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  • 特許-荷役車両の電力供給装置 図1
  • 特許-荷役車両の電力供給装置 図2
  • 特許-荷役車両の電力供給装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-19
(45)【発行日】2023-06-27
(54)【発明の名称】荷役車両の電力供給装置
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/24 20060101AFI20230620BHJP
【FI】
B66F9/24 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020021408
(22)【出願日】2020-02-12
(65)【公開番号】P2021127197
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100124062
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 敬史
(74)【代理人】
【識別番号】100148013
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 浩光
(72)【発明者】
【氏名】小川 博
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-002393(JP,A)
【文献】特開2011-241810(JP,A)
【文献】特開昭62-235197(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0182237(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/00-11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の前部に配置された荷役装置に装備された電気機器に電力を供給するフォークリフトの電力供給装置であって、
前記電気機器と電気的に接続された発電機と、
前記発電機を発電させるプーリと、
前記プーリに巻き付けられたワイヤとを備え、
前記発電機は、前記プーリの回転により発電し、
前記荷役装置は、前記車体に支持されたアウターマストと、前記アウターマストの内側に配置されると共に前記アウターマストに昇降可能に支持されたインナーマストと、前記インナーマストに昇降可能に支持されると共に1対のフォークが固定されたリフトブラケットと、前記リフトブラケットを昇降させるリフトシリンダとを有し、
前記電気機器、前記発電機及び前記プーリは、前記リフトブラケットに取り付けられており、
前記ワイヤの一端は、前記インナーマストにおける前記プーリよりも下側の位置に連結され、前記ワイヤの他端は、前記インナーマストにおける前記プーリよりも上側の位置に連結されており、
前記プーリは、前記ワイヤが巻き付けられる円筒状の巻付部と、前記巻付部の両側にそれぞれ配置された1対の側板部とを有し、
前記ワイヤは、前記巻付部に巻き付けられた状態で、前記インナーマストに張られており、
前記リフトシリンダの伸長動作及び収縮動作に伴い、前記インナーマストが前記アウターマストに対して昇降し、前記リフトブラケットが前記インナーマストに対して昇降することで、前記プーリが前記インナーマストに対して昇降すると共に、前記プーリが前記巻付部に巻き付けられた前記ワイヤにより回転するフォークリフトの電力供給装置。
【請求項2】
前記電気機器と前記発電機との間に接続され、前記発電機で発生した電力を整流する整流器と、
前記整流器により整流された電力を蓄電するバッテリとを更に備える請求項記載のフォークリフトの電力供給装置。
【請求項3】
前記ワイヤの少なくとも一端は、スプリングを介して前記インナーマストに連結されている請求項1または2記載のフォークリフトの電力供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役車両の電力供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、荷役車両の一つであるフォークリフトが記載されている。特許文献1に記載のフォークリフトは、車体の前部に設けられたマスト部と、このマスト部に沿って所定範囲で昇降するフォーク部とを備えている。マスト部は、車体の車幅方向に間隔をあけて設けられた1対のアウターマストと、このアウターマストに沿って昇降するインナーマストとを含んでいる。フォーク部は、インナーマストに沿って昇降するリフトブラケットと、このリフトブラケットに設けられた1対のフォークとを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-212200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば荷役装置のリフトブラケットに装備されたレーザポインタや作業灯等の電気機器に電力を供給するにあたっては、ワイヤハーネスを車体側からマスト部の上部に配置されたハーネス用プーリを介してリフトブラケットまで配線している。この場合には、油圧ホースの配線と同様に、狭いスペースを周辺機器との干渉に配慮しながら、ワイヤハーネスを配線する必要がある。また、非常に長いワイヤハーネスが必要となることに加え、マストの段数が増えると、ハーネス用プーリの数も増やす必要がある。さらに、ワイヤハーネスをハーネス用プーリに掛装する際には、ワイヤハーネスの緩み防止のためにワイヤハーネスに張力を与えることが望ましく、ワイヤハーネスの耐久性を考慮した設計を行う必要がある。
【0005】
本発明の目的は、ワイヤハーネスを車体側から荷役装置まで配線しなくても、荷役装置に装備された電気機器に電力を供給することができる荷役車両の電力供給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車体の前部に配置された荷役装置に装備された電気機器に電力を供給する荷役車両の電力供給装置であって、電気機器と電気的に接続された発電機と、発電機を発電させるプーリと、プーリに巻き付けられたワイヤとを備え、発電機は、プーリの回転により発電し、荷役装置は、第1部材と、第1部材に対して相対的に移動可能に支持された第2部材とを有し、プーリは、第2部材に取り付けられており、ワイヤの両端は、第1部材におけるプーリを挟むような位置に連結されている。
【0007】
このような電力供給装置においては、第2部材に取り付けられたプーリにワイヤが巻き付けられていると共に、ワイヤの両端が第1部材におけるプーリを挟むような位置に連結されている。このため、第2部材が第1部材に対して相対的に移動すると、プーリも第1部材に対して相対的に移動する。すると、プーリに巻き付けられたワイヤによってプーリが回転するため、発電機が発電する。そして、発電機で発生した電力が電気機器に供給される。このようにワイヤハーネスを車体側から荷役装置まで配線しなくても、荷役装置に装備された電気機器に電力が供給される。
【0008】
荷役車両がフォークリフトであり、荷役装置は、車体に支持された第1マストと、第1マストの内側に配置されると共に第1マストに昇降可能に支持され、第1部材を構成する第2マストと、第2マストに昇降可能に支持されると共に1対のフォークが固定され、第2部材を構成するリフトブラケットとを有し、電気機器、発電機及びプーリは、リフトブラケットに取り付けられており、ワイヤの一端は、第2マストにおけるプーリよりも下側の位置に連結され、ワイヤの他端は、第2マストにおけるプーリよりも上側の位置に連結されていてもよい。このような構成では、リフトブラケットが第2マストに対して昇降すると、プーリも第2マストに対して昇降する。すると、ワイヤによりプーリが回転するため、発電機が発電する。ここで、フォークリフトのリフトブラケットの最大昇降量は大きいため、発電機による発電量を増大させることができる。
【0009】
電力供給装置は、電気機器と発電機との間に接続され、発電機で発生した電力を整流する整流器と、整流器により整流された電力を蓄電するバッテリとを更に備えてもよい。このような構成では、第1部材に対する第2部材の双方向の移動によってプーリが両方向に回転することで、発電機で発生した電力の極性が正負逆となっても、整流器により直流としてバッテリに蓄電される。従って、安定した電力の供給が可能となる。
【0010】
ワイヤの少なくとも一端は、スプリングを介して第1部材に連結されていてもよい。このような構成では、スプリングによりワイヤに十分な張力が与えられるため、プーリが第1部材に対して相対的に移動したときに、ワイヤによりプーリが回転しやすくなる。従って、発電機による発電が安定化する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ワイヤハーネスを車体側から荷役装置まで配線しなくても、荷役装置に装備された電気機器に電力を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る電力供給装置が搭載されたフォークリフトを示す側面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る電力供給装置を示す概略構成図である。
図3図2に示されたプーリ及びワイヤをリフトブラケット及びインナーマストと共に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る電力供給装置が搭載されたフォークリフトを示す側面図である。同図において、荷役車両であるフォークリフト1は、車体2と、この車体2の前部に配置され、荷役を行う荷役装置3とを備えている。
【0015】
荷役装置3は、車体2の前部に傾動可能に支持されたアウターマスト4(第1マスト)と、このアウターマスト4の内側に配置されると共に、アウターマスト4に昇降可能に支持されたインナーマスト5(第2マスト)と、このインナーマスト5に昇降可能に支持されたリフトブラケット6と、このリフトブラケット6に固定され、荷物を積載する1対のフォーク7と、リフトブラケット6を昇降させるリフトシリンダ8と、アウターマスト4を傾動させるティルトシリンダ9とを備えている。インナーマスト5は、第1部材を構成している。リフトブラケット6は、第1部材に対して相対的に移動可能に支持された第2部材を構成している。
【0016】
インナーマスト5の上部には、チェーンホイール10が取り付けられている。チェーンホイール10には、チェーン11が掛装されている。チェーン11の一端はリフトシリンダ8に連結され、チェーン11の他端はリフトブラケット6に連結されている。リフトシリンダ8を伸縮動作させると、チェーン11を介してリフトブラケット6がインナーマスト5と共に昇降する。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態に係る電力供給装置を示す概略構成図である。図2において、本実施形態の電力供給装置15は、荷役装置3に装備された電気機器16に電力を供給する。なお、図1では、電力供給装置15は、便宜上省略されている。
【0018】
電気機器16は、リフトブラケット6に取り付けられている。そのような電気機器16としては、レーザポインタや作業灯等がある。レーザポインタは、リフトブラケット6の前方にレーザを照射して、フォーク7の高さ位置を検出する。作業灯は、作業を行うときに使用される照明である。
【0019】
電力供給装置15は、リフトブラケット6に取り付けられた発電ユニット17と、インナーマスト5に取り付けられたワイヤ18とを備えている。
【0020】
発電ユニット17は、発電機19と、プーリ20と、整流器21と、バッテリ22とを有している。発電機19は、電線23を介して電気機器16と電気的に接続されている。電線23には、電気機器16をON/OFFするスイッチ24が接続されている。スイッチ24は、手動スイッチまたはワイヤレススイッチである。
【0021】
プーリ20は、図3に示されるように、発電機19(図3では省略)と共にリフトブラケット6の後部に取り付けられている。プーリ20は、発電機19と回転軸25を介して直結されている。プーリ20は、発電機19を発電させる。発電機19は、プーリ20の回転により発電する。具体的には、プーリ20の回転が回転軸25を介して発電機19に伝えられると、発電機19が回転して発電する。
【0022】
プーリ20は、円筒状の巻付部20aと、この巻付部20aの両側にそれぞれ配置された1対の円形状の側板部20bとを有している。側板部20bの径は、巻付部20aの径よりも大きい。
【0023】
整流器21は、電線23における電気機器16と発電機19との間に接続されている。整流器21は、発電機19で発生した電力を整流する。つまり、整流器21は、電流を一方向のみに流す機能を有し、交流を直流に変換する。バッテリ22は、電線23における電気機器16と整流器21との間に接続されている。バッテリ22は、整流器21により整流された電力を蓄電する。
【0024】
ワイヤ18は、プーリ20の巻付部20aに巻き付けられている。プーリ20に対するワイヤ18の巻付回数は、例えば1回転または2回転である。プーリ20には、1対の側板部20bが設けられている。このため、巻付部20aに巻き付けられたワイヤ18がプーリ20から抜けることが防止される。ワイヤ18としては、耐久性に優れた高強度の金属ワイヤ等が使用される。
【0025】
ワイヤ18の一端は、インナーマスト5におけるプーリ20よりも下側の位置に連結されている。ワイヤ18の他端は、インナーマスト5におけるプーリ20よりも上側の位置に連結されている。従って、ワイヤ18の両端は、インナーマスト5におけるプーリ20を挟むような位置に連結されている。ワイヤ18は、プーリ20の巻付部20aに巻き付けられた状態で、インナーマスト5に張られている。
【0026】
具体的には、図3に示されるように、インナーマスト5の下端部及び上端部には、連結用突起26,27がそれぞれ設けられている。そして、ワイヤ18の一端は、連結用突起26に張力確保用のスプリング28を介して連結されている。スプリング28は、ワイヤ18の一端に接続されている。なお、図3では、便宜上スプリング28が省略されている。ワイヤ18の他端は、連結用突起27に直接連結されている。
【0027】
以上において、リフトシリンダ8を伸長動作させると、インナーマスト5がアウターマスト4に対して上昇すると共に、リフトブラケット6がインナーマスト5に対して上昇する(図3の矢印A)。すると、リフトブラケット6に取り付けられたプーリ20がインナーマスト5に対して上昇するため、プーリ20の巻付部20aに巻き付けられたワイヤ18の力によりプーリ20が回転する。
【0028】
プーリ20が回転すると、その回転が回転軸25を介して発電機19に伝わり、発電機19が回転するため、発電機19から電力が発生する。このとき、スイッチ24がON操作されると、発電機19で発生した電力が電気機器16に供給される。また、発電機19で発生した電力は、整流器21を介してバッテリ22に蓄電される。
【0029】
一方、リフトシリンダ8を収縮動作させると、インナーマスト5がアウターマスト4に対して下降すると共に、リフトブラケット6がインナーマスト5に対して下降する。すると、プーリ20もインナーマスト5に対して下降するため、上昇時と同様にワイヤ18の力によりプーリ20が回転し、発電機19から電力が発生する。
【0030】
このとき、プーリ20は、上昇時とは逆の方向に回転する。このため、発電機19で発生する電力の極性が正負逆となるが、整流器21により電力が整流される。従って、発電機19で発生する電力は、直流としてバッテリ22に蓄電される。
【0031】
以上のように本実施形態にあっては、リフトブラケット6に取り付けられたプーリ20にワイヤ18が巻き付けられていると共に、ワイヤ18の一端がインナーマスト5におけるプーリ20よりも下側の位置に連結され、ワイヤ18の他端がインナーマスト5におけるプーリ20よりも上側の位置に連結されている。このため、リフトブラケット6がインナーマスト5に対して昇降すると、プーリ20もインナーマスト5に対して昇降する。すると、プーリ20に巻き付けられたワイヤ18によってプーリ20が回転するため、発電機19が発電する。そして、発電機19で発生した電力が電気機器16に供給される。このようにワイヤハーネスを車体2側から荷役装置3まで配線しなくても、荷役装置3に装備された電気機器16に電力が供給される。
【0032】
また、リフトブラケット6がインナーマスト5に対して昇降すると、インナーマスト5に取り付けられたワイヤ18によりプーリ20が回転するので、ゼンマイ機構等の巻き取り装置が不要となる。従って、プーリ20を回転させるための構造が簡単になり、メンテナンスも少なくて済む。
【0033】
また、フォークリフト1のリフトブラケット6の最大昇降量は大きいため、発電機19による発電量を増大させることができる。
【0034】
また、本実施形態では、インナーマスト5に対するリフトブラケット6の上昇及び下降によってプーリ20が両方向に回転することで、発電機19で発生した電力の極性が正負逆となっても、整流器21により直流としてバッテリ22に蓄電される。従って、安定した電力の供給が可能となる。
【0035】
また、本実施形態では、スプリング28によりワイヤ18に十分な張力が与えられるため、プーリ20がインナーマスト5に対して昇降したときに、ワイヤ18によりプーリ20が回転しやすくなる。従って、発電機19による発電が安定化する。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、ワイヤ18の一端がインナーマスト5の下部にスプリング28を介して連結されているが、特にその形態には限られず、ワイヤ18の他端がインナーマスト5の上部にスプリング28を介して連結されていてもよいし、或いはワイヤ18の両端がそれぞれインナーマスト5にスプリング28を介して連結されていてもよい。また、ワイヤ18の張力が確保されるのであれば、ワイヤ18にスプリング28を接続せずに、ワイヤ18の両端をそれぞれインナーマスト5に直接連結してもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、電気機器16がリフトブラケット6に取り付けられているために、発電機19及びプーリ20もリフトブラケット6に取り付けられているが、特にその形態には限られない。例えば電気機器16がアウターマスト4に取り付けられている場合には、発電機19及びプーリ20をアウターマスト4に取り付けると共に、ワイヤ18をインナーマスト5に取り付ける。
【0038】
また、上記実施形態の電力供給装置15は、アウターマスト4及びインナーマスト5を有する2段式のマストを具備したフォークリフト1に搭載されているが、本発明は、例えば3段式のマストを具備したフォークリフトにも適用可能である。この場合、発電機19及びプーリ20がリフトブラケット6に取り付けられているときは、リフトブラケット6を昇降可能に支持する最も内側のマストにワイヤ18を取り付ける。
【0039】
また、上記実施形態では、リフトブラケット6の昇降に伴うプーリ20の上下動を利用して、プーリ20を回転させているが、本発明は、例えばアタッチメントとしてサイドシフタを具備したフォークリフトのように、横方向(車幅方向)の移動を利用してプーリ20を回転させる場合にも適用可能である。サイドシフタを具備したフォークリフトは、インナーマストに取り付けられた第1リフトブラケットと、この第1リフトブラケットに対して横方向に移動可能に支持された第2リフトブラケットとを備え、第2リフトブラケットに1対のフォークが固定されている。
【0040】
この場合には、第2リフトブラケットにプーリ20が取り付けられ、第1リフトブラケットにワイヤ18が取り付けられる。ワイヤ18の一端は、第1リフトブラケットにおけるプーリ20よりも左側の位置に連結され、ワイヤ18の他端は、第1リフトブラケットにおけるプーリ20よりも右側の位置に連結される。第2リフトブラケットが第1リフトブラケットに対して横方向に移動すると、プーリ20も第1リフトブラケットに対して横方向に移動するため、ワイヤ18によりプーリ20が回転する。
【0041】
また、上記実施形態の電力供給装置15は、フォークリフト1に搭載されているが、本発明は、第1部材に対して相対的に移動可能に支持された第2部材を有する荷役装置を備えた荷役車両であれば、建設用荷役車両等にも適用可能である。
【符号の説明】
【0042】
1…フォークリフト(荷役車両)、2…車体、3…荷役装置、4…アウターマスト(第1マスト)、5…インナーマスト(第2マスト、第1部材)、6…リフトブラケット(第2部材)、7…フォーク、15…電力供給装置、16…電気機器、18…ワイヤ、19…発電機、20…プーリ、21…整流器、22…バッテリ、28…スプリング。
図1
図2
図3