったとしても、収容物に加わった力を支持部20が撓むなどして緩衝材として機能するので、収容物の破損などを防止することができる。
【0024】
支持部20は第2方向X2に沿って長さL1を有しており、支持部20が突設されている第5側壁15の凸部は第2方向X2に沿って長さL2を有している。そして、
図1に示すように、その一方の支持部20の長さL1と第5側壁15の長さL2の2分の1との和は、第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、第4側壁14における第2方向X2に沿った長さの2分の1よりも長くなるように設計されている。これにより、箱本体10の形成時に、底側開口において、内側底蓋片32、第1の底フラップ片34、底蓋片36、第2の底フラップ片38によって底側開口が塞がれるときに、内側底蓋片32が折目fを介して折りたたまれると支持部20が内側底蓋片32によって内側に押されて折目nを介して傾斜して底側開口の内側に向かって立設される。このように、箱詰機によって行われる箱本体10の形成工程において、支持部20は内側底蓋片32が折りたたまれる動作に伴って立設されるので、わざわざ緩衝材として機能する支持部20を折り曲げて立設する工程が必要なく、簡便に組み立てることができる。
【0025】
そして、本実形態において、支持部20は、第5側壁15の凸部における第2方向X2に二つ設けられているが、他の実施形態において、一つとすることもできる。そのときも、支持部20は内側底蓋片32が折りたたまれる動作に伴って立設されるように、支持部20の長さL1と第5側壁15の長さL2の2分の1の和は、第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、第4側壁14における第2方向X2に沿った長さの2分の1よりも長くなるように設けられる。または、他の実施形態において、本実施形態と同様に、支持部20における第5側壁15と連設されている基端とは反対側の先端が、第2方向X2における第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、第4側壁14の端部よりも第2方向X2側に突出するように設けられる。
【0026】
さらに、本実形態において、支持部20は、第1方向X1における一端部である第5側壁15に設けられているが、他の実施形態において、第1方向X1における他端部である第1側壁11に設けることもできる。そのときに、箱本体10における底側開口が内側底蓋片32、第1の底フラップ片34、底蓋片36、第2の底フラップ片38によって塞がれるように、そして、箱本体10における天側開口が内側天蓋片31、第1の天フラップ片33、天蓋片35、第2の天フラップ片37によって塞がれるように、内側底蓋片32、第1の底フラップ片34、底蓋片36、第2の底フラップ片38、天蓋片31、第1の天フラップ片33、天蓋片35、第2の天フラップ片37は、第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、第4側壁14の適宜箇所に設けられることが好ましい。このように、第1方向X1における端部の側壁に支持部20を設けることにより、その側壁は箱本体10を形成するときに箱本体10の内部に配設されることとなり、支持部20を箱本体10の内部で立設することができる。
【0027】
次に、
図1から
図5を参照し、ブランクシート1を材料として包装用箱を形成する手順、及び収容空間SPに収容物を収容する手順の一例を説明する。
【0028】
(1)
図1において、第4側壁14を折目dで第5側壁15に対し山折りにした後、ブランクシート1を裏返す
(2)第5側壁15の外側面の第4側壁14側に、糊剤を塗工する。支持部20には糊剤は塗工されない。
(3)第2側壁12を折目bで第3側壁13に対し山折りにする。
(4)第1側壁11の内側面と第5側壁15の外側面を貼り合わせて、第2側壁12及び第4側壁14を起立させることにより、
図2、
図3に示すような収容空間SPが視認可能な箱本体10が形成される。
(5)箱本体10の底側開口又は天側開口を介し収容空間SPにPTPシートSHなどの収容物を箱詰機械などによって収容する。
(6)箱本体10の天側開口を塞ぐように、内側天蓋片31の外側面に糊剤が予め塗工されており、内側天蓋片31、第1の天フラップ片33、天蓋片35、第2の天フラップ片37を折目e、折目g、折目i、折目kで折り曲げ、内側天蓋片31の外側面に天蓋片35の内側面が貼り合わされる。このとき、
図5に示すように、支持部20は内側天蓋片31が折りたたまれる動作に伴って傾斜して立設される。
(7)箱本体10の底側開口を塞ぐように、内側底蓋片32の外側面に糊剤が予め塗工されており、内側底蓋片32、第1の底フラップ片34、底蓋片36、第2の底フラップ片38を折目f、折目h、折目j、折目lで折り曲げ、内側底蓋片32の外側面に底蓋片36の内側面が貼り合わされる。このとき、
図5に示すように、支持部20は内側底蓋片32が折りたたまれる動作に伴って傾斜して立設される。
なお、(6)(7)の工程は逆の順序で、又は同じタイミングで行うことができる。
【0029】
以上、
図1から
図5を参照して説明したように、本実施形態の包装用箱によれば支持部20が、第2方向X2に、第1側壁11から第4側壁14よりも突設されており箱本体10の底側開口を塞ぐとき、支持部20が内側底蓋片32の折りたたまれる動作に伴って傾斜して立設される。従って、緩衝構造を有しながらも緩衝構造を有さないときと同様の箱本体10の形成工程で簡便に組み立てることができるとともに、収容物をスムーズに機械詰めできるので、包装工程を効率化できる。
【符号の説明】
【0030】
1…ブランクシート
10…箱本体
11…第1側壁
12…第2側壁
13…第3側壁
14…第4側壁
15…第5側壁
20…支持部
31…内側天蓋片
31a…差込片
32…内側底蓋片
33…第1の天フラップ片
34…第1の底フラップ片
35…天蓋片
35a…差込口
35b…長孔
36…底蓋片
37…第2の天フラップ片
38…第2の底フラップ片
41…第1破断部
42…第2破断部
X1…第1方向
X2…第2方向
L1、L2、…長さ
SH…PTPシート
SP…収容空間