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特許7297915通信方法、装置、コンピュータ読取可能な媒体及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-16
(45)【発行日】2023-06-26
(54)【発明の名称】通信方法、装置、コンピュータ読取可能な媒体及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/02 20090101AFI20230619BHJP
   H04W 72/04 20230101ALI20230619BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20230619BHJP
   H04W 36/18 20090101ALI20230619BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20230619BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20230619BHJP
   H04W 36/12 20090101ALI20230619BHJP
【FI】
H04W16/02
H04W72/04
H04W92/24
H04W36/18
H04W72/25
H04W72/02
H04W36/12
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021553354
(86)(22)【出願日】2020-06-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 CN2020094485
(87)【国際公開番号】W WO2020253549
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-09-08
(31)【優先権主張番号】201910523813.1
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】王 涛
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-520208(JP,A)
【文献】国際公開第2019/095206(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/024559(WO,A1)
【文献】特開2019-071569(JP,A)
【文献】国際公開第2018/128022(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワークのコアネットワークエンティティが実行する通信方法であって、
第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティによって前記第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得するステップであって、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有し、
前記端末装置の移動軌跡を取得するステップと、
前記端末装置の移動軌跡に基づいて、前記端末装置が移動する位置範囲に対応するネットワークを、目標第2ネットワークとして予測するステップと、
前記目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティによって前記端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得するステップと、
を含む、ステップと、
前記端末装置が前記第2ネットワークに移動した後に前記通信リソースプールにおける通信リソースを用いて通信を行うように、前記通信リソースプールを前記端末装置に配置するステップと、
を含む
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得する前記ステップは、
複数の前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、各前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記端末装置に割り当てられた通信リソースプールをそれぞれ取得するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークは、アクセスネットワークを共用するEPCネットワークと5GCネットワークとを含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信方法。
【請求項4】
通信装置であって、
第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティによって第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得するための通信ネゴシエーション手段であって、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有し、
前記端末装置の移動軌跡を取得し、
前記端末装置の移動軌跡に基づいて、前記端末装置が移動すべき位置範囲に対応するネットワークを、目標第2ネットワークとして予測し、
前記目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティによって前記端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得する、
ことを含む、通信ネゴシエーション手段と、
前記端末装置が前記第2ネットワークに移動した後に前記通信リソースプールにおける通信リソースを用いて通信を行うように、前記通信リソースプールを前記端末装置に配置するための配置手段と、
を含む
ことを特徴とする通信装置。
【請求項5】
コンピュータ読み取り可能な媒体であって、
プロセッサにより実行されると、請求項1からのいずれか一項に記載の通信方法を実現するコンピュータプログラムを格納する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項6】
電子機器であって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに、請求項1からのいずれか一項に記載の通信方法を実行させる1つまたは複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含む
ことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
コンピュータプログラムであって、
コンピュータ上で実行されると、請求項1からのいずれか一項に記載の通信方法をコンピュータに実行させる命令を含む
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2019年6月17日に中国特許庁に提出された出願番号第201910523813.1号、発明名称「通信方法、装置、コンピュータ読み取り可能な媒体及び電子機器」の中国特許出願の優先権を主張し、その全内容は本明細書に援用により組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンピュータ及び通信技術の分野に関し、具体的には通信技術に関する。
【背景技術】
【0003】
端末装置が通信リソースを獲得する方式には、主にスケジューリングモードとリソースプールモードがあり、端末装置が常に同じネットワークのカバー範囲内にあれば、そのネットワーク範囲内で容易に通信リソースを獲得し得る。しかし、V2X(vehicle to Everything)端末が4Gネットワークのカバー範囲から5Gネットワークのカバー範囲へ移動するなど、異なるネットワークのカバー範囲間で端末装置が移動する場合、端末装置の通信の連続性をどのように保証するかは、差し迫った技術的課題になっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施形態は、ネットワーク切替中の端末装置の通信継続性をある程度保証し、端末装置の通信効率を向上させることができる通信方法、装置、コンピュータ読み取り可能な媒体及び電子機器を提供する。
【0005】
本開示のその他の特性と利点は、以下の詳細な説明によって明らかになるか、または本開示の実践を通じて部分的に学習される。
【0006】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信方法は、第1ネットワークのコアネットワークエンティティが実行し、
第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得するステップであって、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する、ステップと、
前記端末装置が前記第2ネットワークに移動した後に前記通信リソースプールにおける通信リソースを用いて通信を行うように、前記通信リソースプールを前記端末装置に配置するステップと、を含む。
【0007】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信方法は、アクセスネットワークエンティティが実行し、
第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定するステップであって、前記第3ネットワークのアクセスネットワークと前記第4ネットワークのアクセスネットワークとが異なる、ステップと、
前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されている場合、端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うステップと、を含む。
【0008】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信方法は、端末装置が実行し、
端末装置の通信能力を取得するステップと、
前記通信能力により前記端末装置が第3ネットワークのネットワークモードのみをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースプールで通信を行うステップであって、前記第3ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースプールは、前記第4ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースプールと異なる、ステップと、
前記通信能力により、前記端末装置が第3ネットワーク及び第4ネットワークのネットワークモードをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第4ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースが取得されるまで、前記第3ネットワークによる通信リソース配置情報を保持するステップと、を含む。
【0009】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信方法は、アクセスネットワークエンティティにより実行されるものであり、
端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークへ切り替わる過程で、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化したか否かを検出するステップであって、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する、ステップと、
前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化していない場合、引き続き前記アクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うステップと、
前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化した場合、前記端末装置の接続されているソースアクセスネットワークエンティティが、リソース配置情報を、前記端末装置の接続される目標アクセスネットワークエンティティに送信して、前記目標アクセスネットワークエンティティが前記リソース配置情報に基づいて前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うステップであって、前記ソースアクセスネットワークエンティティは、前記端末装置が前記第1ネットワークにおいて接続されたアクセスネットワークエンティティであり、前記目標アクセスネットワークエンティティは、前記端末装置が前記第2ネットワークにおいて接続されたアクセスネットワークエンティティである、ステップとを含む。
【0010】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信装置は、
第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得するための通信ネゴシエーション手段であって、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する、通信ネゴシエーション手段と、
前記端末装置が前記第2ネットワークに移動した後に前記通信リソースプールにおける通信リソースを用いて通信を行うように、前記通信リソースプールを前記端末装置に配置するための配置手段と、を含む。
【0011】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信装置は、
第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定するための特定手段であって、前記第3ネットワークのアクセスネットワークと前記第4ネットワークのアクセスネットワークとが異なる、特定手段と、
前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されている場合、端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うためのスケジューリング手段と、を含む。
【0012】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信装置は、
端末装置の通信能力を取得する取得手段と、
前記通信能力により前記端末装置が第3ネットワークのネットワークモードのみをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールで通信を行う一方、前記通信能力により前記端末装置が第3ネットワーク及び第4ネットワークのネットワークモードをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第4ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースが取得されるまで、前記第3ネットワークによる通信リソース配置情報を保持するための処理手段であって、前記第3ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールは、前記第4ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールと異なる、処理手段と、を含む。
【0013】
本開示の実施形態の一側面に係わる通信装置は、
端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークに切り替わる過程で、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化したか否かを検出するための検出手段であって、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する、検出手段と、
前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化していない場合、引き続き前記アクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行う一方、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化した場合、前記端末装置の接続されているソースアクセスネットワークエンティティが、リソース配置情報を、前記端末装置の接続される目標アクセスネットワークエンティティに送信して、前記目標アクセスネットワークエンティティが前記リソース配置情報に基づいて前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うためのスケジューリング手段であって、前記ソースアクセスネットワークエンティティは、前記端末装置が前記第1ネットワークにおいて接続されたアクセスネットワークエンティティであり、前記目標アクセスネットワークエンティティは、前記端末装置が前記第2ネットワークにおいて接続されたアクセスネットワークエンティティである、スケジューリング手段と、を含む。
【0014】
本開示の実施形態の一側面に係わるコンピュータ読み取り可能な媒体は、プロセッサにより実行されると、前記実施形態において説明した通信方法を実現するコンピュータプログラムを格納する。
【0015】
本開示の実施形態の一側面に係わる電子機器は、1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のプロセッサが実行すると、前記1つまたは複数のプロセッサに、前記実施形態において説明した通信方法を実行させる1つまたは複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含む。
【0016】
本開示の実施形態の一側面に係わるコンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されると、前記実施形態において説明した通信方法をコンピュータに実行させる命令を含む。
【0017】
本開示の一部の実施形態が提供された技術案では、第1ネットワークのコアネットワークエンティティは、アクセスネットワークを共有する第2ネットワークのコアネットワークエンティティとの通信ネゴシエーションによって、第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得し、さらに、端末装置が第2ネットワークへ移動する前に、端末装置に通信リソースプールを割り当てておき、端末装置が第2ネットワークに移動した後に、その通信リソースプールにおける通信リソースをそのまま用いて通信を行うことができるように、第2ネットワークのコアネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースプールを端末装置に配置する。これにより、ネットワーク切替中の端末装置の通信の連続性を保証することができ、端末装置の通信効率を向上させるのに有利になる。
【0018】
本開示の一部の実施形態が提供された技術案では、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと、アクセスネットワークとは異なる第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は、無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されている場合、端末装置が第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、当該第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで端末装置に対して通信リソースのスケジューリングを行うことにより、ネットワーク側が無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御をサポートしている場合には、ネットワーク切替中の端末装置の通信継続性を保証し、端末装置の通信効率を向上させるのに有利になる。
【0019】
本開示の一部の実施形態が提供された技術案では、端末装置の通信能力を取得することによって、端末装置が第3ネットワークのネットワークモードのみをサポートしている場合、端末装置が第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、第3ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースプールによって通信を行うことにより、端末装置がネットワーク切替中、既存のネットワークの通信リソースプールで通信を行うことができ、端末装置の通信の連続性を保証するとともに、異なるネットワークモードの端末装置の同一ネットワークでの共存を実現することができる。また、端末装置が第3および第4ネットワークのネットワークモードをサポートしている場合、端末装置が第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、第4ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースを取得するまで、第3ネットワークのリソース配置情報を保持し、同様に、ネットワーク切替中に端末装置の通信の連続性を保証することができ、端末装置の通信効率を向上させるのに有利になる。
【0020】
本開示の一部の実施形態が提供された技術案では、端末装置が第1ネットワークからアクセスネットワークを共用する第2ネットワークに切替る過程で、端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化していない場合、引き続き前記アクセスネットワークエンティティで端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行って、端末装置がネットワーク切替中に同じアクセスネットワークエンティティでリソーススケジューリングを行うことができるようにし、端末装置の通信の連続性を保証することができる。一方、端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化した場合、端末装置の接続されているソースアクセスネットワークエンティティが、通信リソース配置情報を、端末装置の接続される目標アクセスネットワークエンティティに送信して、前記目標アクセスネットワークエンティティが端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うことができるようにし、同様にネットワーク切替中の通信継続性を実現することができる。
【0021】
以上の一般的な説明および後述の詳細な説明は、例示的および説明的なものであり、本開示を制限するものではないことを理解されたい。
【0022】
添付図面は本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成しており、本開示の実施形態に適合するものを示し、本明細書と共に本開示の原理を説明するために使用される。以下の説明に記載されている図面は、本開示の一部の実施形態にすぎず、当業者にとっては、進歩的な労働なしで、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本出願の一実施形態の技術案を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の一実施形態の技術案を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャの概略図である。
図3】本出願の一実施形態の技術案を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャの概略図である。
図4】本出願の一実施形態にかかる通信方法のフローチャートである。
図5】本出願の一実施形態にかかる通信方法のフローチャートである。
図6】本出願の一実施形態にかかる通信方法のフローチャートである。
図7】本出願の一実施形態にかかる通信方法のフローチャートである。
図8】本出願の一実施形態にかかる通信装置の構成図である。
図9】本出願の一実施形態にかかる通信装置の構成図である。
図10】本出願の一実施形態にかかる通信装置の構成図である。
図11】本出願の一実施形態にかかる通信装置の構成図である。
図12】本出願の一実施形態にかかるコンピュータシステムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して例示的な実施形態についてより完全に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形態で実施することができ、本明細書で説明する例に限定されるものと理解すべきではない。むしろ、これらの実施形態を提供することで、本開示はより全面的かつ完全なものとなり、例示的な実施形態の考え方を当業者に全面的に伝えることができる。
【0025】
さらに、記載された特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。以下の説明では、本開示の実施形態の十分な理解を与えるために、複数の具体的な詳細が提供されている。しかしながら、当業者であれば、本開示の技術案は詳細のうちの1つ以上を特定なしで実施されてもよいし、他の方法、グループ、装置、ステップなどを採用してもよいことを認識するであろう。その他の場合、本開示の各態様が不明瞭になることを避けるために、公知の方法、装置、実現、または動作を詳細に図示または説明しない。
【0026】
図面に示すブロック図は単なる機能的エンティティであり、必ずしも物理的に独立したエンティティに対応している必要はない。すなわち、これらの機能エンティティはソフトウェアの形で実現されてもよく、あるいはこれらの機能エンティティを1つ以上のハードウェアモジュールまたは集積回路で実現してもよく、あるいは異なるネットワークおよび/またはプロセッサ装置および/またはマイクロコントローラデバイスで実現してもよい。
【0027】
図示のフローチャートは例示的なものにすぎず、すべてのコンテンツと操作/ステップを含んでいる必要はなく、また記載された順序で実行される必要もない。例えば、操作/ステップの中には、分解可能なものもあるし、統合可能なものや部分的に統合可能なものもあるため、実際に実行される順序は状況に応じて変わる可能性がある。
【0028】
図1は、本明細書の実施形態により提供される技術案を採用することができるシステムアーキテクチャの概略図である。
【0029】
図1に示すように、このシステムアーキテクチャは、車両通信端末101と、アクセスネットワークを共有する2つのネットワークを含んでもよく、これら2つのネットワークのコアネットワークは、それぞれコアネットワーク1とコアネットワーク2である。
【0030】
図1に示した車両通信端末101およびネットワークの数は、例示的なものにすぎないことを理解すべきである。実際のアプリケーションでは、実装の必要に応じて、システムアーキテクチャには任意の数の車両通信端末101とネットワークを含んであってもよい。
【0031】
本開示の実施形態の一側面では、車両通信端末101がコアネットワーク1のカバー範囲内にある場合、すなわち、アクセスネットワークでコアネットワーク1とインタラクティブする場合、コアネットワーク1にあるコアネットワークエンティティは、コアネットワーク2にあるコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、コアネットワーク2にあるコアネットワークエンティティが車両通信端末101に割り当てられた通信リソースプールを取得することができる。そして、コアネットワーク1にあるコアネットワークエンティティは、アクセスネットワークによって、コアネットワーク2にあるコアネットワークエンティティが割り当てられた通信リソースプールを車両通信端末101に配置して、車両通信端末101がコアネットワーク2のカバー範囲内に移動した後に、当該通信リソースプールにおける通信リソースで通信を行うことができる。これにより、図1に示すシステムアーキテクチャに基づいて、車両通信端末101はリソースプールモードで通信することができる。
【0032】
本開示の実施形態の一側面では、図1に示すシステムアーキテクチャに基づいて、車両通信端末101は、スケジューリングモードに基づいて通信リソースを取得することもできる。具体的には、アクセスネットワークは、車両通信端末101がコアネットワーク1のカバー範囲からコアネットワーク2のカバー範囲へ移動している過程で、車両通信端末101の接続されるアクセスネットワークのエンティティが変化したかどうかを検出することができる。車両通信端末101の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化していない場合、引き続き車両通信端末101の接続されているアクセスネットワークエンティティで車両通信端末101に対して通信リソースのスケジューリングを行う。一方、車両通信端末101の接続されるアクセスネットワークエンティティが変化する場合、車両通信端末101の接続されるソースアクセスネットワークエンティティ(ソースアクセスネットワークエンティティは、リソース配置情報を、車両通信端末101の接続されている目標アクセスネットワークエンティティ(目標アクセスネットワークエンティティは、車両通信端末101がコアネットワーク2のカバー範囲内に移動した後に接続された目標アクセスネットワークエンティティ)に送信して、当該目標アクセスネットワークエンティティが当該リソース配置情報に基づいて車両通信端末101に対して通信リソースのスケジューリングを行う。これにより、図1に示すシステムアーキテクチャに基づいて、車両通信端末101はスケジューリングモードで通信することもできる。
【0033】
なお、図1に示すシステムアーキテクチャにおけるアクセスネットワークは、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)、コアネットワーク1とコアネットワーク2は、EPC(Evolved Packet Core)と5GC(5G Core)であってもよい。例えば、コアネットワーク1がEPCの場合、コアネットワーク2は5GCであってもよい。一方、コアネットワーク1が5GCの場合、コアネットワーク2はEPCであってもよい。
【0034】
図2は、本明細書の実施形態により提供される技術案を採用することができる別の例示的なシステムアーキテクチャの概略図である。
【0035】
図2に示すように、このシステムアーキテクチャは、車両通信端末201と、アクセスネットワーク202と、アクセスネットワーク203と、アクセスネットワーク202とアクセスネットワーク203とに接続されたコアネットワークとを含んであってもよい。
【0036】
図2に示した車両通信端末201およびネットワークの数は例示的なものにすぎないことを理解すべきである。実際のアプリケーションでは、実装の必要に応じて、システムアーキテクチャには任意の数の車両通信端末201とネットワークを含んであってもよい。
【0037】
なお、図2に示すシステムアーキテクチャにおけるコアネットワークは5GCであってもよい。アクセスネットワーク202とアクセスネットワーク203は、E-UTRAとNR(New Radio)であってもよい。例えば、アクセスネットワーク202がE-UTRAの場合、アクセスネットワーク203はNRであってもよい。一方、アクセスネットワーク202がNRの場合、アクセスネットワーク203はE-UTRAであってもよい。
【0038】
図2の変形的なシステムアーキテクチャの一つとして、図3に示すように、アクセスネットワーク202とアクセスネットワーク203の接続されるコアネットワークは同じでなくてもよい。例えば、アクセスネットワーク202の接続されるコアネットワークはコアネットワーク1であり、アクセスネットワーク203の接続されるコアネットワークはコアネットワーク2である。
【0039】
なお、図3に示すシステムアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク202およびアクセスネットワーク203は、E-UTRAおよびNRであってもよい。例えば、アクセスネットワーク202がE-UTRAの場合、アクセスネットワーク203はNRであってもよい。一方、アクセスネットワーク202がNRの場合、アクセスネットワーク203はE-UTRAであってもよい。アクセスネットワーク202がE-UTRA、アクセスネットワーク203がNRの場合、コアネットワーク1はEPC、コアネットワーク2は5GCであってもよい。一方、アクセスネットワーク202がNR、アクセスネットワーク203がE-UTRAの場合、コアネットワーク1は5GC、コアネットワーク2はEPCであってもよい。
【0040】
図2または図3に示すシステムアーキテクチャに基づいて、本開示の実施形態の一側面では、車両通信端末201がアクセスネットワーク202のカバー範囲内にある場合、アクセスネットワーク202は、アクセスネットワーク202にあるアクセスネットワークエンティティとアクセスネットワーク203にあるアクセスネットワークエンティティとの間が、無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定することができる。アクセスネットワーク202にあるアクセスネットワークエンティティとアクセスネットワーク203にあるアクセスネットワークエンティティとの間は、無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されている場合、車両通信端末201がアクセスネットワーク202のカバー範囲からアクセスネットワーク203のカバー範囲内に移動したときに、引き続きアクセスネットワーク202にあるアクセスネットワークエンティティで車両通信端末201に対して通信リソーススケジューリングを行う。これにより、図2または図3に示すシステムアーキテクチャに基づいて、車両通信端末201はスケジューリングモードで通信することもできる。
【0041】
本開示の実施形態の一側面では、図2または図3に示すシステムアーキテクチャに基づいて、車両通信端末201は、リソースプールモードに基づいて通信リソースを取得してもよい。具体的には、車両通信端末201は、自身の通信能力に基づいてサポートされるネットワークモードを特定してもよく、車両通信端末201がアクセスネットワーク202のネットワークモードのみをサポートしている場合、車両通信端末201がアクセスネットワーク203のカバー範囲内に移動したときに、引き続きアクセスネットワーク202にあるネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースプールで通信を行う。車両通信端末201がアクセスネットワーク202とアクセスネットワーク203のネットワークモードを同時にサポートしている場合、車両通信端末201がアクセスネットワーク203のカバー範囲内に移動した後に、アクセスネットワーク203にあるネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースが取得されるまでアクセスネットワーク202のリソース配置情報を保持する。これにより、図2または図3に示すシステムアーキテクチャに基づいて、車両通信端末201はリソースプールモードで通信することもできる。
【0042】
本開示の実施形態の技術案の実現の詳細について以下に詳述する。
【0043】
図4は、本開示の実施形態の一側面に提供される、第1ネットワークのコアネットワークエンティティが実行する通信方法のフローチャートを示す。図4を参照して、この通信方法は少なくともステップS410からステップS420を含み、詳しくは以下の通りである。
【0044】
ステップS410では、第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得し、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する。
【0045】
本開示の実施形態の一側面では、第1ネットワークのコアネットワークエンティティは、複数の第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得することができる。例えば、第1ネットワークのコアネットワークエンティティは、周辺に存在するすべての第2ネットワークを特定してから、周辺に存在するそれぞれの第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、それぞれの第2ネットワークのコアネットワークエンティティが端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得することができる。
【0046】
本開示の実施形態の一側面では、第1ネットワークのコアネットワークエンティティは端末装置の運動軌跡を取得することができる。そして、端末装置の移動軌跡に基づいて、端末装置が移動すべき位置範囲に対応するネットワークを、目標第2ネットワークとして予測し、目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティが端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得する。例えば、第1ネットワークの周辺に第2ネットワーク1、第2ネットワーク2、第2ネットワーク3が存在するとすると、第1ネットワークのコアネットワークエンティティは、端末装置の移動軌跡に基づいて、端末装置が移動すべき位置範囲が第2ネットワーク2に対応すると判断すると、第2ネットワーク2を目標第2ネットワークとし、そして、第1ネットワークのコアネットワークエンティティは、当該第2ネットワーク2のコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、第2ネットワーク2のコアネットワークエンティティが端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得することができる。これによって、コアネットワークエンティティ間の通信回数を減らすことができ、通信効率を向上させるのに有利になる。
【0047】
引き続き図4に示すように、ステップS420では、前記端末装置が前記第2ネットワークに移動した後に前記通信リソースプールにおける通信リソースを用いて通信を行うように、前記通信リソースプールを前記端末装置に配置する。
【0048】
本発明の実施形態の一側面では、端末装置は、第2ネットワークに移動した後、通信リソースプールにおける通信リソースを用いて通信を行って、その通信リソースプールからデータ伝送のための通信リソースを選択することができる。
【0049】
なお、図4に示す実施形態の技術案は、前記図1に示すシステムアーキテクチャに基づいて実現することができ、すなわち、第1ネットワークと第2ネットワークは、アクセスネットワークが同じであってもよいが、コアネットワークが異なるネットワークである。例えば、第1ネットワークが4Gネットワークである場合、第1ネットワークのコアネットワークはEPCであり、第1ネットワークのコアネットワークエンティティはCF(Control Function)エンティティであってもよい;第2ネットワークが5Gネットワークである場合、第2ネットワークのコアネットワークエンティティは5GCであり、第2ネットワークのコアネットワークエンティティはPCF(Policy Control Function)であってもよい。同様に、第1ネットワークが5Gネットワークである場合、第2ネットワークは4Gネットワークであってもよい。具体的には、図4に示す実施形態の技術案は、端末装置がE-UTRAを採用するEPCネットワークからE-UTRAを採用する5GCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がE-UTRAを採用する5GCネットワークからE-UTRAを採用するEPCネットワークへ移動するシーンに適用することができ、端末装置はV2X端末であってもよい。
【0050】
図5は、本開示の実施形態によって提供される、例えば第1ネットワークのアクセスネットワークエンティティなどのアクセスネットワークエンティティが実行してもよい、別の通信方法のフローチャートを示す。図5を参照して、この通信方法は少なくともステップS510からステップS530を含み、詳しくは以下の通りである。
【0051】
ステップS510では、端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークへ切り替わる過程で、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化したか否かを検出し、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する。
【0052】
本開示の実施形態の一側面では、第1ネットワークが第2ネットワークとアクセスネットワークを共有している場合、端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークに切り替わる間に、端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティは、同じアクセスネットワークエンティティであってもよいし、異なるアクセスネットワークエンティティであってもよい。
【0053】
ステップS520では、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化していない場合、引き続き前記アクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行う。
【0054】
本開示の実施形態では、端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークに切り替わる間に、端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化していない場合、アクセスネットワークエンティティで端末装置に対して連続的な通信スケジューリングを行うことができる。すなわち、コアネットワークは変化する可能性があるが、端末装置は基地局などの同じアクセスネットワークエンティティにも接続する可能性がある。
【0055】
ステップS530では、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化した場合、前記端末装置の接続されているソースアクセスネットワークエンティティが、リソース配置情報を、前記端末装置の接続される目標アクセスネットワークエンティティに送信して、前記目標アクセスネットワークエンティティが前記リソース配置情報に基づいて前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行う。
【0056】
ここでのソースアクセスネットワークエンティティとは、端末装置が第1ネットワークにおいて接続されたアクセスネットワークエンティティであり、目標アクセスネットワークエンティティとは、端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークに切替た後に接続されたアクセスネットワークエンティティである。
【0057】
本開示の実施形態の一側面では、端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークへ切り替わる過程で、端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化した場合、第1ネットワークは第2ネットワークとアクセスネットワークを共有するため、第1ネットワークと第2ネットワークの両方が同じ無線リソースをサポートし、さらに、目標アクセスネットワークエンティティがリソース配置情報に基づいて端末装置の通信リソーススケジューリングを行うために、ソースアクセスネットワークエンティティから目標アクセスネットワークエンティティにリソース配置情報を送信してもよい。例えば、第1ネットワークが第2ネットワークと共有するアクセスネットワークがE-UTRAである場合、第1ネットワークと第2ネットワークの両方がE-UTRAradio resourcesをサポートし、さらに、基地局などのソースアクセスネットワークエンティティは、PC5リソース配置情報を切替のコンテキストとして目標アクセスネットワークエンティティに渡してもよい。目標アクセスネットワークエンティティが連続的なリソーススケジューリングが可能であると判断した場合、端末装置に通知し、さらにこのPC5リソース配置情報に基づいて端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うことができる。
【0058】
なお、図5に示す実施形態の技術案は、前記図1に示すシステムアーキテクチャに基づいて実現することができ、すなわち、第1ネットワークと第2ネットワークは、アクセスネットワークが同じであってもよいが、コアネットワークが異なるネットワークである。例えば、第1ネットワークが4Gネットワークである場合、第2ネットワークは5Gネットワークであってもよい;第1ネットワークが5Gネットワークである場合、第2ネットワークは4Gネットワークであってもよい。第1ネットワークと第2ネットワークのアクセスネットワークはE-UTRAでもよく、第1ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第2ネットワークのアクセスネットワークエンティティはいずれも基地局であってもよい。具体的には、図5に示す実施形態の技術案は、端末装置がE-UTRAを採用するEPCネットワークからE-UTRAを採用する5GCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がE-UTRAを採用する5GCネットワークからE-UTRAを採用するEPCネットワークへ移動するシーンに適用することができ、端末装置はV2X端末であってもよい。
【0059】
図6は、本開示の実施形態によって提供される、例えば第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティなどのアクセスネットワークエンティティが実行してもよい、別の通信方法のフローチャートを示す。図6を参照して、この通信方法は少なくともステップS610からステップS620を含み、詳しくは以下の通りである。
【0060】
ステップS610では、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定し、前記第3ネットワークのアクセスネットワークと前記第4ネットワークのアクセスネットワークとが異なる。
【0061】
本開示の実施形態の一側面では、第3ネットワークと第4ネットワークのアクセスネットワークが異なる場合、第3ネットワークと第4ネットワークのコアネットワークは同じであっても異なっていてもよい。例えば、第3ネットワークと第4ネットワークはそれぞれE-UTRAを採用したEPCネットワークとNRを採用した5GCネットワークであってもよく、あるいはそれぞれE-UTRAを採用した5GCネットワークとNRを採用した5GCネットワークであってもよい。
【0062】
本開示の実施形態の一側面では、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとが通信ネゴシエーションを行うことによって、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定することができる。
【0063】
本開示の実施形態の一側面では、第3ネットワークのコアネットワークエンティティと第4ネットワークのコアネットワークエンティティとが通信ネゴシエーションを行うことによって、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定することもできる。
【0064】
ステップS620では、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されている場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジュールを行う。
【0065】
本開示の実施形態の一側面では、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行う前に、第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティによって配置された通信リソースを取得することができる。例えば、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティは、事前に第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティと協議し、第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティによって配置された通信リソースを取得する。さらに、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで端末装置に対して通信リソースをスケジューリングを行う場合、端末装置が第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティによって配置された通信リソースを用いて通信を行うようにスケジューリングを行うことができる。
【0066】
本開示の実施形態の一側面では、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されていない場合、端末装置が第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、端末装置が第3ネットワークの通信リソースを開放し、第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティで端末装置に割り当てられた通信リソースを受信するように制御することができる。
【0067】
本開示の実施形態では、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間で無線アクセス技術を通じた通信リソース制御が許されない場合、端末装置が第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、端末装置が第3ネットワークの通信リソースを開放し、第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティで端末装置に割り当てられた通信リソースを受信するように制御することができる。
【0068】
なお、図6に示す実施形態の技術案は、前記図2または図3に示すシステムアーキテクチャに基づいて実現することができる。すなわち、第3ネットワークと第4ネットワークは、アクセスネットワークが同じであるが、コアネットワークが同じでも異なるネットワークであってもよい。具体的には、図6に示す実施形態の技術案は、端末装置がE-UTRAを採用したEPCネットワークからNRを採用した5GCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がE-UTRAを採用した5GCネットワークからNRを採用した5GCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がNRを採用した5GCネットワークからE-UTRAを採用したEPCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がNRを採用した5GCネットワークからE-UTRAを採用した5GCネットワークへ移動するシーンにも適用でき、端末装置はV2X端末であってもよい。
【0069】
図7は、本開示の実施形態によって提供される、端末装置が実行することができる別の通信方法のフローチャートを示す。図7を参照して、この通信方法は少なくともステップS710からステップS730を含み、詳しくは以下の通りである。
【0070】
ステップS710では、端末装置の通信能力を取得する。
【0071】
本開示の実施形態の一側面では、端末装置の通信能力は、端末装置がシングルモード端末であるかデュアルモード端末であるか、すなわち、端末装置が第3ネットワークと第4ネットワークの両方をサポートできるかどうかを表すネットワークモードを表すことができる。
【0072】
ステップS720では、前記通信能力により前記端末装置が第3ネットワークのネットワークモードのみをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールで通信を行い、前記第3ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールは、前記第4ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールと異なる。
【0073】
本開示の実施形態の一側面では、端末装置が第3ネットワークのネットワークモードのみをサポートしている場合、端末装置が前記第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、第3ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールで通信を行うことで、端末装置による通信の連続性を保証する一方で、異なるネットワークモードの端末装置の同一ネットワーク内での共存を実現することができる。
【0074】
ステップS730では、前記通信能力により前記端末装置が第3ネットワーク及び第4ネットワークのネットワークモードをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、前記第4ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースが取得されるまで、前記第3ネットワークの通信リソース配置情報を保持する。
【0075】
本開示の実施形態の一側面では、端末装置が取得した第4ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースは、第4ネットワークのネットワークエンティティによって動的に割り当てられてもよいし、事前に配置されていてもよい。ここで、第4ネットワークのネットワークエンティティは、アクセスネットワークエンティティであっても、コアネットワークエンティティであってもよい。
【0076】
なお、図7に示す実施形態の技術案は、前記図2または図3に示すシステムアーキテクチャに基づいて実現することができる。すなわち、第3ネットワークと第4ネットワークは、アクセスネットワークが同じであるが、コアネットワークが同じでも異なるネットワークであってもよい。具体的には、図7に示す実施形態の技術案は、端末装置がE-UTRAを採用したEPCネットワークからNRを採用した5GCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がE-UTRAを採用した5GCネットワークからNRを採用した5GCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がNRを採用した5GCネットワークからE-UTRAを採用したEPCネットワークへ移動するシーンや、端末装置がNRを採用した5GCネットワークからE-UTRAを採用した5GCネットワークへ移動するシーンにも適用でき、端末装置はV2X端末であってもよい。
【0077】
以下に本開示の装置の実施形態を紹介するが、本開示の上述の実施形態における通信方法を実行するために使用することができる。本開示装置の実施形態に説明されていない詳細については、本開示において上述した通信方法の実施形態を参照されたい。
【0078】
図8は、本開示の実施形態にかかる通信装置の構成図を示す。
【0079】
図8に示すように、本発明の実施形態の一側面に係わる通信装置800は、通信ネゴシエーション手段802と配置手段804とを含む。
【0080】
ここで、通信ネゴシエーション手段802は、第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記第1ネットワークにある端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得するためものであり、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する。
【0081】
配置部804は、前記端末装置が前記第2ネットワークに移動した後に前記通信リソースプールにおける通信リソースを用いて通信を行うように、前記通信リソースプールを前記端末装置に配置するためものである。
【0082】
本開示の一部の実施形態では、通信ネゴシエーション手段802は、
複数の前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、各前記第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記端末装置に割り当てられた通信リソースプールをそれぞれ取得するように配置されている。
【0083】
本開示の一部の実施形態では、通信ネゴシエーション手段802は、
前記端末装置の運動軌跡を取得し、
前記端末装置の移動軌跡に基づいて、前記端末装置が移動すべき位置範囲に対応するネットワークを、目標第2ネットワークとして予測し、
前記目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティと通信ネゴシエーションを行って、前記目標第2ネットワークのコアネットワークエンティティが前記端末装置に割り当てられた通信リソースプールを取得するように配置されている。
【0084】
本開示の一部の実施形態では、前記技術案に基づいて、前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークは、アクセスネットワークを共用するEPCネットワークと5GCネットワークとを含む。
【0085】
図9は、本開示の実施形態によって提供される別の通信装置の構成図を示す。
【0086】
図9を参照して、本発明の実施形態の一側面に係わる通信装置900は、特定手段902とスケジューリング手段904とを含む。
【0087】
特定手段902は、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定するためものであり、前記第3ネットワークのアクセスネットワークと前記第4ネットワークのアクセスネットワークとが異なる。
【0088】
スケジューリング手段904は、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されている場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジュールを行うためのものである。
【0089】
本開示の一部の実施形態では、スケジューリング手段904は、また、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されていない場合、端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記端末装置が前記第3ネットワークの通信リソースを開放し、前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に割り当てられた通信リソースを受信するように制御するように配置されている。
【0090】
本開示の一部の実施形態では、前記通信装置900は、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行う前に、以下のステップ、即ち、前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティによって配置された通信リソースを取得手段をさらに含む。
【0091】
よって、スケジューリング手段904が、第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うステップは、
前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで、前記端末装置が前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティによって配置された通信リソースを用いて通信を行うようにスケジューリングを行うステップを含む。
【0092】
本開示の一部の実施形態では、前記通信装置900は、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行った後に、以下のステップ、即ち、前記端末装置が前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティにアクセスした後に、前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うように、前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティに切替指令を送信手段をさらに含む。
【0093】
本開示の一部の実施形態では、特定手段902は、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとが通信ネゴシエーションを行うことによって、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定し、または、
前記第3ネットワークのコアネットワークエンティティと前記第4ネットワークのコアネットワークエンティティとが通信ネゴシエーションを行うことによって、前記第3ネットワークのアクセスネットワークエンティティと前記第4ネットワークのアクセスネットワークエンティティとの間は無線切替アクセス技術に基づく通信リソース制御が許可されているか否かを特定するように配置されている。
【0094】
本開示の一部の実施形態では、前記第3ネットワーク及び前記第4ネットワークは、異なるアクセスネットワークを有するEPCネットワークと5GCネットワークとを含み、または、前記第3ネットワーク及び前記第4ネットワークは、アクセスネットワークが異なる5GCネットワークを含む。
【0095】
図10は、本開示の実施形態にかかる別の通信装置の構成図を示す。
【0096】
図10を参照して、本発明の実施形態の一側面に係わる通信装置1000は、取得手段1002と、処理手段1004と、を含む。
【0097】
取得手段1002は、端末装置の通信能力を取得する。
【0098】
処理手段1004は、前記通信能力により前記端末装置が第3ネットワークのネットワークモードのみをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから前記第4ネットワークへ移動している過程で、前記第3ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールで通信を行う一方、前記通信能力により前記端末装置が第3ネットワーク及び第4ネットワークのネットワークモードをサポートしていることが示される場合、前記端末装置が前記第3ネットワークから第4ネットワークへ移動している過程で、前記第4ネットワークのネットワークエンティティにより割り当てられた通信リソースが取得されるまで、前記第3ネットワークの通信リソース配置情報を保持するためものであり、その中、前記第3ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールは、前記第4ネットワークのネットワークエンティティによって割り当てられた通信リソースプールと異なる。
【0099】
図11は、本開示の実施形態によって提供される別の通信装置の構成図を示す。
【0100】
図11を参照して、本発明の実施形態の一側面に係わる通信装置1100は、検出手段1102とスケジューリング手段1104とを含む。
【0101】
検出手段1102は、端末装置が第1ネットワークから第2ネットワークに切り替わる過程で、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化したか否かを検出するためものであり、前記第1ネットワークと前記第2ネットワークとがアクセスネットワークを共有する。
【0102】
スケジューリング手段1104は、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化していない場合、引き続き前記アクセスネットワークエンティティで前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行う一方、前記端末装置の接続されているアクセスネットワークエンティティが変化した場合、前記端末装置の接続されているソースアクセスネットワークエンティティが、リソース配置情報を、前記端末装置の接続される目標アクセスネットワークエンティティに送信して、前記目標アクセスネットワークエンティティが前記リソース配置情報に基づいて前記端末装置に対して通信リソーススケジューリングを行うためものであり、前記ソースアクセスネットワークエンティティは、前記端末装置が前記第1ネットワークにおいて接続されたアクセスネットワークエンティティであり、前記目標アクセスネットワークエンティティは、前記端末装置が前記第2ネットワークにおいて接続されたアクセスネットワークエンティティである。
【0103】
図12は、本開示の実施形態の電子機器を実現するために使用されるのに適したコンピュータシステムの概略構成図を示す。
【0104】
なお、図12に示す電子機器のコンピュータシステム1200は一例にすぎず、本開示の実施形態の機能および使用範囲に何ら制限をもたらすものではない。
【0105】
図12に示すように、コンピュータシステム1200は、例えば、前記実施形態で説明した方法を実行するように、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory,ROM)1202に記憶されたプログラムまたは記憶部1208からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)1203にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作および処理を実行できる中央処理手段(Central Processing Unit,CPU)1201を備えている。RAM1203には、システムの操作に必要な各種プログラムやデータも記憶する。CPU1201、ROM1202、RAM1203はバス1204によって相互に接続されている。バス1204には、入出力インターフェース(Input/Output,I/O)1205も接続されている。
【0106】
入出力インターフェース1205には、キーボード、マウスなどを含む入力部1206と、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)など、スピーカなどを含む出力部1207と、ハードディスクなどを含む記憶部1208と、LAN(Local Area Network、ローカルエリアネットワーク)カード、モデムなどのネットワークインタフェースカードを含む通信部1209と、が接続されている。通信部1209は、インターネットなどのネットワークによって通信処理を行う。ドライブ1210は、必要に応じてI/Oインターフェース1205にも接続されている。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア1211は、必要に応じてドライブ1210にインストールされ、そこから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部1208にインストールされる。
【0107】
特に、本開示の実施形態によれば、フローチャートを参照して上述したプロセスを、コンピュータ・ソフトウェア・プログラムとして実現することができる。例えば、本明細書の実施形態は、フローチャートに示す方法を実行するためのコンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な媒体上に格納されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含む。このような実施形態では、コンピュータプログラムは、通信部1209によってネットワークからダウンロードしてインストールし、および/またはリムーバブルメディア1211からインストールすることができる。このコンピュータプログラムは中央処理手段(CPU)1201が実行されると、本開示のシステムで限定される各種機能が実行される。
【0108】
なお、本開示の実施形態に示すコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、あるいはこれらの両方の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、あるいは任意以上の組み合わせとすることができるが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例としては、1つまたは複数の導線を備えた電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能なリードオンリーメモリ(Erasable Programmable Read Only Memory,EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバ、コンパクトなポータブルディスクリードオンリーメモリ(Compact Disc Read-Only Memory,CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。本開示では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、あるいはこれらに組み合わせて使用され得るプログラムを含む、または格納する任意の有形媒体とすることができる。本開示では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラムを載せたベースバンドに、または搬送波の一部として伝搬するデータ信号を含んであってもよい。この伝搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、または前記任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない、様々な形態をとることができる。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はまた、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、あるいはこれらに組み合わせて使用するためのプログラムを、送信、伝搬、または伝送可能なコンピュータ読み取り可能記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるコンピュータプログラムは、無線、有線など、または前記任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない、任意の適切なメディアで転送できる。
【0109】
図面のフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示している。ここで、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実現するための1つ以上の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、またはコードの一部を表すことができる。代替の実装の中には、ブロックに記載された機能を、図面に記載された順序と異なる順序で実行できることにも留意されたい。たとえば、連続して表される2つのブロックは、関連する機能に従って、実際にはほぼ並行して実行されてもよいし、逆の順序で実行されてもよい。ブロック図またはフローチャート中の各ブロックと、ブロック図またはフローチャート中のブロックとの組み合わせは、所定の機能または動作を実行する専用のハードウェアベースシステムで実現してもよいし、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現してもよいことにも留意されたい。
【0110】
本開示の実施形態で説明した手段は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。説明した手段はプロセッサに設けられてもよい。ただし、これらの手段の名称は、ある場合、その手段自体の限定を構成するものではない。
【0111】
別の態様として、本開示は、前記実施形態で説明した電子機器に含まれていてもよいし、単独で存在し、その電子機器に組み込まれていなくてもよいコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能な媒体には、前記1つまたは複数のプログラムが搭載されており、前記1つまたは複数のプログラムが1つの当該電子機器が実行されると、当該電子機器に前記実施形態で説明した方法を実現させる。
【0112】
前記詳細な説明では、動作実行のための装置の一部のモジュールまたは手段について言及されているが、この区分は必須ではないことに留意されたい。実際に、本開示の実施形態によれば、上述した二つ以上のモジュールまたは手段の特徴および機能は一つのモジュールまたは手段によって具体化されてもよい。逆に、上述した1つのモジュールまたは手段の特徴および機能は、複数のモジュールまたは手段によって具体化されてもよい。
【0113】
以上の実施形態の説明を通じて、本開示に記載された例示的な実施形態は、ソフトウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアが必要なハードウェアと組み合わせて実現されてもよいことを、当業者は容易に理解するであろう。したがって、本開示の実施形態に係わる技術案は、CD-ROM、Uディスク、リムーバブルハードディスクなどの不揮発性記憶媒体またはネットワークに格納され、パーソナルコンピュータ、サーバ、タッチ端末、またはネットワーク装置などの1台のコンピュータ装置に本開示の実施形態に係わる方法を実行させるための複数の命令を含むソフトウェア製品の形で具現化することができる。
【0114】
当業者は、明細書およびここに開示された実施形態を考慮し、実践した上で、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示の変形、用途、または適応的な変化をカバーすることを目的とする。これらの変形、用途、または適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従いつつ、本開示に開示されていない当技術分野における公知の常識的または慣用的な技術案を含む。
【0115】
本開示は、前記図面に示した正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、さまざまな修正および変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
【符号の説明】
【0116】
101 車両通信端末
201 車両通信端末
202 アクセスネットワーク
203 アクセスネットワーク
800 通信装置
802 通信ネゴシエーション手段
804 配置手段
900 通信装置
902 特定手段
904 スケジューリング手段
1000 通信装置
1002 取得手段
1004 処理手段
1100 通信装置
1102 検出手段
1104 スケジューリング手段
1200 コンピュータシステム
1201 中央処理手段(CPU)
1202 リードオンリーメモリ(ROM)
1203 ランダムアクセスメモリ(RAM)
1204 バス
1205 入出力(I/O)インターフェース
1206 入力部
1207 出力部
1208 記憶部
1209 通信部
1210 ドライブ
1211 リムーバブルメディア
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